JP2012105620A - 単球分離装置及び単球分離培養装置 - Google Patents
単球分離装置及び単球分離培養装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012105620A JP2012105620A JP2010258640A JP2010258640A JP2012105620A JP 2012105620 A JP2012105620 A JP 2012105620A JP 2010258640 A JP2010258640 A JP 2010258640A JP 2010258640 A JP2010258640 A JP 2010258640A JP 2012105620 A JP2012105620 A JP 2012105620A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow path
- channel
- monocyte
- separation device
- monocyte separation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
【課題】生体の血液成分を含む液体から単球を分離できる単球分離装置及び単球分離培養装置を提供すること。
【解決手段】生体の血液成分を含む液体が導入される導入口12と単球を含む液体が排出される排出口14とを含む第1流路10と、第1流路10の重力方向における下方に設けられた第2流路20と、第1流路10及び第2流路20と連通し、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)に間隔を空けて複数設けられた接続流路30と、を含み、接続流路30の第1流路10側の開口は、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)に対して交差する方向が長手方向となる形状である。
【選択図】図1
【解決手段】生体の血液成分を含む液体が導入される導入口12と単球を含む液体が排出される排出口14とを含む第1流路10と、第1流路10の重力方向における下方に設けられた第2流路20と、第1流路10及び第2流路20と連通し、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)に間隔を空けて複数設けられた接続流路30と、を含み、接続流路30の第1流路10側の開口は、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)に対して交差する方向が長手方向となる形状である。
【選択図】図1
Description
本発明は、単球分離装置及び単球分離培養装置に関する。
がんの新しい治療法として、「樹状細胞療法(がん免疫療法)」が注目されつつある。樹状細胞療法は現在の標準治療(手術、放射線照射、抗がん剤の投与など)では効果がない患者にも効果が認められるという研究事例が報告されつつある。樹状細胞療法は、患者末梢血を成分採血し、その中から単球のみを取り出し体外で樹状細胞に分化誘導したのちに患者がん抗原を認識させ、患者体内に投与するというプロトコルを経る治療法である。
しかしながら、患者末梢血より採取した成分採血血液は単球のみばかりではなく、リンパ球などの他の血球成分を含んでおり、全白血球中に占める単球の割合は5%程度である。したがって、患者血液から得られた成分採血血液中から、純度よく、効率的に単球を採取することが求められている。
現在用いられている方法として、比重遠心法、接着法、磁気ビーズ法、フィルター法などがある。しかしながら、比重遠心法は、複数回の遠心操作及び細胞処理といった細胞への負荷が大きい分離操作による細胞ダメージや、処理を繰り返すことによる細胞ロスが発生する。また、接着法は、簡易的ではあるが非接着細胞の除去が不十分となり、不要細胞の混入が生じ分離効率が低下する。また、磁気ビーズ法は、細胞表面抗原に着目した細胞選択が可能であり高純度の単球を得ることができるが、処理時間が長く試薬コストも高額である。また、フィルター法は、単球捕捉後の回収に回収液のフローが必要であり、さらに単球培養を継続する場合には別途培養液等への置き換えが必要となる。
フィルター法の改良例として、特許文献1には、単球を捕捉したフィルター内で単球を樹状細胞に分化し、その後樹状細胞を回収する方法が提案されている。
しかしながら、特許文献1で提案されている方法では、多孔質フィルターで単球を捕捉し樹状細胞化するため、接着性が非常に増した誘導後の樹状細胞の剥離が非常に困難であり、樹状細胞の抗原提示性能にダメージを与えてしまう。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、生体の血液成分を含む液体から単球を分離できる単球分離装置及び単球分離培養装置を提供することができる。
(1)本形態に係る単球分離装置は、生体の血液成分を含む液体が導入される導入口と単球を含む液体が排出される排出口とを含む第1流路と、前記第1流路の重力方向における下方に設けられた第2流路と、前記第1流路及び前記第2流路と連通し、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向に間隔を空けて複数設けられた接続流路と、を含み、前記接続流路の前記第1流路側の開口は、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向に対して交差する方向が長手方向となる形状である。
