JP2012119580A - チップ部品実装配線基板およびその製造方法 - Google Patents

チップ部品実装配線基板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半田付けによらない新規なチップ部品の接合構造を有してなり、安価に製造可能なチップ部品実装配線基板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】樹脂基板10の表面に、配線回路61,62が形成され、チップ部品30が、樹脂基板10に搭載されて、配線回路61,62の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板であって、配線回路61,62が、下層の金属箔61a,62aと上層の金属メッキ層61b,62bからなる2層構造を有してなり、チップ部品30が、金属メッキ層61b,62bに圧着接合されてなるチップ部品実装配線基板101,102とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、チップ部品が樹脂基板に搭載されて配線回路の端部に接続されてなる、チップ部品実装配線基板およびその製造方法に関する。
チップ部品が樹脂基板に搭載されて配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板が、例えば、特開昭55−68690号公報(特許文献1)に開示されている。
図10は、特許文献1と同様の従来のチップ部品実装配線基板を模式的に示した図で、図10(a)〜(c)は、それぞれ、チップ部品実装配線基板91〜93の部分的な断面図である。
図10(a)に示すチップ部品実装配線基板91では、樹脂基板10上に、金属箔からなる配線回路21が形成されている。そして、チップ部品30が樹脂基板10に搭載されて、チップ部品30の表面に設けられた電極30eが配線回路21の端部に半田41で接合されている。尚、図10(a)のチップ部品実装配線基板91では、チップ部品30が接着剤51で位置固定されており、半田41で接合するまで位置が移動しないようにしている。
図10(b)に示すチップ部品実装配線基板92では、樹脂基板10に埋め込まれるようにして、金属箔からなる配線回路22が形成されている。また、樹脂基板10の表面には窪み部52が形成されており、チップ部品30が窪み部52に搭載されて、該窪み部52の底面まで延設された配線回路22の端部に半田42で接合されている。
図10(c)に示すチップ部品実装配線基板93では、樹脂基板10に埋め込まれるようにして、金属箔からなる配線回路23が形成されている。また、該樹脂基板10上には、半田溶融時に意図しない部位への流れ出しを防止するための半田レジスト53が形成されている。そして、チップ部品30が、半田レジスト53の開口部に露出する配線回路23の端部に、半田43で接合されている。
特開昭55−68690号公報
図10(a)〜(c)に示したチップ部品実装配線基板91〜93では、いずれも、チップ部品30を配線回路21〜23に接続するため、半田41〜43が用いられている。従って、チップ部品実装配線基板91〜93の製造においては、印刷等による半田41〜43の塗布工程、および半田41〜43の加熱溶融工程が必要である。また、図10(c)のチップ部品実装配線基板93で例示したように、意図しない部位への半田41〜43の流れ出しを防止するには、半田レジスト53が必要となる。
そこで本発明は、チップ部品が樹脂基板に搭載されて配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板およびその製造方法であって、半田付けによらない新規なチップ部品の接合構造を有してなり、安価に製造可能なチップ部品実装配線基板およびその製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載のチップ部品実装配線基板は、樹脂基板の表面に、配線回路が形成され、チップ部品が、前記樹脂基板に搭載されて、前記配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板であって、前記配線回路が、下層の金属箔と上層の金属メッキ層からなる2層構造を有してなり、前記チップ部品が、前記金属メッキ層に圧着接合されてなることを特徴としている。
上記チップ部品実装配線基板は、チップ部品を配線回路に接続する構造として、従来のような半田付けによる接合構造ではなく、チップ部品を配線回路に圧着接合する新規な接合構造を採用している。この接合構造を可能とするため、上記チップ部品実装配線基板においては、下層の金属箔と上層の金属メッキ層からなる2層構造を有した配線回路とし、チップ部品を上層の金属メッキ層に圧着接合するようにしている。
以上のように、上記チップ部品実装配線基板においては、チップ部品の配線回路への接続に半田付けを用いていないため、印刷等による半田の塗布工程および半田の加熱溶融工程が不要である。また、言うまでもなく、意図しない部位への半田の流れ出しも起きないため、半田レジストも必要なくなる。
以上のようにして、上記チップ部品実装配線基板は、チップ部品が樹脂基板に搭載されて配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板であって、半田付けによらない新規なチップ部品の接合構造を有してなり、安価に製造可能なチップ部品実装配線基板とすることができる。
上記配線回路を構成する下層の前記金属箔は、請求項2に記載のように、導電率が高く安価で適度な強度を有する銅(Cu)からなることが好ましい。
