JP2012113934A - 表示装置 - Google Patents

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宏治 池田
Yasushi Kawakado
保志 川角
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Abstract

【課題】画像のずれや偽色といった画質劣化がなく、また、観察者に違和感を与えず、容易に視野角特性を制御可能な表示装置を提供する。
【解決手段】発光素子を備える画素を複数有し、前記画素31、32、33は、同一の色相で、かつ異なる視野角特性を有する第1の発光領域311,321,331と第2の発光領域312,322,332とを有し、第1の発光領域311,321,331形状の中に、第2の発光領域312,322,332形状の重心が含まれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機発光素子(有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子)を用いた表示装置に係り、詳しくは、視野角の制御手段を備えた表示装置に関する。
近年、多様な方式の表示装置が開発されているが、その中でも有機EL表示装置は発光素子が自発光であり、視野角が広く、かつ薄型化が容易である。これらの長所を活かして有機EL表示装置は、携帯電話やデジタルカメラ等の携帯機器のディスプレイとしての利用が進められている。
ところで、携帯電話やデジタルカメラを使用するユーザーからは、ディスプレイの表示内容をユーザーのみが表示内容を明瞭に視認可能で、第三者に覗き見られることを防止するために視野角を意図的に狭めて欲しいとの要望が高まっている。
これに関連する技術として、例えば、有機EL素子とマイクロレンズを組み合わせて、表示装置の視野角を狭める技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−127662号公報
しかし、視野角を狭めて欲しいという要望がある一方で、ディスプレイの表示内容を複数人で同時に見たり、斜めからでも明瞭に視認したりできるように視野角を広げて欲しいという、相反する要望もある。特許文献1のように、有機EL素子の上にマイクロレンズを配置する構成の場合には、視野角をある一つの視野角に設定して狭めてしまうと、その後、ユーザーは視野角を変化させることができないという問題がある。
そこで本発明は、画像のずれや偽色といった画質劣化がなく、また、観察者に違和感を与えず、容易に視野角特性を制御可能な表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく成された本発明の構成は以下の通りである。
即ち、本発明に係る表示装置は、発光素子を備える画素を複数有し、
前記画素は、同一の色相で、かつ異なる視野角特性を有する第1の発光領域と第2の発光領域とを有し、
前記第1の発光領域形状の中に、前記第2の発光領域形状の重心が含まれることを特徴とする。
本発明によれば、画像のずれや偽色といった画質劣化がなく、また、観察者に違和感を与えず、容易に視野角特性を制御可能な表示装置を提供できる。
本発明に係る表示装置の第1の実施形態の平面構成を示す概略図である。 第1の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。 図3のII−II’線断面図である。 第1の実施形態の表示装置における有機EL素子の輝度視野角特性を示す説明図である。 第1の実施形態における有機EL素子を含む画素回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態の表示装置の動作タイミングチャートである。 第2の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。 図7の1画素のA−A線断面図である。 図8の有機EL素子から出射された光線の方向を示す概略図である。 第3の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。 図10の1画素のB−B線断面図である。 第4の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。 図12の1画素のC−C線断面図である。 第5の実施形態の表示装置における1画素における有機EL素子とマイクロレンズを示す断面図である。 第6の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。 図15の1画素のD−D線断面図である。 第7の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。 図17の1画素のD−D線断面図である。 図18の画素の視野角特性を示す概略図である。 第7の実施形態における有機EL素子を含む画素回路の構成例を示す概略図である。 第8の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。 図21に示す有機EL素子とマイクロレンズの断面図である。 従来の発光領域配置を例示する概略図である。 従来の発光領域とマイクレンズの配置の一例を示す概略図である。 従来の発光領域とマイクレンズの配置の他の例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されない。なお、本明細書で特に図示または記載されない部分に関しては、当該技術分野の周知または公知技術を適用する。
<第1の実施形態>