本形態において、「上方」及び「下方」は、特に断りのない限り、重力方向を基準とした「上方」及び「下方」を意味する。また、本形態において、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本実施形態に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。同様に、「下方」という文言は、A下に直接Bを形成するような場合と、A下に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとする。
また、本形態において、「平面視において」という場合は、第1流路を相対的に上方、第2流路を相対的に下方として配置した場合の重力方向を基準とした上方から見た場合を指すものとする。
本形態に係る単球分離装置は、第1流路及び第2流路と連通する接続流路を有している。このため、生体の血液成分を含む液体を第1流路から流した場合に第1流路から第2流路への流れが生じる。また、本形態によれば、接続流路は、平面視において、第1流路における液体の流れる方向に複数設けられ、接続流路の第1流路側の開口は、平面視において、第1流路における液体の流れる方向と交差する方向が長手方向となる形状であるため、第1流路において生体の血液成分を含む液体に乱流が発生する。このため、生体の血液成分を含む液体が乱流により攪拌される。したがって、生体の血液成分を含む液体から、他の血液成分と比べて比重の小さい単球を第1流路の排出口側に分離できる。
(2)この単球分離装置は、前記接続流路は、前記第1流路側の開口が前記第2流路側の開口よりも広い幅となるテーパー構造を有するスリット状に構成され、前記接続流路の前記第2流路側の開口の幅は、6.5μm以上16.8μm以下であってもよい。
本形態によれば、第1流路側の開口が第2流路側の開口よりも広い幅となるテーパー構造を有するスリット状に接続流路が構成されているため、第1流路における乱流の発生がより促進される。したがって、生体の血液成分を含む液体から、他の血液成分と比べて比重の小さい単球を第1流路の排出口側に効率よく分離できる。
また、本形態によれば、接続流路の第2流路側の開口の幅は、6.5μm以上16.8μm以下であるため、一般的なサイズの単球は接続流路を通過しにくい。したがって、時間あたりに処理できる生体の血液成分を含む液体の量を確保するとともに、他の血液成分と比べてサイズの大きい単球を第1流路の排出口に分離できる。
(3)この単球分離装置は、
前記第1流路における前記接続流路の開口が設けられる壁面と前記接続流路の前記テーパー構造を形成する壁面とのなす角は、120度以上130度以下であってもよい。
前記第1流路における前記接続流路の開口が設けられる壁面と前記接続流路の前記テーパー構造を形成する壁面とのなす角は、120度以上130度以下であってもよい。
これにより、第1流路における乱流の発生がさらに促進される。したがって、生体の血液成分を含む液体から、他の血液成分と比べて比重の小さい単球を第1流路の排出口にさらに効率よく分離できる。
(4)本形態に係る単球分離培養装置は、これらのいずれかの単球分離装置と、前記第1流路の前記排出口と連通し、単球を培養することに用いる単球培養容器と、を含む。
これにより、生体の血液成分を含む液体から単球を分離し、分離された単球を単球培養容器内で培養できる単球分離培養装置を実現できる。
(5)本形態に係る単球分離装置は、生体の血液成分を含む液体が導入される導入口と単球を含む液体が排出される排出口とを含む第1流路と、前記第1流路の重力方向における下方に設けられた第2流路と、前記第1流路及び前記第2流路と連通し、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向に間隔を空けて複数設けられた接続流路と、を含む第1の構造体及び第2の構造体を含み、前記接続流路の前記第1流路側の開口は、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向と交差する方向が長手方向となる形状であり、前記第1の構造体と前記第2の構造体とが重力方向に重ねて設けられている。
本形態に係る単球分離装置は、第1流路及び第2流路と連通する接続流路を有している。このため、第1流路から第2流路への流れが生じる。また、本形態によれば、接続流路は、平面視において、第1流路における液体の流れる方向に複数設けられ、接続流路の第1流路側の開口は、平面視において、第1流路における液体の流れる方向と交差する方向が長手方向となる形状であるため、第1流路において生体の血液成分を含む液体に乱流が発生する。このため、生体の血液成分を含む液体が乱流により攪拌される。したがって、生体の血液成分を含む液体から、他の血液成分と比べて比重の小さい単球を第1流路の排出口に分離できる。
また、本形態によれば、第1の構造体と第2の構造体とが重力方向に重ねて設けられているため、小さな面積に配置できる単球分離装置を実現できる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態に係る単球分離装置
図1(A)は、第1実施形態に係る単球分離装置1を模式的に表す平面図、図1(B)は、図1(A)のA−A線における断面図である。
図1(A)は、第1実施形態に係る単球分離装置1を模式的に表す平面図、図1(B)は、図1(A)のA−A線における断面図である。
本実施形態の説明においては、液体の流れる方向が水平方向である場合を例にとり、液体の流れる方向を第1方向210、重力方向を第3方向230、第1方向210及び第3方向230に垂直な方向を第2方向220として説明する。
