JP2012094976A - 無線通信システムおよび無線制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線リソースの利用効率を改善し、スループットの確保が可能な無線通信システムを得ること。
【解決手段】基地局1と端末2、3から構成される無線通信システムであって、基地局1は、コンテンションウィンドウを決定し、当該コンテンションウィンドウを端末2、3へ通知するコンテンションウィンドウ制御手段、を備え、端末2、3は、基地局1から通知されたコンテンションウィンドウに基づいて、送信パケットごとの優先度に応じたコンテンションウィンドウを算出し、送信するパケットの優先度に応じてそれぞれの優先度ごとのコンテンションウィンドウより短いバックオフ時間を決定し、決定したバックオフ時間にしたがってランダムアクセスチャネルによる送信を行うバックオフ時間制御手段、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】基地局1と端末2、3から構成される無線通信システムであって、基地局1は、コンテンションウィンドウを決定し、当該コンテンションウィンドウを端末2、3へ通知するコンテンションウィンドウ制御手段、を備え、端末2、3は、基地局1から通知されたコンテンションウィンドウに基づいて、送信パケットごとの優先度に応じたコンテンションウィンドウを算出し、送信するパケットの優先度に応じてそれぞれの優先度ごとのコンテンションウィンドウより短いバックオフ時間を決定し、決定したバックオフ時間にしたがってランダムアクセスチャネルによる送信を行うバックオフ時間制御手段、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ランダムアクセスチャネルにおける送信を制御する無線通信システムに関する。
従来、基地局と端末によって構成される無線通信システムにおいて、端末から基地局へランダムアクセスチャネルによる送信を行う場合、複数の端末からの送信が衝突することを回避するために、端末では、例えば、一様乱数によって発生させたバックオフ時間だけ待機してから送信を行う。下記特許文献1では、UMTS RACHについて、通信システムのMACプロトコルにおいてアクセス優先順位を与える技術が開示されている。基地局が、予め確立された優先順位クラスに関するパラメータを端末に送信し、端末は、基地局から通知された複数のバックオフ遅延クラスの平均を求め、優先順位が高いアクセスを行う場合には、平均よりも優先順位の高いバックオフ遅延クラスを選択する。
しかしながら、上記従来の技術によれば、基地局から端末へ複数のバックオフ遅延クラスのランダム遅延に関する多数の情報を送信しており、共通CHの多くの帯域を使用する。そのため、無線リソースの利用効率が悪い、という問題があった。また、高トラヒック時では、ランダム遅延を大きく設定しても十分なスループットを確保できない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無線リソースの利用効率を改善し、かつ、スループットの確保が可能な無線通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、基地局と端末から構成される無線通信システムであって、前記基地局は、コンテンションウィンドウを決定し、当該コンテンションウィンドウを前記端末へ通知するコンテンションウィンドウ制御手段、を備え、前記端末は、前記基地局から通知されたコンテンションウィンドウに基づいて、送信パケットごとの優先度に応じたコンテンションウィンドウを算出し、送信するパケットの優先度に応じてそれぞれの優先度ごとのコンテンションウィンドウより短いバックオフ時間を決定し、決定したバックオフ時間にしたがってランダムアクセスチャネルによる送信を行うバックオフ時間制御手段、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、無線リソースの利用効率を改善し、また、スループットを確保することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる無線通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の無線制御方法を実現する無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システムは、所定の周期でコンテンションウィンドウを決定する基地局1と、前記コンテンションウィンドウに基づいてRACH(Random Access CHannel)を送信するときのバックオフ時間を決定する端末2、3と、から構成される。
