JP2012110540A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の肌にあたるウイング部の風合いや肌触りを向上させて、かつこれを損なわずにデザイン性を高め、下着への固定のための粘着部の糊残りが起こり難く表面のべたつきが抑えられるウイング部を有する吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シートと、裏面シートと、該両シートの間に介在される吸収体とを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の排泄部対向領域に長手方向の側端から幅方向外方に突出する一対のウイング部とを有する吸収性物品であって、前記ウイング部は不織布からなり、前記不織布は構成繊維同士の交点付近にインク集合部を有し、前記不織布の非肌当接面側には、下着に固定するための粘着部が形成されており、該粘着部が存在する領域に対向する不織布内に前記インク集合部が形成されている吸収性物品。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウイング部を有してショーツなどの下着に固定する生理用ナプキン、失禁パッド、パンティーライナーなどの吸収性物品(女性用吸収性物品)に関する。
生理用ナプキンなど下着に装着して使用する吸収性物品には、該物品の側縁外方に突出したウイング部(羽根状部やフラップ部など)を具備するものがあり、該ウイング部には粘着部が配設されている。ナプキン等の使用の際には、前記ウイング部が下着の側縁に沿って折り曲げられて前記粘着部を介して下着に固定される。
通常、前記ウイング部の構成素材として、粘着部の良好な形成のため平滑性のあるものが用いられ、例えばフィルム材又はフィルム材と他の不織布とを積層したシートなどである。そのほかに特許文献1には、伸縮性のある不織布においても熱融着による部分的なフィルム化によって粘着部の形成を可能としたものが開示されている。しかし、前記ウイング部は装着後に使用者の足の付け根にあたるため、粘着部の形成面と異なる肌側面の素材としては、フィルム材のような平滑性の高いものでない、より肌触りの良いものが望まれる。近年、仕事を持つ女性が多くなるにつれ、生理中に生じる様々な不快感の軽減は不可欠でありそのニーズは高まっている。
これに対し、嵩高で柔らかい不織布をウイング部の構成部材とすることによって、股下部分の不快感の軽減を図ることが考えられる。しかし該不織布は、繊維と繊維とが絡み合って形成される空間が多く繊維密度の疎な構造であるため、下着に固定するための粘着剤が不織布の塗布面の反対側まで浸透してべたついたり、不織布の表面強度が弱く粘着剤塗布部分が剥離してしまったりする可能性があった。そのため、前記不織布の素材そのままでは、安定した粘着部を形成し難かった。
また生理用ナプキン等の吸収性物品について、使用者の生理時の憂鬱な気分を少しでも和らげることを目的として図柄等を施したものが種々ある(例えば、特許文献2参照)。このような図柄等が不織布からなるウイング部にあれば、ナプキンの使用時に手に触れて目に止まりやすいので使用者の不快感を和らげる心理的効果も期待できる。しかし、図柄等を何らかの印刷法で施すにしても前記不織布が空間の多い密度の疎な構造であるために、その表面に図柄となるインク層を転写し、図柄を形成することは困難であった。
特開2004−154351号公報 特表2005−523139号公報
本発明は、上記の問題に鑑み、肌にあたるウイング部に風合いや肌触りの良い不織布を採用してもその特性を損なわずに、インクの塗布による図柄等の形成と下着等に固定するための粘着部の形成を可能にし、しかも粘着剤によるウイング部の表面のべたつきが抑えられる吸収性物品の提供を課題とする。
本発明は、肌当接面側に配置される表面シートと、非肌当接面側に配置される裏面シートと、該両シートの間に介在される吸収体とを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の排泄部対向領域に長手方向の側端から幅方向外方に突出する一対のウイング部とを有する吸収性物品であって、前記ウイング部は不織布からなり、前記不織布は構成繊維同士の交点付近にインク集合部を有し、前記不織布の非肌当接面側には、下着に固定するための粘着部が形成されており、該粘着部が存在する領域に対向する不織布内に前記インク集合部が形成されている吸収性物品を提供することにより、上記課題を解決したものである。
本発明の吸収性物品は、肌にあたるウイング部に風合いや肌触りの良い不織布を採用してもその特性を損なわずに、インクの塗布による図柄等の形成と下着等に固定するための粘着部の形成を可能にし、しかも粘着部となる粘着剤がウイング部の表面のべたつきが抑えられるという優れた作用効果を奏する。
