JP2012107404A - Multilayer cross structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、多層交差構造に関するものである。 The present invention relates to a multilayer cross structure.
従来より、円環状のロータリー構造を地面レベルに設置するとともに、該ロータリー構造を跨ぐように設けた直進車両用の第1道路(高架道路)と、該ロータリー構造の下に潜り込むように設けた直進車両用の第2道路(アンダーパス)とを、互いに異なる高さ位置で交差してなる多層交差構造が知られている(たとえば、特許文献1)。 Conventionally, an annular rotary structure is installed at the ground level, and a first road (elevated road) for a straight-ahead vehicle provided so as to straddle the rotary structure and a straight drive provided so as to sink under the rotary structure. A multilayer intersection structure is known that intersects a second road (underpass) for vehicles at different height positions (for example, Patent Document 1).
しかしながら、従来技術では、第1道路(高架道路)または第2道路(アンダーパス)を地面レベルで拡幅して、地面レベルに設置されたロータリー構造に進入するための側路(拡幅部)を設けていたため、多層交差構造全体としての規模が大きくなってしまうという問題があった。特に、規模の大きい多層交差構造を建設するためには、広い建設用地が必要となるため、交通網が既に形成されているような都市部等の地域においては、用地買収を含めた建築コストが非常に高価になってしまうという問題があった。 However, in the prior art, the first road (elevated road) or the second road (underpass) is widened at the ground level, and a side path (widening portion) is provided for entering a rotary structure installed at the ground level. Therefore, there has been a problem that the overall scale of the multi-layered cross structure becomes large. In particular, in order to build a large-scale multi-layered crossing structure, a large construction site is required, so in areas such as urban areas where a transportation network has already been formed, the construction cost including land acquisition is high. There was a problem that it would be very expensive.
本発明が解決しようとする課題は、建築コストを軽減することができる多層交差構造を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide a multi-layered intersection structure that can reduce the construction cost.
本発明は、第1道路と、第1道路と異なる方向に延びる第2道路とが交差した交差部を有する交差構造と、第1道路と平行に延びる第3道路、および第2道路と平行に延びる第4道路から進入および進出可能な円環状のロータリー部を有するロータリー構造とが、互いに異なる高さ位置で重畳された多層交差構造において、隣接するロータリー構造同士を、第3道路および第4道路を介して接続することにより、上記課題を解決する。 The present invention provides a crossing structure having an intersection where a first road and a second road extending in a direction different from the first road intersect, a third road extending in parallel with the first road, and in parallel with the second road In a multi-layered cross structure in which a rotary structure having an annular rotary part that can enter and advance from a fourth road that extends is overlapped at different height positions, the adjacent rotary structures are connected to the third road and the fourth road. The above-mentioned problem is solved by connecting through the network.
本発明によれば、交差構造を通行する車両が走行する第1道路および第2道路と、ロータリー構造を通行する車両が走行する第3道路および第4道路とを分けて設けることにより、拡幅部を設けることなく、ロータリー構造に進入および進出可能な多層交差構造を構成することができ、その結果、多層交差構造の規模をより小さくすることができ、多層交差構造の建築コストを低減することができる。 According to the present invention, the widening portion is provided by separately providing the first road and the second road on which the vehicle passing through the intersection structure travels and the third road and the fourth road on which the vehicle passing through the rotary structure travels. Without having to provide a multi-layered crossing structure that can enter and advance into the rotary structure. As a result, the scale of the multi-layered crossing structure can be further reduced, and the construction cost of the multi-layered crossing structure can be reduced. it can.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る多層交差構造を備える道路構造を示す図である。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a view showing a road structure having a multilayered intersection structure according to the present invention.
