JP2012104874A - 端末装置及び再送制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上り単位バンド及び上り単位バンドと対応づけられた複数の下り単位バンドを使用した通信においてARQが適用される場合、かつ、端末に設定されたCW数よりも実際に伝送されたCW数が少ない場合において、応答信号の特性を改善すること。
【解決手段】制御部208は、Channel selection時、CCEに関連付けられたPUCCHリソース、および、基地局100から予め通知された特定のPUCCHリソースの中から、応答信号の送信に用いるリソースを選択し、応答信号の送信を制御し、応答信号生成部212は、ランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対して、選択基準に基づいて、ランク落ちが発生して非伝送になった分のCWに対する誤り検出結果をACKとするか、NACKとするか、またはDTXとするかを選択する。
【選択図】図14

Description

本発明は、端末装置及び再送制御方法に関する。
3GPP LTEでは、下り回線の通信方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用されている。3GPP LTEが適用された無線通信システムでは、基地局が予め定められた通信リソースを用いて同期信号(Synchronization Channel:SCH)及び報知信号(Broadcast Channel:BCH)を送信する。そして、端末は、まず、SCHを捕まえることによって基地局との同期を確保する。その後、端末は、BCH情報を読むことにより基地局独自のパラメータ(例えば、周波数帯域幅など)を取得する(非特許文献1、2、3参照)。
また、端末は、基地局独自のパラメータの取得が完了した後、基地局に対して接続要求を行うことにより、基地局との通信を確立する。基地局は、通信が確立された端末に対して、必要に応じてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を介して制御情報を送信する。
そして、端末は、受信したPDCCH信号に含まれる複数の制御情報(下り割当制御情報:DL Assignment(Downlink Control Information:DCIと呼ばれることもある))をそれぞれ「ブラインド判定」する。すなわち、制御情報は、CRC(Cyclic Redundancy Check)部分を含み、このCRC部分は、基地局において、送信対象端末の端末IDによってマスクされる。従って、端末は、受信した制御情報のCRC部分を自機の端末IDでデマスクしてみるまでは、自機宛の制御情報であるか否かを判定できない。このブラインド判定では、デマスクした結果、CRC演算がOKとなれば、その制御情報が自機宛であると判定される。
また、3GPP LTEでは、基地局から端末への下り回線データに対してARQ(Automatic Repeat Request)が適用される。つまり、端末は下り回線データの誤り検出結果を示す応答信号を基地局へフィードバックする。端末は下り回線データに対しCRCを行って、CRC=OK(誤り無し)であればACK(Acknowledgment)を、CRC=NG(誤り有り)であればNACK(Negative Acknowledgment)を応答信号として基地局へフィードバックする。この応答信号(つまり、ACK/NACK信号。以下、単に「A/N」と表記することもある)のフィードバックには、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上り回線制御チャネルが用いられる。
ここで、基地局から送信される上記制御情報には、基地局が端末に対して割り当てたリソース情報等を含むリソース割当情報が含まれる。この制御情報の送信には、前述の通りPDCCHが用いられる。このPDCCHは、1つ又は複数のL1/L2CCH(L1/L2 Control Channel)から構成される。各L1/L2CCHは、1つ又は複数のCCE(Control Channel Element)から構成される。すなわち、CCEは、制御情報をPDCCHにマッピングするときの基本単位である。また、1つのL1/L2CCHが複数(2,4,8個)のCCEから構成される場合には、そのL1/L2CCHには偶数のインデックスを持つCCEを起点とする連続する複数のCCEが割り当てられる。基地局は、リソース割当対象端末に対する制御情報の通知に必要なCCE数に従って、そのリソース割当対象端末に対してL1/L2CCHを割り当てる。そして、基地局は、このL1/L2CCHのCCEに対応する物理リソースにマッピングして制御情報を送信する。
また、ここで、各CCEは、PUCCHの構成リソース(以下、PUCCHリソースと呼ぶことがある)と1対1に対応付けられている。従って、L1/L2CCHを受信した端末は、このL1/L2CCHを構成するCCEに対応するPUCCHの構成リソースを特定し、このリソースを用いて応答信号を基地局へ送信する。ただし、L1/L2CCHが連続する複数のCCEを占有する場合には、端末は、複数のCCEにそれぞれ対応する複数のPUCCH構成リソースのうち一番インデックスが小さいCCEに対応するPUCCH構成リソース(すなわち、偶数番号のCCEインデックスを持つCCEに対応付けられたPUCCH構成リソース)を利用して、応答信号を基地局へ送信する。こうして下り回線の通信リソースが効率良く使用される。
複数の端末から送信される複数の応答信号は、図1に示すように、時間軸上でZero Auto-correlation特性を持つZAC(Zero Auto-correlation)系列、ウォルシュ(Walsh)系列、及び、DFT(Discrete Fourier Transform)系列によって拡散され、PUCCH内でコード多重されている。図1において(W,W,W,W)は系列長4のウォルシュ系列を表わし、(F,F,F)は系列長3のDFT系列を表す。図1に示すように、端末では、ACK又はNACKの応答信号が、まず周波数軸上でZAC系列(系列長12)によって1SC−FDMAシンボルに対応する周波数成分へ1次拡散される。すなわち、系列長12のZAC系列に対して複素数で表される応答信号成分が乗算される。次いで1次拡散後の応答信号及び参照信号としてのZAC系列がウォルシュ系列(系列長4:W〜W。ウォルシュ符号系列(Walsh Code Sequence)と呼ばれることもある)、DFT系列(系列長3:F〜F)それぞれに対応させられて2次拡散される。すなわち、系列長12の信号(1次拡散後の応答信号、又は、参照信号としてのZAC系列(Reference Signal Sequence)のそれぞれの成分に対して、直交符号系列(Orthogonal sequence:ウォルシュ系列又はDFT系列)の各成分が乗算される。さらに、2次拡散された信号が、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)によって時間軸上の系列長12の信号に変換される。そして、IFFT後の信号それぞれに対しCPが付加され、7つのSC−FDMAシンボルからなる1スロットの信号が形成される。
異なる端末からの応答信号同士は、異なる巡回シフト量(Cyclic Shift Index)に対応するZAC系列、又は、異なる系列番号(Orthogonal Cover Index : OC index)に対応する直交符号系列を用いて拡散されている。直交符号系列は、ウォルシュ系列とDFT系列との組である。また、直交符号系列はブロックワイズ拡散コード系列(Block-wise spreading code)と称されることもある。従って、基地局は、従来の逆拡散及び相関処理を用いることにより、これらコード多重された複数の応答信号を分離することができる(非特許文献4参照)。
ただし、各端末が各サブフレームにおいて自分宛の下り割当制御信号をブラインド判定するので、端末側では、必ずしも下り割当制御信号の受信が成功するとは限らない。端末が或る下り単位バンドにおける自分宛の下り割当制御信号の受信に失敗した場合、端末は、当該下り単位バンドにおいて自分宛の下り回線データが存在するか否かさえも知り得ない。従って、或る下り単位バンドにおける下り割当制御信号の受信に失敗した場合、端末は、当該下り単位バンドにおける下り回線データに対する応答信号も生成しない。このエラーケースは、端末側で応答信号の送信が行われないという意味での、応答信号のDTX(DTX (Discontinuous transmission) of ACK/NACK signals)として定義されている。
ところで、3GPP LTEシステム(以下、「LTEシステム」と呼ばれることがある)では、基地局は上り回線データ及び下り回線データに対してそれぞれ独立にリソース割当を行う。そのため、LTEシステムでは、上り回線において、端末(つまり、LTEシステム対応の端末(以下、「LTE端末」という))が、下り回線データに対する応答信号と、上り回線データとを同時に送信しなければならない状況が発生する。この状況では、端末からの応答信号及び上り回線データは、時間多重(Time Division Multiplexing:TDM)を用いて送信される。このように、TDMを用いて応答信号と上り回線データとを同時に送信することで、端末の送信波形のシングルキャリア特性(Single carrier properties)を維持している。
また、図2に示すように、時間多重(TDM)では、端末から送信される応答信号(「A/N」)は、上り回線データ向けに割り当てられたリソース(PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)リソース)の一部(参照信号(RS(Reference Signal))がマッピングされるSC−FDMAシンボルに隣接するSC−FDMAシンボルの一部)を占有して基地局に送信される。ただし、図中の縦軸の「Subcarrier」は「Virtual subcarrier」、又は「Time contiguous signal」と呼ばれることもあり、SC−FDMA送信機においてDFT(Discrete Fourier Transform)回路に纏めて入力される「時間的に連続する信号」を便宜上「subcarrier」として表したものである。すなわち、PUSCHリソースでは、応答信号によって、上り回線データのうちの任意のデータがパンクチャ(puncture)される。このため、符号化後の上り回線データの任意のビットがパンクチャされることで、上り回線データの品質(例えば、符号化利得)が大幅に劣化する。そのため、基地局は、例えば、端末に対して非常に低い符号化率を指示したり、非常に大きな送信電力を指示したりすることで、パンクチャによる上り回線データの品質劣化を補償する。
また、3GPP LTEよりも更なる通信の高速化を実現する3GPP LTE−Advancedの標準化が開始された。3GPP LTE−Advancedシステム(以下、「LTE−Aシステム」と呼ばれることがある)は、3GPP LTEシステム(以下、「LTEシステム」と呼ばれることがある)を踏襲する。3GPP LTE−Advancedでは、最大1Gbps以上の下り伝送速度を実現するために、40MHz以上の広帯域周波数で通信可能な基地局及び端末が導入される見込みである。
LTE−Aシステムにおいては、LTEシステムにおける伝送速度の数倍もの超高速伝送速度による通信、及び、LTEシステムに対する後方互換性(バックワードコンパチビリティー:Backward Compatibility)を同時に実現するために、LTE−Aシステム向けの帯域が、LTEシステムのサポート帯域幅である20MHz以下の「単位バンド」に区切られる。すなわち、「単位バンド」は、ここでは、最大20MHzの幅を持つ帯域であって、通信帯域の基本単位として定義される。さらに、下り回線における「単位バンド」(以下、「下り単位バンド」という)は基地局から報知されるBCHの中の下り周波数帯域情報によって区切られた帯域、又は、下り制御チャネル(PDCCH)が周波数領域に分散配置される場合の分散幅によって定義される帯域として定義されることもある。また、上り回線における「単位バンド」(以下、「上り単位バンド」という)は、基地局から報知されるBCHの中の上り周波数帯域情報によって区切られた帯域、又は、中心付近にPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)領域を含み、両端部にLTE向けのPUCCHを含む20MHz以下の通信帯域の基本単位として定義されることもある。また、「単位バンド」は、3GPP LTE−Advancedにおいて、英語でComponent Carrier(s)又はCellと表記されることがある。また、略称としてCC(s)と表記されることもある。
そして、LTE−Aシステムでは、その単位バンドを幾つか束ねた帯域を用いた通信、所謂Carrier aggregationがサポートされる。そして、一般的に上りに対するスループット要求と下りに対するスループット要求とは異なるので、LTE−Aシステムでは、任意のLTE−Aシステム対応の端末(以下、「LTE−A端末」という)に対して設定される単位バンドの数が上りと下りで異なるCarrier aggregation、所謂Asymmetric Carrier aggregationも検討されている。さらに、上りと下りで単位バンド数が非対称であり、且つ、各単位バンドの周波数帯域幅がそれぞれ異なる場合も、サポートされる。
