JP2012104921A - 映像信号処理装置及び映像信号処理方法、並びにコンピューター・プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】立体映像に輝度差、コントラスト補正を行なう。
【解決手段】入力画像のエッジ部分の補正ゲインを少なく、背景領域の補正ゲインを大きめにする。左眼用画像と右眼用画像間の輝度差分を計算し、補正ゲインを乗算して補正量マップを作成する。そして、左眼用画像又は右眼用画像に補正量マップを加算して補正画像を得る。視差に影響するエッジ部分は補正しないようにし、フリッカー感に影響する背景領域に重点を置くことによって、立体感に悪影響を与えることなく、立体映像に輝度差、コントラスト補正を行なうことができる。
【選択図】 図4
【解決手段】入力画像のエッジ部分の補正ゲインを少なく、背景領域の補正ゲインを大きめにする。左眼用画像と右眼用画像間の輝度差分を計算し、補正ゲインを乗算して補正量マップを作成する。そして、左眼用画像又は右眼用画像に補正量マップを加算して補正画像を得る。視差に影響するエッジ部分は補正しないようにし、フリッカー感に影響する背景領域に重点を置くことによって、立体感に悪影響を与えることなく、立体映像に輝度差、コントラスト補正を行なうことができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、左眼用映像信号及び右眼用映像信号からなる立体映像を処理する映像信号処理装置及び映像信号処理方法、並びにコンピューター・プログラムに係り、特に、立体映像に対してコントラスト補正を行なう映像信号処理装置及び映像信号処理方法、並びにコンピューター・プログラムに関する。
左右の眼に視差のある映像を表示することで、観察者に立体的に見える立体映像を提示することができる。立体映像を提示する方式の1つとして、観察者に特殊な光学特性を持った眼鏡をかけさせ、両眼に視差をつけた画像を提示するものが挙げられる。
例えば、時分割立体映像表示システムは、互いに異なる複数の映像を時分割で表示する表示装置と、映像の観察者がかけるシャッター眼鏡の組み合わせからなる。表示装置は、視差のある左眼用映像及び右眼用映像を非常に短い周期で交互に画面表示する。一方、観察者が装着したシャッター眼鏡は、左眼部及び右眼部にそれぞれ液晶レンズなどで構成されるシャッター機構を備えている。シャッター眼鏡は、左眼用映像がディスプレイされる間に、シャッター眼鏡の左眼部が光を透過させ、右眼部が遮光する。また、右眼用映像がディスプレイされる間に、シャッター眼鏡の右眼部が光を透過させ、左眼部が遮光する。すなわち、表示装置による左眼用映像及び右眼用映像の時分割表示と、表示装置の表示切り換えに同期してシャッター眼鏡がシャッター機構により画像選択を行なうことで、観察者に立体映像が提示される。
左眼用映像と右眼用映像は、通常、2台のカメラで撮影されるが、各カメラの設定(レンズの種類、絞り、撮像素子の特性など)を同じにして、左右の画像でコントラスト差が少なくなるようにする必要がある。何故ならば、左右で同じ映像が表示されないと、交互に表示させた際にフリッカーして見えることになり、画質の低下や見づらさなどの悪影響を発生させるからである。
例えば、左右のカメラの焦点、絞り、撮像部のゲインを同期させる立体撮影装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。しかしながら、この方式では、専用のカメラが必要になり、コストがかかってしまう。
本発明者らが実際に放送されている立体映像を画像解析してみると、左右の画像で輝度が異なる画像があり、2台のカメラで輝度、コントラストが調整されていない場合もあることが分かった。
画像のコントラスト補正は、通常、いわゆるガンマ特性を表すガンマ曲線を補正することによって行なわれる。画像の輝度のヒストグラムの計測結果やAPL(Average Picture Level)の計測結果に基づいて、ガンマ曲線を生成し、生成したガンマ曲線を用いてコントラスト補正を行なう方法が知られている(例えば、特許文献2を参照のこと)。
例えば、左右映像のそれぞれのヒストグラムをフレーム毎に検出し、差が減少するように一方の映像信号を補正する立体映像信号の処理装置について提案がなされている(例えば、特許文献3を参照のこと)。
しかしながら、立体映像に対し、画面全体の平均輝度を用いてコントラスト補正を行なうと、以下のような問題がある。
(1)画面に映された一部のオブジェクトの輝度差に画面全体の補正量が影響される。
(2)オブジェクトのエッジ部分は視差があって当然であるのに、視差のある部分を補正することになり、立体視に悪影響を与えてしまう。
(3)被写体の光の当たり方や反射による輝度差に影響されてしまう。例えば、水面からの反射光など左右で輝度が異なる部分も補正して、画面全体を白っぽくしてしまう。
(2)オブジェクトのエッジ部分は視差があって当然であるのに、視差のある部分を補正することになり、立体視に悪影響を与えてしまう。
(3)被写体の光の当たり方や反射による輝度差に影響されてしまう。例えば、水面からの反射光など左右で輝度が異なる部分も補正して、画面全体を白っぽくしてしまう。
本発明の目的は、左眼用映像信号及び右眼用映像信号からなる立体映像に対する輝度差、コントラスト補正処理を好適に行なうことができる、優れた映像信号処理装置及び映像信号処理方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、立体感に悪影響を与えることなく、立体映像に輝度差、コントラスト補正を施して、フリッカー感を好適に除去することができる、優れた映像信号処理装置及び映像信号処理方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定部と、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成部と、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正部と、
