JP2012094005A - スケジュール管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予定を表示するスケジュール管理装置1であって、正面矩形状で薄板状に形成された筐体2と、筐体2の正面に位置する表示手段21と、予定の件名及び開始日時が含まれる予定情報を記憶する記憶手段と、筐体2の傾斜状態を検出する検出手段と、当該スケジュール管理装置1を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、表示手段21に1月分の予定情報を表示させる月予定表示部と、表示手段21に1日分の予定情報を表示させる日予定表示部と、検出手段の検出結果に基づいて、月予定表示部及び日予定表示部のいずれかを機能させる表示制御部と、を有する。
【選択図】図4
Description
この特許文献1に記載のカレンダー装置は、卓上型のカレンダー装置であり、液晶画面表示装置と、当該液晶画面表示装置の表面に設けられたタッチパネルと、アンテナとを備え、当該カレンダー装置は、アンテナを介して受信したスケジュールデータを記憶する。そして、スケジュールを表示する際には、カレンダー装置は、日付を表示するための各日付表示領域、及び、当該日付表示領域に対応して設けられた各スケジュール表示領域を画面内のカレンダー表示領域に設定し、対応するスケジュール表示領域に前述のスケジュールデータに含まれる件名を設定して表示する。
特に、認知症の患者は、時間や日付の感覚が不確かとなる傾向がある。このため、上記のように、表示切替が煩雑であると、スケジュールの把握が困難となるという問題がある。このような問題から、表示状態を簡易に切り替えることができるスケジュール管理装置が要望されてきた。
このため、画像表示領域が縦長となる場合に1日分の予定情報を表示することで、上下方向に多くの予定情報を並べることができ、予定を容易に把握できる。また、画像表示領域が横長となる場合に1月分の予定情報を表示することにより、横長のカレンダーを画面内に配置することができ、予定情報の内容を把握しやすくすることができる。
このため、当該表示面が水平面に沿う場合に、1日分の予定情報を表示とすることにより、予定の入力操作を行いやすくすることができる。
本発明によれば、切替ボタンが入力されることで、表示制御部により、入力画面と予定一覧画面とが切り替えて表示される。これによれば、予定情報の入力を行う場合と、予定の一覧を確認する場合とを簡易に切り替えることができる他、予定一覧画面を表示させることで、選択された日付の全予定を容易に把握できる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[スケジュール管理装置の全体構成]
図1は、本実施形態に係るスケジュール管理装置1の外観を示す平面図であり、また、図2は、当該スケジュール管理装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るスケジュール管理装置(以下「管理装置」と略す場合がある)1は、予定情報(件名及び開始時刻等)の入力、及び、当該予定情報の報知を行うものであり、主に認知症患者に利用されることが想定されたものである。この管理装置1は、手の平より大きく、通常はスタンド等に立て掛けられ、予定入力時に手に取られる。このような管理装置1は、後述する携帯端末9(図21参照)とともに、スケジュール管理システム10を構成する。
マイク24は、筐体2の正面下部中央に設けられている。このマイク24は、管理装置1外の音声を取得し、当該音声に応じた音声信号を制御手段5に出力する。
具体的に、検出手段3は、加速度センサー等により構成され、画像表示領域DAの長手方向が水平方向に沿う状態と、当該長手方向が鉛直方向に沿う状態とを検出する。すなわち、検出手段3は、長方形状の画像表示領域DAの長手方向と鉛直方向との鋭角側の傾斜角を検出する。そして、検出手段3は、図2に示すように、当該傾斜角を制御手段5に出力する。
通信手段4は、後述する携帯端末9と通信接続され、制御手段5から入力される予定情報及び後述する通知情報を当該携帯端末9に送信する。なお、本実施形態では、通信手段4を介して、管理装置1と携帯端末9とはアドホックモードで通信するが、インフラストラクチャモードで通信する構成としてもよく、有線で通信するようにしてもよい。
制御手段5は、前述のように、管理装置1全体を制御する。この制御手段5は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)51、フラッシュメモリー52及びRAM(Random Access Memory)53が実装された回路基板として構成されている。
RAM53は、CPU51のワークメモリーであり、フラッシュメモリー52に記憶された各種プログラム及びデータの他、CPU51による処理結果が一時的に記憶される。
