JP2012089604A - 熱電変換素子及びその製造方法、並びに熱電変換ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】熱電変換効率の高い熱電変換素子を提供する。
【解決手段】熱熱電変換素子1は、p型半導体3と、n型半導体4と、p型半導体3の一方の端部とn型半導体4の一方の端部を電気的に接続する導電材2と、p型半導体3の他方の端部に電気的に接続された第1電極5と、n型半導体4の他方の端部に電気的に接続された第2電極6と、p型半導体3及びn型半導体4の他方の端部側に、第1電極5及び第2電極6の外側に配された絶縁材7とを備える。p型半導体及びn型半導体は、それぞれ、半導体材料と、半導体材料の表面に付着したドーパントと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱を電気に変換する、又は電気を熱に変換する熱電変換素子及びその製造方法に関する。また、本発明は、複数の該熱電変換素子を有する熱電変換ユニットに関する。
近年の技術の発展に伴い、Bi、Te、Pbなどの重金属を熱電変換素子に用いて、巨大施設での発生熱を、電力に還元する発電装置が開発されている。例えば、特許文献1には、熱電発電モジュールの熱電素子がビスマスもしくはテルルを含むことが記載されている。熱電変換素子の動作は、温度差にして数百度にいたる環境で行われている。
非特許文献1には、熱電素子の構造を三次元から二次元にすると、計算上、熱電変換効率が向上することが指摘されている。現在、更なる熱電変換効率向上を目指し、素材の選択、低次元構造の実現の両方の方向で研究が進んでいる。これに関して、例えば、特許文献2には、性能指数を増加させるために、熱電物質をナノワイヤ化した熱電変換材料が開示されている。特許文献2に記載の熱電変換材料は、柱状構造体を有し、該柱状構造体は、第一の成分(Al)を含み構成される柱状物質が該第一の成分と共晶を形成し得る第二の成分(Si又はGe)を含み構成される部材中に分散している構造体から該柱状物質を除去して形成される柱状の空孔を有する多孔体と、該多孔体の該空孔内に導入された熱電変換可能な半導体材料(BiTe)とを有する。
特開2010−157643号公報 特開2004−193526号公報
L. D. Hicks and M. S. Dresselhaus, Effect of quantum-well structures on the thermoelectric figure of merit, Physical Review B, 47, 19, 12727-12731 (1993)
以下の分析は、本発明の観点から与えられる。
現在、熱電変換素子が巨大施設だけでなく、人体向けセンサー応用に対応できるように、数十度程度の温度差で稼動する熱電変換素子の実用化が研究されている。
特許文献1及び特許文献2に記載の熱電変換素子にあるように、現在、熱電材料としては、BiTeやPbTeが使用されている。しかしながら、これらの熱電材料に使用されている元素は毒性が強い。そのため、人体向けセンサーに適用することが困難であると共に、巨大施設に使用されている場合であっても、その安全性管理に多大なコストを必要としている。さらに、特許文献2に記載の熱電変換材料においては、BiTeの幅をナノメートルオーダーにする必要があり、製造コストが高くなってしまう。
非特許文献1に記載の技術においては、下記に示す熱電変換素子の性能評価指数の数1において、κの下がりの割合がGの下がりの割合を上回れば、性能指数Zが上がることになる。非特許文献1に記載の性能指数Zを示す式9)と16)を比較し、実際のパラメータを適用すれば、3次元構造より2次元構造の性能指数の方が高いことがわかる。一方、さらに次元の低い1次元構造において熱伝導率κが下がる理由は、熱の伝播を担う媒体である材料の格子振動の振動モードが少なくなるために、熱量の伝播速度が下がるためである。同様に、電子・正孔伝導に関しても電子のエネルギーバンド数が伝導帯と価電子帯で少なくなるが、電子・正孔の波数変化に対するエネルギー変化(バンド分散)が高くなる場合には、伝導度の下がりは少ないことが期待される。しかしながら、これまで研究されている材料で実際に効果的な性能評価指数Zの増大を得るためには、室温では半導体の幅をナノメートルオーダーにする必要があり、製造コストが高くなってしまう。そこで、下記数1におけるゼーベック係数Sを増大させることが望まれている。
