JP2012102685A - 冷却ユニット - Google Patents

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貴司 川野
Atsushi Koga
淳 古賀
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隆信 小室
Katsuki Yagi
克記 八木
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Abstract

【課題】冷却を行わない場合には吸気の圧力損失を抑えるとともに、メンテナンス等を効率よく行うことのできる冷却ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】冷却ユニット20Aにおいて、夏季等、外気温が高いときには、ラック22に冷却コイル21を収容し、吸気ダクト11から取り入れる吸気を冷却する。一方、冬季等、外気温が低いときには、ラック22から冷却コイル21を取り外し、吸気ダクト11から取り入れる吸気の冷却を行わないようにする。このとき、ラック22から冷却コイル21を取り外しておくことで、吸気ダクト11における圧力損失を少なくする。
また、冷却コイル21をメンテナンス等する場合には、メンテナンスが必要な冷却コイル21をラック22から引き抜き、ラック22の外部でその作業を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービンの吸気ダクトに設けられる冷却ユニットに関する。
発電機等に用いられるガスタービンは、温度の上昇により吸気の質量流量が少なくなると出力が低下する。夏季等、外気温度の高いときには、ガスタービンにより駆動される発電機の出力が定格出力を下回り、電力供給不足となることがある。
そこで、ガスタービンの吸気ダクトに冷却コイルを設置し、吸気温度を低下させることで、発電機の出力を回復させることが行われている(例えば、非特許文献1参照)。
「ガスタービン吸気冷却システム」 三菱重工技報 第39巻 第2号 111頁、三菱重工業株式会社 2002年
大型のガスタービンの吸気ダクトの開口は、例えば10m×10mといった非常に大きなものである。一方、上記したような冷却コイルは、例えば5m×2mといったサイズであり、吸気ダクトの開口面積よりも小さい。したがって、吸気ダクトを覆うように、複数個の冷却コイルを設置する必要がある。
しかし、外気温度の低い冬季等においては、吸気を冷却コイルで冷却する必要はなく、このような場合に、吸気ダクトを覆うように設置された冷却コイルは、吸気の流れの圧力損失となり、ガスタービンの出力を損なうという問題がある。
また、複数個の冷却コイルを設置するにあたり、特に高さ方向においては、複数個の冷却コイルを積み重ねて設置している。このため、下段の冷却コイルに例えば水漏れ等のトラブルが発生した場合、トラブルが発生した冷却コイルをメンテナンスするには、上段の冷却コイルも取り外さなければならず、作業に手間がかかるという問題がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、冷却を行わない場合には吸気の圧力損失を抑えるとともに、メンテナンス等を効率よく行うことのできる冷却ユニットを提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明の冷却ユニットは、ガスタービンの吸気ダクトに設けられ、吸気ダクトから吸入する空気を冷却する冷却ユニットであって、吸気ダクトの流路を塞ぐように設けられ、複数個の冷却コイルを支持するラックと、ラックに着脱自在に設けられる冷却コイルと、を備えていることを特徴とする。
このように、吸気ダクトの流路を塞ぐように設けられたラックに、冷却コイルを着脱可能とすることで、季節の変化に応じて冷却コイルをラックにセットして吸気の冷却を行ったり、冷却コイルをラックから外して圧力損失を抑えることができる。
ラックはいかなる構成でも良いが、ラック内に冷却コイルをセットする棚板と、ラックの側面または上面に形成され、棚板上に冷却コイルを出し入れするための開口部と、を備えた構成とすることができる。
また、ラックの外部において冷却コイルを収容して搬送する治具を備え、ラックの外周側から治具を開口部に対向させ、治具と棚板との間で開口部を通して冷却コイルを出し入れすることもできる。
このようなラックに、棚板からラックの側方に向けて突出するよう設けられたレールと、レール上を移動可能に設けられ、冷却コイルが搭載されるプレートと、を備えることもできる。
