JP2012127518A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】気液分離器6と圧縮機中間吸入口14とを接続する第3のバイパス回路15を備えた空気調和機において、圧縮機1の起動時等に気液分離器6から第3のバイパス回路15を介して圧縮機中間吸入口14に液戻りが発生するという課題が生じていた。また、気液分離器6からの第3のバイパス回路15上に電磁制御弁を配置した場合には、製造原価が増加するという課題を有していた。
【解決手段】圧縮機1の起動時等に気液分離器6前後に設けた第2のバイパス回路17または第1のバイパス回路16を通じて、気液分離器6に圧縮機1からの吐出ガスをバイパスさせる事で気液分離器6からバイパス回路15を介した液戻りを回避する。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮機1の起動時等に気液分離器6前後に設けた第2のバイパス回路17または第1のバイパス回路16を通じて、気液分離器6に圧縮機1からの吐出ガスをバイパスさせる事で気液分離器6からバイパス回路15を介した液戻りを回避する。
【選択図】図1
Description
本発明は、気液分離器を有する空気調和機に関するもので、特にヒートポンプ暖房運転を継続しながら室外熱交換器に付着した霜を除去する除霜運転を行うことができる空気調和機において、液冷媒が直接圧縮機に吸引されることを防止する空気調和機に関するものである。
従来、この種の気液分離器を有するヒートポンプ式の空気調和機は、一般的に圧縮機のアキュームレータの容積と充填冷媒量の調整によって気液分離器からバイパス回路を介して圧縮機へ液戻りすることを防止していた。あるいは、図4のように、気液分離器6と圧縮機中間吸入口14をつなぐバイパス回路15上に電磁制御弁26、一般的には電磁二方弁又は全閉型膨張弁を配置し、起動時等、液戻りが発生するときには電磁制御弁26を閉めることで、液戻りを回避していた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の空気調和機における冷凍サイクルの方式では、次のような課題があった。
冷凍サイクルへの冷媒充填量と圧縮機のアキュームレータの容積をバランスさせ、冷房運転再起動時等の最悪条件で圧縮機吸入口への液戻りを抑制する方式が一般的だが、この方式の場合、冷媒充填量を冷凍サイクルとして性能を最高効率にすることが可能な最適な量に設定することが困難であるという課題を有していた。
あるいは、図4のように、気液分離器6からのバイパス回路15上に電磁制御弁26を配置した場合には、高価な電磁制御弁を使うことで製造原価が増加するという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、第1の減圧器、気液分離器、第2の減圧器、室内熱交換器を冷媒回路で連結したヒートポンプ式冷凍サイクルと、室内熱交換器と第2の減圧器の間と圧縮機の吸入管と四方弁の間とを連結する第1のバイパス回路と、気液分離器と第1の減圧器の間、または、室外熱交換器と第1の減圧器との間と圧縮機の吐出管とを連結する第2のバイパス回路と、気液分離器と圧縮機の中間吸入口とを連結する第3のバイパス回路と、第1のバイパス回路に設けられた第1の二方弁と、第2のバイパス回路に設けられた第2の二方弁とを備え、圧縮機の起動時に、第1の減圧器と第2の減圧器のうち冷媒循環方向の上流側となるいずれか一方の減圧器を全閉または微少流量が流れる開度とするとともに、第2の二方弁を開放し、気液分離器に圧縮機からの吐出ガス冷媒を流入させるものである。
これによると、起動時に吐出ガス冷媒を、気液分離器に流入させることで、室外熱交換器および気液分離器中に溜まり込んでいた液冷媒が短時間に気液分離器からバイパス回路を介して圧縮機中間吸入口へ直接戻ることを回避することができる。
本発明の空気調和機は、バイパス回路を介した液戻りを回避し、液戻りから圧縮機を保護することができるとともに、バイパス回路用のアキュームレータの小型化ないしは廃止を実現することができる。