また、一般に、電子の移動度の高い物質は熱の伝導度も高くなる傾向にあるので、熱電変換素子における電子の移動度と熱の伝導度の差が少ない。したがって、現在実用されている熱電変換素子においては、安定に熱電変換動作を実現できる温度差が数百度と非常に大きな温度差が必要とされている。
本発明の第1視点によれば、p型半導体と、n型半導体と、p型半導体とn型半導体とを電気的に接続する導電材と、を備える熱電変換素子が提供される。p型半導体及びn型半導体は、それぞれ、半導体材料と、半導体材料の表面に付着したドーパントと、を有する。
本発明の第2視点によれば、上記第2視点に係る熱電変換素子を複数備える熱電変換ユニットが提供される。複数のp型半導体及びn型半導体は、それぞれ、温度勾配方向に沿って配列されている。
本発明の第3視点によれば、導電材を準備する工程と、導電材上に、キャリアの伝導方向が一次元方向となるような構造を有する半導体材料を少なくとも2つ形成する工程と、一方の半導体材料の表面にドーパントを付着させ、p型半導体を形成する工程と、他方の半導体材料の表面にドーパントを付着させ、n型半導体を形成する工程と、p型半導体に第1電極を形成する工程と、n型半導体に第2電極を形成する工程と、を含む熱電変換素子の製造方法が提供される。
本発明は、以下の効果のうち少なくとも1つを有する。
本発明の第1〜第3視点においては、キャリアの伝播方向を一次元方向とすると共に、音響フォノンの伝播速度を低下させている。これにより、高い熱電変換効率を得ることができる。
本発明第1〜第3視点においては、毒性の高い物質を半導体に含有させないことができる。これにより、高い安全性を得ることができると共に、管理コストを低減することができる。
本発明の第2視点においては、全体の温度差を大きくすることができる。これにより、発生電流量を増大させることができる。
本発明の第1実施形態に係る熱電変換素子の概念図。 p型半導体3及びn型半導体4の例を示す概念図。 熱電変換素子の半導体を一次元構造とした場合の電子の状態密度の模式図。 熱電変換素子の半導体を一次元構造とした場合の電子の状態密度の模式図。 音響フォノンの伝播を説明するための一次元構造の半導体の概念図。 熱電変換素子の製造方法を説明するための概略工程図。 熱電変換素子の製造方法を説明するための概略工程図。 熱電変換素子の製造方法を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る熱電変換ユニットの概念図。 本発明の第3実施形態に係る熱電変換ユニットの概念図。
上記各視点の好ましい形態を以下に記載する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、半導体材料の表面におけるドーパントの配列は、p型半導体及びn型半導体の表面を伝播する音響フォノンの伝播速度が低下するような不規則性を有する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、p型半導体及びn型半導体のフェルミ準位が状態密度のピークにある。
上記第1視点の好ましい形態によれば、p型半導体及びn型半導体は、キャリアの伝導方向が一次元方向となるような構造を有する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、熱電変換素子は、p型半導体に電気的に接続された第1電極と、n型半導体に電気的に接続された第2電極と、絶縁材と、をさらに備える。導電材は、p型半導体及びn型半導体の一方の端部に配される。第1電極は、p型半導体の他方の端部に配される。第2電極は、n型半導体の他方の端部に配される。絶縁材は、第1電極及び第2電極の外側に配される。
上記第2視点の好ましい形態によれば、熱電変換素子が積み重ねられ、隣接する熱電変換素子は、上側の熱電変換素子の絶縁材と下側の熱電変換素子の導電材とが対向するように積み重ねられている。
上記第2視点の好ましい形態によれば、熱電変換ユニットは、熱電変換素子が積み重ねられたスタックを複数有する。複数のスタックが直列的に配列されている。
上記第3視点の好ましい形態によれば、p型半導体を形成する工程及びn型半導体を形成する工程において、2つの半導体材料の間に、ドーパントをいずれかの半導体材料に誘導するための遮断壁を形成し、p型ドーパント又はn型ドーパントを半導体材料に付着させる。
