JP2012098139A - 試薬容器蓋開閉機構及びこれを備える自動分析装置 - Google Patents

試薬容器蓋開閉機構及びこれを備える自動分析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、従来の自動分析装置の試薬容器蓋開閉機構と比較して、試薬容器内の試薬の劣化を、より確実に防止することができる試薬容器蓋開閉機構を提供することにある。
【解決手段】本発明は、一端が支持されて片開きに回動する開閉蓋113が開口部に設けられた試薬容器101aの当該開閉蓋113を開閉する試薬容器蓋開閉機構103であって、前記開閉蓋113が閉じられた状態から、前記開閉蓋113を第1の速度で開き、次いで第2の速度で開く際に、前記第1の速度を前記第2の速度よりも遅くしたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動分析装置に搭載される試薬容器の蓋を開閉する試薬容器蓋開閉機構及びこれを備える自動分析装置に関する。
従来、自動分析装置としては、開閉蓋付きの試薬容器を複数搭載したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この自動分析装置は、血液等の検体に、磁性粒子、標識抗体、前記磁性粒子を検体中の測定対象物に結合させる抗体等の試薬を混合することによって、測定対象物に磁性粒子及び標識物質が結合した反応生成物を含む試料を得、そして、磁気的分離手段で試料中から分離した反応生成物に電圧を印加した際の発光強度に基づいて反応生成物中の測定対象物を定量するものである。
ところで、自動分析装置の試薬容器の開閉蓋は、試薬容器内の試薬が外気に晒されて劣化するのを防止するためのものである。つまり、検体に混合するための試薬を試薬容器から採取する際には、開閉蓋は開放され、試薬を採取し終わった際には、開閉蓋は閉鎖される。
そして、従来の自動分析装置(例えば、特許文献1参照)においては、試薬容器蓋開閉機構によって、開閉蓋の開閉が行われている。
更に詳しく説明すると、この開閉蓋は、試薬容器の開口縁に一端が支持されて、この支持部周りに回動することで開口部を開閉する、いわゆる片開きの蓋となっていると共に、試薬容器蓋開閉機構は、開閉蓋を開く際に、フックで開閉蓋を拘引するようになっている。そして、開閉蓋は、このフックに引っ掛けられ、そして引っ張られることで開口部を開放し、これとは逆にフックによって開放時とは反対方向に押し込まれることで開口部を閉鎖する。
特開2010−181423号公報
しかしながら、従来の自動分析装置(例えば、特許文献1参照)においては、このような開閉蓋付きの試薬容器を使用しても試薬の劣化を十分に防止することはできない問題がある。つまり、試薬の劣化は、主に、試薬の採取時に開閉蓋が開放されることで試薬が蒸発する際や、試薬が外気に含まれる二酸化炭素を吸収した際、試薬が外気に晒されてその温度が上昇した際等に生じ易い。また、試薬は、空気中の酸素で酸化されることによっても劣化する。
したがって、このような自動分析装置においては、試薬容器内の試薬の劣化を、より確実に防止することができるものが望まれている。
そこで、本発明の課題は、従来の自動分析装置の試薬容器蓋開閉機構と比較して、試薬容器内の試薬の劣化を、より確実に防止することができる試薬容器蓋開閉機構及びこれを備える自動分析装置を提供することにある。
本発明者らは、試薬容器に設けられた片開きの開閉蓋を開く際に、開閉蓋の開速度を多段で変化させることで、試薬容器内と試薬容器外の空気の交換量が低減することを見出して本発明に到達した。
すなわち、前記課題を解決する本発明の第1は、一端が支持されて片開きに回動する開閉蓋が開口部に設けられた試薬容器の当該開閉蓋を開閉する試薬容器蓋開閉機構であって、前記開閉蓋が閉じられた状態から、前記開閉蓋を第1の速度で開き、次いで第2の速度で開く際に、前記第1の速度を前記第2の速度よりも遅くしたことを特徴とする。
また、前記課題を解決する本発明の第2は、前記した試薬容器蓋開閉機構を備えることを特徴とする自動分析装置である。
本発明によれば、従来の自動分析装置の試薬容器蓋開閉機構と比較して、試薬容器内の試薬の劣化を、より確実に防止することができる試薬容器蓋開閉機構及びこれを備える自動分析装置を提供することができる。
