JP2012115028A - 蓄電池制御装置および独立電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光発電等の自然エネルギーを用いる独立電源系システム向けの低消費電力の蓄電池制御回路および蓄電池制御装置を提供する。
【解決手段】第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路201と流れる電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路202が直列接続された回路と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路203と流れる電流を第二の一定電流値を超えないように制御する第二の電流制限回路204が直列接続された回路を、並列に持つ回路を用いる。本発明により、安価に、過充電に対する保護回路が実現できる。また、消費電力を抑えることができる。また、満充電に近い場合に電流を抑えて充電できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電池の過充電に対する保護装置および、その保護装置を用いた独立電源システムに関する。
近年、太陽光発電が注目を集めている。太陽光発電システムには、独立電源システムと系統連係システムがあり、前者は太陽電池パネルまたは太陽電池モジュールにより発電した電気を蓄電池に蓄え、必要な時にそのままあるいは100Vの交流に変換して用いる。一方系統連係システムは、100Vの交流に変換した上で、消費される電力より発電量が多ければ電力会社の系統に売電し、消費される電力より発電量が少なければ電力会社の系統から電力を購入する。蓄電池に蓄えられた電力が少なくなると瞬時停電を経て電力会社の系統から電力を供給するように切り替えるシステムも独立電源システムに含めるものとする。
ここで、前者の場合に用いる蓄電池には鉛蓄電池が使われることが多いが、鉛蓄電池は充電をしすぎると爆発などの危険性がある過充電と呼ばれる現象、放電しすぎると蓄電量が減少したり使用できなくなったりする過放電という現象が知られている。そのため、図1に示すように、過充電、過放電を防ぐために充放電コントローラと呼ばれる蓄電池制御装置11を用いることが一般的である。蓄電池制御装置11は、発電装置1、蓄電装置2、負荷3に接続される。尚、鉛蓄電池においては、両端の電圧に対し蓄えられている電荷は単調増加の関係にあり、両端の電圧を検出することにより蓄えられている電荷の量すなわち電力の量をある程度予測できる。
従来の蓄電池制御装置が持つ過充電、過放電を防ぐための充電制御回路、放電制御回路は、例えば、特許文献1に示されているように蓄電池の両端の電圧を抵抗分割して得られた電圧と参照電圧を比較器により比較し、その大小の情報をロジック回路により処理しトランジスタをオン・オフするというものである。

特開2009−72002号公報
しかしながら、そのような従来の充電制御回路、放電制御回路を備えた蓄電池制御装置である充放電コントローラは、消費電流が最も少ないものでも、例えば、充電時8mA、非充電時2mAといった電流を消費する。ここで、1日に8時間発電し、発電時の平均発電電流が20mAとした場合、1日の発電電流総量は160mAhとなる。しかし、このうち96mAh(ミリアンペア・アワー)は充放電コントローラ自身によって消費されてしまう。蓄電池が1日に20mAhの電流を自己放電してしまうと仮定すると、1日当たり44mAhしか利用できないことになる。このように、小規模の独立電源システムでは、充放電コントローラにて消費される電流が無視できない。
本発明は、以上に鑑み、太陽光発電等の自然エネルギーを用いる独立電源系システム向けの低消費電力の蓄電池制御回路および蓄電池制御装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するために、本発明においては、第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路と流れる電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路が直列接続された回路と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路と流れる電流を第二の一定電流値を超えないように制御する第二の電流制限回路が直列接続された回路を、並列に持つ回路を用いる。第一の電流制限回路、第二の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した二つの回路の中間ノードを比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより流れる電流を一定電流値を超えないように制御する。
第一の切断回路、第二の切断回路は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群を太陽光発電系の2端子間に挿入し、そのダイオード系を流れる電流をバイポーラトランジスタと抵抗負荷を用いて電圧に変換し、その電圧を用いてMOSトランジスタをオン・オフ制御することにより、過充電を抑制する。 また、ここでダイオード系の中に発光ダイオードが含まれれば、満充電を発光ダイオードの発光で確認することができる。
本発明により、安価に、過充電に対する保護回路が実現できる。また、消費電力を抑えることができる。また、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。過充電に対する保護回路は、実質的な消費電流ベースで1桁またはそれ以上減らすことができる。
その結果、安価で低消費電力な蓄電池制御装置を実現でき、過充電を気にせずに使用できる安価で電力利用効率のよい小規模な独立電源システムを実現することができる。
図1は、独立電源システムの概要図である。 図2は、第1の実施の形態における充電制御回路の回路図である。 図3は、第1の実施の形態における第二の回路の概略の回路図である。 図4は、第1の実施の形態における第二の回路のトランジスタレベルの回路図である。 図5は、第二の回路の流そうとする電流と流れる電流の関係である。 図6は、第1の実施の形態における第一の回路の回路図である。 図7は、第1の実施の形態における第一の回路においてスイッチング素子にPMOSトランジスタを用いた場合の回路図である。 図8は、第1の実施の形態において、蓄電装置の両端の電圧と流れる電流の上限の関係である。 図9は、第1実施の形態において、蓄電装置の両端の電圧を変えた場合のシミュレーション結果である。 図10は、第1の実施の形態の変形例における第一の回路の回路図である。 図11は、第2の実施の形態における充電制御回路の回路図である。 図12は、第1の実施の形態において、蓄電装置の両端の電圧と流れる電流の上限の関係である。 図13は、第3の実施の形態における第一の回路の回路図である。 図14は、第4の実施の形態における第一の回路の回路図である。 図15は、第5の実施の形態における充電制御回路の回路図である。 図16は、第5の実施の形態における第二の回路の概略の回路図である。 図17は、第5の実施の形態における第二の回路のトランジスタレベルの回路図である。 図18は、第5の実施の形態における第一の回路の回路図である。 図19は、第6の実施の形態における独立電源システムのブロック図である。 図20は、第6の実施の形態における独立電源システムにおいて、発電装置として太陽電池を用い、蓄電池に鉛蓄電池を用いた場合のブロック図である。 図21は、第6の実施の形態における独立電源システムの詳細ブロック図である。 図22は、第7の実施の形態における独立電源システムのブロック図である。 図23は、第7の実施の形態における独立電源システムにおいて、発電装置として太陽電池を用い、蓄電池に鉛蓄電池を用いた場合のブロック図である。 図24は、第7の実施の形態における独立電源システムの詳細ブロック図である。 図25は、第7の実施の形態における放電制御回路の回路図である。 [第1の実施の形態]
第1の実施の形態の回路を図2に示す。第1の実施の形態の回路は、第一の切断回路201、第一の電流制限回路202、第二の切断回路203、第二の電流制限回路204より構成される。第一の切断回路201と第一の電流制限回路202は直列に接続され、第二の切断回路203と第二の電流制限回路204は直列に接続される。そして、第一の切断回路201と第一の電流制限回路202が直列接続されたものと第二の切断回路203と第二の電流制限回路204が直列接続されたものは並列に接続される。これら全体が充電制御回路21である。
より詳細には、以下のように接続される。第一の切断回路201の第一の外部端子は、第一の電流制限回路202の第二の外部端子に接続され、第一の切断回路201の第二の外部端子は第二の切断回路203の第二の外部端子および図示していない蓄電池のプラス端子に接続され、第一の切断回路201の第三の外部端子は、第一の電流制限回路202の第三の外部端子、第二の切断回路203の第三の外部端子、第二の電流制限回路204の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
第一の電流制限回路202の第一の外部端子は、第二の電流制限回路204の第一の外部端子、図示していない発電装置のプラス端子に接続され、第一の電流制限回路202の第二の外部端子は第一の切断回路201の第一の外部端子に接続され、第一の電流制限回路202の第三の外部端子は、第一の切断回路201の第三の外部端子、第二の切断回路203の第三の外部端子、第二の電流制限回路204の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
第二の切断回路203の第一の外部端子は、第二の電流制限回路204の第二の外部端子に接続され、第二の切断回路203の第二の外部端子は第一の切断回路201の第二の外部端子および図示していない蓄電池のプラス端子に接続され、第二の切断回路203の第三の外部端子は、第一の切断回路201の第三の外部端子、第一の電流制限回路202の第三の外部端子、第二の電流制限回路204の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
第二の電流制限回路204の第一の外部端子は、第一の電流制限回路202の第一の外部端子、図示していない発電装置のプラス端子に接続され、第二の電流制限回路204の第二の外部端子は第二の切断回路203の第一の外部端子に接続され、第二の電流制限回路204の第三の外部端子は、第一の切断回路201の第三の外部端子、第一の電流制限回路202の第三の外部端子、第二の切断回路203の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
各端子間には、ヒューズ、スイッチ、抵抗器、ダイオード、電流計等が間に挿入されていてもよいものとする。
第一の切断回路201は、第一の一定電圧値を超えると導通が切断される働きをする。第一の電流制限回路202は、流れる電流が第一の一定電流値を超えないようにする働きをする。第二の切断回路は203、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される働きをする。第二の電流制限回路204は、流れる電流が第二の一定電流値を超えないようにする働きをする。
図3に、第一の電流制限回路202、第二の電流制限回路204の中身を示す。説明は第一の電流制限回路202の場合のものである。第一の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値を超えないように制御する。第一の電流制限回路202は、抵抗器211、ダイオード212、ダイオード213、抵抗器214、抵抗器215、抵抗器216、抵抗器217、抵抗器218、抵抗器219、抵抗器220、MOSトランジスタ226、比較器227より構成される。これら全体が第2の回路202である。
