JP2012112238A - 浅瀬の取水に適したスクリーンインテーク装置 - Google Patents

Abstract

【課題】通常の取水用スクリーンの全ての属性を提供し、かつ、浅瀬での応用に適した非常に低い突出を提供する。
【解決手段】スクリーンインテーク１００は、水源の床上に横たわるコンクリート製プラットフォーム６０を持つ。スクリーンインテークは、該プラットフォーム上にアンカーされ、その上で半円筒形を成す。プラットフォームの一端のバリアは、水流を分ける。スクリーンインテークは半円筒形のボディ１２０と半円筒形のスクリーン１１０を持つ。スクリーンインテーク内の仕切壁がボディの空洞とスクリーンの内部空間とを区切り、少なくとも１つの流れ変更器が該内部空間を該空洞に通じさせる。この流れ変更器もプラットフォームで半円筒形に形成する。半円筒形に形成することは、上下にその直径の半分のクリアランスが必要とされる従来のものに比べて、プラットフォーム上のスクリーンインテークの水源での突出をかなり低くすることができる。
【選択図】図４Ａ

Description

本発明は、浅瀬の取水に適したスクリーンインテーク（intake: 取水）装置に関する。飲料水プラント、製造プラント、灌漑システム、発電施設などは、その稼働のために大量の水を必要とする。水を集めるために、様々な水収納体においてスクリーンインテーク（スクリーン取水装置）が使用される。図１Ａに示すように、スクリーンインテーク１０の一般的なタイプは、中央ボディ１４の両側に２つのスクリーン１２Ａ，１２Ｂを具えたティー構造を持つ。排出口１６は、中央ボディ１４からスクリーンインテークシステムの構成要素に接続するために接続する。

スクリーンインテーク１０は、水中生物から守り、該インテークのスクリーン１２Ａ，１２Ｂの長さに沿ってゴミがたまるのを防ぐように設計されねばならない。これをなすために、該スクリーンを流れる流速が或る最大ピークレベル以下を保つようにされねばならず、それは約０．５ｆ／ｓである。流れ抵抗を減少し且つ流速をスクリーン表面にわたって均一化するための一手法は、スクリーンインテークの内側で流れ変更器（Flow Modifier）を使用することである。例えば、本出願人であるジョンソン・スクリーンズ社は、米国特許第６０５１１３１号及び第６７１２９５９号に示された流れ変更器を使用して流れを均一にするよう改善している。これらの特許の全体が参照によって本願明細書に組み込まれる。

水路の源で使用されるとき、スクリーンインテーク１０はそれを囲む水の層が或る最小距離よりも小さくならないように配置されねばならない。図１Ｂに示すように、スクリーンインテーク１０は該スクリーンインテーク１０の上下において、該インテークの直径の少なくとも半分のクリアランスを必要とする。例えば、該スクリーンインテーク１０が直径２４インチであれば、適正な動作のためには該インテーク１０の上下において12インチのクリアランスを必要とする。従って、直径２４インチのスクリーンインテーク１０は、４８インチ（4フィート）の合計最小深さの水中でしか装備できない。

インテークシステムが利用可能な水源は、だんだん浅くなってきている。浅瀬での利用のために、フラットなスクリーン、上限速度、又は閉じ込め（cribbing）が水源での取水のために過去使用されてきた。これら従来技術は、水源の底にフラットに設置される。しかし、フラットであることは、これらのタイプのスクリーンが流れにさらされるときの偏りと強度の問題及びゴミの問題をもらす。加えて、これらのタイプのスクリーンは、ゴミをきれいにかたづけておくことが困難である。最後に、フラットスクリーンは、該スクリーン表面領域にわたる流れの分配を不均一にさせ得る。これは動作中に問題となり得る。