図3は、個別の端末に適用される非対称のCarrier aggregation及びその制御シーケンスの説明に供する図である。図3には、基地局の上りと下りの帯域幅及び単位バンド数が対称である例が示されている。
図3において、端末1に対しては、2つの下り単位バンドと左側の1つの上り単位バンドを用いてCarrier aggregationを行うような設定(Configuration)が為される一方、端末2に対しては、端末1と同一の2つの下り単位バンドを用いるような設定が為されるにも拘らず、上り通信では右側の上り単位バンドを利用するような設定が為される。
そして、端末1に着目すると、LTE−Aシステムを構成するLTE−A基地局とLTE−A端末との間では、図3(a)に示すシーケンス図に従って、信号の送受信が行われる。図3(a)に示すように、(1)端末1は、基地局との通信開始時に、左側の下り単位バンドと同期を取り、左側の下り単位バンドとペアになっている上り単位バンドの情報をSIB2(System Information Block Type 2)と呼ばれる報知信号から読み取る。(2)端末1は、この上り単位バンドを用いて、例えば、接続要求を基地局に送信することによって基地局との通信を開始する。(3)端末に対し複数の下り単位バンドを割り当てる必要があると判断した場合には、基地局は、端末に下り単位バンドの追加を指示する。ただし、この場合、上り単位バンド数は増えず、個別の端末である端末1において非対称Carrier aggregationが開始される。
また、前述のCarrier aggregationが適用されるLTE−Aでは、端末が一度に複数の下り単位バンドにおいて複数の下り回線データを受信することがある。LTE−Aでは、この複数の下り回線データに対する複数の応答信号の送信方法として、Channel Selection(Multiplexingとも呼ぶ)、Bundling、及び、DFT−S−OFDM(Discrete Fourier Transform spread Orthogonal Frequency Division Multiplexing)フォーマットが検討されている。Channel Selectionでは、複数の下り回線データに関する誤り検出結果のパターンに応じて、応答信号に用いるシンボル点だけでなく、応答信号をマッピングするリソースも変化させる。これに対し、Bundlingでは、複数の下り回線データに関する誤り検出結果より生成されたACK又はNACK信号をBundlingして(すなわち、ACK=1、NACK=0とし、複数の下り回線データに関する誤り検出結果の論理積(Logical AND)を計算して)、予め決められた一つのリソースを用いて応答信号を送信する。また、DFT−S−OFDMフォーマットを用いた送信時には、端末は複数の下り回線データに対する応答信号を纏めて符号化(Joint coding)し、当該フォーマットを用いてその符号化データを送信する(非特許文献5参照)。
すなわち、Channel Selectionは、図4に示すように、複数の下り単位バンドで受信した複数の下り回線データに対する誤り検出結果がそれぞれACKかNACKかに基づいて、応答信号の位相点(すなわち、Constellation point)だけではなく、応答信号の送信に用いるリソース(以下、「PUCCHリソース」と表記することもある)も変化させる手法である。これに対し、Bundlingは、複数の下り回線データに対するACK/NACK信号を一つに束ねて、予め決められた一つのリソースから送信する手法である(非特許文献6、7参照)。
ここで、端末がPDCCHを介して下り割当制御情報を受信し、下り回線データを受信した場合における上り回線での応答信号の送信方法として、以下の2つの方法が考えられる。
一つは、PDCCHが占有しているCCE(Control Channel Element)と1対1に関連付けられたPUCCHリソースを用いて応答信号を送信する方法(Implicit signalling)である(方法1)。つまり、基地局配下の端末に向けたDCIをPDCCH領域に配置する場合、各PDCCHは、1つまたは連続する複数のCCEで構成されるリソースを占有する。また、PDCCHが占有するCCE数(CCE連結数:CCE aggregation level)としては、例えば、割当制御情報の情報ビット数又は端末の伝搬路状態に応じて、1,2,4,8の中の1つが選択される。
もう一つは、基地局からPUCCH向けのリソースを端末に対して予め通知しておく方法(Explicit signalling)である(方法2)。つまり、方法2では、端末は、基地局から予め通知されたPUCCHリソースを用いて応答信号を送信する。
また、図4に示すように、2つの下り単位バンドのうち、1つの下り単位バンドは、応答信号を送信すべき1つの上り単位バンドとペアになっている。このような応答信号を送信すべき上り単位バンドとペアになっている下り単位バンドは、PCC(Primary Component Carrier)又はPCell(Primary Cell)と呼ばれる。また、それ以外の下り単位バンドは、SCC(Secondary Component Carrier)又はSCell(Secondary Cell)と呼ばれる。例えば、PCC(PCell)は、応答信号を送信すべき上り単位バンドに関する報知情報(例えば、SIB2(System Information Block type2))を送信している下り単位バンドである。
また、Channel selectionでは、PCC(PCell)内のPDSCHを指示するPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックスに1対1に関連付けられて、上り単位バンド内のPUCCHリソース(図4ではPUCCH領域1内のPUCCHリソース)が割り当てられる(Implicit signalling)。
ここで、上記した非対称のCarrier aggregationが端末に適用される場合のChannel SelectionによるARQ制御について、図4、図5を援用して説明する。
例えば、図4に示すように、端末1に対して、下り単位バンド1(PCell),下り単位バンド2(SCell)及び上り単位バンド1から成る単位バンドグループ(英語で「Component carrier set」と表記されることがある)が設定される場合には、下り単位バンド1,2のそれぞれのPDCCHを介して下りリソース割当情報が基地局から端末1へ送信された後に、その下りリソース割当情報に対応するリソースで下り回線データが送信される。
また、Channel selectionでは、単位バンド1(PCell)における下りデータの受信に成功し、単位バンド2(SCell)における下りデータの受信に失敗した場合(つまり、単位バンド1(PCell)の誤り検出結果がACKで、単位バンド2(SCell)の誤り検出結果がNACKの場合)には、Implicit signallingされるPUCCH領域1内に含まれるPUCCHリソースに、応答信号がマッピングされ、且つ、その応答信号の位相点として、第1の位相点(例えば、(1,0)等の位相点)が用いられる。また、単位バンド1(PCell)における下りデータの受信に成功し、かつ、単位バンド2(SCell)における下りデータの受信にも成功した場合には、PUCCH領域2内に含まれるPUCCHリソースに応答信号がマッピングされ、且つ、第1の位相点が用いられる。すなわち、下り単位バンドが2つの場合、かつ、下り単位バンドあたり1つのコードワード(Code Word:CW)が存在する場合、誤り検出結果のパターンが4パターン(すなわち、ACK/ACK、ACK/NACK、NACK/ACK、NACK/NACK)あるので、2つのPUCCHリソースと2種類の位相点(例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)マッピング)との組み合わせにより、その4パターンを表すことができる。
また、単位バンド1(PCell)において、DCIの受信に失敗し、単位バンド2(SCell)における下りデータの受信に成功した場合(つまり、単位バンド1(PCell)の誤り検出結果がDTXで、単位バンド2(SCell)の誤り検出結果がACKの場合)には、端末1宛のPDCCHが占有しているCCEを特定できないため、その先頭CCEインデックスに1対1に関連付けられた、PUCCH領域1内に含まれるPUCCHリソースもまた、特定できない。したがって、この場合、単位バンド2の誤り検出結果であるACKを基地局に通知するためには、explicit signallingされたPUCCH領域2内に含まれるPUCCHリソースに応答信号がマッピングされる必要がある(以降、「Implicit signallingをサポートする」と表記することもある)。
ここで、具体的に、下り単位バンドが2つ(PCellが1つで、SCellが1つ)の場合、かつ、
(a)下り単位バンドあたり1CW、
(b)一方の下り単位バンドは1CWで、他方の下り単位バンドは2CW、
(c)下り単位バンドあたり2CW、
のそれぞれの場合の誤り検出結果のパターンのマッピングの一例を図5に示す。誤り検出結果のパターン数は、(a)については、2^2=4パターン存在する。(b)については、2^3=8パターン存在する。(c)については、2^4=16パターン存在する。全てのパターンをマッピングするために必要なPUCCHリソース数は、マッピングする各位相点間の位相差が最小でも90度である場合(すなわち、1つのPUCCHリソースあたり最大4パターンをマッピングする場合)、(a)については、1つ以上、(b)については、2つ以上、(c)については、4つ以上、となる。
図5(a)では誤り検出結果のパターンが4パターンしか存在しないため、QPSKでマッピングすればPUCCHリソースは1つで十分である。しかし、マッピングの自由度と、応答信号を基地局に通知する際の誤り率を改善させるため、図5(a)に示すように、2つのPUCCHリソースを用いてBPSKマッピングすることができる。図5(a)のマッピングでは、単位バンド2(SCell)に対応する誤り検出結果については、基地局は、どちらのPUCCHリソースに対して応答信号が通知されているかを判定するだけで、ACKかNACKかの判定が可能になる。
一方で、単位バンド1(PCell)に対応する誤り検出結果については、基地局は、どちらのPUCCHリソースに対して応答信号が通知されているかを判定するだけでは、ACKかNACKかの判定ができず、さらに、BPSK上のどちらのパターンにマッピングされているかを判定することで、基地局はACKかNACKかの判定が可能になる。
このように、マッピングの方法によって、基地局は、応答信号の判定方法が異なり、その結果、応答信号毎の誤り率特性に差が発生する。すなわち、応答信号が通知されたPUCCHリソースを判定するだけで、ACKかNACKかを判定する方法(以降、「判定方法1」と表記することもある)と、応答信号が通知されたPUCCHリソースを判定し、かつ、そのPUCCHリソースの位相点を判定する方法(以降、「判定方法2」と表記することもある)とでは、ACKかNACKかを判定する際の誤り率特性が異なる。一般に、判定方法1の方が良好な誤り率特性を有する。
同様に、図5(b)では、単位バンド1(PCell)のCW0に対応する応答信号の誤り率特性が、他の2つの応答信号の誤り率特性よりも誤りが少ない。図5(c)では、単位バンド1(PCell)の2CW(CW0、CW1)に対応する応答信号の誤り率特性が、単位バンド2(SCell)の2CW(CW0、CW1)に対応する応答信号の誤り率特性よりも誤りが少ない。
ところで、基地局と端末との間において、端末に設定(configuration)されているCC数の認識が異なる期間(uncertainty period、または、misalignment period)が存在する。基地局は、端末に対して、CC数を変更するよう再設定(reconfiguration)するメッセージを通知し、端末はその通知を受けて、CC数が変更されたと認識し、基地局に対してCC数の再設定の完了メッセージを通知する。基地局は、その通知を受けて初めて、端末に設定されているCC数が変更されたと認識することに起因する。
例えば、端末は、設定されているCC数が1つであると認識していて、一方、基地局は、端末に設定されているCC数が2つであると認識している場合、端末は、1CCに対応した、誤り検出結果のパターンのマッピングを用いて、端末が受信したデータに対する応答信号を送信する。一方、基地局は、2CCに対応した、誤り検出結果のパターンのマッピングを用いて、端末に送信したデータに対する端末からの応答信号の判定を行う。
1CCの場合、LTEシステムとの後方互換性を担保するために、LTEシステムで用いられる1CC用の誤り検出結果のパターンのマッピングが用いられる(以降、「LTE fallback」と表記することもある)。すなわち、図6に示すように、(a)1CCが1CW処理の場合、ACKを(−1,0)の位相点に、NACKを(1,0)の位相点に、BPSKマッピングする(以降、「PUCCH フォーマット1a(Format1a)へのフォールバック(fallback)」と表記することもある)。(b)1CCが2CW処理の場合、ACK/ACKを(−1,0)の位相点に、ACK/NACKを(0,1)の位相点に、NACK/ACKを(0,−1)の位相点に、NACK/NACKを(1,0)の位相点にQPSKマッピング(以降、「PUCCH フォーマット1b(Format1b)へのフォールバック(fallback)」と表記することもある)する。
