JP2012095373A - 碍子保守点検用装着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉛直方向に直立する碍子連を作業者が安全かつ確実に昇降し、保守点検作業を行うことができる碍子保守点検用装着具を提供する
【解決手段】 本発明の碍子保守点検用装着具は、切欠き部(11,18)及び軸支部(12a)をそれぞれ有する第1板状部材(10)及び第2板状部材(17)と、前記各軸支部(12a)に嵌合され、これら各板状部材を回動自在に接続する軸(12)と、第2板状部材(17)の表面に軸支部を覆い隠すように第1板状部材に向かって張り出した配置される作業靴固定部(20)と、前記各板状部材をそれぞれの回動方向において互いに接近する方向に付勢する付勢手段(15)とを備え、前記切欠き部にて碍子(40)の頭部(41)を挟持するようにしたことを特徴とする。使用に際しては、鏡像関係にある1対が用意され、作業者が両足にそれぞれ装着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば変電所などにおいて鉛直方向に直立する碍子連の保守点検作業において作業者が当該碍子連を昇降する際に作業靴に装着して用いる簡易な碍子保守点検用装着具に関する。
変電所などにおいて鉛直方向に設置されているステーションポスト碍子、気中ケーブルヘッド及びブッシングなどが備える碍子連は、その表面が塩分などの汚損物により汚損されると、耐電圧が低下してフラッシオーバの原因となり、送配電に支障をきたすことがあるので、定期的に送電を中止したうえで保守点検や清掃などの作業(以下、これらの作業を総じて保守点検作業という。)を行う必要がある。
図7は、このような碍子連として一般的なステーションポスト碍子(一部のみ図示)において作業者が保守点検作業を実施している状況を示している。この図に示す碍子連40は、軸線方向一端側に頭部41を有し、当該頭部41から他端側に向けて連続的に拡径されて相対的に大径の笠部42が形成されてなる個々の碍子40(以下では、碍子連と同一の符号を付すこととする。)が前記軸線方向に沿って同一方向に連結して構成されたものである。作業者Wは、図7に示すように、安全帯35を碍子の頭部41に引っ掛け、作業靴を笠部42にのせて身体を固定するのが通常である。そして、碍子40の全長が作業者の身長を超えるような場合には、笠部42に足をかけて碍子連40を昇る必要がある。
しかし、通常、碍子40は陶磁製のため、笠部42の表面が滑り易く、上下の隣り合う碍子40、40の笠部42、42の間隔が狭い場合は,作業靴が笠部42の奥まで入らず、身体の固定が不安定となるだけでなく、作業や昇降の際に作業靴が笠部42から滑って外れ、作業者が落下する危険性があった。
このような事情から、近年、碍子の保守点検作業の際に用いられる作業足場や架台についての提案が幾つかなされている(例えば特許文献1および2参照)。特許文献1の提案は、絶縁碍子を着脱可能に載置固定した地上設置の基台上に設けられた固定台と、該固定台に対して油圧により昇降可能な昇降台とを備えた昇降架台装置に関するものであるが、当該装置は大型であり以下のような問題がある。
(1)設置や撤去に時間が掛かり,複数の碍子を次々に移動して点検するような場合には適さない。
(2)作業者1人で設置、撤去するのが困難であり、作業者数の増加につながる。
(3)簡単な点検等に使用する場合には実用的ではない。
また、特許文献2の提案に係る簡易足場は、特許文献1の提案に係る装置よりも相対的に小型で、気中ケーブルヘッドに近接して取付が可能である点では優れるが、碍子連(気中ケーブルヘッド)の基台上面に直接固定して使用するものであり、次々に保守点検作業を行う場合には時間がかかり、またケーブルヘッドの高さが長くなれば、その分簡易足場も大型化し、作業者1人で設置や撤去を実施することが困難になるなどの問題がある。
実公平7−15283号公報 特開2010−22106号公報
本発明は、前記事情に鑑みなされたものであり、鉛直方向に直立する碍子連を作業者が安全かつ確実に昇降し保守点検作業を行うことができる碍子保守点検用装着具を提供することを目的とする。
前記目的は、本発明によれば、鉛直方向に直立する碍子の保守点検作業者がその作業靴に固定して足場として及び当該碍子の昇降用装着具として用いられるものであって、長さ方向一端寄りに厚さ方向の貫通穴を備える軸支部がそれぞれ形成された第1板状部材及び第2板状部材と、当該第2板状部材の表面において、前記軸支部を覆い隠すように長さ方向一端寄りの側縁部より張り出して設けられる作業靴固定部と、当該各板状部材の軸支部を含む領域を重ね合わせて形成される開口に嵌合し前記各板状部材を回動自在に接続する軸と、前記各板状部材をそれぞれの回動方向に互いに接近する方向に付勢する付勢手段とを備え、前記第1板状部材および前記第2板状部材はそれぞれの長さ方向他端寄りの向き合う側縁部に正面視略半円形の切欠き部を有し、これら切欠き部にて碍子頭部を挟持するようにしたことを特徴とする碍子保守点検用装着具によって達成される。