第1の発明は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、第1の減圧器、気液分離器、第2の減圧器、室内熱交換器を冷媒回路で連結したヒートポンプ式冷凍サイクルと、室内熱交換器と第2の減圧器の間と圧縮機の吸入管と四方弁の間とを連結する第1のバイパス回路と、気液分離器と第1の減圧器の間、または、室外熱交換器と第1の減圧器との間と圧縮機の吐出管とを連結する第2のバイパス回路と、気液分離器と圧縮機の中間吸入口とを連結する第3のバイパス回路と、第1のバイパス回路に設けられた第1の二方弁と、第2のバイパス回路に設けられた第2の二方弁とを備え、圧縮機の起動時に、第1の減圧器と第2の減圧器のうち冷媒循環方向の上流側となるいずれか一方の減圧器を全閉または微少流量が流れる開度とするとともに、第2の二方弁を開放し、気液分離器に圧縮機からの吐出ガス冷媒を流入させるものである。これにより、室外熱交換器および気液分離器中に溜まり込んでいた液冷媒が短時間に気液分離器からバイパス回路を介して圧縮機中間吸入口へ直接戻ることを回避することができるために、液戻りから圧縮機を保護することができるとともに、バイパス回路用のアキュームレータの小型化ないしは廃止およびアキュームレータを収容する室外機のコンパクト化、ならびにそれに伴う運搬、設置の容易化、コストダウン等や冷凍サイクルの最適化による基本性能の向上を実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、第2の二方弁を開放するとともに、第1の二方弁を開放するものである。これによって、上記効果に加えて、圧縮機の吸入管への駅戻りも防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、第3のバイパス回路上に設けた過熱手段と、圧縮機の中間吸入口に流入する冷媒の温度を検知する温度検出手段とを備え、圧縮機の中間吸入口の温度変化から第3のバイパス回路への液戻りを検知し、第2の二方弁を開放するものである。これによって、より確実に駅戻りを回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は第1の実施の形態の空気調和機の冷凍サイクル構成図である。この空気調和機は、室外機19と室内機18から構成されており、室外機19と室内機18は接続配管で接続されている。室外機19には、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、第1の減圧器としての第1膨張弁4、気液分離器6、第2の減圧器としての第2膨張弁7、冷媒加熱器12、室外熱交換器3に送風する室外送風機(図示せず)などが収納されている。室内機18には、室内熱交換器5、室内熱交換器5に送風するための室内送風機(図示せず)などが収納されている。
図1は第1の実施の形態の空気調和機の冷凍サイクル構成図である。この空気調和機は、室外機19と室内機18から構成されており、室外機19と室内機18は接続配管で接続されている。室外機19には、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、第1の減圧器としての第1膨張弁4、気液分離器6、第2の減圧器としての第2膨張弁7、冷媒加熱器12、室外熱交換器3に送風する室外送風機(図示せず)などが収納されている。室内機18には、室内熱交換器5、室内熱交換器5に送風するための室内送風機(図示せず)などが収納されている。
この空気調和機の冷凍サイクルは、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、第1膨張弁4、気液分離器6、第2膨張弁7、室内熱交換器5を配管で接続し構成されている。圧縮機1は、冷媒を吐出する吐出管、冷媒を吸入する吸入管、圧縮機構部の中間圧力部に冷媒をインジェクションする圧縮機中間吸入口14を備えている。圧縮機1の吸入管には主アキュームレータ24が設けられており、圧縮機中間吸入口14にはバイパス回路用アキュームレータ25が設けられている。
この冷凍サイクルには、室内熱交換器5と第2膨張弁7との間と、四方弁2と圧縮機1の吸入管との間を連結する第1のバイパス回路16が設けられている。第1のバイパス回路16は、第1の二方弁9を介して冷媒加熱器12に連通し、主アキュームレータ24を介して、圧縮機1の吸入管に接続されている。
さらに、この冷凍サイクルには、四方弁2と圧縮機1の吐出管との間と、第1膨張弁4と気液分離器6との間を連結する第2のバイパス回路17が設けられている。第2のバイパス回路17は、第2の二方弁8を備えている。さらに、この冷凍サイクルは、気液分離器6のガス出口管と圧縮機中間吸入口14の間を連結する第3のバイパス回路15を備えている。第3のバイパス回路15は、冷媒加熱器12を連通し、バイパス回路用アキュームレータ25を介して、圧縮機中間吸入口14に接続されている。
冷媒加熱器12には、冷媒加熱器12の温度を検出するための冷媒加熱器用温度センサー13が設けられている。また、圧縮機中間吸入口14とバイパス回路用アキュームレータ25との間の配管、また、バイパス回路用アキュームレータ25には、圧縮機中間吸入口14に吸入される冷媒の温度を検出するための圧縮機中間吸入口用温度センサー11が設けられている。
