JP2012116694A - セメント系固化材 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料の分散性を向上させ特性の安定性を確保できるセメント系固化材を提供すること。
【解決手段】カルシウムアルミネートを含有する粉状物と、その粉状物と分離して保管される液状物とを備え、液状物はポリマー混和材および水を含有している。液状物中にポリマー混和材が分散されるので、ポリマー混和材の分散性を向上できる。また、液状物にポリマー混和材および水が含有されることでポリマー混和材および水の配合比が決まるので、所定量の粉状物と液状物とを混練することで所定の水セメント比および所定のポリマーセメント比にすることができる。さらに、液状物または粉状物は骨材を含有しているので、液状物と粉状物とを混合することで、硬化後のセメント系固化材の機械的強度や可とう性、耐クラック性、接着性等の特性の安定性を確保できる。
【選択図】なし

Description

本発明はセメント系固化材に関し、特に、材料の分散性を向上させ特性の安定性を確保できるセメント系固化材に関するものである。
従来より、カルシウムアルミネート及びポリマー混和材を含有するセメント組成物(セメント系固化材)が知られている。例えば特許文献1には、カルシウムアルミネート及び高分子エマルション(ポリマー混和材)を含有するセメント組成物(セメント系固化材)を骨材および水と混合するときは、各々の材料を施工時に混合しても良いし、あらかじめ一部若しくは全部を混合しておいても良いことが開示されている。
特許第2710351号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、各々の材料を施工時に混合すると、各々の材料を均一に分散することが難しいため、硬化後のセメント系固化材の特性にばらつきが生じ易いという問題点があった。また、材料の一部若しくは全部をあらかじめ混合しておく場合も、あらかじめ混合しておく材料の種類によっては材料を均一に分散することが難しいため、硬化後のセメント系固化材の特性にばらつきが生じ易いという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、材料の分散性を向上させ特性の安定性を確保できるセメント系固化材を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載のセメント系固化材によれば、カルシウムアルミネートを含有する粉状物と、その粉状物と分離して保管される液状物とを備え、液状物はポリマー混和材および水を含有している。液状物中にポリマー混和材が分散されるので、ポリマー混和材の分散性を向上できる。また、液状物にポリマー混和材および水が含有されることでポリマー混和材および水の配合比が決まるので、所定量の粉状物と液状物とを混練することで所定の水セメント比および所定のポリマーセメント比にすることができる。さらに、液状物または粉状物は骨材を含有しているので、液状物と粉状物とを混合することで、硬化後のセメント系固化材の機械的強度や可とう性、耐クラック性、接着性等の特性の安定性を確保できる効果がある。
請求項2記載のセメント系固化材によれば、液状物は増粘剤を含有しているので、請求項1の効果に加え、粉状物と液状物とを混練した後のレベリング性および材料分離抵抗性を向上できる。
請求項3記載のセメント系固化材によれば、粉状物はホワイトセメントを含有しているので、請求項1又は2の効果に加え、長期強度を確保できる効果がある。
請求項4記載のセメント系固化材によれば、液状物または粉状物は有機系軽量骨材を含有しているので、請求項1から3のいずれかの効果に加え、じん性を付与できると共に施工時の厚付け作業性を向上できる効果がある。
請求項5記載のセメント系固化材によれば、液状物または粉状物はガラス粉末を含有しているので、請求項1から4のいずれかの効果に加え、じん性を付与でき耐クラック性を向上できる効果がある。さらに、カルシウムアルミネートのコンバージョンによる強度低下を防止することができ耐久性を向上できる効果がある。
請求項6記載のセメント系固化材によれば、液状物または粉状物は繊維を含有しているので、請求項1から5のいずれかの効果に加え、耐クラック性および施工時の厚付け作業性を向上できる効果がある。
請求項7記載のセメント系固化材によれば、繊維は液状物に含有されているので、ポリマー混和材が含まれる液状物の粘性を高めることができる。これにより、施工前に液状物を保管しておくときにハードケーキング(容器の底部に固形分が沈んで固くなり、撹拌しても沈殿を壊せずに均一な液状にできなくなる現象)が生じることを抑制できる。その結果、液状物の均質性を確保できるので、粉状物と液状物とを混練するときは、粉状物に対して骨材、繊維、ポリマー混和材および水を所定の比率で混練できる。これにより、請求項6の効果に加え、施工時の配合作業や粘度調整作業を簡易化できると共に、材料の分散性を向上させ均質性を確保できる効果がある。