前記金属箔の厚さは、請求項3に記載のように、10μm以上、100μm以下が好適である。金属箔の厚さが10μmより小さい場合には、強度が十分でなく加工時の取り扱いが困難であり、金属箔の厚さが100μmより大きい場合には、切断加工や変形加工が困難となる。
また、上記配線回路を構成する上層の前記金属メッキ層は、請求項4に記載のように、熱圧着が容易であり、チップ部品の電極材としても広く用いられている、錫(Sn)または錫(Sn)合金からなることが好ましい。
前記金属メッキ層の厚さは、請求項5に記載のように、2μm以上、20μm以下が好適である。金属メッキ層の厚さが2μmより小さい場合には、圧着接合強度が不十分で剥がれが起き易くなり、金属メッキ層の厚さが20μmより大きい場合には、金属メッキ層の形成に長時間を要するため、製造コストが増大する。
上記チップ部品実装配線基板は、請求項6に記載のように、前記樹脂基板の表面に、窪み部が形成され、前記チップ部品が、前記窪み部に搭載されて、該窪み部の底面まで延設された前記配線回路の端部に接続されてなる構成とすることができる。
これによれば、上記窪み部の大きさを適宜設定することによって、チップ部品を樹脂基板へ搭載する際に該窪み部に嵌め込んで、チップ部品を位置決めすることができる。従って、チップ部品を金属メッキ層に圧着接合する際には、接着剤を新たに用いることなく、チップ部品の位置ずれを抑制することができる。このため、窪み部を形成しない場合に較べて、接着剤および該接着剤の塗布工程が不要となり、製造コストを低減することができる。
上記窪み部を形成する場合、請求項7に記載のように、前記樹脂基板は、熱による変形が容易な熱可塑性樹脂からなることが好ましい。
また、前記熱可塑性樹脂は、請求項8に記載のように、絶縁性や強度が高く安価なポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはポリフェニレンサルファイド(PPS)のいずれかであることが好ましい。
前記窪み部の深さは、請求項9に記載のように、0.05mm以上、0.5mm以下が好適である。窪み部の深さが0.05mmより小さい場合には、窪み部よりチップ部品が飛び出し易くなり、窪み部の深さが0.5mmより大きい場合には、樹脂基板と配線回路の端部の変形量が大きくなるため、寸法精度が低下する。
また、上記窪み部を形成する場合、請求項10に記載のように、前記窪み部に搭載された前記チップ部品と該窪み部の側面に間に、隙間が設けられ、前記チップ部品が、前記窪み部の側面に設けられた突起により位置決めされてなる構成とすることができる。これによれば、チップ部品の寸法バラツキや搭載位置のバラツキを上記隙間で吸収できると共に、上記突起の先端を潰すようにして、チップ部品を所定位置に容易に位置決めすることができる。
上記チップ部品実装配線基板は、絶縁信頼性を高めると共に、圧着接合されたチップ部品を外力より保護するため、請求項11に記載のように、前記金属メッキ層に圧着接合されたチップ部品が、前記配線回路と共に樹脂モールドされてなることが好ましい。
請求項12〜21に記載の発明は、上記したチップ部品実装配線基板の製造方法に係る発明である。
請求項12に記載の製造方法は、樹脂基板の表面に、下層の金属箔と上層の金属メッキ層からなる2層構造を有した配線回路が形成され、チップ部品が、前記樹脂基板に搭載されて、前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合されてなるチップ部品実装配線基板の製造方法であって、加熱瞬時プレスにより、前記配線回路となる前記2層構造からなる金属箔シートを、前記樹脂基板に打ち抜き圧着する配線回路形成工程と、前記チップ部品を前記樹脂基板に搭載して、加熱プレスにより、前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合するチップ部品接合工程とを有してなることを特徴としている。
これにより、上記請求項1に記載のチップ部品実装配線基板を製造することができる。
尚、上記配線回路形成工程において用いている加熱瞬時プレスによる2層構造の金属箔シートの打ち抜き圧着によれば、配線回路のパターニングと樹脂基板への圧着形成を一括して行うことができるため、安価な製造方法となっている。また、上記チップ部品接合工程においては、チップ部品を、加熱プレスにより配線回路の金属メッキ層に熱圧着している。従って、チップ部品の圧着時に熱を加えない場合に較べて、チップ部品と金属メッキ層の接合強度を高めることができる。
請求項13〜16に記載の製造方法の効果については、上記請求項2〜5のチップ部品実装配線基板において記載したとおりであり、その説明は省略する。
請求項17に記載のように、前記チップ部品接合工程における前記加熱プレスの温度は、200℃以上、250℃以下が好適である。加熱プレスの温度が200℃より低い場合には、チップ部品と金属メッキ層の接合強度が低くなり、加熱プレスの温度が250℃より高い場合には、樹脂基板やチップ部品の劣化が大きくなる。
上記製造方法において、前記チップ部品実装配線基板が、前記樹脂基板の表面に、窪み部が形成され、前記チップ部品が、前記窪み部に搭載されて、該窪み部の底面まで延設された前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合されてなるチップ部品実装配線基板である場合には、次のような構成の製造方法を採用することができる。
例えば請求項18に記載のように、前記配線回路形成工程の後、第2の加熱瞬時プレスにより、前記樹脂基板の表面の所定位置に前記窪み部を形成すると共に、該窪み部の底面まで前記配線回路の端部を延設する窪み部形成工程を有してなり、前記チップ部品接合工程において、前記チップ部品を前記窪み部に搭載して、前記加熱プレスにより、該窪み部の底面まで延設された前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合する。
