JP2012119265A - 水中ライト - Google Patents

水中ライト Download PDF

Info

Publication number
JP2012119265A
JP2012119265A JP2010270468A JP2010270468A JP2012119265A JP 2012119265 A JP2012119265 A JP 2012119265A JP 2010270468 A JP2010270468 A JP 2010270468A JP 2010270468 A JP2010270468 A JP 2010270468A JP 2012119265 A JP2012119265 A JP 2012119265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light guide
led element
emitting diode
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010270468A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikatsu Myojin
紀勝 明神
Yasushi Tanida
安 谷田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2010270468A priority Critical patent/JP2012119265A/ja
Publication of JP2012119265A publication Critical patent/JP2012119265A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】水中ライトを水中で使用した場合に発光色の異なる複数のLED素子を用いた場合に生じる色ムラを生じる問題点を解決して、導光部材を用いて複数のLED素子からの照射光の混色性を高め、放熱性を向上させる。
【解決手段】
筐体内に、白色発光のLED素子21と、橙色発光のLED素子22とを基盤11上に搭載し、その前方に導光枝部31,32を有する導光部材30を設ける。LED素子21からの照射光およびLED素子22からの照射光は、それぞれに対応する導光枝部31,32を通った後、導光幹部35に導かれ、導光幹部35内にて内面反射を繰り返すことで合成され、て混色し、混色された光を照射する水中ライトとする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水中で使用するライトに関する。
近年、省エネルギーの次世代照明として、白熱電球に換えて発光ダイオードを光源とした照明装置が多く実用化されてきており、携帯式のライトの光源としてLEDを用いたものも実用化されている。また、防水性能を高めて水中での使用を想定したライトも知られている。
特許文献1によれば、高い防水性を確保しながら電源スイッチを操作できる水中ライトが提案されている。また、光源は、電池ケースに回動可能に取り付ける光源ケース内に収容した発光ダイオードを用いており、発光ダイオード前方に設けた凸状レンズを介して照射する(特許文献1、図1および図2参照)。
特開2006−210029号公報(特に、図2)
しかしながら、発光ダイオードは水中ライトの中心軸上に設けた1個の発光ダイオードを光源とするものであって、複数の発光ダイオードを用いる点については考慮されていない。また、発光色の異なる発光ダイオードを用いて混色を行なう点についても考慮されていない。単に、異なる発光色の発光ダイオードの複数個を光源としたのみでは、混色性が悪い。特に、水中で使用した場合に色ムラを生じる問題点がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、異なる発光色の発光ダイオードを用いた水中ライトの混色性を高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の発明によれば、
電池と、電池により点灯する複数の発光ダイオード素子を用いた光源と、光源の照射方向前方に配設した導光部材と、光源を収容する筐体とを有する水中ライトであって、
前記光源は、少なくとも第1の発光色を発光する半導体発光層を備えた第1の発光ダイオード素子と、第1の発光ダイオード素子とは異なる色を発光する第2の半導体発光層を備えた第2の発光ダイオード素子が隣接して配設されたLED素子群を有し、
前記導光部材は、棒状の導光幹部と、導光幹部の一方の端部に接続する導光分岐部と、導光分岐部に接続する第1の導光枝部および第1の導光枝部を備え、