第1実施形態に係る単球分離装置1は、生体の血液成分を含む液体が導入される導入口12と単球を含む液体が排出される排出口14とを含む第1流路10と、第1流路10の重力方向(第3方向230)における下方に設けられた第2流路20と、第1流路10及び第2流路20と連通し、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)に間隔を空けて複数設けられた接続流路30と、を含み、接続流路30の第1流路10側の開口は、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)に対して交差する方向が長手方向となる形状である。「生体の血液成分を含む液体」は、血液成分が分散されて含まれている液体であり、例えば、血液そのものであってもよいし、成分採血した血液や、血液と他の液体との混合液であってもよい。
第1流路10は、生体の血液成分を含む液体が導入される導入口12を含む。また、第1流路10は、単球を含む液体が排出される排出口14を含む。第1流路10の、第1方向210に垂直な面で切った断面(以後「垂直断面」と記載する。)の形状は特に限定されない。第1流路10の垂直断面の形状は例えば、長方形とすることができる。また、第1流路10の垂直断面の形状は、導入口12から排出口14までの間において同一であってもよいし、異なる箇所があってもよい。なお、図1(A)及び図1(B)に示される例では、導入口12から第1流路10に導入された液体は、第1方向210に流通する。
第2流路20は、第1流路10の下方に設けられる。第2流路20は、第2流路20から液体が排出されるための排出口24を有していてもよい。第2流路20の垂直断面の形状は特に限定されない。第2流路20の垂直断面の形状は例えば、長方形とすることができる。また、第2流路20の垂直断面の形状は、排出口24までの間において同一であってもよいし、異なる箇所があってもよい。
接続流路30は、第1流路10及び第2流路20と連通する。また、接続流路30は、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)に間隔を空けて複数設けられている。
また、接続流路30の第1流路10側の開口は、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)と交差する方向が長手方向となる形状となっている。図1(A)及び図1(B)に示される例では、接続流路30の第1流路10側の開口は、第2方向220(第1方向210に垂直な方向)が長手方向となる形状となっている。また、図1(A)及び図1(B)に示される例では、接続流路30は、接続流路30の第1流路10側の開口から第2流路20側の開口まで同一幅のスリット状に構成されている。
第1流路10、第2流路20及び接続流路30が形成される部材の材料は、特に限定されない。また、例えば、溝が形成された基板や穴が形成された基板を適宜組み合わせることにより、第1実施形態に係る単球分離装置1を製造することができる。
次に、導入口12から生体の血液成分を含む液体が導入された場合の液体の流れについて説明する。まず、図1(A)及び図1(B)の白抜き矢印方向から導入口12に導入された液体は、第1流路10を第1方向210に流れる。導入された液体の一部は、第1流路10を流れ続け、排出口14から図1(A)及び図1(B)の黒矢印方向へと排出される。導入された液体の一部は、接続流路30を介して第2流路20へと流れる。すなわち、第1流路10から第2流路20への流れが生じる。また、第2流路20は、第1流路10よりも下方に設けられているため、比重の大きいものほど第2流路20へ流れる。
また、接続流路30は、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向に複数設けられ、接続流路30の第1流路10側の開口は、平面視において、第1流路10における液体の流れる方向(第1方向210)と交差する方向が長手方向となる形状であるため、第1流路10において生体の血液成分を含む液体に乱流が発生する。このため、生体の血液成分を含む液体が乱流により攪拌される。
第1流路10から第2流路20へ生じた流れと、乱流による撹拌により、生体の血液成分を含む液体から、他の血液成分(リンパ球、好塩基球、好中球、好酸球、赤血球など)と比べて比重の小さい単球を第1流路10側の排出口14へ分離できる。また、導入口12から導入される液体の流れによって単球は排出口14から排出されるため、単球を回収するための特別な操作が不要な単球分離装置を実現できる。
また、接続流路30を複数有していることにより、導入口12から導入される液体は、排出口14までたどり着くまでに、平面視において、複数の接続流路30を横切ることになる。したがって、比重による単球の分離が繰り返されることにより、分離精度が高まる。
接続流路30は、スリット状に構成され、接続流路30の最も狭い箇所の幅は、6.5μm以上16.8μm以下であってもよい。
一般的な単球の直径は、他の血液成分と比べてサイズの大きい13〜20μm程度である。したがって、接続流路30の最も狭い箇所の幅は、一般的な単球の直径に対して50〜80%となる6.5μm以上16.8μm以下の範囲から選択されてもよい。接続流路30の最も狭い箇所の幅が上記範囲において小さい値から選択された場合には、単球を分離する精度を高めることができる。接続流路30の最も狭い箇所の幅が上記範囲において大きい値から選択された場合には、時間あたりに処理できる液体の量を確保するとともに、単球を第1流路10の排出口14に分離できる。