請求項8記載のセメント系固化材によれば、カルシウムアルミネートは65〜90wt%のAlを含有しているので、カルシウムアルミネートの白色度を高めることができる。さらに、カルシウムアルミネートは、着色原因となるFe及びMgOの含有率がそれぞれ1wt%以下であるので、硬化後のセメント系固化材がFe及びMgOによって着色されることを防止できる。これにより請求項1から7のいずれかの効果に加え、硬化後のセメント系固化材の白色度を向上できる効果がある。
請求項9記載のセメント系固化材によれば、カルシウムアルミネートは、CaO・Al及び12CaO・7Alの生成比が、粉末X線回折法による回折強度比で12CaO・7Al/CaO・Al=0.01〜0.1であるので、請求項1から8のいずれかの効果に加え、粉状物と液状物とを混練した後の可使時間を延長し、適度な硬化時間を確保できると共に、強度発現性を確保できる効果がある。
即ち、カルシウムアルミネートの鉱物組成のうち12CaO・7Alは強度発現を速くする作用があるので、12CaO・7Alの比率が高くなると、液状物を混合した後の流動性が早期に低下し、可使時間が短くなる傾向がみられる。これに対し12CaO・7Al/CaO・Al=0.01〜0.1とすることにより、可使時間を延長し、適度な硬化時間を確保できると共に、強度発現性を確保できる効果がある。
本発明に係る粉状物は、カルシウムアルミネートを含有する。カルシウムアルミネートは、CaOとAlとを主成分とする化合物を総称するものであり、CaO・Al(セメントの鉱物組成の記載方法に従い、以下「CA」と称す)、CaO・2Al(以下「CA」と称す)、12CaO・7Al(以下「C12」と称す)、α−Al(以下「Aα」と称す)を含有するものである。
カルシウムアルミネートは、アルミナ源およびアルシア源を所定の割合で配合した後、焼成または溶融することにより水硬性鉱物を得て、その水硬性鉱物を粉砕することにより得ることができる。必要に応じて、α−Al(Aα)を加えて成分調整したものが使用される。水硬性鉱物は、結晶質、非晶質いずれも使用可能であるが、結晶質が非晶質に比べて強度発現性が優れるため好ましい。
カルシウムアルミネートの鉱物組成は特に制限されるものではないが、CAとCAとを主な相とし、C12とAαとを2次相とするものである。CAとC12との生成比が、粉末X線回折法による(定量位相解析による)ピーク比である回折強度比でC12/CA=0.01〜0.1の範囲であることが好ましく、0.01〜0.05であることがより好ましい。0.03未満であるとさらに好ましい。C12/CA=0.01〜0.1の範囲であると、粉状物(カルシウムアルミネート)に液状物(水)を混合した後の可使時間を延長し、適度な硬化時間を確保できると共に、強度発現性を確保できる。これに対し、C12/CAが0.01未満では硬化時間が遅延し易くなり、C12/CAが0.1を超えると、適度な可使時間と良好な流動性を確保し難くなる。なお、回折強度比は、Cu−Kα線のX線を照射したときの回折強度の比であり、CAの結晶格子数d値4.67Åと、C12の結晶格子数d値4.89Åとの回折強度比である。
カルシウムアルミネートの製造方法は、特に制限されるものではないが、例えば、CAとC12との生成比がC12/CA=0.01〜0.1の範囲になるようにCAとC12とを個別に製造して混合して製造することが可能である。また、その生成比になるようにCAとC12とを合成する(一度に製造する)ことも可能である。
カルシウムアルミネートは、カルシウムアルミネート中のAlが65〜90wt%であるものが好適に使用される。これによりカルシウムアルミネートの白色度を高めることができる。特に、Alが65〜75wt%、CaOが25〜35wt%、SiOが1wt%未満、Feが1wt%以下、MgOが0.5wt%以下(特に検出限界以下)、TiOが0.5wt以下(特に検出限界以下)、KO及びNaOが0.5wt%以下(特に検出限界以下)、SOが0.5wt%以下(特に検出限界以下)であるものが好適である。KO及びNaOが0.5wt%以下であると共に、石灰水和物の含有量が検出限界以下であることにより白華を防止できる。さらに、Feは0.5wt%以下であることがより好適である。これにより、硬化後のセメント系固化材がカルシウムアルミネートの呈色成分によって着色されることを防止でき、白色度を向上できると共に、顔料による着色を鮮やかにできる。
カルシウムアルミネートの粒度は、ブレーン値で3500cm/g以上が好ましく、3700cm/g以上がより好ましい。粒度が細かくなるにつれ流動性および強度発現性を向上できる。また、カルシウムアルミネートのCIE白色度(D65/10°:自然昼光)は80以上が好ましく、90以上がより好ましい。なお、CIE白色度は粉末状で測定したものである。白色度の高いカルシウムアルミネートを使用するので、硬化後のセメント系固化材の白色度を向上できると共に、顔料による着色を鮮やかにできる。