前記第1板状部材及び前記第2板状部材は、他端寄りの切欠き部を含む領域も重なり合い、これらは互いに擦り合うように回動するようにしてもよく、または他端寄りの前記切欠き部を備えた側縁が互いに当接するように回動するようにしてもよい。また、前記第1板状部材及び前記第2板状部材には、相互に作用し合ってこれらの回動を規制する回動規制手段を設けることができる。
本発明の碍子保守点検用装着具は、碍子の保守点検作業に際して、作業者がこれを片足にのみ装着して使用することができるが、好ましくは作業者の両足にそれぞれ装着されるよう、鏡像関係にある1対とされるのがよい。
本発明の碍子保守点検用装着具は、作業者がその両足にこれをそれぞれ装着し、それぞれを鉛直方向に直立する種々のサイズの碍子の笠部よりも小径の頭部に押し付けることにより当該頭部を2つの板状部材によって挟持できるようにしており、当該碍子の保守点検作業における簡易作業足場として使用できる。また、作業者は碍子の頭部から容易に取り外すことができるので、当該碍子を昇降する際にも好適に使用できるので、碍子の保守点検の作業効率も著しく向上する。本発明の碍子点検保守用装着具はまた小型で簡単な構造であり軽量化が図れるので、作業者が容易にこれを取り扱い、搬送することができる。
本発明の碍子昇降用足具の実施形態の一例を示す図である。 図1に示す実施形態において、第1板状部材と第2板状部材とを分離した図である。 本発明の碍子昇降用足具の実施形態の別の例を示す図である。 図3に示す実施形態において、第1板状部材と第2板状部材とを分離した図である。 図3に示す実施形態の使用状態を示す図である。 回動規制手段の幾つかの具体例の断面図である。 本発明の碍子保守点検用装着具を用いた碍子の保守点検作業状態を示す図である。 従来の碍子保守点検作業の状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の碍子昇降用足部の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の各図では、同一または共通の各部については、同一の符号を用いている。
[実施形態1]
図1は本発明の碍子昇降用足具の実施形態の一例を示しており、(a)はその平面図、(b)は図面に向かって右側からその端部を見た図、(c)は図面に向かって下側からその側縁部を見た図である。この図に示すように、本実施形態の碍子昇降用足具1は、第1板状部材10及び第2板状部材17と、軸12と、前記各板状部材10、17に両端がそれぞれ固定された付勢手段15と、作業靴固定部20とを備える。また、図2は、図1に示す実施形態において、第1板状部材10と第2板状部材17とを分離した状態を示す平面図である。
第1板状部材10及び第2板状部材17は、図1及び図2に示すように、それぞれ略同等のサイズの矩形の平面形状を有し、厚さも略同等の板状体である。第1板状部材10は、図2に示すように、その長さ方向一端寄りの側縁部が第2板状部材17に向かって張り出しており(図2、符号10b参照)、そこには、軸12を軸支する軸支部12aが設けられている。この軸支部12aは、軸12の中心が前記第2板状部材17側の側縁部の延長線L1上あるいはその近傍に位置するように配置されている。第1板状部材10における張り出し部分10bのある側の端部には、3つの孔13(13a、13b、13c)が軸12の軸心を中心とする円周状に等間隔に配置され、回動規制手段(後述)の一部を構成している。
第1板状部材10の他端寄りの側縁部(図2中、符号L1参照)には、正面視略半円形の切欠き部11が設けられている。この切欠き部11のサイズ(直径)は、これを大きく設定するにつれて、第1板状部材10の全長が長くなり作業時の取り扱い性にも影響することが予想されるので、この点を考慮して適宜設定できる。第1板状部材10の図面に向かって左側の端部と切欠き部11との間の側縁部10aは、正面視略半円形となるように面取り加工されている。
第2板状部材17は、図1及び図2に示すように、その矩形状の平面の長さ方向一端寄りの側縁部に第1板状部材10に向かって正面視略半楕円形に張り出している(図1および図2、符号17b参照)。この張り出し部分17bの根元に位置する第2板状部材17には、その厚さ方向に貫通し、軸12を軸支する軸支部12aが設けられている。この軸支部12aは、これが軸支する軸12の中心が第2板状部材17における第1板状部材10側の側縁部の延長線L2上またはその近傍に位置するように配置されている。第2板状部材17の一端部には、3つの孔24(24a、24b、24c)が軸の軸心を中心とする円周状に等間隔に配置され、回動規制手段(後述)の一部を構成している。