本発明の第1実施形態に係る熱電変換素子1について説明する。図1に、本発明の第1実施形態に係る熱電変換素子1の概念図を示す。熱電変換素子1は、p型半導体3と、n型半導体4と、p型半導体3の一方の端部とn型半導体4の一方の端部を電気的に接続する導電材2と、p型半導体3の他方の端部に電気的に接続された第1電極5と、n型半導体4の他方の端部に電気的に接続された第2電極6と、p型半導体3及びn型半導体4の他方の端部側に、第1電極5及び第2電極6の外側に配された絶縁材7と、を備える。熱電変換素子1で発生させた電流は第1電極5及び第2電極6から取り出される。
熱電材料となるp型半導体3及びn型半導体4の幅は、p型半導体3及びn型半導体4がいわゆる一次元構造体となるように、数ナノメートルとなるように形成する。これにより、電子の量子状態を擬一次元にすることができる。ここでいう「一次元」とは、電子の伝導方向において、長距離方向が確保されている次元数を意味する。図2に、p型半導体3及びn型半導体4の例を示す概念図を示す。熱電変換素子1における半導体3,4は、図2(a)に示すように1つの構造体であってもよいし、図2(b)に示すように、複数の構造体、例えばナノワイヤやナノチューブの集合体であってもよい。
熱電材料となるp型半導体3及びn型半導体4には、重金属が含有されていないと好ましい。ここでいう重金属とは、周期表5列目以下の元素(すなわちルビジウムRb以上の原子量を有する元素)である。p型半導体3及びn型半導体4の半導体材料としては、シリコンや炭素系材料を使用することができ、特に炭素系材料を用いると好ましい。炭素系材料の例としては、例えば、ダイヤモンド、グラフェン、カーボンナノチューブ類が挙げられる。炭素系材料は、高融点を有すると共に、ナノオーダーのサイズに形成しても化学的・機械的に安定であるので、デバイスとしての信頼性を高くすることができる。また、カーボンナノチューブ類は、ナノオーダーサイズに加工する必要がないという利点も有する。ここで、カーボンナノチューブ類とは、シングルウォールナノチューブ(SWNT)、ダブルウォールナノチューブ(DWNT)、マルチウォールナノチューブ(MWNT)、カーボンナノホーン等、筒状部分を有する炭素材料のことをいう。
半導体材料をp型半導体3又はn型半導体4にするためのドーパントは、半導体材料の構成元素の原子番号に近い元素を使用すると好ましい。ドーパントとしては、例えば炭化水素有機化合物を使用することができる。p型半導体3を形成するためのドーパントとしては、例えば、テトラシアノキノジメタン(TCNQ;tetracyanoquinodimethane)を使用することができる。n型半導体4を形成するためのドーパントとしては、例えば、テトラチアフルバレン(TTF;Tetrathiafulvalene)を使用することができる。
半導体材料へのドーパントのドープ程度は、半導体材料の表面に付着させるにとどめるようにすると好ましい。すなわち、ドーパントを半導体材料の内部に注入させないようにすると好ましい。また、ドーパントは、半導体材料の表面上において、周期性をもって配列しないようにすると好ましい。すなわち、ドーパントを半導体材料の表面にランダムに付着させると好ましい。
p型半導体3及びn型半導体4において、ドーパントが不規則的に付着しているかどうかは、p型半導体3及びn型半導体4の表面の電子線回折を測定することによって判断することができる。例えば、電子線回折の撮像スクリーンにパターンが検出されないと好ましい。この場合、ドーパントが周期性無く半導体材料表面に付着していることが示される。したがって、ドーパントは、電子線回折の撮像スクリーンにパターンが検出されないように半導体材料に付着させると好ましい。
ドーパントが半導体材料の表面に付着したのみであっても、半導体材料の幅はナノメートルオーダーであるので、キャリア(正孔又は電子)は、半導体材料の内部にまで浸透することができる。これにより、半導体材料は半導体の性質を有することになる。
ドーパントを半導体材料の表面に付着させるにとどめると、キャリアを放出し、帯電したドーパントは、半導体材料の表面のみに存在することになる。これにより、帯電したドーパントが電子及び正孔の移動を阻害する影響を低減することができる。すなわち、p型半導体3及びn型半導体4内部における電子及び正孔の移動度は、表面に存在する帯電したドーパントによって低減されにくくなる。