まず、図1から図6、及び図23を参照して、本発明に係る表示装置の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る表示装置の第1の実施形態の平面構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態の表示装置は、基板上に複数の発光領域を含む画素をマトリクス状に複数有する表示装置であって、m行n列画素の有機ELパネル11として構成されている。有機ELパネル11は、データ線15にデータ信号を印加するデータ線駆動回路12、ゲート線16を駆動するゲート線駆動回路13、及びデータ信号の値に従って画素に流す電流を制御する画素回路14(a行目b列目)を備えている。
画素回路(制御回路)14は有機EL素子を含んでおり、それぞれの有機EL素子を独立して発光もしくは非発光を制御可能な制御回路として機能する。データ線駆動回路12は外部からの画像データを入力し、有機EL素子を画像データに応じて駆動する電流量を制御する回路である。
ゲート線駆動回路13は、該当行の書き込み動作時にパルス信号を発生させる。一般的には1行目から順に書き込み動作を行うため、シフトレジスタやその他の論理回路を搭載し、画素回路14の書き込み動作を行えるようにロジックの信号発生を行う。ゲート線駆動回路13によって書き込み該当行にある画素は、データ線駆動回路12によって駆動されたデータ信号をデータ線15より入力し、書き込み動作を行う。
また、本実施形態の有機ELパネル11は、R(赤),G(緑),B(青)の3つの異なる色相の画素ユニットを有している。R,G,Bの3色相の有機EL素子からなる構成でも、白色有機EL素子にR,G,Bの3色相のカラーフィルターを重ねた形の有機ELパネルでもよい。また、R,G,Bの3色相に限らず、R,G,B,W等のR,G,Bに他の色を追加した4色相をもった有機ELパネルであってもよい。
図2は、第1の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。図2に示すように、本実施形態の表示装置の画素には、R画素31、G画素32及びB画素33が存在する。さらにR画素31は、「色相が同一のR」で、「光学特性が異なる」2つの発光領域として、R−1領域(第1の発光領域)311とR−2領域(第2の発光領域)312により形成されている。また、R−2領域312は、円形のR−1領域311の周囲を囲むように配置されている。図2(A)に示すR−2領域312は、R−1領域311の周囲を完全に囲んでリング形状を呈している。一方、図2(B)に示すR−2領域312は、R−1領域311の周囲の一部に隙間を空けて囲んで円弧状を呈している。この構成では、R−1領域311に電流を供給する回路部がR−2領域312の外側に配置されており、上記隙間を通じてR−1領域311に電流を供給する配線が配置されるからである。図2(B)に示すR−2領域312のように、R−1領域311の周囲に一部隙間が空いていても、本発明の効果は十分得られる。
図3は、図2のII−II’断面図である。本実施形態の表示装置は、基板上に形成された有機EL素子の上面から(図3においては上方向に)光を取り出すトップエミッション型の表示装置である。
本実施形態の表示装置の画素は、基板20と、基板20上にマトリクス状に配置された表示領域を構成する複数の発光領域からなる。ここで発光領域とは、一つの発光素子に対応した領域を意味する。本実施形態の表示装置では、発光素子としての有機EL素子が上記複数の領域のそれぞれに形成されており、有機EL素子同士の間には領域間を分離する領域分離層22が設けられている。
また、各有機EL素子は、アノード電極(陽極)21とカソード電極(陰極)24との一対の電極間に、発光層を含む有機化合物層23が挟持されている。具体的には、基板20の上に、画素毎にパターニングされたアノード電極21が形成され、そのアノード電極21上に有機化合物層23が形成され、さらに有機化合物層23上にカソード電極24が形成されている。
アノード電極21は、例えば、Ag等の高い反射率をもつ導電性の金属材料から形成される。また、アノード電極は、そのような金属材料から成る層とホール注入特性に優れたインジウム錫酸化物(ITO;Indium Tin Oxide)などの透明導電性材料から成る層との積層体から構成してもよい。
一方、カソード電極24は、複数の有機EL素子に対して共通に形成されており、また発光層で発光した光を素子外部に取り出し可能な半反射性或いは光透過性の構成を有している。具体的には、素子内部での干渉効果を高めるためにカソード電極24を半反射性の構成とする場合、カソード電極24は、例えば、AgやAgMgなどの電子注入性に優れた導電性の金属材料から成る層を2〜50nmの膜厚で形成することにより構成されている。なお、半反射性とは、素子内部で発光した光の一部を反射し、一部を透過する性質を意味し、可視光に対して20〜80%の反射率を有するものをいう。また、光透過性とは、可視光に対して80%以上の透過率を有するものをいう。
また、有機化合物層23は、少なくとも発光層を含む単層又は複数の層からなる。例えば、有機化合物層23の構成例としては、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層からなる4層構成や、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層からなる3層構成等が挙げられる。有機化合物層23を構成する材料は、公知の材料を使用することができる。
基板20には、各有機EL素子を独立に駆動可能なように画素回路が形成されている。これらの画素回路は、不図示の複数の薄膜トランジスタ(以下、TFT:thin film transistorと称する)から構成されている。このTFTが形成された基板20は、TFTとアノード電極21とを電気的に接続するためのコンタクトホールが形成された不図示の層間絶縁膜によって覆われている。さらに層間絶縁膜上には、画素回路による表面凹凸を吸収し、表面を平坦にするための不図示の平坦化膜が形成されている。