図1は、本実施の形態の無線制御方法を実現する無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システムは、所定の周期でコンテンションウィンドウを決定する基地局1と、前記コンテンションウィンドウに基づいてRACH(Random Access CHannel)を送信するときのバックオフ時間を決定する端末2、3と、から構成される。
図2は、基地局1の構成例を示す図である。基地局1は、送受信データを増幅し、AD/DA変換等を行うRF部11と、データの変復調処理を行う変復調部12と、スケジューリング等を行うMAC部13と、MAC−ID割り当てや移動管理や呼制御等を行い、他のネットワークと接続する無線制御部14と、を備える。本実施の形態では、MAC部13が、コンテンションウィンドウを決定する処理を行う。
図3は、端末2の構成例を示す図である。一例として、端末2について説明するが、端末3も同様の構成を備えるものとする。端末2は、送受信データを増幅し、AD/DA変換等を行うRF部21と、データの変復調処理を行う変復調部22と、同期管理やCH制御等を行うMAC部23と、呼制御等を行い、アプリケーションとのインタフェースを備える無線制御部24と、を備える。本実施の形態では、MAC部23が、前記コンテンションウィンドウに基づいてバックオフ時間を決定する処理を行う。
なお、基地局1については、1つの装置の形態に限定するものではなく、主基地局および従基地局のように、複数の装置の構成をとることも可能である。図4は、本実施の形態の無線制御方法を実現する無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システムは、所定の周期でコンテンションウィンドウを決定する主基地局4と、端末2、3との間でデータを送受信し、主基地局4と公衆回線により接続する従基地局5、6、7と、端末2、3と、から構成される。
図5は、主基地局4の構成例を示す図である。主基地局4は、データの変復調処理を行う変復調部12aと、スケジューリング等を行うMAC部13と、MAC−ID割り当てや移動管理や呼制御等を行う無線制御部14と、を備える。図2に示す基地局1と同様、MAC部13が、コンテンションウィンドウを決定する処理を行う。
図6は、従基地局5の構成例を示す図である。一例として、従基地局5について説明するが、従基地局6、7も同様の構成を備えるものとする。従基地局5は、送受信データを増幅し、AD/DA変換等を行うRF部11と、データの変復調処理を行う変復調部12bと、を備える。
ここで、図5に示す主基地局4、および図6に示す従基地局5、のそれぞれが変復調部を備えているが、例えば、データを受信した場合には、図6の従基地局5で同期検波や最大比合成などを行い、図5の主基地局4ではデインターリーブやデスクランブル等を行うなどの機能分担を行う。同様に、データを送信する場合には、図5の主基地局4ではPDUの生成とインターリーブを行い、図6の従基地局5では変調処理を行う。なお、上記変復調部の機能分担は一例であり、これに限定するものではなく、上記とは異なる機能分担を行うことも可能である。
つづいて、基地局1のMAC部13におけるランダムアクセス制御を行う機能、具体的には、コンテンションウィンドウを決定する機能、および端末2のMAC部23におけるランダムアクセス制御を行う機能、具体的には、バックオフ時間を決定する機能について説明する。なお、図1に示す無線通信システムに基づいて説明を行うが、基地局1のMAC部13と主基地局4のMAC部13は同一であり、図4に示す無線通信システムにも適用可能である。
図7は、コンテンションウィンドウおよびバックオフ時間の決定からRACHの再送までの処理を示すシーケンス図である。ここでは、基地局1と端末2を用いて説明する。
まず、基地局1と端末2との間で送受信される共通制御CH(チャネル)やRACHを含むMAC(Media Access Control)フレームの構成について、一例として、TDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)の場合について説明する。図8は、MACフレームの構成例を示す図である。MACフレームは、Downlink領域と、Uplink領域と、から構成される。Downlink領域は、基地局1から複数の端末に向けて送信する共通制御チャネルと、基地局1が個別の端末宛に送信する個別CH(チャネル)と、から構成される。Uplink領域は、スケジューリングされた端末から基地局1に送信を行うUplinkデータ領域と、スケジューリングされていない端末から基地局1に送信を行うRACH領域と、から構成される。RACH領域内のRA0、RA1、…、RAiは、RACHとしてi個のスロットで送信可能であることを示す。
