JP2012127540A - 自噴温泉熱交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温泉水を空気と接触させずに水と熱交換させることができる自噴温泉熱交換装置を提供すること。
【解決手段】源泉2から自噴する温泉水5を空気と接触させずに採取するための採取部4と、採取部4に接続される導水管9と、を備え、導水管9内の温泉水5と水管21内の水18との間で熱交換させる自噴温泉熱交換装置1であって、採取部4は、地中Gにおける源泉2の自噴路内に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、源泉から自噴する温泉水を空気と接触させずに採取するための採取部と、採取部に接続される揚湯管と、を備え、揚湯管内の温泉水と水管内の水との間で熱交換させる自噴温泉熱交換装置に関する。
従来、湧き出た源泉水(温泉水)を源泉タンクと第1ポンプとの間で循環させる循環管路(揚湯管)と、一般水(水)を一次貯留槽と第2ポンプとの間で循環させる循環管路(水管)と、これら循環管路内の源泉水と一般水との間で熱交換させる熱交換器と、を備える温泉熱回収装置(自噴温泉熱交換装置)がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−14750号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1に記載の自噴温泉熱交換装置にあっては、湧き出た源泉水(温泉水)内の不溶性成分が空気中の酸素と反応することで析出・沈殿してしまうため、源泉タンクの内面及び循環管路(揚湯管及び熱交換器)の内周面にこれら不溶性成分の析出物・沈殿物が付着して源泉水の流れが遮られてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、温泉水を空気と接触させずに水と熱交換させることができる自噴温泉熱交換装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の自噴温泉熱交換装置は、
源泉から自噴する温泉水を空気と接触させずに採取するための採取部と、該採取部に接続される揚湯管と、を備え、
前記揚湯管内の前記温泉水と水管内の水との間で熱交換させる自噴温泉熱交換装置であって、
前記採取部は、地中における前記源泉の自噴路内に配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、温泉水を酸素と反応する前に採取することができるので、揚湯管内において、酸素と温泉水内の不溶性成分が反応することで温泉水内に析出物・沈殿物が生じることを防止することができるので、これら析出物・沈殿物の揚湯管の内周面への付着を防ぐことができる。
本発明の自噴温泉熱交換装置は、
前記揚湯管と前記水管とは、一方の管の一部が他方の管内の一部に挿通されて熱交換を行っていることを特徴としている。
この特徴によれば、温泉水が直接水管に接触するか、水が直接揚湯管に接触するので、より効率よく熱交換を行うことができる。
本発明の自噴温泉熱交換装置は、
前記揚湯管から分岐する分岐管を更に備え、前記揚湯管内の前記温泉水と前記分岐管内の前記温泉水とは、互いに温度が異なるように前記水と熱交換されることを特徴としている。
この特徴によれば、揚湯管内の温泉水と分岐管内の温泉水とをそれぞれ適温の異なる複数の用途に分けて使用することができる。
本発明の自噴温泉熱交換装置は、
前記水管から分岐する分岐管を更に備え、前記水管内の前記水と前記分岐管内の前記水とは、互いに温度が異なるように前記水と熱交換されることを特徴としている。
この特徴によれば、水管内の水と分岐管内の水とをそれぞれ適温の異なる複数の用途に分けて使用することができる。
実施例における自噴温泉熱交換装置を示す概略図である。 実施例の第1変形例としての自噴温泉熱交換装置を示す概略図である。 実施例の第2変形例としての自噴温泉熱交換装置を示す概略図である。
本発明に係る自噴温泉熱交換装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る自噴温泉熱交換装置につき、図1を参照して説明する。図1の符号1は、本発明の自噴温泉熱交換装置である。この自噴温泉熱交換装置1は、図1に示すように、地中Gの地熱等により約100度に熱せられた源泉2から自噴する高温の温泉水5を空気と接触させずに採取するための採取部4と、上水等の常温の水を貯水するための貯湯槽7と、採取部4で採取された温泉水5と貯湯槽7内に貯水された水とを熱交換させる熱交換器8と、を備えている。