また、カソード電極24の上には、空気中の酸素や水分から有機化合物層23を保護するために保護層25が形成されている。保護層25は、例えば、SiN、SiONなどの無機材料、あるいは無機材料と有機材料との積層膜からなる。また、無機膜の膜厚は0.1μm以上10μm以下が好ましく、例えば、CVD法で形成することが好ましい。有機膜は工程中に表面に付着して除去できない異物を覆って保護性能を向上させるために使用するため、1um以上が好ましい。
保護層25は、図3では、画素分離層22の形状に沿って形成させているが、表面が平坦であってもよい。保護層25として有機材料を用いることで、表面を容易に平坦化することが可能である。
例えば、本実施形態では、R画素の場合、R−1領域311(発光領域B)は「正面輝度(発光効率)の高い特性」のR素子で形成し、R−2領域312(発光領域A)は「広い視野角特性」のR素子で形成する。これらのR素子は、例えば発光層を含む有機化合物層の厚みを異ならせる等により、光学特性を異ならせることができる。G画素、B画素についても同様である。
次に図4は、第1の実施形態の表示装置における有機EL素子の輝度−視野角特性を示す説明図である。図4において、(a)は発光領域Aの輝度−視野角特性であり、(b)は発光領域Bの輝度−視野角特性である。ここでは、発光領域A,Bともに同じ電流を注入し、また(a)(b)のいずれも、発光領域Aの正面輝度を1とした相対輝度値を示している。(a)に示す発光領域Aは視野角特性の広い光学特性をもった領域であり、(b)に示す発光領域Bは視野角特性は狭いけれども、正面の輝度は高い光学特性をもっており、相互に輝度−視野角特性が異なっている。
比較として、図23に示すように、R画素31は、「色相が同一のR」で、「光学特性が異なる」2つの発光領域として、R−1領域311とR−2領域312で形成されている画素配置を示す。R−1領域311とR−2領域312は共に四角い形状をしており、並列配置されている。また、R−1領域311は「正面輝度(発光効率)の高い特性」のR素子で形成し、R−2領域312は「広い視野角特性」のR素子で形成する。所望の光学特性を得るために、R−1領域311とR−2領域312の発光・非発光を制御する。
これらR−1領域311とR−2領域312とを同時に発光させて、斜め方向から表示装置を見てみる。すると、R−1領域311とR−2領域312の視野角特性の違いにより、R−1領域311の発光とR−2領域312の発光が合成されて見える位置と、R−2領域312の発光が単独で見える位置がある。R−1領域311の発光とR−2領域312との発光が合成されて見える場合と、R−2領域312の発光が単独で見える場合とでは、発光重心が大きく異なっている。
そのため、2種類の発光が合成されて見える角度と、一種類の発光が単独で見える角度の境界付近の角度で見た場合とでは、概ね半ピッチ分の画像ずれが生じるといった画質の劣化が引き起こされる。また、それぞれの発光を切り替えていずれか一方の発光光を見る場合にも、概ね半ピッチ分の画像ずれが生じる。
そこで本実施形態の様に、第1の発光領域(R−1領域311)形状の中に、第2の発光領域(R−2領域312)形状の重心が含める、好ましくは発光領域同士の発光領域形状の重心(図2(A)の場合は中心)を一致させる。これにより、視野角特性の異なる複数の発光領域を斜めから見た場合にも画像ずれ、或いは色モアレといった画質の劣化を抑制することが可能となる。
次に、本実施形態の表示装置(有機ELパネル)11の動作について説明する。
R,G,B各画素の視野角特性の異なる2領域は、独立して点灯・消灯を選択可能な画素回路で駆動される。具体的には、例えば、R画素は、R−1領域とR−2領域を独立して点灯・消灯することが可能である。
図5は、第1の実施形態における有機EL素子を含む画素回路14の構成例を示す回路図である。図5において、ゲート信号線P1が、TFT(M1)のゲート端子に接続される。ゲート信号線P2が、有機EL素子A(発光領域A)の選択制御線としてTFT(M3)のゲート端子に接続される。ゲート信号線P3が、有機EL素子B(発光領域B)の選択制御線としてTFT(M4)のゲート端子に接続される。データ信号として電圧データVdataがデータ信号線から入力され、TFT(M1)のドレイン端子に接続される。有機EL素子Aのアノード電極はTFT(M3)のソース端子に接続されており、カソード電極は接地電位CGNDに接続されている。有機EL素子Bのアノード電極はTFT(M4)のソース端子に接続されており、カソード電極は接地電位CGNDに接続されている。TFT(M3)及びTFT(M4)のドレイン端子は共通化され、TFT(M2)のドレイン端子に接続される。TFT(M2)のソース端子は電源電位に接続される。TFT(M1)のソース端子は、容量C1の一端に接続されると同時に、TFT(M2)のゲート端子に接続される。容量C1の他端は電源電位である。
次に図5に示した画素回路14による本実施形態の表示装置(有機ELパネル)11の動作について説明する。図6は、第1の実施形態の表示装置の動作タイミングチャート(P1信号,P2信号,P3信号)である。本実施形態では、有機EL素子A、有機EL素子Bは、「狭視野角モード」か「広視野角モード」のいずれか選択することにより、点灯する素子が切り替えられる。
例えば、画素回路14がR画素の場合、有機EL素子Aは「広い視野角特性」のR−2領域に配置された有機EL素子、有機EL素子Bは「狭い視野角特性」のR−1領域に配置された有機EL素子である。G画素・B画素についても同様である。視野角特性の狭い光学特性をもった領域であるR−1領域311、G−1領域321、B−1領域331のみを点灯させる場合は、有機ELパネル11は視野角特性の狭い性能が得られる。