CPU51は、フラッシュメモリー52に記憶された各種プログラム(例えば、予定管理プログラム)及びデータを処理することにより、図3に示すように、制御系54、初期設定系55、日予定表示系56、予定通知系57、一覧表示系58及び月予定表示系59の各機能部を構成する。
制御系54は、主に管理装置1全体の制御を行う。この制御系54は、例えば、表示手段21により表示される画面の表示切替を行うほか、前述の通信手段4の動作制御を行う。このため、制御系54は、計時部541、傾き判定部542、時刻判定部543、表示制御部544及び通信制御部545を有する。
計時部541は、現在日付及び現在時刻を含む現在日時を計時する。なお、以下の説明では、現在時刻の「時」を「現在時」とし、現在時刻の「分」を「現在分」とする。
時刻判定部543は、計時部541により計時されている現在日時を判定する。
表示制御部544は、表示手段21に表示する画面を制御する。
例えば、傾き判定部542により、画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態であると判定された場合には、表示制御部544は、日予定表示系56を機能させる。
初期設定系55は、設定画面を表示して、使用者により設定された管理装置1の各種設定内容をフラッシュメモリー52に記憶させる。例えば、初期設定系55は、使用者の活動時間帯(例えば、起床時刻から就寝時刻までの時間帯)を設定させる設定画面を表示させる。このため、初期設定系55は、設定画面表示部551及び時間帯設定部552を有する。
時間帯設定部552は、設定画面において使用者により入力された活動時間帯をフラッシュメモリー52に記憶させる。例えば、使用者により「開始時刻」が「午前6時」と設定され、「終了時刻」が「午後10時」と設定された場合には、時間帯設定部552は、「午前6時から午後10時まで」を活動時間帯としてフラッシュメモリー52に記憶させる。
日予定表示系56は、1日分の予定情報が含まれる日予定画面DSを表示手段21に表示させる他、時間外画面TSを表示させる。この日予定表示系56は、時間外画像表示部561、日予定取得部562、日予定表示部563、繰り上がり判定部564、領域位置取得部565、予定記憶部566、通知情報記憶部567及び報知部568を有する。
前述のように、時刻判定部543により、現在時刻が活動時間帯の範囲に含まれないと判定された場合には、表示制御部544による制御に基づいて、時間外画像表示部561が、フラッシュメモリー52に記憶されたテンプレート画像を取得して、時間外画面TSを表示手段21に表示させる。このような時間外画面TSには、現在時刻を示す画像の他、例えば、所定の画像が含まれる。この所定の画像は、現在時刻が夜であれば、図5に示すような夜を連想しやすい画像を例示できる。これは、活動時間帯の範囲外は就寝時間であることが多いためである。
なお、時間外画面TSに含まれる画像は、使用者が適宜選択可能である。また、複数種類の画像を適宜切り替えて表示するようにしてもよい。
日予定表示部563は、フラッシュメモリー52に記憶された日予定画面のテンプレート画像と、日予定取得部562により取得された予定情報とを取得して、日予定画面DS(図1参照)を表示手段21に表示させる。
ここで、日予定表示部563により生成される日予定画面DSの構成を説明する。
日予定画面DSは、図1に示したように、上段に位置する見出し領域A1と、下段に位置する予定設定領域A2とを有する。
右向きのアローAR2がタッチペン等でタッチされるなどして入力されると、日付表示領域A11に表示されていた日付の1日後の日予定画面DSが表示される。この日予定画面DSの日付表示領域A11には、図6に示す例では、表示されていた日付(4月30日)の翌日である「5月1日」が設定される。また、日付表示領域A11の上側に表示されていた「今日」との文字は非表示とされ、当該日付表示領域A11の左上には、現在日付の日予定画面DSを表示させる画面遷移キーK4が設定される。
なお、左向きのアローAR1が入力されると、日付表示領域A11に表示されていた日付の1日前の日予定画面DSが表示される。この日予定画面DSも、1日後の日予定画面DSと同様の構成を有する。
すなわち、アローAR1,AR2の入力操作に応じて選択された日付の日予定画面DSを表示できる。
フリー入力領域A13の右側には、特定の予定の入力を補助する入力補助パネルP1(図7参照)を表示させるパネル表示キーK2と、入力される線の種別を変更する線種別変更パネルP2(図8参照)を表示させるパネル表示キーK3とが設定されている。
パネル表示キーK2がタッチペン等により入力されると、図7に示すような入力補助パネルP1が表示される。この入力補助パネルP1には、当該入力補助パネルP1を閉じるための「×」キーが右上に設定されている他、「ごはん」、「くすり」、「ふろ」及び「そのた」とのアイコン名と、当該各アイコン名に対応する4つのアイコンC1〜C4とが設定されている。そして、入力補助パネルP1は、これら内容の予定を簡易に入力できるように構成されている。