また、接続流路30の内壁面及び第1流路10における接続流路30の開口が設けられる壁面の少なくとも一部に、単球と特異的に結合する抗体が固定された抗体固定化領域を有していてもよい。抗体固定化領域と単球とが特異的に緩やかに結合することにより、単球が第1流路10から第2流路20へと流出することを抑制できる。したがって、分離精度がより高まる。
また、接続流路30の内壁面及び第1流路10における接続流路30の開口が設けられる壁面の少なくとも一部に、微小凹凸を有する微小凹凸領域を有していてもよい。第1流路10及び接続流路30を形成する壁面の材質が、単球と緩やかに接着しやすい材質(例えば、プラスチック材料、ガラス材料など)である場合には、壁面の表面積を増やすことにより、単球が第1流路10から第2流路20へと流出することを抑制できる。したがって、分離精度がより高まる。
2.第1実施形態の変形例に係る単球分離装置
図2(A)は、第1実施形態の変形例に係る単球分離装置1aを模式的に表す平面図、図2(B)は、図2(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2(A)は、第1実施形態の変形例に係る単球分離装置1aを模式的に表す平面図、図2(B)は、図2(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2(A)及び図2(B)に示される単球分離装置1aでは、接続流路30の第1流路10側の開口は、第2方向220に対して所定の角度を有する方向が長手方向となる形状となっている。このように、第1流路における液体の流れる方向(第1方向210)と交差する方向は、第2方向220には限られない。
第1実施形態の変形例に係る単球分離装置1aにおいても、第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な効果を奏する。また、「1.第1実施形態に係る単球分離装置」の項で説明した種々の変形と同様の変形が可能である。
3.第2実施形態に係る単球分離装置
図3(A)は、第2実施形態に係る単球分離装置2を模式的に表す平面図、図3(B)は、図3(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3(A)は、第2実施形態に係る単球分離装置2を模式的に表す平面図、図3(B)は、図3(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3(A)及び図3(B)に示される単球分離装置2では、接続流路30は、第1流路10側の開口が第2流路20側の開口よりも広い幅となるテーパー構造を有するスリット状に構成されている。図3(A)及び図3(B)に示される例では、接続流路30の第1流路10側の部分が、第2流路20側から第1流路10側に向かって直線的に単調に幅が広がるテーパー構造となっている。また、図3(A)及び図3(B)に示される例では、第1流路10の導入口12に近い側と導入口12から遠い側とで均等に幅が広がるテーパー構造となっている。
接続流路30が、第1流路10側の開口が第2流路20側の開口よりも広い幅となるテーパー構造を有するスリット状に構成されていることにより、第1流路10を流れる液体がテーパー構造の側面とぶつかるため、第1流路10における乱流の発生がより促進される。したがって、生体の血液成分を含む液体から、他の血液成分と比べて比重の小さい単球を第1流路10の排出口14側に効率よく分離できる。
また、接続流路30の第2流路20側の開口の幅は、6.5μm以上16.8μm以下である。一般的な単球の直径は、他の血液成分と比べてサイズの大きい13〜20μm程度であるため、接続流路30の第2流路20側の開口の幅は、一般的な単球の直径に対して50〜80%となる6.5μm以上16.8μm以下の範囲から選択されてもよい。接続流路30の第2流路20側の開口の幅が上記範囲において小さい値から選択された場合には、単球を分離する精度を高めることができる。接続流路30の第2流路20側の開口の幅が上記範囲において大きい値から選択された場合には、時間あたりに処理できる液体の量を確保するとともに、単球を第1流路10の排出口14に分離できる。
また、第1流路10における接続流路30の開口が設けられる壁面と接続流路30のテーパー構造を形成する壁面とのなす角θは、120度以上130度以下であってもよい。図3(A)及び図3(B)に示される例では、第1流路10における接続流路30の開口が設けられる壁面と、接続流路30のテーパー構造を形成する壁面のうち導入口12から遠い側の壁面とのなす角をθとしている。これにより、第1流路10における乱流の発生がさらに促進される。したがって、生体の血液成分を含む液体から、他の血液成分と比べて比重の小さい単球を第1流路10の排出口14により効率よく分離できる。なお、なす角θと乱流との関係については、「7.シミュレーション例」の項で後述される。
さらに、上述した効果に加えて、第2実施形態に係る単球分離装置2においても、第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な効果を奏する。また、「1.第1実施形態に係る単球分離装置」の項で説明した種々の変形と同様の変形が可能である。
4.第2実施形態の変形例に係る単球分離装置