図4に、比較器227の中身をトランジスタレベルまで記載した図を示す。比較器227は、PMOSトランジスタ221、PMOSトランジスタ222、PMOSトランジスタ223、NMOSトランジスタ224、NMOSトランジスタ225より構成される。
抵抗器211の一端は第一の電流制限回路202の第一の外部端子、ダイオード213のアノード、抵抗器215の一端、PMOSトランジスタ221のソース端子に接続され、もう一端はダイオード212のアノード、抵抗器219の一端に接続される。ダイオード212のアノードは抵抗器211の一端、抵抗器219の一端に、カソードは、抵抗器214の一端、PMOSトランジスタ226のソース端子に接続される。ダイオード213のアノードは第一の電流制限回路202の第一の外部端子、抵抗器211の一端、抵抗器215の一端、PMOSトランジスタ221のソース端子に接続され、カソードは、抵抗器214の一端、抵抗器217の一端に接続される。抵抗器214の一端はダイオード213のカソード、抵抗器217の一端に接続され、もう一端はダイオード212のカソード、PMOSトランジスタ226のソース端子に接続される。
抵抗器215の一端は、第一の電流制限回路202の第一の外部端子、ダイオード213のアノード、PMOSトランジスタ221のソース端子に接続され、もう一端は抵抗器216の一端、PMOSトランジスタ221のゲート端子に接続される。抵抗器216の一端は抵抗器215の一端、PMOSトランジスタ221のゲートに接続され、もう一端は第一の電流制限回路202の第三の外部端子に接続される。抵抗器217の一端は、ダイオード213のカソード、抵抗器214の一端に接続され、もう一端は、抵抗器218、PMOSトランジスタ222のゲート端子に接続される。抵抗器218の一端は、抵抗器217の一端、PMOSトランジスタ222のゲート端子に接続され、もう一端は第一の電流制限回路202の第三の外部端子に接続される。抵抗器219の一端は抵抗器211の一端およびダイオード212のアノードに接続され、もう一端は抵抗器220の一端、PMOSトランジスタ223のゲート端子に接続される。抵抗器220の一端は抵抗器219の一端およびPMOSトランジスタ223のゲート端子に接続され、もう一端は第一の電流制限回路202の第三の外部端子に接続される。尚、第三の外部端子に接続されている素子は多いため、省略をしている。
PMOSトランジスタ221のソース端子は、第一の電流制限回路202の第一の外部端子、抵抗器211の一端、ダイオード213のアノード、抵抗器215の一端に接続され、ゲート端子は、抵抗器215の一端および抵抗器216の一端に接続され、ドレイン端子は、PMOSトランジスタ222のソース端子、PMOSトランジスタ223のソース端子に接続される。PMOSトランジスタ222のソース端子は、PMOSトランジスタ221のドレイン端子、PMOSトランジスタ223のソース端子に接続され、ゲート端子は、抵抗器217、抵抗器218に接続され、ドレイン端子は、NMOSトランジスタ224のドレイン端子、NMOSトランジスタ224のゲート端子、NMOSトランジスタ225のゲート端子に接続される。PMOSトランジスタ223のソース端子は、PMOSトランジスタ221のドレイン端子、PMOSトランジスタ222のソース端子に接続され、ゲート端子は、抵抗器219、抵抗器220に接続され、ドレイン端子は、NMOSトランジスタ225のドレイン端子、PMOSトランジスタ226のゲート端子に接続される。
NMOSトランジスタ224のソース端子は、第一の電流制限回路202の第三の外部端子に接続され、ゲート端子は、PMOSトランジスタ222のドレイン端子、NMOSトランジスタ224のドレイン端子、NMOSトランジスタ225のゲート端子に接続され、ドレイン端子は、PMOSトランジスタ222のドレイン端子、NMOSトランジスタ224のゲート端子、NMOSトランジスタ225のゲート端子に接続される。NMOSトランジスタ225のソース端子は、第一の電流制限回路202の第三の外部端子に接続され、ゲート端子は、PMOSトランジスタ222のドレイン端子、NMOSトランジスタ224のドレイン端子、NMOSトランジスタ224のゲート端子に接続され、ドレイン端子は、PMOSトランジスタ223のドレイン端子、PMOSトランジスタ226のゲート端子に接続される。
PMOSトランジスタ226のソース端子は、ダイオード212のカソード、抵抗器214の一端に接続され、ゲート端子は、PMOSトランジスタ223のドレイン、NMOSトランジスタ225のドレインに接続され、ドレイン端子は、第一の電流制限回路202の第二の外部端子に接続される。
第一の電流制限回路202の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値に満たない場合は、抵抗器211とダイオード212の間のノードの電位は、ダイオード213と抵抗器214の間のノードの電位に比べて高くなる。そのため、抵抗器219と抵抗器220の間のノードの電位は、抵抗器217と抵抗器218の間のノードの電位に比べて高くなる。この場合、比較器の出力電位は低くなり、PMOSトランジスタ226のソース・ドレイン間の電位差は小さくなる。この状態では、第一の電流制限回路202の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流は、制限がかからない状態となる。
一方、第一の電流制限回路202の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値を超える場合は、抵抗器211とダイオード212の間のノードの電位は、ダイオード213と抵抗器214の間のノードの電位に比べて低くなる。そのため、抵抗器219と抵抗器220の間のノードの電位は、抵抗器217と抵抗器218の間のノードの電位に比べて低くなる。この場合、比較器の出力電位は高くなり、PMOSトランジスタ226のソース・ドレイン間の電位差は大きくなる。この状態では、第一の電流制限回路の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流は、減っていく。
第一の電流制限回路の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値に等しい場合は、抵抗器211とダイオード212の間のノードの電位は、ダイオード213と抵抗器214の間のノードの電位と等しくなる。そのため、抵抗器219と抵抗器220の間のノードの電位は、抵抗器217と抵抗器218の間のノードの電位と等しくなる。この場合、比較器の出力電位は適度に低くなり、PMOSトランジスタ226のソース・ドレイン間の電位差は適切な値に保たれる。この状態は安定している。
以上により、第一の電流制限回路202の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値に満たない場合は、そのまま電流が流れ、第一の電流制限回路202の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値を超えると、フィードバックの原理が働くことにより、第一の一定電流値に制限される。つまり、第一の電流制限回路の第一の外部端子から第二の外部端子に流れる電流を第一の一定電流値以下に制限する回路が実現する。この回路の、流そうとする電流と流れる電流の関係は、図5に示すとおりである。
ダイオード212とダイオード213は同一のものを用いるとよい。抵抗器211と抵抗器214も同一のものを用いるとよい。ダイオード212とダイオード213には、シリコンダイオード、ショットキーバリアダイオードなどを用いることができる。第一の一定電流値は、ダイオード212、213の電圧降下を抵抗器211、抵抗器214の抵抗値で割った値の2倍となる。例えば、ダイオード212、213の電圧降下が0.4V、抵抗器211、抵抗器214の抵抗値が0.8Ωの場合、第一の一定電流値は1Aとなる。
第二の電流制限回路204も第一の電流制限回路202と同等の動作をする。ただし、上限の電流値は第二の一定電流値となる。
図6に、第一の切断回路201、第二の切断回路203の中身を示す。説明は第一の切断回路201の場合にものである。
第一の切断回路は、PNP型バイポーラトランジスタ114および、第一の切断回路部位111および、第一の回路部位112および、抵抗器お113よび、スイッチング素子115を持つ。これらの部分全体が第一の切断回路201である。
PNP型バイポーラトランジスタ114のコレクタは第一の切断回路201の第一の外部端子、ベースは回路部位111の一端に、エミッタは抵抗器113の一端およびスイッチング素子115のコントロール端子に接続される。回路部位111の一端はPNP型バイポーラトランジスタ114のベースに、もう一端は回路部位112の一端および抵抗器113の一端に接続される。回路部位112の一端は回路部位111の一端および抵抗器113の一端に接続され、もう一端は第一の切断回路201の第三の外部端子に接続される。抵抗器113の一端は回路部位111の一端および回路部位112の一端に接続され、もう一端はPNP型バイポーラトランジスタ114のエミッタおよびスイッチング素子115のコントロール端子に接続される。スイッチング素子115の一端は第一の切断回路の第一の外部端子に接続され、コントロール端子はPNP型バイポーラトランジスタ114のエミッタおよび抵抗器113の一端に接続され、もう一端は第一の切断回路201の第二の外部端子に接続される。
ここで、回路部位111、回路部位112は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群を含む。直列接続したダイオードを並列接続すること、並列接続したダイオードを直列接続することも可能である。また、使用するダイオードは第1の実施の形態では発光ダイオードとするが、必ずしも発光ダイオードでなくてもよいものとする。発光ダイオードは緑色、赤色、青色、紫外、赤外などあらゆるものを用いることができる。さらに、ツェナーダイオードを用いてもよく、電圧降下がより少ないシリコンダイオード、ショットキーバリアダイオードを用いてもよい。また、これらのダイオードの組み合わせでもよく、組み合わせることにより、回路部位111の電圧降下の合計、回路部位112の電圧降下の合計を調整できる。回路部位111、112は抵抗器を含んでもよい。この抵抗器は、第一の切断回路の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が高くなったときに流れる電流を制限する役割を果たす。第1の実施の形態は、回路部位111が、緑色発光ダイオード111−1、111−2、111−3の直列接続、回路部位112が、緑色発光ダイオード112−1、112−2、112−3、112−4および抵抗器112−5直列接続の場合の例である。
スイッチング素子115には、PMOSトランジスタを用いることができる。図7に、スイッチング素子115にPMOSトランジスタを用いた場合の回路図を示す。以下では、スイッチング素子115にPMOSトランジスタを用いた場合について説明する。
PNP型バイポーラトランジスタ114のコレクタは第一の切断回路201の第一の外部端子に、ベースは回路部位111の一端に、エミッタは抵抗器113の一端およびPMOSトランジスタ115−2のゲートに接続される。回路部位111の一端はPNP型バイポーラトランジスタ114のベースに、もう一端は回路部位112の一端および抵抗器113の一端に接続される。回路部位112の一端は回路部位111の一端および抵抗器113の一端に接続され、もう一端は第一の切断回路201の第三の外部端子に接続される。抵抗器113の一端は回路部位111の一端および回路部位112の一端に接続され、もう一端はPNP型バイポーラトランジスタ114のエミッタおよびPMOSトランジスタ115−2のゲートに接続される。PMOSトランジスタ115−2のソースは第一の切断回路201の第一の外部端子に接続され、ゲートはPNP型バイポーラトランジスタ114のエミッタおよび抵抗器113の一端に接続され、ドレインは第一の切断回路の第二の外部端子に接続される。