第2板状部材17の他端寄りの側縁部(図2中、符号L2参照)には、第1板状部材10の切欠き部11と対応する位置に正面視略半円形の側縁部に切欠き部18が設けられている。この切欠き部18のサイズ(直径)は、これを大きく設定するにつれて、第2板状部材17の全長が長くなり作業時の取り扱い性にも影響することが予想されるので、この点を考慮して適宜設定できる。第2板状部材17の図面に向かって左側の端部と切欠き部18との間の側縁部17aは、正面視略半円形となるように面取り加工されている。
これら第1板状部材及び第2板状部材は、ともに軽量で、これら2枚を重ねた状態で長さ方向一端領域に作業者がのった状態で破断など起こさない程度の曲げ強度特性を備えていればよい。特に、要求される安全率を作業者の平均体重に乗じて得られる程度の荷重を支えることができる程度の曲げ強度特性を備えているのが好ましい。軽量で所望の強度特性を備えるものとしては、木、各種合板、各種木質繊維板、合成樹脂板、繊維強化合成樹脂板、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの軽量金属板などが挙げられ、これらはいずれも好適に使用できる。前記各板状部材10、17は、これらのうち同種または異種の素材を2種以上積層して構成してもよく、それぞれ異なる素材で構成してもよい。
第2板状部材17において張り出し部分17bを含んで軸支部12aを覆い隠す領域の表面は、その幅方向に作業靴固定部20が設けられている。この作業靴固定部は、前記軸支部の近傍の表面に設けられれば特にその位置に制限はないが、前記軸支部の直上に設けられるのが好ましい。
本実施形態においては、この作業靴固定部20の表面に、先端が張り出し部分17bの平面形状と略合致する略半楕円形に形成された略砲弾型のシート材20aが第2板状部材17の幅方向に貼り付けられている。このシート材20aは、軸支部12aの上面を被覆し、当該軸支部12aと作業靴(不図示)の靴裏とが直接接触しないようにするために設けているが、さらに作業靴がその上で滑らないように表面に防滑加工を施してあってもよい。なお、このシート材20aは、例えば軸支部12aが第2板状部材17の表面に露出しない場合などには設けるには及ばない。
この略砲弾型のシート材20aの先端部には、作業靴のつま先を固定するための固定バンド21が、その両端が第2板状部材17の長さ方向に所定の間隔だけ離して固着された状態で設けられている。また、シート材20aの他端側には、作業者の足首を固定するための2本の固定用ストリップ22a、22bが取り付けられている。このうち、固定用ストリップ22aは、その両端がシート材20aの長さ方向中間の側部に取り付けられ、その中間が踵側に向いて斜めに延設されており、もう1本の固定用ストリップ22bはその両端がシート材20aの踵側の側部に取り付けられ、その中間がつま先側に向けて斜めに延設されている。そして、この2本の固定用ストリップ22a、22bは、シート材20aの両側部よりで互いに交差している。作業者は、この2本の固定用ストリップ22a、22bで形成される環の中に作業靴を差込み、つま先を固定バンド21内に差し込むことで、片足に本実施形態の碍子保守点検用装着具1を装着できる。なお、本実施形態においては、前記のとおりシート材20aの先端側に作業靴のつま先が来る構成としているが、先端側に作業靴の踵がくるように、固定バンド21および固定用ストリップ22a、22bの配置を入れ換えてもよい。
本実施形態における回動規制手段は、第1板状部材10の端部に配置されている3つの貫通孔13a、13b、13cと、第2板状部材17の端部に配置されている3つの貫通孔24a、24b、24cと、両板状部材10、17の任意の組合せの貫通孔(13a、13b、13c;24a、24b、24c)を串刺しするピン(図5、符号30参照)とから構成される。図6(a)は、図5に示した回動制手段(楕円枠Mで囲んだ部分)の断面図である。この図に示すように、ピン30の先端寄りには鍔30bが設けられて貫通孔13,24への挿入深さを規制している。
例えば、切欠き部11、18に被挟持物を挟持した際に、2つの板状部材10,17の貫通孔13,24の任意の組み合わせにピン30を差込み串刺しにすることで2つの板状部材の回動が規制され被挟持物の挟持状態が維持されることになる。また、この回動規制手段は、挟持しようとする碍子40の頭部41のサイズが大小異なる場合でも、ピン30にて串刺しにする貫通孔13a、13b、13c;24a、24b、24cの組み合わせを変えることで、確実に挟持できるようになる利点がある。