図4(A)は、第2実施形態の変形例に係る単球分離装置2aを模式的に表す平面図、図4(B)は、図4(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1及び第2実施形態に係る単球分離装置2と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4(A)は、第2実施形態の変形例に係る単球分離装置2aを模式的に表す平面図、図4(B)は、図4(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1及び第2実施形態に係る単球分離装置2と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4(A)及び図4(B)に示される単球分離装置2aでは、接続流路30の第1流路10側の開口は、第2方向220に対して所定の角度を有する方向が長手方向となる形状となっている。このように、第1流路における液体の流れる方向(第1方向210)と交差する方向は、第2方向220には限られない。
第2実施形態の変形例に係る単球分離装置2aにおいても、第2実施形態に係る単球分離装置2と同様な効果を奏する。また、「1.第1実施形態に係る単球分離装置」及び「3.第2実施形態に係る単球分離装置」の項で説明した種々の変形と同様の変形が可能である。
5.第3実施形態に係る単球分離装置
図5(A)は、第3実施形態に係る単球分離装置3を模式的に表す平面図、図5(B)は、図5(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5(A)は、第3実施形態に係る単球分離装置3を模式的に表す平面図、図5(B)は、図5(A)のA−A線における断面図である。第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係る単球分離装置3は、生体の血液成分を含む液体が導入される導入口12−1と単球を含む液体が排出される排出口14−1とを含む第1流路10−1と、第1流路10−1の重力方向における下方に設けられた第2流路20−1と、第1流路10−1及び第2流路20−1と連通し、平面視において、第1流路10−1における液体の流れる方向(第1方向210)に間隔を空けて複数設けられた接続流路30−1と、を含む第1の構造体50を含む。
また、第3実施形態に係る単球分離装置3は、生体の血液成分を含む液体が導入される導入口12−2と単球を含む液体が排出される排出口14−2とを含む第1流路10−2と、第1流路10−2の重力方向における下方に設けられた第2流路20−2と、第1流路10−2及び第2流路20−2と連通し、平面視において、第1流路10−2における液体の流れる方向(第1方向210)に間隔を空けて複数設けられた接続流路30−2と、を含む第2の構造体60を含む。
さらに、第3実施形態に係る単球分離装置3は、接続流路30−1の第1流路10−1側の開口は、平面視において、第1流路10−1における液体の流れる方向(第1方向210)と交差する方向が長手方向となる形状であり、接続流路30−2の第1流路10−2側の開口は、平面視において、第1流路10−2における液体の流れる方向(第1方向210)と交差する方向が長手方向となる形状である。
すなわち、第3実施形態に係る単球分離装置3の第1の構造体50は、第1実施形態に係る単球分離装置1と同様の構成である。また、第3実施形態に係る単球分離装置3の第2の構造体60は、第1実施形態に係る単球分離装置1と同様の構成である。
また、第3実施形態に係る単球分離装置3は、第1の構造体50と第2の構造体60とが重力方向に重ねて設けられている。これにより、小さな面積に配置できる単球分離装置を実現できる。また、第1の構造体50の第2流路20−1と第2の構造体60の第1流路10−2とを仕切る部材を共有することにより、より小さな体積となる単球分離装置を実現できる。
上述した効果に加えて、第3実施形態に係る単球分離装置3においても、第1実施形態に係る単球分離装置1と同様な効果を奏する。また、第1の構造体50及び第2の構造体60の構成を、単球分離装置1a、単球分離装置2、単球分離装置2aのいずれかの構成とすることもできる。この場合には、「2.第1実施形態の変形例に係る単球分離装置」、「3.第2実施形態に係る単球分離装置」及び「4.第2実施形態の変形例に係る単球分離装置」の項で説明した効果を奏する。また、第3実施形態に係る単球分離装置3においても、「1.第1実施形態に係る単球分離装置」、「2.第1実施形態の変形例に係る単球分離装置」、「3.第2実施形態に係る単球分離装置」及び「4.第2実施形態の変形例に係る単球分離装置」の項で説明した種々の変形と同様の変形が可能である。
6.単球分離培養装置
図6は、本実施形態に係る単球分離培養装置100を説明するためのブロック図である。図6において、白矢印は液体の流れ及び配管を、黒矢印は信号の流れを示している。
図6は、本実施形態に係る単球分離培養装置100を説明するためのブロック図である。図6において、白矢印は液体の流れ及び配管を、黒矢印は信号の流れを示している。
本実施形態に係る単球分離培養装置100は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)と、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第1流路10(10−1,10−2)の排出口14(14−1,14−2)と連通し、単球を培養することに用いる単球培養容器124とを含む。