前記第1の発光ダイオード素子および第2の発光ダイオード素子は、同じ出射方向を向いて基盤上に搭載され、前記第1の発光ダイオード素子の照射方向前方に前記第1の導光枝部の入射面が対向し、前記第2の発光ダイオード素子の照射方向前方に前記第2の導光枝部の入射面が対向しており、
前記導光幹部の他方の端部は出射面と、側面の繰り返し反射面を備え、該導光幹部の中心軸に対し前記第1の導光枝部および第2の導光枝部の中心軸が傾斜しており、
前記基盤の背面には、一部が前記筐体に近接する放熱部材が近接して設けられていることを特徴とする水中ライトにより上記した目的が達成される。
請求項1に記載の発明によれば、異なる発光色の発光ダイオードを用いた水中ライトの混色性を高めることができる。また、LED素子による発熱の放熱性を高めることができる、という利点がある。
本発明の請求項2に記載の水中ライトは、
前記導光幹部の出射面前方には、配光制御レンズが設けられ、
配光制御レンズは、前記導光幹部よりも大径の凹部を有するプリズム部と、非平坦出射面を備え、前記凹部の底面が前記導光幹部出射面と対向する入射面とされ、プリズム部側方の外周面は、非平坦出射面側を大径とした円錐面としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、配光制御用レンズによりより広い発光面とすることができ、被照射面を広くすることができる、という利点がある。
本発明の請求項3に記載の水中ライトは、
前記基盤上には、少なくとも3組のLED素子群を備え、
各LED素子群には、赤色または橙色を発光する半導体発光層を備えた発光ダイオード素子と青色を発光する半導体発光層を備えた発光ダイオード素子が配設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、水中での減衰率の高い赤色系統の光を補うことで、より一層演色性を高めることができる、という利点がある。
本発明の請求項4に記載の水中ライトは、
前記筐体の側面には、複数の凹凸溝を備えており、
前記基盤が、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)またはこれらの金属材料を主成分とする合金からなるベース金属層と、絶縁層および配線層を有する積層構造した金属ベース基板であり、
前記放熱部材が、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)またはこれらの金属材料を主成分とする合金からなり、
前記放熱部材は、前記基盤および筐体と直接または高熱伝導性材料を介して当接していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、筐体の側面を介して放熱することで、より一層水中での放熱性を高めることができる、という利点がある。
本発明によれば、演色性に優れ、色ムラの少ない水中ライトを提供することができる。
また、水中での放熱性に優れた水中ライトを提供することができる。
図1は、本発明に係る実施の形態である水中ライトの概略斜視図である。 図2は、図1の水中ライトの概略断面図である。 図3は、図1の水中ライトの基盤の正面図である。 図4は、図1の水中ライトの導光部材を示す斜視図である。 図5は、図1の水中ライトの導光部材を説明する図で、(a)が正面図、(b)が側面図である。 図6は、図4の導光部材の入射面とLED素子の要部を示す模式的断面図である。 図7は、図1の水中ライトの配光制御用レンズの斜視図である。 図8は、図7と反対側の面側の配光制御用レンズの斜視図である。 図9は、他の実施の形態の導光部材を示す斜視図である。 図10は、他の実施の形態のLED群を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態である水中ライトについて図1〜図10を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施態様に係る水中ライト1の構成の一例を示す斜視図、図2は図1の水中ライト1のA−A線および中心軸を通る平面で切断した断面図である。水中ライト1は、発光ダイオード(以下、LEDという。)を光源とした照明装置であり、防水性を確保した装置本体内部に光源および電池を内蔵して携帯可能とされている。
