JP2012119016A - ディスク駆動モータおよびディスク装置 - Google Patents

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孝弘 徳宮
Jie Hyok Han
ジェヒョク ハン
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Abstract

【課題】ダイナミックディスクインバランスを低減させることが可能な、新規かつ改良されたディスク駆動モータを提供する。
【解決手段】本発明のディスク駆動モータとクランプ機構は、ディスクの回転軸となるシャフトと、略円盤状の部材であって、中心部に形成されたハブ貫通孔の内周面が当該ハブ貫通孔に挿通されたシャフトの外周面に締結されるとともに、外周部に載置されたディスクを支持するハブと、シャフトの中心部に形成された挿入孔に螺合され、クランプ内周部のクランプ貫通孔にシャフトを挿通させてハブに支持されたディスクをハブに向かって押圧するクランプを固定するスクリューと、を備える。シャフトは、挿入孔が形成された筒状部分のうち、ハブと締結されたハブ‐シャフト締結部より挿通孔開口側部分である突出部の外周面が、クランプ貫通孔の内周面と対向し、突出部の外径が、ハブ‐シャフト締結部の外径以下に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスク駆動モータおよびディスク装置に関する。
ディスク装置の1つであるHDDは、略矩形上のハウジング内に、データ記録媒体であるディスクと、ディスクを回転駆動するディスク駆動モータであるスピンドルモータと、ディスクにデータを記録および/または再生するヘッドを備えたアクチュエータと、を備える。ディスクは、例えば図4および図5に示すようなクランプ機構によりスピンドルモータに固定されている。
すなわち、HDD1においてディスク10を回転させるスピンドルモータとクランプ機構は、図4および図5に示すように、ディスク10の回転中心となるシャフト40に、ディスク10の内周部が載置されるハブ20が固定され、ベース60に固定されるスリーブ80において動圧を発生することにより回転している。ハブ20とモータベース60との間の空間には、コイル74が巻回されたステータ72とマグネット76とがディスク10の径方向に対向して配置されており、モータベース60上にヨーク78が設けられている。スピンドルモータのハブ20に載置されたディスク10は、上方からハブ20側に向かってディスク10を押圧するクランプ30を、スクリュー50によってシャフト40に固定することで、スピンドルモータに固定される。
図4および図5に示すスピンドルモータのクランプ機構は一般的にディスク装置に適用されている構成(「第1従来構成」とも称する。)であり、ハブ20から突出するボス22によって組み立て時にクランプ30が設置位置へガイドされる。クランピング技術は、ハブ20のボス22の外側を加工できるため寸法精度に優れており、クランプ30を容易に装着させることができる。
また、例えば特許文献1には、図6に示すように、スクリュー50の首部52を利用したスピンドルモータのクランプ機構が提案されている(「第2従来構成」とも称する。)。クランプ機構は、ディスク装置の薄型化のため、図4および図5に示したクランプ機構のハブ20のボス22をなくし、スクリュー50の首部52によってクランプ30の位置決めを行う。ハブ20のボス22をなくしたことにより、装置の厚みを小さくすることができる。すなわち、従来高さ仕様においてはスピンドルモータのベアリングスパンを長くすることでモータ剛性を大きくすることができ、またハブ20の部品コストも低減することができる。
特開2008−077807号公報
HDD等のディスク装置の高速回転化に伴い、ディスクフラッター(Disk Flutter)、とダイナミックディスクインバランス(Dynamic Disk Imbalance)の改善が要求されている。これらを改善するためには、ディスク装置の設計あるいは組立において、ディスクのRRO(Repetiteve Run Out;繰り返し振れ)等の改善や、ディスクを装置本体に実装する実装技術の改善が必要である。ダイナミックディスクインバランスが悪化する要因として、ディスク駆動モータの回転中心と回転体(すなわち、ディスク、ハブ、シャフト、クランプ、スクリュー)との間に生じるズレがある。
しかし、図4および図5に示す第1従来構成のHDD1のスピンドルモータにおいては、回転中心であるシャフト40の中心とハブ20のボス22との同軸精度に影響を及ぼすアンバランス要素によって、組立精度が向上してもディスクインバランスが悪化するという問題がある。アンバランス要素としては、例えば、スクリュー50の頭部53や、クランプ30、ディスク10、そしてディスク10が積層されるときにディスク10間に設けられるスペーサリング、ハブ20等の部品の慣性が考えられる。