より具体的に、端末は、設定されているCC数が1つであると認識していて、一方、基地局は、端末に設定されているCC数が2つであると認識している場合において、基地局が2CCで、かつ、PCellに1CW、SCellに1CWのデータを端末に送信した場合を例に説明する。端末は、設定されているCC数が1つであると認識しているので、PCellのみを受信する。PCellにおける下りデータの受信に成功した場合、PCell内のPDSCHを指示するPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックスに1対1に関連付けられた(Implicit signallingされた)、上り単位バンド内のPUCCHリソース(PUCCHリソース1)に、図6(a)のマッピングを用いて応答信号をマッピングする。すなわち、位相点(−1,0)を用いる。一方、基地局は、端末に設定されているCC数が2つであると認識しているので、図5(a)のマッピングを用いて応答信号の判定を行う。すなわち、PUCCHリソース1の位相点(−1,0)より、PCellの1CWがACK、SCellの1CWがNACKまたはDTXと判定することができる。同様に、PCellにおける下りデータの受信に失敗した場合は、位相点(1,0)にマッピングする必要がある。
端末と基地局の認識が、上記例と逆である場合も同様である。すなわち、端末は、設定されているCC数が2つであると認識していて、一方、基地局は、端末に設定されているCC数が1つであると認識している場合において、基地局が1CCで、かつ、PCellに1CWのデータを端末に送信した場合である。端末は、設定されているCC数が2つであると認識しているので、PCellとSCellを受信する。端末が、PCellにおける下りデータの受信に成功した場合、基地局は、PCell内のPDSCHを指示するPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックスに1対1に関連付けられた(Implicit signallingされた)、上り単位バンド内のPUCCHリソース(PUCCHリソース1)に、図6(a)のマッピングを用いて、位相点(−1,0)を受信することを期待する。したがって、端末は、CC数が2つであると認識していたとしても、PCellの1CWがACK、SCellがDTXである場合、図5(a)のように、PUCCHリソース1の位相点(−1,0)にマッピングする必要がある。同様に、PCellにおける下りデータの受信に失敗した場合は、位相点(1,0)にマッピングする必要がある。
このように、基地局と端末との間において、端末に設定(configuration)されているCC数の認識が異なる場合においても、PCellとSCellの応答信号を正しく判定できる(以降、「fallbackをサポートする」と表記することもある)必要がある。
なお、図5において、(a)は、LTE fallbackをサポートする。より具体的には、PUCCH format1aへのfallbackをサポートする。(b)は、PCellが2CW処理、SCellが1CW処理のとき、A/A/DがPUCCHリソース1の位相点(−1,0)にマッピングされていないため、fallbackをサポートしない。より具体的には、PUCCH format1aへのfallbackをサポートしない。PCellが1CW処理、SCellが2CW処理のとき、A/D/DがPUCCHリソース1の位相点(−1,0)にマッピングされていない、A/N/DがPUCCHリソース1の(0,1)にマッピングされていない、さらに、N/A/DがPUCCHリソース1の(0,−1)にマッピングされていないため、fallbackをサポートしない。より具体的には、PUCCH format1bへのfallbackをサポートしない。(c)は、A/A/D/DがPUCCHリソース1の位相点(−1,0)にマッピングされていない、A/N/D/DがPUCCHリソース1の位相点(0,1)にマッピングされていない、さらに、N/A/D/DがPUCCHリソース1の位相点(0,-1)にマッピングされていないため、fallbackをサポートしない。より具体的には、PUCCH format1bへのfallbackをサポートしない。
非特許文献8で開示されているマッピング方法(「送信ルールテーブル」、「マッピングテーブル」とも呼ばれる)(図7、図8)は、例えば図8の「4ACK/NACK Bits」の場合、2つのACK/NACKビット(非特許文献9のb0とb1)は、常に、判定方法1で判定できるのに対し、残りの2つのACK/NACKビット(非特許文献9のb2とb3)は、常に、判定方法2で判定する。上記のマッピングを用いた評価結果が非特許文献9に開示されているが、b2とb3のNAK−to−ACK特性が、b0とb1に比べて悪いことがわかる。
非特許文献10で開示されているマッピング方法(図9)は、判定方法1で判定可能なPUCCHリソースの個数が、ビット間で平滑化されている。すなわち、PUCCH1ではb3が、PUCCH2ではb0とb1が、PUCCH3ではb1、b2が、PUCCH4ではb3が、判定方法1で判定可能であり、ビット毎に、判定方法1で判定可能なPUCCHリソースの個数が、b0で1個、b1で2個、b2で1個、b3で2個である。さらに、PUCCH1とb0、PUCCH2とb1、PUCCH3とb2、PUCCH4とb3の関連付けに関する記載は無いが、仮にこれらが関連付けられていると仮定すると、任意のACK/NACKビットに対するImplicit signallingをサポートしている。しかし、このマッピングでは、2CCにおけるfallbackをサポートできない。
非特許文献11で開示されているマッピング方法(図10、図11)は、3ビットと4ビットのマッピングテーブルにおいて、判定方法1で判定可能なPUCCHリソースの個数が、ビット間で平滑化されている。すなわち、3ビットのマッピングでは、PUCCH resource 1ではb2が、PUCCH resource 2ではb2が、PUCCH resource 3ではb0とb1が、判定方法1で判定可能であり、ビット毎に、判定方法1で判定可能なPUCCHリソースの個数が、b0とb1で1個、b2で2個である。4ビットのマッピングでは、PUCCH resource 1ではb2とb3が、PUCCH resource 2ではb1とb2が、PUCCH resource 3ではb0が、PUCCH resource 4ではb0が、判定方法1で判定可能であり、ビット毎に、判定方法1で判定可能なPUCCHリソースの個数が、b0とb2で2個、b1とb3で1個である。さらに、3ビットのマッピングテーブルにおいては、PUCCH format1aとPUCCH format1bへのfallbackをサポートし、4ビットのマッピングテーブルにおいては、PUCCH format1bへのfallbackをサポートしている。
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端末に設定(configuration)されている(semi-staticにconfigureされている)CC数が2個以上の場合、実際に伝送されたCW数ではなく、予め端末に設定されているCW数、より厳密には、送信モード(transmission mode)に基づいて、端末が基地局に通知するACK/NACKビット数を決定する。すなわち、設定されたCW数に基づいて、マッピングテーブルを選択する。例えば、2CCで1CC毎に2CWが端末に設定されている場合、実際に伝送された(dynamicな)CW数が1CWであっても、端末が基地局に通知するACK/NACKビット数は4ビットであり、4ビットのマッピングテーブルを用いる。一方で、端末に設定されているCC数が1個の場合、実際に伝送されたCW数に基づいて、端末が基地局に通知するACK/NACKビット数を決定する。すなわち、実際に伝送されたCW数に基づいて、マッピングテーブルを選択する。
実際に伝送されるCW数に基づいて、端末が基地局に通知するACK/NACKビット数を決定する方法は、CC数が1個の場合は、常にPUCCHリソースが1個だけであるため、応答信号をマッピングするPUCCHリソースが変化することはないが、CC数が2個以上の場合は、その都度、応答信号をマッピングするPUCCHリソースが変わってしまい、応答信号の通知方法が複雑化してしまう。そのため、CC数が2個以上の場合は、実際に伝送されたCW数ではなく、予め端末に設定されているCW数、より厳密には、送信モード(transmission mode)に基づいて、端末が基地局に通知するACK/NACKビット数を決定する。
端末に設定されているCC数が2個以上の場合、端末に設定されているCW数と、実際に伝送されたCW数とが異なる場合、より具体的には、端末に設定されているCW数よりも、実際に伝送されたCW数の方が少ない場合(以降、「ランクアダプテーション(Rank Adaptation)によりランク落ちが発生した場合」と表記することがある)、基地局は、ランク落ちしていることを把握しているので、端末は、ランク落ちが発生して非伝送になった分のCWに対応する誤り検出結果を、常にACK、常にNACK、または常にDTXに固定して応答信号を送信し、基地局は、ランク落ちが発生して非伝送になった分のCWに対応する誤り検出結果を、端末と同様に、常にACKまたは常にNACKまたは常にDTXに固定して応答信号を検出する方法が考えられる。ランク落ちが発生して非伝送になった分のCWに対応する誤り検出結果を、常にACK、常にNACK、または常にDTXに固定することで、基地局は、検出すべき応答信号の組合せ数を減らすことができる。例えば、2CCで1CC毎に2CWが端末に設定されているとき、かつ、一方のCCにおいて、ランク落ちが発生して1CW伝送になった場合、端末が送信する応答信号の組合せ数は、ACKとNACKとDTXの組合せで考えると、3^4=81通りから、3^3=27通りに削減できる。これにより、例えば4ビットから3ビットにランク落ちした場合の応答信号の受信性能は、少なくとも4ビットの場合と同じPUCCHリソース数でマッピングする場合は、4ビットのままランク落ちしなかった場合の応答信号の受信性能に比べて改善することができる。
しかしながら、2CCで1CC毎に2CWが端末に設定されていて、一方のCCにおいてランク落ちが発生して、有効なACK/NACKビット数が3ビットとなる場合と、2CCで一方のCCに1CWが、他方のCCに2CWが端末に設定されていて、ACK/NACKビット数が3ビットである場合とを比べると、ACK/NACKビット数はともに3ビットではあるが、前者の方が、応答信号の受信性能が劣化してしまう(図13)。これは、端末に設定されているCC数が2個以上の場合、設定されたCW数に基づいて、マッピングテーブルが選択できることに起因する。すなわち、同じ3ビットの誤り検出結果を通知する場合であっても、4ビットに最適化されたマッピングテーブルを用いた応答信号の受信性能と、3ビットに最適化されたマッピングテーブルを用いた応答信号の受信性能が異なることに起因する。これにより、例えば4ビットから3ビットにランク落ちした場合、4ビットに最適化されたマッピングテーブルを用いなければならず、3ビットに最適化されたマッピングテーブルを用いる場合に比べて、応答信号の受信性能が劣化してしまう。
図12に、図11の4ビットのマッピングテーブルにおいて、ランク落ちにより、有効なACK/NACKビット数が3または2になった場合の、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を、常にNACKまたはDTXとしたときのマッピング例を示す。ただし、図12(a)は、PCellがランク落ちした例である。有効なACK/NACKビット数は3である。図12(b)は、SCellがランク落ちした例である。有効なACK/NACKビット数は3である。図12(c)は、PCellとSCellがそれぞれランク落ちした例である。有効なACK/NACKビット数は2である。「選択候補」欄に「○」が付された誤り検出結果の組合せは、端末が基地局に通知しうる組合せである。同様に、基地局は、「選択候補」に「○」が付された誤り検出結果の組合せに対応する応答信号のみを検出すればよい。
図12では、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を、常にNACKまたはDTXとした。一方で、本発明では、ランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対して、ランク落ちが発生して非伝送になった分のCWに対する誤り検出結果をACKとするか、NACKとするか、またはDTXとするかを選択する選択基準と選択方法を開示する。すなわち、例えば、2CCで1CC毎に2CWが端末に設定されていて、SCellがランク落ちした場合、残りのCWが全てACKである場合の応答信号は、(A,A,A,A)、(A,A,A,N)、または、(A,A,A,D)のいずれでもよい。また、PCellが全てACK、SCellの残りのCWがNACKである場合の応答信号は、(A,A,N,A)、(A,A,N,N)、または、(A,A,N,D)のいずれでもよい。そして、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の組合せ(すなわち、上記の例では先頭から3つ分のA/N結果である(A,A,A)や(A,A,N))毎に、ランク落ちが発生して非伝送になった分のCWに対する誤り検出結果をACKとするか、NACKとするか、またはDTXとするかを選択するための、選択基準と選択方法を開示する。