端末2は、共通制御チャネルを受信し、共通制御チャネルに含まれるランダムアクセススロット開始位置情報に基づいて、RACHを送信してよい領域を判断する。例えば、図8に示すRACH領域の範囲において一様ランダムな位置を端末2が決定し、RA0、RA1、…、RAiのいずれか、または複数のスロットにおいてRACHを送信する。
なお、図8において共通制御チャネルを1つにまとめて記載しているが、一般的に、BCCH(BroadCast CHannel)、FCCH(Frame Control CHannel)、RFCH(Random access Feedback CHannel)等の複数のチャネルから構成されている。
図7のシーケンス図に戻って、基地局1では、MAC部13が、コンテンションウィンドウを決定する処理を実行する(ステップS1)。
MAC部13は、共通制御チャネルで報知するコンテンションウィンドウを決定するため、RACHの送信成功率と、RACHスロットの受信成功率とを比較して、コンテンションウィンドウを周期的に制御する。送信成功率には、RACHの再送回数の情報が含まれる。ここで、送信成功率をpとすると、コンテンションウィンドウを以下のように制御する。
送信成功率p>RACHスロットの受信成功率であれば、前回決定時よりもコンテンションウィンドウを小さくする。
送信成功率p≦RACHスロットの受信成功率であれば、前回決定時よりもコンテンションウィンドウを大きくする。
送信成功率p≦RACHスロットの受信成功率であれば、前回決定時よりもコンテンションウィンドウを大きくする。
なお、コンテンションウィンドウの初期値については、あらかじめ設けられた固定値とする。RACHには各端末による再送回数情報が付加されているため、送信成功率pを、再送回数情報に基づいて、以下の式から求めることができる。ここで、Nは基地局1および端末2の間で定義するRACHの最大再送回数上限値、nは受信成功したRACHの再送回数を基地局1においてコンテンションウィンドウの計算周期で平均化した値とする。コンテンションウィンドウの計算周期は基地局1のシステムパラメータとして定義する。
送信成功率p1=(1+N/2−n)×16/(N+2)2
送信成功率p2=1/n
送信成功率p2=1/n
基地局1では、MAC部13が、p1またはp2から、以下の条件を満たすいずれか一方を選択し、選択した方を送信成功確率pとする。
0<p1<4/(N+2)
4/(N+2)<p2≦1
4/(N+2)<p2≦1
また、MAC部13では、RACHスロットの受信成功率を、以下のように求めることができる。
受信成功率=(コンテンションウィンドウの計算周期において1frame内で正常に受信したRACH数の累積値)/(コンテンションウィンドウの計算周期における1frame内のRACHスロット数を累積した値)
ここで、RACHスロット数の求め方について説明する。例えば、図1に示す無線通信システムにおいて、TDMA/TDD方式で図8に示すMACフレーム構成を使用している場合、RACHスロット数は、RACH領域におけるRACHスロット数を意味する。図8では、RA0、RA1、…、RAiがRACHに相当し、RACHスロット数はi個である。
また、図4に示す無線通信システムにおいて、TDMA/TDD方式で図8に示すMACフレーム構成を使用している場合、従基地局数が3個のときは、RACH領域におけるRACHスロット数を擬似的に図9に示すように3倍(従基地局数倍)のRACHスロット数とする。
図9は、MACフレームの構成例を示す図である。RACH領域を従基地局数分(ここでは3個)表している点が図8と異なる。図9に示すように、RACHスロット数は、従基地局の数だけ増加することになる。
従って、従基地局を備える無線通信システムでは、受信成功率は以下のようになる。
受信成功率=(コンテンションウィンドウの計算周期において1frame内で正常に受信したRACH数の累積値)/(コンテンションウィンドウの計算周期における1frame内のRACHスロット数を累積した値×RBSNUM)
ここで、RBSNUMは各従基地局で選択合成されるRACH分と、主基地局において最大比合成されるRACH分を合わせて従基地局数を上限とした値とする調整値である。調整にあたっては式で求めた受信成功率が実際の受信成功率になるようにシミュレーション等によって調整するが、おおよそ従基地局数/2程度の値になる。
このように、従基地局数を考慮にいれて擬似的にRACHスロット数を求めることによって、主基地局と従基地局から構成されるような無線通信システムにおいても、適切なコンテンションウィンドウを決定することができる。また、接続する従基地局数をシステムパラメータとして主基地局に持つことで、従基地局数が変化した場合でも、柔軟に対応することができる。