図1は冷房運転時のサイクル状態を示しているが、この空気調和機の冷凍サイクルは、暖房運転の除霜運転用に第1のバイパス回路16と第2のバイパス回路17を備えているため、暖房運転中に室外熱交換器3が着霜した場合には四方弁2を切り返すことなく圧縮機1吐出管から高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器5へ送りながら同時にガス冷媒を第2のバイパス回路17へ送り第2の二方弁8を開放することで気液分離器6と第1膨張弁4との間へ送ることができる。
室外熱交換器3の着霜を圧縮機1から送られる高温高圧のガス冷媒によって溶かしながら、室内熱交換器5にもガス冷媒が送られているため暖房運転を継続可能であり、従来のヒートポンプ機種の空気調和機において見られた除霜運転中の冷風感がなくなる構成となっている。
また、室内熱交換器5へ送られたガス冷媒は室外機19へ戻った後、第1のバイパス回路16を通り圧縮機1の吸入管へ戻る。このとき圧縮機1の圧縮比や吸入冷媒の過熱度が十分に確保できないという信頼性上の課題があるため、第1のバイパス回路16上には第1の二方弁9だけでなく冷媒加熱器12を配置し、必要な最低低圧と冷媒加熱度を確保している。本発明においては冷媒加熱器12として水を主成分とする蓄熱剤を圧縮機1の余熱で暖めたものを用いているが、ヒーター等でも良い。
以上が暖房運転を継続しつつ除霜運転を行うための冷凍サイクルの動作であるが、本発明の実施の形態ではさらに、第1膨張弁4、第2膨張弁7の間に気液分離器6を配置し、冷暖運転時に、室内熱交換器5と室外熱交換器3のうち蒸発器として作用する熱交換器において、減圧された気液二相冷媒から不必要なガス冷媒成分のみを除去し、第3のバイパス回路15を通じて圧縮機中間吸入口14へ戻す。このような構成によって蒸発器での圧力損失の削減と、吸入圧力よりも高い中間吸入圧力を得られるため、圧縮機1の仕事を削
減し、消費電力を削減することのできる構成になっている。
減し、消費電力を削減することのできる構成になっている。
このとき第3のバイパス回路15上にも上記の冷媒加熱器12の一部があり、通過するガス冷媒を一定程度加熱することで過熱度を確保できるため、第3のバイパス回路15に少量の液冷媒が戻るようなことがあっても圧縮機1に液冷媒が直接戻り故障や性能低下の原因とはならない構成になっている。そして圧縮機中間吸入口用温度センサー11の検知温度を時系列的に計測、比較することによって液戻りが発生しているかどうかを判別している。なお、大量に短時間に液戻りが発生した場合には冷媒加熱量が不足してしまう場合もある。
上述した構成をもつ本発明の実施の形態の冷凍サイクルの場合、冷房運転を開始した場合には通常、第1のバイパス回路16と第2のバイパス回路17は、それぞれ第1の二方弁9、第2の二方弁8によって閉塞されている。そのため、圧縮機1から吐出されたガス冷媒は四方弁2を介して室外熱交換器3へのみ送られる。そのとき室外熱交換器3出口付近から気液分離器6に液冷媒が大量に滞留している場合には、圧縮機1起動とともに短時間に大量の液冷媒が気液分離器6から第3のバイパス回路15を介して圧縮機中間吸入口14に戻り、付属されたバイパス回路用アキュームレータ25の容積を超えて液戻りが発生する場合がある。
バイパス回路用アキュームレータ25の容積を大きくとれば問題はないが、室外機19の収納容積の関係から十分な大きさをとることができない場合がある。しかし、本実施の形態では前述した除霜用の二つのバイパス回路、すなわち、第1のバイパス回路16、第2のバイパス回路17を利用することによって製造原価を増加させることなく液戻りを防ぐことを可能である。この動作について、図2の制御フローチャートを用いて、以下に説明する。
まず運転開始時には第2のバイパス回路17を流れる冷媒流量を制御する第2の二方弁8を開放する。その状態から2つの膨張弁のうち上流側に配置されている膨張弁のみを全閉又は微少流量(例えば50pls等)に固定し、他方下流側に配置された膨張弁は全開とする。具体的には、冷房運転か否かを判定し、冷房運転の場合には、上流側に配置されている第1膨張弁4のみを全閉又は微少流量(例えば50pls等)に固定し、他方下流側に配置された第2膨張弁7は全開とする。一方、冷房運転以外の場合には、上流側に配置されている第2膨張弁7のみを全閉又は微少流量(例えば50pls等)に固定し、他方下流側に配置された第1膨張弁4は全開とする。その後、圧縮機1を起動させ、吐出ガス冷媒を圧縮機1から吐出させる。