また、図6に示す第2従来構成のスピンドルモータのクランプ機構においても、第1従来構成のクランプ機構と比較するとダイナミックディスクインバランスは大きく改善されているが、回転中心からのスクリュー50の首部52の同軸度のズレと部品精度の公差が大きいためダイナミックディスクインバランスが大きくなる。
ここで、第2従来構成のスピンドルモータのクランプ機構が第1従来構成よりダイナミックディスクインバランスが改善されている理由を検討した結果、スクリュー50の首部52でクランプ30を位置決めすることにより、ハブ20と回転中心とのズレを生ずる要因がなくなったことがその理由であることが判明した。また、クランプ30やスクリュー50も回転中心近くに設けた設計、すなわち、アンバランス要素の影響が小さい設計が可能となったこともダイナミックディスクバランスが改善された理由の1つと考える。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ダイナミックディスクインバランスを低減させることが可能な、新規かつ改良されたディスク駆動モータおよびディスク装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ディスクの回転軸となるシャフトと、略円盤状の部材であって、中心部に形成されたハブ貫通孔の内周面が当該ハブ貫通孔に挿通されたシャフトの外周面に締結されるとともに、外周部に載置されたディスクを支持するハブと、シャフトの中心部に形成された挿入孔に螺合され、クランプ内周部のクランプ貫通孔にシャフトを挿通させてハブに支持されたディスクをハブに向かって押圧するクランプを固定するスクリューと、を備え、シャフトは、挿入孔が形成された筒状部分のうち、ハブと締結されたハブ‐シャフト締結部より挿通孔開口側部分である突出部の外周面が、クランプ貫通孔の内周面と対向し、突出部の外径が、ハブ‐シャフト締結部の外径以下に形成される、ディスク駆動モータが提供される。
本発明によれば、シャフトのハブ‐シャフト締結部より挿入孔開口側部分である突出部にクランプのクランプ内周部のクランプ貫通孔を挿通させることにより、クランプの位置決めを容易に行うことができる。このとき、シャフトの突出部の外径の大きさをハブ‐シャフト締結部の外径以下とすることで、ディスク駆動モータの回転体を回転中心により近づけることができ、ダイナミックディスクインバランスを低減することができる。これにより、ディスクを高速回転させた場合にもディスクのぶれを抑制することができる。
ここで、スクリューは、クランプ内周部のクランプ貫通孔の縁部を押圧する頭部と、シャフト挿入孔に螺合するねじ山を有するねじ部と、を有し、スクリューの頭部は、スクリュー締結時にシャフトの突出部先端と接触しないようにしてもよい。
また、シャフトは、スクリュー締結時にクランプのハブと対向する面と接触しないようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ディスクと、ディスクを回転させるディスク駆動モータと、ディスク駆動モータを支持するベース板と、ディスクに対してデータを記録および/または再生するヘッドを回転移動させるアクチュエータと、を備え、ディスク駆動モータは、ディスクの回転軸となるシャフトと、略円盤状の部材であって、中心部に形成されたハブ貫通孔の内周面が当該ハブ貫通孔に挿通されたシャフトの外周面に締結されるとともに、外周部に載置されたディスクを支持するハブと、シャフトの中心部に形成された挿入孔に螺合され、クランプ内周部のクランプ貫通孔にシャフトを挿通させてハブに支持されたディスクをハブに向かって押圧するクランプを固定するスクリューと、を備え、シャフトは、挿入孔が形成された筒状部分のうち、ハブと締結されたハブ‐シャフト締結部より挿通孔開口側部分である突出部の外周面が、クランプ貫通孔の内周面と対向し、突出部の外径が、ハブ‐シャフト締結部の外径以下に形成される、ディスク装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、ダイナミックディスクインバランスを低減させることが可能な、ディスク駆動モータおよびディスク装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るスピンドルモータを備えるHDDの構成を示す断面図である。 同実施形態に係るスピンドルモータとクランプ機構の構成を説明するための図であって、図1の部分拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係るスピンドルモータとクランプ機構の構成を示す部分拡大図である。 第1従来構成のスピンドルモータとクランプ機構を備えるHDDの構成を示す断面図である。 図4の部分拡大図である。 第2従来構成のスピンドルモータとクランプ機構を備えるHDDの部分拡大図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るスピンドルモータを備えるHDD100の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係るスピンドルモータを備えるHDD100の構成を示す断面図である。