本発明に係る水中ライト1は、照射方向の内径を大きくした略円筒状の筐体40と筐体40の前面に設けた前面カバー43と筐体40の後面に設けた蓋部45と備え、これらを防水構造で一体化している。筐体内部には、光源20と光源の照射方向前方に設けた導光部材30および配光制御用レンズ60と、光源20の後方に位置する電気エネルギーを供給する電池10が収納されている。光源20は、筐体の断面形状と略一致する円形状の基盤11上に搭載した複数のLED素子を用いている。基盤11の背面には放熱部材50が設けられ、電池10は放熱部材と蓋部45の間の空間に配設されている。筐体40の外部側面には、光源20を点灯するためのスイッチ47が防水構造で設けられており、また、複数の溝からなる凹凸領域41,42も形成されている。
図3は、光源20を搭載した基盤11を水中ライトの照射方向、すなわち、図2の紙面左手側からみた基盤正面図である。基盤11は,その外周部が筐体40の内部側壁に当接するように、筐体40内の取付位置の断面形状と略一致する形状とした金属ベース基盤からなる。本実施の形態においては、円形状としている。基盤11のライト照射方向側となる表面側に複数のLED素子21,22,23を搭載したCOB(Chip On Board)構造を構成する。
基盤11は、ベース金属11aの上に図示しない絶縁層および所定パターンとした導体配線層を積層した積層構造とされ、裏面にはベース金属11aが露出している。ベース金属11aは、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)またはこれらの金属材料を主成分とする合金から成る。これらの金属材料を用いることで熱伝導性を高めると共に、加工性を高めコストを低減できる。なお、熱伝導率(λW/(m・K))は、純粋アルミニウムが256、鉄が75、銅が350〜372であり、鋼(炭素鋼 SC)の41に対し5倍以上の熱伝導率を有するアルミニウム(Al)および銅(Cu)が特に好適である。絶縁層は、金属ベース基板10の表面に絶縁性高分子、例えばエポキシ樹脂を塗布して形成する。導体配線層は、絶縁層上に形成した銅パターンで、LED素子に給電するための配線パターンをなす。
基盤11上には、複数のLED素子21,22,23が搭載固定され、導体配線層に電気的に接続されている。LED素子は、第1の発光ダイオード素子21,第2の発光ダイオード素子22および第3の発光ダイオード素子23の3個で一つのLED素子群25を形成し、基盤11上に3組のLED素子群を搭載している。したがって、LED素子は合計9個が搭載されている。LED素子として面実装タイプのものを用い、LED素子21,22,23の夫々と、対応する夫々の導体配線層とを半田にて接続している。面実装タイプのLED素子として、例えばスタンレー電気株式会社から販売されているチップLEDのGSPW1643JTE−50Xなどを用いることができる。
第1のLED素子21は、白色発光のLED素子を用いる。白色発光のLED素子21としてInGaN系の半導体発光層による青色発光のLEDチップを搭載し、YAG等の蛍光体を混ぜたモールド樹脂にて青色発光LEDチップを覆うことで半導体発光層からの青色光と蛍光体からの黄色光の合成にて白色光を照射するものを用いている。
第2のLED素子22は、橙色発光のLED素子を用いる。橙色発光のLED素子22としてAlGaInP系の半導体発光層による橙色発光のLEDチップを搭載し、モールド樹脂にて橙色発光LEDチップを覆った橙色光を照射するものを用いている。
第3のLED素子23は、第1のLED素子21と同一のものを用いる。すなわち、白色発光のLED素子を用いる。白色発光のLED素子21としてInGaN系の半導体発光層による青色発光のLEDチップを搭載し、YAG等の蛍光体を混ぜたモールド樹脂にて青色発光LEDチップを覆うことで半導体発光層からの青色光と蛍光体からの黄色光の合成にて白色光を照射するものを用いている。
各LED素子群25において、第1および第3のLED素子21,23は基盤11の外周側に配置し、第2のLED素子22は基盤の中心側に配置し、正三角形の頂点に各々のLED素子が位置するようにする。また、3組のLED素子群25も、基盤11上にて正三角形の頂点位置に夫々のLED素子群25が位置するように配置している。なお、図3において符号11bで示すものは、白色絶縁膜であり、LED素子21,22,23を搭載していない部分の図示しない導体配線層および絶縁層を覆い、基盤11表面に届く迷光、すなわち導光部材30表面や配光制御用レンズ60表面での反射光および透過光など、を導光部材30およびまたは前面カバー43に向けて反射するようにしている。
図4および図5は、光源20の照射方向前方に配設した導光部材30を示す。導光部材30は、円柱形状の導光幹部35と、導光分岐部34と、3つの導光枝部31,32,33を有し、アクリル樹脂により一体に成形されている。導光枝部31,32,33の端部が前記したLED素子21,22,23に対向する導光枝部入射面36,36,36となり、導光幹部35の端部が導光幹部出射面37となり導光部材30に入射したLED素子21,22,23の出射光を照射する。