第1道路100は、図1に示すように、Y軸方向に延びる道路であり、第1普通道路10および第1特定道路20の2種類の道路からなる。第1道路100を構成する第1普通道路10と第1特定道路20とは、Y軸方向に沿って平行に延びている。なお、図1においては、第1特定道路20を斜線の網かけで示している。
As shown in FIG. 1, the
図1に示すように、第1普通道路10は、Y軸負方向に向かう車線101と、該車線101と反対方向(Y軸正方向)に向かう車線102との互いに対向する2つの車線から構成されており、また、第1特定道路20は、Y軸負方向に向かう車線201と、該車線201と反対方向(Y軸正方向)に向かう車線202との互いに対向する2つの車線から構成されている。第1特定道路20の2つの車線201,202は、図1に示すように、互いに隣接しており、互いに隣接する第1特定道路20の2つの車線201,202は、第1普通道路10の2つの車線101,102により挟み込まれている。そして、第1普通道路10の車線101は、該車線101と同一方向(Y軸負方向)に向かう第1特定道路20の車線201と隣接し、第1普通道路10の車線102は、該車線102と同一方向(Y軸正方向)に向かう第1特定道路20の車線202と隣接している。これにより、第1普通道路10の車線101と第1特定道路20の車線201との間は、車両による車線変更が可能となっている。同様に、第1普通道路10の車線102と第1特定道路20の車線202との間も、車両による車線変更が可能となっている。
As shown in FIG. 1, the first
また、図1に示すように、第1普通道路10は、交差構造1aにおいて、X軸方向に延びる第2道路200の第2普通道路30と交差している。これにより、第1普通道路10の車線101を交差構造1aに向かってY軸負方向に走行する車両は、交差構造1aで直進することができるほか、交差構造1aを右折して第2普通道路30の車線301に進行することができるとともに、交差構造1aを左折して第2普通道路30の車線302に進行することができる。また、第1普通道路10の車線102を交差構造1aに向かってY軸正方向に走行する車両は、交差構造1aで直進することができるほか、交差構造1aを右折して第2普通道路30の車線302に進行することができるとともに、交差構造1aを左折して第2普通道路30の車線301に進行することができる。同様に、第1普通道路10は、交差構造1bにおいて、X軸方向に延びる第3道路300の第3普通道路50と交差している。これにより、第1普通道路10の車線101,102を交差構造1bに向かって走行する車両は、交差構造1bで直進することができるほか、交差構造1bを右左折することができる。
As shown in FIG. 1, the first
第1道路100と交差構造1aで交差する第2道路200は、第2普通道路30および第2特定道路40の2種類の道路からなる。第2道路200は、X軸方向に延びており、第2普通道路30の車線数が第1普通道路10の車線数よりも少ないこと以外は、第1道路100と同様である。また、第1道路100と交差構造1bで交差する第3道路300は、第3普通道路50および第3特定道路60の2種類の道路からなり、第2道路と同様となっている。なお、図1において、第1特定道路20と同様に、第2特定道路40および第3特定道路60も斜線の網かけで示している。
The
このように、交差構造1aにおいては、第1普通道路10の車線101,102を走行する車両、および第2普通道路30の車線301,302を走行する車両が、交差構造1aにおいて直進および右左折可能となっている。そのため、より安全な交通を確保し、より円滑な交通を行うために、信号機90a〜90dが設置されている。同様に、交差構造1bにおいても、第1普通道路10の車線101,102を走行する車両、および第3普通道路50の車線501,502を走行する車両が、交差構造1bにおいて直進および右左折可能となっているため、信号機90a〜90dが設置されている。なお、図1においては、第1普通道路10、第2普通道路30、および交差構造1aを通行する車両を、白抜きで示している。
As described above, in the