を具備する映像信号処理装置である。
左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定部と、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成部と、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正部と、
を具備する映像信号処理装置である。
本願の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の映像信号処理装置は、補正量マップが作成した補正量マップに対してローパス・フィルターを掛ける補正量フィルタリング部をさらに備え、前記画像補正部は、前記ローパス・フィルターを掛けた後の補正量マップを用いるように構成されている。
本願の請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の映像信号処理装置の補正量フィルタリング部は、画面内に掛ける2次元ローパス・フィルター、又は、時間方向に掛けるローパス・フィルターのうち少なくとも1つを備えている。
本願の請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の映像信号処理装置の画像補正部により補正した後の左眼用画像及び右眼用画像に対してエンハンスを掛ける画像エンハンス部をさらに備えている。
本願の請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の映像信号処理装置の補正画素決定部は、左眼用画像と右眼用画像間で輝度差分をとり、輝度差分が所定の閾値よりも大きければ、エッジ部分と判定するように構成されている。
本願の請求項6に記載の発明によれば、請求項1に記載の映像信号処理装置の補正画素決定部は、所定のフレーム数にわたり計測し、変化の少ない領域を背景領域と判定するように構成されている。
本願の請求項7に記載の発明によれば、請求項1に記載の映像信号処理装置の補正画素決定部は、エッジ部分の補正ゲインを少なくし、背景領域の補正ゲインを大きめにするように構成されている。
本願の請求項8に記載の発明によれば、請求項1に記載の映像信号処理装置の補正量マップ作成部は、左眼用画像と右眼用画像間の輝度の差分を計算し、前記補正画素決定部が決定した補正ゲインを乗算して、補正量を算出するように構成されている。
また、本願の請求項9に記載の発明は、
左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定ステップと、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成ステップと、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正ステップと、
を有する映像信号処理方法である。
左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定ステップと、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成ステップと、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正ステップと、
を有する映像信号処理方法である。
また、本願の請求項10に記載の発明は、
左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定手段、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成手段、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正手段、
としてコンピューターを機能させるための、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムである。
左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定手段、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成手段、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正手段、
としてコンピューターを機能させるための、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムである。
本願の請求項10に係るコンピューター・プログラムは、コンピューター上で所定の処理を実現するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項10に係るコンピューター・プログラムをコンピューターにインストールすることによって、コンピューター上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1に係る映像信号処理装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、立体感に悪影響を与えることなく、左眼用映像信号及び右眼用映像信号に輝度差、コントラスト補正を施して、フリッカー感を好適に除去することができる、優れた映像信号処理装置及び映像信号処理方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、立体映像に対して輝度差、コントラスト補正を施すことによって、左眼用画像と右眼用画像間でのフリッカーを低減して、画質を向上させることができる。また、左眼用画像と右眼用画像間でのフリッカーを低減することで、立体視し易い画像になる。