これにより、上記請求項6に記載のチップ部品実装配線基板を製造することができる。
尚、上記第2の加熱瞬時プレスを用いた窪み部形成工程によれば、窪み部の形成と配線回路の端部を変形して窪み部の底面までの延設を一括して行うことができ、安価な製造方法となっている。
また、この場合には、請求項19に記載のように、前記窪み部形成工程において、前記第2の加熱瞬時プレスに用いる上金型の前記樹脂基板と対向する面の所定位置に、前記窪み部を形成すると共に該窪み部の底面まで前記配線回路を延設するための凸部が、別体として設けられていることが好ましい。
上記凸部は、上金型に一体として設けられていてもよい。しかしながら、この場合には、チップ部品の搭載位置が異なる種々のチップ部品実装配線基板を製造するには、それぞれ異なる上金型が必要となる。一方、上記のように凸部を別体として上金型に設けることで、凸部の設置位置を変えるだけで、チップ部品の搭載位置が異なる種々のチップ部品実装配線基板の製造にも対応することができる。
また、上記請求項6に記載のチップ部品実装配線基板を製造する場合には、請求項20に記載のように、前記チップ部品接合工程において、前記樹脂基板と対向する上金型の所定位置に位置決めされた前記チップ部品を加熱プレスして、前記窪み部を形成すると共に該窪み部の底面まで前記配線回路を延設しながら、前記端部の前記金属メッキ層に、該チップ部品を圧着接合するようにしてもよい。
この場合には、窪み部の形成とチップ部品の配線回路への圧着接合を一括して行うことができるため、より安価な製造方法となる。
また、上記した製造方法において多数のチップ部品を一括して圧着接合する場合には、請求項21に記載のように、前記チップ部品接合工程において、緩衝材を前記加熱プレスに用いる上金型と前記チップ部品の間に挿入して、加熱プレスしてもよい。
上記緩衝材を用いることで、各種チップ部品の高さの違いを吸収して、均一な圧力で各チップ部品を配線回路へ圧着接合することができる。
以上に示したように、上記チップ部品実装配線基板およびその製造方法は、チップ部品が樹脂基板に搭載されて配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板およびその製造方法であって、半田付けによらない新規なチップ部品の接合構造を有してなり、安価に製造可能なチップ部品実装配線基板およびその製造方法とすることができる。
本発明に係るチップ部品実装配線基板を模式的に示した図で、(a),(b)は、それぞれ、チップ部品実装配線基板101,102の部分的な断面図とチップ部品30周りの上面図である。 図1(b)に示したチップ部品実装配線基板102の変形例で、(a)〜(c)は、それぞれ、チップ部品30周りの上面図である。 (a),(b)は、図1(a),(b)に示したチップ部品実装配線基板101,102のより好ましい適用形態の例で、それぞれ、チップ部品実装配線基板101m,102mの部分的な断面図である。 (a)〜(c)は、図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102の製造において用いられる配線基板を準備する工程で、樹脂基板10に対して下層の金属箔62aと上層の金属メッキ層62bからなる2層構造の配線回路62を形成する、配線回路形成工程を示した図である。 (a)〜(c)は、図1(b)のチップ部品実装配線基板102の製造において用いられる配線基板を準備する工程で、図4の配線回路形成工程で得られた配線基板10aに対してさらに窪み部52を追加形成する、窪み部形成工程を示した図である。 (a)〜(d)は、図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102の製造において用いられる、チップ部品接合工程を説明する図である。 (a)〜(c)は、図5に示した窪み部形成工程を、図6に示したチップ部品接合工程と同時に行う方法である。 図5と同様の窪み部形成工程を示した図で、チップ部品30の搭載位置が異なる、種々のチップ部品実装配線基板の製造に適した方法を説明する図である。 図6と同様のチップ部品接合工程を示した図で、高さの異なる複数のチップ部品を搭載する、種々のチップ部品実装配線基板の製造に適した方法を説明する図である。 特許文献1と同様の従来のチップ部品実装配線基板を模式的に示した図で、(a)〜(c)は、それぞれ、チップ部品実装配線基板91〜93の部分的な断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るチップ部品実装配線基板を模式的に示した図で、図1(a),(b)は、それぞれ、チップ部品実装配線基板101,102の部分的な断面図とチップ部品30周りの上面図である。尚、図1(a),(b)に示すチップ部品実装配線基板101,102の部分的な断面図において、図10(a),(b)に示したチップ部品実装配線基板91,92と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1(a)に示すチップ部品実装配線基板101では、樹脂基板10上に、下層の金属箔61aと上層の金属メッキ層61bからなる2層構造を有した配線回路61が形成されている。そして、チップ部品30が樹脂基板10に搭載されて、チップ部品30の表面に設けられた電極30eが、配線回路61の端部の金属メッキ層61bに、接合面C1で圧着接合されている。尚、図1(a)のチップ部品実装配線基板101では、チップ部品30が接着剤51で位置固定されており、チップ部品30を配線回路61の端部に圧着接合するまで位置が移動しないようにしている。