なお、本実施形態では、当該4つのアイコンC1〜C4を例示しているが、これらに限らず、他の内容を示すアイコンであってもよく、アイコンの数も適宜設定可能である。
パネル表示キーK3がタッチペン等により入力されると、図8に示すような線種別変更パネルP2が表示される。この線種別変更パネルP2は、前述のフリー入力領域A13や予定設定領域A2に文字等を手書き入力する際の線の種別を変更するためのパネルである。この線種別変更パネルP2には、「消しゴム」及び白線が表記された選択領域P21と、「赤ペン」及び赤線が表記された選択領域P22と、「黒ペン」及び黒線が表記された選択領域P23とが設定されている。
この際、当該入力内容の一部が消去された場合には、予定記憶部566により、消去後の内容でフラッシュメモリー52の記憶内容が更新される。また、当該入力内容の全てが消去された場合には、対応する入力内容がフラッシュメモリー52から消去される。このため、予定設定領域A2における1つの個別予定領域A3に設定されていた予定の件名及び開始時刻がすべて消去された場合には、当該予定についての情報が、フラッシュメモリー52から消去される。
それぞれの個別予定領域A3は、「時」が表記される時表示欄と、当該時表示欄の右側に位置する予定表示欄とを有し、当該各個別予定領域A3は、時表示欄に表記される「時」の順に上から下に向かって配置される。これらのうち、予定設定欄は、既に入力されている予定のうち、日付表示領域A11に表示された日付と、時表示欄に表記された「時」とが開始時刻に含まれる予定の件名が表示される予定表示領域であり、また、新たな予定が入力される予定入力領域でもある。すなわち、日予定画面DSは、入力画面でもある。
例えば、図1では、現在時が「午後1時」であるので、予定設定領域A2には、「11時」から「9時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が配置される。
これら個別予定領域A3において、現在時刻以降の予定情報(未来の予定情報)は、背景色に対して透過率の低い色調で設定されるが、現在時刻以前の予定情報(過去の予定情報)は、背景色に対して透過率の高い色調で設定される。すなわち、過去の予定情報はハーフトーン表示される。
例えば、現在時が「午後1時」である図1に示した状態から、現在時が「午後2時」に繰り上がった場合、マーカーMの位置は変更されずに、「12時」から「10時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が、予定設定領域A2に設定される。
例えば、図1の状態から、アローAR3が1回入力されると、各個別予定領域A3が繰り下がり、予定設定領域A2には「10時」から「8時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が設定される。
一方、図1の状態から、アローAR4が1回入力されると、予定設定領域A2には「12時」から「10時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が設定される。
これらの場合でも、マーカーMは、現在時刻の「時」に応じた個別予定領域A3を指し示す。これにより、予定設定領域A2に設定される個別予定領域A3の時間帯を変更できる。
図9は、個別予定領域A3への文字等による予定の手書き入力操作があった場合の日予定画面DSの一例を示す図である。
タッチペン等による個別予定領域A3への予定(件名)の手書き入力操作があると、図9に示すように、当該個別予定領域A3が強調表示される。そして、当該個別予定領域A3の右側端部に仮予定時刻と、分設定キーK5及び記録キーK6とが設定され、また、当該個別予定領域A3を区切る下線の右端に、追加キーK7が設定される。
ここで、個別予定領域A3における仮予定時刻、分設定キーK5及び記録キーK6の表示予定位置に、予定(件名)が入力された場合には、図10において「7時」と表記された個別予定領域A3に示すように、これら仮予定時刻及びキーK5,K6の表示位置が表示予定位置から右側にずれる他、当該キーK5,K6が縮小表示される。これにより、個別予定領域A3における件名の入力欄が拡大され、使用者により入力された件名を大きく表示できる。
なお、本実施形態では、上記の場合に、予定時刻、分設定キーK5及び記録キーK6の表示位置調整及び縮小化を図ったが、入力された件名のサイズを調整することで、個別予定領域A3内に、入力された件名の全てが表示されるようにしてもよい。