本発明によれば、画素毎に補正量を決めるので、被写体の光の当たり方や反射に影響されないコントラスト補正処理を実現することができる。
本発明によれば、視差に影響するエッジ部分は補正しないようにし、フリッカー感に影響する背景領域に重点を置くことによって、立体感に悪影響を与えることなく、立体映像に輝度差、コントラスト補正を行なうことができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本発明を適用可能な立体映像表示システム1の構成を模式的に示している。図示の立体映像表示システム1は、左眼用映像L及び右眼用映像Rを非常に短い周期で交互に画面表示する液晶ディスプレイ10と、観察者が頭部に装着するシャッター眼鏡20からなる。
液晶ディスプレイ10は、液晶表示パネル11と、バックライト12と、映像信号処理部13と、シャッター眼鏡20のシャッター機構の開閉タイミングを制御するシャッター制御部14と、タイミング制御部15と、バックライト制御部16と、データ・ドライバー17及びゲート・ドライバー18を備えている。本実施形態では、液晶ディスプレイ10は、左右の視差を有する右眼用映像信号DR及び左眼用映像信号DLを含む入力映像信号Dinに基づいて、映像を表示出力する。
液晶表示パネル11は、例えば、画素毎にTFTを配置したアクティブ・マトリックス型である。バックライト12は、液晶表示パネル11に対して光を照射する光源である。バックライト12は、バックライト制御部16から供給される制御信号CTLBに基づいて、その点灯(発光)動作と消灯動作を時分割で切り換えるように制御される。
バックライト12には、例えば、LED(Light Emitting Diode)やCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)などを用いることができる。CCFLを用いると残光が生じ易く、他方、RGBの色毎の残光特性が異なってくる。
液晶表示パネル11は、全体としてマトリックス状に配列された複数の画素を有し、データ・ドライバー17から供給される映像電圧に基づいてバックライト12から発せられる光を、ゲート・ドライバー18から供給される駆動信号に従って変調することにより、入力映像信号Dinに基づく映像表示を行なう。本実施形態では、液晶表示パネル11は、1フレーム期間などの所定の周期内で、右眼用映像信号DRに基づく右眼用映像Rと左眼用映像信号DLに基づく左眼用映像Lとを、時分割で交互に表示する。
映像信号処理部13は、入力映像信号Dinに基づいて、右眼用映像信号DR及び左眼用映像信号DLの液晶表示パネル11への書き込み順序(すなわち、表示順序)の制御を行なうことによって、液晶表示パネル11への映像信号を生成する。本実施形態では、映像信号処理部13は、入力映像信号Dinから、1フレーム期間内において、左眼用映像信号DL及び右眼用映像信号Dが交互に配置された映像信号D1を生成する。なお、以下では、1フレーム期間のうち、左眼用映像Lの表示期間を「Lサブフレーム期間」、右眼用映像Rの表示期間を「Rサブフレーム期間」と呼ぶことにする。
また、映像信号処理部13は、左右で同じ映像が表示されるように、左眼用映像及び右眼用映像に対して、レンズの輝度や歪み、カメラ位置に依る光量の相違などの補正を行なう。また、映像信号処理部13は、左眼用映像及び右眼用映像の各々に対して、輝度差やコントラストの補正、輪郭補正などの画質補正を行なう。
タイミング制御部15は、ゲート・ドライバー18及びデータ・ドライバー17の駆動タイミングを制御するとともに、映像信号処理部13から供給される映像信号D1をデータ・ドライバー17に供給する。タイミング制御部15は、映像信号D1に対してオーバードライブ処理を行なうようにしてもよい。
ゲート・ドライバー18は、タイミング制御部15によるタイミング制御に従って、液晶表示パネル11内の各画素をゲート線に沿って順次駆動する。
データ・ドライバー17は、液晶表示パネル11の各画素へ、タイミング制御部15から供給される映像信号D1に基づく映像電圧を供給する。具体的には、映像信号D1にD/A変換を施して、映像電圧に相当するアナログ映像信号を生成して、各画素へ出力する。
シャッター制御部14は、映像信号処理部13による右眼用映像信号DR及び左眼用映像信号DLの出力タイミングに対応する、左右のシャッター機構の開閉切り換えを制御するためのタイミング制御信号CTLを、シャッター眼鏡20に出力する。
シャッター眼鏡20は、液晶ディスプレイ10の観察者(図1には図示しない)が装着して、立体視を可能にする。シャッター眼鏡20は、左眼用レンズ21Lと右眼用レンズ21Rを有している。左眼用レンズ21Lと右眼用レンズ21Rには、開口部を遮光するための遮光シャッター(図示しない)がそれぞれ配設されている。遮光シャッターは、例えば液晶シャッターなどにより構成される。これらの遮光シャッターにおける遮光機能の有効状態(すなわち、閉成状態)、及び、無効状態(すなわち、開成状態)は、シャッター制御部14から供給される制御信号CTLにより制御される。
シャッター制御部14は、左眼用映像L及び右眼用映像Rの各表示期間に対応して、左眼用レンズ21R及び右眼用レンズ21Lの各々の開成状態と閉成状態が交互に切り換わるように、シャッター眼鏡20の遮光シャッターの制御を行なう。具体的には、Lサブフレーム期間には、左眼用レンズ21Lの遮光シャッターを開成状態に、右眼用レンズ21Rの遮光シャッターを閉成状態にする一方、Rサブフレーム期間には、右眼用レンズ21Rの初期の遮光シャッターを開成状態に、左眼用レンズ21Lの遮光シャッターを閉成状態にするための制御を行なう。