本発明の課題は、上述した1又はそれ以上の問題を解決し、若しくは少なくともその影響を軽減することにある。

スクリーンインテークは、水源の床（底）上に横たわるベースを持つ。このベースは、前記床上に横たわり且つ上面を持つコンクリート板又はプラットフォームで構成できる。スクリーンインテークは、該ベース上に配置し、その上で半円筒形を成す。アンカーはスクリーンインテークのエッジ（縁部）をベースの上面に据え置くことができる。川若しくは強い流れでの応用において、該ベースは、水源の水の流れにおいてその一端に置かれるバリアを好ましくは持ち、ゴミ及び汚泥をスクリーンインテークから跳ね返す。

このスクリーンインテークは、第１及び第２のスクリーンをその両端に備えたボディを具備する。各スクリーンは、該ベース上で半円筒形を成しており、かつ、その内部に内部空間を有する（規定する）。この内部空間は該ボディ内の空洞に繋がっていて、スクリーンから入り込んだ水源の水が該ボディを通って共通の排出口から出るようになっている。

第１及び第２のスクリーンは、それぞれ、スクリーンの側壁と、閉鎖された遠位端部と、開放された近位端部とを持つ。開放された近位端部は前記ボディに取り付けられ、閉鎖された遠位端部は半円形の端部壁を持つ。好ましくは、スクリーンインテークは、ボディの空洞とスクリーンの内部空間との間に配置された仕切壁を持つ。少なくとも１つの流れ変更器が該仕切壁に配置される。流れ変更器は、一方の開放端がスクリーンの内部空間に繋がり、他方の開放端がボディの空洞に繋がる。流れ変更器は、入れ子状になった２又はそれ以上の流れ変更器を持っていてよく、これらの流れ変更器は前記ベースで半円筒形を成している。

スクリーンインテークは、スクリーンのゴミを清掃するために使用される空気の供給を受ける用途で、スクリーン内に配置されたマニフォールドを持っていてもよい。スクリーンの構成は、スクリーンの長さ方向に配置された複数のリブを使用でき、且つ、該リブに対して横に配置された複数のワイヤを使用できる。全体的に、ベースの上面に設置された半円筒形のスクリーンインテークは、通常の取水用スクリーンの全ての属性を提供し、かつ、浅瀬での応用に適した非常に低い突出を提供する。

上述の概要は、可能性のある各実施例又は本発明のすべての態様をまとめることを意図するものではない。

従来技術によるスクリーンインテークの斜視図。

川のような浅瀬の水源で使用される従来のスクリーンインテークを示す図。

本発明に従うスクリーンインテークシステムの平面図。

本発明に従うスクリーンインテークシステムにおいてプラットフォーム上に置かれたスクリーンインテークの平面図。 本発明に従うスクリーンインテークシステムにおいてプラットフォーム上に置かれたスクリーンインテークの側面図。 本発明に従うスクリーンインテークシステムにおいてプラットフォーム上に置かれたスクリーンインテークの端面図。

従来技術との比較のために示す本発明に従う２４インチの半円筒形スクリーンインテークの端面図。 本発明との比較のために示す従来技術に従う２４インチのティー構造の円筒形スクリーンインテークの端面図。

本発明に従うスクリーンインテークの１スクリーン部分を示す図。

本発明に従うスクリーンインテークの一例を示す平面図。 同スクリーンインテークの端面図。 同スクリーンインテークの別の端面図。

第１のタイプの流れ変更器を示す平面図。 同第１のタイプの流れ変更器の端面図。

第２のタイプの流れ変更器を示す平面図。 同第２のタイプの流れ変更器の端面図。

図２に示したスクリーンインテークシステム５０は２つのスクリーンインテーク１００を持つが、それ以上又はそれ以下のスクリーンインテーク１００を使用してもよい。各スクリーンインテーク１００は、川のような水源の流れ内に設置されたベース若しくはプラットフォーム６０の上に置く。図３Ａ及び３Ｂは、該プラットフォーム６０の上面図及び側面図である。該プラットフォーム６０は、コンクリート板又はそれに類するもので構成することができ、水源の床（底）上に横たえることができる。図３Ｂに示すように、該プラットフォーム６０は、水源の床（底）から上に好ましくは少なくとも３乃至4インチ（約７乃至１０ｃｍ強）程度出ている。