同様に、タッチペン等により、個別予定領域A3に対して前述のアイコンC1〜C4のドラッグアンドドロップによる予定の入力操作があると、図11に示すように、当該個別予定領域A3が強調表示される。そして、当該個別予定領域A3に、ドロップされたアイコンのアイコン名(図10の例では「くすり」)と、仮予定時刻と、分設定キーK5及び記録キーK6とが設定される他、前述の追加キーK7が設定される。
そして、入力された予定の内容(件名及び仮予定時刻)は、予定記憶部566により、フラッシュメモリー52に記憶される。この際、領域位置取得部565が、当該予定が入力された個別予定領域A3の位置を取得し、当該位置に基づいて、予定の開始時刻(この時点では、仮予定時刻)を取得する。そして、予定記憶部566が、入力された内容(件名)を画像として記憶させるとともに、当該内容に関連付けて、開始時刻及び日付表示領域A11に設定された日付により示される開始日時を記憶させる。
なお、本実施形態の管理装置1は、認知症患者の利用を考慮しているため、予定の実施の時間間隔を考慮して、前述の15分ごとの選択項目を分設定パネルに設定しているが、より詳細な選択項目(例えば、1分ごとの選択項目)を設定することも可能である。
図12は、開始時刻に達した際に出力される音声及び画像の記録中の画面(記録中画面RS)の一例を示す図である。
記録キーK6は、設定された開始時刻に達した場合に、表示手段21及び音声出力手段25により通知される通知情報(通知画像及び通知音声の少なくともいずれか)を記録するためのキーである。この記録キーK6がタッチペン等により入力されると、画像及び音声によるカウントダウンが行われ、図12に示すように、通知情報記憶部567により、撮像手段23及びマイク24が動作されて、画像(動画を含む)及び音声の記録が開始されるとともに、これらを記録中であることを示す記録中画面RSが画像表示領域DAに表示される。
上段の領域RS1には、「記録中」との文字列が設定される。
中段の領域RS2には、撮像手段23による撮像画像及びマイクの絵が設定される。
下段の領域RS3には、中止キーK8及び記録完了キーK9が設定される。
記録完了キーK9が入力されると、通知情報記憶部567により、取得された通知画像及び通知音声が、対応する予定情報に関連付けて、フラッシュメモリー52に記憶される。この際、日予定表示部563により、記録中画面RSが非表示となる。
これら通知画像及び通知音声の記録が行われた予定については、当該予定が設定される個別予定領域A3に、吹き出しアイコンC5(図14参照)が設定される。この吹き出しアイコンC5が入力(押下)されると、当該通知画像及び通知音声が再生される。
また、既に予定情報が入力されている個別予定領域A3には、小さな分設定キーK5及び記録キーK6が設定される。これらキーK5,K6を入力することにより、分の再設定、並びに、通知情報の再記録を行うことができる。
図13は、追加キーK7の入力後の日予定画面DSの一例を示す図である。
図9〜図11に示した追加キーK7は、既に予定情報が入力済みの時間帯に他の予定情報を入力するために、個別予定領域A3を追加するキーである。
この追加キーK7がタッチペン等により入力されると、図9〜図11では1時間ごとに1つの個別予定領域A3が割り振られていた日予定画面DSが、図13に示すように、1時間ごとに2つの個別予定領域A3が割り振られた構成となる。すなわち、各時間帯に、個別予定領域A3が1つずつ追加される。なお、このような日予定画面DSでは、予定設定領域A2に表示される時間は略半分となる。この際、マーカーMの位置は固定されたままである。
なお、同時間帯に2つの予定が入力された後、更に追加キーK7が入力された場合には、各時間帯に個別予定領域A3が更に追加される。
図14は、カウントダウン表示がなされている日予定画面DSの一例を示す図である。
ここで、時刻判定部543により、既に入力されている直近の予定の開始時刻と、現在時刻とは監視されている。この時刻判定部543により、当該開始時刻の所定時間(本実施形態では30分)前になったと判定されると、表示制御部544の制御下で、報知部568により、図14に示すように、予定情報が設定された個別予定領域A3にカウントダウン表示CDが設定され、また、所定時間前であることを示す報知音声(例えば、予鈴)が音声出力手段25を介して出力される。
このカウントダウン表示CDには「あと○○分」との文字が設定され、当該予定の開始時刻までの時間が設定される。また、報知音声は、本実施形態では、開始時刻の30分前の他、15分前にも出力される。
図15及び図16は、開始時刻に到達した際に表示される通知画面ACの一例を示す図である。このうち、図15は、予定情報に関連付けて、通知情報としての画像が記録されている場合の通知画面AC1の一例を示す図であり、図16は、当該画像が記録されていない場合の通知画面AC2の一例を示す図である。
時刻判定部543により、既に入力されている直近の予定の開始時刻に到達したと判定された場合には、表示制御部544が予定通知系57を機能させ、図15及び図16に示す通知画面ACを表示させる。