図1(b)に示すチップ部品実装配線基板102では、樹脂基板10に埋め込まれるようにして、下層の金属箔62aと上層の金属メッキ層62bからなる2層構造を有した配線回路62が形成されている。また、樹脂基板10の表面には窪み部52が形成されており、チップ部品30が窪み部52に搭載されて、チップ部品30の表面に設けられた電極30eが、窪み部52の底面まで延設された配線回路62の端部の金属メッキ層62bに、接合面C2で圧着接合されている。
以上のように、図1(a),(b)に示すチップ部品実装配線基板101,102は、いずれも、樹脂基板10の表面に配線回路61,62が形成され、チップ部品30が樹脂基板10に搭載されて、配線回路61,62の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板である。また、配線回路61,62は、下層の金属箔61a,62aと上層の金属メッキ層61b,62bからなる2層構造を有しており、チップ部品30が、金属メッキ層61b,62bに圧着接合されている。
図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102は、チップ部品30を配線回路に接続する構造として、図10に示した従来のチップ部品実装配線基板91〜93ような半田付けによる接合構造ではなく、チップ部品30を配線回路に圧着接合する新規な接合構造を採用している。この接合構造を可能とするため、図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102においては、下層の金属箔61a,62aと上層の金属メッキ層61b,62bからなる2層構造を有した配線回路61,62とし、チップ部品を上層の金属メッキ層61b,62bに圧着接合するようにしている。
以上のように、図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102においては、チップ部品30の配線回路61,62への接続に半田付けを用いていないため、印刷等による半田の塗布工程および半田の加熱溶融工程が不要である。また、言うまでもなく、意図しない部位への半田の流れ出しも起きないため、図10(c)のチップ部品実装配線基板93で例示した半田レジスト53も必要なくなる。
以上のようにして、図1(a),(b)に例示したチップ部品実装配線基板101,102は、チップ部品が樹脂基板に搭載されて配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板であって、半田付けによらない新規なチップ部品の接合構造を有してなり、安価に製造可能なチップ部品実装配線基板とすることができる。
次に、図1(a),(b)に示したチップ部品実装配線基板101,102の細部について、より詳細に説明する。
チップ部品実装配線基板101,102の配線回路61,62を構成する下層の金属箔61a,62aは、導電率が高く安価で適度な強度を有する銅(Cu)からなることが好ましい。図1に示した金属箔61a,62aの厚さtaは、10μm以上、100μm以下が好適である。金属箔61a,62aの厚さtaが10μmより小さい場合には、強度が十分でなく、後述する製造工程において、加工時の取り扱いが困難である。一方、金属箔61a,62aの厚さtaが100μmより大きい場合には、切断加工や変形加工が困難となる。
また、配線回路61,62を構成する上層の金属メッキ層61b,62bは、熱圧着が容易であり、チップ部品30の電極材としても広く用いられている、錫(Sn)または錫(Sn)合金からなることが好ましい。図1に示した金属メッキ層61b,62bの厚さtbは、2μm以上、20μm以下が好適である。金属メッキ層61b,62bの厚さtbが2μmより小さい場合には、圧着接合強度が不十分で剥がれが起き易くなり、金属メッキ層61b,62bの厚さtbが20μmより大きい場合には、金属メッキ層61b,62bの形成に長時間を要するため、製造コストが増大する。
図1(b)に示したチップ部品実装配線基板102は、図1(a)に示したチップ部品実装配線基板101と比較して、樹脂基板10の表面に窪み部52が形成され、チップ部品30が該窪み部52に搭載されて、窪み部50の底面まで延設された配線回路62の端部に接続されている。
図1(b)のチップ部品実装配線基板102によれば、窪み部52の大きさを適宜設定することによって、チップ部品30を樹脂基板10へ搭載する際に該窪み部52に嵌め込んで、チップ部品30を位置決めすることができる。従って、チップ部品30を金属メッキ層62bに圧着接合する際には、図1(a)に示したチップ部品実装配線基板101のような接着剤51を新たに用いることなく、チップ部品30の位置ずれを抑制することができる。このため、図1(a)のチップ部品実装配線基板101のような窪み部を形成しない場合に較べて、接着剤および該接着剤の塗布工程が不要となり、製造コストを低減することができる。
図1(b)のチップ部品実装配線基板102のように窪み部52を形成する場合、樹脂基板10は、後述する製造方法からわかるように、熱による変形が容易な熱可塑性樹脂からなることが好ましい。また、前記熱可塑性樹脂は、絶縁性や強度が高く安価なポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはポリフェニレンサルファイド(PPS)のいずれかであることが好ましい。