川又は流れのあるその他の適用場所において、プラットフォーム６０の前端は、スクリーンインテーク１００の前方で水流をカットする、突出したバリア（障害物）６２を持つ。該突出したバリア６２は、好ましくはその先端で角度を成していて、水、ゴミ、汚泥の通り道を分ける。加えて、図３Ｂに示すように、該突出したバリア６２は、プラットフォーム６０上に置かれたスクリーンインテーク１００の高さのあたりまで好ましくは延びている。該バリア６２は、プラットフォーム６０とは別体に構成されてもよいし、あるいは一体的に形成されてもよい。該バリア６２の変形例として、スクリーンインテーク１００が突出した端部を備えていてもよい。

図３Ａに示すように、スクリーンインテーク１００は、ボディ（中央ボディ）１２０の両側に２つのスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂを具えたティー構造を持っていてよい。端部壁１１５Ａ，１１５Ｂはスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの両端を閉じており、排出口（中央排出口）１３０が中央ボディ１２０から延びている。別の例として、１つのボディ１２０の他端が閉じていて、第２のスクリーン部１１０を具備していない構成で、スクリーンインテーク１００が排出口１３０を備えた該１つのボディ１２０に接続された１つのスクリーン部１１０からなる構成であってもよい。

図３Ｃに示すように、スクリーンインテーク１００はプラットフォーム６０の上面で半円筒形を成している。概ね、スクリーンインテーク１００は、半円形の端部壁１１５Ａ，１１５Ｂと共にスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂとしての半円筒形スクリーンを持つ。ボディ１２０は、半円筒形の側壁を持っていてよいが、その他の構造を採用してもよい。これらの構成要素（１１０，１１５，１２０）の各々は、この技術分野で公知の技術を使用して一緒に固定されることができる。一例において、スクリーンインテーク１００は、これらの相互接続された構成要素（１１０，１１５，１２０）の端部に取り付けられる平らな底部要素を持つ。そのような平らな底部は、プラットフォーム６０の上面に止めることができ、アンカーボルト６４又はその他要素がスクリーンインテーク１００をプラットフォーム６０に止めるために使用され得る。

別の例として、スクリーンインテーク１００は、接続された構成要素（１１０，１１５，１２０）の端部に取り付けられる楕円の平らな底部要素を持たなくてもよい。その代わりに、相互接続されるボディ１２０、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂ、端部壁１１５Ａ，１１５Ｂの自由端は、プラットフォーム６０に直接的にフィットでき、かつ、アンカーボルト６４又はその他要素を使用して取り付けることができるようにしてもよい。例えば、プラットフォーム６０は、スクリーンインテーク１００よりも幾分、例えば約３インチ程度だけ、大きい長さと幅を持つようにすることができる。プラットフォーム６０は、その周囲全体に規定された複数の孔を持っていてよく、これはプラットフォーム６０上にスクリーンインテーク１００を固定するコンクリートアンカーボルト６４用の孔である。

更に別の構成では、スクリーンインテーク１００はプラットフォーム６０の材質内に部分的に埋め込まれた円筒形（若しくは少なくとも部分的に円筒形）のスクリーンインテークであってもよい。この構成では、この分野で利用可能な技術を用いてプラットフォーム６０を製造するときに、完全な円筒形若しくは少なくとも部分的に円筒形のスクリーンインテーク１００がプラットフォーム板のコンクリート内に埋め込まれるようにすることができる。

組み立てに際して、陸上でスクリーンインテーク１００がプラットフォーム６０上に予め構築されるようにしてよく、そして、両要素６０，１００が水源の床（底）に沈められるようにしてよい。別の例として、スクリーンインテーク１００とプラットフォーム６０が別々に構築されてもよい。プラットフォーム６０が水源の床（底）に設置され、それからスクリーンインテーク１００がプラットフォーム６０の上面にアンカーボルト６４で固定されるようにしてよい。これらの及びその他の構築形態がスクリーンインテークシステム５０のために使用し得る。