この予定通知系57は、図3に示したように、情報有無判定部571、通知部572及び通知後記憶部573を有する。
ここで、情報有無判定部571により、通知情報が記憶されていると判定され、更に、当該通知情報に通知画像が含まれていると判定されると、通知部572が、図15に示すような通知画面AC1を表示手段21に表示させる。この通知画面AC1には、現在時刻と、開始時刻となった予定の件名(図15において「床屋」と表示された内容)と、当該予定に関連付けて記憶された通知画像(動画を含む)とが設定され、当該通知画像が再生される。なお、この通知画面AC1には、予定の件名の入力内容が画像として設定されるので、当該件名が手書き入力されたものである場合には、手書き入力された件名の画像が設定される。これにより、使用者は見慣れた手書きの文字を見ることになるので、予定の内容を把握しやすくすることができる。
また、手書き入力により件名が入力された予定の場合には、使用者により設定された画像又は定型の画像とすることができる。
また、当該通知画面AC1,AC2には、「予定表を見る」と表記された確認キーKAが設定されている。この確認キーKAが入力されると、表示制御部544が、日予定表示系56を機能させ、通知画面ACから日予定画面DSに遷移する。
なお、本実施形態では、確認情報として画像及び音声をそれぞれ取得して記憶するとしたが、これに限らず、画像及び音声のいずれかを取得及び記憶する構成であってもよい。
図17及び図18は、予定一覧画面PSの一例を示す図である。このうち、図17は、当日の予定が入力(記憶)されている場合に表示される予定一覧画面PS1を示す図であり、図18は、当日の予定が入力されていない場合に表示される予定一覧画面PS2を示す図である。
見出し領域A1に設定された一覧表示キーK1が入力されると、表示制御部544が一覧表示系58を機能させ、図17及び図18に示す予定一覧画面PS(PS1,PS2)を表示手段21に表示させる。
この一覧表示系58は、図3に示したように、予定情報判定部581、予定一覧取得部582、予定一覧表示部583、直近予定取得部584及び直近予定表示部585を有する。
ここで、予定情報判定部581により、該当する予定情報が記憶されていると判定されると、予定一覧取得部582が、当該該当する予定情報の全てを取得する。そして、予定一覧表示部583により、図17に示すような予定一覧画面PS1が表示手段21に表示される。
なお、本実施形態では、予定一覧画面PS1には、日付表示領域A11に表示された日付が開始日時に設定された全ての予定情報が設定されるとしたが、当該全ての予定情報のうち、現在時刻以降の予定情報が設定されるように構成してもよい。
図19は、月予定画面MSの一例を示す図である。
前述のように、検出手段3による検出結果に基づいて、画像表示領域DAの長手方向が水平方向に沿う状態となったと判定されると、表示制御部544は、月予定表示系59を機能させて、図19に示すような閲覧モードの月予定画面MSを表示させる。この月予定画面MSは、1月分の予定情報が含まれる画面であり、日表示画面DSで表示されていた年及び月が開始日時に含まれる予定情報を表示する画面である。
この月予定表示系59は、月予定取得部591、月予定表示部592及び予定記憶部593を有する。
この月予定画面MSは、左側に位置するカレンダー領域CAと、右側に位置する詳細領域MAとを有する。また、カレンダー領域CAは、上段に位置する月表示領域CA1と、下段に位置する日表示領域CA2とを有する。
月表示領域CA1には、表示月が設定されている他、前月の月予定画面MSに遷移するための左向きのアローAR5と、次月の月予定画面MSに遷移するための右向きのアローAR6と、前述のパネル表示キーK3とが設定されている。すなわち、アローAR5,AR6の入力操作に応じて選択された日付の月予定画面MSを表示できる。
これらマス目のうち、月予定取得部591により取得された予定情報の開始日付に対応するマス目内には、当該予定情報の件名が縮小表示される。この際、前述のアイコンC1〜C4のドラッグアンドドロップ操作により入力された予定情報については、当該アイコンを示す画像も縮小表示される。この他、現在日付に対応するマス目(図19の例では「30日」のマス目)は太線で囲まれ、使用者により選択されたマス目は強調表示される。
このうち、画面遷移キーKCが入力されると、表示制御部544により日予定表示系56が機能され、選択日付に応じた日予定画面DSに遷移される。
編集キーKBが入力されると、閲覧モードであった月予定画面MSが、予定の入力が可能な編集モードに変更される。この編集モードの月予定画面MSでは、編集キーKBに表記されていた文字が「完了」に変更される他、詳細領域MAに表示された予定情報の他の日付へのコピーが可能となる。