さらに、ラックの側面の開口部に対向するよう設けられた冷却コイル収納ラックをさらに備え、冷却コイル収納ラックは、ラックのそれぞれの棚板と同じ高さに設けられ、冷却コイルを支持するとともに、冷却コイルを開口部に向けて進退させるラックレールを備えることもできる。
ラックは、冷却コイルを、吸気ダクトの吸気方向に沿って複数列に収容可能とされ、冷却コイル収納ラックは、冷却コイルを、ラックと同数の複数列に収容可能とすることもできる。
冷却コイルを複数段に組み合わせて冷却コイルユニットが構成され、ラック内に開口部から冷却コイルユニットを収容することもできる。
本発明によれば、吸気ダクトの流路を塞ぐように設けられたラックに、冷却コイルを着脱可能とすることで、季節の変化に応じ、冷却コイルをセットして吸気の冷却を行ったり、冷却を行わない場合には、冷却コイルを外して圧力損失を抑えることができる。また、ラックの各段の棚板に冷却コイルをセットすれば良いので、メンテナンスを行う場合にも、対象となる冷却コイルのみを取り外すことができ、効率よく作業を行える。
第一実施の形態における冷却ユニットを備えたガスタービンの構成を示す斜視図であり、一部の冷却コイルをラックからスライドさせた状態を示す図である。 冷却ユニットの斜視図である。 ラックへの冷却コイルの出し入れの様子を示す断面図である。 第二の実施の形態における冷却ユニットを示す図であり、(a)は冷却ユニットおよび治具の斜視図、(b)は冷却ユニットと治具の連結構造の一例を示す平面図である。 ラックに冷却コイルの出し入れするための構造の例を示す断面図である。 第三の実施の形態における冷却ユニットを示す斜視図である。 第四の実施の形態における冷却ユニットを示す斜視図である。 第五の実施の形態における冷却ユニットを示す図であり、(a)は冷却ユニットの斜視図、(b)は平面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるガスタービンの吸気ダクト部分の構成を説明するための図である。
この図1に示すように、発電機を駆動するためのガスタービン10は、吸気ダクト11に、吸気を取り入れるための流路を塞ぐように、複数個の冷却コイル21を備えた冷却ユニット20Aが設けられている。なお、冷却ユニット20Aは、吸気ダクト11の流路を塞ぐ位置であれば、吸気ダクト11の吸気口を塞ぐように設けても良いし、吸気ダクト11内において流路を塞ぐように設けても良い。
図1、2に示すように、冷却ユニット20Aは、複数個の冷却コイル21を収容するラック22と、これに収容される複数個の冷却コイル21とから構成されている。
各冷却コイル21は、全体の外形が直方体状をなした既知のものであり、冷媒としての水を通すチューブと、チューブに設けられたフィンとを備えている。
図2に示すように、ラック22は、矩形の外枠22aと、幅方向中間部に設けられた支柱22bと、外枠22aと支柱22bとの間に上下に複数段に形成された棚板22cとを備えている。ここで、ラック22は、吸気ダクト11に対向する側と、その反対側とに開口するよう、支柱22bや棚板22cが設けられている。
ラック22の外枠22aの側面には、各棚板22c上の空間にラック22の外部から連通する開口部24が形成されている。また、図3に示すように、各段の棚板22cには、吸気ダクト11の幅方向に連続するレール23が形成されている。レール23は、例えば、複数の回転自在なローラ23aを、吸気ダクト11の幅方向に連続して設けることで構成することができる。そして、各冷却コイル21は、ラック22の外部から、側方の開口部24を通し、レール23上をスライドさせて外枠22aの内部空間に出し入れすることができる。
このような冷却ユニット20Aにおいては、夏季等、外気温が高いときには、ラック22に冷却コイル21を収容し、冷却コイル21に配管を接続して外部から通水することで、吸気ダクト11から取り入れる吸気を冷却する。一方、冬季等、外気温が低いときには、ラック22から冷却コイル21を取り外し、吸気ダクト11から取り入れる吸気の冷却を行わないようにする。このとき、ラック22から冷却コイル21を取り外しておくことで、吸気ダクト11における圧力損失を少なくすることができ、効率良くガスタービン10の運転を行うことができる。
また、冷却コイル21をメンテナンス等する場合には、メンテナンスが必要な冷却コイル21のみをラック22から引き抜き、ラック22の外部でその作業を行うことができる。これにより、不必要な冷却コイル21を外す必要が無く、その手間がかからないばかりでなく、メンテナンス作業中であっても、ラック22に残っている冷却コイル21で吸気の冷却を行いながらガスタービン10の運転を行うことができるので、ガスタービン10の稼働率を高めることもできる。
なお、上記第一の実施形態において、各段の棚板22cに、冷却コイル21を上下に複数段に重ねたものを収容するようにしても良い。