この回路は、第一の切断回路201の第一の外部端子・第三の外部端子の電圧によりダイオード群を含む回路部位111に流れる電流が決まる。ダイオード群を含む回路部位111に流れる電流は、電流が流れ始める電圧付近において、両端にかかる電圧に対して指数関数的に増大する。そして、ダイオード群を含む回路部位111に流れる電流を、PNP型バイポーラトランジスタ114で増幅およびコピーし、抵抗器113に流して受けることにより、ダイオード群を含む回路部位111に流れる電流に比例した電圧を抵抗器113の両端に作り出す。その電圧により決まるノード116の電位によりPMOSトランジスタ115−2が制御されるので、ダイオード群を含む回路部位111に流れる電流が多くなるほどPMOSトランジスタ115−2はソース・ドレイン間の抵抗を上げることになる。
第一の切断回路201の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が一定電圧値を超えるとダイオード群を含む回路部位111に流れる電流が一定値を超え、ノード116の電位が一定値を超え、PMOSトランジスタ115−2はソース・ドレイン間の抵抗が一定値を超える。発電装置のプラスおよびマイナスの端子に太陽電池接続した場合などは、このとき、第一の切断回路201の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧がまずます上昇し、PMOSトランジスタ115−2はソース・ドレイン間の抵抗がますます上昇するという正帰還がかかる。そのため、発電装置のプラス・マイナス端子間の電圧は一気に上昇し、PMOSトランジスタ115−2は完全にオフになる。こうなることにより、第一の切断回路201の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が一定電圧値を超えるとPMOSトランジスタ115−2がオフし、第一の切断回路201の第一の外部端子を第一の切断回路201の第二の外部端子と切り離すことにより、第一の切断回路201の第二の外部端子・第三の外部端子間電圧を一定電圧値以上に上げない機能が実現する。
具体的には、回路部位111に3つの緑色発光ダイオードを、回路部位112に4つの緑色発光ダイオードを、抵抗器113に300kΩの抵抗を用いることにより、第一の切断回路の消費電流数μA(マイクロアンペア)程度を実現した。尚、第一の切断回路の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が一定値を超えてPMOSトランジスタ115−2がオフしたときにはより大きな電流が流れるが、これは、発電装置で発電された電力が、蓄電装置と切り離され、行き場を失った使い道の無い電流が消費されているにすぎないので、実質的な消費電流とは見なさないものとする。
このようなことが可能になる本質的理由は、ダイオードは電流が流れ始める付近の両端の電圧において、両端にかかる電圧に対して指数関数的に電流量が増大することを用いているため、複雑な増幅回路が不要であり、また、直列接続されるダイオードの個数や各ダイオードの閾値によりダイオードに流れる電流を調整し、少なく抑えることができることによる。尚、発電系と蓄電系を切り離すかどうかを決める一定電圧値は、直列接続されるダイオードの個数や各ダイオードの閾値により調整することができる。
回路部位111、112の少なくとも片方に発光ダイオードを用いた場合では第一の切断回路の第一の外部端子・第二の外部端子が切り離された状態では発光ダイオードがある程度の明るさで発光するため、目視により確認することができる。抵抗器112−5により、この時流れる電流を制限することができる。抵抗器112−5の抵抗値は、数百Ω〜数kΩが適する。この抵抗器112−5により電流を制限することにより、ダイオードは電流容量の小さいものを用いることができ、回路、装置の大きさを小さくでき、価格を抑えることができる。
第二の切断回路も第一の切断回路と同等の動作をする。ただし、切断される電圧値は第二の一定電圧値である。
再び図2に戻り、第1の実施の形態の回路の動作を説明する。図8に、図2の第一の実施例201の回路の、蓄電装置の両端の電圧と流れる電流の上限値の大まかな関係を示す。蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値より小さい場合は、流れる電流の上限は第一の一定電流値と第二の一定電流値の合計となる。発電装置で発電して蓄電装置に充電される電流がこの値以下となる場合は、発電装置で発電した電流がすべて蓄電装置に充電される。蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値より大きく第一の一定電圧値より小さい場合は、第二の切断回路203が切断され、流れる電流の上限は第一の一定電流値となる。発電装置で発電して蓄電装置に充電される電流がこの値以下となる場合は、発電装置で発電した電流がすべて蓄電装置に充電される。蓄電装置の両端の電圧が第一の一定電圧値より大きい場合は、第一の切断回路201と第二の切断回路203の導通が切断され、流れる電流の上限はゼロとなる、すなわち蓄電装置と発電装置は切断される。このことにより、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。
実際には、第一の切断回路201及び第二の切断回路203に電流依存性がある。言い方を変えると、第一の一定電圧値および第二の一定電圧値は流れる電流によって変化する。すなわち、大きい電流を流すと切断されやすくなる。ただし説明の都合上、第一の一定電圧値および第二の一定電圧値は一定という言葉を用いている。この第一の一定電圧値、第二の一定電圧値の電流依存性による影響を最小限にするため、第一の切断回路、第二の切断回路は、第一の電流制限回路、第二の電流制限回路より蓄電装置側に配置すべきである。
図9にシミュレーションにより蓄電装置の両端の電圧を12Vから14Vまで増やしていったときの実際の動作を示す。ここで、第一の一定電流値は1A、第二の一定電流値は2Aとしている。このシミュレーションは、発電装置で発電して得られる電流が0Aから3Aまで増え、その後3Aで一定となり、3Aから0Aまで減るという想定をしている。蓄電装置の両端の電圧が低い場合は発電装置で発電して得られた電流はすべて蓄電装置に充電される。蓄電装置の両端の電圧を少し大きくすると、発電装置で発電して得られる電流が増大すると、途中で第二の切断回路203が切断し、1Aのみが蓄電装置に充電される。さらに蓄電装置の両端の電圧を大きくすると、第二の切断回路203は終始切断され、第一の切断回路、第一の電流制限回路を通じて1Aを上限とする電流が充電される。さらに蓄電装置の両端の電圧を大きくすると、発電装置で発電して得られる電流が増大すると、途中で第一の切断回路201が切断し、発電装置と蓄電装置が完全に切断される。さらに蓄電装置の両端の電圧を大きくすると、終始発電装置と蓄電装置が完全に切断された状態となる。
別のシミュレーションの結果、第1の実施の形態の回路は、最大消費電流を実質100μA程度に抑えることができるがわかった。ただし、第一の電流制限回路および第二の電流制限回路で電流が制限されることにより本発明の回路が無い場合充電される電流より少ない電流で充電している場合、第一の切断回路および第二の切断回路で発電装置と蓄電装置が切断されている場合に本発明の回路で消費される電流は、使い道がなく行き場を失った電流が消費されているにすぎないため、実質的な消費電流とは見なさないものとする。
第1の実施の形態により、安価で低消費電力な充電制御回路が実現する。発電装置の両端の電圧が満充電に達したかどうか発光ダイオードにより判別できる。また、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。
尚、第一の切断回路201のような一定電圧を超えると導通が切断される回路と、第一の電流制限回路202のような流れる電流が一定値を超えないように制限する回路が直列接続された回路を直列接続した部分を、3つ以上並列接続した回路も本発明の請求の範囲に属するものと考える。
図10に、第一の切断回路の変形例を示す。本回路は、PNP型バイポーラトランジスタ114および、回路部位111および、抵抗器113よび、PMOSトランジスタ115−2を持つ。これらの部分全体が第一の切断回路201に相当する。
PNP型バイポーラトランジスタ114のコレクタは第一の切断回路201の第一の外部端子に、ベースは回路部位111の一端に、エミッタは抵抗器113の一端およびPMOSトランジスタ115−2のゲートに接続される。回路部位111の一端はPNP型バイポーラトランジスタ114のベースに、もう一端は第一の切断回路201の第三の外部端子に接続される。抵抗器113の一端は第一の切断回路201の第三の外部端子に接続され、もう一端はPNP型バイポーラトランジスタ114のエミッタおよびPMOSトランジスタ115−2のゲートに接続される。PMOSトランジスタ115−2のソースは第一の切断回路201の第一の外部端子に接続され、ゲートはPNP型バイポーラトランジスタ114のエミッタおよび抵抗器113の一端に接続され、ドレインは第一の切断回路の第二の外部端子に接続される。
ここで、回路部位111は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群を含む。直列接続したダイオードを並列接続すること、並列接続したダイオードを直列接続することも可能である。また、使用するダイオードは、必ずしも発光ダイオードでなくてもよいものとする。ツェナーダイオードを用いてもよい。電圧降下がより少ないシリコンダイオード、ショットキーバリアダイオードを用いてもよい。また、これらのダイオードの組み合わせでもよい。回路部位111は抵抗器を含んでもよい。この抵抗器は、蓄電系のプラスマイナス端子間の電圧が高くなったときに流れる電流を制限する役割を果たす。
第1の実施の形態の変形例の動作および原理は、元の第1の実施の形態と同様であるが、第1の実施の形態の変形例は低電圧のシステムに適する。第二の切断回路203も第一の切断回路201と同等の動作をする。ただし、切断される電圧値は第一の切断回路では第一の一定電圧値であるが、第二の切断回路では第二の一定電圧値である。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態の回路を図11に示す。第2の実施の形態の回路は、蓄電装置の両端の電圧が低い場合、電流の制限がないことが特徴である。
第2の実施の形態の回路は、第一の切断回路201、第一の電流制限回路202、第二の切断回路203より構成される。これら全体が充電制御回路21である。第一の切断回路201と第一の電流制限回路202は直列に接続される。そして、第一の切断回路201と第一の電流制限回路202が直列接続されたものと第二の切断回路203は並列に接続される。
より詳細には、以下のように接続される。第一の切断回路201の第一の外部端子は、第一の電流制限回路202の第二の外部端子に接続され、第一の切断回路201の第二の外部端子は第二の切断回路203の第二の外部端子および図示していない蓄電池のプラス端子に接続され、第一の切断回路201の第三の外部端子は、第一の電流制限回路202の第三の外部端子、第二の切断回路203の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。第一の電流制限回路202の第一の外部端子は、第二の切断回路203の第一の外部端子、図示していない発電装置のプラス端子に接続され、第一の電流制限回路202の第二の外部端子は第一の切断回路201の第一の外部端子に接続され、第一の電流制限回路202の第三の外部端子は、第一の切断回路201の第三の外部端子、第二の切断回路203の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。第二の切断回路203の第一の外部端子は、第一の電流制限回路202の第一の外部端子、図示していない発電装置のプラス端子に接続され、第二の切断回路203の第二の外部端子は第一の切断回路201の第二の外部端子および図示していない蓄電装置のプラス端子に接続され、第二の切断回路203の第三の外部端子は、第一の切断回路201の第三の外部端子、第一の電流制限回路202の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