一方、第1道路100の第1特定道路20を構成する車線201,202は、第1普通道路10の車線101,102により挟み込まれており、図2に示すように、交差構造1a付近から地下に潜り込んでいる。ここで、図2は、図1のII部分(第1道路100の交差構造1a付近)を示す拡大斜視図である。図2に示すように、第1特定道路20の車線202は、交差構造1aに向かって低くなるように傾斜しており、ロータリー進出口80aにおいて、第1普通道路10の車線102の地下に潜り込んでいる。同様に、第1特定道路20の車線201も、交差構造1aに向かって低くなるように傾斜しており、ロータリー進入口70aにおいて、第1普通道路10の車線101の地下に潜り込んでいる。なお、図示していないが、交差構造2b付近においても同様であり、また、第2道路200の第2特定道路40を構成する車線401,402、および第3道路300の第3特定道路60を構成する車線601,602も、交差構造1a,1b付近において、それぞれ地下に潜り込んでいる。そして、第1特定道路20の車線201,202、第2特定道路40の車線401,402、および第3特定道路60の車線601,602は、後述するように、潜り込んだ地下において、地下に設置されたロータリー構造2a,2bとつながっている。なお、図1において、第1特定道路20、および第2特定道路40を通行する車両を、黒塗りで示している。
On the other hand,
ここで、図3は、地面レベルに設置された交差構造1a,1bと、地下に設置されたロータリー構造2a,2bとの位置関係を示す図である。なお、図3においては、地下に設置されたロータリー構造2a,2bを破線で示し、図1に示す交差構造1a,1bに、地下に設置されたロータリー構造2a,2bを重ね合わせて示している。また、図3においては、図1と同様に、第1特定道路20、第2特定道路40、および第3特定道路60を斜線の網かけで示すとともに、第1普通道路10、第2普通道路30、交差構造1aを通行する車両を白塗りで、第1特定道路20、第2特定道路40、およびロータリー構造2aを通行する車両を黒塗りで示している。本実施形態においては、図3に示すように、ロータリー構造2a,2bが、交差構造1a,1bの真下にそれぞれ位置するように設置されている。
Here, FIG. 3 is a diagram showing a positional relationship between the intersecting
また、図4は、地下に設置されたロータリー構造2a,2bを説明するための図である。なお、図4(A)は、図1に示す多層交差構造を備える道路構造のうち、地下に設置されたロータリー構造2a,2b、地面レベルに設置された第1特定道路20、第2特定道路40、および第3特定道路60のみを示している。また、図4(B)は、図4(A)のB−B線に沿った断面を模式的に示している。なお、図4においても、図1と同様に、第1特定道路20、第2特定道路40、および第3特定道路60を斜線の網かけで示すとともに、第1特定道路20、第2特定道路40、およびロータリー構造2aを通行する車両を黒塗りで示している。
Moreover, FIG. 4 is a figure for demonstrating
地下に設置されたロータリー構造2a,2bは、図4(A)に示すように、円環状となっており、この円環状のロータリー構造2a,2b内を車両が周回することができるようになっている。
As shown in FIG. 4A, the
また、ロータリー構造2a,2bは、一方通行となっている。例えば、本実施形態に係るロータリー構造2a,2bは、図4(A)に示すように、Z軸正方向から見た場合に時計回りとなる方向に、一方通行となっている。そのため、例えば、第1特定道路20の車線201からロータリー進入口70aを通過してロータリー構造2aに進入した車両は、ロータリー構造2a内を、Z軸正方向から見た場合に時計回りとなる方向に90°周回することで、ロータリー進出口80bから第2特定道路40の車線401に進出することができるようになっており、同様に、ロータリー構造2a内を周回することで、ロータリー進出口80c,80d,80aから第1特定道路201、第2特定道路402、第1特定道路202にそれぞれ進出することができるようになっている。なお、ロータリー構造2a,2bは一方通行となっているため、ロータリー構造2a,2bには、直進および右左折が可能な交差構造1a,1bと異なり、信号機は設置されていない。
The
本実施形態においては、図4(A)に示すように、車両が、第1特定道路20の車線201からロータリー進入口70aを通過して、地下に設置されたロータリー構造2a,2bに進入することができるようになっているとともに、地下に設置されたロータリー構造2a,2bからロータリー進出口80aを通過して、第1特定道路20の車線202に進出することができるようになっている。また、図4(B)に示すように、第2特定道路20の車線201は地面レベルに設置されており、一方、ロータリー構造2a,2bは地下に設置されている。これにより、ロータリー進入口70aからロータリー構造2a,2bに向かって低くなる傾斜面71aと、ロータリー構造2a,2bからロータリー進出口80cに向かって高くなる傾斜面81cとが形成されている。そのため、車両が、第1特定道路20の車線201からロータリー進入口70aを通過して、ロータリー構造2a,2bに進入する場合、車両は、ロータリー進入口70aからロータリー構造2aに向かって低くなる傾斜面71aを下って、地下に設置されたロータリー構造2aに進入することとなる。同様に、ロータリー進入口70b,70c,70dを介して、車両が、第2特定道路40の車線402、第1特定道路20の車線202、第3特定道路60の車線602からロータリー構造2a,2bにそれぞれ進入することができるようになっており、ロータリー進出口80b,80c,80dを介して、ロータリー構造2a,2bから第2特定道路40の車線401、第1特定道路20の車線201、第3特定道路60の車線601にそれぞれ進出することができるようになっている。