本発明の一実施形態としての生理用ナプキンを伸長した状態で肌当接面方向から示した一部切欠斜視図である。 図2(a)は図1に示すII−II線断面の拡大断面図であり、(b)及び(c)は、インク集合部が形成される繊維同士の交点付近の例として示す模式図である。 本実施形態の生理用ナプキンの変形例としてのウイング部の一部の断面を拡大して模式的に示した断面拡大図である。 本実施形態の生理用ナプキンの別の変形例としてのウイング部の一部の断面を拡大して模式的に示した断面拡大図である。
図1は、本発明の一実施形態としての生理用ナプキンを肌当接面方向から示した一部切欠斜視図である。図2(a)は図1に示すII−II線断面の断面図であり、円内図で不織布内部の断面構造を拡大して模式的に示した。また、図2(b)及び(c)は、繊維同士の交点またはその近傍(本発明では単に交点という)に形成した塗工したインクのインク集合部24の例を示す模式図である。
本実施形態の生理用ナプキン100は、肌当接面側に配置される表面シート1、非肌当接面側に配置される裏面シート2、及び両シートに介在された吸収体3を具備する吸収性本体10と、該吸収性本体10の排泄部対向領域に長手方向の両側端から幅方向(X方向)外方に突出する一対のウイング部20とを有する。吸収性本体10において、吸収体3の周縁より外方に延出した表面シート1及び裏面シート2の部分がヒートシール等によって圧着接合されて、外周シール部4となる。前記吸収性本体10の形状は、装着時に着用者の股下部分を介して下腹部側から臀部側へと配される長手方向(Y方向)とこれと直交する幅方向(X方向)とを有する縦長の形状である。なお、本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、下着に接する側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。生理用ナプキンの表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚さという。さらに生理用ナプキンの平面視において相対的に長さのある方向を長手方向といい、この長手方向と直交する方向を幅方向という。前記長手方向は典型的には装着状態において人体の前後方向と一致する。
本実施形態における生理用ナプキン100の肌当接面側には表面シート1の肌当接面側から吸収体3にかけて圧搾した防漏溝5が施されている(図1参照)。防漏溝5は、環状防漏溝5aとその幅方向外方の一対の弓状防漏溝5b,5bとからなる。環状防漏溝5aは、排泄部対向領域から前後端へ亘る全周溝であり、幅方向外方へ湾曲する3つの曲線を長手方向に連結した部分を左右それぞれに有する形状である。弓状防漏溝5bは、幅方向外方に凸形状であり、環状防漏溝5aの排泄部対向領域に対応する部分と相似形状である。排泄部対向領域においては、環状防漏溝5aと弓状防漏溝5bとで吸収体3の左右両側においてそれぞれ二重配置されている。これにより横漏れが効果的に抑制され得る。なお、排泄部対向領域とは、ナプキンが経血もしくはおりもの等の排泄を直接受ける部分及びその近傍をいう。本実施形態における前記排泄部対向領域は、ナプキン100の長手方向中央部分であり、一対のウイング部20に挟まれた領域である。本発明でのウイング部20は、装着者のショーツの股下部に巻きつけて固定するもので、ウイングの非肌当接面にズレ止ホットメルト粘着剤を塗布して固定材(後述の粘着部22)とする。該ウイング部20は、吸収性本体の排泄部(膣口)対向領域に形成される。該領域は、ナプキンの長手方向中央部(昼用のナプキン)であったり、前方(夜用のナプキン)であったりする。なお、本発明の実施態様では、本体とは別部材を用いてウイングを形成したが、バックシートや表面シート、又はサイドシートをウイング形状に延在させてウイングとすることもできる。ウイング部20を別材とすれば、不織布材料から左右一対のウイング形状をカットして取り出すことで、廃棄部分を削減することができる。
ウイング部20は、撥水性の嵩高で繊維密度の疎な不織布21からなり前記吸収性本体10とは独立の部材である。これにより、ウイング部20が肌に触れてもフィルム材のようなごわつき感や平滑性由来のべたつき感を感じることなく柔らかな肌触りとなる。該ウイング部20は、その一方の幅方向端部20iが吸収体3の側縁にかかり、その幅方向外方で表面シート1と裏面シート2とに挟持され、波状接合部4aで圧着固定されている。ウイング部20が撥水性の不織布21からなり波状接合部4aが配設されていることで、経血の横漏れが効果的に抑制され得る。またウイング部20が吸収体3の側縁から波状接合部4aに亘って積層されることによって股下部分のよれ防止の補強材ともなり得る。なおウイング部20及びこの部材となる不織布21において、折り返す前の伸長した状態で表面シート側に向く面を肌面側表面20a、裏面シート側に向く面を非肌面側表面20bとして以下に説明する(図2参照)。この両表面はナプキン装着時には折り返されて向きが反転し、非肌面側表面20bが着衣の外側面に対面して肌面側となり、肌面側表面20aは着衣より外側を向いて非肌面側となる。