これにより、吐出ガス冷媒は第2のバイパス回路17を介して気液分離器6と第1膨張弁4の間へと送ることができる。冷房運転時には、上流側の第1膨張弁4から気液分離器6へは冷媒が極微少しか流れてこない。また、冷房運転時以外の場合には、上流側の第2膨張弁7から気液分離器6へは冷媒が極微少しか流れてこない。このため、吐出ガス冷媒は気液分離器6を通り、第3のバイパス回路15を通してガス冷媒のまま圧縮機中間吸入口14へと戻ってくる。例えば、冷房運転停止直後は室外熱交換器3から室内熱交換器5にかけて液冷媒が大量に滞留している場合が多いが、本実施の形態の起動方式の場合、起動直後の短時間に戻ってくることがなくなるため、バイパス回路用アキュームレータ25の容積を増加させることなく、あるいは、バイパス回路用アキュームレータ25を廃止しても、液戻りを防止することができる。同時に除霜用に使用している第2の二方弁8を転用しているため、高価な電磁二方弁などを新規で追加する必要がなく、製造原価を増加させる必要がない。
圧縮機1は起動後一定時間、たとえば3分程度一定周波数(40Hz程度)固定し、そ
の後規定の制御に移行するが、第2のバイパス回路17もあらかじめ規定された時間開放した後、第2の二方弁8を閉塞してバイパス制御を終了させ規定の運転へと移行する。圧縮機中間吸入口14のバイパス回路用アキュームレータ25への液戻りは起動後30秒から2分までに発生することが多いが、長い時間バイパスした場合には肝心の冷房運転の起動特性が悪化する恐れがあるため、本発明では圧縮機起動後約1分30秒間バイパスさせることで液戻りを防止している。
の後規定の制御に移行するが、第2のバイパス回路17もあらかじめ規定された時間開放した後、第2の二方弁8を閉塞してバイパス制御を終了させ規定の運転へと移行する。圧縮機中間吸入口14のバイパス回路用アキュームレータ25への液戻りは起動後30秒から2分までに発生することが多いが、長い時間バイパスした場合には肝心の冷房運転の起動特性が悪化する恐れがあるため、本発明では圧縮機起動後約1分30秒間バイパスさせることで液戻りを防止している。
さらに第2のバイパス回路17の途中には図1に示されるように冷媒加熱器12が配置されているため、液戻りしたとしても加熱して一定量ガス化することができる為、さらに液戻り防止効果が大きい。
さらにメイン回路の液戻りも同時に回避するためには、第1のバイパス回路16の第1の二方弁9も同時に開放することで同様の効果を得ることができる。あるいは第1膨張弁4を全閉又は微小流量にすることで室外熱交換器3にたまった液冷媒が戻りにくくなるため、更なる効果を得ることができる。
また本発明の実施の形態では前述したように第2のバイパス回路17を気液分離器6と第1膨張弁4の間につないでいるが、第1膨張弁4を通過するため効果が低下するものの第1膨張弁4と室外熱交換器3の間に接続しても同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
上述したバイパス制御は運転開始時に限定されているが、冷房運転中に気液分離器6から液冷媒がオーバーフローして第3のバイパス回路15を通じて圧縮機中間吸入口14へ液戻りする場合もある。その場合、圧縮機中間吸入口用温度センサー11の検知した温度から圧縮機中間吸入口14での冷媒過熱度を計算し、液戻りを判定することができる。この場合一般的には気液分離器6の圧力を引き下げ、冷媒乾き度を上昇させるか、気液分離器6の上流側にある第1膨張弁4の冷媒流量を絞り、液戻りしないようにする。しかしながらこのような方法では冷凍サイクルが不安定になってしまい冷房性能が低下してしまう場合がある。そこで本実施の形態では第3のバイパス回路15から圧縮機中間吸入口14へと液戻りした場合に、第2のバイパス回路17の第2の二方弁8を開放することで液冷媒の比率を減らし、圧縮機中間吸入口14への液戻りを防止しつつ、冷凍サイクルへの悪影響を最小限にすることができる。さらにそれでも液戻りが回避しきれない場合、第1のバイパス回路16の第1の二方弁9を開放することで、液冷媒を強制的に主アキュームレータ24に直接戻し、圧縮機中間吸入口14への液戻りを回避する。
上述したバイパス制御は運転開始時に限定されているが、冷房運転中に気液分離器6から液冷媒がオーバーフローして第3のバイパス回路15を通じて圧縮機中間吸入口14へ液戻りする場合もある。その場合、圧縮機中間吸入口用温度センサー11の検知した温度から圧縮機中間吸入口14での冷媒過熱度を計算し、液戻りを判定することができる。この場合一般的には気液分離器6の圧力を引き下げ、冷媒乾き度を上昇させるか、気液分離器6の上流側にある第1膨張弁4の冷媒流量を絞り、液戻りしないようにする。しかしながらこのような方法では冷凍サイクルが不安定になってしまい冷房性能が低下してしまう場合がある。そこで本実施の形態では第3のバイパス回路15から圧縮機中間吸入口14へと液戻りした場合に、第2のバイパス回路17の第2の二方弁8を開放することで液冷媒の比率を減らし、圧縮機中間吸入口14への液戻りを防止しつつ、冷凍サイクルへの悪影響を最小限にすることができる。さらにそれでも液戻りが回避しきれない場合、第1のバイパス回路16の第1の二方弁9を開放することで、液冷媒を強制的に主アキュームレータ24に直接戻し、圧縮機中間吸入口14への液戻りを回避する。