図1(b)に示す窪み部52の樹脂基板10の表面からの深さdは、0.05mm以上、0.5mm以下が好適である。窪み部52の深さdが0.05mmより小さい場合には、窪み部52よりチップ部品30が飛び出し易くなり、窪み部52の深さdが0.5mmより大きい場合には、樹脂基板10と配線回路62の端部の変形量が大きくなるため、寸法精度が低下する。
図2は、図1(b)に示したチップ部品実装配線基板102の変形例で、図2(a)〜(c)は、それぞれ、チップ部品30周りの上面図である。
図2(a)〜(c)では、それぞれ、チップ部品30より大きめの四角形状の窪み部52a〜52cが樹脂基板10に形成されており、窪み部52a〜52cに搭載されたチップ部品30と該窪み部52a〜52cの側面に間には隙間Sa〜Scが設けられている。また、窪み部52a〜52cに搭載されたチップ部品30は、それぞれ、窪み部52a〜52cの側面に設けられた突起Va〜Vcにより、所定位置に位置決めされている。尚、図2(a)の窪み部52aの側面に設けられた突起Vaは先端が尖っており、図2(b),(c)の窪み部52b,52cの側面に設けられた突起Vb,Vcは先端が丸まっている。また、図2(c)の窪み部52cの四隅には、角抜きKcが設けられている。
図2(a)〜(c)に示す窪み部52a〜52cによれば、チップ部品30の寸法バラツキや搭載位置のバラツキを隙間Sa〜Scで吸収できると共に、突起Va〜Vcの先端を潰すようにして、チップ部品30を所定位置に容易に位置決めすることができる。また、図2(b),(c)のように先端を丸めた突起Vb,Vcや角抜きKcを設けることで、後述する窪み部52b,52cを形成するための金型の鋭角部分を少なくして金型寿命を延ばすと共に、突起Vb,Vcの先端や四角形状の窪み部52cの四隅に発生する応力集中を緩和することができる。尚、図2(a)〜(c)では、チップ部品30の両方の対向する2辺に対して大きめの窪み部52a〜52cが設けられているが、チップ部品30のいずれか一方の対向する2辺に対して大きめの窪み部を設けるようにしてもよい。
図3(a),(b)は、図1(a),(b)に示したチップ部品実装配線基板101,102のより好ましい適用形態の例で、それぞれ、チップ部品実装配線基板101m,102mの部分的な断面図である。
図3(a),(b)に示すチップ部品実装配線基板101m,102mは、保護樹脂11で、それぞれ図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102を樹脂モールドしたものである。図3(a),(b)のチップ部品実装配線基板101m,102mにおいては、金属メッキ層61bに圧着接合されたチップ部品30が配線回路61と共に保護樹脂11で樹脂モールドされることによって、絶縁信頼性が高められると共に、圧着接合されたチップ部品30を外力より保護することができる。
次に、図1(b)に示したチップ部品実装配線基板102を例にして、その好適な製造方法を説明する。
図4(a)〜(c)は、図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102の製造において用いられる配線基板を準備する工程で、樹脂基板10に対して下層の金属箔62aと上層の金属メッキ層62bからなる2層構造の配線回路62を形成する、配線回路形成工程を示した図である。
図4(a)〜(c)に示す配線回路形成工程は、配線回路の形成に複雑なケミカルプロセスを用いないで、金属箔を金型熱プレスし、簡便に配線回路を成形する方法である。
最初に、樹脂基板10と金属箔60aの一方の表面に金属メッキ層60bが形成された金属箔シート60をそれぞれ準備し、図4(a)に示すように、金属箔シート60の金属箔60aと樹脂基板10とが対向するようにして、上金型UK1と下金型LK1の間に挿入する。尚、上金型UK1の金属箔シート60と対向する面には、金属箔シート60を打ち抜いて配線回路を樹脂基板10に圧着する凸部UT1と、配線回路以外の部分を抜き取る凹部UN1が形成されている。また、上金型UK1は、打ち抜かれた配線回路の樹脂基板10への圧着を容易にするために、波線の塗りパターンで示したように、約220℃まで加熱される。
次に、図4(b)に示すように、樹脂基板10と金属箔シート60の積層体を、上金型UK1と下金型LK1で加熱瞬時プレスをする。これにより、金属箔シート60における上金型UK1の凸部UT1が当たった部分は、せん断力で抜けて樹脂基板10に押し込まれ、樹脂基板10に圧着される。
最後に、図4(c)に示すように、加熱瞬時プレスが終わって上金型UK1と下金型LK1を開くと、金属箔シート60における上金型UK1の凹部UN1に位置した部分は、樹脂基板10に押圧されていないため、凹部UN1に残って樹脂基板10には付着しない。以上のようにして、樹脂基板10の表面に下層の金属箔63aと上層の金属メッキ層63bからなる2層構造の配線回路63が形成された配線基板10aが得られる。
尚、図4(c)に示す配線基板10aは、下層の金属箔63aと上層の金属メッキ層63bからなる2層構造の配線回路63が樹脂基板10に埋め込まれている例である。これは、上金型UK1を約220℃まで加熱することにより、圧着時に樹脂基板10の表面が溶けて、打ち抜かれた金属箔シート60が樹脂基板10に押し込まれるためである。一方、上金型UK1の加熱温度や押圧力を適宜設定することで、図1(a)に示したチップ部品実装配線基板101のように、樹脂基板10上に、下層の金属箔61aと上層の金属メッキ層61bからなる2層構造を有した配線回路61を形成することも可能である。
上記配線回路形成工程において用いている加熱瞬時プレスによる2層構造の金属箔シート60の打ち抜き圧着によれば、配線回路63のパターニングと樹脂基板10への圧着形成を一括して行うことができるため、安価な製造方法となっている。