図２に示すように、スクリーンインテーク１００のパイプ排出口１３０は、取水した水を使用するように構成された施設（図示せず）に配管５２によって接続する。好ましくは、複数のスクリーンインテーク１００及びプラットフォーム６０がそれぞれの流路に重ならないように互い違いに配置されるとよい。水源の水底寄りに据え付けられたスクリーンインテーク１００は、従来のスクリーンと比べて同じ流れ内に取り付けるのに必要な深さを低減する。例えば、スクリーンインテーク１００は直径２４インチ（半径１２インチ）に規定できる。これは適切な動作のために、該スクリーンインテーク１００の上に１２インチのクリアランスが要求される。

例えば、図４Ａに示すように、２４インチの直径ｄを持つ本発明のスクリーンインテーク１００は、たった２０インチ程度のトータル最小動作水深Ｄ１で動作できる。これは、図４Ｂに示すような従来技術の直径２４インチのティー構造スクリーン１０を使用する従来システムに対して利点を有する。そのような従来のティー構造スクリーン１０は、４８インチの水深Ｄ２を必要とする。

図３Ａ，３Ｂに示すように、各スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂは、該各スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂ内に水を導入するための複数のスロットを有する。このスロットは、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの軸線に対して横向き又は平行であってよい。好ましくは、浮き出たワイヤをスベースを空けて配置した覆い構造（wrap）が該スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂのスロットを形成するが、該スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂは複数のスロットを形成してなる１つのソリッドパイプ部材でなっていてもよい。該スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂは、スクリーンの表面領域全体にわたって均一に流れを分配し続ける。カーブして丸みを帯びたスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂは、突出を低くする一方で、スクリーンインテークに強度を与えることができる。従って、カーブしたスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂは、スクリーン表面を支持するための構造的支持物をその内部に追加的に設ける必要性をなくす。

図５に示すように、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの構成の一形態は、複数の浮き出たワイヤ１１２と支持バー１１４とを具備する。一実施形態において、複数の支持バー１１４がスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの長さ方向に沿って延び、複数の浮き出たワイヤ１１２が円周方向に覆いかぶさり、この分野で公知の技術を用いて、支持バー１１４に溶接してスクリーン部１１０を形成する。浮き出たワイヤ１１２は、好ましくは、外側に面するワイヤ１１２の基部が幅広の楔形又はＶ字形であり、スクリーン表面上でのゴミの滑りを促進する。例えば、この浮き出たワイヤ１１２は、ジョンソン・スクリーンズ社から入手できるVEE-WIRE（登録商標）であってよい。（VEE-WIREは、ウェザーフォード／ラム社の登録商標である。）

スクリーンインテーク１００の別の例は、図６Ａ〜６Ｃに示されている。このスクリーンインテーク１００は、前述のように、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂ、端部壁１１５Ａ，１１５Ｂ、中央ボディ１２０、排出口１３０を具備する。また、スクリーンインテーク１００は図６Ａ〜６Ｃに示すように半円筒形に形成され得る。スクリーンインテーク１００は、前述したように、プラットフォームの上面に設置するために、閉じた又は開いた底部１１７を持っている。

これらの特徴に加えて、スクリーンインテーク１００は空気逆洗浄用の配管１４０とスクリーンインテーク１００内にバースト空気を逆流させてゴミを除去するためのヘッダ１４２とを備える。空気逆洗浄用のヘッダ１４２は、空気逆洗浄用の配管１４０に繋がり、かつ、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂ及び中央ボディ１２０の内側に配置されている。使用時に、配管１４０及びヘッダ１４２はスクリーンインテーク１００が空気バーストで逆洗いされるようにして、ゴミを除去する。これらの特徴は、ジョンソン・スクリーンズ社のハイドロバーストシステムに基づくものを使用できる。概して、このハイドロバーストシステムは、コンプレッサ、タンク、バルブ、制御装置を使用して、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂ内に空気バーストを発生させる。これが定期的に行われると、空気バーストがゴミをスクリーン表面から洗い流す。