第1の導光枝部31、第2の導光枝部32および第3の導光枝部33は、夫々が一つのLED素子群25を構成する第1のLED素子21、第2のLED素子22および第3のLED素子23に対応するように形成されている。夫々の導光枝部の形状は、基本形状を円柱形状もしくは円錐台形状とし、導光分岐部34から各々のLED素子21,22,23に向かって3方向に直線状に伸びて形成されている。
図6は、第1のLED素子21と、第1のLED素子21に対向する第1の導光枝部31の要部を示す模式的断面図である。第1の導光枝部31、第2の導光枝部32および第3の導光枝部33の夫々における導光分岐部34と反対側の端部は、導光枝部入射面36であり、対応する第1のLED素子21、第2のLED素子22および第3のLED素子23の照射方向前方に対向するように配設されている。3個の導光枝部31,32,33の夫々の導光枝部入射面36は、図6に示すように中心を凸としたサメ歯形状をなす。中央を凸形状として屈折方向を調整することで、入射面36に入射した光を導光枝部32内での内面反射数を少なくして進行させることができる。また、その周囲にサメ歯形状の反射プリズム部を形成することで、中央凸部の傾斜面のままでは反射光成分が多くなり内部取り込みが少なくなる問題を解消することができる。このようにすることで、入射面36でのLED素子21,22,23の夫々の照射光を高い効率で導光部材30内部に取り込むことができる。また、光の進行方向を夫々の導光枝部の中心軸方向に絞ることができ繰り返し反射の数を減じて反射による損失を低減することができる。
導光枝部入射面36の形状について更に説明すると、図6に示したように、第1のLED素子21の中心から素子外周までに対応する第1の入射面36aと、第1の入射面36aより外周側の反射プリズム部からなる。第1の入射面36aは、LED素子21の中心、すなわち光軸側がLED素子21に近い距離とされ、LED素子21の外周側に向かうにしたがってLED素子21から離れた距離とする傾斜面である。この傾斜角度を適宜調整することで第1の入射面36aから入射する光の進行方向を調整する。本実施の形態では導光枝部31の中心軸とほぼ平行に進む屈折角となるように傾斜角度が設定されている。反射プリズム部は第2の入射面36bと傾斜反射面36cからなる。第2の入射面36bはLED素子21の光軸とほぼ平行とされ、LED素子21からの直射光の一部および第1の入射面36aによる反射光の一部が入射する。傾斜反射面36cは、第1の入射面36aと同様な傾き方向とした傾斜面とされている。第2の入射面36bに入射した光は、傾斜反射面36cに向かって進行し、傾斜反射面36cにて、導光枝部31の中心軸と平行な方向に向かって反射する反射面となる角度とする。傾斜反射面36cはスネルの法則に基づく内面反射を利用する反射面とするのが好適であるが、表面に反射膜を設けてもよい。すなわち、導光枝部31,32,33においては、できるだけ夫々の中心軸と平行に直進させることで内面反射が少なくなるようにしている。
導光枝部入射面36から入射したLED素子からの光は、夫々の導光枝部31,32,33の内部を進んで導光分岐部34に進む。導光分岐部34は、3個の導光枝部31,32,33を通ってきた光を合成する。導光幹部35内は、導光分岐部34にて合成された第1の導光枝部31の中を通ってきた第1のLED素子21の光と、第2の導光枝部32の中を通ってきた第2のLED素子22の光と、第3の導光枝部33の中を通ってきた第3のLED素子23の光が合成して進行する。導光幹部35の中心軸と、3個の導光枝部31,32,33の夫々の中心軸は、平行ではなく所定の傾き角をもって一体化されている。したがって、導光幹部35内においては、内面反射を繰返しながら進むことになる。これにより、3個のLED素子21,22,23の照射光は均一に混色される。
さらに、導光幹部35は、その円柱形状の外径が、第1の導光枝部31、第2の導光枝部32および第3の導光枝部33の夫々の外径よりも大きな大きさとしている。このようにすることで導光幹部35内においては側面38が内面反射を行なう繰り返し反射面としてより作用し、より一層混色するものとしている。したがって、側面38で内面反射を繰返した各々LED素子21,22,23の出射光は均一に混色された後、出射面37から出射する。
導光部材30は保持部材12に取付られている。図2に示すように、保持部材12を筐体40内に配設することで、LED素子21,22,23の夫々に対し導光枝部入射面36が所定の位置となるように配設される。