粉状物は、カルシウムアルミネートに加え、ホワイトセメントを含有することができる。粉状物にホワイトセメントが含有されることで、凝結の促進と長期強度の向上とが容易になる。なお、粉状物にホワイトセメントが含有されないときは、カルシウムアルミネートの凝結を促進するため、粉状物に凝結促進剤を加えることが好ましい。凝結促進剤はモルタル又はコンクリートに一般に使用される公知のものを採用できる。
ホワイトセメントは、ポルトランドセメントの一種(白色ポルトランドセメント)であるが、ポルトランドセメントの呈色成分であるFe及びMgOの含有率を少なくしたものである。本発明に係るホワイトセメントは、Fe及びMgOの含有率がそれぞれ2wt%以下であるものが好適である。さらに、Feは0.5wt%以下がより好適である。これにより硬化後のセメント系固化材がホワイトセメントの呈色成分によって着色されることを防止でき、白色度を向上できると共に、顔料による着色を鮮やかにできる。
なお、ホワイトセメント及びカルシウムアルミネートの化学成分は、JIS R5202(ポルトランドセメントの化学分析方法)又はJIS R5204(セメントの蛍光X線分析方法)により求められる。
ホワイトセメントの粒度は、ブレーン値で2500cm/g以上が好ましく、3000cm/g以上がより好ましい。粒度が細かくなるにつれ流動性および強度発現性を向上できる。また、ホワイトセメントのCIE白色度(D65/10°:自然昼光)は60以上が好ましい。これにより白色度を向上できると共に、顔料による着色を鮮やかにできる。
ホワイトセメントが粉状物に含有されるときは、カルシウムアルミネートは、ホワイトセメント100質量部に対して10〜900質量部の割合で配合される。ホワイトセメント100質量部に対するカルシウムアルミネートの配合が10質量部より少なくなるにつれ、適度な可使時間と良好な流動性を確保し難くなる傾向がみられると共に、硬化後に白華が生じやすくなる傾向がみられる。一方、ホワイトセメント100質量部に対するカルシウムアルミネートの配合が900質量部より多くなるにつれ、液状物(水)を混合した後の流動性が早期に低下し、可使時間が短くなる傾向がみられる。
液状物は、ポリマー混和材および水を含有する。適量の粉状物と液状物とを混練することにより、壁材、タイル用接着材、仕上げ塗材などに適したセメントモルタルを得ることができる。これにより施工時の配合作業や粘度調整作業を簡易化できる。
ポリマー混和材は、硬化後のセメント系固化材に弾性を付与し、可とう性を向上させクラックの発生を防止できると共に、施工箇所への接着性を向上させるものである。具体的には、水溶性ポリマーディスパージョン、水溶性ポリマー及び液状ポリマー等の1種若しくは複数種を用いることができる。
水溶性ポリマーディスパージョンとしては、ポリアクリル酸エステル(PAE)、ポリ酢酸ビニル(PVAC)、アクリル酸エステルスチレン、ポリプロピオン酸ビニル(PVP)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリプロピレン(PP)、クロロプレンゴム(CR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、メタクリル酸メチルブタジエンゴム(MBR)及び天然ゴムラテックス(NR)等が挙げられる。
再乳化形粉末樹脂としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、酢酸ビニルビニルバーサテート(VAVeoVa)、スチレンアクリル酸エステル(SAE)、ポリアクリル酸エステル(PAE)等が挙げられる。
水溶性ポリマーとしては、セルロース誘導体(メチルセルロース等)、ポリビニルアルコール(PVA)及びアクリル酸カルシウムやアクリル酸マグネシウムなどのアクリル酸塩等が挙げられる。液状ポリマーとしては、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂などがある。
ポリマー混和材は、ポリマーの分散性の面から、水溶性ポリマーディスパージョンが好ましい。なかでも、ポリアクリル酸エステル(PAE)、スチレンアクリル酸エステル(SAE)等の熱可塑性樹脂エマルションが好適に用いられる。
ポリマー混和材を液状物に含有することで、粉状物および液状物の保管中に、粉状物と接触することを防止し施工前にカルシウムアルミネート等が硬化することを防止するためである。また、ポリマー混和材が液状物に含有されることにより、液状物でポリマー混和材および水の配合比を固定化できる。その結果、所定量の粉状物と液状物とを混練することで所定の水セメント比およびポリマーセメント比にすることができ、セメント系固化材の特性を安定化できる。