一方、視野角特性の広い光学特性をもつ領域であるR−2領域312、G−2領域322、B−2領域332のみを点灯させる場合は、有機ELパネル11は視野角特性の広い性能が得られる。なお、他の色の画素についても同様である。
このように、光学特性の異なる2領域をそれぞれ「狭視野角モード」か「広視野角モード」などのユーザーの使用環境に応じて、出力を任意に選択することができる。
図6の(a)、(b)には、それぞれ「広視野角モード」「狭視野角モード」での駆動信号の具体例を示している。図6中で、横軸は時間、縦軸はP1信号,P2信号,P3信号のON(HI)・OFF(LOW)を示している。P2,P3は、有機EL素子A,有機EL素子Bの発光を制御する信号である。正面輝度が有機EL素子A:有機EL素子B=1:4になっていることを考慮して、1フレームあたりの電流・時間積の比が等しくなるようにしている。(a)は(有機EL素子Aの点灯時間):(有機EL素子Bの点灯時間)=16:0、同様に(b)は0:4となる。
図6中のデータ書込み期間では、データ信号が書き込まれる(Vdataが入力される)。このとき、ゲート信号P1はHIレベルの信号が、ゲート信号P2,P3にはLOWレベルの信号が入力され、TFT(M1)がON、TFT(M3),TFT(M4)はOFFである。このときM3,M4は導通状態でないため、有機EL素子A,有機EL素子Bには電流が流れない。VdataによりM1の電流駆動能力に応じた電圧が、M2のゲート端子と電源電位V1の間に配置された容量C1に生じる。ここで、M1,M3,M4はnMOSの場合を述べている。pMOSの場合には、HI、LOWレベルを逆にする必要ある。また、M2はpMOSの場合を述べている。
なお、図6では「狭視野角モード」と「広視野角モード」で同一のデータを書き込む場合を例に示したが、「狭視野角モード」と「広視野角モード」で異なるデータを書き込む方法も可能である。例えば、「狭視野角モード」では、常時P2をLOWレベルにしてM3をOFFにし、「広視野角モード」では、常時P3をHIレベルにしてM4をONにすることで視野角を切り替えた駆動が可能となる。
このように、光学特性の異なる2領域をそれぞれ「狭視野角モード」か「広視野角モード」などのユーザーの使用環境に応じて、出力を任意に選択することができる。また、上記両モードの中間的な状態も適宜選択可能である。
以上説明したように、本実施形態の表示装置11によれば、第1の発光領域形状の中に、第2の発光領域形状の重心が含まれる、好ましくは第1の発光領域形状の重心と第2の発光領域形状の重心が一致するので、視野角特性を制御しても、観察者に違和感を与えない。
具体的には、視野角の異なる発光領域を同時に発光させた場合、観察者が表示装置を見る角度を変えた場合には、主に見える発光領域が途中で変わることになるが、各色相ごとに、第1の発光領域形状中に第2の発光領域形状の重心が含まれるため表示画像がずれない。第1の発光領域形状中に第2の発光領域形状の重心が含まれない、特に視感度が高い緑色の画素で重心が含まれないと、視野角を変化させたときに表示画像がずれて見えることになる。
一方、視野角の異なる発光領域を同時でなく切り替えて発光させた場合、その切り替え時にも各色相ごとに、第1の発光領域形状中に第2の発光領域形状の重心が含まれるため表示画像がずれるということがない。第1の発光領域中に第2の発光領域形状の重心が含まれない、特に視感度が高い緑色の画素で重心が含まれないと発光領域を切り替えたときに表示画像がずれて見えることになる。
<第2の実施形態>
次に図7から図9及び図24を参照して、第2の実施形態の表示装置について説明する。図7は、第2の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は説明を省略し、同一の構成要素には同一の符号を付している。
図7に示すように、本実施形態では発光領域に、例えば、マイクロレンズ111等の集光又は拡散作用を有する光学部材が積層され、視野角特性の制御が可能な表示装置を構成している。各画素上にマイクロレンズ111が配置され、R−1領域311はマイクロレンズ111の光軸のほぼ中心にくるように配置されている。また、マイクロレンズ111は、発光の制御効果が大きく、製造も容易になるため、なるべく大きなサイズの方が好ましい。同時に、隣接するマイクロレンズ同士が重ならないように配置するため、図7のような千鳥配置が好ましい。ただし、千鳥配置でなくとも、本発明の効果は得られる。
図8は、図7の1画素のA−A線断面図である。この1画素の断面における基本的な構成は図3とほぼ同様であるが、R−1領域311とR−2領域312の上にはマイクロレンズ111が形成されている。マイクロレンズ111は樹脂材料を加工することにより形成されている。具体的には、マイクロレンズ111は、型押しなどの方法により形成可能である。また、本実施形態ではマイクロレンズ111を用いているが、凸型マイクロレンズ以外の光を曲げる特性のある光学部材を用いても、本発明の効果が得られる。例えば、凹型マイクロレンズ、マイクロフレネルレンズ、回折格子、屈折率分布型レンズ、プリズム等が良く知られている。
このような構成により、有機化合物層23から出射された光は、透明なカソード電極24を透過する。次いで保護層25、マイクロレンズ111を透過して、有機EL素子の外部へ出射される。本実施形態のようにマイクロレンズ111が形成されている構成では、マイクロレンズが存在しない場合に比べて、出射角度が基板垂直方向に近づく。したがって、マイクロレンズ111が存在する場合の方が基板垂直方向への集光効果が向上する。
すなわち、表示装置としては、視野角を狭くすることができる。この基板垂直方向への集光効果はレンズ中央部からの出射光が最も高く、R−1領域311の方がR−2領域312よりも基板垂直方向への集光効果が得られる。R−2領域312でもマイクロレンズ111により集光効果はあるが、基板垂直方向でなく斜めの方向に集光する。R−2領域312はR−1領域311の周囲を囲んで配置されているので、R−2領域312はR−1領域311に比較して面内全方向で基板垂直方向から角度のついた方向で輝度が高くなる。その結果、R−1領域311とR−2領域312で視野角特性が異なり、R−1領域311のみを発光させると「狭視野角モード」になる。逆に、R−2領域312も発光させると「広視野角モード」になる。