このうち採取部4は、地中Gにおける温泉水5の源泉から地表に向けての自噴路上に埋設されており、採取部4の外面には、採取部4の内部と外部とに連通する採温水口4aが複数形成されている。このため、源泉2から自噴してきた温泉水5は、地表に湧出して空気に触れる前に採温水口4aから採取部4内に採取されるようになっている。尚、採取部4にて採取されなかった温泉水5は、そのまま地表に湧出することによって空気中の酸素と温泉水5内の不溶性成分とが反応することで、温泉水5内に析出物・沈殿物が生じた状態で温泉として使用される。
また、採取部4には、地表に向けて延びる揚湯管9に接続されており、採取部4にて採取された温泉水5は、源泉2から地表に向けての自噴の水圧によって揚湯管9内を流れるようになっている。
揚湯管9における採取部4よりも下流側からは、揚湯管9から分岐管14が分岐している。また、揚湯管9は、分岐管14が分岐した箇所よりも下流側で熱交換器8に挿通されている。熱交換器8は、グラスウールやフェノールフォーム等の断熱材によって包まれた筐体であり、この熱交換器8内に配置されている揚湯管9は、九十九折状に形成されており、温泉水5の熱を熱交換器8内で放射するようになっている。
更に、揚湯管9における熱交換器8内で温泉水5の熱を放射する箇所よりも下流側には、揚湯管9を開閉するための開閉弁15が設けられている。一方、分岐管14にも分岐管14を開閉するための開閉弁16が設けられており、分岐管14は開閉弁15よりも下流側で揚湯管9に合流している。尚、分岐管14の開閉弁16は、通常時は閉止されており、揚湯管9内を流れる温泉水5の流量調整や、熱交換器8のメンテナンス時等のみ開放される。
そして、分岐管14と合流した揚湯管9は、熱交換器8内で熱を放射することによって水温が低下した温泉水5を最終的に図示しない温泉風呂、足湯等の入浴施設に給湯している。
貯湯槽7は、熱交換器8と同様にクラスウールやフェノールフォーム等の断熱材によって包まれた筐体であり、上水管17を介して水を給水されている。また、貯湯槽7には、貯湯槽7内に貯水された温水18を貯湯槽7の外方に給湯するための給湯ポンプ20が設けられた給湯管19が接続されている。
更に、貯湯槽7には、本発明における水管としてのループ管21の一方の端部が貯湯槽7内の底部に接続されるとともに他方の端部が貯湯槽7の上部に接続されている。このループ管21には、ループ管21を開閉するための開閉弁22及び貯湯槽7の底部から水を吸い込む循環ポンプ23が設けられており、貯湯槽7内の水は底部付近の水から循環ポンプ23によってループ管21に吸い込まれ、貯湯槽7内の上部に放出されるようになっている。尚、ループ管21の開閉弁22及び循環ポンプ23よりも下流側は、熱交換器8に挿通されている。
このループ管21における熱交換器8内に配置された箇所は、熱交換器8内の揚湯管9に近接配置されているとともに、揚湯管9に沿うように九十九折状に形成されている。このため、ループ管21内を流れている水は、熱交換器8内で揚湯管9から発せられる温泉水5の熱をループ管21を介して受けることによって水温が上昇して温水18となった状態で貯湯槽7内の上部に放出される。つまり、熱交換器8内において温泉水5と温水18との熱交換がなされる。
また、貯湯槽7内にはモータ24によって駆動する攪拌器25が設けられており、この攪拌器25の駆動によって熱交換器8内で加熱された貯湯槽7内の上部の温水18と、水温の低い貯湯槽7内の底部の水と、を撹拌して、貯湯槽7内の水温を一定に保っている。そして、熱交換がなされた温水18は、給湯ポンプ20の駆動によって給湯管19を介して貯湯槽7から風呂やシャワー、温水プール等の施設の他、公道への融雪の為の散水パイピング等の用途に使用するために給湯されるようになっている。
尚、特に図示しないが、本実施例では、貯湯槽7内に貯湯槽7内の温水18の水温を常時計測している水温計を設けるとともに、貯湯槽7外に水温計及び開閉弁22に接続される制御装置を設けており、制御装置は、水温計の測定温度が一定値を超えることを条件に開閉弁22を閉止させるとともに、水温計の測定温度が一定値を下回ることを条件に開閉弁22を再び開放させるようになっている。このため、本実施例における貯湯槽7内では、貯湯槽7内の温水18の水温を一定温度に保つことが可能となっている。