保持部材12は、円板形状とされ、円板部12bと、円板中心を通る法線方向に沿って後方に延びる位置決めピン12aと、円板部12bの前方側表面の配光制御用レンズ保持部12cを有する。位置決めピン12aは基盤11の中央に設けた孔に一部が挿入して位置決めを行なう。このとき、導光枝部入射面36の夫々と、LED素子21,22,23の夫々が接触しないように高さ方向の位置を規制する。円板部12bの一部には開口が設けられ、開口に導光幹部出射面37が位置する。
図7および図8は配光制御用レンズ60を説明するもので、図7が水中ライト1の照射方向斜め前方から観た斜視図、図8が水中ライト1の照射方向斜め後方から見た斜視図である。本実施の形態においては、3組のLED素子群25を設け、夫々のLED素子群25に対応して3個の導光部材30を設けている。そこで、配光制御レンズ60も、3個のプリズム部63を有している。プリズム部63は、配光制御レンズ60の後方に突出する略円錐台形状をなす。円錐台形状の円錐斜面の外周面64と、頂部に設けた凹部61を有する。3個のプリズム部63は、アクリル樹脂により成形され、別体に作製した白色樹脂からなる円板部62の円形の開口に嵌合して固定することで一体化されている。円板部62は、配光制御用レンズ保持部12cに取り付けることで保持部材12に固定されている。また、各々のプリズム部63の凹部61と反対側の出射面表面は波打ち面65とされており、細かく波打った非平面とすることで、より一層LED素子群25の混色度合いを高めている。
プリズム部63と導光幹部出射面37は適宜の距離を隔てて配設され、プリズム部63は、導光幹部出射面37から出射した光が略平行光線として波打ち面65に向かうように設計されている。凹部61は、導光幹部35の外径よりも大きな内径とした井戸形状を形成する。凹部61の内径を導光幹部出射面37よりも大きくすることで、凹部61の内側の側面および凹部底面が出射面37から照射される光の主たる入射面となる。凹部底面は中央部を凸とした曲面である。凹部底面は、導光幹部出射面37と互いの中心が対向するように配設し、出射面37から出射した光が、凹部底面にて屈折して入光することで略平行光線としている。凹部側面は、出射面37から出射した光が、凹部側面にて屈折して入射した後、外周面64にて内面反射することで略平行光線としている。したがって、出射面37の大きさを小さくすれば、配光制御レンズ60との距離、レンズ径を小さくすることができる。
混色したいLED素子間の距離を短くして近接配置すれば、照射光が混色されるまでの距離を短くすることができる。本実施の形態においては、面実装タイプのLED素子を基盤11上に搭載している。面実装タイプのLED素子は小型ではあるものの、基盤11上に実装する場合、隣接するLED素子の発光中心間の距離は、反射枠や外部接続端子等を考慮して数mm程度離さなくてはならない。それゆえ隣接する導光枝部入射面36間の距離も同様に離れる。前記配光制御レンズ60を小さくする場合、換言すればプリズム部63を小さくする場合、導光部材30の出射面37を小さくする必要がある。出射面37を小さくすれば配光制御レンズ60との距離、レンズ径(プリズム部63の径)を小さくすることができる。
例えば、導光枝部31の形状を円柱形状ではなく、LED素子21側が大径で、導光分岐部34側が小径の円錐状とした導光枝部を仮定した場合には、入射する光に対して出射面からでる光の量(効率)は入射面から出射面までの距離が15mmで63%程度であり、25mmで69%程度である。これは、内面で反射する光が反射するたびに反射角度が変化するため、出射面に到達した光が出射面で反射されて戻るってしまうため効率が低い。これに対し、本実施の形態の略円柱形状の導光枝部とした場合には、入射した光の角度が変化しない光が多くなる。それゆえ、入射面から出射面までの距離が15mmで74%程度、25mmで80%程度となり、高効率で利用することができる。よって、プリズム部63および導光部材30を小型化することができる。
また、導光幹部35内で光は内面反射を繰り返し、入射面から入射した光を均一に混合する。このとき、混色の均一度合いについて、円柱部の長さは円柱の径によって決まり、径に対して長ければ長いほど均一になる。本発明者達の検討によれば、径に対して3倍以上の長さがあれば、水中においてもほぼ均一に混色されていた。
例えば、円柱の長さ(導光幹部35の長さ)を20mmにした場合において、第1のLED素子21のみ点灯したときの導光部材30、配光制御用レンズ60を通した後の光度分布は、ビーム半値角10°程度で均一な配光が形成されている。また、同じ導光部材30、配光制御用レンズ60を用いて、第2のLED素子22のみ点灯したときの光度分布は、第1のLED素子21のみを点灯させた場合とほぼ同じ配光が得られている。すなわち、第1のLED素子21による白色光と、第2のLED素子22による橙色の各々の光は、波打ち面65を同一とし、それぞれの光の配光パターンも一致する。したがって、第1のLED素子21と第2のLED素子22の光源間の出力割合を変化させても照射面を色むらなく照射することが可能である。