In the present embodiment, as shown in FIG. 4 (A), vehicle, enters from the
このように、本実施形態では、ロータリー構造2aから第1特定道路20の車線202に進出することができるようになっているとともに、第1特定道路20の車線202からロータリー構造2bに進入することができるようになっている。すなわち、本実施形態では、第1特定道路20の車線202を介して、ロータリー構造2aからロータリー構造2bへと走行することができるようになっている。同様に、本実施形態では、第1特定道路20の車線201を介して、ロータリー構造2bからロータリー構造2aへと走行することができるようになっている。このように、本実施形態においては、ロータリー構造2aは、第1特定道路20の車線201,202により、隣接するロータリー構造2bに接続されている。また、図4(A)には図示していないが、ロータリー構造2a,2bとX軸方向またはY軸方向において隣接する他のロータリー構造が有る場合、ロータリー構造2a,2bは、第1特定道路20の車線201,202、第2特定道路40の車線401,402、または第3特定道路60の車線601,602により、隣接する他のロータリー構造とも接続されている。
Thus, in the present embodiment, the thereby making it possible to advance from the
また、図5は、本発明の多層交差構造の断面を示す模式図である。図5に示すように、ロータリー構造2の路面部21は、円環状のロータリー構造2の中心に向かって低くなるように、その道路幅方向に傾斜している。これにより、ロータリー構造2内を周回する車両に掛かる遠心力の影響を軽減することができ、ロータリー構造2内を周回する車両の旋回速度を向上させることができる。また、ロータリー構造2は、図5に示すように、地下のロータリー構造2内に流れ込んできた雨水を排出するための排水溝22を有している。これにより、ロータリー構造2内に流れ込んできた雨水は、路面部21の傾斜によって排水溝22へと導かれ、排水溝22から排出されることとなる。その結果、ロータリー構造2内においては、路面部21の水はけがよくなり、円環状のロータリー構造2を周回する車両がスリップすることを有効に防止することができる。
FIG. 5 is a schematic diagram showing a cross section of the multilayer cross structure of the present invention. As shown in FIG. 5, the
加えて、図5に示すように、交差構造1とロータリー構造2との間には、多層交差構造を横断する歩行者のための歩行者用通路3が設けられている。すなわち、本実施形態において、多層交差構造は、交差構造1、歩行者用通路3、およびロータリー構造2が重畳された三層構造となっている。また、図5に示すように、歩行者用通路3は、車両が通行する交差構造1およびロータリー構造2と異なる高さ位置で設置されており、車両が通行する交差構造1およびロータリー構造2と分離している。そのため、車両による歩行者の巻き込み事故など、車両と歩行者との事故を有効に防止することができる。
In addition, as shown in FIG. 5, a
さらに、歩行者用通路3には、地上から歩行者用通路3に進入し、および、歩行者用通路3から地上へと進出するための出入口31が設けられている。加えて、出入口31付近には、出入口31にアクセスするためのエスカレータ32(エレベータ、あるいは、階段でもよい)が設置されている。なお、図1〜4においては、図5に示す歩行者用通路3の出入口31の記載を省略している。
Further, the
本実施形態においては、以上のように、多層交差構造が構成される。 In the present embodiment, a multi-layered cross structure is configured as described above.