本発明の目的は、上り単位バンド及び上り単位バンドと対応づけられた複数の下り単位バンドを使用した通信においてARQが適用される場合、かつ、端末に設定されたCW数よりも実際に伝送されたCW数が少ない場合において、非伝送になった分のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対して、それぞれ、選択基準に基づいた、非伝送になった分のCWに対する誤り検出結果の選択、すなわちACK、NACKまたはDTXの選択を行うことにより、応答信号の特性を改善することができる端末装置及び再送制御方法を提供することである。
本発明の端末装置は、少なくとも2つの下り単位バンドと少なくとも1つの上り単位バンドとを有する単位バンドグループを用いて基地局と通信し、少なくとも1つの下り単位バンドに割り当てられたデータが、2コードワード伝送されるよう設定された端末装置であって、前記単位バンドグループ内の少なくとも1つの下り単位バンドの下り制御チャネルで送信された下り割当制御情報を受信する制御情報受信手段と、前記下り割当制御情報が示す下りデータチャネルで送信された下りデータを受信する下りデータ受信手段と、前記下りデータの受信誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出手段で得られた誤り検出結果と、応答信号の送信ルールテーブルとに基づいて、応答信号を前記上り単位バンドの上り制御チャネルで送信する第1応答制御手段と、前記上り制御チャネルのうち、少なくとも1つの上り制御チャネルは、下り受信データを指示する下り割当制御情報の基本単位に1対1に関連付けられた上り制御チャネルを選択する第2応答制御手段と、を具備し、前記送信ルールテーブルでは、設定されるコードワード数よりも、伝送されるコードワード数の方が少ない場合において、非伝送のコードワードに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対してそれぞれ、選択基準に基づいて、非伝送になった分のコードワードに対する誤り検出結果がACK、NACKまたはDTXの中から選択される。
本発明の再送制御方法は、少なくとも2つの下り単位バンドと少なくとも1つの上り単位バンドとを有する単位バンドグループを用い、少なくとも1つの下り単位バンドに割り当てられたデータが、2コードワード伝送されるよう設定され、前記単位バンドグループ内の少なくとも1つの下り単位バンドの下り制御チャネルで送信された下り割当制御情報を受信する制御情報受信ステップと、前記下り割当制御情報が示す下りデータチャネルで送信された下りデータを受信する下りデータ受信ステップと、前記下りデータの受信誤りを検出する誤り検出ステップと、前記誤り検出ステップで得られた誤り検出結果と、応答信号の送信ルールテーブルとに基づいて、応答信号を前記上り単位バンドの上り制御チャネルで送信する第1応答制御ステップと、前記上り制御チャネルのうち、少なくとも1つの上り制御チャネルは、下り受信データを指示する下り割当制御情報の基本単位に1対1に関連付けられた上り制御チャネルを選択する第2応答制御ステップと、を具備し、前記送信ルールテーブルでは、設定されるコードワード数よりも、伝送されるコードワード数の方が少ない場合において、非伝送のコードワードに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対してそれぞれ、選択基準に基づいて、非伝送になった分のコードワードに対する誤り検出結果がACK、NACKまたはDTXの中から選択される。
本発明によれば、上り単位バンド及び上り単位バンドと対応づけられた複数の下り単位バンドを使用した通信においてARQが適用される場合、かつ、端末に設定されたCW数よりも実際に伝送されたCW数が少ない場合において、非伝送になった分のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対して、それぞれ、選択基準に基づいた、非伝送になった分のCWに対する誤り検出結果の選択、すなわちACK、NACKまたはDTXの選択を行うことにより、応答信号の特性を改善することができる。
応答信号及び参照信号の拡散方法を示す図 PUSCHリソースにおける応答信号及び上り回線データのTDMの適用に関わる動作を示す図 個別の端末に適用される非対称のCarrier aggregation及びその制御シーケンスの説明に供する図 個別の端末に適用される非対称のCarrier aggregation及びその制御シーケンスの説明に供する図 ACK/NACKマッピング例の説明に供する図1 ACK/NACKマッピング例の説明に供する図2 非特許文献8が開示するACK/NACKのマッピングテーブル1 非特許文献8が開示するACK/NACKのマッピングテーブル2 非特許文献10が開示するACK/NACKのマッピング 非特許文献11が開示するACK/NACKのマッピング 非特許文献11が開示するACK/NACKのマッピングテーブル ランク落ちした場合の図11のACK/NACKのマッピングテーブル ランク落ち有り及び無し時の受信性能の例 本発明の実施の形態に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係るPUCCHリソースの制御例1 本発明の実施の形態に係るPUCCHリソースの制御例2 本発明の実施の形態に係るマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準1適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準2適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準3適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準4適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準5適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準1,3,4適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準1,3,5適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係る選択基準2,3適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係るCW0側のCWを非伝送のCWとした場合の、選択基準3適用時のマッピングテーブル1 本発明の実施の形態に係るマッピングテーブル2 本発明の実施の形態に係る選択基準3適用時のマッピングテーブル2 本発明の実施の形態に係るマッピングテーブル3 本発明の実施の形態に係る選択基準1適用時のマッピングテーブル3
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
[基地局の構成]
図14は、本実施の形態に係る基地局100の構成を示すブロック図である。図14において、基地局100は、制御部101と、制御情報生成部102と、符号化部103と、変調部104と、符号化部105と、データ送信制御部106と、変調部107と、マッピング部108と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部109と、CP付加部110と、無線送信部111と、無線受信部112と、CP除去部113と、PUCCH抽出部114と、逆拡散部115と、系列制御部116と、相関処理部117と、A/N判定部118と、束A/N逆拡散部119と、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)部120と、束A/N判定部121と、再送制御信号生成部122とを有する。
制御部101は、リソース割当対象端末(以下「宛先端末」又は単に「端末」ともいう)200に対して、制御情報を送信するための下りリソース(つまり、下り制御情報割当リソース)、及び、下り回線データを送信するための下りリソース(つまり、下りデータ割当リソース)を割り当てる(Assignする)。このリソース割当は、リソース割当対象端末200に設定される単位バンドグループに含まれる下り単位バンドにおいて行われる。また、下り制御情報割当リソースは、各下り単位バンドにおける下り制御チャネル(PDCCH)に対応するリソース内で選択される。また、下りデータ割当リソースは、各下り単位バンドにおける下りデータチャネル(PDSCH)に対応するリソース内で選択される。また、リソース割当対象端末200が複数有る場合には、制御部101は、リソース割当対象端末200のそれぞれに異なるリソースを割り当てる。
下り制御情報割当リソースは、上記したL1/L2CCHと同等である。すなわち、下り制御情報割当リソースは、1つ又は複数のCCE(又は、R−CCE。以下、CCEとR−CCEとを区別せずに、単にCCEと呼ぶことがある)から構成される。
また、制御部101は、リソース割当対象端末200に対して制御情報を送信する際に用いる符号化率を決定する。この符号化率に応じて制御情報のデータ量が異なるので、このデータ量の制御情報をマッピング可能な数のCCEを持つ下り制御情報割当リソースが、制御部101によって割り当てられる。
そして、制御部101は、制御情報生成部102に対して、下りデータ割当リソースに関する情報を出力する。また、制御部101は、符号化部103に対して、符号化率に関する情報を出力する。また、制御部101は、送信データ(つまり、下り回線データ)の符号化率を決定し、符号化部105に出力する。また、制御部101は、下りデータ割当リソース及び下り制御情報割当リソースに関する情報をマッピング部108に対して出力する。ただし、制御部101は下り回線データと当該下り回線データに対する下り制御情報を同一の下り単位バンドにマッピングするよう制御する。
制御情報生成部102は、下りデータ割当リソースに関する情報を含む制御情報を生成して符号化部103へ出力する。この制御情報は下り単位バンド毎に生成される。また、リソース割当対象端末200が複数有る場合に、リソース割当対象端末200同士を区別するために、制御情報には、宛先端末200の端末IDが含まれる。例えば、宛先端末200の端末IDでマスキングされたCRCビットが制御情報に含まれる。この制御情報は、「下り割当制御情報(Control information carrying downlink assignment)」又は「Downlink Control Information(DCI)」と呼ばれることがある。
符号化部103は、制御部101から受け取る符号化率に従って、制御情報を符号化し、符号化された制御情報を変調部104へ出力する。
変調部104は、符号化後の制御情報を変調し、得られた変調信号をマッピング部108へ出力する。
符号化部105は、宛先端末200毎の送信データ(つまり、下り回線データ)及び制御部101からの符号化率情報を入力として送信データを符号化し、データ送信制御部106に出力する。ただし、宛先端末200に対して複数の下り単位バンドが割り当てられる場合には、各下り単位バンドで送信される送信データをそれぞれ符号化し、符号化後の送信データをデータ送信制御部106へ出力する。
データ送信制御部106は、初回送信時には、符号化後の送信データを保持すると共に変調部107へ出力する。符号化後の送信データは、宛先端末200毎に保持される。また、1つの宛先端末200への送信データは、送信される下り単位バンド毎に保持される。これにより、宛先端末200に送信されるデータ全体の再送制御だけでなく、下り単位バンド毎の再送制御も可能になる。
また、データ送信制御部106は、再送制御信号生成部122から或る下り単位バンドで送信した下り回線データに対するNACK又はDTXを受け取ると、この下り単位バンドに対応する保持データを変調部107へ出力する。データ送信制御部106は、再送制御信号生成部122から或る下り単位バンドで送信した下り回線データに対するACKを受け取ると、この下り単位バンドに対応する保持データを削除する。
変調部107は、データ送信制御部106から受け取る符号化後の送信データを変調し、変調信号をマッピング部108へ出力する。
マッピング部108は、制御部101から受け取る下り制御情報割当リソースの示すリソースに、変調部104から受け取る制御情報の変調信号をマッピングし、IFFT部109へ出力する。
また、マッピング部108は、制御部101から受け取る下りデータ割当リソース(すなわち、制御情報に含まれる情報)の示すリソース(PDSCH(下りデータチャネル))に、変調部107から受け取る送信データの変調信号をマッピングし、IFFT部109へ出力する。
マッピング部108にて複数の下り単位バンドにおける複数のサブキャリアにマッピングされた制御情報及び送信データは、IFFT部109で周波数領域信号から時間領域信号に変換され、CP付加部110にてCPが付加されてOFDM信号とされた後に、無線送信部111にてD/A(Digital to Analog)変換、増幅及びアップコンバート等の送信処理が施され、アンテナを介して端末200へ送信される。