図2には、Lサブフレーム期間におけるシャッター眼鏡20の制御動作を示している。図示のように、Lサブフレーム期間には、シャッター制御部14からの制御信号CTLにより、左眼用レンズ21Lのシャッターを開成状態、右眼用レンズ21Rのシャッターを閉成状態とし、左眼用映像Lに基づく表示光LLが左眼用レンズ21Lのみを透過する。また、図3には、Rサブフレーム期間におけるシャッター眼鏡20の制御動作を示している。図示のように、Rサブフレーム期間には、シャッター制御部14からの制御信号CTLにより、右眼用レンズ21Rのシャッターを開成状態、左眼用レンズ21Lのシャッターを閉成状態とし、右眼用映像Rに基づく表示光RRが右眼用レンズ21Rのみを透過する。
図1に示した立体映像表示システム1において、映像信号処理部13が左眼用映像及び右眼用映像の各々に対して輝度差やコントラストの補正を行なうことは既に述べた通りである。
例えば、画像のAPLの計測結果に基づいて生成したガンマ曲線を用いてコントラスト補正を行なう方法が知られている。しかしながら、画面全体の平均輝度を用いてコントラスト補正を行なうと、画面に映された一部のオブジェクトの輝度差に画面全体の補正量が影響し、立体視に悪影響を与える、本来は左右で異なる部分も補正してしまう、といったことが懸念される。
そこで、本実施形態では、視差に影響するエッジ部分は補正しないようにし、フリッカー感に影響する背景領域に重点を置いて、立体映像に輝度差、コントラスト補正を行なうことによって、立体感に悪影響を与えないようにしている。
図4には、映像信号処理部13内で立体映像の輝度差、コントラスト補正を行なうための機能的構成を模式的に示している。図示のように、映像信号処理部13は、補正画素決定部41と、補正量マップ作成部42と、補正量フィルタリング部43と、画像補正部44と、画像エンハンス部45を備えている。
補正画素決定部41は、左眼用画像及び右眼用画像を入力すると、エッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する。
補正量マップ作成部42は、補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する。
補正量フィルタリング部43は、補正量マップに対してローパス・フィルター(LPF)を掛けて、補正量が不連続に変化しないようにする。
画像補正部44は、入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る。
画像エンハンス部45は、画像補正部44により補正した後の左眼用画像及び右眼用画像に対して、エッジ強調などのエンハンスを掛けて、ボケを補正する。
図5には、映像信号処理部13内で立体映像の輝度差、コントラスト補正を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、補正画素決定部41は、入力画像のエッジ部分を検出する(ステップS51)。左眼用画像と右眼用画像は視差のある画像である。したがって、エッジ部分がずれていることを利用し、左眼用画像と右眼用画像間で輝度差分をとることで、エッジ部分を検出することができる。補正画素決定部41は、左眼用画像と右眼用画像間で輝度差分が所定の閾値よりも大きければ、エッジ部分と判定する。
次いで、補正画素決定部41は、入力画像の背景領域を検出する(ステップS52)。一般に、背景領域は、時間方向で輝度変化が少ない。そこで、補正画素決定部41は、数フレームから数十フレームを計測し、変化の少ない領域を背景領域と判定する。但し、シーン・チェンジなど、画面全体が変化した場合には、過去の履歴をリセットして、再度計測を始めるようにする。
次いで、補正画素決定部41は、上記のステップS51及びS52の結果を用いて、各画素の補正ゲインを決定する(ステップS53)。エッジ部分は、視差を保持するために、補正ゲインを少なめにするか、あるいは補正を行なわないようにする。
次いで、補正量マップ作成部42は、左眼用画像と右眼用画像の輝度を比較して、補正量を計算する(ステップS54)。例えば、左眼用画像と右眼用画像間の輝度の差分を計算し、ステップS53で決定した補正ゲインを乗算して、補正量マップを作成する。ここで、輝度の差分の計算では、左眼用画像、右眼用画像、暗い方の画像、明るい方の画像、平均の明るさなど、基準の画像(すなわち、補正の方向)を選ぶことができる。
補正量マップ作成部42が作成した補正量マップは不連続な部分が存在する。そこで、補正量フィルタリング部43は、補正量マップに対してローパス・フィルターを掛けて、滑らかにする(ステップS55)。ここで、補正量フィルタリング部43は、画面内に掛ける2次元ローパス・フィルターの他に、時間方向に急激な変化をしないようにするためのローパス・フィルターも掛ける。
次いで、画像補正部44は、ステップS55で求めた補正量マップを入力画像(左眼用画像又は右眼用画像のうちいずれか一方、又は両方)に加算して(ステップS56)、補正画像を得る。
補正量マップにはステップS55でローパス・フィルターがかかっているため、ステップS56で補正した後の画像は若干ぼけた画像になってしまう。そこで、画像エンハンス部45は、補正画像に対してエッジ強調などのエンハンス処理を施して(ステップS57)、ボケを補正する。
このように本実施形態によれば、立体映像に対して輝度差、コントラスト補正を施すことによって、左眼用画像と右眼用画像間でのフリッカーを低減して、画質を向上させることができる。また、左眼用画像と右眼用画像間でのフリッカーを低減することで、立体視し易い画像になる。