例えば、図20に示すように、「4月30日」の昼の「2:00」に開始日時が設定され、件名が「床屋」である予定が「5月1日」のマス目にドラッグアンドドロップされると、「5月1日」の昼の「2:00」に開始日時が設定され、件名が「床屋」である予定が新たに追加される。
また、消去キーKDが入力されると、対応する予定が削除される。
図21は、携帯端末9を示す模式図である。
携帯端末9は、前述の管理装置1から予定情報を取得し、開始時刻となった予定情報の内容を使用者に通知する。この携帯端末9は、前述のように、管理装置1とともに、スケジュール管理システム10を構成する。このようなスケジュール管理システム10では、予定情報の入力は管理装置1により行われ、当該予定情報の通知は管理装置1及び携帯端末9により行われる。このような携帯端末9は、本実施形態では、図21に示すように、腕時計のように、端末本体91と、当該端末本体91に取り付けられるバンドBとを有する。
図22は、端末本体91の構成を示すブロック図である。
端末本体91は、前述の管理装置1と通信して、当該管理装置1に記憶された予定情報を受信し、当該予定情報を使用者に報知する。この端末本体91は、図22に示すように、表示手段92、音声出力手段93、通信手段94及び制御手段95を有する他、電力を供給するバッテリー(図示省略)を有する。
通信手段94は、制御手段95の制御下で管理装置1と通信して、当該管理装置1との間でデータの送受信を行う。なお、本実施形態では、通信手段94は、管理装置1とアドホックモードで通信する構成であるが、これに限らず、インフラストラクチャモードで通信する構成としてもよい。
フラッシュメモリー97は、制御手段95の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶する。また、フラッシュメモリー97は、通信手段94を介して管理装置1から取得された予定情報を記憶する。すなわち、フラッシュメモリー97は、端末側の記憶手段である。
RAM98は、CPU96のワークメモリーである。
このようなCPU96は、フラッシュメモリー97に記憶された各種プログラム及びデータを処理することにより、通信制御部961、計時部962、情報記憶部963、日時判定部964及び情報出力部965を有する。
計時部962は、現在日時を計時する。
情報記憶部963は、通信手段94を介して管理装置1から取得された予定情報及び通知情報を取得して、当該各情報をフラッシュメモリー97に記憶させる。
日時判定部964は、計時部962により計時される現在日時に基づいて、フラッシュメモリー97に記憶された予定情報のうち、開始日時となった予定情報があるか否かを判定する。
このような携帯端末9によれば、携帯端末9を持ち歩いていれば、管理装置1から離れた場所に居ても、開始時刻となった予定が通知される。
以上、説明した本実施形態に係る管理装置1によれば、以下の効果がある。
検出手段3の検出結果に基づく傾き判定部542の判定結果に応じて、表示制御部544が、日予定画面DSを表示させる日予定表示部563と、月予定画面MSを表示させる月予定表示部592とのいずれかを機能させる。これによれば、スケジュール管理装置1を傾斜させて姿勢を変えることで、予定情報の1月分の表示と1日分の表示とを切り替えることができる。従って、不慣れな使用者や、認知症患者が利用する場合であっても、予定情報の表示切替を簡易に行うことができる。
これによれば、縦長の画像表示領域DAで1日分の予定情報を表示するので、認知症患者にとって、予定を把握しやすい日予定画面DS、すなわち、予定情報が時系列に沿って上から下に並んだ日予定画面DSを表示できる。
また、画像表示領域DAが横長となる場合に月予定画面MSが表示される。これによれば、カレンダー領域CA及び詳細領域MAを左右に配置することができ、操作性の高い月予定画面MSを構成できる他、予定情報を把握しやすい月予定画面MSを構成できる。
また、使用者により手書き入力された時刻を解析し、得られた時刻データを開始時刻として取得する場合には、解析精度によっては誤った時刻が取得されてしまう場合がある。これに対し、開始時刻における時は、予定が入力された個別予定領域A3の位置から取得され、また、当該開始時刻における分は、分設定パネルから選択されて取得されるので、正しい開始時刻を取得できる。
また、選択された日付に対応する予定情報がない場合に、直近予定取得部584により、当該日付以降で最も早い日時の予定情報が取得され、直近予定表示部585により、取得された予定情報を含む予定一覧画面PS2が表示される。これによれば、直近の予定情報が表示されるので、当該予定情報を確認でき、予定の見落としを抑制できる。
これによれば、例えば、使用者や予定の入力者の姿、移動先の場所、或いは、飲むべき薬等を予め撮像しておくことで、これらの通知画像を表示できる。従って、使用者に予定の開始日時となったことを印象強く伝えることができ、当該開始日時に達したことを把握させやすくすることができる他、予定の内容を使用者に印象付けることができる。