そして、本実施形態において、第1道路100の第1普通道路10は、通行できる車両に制限のない道路となっており、一方、第1道路100の第1特定道路20は、特定の車両(以下、特定車両という。)のみが通行できる道路、すなわち、特定の車両以外の車両(以下、普通車両という。)は通行できない道路となっている。第1特定道路20を通行できる特定車両としては、例えば、小型車両、緊急自動車、および電動自動車などの車両が挙げられる。本実施形態では、第1特定道路20に、例えば、ペイントや道路鋲などの所定の道路標示を施して、第1特定道路20が特定車両のみが通行可能であることを明示することにより、第1特定道路20を、特定車両のみを通行可能としている。このように、特定車両は、第1普通道路10および第1特定道路20をともに走行することができるため、第1普通道路10の車線101と第1特定道路20の車線201との間、および、第1普通道路10の車線102と第1特定道路20の車線202との間で車線変更することができる。これに対して、特定車両以外の普通車両は、第1特定道路20の車線201,202を通行することができないため、第1普通道路10の車線101,102と、第1特定道路20の車線201,202との間で車線変更を行うことはできない。なお、第2普通道路30および第3普通道路50も、第1普通道路10と同様に、全ての車両(特定車両および普通車両)が通行できる道路となっており、第2特定道路40および第3特定道路60も、第1特定道路20と同様に、特定車両のみが通行可能な道路となっている。
In the present embodiment, the first
上述したように、普通車両は、第1普通道路10、第2普通道路30、第3普通道路50、および交差構造1a,1bのみを通行することができ、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bを通行することができない。一方、特定車両は、普通車両と異なり、第1普通道路10、第2普通道路30、第3普通道路50、および交差構造1a,1bに加えて、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bも通行することができる。
As described above, the ordinary vehicle can pass only the first
そのため、第1道路100から第2道路200に向かって進行する場合、普通車両では、例えば、第1普通道路10の車線101から交差構造1aに進入し、交差構造1aを右折することにより、第2普通道路30の車線301に進行することができ、また、交差構造1aを左折することにより、第2普通道路30の車線302に進行することができる。このように、普通車両は、信号機90a〜90dが設置された交差構造1a,1bを通行することとなるため、普通車両は、交差構造1a,1bを通行する際に、信号機90a〜90dの指示に従う必要がある。
Therefore, when traveling from the
一方、第1道路100から第2道路200に向かって進行する場合、特定車両では、例えば、図4(A)に示すように、第1特定道路20の車線201からロータリー進入口70aを通過し、地下に設置されたロータリー構造2aに進入した後に、円環状のロータリー構造2a内を90°周回することで、ロータリー進出口80bから第2特定道路40の車線401に進出することができ、また、円環状のロータリー構造2a内を270°周回することで、ロータリー進出口80dから第2特定道路40の車線402に進出することができる。このように、特定車両は、信号機90a〜90dが設置されていないロータリー構造2a,2bを通行することができるため、信号待ちをすることなく走行することができる。また、特定車両は、例えば、信号機90a〜90dにより進行方向への進行が可能となっている場合には、普通車両と同様に、第1普通道路10、第2普通道路30、第3普通道路50、および交差構造1a,1bを通行することもできる。
On the other hand, when proceeding from the
なお、第1特定道路20の車線201をY軸負方向に向かって走行する特定車両が、ロータリー構造2aを経由して、Y軸負方向に向かう第1特定道路20の車線201をそのまま直進する場合、特定車両は、ロータリー進入口70aから地下に設置されたロータリー構造2aに進入した後、円環状のロータリー構造2aを180°周回して、ロータリー進出口80cから第1特定道路20の車線201に進出することとなる。この場合、図4(B)に示すように、特定車両は、ロータリー進入口70aからロータリー構造2a内に向かって低くなる傾斜面71aを下り、地下に設置されたロータリー構造2aに進入した後、地下に設置されたロータリー構造2a内を180°周回し、ロータリー構造2a内からロータリー進出口80cに向かって高くなる傾斜面81cを上り、ロータリー進出口80cから地面レベルに設置された第1特定道路20の車線201に進行することとなる。
Incidentally, the specific vehicle traveling toward the
以上のように、本実施形態においては、地面レベルに設置された交差構造1a,1bと、該交差構造1a,1bの地下に位置するように設置されたロータリー構造2a,2bとが、互いに異なる高さ位置で重畳された多層交差構造において、ロータリー構造2a,2bが、第1特定道路20、第2特定道路40、または第3特定道路60により、該ロータリー構造2a,2bに隣接する他のロータリー構造2b,2aと接続されている。このように、本実施形態においては、交差構造1a,1bを通行する車両が走行する第1普通道路10、第2普通道路30、第3普通道路60と、ロータリー構造2a,2bを通行する車両が走行する第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60とが分けて設けられているため、拡幅部を設けることなく、ロータリー構造2a,2bに進入および進出することができる多層交差構造を構成することができる。その結果、多層交差構造の規模を小さくすることができ、多層交差構造を構成するための建築コストを低減することができる。