図6に示される例では、単球分離培養装置100は、上記構成に加えて、血液用容器110、洗浄液用容器112、ポンプ114、バルブ116、圧力センサー118、圧力センサー120、バルブ122、圧力センサー126、バルブ128、廃液用容器130、制御部150を含んで構成されている。
血液用容器110には、生体の血液成分を含む液体が収容される。洗浄液用容器112には、洗浄液(例えば、生理食塩水、培養液、緩衝液など)が収容される。ポンプ114は、血液用容器110に収容される生体の血液成分を含む液体と洗浄液用容器112に収容される洗浄液との混合液を単球分離装置1(1a,2,2a,3)へ送出する。廃液用容器130は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第2流路20(20−1,20−2)の排出口24(24−1,24−2)から排出される液体を収容する。
圧力センサー118は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第1流路10(10−1,10−2)の導入口12(12−1,12−2)へ導入される液体の圧力を検出する。圧力センサー120は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第1流路10(10−1,10−2)の排出口14(14−1,14−2)から排出される液体の圧力を検出する。圧力センサー126は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第2流路20(20−1,20−2)の排出口24(24−1,24−2)から排出される液体の圧力を検出する。
バルブ116は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第1流路10(10−1,10−2)の導入口12(12−1,12−2)へ導入される液体の量を制御する。バルブ122は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第1流路10(10−1,10−2)の排出口14(14−1,14−2)から排出される液体の量を制御する。バルブ128は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第2流路20(20−1,20−2)の排出口24(24−1,24−2)から排出される液体の量を制御する。
単球培養容器124は、単球分離装置1(1a,2,2a,3)の第1流路10(10−1,10−2)の排出口14(14−1,14−2)から排出される液体を収容する。単球培養容器124には、単球を樹状細胞に誘導するための試薬を添加したり、培地交換したりするためのバルブが設けられていてもよい。単球培養容器124の内壁面は、樹状細胞が剥離しやすい構造や材質で構成されていることが好ましい。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))などの撥水性材料、親水コート表面を持つ高分子有機化合物又は無機化合物などで構成されていたり、微小凹凸やマイクロポスト状の構造を有していたりしてもよい。
制御部150は、圧力センサー118、圧力センサー120及び圧力センサー126による圧力の検出結果に基づいて、バルブ116、バルブ122及びバルブ128の開閉を制御する。制御部150は、CPU(Central Processing Unit)とメモリーとを有するコンピューターを利用して構成されることができる。
これにより、生体の血液成分を含む液体から単球を分離し、分離された単球を単球培養容器内で培養できる単球分離培養装置を実現できる。また、閉鎖系ラインで構成できる単球分離培養装置を実現できる。さらに、単球を回収するための特別な操作の必要のない単球分離培養装置を実現できる。
7.シミュレーション例
次に、シミュレーション例について説明する。シミュレーションソフトには、STAR−LT(株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン社製)を用いた。液体の物性条件は水の物性をモデルとし、分子量18、参照温度293.1K、密度998.2kg/m3、体積膨張率0、比熱4183J/kg・K、分子粘性0.001002Pa・s、熱伝導率0.603W/m・K、形成熱−15870000、形成温度298.1Kとした。
次に、シミュレーション例について説明する。シミュレーションソフトには、STAR−LT(株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン社製)を用いた。液体の物性条件は水の物性をモデルとし、分子量18、参照温度293.1K、密度998.2kg/m3、体積膨張率0、比熱4183J/kg・K、分子粘性0.001002Pa・s、熱伝導率0.603W/m・K、形成熱−15870000、形成温度298.1Kとした。
図7は、シミュレーション例について説明するための単球分離装置のモデル断面図である。図7に示されるモデルでは、第1流路10に導入口12が設けられ、第2流路20に排出口24が設けられている。接続流路30の第1流路10側の開口は、液体の流れる方向(第1方向210)に垂直な方向が長手方向となるスリット状に構成されている。液体の流れる方向(第1方向210)から見た第1流路10及び第2流路20の断面の形状は長方形、幅は100μm、高さは30μmである。また、接続流路30の第2流路20側の幅は10μmである。また、接続流路30の上方(第3方向230における接続流路30の長さの50%)がテーパー構造となっている。