また、管理装置1を認知症患者が利用する場合には、予定情報の入力は、介護者が行う場合が多い。このため、当該介護者が予定情報の入力とともに通知画像及び通知音声の記録を行うことにより、これらを個別に行う場合に比べ、当該予定を通知させるための入力操作を簡易に行うことができる。
これによれば、当該関連する画像を単に表示するだけでなく、画面が揺動するように表示されることにより、通知画像が記憶されていない場合であっても使用者に注意喚起を図ることができる。従って、予定の開始日時となったことを使用者が把握しやすくすることができる。
なお、本実施形態に係る管理装置1では、画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態から、左右に所定角度(例えば、45°以上135°未満の角度)傾けて水平に沿う状態になると、表示制御部544の制御下で、月予定表示系59により月予定画面MSが表示されるとした。また、当該状態から画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態になると、表示制御部544の制御下で、日予定表示系56により日予定画面DSが表示されるとした。しかしながら、これに限らず、表示手段21の表示面の傾斜状態に基づいて、日予定画面と月予定画面との表示切替を行うようにしてもよい。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
図23は、スケジュール管理装置1Aを示す斜視図である。また、図24は、当該管理装置1Aを構成する装置本体1A1及びスタンド1A2の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るスケジュール管理装置1Aは、図23及び図24に示すように、前述の管理装置1と同様の構成を備える装置本体1A1と、当該装置本体1A1が載置されるスタンド1A2とを有し、当該装置本体1A1とスタンド1A2とは、互いにデータの送受信が可能となっている。
このうち、装置本体1A1は、検出手段3を備えていない他は、前述の管理装置1と同様の構成を有する。なお、装置本体1A1が備える通信手段4は、前述の携帯端末9の他、スタンド1A2と通信接続する。また、装置本体1A1が備える制御手段5の表示制御部544(同様の構成を有する管理装置1の制御手段5について説明した図3参照)は、スタンド1A2から受信される当該装置本体1A1の傾斜状態に基づいて、画面の表示切替を行う。
検出手段6は、装置本体1A1の傾斜状態(姿勢)を検出する。すなわち、検出手段6は、装置本体1A1の縦置き状態(画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態)と、横置き状態(当該長手方向が水平方向に沿う状態)とを検出する。このような検出手段6は、例えば、装置本体1A1が縦置き状態である場合に、当該装置本体1A1を検出せず、横置き状態である場合に当該装置本体1A1を検出するスイッチやフォトセンサー等により構成できる。
なお、スタンド1A2に、装置本体1A1に電力を供給する電力供給手段を設け、クレードルとして構成することも可能である。
すなわち、スタンド1A2への装置本体1A1の載置状態に応じて、日予定画面DS及び時間外画面TSと、月予定画面MSとの表示切替を行うことができる。従って、前述の管理装置1と同様に、操作に不慣れな使用者や、認知症患者が利用する場合であっても、予定情報の表示切替を簡易に行うことができる。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、表示制御部544は、画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う場合には日予定画面DSを表示させ、当該長手方向が水平方向に沿う場合には月予定画面MSを表示させたが、本発明はこれに限らない。例えば、当該長手方向が水平方向に沿う場合に日予定画面DSを表示させ、鉛直方向に沿う場合に月予定画面MSを表示させてもよい。更に、筐体の姿勢変更を検出することができれば、当該姿勢変更は、どの方向に対するものでもよい。
また、アローAR3,AR4が入力されない限り、日予定画面DSにおいてマーカーMの位置は固定されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、1画面の予定設定領域A2に活動時間帯に応じた1日分の個別予定領域A3を設定することができれば、当該マーカーMが時間経過とともに移動して、現在時刻に応じた個別予定領域A3を指し示すように構成してもよい。
前記各実施形態では、既に入力された予定情報が設定された日予定画面DS及び月予定画面MSにて、新たな予定情報を入力可能としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、予定情報を入力するための予定入力画面を別途表示するようにしてもよい。