図5(a)〜(c)は、図1(b)のチップ部品実装配線基板102の製造において用いられる配線基板を準備する工程で、図4の配線回路形成工程で得られた配線基板10aに対してさらに窪み部52を追加形成する、窪み部形成工程を示した図である。
最初に、図5(a)に示すように、図4の配線回路形成工程で得られた配線基板10aを、上金型UK2と下金型LK2の間に挿入する。尚、上金型UK2の配線基板10aと対向する面には、窪み部52を形成するための凸部UT2が、一体的に形成されている。また、上金型UK1は、窪み部52の形成を容易にするために、波線の塗りパターンで示したように、約220℃まで加熱される。
次に、図5(b)に示すように、配線基板10aを、上金型UK2と下金型LK2で第2の加熱瞬時プレスをする。これにより、上金型UK2の凸部UT2が当たった部分が押し込まれて、樹脂基板10の表面の所定位置に窪み部52が形成されると共に、配線基板10aに形成されていた配線回路63が、窪み部52の底面まで端部が延設された配線回路62となる。尚、上記第2の加熱瞬時プレスを行うことにより、配線回路63の金属メッキ層63bの表面が上金型UK2の凸部UT2で擦れて、活性化された金属メッキ層62bの表面とすることができる。従って、後述するチップ部品接合工程においては、活性剤などで金属メッキ層63bの表面を綺麗にする必要がない。
最後に、図5(c)に示すように、第2の加熱瞬時プレスが終わって上金型UK2と下金型LK2を開くと、図1(b)のチップ部品実装配線基板102におけるチップ部品30を搭載する前の配線基板10bが得られる。
上記第2の加熱瞬時プレスを用いた窪み部形成工程によれば、窪み部52の形成と配線回路63の端部を変形して窪み部52の底面までの延設を一括して行うことができるため、安価な製造方法となっている。
図6(a)〜(d)は、図1(a),(b)のチップ部品実装配線基板101,102の製造において用いられる、チップ部品接合工程を説明する図である。
最初に、図6(a)に示すように、図5の窪み部形成工程で得られた配線基板10bの窪み部52にチップ部品30を入れて、窪み部52にチップ部品30を搭載する。
次に、図6(b)に示すように、チップ部品30を搭載した配線基板10bを上金型UK3と下金型LK3の間に挿入して加熱プレスし、配線回路62の端部の金属メッキ層62bを熱で一部溶かして、チップ部品30の電極30eを熱圧着接合する。尚、十分な圧着強度を確保するために、上金型UK3は、波線の塗りパターンで示したように、約240℃まで加熱される。
このように、上記チップ部品接合工程においては、チップ部品30を、加熱プレスにより配線回路62の金属メッキ層62bに熱圧着している。従って、チップ部品30の圧着時に熱を加えない場合に較べて、チップ部品30と金属メッキ層62bの接合強度を高めることができる。
上記加熱プレスの温度は、200℃以上、250℃以下が好適である。加熱プレスの温度が200℃より低い場合には、チップ部品30と金属メッキ層62bの接合強度が低くなり、加熱プレスの温度が250℃より高い場合には、樹脂基板10やチップ部品30の劣化が大きくなる。
尚、チップ部品30の破損を防止し、確実な圧着強度を得るため、図6(b)の加熱プレスは、先の図4(b)の加熱瞬時プレスや先の図5(b)の第2の加熱瞬時プレスと異なり、押圧力を低くして時間をかけてプレスする。また、図示を省略したが、上記熱圧着工程においては、チップ部品30の上金型UK3への接合を防止するため、上金型UK3に離型剤を塗布したり、上金型UK3とチップ部品30の間に離型シートを挿入したりして加熱プレスする。
最後に、図6(c)に示すように、加熱プレスが終わって上金型UK3と下金型LK3を開けば、図1(b)に示したチップ部品実装配線基板102を製造することができる。
また、図6(d)に示すように、上記チップ部品実装配線基板102に保護樹脂11を樹脂モールドすれば、図3(b)に示したチップ部品実装配線基板102mを製造することができる。
尚、窪み部52を形成しない図1(a)のチップ部品実装配線基板101と図3(a)のチップ部品実装配線基板101mを製造する場合には、図4に示した配線回路形成工程で得られる配線基板10aの配線回路63の端部間に接着剤51を塗布してから、図6(a)の工程でチップ部品30を搭載する。以降の工程は、図6(b)〜(d)で説明したのと同じ工程で、図1(a)のチップ部品実装配線基板101と図3(a)のチップ部品実装配線基板101mを製造することができる。
次に、上記した製造方法のより好ましい実施形態について説明する。
図7(a)〜(c)は、図5に示した窪み部形成工程を、図6に示したチップ部品接合工程と同時に行う方法である。
最初に、図7(a)に示すように、図4の配線回路形成工程で得られた配線基板10aを、上金型UK4と下金型LK4の間に挿入する。また、上金型UK4の配線基板10aと対向する面の所定位置に、チップ部品30を位置決めして配置する。尚、上金型UK4と下金型LK4は、窪み部52の形成とチップ部品30の圧着を容易にするために、波線の塗りパターンで示したように、約220℃まで加熱される。
次に、図7(b)に示すように、上金型UK4に配置したチップ部品30を配線基板10aに対して加熱プレスし、窪み部52を形成すると共に該窪み部52の底面まで配線回路63を延設しながら、配線回路63の端部の金属メッキ層63bに、チップ部品30の電極30eを圧着接合する。
最後に、加熱プレスが終わった後、上金型UK4に配置されていたチップ部品30の固定を解除し、図7(c)に示すように上金型UK4と下金型LK4を開けば、図1(b)に示したチップ部品実装配線基板102を製造することができる。