第1板状部材10と第2板状部材17とは、これらの切欠き部11、18が互いに内側を向くように、それぞれの軸支部12aを重ね合わせて得られる貫通孔に軸12が嵌合される。この軸12は、円柱状を呈し、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの軽量金属などで形成されたものが使用できる。2つの軸支部12aからの軸12の脱落防止のために、従来公知の方法を採用することができる。このように嵌合された軸12によって、その軸心回りに第1板状部材10および第2板状部材17は互いに回動自在に接続されることになる。
第1板状部材10および第2板状部材の長さ方向略中間の領域には、それぞれの表面に掛止手段14、25が突設されている。これらの掛止手段14、25にはそれぞれ付勢手段としてのばね15の両端がそれぞれ掛止され、これによって、前記各板状部材10、17は互いに接近する方向に付勢された状態となる。
回動規制手段はまた、図6(b)に示すような構造の変形例とすることもできる。この図における回動規制手段は、ピン30の鍔30bよりも手元側にバネ33を外嵌し、上面中央にピン30の挿通穴が穿設され、下側が開放されている中空の略円柱状のケース31でバネ33を上から押さえるようにしてこのケースごと第1板状部材10の表面にネジ留め(32、32)により固定し、ピン30の先端はそこに穿設された貫通孔13内を進退自在に挿通するようにしたものである。このような構成により、作業者はピン30をバネの付勢力に抗して引き上げ、第1板状部材10の貫通孔13と第2板状部材27における3つのいずれかの貫通孔24a、24b、24cとの位置合わせを行い、その上でバネ33による付勢された状態のピン30を貫通孔に差し込むことができ、ピン30が自然に脱落することも防止できる。
[実施形態2]
図3は、本発明の碍子保守点検用装着具の実施形態の別の例を示しており、(a)はその平面図、(b)は図面に向かって右側からその端部を見た図、(c)は図面に向かって上側からその一方の側縁部を見た図、(d)は図面に向かって下側からもう一方の側縁部を見た図である。また、図4は、図3に示す実施形態において、第1板状部材10と第2板状部材17とを分離した状態を示す平面図である。
これら図3および図4に示す碍子保守点検用装着具の実施形態2では、第1板状部材10および第2板状部材17を互いに回動させることで、それぞれの内側の側縁部が当接するように構成した点で、各板状部材10、17が互いに回動することにより重なり合う図1の実施形態1とは相違している。以下では、この相違点について説明し、それ以外の構成については、実施形態1と本質的に変わるところはないので、重複した説明は省略する。また、各部の素材についても、実施形態1と同様とすることができる。
本実施形態においては、第1板状部材10の長さ方向一端側の張り出し部を含む領域は切除されている。そして、その切断面は、第1板状部材10に対して第2板状部材17が回動した場合に、第2板状部材17の略砲弾型の張り出し部17bの周端縁と接触しないように湾曲形成されている。この切除領域の裏面側の領域に板状部材27の重ね合わせ部分27aが貼着固定されている。この板状部材27は、略五角形の平面形状を備える板状体であり、そこに軸支部12aおよび回動規制手段の貫通孔13がそれぞれ配置されている。板状部材27が第1板状部材10の切除された部分を補うように重ね合わせ部分27aで貼着固定されることで、実施形態1と同様に第2板状部材17に向けて張り出し部27bが形成され、実施形態1と略同様の位置に軸支部12aが設けられ、さらに第1板状部材の端部に回動規制手段における貫通孔13(13a、13b、13c)が配置される。
[本発明の碍子保守点検用装着具の使用方法]
次に、実施形態2を例にとり、図5および図6を参照して本発明の碍子保守点検用装着具2の使用方法について説明する。本発明の碍子保守点検用装着具は、これを碍子の昇降を伴わず簡易に作業足場として用いる場合には、作業者はこれを片足にのみ装着して保守点検作業に用いることができるが、2個1組を用意し、作業者が両足に装着して作業に用いるのが好ましい。この場合、対をなす碍子保守点検用装着具は、前記したように作業靴固定部20のつま先側に設けられた固定バンド21と踵側に設けられた固定用ストリップ22a,22bとを入れ換え、例えば右足装着用を左足装着用に替えるなどすることができるが、好ましくは鏡像関係にある1対を用意するのがよい。以下、この鏡像関係にある1対の碍子保守点検用装着具の使用方法について説明する。