本実施形態のウイング部20をなす不織布21には、印刷領域23が配設されている(図1参照)。印刷領域23は疎水性または油性の印刷インクの塗工により形成されており、この塗工されたインクは肌面側表面20a上から不織布21の内部の所定深さにも配されている(図2参照)。不織布21内部のインクは繊維に付着、固定して小さな塊のインク集合部24となる。インク集合部24は、従来の印刷のようにシート材の表面に形成されるインク層とは異なり、不織布内部の繊維同士が融着した交点を利用して厚み方向及び平面方向に散在するように立体配置されている。インク集合部24は交点付近に塗工したインクが乾燥したものからなり、個々のサイズはインクの粘性などにより異なるが、微細なものである。
この散在するインク集合部24が図柄を構成する微細な点となる。微細で印象の良い図柄の形成と後述の粘着部22の良好な形成との両立のために、インク集合部24の平均的な大きさ(平面視における面積の円相当径)としては、50〜500μmが好ましく、100〜300μmがさらに好ましい。このインク集合部24の大きさとは、インク集合部24が配設されている繊維交点等の繊維間の大きさであり、電子顕微鏡(JEOL製JCS−5100使用)の拡大画像(100〜200倍)によりインク部分の特定(二値化)後に円相当径を求める画像解析処理の方法により測定することができる。また不織布21の厚みに対してインク集合部24が配設される範囲は、不織布21肌面側表面20aからの厚み全体の60%の位置まであるのが好ましく、45%まであるのがさらに好ましい。このようなインク集合部24の配置とするために、後述の接触印刷においては、インク塗工時に不織布21の本来の厚さに対して30〜60%圧縮するのが好ましく、40〜50%圧縮することがさらに好ましい。同様に、塗布されるインクの量は、0.5〜10g/mが好ましく、1〜5g/mがさらに好ましい。
このインク集合部24を含む印刷領域23は不織布内部のインク塗工のパターンによって、肌面側表面20aの側より平面視して、1つの図柄となって視認できるようにすることができる。このようにインク集合部24が形成されることで、繊維間の隙間が多い嵩高で柔らかい不織布であっても図柄の塗工が可能となる。インク集合部24の立体的な点在配置によって、その平面視の図柄が従来の印刷による図柄に比べて奥行きのある立体的な図柄となる。また、不織布の表面を覆うインク層が形成されないことによって、さらには、繊維の自由度の小さい繊維交点等にインクが固定され、繊維の可動性が高い部分に固定されにくいため繊維の自由度が保持されて不織布21の柔らかな風合いや肌ざわりが損なわれ難くなる。インク集合部24の形成によって、インクへの直接的な接触が少なくなるのでインクの脱落も生じ難い。
本発明において、インク集合部24が付着する繊維部分は、不織布21の構成繊維同士の交点付近、例えば繊維同士の融着交点やその近傍(図2(b)参照)、複数の交点からなる微小隙間部(図2(c)参照)である。インク集合部24は、前記繊維同士の交点付近を埋めるように形成されたインク溜りでその固化したものである。通常、これらの繊維同士の交点付近はインクに限らず液体が溜りやすい部分である。ナプキン等の吸収性物品においては、前記繊維同士の交点付近は、排泄液や粘着剤等の溜る可能性のある部分でもある。通常このような小さな液溜りは、液を透過させ難い撥水性の不織布においても、液を繊維内部に拡散させる基点ともなり得る。本発明においては、この部分を疎水性または油性インクからなるインク集合部24で予め埋めてしまうことで、撥水性の不織布でのモレの要因の一つである滲み出しの起点となるような不織布内部の液残り(液留まり)を生じ難くさせることができ、不織布21からなるウイング部20の液の防漏機能をより高めることができる。