As described above, in the present embodiment, the intersecting
また、本実施形態に係る多層交差構造は、特定車両のみが、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bを通行可能となっている。そのため、本実施形態においては、多層交差構造を走行する全ての車両を、交差構造1a,1bを走行する車両(主に普通車両)と、ロータリー構造2a,2bを走行する車両(特定車両のみ)とに分散させることができる。これにより、多層交差構造における車両の交通量が、交差構造1a,1bまたはロータリー構造2a,2bのどちらか一方に偏ってしまうことを有効に防止することができ、その結果、多層交差構造全体の利用効率を高め、多層交差構造全体の交通量を大きくすることができる。そのため、本実施形態によれば、都市部などの一定の交通量がある場所においても、多層交差構造の規模を比較的小さくすることができ、多層交差構造を構成するための建築コストをより低減することができる。
In the multilayer intersection structure according to the present embodiment, only a specific vehicle can pass through the first
さらに、本実施形態においては、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bを通行することができる車両が、特定車両のみに限定されている。そのため、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bにおける車両の交通量を少なくすることができ、これにより、特定車両が目的地に到着するまでの時間を短縮することができる。加えて、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bには、信号機が設置されていないため、特定車両は、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bを、信号待ちすることなく走行することができ、目的地に到着するまでの時間をより短縮することができる。しかも、特定車両には大型車両などの加速の遅い車は除外されるため、第1特定道路20、第2特定道路40、第3特定道路60、およびロータリー構造2a,2bを、大型車両などの加速の遅い車両と、特定車両とが混走することを防ぐことができ、これにより、特定車両が目的地に到着するまでの時間をより短縮することができる。
Furthermore, in this embodiment, the vehicle which can pass the 1st
加えて、本実施形態に係るロータリー構造2a,2bは、交差構造1a,1bの地下に位置するように設置されている。そのため、ロータリー構造2a,2bにおける特定車両の運転において、雨・雪などの天候の影響や、直射日光、または西日などの影響を低減することができるため、より安全に走行することができる。
In addition, the
また、本実施形態に係る多層交差構造では、ロータリー構造2a,2bが、交差構造1a,1bの地下に位置するように設置されているため、既設の交差構造の地下に、ロータリー構造を設置するだけで、本実施形態に係る多層交差構造を構成することができる。特に、本実施形態では、既設の交差構造を利用して多層交差構造を構成する場合に、既設の交差構造をそのまま使用した状態で、既設の交差構造の地下に、ロータリー構造を設置することができるため、ロータリー構造の設置工事による影響を低減することができる。このように、本実施形態に係る多層交差構造は、既設の交差構造に適用しやすいものとなっている。
Moreover, in the multilayer intersection structure according to the present embodiment, the
さらに、本実施形態においては、図5に示すように、交差構造1とロータリー構造2との間に、多層交差構造を横断する歩行者のための歩行者用通路3が設けられている。この歩行者用通路3は、車両が通行する交差構造1およびロータリー構造2と分離して設置されているため、多層交差構造において歩行者と車両とが分離され、車両による歩行者の巻き込み事故など、車両と歩行者との事故を有効に防止することができ、交差構造1における安全を大幅に向上することができる。また、多層交差構造を横断する歩行者のための歩行者用通路3と、車両が通行する交差構造1とを分離して設置することで、車両が走行する交差構造1においては、歩行者の通行のための信号待ちを無くすことができ、交差構造1における車両の交通量を増大することができる。
Furthermore, in this embodiment, as shown in FIG. 5, a
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。 The embodiment described above is described for facilitating understanding of the present invention, and is not described for limiting the present invention. Therefore, each element disclosed in the above embodiment is intended to include all design changes and equivalents belonging to the technical scope of the present invention.