ここで集光と表現しているのは、レンズが存在しない平坦な表面の場合と比較した表現である。また、光線が曲げられるという記載についても、対比の記載がない場合には、レンズが存在しない平坦な表面の場合と比較しての意味である。
さて、R−1領域311の方がR−2領域312よりも基板垂直方向への集光作用がある、すなわち、異なる視野角特性、が得られるメカニズムについて図9を用いて説明する。図9は、図8の有機EL素子から出射された光線の方向を示す概略図である。
図9に示すように、第1の発光領域(R−1領域311)形状の中に、第2の発光領域(R−2領域312)形状の重心が含まれる、好ましくは第1の発光領域形状の重心と第2の発光領域形状の重心が一致する。レンズ光軸中心付近に配置されたR−1領域311から出射された光の経路411は、マイクロレンズ111により基板垂直方向へ集光されて垂直方向に光線が曲げられる。すなわち、R−1領域311から出射された光で表示装置を表示すると、視野角の狭い表示装置が得られる。
一方、レンズ光軸中心付近から外側に離れた位置に配置されたR−2領域312から出射された光の経路412は、マイクロレンズ111により集光されて垂直方向よりやや外側に光線が曲げられる。R−2領域312は、平面視が環状に形成されているため、図9ではR−2領域312が2箇所あるように見える。この2箇所からの出射光の合成光が実際にR−2領域312からの発光の広がりである。すなわち、R−2領域312から出射された光で表示装置を表示すると、R−1領域311からの光に比べて視野角の広い表示装置が得られる。なお、他の色の画素についても同様である。このように、電気的に制御してR−1領域311とR−2領域312とを選択的に点灯させることにより、視野角を容易に制御可能である。
比較として、図24に示すように、画素31の2つの発光領域に、視野角特性が異なるマイクロレンズ121と122が配置されている例を示す。マイクロレンズ121,122はなるべく大きなサイズになるように、千鳥配置になっている。発光領域が各色で並列に配置されているため、図7に示した本実施形態におけるマイクロレンズ111に比べて、マイクロレンズ121と122は小さくなってしまい、光の集光効果が小さくなってしまう。また本実施形態では、マイクロレンズ111の下に配置された各発光領域211,212、特に視野角が広い特性の領域R−2領域312の面積は図7のように一つのマイクロレンズ111の中に同心円状に配置した方が、大幅に広くすることが可能である。面積が広いほど発光素子の劣化が抑制されることが知られているため、寿命の観点でも図7の配置の方が有利である。また、図7のように第1の発光領域形状中に、第2の発光領域形状の重心が含まれるので、表示装置を斜めから見た場合にも、画像ずれといった画質の劣化を抑制することが可能となる。
すなわち本実施形態によれば、発光領域形状の中心と集光作用のあるマイクロレンズの中心とを合わせて、該マイクロレンズ111を同心の複数の発光領域に重ねている。したがって、中央にある発光領域の発光光ほど正面付近に集まり狭視野角になり、また外にある発光領域の発光光ほど広視野角になって、それぞれ面内のどの方向から見ても同じ特性をもつ。
この場合、本実施形態のようにレンズの大きさを最大限にしてその中に複数の発光領域を配置可能である。複数の発光領域を並置した場合、中心発光領域をレンズに重ねると他の領域はレンズに重ねないようにしないと面内の見る方向により特性が変化してしまう。このような制約があり、最も中心の発光領域以外の発光領域の面積が小さくなってしまう。逆にレンズに重ならない発光領域の面積を大きくしようとするとレンズのサイズが小さくなってしまう。したがって、本実施形態のように同心円状に複数の発光領域を配置することにより、面内方向に均等な特性を得る場合、面積を有効に使うことが可能である。なお、後述する第7の実施形態についても同様である。
<第3の実施形態>
次に図10及び図11を参照して、第3の実施形態の表示装置について説明する。図10は、第3の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は説明を省略し、同一の構成要素には同一の符号を付している。
図10に示すように、本実施形態では、各画素上に集光作用を有する光学部材、例えば、マイクロレンズ111が配置され、R−1領域311はマイクロレンズ111で覆われ、その光軸のほぼ中心にくるように配置されている。R−2領域312はマイクロレンズ111で覆われていない領域に配置されている。
図11は、図10の1画素のB−B線断面図である。図11に示すように、R−2領域312の上は平坦面であり、R−1領域311の上にはマイクロレンズ111が形成されている。本実施形態では、集光作用を有する光学部材としてマイクロレンズ111を用いているが、上述したように、凸型マイクロレンズ以外の光を曲げる特性のある光学素子を用いても、本発明の効果が得られる。
このような構成により、マイクロレンズ111があるR−1領域311では、有機化合物層23から出射された光は、透明なカソード電極24を透過する。次いで保護層25、マイクロレンズ111を透過して、有機EL素子の外部へ出射される。マイクロレンズ111が形成されている構成では、マイクロレンズが存在しない場合に比べて、出射角度が基板垂直方向に近づく。したがって、マイクロレンズ111が存在する場合の方が基板垂直方向への集光効果が向上する。すなわち、表示装置としては、視野角を狭くすることができる。