[HDDの構成]
本実施形態に係るHDD100は、データ記録媒体であるディスク110と、ディスク110を回転するスピンドルモータと、ディスク110にデータを記録および/または再生するヘッドを備えたアクチュエータ(図示せず。)と、を備える。HDD100は、データの記録や再生に応じて、スピンドルモータによりディスク110を回転させ、アクチュエータを駆動してディスク110の書き込み位置または読み取り位置にヘッドを移動させる。
このようなHDD100のスピンドルモータは、図1に示すように、ディスク110を保持するハブ120と、ディスク110の回転中心となるシャフト140と、シャフト140を支持するモータベース160とを備える。また、スピンドルモータには、モータベース160に対してスリーブ180を固定し、ハブ120およびシャフト140を回転させるための動力を発生させる、コイル174が巻回されたステータ172とマグネット176とが、ディスク110の径方向に対向して設けられており、モータベース160上にヨーク178が設けられている。また、図示していないが、スリーブ180に軸方向(z軸方向)と径方向に配置される動圧溝によって回転時に動圧が発生し回転する。
ハブ120は、シャフト140に挿通されるハブ貫通孔121が形成された略円盤状の部材である。ハブ貫通孔121の内周面は、シャフト140の外周側面141と接着剤等により締結されている。したがって、ハブ120とシャフト140とは一体となって回転する。ハブ120の上面の外周部は内周部より段状に低くなっており、段差部分の壁部と上面外周部でディスク110を支持している。なお、ハブ貫通孔121の内周面とシャフト140の外周側面141との締結部分を、ハブ‐シャフト締結部とも称する。
シャフト140は、ディスク110の回転中心となる回転軸であって、その中心部には、上方から挿入されるスクリュー150が挿入される挿入孔144が形成されている。挿入孔144には、スクリュー150のねじ部(図2の符号151)が螺合するねじ山が形成されている。シャフト140の上端付近は、挿入孔144に挿入されたスクリュー150の首部(図2の符号152)の径と接触しないように、挿入孔144の内径が、ねじ部が挿入される部分よりも広くなっている。
また、本実施形態に係るシャフト140は、ハブ‐シャフト締結部よりも挿入孔144の開口側に突出する突出部142が形成されている。突出部142の外周面は、ハブ120に載置されたディスク110を上方からハブ120側に向かって押圧するクランプ130のクランプ貫通孔132の内周面と対向する。なお、クランプ130は、ハブ120上に載置されたディスク110をハブ110と挟持する略円盤状の部材である。クランプ130は、その中心部に形成されたクランプ貫通孔132にシャフト150を挿通させ、ハブ120と回転軸方向に対向するように設けられる。
本実施形態のHDD100では、シャフト140をクランプ130の位置決めを行うことにより、回転中心と回転体とのズレを低減させている。かかる構成の詳細については後述する。
ハブ120に載置されたディスク110は、クランプ130によって上方からハブ120側に向かって押圧される。そして、スクリュー150によってクランプ130を上方から押圧しながらスクリュー150をシャフト140に固定させることにより、ディスク110がスピンドルモータに固定される。
[シャフトを用いたクランプ位置決め]
本実施形態に係るHDD100のスピンドルモータの構成は、適用可能なディスクサイズに制限はないが、特に、2.5インチの高速回転HDDやトラック密度(TPI;Tracks Per Inch)の高いHDDに有利な構成である。本実施形態に係るスピンドルモータは、ハブ120と回転中心とのズレを低減するため、回転中心であるシャフト140を用いてクランプ130を位置決めする。これにより、ダイナミックディスクインバランスが改善され、回転中心と回転体とのズレを低減することができる。
図2に基づいて、本実施形態に係るスピンドルモータのシャフト140を用いたクランプ位置決め構成について詳細に説明する。本実施形態に係るHDD100のスピンドルモータは、上述したように、回転中心と回転体とのズレを低減するため、シャフト140を用いてクランプ130の位置決めを行う。このため、シャフト140は、ハブ‐シャフト締結部よりも挿入孔144の開口側に突出する突出部142が形成されている。図2において、シャフト140の挿入孔144の形成位置に対応する筒状部分Pのうち、ハブ‐シャフト締結部は部分P1、突出部142は部分P2となる。ハブ120上にクランプ130を載置したとき、突出部142の外周面にクランプ130の中心部に形成されたクランプ貫通孔132の内周面が当接することによって、クランプ130の位置が決定される。