次に、本発明の他の複数の実施形態を示す。
以下に示す各実施形態においては、上記第一の実施形態と共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
[第二の実施形態]
図4(a)に示すように、第二の実施形態における冷却ユニット20Bは、上記第一の実施形態における冷却ユニット20Aのラック22に対し、冷却コイル21を出し入れする際に用いる治具25を備えている。
この治具25は、冷却コイル21を囲むように設けられたフレーム25aと、冷却コイル21が搭載される底板25bとを少なくとも備える。治具25は、ラック22の外枠22aの側面に形成された開口部24に対向するよう位置決めされた状態で、棚板22cと底板25bとの間で冷却コイル21をスライドさせて出し入れする。このため、フレーム25aや底板25bには、冷却コイル21を、その幅方向へのスライド移動を容易とするためのローラやレール26等を備えても良い。
また、治具25は、ラック22の外枠22aの側面に対向させた状態で、ラック22に対して位置が固定できるような着脱可能な固定手段を備えるのが好ましい。このような固定手段としては、ボルトやピンを用いることもできるし、フック等で治具25とラック22を互いに係合させても良い。
また、図4(b)に示すように、底板25bとラック22の棚板22cとに、互いに噛み合う凸部26Aと凹部26Bを設け、治具25をラック22に接続・脱離可能にするのが好ましい。このとき、凸部26Aは、基部から先端部に行くに従い幅が漸次拡大する逆テーパ状とし、凹部26Bは、凸部26Aに噛み合う形状とすることができる。このような凸部26Aと凹部26Bを備えることで、治具25をクレーン等から吊り下げて底板25bをラック22の棚板22cの上方に位置させた状態から下降させることで、凸部26Aと凹部26Bを噛み合わせて底板25bと棚板22cとを接続することができる。この状態で、治具25とラック22との間で、冷却コイル21の出し入れを容易かつ確実に行うことができる。
また、治具25をラック22から脱離させる場合には、治具25を上昇させて凸部26Aと凹部26Bとの噛み合わせを解除すればよい。
このような構成においては、季節の変わり目やメンテナンスを行う際にラック22に冷却コイル21を出し入れする際に、治具25に冷却コイル21を収容し、治具25をラック22に対して位置決めすることで、冷却コイル21の出し入れを容易かつ確実に行うことができる。
また、底板25bとラック22の棚板22cとに、互いに噛み合う凸部26Aと凹部26Bを設けることで、棚板22cと底板25bを互い位置決めして連結することができる。これにより、治具25とラック22との間で、冷却コイル21の出し入れを容易かつ確実に行うことができる。
また、上記第一、第二の実施形態において、図5に示すような構成を組み合わせて採用することができる。
すなわち、図5に示すように、ラック22の各棚板22c上に複数個のローラ29aからなるレール29を設ける。このレール29は、端部29bを、ラック22から側方に突出させる。
また、レール29上には、冷却コイル21を搭載するためのプレート50を設けておく。このプレート50は、ラック22の内側に向かう端部に、上方に突出するストッパ50aが形成されている。また、プレート50は、冷却コイル21の幅の1/2以上の長さLを有する。
冷却コイル21において、ラック22に対する挿入方向後端側の底面には、プレート50と同じ厚さのシュープレート51を設けておく。
このような構成によれば、ラック22の各棚板22cに冷却コイル21を収容するときには、レール29上に設けられたプレート50上に冷却コイル21をセットする。このとき、冷却コイル21の端部21aがストッパ50aに突き当たるようにする。プレート50は、冷却コイル21の幅の1/2以上の長さLを有するので、冷却コイル21をプレート50上に載せれば、冷却コイル21がプレート50から落下することがない。プレート50上の冷却コイル21をレール29に沿って移動させてラック22に収容する。このとき、冷却コイル21のシュープレート51がレール29に載ることで、冷却コイル21はさらに安定して搬送される。
このように、レール29およびプレート50を設けることで、冷却コイル21のラック22への取付を容易に行うことが可能となる。
[第三の実施形態]
図6に示すように、第三の実施形態における冷却ユニット20Cは、上記第一の実施形態における冷却ユニット20Aのラック22に、不使用時に冷却コイル21を収容するための冷却コイル収納ラック27を備えている。