上記条件において、第1流路10における接続流路30の開口が設けられる壁面と、接続流路30のテーパー構造を形成する壁面のうち導入口12から遠い側の壁面とのなす角θ、及び、導入口12と排出口24との差圧を変化させて、液体の速度ベクトルと、センサー点における圧力についてのシミュレーションを行った。図7に示されるように、圧力のセンサー点は、接続流路30のテーパー構造を形成する壁面のうち導入口12から遠い側の壁面の中心とした。
図7の第1流路10、第2流路20及び接続流路30内に表示される矢印は、液体の速度ベクトルを表す。図7には、接続流路30のテーパー構造を形成する壁面のうち導入口12から遠い側の壁面に向かう矢印が存在することが示されている。したがって、接続流路30のテーパー構造を形成する壁面のうち導入口12から遠い側の壁面付近で乱流が発生していることが推認できる。
図8は、センサー点における圧力についてのシミュレーション結果を表すグラフである。横軸は、なす角θ[°]、縦軸は圧力[Pa]である。なお、圧力は、図7に示される3つのセンサー点における平均値を表している。また、流入速度は、導入口12と排出口24との差圧から換算した参考値である。
図8には、流入速度に依存せず、なす角θが120度以上130度以下の範囲Aにおいて、圧力が大きくなることが示されている。したがって、特になす角θが120度以上130度以下の範囲Aの場合には、接続流路30のテーパー構造を形成する壁面のうち導入口12から遠い側の壁面付近で大きな乱流が発生していることが推認できる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、複数を適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,1a,2,2a,3 単球分離装置、10,10−1,10−2 第1流路、12,12−1,12−2 導入口、14,14−1,14−2 排出口、20,20−1,20−2 第2流路、24,24−1,24−2 排出口、30,30−1,30−2 接続流路、50 第1の構造体、60 第2の構造体、100 単球分離培養装置、110 血液用容器、112 洗浄液用容器、114 ポンプ、116 バルブ、118 圧力センサー、120 圧力センサー、122 バルブ、124 単球培養容器、126 圧力センサー、128 バルブ、130 廃液用容器、150 制御部、210 第1方向、220 第2方向、230 第3方向
Claims (5)
- 生体の血液成分を含む液体が導入される導入口と単球を含む液体が排出される排出口とを含む第1流路と、
前記第1流路の重力方向における下方に設けられた第2流路と、
前記第1流路及び前記第2流路と連通し、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向に間隔を空けて複数設けられた接続流路と、
を含み、
前記接続流路の前記第1流路側の開口は、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向に対して交差する方向が長手方向となる形状である、単球分離装置。 - 請求項1に記載の単球分離装置において、
前記接続流路は、前記第1流路側の開口が前記第2流路側の開口よりも広い幅となるテーパー構造を有するスリット状に構成され、
前記接続流路の前記第2流路側の開口の幅は、6.5μm以上16.8μm以下である、単球分離装置。 - 請求項2に記載の単球分離装置において、
前記第1流路における前記接続流路の開口が設けられる壁面と前記接続流路の前記テーパー構造を形成する壁面とのなす角は、120度以上130度以下である、単球分離装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の単球分離装置と、
前記第1流路の前記排出口と連通し、単球を培養することに用いる単球培養容器と、
を含む、単球分離培養装置。 - 生体の血液成分を含む液体が導入される導入口と単球を含む液体が排出される排出口とを含む第1流路と、前記第1流路の重力方向における下方に設けられた第2流路と、前記第1流路及び前記第2流路と連通し、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向に間隔を空けて複数設けられた接続流路と、を含む第1の構造体及び第2の構造体を含み、
前記接続流路の前記第1流路側の開口は、平面視において、前記第1流路における液体の流れる方向と交差する方向が長手方向となる形状であり、
前記第1の構造体と前記第2の構造体とが重力方向に重ねて設けられた、単球分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010258640A JP2012105620A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | 単球分離装置及び単球分離培養装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010258640A JP2012105620A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | 単球分離装置及び単球分離培養装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012105620A true JP2012105620A (ja) | 2012-06-07 |
Family