空気逆洗浄システムに加えて、本発明のスクリーンインテーク１００は、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂにおいて内部に配置された流れ変更器を含むことができる。この流れ変更器は、逆洗浄システムと共に、若しくは単独で、使用できる。流れ変更器の更なる詳細について、図７Ａ，７Ｂ，８Ａ，８Ｂを参照して以下説明する。なお、図７Ａ及び８Ａにおいては、図示の便宜上、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂ及び中央ボディ１２０を中央軸線に沿う上半分を除去し、その内部を露出して内部構造が判るように図示している。

図７Ａ，７Ｂ，８Ａ，８Ｂに示されたスクリーンインテーク１００は、中央ボディ１２０の両端部にそれぞれ接続された第１及び第２のスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂを持つＴ型構成（ティー構造）からなっている。中央ボディ１２０は、その内部が空洞１２２であり、半円筒形の側壁１２４及び相対向する仕切壁（transition wall：変り目壁）１２６Ａ，１２６Ｂを有する。排出導管１３０は、側壁１２４に設けられた開口１３２に繋がっており、流体取り込み装置（図示せず）の他の構成要素に接続するためのフランジを具備している。両方の仕切壁１２６Ａ，１２６Ｂは、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの各一方からの流れを受け入れる中央開口１２８を持つ。

両方のスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂが、中央ボディ１２０の各仕切壁１２６Ａ，１２６Ｂに接続される開放端と端部壁１１５Ａ，１１５Ｂとをそれぞれ持つ。端部壁１１５Ａ，１１５Ｂはゴミをそらす形状とされていてもよいし、そのような形状とされていなくてもよい。各スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂは、半円筒形であり、前述したように、該各スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂ内に水を取り込むための複数のスロットを形成している。再び言うと、このスロットは、スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの軸線に対して横向き又は平行であってよい。好ましくは、浮き出たワイヤ１１２をスベースを空けて配置した覆い構造（wrap）が該スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂのスロットを形成するが、該スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂは複数のスロットを形成してなる１つのソリッドパイプ部材でなっていてもよい。

仕切壁１２６Ａ，１２６Ｂにおける中央開口（通路）１２８は、好ましいスクリーン表面流速を維持するように、スクリーン表面での流速を制御するのに十分なものとされる。しかし、各仕切壁１２６Ａ，１２６Ｂは、該中央開口１２８に配置されて流速を更に制御する流れ変更器（flow modifier）１５０を好ましくは具備する。概して、このスクリーンインテーク１００は、該中央開口１２８内に配置され且つスクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの内部空間に部分的に配置された１又は複数のパイプを持つ流れ変更器１５０を使用できるる。この１又は複数のパイプを持つ流れ変更器１５０により、該スクリーン部１１０Ａ，１１０Ｂの内側からの流体を、中央開口１２８を介して、中央ボディ１２０の空洞１２２に伝達する。

図７Ａ，７Ｂの実施例に係るスクリーンインテーク１００は、中央開口１２８内に配置される流れ変更器１５０用に単一の流れパイプ１６０を使用する。図８Ａ，８Ｂの実施例に係るスクリーンインテーク１００は、中央開口１２８内で入れ子状に配置される二重の流れパイプ１７０，１８０を使用する。両方の配置例において、流れ変更器１５０のパイプ１６０，１７０，１８０は、底面が開放又は閉鎖した半円筒形のものを実際には用いることができるが、完全な円筒形のものを仕切壁１２６Ａ，１２６Ｂの開口１２８において偏心配置して使用することもできる。