ここで、本実施形態に係るシャフト140の突出部142の外周面は、ハブ‐シャフト締結部の外周面と面一に形成される。すなわち、突出部142の外周面の外径r2は、ハブ‐シャフト締結部の外周面の外径r1と同一に形成されている。これにより、図5および図6に示した従来のスピンドルモータと比較して、シャフト140の回転中心Cにシャフト140の突出部142の中心Cを近づけることができ、突出部142により位置決めされるクランプ130も回転中心Cにより近づけることができる。
換言すると、シャフト140の突出部142をクランプ130の位置決めに用いることにより、スピンドルモータの回転体、すなわち、ディスク110、ハブ120、シャフト140、クランプ130、スクリュー150と回転中心Cとのズレを小さくすることができる。ダイナミックディスクインバランスは、回転中心Cと回転体との距離が小さいほど小さくすることができることから、本実施形態に係るスピンドルモータの構成によりダイナミックディスクインバランスを低減することが可能となる。特に、ディスク110の回転数が大きくなるとディスク110の振動も大きくなるため、高速回転HDDにおいては、ダイナミックディスクインバランスを低減することで振動を効果的に抑制することができる。ダイナミックディスクインバランスを低減することにより、HDDの耐振動性能も向上させることができる。
また、本実施形態のスピンドルモータにおいては、モータを構成する各部品の精度を向上させることによってダイナミックディスクインバランスを低減させるのではなく、回転中心と回転体とのズレを小さくする構成を採用することによってダイナミックディスクインバランスを低減させている。これにより、各部品に対して厳しい精度設定を要求する必要がなく、製作コストも低減させることができる。
以上、第1の実施形態に係るHDDのスピンドルモータの構成について説明した。本実施形態によれば、クランプ130の位置決めをシャフト140の突出部142にて行うことにより、回転中心と回転体とのズレを低減することができる。すなわち、部品精度を向上させるのではなく回転中心に近い領域でディスク110をクランプする構成を確立することで、高速回転時にもダイナミックディスクインバランスを低減させることができる。
<2.第2の実施形態>
次に、図3に基づいて、本発明の第2の実施形態に係るHDDのスピンドルモータとクランプ機構の構成について説明する。本実施形態に係るスピンドルモータとクランプ機構は、第1の実施形態と同様、シャフト140に形成された突出部142によりクランプ130の位置決めを行うものであるが、突出部142の形状が第1の実施形態と相違する。以下では、第1の実施形態と同一の構成の要素についての説明は省略し、第1の実施形態との相違点について詳細に説明する。なお、図3は、本実施形態に係るスピンドルモータとクランプ機構の構成を示す部分拡大図である。
本実施形態に係るHDDも、図1に示した第1の実施形態の構成と同様、データ記録媒体であるディスク(図1の符号110)と、ディスクを回転するスピンドルモータと、ディスクにデータを記録および/または再生するヘッドを備えたアクチュエータと、を備える。HDDは、データの記録や再生に応じて、スピンドルモータによりディスクを回転させ、アクチュエータを駆動してディスクの書き込み位置または読み取り位置にヘッドを移動させる。
本実施形態に係るHDDのスピンドルモータとクランプ機構も、第1の実施形態と同様、ディスクを保持するハブ120と、ディスクの回転中心となるシャフト140と、シャフト140を支持するモータベース(図1の符号160)とを備える。また、スピンドルモータには、モータベースに対してスリーブ(図1の符号180)を固定し、ハブ120およびシャフト140を回転させるための動力を発生させる、コイル(図1の符号174)が巻回されたステータ(図1の符号172)とマグネット(図1の符号176)とが、ディスクの径方向に対向して設けられており、モータベース上にヨーク(図1の符号178)が設けられている。また、図示していないが、スリーブ180に軸方向(z軸方向)と径方向に配置される動圧溝によって回転時に動圧が発生し回転する。
ハブ120は、シャフト140に挿通されるハブ貫通孔121が形成された略円盤状の部材である。ハブ貫通孔121の内周面は、シャフト140の外周側面141と接着剤等により締結されている。したがって、ハブ120とシャフト140とは一体となって回転する。ハブ120の上面の外周部は内周部より段状に低くなっており、段差部分の壁部と上面外周部でディスクを支持している。