また、本発明者達は、水中において行なう写真またはビデオ撮影用の光源としての利用を想定して、通常の撮影距離として10m以内、特に5m以内における演色性および色ムラの評価を行なった。その結果、水中においては波長の違いによる減衰率が異なり、赤色が減衰し易い。そこで、赤色成分の光を混色性の高い状態で照射することが好適である。本実施の形態の水中ライトにおいては、蛍光体を用いた白色LEDに赤色光でなく橙色光を照射する第2のLED素子22を用いたほうが、赤色のLED素子を用いた場合よりも距離による色変化の割合が小さかった。そこで、橙色のLED素子を第2のLED素子22として用いて距離による色変化の度合いも小さくしている。
基盤11の後面には、放熱部材50がベース金属11aに取付けられている。放熱部材50はアルミニウム(Al)からなり、基盤11の外径と略一致する円板状のフランジ部と、基盤11の中心の背面側において後ろ方向に伸びる中央部を備える。円板状のフランジ部の外周は、筐体40内面に設けた段差部49aに当接して位置決めされている。筐体40と放熱部材50および基盤11、放熱部材50と基盤11の夫々は、熱伝導グリースを塗布した後に取付固定されている。したがって、LED素子21,22,23が点灯した際に生じる発熱は、基盤11および放熱部材50を介して外部に放熱される。
筐体40の内面には2箇所の段差部49a,49bが形成されており、段差部49aが放熱部材50と当接して位置決めを行ない、段差部49bが保持部材12と当接して位置決めを行なうものとされている。また、筐体40の外周には、2箇所の凹凸領域41,42が形成されている。第1の凹凸領域41は、段差部49aに対応する外周に設けられている。第1の凹凸領域41は筐体40に複数の溝を設けた外周リング形状をなし、基盤11および放熱部材50を通して筐体40に移動した伝熱を効率よく放熱可能なものとしている。水中ライト1は、水中で使用するものであるため、溝中に周囲の水が入り込み、効率的に冷却することができる。なお、第2の凹凸領域42は、段差部49bに対応する外周と前面カバー43の間の筐体外周に形成されており、基盤11に当接している保持部材12を伝わった熱を放熱する。筐体40は、熱伝導性および放熱性と強度を考慮して、金属材料により形成している。
筐体40の後ろ側には、蓋部45が筐体40の後ろ側内面と螺合してOリング48により防水構造で嵌合する。蓋部45内面は電池10を収容可能な大きさとされている。筐体40の前側には、前面カバー43がネジ44および図示しないOリングにて防水構造で筐体40に取付られている。前面カバー43はガラスまたはポリカーボネイトなどの透光性に優れた材料のものを用いる。前面カバー43と配光制御用レンズ60を一体に形成しても良い。
<他の実施の形態>
本発明に係る他の実施の形態として、例えば、次のような水中ライトも本発明に包含される。なお他の実施の形態においては、先の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明し、ここでの詳細な説明は省略する。
本発明に係る他の実施の形態として、各々のLED素子群25のLED素子21,22,23を、他の発光色のLED素子とすることもできる。第1のLED素子21として青色発光を行なう半導体発光層を備えたInGaN系のLEDチップを用い、第2のLED素子22として緑色発光を行なう半導体発光層を備えたInGaN系のLEDチップを用い、第3のLED素子23として赤色発光を行なう半導体発光層を備えたAlGaAs系のLEDチップを用いる。このように3原色の発光のLED素子を用いて、混色表示にて白色を照射する水中ライトとすることもできる。
また、先の実施の形態の導光部材30の代わりに基盤固定部を設けた導光部材を用いて光源20との位置あわせ精度を向上させても良い。図9は、基盤固定部301を設けた導光部材300を示す斜視図である。図9に示すように、導光枝部31,32,33の夫々に基盤固定部301を一体に成形している。基盤固定部301は中央に基盤11に固定するためのネジ孔が設けられており、ネジにて基盤11に固定することで、導光枝部31,32,33の夫々に対応するLED素子21,22,23の夫々との位置精度を向上させることができる。特に、本実施の形態においては、入射面36の形状を、導光枝部の中心軸と略平行に向かって直進して進むような入射面形状としているので、入射面36近傍に基盤固定部301を設けても、入射した光の損失を小さくすることができ好適である。