例えば、上述した実施形態においては、交差構造1a,1bが地面レベルに設置されており、この交差構造1a,1bの地下に位置するように、ロータリー構造2a,2bが設置されているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、ロータリー構造2a,2bを地面レベルに設置し、このロータリー構造2a,2bの地下に位置するように、交差構造1a,1bを設置する構成としてもよい。
For example, in the embodiment described above, the intersecting
また、上述した実施形態では、第1普通道路10および第2普通道路30の2つの道路が交差構造1aで交差しており、また、第1普通道路10および第3普通道路50の2つの道路が交差構造1bで交差しているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、交差構造1a,1bを、3以上の道路が交差した構成としてもよい。さらに、上述した実施形態では、第1特定道路20および第2特定道路40の2つの道路から、ロータリー構造2aに進入および進出可能となっており、また、第1特定道路20および第3特定道路60の2つの道路からロータリー構造2bに進入および進出可能となっているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、ロータリー構造2a,2bを、3以上の道路から進入および進出可能とする構成としてもよい。
In the above-described embodiment, the two roads of the first
さらに、上述した実施形態では、左側通行の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、右側通行の場合であっても同様に適用することができる。 Further, in the above-described embodiment, the case of left-hand traffic has been described. However, the present invention is not limited to this, and can be similarly applied to right-hand traffic.
なお、上述した実施形態の第1普通道路10は本発明の第1道路に、第2普通道路30および第3普通道路50は本発明の第2道路に、第1特定道路20は本発明の第3道路に、第2特定道路40および第3特定道路60は本発明の第4道路に、交差構造1a,1bは本発明の交差構造に、ロータリー構造2a,2bは本発明のロータリー構造に、歩行者用通路3は本発明の歩行者用の通路に、それぞれ相当する。
The first
100…第1道路
10…第1普通道路
101,102…車線
20…第1特定道路
201,202…車線
200…第2道路
30…第2普通道路
301,302…車線
40…第2特定道路
401,402…車線
300…第3道路
50…第3普通道路
501,502…車線
60…第3特定道路
601,602…車線
70a〜70d…ロータリー進入口
80a〜80d…ロータリー進出口
90a〜90d…信号機
1a,1b…交差構造
2a,2b…ロータリー構造
21…路面部
22…排水溝
3…歩行者用通路
31…出入口
32…エスカレータ
100 ... 1
300 ...
70a-70d ...