一方、マイクロレンズが存在しないR−2領域312では、有機化合物層23の発光層から斜めに出射された光は、保護層25から出射する際に、さらに斜めになって出射する。
なお、保護層25は、図11では、画素分離層22の形状に沿って形成させているが、表面が平坦であってもよい。保護層25の材料として有機材料を用いることで、容易に表面を平坦化することが可能である。なお、他の色の画素についても同様である。
比較として、図25に示すように、画素31には、マイクロレンズ111が配置されているR−1領域311と、マイクロレンズ111で覆われていないR−2領域312がある例を示す。マイクロレンズ111はなるべく大きなサイズになるように、千鳥配置になっている。R−1領域311とR−2領域312とは並列に配置されている。そのため、R−1領域311を単独で点灯した場合と、R−2領域312を単独で点灯した場合と、両方同時に点灯した場合とで発光領域形状の重心が異なる。図10に示す本実施形態の構成では、第1の発光領域(R−1領域311)形状の中に、第2の発光領域(R−2領域312)形状の重心が含まれる、好ましくはR−1領域311とR−2領域312との発光領域形状の重心が一致する。そのため、表示装置を斜めから見た場合にも、画像ずれといった画質の劣化を抑制することが可能となる。
<第4の実施形態>
次に図12及び図13を参照して、第4の実施形態の表示装置について説明する。図12は、第4の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は説明を省略し、同一の構成要素には同一の符号を付している。
図12に示すように、本実施形態では、環状マイクロレンズ131が各画素上に配置され、R−1領域311は環状マイクロレンズ131の中央穴部の概ね中心部に配置される。R−2領域312はマイクロレンズ131で覆われており、R−1領域311の周囲に配置されている。
図13は、図12の1画素のC−C線断面図である。図13に示すように、R−1領域311の上部は環状マイクロレンズ131で覆われていない。R−1領域311の上部が平坦な形状をしているため、R−1領域311から出射された光は、保護層25の平坦部から出射する際に、さらに斜めになって出射する。そのため、視野角の広い光学特性となる。一方、R−2領域312では、環状マイクロレンズ131から光が出射されることにより、光線が曲げられ、R−1領域311に比較して基板に垂直方向へのレンズとしての集光効果が得られる。そのため、視野角の狭い光学特性となる。なお、R−2領域312は環状マイクロレンズ131の光軸中心に配置されている必要はなく、所望の光学特性を得るために、環状マイクロレンズ131の外周寄りに配置されていても、内周寄りに配置されていてもよい。
よって、R−2領域312から出射された光で表示装置を表示すると、R−1領域311からの光に比べて視野角の狭い表示装置が得られる。他の色の画素についても同様である。
<第5の実施形態>
次に図14を参照して、第5の実施形態の表示装置について説明する。図14は、第5の実施形態の表示装置における1画素における有機EL素子とマイクロレンズを示す断面図であり、図7のA−A線断面図に相当する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は説明を省略し、同一の構成要素には同一の符号を付している。
本実施形態における画素の発光領域とマイクロレンズの配置は、図7に示した第2の実施形態における配置と同様である。第2の実施形態と異なるのは、R−1領域311の上部はマイクロレンズ111と同材質の部材で覆われているが、R−1領域311の上部が平坦な形状をしており、レンズとしての集光効果が得られないようにしてある。すなわち、集光作用を有するマイクロレンズの111の上面中央部を平面に形成している。
そのため、R−1領域311から出射された光は、マイクロレンズ111の平面部から出射する際に、さらに斜めになって出射する。そのため、視野角の広い光学特性となる。一方、R−2領域312では、マイクロレンズ111の曲面部から光が出射されることにより、基板垂直方向でなく斜めの方向に集光するように光線が曲げられる。そのため、R−1領域311に比較して視野角の狭い光学特性となる。
よって、R−2領域312から出射された光で表示装置を表示すると、R−1領域311からの光に比べて視野角の狭い表示装置が得られる。他の色の画素についても同様である。
<第6の実施形態>
次に図15及び図16を参照して、第6の実施形態の表示装置について説明する。図16は、第6の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は説明を省略し、同一の構成要素には同一の符号を付している。
図15に示すように、本実施形態では、各画素上にマイクロレンズ141と環状マイクロレンズ142とが配置されている。R−1領域311はマイクロレンズ141の概略中心部に配置される。R−2領域312は環状マイクロレンズ142で覆われており、R−1領域311の周囲に配置されている。
図16は、図15の1画素のD−D線断面図である。図16に示すように、R−1発光領域311の上部はマイクロレンズ141で覆われている。そのため、R−1発光領域311から出射された光は、マイクロレンズ141から光が出射されることにより、光線がレンズの存在しない平坦な発光領域に比較して基板垂直方向に曲げられ、レンズとしての集光効果が得られる。本実施形態のマイクロレンズ141は環状マイクロレンズ142によりも凸度合いが強く、その集光性能は環状マイクロレンズ142の集光性能より強く、そのため視野角の狭い光学特性となる。
一方、R−1領域312では、環状マイクロレンズ132から光が出射されることにより、光線がレンズの存在しない平坦な発光領域に比較して基板垂直方向に曲げられ、レンズとしての集光効果が得られる。本実施形態の環状マイクロレンズ142の集光性能はマイクロレンズ141の集光性能より弱く、そのため視野角の広い光学特性となる。