骨材は、珪砂、陶磁器製品の廃棄物粉末、川砂および岩石粒等が用いられる。細骨材が好適に用いられる。流動性や充填性が向上するからである。また、硬化後の白華や変色を防止するため、カルシウム、カリウム及びナトリウム等の可溶性成分を極力含まないものが好適である。
骨材は、粉状物または液状物に含有される。骨材が粉状物に含有される場合は、粉状物が増量してしまう。増量した粉状物に水を混合すると、骨材の種類等によっては、粉状物の全体が湿潤状態になるまでに時間を要し、混練作業性が低下することがある。これに対し骨材が液状物に含有される場合は、液状物を増量することができる。その結果、粉状物と液状物とを混合するときに短時間で粉状物を湿潤状態にすることができ、混練作業性を向上できる。
ポリマー混和材は、骨材100質量部に対して2〜50質量部(固形分換算)、好ましくは3〜30質量部の割合で配合される。ポリマー混和材の配合量が3質量部より少なくなるにつれ弾性が低下し、硬化後にクラックが生じやすくなる傾向がみられ、30質量部より多くなるにつれ硬化遅延が生じたり強度が不足したりする傾向がみられる。特に2質量部より少なくなるか50質量部より多くなると、これらの傾向が著しくなる。
水は、骨材100質量部に対し10〜30質量部の割合で配合されるのが好適である。所定の水セメント比になるように粉状物と液状物とを混合すると、水が10質量部未満では骨材の量が多くなり流動性を確保し難くなる傾向がみられ、30質量部を超えると骨材の量が少なくなりクラックが生じ易くなる傾向がみられる。
繊維は、モルタル又はコンクリートで使用される非水溶性の繊維ならば、特に制限なく用いることができる。例えば、アクリル製、ポリエチレン製、ポリプロピレン製、アラミド製、耐アルカリガラス製、炭素製などの種々の繊維が挙げられる。繊維の配合により、耐クラック性および施工時の厚付け作業性を向上できる。繊維の配合量は、骨材100質量部に対して0.1〜5質量部が好適である。0.1質量部未満では配合効果がほとんど得られずクラックが生じ易くなる傾向がみられ、5質量部を超えると施工時の流動性が低下し施工作業性が低下する傾向がみられる。
増粘剤は、モルタル又はコンクリートで使用されるものならば、特に制限なく用いることができる。例えば、水溶性セルロース誘導体、ポリビニルアルコール類などを挙げることができる。特に、水溶性セルロース誘導体は保水性に優れるため好適である。施工後の表面が一定時間湿潤状態を保ち、表面仕上げを行い易いからである。水溶性セルロース誘導体は、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸エステル等が挙げられる。
増粘剤の配合により、施工対象駆体への接着性を向上させることができ、壁面に施工されたセメント系固化材が硬化するまでに自重により垂れることを抑制できる。さらに、硬化時の乾燥ひび割れや剥離を抑制できる。増粘剤の配合量は、骨材100質量部に対し0.1〜1質量部が好ましい。0.1質量部未満では接着性が低下し、厚付けが困難になる傾向がみられる。また5質量部を超えると高粘性になり施工性が低下する傾向がみられる。
また、繊維が液状物に含有されることにより、液状物の粘性を高めることができる。これにより、骨材が含まれる液状物を施工前に保管しておくときに、骨材が水と分離しハードケーキングが生じることを抑制できる。その結果、液状物の均質性を確保できるので、粉状物と液状物とを混練するときは、粉状物に対して骨材、繊維および水を所定の比率で混練できる。そのため、施工時の配合作業や粘度調整作業を簡易化できると共に、材料の分散性を向上させ均質性を確保できる。さらに増粘剤が液状物に含有されることにより、液状物の粘性をさらに高めることができ、ハードケーキングが生じることをさらに効果的に防止できる。
顔料は、粉状物または液状物に含有されることが可能である。これにより、白色のセメント系固化材に、顔料の種類に応じた任意の着色を施すことができる。顔料は、無機顔料が好適に用いられる。耐候性に優れるからである。具体的には、酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、二酸化チタン、チタニウムイエロー、チタンブラック、鉄黒等が用いられ、硬化後のセメント系固化材が赤色、黒色、黄色、橙色、茶色、緑色、白色等の種々の色調に整えられる。特に、顔料が液状物に含有されることで、顔料の分散性を向上できる。顔料は、粉状物または液状物(固形分換算)100質量部に対して、顔料の種類にもよるが、0.5〜10質量部の割合で配合される。