更に尚、本実施例では貯湯槽7に上水管17及び熱交換器8に挿通されたループ管21を接続することで、温泉水5と温水18との熱交換を行い、貯湯槽7内の温水18の水温を調整したが、貯湯槽7を複数設けるとともに各貯湯槽7に上水管17及び熱交換器8に挿通されたループ管21を接続し、前記制御装置によって各貯湯槽7への上水管17からの温水18の流入量と開閉弁22の開閉とを制御するようにしてもよい。このように構成することで、ある貯湯槽7内の温水18を使い切る毎に他の貯湯槽7内の温水18を給湯管19を介して使用できるように切り替えるとともに、空となった貯湯槽7内へ再び上水管17から温水18を流入させて熱交換を行わせることで、途切れることなく給湯管19へ一定水温の温水18の給湯を行うことができる。
以上、本実施例における自噴温泉熱交換装置1にあっては、源泉2から自噴する温泉水5を空気と接触させずに採取するための採取部4と、採取部4に接続される揚湯管9と、を備え、揚湯管9内の温泉水5とループ管21内の温水18との間で熱交換させる自噴温泉熱交換装置1であって、採取部4は、地中Gにおける源泉2の自噴路内に配置されているので、温泉水5を酸素と反応する前に採取することができるので、揚湯管9内において、酸素と温泉水5内の不溶性成分が反応することで温泉水5内に析出物・沈殿物が生じることを防止することができるので、これら析出物・沈殿物の揚湯管9の内周面への付着を防ぐことができる。
次に、実施例における第1変形例につき、図2を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施例における自噴温泉熱交換装置1’は、揚湯管9における採取部4より下流側にて分岐管14が分岐している。この分岐管14は、揚湯管9と平行に所定距離延設されており、揚湯管9は、温泉水5を貯水するための貯湯槽26に接続されている。
また、本実施例における水管としての上水管17は、上水管17よりも大径の熱交換器39に形成されている。この熱交換器39内は上水管17が接続されている図示しない水源から給水されている水で満たされており、揚湯管9及び分岐管14の一部は、この熱交換器39内に挿通されている。尚、熱交換器39には下流側に開閉弁29が設けられた給水管19が接続されている。更に、熱交換器39は、内部に貯水された水が揚湯管9及び分岐管14内の温泉水5と十分に熱交換を行い温水18として一定水温にまで加熱されるように、十分な長さ(例えば500メートル程度)に形成されている。
このため、熱交換器39内では温水18が直接揚湯管9及び分岐管14に接触しており、熱交換器39内の温水18が温泉水5の熱を揚湯管9のみを介して受けることができるので、効率よく温泉水5の温度を低下させるとともに温水18の温度を上昇させることができるようになっている。
尚、揚湯管9の熱交換器39内に配置される箇所よりも上流側には、開閉弁30が設けられているとともに、揚湯管9の熱交換器39内に配置される箇所よりも下流側には、開閉弁31が設けられている。同様に、分岐管14の熱交換器39内に配置される箇所よりも上流側には、開閉弁32が設けられているとともに、分岐管14の熱交換器39内に配置される箇所よりも下流側には、開閉弁33が設けられている。
特に、本実施例においては、開閉弁30,31は全開放されておらず、熱交換器39内における揚湯管9内の温泉水5の流速が適速となっている。このため、揚湯管9内の温泉水5は、開閉弁29が所定量開放されたことで上水管17内から熱交換器39内に流れ込む水との間で、熱交換器39内にて十分に時間をかけて熱交換がなされる。この熱交換によって、温泉水5は、水温が45度前後と比較的低温となった状態で貯湯槽26内に貯水される。尚、熱交換器39内にて温泉水5と熱交換がなされた温水18は、風呂やシャワー、温水プール等の施設に備え付けられた給湯タンク47に給湯されるようになっている。
一方、開閉弁32,33は全開放されており、熱交換器39内における分岐管14内の温泉水5の流速が高速となっている。このため、分岐管14内の温泉水5は、熱交換器39内にてさほど時間をかけることなく温水18との熱交換がなされ、水温が60度と比較的高温な状態で温泉風呂等に給湯されるようになっている。