また、先の実施の形態では、LED素子21,22,23として面実装タイプのものを用いたが、面実装タイプの替わりに、図10に示すように、LEDチップを直接、基盤11上に搭載したものを用いても良い。第1のLED素子221としてInGaN系の青色発光のLEDチップを用いYAG系の蛍光体を混合したモールド樹脂231にて被覆したものとし、第2のLED素子222としてAlGaInP系の橙色発光または赤色発光のLEDチップを配設し透明なモールド樹脂232にて覆ったものを用いる。導光枝部31,32の夫々は、対応するLEDチップからなるLED素子221およびLED素子222に対向して設置する。なお、符号240は各々のLED素子(LEDチップ)の周囲に設けた反射壁である。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。例えば、4組以上のLED素子群を設けたり、1組のLED素子群のみとしたものも本発明に包含される。
本発明に係る水中ライトは、水中での写真撮影やビデオ撮影用の照明光源、水中でのダイビング活動用の照明光源などの用途にも適用できる。
1 水中ライト
10 電池
11 基盤
12 レンズ保持部材
20 光源
21 第1の発光ダイオード素子
22 第2の発光ダイオード素子
23 第3の発光ダイオード素子
25 LED素子群
30 導光部材
31 第1の導光枝部
32 第2の導光枝部
33 第3の導光枝部
34 導光分岐部
35 導光幹部
36 導光枝部入射面
37 導光幹部出射面
38 導光幹部側面(繰り返し反射面)
40 筐体
43 前面カバー
45 蓋部
47 スイッチ
50 放熱部材
60 配光制御用レンズ
63 プリズム部
64 外周面
65 波打ち面

Claims (4)

  1. 電池と、電池により点灯する複数の発光ダイオード素子を用いた光源と、光源の照射方向前方に配設した導光部材と、光源を収容する筐体とを有する水中ライトであって、
    前記光源は、少なくとも第1の発光色を発光する半導体発光層を備えた第1の発光ダイオード素子と、第1の発光ダイオード素子とは異なる色を発光する第2の半導体発光層を備えた第2の発光ダイオード素子が隣接して配設されたLED素子群を有し、
    前記導光部材は、棒状の導光幹部と、導光幹部の一方の端部に接続する導光分岐部と、導光分岐部に接続する第1の導光枝部および第1の導光枝部を備え、
    前記第1の発光ダイオード素子および第2の発光ダイオード素子は、同じ出射方向を向いて基盤上に搭載され、前記第1の発光ダイオード素子の照射方向前方に前記第1の導光枝部の入射面が対向し、前記第2の発光ダイオード素子の照射方向前方に前記第2の導光枝部の入射面が対向しており、
    前記導光幹部の他方の端部は出射面と、側面の繰り返し反射面を備え、該導光幹部の中心軸に対し前記第1の導光枝部および第2の導光枝部の中心軸が傾斜しており、
    前記基盤の背面には、一部が前記筐体に近接する放熱部材が近接して設けられていることを特徴とする水中ライト。
  2. 前記導光幹部の出射面前方には、配光制御レンズが設けられ、
    配光制御レンズは、前記導光幹部よりも大径の凹部を有するプリズム部と、非平坦出射面を備え、前記凹部の底面が前記導光幹部出射面と対向する入射面とされ、プリズム部側方の外周面は、非平坦出射面側を大径とした円錐面としたことを特徴とする請求項1に記載の水中ライト。
  3. 前記基盤上には、少なくとも3組のLED素子群を備え、
    各LED素子群には、赤色または橙色を発光する半導体発光層を備えた発光ダイオード素子と青色を発光する半導体発光層を備えた発光ダイオード素子が配設されていることを特徴とする請求項1また請求項2に記載の水中ライト。
  4. 前記筐体の側面には、複数の凹凸溝を備えており、
    前記基盤が、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)またはこれらの金属材料を主成分とする合金からなるベース金属層と、絶縁層および配線層を有する積層構造した金属ベース基板であり、
    前記放熱部材が、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)またはこれらの金属材料を主成分とする合金からなり、
    前記放熱部材は、前記基盤および筐体と直接または高熱伝導性材料を介して当接していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水中ライト。