一方、熱の伝導を担う音響フォノンは、p型半導体3及びn型半導体4の外面を伝播する。しかし、p型半導体3及びn型半導体4の外面には、ドーパントが不規則に付着しているので、これにより音響フォノンの伝播速度が著しく低下させられる。
したがって、本発明の熱電変換素子1においては、高い熱電変換効率を得ることができる。例えば、熱電変換に必要な温度差を100℃未満とすることができる。
導電材2と半導体3,4との接触抵抗は低いと好ましい。導電材2の材料は、特に限定されるものではなく、例えば、金、銅等を使用することができる。
絶縁材7と第1電極5及び第2電極6とは、電気的接触がなくてもかまわない。絶縁材7は、下記第2実施形態及び第3実施形態のように熱電変換素子1をスタックする場合に、熱電変換素子1間の短絡を防止することができる。絶縁材7としては、例えば、バンドギャップが5eV以上の材料が好ましく、例えばガラスを用いることができる。
熱電変換素子1は、導電材2と絶縁材7の間に、p型半導体3及びn型半導体4を支持するための基板をさらに有してもよい。
以下に、本発明の熱電変換素子1の動作についてより詳細に説明する。
図1に示すような熱電変換素子1において、高性能の熱電変換を達成するためには、導電材2を高温とし、絶縁材7を低温とし、それぞれの半導体において十分な温度勾配を確保することにより、それぞれ正孔と電子のキャリアの熱拡散による移動を得る必要がある。
熱電変換素子1の性能は、以下の式で表される性能評価指数Zで評価することができる。ここで、Sは熱電能(ゼーベック係数)、Gは電子・正孔の伝導率(電気伝導率)、κは熱伝導率である。実測の都合上、この性能評価指数Zに温度Tをかけたものが測定され、この無次元量が1を超えれば優良な熱電交換性能を持つとされている。
Figure 2012089604
図3及び図4に、図1に示す熱電変換素子1の半導体を一次元構造とした場合の電子の状態密度の模式図を示す。図3に示す電子のエネルギー状態密度を見ると、一次元性のバンド分散を持つ材料では、あるエネルギー準位に対して状態密度にピークが生じる。この物質に不純物をドープすると、図4に示すように、そのドープ濃度に依存してフェルミ準位の位置が、状態密度が最大になった点を横切ることがしばしば生じる。n型ドープの場合には電子(p型ドープの場合には正孔)の状態密度が最大になった場所にフェルミ準位がある場合には、上記式におけるゼーベック係数Sが1桁増大する。理想的な理論計算によると2桁増大させることも可能であるが、実際の材料ではフェルミ準位の状態密度が増大すると、自発的に半導体部分の結晶を構成する原子配置が変化して状態密度の増大が抑制されるので、増大は1桁におさまる。
図5に、音響フォノンの伝播を説明するための一次元構造の半導体の概念図を示す。図5(b)は、半導体材料の表面にドーパントを付着させていない状態、すなわち半導体3,4の表面が清浄な状態である場合を示す。図5(a)は、半導体材料の表面にドーパントを付着させた状態を示す。半導体3,4の表面にドーパントが付着していない場合には、図5(b)のように、熱の伝導を担う音響フォノンは、ドーパントに妨害されることなく速く伝播することになる。一方、半導体3,4の表面に不規則にドーパントが付着している場合には、格子のなす周期的構造が乱されるので、音響フォノンが散乱され、伝播速度が著しく低下する。一般に、n型ドーパントである分子又はp型ドーパントである分子を、図4のようにフェルミ準位が状態密度のピーク位置にまで変化するまでの量を付着させると、一次元の長手方向50Åの範囲に、概算で平均一個の分子が付着されていることになる。音響フォノンは清浄表面では通常の材料で1000Åの距離を弾道的にすすむことが出来るが、その弾道距離が50Åに縮むので、伝導度κは約20分の1に低下すると概算見積もりすることができる。