直立する碍子連40の保守点検作業を行うに当たっては、作業者は当該碍子連40の下端において対をなす本発明の碍子保守点検用装着具2を両足にそれぞれ装着する。また、安全帯を所定の碍子の頭部にかけるようにする。そうして、まず一方の足で碍子連40の個々の碍子40の頭部41に本発明の碍子保守点検用装着具2の先端部分10a、17aを当接し、その状態で当該装着具2の長さ方向に押し付けて当該頭部41を装着具2の切欠き部11,18にて挟持するようにする。碍子頭部41を挟持した状態で、足を上下に動かして碍子保守点検用装着具を揺動させ、そのさい外側の端部の貫通孔13a、13b、13c;24a、24b、24cのうちで孔位置が合致している任意の組み合わせにピン30を差し込んで2枚の板状部材10、17が互いに回動しないように規制する。もう一方の足についても同様の操作を行い、碍子頭部を挟持する1対の装着具2、2の上に作業者は安全にのることができるようになる。
例えば、さらに1つ上ないし2つ上の碍子40まで昇る場合には、まず安全帯を所定の高さ位置の碍子40の頭部41にかけ直したうえで、ピン30を取り外し、2枚の板状部材10、17が互いに回動するようにし、足を碍子に対して外側に動かして、装着具2をそれまで挟持していた碍子頭部41から取り外し、1つ上ないし2つ上の碍子40の頭部41を前記と同様の操作を繰り返して挟持し、ピン30を差し込むことで、作業者はその装着具2の上に安全にのった状態となる。かくして、その状態で所定の碍子保守点検作業を実施できる。また、このような操作を両足について行うことで、作業者は碍子を上下に簡単に昇降できるようになる。
以上説明したように、本発明の碍子保守点検用装着具は、作業者がその両足にこれをそれぞれ装着し、それぞれを鉛直方向に直立する種々のサイズの碍子の小径の頭部に押し付けることにより鉛直方向に直立した碍子の頭部を2つの板状部材によって挟持できるので、当該碍子の保守点検作業における簡易な作業足場として使用できる。また、作業者は碍子の頭部から容易に取り外すことができるので、当該碍子を昇降する際にも好適に使用でき、碍子の保守点検の作業効率が向上する。本発明の碍子点検保守用装着具はまた小型で簡単な構造であり軽量化が図れるので、作業者が容易にこれを取り扱い、搬送することができる。
1、2 碍子昇降用足具
10 第1板状部材
10a 先端部分
10b 張り出し部分
11、18 略半円状の切り欠き部
12 軸
12a 軸支部
13、24 貫通孔(回動規制手段)
14、25 ばね端部掛止手段
15 ばね
17 第2板状部材
17a 先端部分
17b 張り出し部分
20 作業靴固定部
21 作業靴つま先側固定バンド
22a、22b 足首固定用ストリップ
27 軸支部
27a 重ね合わせ部分
27b 張り出し部分
30 ピン(回動規制手段)
30a ピン先端
30b 鍔
31 ケース
32 ネジ
33 バネ(付勢手段)

Claims (5)

  1. 鉛直方向に直立する碍子の保守点検作業者がその作業靴に固定して足場として及び当該碍子の昇降用装着具として用いられるものであって、
    長さ方向一端寄りに厚さ方向の貫通穴を備える軸支部がそれぞれ形成された第1板状部材及び第2板状部材と、
    当該第2板状部材の表面において、前記軸支部を覆い隠すように長さ方向一端寄りの側縁部より張り出して設けられる作業靴固定部と、
    当該各板状部材の軸支部を含む領域を重ね合わせて形成される開口に嵌合し前記各板状部材を回動自在に接続する軸と、
    前記各板状部材をそれぞれの回動方向に互いに接近する方向に付勢する付勢手段とを備え、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材はそれぞれの長さ方向他端寄りの向き合う側縁部に正面視略半円形の切欠き部を有し、これら切欠き部にて碍子頭部を挟持するようにしたことを特徴とする碍子保守点検用装着具。
  2. 前記第1板状部材及び前記第2板状部材は、他端寄りの切欠き部を含む領域も重なり合い、これらは互いに擦り合うように回動するものである請求項1に記載の碍子保守点検用装着具。
  3. 前記第1板状部材及び第2板状部材は、他端寄りの前記切欠き部を備えた側縁が互いに当接するように回動するものである請求項1に記載の碍子保守点検用装着具。
  4. 前記第1板状部材及び前記第2板状部材には、これらの回動を装具に規制するように作用する回動規制手段が設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の碍子保守点検用装着具。
  5. 使用に際して、作業者の両足にそれぞれ装着されるよう、鏡像関係にある1対とされる請求項1〜4のいずれか1項に記載の碍保守点検用装着具。
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