そして本発明において、このインク集合部24が配された印刷領域23の範囲内において、不織布21の非肌面側表面20bに粘着部22が形成されている(図2(a)参照)。粘着部22は、ウイング部20を下着に固定する手段として、ホットメルト粘着剤等を塗布して形成されている。つまり、粘着部22が存在する領域に対向する不織布21内にインク集合部24が形成されている。不織布21においては、非肌面側表面20bに粘着部22となる粘着剤が塗布されると、不織布の繊維間の毛管力によって繊維間の交点などを基点として所定の厚さまで含浸し粘着部22が形成される。しかし、不織布21内部の所定の厚さまでくると、インク集合部24の配置によって液拡散の基点が潰されているので、それ以上粘着剤が含浸することが抑制される。つまりインク集合部24の存在によって、粘着剤の肌面側表面20aへの浸透が防止されて肌面側表面20aのべたつきが起こり難い。インク集合部24の存在が、製品製造時だけでなく製品出荷後においても、気温条件に係らず肌面側表面20aへの浸透を防止することができる。しかも、インク集合部の存在によって、粘着部22が不織布の繊維間に適度に含浸してしっかりと固定されて剥がれ難くなり得る。その結果、ナプキン100の下着への固定に際し良好な操作性、装着性が得られる。また、インクや粘着剤が不織布21の肌面側表面20aを覆うことがないので、不織布21の良好な風合いや肌触りが損なわれない。
本実施形態においては、肌面側表面20aへの粘着剤の浸透によるべたつきをより効果的に抑えるために、インク集合部24を不織布21の厚み方向において肌面側表面20aに偏倚して配置している。これは、インク集合部24が、不織布21の厚みの中央線tよりも肌面側表面20a側の部分(h)により多く配されていることを意味する。これにより、粘着剤が不織布21の深い位置まで含浸して剥がれにくい強固な粘着部22が形成され、かつ肌面側表面20aへの粘着剤の抜けが効果的に防止され得る。
本実施形態において、インク集合部24を不織布21の内部に点在配置、特に一方の面に偏倚して点在させる方法としては、不織布21の偏倚させたい側の面から接触印刷することが好ましい。此処ではインク集合部24を不織布21の肌面側表面20aに偏倚して点在させる場合について説明する。接触印刷とは、不織布21を厚み方向に圧縮して一時的な繊維の高密度状態を作り出し、その状況下でインクを塗布する印刷のことである。この印刷においては、繊維交点の融着によって作り出される繊維間の隙間以外に、厚み的に異なる位置にある繊維も厚み方向への圧縮によって接近し、小さな繊維間の隙間が多く作り出される。不織布21の肌面側表面20a上の所定の範囲にインクを塗布すると、インクは厚み方向に浸透して繊維上及びこの繊維隙間のうち比較的小さな部分を埋めるように付着する。その後の圧縮状態の開放によって不織布はもとの繊維構造に戻ろうとするが、一時的に作り出された繊維間の隙間は消失し、付着したインクのうち繊維表面に固定できない量が繊維交点に移動し、インク濃度の高い部分を作り出し、この部分が固化する。このようにして、前述のインク集合部24が肌面側表面20aの近傍から厚み方向に離間した位置まで立体的に点在して形成される。基本的にはインクは塗布した位置で厚み方向に分散してインク集合部24となるので、不織布をその外面から見たときに不織布の厚み方向に沿ってインク集合部24同士が重なりにくくなり図柄とするときはその視認性が良好になる。更に、インク集合部24が上述のように形成され固着することで不織布における繊維同士の結合力が強化されるにもかかわらず、不織布の快適な風合いが維持されやすいという利点もある。この印刷方法においては、不織布の表面にインク層を所定の面積で形成する従来の印刷方法とは異なり、インク集合部24が図柄の小さなドットを構成するので細かで鮮明な配色やデザインの配設が可能となる。このことが前述のインク集合部24の立体的な配置と相俟って、様々な図柄の描出を可能にし、視覚による使用者への良い心理的効果を生み出すことができる。配色や印刷濃度は、不織布21の一時的な圧縮の程度とインク量により適宜調整することができる。この2つの調整により、形成されるインク集合部24の配置と数が調整され得る。
本発明におけるインク集合部24形成時は、一時的な圧縮によって形成された高密度状態による毛管現象によってインクが保持(移動)され、圧縮の開放によって高密度状態が開放されてインクの部分的な移動がおこり、上述した位置にインク集合部24が形成されると考えられ、同じインクを使用した場合には、その厚み位置によって印刷の濃淡が制御できる。