図7に示したチップ部品接合工程によれば、窪み部52の形成とチップ部品30の配線回路への圧着接合を一括して行うことができるため、より安価な製造方法となる。
図8は、図5と同様の窪み部形成工程を示した図で、チップ部品30の搭載位置が異なる、種々のチップ部品実装配線基板の製造に適した方法を説明する図である。
図5に示した窪み部形成工程で用いられた上金型UK2では、窪み部52を形成するための凸部UT2が、上金型UK2の配線基板10aと対向する面に一体的に形成されていた。一方、図8に示す窪み部形成工程で用いられる上金型UK5においては、図8(a)に示すように、窪み部52d,52eを形成すると共に該窪み部52d,52eの底面まで下層の金属箔64aと上層の金属メッキ層64bからなる2層構造の配線回路64を延設するための凸部UT5a,UT5bが、上金型UK5の配線基板10cと対向する面の所定位置に、別体として設けられている。
以後の工程は図5に説明したとおりで、最初に図8(a)に示すように、配線基板10cを上金型UK5と下金型LK5の間に挿入し、次に図8(b)に示すように、上金型UK5と下金型LK5で加熱瞬時プレスをする。これにより、上金型UK5の凸部UT5a,UT5bが当たった部分が押し込まれて、樹脂基板10の表面の所定位置に窪み部52d,52eが形成されると共に、配線基板10cに形成されていた配線回路64が、窪み部52d,52eの底面まで端部が延設された配線回路65となる。
最後に、図8(c)に示すように、上金型UK5と下金型LK5を開くと、樹脂基板10の表面に下層の金属箔65aと上層の金属メッキ層65bからなる2層構造の配線回路65が形成された、配線基板10dが得られる。
図5に示した窪み部形成工程で用いられた上金型UK2のように、窪み部52を形成するための凸部UT2は、上金型UK2に一体として設けられていてもよい。しかしながら、この場合には、チップ部品30の搭載位置が異なる種々のチップ部品実装配線基板を製造するには、それぞれ異なる上金型が必要となる。一方、図8に示す窪み部形成工程で用いられている上金型UK5のように、凸部UT5a,UT5bを別体として上金型UK5に設けることで、凸部UT5a,UT5bの設置位置を変えるだけで、チップ部品30の搭載位置が異なる種々のチップ部品実装配線基板の製造にも対応することができる。
図9は、図6と同様のチップ部品接合工程を示した図で、高さの異なる複数のチップ部品を搭載する種々のチップ部品実装配線基板の製造に適した方法を説明する図である。
最初に、図9(a)に示すように、図8の窪み部形成工程で得られた配線基板10dの窪み部52d,52eに、高さの異なるチップ部品30a,30bを搭載する。
次に、図9(b)に示すように、緩衝材CUを上金型UK6とチップ部品30a,30bの間に挿入して、上金型UK6と下金型LK6で加熱プレスする。これによって、配線回路65の端部の金属メッキ層65bに、チップ部品30a,30bの電極30eを圧着接合する。
最後に、図9(c)に示すように、加熱プレスが終わって上金型UK6と下金型LK6を開けば、高さの異なるチップ部品30a,30bが配線回路65の端部の金属メッキ層65bに圧着接合されてなるチップ部品実装配線基板103を製造することができる。
図9に示したチップ部品接合工程においては、緩衝材CUを用いることで、各種チップ部品30a,30bの高さの違いを吸収して、均一な圧力で、各チップ部品30a,30bを配線回路65へ一括して圧着接合することができる。
以上に示したように、上記チップ部品実装配線基板およびその製造方法は、チップ部品が樹脂基板に搭載されて配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板およびその製造方法であって、半田付けによらない新規なチップ部品の接合構造を有してなり、安価に製造可能なチップ部品実装配線基板およびその製造方法となっている。
91〜93,101〜103,101m,102m チップ部品実装配線基板
10 樹脂基板
61〜65 配線回路
61a〜65a 金属箔
61b〜65b 金属メッキ層
30,30a,30bチップ部品
52,52a〜52e 窪み部

Claims (21)

  1. 樹脂基板の表面に、配線回路が形成され、
    チップ部品が、前記樹脂基板に搭載されて、前記配線回路の端部に接続されてなるチップ部品実装配線基板であって、
    前記配線回路が、下層の金属箔と上層の金属メッキ層からなる2層構造を有してなり、
    前記チップ部品が、前記金属メッキ層に圧着接合されてなることを特徴とするチップ部品実装配線基板。
  2. 前記金属箔が、銅(Cu)からなることを特徴とする請求項1に記載のチップ部品実装配線基板。
  3. 前記金属箔の厚さが、10μm以上、100μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ部品実装配線基板。
  4. 前記金属メッキ層が、錫(Sn)または錫(Sn)合金からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板。
  5. 前記金属メッキ層の厚さが、2μm以上、20μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板。
  6. 前記樹脂基板の表面に、窪み部が形成され、
    前記チップ部品が、前記窪み部に搭載されて、該窪み部の底面まで延設された前記配線回路の端部に接続されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板。
  7. 前記樹脂基板が、熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項6に記載のチップ部品実装配線基板。