前記実施形態では、通知部572は、一定時間、通知画面AC2が揺動するように当該通知画面ACを表示するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該通知画面AC2を揺動させずに表示してもよい。
前記各実施形態では、ソフトウェアキーとして各種キーK1〜K9、KA〜KDを設けたが、本発明はこれに限らず、物理的なキー(ボタン)により構成してもよい。
また、月予定画面MSにおいても、左側にカレンダー領域CAを、右側に詳細領域MAを配置したが、これらを上下に配置してもよく、レイアウトは適宜変更可能である。
Claims (6)
- 予定を表示するスケジュール管理装置であって、
正面矩形状で薄板状に形成された筐体と、
前記筐体の正面に位置する表示手段と、
予定の件名及び開始日時が含まれる予定情報を記憶する記憶手段と、
前記筐体の傾斜状態を検出する検出手段と、
当該スケジュール管理装置を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記表示手段に1月分の前記予定情報を表示させる月予定表示部と、
前記表示手段に1日分の前記予定情報を表示させる日予定表示部と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記月予定表示部及び前記日予定表示部のいずれかを機能させる表示制御部と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。 - 請求項1に記載のスケジュール管理装置において、
前記表示手段は、長方形状の画像表示領域を有し、
前記検出手段は、前記画像表示領域の長手方向が水平方向に沿う状態と、当該長手方向が鉛直方向に沿う状態とを検出し、
前記表示制御部は、
前記画像表示領域の長手方向が水平方向に沿う場合に、前記月予定表示部を機能させ、
前記画像表示領域の長手方向が鉛直方向に沿う場合に、前記日予定表示部を機能させる
ことを特徴とするスケジュール管理装置。 - 請求項1に記載のスケジュール管理装置において、
前記検出手段は、前記表示手段の表示面が水平面に沿う状態と、当該表示面が鉛直面に沿う状態とを検出し、
前記表示制御部は、
前記表示手段の表示面が水平面に沿う場合に、前記日予定表示部を機能させ、
前記表示手段の表示面が鉛直面に沿う場合に、前記月予定表示部を機能させる
ことを特徴とするスケジュール管理装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のスケジュール管理装置において、
入力手段を備え、
前記制御手段は、
前記入力手段に対する入力操作に応じて設定された年及び月が前記開始日時に含まれる前記予定情報を前記記憶手段から取得する月予定取得部と、
前記入力手段に対する入力操作に応じて設定された年、月及び日が前記開始日時に含まれる前記予定情報を前記記憶手段から取得する日予定取得部と、を有し、
前記月予定表示部は、前記月予定取得部により取得された前記予定情報を表示させ、
前記日予定表示部は、前記日予定取得部により取得された前記予定情報を表示させる
ことを特徴とするスケジュール管理装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のスケジュール管理装置において、
画面の表示切替を行う切替ボタンを有し、
前記表示制御部は、前記切替ボタンが入力されると、前記予定情報を入力可能な入力画面と、設定された日付の前記予定情報が一覧表示される予定一覧画面とを切り替える
ことを特徴とするスケジュール管理装置。 - 予定を表示する装置本体と、
当該装置本体が載置されるスタンドと、を備え、
前記装置本体は、
正面矩形状で薄板状に形成された筐体と、
前記筐体の正面に位置する表示手段と、
予定の件名及び開始日時が含まれる予定情報を記憶する記憶手段と、
当該装置本体を制御する制御手段と、を備え、
前記スタンドは、
前記装置本体の傾斜状態を検出する検出手段と、
検出された前記傾斜状態を前記装置本体に送信する送信手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記表示手段に1月分の前記予定情報を表示させる月予定表示部と、
前記表示手段に1日分の前記予定情報を表示させる日予定表示部と、
前記スタンドから受信された前記検出手段による検出結果に基づいて、前記月予定表示部及び前記日予定表示部のいずれかを機能させる表示制御部と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
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