JP2010270468A 2010-12-03 2010-12-03 水中ライト Pending JP2012119265A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010270468A JP2012119265A (ja) 2010-12-03 2010-12-03 水中ライト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010270468A JP2012119265A (ja) 2010-12-03 2010-12-03 水中ライト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012119265A true JP2012119265A (ja) 2012-06-21

Family

ID=46501854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010270468A Pending JP2012119265A (ja) 2010-12-03 2010-12-03 水中ライト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012119265A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051530A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 株式会社 東芝 光学素子および照明装置
KR20200082731A (ko) * 2018-12-31 2020-07-08 한국광기술원 수중용 광학장치 및 이를 포함하는 수중용 조명장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051530A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 株式会社 東芝 光学素子および照明装置
JPWO2016051530A1 (ja) * 2014-09-30 2017-04-27 株式会社東芝 光学素子および照明装置
KR20200082731A (ko) * 2018-12-31 2020-07-08 한국광기술원 수중용 광학장치 및 이를 포함하는 수중용 조명장치
KR102256984B1 (ko) * 2018-12-31 2021-05-27 한국광기술원 수중용 광학장치 및 이를 포함하는 수중용 조명장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8733970B2 (en) Lighting apparatus with light controlling reflective layer
CN1928425B (zh) 利用柔性电路载体的薄型光源
JP5320609B2 (ja) ランプ装置および照明器具
WO2017010527A1 (ja) 車両用灯具
US8390182B2 (en) Light emitting diode bulb
US9534750B2 (en) Multi-directional flashlight
KR101145418B1 (ko) 방수기능을 구비한 광소자 모듈 및 이를 이용한 면광원장치
JP5172988B2 (ja) 照明装置
JP2008108674A (ja) Led照明灯具
JP6446202B2 (ja) 広角度拡散光学系及びこれを用いた照明装置
JP2009094026A (ja) 照明ユニット
JP2008205410A (ja) Led装置及びそれを備えた照明装置
JP2012009280A (ja) Led照明器具
JP2013016463A (ja) 光学デバイスおよびそれを備える発光装置
US9494295B2 (en) Ring light module
JP2012089367A (ja) Led照明装置、led照明器具及びled照明装置用レンズ
JP2012119265A (ja) 水中ライト
JP2014026933A (ja) 照明器具
TW201248078A (en) Optical module and light emitting diode lamp
KR20150025880A (ko) 조명장치
JP2005196983A (ja) 発光ダイオードを用いた照明器具
JP5383758B2 (ja) 照明装置
KR20110012327A (ko) 조명어셈블리 및 이를 포함하는 등명기
JP5279947B2 (ja) 照明装置
KR101647725B1 (ko) 조명 장치