よって、本実施形態では、R−1領域311から出射された光で表示装置を表示すると、R−2領域312からの光に比べて視野角の狭い表示装置が得られる。他の色の画素についても同様である。
なお、マイクロレンズ141と環状マイクロレンズ142とは形状や集光特性が異なっており、R−1領域311とR−2領域312からの発光は視野角等の光学特性が異なっている。それぞれのマイクロレンズ形状や大きさ、発光領域との相対位置を調整することにより、R−1領域311とR−2領域312の視野角特性は任意に設定できる。
<第7の実施形態>
次に図17から図20を参照して、第7の実施形態の表示装置について説明する。図17は、第7の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は説明を省略し、同一の構成要素には同一の符号を付している。
本実施形態では発光領域をn個(nは2以上の自然数)に分割し、視野角特性をn段階に変更可能な表示装置を構成している。本実施形態では説明の簡略化のため、n=3の場合を例示して説明する。
図17に示すように、本実施形態では、R画素31、G画素32及びB画素33が存在する。そして、R画素31は、「色相が同一のR」である3つの発光領域として、R−1領域311、R−2領域312、R−3領域313で形成されている。第1の発光領域(R−1領域311)形状の中に、第2の発光領域(R−2領域312、R−3領域313)形状の重心が含まれる、好ましくは第1の発光領域形状の重心と第2の発光領域形状の重心が一致する。また、R−2領域312はR−1領域311の周囲を囲むように配置されている。さらにR−3領域313はR−2領域312の周囲を囲むように配置されている。
本実施形態においても、図2(B)で説明したように、R−2領域312やR−3領域313に一部隙間が空いていても、本発明の効果が十分得られる。また、R−1領域311はマイクロレンズ111の光軸のほぼ中心部にくるように配置されている。
同様にして、G画素32にも3つの発光領域として、G−1領域321、G−2領域322、G−3領域323が形成されている。同様にして、B画素33にも3つの発光領域として、B−1領域331、B−2領域332、B−3領域333が形成されている。
図18は、図17の1画素のD−D線断面図である。図18に示すように、本実施形態が第2実施形態と異なるのは、マイクロレンズ111が同一画素内の3つ以上の複数の発光領域を覆っている点である。レンズの光軸中心は同心円状に配置されている複数の発光領域の中心とほぼ等しくなるように配置されている。本実施形態はマイクロレンズ111が3個の発光領域全体を覆っている場合である。
図19は、図18の画素の視野角特性を示す概略図である。図19に示すように、レンズ光軸中心付近に配置されたR−1領域311と、同心円状に配置されたR−2領域312、R−3領域313がある。レンズ光軸中心付近に配置されたR−1領域311から出射された光の経路411は、マイクロレンズ111により集光されて垂直方向に光線が曲げられる。すなわち、R−1領域311から出射された光で表示装置を表示すると、視野角の狭い表示装置が得られる。
次に、レンズ光軸中心付近から少し外側に離れた位置に配置されたR−2領域312から出射された光の経路412は、マイクロレンズ111により集光されて垂直方向よりやや外側に光線が曲げられる。R−2領域312は環状に形成されているため、図19ではR−2領域312が2箇所あるように見える。この2箇所からの出射光の和が実際にR−2領域312からの発光の広がりである。すなわち、R−2領域312から出射された光で表示装置を表示すると、R−1領域311からの光に比べてやや視野角の広い表示装置が得られる。
同様に、レンズ光軸中心付近から最も離れた位置に配置されたR−3領域313から出射された光の経路413は、マイクロレンズ111により集光されて、R−2領域312からの出射光よりやや外側に光線が曲げられる。すなわち、R−3領域313から出射された光で表示装置を表示すると、R−2領域312からの光に比べてやや視野角の広い表示装置が得られる。
次に、本実施形態の表示装置(有機ELパネル)11の動作について説明する。R,G,B各画素の視野角特性の異なる領域は、独立して点灯・消灯を選択可能な画素回路(制御回路)で駆動する。具体的には、例えば、R画素は、R−1領域とR−2領域とR−3領域を独立して点灯消灯することが可能である。
図20は、本実施形態における有機EL素子を含む画素回路14の構成例を示す概略図である。図20に示すように、ゲート信号線P1がTFT(M1)のゲート端子に接続される。またゲート信号線P2が、有機EL素子Aの選択制御線としてTFT(M3)のゲート端子に接続される。さらにゲート信号線P3が、有機EL素子Bの選択制御線としてTFT(M4)のゲート端子に接続される。そしてゲート信号線P4が、有機EL素子Cの選択制御線としてTFT(M5)のゲート端子に接続される。データ信号として電圧データVdataがデータ信号線から入力され、TFT(M1)のドレイン端子に接続される。有機EL素子Aのアノード電極はTFT(M3)のソース端子に接続されており、カソード電極は接地電位CGNDに接続されている。有機EL素子Bのアノード電極はTFT(M4)のソース端子に接続されており、カソード電極は接地電位CGNDに接続されている。有機EL素子Cのアノード電極はTFT(M5)のソース端子に接続されており、カソード電極は接地電位CGNDに接続されている。
TFT(M3)及びTFT(M4)及びTFT(M5)のドレイン端子は共通化され、TFT(M2)のドレイン端子に接続される。TFT(M2)のソース端子は電源電位に接続される。TFT(M1)のソース端子は、容量C1の一端に接続されると同時に、TFT(M2)のゲート端子に接続される。容量C1の他端は電源電位である。