無線受信部112は、端末200から送信された上り応答信号又は参照信号を、アンテナを介して受信し、上り応答信号又は参照信号に対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。
CP除去部113は、受信処理後の上り応答信号又は参照信号に付加されているCPを除去する。
PUCCH抽出部114は、受信信号に含まれるPUCCH信号から、予め端末200に通知してある束ACK/NACKリソースに対応するPUCCH領域の信号を抽出する。ここで、束ACK/NACKリソースとは、前述したように、束ACK/NACK信号が送信されるべきリソースであり、DFT−S−OFDMフォーマット構成を採るリソースである。具体的には、PUCCH抽出部114は、束ACK/NACKリソースに対応するPUCCH領域のデータ部分(すなわち、束ACK/NACK信号が配置されているSC−FDMAシンボル)と参照信号部分(すなわち、束ACK/NACK信号を復調するための参照信号が配置されているSC−FDMAシンボル)を抽出する。PUCCH抽出部114は、抽出したデータ部分を束A/N逆拡散部119に出力し、参照信号部分を逆拡散部115−1に出力する。
また、PUCCH抽出部114は、受信信号に含まれるPUCCH信号から、下り割当制御情報(DCI)の送信に用いられたPDCCHが占有していたCCEに対応付けられているA/Nリソース及び予め端末200に通知してある複数のA/Nリソースに対応する複数のPUCCH領域を抽出する。ここで、A/Nリソースとは、A/Nが送信されるべきリソースである。具体的には、PUCCH抽出部114は、A/Nリソースに対応するPUCCH領域のデータ部分(上り制御信号が配置されているSC−FDMAシンボル)と参照信号部分(上り制御信号を復調するための参照信号が配置されているSC−FDMAシンボル)を抽出する。そして、PUCCH抽出部114は、抽出したデータ部分及び参照信号部分の両方を、逆拡散部115−2に出力する。このようにして、CCEに関連付けられたPUCCHリソース及び端末200に対して通知した特定のPUCCHリソースの中から選択されたリソースで応答信号が受信される。
系列制御部116は、端末200から通知されるA/N、A/Nに対する参照信号、及び、束ACK/NACK信号に対する参照信号のそれぞれの拡散に用いられる可能性があるBase sequence(すなわち、系列長12のZAC系列)を生成する。また、系列制御部116は、端末200が用いる可能性のあるPUCCHリソースにおいて、参照信号が配置され得るリソース(以下「参照信号リソース」という)に対応する相関窓をそれぞれ特定する。そして、系列制御部116は、束ACK/NACKリソースにおいて参照信号が配置され得る参照信号リソースに対応する相関窓を示す情報及びBase sequenceを相関処理部117−1に出力する。系列制御部116は、参照信号リソースに対応する相関窓を示す情報及びBase sequenceを、相関処理部117−1に出力する。また、系列制御部116は、A/N及びA/Nに対する参照信号が配置されるA/Nリソースに対応する相関窓を示す情報及びBase sequenceを相関処理部117−2に出力する。
逆拡散部115−1及び相関処理部117−1は、束ACK/NACKリソースに対応するPUCCH領域から抽出された参照信号の処理を行う。
具体的には、逆拡散部115−1は、端末200が束ACK/NACKリソースの参照信号において2次拡散に用いるべきウォルシュ系列で参照信号部分を逆拡散し、逆拡散後の信号を相関処理部117−1に出力する。
相関処理部117−1は、参照信号リソースに対応する相関窓を示す情報及びBase sequenceを用いて、逆拡散部115−1から入力される信号と、端末200において1次拡散に用いられる可能性のあるBase sequenceとの相関値を求める。そして、相関処理部117−1は、相関値を束A/N判定部121に出力する。
逆拡散部115−2及び相関処理部117−2は、複数のA/Nリソースに対応する複数のPUCCH領域から抽出された参照信号及びA/Nの処理を行う。
具体的には、逆拡散部115−2は、端末200が各A/Nリソースのデータ部分及び参照信号部分において2次拡散に用いるべきウォルシュ系列及びDFT系列でデータ部分及び参照信号部分を逆拡散し、逆拡散後の信号を相関処理部117−2に出力する。
相関処理部117−2は、各A/Nリソースに対応する相関窓を示す情報及びBase sequenceを用いて、逆拡散部115−2から入力される信号と、端末200において1次拡散に用いられる可能性のあるBase sequenceとの相関値をそれぞれ求める。そして、相関処理部117−2は、それぞれの相関値をA/N判定部118に出力する。
A/N判定部118は、相関処理部117−2から入力される複数の相関値に基づいて、端末200からどのA/Nリソースを用いて信号が送信されているか、若しくは、いずれのA/Nリソースも用いられていないかを判定する。そして、A/N判定部118は、端末200からいずれかのA/Nリソースを用いて信号が送信されていると判定した場合、参照信号に対応する成分及びA/Nに対応する成分を用いて同期検波を行い、同期検波の結果を再送制御信号生成部122に出力する。一方、A/N判定部118は、端末200がいずれのA/Nリソースも用いていないと判定した場合には、A/Nリソースが用いられていない旨を再送制御信号生成部122に出力する。なお、A/N判定部118における、A/N判定に用いるA/Nの位相点のマッピングの詳細については、後述する。
束A/N逆拡散部119は、PUCCH抽出部114から入力される束ACK/NACKリソースのデータ部分に対応する束ACK/NACK信号をDFT系列によって逆拡散し、その信号をIDFT部120に出力する。
IDFT部120は、束A/N逆拡散部119から入力される周波数領域上の束ACK/NACK信号を、IDFT処理によって時間領域上の信号に変換し、時間領域上の束ACK/NACK信号を束A/N判定部121に出力する。
束A/N判定部121は、IDFT部120から入力される束ACK/NACKリソースのデータ部分に対応する束ACK/NACK信号を、相関処理部117−1から入力される束ACK/NACK信号の参照信号情報を用いて復調する。また、束A/N判定部121は、復調後の束ACK/NACK信号を復号し、復号結果を束A/N情報として再送制御信号生成部122に出力する。ただし、束A/N判定部121は、相関処理部117−1から入力される相関値が閾値よりも小さく、端末200から束A/Nリソースを用いて信号が送信されていないと判定した場合には、その旨を再送制御信号生成部122に出力する。
再送制御信号生成部122は、束A/N判定部121から入力される情報、及び、A/N判定部118から入力される情報に基づいて、下り単位バンドで送信したデータ(下り回線データ)を再送すべきか否かを判定し、判定結果に基づいて再送制御信号を生成する。具体的には、再送制御信号生成部122は、或る下り単位バンドで送信した下り回線データに対して再送する必要があると判断した場合には、当該下り回線データの再送命令を示す再送制御信号を生成して、再送制御信号をデータ送信制御部106へ出力する。また、再送制御信号生成部122は、或る下り単位バンドで送信した下り回線データに対して再送する必要が無いと判断した場合には、当該下り単位バンドで送信した下り回線データを再送しないことを示す再送制御信号を生成して、再送制御信号をデータ送信制御部106へ出力する。
[端末の構成]
図15は、本実施の形態に係る端末200の構成を示すブロック図である。図15において、端末200は、無線受信部201と、CP除去部202と、FFT(Fast Fourier Transform)部203と、抽出部204と、復調部205と、復号部206と、判定部207と、制御部208と、復調部209と、復号部210と、CRC部211と、応答信号生成部212と、符号化・変調部213と、1次拡散部214−1,214−2と、2次拡散部215−1,215−2と、DFT部216と、拡散部217と、IFFT部218−1,218−2,218−3と、CP付加部219−1,219−2,219−3と、時間多重部220と、選択部221と、無線送信部222とを有する。
無線受信部201は、基地局100から送信されたOFDM信号を、アンテナを介して受信し、受信OFDM信号に対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。なお、受信OFDM信号には、PDSCH内のリソースに割り当てられたPDSCH信号(下り回線データ)又はPDCCH内のリソースに割り当てられたPDCCH信号が含まれる。
CP除去部202は、受信処理後のOFDM信号に付加されているCPを除去する。
FFT部203は、受信OFDM信号をFFTして周波数領域信号に変換し、得られた受信信号を抽出部204へ出力する。
抽出部204は、入力される符号化率情報に従って、FFT部203から受け取る受信信号から下り制御チャネル信号(PDCCH信号)を抽出する。すなわち、符号化率に応じて下り制御情報割当リソースを構成するCCE(又はR−CCE)の数が変わるので、抽出部204は、その符号化率に対応する個数のCCEを抽出単位として、下り制御チャネル信号を抽出する。また、下り制御チャネル信号は、下り単位バンドごとに抽出される。抽出された下り制御チャネル信号は、復調部205へ出力される。
また、抽出部204は、後述する判定部207から受け取る自装置宛の下りデータ割当リソースに関する情報に基づいて、受信信号から下り回線データ(下りデータチャネル信号(PDSCH信号))を抽出し、復調部209へ出力する。このように、抽出部204は、PDCCHにマッピングされた下り割当制御情報(DCI)を受信し、PDSCHで下り回線データを受信する。
復調部205は、抽出部204から受け取る下り制御チャネル信号を復調し、得られた復調結果を復号部206に出力する。
復号部206は、入力される符号化率情報に従って、復調部205から受け取る復調結果を復号して、得られた復号結果を判定部207に出力する。
判定部207は、復号部206から受け取る復号結果に含まれる制御情報が自装置宛の制御情報であるか否かをブラインド判定(モニタ)する。この判定は、上記した抽出単位に対応する復号結果を単位として行われる。例えば、判定部207は、自装置の端末IDでCRCビットをデマスキングし、CRC=OK(誤り無し)となった制御情報を自装置宛の制御情報であると判定する。そして、判定部207は、自装置宛の制御情報に含まれる、自装置に対する下りデータ割当リソースに関する情報を抽出部204へ出力する。
また、判定部207は、自装置宛の制御情報(すなわち、下り割当制御情報)を検出した場合、ACK/NACK信号が発生(存在)する旨を制御部208に通知する。また、判定部207は、自装置宛の制御情報をPDCCH信号から検出した場合、当該PDCCHが占有していたCCEに関する情報を制御部208に出力する。
制御部208は、判定部207から入力されるCCEに関する情報から、当該CCEに関連付けられたA/Nリソースを特定する。そして、制御部208は、CCEに関連付けられたA/Nリソース、又は、予め基地局100から通知されているA/Nリソースに対応するBase sequence及び循環シフト量を、1次拡散部214−1へ出力し、当該A/Nリソースに対応するウォルシュ系列及びDFT系列を2次拡散部215−1へ出力する。また、制御部208は、A/Nリソースの周波数リソース情報をIFFT部218−1に出力する。
また、制御部208は、束ACK/NACK信号を束ACK/NACKリソースを用いて送信すると判断した場合、予め基地局100から通知されている束ACK/NACKリソースの参照信号部分(参照信号リソース)に対応するBase sequence及び循環シフト量を、1次拡散部214−2へ出力し、ウォルシュ系列を2次拡散部215−2へ出力する。また、制御部208は、束ACK/NACKリソースの周波数リソース情報をIFFT部218−2に出力する。
また、制御部208は、束ACK/NACKリソースのデータ部分の拡散に用いるDFT系列を拡散部217に出力し、束ACK/NACKリソースの周波数リソース情報をIFFT部218−3に出力する。
また、制御部208は、束ACK/NACKリソース又はA/Nリソースのいずれかを選択し、選択したリソースを無線送信部222に出力するよう選択部221に指示する。更に、制御部208は、選択したリソースに応じて、束ACK/NACK信号又はACK/NACK信号のいずれかを生成するよう応答信号生成部212に指示する。なお、制御部208における、A/Nリソース(PUCCHリソース)の決定方法については後述する。
復調部209は、抽出部204から受け取る下り回線データを復調し、復調後の下り回線データを復号部210へ出力する。
復号部210は、復調部209から受け取る下り回線データを復号し、復号後の下り回線データをCRC部211へ出力する。
CRC部211は、復号部210から受け取る復号後の下り回線データを生成し、CRCを用いて下り単位バンド毎に誤り検出し、CRC=OK(誤り無し)の場合にはACKを、CRC=NG(誤り有り)の場合にはNACKを、応答信号生成部212へそれぞれ出力する。また、CRC部211は、CRC=OK(誤り無し)の場合には、復号後の下り回線データを受信データとして出力する。
