JP2012110540A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面シートと、裏面シートと、該両シートの間に介在される吸収体とを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の排泄部対向領域に長手方向の側端から幅方向外方に突出する一対のウイング部とを有する吸収性物品であって、前記ウイング部は不織布からなり、前記不織布は構成繊維同士の交点付近にインク集合部を有し、前記不織布の非肌当接面側には、下着に固定するための粘着部が形成されており、該粘着部が存在する領域に対向する不織布内に前記インク集合部が形成されている吸収性物品。
【選択図】図1
Description
通常、前記ウイング部の構成素材として、粘着部の良好な形成のため平滑性のあるものが用いられ、例えばフィルム材又はフィルム材と他の不織布とを積層したシートなどである。そのほかに特許文献1には、伸縮性のある不織布においても熱融着による部分的なフィルム化によって粘着部の形成を可能としたものが開示されている。しかし、前記ウイング部は装着後に使用者の足の付け根にあたるため、粘着部の形成面と異なる肌側面の素材としては、フィルム材のような平滑性の高いものでない、より肌触りの良いものが望まれる。近年、仕事を持つ女性が多くなるにつれ、生理中に生じる様々な不快感の軽減は不可欠でありそのニーズは高まっている。
また生理用ナプキン等の吸収性物品について、使用者の生理時の憂鬱な気分を少しでも和らげることを目的として図柄等を施したものが種々ある(例えば、特許文献2参照)。このような図柄等が不織布からなるウイング部にあれば、ナプキンの使用時に手に触れて目に止まりやすいので使用者の不快感を和らげる心理的効果も期待できる。しかし、図柄等を何らかの印刷法で施すにしても前記不織布が空間の多い密度の疎な構造であるために、その表面に図柄となるインク層を転写し、図柄を形成することは困難であった。
この散在するインク集合部24が図柄を構成する微細な点となる。微細で印象の良い図柄の形成と後述の粘着部22の良好な形成との両立のために、インク集合部24の平均的な大きさ(平面視における面積の円相当径)としては、50〜500μmが好ましく、100〜300μmがさらに好ましい。このインク集合部24の大きさとは、インク集合部24が配設されている繊維交点等の繊維間の大きさであり、電子顕微鏡(JEOL製JCS−5100使用)の拡大画像(100〜200倍)によりインク部分の特定(二値化)後に円相当径を求める画像解析処理の方法により測定することができる。また不織布21の厚みに対してインク集合部24が配設される範囲は、不織布21肌面側表面20aからの厚み全体の60%の位置まであるのが好ましく、45%まであるのがさらに好ましい。このようなインク集合部24の配置とするために、後述の接触印刷においては、インク塗工時に不織布21の本来の厚さに対して30〜60%圧縮するのが好ましく、40〜50%圧縮することがさらに好ましい。同様に、塗布されるインクの量は、0.5〜10g/m2が好ましく、1〜5g/m2がさらに好ましい。
ウイング部30は、インク集合部24を有する上層不織布層31とインク集合部を有さない下層側不織布層32からなる不織布33を具備する。ここで、ウイング部30を折り返す前の伸長した状態で表面シート側にある層を上層といい、裏面シート側にある層を下層という。上層不織布層31の内部において、その非肌面側表面31bに偏倚してインク集合部24が立体的に点在配置されている。上層不織布層31の非肌面側表面31bに下層不織布層32が接合され、下層不織布層32の非肌面側32bに粘着部22が配設されている。このような構成により、粘着層22は下層不織布層32の厚みまで含浸してしっかりと固定され、さらに上層不織布層31の非肌面側表面31b周辺のインク集合部24によってそれ以上の粘着剤の含浸が防御され得る。つまり、上層不織布31の肌面側表面31aからより深いところで粘着剤の含浸が抑えられるので、肌面側表面31aでのべたつき抑制がより効果的になされる。さらにインク集合部24においてはインクによる繊維同士の結合が強化されることから、この部分が下層不織布層42近傍にあることでナプキン100使用後にウイング部30を下着から引き剥がす際の部材強度の向上にも資するので好ましい。また、上層不織布層31の肌面側表面31a側にインク集合部24が配設されていないために、不織布の本来の生地が肌に当接することでより良好な装着感を得ることができるので好ましい。
ウイング部40は1層の不織布41からなり、その内部において非肌面側表面41bに偏倚してインク集合部24が立体的に点在配置されている。不織布41の非肌面側表面41bに粘着部22が配設されている。この構成によって、印刷領域23には不織布表面に多少のインク残りがあっても従来のようにシート材表面を覆うインク層は形成されていないため、適度な粘着剤の含浸による粘着部22が形成され得る。またウイング部40では、インク集合部24が非肌面側表面41bの近傍にあることによって、粘着部22周辺の不織布41の繊維同士の結合が強化され、ウイング部40を下着から引き剥がす際などにかかる荷重に対する補強作用も奏し得る。また、粘着部22のべたつきが非塗布面側へ抜けることをより効果的に防止することができるので好ましい。
印刷のない不織布(サンプル3)は粘着剤30g/m2で貼り付き有り、厚み位置21%までにインク集合部24を形成した不織布(サンプル2)では粘着剤70g/m2で貼り付き有りとなり、厚み位置45%までにインク集合部23を形成した不織布(サンプル1)では粘着剤70g/m2で貼り付きがなかった。粘着剤の染み出しを抑制する(含侵性)の観点では、厚み位置は25%以上が好ましい。
2 裏面シート
3 吸収体
4 外周シール部
5 防漏溝
10 吸収性本体
20,30,40 ウイング部
21,33,41 不織布
22 粘着部
23 印刷領域
24 インク集合部
31 上層不織布層
32 下層不織布層
100 生理用ナプキン
Claims (4)
- 肌当接面側に配置される表面シートと、非肌当接面側に配置される裏面シートと、該両シートの間に介在される吸収体とを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の排泄部対向領域に長手方向の側端から幅方向外方に突出する一対のウイング部とを有する吸収性物品であって、前記ウイング部は不織布からなり、前記不織布は構成繊維同士の交点付近にインク集合部を有し、前記不織布の非肌当接面側には、下着に固定するための粘着部が形成されており、該粘着部が存在する領域に対向する不織布内に前記インク集合部が形成されている吸収性物品。
- 前記インク集合部は厚み方向に点在配置されており、該配置が前記不織布の一方の面に偏倚している請求項1記載の吸収性物品。
- 前記不織布の前記インク集合部が偏倚する面とは反対側の面に前記粘着部が形成されて前記ウイング部となる請求項2記載の吸収性物品。
- 前記不織布の前記インク集合部が偏倚する面に前記粘着部が形成されて前記ウイング部となる請求項2記載の吸収性物品。
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