これら開閉弁30,31,32,33の開度を調整することによって揚湯管9及び分岐管14内を流れる温泉水5の流量を調整し、熱交換器39の略全長にかけて温泉水5から熱交換器39内の温水18が熱を受けることで、温水18の水温を適宜調整可能となっている。
また、本実施例における自噴温泉熱交換装置1’は、貯湯槽26内に貯水された温泉水5に空気を吹き付けるためのコンプレッサ34を備えている。このコンプレッサ34には、送風管35,36が接続されている。
このうち送風管35は、熱交換器39内に挿通されて貯湯槽26に向けて延設されているとともに、熱交換器39内に配置された箇所よりもコンプレッサ34側には、送風管35を開閉可能な開閉弁37が設けられている。一方、送風管36は、熱交換器39の外方を貯湯槽7に向けて延設されているとともに、途上には開閉弁38が設けられており、これら送風管35,36は、貯湯槽26近傍で合流した状態で貯湯槽26に接続されている。
このようにコンプレッサ34を送風管35,36を介して貯湯槽26に接続することで、コンプレッサ34内で生成された圧縮空気が送風管35または送風管36内を流れた貯湯槽26内の温泉水5に吹き付けられるようになっている。
この圧縮空気に接触した貯湯槽26内の温泉水は、空気内の酸素と反応することによって不溶性成分が析出物・沈殿物として生成され、これら析出物・沈殿物が貯湯槽26内の底部に沈殿する。
つまり本実施例における貯湯槽26は、析出物・沈殿物を底部に沈殿させるための沈殿槽として機能している。そして、貯湯槽26内で十分に不溶性成分を析出物・沈殿物として沈殿させた温泉水5を足湯等の入浴施設用湯として給湯することで、入浴施設における配管に析出物・沈殿物が付着するのを防止している。
尚、この貯湯槽26内の温泉水5に吹き付ける圧縮空気は、前述の開閉弁37,38の開閉を行うことで送風管35,36のいずれか一方を通過させることができるようになっている。具体的には、外気温が高い夏季には、開閉弁38を開放して送風管36を流れる圧縮空気を貯湯槽26内の温泉水5に吹き付け、外気温が低い冬季には、熱交換器27内に挿通されている送風管35側を圧縮空気が流れるように開閉弁37を開放することで、高温の圧縮空気を貯湯槽26内の温泉水5に吹き付け、効率よく温泉水5の析出物・沈殿物を貯湯槽7内に沈殿させることができるようになっている。
以上、本実施例における自噴温泉熱交換装置1’にあっては、揚湯管9から分岐する分岐管14を更に備え、揚湯管9内の温泉水5と分岐管14内の温泉水5とは、互いに温度が異なるように水と熱交換されるので、揚湯管9内の温泉水5と分岐管14内の温泉水5とをそれぞれ適温の異なる複数の用途に分けて使用することができる。尚、本実施例においては、上水管17から給水される水を温泉水5との熱交換による加熱によって温水18としているため、これら温水18は、シャワー、洗顔、上がり湯、床暖房、融雪等の用途に給湯するための配管を詰まらせることがないので、様々な用途に使用することができる。
次に、実施例における第2変形例につき、図3を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施例における自噴温泉熱交換装置1’’は、図3に示すように、揚湯管9は、揚湯管9のよりも大径の熱交換器40に接続されている。この熱交換器40内は採取部4で採取された温泉水5で満たされており、下流側に開閉弁31が設けられた給湯管50が接続されている。
一方、水管41は、上流側にて分岐管42が分岐している。これら水管41及び分岐管42は、平行をなすように熱交換器40内に挿通されており、分岐管42は、熱交換器40よりも下流側で水管41に合流している。
このため、熱交換器40内では温泉水5が直接水管41及び分岐管42に接触しており、熱交換器40内の温泉水5が温水18の熱を水管41及び分岐管42のみを介して受けることができるので、効率よく温水18の温度を上昇させるとともに温泉水5の温度を低下させることができるようになっている。