各端子間には、間にヒューズ、スイッチ、抵抗器、ダイオード、電流計等が間に挿入されていてもよいものとする。
第一の切断回路201、第一の電流制限回路202、第二の切断回路203の中身と動作は、第一の実施の形態で説明したとおりである。
図12に、図11の第2の実施の形態の回路の、蓄電装置の両端の電圧と流れる電流の上限値の大まかな関係を示す。蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値より小さい場合は、流れる電流は無制限となる。この状態では、発電装置で発電した電流はすべて蓄電装置に充電される。蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値より大きく第一の一定電圧値より小さい場合は、第二の切断回路203の導通が切断され、流れる電流の上限は第一の一定電流値となる。発電装置で発電して蓄電装置に充電される電流がこの値以下となる場合は、発電装置で発電した電流がすべて蓄電装置に充電される。蓄電装置の両端の電圧が第一の一定電圧値より大きい場合は、第一の切断回路と第二の切断回路が切断され、流れる電流の上限はゼロとなる、すなわち蓄電装置と発電装置は切断される。このことにより、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。
実際には、第一の切断回路201及び第二の切断回路203に電流依存性がある。言い方を変えると、第一の一定電圧値および第二の一定電圧値は流れる電流によって変化する。すなわち、大きい電流を流すと切断されやすくなる。ただし説明の都合上、第一の一定電圧値および第二の一定電圧値は一定という言葉を用いている。この第一の一定電圧値、第二の一定電圧値の電流依存性による影響を最小限にするため、第一の切断回路、第二の切断回路は、第一の電流制限回路、第二の電流制限回路より蓄電装置側に配置すべきである。
第2の実施の形態により、安価で低消費電力な充電制御回路が実現する。発電装置の両端の電圧が満充電に達したかどうか発光ダイオードにより判別できる。また、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。
また、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。第2の実施例では、蓄電装置の電圧が低い場合は、電流を無制限とすることができる。
尚、第一の切断回路201のような一定電圧を超えると導通が切断される回路と、第一の電流制限回路202のような流れる電流が一定値を超えないように制限する回路が直列接続された回路を直列接続した部分を、3つ以上並列接続した回路から、第一の電流制限回路202のような流れる電流が一定値を超えないように制限する回路が一部省かれた回路も本発明の請求の範囲に属するものと考える。別の言い方をすると、第一の切断回路201のような一定電圧を超えると導通が切断される回路と、第一の電流制限回路202のような流れる電流が一定値を超えないように制限する回路が直列接続された回路を直列接続した部分2つ以上と、第二の切断回路のような一定電圧を超えると導通が切断される回路が並列に接続された回路も本請求の範囲に属するものと考える。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、第2の回路202に、発光ダイオードに加えてツェナーダイオードが用いられていることが特徴である。
図13に、第3の実施の形態の第1の回路の回路図を示す。ただし、スイッチング素子は、PMOSトランジスタ115−2であるとして示されている。第3の実施の形態の回路は、第1の実施の形態における第一の切断回路201と同様に、PNP型バイポーラトランジスタ114および、第一の切断回路部位111および、第一の回路部位112および、抵抗器お113よび、PMOSトランジスタ115−2を持つ。
ここで、回路部位111、回路部位112は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群を含む。直列接続したダイオードを並列接続すること、並列接続したダイオードを直列接続することも可能である。また、使用するダイオードは第2の実施の形態では、回路部位111が緑色発光ダイオード111−1とツェナーダイオード111−5の直列接続、回路部位112がツェナーダイオード112−6、112−7、抵抗器112−5の直列接続の場合の例である。このようにツェナーダイオードを用いてもよい。ツェナーダイオードは、電圧降下が小さいものから大きいものまでそろっており、少ない素子数で電圧降下の合計値を調整できる。この抵抗器112−5により、第一の切断回路201の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が高くなったときに流れる電流を制限することができる。
尚、第二の切断回路も第一の切断回路と同等の動作をする。ただし、切断される電圧値は第二の一定電圧値である。
第3の実施の形態の動作および原理は、第1の実施の形態と同様である。第3の実施の形態により、さらに安価で、低消費電力な充電制御回路が実現する。発電装置の両端の電圧が発光ダイオードにより3段階で判別できる。また、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態は、第1の回路201において、第一の切断回路201の第一の外部端子・第三の外部端子間実質的に電流が流れる経路が選択できることが特徴である。
図14に、第4の実施の形態における第一の切断回路の回路図を示す。ただし、スイッチング素子は、PMOSトランジスタ115−2であるとして示されている。第4の実施の形態の回路は、第1の実施の形態における第一の切断回路と同様に、PNP型バイポーラトランジスタ114および、第一の切断回路部位111および、第一の回路部位112および、抵抗器113よび、PMOSトランジスタ115−2を持つ。これらの部分全体が第一の切断回路201である。
回路部位111、回路部位112は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群を含む。直列接続したダイオードを並列接続すること、並列接続したダイオードを直列接続することも可能である。
第4の実施の形態における第一の切断回路201では、回路部位111、回路部位112の少なくとも片方は、実質的に電流が流れる経路上のダイオードの数または種類またはその両方が、スイッチにより切り替えられる。こうすることにより、該当する回路部位における電圧降下を調整することができる。ここで、電流が流れる経路をスイッチは、ディップスイッチなどの機械的なスイッチでもよく、制御回路に接続されたMOSトランジスタなどでもよい。
回路部位111は、第1の実施の形態と同様に、緑色発光ダイオード111−1、111−2、111−3の場合の例が示されている。
回路部位112は、緑色発光ダイオード112−1、112−2、112−3、112−4、赤色発光ダイオード112−8、シリコンダイオード112−9、112−10、スイッチ112−11、112−12、112−13、112−14を持つ。
緑色発光ダイオード112−1のアノードは回路部位112の外部に、カソードは緑色発光ダイオード112−2のアノードに接続される。緑色発光ダイオード112−2のアノードは緑色発光ダイオード112−1のカソードに接続され、カソードは緑色発光ダイオード112−3のアノードに接続される。緑色発光ダイオード112−3のアノードは緑色発光ダイオード112−2のカソードに接続され、カソードはスイッチ112−11、112−12、112−13、112−14の一端に接続される。
スイッチ112−11の一端は緑色発光ダイオード112−3のカソード、スイッチ112−12、112−13、112−14の一端に、もう一端は緑色発光ダイオード112−4のアノードに接続される。スイッチ112−12の一端は緑色発光ダイオード112−3のカソード、スイッチ112−11、112−13、112−14の一端に、もう一端は赤色発光ダイオード112−8のアノードに接続される。スイッチ112−13の一端は緑色発光ダイオード112−3のカソード、スイッチ112−11、112−12、112−14の一端に、もう一端はシリコンダイオード112−9に接続される。スイッチ112−14の一端は緑色発光ダイオード112−3のカソード、スイッチ112−11、112−12、112−13の一端に、もう一端は緑色発光ダイオード112−4のカソード、赤色発光ダイオード112−8のカソード、シリコンダイオード112−10のカソード、抵抗器112−5の一端に接続される。
緑色発光ダイオード112−4のアノードはスイッチ112−11の一端に、カソードは赤色発光ダイオード112−8のカソード、シリコンダイオード112−10のカソード、スイッチ112−14の一端、抵抗器112−5の一端に接続される。赤色発光ダイオード112−8のアノードはスイッチ112−12の一端に、カソードは緑色発光ダイオード112−4のカソード、シリコンダイオード112−10のカソード、スイッチ112−14の一端、抵抗器112−5の一端に接続される。シリコンダイオード112−9のアノードはスイッチ112−13に、カソードはシリコンダイオード112−10のアノードに接続される。シリコンダイオード112−10のアノードはシリコンダイオード112−9のカソードに、カソードは緑色発光ダイオード112−4のカソード、赤色発光ダイオード112−8のカソード、スイッチ112−14の一端、抵抗器112−5の一端に接続される。
抵抗器112−5の一端は、緑色発光ダイオード112−4のカソード、赤色発光ダイオード112−8のカソード、シリコンダイオード112−10のカソード、スイッチ112−14の一端に接続され、もう一端は、回路部位112の外部に接続される。
オンするスイッチが、スイッチ112−11、112−12、112−13、112−14の順に、回路部位112の電圧降下は小さくなる。第4の実施の形態では、回路部位112の電圧降下量を調整する例だが、回路部位111の電圧降下量を調整してもよく、また、回路部位111および回路部位112両方の電圧降下量を調整してもよい。
尚、第二の切断回路203も第一の切断回路201と同等の動作をする。ただし、切断される電圧値は第二の一定電圧値である。
第4の実施の形態の動作および原理は、第1の実施の形態と同様である。第4の実施の形態により、安価で、低消費電力な充電制御回路が実現する。また、第一の切断回路における切断の基準となる第一の一定電圧値、第二の切断回路における切断の基準となる第二の一定電圧値を簡易に切り替えることができる。そして、発電装置の両端の電圧が満充電に達したかどうか発光ダイオードにより判別できる。また、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態は、第一の切断回路において、導通・非導通を制御しているスイッチング素子および電流を制限する素子が発電装置のマイナス端子と蓄電装置のマイナス端子の間に存在することを特徴としている。