応答信号生成部212は、CRC部211から入力される、各下り単位バンドにおける下り回線データの受信状況(下り回線データの誤り検出結果)に基づいて応答信号を生成する。すなわち、応答信号生成部212は、制御部208から束ACK/NACK信号を生成するように指示された場合には、下り単位バンド毎の誤り検出結果の各々が個別データとして含まれている束ACK/NACK信号を生成する。一方、応答信号生成部212は、制御部208からACK/NACK信号を生成するように指示された場合には、1シンボルのACK/NACK信号を生成する。そして、応答信号生成部212は生成した応答信号を符号化・変調部213に出力する。なお、応答信号生成部212における、ACK/NACK信号の生成方法については後述する。
符号化・変調部213は、束ACK/NACK信号が入力された場合には、入力された束ACK/NACK信号を符号化・変調し、12シンボルの変調信号を生成し、DFT部216へ出力する。また、符号化・変調部213は、1シンボルのACK/NACK信号が入力された場合には、当該ACK/NACK信号を変調し、1次拡散部214−1に出力する。
DFT部216は、入力される時系列の束ACK/NACK信号を12個纏めてDFT処理を行うことにより、12個の周波数軸上の信号成分を得る。そして、DFT部216は12個の信号成分を拡散部217に出力する。
拡散部217は、制御部208から指示されたDFT系列を用いて、DFT部216から入力された12個の信号成分を拡散し、IFFT部218−3に出力する。
また、A/Nリソース、及び、束ACK/NACKリソースの参照信号リソースに対応する1次拡散部214−1及び214−2は、制御部208の指示に従ってACK/NACK信号又は参照信号を、リソースに対応するBase sequenceによって拡散し、拡散した信号を2次拡散部215−1,215−2へ出力する。
2次拡散部215−1,215−2は、制御部208の指示により、入力された1次拡散後の信号をウォルシュ系列又はDFT系列を用いて拡散しIFFT部218−1,218−2に出力する。
IFFT部218−1,218−2,218−3は、制御部208の指示により、入力された信号を、配置されるべき周波数位置に対応付けてIFFT処理を行う。これにより、IFFT部218−1,218−2,218−3に入力された信号(すなわち、ACK/NACK信号、A/Nリソースの参照信号、束ACK/NACKリソースの参照信号、束ACK/NACK信号)は時間領域の信号に変換される。
CP付加部219−1,219−2,219−3は、IFFT後の信号の後尾部分と同じ信号をCPとしてその信号の先頭に付加する。
時間多重部220は、CP付加部219−3から入力される束ACK/NACK信号(すなわち、束ACK/NACKリソースのデータ部分を用いて送信される信号)と、CP付加部219−2から入力される束ACK/NACKリソースの参照信号とを、束ACK/NACKリソースに時間多重し、得られた信号を選択部221へ出力する。
選択部221は、制御部208の指示に従って、時間多重部220から入力される束ACK/NACKリソースとCP付加部219−1から入力されるA/Nリソースのいずれかを選択し、選択したリソースに割り当てられた信号を無線送信部222へ出力する。
無線送信部222は、選択部221から受け取る信号に対しD/A変換、増幅及びアップコンバート等の送信処理を行い、アンテナから基地局100へ送信する。
[基地局100及び端末200の動作]
上述のように構成された基地局100及び端末200の動作について説明する。
以下、ランク落ちが発生した場合における、ACK/NACK信号の生成方法(マッピング方法)について、PCellが2CWと設定され、SCellが2CWと設定され、かつ、クロスキャリアスケジューリング(Cross-carrier scheduling)された場合の例を、図16を援用して詳述する。ただし、同図では、PCellからSCellのクロスキャリアスケジューリングの例を示す。すなわち、PCell内のPDCCHが、SCell内のPDSCHを指示する。
PCell内のPDSCHを指示するPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックス(n_CCE)に1対1に関連付けられて、上り単位バンド内のPUCCHリソース1が割り当てられる(Implicit signalling)。また、PCell内のPDSCHを指示するPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックスの次のインデックス(n_CCE+1)に1対1に関連付けられて、上り単位バンド内のPUCCHリソース2が割り当てられる(Implicit signalling)。
さらに、PCellからSCellにクロスキャリアスケジューリングされた、SCell内のPDSCHを指示するPCell内のPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックス(n_CCE’(n_CCE’≠n_CCE))に1対1に関連付けられて、上り単位バンド内のPUCCHリソース3が割り当てられる(Implicit signalling)。また、PCell内のPDSCHを指示するPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックスの次のインデックス(n_CCE’+1)に1対1に関連付けられて、上り単位バンド内のPUCCHリソース4が割り当てられる(Implicit signalling)。
なお、第一のSCellから第二のSCellにクロスキャリアスケジューリングされる場合、上記PUCCHリソース3、4は、基地局から予め通知されてもよい(Explicit signalling)。また、図17に示すように、クロスキャリアスケジューリングされない場合も、同様に、PUCCHリソース3、4は、基地局から予め通知されてもよい(Explicit signalling)。
なお、PCell内のPDSCHを指示するPDCCHが占有している、CCEの先頭CCEインデックス(n_CCE)に1対1に関連付けられたPUCCHリソース1を除く、他のPUCCHリソース(PUCCHリソース2、3、4)は、基地局から予め通知されてもよい(Explicit signalling)。
図18に、2CC時、PCell、SCellともに2CWと設定された場合(ACK/NACKビット数が4ビットに設定された場合)のACK/NACK信号の生成方法(マッピング)の一例を示す。ただし、同図のPUCCHリソース1、2、3、4は、図16で示したPUCCHリソース1、2、3、4にそれぞれ対応する。なお、PUCCHリソースとマッピングの対応付けはこれに限定されるものではない。例えば、PUCCHリソース2と3のマッピングの対応を入れ替えてもよい。PUCCHリソース3と4のマッピングの対応を入れ替えてもよい。また、ランク落ちなしの場合、PCellがランク落ちした場合、SCellがランク落ちした場合、PCellとSCellがそれぞれランク落ちした場合で、PUCCHリソースとマッピングの対応付けが異なっていてもよい。
複数のACKまたはNACKまたはDTXから構成される組合せを構成するビットを、順にビットb0、b1、b2、b3とし、この順に、PCellのPDSCHのCW0のACK/NACK信号、PCellのPDSCHのCW1のACK/NACK信号、SCellのPDSCHのCW0のACK/NACK信号、SCellのPDSCHのCW1のACK/NACK信号に対応付けられている。なお、ビットとACK/NACK信号の対応付けはこれに限定されるものではない。
また、図18の4ビットのマッピングは、2CC時、PCell、SCellともに2CWが端末に設定された場合の一例であり、これに限定されるものではなく、CC数が2個以上であり、少なくとも1個のCCが2CWに設定されている場合であればよい。
以下、図18のマッピングを用いて、ランク落ちが発生した場合における、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果のACK、NACKまたはDTXの選択基準について、選択基準1〜6に示す。
[選択基準1:PUCCHリソース内のコンスタレーションが最も遠くなるマッピングを選択]
図19に、PUCCHリソース内のコンスタレーションが最も遠くなるマッピングを選択する選択基準を用いた場合において、SCellがランク落ちした時のマッピングを示す。
図19において、SCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せについて、(A,A,A)の組合せにのみ、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、1つの非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
上記(A,A,A)の組合せについてもNACKまたはDTXとすると、SCellがランク落ちした時のPUCCHリソース2内のコンスタレーションが、+jと+1になる。一方で、(A,A,A)の組合せをACKとすることにより、SCellがランク落ちした時のPUCCHリソース2内のコンスタレーションが、−1と+1になり、PUCCHリソース内の2つのコンスタレーションが最も遠くなる、すなわちBPSKマッピングが得られる。これにより、ランク落ちした時のPUCCHリソース2の応答信号の伝送特性を改善することができる。
[選択基準2:PUCCHリソース内のコンスタレーションがグレイマッピングになるよう選択]
図20に、PUCCHリソース内のコンスタレーションが最も遠くなるマッピングを選択する選択基準を用いた場合において、PCellがランク落ちした時のマッピングを示す。
図20において、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せについて、(N/D,N/D,A)の組合せにのみ、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、1つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると4つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
上記(N/D,N/D,A)の組合せについてもNACKまたはDTXとすると、PCellがランク落ちした時のPUCCHリソース4において、(N/D,A,A)のコンスタレーションが−1、(N/D,A,N/D)が+j、(N/D,N/D,A)が+1になり、−1と+jの隣接するコンスタレーションについては、誤り検出結果が1ビット異なるだけであるが、+jと+1の隣接するコンスタレーションについては、誤り検出結果が2ビット分異なってしまう。一方で、(N/D,N/D,A)の組合せをACKとすることにより、PUCCHリソース4において、(N/D,A,A)のコンスタレーションが−1、(N/D,A,N/D)が+j、(N/D,N/D,A)が−jになり、−1と+j、および、−1と−jのそれぞれ隣接するコンスタレーションについて、誤り検出結果が1ビット異なるだけになる、すなわち、グレイマッピングになるよう変更できる。これにより、PCellがランク落ちした時のPUCCHリソース4の応答信号の伝送特性を改善することができる。
[選択基準3:PUCCH format1aへのfallbackをサポートするマッピングを選択]
図21に、PCellがランク落ちした場合に、PUCCH format1aへのfallbackをサポートする選択基準を用いた場合の、PCellがランク落ちした場合のマッピングを示す。
図21において、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せについて、(A,N/D,N/D)の組合せのみ、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、1つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると4つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
上記(A,N/D,N/D)の組合せについてもNACKまたはDTXとすると、PCellがランク落ちした時のPUCCHリソース1において、(A,N/D,N/D)のコンスタレーションが+j、(D,N/D,N/D)を除く(N/D,N/D,N/D)が+1になる。端末と基地局の間で、設定しているCC数の認識に違いがあり、端末は2CCと認識していて、基地局は1CCと認識している場合、端末は、SCellのPDSCHに対応するPDCCHの受信に失敗すると、ランク落ちしたPCellのPDSCH(1CW分)に対応するACKまたはNACKに基づいて、PUCCHリソース1に、それぞれ、ACKを+j、NACKを−1とした応答信号を、基地局に通知する。基地局は、図6(a)に示す、PUCCH format1aのマッピング、すなわち、ACKが−1、NACKが+1というマッピングを用いて応答信号を検出する。PCellの1CWがACKの場合のマッピングが両者で異なるため、端末と基地局の間で、設定しているCC数の認識が異なる場合に、ACKの検出エラーの発生確率が増大してしまう。