印刷領域23は単色のインクから構成されていてもよく、あるいは多色のインクから構成されていてもよい。インクが単色及び多色のいずれの場合であっても、一のインクに注目した場合、そのインクが濃淡印刷されていてもよい。上述した不織布21の圧縮及びその解放によるインクの移動を好適なものとするためには、使用する印刷インクとしては、例えば水性や油性等の媒体系インク、紫外線硬化型等の硬化型インクなどを用いることができる。また、着色材を含まないクリアインクを着色インク適用前に不織布へ貼着し、繊維の隙間埋めや繊維隙間をより狭くした後に、着色インクの塗布を実施して、インクの固定性を一層向上させることもできる。また、ドット状にインクを点着するスクリーン印刷では、ドットの大きさや位置を制御することで、複数種のインクを塗布することができるので、マルチ印刷に対応することができる。更に、繊維表面に、インクと異なる性質を発現する界面活性剤や油剤を付与し、インクの移動性を制御するようにしてもよい(例えば、油性インクに対して親水性活性剤を繊維表面に付着させて、界面活性剤量によってインクの移動性を制御する等)。上述の各種のインクを用いた接触印刷法としては、例えば凸版印刷、平版印刷、孔版印刷等を採用することができる。
本実施形態において、前述の接触印刷が可能で粘着部22が良好に形成され、かつ風合いや肌触りのよい不織布21であるためには、嵩高でありかつ繊維密度が適度に疎なものが好ましい。このような不織布21は、例えば不織布の製造方法や、不織布の構成繊維を適切に選択することで得ることができる。不織布の製造方法に関しては、低坪量及び低密度で、かつ、圧縮初期のつぶれやすさが良好な不織布を製造できる方法を採用することが好ましい。そのような製造方法としては、例えばエアスルー法、エアレイド法等が挙げられるが、これらの方法に限定されない。エアスルー法においては、ステープルファイバを原料として用い、これをカード機に供給して繊維の絡み合いによるウエブを形成し、該ウエブに貫通方式で熱風を吹き付けて、構成繊維の交点を熱融着させる。エアレイド法においては、短繊維を空気流に搬送させ、捕集コンベア上に堆積させることでエアレイドウエブを形成し、該ウエブの構成繊維間を熱や接着剤によって結合する。エアレイドで用いる繊維の長さはエアスルー法より短く、不織布構造が剛直になりやすいため、同じ熱風による製法の後に後処理として、金属、ゴム、コットン等のロールによる圧縮処理により、不織布の柔軟化を施す。また、前述の後処理による不織布強度低下を抑えるため、繊維交点における融着にラテックスバインダーを使用することが好ましい。
本実施形態による不織布21の構成繊維としては、肌触りが良く、前述の接触印刷によるインク集合部の形成に適し、粘着剤の染み出しを防止する観点から、不織布の坪量及び不織布密度が低く、かつ、印刷時の一時的な圧縮のつぶれやすさとその復元性が良好な不織布を用いることが好まし。その坪量としては、15〜50g/cmが好ましく、18〜30g/cmがさらに好ましい。密度としては、0.02〜0.1g/cmが好ましく、0.03〜0.08g/cmがさらに好ましい。また、不織布の印刷時の一時的な圧縮のつぶれからの厚みの戻りやすさを示すRC値/WC値は0.5〜1が好ましく、0.7〜0.9がさらに好ましい。なお、本実施形態におけるRC値及びWC値とは、KES(Kawabata Evaluation System)に従い測定された圧縮荷重―圧縮歪み曲線の直線性であるLC値を尺度とする。KESにおいて、WC値は、圧縮仕事量WCであり、RC値は圧縮レジリエンス値(圧縮解放時の仕事量)である。
LC値、WC値、RC値の測定は、カトーテック社製のKES−G5「ハンディ圧縮試験機」(商標名)のハンディ圧縮計測プログラムを用いて測定される。具体的な測定条件は次のとおりである。すなわち、試料:布・フィルム、SENS:2、力計の種類:1kg、SPEED RANGE:0.02cm/sec、DEF感度:20、加圧面積:2cm、測定荷重:5.0に設定することで最大圧縮荷重50gf/cm、標準温湿度条件(23℃/50%RH)にておこなう。
不織布の構成繊維としては、例えば各種の熱可塑性樹脂から構成される単独の又は複合の熱融着性繊維を用いることが好ましい。前述の肌触りの良さとインク集合部や粘着部22の良好な形成のため、繊維の太さは、1.5〜5.5dtexが好ましく、2〜4.4dtexがさらに好ましい。また、繊維の長さとしては、38〜72mmが好ましく、45〜65mmがさらに好ましい。該熱融着繊維として、高融点樹脂からなる第1樹脂成分と、低融点樹脂からなる第2樹脂成分とを含み、第2樹脂成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連続して存在している複合繊維を用いることも好ましい。
不織布の構成繊維の具体例としては、単一樹脂の繊維として、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリアミド6や、ポリアミド66等のポリアミド繊維、ポリ乳酸系繊維等の疎水性単一合成繊維が挙げられる。多成分系の複合繊維としては、芯鞘構造繊維における鞘側の低融点成分としてポリエチレン樹脂を用い、芯側にポリエチレンデレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド6や、ポリアミド66等のポリアミド樹脂、ポリ乳酸樹脂等の疎水性複合合成繊維を用いた芯鞘構造繊維が挙げられる。