基地局1は、上記の処理によって決定したコンテンションウィンドウを、共通制御チャネルで端末2に通知する。
つぎに、端末2では、MAC部23が、受信した共通制御チャネルについてエラーが有るかどうかを判定する(ステップS2)。判定の結果、エラーが無かった場合(ステップS2:No)、MAC部23は、共通制御チャネルで通知されるRACHに対するACK/NACK情報に基づいて、ACKかどうかを判定する(ステップS3)。判定の結果、ACKの場合(ステップS3:Yes)、MAC部23は、共通制御チャネルによって通知される送信位置に従って、個別チャネルで基地局1に対してデータの送信を行う。
このとき、基地局1は、個別チャネルを正常に受信したかどうかを、個別チャネルに対するACK/NACKで通知する。端末2は、つぎのフレームタイミングで、共通制御チャネルにおいて個別チャネルに対するACK/NACKを受信する。そして、端末2では、MAC部23が、共通制御チャネルで通知されるRACHに対するACK/NACK情報に基づいて、ACKかどうかを判定する(ステップS4)。判定の結果、NACKの場合(ステップS4:No)、個別チャネルによる再送を行う。
一方、端末2では、MAC部23が、共通制御チャネルのエラー判定を行った結果、エラーがなかった場合(ステップS2:Yes)、または、ACK/NACK判定を行った結果、NACKの場合(ステップS3:No)、最大再送回数内かどうかを判定する(ステップS5)。判定を行った結果、再送回数をオーバしていた場合(ステップS5:No)、MAC部23は、ランダムアクセスの再送にかかる処理を終了する(ステップS6)。なお、MAC部23は、基地局1から個別チャネルに対するACKを受信した場合についても(ステップS4:Yes)、ランダムアクセスの再送にかかる処理を終了する(ステップS6)。
一方、最大再送回数判定を行った結果、最大再送回数内であった場合(ステップS5:Yes)、MAC部23は、バックオフ時間を決定する(ステップS7)。
ここで、基地局1は、共通制御チャネルでコンテンションウィンドウを通知しているので、端末2では、共通制御チャネルを受信することで、コンテンションウィンドウを取得することができる。MAC部23は、基地局1から取得したコンテンションウィンドウに基づいて、バックオフ時間を決定するために自身が使用するコンテンションウィンドウを求めて、バックオフ時間を決定する(ステップS7)。自身が使用するコンテンションウィンドウを求めるとは、例えば、RACHで送信するパケットに優先度が付与されている場合に、優先度ごとに異なるコンテンションウィンドウを求めることである。
端末2では、MAC部23が、自身で求めたコンテンションウィンドウの範囲で一様乱数によって、バックオフ時間を決定する(ステップS7)。
0≦バックオフ時間≦自身で求めたコンテンションウィンドウ
端末2では、MAC部23が、決定したバックオフ時間をフレーム毎にデクリメントし(ステップS8)、バックオフ時間の判定を行う(ステップS9)。バックオフ時間が0でない場合(ステップS9:No)、再度フレーム毎にデクリメントを行う(ステップS8)。一方、バックオフ時間が0の場合(ステップS9:Yes)、端末2は、RACHの再送を行う。
ここで、RACHで送信するパケットに優先度を設ける場合について説明する。端末が送信するパケットに優先度を設ける場合、優先度が高いパケット用のRACHに対するコンテンションウィンドウと、優先度が低いパケット用のRACHに対するコンテンションウィンドウとを設ける。そして、優先度が低いパケット用のRACHに対するコンテンションウィンドウを、優先度が高いパケット用のコンテンションウィンドウより大きくすることで、優先度が高いパケット用のRACHのスループットを確保し、伝送遅延を抑制することができる。
優先度の高いパケット用のRACHに対するコンテンションウィンドウと優先度の低いパケット用のRACHに対するコンテンションウィンドウは個別に設ける必要があるが、本実施の形態では、基地局1は、RACHの再送回数に基づいて求めたコンテンションウィンドウを1つだけ端末2に通知し、端末2は、1つのコンテンションウィンドウから複数の優先度のパケット用RACHに対するコンテンションウィンドウを求める。
具体的には以下のようにして求めることができる。ここで初期ウィンドウは、無線通信システムで設定する固定値とする。
優先度が高いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
=初期ウィンドウ+基地局から通知されたコンテンションウィンドウ
=初期ウィンドウ+基地局から通知されたコンテンションウィンドウ