シャフト140は、ディスクの回転中心となる回転軸であって、その中心部には、上方から挿入されるスクリュー150が挿入される挿入孔144が形成されている。挿入孔144には、スクリュー150のねじ部151が螺合するねじ山が形成されている。シャフト140の上端付近は、挿入孔144に挿入されたスクリュー150の首部152の径と接触しないように、挿入孔144の内径はねじ部151が挿入される部分よりも広くなっている。また、本実施形態に係るシャフト140にも、第1の実施形態と同様に、ハブ‐シャフト締結部よりも挿入孔144の開口側に突出する突出部142が形成されている。突出部142の外周面は、ハブ120に載置されたディスク110を上方からハブ120側に向かって押圧するクランプ130のクランプ貫通孔132の内周面と対向する。
本実施形態のHDD100では、第1の実施形態と同様に、シャフト140をクランプ130の位置決めを行うことにより、回転中心と回転体とのズレを低減させている。この際、第1の実施形態よりもさらに回転中心と回転体とのズレを低減するため、シャフト140の突出部142の外径r2をハブ‐シャフト締結部の外径r1よりも小さくしている。なお、詳細については後述する。
ハブ120に載置されたディスクは、クランプ130によって上方からハブ120側に向かって押圧される。そして、スクリュー150によってクランプ130を上方から押圧しながらスクリュー150をシャフト140に固定させることにより、ディスクがスピンドルモータに固定される。
[シャフトを用いたクランプ位置決め]
本実施形態に係るHDD100のスピンドルモータとクランプ機構の構成も、第1の実施形態と同様、適用可能なディスクサイズに制限はないが、特に、2.5インチの高速回転HDDやトラック密度の高いHDDに有利な構成である。本実施形態に係るスピンドルモータとクランプ機構は、ハブ120と回転中心とのズレを低減するため、回転中心であるシャフト140を用いてクランプ130を位置決めする。これにより、ダイナミックディスクインバランスが改善され、回転中心と回転体とのズレを低減することができる。
図3に示すように、シャフト140の挿入孔144の形成位置に対応する筒状部分Pのうち、ハブ‐シャフト締結部を部分P1、突出部142を部分P2とすると、本実施形態に係るスピンドルモータのシャフト140は、突出部142(部分P2)の外径r2をハブ‐シャフト締結部(部分P1)の外径r1より小さくしている。これにより、第1の実施形態と比較して、突出部142の中心Cを回転中心軸Cにさらに近づけることができる。そして、突出部142の外周面にクランプ130の中心部に形成されたクランプ貫通孔132の内周面が当接することによって、クランプ130の位置が決定付けられる。したがって、クランプ貫通孔132の内径も第1の実施形態より小さくなり、より回転中心軸Cに近づく。
このように、シャフト140の突出部142をクランプ130の位置決めに用いる際、突出部142の外径r2をハブ‐シャフト締結部の外径r1より小さくすることで、スピンドルモータの回転体、すなわち、ディスク110、ハブ120、シャフト140、クランプ130、スクリュー150と回転中心Cとのズレを小さくすることができる。したがって、本実施形態に係る構成のスピンドルモータを備えるHDD100は、ディスクが高速回転する場合においてもディスクインバランスを低減することができ、HDDの耐振動性能を向上させることができる。
また、スクリュー150の締結時に、突出部142の先端部142aとスクリュー150の頭部153の下面153aとが接触しないように、突出部142の高さを設定してもよい。これにより、スクリュー150から回転中心であるシャフト140へ加わる力を防止することにより、衝撃におけるハブ‐シャフト締結部におけるシャフト抜けを防止することができる。
さらに、シャフト140とクランプ130とが上下方向(回転軸方向)に接触しないように形成してもよい。すなわち、図3のように、シャフト140外周面のうちクランプ130の下面130aと対向する部分141aが、クランプ130の下面130aと接触しないように形成される。これにより、クランプ130の下面130aから回転中心であるシャフト140へ加わる力を防止することにより、衝撃におけるハブ‐シャフト締結部におけるシャフト抜けを防止することができる。
図3に示す例では、シャフト140の突出部142がハブ‐シャフト締結部より回転中心軸C側に位置することにより、クランプ貫通孔132の内径が第1の実施形態よりも小さくなっている。すなわち、第1の実施形態と比較して、クランプ130がより回転中心Cへ近づいており、クランプ130の下面130aとシャフト140の外周面とが上下方向(回転軸方向)に対向するようになる。このとき、クランプ130の下面130aとシャフト140の外周面のうちこれと対向する部分141aとの間に空間Aを設けることで接触しないようにしている。