また、本実施形態によれば、画素毎に補正量を決めるので、被写体の光の当たり方や反射に影響されないで、輝度差、コントラスト補正処理を行なうことができる。
また、本実施形態によれば、視差に影響するエッジ部分は補正しないようにし、背景領域に重点を置いて、左眼用画像及び右眼用画像に対して輝度差、コントラスト補正を行なうようになっている。すなわち、オブジェクトのエッジ部分の補正量を小さくしているので、光の当たり型への影響が少なく、コントラスト補正を施しても、立体視に与える影響が少なくて済む。この結果、立体感に悪影響を与えることなく、フリッカー感を取り除くことができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳細に説明してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書で説明した実施形態における一連の処理は、ハードウェア、ソフトウェアのいずれにより行なうこともできる。当該処理をソフトウェアによって実現する場合には、ソフトウェアにおける処理手順をコンピューター可読形式に記述したコンピューター・プログラムを所定のコンピューターにインストールして実行すればよい。また、このコンピューター・プログラムは、液晶ディスプレイなどの製品に組み込んでおくこともできる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
1…立体映像表示システム
10…液晶ディスプレイ
20…シャッター眼鏡
11…液晶表示パネル
12…バックライト
13…映像信号処理部
14…シャッター制御部
15…タイミング制御部
16…バックライト制御部
17…データ・ドライバー
18…ゲート・ドライバー
20…シャッター眼鏡
21L…左眼用レンズ、21R…右眼用レンズ
41…補正画素決定部
42…補正量マップ作成部
43…補正量フィルタリング部
44…画像補正部
45…画像エンハンス部
10…液晶ディスプレイ
20…シャッター眼鏡
11…液晶表示パネル
12…バックライト
13…映像信号処理部
14…シャッター制御部
15…タイミング制御部
16…バックライト制御部
17…データ・ドライバー
18…ゲート・ドライバー
20…シャッター眼鏡
21L…左眼用レンズ、21R…右眼用レンズ
41…補正画素決定部
42…補正量マップ作成部
43…補正量フィルタリング部
44…画像補正部
45…画像エンハンス部
Claims (10)
- 左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定部と、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成部と、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正部と、
を具備する映像信号処理装置。 - 前記補正量マップが作成した補正量マップに対してローパス・フィルターを掛ける補正量フィルタリング部をさらに備え、
前記画像補正部は、前記ローパス・フィルターを掛けた後の補正量マップを用いる、
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記補正量フィルタリング部は、画面内に掛ける2次元ローパス・フィルター、又は、時間方向に掛けるローパス・フィルターのうち少なくとも1つを備える、
請求項2に記載の映像信号処理装置。 - 前記画像補正部により補正した後の左眼用画像及び右眼用画像に対してエンハンスを掛ける画像エンハンス部をさらに備える、
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記補正画素決定部は、左眼用画像と右眼用画像間で輝度差分をとり、輝度差分が所定の閾値よりも大きければ、エッジ部分と判定する、
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記補正画素決定部は、所定のフレーム数にわたり計測し、変化の少ない領域を背景領域と判定する、
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記補正画素決定部は、エッジ部分の補正ゲインを少なくし、背景領域の補正ゲインを大きめにする、
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記補正量マップ作成部は、左眼用画像と右眼用画像間の輝度の差分を計算し、前記補正画素決定部が決定した補正ゲインを乗算して、補正量を算出する、
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定ステップと、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成ステップと、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正ステップと、
を有する映像信号処理方法。 - 左眼用画像及び右眼用画像のエッジ及び背景領域を検出し、補正を行なう画素を決定する補正画素決定手段、
補正画素に決定されたか否かに基づいて、画素毎に補正量を計算して、画面の補正量マップを作成する補正量マップ作成手段、
入力した左眼用画像及び右眼用画像に対して、それぞれ補正量マップを加算して、補正画像を得る画像補正手段、
としてコンピューターを機能させるための、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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