冷却コイル収納ラック27は、ラック22に対し、幅方向の両側にそれぞれ設けられている。それぞれの冷却コイル収納ラック27は、ラック22の棚板22cの段数と同段数のラックレール28を備えている。各段のラックレール28は、レール23に連続するよう設けられ、各段に冷却コイル21を搭載できるようになっている。
各ラックレール28には、ローラ等を備えて、冷却コイル21をラックレール28が連続する方向に容易に移動できるようにするのが好ましい。
このような構成によれば、夏季等、外気温が高いときには、冷却コイル収納ラック27からラック22に開口部24を通して冷却コイル21を移動させて収容し、吸気ダクト11から取り入れる吸気を冷却する。一方、冬季等、外気温が低いときには、ラック22から冷却コイル収納ラック27に開口部24を通して冷却コイル21を退避させ、吸気ダクト11から取り入れる吸気の冷却を行わないようにする。これにより、吸気ダクト11における圧力損失を少なくすることができ、効率良くガスタービン10の運転を行うことができる。
また、季節の変わり目やメンテナンスを行う際には、ラック22と、その両側に位置する冷却コイル収納ラック27との間で冷却コイル21を移動させるのみで良いので、冷却コイル21の出し入れを容易かつ確実に行うことができる。
[第四の実施形態]
図7に示すように、第四の実施形態における冷却ユニット20Dは、ラック32に、複数台の冷却コイルブロック31が収容されている。
各冷却コイルブロック31は、冷却コイル21を上下に複数台重ねて一体ユニット化したもので、本実施形態では3台の冷却コイル21から冷却コイルブロック31が構成されている。もちろん、2台、あるいは4台以上の冷却コイル21から冷却コイルブロック31を構成することもできる。
ラック32は、その上面に、冷却コイルブロック31を出し入れするための開口部34が形成されている。そして、ラック32内には、各冷却コイルブロック31をガイドするためのガイド部材35が上下方向に連続して設けられている。ラック32内には、冷却コイルブロック31を、吸気ダクト11の幅方向に複数列に並べて収容することができる。本実施形態においては、ラック32内に、冷却コイルブロック31を例えば4列に並べて収容しているが、2列、3列、5列以上とすることもできるし、1列のみとすることも可能である。
そして、冷却ユニット20Dにおいては、夏季等、外気温が高いときには、ラック32に冷却コイルブロック31を収容し、吸気ダクト11から取り入れる吸気を冷却する。一方、冬季等、外気温が低いときには、ラック32から冷却コイルブロック31を取り外し、吸気ダクト11から取り入れる吸気の冷却を行わないようにする。このとき、ラック32から冷却コイルブロック31を取り外しておくことで、吸気ダクト11における圧力損失を少なくすることができ、効率良くガスタービン10の運転を行うことができる。
また、冷却コイルブロック31をメンテナンス等する場合には、メンテナンスが必要な冷却コイルブロック31をラック32から引き抜き、ラック32の外部でその作業を行うことができる。これにより、不必要な冷却コイルブロック31を外す必要が無く、その手間がかからないばかりでなく、メンテナンス作業中であっても、ラック32に残っている冷却コイルブロック31で吸気の冷却を行いながらガスタービン10の運転を行うことができるので、ガスタービン10の稼働率を高めることもできる。
さらに、このような構成においては、複数台の冷却コイル21を予めユニット化した冷却コイルブロック31を用いることで、冷却コイル21の脱着を効率良く行うことができる。
[第五の実施形態]
図8(a)、(b)に示すように、第五の実施形態における冷却ユニット20Eは、ラック42に、複数台の冷却コイルブロック41が収容されている。
各冷却コイルブロック41は、冷却コイル21を上下に複数台重ねて一体ユニット化したもので、本実施形態では3台の冷却コイル21から冷却コイルブロック41が構成されている。もちろん、2台、あるいは4台以上の冷却コイル21から冷却コイルブロック41を構成することもできる。
ラック42は、その上面に、冷却コイルブロック41を出し入れするための開口部43が形成されている。そして、ラック42内には、各冷却コイルブロック41をガイドするためのガイド部材45が上下方向に連続して設けられている。ラック42内には、冷却コイルブロック41を、吸気ダクト11の幅方向に複数列に並べて収容することができる。ここで、ラック42には、冷却コイルブロック41を、吸気ダクト11の吸気方向に沿って複数列(本実施形態においては2列)に収容できるようになっている。そして、ラック42の中心側の冷却コイルブロック41A、41Bと、外側の冷却コイルブロック41C、41Dは、吸気方向にオフセットさせて収容される。