優先度が低いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
=初期ウィンドウ+優先度が高いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
×基地局から通知されたコンテンションウィンドウ
=初期ウィンドウ+優先度が高いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
×基地局から通知されたコンテンションウィンドウ
なお、求めたコンテンションウィンドウに上限を設け、上限を超えた場合には、上限値としてもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、基地局1が、1つのコンテンションウィンドウを決定して端末2へ通知し、端末2は、基地局1から取得した1つのコンテンションウィンドウに基づいて、複数の優先度のパケット用RACHのコンテンションウィンドウを求め、求めた優先度ごとのパケット用RACHのコンテンションウィンドウに基づいてバックオフ時間を決定することとした。これにより、基地局1から端末2へ優先クラス毎のコンテンションウィンドウを通知する必要がなくなるため、フレーム利用効率を向上することができる。
また、基地局1が周期的にコンテンションウィンドウを更新する場合であっても、端末2は、動的に追従することができる。
また、端末2では、このように優先度の低いパケット用RACHのコンテンションウィンドウを、優先度の高いパケット用RACHのコンテンションウィンドウに対して大きくすることで、優先度の高いパケット用RACHのスループットを確保し、伝送遅延時間を抑制することができる。
なお、優先度が低いパケット用RACHのコンテンションウィンドウについては、優先パケット用RACHのコンテンションウィンドウのn倍(CONST:nは2以上の自然数)としてもよい。CONSTの値は端末の再送回数でも良いし、無線通信システムで決めた値でもよい。
例えば、端末2が保持している再送回数を用いて、以下のように求めることができる。
優先度が高いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
=初期ウィンドウ+基地局から通知されたコンテンションウィンドウ
=初期ウィンドウ+基地局から通知されたコンテンションウィンドウ
優先度が低いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
=初期ウィンドウ+優先度が高いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
×CONST
=初期ウィンドウ+優先度が高いパケット用RACHのコンテンションウィンドウ
×CONST
このように、あらかじめ無線通信システムで決めた固定値を用いても、優先度が低いパケット用RACHのコンテンションウィンドウを求めることができる。この場合においても、基地局から通知されたコンテンションウィンドウを乗算する場合と同等の効果を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、RACHで送信するパケットに優先度を設ける場合に、非優先パケットについて求めたバックオフ時間が閾値以上のときは再送処理を中止する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
本実施の形態では、RACHで送信するパケットに優先度を設ける場合に、非優先パケットについて求めたバックオフ時間が閾値以上のときは再送処理を中止する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図10は、コンテンションウィンドウおよびバックオフ時間の決定からRACHの再送までの処理を示すシーケンス図である。ステップS7のバックオフ時間の決定までは図7のシーケンス図と同一のため、説明を省略する。
端末2では、MAC部23が、自身で求めたコンテンションウィンドウの範囲内で一様乱数からバックオフ時間を決定した後(ステップS7)、つぎに、非優先パケットを送信する場合には、バックオフ時間の判定を行う(ステップS10)。バックオフ時間を判定した結果、閾値以上の場合(ステップS10:No)、RACHにかかる再送処理を終了する(ステップS6)。
一方、バックオフ時間を判定した結果、閾値未満の場合(ステップS10:Yes)、フレーム毎にバックオフスロット数をデクリメントする(ステップS8)。以降の処理は実施の形態1と同様である。なお、バックオフ時間を判定するのは非優先パケット送信時のみであり、優先パケット送信時には、ステップS10の処理を省略する。すなわち、優先パケット送信時は、実施の形態1(図7参照)と同様となる。バックオフ時間の判定に用いる閾値は、無線通信システムによって決まる固定値とする。