有機系軽量骨材は、エチレン酢酸ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、ナイロン樹脂系などの市販の有機系軽量骨材を適宜選択して用いることができる。有機系軽量骨材は、粉状物または液状物に含有されることが可能であるが、特に液状物に含有されることが好ましい。分散性を高めるためである。有機系軽量骨材は、骨材と有機系軽量骨材との合計量に対して0.2〜10wt%の割合で配合される。これにより、硬化後のセメント系固化材にじん性を付与し耐久性を向上できると共に、厚付け作業性を向上できる。さらにセメント系固化材の材料分離抵抗性を向上できる。有機系軽量骨材の配合量が0.2wt%より少なくなるにつれ、じん性が向上せず添加効果がみられなくなる傾向がみられ、10wt%より多くなるにつれ、硬化後のセメント系固化材の機械的強度が低下する傾向がみられる。
ガラス粉末は、ガラスビン等の廃ガラスを粉砕して得られる粉末、廃ガラスを破砕してガラスカレットなどに再生処理する際に発生する粉末(ダスト)等が用いられ、液状物または粉状物に含有される。ガラス粉末が含有されることにより、硬化後のセメント系固化材にじん性を付与できると共に耐クラック性を向上できる。また、カルシウムアルミネートのコンバージョン(水和の初期に生成する水和生成物が時間の経過と共に密度の大きな水和物へと変化し、多孔化や強度低下を引き起こす現象)をガラス粉末により防止できる。さらに、カルシウムアルミネートとガラス粉末とを組み合わせることにより、ガラス粉末に含まれるアルカリ金属に起因するアルカリシリカ反応による膨張を抑制でき、硬化後のセメント系固化材の耐久性を向上できる。
ガラス粉末は、骨材100質量部に対して10〜100質量部の割合で配合することができる。ガラス粉末の配合量が10質量部より少なくなるにつれ、じん性が向上せず添加効果がみられなくなる傾向がみられ、100質量部より多くなるにつれ、カルシウムアルミネートの配合量にもよるが、アルカリシリカ反応が起こり易くなり耐久性が低下する傾向がみられる。
その他、液状物は、沈殿防止剤、チクソ剤、消泡剤、防腐剤などを添加することができる。沈殿防止剤により、材料が沈降分離することを抑制でき、チクソ剤により、施工されたセメント系固化材が硬化するまでに自重や接着されたタイルの重さにより垂れることを抑制できる。また、消泡剤により、施工されたセメント系固化材に空隙が生じることを防止でき、防腐剤により液状物の腐食や劣化を防止できる。また、必要に応じて、粉状物または液状物に、セメントに通常使用する分散剤、凝結促進剤、凝結遅延剤、白華防止剤等の混和剤を添加することが可能である。可使時間や強度の調整のために石膏を粉状物に加えることも可能である。
各材料の配合方法は特に限定されるものではなく、粉状体や液状体に含まれる各材料をそれぞれ所定の割合になるように配合し、V型ブレンダー等の混合機を用いて均一混合するか、あるいは、所定の割合になるように配合した後、振動ミル等の粉砕機で混合粉砕することが可能である。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。実施例で使用した材料は以下のとおりである。なお、使用した材料のうち、カルシウムアルミネートの鉱物組成(C12とCAとの生成比、C12/CA)は、粉末X線回折装置によりC12=4.89Å及びCA=4.67Åの回折強度比(ピーク比)を測定することにより求めた。
ホワイトセメント:ブレーン比表面積3440cm/g、Fe1wt%以下、MgO1.06wt%、全アルカリ(KO及びNaO)0.10wt%。
A1…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積4100cm/g、Al69wt%、CaO29%、SiO0.4wt%、Fe0.2wt%、MgO検出限界以下、全アルカリ(KO及びNaO)検出限界以下、C12/CA=0.01
A2…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積3900cm/g、Al70wt%、CaOwt28%、SiO0.3wt%、Fe0.2wt%、MgO検出限界以下、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=0.03
A3…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積4200cm/g、Al70wt%、CaOwt28%、SiO0.4wt%、Fe0.1wt%、MgO検出限界以下、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=0.06
A4…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積4400cm/g、Al69wt%、CaOwt29%、SiO0.5wt%、Fe0.2wt%、MgO検出限界以下、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=0.1。