上記とは逆の場合、すなわち、端末は1CCと認識していて、基地局は2CCと認識している場合も同様であり、端末は、SCellのPDSCHに対応するPDCCHを受信せず、ランク落ちしたPCellのPDSCHに対するACKまたはNACKに基づいて、PUCCHリソース1に、図6(a)に示すPUCCH format1aのマッピング、すなわち、ACKが−1、NACKが+1というマッピングを用いて、応答信号を基地局に通知する。基地局は、PUCCHリソース1において、(A,N/D,N/D)のコンスタレーションを+j、(D,N/D,N/D)を除く(N/D,N/D,N/D)を+1と判断して、応答信号を検出する。PCellの1CWがACKの場合のマッピングが両者で異なるため、端末と基地局の間で、設定しているCC数の認識が異なる場合に、ACKの検出エラーの発生確率が増大してしまう。
一方で、上記(A,N/D,N/D)の組合せのみ、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとすることにより、PUCCHリソース1において、(A,N/D,N/D)のコンスタレーションが−1、(A,N/D,N/D)が+j、(D,N/D,N/D)を除く(N/D,N/D,N/D)が+1になり、PCellがランク落ちしている場合、かつ、端末と基地局の間で、設定しているCC数の認識に違いがある場合において、PUCCH format1aへのfallbackをサポートすることができる。これにより、基地局スケジューラの自由度を向上させることができる。
[選択基準4:応答信号を通知するために用いるPUCCHリソース候補を削減するマッピングを選択]
図22に、応答信号を通知するために用いるPUCCHリソース候補を削減する選択基準を用いた場合の、ランク落ちした場合のマッピングを示す。ただし同図は、PCellとSCellがそれぞれランク落ちした場合の例である。
図22において、PCellとSCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せについて、(A,A)と(N/D,A)の組合せのみ、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACK、SCellがランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をNACKまたはDTXとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、2つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると3つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
上記(A,A)と(N/D,A)の組合せについてもNACKまたはDTXとすると、PCellとSCellがともにランク落ちした時、端末は、基地局に応答信号を通知するために、PUCCHリソース1,3,4の3個のPUCCHリソースのいずれかを用いる必要がある。一方で、上記(A,A)と(N/D,A)の組合せをACKとすることにより、PUCCHリソース1,2の2個のPUCCHリソースのどちらかを用いればよくなる。これにより、空いた1個分のPUCCHリソースを他の端末に割り当てるなど、PUCCHリソースを有効に活用することができる。
なお、選択基準4により得られる最少のPUCCHリソース数は、ACKと、NACKまたはDTXの2通りに、実際に伝送されたCWの総数を累乗したものを、2(全てBPSKマッピングする場合)または4(全てQPSKマッピングする場合)で除算したものである。すなわち、ランク落ちによって、実際に伝送されたCWの総数が2であった場合、全てのPUCCHリソースをBPSKでマッピングするのであれば、PUCCHリソースは2個、QPSKでマッピングするのであれば、PUCCHリソースは1個となる。BPSKマッピングとQPSKマッピングを混在させる、あるいは、PUCCHリソース1個に3つのコンスタレーションをマッピングするのであれば、PUCCHリソースは2〜3個の値をとりうる。ランク落ちによって、実際に伝送されたCWの総数が3であった場合は、全てのPUCCHリソースをBPSKでマッピングするのであれば、PUCCHリソースは4個、全てのPUCCHリソースをQPSKでマッピングするのであれば、PUCCHリソースは2個となる。BPSKマッピングとQPSKマッピングを混在させる、あるいは、PUCCHリソース1個に3つのコンスタレーションをマッピングするのであれば、PUCCHリソースは2〜4個の値をとりうる。つまり、選択基準4により得られるPUCCHリソース数の範囲は、2を伝送された総CW数で累乗したものを、4で除算した値以上、2を伝送された総CW数で累乗したものを、2で除算した値以下、となる。
[選択基準5:応答信号を通知するために用いるPUCCHリソース候補を増加するマッピングを選択]
図23に、応答信号を通知するために用いるPUCCHリソース候補を増加する選択基準を用いた場合の、ランク落ちした場合のマッピングを示す。ただし同図は、PCellがランク落ちした場合の例である。
図23において、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せについて、(A,A,N/D)と(N/D,A,N/D)の組合せのみ、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、2つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると6つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
上記(A,A,N/D)と(N/D,A,N/D)の組合せについてもNACKまたはDTXとすると、PCellがランク落ちした時、端末は、基地局に応答信号を通知するために、PUCCHリソース1,3,4の3個のPUCCHリソースのいずれかを用いる必要がある。一方で、上記(A,A,N/D)と(N/D,A,N/D)の組合せをACKとすることにより、PUCCHリソース1,2,3,4の4個のPUCCHリソースのいずれかを用いることができる。これにより、マッピングテーブルに割り当て可能な最大のPUCCHリソース数を用いることができ、PUCCHリソース1個当たりのコンスタレーション数を低減することにより、応答信号の伝送特性を改善することができる。
選択基準5により得られる最多のPUCCHリソース数は、端末に設定されたCC数およびCC毎のCW数から選択されるマッピングが取りうる、最多のPUCCHリソース数である。すなわち、図23では、PUCCH1,2,3,4の4個が最多となる。より具体的には、PUCCHリソース数は、実際に伝送されたCW数の総数より大きく、設定されているCW数の総数以下であればよい。
以上、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果のACK、NACKまたはDTXの選択基準について、選択基準1〜5を用いて説明した。
[選択基準の組合せ]
以下に、選択基準1〜5の組合せ例を組合せ例1〜3を用いて説明する。選択基準4と選択基準5は、相互に排他であり、同時に用いることができないが、それ以外の組合せについては任意に組合せが可能である。
[選択基準の組合せ例1:選択基準1,3,4の組合せ]
図24に、選択基準1,3,4を組合せた場合、すなわち、PUCCHリソース内のコンスタレーションが最も遠くなるマッピングを選択する選択基準と、PCellがランク落ちした場合に、PUCCH format1aへのfallbackをサポートする選択基準と、応答信号を通知するために用いるPUCCHリソース候補を削減する選択基準と、を用いた場合の、PCellとSCellがそれぞれランク落ちした場合のマッピングを示す。
図24において、PCellとSCellがそれぞれランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、(A,A)、(N/D,A)および(A,N/D)の組合せについて、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、(N/D,N/D)の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、3つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると5つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
これにより、PUCCHリソース1、2において、2つのコンスタレーションが最も遠くなるマッピング、すなわちBPSKマッピングが得られる。PUCCHリソース1において、PUCCH format1aへのfallbackをサポートできる。さらに、PUCCHリソース1,2の2個のPUCCHリソースのいずれかを用いることができる。
[選択基準の組合せ例2:選択基準1,3,5の組合せ]
図25に、選択基準1,3,5を組合せた場合、すなわち、PUCCHリソース内のコンスタレーションが最も遠くなるマッピングを選択する選択基準と、PCellがランク落ちした場合に、PUCCH format1aへのfallbackをサポートする選択基準と、応答信号を通知するために用いるPUCCHリソース候補を増加する選択基準と、を用いた場合の、PCellがランク落ちした場合のマッピングを示す。
図25において、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、(A,A,A)、(N/D,A,N/D)、(A,N/D,A)および(A,N/D,N/D)の組合せについて、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、4つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると11つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
これにより、PUCCHリソース1,2,3,4のそれぞれにおいて、2つのコンスタレーションが最も遠くなるマッピング、すなわちBPSKマッピングが得られる。PUCCHリソース1において、PUCCH format1aへのfallbackをサポートできる。さらに、PUCCHリソース1,2,3,4の4個のPUCCHリソースのいずれかを用いることができる。
[選択基準の組合せ例3:選択基準2,3の組合せ]
図26に、選択基準2,3を組合せた場合、すなわち、PUCCHリソース内のコンスタレーションがグレイマッピングになる選択基準と、PCellがランク落ちした場合に、PUCCH format1aへのfallbackをサポートする選択基準と、を用いた場合の、PCellがランク落ちした場合のマッピングを示す。
図26において、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、(A,N/D,A)、(N/D,N/D,A)および(A,N/D,N/D)の組合せについて、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、3つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると10つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
これにより、PUCCHリソース3,4のそれぞれにおいて、グレイマッピングが得られる。さらに、PUCCHリソース1において、PUCCH format1aへのfallbackをサポートできる。
以上、選択基準の組合せについて、組合せ例1〜3を用いて説明した。
なお、上記の全ての説明において、CW1側のCWを非伝送のCWとして例示しているが、本発明はそれに限定されず、CW0側のCWを非伝送のCWとしてもよい。CW0側のCWを非伝送のCWとする一例を、図27に挙げる。ただし、図27(a)は、PCellがランク落ちした場合の例である。図27(b)は、PCellとSCellがそれぞれランク落ちした場合の例である。それぞれのマッピングは、判定基準3に基づく。なお、同図の例では、PCell、SCellともにCW0側のCWを非伝送のCWとしたが、一方のCellでCW0側、他方のセルでCW1側を非伝送のCWとしてもよい。
なお、本発明は、図18のマッピングに限定されない。図18のマッピングとは異なる例として、図28に示すマッピングを用いて説明する。なお、本説明では、一例として選択基準3を用いた選択を行う。図29(a)に、PCellがランク落ちした場合の例を示す。図29(b)に、PCellとSCellがそれぞれランク落ちした場合の例を示す。図29(a)、図29(b)ともに、PCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せについて、(A,N/D,N/D)の組合せにのみ、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、1つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると4つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