非優先パケットのバックオフ時間が閾値を超える場合とは、基地局1から通知されるコンテンションウィンドウが大きな値になっているためである。すなわち、再送処理が頻発している状況を意味する。このような高トラヒック環境で再送が繰り返される状況においては、バックオフが閾値を超えた場合は、RACHの送信を一旦停止してRACHの衝突率を低減する。これにより、優先クラス用のRACHのスループットを確保することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、端末2は、非優先パケットを送信するときは、バックオフ時間が閾値を超えるかどうかを判定し、閾値以上の場合には、再送処理を終了することとした。これにより、優先クラス用のRACHのスループットを確保することができる。
以上のように、本発明にかかる無線通信システムは、TMDA/TDD方式の通信に有用であり、特に、ランダムアクセスチャネルの送信制御に適している。
1 基地局
2、3 端末
4 主基地局
5、6、7 従基地局
11、21 RF部
12、12a、12b、22 変復調部
13、23 MAC部
14、24 無線制御部
2、3 端末
4 主基地局
5、6、7 従基地局
11、21 RF部
12、12a、12b、22 変復調部
13、23 MAC部
14、24 無線制御部
Claims (16)
- 基地局と端末から構成される無線通信システムであって、
前記基地局は、コンテンションウィンドウを決定し、当該コンテンションウィンドウを前記端末へ通知するコンテンションウィンドウ制御手段、
を備え、
前記端末は、前記基地局から通知されたコンテンションウィンドウに基づいて、送信パケットごとの優先度に応じたコンテンションウィンドウを算出し、送信するパケットの優先度に応じてそれぞれの優先度ごとのコンテンションウィンドウより短いバックオフ時間を決定し、決定したバックオフ時間にしたがってランダムアクセスチャネルによる送信を行うバックオフ時間制御手段、
を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記コンテンションウィンドウ制御手段は、前記端末から受信したランダムアクセスチャネルに付加された再送回数の情報に基づいた送信成功率と、コンテンションウィンドウの計算周期における1フレーム内のランダムアクセスチャネルスロット数の情報に基づいた受信成功率とを比較して、送信成功率の方が大きい場合は、前回決定時よりもコンテンションウィンドウを小さくし、送信成功率の方が小さい場合は、前回決定時よりもコンテンションウィンドウを大きくする、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記基地局が、前記コンテンションウィンドウ制御手段を備える主基地局、および端末と通信を行う従基地局から構成される場合、
前記1フレーム内のランダムアクセスチャネルスロット数を、従基地局数分の累計値を上限とする、
ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記バックオフ時間制御手段は、優先度の異なるパケットを送信する場合、通知されたコンテンションウィンドウを用いて、優先パケット送信時のコンテンションウィンドウを算出し、さらに、当該優先パケット送信時のコンテンションウィンドウを用いて、当該優先パケット送信時のコンテンションウィンドウよりも大きい非優先パケット送信時のコンテンションウィンドウを算出する、
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の無線通信システム。 - 前記バックオフ時間制御手段は、優先パケット送信時のコンテンションウィンドウに、前記基地局から通知されたコンテンションウィンドウを乗算した値を、非優先パケット送信時のコンテンションウィンドウとする、
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。 - 前記バックオフ時間制御手段は、優先パケット送信時のコンテンションウィンドウに、所定の規定値を乗算した値を、非優先パケット送信時のコンテンションウィンドウとする、
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。 - 前記所定の規定値を、前記端末のランダムアクセスチャネルにおける再送回数とする、
ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。 - 前記バックオフ時間制御手段は、優先度の異なるパケットを送信する場合、通知されたコンテンションウィンドウに基づいて、優先パケット送信時および非優先パケット送信時共通のコンテンションウィンドウを算出し、
非優先パケット送信時には、さらに、前記共通のコンテンションウィンドウから決定したバックオフ時間と、所定の閾値とを比較して、前記バックオフ時間が前記閾値以上の場合には、非優先パケットの送信を中止する、
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の無線通信システム。 - 基地局と端末から構成される無線通信システムにおける無線制御方法であって、
前記基地局が、コンテンションウィンドウを決定し、当該コンテンションウィンドウを前記端末へ通知するコンテンションウィンドウ制御ステップと、
前記端末が、前記基地局から通知されたコンテンションウィンドウに基づいて、送信パケットごとの優先度に応じたコンテンションウィンドウを算出するコンテンションウィンドウ算出ステップと、
前記端末が、送信するパケットの優先度に応じてそれぞれの優先度ごとのコンテンションウィンドウより短いバックオフ時間を決定するバックオフ時間決定ステップと、
前記端末が、決定したバックオフ時間にしたがってランダムアクセスチャネルによる送信を行う送信ステップと、
を含むことを特徴とする無線制御方法。 - 前記コンテンションウィンドウ制御ステップでは、前記基地局が、前記端末から受信したランダムアクセスチャネルに付加された再送回数の情報に基づいた送信成功率と、コンテンションウィンドウの計算周期における1フレーム内のランダムアクセスチャネルスロット数の情報に基づいた受信成功率とを比較して、送信成功率の方が大きい場合は、前回決定時よりもコンテンションウィンドウを小さくし、送信成功率の方が小さい場合は、前回決定時よりもコンテンションウィンドウを大きくする、
ことを特徴とする請求項9に記載の無線制御方法。 - 前記基地局が、前記コンテンションウィンドウ制御手段を備える主基地局、および端末と通信を行う従基地局から構成される場合、
前記1フレーム内のランダムアクセスチャネルスロット数を、従基地局数分の累計値を上限とする、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線制御方法。 - 前記コンテンションウィンドウ算出ステップでは、前記端末が、優先度の異なるパケットを送信する場合、通知されたコンテンションウィンドウを用いて、優先パケット送信時のコンテンションウィンドウを算出し、さらに、当該優先パケット送信時のコンテンションウィンドウを用いて、当該優先パケット送信時のコンテンションウィンドウよりも大きい非優先パケット送信時のコンテンションウィンドウを算出する、
ことを特徴とする請求項9、10または11に記載の無線制御方法。 - 前記コンテンションウィンドウ算出ステップでは、前記端末が、優先パケット送信時のコンテンションウィンドウに、前記基地局から通知されたコンテンションウィンドウを乗算した値を、非優先パケット送信時のコンテンションウィンドウとする、
ことを特徴とする請求項12に記載の無線制御方法。 - 前記コンテンションウィンドウ算出ステップでは、前記端末が、優先パケット送信時のコンテンションウィンドウに、所定の規定値を乗算した値を、非優先パケット送信時のコンテンションウィンドウとする、
ことを特徴とする請求項12に記載の無線制御方法。 - 前記所定の規定値を、前記端末のランダムアクセスチャネルにおける再送回数とする、
ことを特徴とする請求項14に記載の無線制御方法。 - 前記コンテンションウィンドウ算出ステップでは、前記端末が、優先度の異なるパケットを送信する場合、通知されたコンテンションウィンドウに基づいて、優先パケット送信時および非優先パケット送信時共通のコンテンションウィンドウを算出し、
前記送信ステップでは、前記端末が、非優先パケット送信時には、さらに、前記共通のコンテンションウィンドウから決定したバックオフ時間と、所定の閾値とを比較して、前記バックオフ時間が前記閾値以上の場合には、非優先パケットの送信を中止する、
ことを特徴とする請求項9、10または11に記載の無線制御方法。
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JP2010238529A JP2012094976A (ja) | 2010-10-25 | 2010-10-25 | 無線通信システムおよび無線制御方法 |
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2010
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