不織布は、上記した繊維を一種含む単独繊維から構成されていてもよく、あるいは二種以上の繊維をブレンドしたものであってもよいが、融着交点の形成の点から芯鞘構造繊維を40〜100質量%用いる事が好ましく、不織布の嵩高さの点から芯成分または単独繊維としてのポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂又はポリ乳酸樹脂等の樹脂量が、不織布において20〜60質量%である事が好ましい。また、上述した繊維を一種以上含む繊維層を複数層重ねて一体化したものであってもよい。更に不織布には、熱融着性繊維以外の繊維として、パルプやレーヨン等の天然系繊維を、融着形成を阻害しない程度(例えば不織布の30質量%まで)含めてもよい。
不織布の厚みは、該不織布の坪量及び不織布密度が先に述べた範囲内であることを条件として、0.5〜5.0mm、特に0.8〜4.0mmであることが好ましい。これによって、不織布を十分に嵩高にすることが可能になる。なお、不織布の厚みは、(株)キーエンス製のマイクロスコープVHX−1000または先に述べたKES−G5「ハンディ圧縮試験機」を用い、荷重0.5gf/cmの条件で測定される。
不織布21は、繊維交点が融着した繊維によるネットワーク構造を形成していることから上述のRC値/WC値により示される回復性とともに以下に示される範囲のLC値を有しているので、低密度状態から高密度状態への変形が容易であり、印刷工程を通して安定した高密度状態を形成する。LC値からは、一時圧縮におけるつぶれやすさ(追従性)が評価でき、不織布がつぶれにくく高密度状態が安定するLC値は0.4以上であり、高密度状態が作り出しやすいLC値は0.8以下となっている。また、LC値がこの数値内であることは、不織布のネットワーク構造が均一的に作り出されていることが分かる等、印刷における総合的な値となっている。一方、同様にKES−G5を用いたKESによる評価からは、圧縮仕事量であるWC値や圧縮レジリエンスであるRC値を同時に得ることができ、接触印刷によって形成された印刷部を有する不織布のWC値が0.8〜2gf・cm/cmであり、RC値が50〜80%であると、印刷工程における部分的な適応性に優れている。印刷時の加圧によってもインクが不織布を通り抜けてしまわない程度の厚みが得られるのは、前記不織布のWC値が好ましくは0.8gf・cm/cm以上であり、高密度状態が安定、かつ、容易に得られる前記不織布のWC値は2gf・cm/cm以下である。インクの(分散による)固定が良好となる前記不織布のRC値は50%以上であり、高密度状態が安定する前記不織布のRC値は80%以下である。WC値はより好ましくは、1〜1.5gfcm/cmであり、RC値は好ましくは55〜65%である。
次に本実施形態における生理用ナプキン100について、図3を参照して、ウイング部の変形例を示す。図3はウイング部30の一部の断面を拡大して模式的に示した断面拡大図である。
ウイング部30は、インク集合部24を有する上層不織布層31とインク集合部を有さない下層側不織布層32からなる不織布33を具備する。ここで、ウイング部30を折り返す前の伸長した状態で表面シート側にある層を上層といい、裏面シート側にある層を下層という。上層不織布層31の内部において、その非肌面側表面31bに偏倚してインク集合部24が立体的に点在配置されている。上層不織布層31の非肌面側表面31bに下層不織布層32が接合され、下層不織布層32の非肌面側32bに粘着部22が配設されている。このような構成により、粘着層22は下層不織布層32の厚みまで含浸してしっかりと固定され、さらに上層不織布層31の非肌面側表面31b周辺のインク集合部24によってそれ以上の粘着剤の含浸が防御され得る。つまり、上層不織布31の肌面側表面31aからより深いところで粘着剤の含浸が抑えられるので、肌面側表面31aでのべたつき抑制がより効果的になされる。さらにインク集合部24においてはインクによる繊維同士の結合が強化されることから、この部分が下層不織布層42近傍にあることでナプキン100使用後にウイング部30を下着から引き剥がす際の部材強度の向上にも資するので好ましい。また、上層不織布層31の肌面側表面31a側にインク集合部24が配設されていないために、不織布の本来の生地が肌に当接することでより良好な装着感を得ることができるので好ましい。
本実施形態においては、粘着剤の含浸によって粘着部22の剥がれを防止し、ウイング部30の強度を高め、肌面側表面21aの肌触りの良さをより高めるために、上層不織布31の厚みと下層不織布32の厚みとの比は、1/4〜3/4が好ましく、1/3〜2/3がさらに好ましい。