なお、本発明は、ACK/NACKビット数が4ビットのマッピングに限定されるものではない。一例として、図30に示す3ビットのマッピングを用いて説明する。図30は、2CC時、PCell、SCellの一方が2CW、他方が1CWに設定された場合(ACK/NACKビット数が3ビットに設定された場合)のACK/NACK信号の生成方法(マッピング)の一例である。複数のACKまたはNACKまたはDTXから構成される組合せを構成するビットを、順にビットb0、b1、b2とし、この順に、2CWが設定されたCellのPDSCHのCW0のACK/NACK信号、2CWが設定されたCellのPDSCHのCW1のACK/NACK信号、1CWが設定されたCellのPDSCHのACK/NACK信号に対応付けられている。なお、ビットとACK/NACK信号の対応付けはこれに限定されるものではない。
図31に、図30において、2CWが設定されたCellがランク落ちしたときに、選択基準1(PCellが2CWに設定されている場合は、選択基準3と表現することもできる)を用いた選択を行うマッピングを示す。2CWに設定されたCellがランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せについて、(A,N/D)の組合せにのみ、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果をACKとし、それ以外の組合せについては、NACKまたはDTXとしている。すなわち、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せのうち、1つ(NACKとDTXをそれぞれ独立に計数すると2つ)の非伝送のCWに対する誤り検出結果がACKであり、残りの非伝送のCWに対する誤り検出結果がNACKまたはDTXである。
なお、非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対する、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果は、選択基準に基づいて、基地局と端末とで予め一意に定められてもよいし、基地局により端末に設定されてもよい。
このようにして、端末200は、Channel selection時、CCEに関連付けられたPUCCHリソース、および、基地局100から予め通知された特定のPUCCHリソースの中から、応答信号の送信に用いるリソースを選択し、応答信号の送信を制御する。そして、端末200は、基地局100から設定されたCW数よりも実際に伝送されたCW数が少ない場合において、非伝送になった分のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対して、それぞれ、選択基準に基づいた、非伝送になった分のCWに対する誤り検出結果の選択、すなわちACK、NACKまたはDTXの選択を行うことにより、応答信号の特性を改善することが可能となる。
また、基地局100は、CCEに関連付けられたPUCCHリソース、及び、端末200に対して予め通知した特定のPUCCHリソースの中から、応答信号の送信に用いられたリソースを選択する。そして、基地局100は、ランク落ちが発生した場合において、ランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対して、それぞれ、選択基準に基づいた、ランク落ちした非伝送のCWに対する誤り検出結果の選択、すなわちACKまたはNACK(またはDTX)の選択を行い、ランク落ちした非伝送のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の組合せを判定する。
よって、本実施の形態によれば、上り単位バンド及び上り単位バンドと対応づけられた複数の下り単位バンドを使用した通信においてARQが適用される場合、かつ、設定されたCW数よりも実際に伝送されたCW数が少ない場合において、非伝送になった分のCWに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対して、それぞれ、選択基準に基づいた、非伝送になった分のCWに対する誤り検出結果の選択、すなわちACK、NACKまたはDTXの選択を行うことにより、応答信号の特性を改善することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、拡散に用いられる系列の一例として、ZAC系列、ウォルシュ系列及びDFT系列について説明した。しかし、本発明では、ZAC系列の代わりに、ZAC系列以外の、互いに異なる循環シフト量により互いに分離可能な系列を用いてもよい。例えば、GCL(Generalized Chirp like)系列、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto Correlation)系列、ZC(Zadoff-Chu)系列、M系列や直交ゴールド符号系列等のPN系列、又は、コンピュータによってランダムに生成された時間軸上での自己相関特性が急峻な系列等を1次拡散に用いてもよい。また、ウォルシュ系列及びDFT系列の代わりに、互いに直交する系列、又は、互いにほぼ直交すると見なせる系列であればいかなる系列を直交符号系列として用いてもよい。以上の説明では、周波数位置、及び、ZAC系列の循環シフト量と直交符号系列の系列番号とによって応答信号のリソース(例えば、A/Nリソース及び束ACK/NACKリソース)が定義されている。
また、上記実施の形態では、基地局100の制御部101は、下り回線データと当該下り回線データに対する下り割当制御情報とを同一の下り単位バンドにマッピングするよう制御するとしたが、これに限定されない。すなわち、下り回線データと当該下り回線データに対する下り割当制御情報とが別の下り単位バンドにマッピングされていても、下り割当制御情報と下り回線データとの対応関係が明確であれば、各実施の形態で説明した技術を適用できる。
また、本実施の形態では、端末側の処理の順番として、1次拡散、2次拡散の後に、IFFT変換を行う場合について説明した。しかし、これらの処理の順番はこれに限定されない。1次拡散処理の後段にIFFT処理がある限り、2次拡散処理の場所はどこにあっても等価な結果が得られる。
また、上記実施の形態ではアンテナとして説明したが、本発明はアンテナポート(antenna port)でも同様に適用できる。
アンテナポートとは、1本又は複数の物理アンテナから構成される、論理的なアンテナを指す。すなわち、アンテナポートは必ずしも1本の物理アンテナを指すとは限らず、複数のアンテナから構成されるアレイアンテナ等を指すことがある。
例えば3GPP LTEにおいては、アンテナポートが何本の物理アンテナから構成されるかは規定されず、基地局が異なる参照信号(Reference signal)を送信できる最小単位として規定されている。
また、アンテナポートはプリコーディングベクトル(Precoding vector)の重み付けを乗算する最小単位として規定されることもある。
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
100 基地局
101,208 制御部
102 制御情報生成部
103 符号化部
104 変調部
105 符号化部
106 データ送信制御部
107 変調部
108 マッピング部
109,218−1,218−2,218−3 IFFT部
110,219−1,219−2,219−3 CP付加部
111,222 無線送信部
112,201 無線受信部
113,202 CP除去部
114 PUCCH抽出部
115 逆拡散部
116 系列制御部
117 相関処理部
118 A/N判定部
119 束A/N逆拡散部
120 IDFT部
121 束A/N判定部
122 再送制御信号生成部
200 端末
203 FFT部
204 抽出部
205,209 復調部
206,210 復号部
207 判定部
211 CRC部
212 応答信号生成部
213 符号化・変調部
214−1,214−2 1次拡散部
215−1,215−2 2次拡散部
216 DFT部
217 拡散部
220 時間多重部
221 選択部

Claims (10)

  1. 少なくとも2つの下り単位バンドと少なくとも1つの上り単位バンドとを有する単位バンドグループを用いて基地局と通信し、
    少なくとも1つの下り単位バンドに割り当てられたデータが、2コードワード伝送されるよう設定された端末装置であって、
    前記単位バンドグループ内の少なくとも1つの下り単位バンドの下り制御チャネルで送信された下り割当制御情報を受信する制御情報受信手段と、
    前記下り割当制御情報が示す下りデータチャネルで送信された下りデータを受信する下りデータ受信手段と、
    前記下りデータの受信誤りを検出する誤り検出手段と、
    前記誤り検出手段で得られた誤り検出結果と、応答信号の送信ルールテーブルとに基づいて、応答信号を前記上り単位バンドの上り制御チャネルで送信する第1応答制御手段と、
    前記上り制御チャネルのうち、少なくとも1つの上り制御チャネルは、下り受信データを指示する下り割当制御情報の基本単位に1対1に関連付けられた上り制御チャネルを選択する第2応答制御手段と、
    を具備し、
    前記送信ルールテーブルでは、設定されるコードワード数よりも、伝送されるコードワード数の方が少ない場合において、非伝送のコードワードに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対してそれぞれ、選択基準に基づいて、非伝送になった分のコードワードに対する誤り検出結果がACK、NACKまたはDTXの中から選択される、
    端末装置。
  2. 前記送信ルールテーブルでは、非伝送のコードワードに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対する、非伝送になった分のコードワードに対する誤り検出結果のうち、非伝送になった分のコードワードに対する誤り検出結果が、少なくとも1つACKであり、かつ、非伝送になった分のコードワードに対する誤り検出結果が、少なくとも1つNACKまたはDTXである、
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記選択基準は、基地局からの設定に基づき切り替えられる、
    請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記選択基準とは、上り制御チャネルのリソース内の複数の位相点間の距離が、最大になるような選択がなされるものである、
    請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記選択基準とは、上り制御チャネルのリソース内の、非伝送のコードワードに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の組合せが、グレイマッピングになるような選択がなされるものである、
    請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記選択基準は、PUCCH フォーマット1aへのフォールバックをサポートする、
    請求項1に記載の端末装置。
  7. 前記選択基準とは、応答信号を通知するために用いる上り制御チャネルのリソース候補数を、2を伝送された総コードワード数で累乗したものを4で除算した値以上、かつ、2を伝送された総コードワード数で累乗したものを2で除算した値以下とするものである、
    請求項1に記載の端末装置。
  8. 前記選択基準とは、応答信号を通知するために用いる上り制御チャネルのリソース候補数を、伝送される総コードワード数より大きく、かつ、設定される総コードワード数以下とするものである、
    請求項1に記載の端末装置。
  9. 少なくとも2つの下り単位バンドと少なくとも1つの上り単位バンドとを有する単位バンドグループを用い、
    少なくとも1つの下り単位バンドに割り当てられたデータが、2コードワード伝送されるよう設定され、
    前記単位バンドグループ内の少なくとも1つの下り単位バンドの下り制御チャネルで送信された下り割当制御情報を受信する制御情報受信ステップと、
    前記下り割当制御情報が示す下りデータチャネルで送信された下りデータを受信する下りデータ受信ステップと、
    前記下りデータの受信誤りを検出する誤り検出ステップと、
    前記誤り検出ステップで得られた誤り検出結果と、応答信号の送信ルールテーブルとに基づいて、応答信号を前記上り単位バンドの上り制御チャネルで送信する第1応答制御ステップと、
    前記上り制御チャネルのうち、少なくとも1つの上り制御チャネルは、下り受信データを指示する下り割当制御情報の基本単位に1対1に関連付けられた上り制御チャネルを選択する第2応答制御ステップと、
    を具備し、
    前記送信ルールテーブルでは、設定されるコードワード数よりも、伝送されるコードワード数の方が少ない場合において、非伝送のコードワードに対応する誤り検出結果を除く、誤り検出結果の各組合せに対してそれぞれ、選択基準に基づいて、非伝送になった分のコードワードに対する誤り検出結果がACK、NACKまたはDTXの中から選択される、
    再送制御方法。
  10. 全ての上り制御チャネルが、下り受信データを指示する下り割当制御情報の基本単位に1対1に関連付けられている、
    請求項9に記載の再送制御方法。
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