次に、図20の画素回路14による本実施形態の表示装置の動作について説明する。例えば、画素回路14がR画素の場合、有機EL素子Aは「最も広い視野角特性」のR−3領域に配置された有機EL素子である。また有機EL素子Bは「次に広い視野角特性」のR−2領域に配置された有機EL素子である。さらに有機EL素子Cは「視野角の狭い視野角特性」のR−1領域に配置された有機EL素子である。G画素・B画素についても同様である。
データ書き込みは第1の実施形態と同様である。視野角を狭くしたい場合には、画素の発光期間において、P4信号をHIレベル、P2信号,P3信号をLOWレベルにする。視野角特性の狭い光学特性をもった領域であるR−1領域311、G−1領域321、B−1領域331のみを点灯するため、有機ELパネル11は視野角特性の狭い性能が得られる。
やや視野角を広げたい場合には、画素の発光期間において、P3信号をHIレベル、P2,P4信号をLOWレベルにする。視野角特性のやや広い光学特性をもった領域であるR−2領域312、G−2領域322、B−2領域332のみを点灯するため、有機ELパネル11は視野角特性のやや広い性能が得られる。ただい、このときP4信号をHIレベルにしてもよい。そうすることで正面方向の明るさを高めることが可能となる。また、このときP4信号をP3信号より短い時間HIレベルにしてもよい。そうすることで正面方向は視野角が狭く効率の高い発光を利用して明るくしつつ、正面以外の方向との明るさの差を抑えることが可能となる。
最も視野角を広げたい場合には、画素の発光期間において、P2信号をHIレベル、P3,P4信号をLOWレベルにする。視野角特性の最も広い光学特性をもった領域であるR−3領域313、G−3領域323、B−3領域333のみを点灯するため、有機ELパネル11は視野角特性の最も広い性能が得られる。ただし、このときP3、P4信号をHIレベルにしてもよい。そうすることで正面方向の明るさを高めることが可能となる。また、このときP3信号,P4信号をP2信号よりも短い時間HIレベルにしてもよい。そうすることで正面方向は視野角が狭く効率の高い発光を利用して明るくしつつ、正面以外の方向との明るさの差を抑えることが可能となる。
<第8の実施形態>
次に図21及び図22を参照して、第8の実施形態の表示装置について説明する。図21は、第8の実施形態の表示装置における画素の発光領域配置を例示する概略図である。図22は、図21に示す有機EL素子とマイクロレンズの断面図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は説明を省略し、同一の構成要素には同一の符号を付している。
本実施形態では、第7の実施形態と同様に、発光領域をn個(nは2以上の自然数)に分割し、視野角特性をn段階に変更可能な表示装置を構成している。本実施形態では説明の簡略化のため、n=3の場合を例示して説明する。
図21及び図22に示すように、本実施形態が第7の実施形態と異なるのは、マイクロレンズ111の直径がやや小さく、最外周の発光領域はマイクロレンズ111に覆われていない点である。ここで色相がR画素の場合について説明すると、最外周に配置されたR−3領域313がマイクロレンズの外側に配置されている。R−3領域313から出射された光はマイクロレンズで曲げられないため、R−2領域312からの出射光より外側に光線が進む。その結果、R−3領域313から出射された光で表示装置を表示すると、R−2領域312からの光に比べて視野角の広い表示装置が得られる。このときの視野角の広さは、図18の形状のR−3領域313から出射された光よりも更に広い視野角を有している。G画素及びB画素の色相についても同様の効果が得られる。動作についても第7の実施形態と同様である。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
20 基板、21 アノード電極、23 有機化合物層、24 カソード電極、31 R画素、32 G画素、33 B画素、311 R画素のR−1領域、312 R画素のR−2領域、321 G画素のG−1領域、322 G画素のG−2領域、331 B画素のB−1領域、332 B画素のB−2領域

Claims (6)

  1. 発光素子を備える画素を複数有し、
    前記画素は、同一の色相で、かつ異なる視野角特性を有する第1の発光領域と第2の発光領域とを有し、
    前記第1の発光領域形状の中に、前記第2の発光領域形状の重心が含まれることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2の発光領域は、前記第1の発光領域の周囲を囲むように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1の発光領域形状の重心と前記第2の発光領域形状の重心が一致することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記第1の発光領域と第2の発光領域のうちの少なくとも一つの発光領域は、集光又は拡散作用を有する光学部材で覆われていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記第1の発光領域と第2の発光領域は、それぞれ独立して発光もしくは非発光を制御可能な制御回路を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記発光素子は、陽極と陰極からなる一対の電極間に発光層を含む有機化合物層を挟持してなる有機EL素子であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の表示装置。
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