A5…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積4300cm/g、Al69wt%、CaOwt30%、SiO0.2wt%、Fe0.1wt%、MgO検出限界以下、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=0.2
A6…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積4000cm/g、Al69wt%、CaOwt29%、SiO0.2wt%、Fe0.1wt%、MgO検出限界以下、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=0.5
A7…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積3900cm/g、Al69wt%、CaOwt29%、SiO0.6wt%、Fe0.2wt%、MgO検出限界以下、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=1.0。
A8…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積4400cm/g、Al70wt%、CaOwt29%、SiO0.4wt%、Fe0.2wt%、MgO検出限界以下、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=2.0
A9…カルシウムアルミネート:ブレーン比表面積4300cm/g、Al70wt%、CaOwt29%、SiO0.4wt%、Fe2wt%、MgO1.5wt%、全アルカリは検出限界以下、C12/CA=0.03。
P1…ポリマー混和材:デンカEVAテックス90、電気化学工業(株)製
P2…ポリマー混和材:ウルトラゾール、ガンツ化成(株)製
骨材:7号珪砂
繊維:ポリプロピレン製(径4000デニール、長さ30mm)
有機系軽量骨材(表1では軽量骨材と表記):ナイロン製(粒径20〜200μm、嵩比重0.21kg/L)
ガラス粉末(表1ではガラス粉と表記):廃ガラス瓶を破砕した廃ガラス粉末(ブレーン比表面積4000cm/g)
C1…顔料:べんがら(赤色顔料)、森下弁柄工業(株)製
C2…顔料:酸化クロム(緑色顔料)、日本化学工業(株)製
増粘剤:メチルセルロース系
水:水道水。
(モルタルの作成および評価方法)
上記の材料を表1に示す配合で粉状物と液状物とを別々に均一に混合することにより、各実験No.におけるセメント系固化材(粉状物および液状物)を調製した。液状物の調製の際には、表1に示す配合に加え、水を40質量部配合した。また、No28〜32は粉状物にホワイトセメントが含有されていないが、その代わりに、粉状物に凝結促進剤を添加した。なお、ポリマー混和材の配合量は固形分換算値である。調製した粉状物および液状物を別々の密封容器に入れて60日間静置保管した後、粉状物と液状物とをミキサーで3分間混練し、モルタルを作成した。
Figure 2012116694
各液状物について沈降分離の有無、各モルタルについて可使時間、強度、促進コンバージョン試験(一部の実験No.の供試体について実施)、硬化後の色および白華を評価した。評価方法は以下の(1)〜(6)のとおりであり、それらの評価結果を表2に示す。
(1)ケーキング…液状物を入れて60日間静置保管した容器の底部にハードケーキング(容器の底部に骨材等の固形分が沈んで固くなり、撹拌しても沈殿を壊せずに均一な液状にできなくなる現象)が生じているかを、評価者が撹拌棒を容器に差し込んで評価した。評価は、ハードケーキングが生じたものは×、ソフトケーキング(容器の底部に骨材が沈んでいるが、撹拌すると均一な液状にできる)が生じているもの又はケーキングが全く生じていないものは○。
(2)可使時間(分)…モルタルの軟らかさがなくなるまでに要した注水直後からの触指による時間を測定した。
(3)圧縮強度(N/mm)…型枠(幅×深さ×長さ:4×4×16(cm))にモルタルを打設し、材齢7日後の圧縮強度(温度20℃、湿度60%の環境下で養生)を測定した。
(4)促進試験強度比(%)…材齢28日まで20℃の水中養生を行った供試体を、50℃の温水中に28日間入れて促進コンバージョンを行った。促進コンバージョンを行う前の圧縮強度に対する促進コンバージョンを行った後の圧縮強度の比を求めた。
(5)色…硬化後のモルタルの色を目視により観察した。
(6)白華…ステンレス板の上にモルタルを4mmの厚さに塗布し、20℃,60%RHの条件で24時間養生して硬化体を作成した。その硬化体の表面に水道水をスプレーし、常温にて3日間放置後、目視観察した。評価は、白華が生じたものは×、白華が生じないものは○。