第5の実施の形態の回路を図15に示す。第1の実施の形態の場合とは、各回路の中身が異なるため、異なる記号を付与している。ただし、果たしている機能は同じである。第5の実施の形態の回路は、第一の切断回路251、第一の電流制限回路252、第二の切断回路253、第二の電流制限回路254より構成される。第一の切断回路251と第一の電流制限回路252は直列に接続され、第二の切断回路253と第二の電流制限回路254は直列に接続される。そして、第一の切断回路251と第一の電流制限回路252が直列接続されたものと第二の切断回路253と第二の電流制限回路254が直列接続されたものは並列に接続される。これら全体が充電制御回路21である。
より詳細には、以下のように接続される。第一の切断回路251の第一の外部端子は、第一の電流制限回路252の第二の外部端子に接続され、第一の切断回路251の第二の外部端子は第二の切断回路253の第二の外部端子および図示していない蓄電装置のプラス端子に接続され、第一の切断回路251の第三の外部端子は、第一の電流制限回路252の第三の外部端子、第二の切断回路253の第三の外部端子、第二の電流制限回路254の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
第一の電流制限回路252の第一の外部端子は、第二の電流制限回路254の第一の外部端子、図示していない発電装置のプラス端子に接続され、第一の電流制限回路252の第二の外部端子は第一の切断回路251の第一の外部端子に接続され、第一の電流制限回路252の第三の外部端子は、第一の切断回路251の第三の外部端子、第二の切断回路253の第三の外部端子、第二の電流制限回路254の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
第二の切断回路253の第一の外部端子は、第二の電流制限回路254の第二の外部端子に接続され、第二の切断回路253の第二の外部端子は第一の切断回路251の第二の外部端子および図示していない蓄電池のプラス端子に接続され、第二の切断回路253の第三の外部端子は、第一の切断回路251の第三の外部端子、第一の電流制限回路252の第三の外部端子、第二の電流制限回路254の第三の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
第二の電流制限回路254の第一の外部端子は、第一の電流制限回路252の第一の外部端子、図示していない発電装置のプラス端子に接続され、第二の電流制限回路254の第二の外部端子は第二の切断回路253の第一の外部端子に接続され、第二の電流制限回路254の第三の外部端子は、第一の切断回路251の第三の外部端子、第一の電流制限回路252の第三の外部端子、第二の切断回路253の外部端子、図示していない蓄電装置のマイナス端子、図示していない発電装置のマイナス端子に接続される。
各端子間には、間にヒューズ、スイッチ、抵抗器、ダイオード、電流計等が間に挿入されていてもよいものとする。
第一の切断回路251は、第一の一定電圧値を超えると導通が切断される働きをする。第一の電流制限回路252は、流れる電流が第一の一定電流値を超えないようにする働きをする。第二の切断回路は253、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される働きをする。第二の電流制限回路254は、流れる電流が第二の一定電流値を超えないようにする働きをする。
図16に、第一の電流制限回路252、第二の電流制限回路254の中身を示す。説明は第一の電流制限回路252の場合にものである。第一の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値を超えないように制御する。第一の電流制限回路252は、抵抗器261、ダイオード262、ダイオード263、抵抗器264、抵抗器265、抵抗器266、抵抗器267、抵抗器268、抵抗器269、抵抗器270、MOSトランジスタ276、比較器277より構成される。これら全体が第一の電流制限回路252である。
図17に、比較器277の中身をトランジスタレベルまで記載した図を示す。比較器277は、NMOSトランジスタ271、NMOSトランジスタ272、NMOSトランジスタ273、PMOSトランジスタ274、PMOSトランジスタ275より構成される。
抵抗器261の一端は第一の電流制限回路252の第一の外部端子、ダイオード263のカソード、抵抗器265の一端、NMOSトランジスタ271のソース端子に接続され、もう一端はダイオード262のカソード、抵抗器269の一端に接続される。ダイオード262のアノードは抵抗器264の一端、NMOSトランジスタ276のドレイン端子に、カソードは、抵抗器261の一端、抵抗器269の一端に接続される。ダイオード263のアノードは、抵抗器264の一端、抵抗器267の一端に接続され、カソードは、第一の電流制限回路252の第一の外部端子、抵抗器261の一端、抵抗器265の一端、NMOSトランジスタ271のソース端子に接続される。抵抗器264の一端はダイオード263のアノード、抵抗器267の一端に接続され、もう一端はダイオード262のアノード、NMOSトランジスタ276のドレイン端子に接続される。
抵抗器265の一端は、第一の電流制限回路252の第一の外部端子、抵抗器261の一端、ダイオード263のカソード、NMOSトランジスタ271のソース端子に接続され、もう一端は抵抗器266の一端、NMOSトランジスタ271のゲート端子に接続される。抵抗器266の一端は抵抗器265の一端、NMOSトランジスタ271のゲートに接続され、もう一端は第一の電流制限回路252の第三の外部端子に接続される。抵抗器267の一端は、ダイオード263のアノードおよび抵抗器264の一端に接続され、もう一端は、抵抗器268の一端、NMOSトランジスタ272のゲート端子に接続される。抵抗器268の一端は、抵抗器267の一端、NMOSトランジスタ272のゲート端子に接続され、もう一端は第一の電流制限回路252の第三の外部端子に接続される。抵抗器269の一端は、抵抗器261の一端、ダイオード262のカソードに接続され、もう一端は抵抗器270の一端、NMOSトランジスタ273のゲート端子に接続される。抵抗器270の一端は抵抗器269の一端およびNMOSトランジスタ273のゲート端子に接続され、もう一端は第一の電流制限回路252の第三の外部端子に接続される。尚、第三の外部端子に接続されている素子は多いため、省略をしている。
NMOSトランジスタ271のソース端子は、第一の電流制限回路252の第一の外部端子、抵抗器261の一端、ダイオード263のアノード、抵抗器265の一端に接続され、ゲート端子は、抵抗器265の一端および抵抗器266の一端に接続され、ドレイン端子は、NMOSトランジスタ272のソース端子、NMOSトランジスタ273のソース端子に接続される。NMOSトランジスタ272のソース端子は、NMOSトランジスタ271のドレイン端子、NMOSトランジスタ273のソース端子に接続され、ゲート端子は、抵抗器267、抵抗器268に接続され、ドレイン端子は、PMOSトランジスタ274のドレイン端子、PMOSトランジスタ274のゲート端子、PMOSトランジスタ275のゲート端子に接続される。NMOSトランジスタ273のソース端子は、NMOSトランジスタ271のドレイン端子、NMOSトランジスタ272のソース端子に接続され、ゲート端子は、抵抗器269、抵抗器270に接続され、ドレイン端子は、PMOSトランジスタ275のドレイン端子、NMOSトランジスタ276のゲート端子に接続される。
PMOSトランジスタ274のソース端子は、第一の電流制限回路252の第三の外部端子に接続され、ゲート端子は、NMOSトランジスタ272のドレイン端子、PMOSトランジスタ274のドレイン端子、PMOSトランジスタ275のゲート端子に接続され、ドレイン端子は、PMOSトランジスタ272のドレイン端子、PMOSトランジスタ274のゲート端子、PMOSトランジスタ275のゲート端子に接続される。PMOSトランジスタ275のソース端子は、第一の電流制限回路252の第三の外部端子に接続され、ゲート端子は、NMOSトランジスタ272のドレイン端子、PMOSトランジスタ274のドレイン端子、PMOSトランジスタ274のゲート端子に接続され、ドレイン端子は、NMOSトランジスタ273のドレイン端子、NMOSトランジスタ276のゲート端子に接続される。
NMOSトランジスタ276のソース端子は、ダイオード262のアノード、抵抗器264の一端に接続され、ゲート端子は、NMOSトランジスタ273のドレイン、PMOSトランジスタ275のドレインに接続され、ドレイン端子は、第一の電流制限回路252の第二の外部端子に接続される。
第一の電流制限回路252の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値に満たない場合は、抵抗器261とダイオード262の間のノードの電位は、ダイオード263と抵抗器264の間のノードの電位に比べて低くなる。そのため、抵抗器269と抵抗器270の間のノードの電位は、抵抗器267と抵抗器268の間のノードの電位に比べて低くなる。この場合、比較器の出力電位は高くなり、NMOSトランジスタ276のソース・ドレイン間の電位差は小さくなる。この状態では、第一の電流制限回路252の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流は、制限がかからない状態となる。
一方、第一の電流制限回路252の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値を超える場合は、抵抗器261とダイオード262の間のノードの電位は、ダイオード263と抵抗器264の間のノードの電位に比べて高くなる。そのため、抵抗器269と抵抗器270の間のノードの電位は、抵抗器267と抵抗器268の間のノードの電位に比べて高くなる。この場合、比較器の出力電位は低くなり、NMOSトランジスタ276のソース・ドレイン間の電位差は大きくなる。この状態では、第一の電流制限回路の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流は、減っていく。
第一の電流制限回路の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値に等しい場合は、抵抗器261とダイオード262の間のノードの電位は、ダイオード263と抵抗器264の間のノードの電位と等しくなる。そのため、抵抗器269と抵抗器270の間のノードの電位は、抵抗器267と抵抗器268の間のノードの電位と等しくなる。この場合、比較器の出力電位は適度に高くなり、NMOSトランジスタ276のソース・ドレイン間の電位差は適切な値に保たれる。この状態は安定している。
以上により、第一の電流制限回路252の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値に満たない場合は、そのまま電流が流れ、第一の電流制限回路252の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流が、第一の一定電流値を超えると、フィードバックの原理が働くことにより、第一の一定電流値に制限される。つまり、第一の電流制限回路の第二の外部端子から第一の外部端子に流れる電流を第一の一定電流値以下に制限する回路が実現する。この回路の、流そうとする電流と流れる電流の関係は、図5に示したとおりである。
ダイオード262とダイオード263は同一のものを用いるとよい。抵抗器261と抵抗器264も同一のものを用いるとよい。ダイオード262とダイオード263には、シリコンダイオード、ショットキーバリアダイオードなどを用いることができる。第一の一定電流値は、ダイオード262、263の電圧降下を抵抗器261、抵抗器264の抵抗値割った値の2倍となる。例えば、ダイオード262、263の電圧降下が0.4V、抵抗器261、抵抗器264の抵抗値が0.8Ωの場合、第一の一定電流値は1Aとなる。
第二の電流制限回路254も第一の電流制限回路252と同等の動作をする。ただし、上限の電流値は第二の一定電流値となる。