したがって、ゼーベック係数Sが10倍、κが20分の1ということで、上記数1によれば、性能指数Zは200倍に最大で向上するという概算になる。ただし、実際には、乱雑に付着させたはずのドーパント分子が、自己組織化により自発的な周期を構成したり、ドーパント分子を構成する元素の原子量と、半導体材料を構成する元素の原子量に差がある場合には(例えば、CとSi程度の差)、ドーパント分子と半導体との間での原子振動の散乱が少なくなる。これを見積もると、先ほどの音響フォノンの伝播距離が100Åから300Å程度にまで復帰する可能性もあるので、性能指数の増大が20倍から7倍程度に抑えられる可能性もある。したがって、このような抑制を防ぐには、ドーパント分子の元素の原子番号と、半導体材料の構成元素に原子番号が近いものを選択することが望ましい。例えば、ドーパントが炭化水素有機分子である場合、半導体材料は、炭素系材料、例えばダイヤモンド、グラフェン、ナノチューブであると好ましい。
次に、本発明の第1実施形態に係る熱電変換素子1の製造方法について説明する。図6〜図8に、熱電変換素子の製造方法を説明するための概略工程図を示す。
まず、導電材2に、触媒8(例えば遷移金属)を蒸着する(図6(a))。次に、CVD等の技術を用いて導電材2の触媒8上に、p型半導体となる半導体材料3A及びn型半導体となる半導体材料4Aを形成する(図6(b))。半導体材料3A,4Aは、上述のように、一次元構造に形成する。
次に、半導体材料3A,4Aに、p型ドーパント及びn型ドーパントのうちの一方のみを付着させるために、半導体材料3A,4A間に遮断壁9を形成する(図7(c))。遮断壁9の材料は、ドーパントが表面に付着しないもの、又は付着しても加熱によりすぐ除去できるものが好ましい。遮断壁9としては、例えば、表面を研磨した金属材料を使用することができる。次に、p型ドーパントを一方の半導体材料3Aに付着させ、n型ドーパントを他方の半導体材料4Aに付着させる。反応容器内の圧力を133Pa(1Torr)程度に下げると、ドーパントガスは分子ビームと化す。このビームの軌道と遮断壁9の配置をたくみに調節することで、半導体材料3A,4Aに、p型のみ、n型のみのドーパント分子ビームの照射が可能となる。これにより、ドーパントは、半導体材料3A,4Aの表面に不規則的に付着する。
フェルミ準位を状態密度のピーク位置に合わせるようにドーパントの付着量を調節するためには、ドーパントを付着させながら、半導体部分の光吸収測定を実施する。この場合、状態密度の占有部分のピーク位置から、非占有部分へのピーク位置の間に見えていた光吸収ピークの消失の瞬間が、フェルミ準位が状態密度のピーク位置に来た瞬間と一致することになる。
次に、導電材2とは反対側の半導体3,4の先端に電極材料を蒸着させ、第1電極5及び第2電極6を形成する(図7(d))。
次に、第1電極5及び第2電極6上に絶縁材7をかぶせる。これにより、熱電変換素子1を製造することができる(図8(e))。
次に、本発明の第2実施形態に係る熱電変換ユニットについて説明する。図9に、本発明の第2実施形態に係る熱電変換ユニットの概念図を示す。
熱電変換ユニット10は、複数の第1実施形態に係る熱電変換素子1を有する。複数の熱電変換素子1は、導電材2と絶縁材7が対向するように並列的に積み重ねられてされている。すなわち、複数の熱電変換素子1は、半導体3,4が温度勾配が生じる方向に沿って配列するようにスタックされている。1つのスタックにおいては、各第1電極5は、他の熱電変換素子1の第1電極5と電気的に接続され、各第2電極6は、他の熱電変換素子1の第2電極6と電気的に接続される。このため、p型半導体3とn型半導体4は、1つのスタックにおいて、直線状に(同じ側に)配列されると好ましい。
絶縁材7は、熱電変換素子1を積み重ねた場合に、一方の熱電変換素子の電極5,6と、他方の熱電変換素子の導電材2とが短絡することを防止することができる。
第2実施形態によれば、1つの発電変換素子当たりの発電量が小さくとも、全体として発電量を大きくすることができる。1つの熱電変換素子1において、半導体部分で温度勾配が生じるが、半導体部分をシームレスに成長させるには可能な長さに限りがあり(熱電変換素子における半導体にシームが存在すると、電気伝導が遮断され、発電が阻害されてしまう。)、その限られた長さで得られる温度差は数ミリKとなることも考えられる。数K程度の温度差では、発生する電流(キャリア密度)の増大は見込めない。そこで、図9のようにスタックすることで、熱電変換素子1個あたりの温度差を稼ぐことができなくても、ユニット全体として温度勾配を大きくすることができ、スタックされた熱電変換素子1の両電極から並列にキャリアを取り出すことで電流量を増やすことができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る熱電変換ユニットについて説明する。図10に、本発明の第3実施形態に係る熱電変換ユニットの概念図を示す。