Figure 2012116694
表2に示すように、ハードケーキングを生じたNo18は液状物に繊維を含有しないものであり、No19は液状物に増粘剤を含有しないものである。これに対しハードケーキングを生じていないNo1〜17及びNo20〜28は、液状物に骨材、繊維および増粘剤を含有している。この結果、繊維および増粘剤により液状物の粘性を上げることができ、容器を静置保管したときにハードケーキングが生じることを抑制できることが明らかとなった。
なお、No18及び19も、転動ローラの上で容器を転動保管したり定期的に撹拌することによりハードケーキングを防止できる。また、No29〜36は、骨材が液状物ではなく粉状物に混合されているので、液状物にハードケーキングが生じていない。なお、ハードケーキングを生じたNo18及び19は、(2)〜(6)のモルタルの評価は行わなかった。
白華を生じたNo1はカルシウムアルミネートを含有していないものである。これに対し白華を生じていないNo2〜36(No18及び19を除く)はカルシウムアルミネートを含有している。これにより、セメント系固化材はカルシウムアルミネートを含有することにより白華を防止できることが明らかとなった。
表2に示すNo6〜12の可使時間の評価結果から明らかなように、カルシウムアルミネートのCAとC12との生成比C12/CAが大きくなるにつれ、可使時間が短くなる傾向があった。可使時間が短いと、セメント系固化材を壁材、タイル用接着材、仕上げ塗材等として用いる場合に、修正し難く施工性に欠ける。C12/CA=0.01〜0.1、好ましくは0.01〜0.05であると、ホワイトセメントの配合量にもよるが、適度な可使時間を確保することができ、施工性に優れる。
No14は乳白色を呈していた。これは、カルシウムアルミネートのFe及びMgOの含有量が多いことが原因であると推察される。カルシウムアルミネートのFeを1wt%以下、MgOを0.5wt%以下(特に検出限界以下)とすることにより、白色を呈するセメント系固化材を得ることができる。その結果、顔料を配合したときの色調を鮮やかにすることができる。
ガラス粉末を配合したNo24〜27は、ガラス粉末を配合していないNo5と比較して、促進コンバージョンによる促進試験強度比を向上できることがわかった。これによりカルシウムアルミネートのコンバージョンをガラス粉末により防止できることが確認された。
また、本実施例によれば、骨材が液状物に含有されるNo2〜28は液状物を増量することができるため、粉状物と液状物とを混合するときには、短時間で粉状物を湿潤状態にできることがわかった。これにより混練作業性を向上できることが明らかとなった。

Claims (9)

  1. カルシウムアルミネートを含有する粉状物と、
    その粉状物と分離して保管されると共に、ポリマー混和材および水を含有する液状物とを備え、
    その液状物または前記粉状物は、骨材を含有していることを特徴とするセメント系固化材。
  2. 前記液状物は、増粘剤を含有していることを特徴とする請求項1記載のセメント系固化材。
  3. 前記粉状物は、ホワイトセメントを含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のセメント系固化材。
  4. 前記液状物または前記粉状物は、有機系軽量骨材を含有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のセメント系固化材。
  5. 前記液状物または前記粉状物は、ガラス粉末を含有していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のセメント系固化材。
  6. 前記液状物または前記粉状物は、繊維を含有していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のセメント系固化材。
  7. 前記繊維および前記骨材は、前記液状物に含有されていることを特徴とする請求項6記載のセメント系固化材。
  8. 前記カルシウムアルミネートは、65〜90wt%のAlを含有し、Fe及びMgOの含有率がそれぞれ1wt%以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のセメント系固化材。
  9. 前記カルシウムアルミネートは、CaO・Al及び12CaO・7Alを含有し、
    前記CaO・Al及び前記12CaO・7Alの生成比が、粉末X線回折法による回折強度比で12CaO・7Al/CaO・Al=0.01〜0.1であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のセメント系固化材。
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