本発明の試薬容器が搭載される自動分析装置を模式的に示す平面図である。 図1の自動分析装置を構成する試薬容器保存装置の斜視図である。 図1の自動分析装置を構成する試薬容器蓋開閉機構の斜視図である。 図1の試薬容器蓋開閉機構の正面図であり、図3のIV方向から見た図である。 図1の試薬容器蓋開閉機構の動作の説明図である。 図1の試薬容器蓋開閉機構の動作の説明図である。 図1の試薬容器蓋開閉機構の動作の説明図である。 本発明の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法の工程図である。 本発明の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法において、開閉蓋の開閉のタイミングの一例を示すタイムチャートである。 本実施形態の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法(実施例)と、従来の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法(比較例)とにおいて、試薬容器内と試薬容器外の空気置換量を対比したグラフである。
次に、本発明の実施形態に係る試薬容器蓋開閉機構を備える自動分析装置について説明する。以下では、自動分析装置の全体構成について説明した後に、この自動分析装置に搭載される試薬容器、及びこの試薬容器の開閉蓋を開閉するための試薬容器蓋開閉機構について詳細に説明する。
(自動分析装置)
図1に示すように、自動分析装置Aは、血液検体等(サンプル)を入れたサンプル容器110を搬送するサンプル容器搬送機構109と、前記サンプルと試薬とを反応させる反応容器106を保持するターンテーブルで構成される反応容器保持器105と、この反応容器保持器105に供給する反応容器106を複数常備する反応容器供給庫107と、この反応容器供給庫107の反応容器106を前記反応容器保持器105に移送する反応容器移送機構108と、前記反応容器保持器105の反応容器106に対して、前記サンプル容器搬送機構109で搬送された前記サンプル容器110からサンプルを分注するサンプル分注機構111と、このサンプルが分注された反応容器106に対して、試薬容器保存装置100の試薬容器ユニット101から採取した試薬を分注する試薬分注機構104と、この試薬が分注されてサンプルと試薬との反応による状態変化(例えば、発光強度等)を測定する反応測定装置112と、を備えている。
なお、図1中、符号102は、後記する試薬ディスクであり、符号103は、後記する試薬容器蓋開閉機構である。
前記試薬容器保存装置100について、以下に更に詳しく説明する。
図2に示すように、試薬容器保存装置100の試薬ディスク102上には、後記する複数の試薬容器ユニット101が、内周側及び外周側の2段に分けて同心円状に配列されている。
ちなみに、本実施形態での試薬容器ユニット101は、3つの試薬容器101aが一体となって形成されたものであり、3つの試薬容器101aのそれぞれには互いに異なる試薬が充填されている。
この試薬ディスク102は、軸周りに所定角度で回転することで、試薬容器ユニット101を周方向の所定の位置に移動させることができるようになっている。
試薬容器移動機構120は、この外周側と内周側との間で、試薬容器ユニット101を相互に入れ替えるように移動させるものである。
試薬容器ユニット101を構成する各試薬容器101aには、その上部に、試薬を採取するための開口部(図示省略)が形成されており、この開口部には、後に詳しく説明するように、片開きの開閉蓋113が取り付けられている。
そして、この開閉蓋113は、試薬容器蓋開閉機構103によって開閉されるようになっている。これらの試薬容器移動機構120及び試薬容器蓋開閉機構103は、試薬ディスク102上に配置される機構ベース115に支持されている。
なお、試薬容器保存装置100は、試薬容器101a内の試薬の温度を所定の温度に保つための温度調節装置(図示省略)を試薬ディスク102の下方に備えている。また、試薬容器保存装置100は、試薬ディスク102上に配置された各試薬容器ユニット101をその上側から覆う試薬容器保存装置蓋(図示省略)を更に備えている。
次に、このような自動分析装置Aの動作について説明する。
図1に示すように、反応容器供給庫107に常備されたディスポーサブルの反応容器106が、反応容器移送機構108によって反応容器保持器105に移送されると、ターンテーブルで構成される反応容器保持器105は、所定角度で回動することで、反応容器106をサンプル分注機構111の近傍に移動させる。
その一方で、分析対象となるサンプルの入ったサンプル容器110がサンプル容器搬送機構109によって反応容器保持器105の近傍に搬送されると、サンプル分注機構111は、サンプル容器110からサンプルを採取すると共に、このサンプルを反応容器106に分注する。その後、反応容器保持器105は、回動することで、サンプルが分注された反応容器106を試薬分注機構104の近傍に移動させる。