図18に、第一の切断回路251、第二の切断回路253の中身を示す。説明は第一の切断回路251の場合にものである。第一の切断回路は、NPN型バイポーラトランジスタ124および、第一の切断回路部位121および、第一の回路部位122および、抵抗器123および、スイッチング素子を持つ。ただし、スイッチング素子は、NMOSトランジスタ125−2であるとして示されている。これらの部分全体が第一の切断回路251である。
NPN型バイポーラトランジスタ124のエミッタは第一の切断回路201の第一の外部端子に、ベースは回路部位121の一端に、コレクタは抵抗器123の一端およびNMOSトランジスタ125−2のゲート端子に接続される。回路部位121の一端はNPN型バイポーラトランジスタ124のベースに、もう一端は回路部位122の一端および抵抗器123の一端に接続される。回路部位122の一端は回路部位121の一端および抵抗器123の一端に接続され、もう一端は第一の切断回路251の第三の外部端子に接続される。抵抗器123の一端は回路部位121の一端および回路部位122の一端に接続され、もう一端はNPN型バイポーラトランジスタ124のコレクタおよびNMOSトランジスタ125−2のゲート端子に接続される。NMOSトランジスタ115−2のドレインは第一の切断回路の第一の外部端子に接続され、ゲート端子はNPN型バイポーラトランジスタ124のコレクタおよび抵抗器123の一端に接続され、ソース端子は第一の切断回路201の第二の外部端子に接続される。
ここで、回路部位121、回路部位122は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群を含む。直列接続したダイオードを並列接続すること、並列接続したダイオードを直列接続することも可能である。また、使用するダイオードは第5の実施の形態では発光ダイオードとするが、必ずしも発光ダイオードでなくてもよいものとする。発光ダイオードは緑色、赤色、青色、紫外、赤外などあらゆるものを用いることができる。さらに、ツェナーダイオードを用いてもよく、電圧降下がより少ないシリコンダイオード、ショットキーバリアダイオードを用いてもよい。また、これらのダイオードの組み合わせでもよく、組み合わせることにより、回路部位121の電圧降下の合計、回路部位122の電圧降下の合計を調整できる。回路部位121、122は抵抗器を含んでもよい。この抵抗器は、第一の切断回路の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が高くなったときに流れる電流を制限する役割を果たす。第5の実施の形態は、回路部位121が、緑色発光ダイオード121−1、121−2、121−3の直列接続、回路部位122が、緑色発光ダイオード122−1、122−2、122−3、122−4および抵抗器122−5の直列接続の場合の例である。
この回路は、第一の切断回路251の第一の外部端子・第三の外部端子の電圧によりダイオード群を含む回路部位121に流れる電流が決まる。ダイオード群を含む回路部位121に流れる電流は、電流が流れ始める電圧付近において、両端にかかる電圧に対して指数関数的に増大する。そして、ダイオード群を含む回路部位121に流れる電流を、NPN型バイポーラトランジスタ124で増幅およびコピーし、抵抗器123に流して受けることにより、ダイオード群を含む回路部位121に流れる電流に比例した電圧を抵抗器123の両端に作り出す。その電圧により決まるノード126の電位によりNMOSトランジスタ115−2が制御されるので、ダイオード群を含む回路部位121に流れる電流が多くなるほどNMOSトランジスタ125−2はソース・ドレイン間の抵抗を上げることになる。
第一の切断回路251の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が一定電圧値を超えるとダイオード群を含む回路部位121に流れる電流が一定値を超え、ノード126の電位が一定値を下回り、NMOSトランジスタ125はソース・ドレイン間の抵抗が一定値を超える。発電装置のプラスおよびマイナスの端子に太陽電池接続した場合などは、このとき、第一の切断回路251の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧がまずます上昇し、NMOSトランジスタ125−2はソース・ドレイン間の抵抗がますます上昇するという正帰還がかかる。そのため、発電装置のプラス・マイナス端子間の電圧は一気に上昇し、NMOSトランジスタ125−2は完全にオフになる。こうなることにより、第一の切断回路251の第一の外部端子・第三の外部端子間の電圧が一定電圧値を超えるとNMOSトランジスタ125−2がオフし、第一の切断回路251の第一の外部端子を第一の切断回路251の第二の外部端子と切り離すことにより、第一の切断回路251の第二の外部端子・第三の外部端子間電圧を一定電圧値以上に上げない機能が実現する。
回路部位111、112の少なくとも片方に発光ダイオードを用いた場合では第一の切断回路の第一の外部端子・第二の外部端子が切り離された状態では発光ダイオードがある程度の明るさで発光するため、目視により確認することができる。抵抗器122−5により、この時流れる電流を制限することができる。抵抗器122−5の抵抗値は、数百Ω〜数kΩが適する。この抵抗器122−5により電流を制限することにより、ダイオードは電流容量の小さいものを用いることができ、回路、装置の大きさを小さくでき、価格を抑えることができる。
第二の切断回路も第一の切断回路と同等の動作をする。ただし、切断される電圧値は第二の一定電圧値である。
第5の実施の形態の回路の動作は、第1の実施の形態の回路と同様に、図8のように動作する。
第5の実施の形態により、安価で低消費電力な充電制御回路が実現する。そして、発電装置の両端の電圧が満充電に達したかどうか発光ダイオードにより判別できる。また、蓄電装置が満充電に近い場合は、充電する電流を抑えて充電することができる。
尚、第1〜第4の実施の形態の回路を導通・非導通を制御しているスイッチング素子および電流を制限する素子を発電装置のマイナス端子と蓄電装置のマイナス端子間に移動した回路も、本発明の請求の範囲に属すると考える。また、導通・非導通を制御しているスイッチング素子、電流を制限する素子のうち片方のみを発電装置のマイナス端子と蓄電装置のマイナス端子間に持つものをも本発明の請求の範囲に属すると考える。
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態は、充電制御回路を用いた蓄電池制御装置および独立電源系システムに関する。図19に第6の実施の形態の独立電源系システムを示す。
第6の実施の形態の独立電源系システムでは、蓄電装置2に、逆電流防止ダイオード24、充電制御回路21を介して発電装置1が接続され、機械的スイッチ23を介して負荷が接続されている。充電制御回路21、逆電流防止ダイオード24、機械的スイッチ23が蓄電池制御装置11を構成する。すなわち、蓄電池制御装置11に発電装置1、蓄電装置2、負荷3が接続されている。尚、逆電流防止ダイオード24は、蓄電装置2と充電制御回路21の間でも、発電装置1と充電制御回路21の間でもよいものとする。また、逆電流防止ダイオード24は、蓄電池制御装置11の内部にあっても外部にあってもよいものとする。逆電流防止ダイオード24は、発電装置1と一体になっていてもよい。
発電装置のプラス端子およびマイナス端子に実質的に接続されている系117−1、117−2を発電系、蓄電装置のプラス端子およびマイナス端子に実質的に接続されている系117−3、117−4を蓄電系、負荷のプラス端子およびマイナス端子に実質的に接続されている系117−5、117−6を出力系とする。117−2と117−4と117−6は短絡しているが、説明の都合上別のノードであるとして説明する。実質的に接続されるとは、間にヒューズ、スイッチ、抵抗器、ダイオード、電流計等が間に挿入されている場合も含めて接続されていることを意味する。
発電装置1には、自然エネルギーを利用したものが適する。特に太陽電池などが適する。蓄電装置2には鉛蓄電池を用いることができる。図20に、発電装置1に太陽電池を、蓄電装置2に鉛蓄電池を用いた場合の例を示す。以下では、発電装置1に太陽電池を、蓄電装置2に鉛蓄電池を用いた場合について説明する。
第6の実施の形態の独立電源系システムでは、鉛蓄電池2−1に、逆電流防止ダイオード24、充電制御回路21を介して太陽電池1−1が接続され、機械的スイッチ23を介して負荷3が接続されている。充電制御回路21、逆電流防止ダイオード24、機械的スイッチ23が蓄電池制御装置11を構成する。すなわち、蓄電池制御装置11に太陽電池1−1、鉛蓄電池2−1、負荷3が接続されている。尚、逆電流防止ダイオード24は、鉛蓄電池2−1と充電制御回路21の間でも、太陽電池1−1と充電制御回路21の間でもよいものとする。また、逆電流防止ダイオード24は、蓄電池制御装置11の内部にあっても外部にあってもよいものとする。逆電流防止ダイオード24は、太陽電池1−1と一体になっていてもよい。
図21に充電制御回路21の内部を記載した詳細ブロック図を示す。充制御止回路21の内部は、第1の実施の形態で説明した通りである。充電制御回路21の内部は、第1の実施の形態および図2で説明したため、詳細の説明は割愛する。第一の一定電圧値、第二の一定電圧値の電流依存性による影響を最小限にするため、第一の切断回路、第二の切断回路は、第一の電流制限回路、第二の電流制限回路より蓄電装置側に配置すべきである。
太陽電池1−1のプラスマイナス端子間の電圧が第二の一定電圧値より小さい場合は第一の一定電流値と第二の一定電流値の合計を上限とする太陽電池1−1による発電電流で鉛蓄電池2−1を充電する。太陽電池1−1のプラスマイナス端子間の電圧が第二の一定電圧値より大きく第一の一定電圧値より小さい場合は、第一の一定電流値を上限とする太陽電池1−1による発電電流で鉛蓄電池2−1を充電する。太陽電池1−1のプラスマイナス端子間の電圧が第一の一定電圧値より大きい場合は、太陽電池1−1による鉛蓄電池2−1への充電は行われない。
第6の実施の形態により、過充電を気にせず使用できる、安価で、電力利用効率のよい小規模な独立電源システムを実現することができる。
[第6の実施の形態の変形例]
第6の実施の形態の変形例は、回路部位111、112にツェナーダイオードを用いている点のみが異なる。
充電制御回路21の内部は、第1の実施の形態で説明した通り、第一の切断回路、第一の電流制限回路、第二の切断回路、第二の電流制限回路より構成される。このうち、第一の切断回路及び第二の切断回路に、図13で説明した回路を採用する。ここで図13におけるスイッチング素子は、PMOSトランジスタを用いた場合の図である。図13中の回路部位111は少なくとも1つの発光ダイオードまたはツェナーダイオードを含む。図13では、回路部位111が緑色発光ダイオード111−1とツェナーダイオード111−5の直列接続の場合の例である。
第6の実施の形態の変形例の動作および原理は、元の第6の実施の形態と同様である。
[第7の実施の形態]
第7の実施の形態は、充電制御回路を用いた蓄電池制御装置および独立電源系システムに関する。図22に第7の実施の形態の独立電源系システムを示す。
第7の実施の形態の独立電源系システムでは、蓄電装置2に、逆電流防止ダイオード24、充電制御回路21を介して発電装置1が接続され、機械的スイッチ23、放電制御回路22を介して負荷3が接続されている。充電制御回路21、逆電流防止ダイオード24、機械的スイッチ23、放電制御回路22が蓄電池制御装置11を構成する。すなわち、蓄電池制御装置11に発電装置1、蓄電装置2、負荷3が接続されている。尚、逆電流防止ダイオード24は、蓄電装置2と充電制御回路21の間でも、発電装置1と充電制御回路21の間でもよいものとする。また、逆電流防止ダイオード24は、蓄電池制御装置11の内部にあっても外部にあってもよいものとする。逆電流防止ダイオード24は、発電装置1と一体になっていてもよい。