尚、水管41の熱交換器40内に配置される箇所よりも上流側には、開閉弁43が設けられているとともに、水管41の熱交換器40内に配置される箇所よりも下流側には、開閉弁44が設けられている。同様に、分岐管42の熱交換器40内に配置される箇所よりも上流側には、開閉弁45が設けられているとともに、分岐管42の熱交換器40内に配置される箇所よりも下流側には、開閉弁46が設けられている。
これら開閉弁43,44,45,46の開度を調整することによって水管41及び分岐管42内を流れる温水18の流量を調整し、温泉水5から熱を受ける温水18の温度を適宜調整可能となっている。
特に、本実施例においては、開閉弁43,44は全開放されておらず、熱交換器40内における水管41内の水の流速が低速となっている。このため、水管41内の水は、開閉弁30,31が所定量開放されたことで揚湯管9内から熱交換器40内に流れ込む温泉水5との間で、熱交換器40内にて十分に時間をかけて熱交換がなされ、水温が60度前後の温水18に調整することができ、比較的高温となった状態でシャワー、上がり湯、床暖房等の暖房器具や融雪用水、その他多様な用途に使用可能なように給湯タンク48に給湯される。この熱交換によって、温泉水5は、水温が45度前後と比較的低温となった状態で給湯管50を介して貯湯槽26内に貯水される。
一方、開閉弁45,46は全開放されており、熱交換器40内における分岐管42内の水の流速が高速となっている。このため、分岐管42内の水は、熱交換器40内にてさほど時間をかけることなく温泉水5との熱交換がなされ、水温が50度前後と比較的低温な状態の温水18として風呂等に使用可能なように給湯タンク49に給湯されるようになっている。
尚、熱交換器40には送風管35も挿通されており、外気温が低い冬季に送風管35側を圧縮空気が流れるように開閉弁37を開放することで、より高温の圧縮空気を貯湯槽26内の温泉水5に吹き付け、温泉水5の析出物・沈殿物がより短時間で貯湯槽7内に沈殿するようにすることができる。
以上、本実施例における自噴温泉熱交換装置1’,1’’にあっては、揚湯管9,40と上水管17,41とは、一方の管の一部が他方の管内の一部に挿通されて熱交換を行っているので、温泉水5が上水管17,41に接触するか、温水18が揚湯管9,40に接触するので、より効率よく熱交換を行うことができる。
また、水管41から分岐する分岐管42を更に備え、水管41内の水と分岐管42内の水とは、互いに温度が異なるように水と熱交換されるので、水管41内の水と分岐管42内の水とをそれぞれ適温の異なる複数の用途に分けて使用することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、熱交換器8内にて揚湯管9とループ管21とを近接配置させることで温泉水5と水とを熱交換させて温水18を生成したが、密着させることによってより温泉水5と水との熱交換効率を上昇させるようにしても良い。
1,1’,1’’ 自噴温泉熱交換装置
2 源泉
4 採取部
4a 採温水口
5 温泉水
8 熱交換器
9 揚湯管
15,16 開閉弁
17 上水管
18 温水
21 ループ管(水管)
27 熱交換器
29,30 開閉弁
31,32 開閉弁
33 開閉弁
39 熱交換部
40 熱交換器
41 上水管
42 分岐管
43,44 開閉弁
45,46 開閉弁
G 地中

Claims (4)

  1. 源泉から自噴する温泉水を空気と接触させずに採取するための採取部と、該採取部に接続される揚湯管と、を備え、
    前記揚湯管内の前記温泉水と水管内の水との間で熱交換させる自噴温泉熱交換装置であって、
    前記採取部は、地中における前記源泉の自噴路内に配置されていることを特徴とする自噴温泉熱交換装置。
  2. 前記揚湯管と前記水管とは、一方の管の一部が他方の管内の一部に挿通されて熱交換を行っていることを特徴とする請求項1に記載の自噴温泉熱交換装置。
  3. 前記揚湯管から分岐する分岐管を更に備え、前記揚湯管内の前記温泉水と前記分岐管内の前記温泉水とは、互いに温度が異なるように前記水と熱交換されることを特徴とする請求項1または2に記載の自噴温泉熱交換装置。
  4. 前記水管から分岐する分岐管を更に備え、前記水管内の前記水と前記分岐管内の前記水とは、互いに温度が異なるように前記水と熱交換されることを特徴とする請求項1または2に記載の自噴温泉熱交換装置。
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