図７Ａ，７Ｂ及び図８Ａ，８Ｂのスクリーンインテーク１００及び流れ変更器１５０は、スクリーンのスロットでの入口速度を好ましいピーク値（最高値）まで減少するように設計されている。好ましいピーク値とは、或る実例において、約０．１３５ｍ／ｓ又は０．５ｆ／ｓであってよい。低い入口速度は周辺の水生生物を保護し、かつ、ゴミが詰まるのを防止する。設計者は、許容される最高流速に近く且つ可能な限りスクリーン表面で均一に流れを分布させるように、スクリーン表面での平均的な流れを維持するように、流れ変更器のパイプ１６０，１７０，１８０の長さ、直径、流れ断面積、その他の変数要素を設計・構成する。流れ変更器が図８Ａに示すような２つのパイプ１７０，１８０を使用する場合、例えば、大径のパイプ１７０は、スクリーン部１１０の直径の約５０％、スクリーン部１１０の長さの約１６％であってもよい。外側のパイプ１７０内に入れ子になる小径パイプ１８０は、外側パイプ１７０の直径の約７０％、スクリーン部１１０の長さの約６７％であってもよい。流れ変更器１５０の設計に関する更なる詳細は、米国特許第６０５１１３１号に開示されており、その全体が本書に組み込まれる。

明細書及び特許請求の範囲で使用される、「円形」、「円筒形」などの用語は、概念的なものであることを意味しており、その呼び名で知られた一般的な幾何学的形状を述べている。また、「半円形」、「半円筒形」などの用語は、そのような概念的な幾何学的形状のたて軸線に沿う分割を述べるものであり、正確な半分にする必要はない。従って、本書で言う円筒及び半円筒の側壁とは、標準的な幾何学形状における半径によって規定されることができる。しかし、本書で言う円筒及び半円筒の側壁とは、複数の角度を持つ表面、サイクロイド表面、楕円表面、長円表面、放物線表面、その他任意のカーブした表面、によって規定されるものであってもよい。上述した好ましい実施例及びその他の実施例の説明は、出願人によって考えられた発明のコンセプトの範囲又は応用を限定又は限界付けることを意図するものではない。ここに含まれた発明のコンセプトを開示することに代えて、出願人は添付の特許請求の範囲によって付与される全ての特許権を希望する。従って、添付の特許請求の範囲は、クレームした範囲内及びそれとの均等物に及ぶ汎ゆる変形及び変更を含む。

１００ スクリーンインテーク
６０ プラットフォーム（ベース）
６２ バリア（障害物）
１２０ ボディ（中央ボディ）
１１０Ａ，１１０Ｂ スクリーン部
１１５Ａ，１１５Ｂ 端部壁
１３０ 排出口

Claims (28)