そして、試薬分注機構104は、試薬容器保存装置100に配置された試薬容器ユニット101を構成する各試薬容器101a内の試薬を図示しない所定のプローブによって採取する。この際、サンプルとの反応に必要な3種類の前記した試薬が、各試薬容器101aから採取され、これらは反応容器106内に分注される。その後、自動分析装置Aでは、反応容器106内を攪拌して、所定のアニーリング及びサンプル中の測定対象物の捕捉を行った後、反応容器106のサンプルが分析に供せられる。そして、反応容器保持器105は、回動することで、反応容器106を反応測定装置112に向けて搬送し、反応測定装置112は、サンプルと試薬との反応による状態変化(例えば、発光強度等)を測定することで、サンプルに含まれる測定対象物の定量を行う。
なお、試薬容器保存装置100内の試薬容器ユニット101の試薬は、前記したように、所定の温度下に保存管理される。そして、試薬分注機構104によって試薬が採取される前後において、図2に示す開閉蓋113が、後記する試薬容器蓋開閉機構103によって開閉される。以上の動作は自動分析装置Aが備える図示しない制御部によって制御される。
(試薬容器)
図3に示すように、3つの試薬容器101aが一列に並べられて構成される試薬容器ユニット101は、前記したように、試薬ディスク102(図2参照)上で、内周側及び外周側の2段に分かれるように配置されている。なお、図3中の左側が内周側であり、右側が外周側である。
また、前記したように、試薬容器ユニット101は、試薬ディスク102(図2参照)の周方向に移動可能となっている。
このような試薬容器ユニット101を構成する試薬容器101aは、縦長の略直方体の形状を呈している。試薬容器101aの形状は、これに限定されるものではなく、その外形が、例えば円柱形状であってもよい。
本実施形態での試薬容器ユニット101は、磁性粒子を含む試薬を充填する試薬容器101aと、標識抗体を含む試薬を充填する試薬容器101aと、前記磁性粒子をサンプル中の測定対象物に結合させる抗体を含む試薬を充填する試薬容器101aとが所定の順番で試薬ディスク102のラジアル方向(図3の内周側及び外周側への方向)に一列に並ぶように構成されている。
そして、各試薬容器101aの上部には、前記したように、試薬容器101aの図示しない開口部を塞ぐように、開閉蓋113が設けられている。
この開閉蓋113は、その一端が試薬容器101aの開口部の縁近傍に支持されて、その支持部周りに回動することで片開きの蓋を構成している。
また、開閉蓋113には、試薬容器蓋開閉機構103の後記するフック114に引っ掛けられる係止部113aが形成されている。本実施形態での係止部113aは、開閉蓋113から両側(図2に示す試薬ディスク102の周方向側)に突出する一対の突起で形成されているが、この係止部113aは、フック114に係止されるものであれば、特に制限はなく、リングであってもよい。
この開閉蓋113は、試薬容器101aから試薬を採取するとき以外は、前記した開口部を塞ぐことで、試薬容器101a内で試薬を密閉している。したがって、試薬を採取するとき以外では、試薬容器101a内の試薬の劣化は防止されている。
また、図3に示す試薬容器ユニット101は、例えばプッシュロック式等の係止機構(図示省略)によって試薬ディスク102(図2参照)に着脱自在に支持されている。そして、試薬ディスク102(図2参照)に支持された試薬容器ユニット101は、試薬容器蓋開閉機構103の後記するフック114によって開閉蓋113が引っ張られる際には、多少のガタは許容されるが、実質的には設置された位置から動かないようになっている。
なお、本実施形態では、3つの試薬容器101aが一つの試薬容器ユニット101を形成しているが、一つの試薬容器ユニット101を形成する試薬容器101aの数は、使用する試薬の数に応じて、又は試薬ディスク102(図2参照)のスペースに応じて適宜に設計変更できる。また、試薬容器101aは、複数で試薬容器ユニット101を形成することなく、一つずつ分離して配置されていてもよい。
(試薬容器蓋開閉機構)
試薬容器蓋開閉機構103は、図3に示すように、試薬容器101aの開閉蓋113に設けられた係止部113aを引っ掛ける二連のフック114と、このフック114を係止部113a側に揺動可能に支持するフック用軸115と、このフック用軸115を順逆周りに所定の回転角度で回転させる図示しないパルスモータを内蔵するフック保持部116と、このフック保持部116を上下動させる駆動源としてのパルスモータ118と、を備えている。
