JP2012110538A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面シート、裏面シート、及び該両シートの間に介在される吸収体を具備する吸収性本体と、ウイング形成部材を該吸収性本体の排泄部対向領域に有する吸収性物品であって、前記裏面シートの肌当接面側には印刷によって形成されたインク層があり、前記ウイング形成部材は、不織布からなり、前記吸収性本体の長手方向の側端部に表面シートと裏面シートとで挟持された基端部と、前記吸収性本体の幅方向外方に突出するウイング部とを有し、前記基端部は少なくとも構成繊維同士の交点付近に形成されたインク集合部を散在させてなり、前記表面シートを介して計測される前記基端部と前記裏面シートとの間の色相差がL*C*h表示系におけるh値の差(Δh)で30°以下となる吸収性物品。
【選択図】図1
Description
他方、ナプキンなどの女性が使用する吸収性物品において、使用者が生理時に抱く憂鬱な気分を和らげるようナプキン等の裏面シートの肌面側などに図柄などを印刷したものがある(例えば特許文献2など)。近年、この種の物品においては、機能性の向上のほか使用者の心理的側面に訴え、好んで使用されるよう工夫がなされるようになってきた。
しかし嵩高で柔らかな不織布は、繊維間の空間が多く繊維密度の疎な構造であるため、不織布の表面に印刷によってインクを塗工することは困難であった。また、ウイング形成部材を物品本体に接着剤やヒートシールによってしっかりと接合、固定するには、各部材間の繊維の接合や融着が好ましいが、部材表面にインクがあると部材間の繊維同士の必要な接合強度が得られ難い。つまり印刷によるインク層の形成と強固な接合との両立が難しかった。また前述の嵩高で柔らかい不織布は、特許文献2の捲縮繊維を含む不織布とは異なり空間が多く繊維密度の疎な構造であるため、接着剤の量や物品の保存環境によっては不織布内部に接着剤が浸透しすぎて物品の表面にべたつきを生じかねない。
本発明でのウイング部22は、装着者のショーツの股下部に巻きつけて固定するもので、ウイング部22の非肌当接面にズレ止ホットメルト接着剤を塗布して固定材とする。該ウイング部22をなすウイング形成部材20は、吸収性本体の排泄部(膣口)対向領域に形成される。該領域は、ナプキンの長手方向中央部(昼用のナプキン)であったり、前方(夜用のナプキン)であったり、物品の使用目的等に合わせてその位置が設定される。
この色の見え方の不均衡を是正して着色の連続性をできるだけ保持するには、裏面シートのインク層2aと基端部21を白色標準板を背景として表面シートを介さずに直接計測した際のC*値が基端層21よりインク層2aで大きくされ、基端部21を通して裏面シートのインク層2aの色相が認識されることで連続性を得やすく、厚密化による影響も低下し易い。そのため、直接計測による前記C*値の差(ΔC* 0値)を10〜50とすることが好ましく、15〜40とすることがさらに好ましい。
前述のとおり、基端部21と表面シート1及び裏面シート2との接合は、ホットメルト接着剤、ヒートシール若しくは超音波シール、又はこれらが併用される。ホットメルト接着剤を用いる場合には、基端部21の不織布に含浸して固定されることで接着効果が良好なものとなる。インク集合部24を有する印刷領域23においては、表面を覆うインク層がないことで接着剤が含浸していく繊維間の空間が存在する。繊維間の毛管力によって繊維間の交点などを基点として所定の厚さまで含浸し接着部が形成される。他方、インク集合部24の配置によって液拡散の基点となる微小隙間部が不織布の内方に形成されて隙間が潰されているので、溶融あるいは粘調状にあるホットメルト型粘着剤においても基点となる部位が減少・消失して、それ以上接着剤が含浸することが抑制される。つまりインク集合部24の存在によって、接着剤が表面シート1や裏面シート2側への浸透が適度に防止されて、ナプキン100表面のべたつきが起こり難い。しかも、ホットメルト接着剤が塗布された面では、従来の層状の印刷と異なり繊維の微小隙間部以外の大きな繊維隙間は残されているため、高温で流動性が高い状態である塗布された面では、接着部が不織布の繊維間に適度に含浸してしっかりと固定されて剥がれ難くなり得る。これにより、基端部21に印刷された印刷領域23があっても、接着剤による強固な固定が可能となる。一方、ヒートシールや超音波シールを用いる場合には、基端部21と表面シート1及び裏面シート2とを融着させることで固定効果が良好なものとなる。インク集合部24を有する印刷領域23においては、不織布表面の繊維がそのまま残っており、この表面の繊維を表面シート1や裏面シート2に融着させることで基端部21と前記両シートとの間に強固な固定部が形成される。
これに対し本発明においては、インク集合部24が繊維交点に形成されることで、本来の構造が大部分維持されながら印刷が施されているため、接着剤の入り込みやヒートシールによる融着が充分形成されるため、不織布の良好な風合いが維持されると同時に接合部分の強度が高められるので、基端部21の吸収性本体10からの脱落がさらに生じ難くなる。ナプキン100の使用時にウイングを強く引っ張り下着に巻きつけたり、装着後の股下のよじれ等の力が加わったりしても、基端部21の脱落が効果的に防止され得る。
インク集合部24が図柄を構成する点となって、微細で印象の良い着色、模様、図柄の形成と基端部21の強固な固定との両立のため、さらには接合による剛性を抑えて不織布の風合いや肌触りの良さの保持のため、不織布の厚みに対してインク集合部24が配設される範囲は、基端部21の肌面側表面21aからの厚み全体の60%の位置まであるのが好ましく、45%まであるのがさらに好ましい。このようなインク集合部24の配置とするために、不織布の本来の厚さに対して30〜60%圧縮するのが好ましく、40〜50%圧縮することがさらに好ましい。同様に、塗布されるインクの量は、0.5〜10g/m2が好ましく、1〜5g/m2がさらに好ましい。
2 裏面シート
3 吸収体
4 外周シール部
10 吸収性本体
20 ウイング形成部材
21 基端部
22 ウイング部
23 印刷領域
24 インク集合部
100 生理用ナプキン
Claims (6)
- 肌当接面側に配置される表面シート、非肌当接面側に配置される裏面シート、及び該両シートの間に介在される吸収体を具備する吸収性本体と、別材からなるウイング形成部材を該吸収性本体の排泄部対向領域に有する吸収性物品であって、前記裏面シートの肌当接面側には印刷によって形成されたインク層があり、
前記ウイング形成部材は、不織布からなり、前記吸収性本体の長手方向の側端部に表面シートと裏面シートとで挟持された基端部と、前記吸収性本体の幅方向外方に突出するウイング部とを有し、
前記基端部は少なくとも構成繊維同士の交点付近に形成されたインク集合部を散在させてなり、前記表面シートを介して計測される前記基端部と前記裏面シートとの間の色相差がL*C*h表示系におけるh値の差(Δh)で30°以下となる吸収性物品。 - 前記基端部と裏面シートとの間の彩度の差が、L*C*h表示系におけるC*値の差(ΔC*)で50以下である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記基端部と吸収体との間の明度の差が、L*C*h表示系におけるL*値の差(ΔL*)で20〜50である請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記基端部及び前記裏面シートには、図柄が印刷されており、双方の図柄が類似の又は関連性のあるものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記基端部の印刷が前記ウイング部にまで及ぶ請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記インク集合部は不織布に対する接触印刷によりなされ、該接触印刷における一時圧縮率が30〜60%であり、インクの塗工量が1〜5g/m2である請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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