Claims (8)
前記第1道路と平行に延びる第3道路、および前記第2道路と平行に延びる第4道路から進入および進出可能な円環状のロータリー部を有し、前記ロータリー部を周回することで、前記第3道路から前記第4道路に、または前記第4道路から前記第3道路に進行可能なロータリー構造とが、互いに異なる高さ位置で重畳された多層交差構造であって、
前記ロータリー構造は、前記第3道路および前記第4道路により、隣接する他のロータリー構造に接続されていることを特徴とする多層交差構造。 The first road and the second road extending in a different direction from the first road have an intersection, and at the intersection, by turning right and left, the first road to the second road, Or an intersection structure capable of traveling from the second road to the first road;
An annular rotary part capable of entering and advancing from a third road extending in parallel with the first road and a fourth road extending in parallel with the second road; A rotary structure capable of traveling from 3 roads to the 4th road or from the 4th road to the 3rd road is a multi-layered intersection structure in which they are superimposed at different height positions,
The rotary structure is connected to another adjacent rotary structure by the third road and the fourth road.
前記交差構造は、地面レベルに設置され、
前記ロータリー構造は、前記交差構造の地下に位置するように設置されることを特徴とする多層交差構造。 The multi-layered crossing structure according to claim 1,
The intersection structure is installed at the ground level;
The multi-layered crossing structure is characterized in that the rotary structure is installed in the basement of the crossing structure.
前記第3道路は、前記第1道路の互いに対向する車線に挟まれ、かつ、前記第1道路と前記第3道路とは、同じ方向に向かう車線同士が互いに隣接しており、
前記第4道路は、前記第2道路の互いに対向する車線に挟まれ、かつ、前記第2道路と前記第4道路とは、同じ方向に向かう車線同士が互いに隣接していることを特徴とする多層交差構造。 The multi-layered cross structure according to claim 1 or 2,
The third road is sandwiched between lanes facing each other of the first road, and the first road and the third road are adjacent to each other in the same direction.
The fourth road is sandwiched between opposite lanes of the second road, and the second road and the fourth road are adjacent to each other in the same direction. Multi-layer cross structure.
前記第3道路、前記第4道路、および前記ロータリー構造は、特定の車両のみが走行可能な道路であること特徴とする多層交差構造。 It is a multilayer intersection structure in any one of Claims 1-3,
The third road, the fourth road, and the rotary structure are roads on which only a specific vehicle can travel.
前記第3道路、前記第4道路、および前記ロータリー構造には、前記特定の車両のみが走行可能であることを示す道路標示が施されていることを特徴とする多層交差構造。 A multi-layered crossing structure according to claim 4,
A multi-layered intersection structure in which the third road, the fourth road, and the rotary structure are provided with road markings indicating that only the specific vehicle can travel.
前記ロータリー構造内を周回する道路の路面は、前記ロータリー構造の中心に向かって低くなるように、道路幅方向に傾斜していることを特徴とする多層交差構造。 It is a multilayer intersection structure according to any one of claims 1 to 5,
A multi-layer intersection structure characterized in that a road surface of a road that circulates in the rotary structure is inclined in the road width direction so as to become lower toward the center of the rotary structure.
前記交差構造と前記ロータリー構造との間には、歩行者用の通路がさらに設置されていることを特徴とする多層交差構造。 The multilayer cross structure according to any one of claims 1 to 6,
A pedestrian passage is further installed between the intersection structure and the rotary structure.
前記交差構造には、信号機が設置されており、
前記ロータリー構造には、信号機が設置されていないことを特徴とする多層交差構造。 It is a multilayer intersection structure according to any one of claims 1 to 7,
A traffic light is installed in the intersection structure,
A multi-layered intersection structure characterized in that no signal is installed in the rotary structure.
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105064156A (en) * | 2015-09-23 | 2015-11-18 | 孙茂林 | Cross traffic lane free of over-bridge and traffic lights |
CN108417052A (en) * | 2018-05-09 | 2018-08-17 | 上海市城市建设设计研究总院(集团)有限公司 | The Circular intersection and its Signalized control method of left turning vehicle parking twice |
CN110344294A (en) * | 2019-06-27 | 2019-10-18 | 湖北建科国际工程有限公司 | Ring-shaped intersection traffic structure |
-
2010
- 2010-11-16 JP JP2010255562A patent/JP2012107404A/en active Pending
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