ちなみに、本実施形態での試薬容器蓋開閉機構103は、図3に示すように、2組の試薬容器ユニット101の開閉蓋113を引っ掛けるためのフック114、及びそのフック用軸115をそれぞれ6つ有しており、6つのフック114が同じタイミングで同期して振れるように前記パルスモータ(図示省略)は制御されている。
フック保持部116を上下動させるパルスモータ118は、図示しない減速機構を介して、一対の回転軸118a(図4参照)及び回転軸118b(図4参照)を同期させて回転させるようになっている。
図4に示すように、回転軸118a及び回転軸118bは、パルスモータ118側からフック保持部116側に向けて突出している。そして、回転軸118a及び回転軸118bのそれぞれは、パルスモータ118とフック保持部116との間に介在するアーム117,117の一端117a,117aを支持している。つまり、アーム117,117の他端117b,117bは、回転軸118a,118bが回転した際に、回転軸118a,118bを中心に回動するようになっている。
そして、アーム117,117の他端117b,117bは、フック保持部116側からパルスモータ118側に突出する一対の軸部材116a及び軸部材116aに軸支されている。
その結果、パルスモータ118の回転に応じて、回転軸118a及び回転軸118bが所定の回転角度で回転すると、アーム117,117を介して回転軸118a及び回転軸118bに連結されるフック保持部116は、上下動する。その結果、その下方に配置される試薬容器ユニット101に対して接近離反が自在となる。つまり、パルスモータ118の回転に応じて、フック114は、開閉蓋113に対して接近離反が自在となる。
このような試薬容器蓋開閉機構103は、次に説明する一連の動作でフック114が開閉蓋113の係止部113aを引っ掛け、フック保持部116が上方へ移動することで、開閉蓋113を開ける。
この際、本実施形態の試薬容器蓋開閉機構103は、開閉蓋113の開速度を多段で変化させることに主な特徴点を有している。
(試薬容器蓋開閉機構の動作)
次に、試薬容器蓋開閉機構103の動作について図5から図7を参照しながら説明する。
図5に示すように、この試薬容器蓋開閉機構103は、フック114が試薬容器101aの開閉蓋113に干渉しない位置に退避するように回動すると共に、パルスモータ118による回転軸118a,118bの図5中、右回りの回転に応じて、回転軸118a,118bを中心にフック保持部116が円弧の軌跡を描きながら、試薬容器ユニット101側に接近していく。このフック保持部116の移動動作によって、フック114は、試薬容器101aの開閉蓋113の係止部113a(図3参照)に対して拘引可能な位置に待機する。
次に、図6に示すように、フック114が開閉蓋113の係止部113a(図3参照)を引っ掛けた後に、図5とは逆に、パルスモータ118による回転軸118a,118bの図5中、左周りの回転に応じて、回転軸118a,118bを中心にフック保持部116が円弧の軌跡を描きながら、試薬容器ユニット101側から離れていく。そのことで、開閉蓋113は、フック保持部116が試薬容器ユニット101側から離れていく速度と同じ開速度で開かれることとなる。
そして、本実施形態では、開閉蓋113が、5度(deg)以上、10度(deg)以下の範囲内で規定される第1の開角度となるまで、第1の速度で開かれる。この第1の速度は、例えば、開閉蓋113が閉じられている状態から、第1の開角度となるまでの時間が2秒から3秒となる範囲で設定することでき、等速度であることが望ましい。このような第1の速度は、パルスモータ118の回転速度で調節することができる。
次に、開閉蓋113が前記第1の開角度を超えると、第2の速度で開閉蓋113は開かれる。そして、開閉蓋113は、図7に示す、85度(deg)以上、110度(deg)以下の範囲内で規定される第2の開角度となるまで、第2の速度で開かれる。この第2の速度は、第1の速度よりも速い速度で設定される。この第2の速度は、例えば、開閉蓋113が前記第1の開角度の状態から、第2の開角度となるまでの時間が、0.5秒から1秒となる範囲で設定することでき、等速度であることが望ましい。このような第2の速度は、パルスモータ118の回転速度で調節することができる。
なお、図7中、符号103は、試薬容器蓋開閉機構であり、符号101は、試薬容器ユニットであり、符号101aは、試薬容器であり、符号114は、フックであり、符号116は、フック保持部であり、符号108a及び108bは、それぞれ回転軸である。