発電装置のプラス端子およびマイナス端子に実質的に接続されている系117−1、117−2を発電系、蓄電池のプラス端子およびマイナス端子に実質的に接続されている系117−3、117−4を蓄電系、負荷のプラス端子およびマイナス端子に実質的に接続されている系117−5、117−6を出力系とする。117−2と117−4と117−6は短絡しているが、説明の都合上別のノードであるとして説明する。実質的に接続されるとは、間にヒューズ、スイッチ、抵抗器、ダイオード、電流計等が間に挿入されている場合も含めて接続されていることを意味する。
発電装置1には、自然エネルギーを利用したものが適する。特に太陽電池などが適する。蓄電装置2には鉛蓄電池を用いることができる。図23に、発電装置1に太陽電池を、蓄電装置2に鉛蓄電池を用いた場合の例を示す。以下では、発電装置1に太陽電池を、蓄電装置2に鉛蓄電池を用いた場合について説明する。
第7の実施の形態の独立電源システムでは、鉛蓄電池2−1に、逆電流防止ダイオード24、充電制御回路21を介して太陽電池1−1が接続され、機械的スイッチ23、放電制御回路22を介して負荷3が接続されている。充電制御回路21、逆電流防止ダイオード24、機械的スイッチ23、放電制御回路22が蓄電池制御装置11を構成する。すなわち、蓄電池制御装置11に太陽電池1−1、鉛蓄電池2−1、負荷3が接続されている。尚、逆電流防止ダイオード24は、鉛蓄電池2−1と充電制御回路21の間でも、太陽電池1−1と充電制御回路21の間でもよいものとする。また、逆電流防止ダイオード24は、蓄電池制御装置11の内部にあっても外部にあってもよいものとする。逆電流防止ダイオード24は、太陽電池1−1と一体になっていてもよい。
図24に充電制御回路21の内部を記載した詳細ブロック図を示す。充電制御回路21の内部は、第1の実施の形態で説明した通りである。充電制御回路21の内部は、第1の実施の形態および図2で説明したため、詳細の説明は割愛する。第一の一定電圧値、第二の一定電圧値の電流依存性による影響を最小限にするため、第一の切断回路、第二の切断回路は、第一の電流制限回路、第二の電流制限回路より蓄電装置側に配置すべきである。
太陽電池1−1のプラスマイナス端子間の電圧が第二の一定電圧値より小さい場合は第一の一定電流値と第二の一定電流値の合計を上限とする太陽電池1−1による発電電流で鉛蓄電池2−1を充電する。太陽電池1−1のプラスマイナス端子間の電圧が第二の一定電圧値より大きく第一の一定電圧値より小さい場合は、第一の一定電流値を上限とする太陽電池1−1による発電電流で鉛蓄電池2−1を充電する。太陽電池1−1のプラスマイナス端子間の電圧が第一の一定電圧値より大きい場合は、太陽電池1−1による鉛蓄電池2−1への充電は行われない。
次に、放電制御回路22の中身の例について説明する。図25に、第7の実施の形態における放電制御回路22の中身を示す。第7の実施の形態の回路は、PNP型バイポーラトランジスタ134および、回路部位131および、回路部位132および、抵抗器133、138および、PMOSトランジスタ137、PMOSトランジスタ135−2を持つ。これらの部分全体が放電制御回路22である。
PNP型バイポーラトランジスタ134のコレクタは蓄電系のプラス端子117−3に、ベースは回路部位131の一端に、エミッタは抵抗器133の一端およびPMOSトランジスタ137のゲートに接続される。回路部位131の一端はPNP型バイポーラトランジスタ134のベースに、もう一端は回路部位132の一端および抵抗器133の一端に接続される。回路部位132の一端は回路部位131の一端および抵抗器133の一端に接続され、もう一端は蓄電系のマイナス端子117−4および出力系のマイナス端子117−6に接続される。抵抗器133の一端は回路部位131の一端および回路部位132の一端に接続され、もう一端はPNP型バイポーラトランジスタ134のエミッタおよびPMOSトランジスタ137のゲートに接続される。
PMOSトランジスタ137のソースは蓄電系のプラス端子117−3に接続され、ゲートはPNP型バイポーラトランジスタ134のエミッタおよび抵抗器133の一端に接続され、ドレインは抵抗器138の一端およびPMOSトランジスタ135−2のゲートに接続される。抵抗器138の一端はPMOSトランジスタ137のドレインおよびPMOSトランジスタ135−2のゲートに接続され、もう一端は蓄電系のマイナス端子117−4および出力系のマイナス端子117−6に接続される。PMOSトランジスタ135−2のソースは蓄電系のプラス端子117−3に接続され、ゲートはPMOSトランジスタ137のドレインおよび抵抗器138の一端に接続され、ドレインは出力系のプラス端子117−5に接続される。
ここで、回路部位131、回路部位132は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群を含む。直列接続したダイオードを並列接続すること、並列接続したダイオードを直列接続することも可能である。また、使用するダイオードは第7の実施の形態における放電制御回路では発光ダイオードとするが、必ずしも発光ダイオードでなくてもよいものとする。発光ダイオードは緑色、赤色、青色、紫外、赤外などあらゆるものを用いることができる。さらに、ツェナーダイオードを用いてもよく、電圧降下がより少ないシリコンダイオード、ショットキーバリアダイオードを用いてもよい。また、これらのダイオードの組み合わせでもよく、組み合わせることにより、回路部位131の電圧降下の合計、回路部位132の電圧降下の合計を調整できる。回路部位131、132は抵抗器を含んでもよい。この抵抗器は、蓄電系のプラスマイナス端子間の電圧が高くなったときに流れる電流を制限する役割を果たす。第7の実施の形態における放電制御回路では、回路部位131が、緑色発光ダイオード131−1、131−2、131−3の直列接続、回路部位112が、緑色発光ダイオード132−1、132−2、赤色発光ダイオード132−3、132−4および抵抗器132−5の直列接続の場合の例である。
発電系のプラスマイナス端子間の電圧によりダイオード群を含む回路部位131に流れる電流が決まる。ダイオード群を含む回路部位131に流れる電流は、電流が流れ始める電圧付近において、両端にかかる電圧に対して指数関数的に増大する。そして、回路部位131に流れる電流を、PNP型バイポーラトランジスタ134で増幅およびコピーし、抵抗器133に流して受けることにより、ダイオード群を含む回路部位131に流れる電流に比例した電圧を抵抗器133の両端に作り出す。その電圧により決まるノード136の電位によりPMOSトランジスタ137が駆動され、PMOSトランジスタ137が流す電流と抵抗器138によって、ノード136の電位をノード139の電位に反転増幅する。ノード139の電位によってPMOSトランジスタ135−2が制御されるので、ダイオード群を含む回路部位131に流れる電流が少なくなるほどPMOSトランジスタ135−2はソース・ドレイン間の抵抗を上げることになる。
蓄電系のプラスマイナス端子間の電圧が一定電圧値を下回るとダイオード群を含む回路部位131に流れる電流が一定値を下回り、ノード136の電位が一定値を下回り、ノード139の電位が一定値を超え、PMOSトランジスタ135−2はソース・ドレイン間の抵抗が一定値を超える。PMOSトランジスタ137および抵抗器138による増幅段により、蓄電系のプラスマイナス端子間の電圧の僅かな減少によりPMOSトランジスタ135−2のソース・ドレイン間の抵抗を大幅に上昇させることができる。このことにより、蓄電系のプラスマイナス端子間の電圧が一定値以下になると出力系と蓄電系を切り離すことにより、蓄電系のプラスマイナス端子間の電圧を一定値以下に下げない機能が実現する。第一の切断回路、第二の切断回路と異なり、正帰還はかからないため、蓄電系のプラスマイナス端子間の電圧の僅かな減少によりPMOSトランジスタ135のソース・ドレイン間の抵抗を大幅に上昇させるため、PMOSトランジスタ137および抵抗器138による増幅段が必要なのである。
第7の実施の形態により、過充電、過放電を気にせず使用できる、安価で、電力利用効率のよい小規模な独立電源システムを実現することができる。
例えば送電コストの大きい山間部における夜間に点灯する道路標識、案内標識、看板向けの電源システムに用いることができる。また、太陽電池と充電制御回路にて、長期間自動車に乗らないときにバッテリーがあがらないようにするための製品に用いることができる。
1 発電装置
2 蓄電装置
1−1 太陽電池
2−1 鉛蓄電池
3 負荷
11 蓄電池制御装置
21 充電制御回路
22 放電制御回路
23 機械的スイッチ
24 逆電流防止ダイオード
111、112、121、122、131、132 回路部位
111−1、111−2、111−3、112−1、112−2、112−3、112−4、121−1、121−2、121−3、122−1、122−2、122−3,122−4、131−1、131−2、131−3、132−1、132−2 緑色発光ダイオード
112−8、132−3、132−4 赤色発光ダイオード
112−9、112−10 シリコンダイオード
112−11、112−12、112−13、112−14 スイッチ
111−5、112−6、112−7 ツェナーダイオード
112−5、122−5、132−5、113、123、133、138、211、214、215、216、217、218、219、220、261、264、265、266、267、268、269、270 抵抗器
114、134 PNP型バイポーラトランジスタ
124 NPN型バイポーラトランジスタ
115 スイッチング素子
115−2、135−2、137、221、222、223、226、274、275 PMOSトランジスタ
125−2、224、225、271、272、273、276 NMOSトランジスタ
116、126、136、139 ノード
117−1 発電系のプラス端子
117−2 発電系のマイナス端子
117−3 蓄電系のプラス端子
117−4 蓄電系のマイナス端子
117−5 出力系のプラス端子
117−6 出力系のマイナス端子
201、251 第一の切断回路
202、252 第一の電流制限回路
203、253 第二の切断回路
204、254 第二の電流制限回路
212、213、262、263 ダイオード
227、277 比較器

Claims (29)

  1. 第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路と電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路が直列接続された部分と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路と電流を第二の一定電流値を超えないように制御する第二の電流制限回路が直列接続された部分を、並列に持つことを特徴する蓄電池制御装置。
  2. 第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路と電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路が直列接続された部分と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路を、並列に持つことを特徴とする蓄電池制御装置。