さらに、このようなラック42の両側に、不使用時に冷却コイルブロック41を収容するための冷却コイル収納ラック44を備えている。冷却コイル収納ラック44は、冷却コイルブロック41を、ラック42に応じて、吸気方向に互いに前後させて収納できるようになっている。
また、ラック42の側面に、冷却コイルブロック41を冷却コイル収納ラック44に出し入れするための側面開口部46が形成されている。
このような構成によれば、夏季等、外気温が高いときには、冷却コイル収納ラック44からラック42に側面開口部46を通して冷却コイルブロック41を移動させて収容し、吸気ダクト11から取り入れる吸気を冷却する。一方、冬季等、外気温が低いときには、ラック42から冷却コイル収納ラック44に側面開口部46を通して冷却コイルブロック41を退避させ、吸気ダクト11から取り入れる吸気の冷却を行わないようにする。これにより、吸気ダクト11における圧力損失を少なくすることができ、効率良くガスタービン10の運転を行うことができる。
また、季節の変わり目やメンテナンスを行う際には、ラック42と、その両側に位置する冷却コイル収納ラック44との間で冷却コイルブロック41を移動させるのみで良いので、冷却コイルブロック41の出し入れを容易かつ確実に行うことができる。
そして、冷却コイル収納ラック44は、冷却コイルブロック41を、ラック42に応じて、吸気方向に互いに前後させて収納できるようになっているので、冷却コイル収納ラック44の幅を、一個分の冷却コイルブロック41の幅に応じたものとすることができ、冷却コイル収納ラック44のコンパクト化を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、ガスタービン10の吸気ダクト11に冷却ユニット20A〜20Eを設ける例を示したが、ガスタービン10自体の構成については何ら限定するものではない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10…ガスタービン、11…吸気ダクト、20A〜20E…冷却ユニット、21…冷却コイル、22…ラック、22c…棚板、24…開口部、25…治具、27、44…冷却コイル収納ラック、28…ラックレール、31、41…冷却コイルブロック、32、42…ラック、34、43…開口部、46…側面開口部(開口部)、50…プレート

Claims (7)

  1. ガスタービンの吸気ダクトに設けられ、前記吸気ダクトから吸入する空気を冷却する冷却ユニットであって、
    前記吸気ダクトの流路を塞ぐように設けられ、複数個の冷却コイルを支持するラックと、
    前記ラックに着脱自在に設けられる前記冷却コイルと、
    を備えていることを特徴とする冷却ユニット。
  2. 前記ラックは、
    前記ラック内に前記冷却コイルをセットする棚板と、
    前記ラックの側面または上面に形成され、前記棚板上に前記冷却コイルを出し入れするための開口部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷却ユニット。
  3. 前記ラックの外部において前記冷却コイルを収容して搬送する治具を備え、
    前記ラックの外周側から前記治具を前記開口部に対向させ、前記治具と前記棚板との間で前記開口部を通して前記冷却コイルを出し入れすることを特徴とする請求項2に記載の冷却ユニット。
  4. 前記棚板から前記ラックの側方に向けて突出するよう設けられたレールと、
    前記レール上を移動可能に設けられ、前記冷却コイルが搭載されるプレートと、
    を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の冷却ユニット。
  5. 前記ラックの側面の前記開口部に対向するよう設けられた冷却コイル収納ラックをさらに備え、
    前記冷却コイル収納ラックは、前記ラックのそれぞれの前記棚板と同じ高さに設けられ、前記冷却コイルを支持するとともに、前記冷却コイルを前記開口部に向けて進退させるラックレールを備えていることを特徴とする請求項2に記載の冷却ユニット。
  6. 前記ラックは、前記冷却コイルを、前記吸気ダクトの吸気方向に沿って複数列に収容可能とされ、
    前記冷却コイル収納ラックは、前記冷却コイルを、前記ラックと同数の複数列に収容可能であることを特徴とする請求項5に記載の冷却ユニット。
  7. 前記冷却コイルを複数段に組み合わせて冷却コイルユニットが構成され、
    前記ラック内に前記開口部から前記冷却コイルユニットが収容されることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の冷却ユニット。
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