  8. 前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはポリフェニレンサルファイド(PPS)のいずれかであることを特徴とする請求項7に記載のチップ部品実装配線基板。
  9. 前記窪み部の深さが、0.05mm以上、0.5mm以下であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板。
  10. 前記窪み部に搭載された前記チップ部品と該窪み部の側面に間に、隙間が設けられ、
    前記チップ部品が、前記窪み部の側面に設けられた突起により位置決めされてなることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板。
  11. 前記金属メッキ層に圧着接合されたチップ部品が、前記配線回路と共に樹脂モールドされてなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板。
  12. 樹脂基板の表面に、下層の金属箔と上層の金属メッキ層からなる2層構造を有した配線回路が形成され、
    チップ部品が、前記樹脂基板に搭載されて、前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合されてなるチップ部品実装配線基板の製造方法であって、
    加熱瞬時プレスにより、前記配線回路となる前記2層構造からなる金属箔シートを、前記樹脂基板に打ち抜き圧着する配線回路形成工程と、
    前記チップ部品を前記樹脂基板に搭載して、加熱プレスにより、前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合するチップ部品接合工程とを有してなることを特徴とするチップ部品実装配線基板の製造方法。
  13. 前記金属箔が、銅(Cu)からなることを特徴とする請求項12に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  14. 前記金属箔の厚さが、10μm以上、100μm以下であることを特徴とする請求項12または13に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  15. 前記金属メッキ層が、錫(Sn)または錫(Sn)合金からなることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  16. 前記金属メッキ層の厚さが、2μm以上、20μm以下であることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  17. 前記チップ部品接合工程における前記加熱プレスの温度が、200℃以上、250℃以下であることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  18. 前記チップ部品実装配線基板は、
    前記樹脂基板の表面に、窪み部が形成され、
    前記チップ部品が、前記窪み部に搭載されて、該窪み部の底面まで延設された前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合されてなるチップ部品実装配線基板であって、
    前記配線回路形成工程の後、
    第2の加熱瞬時プレスにより、前記樹脂基板の表面の所定位置に前記窪み部を形成すると共に、該窪み部の底面まで前記配線回路の端部を延設する窪み部形成工程を有してなり、
    前記チップ部品接合工程において、
    前記チップ部品を前記窪み部に搭載して、前記加熱プレスにより、該窪み部の底面まで延設された前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合することを特徴とする請求項12乃至17のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  19. 前記窪み部形成工程において、
    前記第2の加熱瞬時プレスに用いる上金型の前記樹脂基板と対向する面の所定位置に、前記窪み部を形成すると共に該窪み部の底面まで前記配線回路を延設するための凸部が、
    別体として設けられていることを特徴とする請求項18に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  20. 前記チップ部品実装配線基板は、
    前記樹脂基板の表面に、窪み部が形成され、
    前記チップ部品が、前記窪み部に搭載されて、該窪み部の底面まで延設された前記配線回路の端部の前記金属メッキ層に圧着接合されてなるチップ部品実装配線基板であって、
    前記チップ部品接合工程において、
    前記樹脂基板と対向する上金型の所定位置に位置決めされた前記チップ部品を加熱プレスして、前記窪み部を形成すると共に該窪み部の底面まで前記配線回路を延設しながら、前記端部の前記金属メッキ層に、該チップ部品を圧着接合することを特徴とする請求項12乃至17のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
  21. 前記チップ部品接合工程において、
    緩衝材を前記加熱プレスに用いる上金型と前記チップ部品の間に挿入して、加熱プレスすることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか一項に記載のチップ部品実装配線基板の製造方法。
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