また、この試薬容器蓋開閉機構103を備える自動分析装置Aでは、前記したように、開閉蓋113が開かれた試薬容器ユニット101の各試薬容器101aから試薬分注機構104(図1参照)が試薬を採取すると共に採取した試薬を反応容器106に分注する。
そして、反応容器106への試薬の分注が終了すると、試薬容器蓋開閉機構103は、開閉蓋113が開かれる前記工程とは逆の工程を辿って当該開閉蓋113を閉める。つまり、フック114が開閉蓋113を試薬容器101a側に押し付けるように、パルスモータ118によってフック保持部116が試薬容器ユニット101側に下降することとなる。
なお、開閉蓋113を閉じる速度は、開閉蓋113が前記第2の開角度の状態から、閉じられるまでの時間が、0.6秒から1.1秒となる範囲で設定することでき、等速度であることが望ましい。このような開閉蓋113を閉じる速度は、パルスモータ118の回転速度で調節することができる。
(試薬容器の開栓方法)
次に、本実施形態の試薬容器蓋開閉機構103を使用した試薬容器101aの開栓方法について説明する。次に参照する図8は、本発明の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法の工程図である。
本実施形態での開栓方法は、図8に示すように、試薬容器101aの開閉蓋113が閉じた状態から、第1の開角度(θ=5度から10度の範囲で設定)となるまで、第1の等速度で開閉蓋113の開動作を行わせる工程(ステップS201)と、第1の開角度から第2の開角度(θ=85度から110度の範囲で設定)となるまで、第1の速度よりも速い第2の速度で開動作を行わせる工程(ステップS202)とを有している。
そして、前記したように、第1の速度は、開閉蓋113が閉じられている状態から、第1の開角度となるまでの時間が2秒から3秒となる範囲で設定することができ、第2の速度は、第1の開角度の状態から、第2の開角度となるまでの時間が0.5秒から1秒となる範囲で設定することできる。そして、第1の速度は、第2の速度よりも遅い。また、第1の速度及び第2の速度は、前記したように、それぞれ等速度であることが望ましい。
その後、この開栓方法においては、試薬の分注操作等によって、動作がストップする工程(ステップS203)を有する。なお、このステップS203は、試薬の劣化を防止するために、極力短くすることが望ましい。
そして、開閉蓋113に、再び試薬容器101aの開口部を閉じさせる閉動作を行わせる工程(ステップS204)を行うことで、この開栓方法は終了する。
なお、このステップS204においては、開閉蓋113の閉じる速度は、開閉蓋113が前記第2の開角度の状態から、閉じられるまでの時間が、0.6秒から1.1秒となる範囲で設定することが望ましい。また、この閉じる速度は、等速度であることがより望ましい。
次に参照する図9は、本発明の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法において、開閉蓋の開閉のタイミングの一例を示すタイムチャートである。
図9に示すように、この開栓方法においては、開閉蓋113は、閉じられている状態から第1の開角度(5〜10度(deg))となるまでは、等速度で開く開動作を行っている(図8のステップS201参照)。そして、この開動作を行っている開時間は、2秒から3秒となっている。
次いで、開閉蓋113は、第1の開角度(5〜10度(deg))から第2の開角度(85〜110度(deg))となるまでは、等速度で開く開動作を行っている(図8のステップS202参照)。そして、この開動作を行っている開時間は、0.5秒から1秒となっている。
これに続く動作ストップ(図8のステップS203参照)では、第2の開角度が維持される。
また、開閉蓋113の閉動作(図8のステップS204参照)では、図9に示すように、等速度で開く閉動作を行っており、この閉動作を行っている閉時間は、0.6秒から1.1秒となっている。
次に参照する図10は、本実施形態の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法(実施例)と、従来の試薬容器蓋開閉機構を使用した試薬容器の開栓方法(比較例)とにおいて、試薬容器内と試薬容器外の空気置換量を対比したグラフである。なお、この対比試験に使用した試薬容器は、従来の自動分析装置(例えば、特許文献1参照)において使用されるものと同じサイズのものを使用した。
そして、図10の実施例に示す空気置換量[ml]は、前記図9に示すタイミングで開閉蓋113を開いた試験(二段階開栓方法)を複数回行って、試薬容器内と試薬容器外とで置換された空気の量の平均値を示している。