この動作について、図3の制御フローチャートを用いて、以下に説明する。まず、圧縮機中間吸入口用温度センサー11の検知した温度から圧縮機中間吸入口14での冷媒過熱度を計算する。計算した冷媒過熱度が所定の過熱度より小さい場合には、第2のバイパス回路17の第2の二方弁8を開放することで液冷媒の比率を減らし、圧縮機中間吸入口14への液戻りを防止する。そこで、再度、圧縮機中間吸入口14での冷媒過熱度を計算し、計算した冷媒過熱度が所定の過熱度より小さい場合には、第1のバイパス回路16の第1の二方弁9を開放することで液冷媒を強制的に主アキュームレータ24に直接戻し、圧縮機中間吸入口14への液戻りを回避する。
以上の動作により、さらにバイパス回路を介した液戻りを回避し、液戻りから圧縮機を保護することができるとともに、バイパス回路用のアキュームレータの小型化ないしは廃止が可能となる。
本発明の空気調和機は、バイパス回路を介した液戻りを回避し、液戻りから圧縮機を保
護することができるとともに、バイパス回路用のアキュームレータの小型化ないしは廃止およびアキュームレータを収容する室外機のコンパクト化でき、家庭用、業務用の空気調和機に適用できる。
護することができるとともに、バイパス回路用のアキュームレータの小型化ないしは廃止およびアキュームレータを収容する室外機のコンパクト化でき、家庭用、業務用の空気調和機に適用できる。
1 圧縮機
2 四方弁
3 室外熱交換器
4 第1膨張弁
5 室内熱交換器
6 気液分離器
7 第2膨張弁
8 第2の二方弁
9 第1の二方弁
11 圧縮機中間吸入口用温度センサー
12 冷媒加熱器
13 冷媒加熱器用温度センサー
14 圧縮機中間吸入口
15 第3のバイパス回路
16 第1のバイパス回路
17 第2のバイパス回路
18 室内機
19 室外機
24 主アキュームレータ
25 バイパス回路用アキュームレータ
26 電磁制御弁
2 四方弁
3 室外熱交換器
4 第1膨張弁
5 室内熱交換器
6 気液分離器
7 第2膨張弁
8 第2の二方弁
9 第1の二方弁
11 圧縮機中間吸入口用温度センサー
12 冷媒加熱器
13 冷媒加熱器用温度センサー
14 圧縮機中間吸入口
15 第3のバイパス回路
16 第1のバイパス回路
17 第2のバイパス回路
18 室内機
19 室外機
24 主アキュームレータ
25 バイパス回路用アキュームレータ
26 電磁制御弁
Claims (3)
- 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、第1の減圧器、気液分離器、第2の減圧器、室内熱交換器を冷媒回路で連結したヒートポンプ式冷凍サイクルと、前記室内熱交換器と前記第2の減圧器の間と前記圧縮機の吸入管と前記四方弁の間とを連結する第1のバイパス回路と、前記気液分離器と前記第1の減圧器の間、または、前記室外熱交換器と前記第1の減圧器との間と前記圧縮機の吐出管とを連結する第2のバイパス回路と、前記気液分離器と前記圧縮機の中間吸入口とを連結する第3のバイパス回路と、前記第1のバイパス回路に設けられた第1の二方弁と、前記第2のバイパス回路に設けられた第2の二方弁とを備え、前記圧縮機の起動時に、前記第1の減圧器と前記第2の減圧器のうち冷媒循環方向の上流側となるいずれか一方の減圧器を全閉または微少流量が流れる開度とするとともに、前記第2の二方弁を開放し、前記気液分離器に前記圧縮機からの吐出ガス冷媒を流入させることを特徴とする空気調和機。
- 前記第2二方弁を開放するとともに、前記第1の二方弁を開放することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記第3のバイパス回路上に設けた過熱手段と、前記圧縮機の中間吸入口に流入する冷媒の温度を検知する温度検出手段とを備え、前記圧縮機の中間吸入口の温度変化から前記第3のバイパス回路への液戻りを検知し、前記第2の二方弁を開放することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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