1. 空洞と排出口を持ち、水源内において或る面上に設置されるボディと、
   前記ボディに隣接して前記面上に設置され、かつ半円筒形を成していて、前記ボディの前記空洞に通じる内部空間を有している、少なくとも１つのスクリーンと
   を具備するスクリーンインテーク装置。
2. 前記少なくとも１つのスクリーンは、スクリーン側壁と、閉鎖された遠位端部と、開放された近位端部とを具備し、前記開放された近位端部が前記ボディに取り付けられていて、前記内部空間を前記空洞に通じさせるようにした、請求項１のスクリーンインテーク装置。
3. 前記閉鎖された遠位端部は、半円形を成した端部壁で構成される、請求項１のスクリーンインテーク装置。
4. 前記ボディの前記空洞と前記少なくとも１つのスクリーンの前記内部空間との間に配置された仕切壁と、
   前記仕切壁に配置され、前記少なくとも１つのスクリーンの前記内部空間を前記ボディの前記空洞に通じさせる少なくとも１つの流れ変更器と
   を更に具備する請求項１のスクリーンインテーク装置。
5. 前記少なくとも１つの流れ変更器は、入れ子状になった少なくとも２つの流れ変更器からなる、請求項４のスクリーンインテーク装置。
6. 前記少なくとも１つの流れ変更器は、前記面で半円筒形になっている、請求項４のスクリーンインテーク装置。
7. 前記水源の床に横たえられるベースを更に具備し、該ベースが前記面を持ち、前記ボディ及び前記少なくとも１つのスクリーンが該ベースの前記面上に設置される、請求項１のスクリーンインテーク装置。
8. 複数のアンカーにより、前記ボディ及び前記少なくとも１つのスクリーンの縁部を前記面上に固定するようにした、請求項７のスクリーンインテーク装置。
9. 前記ベースは、前記水源の流路内でその一端に配置されるバリアを具備する、請求項７のスクリーンインテーク装置。
10. 前記バリアは、前記ベース上に配置された前記ボディの高さまで延びている、請求項９のスクリーンインテーク装置。
11. 空気の供給を受けるために、前記少なくとも１つのスクリーン内に配置されたマニフォールドを更に具備する、請求項１のスクリーンインテーク装置。
12. 前記少なくとも１つのスクリーンは、
    前記少なくとも１つのスクリーンの長さ方向に配置された複数のリブと、
    該リブに対して横に配置された複数のワイヤと
    を備える請求項１のスクリーンインテーク装置。
13. 前記ボディは、前記面で半円筒形になっている、請求項１のスクリーンインテーク装置。
14. 水源の床に横たえられるベースと、
    空洞と排出口を持ち、前記ベース上に設置されるボディと、
    前記ボディに隣接して前記ベース上に設置され、かつ前記ベース上で半円筒形を成していて、前記ボディの前記空洞に通じる内部空間を有している、少なくとも１つのスクリーンと
    を具備するスクリーンインテーク装置。
15. 前記少なくとも１つのスクリーンは、前記ボディの両端に隣接して前記ベース上に設置された第１及び第２のスクリーンを具備する、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
16. 前記少なくとも１つのスクリーンは、スクリーン側壁と、閉鎖された遠位端部と、開放された近位端部とを具備し、前記開放された近位端部が前記ボディに取り付けられている、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
17. 前記閉鎖された遠位端部は、半円形を成した端部壁で構成される、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
18. 前記ボディの前記空洞と前記少なくとも１つのスクリーンの前記内部空間との間に配置された仕切壁と、
    前記仕切壁に配置され、前記少なくとも１つのスクリーンの前記内部空間を前記ボディの前記空洞に通じさせる少なくとも１つの流れ変更器と
    を更に具備する請求項１４のスクリーンインテーク装置。
19. 前記少なくとも１つの流れ変更器は、入れ子状になった少なくとも２つの流れ変更器からなる、請求項１８のスクリーンインテーク装置。
20. 前記少なくとも１つの流れ変更器は、前記面で半円筒形になっている、請求項１９のスクリーンインテーク装置。
21. 前記ベースは、前記水源の床に横たえられるコンクリート板でなり、前記ボディ及び前記少なくとも１つのスクリーンが該コンクリート板上に設置される、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
22. 複数のアンカーにより、前記ボディ及び前記少なくとも１つのスクリーンの縁部を前記ベース上に固定するようにした、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
23. 前記ベースは、前記水源の流路内でその一端に配置されるバリアを具備する、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
24. 前記バリアは、前記ベース上に配置された前記ボディの高さまで延びている、請求項２３のスクリーンインテーク装置。
25. 空気の供給を受けるために、前記少なくとも１つのスクリーン内に配置されたマニフォールドを更に具備する、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
26. 前記少なくとも１つのスクリーンは、
    前記少なくとも１つのスクリーンの長さ方向に配置された複数のリブと、
    該リブに対して横に配置された複数のワイヤと
    を備える請求項１４のスクリーンインテーク装置。
27. 前記ボディは、前記ベース上で半円筒形を形成している、請求項１４のスクリーンインテーク装置。
28. 上面を持つプラットフォームを構築することと、
    該プラットフォームの上面にボディを取り付けることと、
    前記プラットフォームの上面に少なくとも１つの半円筒形のスクリーンを取り付け、該少なくとも１つの半円筒形のスクリーンの内部空間が前記ボディの空洞に通じるようにすることと、
    前記プラットフォーム、ボディ、少なくとも１つの半円筒形のスクリーンを水源内に配置することと、
    前記ボディの排出口を配管に接続すること、
    からなるスクリーン取水方法。

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