また、図10の比較例に示す空気置換量[ml]は、開閉蓋113が閉じられ状態から開角度が85度から110度となるまで(前記第2の開角度に相当する)、2.5秒から4秒で開いた試験(一段階開栓方法)を複数回行って、試薬容器内と試薬容器外とで置換された空気の量の平均値を示している。
この図10に示すように、比較例の従来の一段階開栓方法と比較して、本実施例の二段階開栓方法では、空気置換量が30%低減したことが確認された。
次に、本実施形態に係る試薬容器蓋開閉機構103、及びこれを搭載した自動分析装置Aの作用効果について説明する。
試薬容器蓋開閉機構103及び自動分析装置Aによれば、試薬容器101aの開閉蓋113を、閉じた状態から第1の開角度(5度〜10度)となるまで第1の速度で開き、第1の開角度から第2の開角度(85度〜110度)となるまで第2の速度で開く際に、第1の速度を第2の速度よりも遅くしているので、試薬容器101a内と試薬容器101a外の空気置換量が低減する。
その結果、この試薬容器蓋開閉機構103及び自動分析装置Aによれば、従来の自動分析装置の試薬容器蓋開閉機構と比較して、試薬容器101a内の試薬が接触する外気の量が低減されるので、試薬の劣化を、より確実に防止することができる。
また、試薬容器蓋開閉機構103及び自動分析装置Aによれば、複数の試薬容器101aが纏められた試薬容器ユニット101ごとに、複数のフック114で開閉蓋113を同時に開閉操作することができるので、測定対象物の分析操作の高効率化を達成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、閉じた状態から第1の開角度になるまでと、第1の開角度から第2開角度になるまでの二段開栓方法について説明しているが、本発明は三段以上で開速度を代えて開閉蓋113を開くように構成することもできる。
また、前記実施形態では、開閉蓋113の開速度において、前記した第1の速度と第2の速度において、明確な変化をつけるように構成しているが(図9参照)、本発明は第1の速度から第2の速度へとなだらかに変化するものであってもよい。
また、前記実施形態では、臨床検査で一般に行われる生化学分析や免疫分析等の化学分析を自動で行う自動分析装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用する試薬が外気に晒されることで劣化する恐れのある自動分析装置、及びその試薬容器蓋開閉機構の全てについて適用できることは言うまでもない。
100 試薬容器保存装置
101 試薬容器ユニット
101a 試薬容器
102 試薬ディスク
103 試薬容器蓋開閉機構
104 試薬分注機構
105 反応容器保持器
106 反応容器
107 反応容器供給庫
108 反応容器移送機構
110 サンプル容器
111 サンプル分注機構
112 反応測定装置
113 開閉蓋
113a 係止部
114 フック
115 フック用軸
116 フック保持部
117 アーム
118 パルスモータ
A 自動分析装置

Claims (4)

  1. 一端が支持されて片開きに回動する開閉蓋が開口部に設けられた試薬容器の当該開閉蓋を開閉する試薬容器蓋開閉機構であって、
    前記開閉蓋が閉じられた状態から、前記開閉蓋を第1の速度で開き、次いで第2の速度で開く際に、前記第1の速度を前記第2の速度よりも遅くしたことを特徴とする試薬容器蓋開閉機構。
  2. 請求項1に記載の試薬容器蓋開閉機構において、
    前記第1の速度で開く前記開閉蓋の第1の開角度は、前記開閉蓋が閉じられている状態から5度ないし10度までの範囲で設定され、前記第1の速度は、前記開閉蓋が閉じられている状態から、前記第1の開角度の状態となるまでの時間が2秒から3秒となる範囲で設定されていることを特徴とする試薬容器蓋開閉機構。
  3. 請求項2に記載の試薬容器蓋開閉機構において、
    前記第2の速度で開く前記開閉蓋の第2の開角度は、前記第1の開角度から85度ないし110度までの範囲で設定され、前記第2の速度は、前記第1の開角度の状態から前記第2の開角度の状態となるまでの時間が0.5秒から1秒となる範囲で設定されていることを特徴とする試薬容器蓋開閉機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の試薬容器蓋開閉機構を備えることを特徴とする自動分析装置。
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