  3. 前記第一の電流制限回路および前記第二の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値および第二の一定電流値を超えないように制御することを特徴とする第1の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  4. 前記第一の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値を超えないように制御することを特徴とする第2の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  5. 前記第一の切断回路および前記第二の切断回路は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群に流れる電流をバイポーラトランジスタで増幅コピーし第一の電流とし、前記第一の電流を抵抗負荷に流すことにより、第一の電圧に変換し、前記第一の電圧を用いてスイッチング素子をオン・オフ制御することを特徴とする第1の請求項または第2の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  6. 前記スイッチング素子はMOSトランジスタであることを特徴とする第5の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  7. 前記1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群のうち少なくとも1つは発光ダイオードであることを特徴とする第5の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  8. 前記1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群に実質的に電流が流れる経路上のダイオードの数または種類またはその両方が、スイッチにより切り替えられることを特徴とする第5の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  9. 前記第一の切断回路および前記第二の切断回路は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群に流れる電流をバイポーラトランジスタで増幅コピーし第一の電流とし、前記第一の電流を抵抗負荷に流すことにより、第一の電圧に変換し、前記第一の電圧を用いてスイッチング素子をオン・オフ制御し、
    前記1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群のうち少なくとも1つは発光ダイオードである
    ことを特徴とする第3の請求項または第4の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  10. 第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路と電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路が直列接続された部分と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路と電流を第二の一定電流値を超えないように制御する第二の電流制限回路が直列接続された部分を、並列に持つ回路を用いて、
    蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値を超えない状態では第一の一定電流値と第二の一定電流値の合計を上限とする電流で発電装置から充電し、蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値を超えて第一の一定電圧値を超えない状態ではと第一の一定電流値を上限とする電流で発電装置から充電し、蓄電装置の両端の電位が第一の一定電圧値を超えると蓄電装置が発電装置から切断される
    ことを特徴とする蓄電池制御装置。
  11. 第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路と電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路が直列接続された部分と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路を、並列に持つ回路を用いて、
    蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値を超えて第一の一定電圧値を超えない状態では第一の一定電流値を上限とする電流で発電装置から充電し、蓄電装置の両端の電位が第一の一定電圧値を超えると蓄電装置が発電装置から切断される
    ことを特徴とする蓄電池制御装置。
  12. 前記第一の電流制限回路および前記第二の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値および第二の一定電流値を超えないように制御することを特徴とする第10の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  13. 前記第一の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値を超えないように制御することを特徴とする第11の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  14. 前記第一の切断回路および前記第二の切断回路は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群に流れる電流をバイポーラトランジスタで増幅コピーし第一の電流とし、前記第一の電流を抵抗負荷に流すことにより、第一の電圧に変換し、前記第一の電圧を用いてスイッチング素子をオン・オフ制御することを特徴とする第10の請求項または第11の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  15. 前記スイッチング素子はMOSトランジスタであることを特徴とする第14の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  16. 前記1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群のうち少なくとも1つは発光ダイオードであることを特徴とする第14の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  17. 前記1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群に実質的に電流が流れる経路上のダイオードの数または種類またはその両方が、スイッチにより切り替えられることを特徴とする第14の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  18. 第10または第11の請求項に記載の蓄電池制御装置であって、さらに、蓄電装置の両端の電圧が第三の一定電圧値を下回ると蓄電装置が負荷から切断されることを特徴とする蓄電池制御装置。
  19. 前記第一の切断回路および前記第二の切断回路は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群に流れる電流をバイポーラトランジスタで増幅コピーし第一の電流とし、前記第一の電流を抵抗負荷に流すことにより、第一の電圧に変換し、前記第一の電圧を用いてスイッチング素子をオン・オフ制御し、
    前記1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群のうち少なくとも1つは発光ダイオードである
    ことを特徴とする第12の請求項または第13の請求項に記載の蓄電池制御装置。
  20. 発電装置と蓄電装置と第一の総合回路を含み、
    第一の総合回路は、第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路と電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路が直列接続された部分と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路と電流を第二の一定電流値を超えないように制御する第二の電流制限回路が直列接続された部分を、並列に持ち、
    第一の総合回路は発電装置と蓄電装置の間に存在し、第一の切断回路および第二の切断回路は、第一の電流制限回路および第二の電流制限回路より蓄電装置側に存在し、
    第一の総合回路を用いて、蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値を超えない状態では第一の一定電流値と第二の一定電流値の合計を上限とする電流で発電装置から充電し、蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値を超えて第一の一定電圧値を超えない状態では第一の一定電流値を上限とする電流で発電装置から充電し、蓄電装置の両端の電位が第一の一定電圧値を超えると蓄電装置が発電装置から切断される
    ことを特徴とする独立電源システム。
  21. 発電装置と蓄電装置と第一の総合回路を含み、
    第一の総合回路は、第一の一定電圧値を超えると導通が切断される第一の切断回路と電流を第一の一定電流値を超えないように制御する第一の電流制限回路が直列接続された部分と、第二の一定電圧値を超えると導通が切断される第二の切断回路を、並列に持ち、
    第一の総合回路は発電装置と蓄電装置の間に存在し、第一の切断回路は、第一の電流制限回路より蓄電装置側に存在し、
    第一の総合回路を用いて、蓄電装置の両端の電圧が第二の一定電圧値を超えて第一の一定電圧値を超えない状態では第一の一定電流値を上限とする電流で発電装置から充電し、蓄電装置の両端の電位が第一の一定電圧値を超えると蓄電装置が発電装置から切断されることを特徴とする独立電源システム。
  22. 前記発電装置は自然エネルギーを利用したものであることを特徴とする第20の請求項または第21の請求項に記載の独立電源システム。
  23. 前記発電装置は太陽電池であることを特徴とする第20の請求項または第21の請求項に記載の独立電源システム。
  24. 前記蓄電装置は鉛蓄電池であることを特徴とする第23の請求項に記載の独立電源システム。
  25. 前記第一の電流制限回路および前記第二の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値および第二の一定電流値を超えないように制御することを特徴とする第20の請求項に記載の独立電源システム。
  26. 前記第一の電流制限回路は、ダイオードと抵抗器を異なる順序で接続した2つの回路の中間ノードの電位を比較して、その比較結果をMOSトランジスタのゲートに入力することにより第一の一定電流値を超えないように制御することを特徴とする第21の請求項に記載の独立電源システム。
  27. 前記第一の切断回路および前記第二の切断回路は、1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群に流れる電流をバイポーラトランジスタで増幅コピーし第一の電流とし、前記第一の電流を抵抗負荷に流すことにより、第一の電圧に変換し、前記第一の電圧を用いてスイッチング素子をオン・オフ制御することを特徴とする第24の請求項に記載の独立電源システム。
  28. 前記1つのダイオードまたは複数の直列接続されたダイオード群2のうち少なくとも1つは発光ダイオードであることを特徴とする第27の請求項に記載の独立電源システム。
  29. 第24の請求項に記載の独立電源システムであって、さらに、蓄電装置の両端の電圧が第三の一定電圧値を下回ると蓄電装置が負荷から切断されることを特徴とする独立電源システム。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6114898B1 (ja) * 2016-03-29 2017-04-19 拓 岩佐 過電圧保護装置および独立電源システム

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