また、空間Aを設けることにより、ハブ貫通孔121の内周面とシャフト140の外周側面141とを締結する接着剤のはみ出し領域を確保することができる。これにより、スピンドルモータの組み立て作業を容易に行うことができる。
以上、第2の実施形態に係るHDDのスピンドルモータとクランプ機構の構成について説明した。本実施形態によれば、クランプ130の位置決めをシャフト140の突出部142にて行うことにより、回転中心と回転体とのズレを低減することができる。このとき、シャフト140の突出部142の外径r2をハブ‐シャフト締結部の外径r1より小さくすることで、回転中心からのズレをさらに小さくすることができる。また、スクリュー150の締結時に、突出部142の先端部142aとスクリュー150の頭部153の下面153aとが接触しないようにすることで、さらに、シャフト140とクランプ130とが上下方向(回転軸方向)に接触しないように形成することで、クランプ130の下面130aから回転中心であるシャフト140へ加わる力を防止することにより、衝撃におけるハブ‐シャフト締結部におけるシャフト抜けを防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 HDD
110 ディスク
120 ハブ
121 ハブ貫通孔
130 クランプ
132 クランプ貫通孔
140 シャフト
141 (シャフト140の)外周側面
142 突出部
144 挿入孔
150 スクリュー
153 頭部
r1 ハブ‐シャフト締結部の外径
r2 突出部の外径

Claims (4)

  1. ディスクの回転軸となるシャフトと、
    略円盤状の部材であって、中心部に形成されたハブ貫通孔の内周面が当該ハブ貫通孔に挿通された前記シャフトの外周面に締結されるとともに、外周部に載置された前記ディスクを支持するハブと、
    前記シャフトの中心部に形成された挿入孔に螺合され、クランプ内周部のクランプ貫通孔に前記シャフトを挿通させて前記ハブに支持された前記ディスクを前記ハブに向かって押圧するクランプを固定するスクリューと、
    を備え、
    前記シャフトは、
    前記挿入孔が形成された筒状部分のうち、前記ハブと締結されたハブ‐シャフト締結部より前記挿通孔開口側部分である突出部の外周面が、前記クランプ貫通孔の内周面と対向し、
    前記突出部の外径が、前記ハブ‐シャフト締結部の外径以下に形成されることを特徴とする、ディスク駆動モータ。
  2. 前記スクリューは、
    前記クランプ貫通孔の縁部を押圧する頭部と、
    前記シャフト挿入孔に螺合するねじ山を有するねじ部と、
    を有し、
    前記スクリューの頭部は、前記スクリュー締結時に前記シャフトの突出部先端と接触しないことを特徴とする、請求項1に記載のディスク駆動モータ。
  3. 前記シャフトは、前記スクリュー締結時に前記クランプの前記ハブと対向する面と接触しないことを特徴とする、請求項1または2に記載のディスク駆動モータ。
  4. ディスクと、
    前記ディスクを回転させるディスク駆動モータと、
    前記ディスク駆動モータを支持するベース板と、
    前記ディスクに対してデータを記録および/または再生するヘッドを回転移動させるアクチュエータと、
    を備え、
    前記ディスク駆動モータは、
    ディスクの回転軸となるシャフトと、
    略円盤状の部材であって、中心部に形成されたハブ貫通孔の内周面が当該ハブ貫通孔に挿通された前記シャフトの外周面に締結されるとともに、外周部に載置された前記ディスクを支持するハブと、
    前記シャフトの中心部に形成された挿入孔に螺合され、クランプ内周部のクランプ貫通孔に前記シャフトを挿通させて前記ハブに支持された前記ディスクを前記ハブに向かって押圧するクランプを固定するスクリューと、
    を備え、
    前記シャフトは、
    前記挿入孔が形成された筒状部分のうち、前記ハブと締結されたハブ‐シャフト締結部より前記挿通孔開口側部分である突出部の外周面が、前記クランプ貫通孔の内周面と対向し、
    前記突出部の外径が、前記ハブ‐シャフト締結部の外径以下に形成されることを特徴とする、ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9196292B1 (en) * 2015-02-05 2015-11-24 Western Digital Technologies, Inc. Rotary spindle having a disk clamp bottom land facing and in contact with a shaft top land

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