ID=46491993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010258640A Withdrawn JP2012105620A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | 単球分離装置及び単球分離培養装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012105620A (ja) |
-
2010
- 2010-11-19 JP JP2010258640A patent/JP2012105620A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Luan et al. | Microfluidic systems for hydrodynamic trapping of cells and clusters | |
Ma et al. | Mechanical properties based particle separation via traveling surface acoustic wave | |
Mishra et al. | Ultrahigh-throughput magnetic sorting of large blood volumes for epitope-agnostic isolation of circulating tumor cells | |
Huber et al. | Hydrodynamics in cell studies | |
Warkiani et al. | Large-volume microfluidic cell sorting for biomedical applications | |
Sun et al. | Size-based hydrodynamic rare tumor cell separation in curved microfluidic channels | |
Wu et al. | Separation of leukocytes from blood using spiral channel with trapezoid cross-section | |
Yang et al. | Acoustophoretic sorting of viable mammalian cells in a microfluidic device | |
Hou et al. | Microfluidic devices for blood fractionation | |
Loutherback et al. | Deterministic separation of cancer cells from blood at 10 mL/min | |
Qian et al. | Dielectrophoresis for bioparticle manipulation | |
JP5920895B2 (ja) | マイクロ流体捕獲渦を使用して不均一溶液から細胞を単離する方法及びデバイス | |
Pratt et al. | Rare cell capture in microfluidic devices | |
Yousuff et al. | Microfluidic platform for cell isolation and manipulation based on cell properties | |
Lee et al. | Separation and sorting of cells in microsystems using physical principles | |
CN108369224A (zh) | 利用磁性悬浮的生物和非生物组分分选 | |
US20230219086A1 (en) | Method and device for cell or microvesicle isolation | |
CN102083997A (zh) | 用于分离颗粒的方法和设备 | |
Zhang et al. | Design of a single-layer microchannel for continuous sheathless single-stream particle inertial focusing | |
Sun et al. | Recent advances in microfluidic technologies for separation of biological cells | |
WO2022068648A1 (zh) | 一种微流控芯片盒 | |
JP2012223683A (ja) | 微粒子分離装置および微粒子分離方法 | |
JP2012239991A (ja) | 微粒子分級装置 | |
Farahinia et al. | Recent developments in inertial and centrifugal microfluidic systems along with the involved forces for cancer cell separation: a review | |
Qin et al. | Highly efficient isolation of circulating tumor cells using a simple wedge-shaped microfluidic device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140204 |