次に図4を参照して、ウイング部の別の変形例を示す。図4はウイング部40の一部の断面を拡大して模式的に示した断面拡大図である。
ウイング部40は1層の不織布41からなり、その内部において非肌面側表面41bに偏倚してインク集合部24が立体的に点在配置されている。不織布41の非肌面側表面41bに粘着部22が配設されている。この構成によって、印刷領域23には不織布表面に多少のインク残りがあっても従来のようにシート材表面を覆うインク層は形成されていないため、適度な粘着剤の含浸による粘着部22が形成され得る。またウイング部40では、インク集合部24が非肌面側表面41bの近傍にあることによって、粘着部22周辺の不織布41の繊維同士の結合が強化され、ウイング部40を下着から引き剥がす際などにかかる荷重に対する補強作用も奏し得る。また、粘着部22のべたつきが非塗布面側へ抜けることをより効果的に防止することができるので好ましい。
本実施形態における表面シート1は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収体に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水性のサーマルボンド不織布が好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。表面シート1は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シート2は、透湿性フィルム単独、非透湿性フィルム単独、又はフィルムと不織布の貼り合わせ、撥水性の不織布(SMSやSMMS等)を用いることができる。コスト面やズレ止め粘着剤とのマッチングなどから、透湿フィルム単独を防漏材として用いることが最も好ましい。この場合のフィルム材としては、熱可塑性樹脂と、これと相溶性のない無機フィラーを溶融混練して押し出したフィルムを所定の寸法に延伸して微細孔をあけたフィルム、または、本質的に水分の相溶性が高く、浸透膜のように水蒸気排出可能な無孔性のフィルムが挙げられる。本発明に関わる湿度排出の性能を十分に発現し、かつ、水分のにじみ出しがない防漏層を具現化するには、透湿度は、0.7〜3.0g/100cmhrの範囲にあることが好ましく、1.0〜2.5の範囲にあることが更に好ましい。さらっと感を十分に高める観点からは1.5〜2.5にあることが最も好ましい。また、フィルムの破れ等のトラブルなく使用可能であるためには、フィルム坪量は18〜70g/m、より好ましくは25〜60g/mである。また好ましい無機フィラー配合量は、フィルム全体の質量に対するフィラーの質量%として30〜65質量%、より好ましくは40〜60質量%である。
吸収体3は、この種の物品に用いられるものを任意に作用でき、例えば、繊維層をコアラップシートで被覆してなるもの、その内部に吸水性ポリマーを含有するものや、その形状が薄いシート状のものなど種々の形態を採用できる。前記繊維層を構成する繊維材料としては、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプや植物パルプ等の天然繊維、キュプラやレーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、ポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル類等の合成繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
本発明においてウイング部は、吸収性本体の幅方向側部より突出する形状を有する部分として適宜その形状を設定でき、また本実施形態のように別体として設けられたシート材によって形成されるのに限定されず、表面シート又は別の部材が延出した部分であってもよい。防漏溝の形状も、本実施形態のように無端環状に連続しているもの以外にも、前端、後端で互いに交差していてもよく、吸収性物品の大きさや用途などに合わせ適宜決めることができる。
本発明において、ウイング部が有する印刷領域は、本実施形態の図示する形状に限定されず、粘着部22の大きさや塗布範囲、及び図柄の形状や描出する範囲により必要により任意に決めることができる。また、ウイング部が有する印刷領域は、吸収性本体から突出した部分だけでなく、吸収性本体内部で表面シート及び裏面シートとともに接合される波状接合部4a周辺にまで及んでもよい。この場合、前記ウイング部をホットメルト接着剤などで固定する際に、インク集合部24によって接着剤の含浸の抑制と粘着剤の適度な含浸がなされ、接着固定強度が向上し得る。これによりウイング部の吸収性本体からの脱落が効果的に防止され得るので好ましい。また、表面シートを介しての図柄によってさらにデザイン性を向上させることができるので好ましい。
インク集合部24を形成した印刷領域と非印刷領域における粘着剤の含浸の程度は以下の方法により評価できる。
25g/mのエアスルー不織布(鞘:ポリエチレン、芯:ポリエステル、2.2dtexの51mm繊維)に厚み位置45%までにインク集合部24を形成した不織布のサンプル1(KES−G5を使用した測定によるT0厚み0.42mm)、厚み位置21%までにインク集合部24を形成した不織布のサンプル2(KES−G5を使用した測定によるT0厚み0.44mm)、印刷を施していない不織布のサンプル3(KES−G5を使用した測定によるT0厚み0.45mm)に、東洋アドレ製のホットメルト型粘着剤トヨメルトP−610GCを坪量30、50、70g/m、幅5mmで剥離紙(林紙工(株)製30g/m)上に塗工した粘着剤を、長さ100mmに切断し、各不織布上に固定し、含侵性評価をおこなった。なお、サンプル1及び2においては、インク集合部24の偏倚する面とは反対側の面に粘着剤を含侵させた。含侵性は、23〜28℃環境下で180℃付近に設定したホットプレート上に粘着剤転着用の重り(把持部を含め300g、熱転写部分幅15mm、長さ160mm、評価本数分準備または評価後は3時間放置)を10分おいて暖めてから不織布上に固定した粘着材(剥離紙あり)にのせて加熱・転着し、加熱・転着開始から3分後に粘着剤固定した面とは反対の面への粘着剤の染み出し状態で評価した。染み出し状態は触感による評価も可能であるが、ティシュペーパー(日本製紙クレシア(株)製、クリネックス)2PLY上に上記反対面を接する状態で加熱・転着し、該ティッシュペーパーの貼り付きの有無で判断した。
印刷のない不織布(サンプル3)は粘着剤30g/mで貼り付き有り、厚み位置21%までにインク集合部24を形成した不織布(サンプル2)では粘着剤70g/mで貼り付き有りとなり、厚み位置45%までにインク集合部23を形成した不織布(サンプル1)では粘着剤70g/mで貼り付きがなかった。粘着剤の染み出しを抑制する(含侵性)の観点では、厚み位置は25%以上が好ましい。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態に制限されるものではなく、例えば失禁パッド、失禁ライナ等に本発明を適応することができる。また、経血に限らずその他、尿、オリモノ、軟便等に対しても効果的である。また、表面シート1、吸収体3、裏面シート2の他にも用途や機能に合わせ適宜部材を組み込んでもよい。なお、上記実施形態の生理用ナプキンの表面シート1、吸収体3及び裏面シート2の材料、製法における条件や、製品の寸法諸言は特に限定されず、通常の生理用ナプキン等において用いられている各種材料を用いることができる。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
4 外周シール部
5 防漏溝
10 吸収性本体
20,30,40 ウイング部
21,33,41 不織布
22 粘着部
23 印刷領域
24 インク集合部
31 上層不織布層
32 下層不織布層
100 生理用ナプキン

Claims (4)

  1. 肌当接面側に配置される表面シートと、非肌当接面側に配置される裏面シートと、該両シートの間に介在される吸収体とを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の排泄部対向領域に長手方向の側端から幅方向外方に突出する一対のウイング部とを有する吸収性物品であって、前記ウイング部は不織布からなり、前記不織布は構成繊維同士の交点付近にインク集合部を有し、前記不織布の非肌当接面側には、下着に固定するための粘着部が形成されており、該粘着部が存在する領域に対向する不織布内に前記インク集合部が形成されている吸収性物品。
  2. 前記インク集合部は厚み方向に点在配置されており、該配置が前記不織布の一方の面に偏倚している請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記不織布の前記インク集合部が偏倚する面とは反対側の面に前記粘着部が形成されて前記ウイング部となる請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記不織布の前記インク集合部が偏倚する面に前記粘着部が形成されて前記ウイング部となる請求項2記載の吸収性物品。
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