熱電変換素子100は、複数の熱電変換素子1が積み重ねられたスタック(第2実施形態に係る熱電変換ユニットに相当)10を複数備える。複数のスタック10は、直列的に配列させてもよい。この場合、中央のスタック10における熱電変換素子1において、p型半導体3と接触する第1電極5は、左側に隣接するスタック10における熱電変換素子1の第2電極6と電気的に接続される。また、n型半導体4と接触する第2電極6は、右側に隣接するスタック10における熱電変換素子1の第1電極5と電気的に接続される。
発生電位は、p型、n型準位差によって決定される。実際には熱電変換素子1あたり発生電位は数十meVであることもある。この場合に、図9のスタックを更に直列に実装することにより発生電圧を増大させることができる。
本発明の熱電変換素子及びその製造方法並びに熱電変換ユニットは、上記実施形態に基づいて説明されているが、上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、上記実施形態に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができることはいうまでもない。また、本発明の請求の範囲の枠内において、種々の開示要素の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
本発明のさらなる課題、目的及び展開形態は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の記載には限定されない。
(付記1)
p型半導体と、
n型半導体と、
前記p型半導体と前記n型半導体とを電気的に接続する導電材と、を備え、
前記p型半導体及び前記n型半導体は、それぞれ、半導体材料と、前記半導体材料の表面に付着したドーパントと、を有することを特徴とする熱電変換素子。
(付記2)
前記半導体材料の表面における前記ドーパントの配列は、前記p型半導体及び前記n型半導体の表面を伝播する音響フォノンの伝播速度が低下するような不規則性を有することを特徴とする付記1に記載の熱電変換素子。
(付記3)
前記p型半導体及び前記n型半導体のフェルミ準位が状態密度のピークにあることを特徴とする付記1又は2に記載の熱電変換素子。
(付記4)
前記p型半導体及び前記n型半導体は、キャリアの伝導方向が一次元方向となるような構造を有することを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の熱電変換素子。
(付記5)
前記半導体材料は、シリコン、カーボンナノチューブ類、ダイヤモンド及びグラフェンを含む群から選択される少なくとも1つの材料であることを特徴とする付記1〜4のいずれか一項に記載の熱電変換素子。
(付記6)
前記ドーパントは、有機化合物であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の熱電変換素子。
(付記7)
前記p型半導体に電気的に接続された第1電極と、
前記n型半導体に電気的に接続された第2電極と、
絶縁材と、をさらに備え、
前記導電材は、前記p型半導体及び前記n型半導体の一方の端部に配され、
前記第1電極は、前記p型半導体の他方の端部に配され、
前記第2電極は、前記n型半導体の他方の端部に配され、
前記絶縁材は、前記第1電極及び前記第2電極の外側に配されていることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の熱電変換素子。
(付記8)
付記1〜7のいずれか一項に記載の熱電変換素子を複数備え、
複数の前記p型半導体及び前記n型半導体は、それぞれ、温度勾配方向に沿って配列されていることを特徴とする熱電変換ユニット。
(付記9)
付記7に記載の熱電変換素子が積み重ねられ、
隣接する前記熱電変換素子は、上側の熱電変換素子の前記絶縁材と下側の前記熱電変換素子の前記導電材とが対向するように積み重ねられていることを特徴とする付記8に記載の熱電変換ユニット。
(付記10)
前記熱電変換素子が積み重ねられたスタックを複数有し、
複数の前記スタックが直列的に配列されていることを特徴とする付記9に記載の熱電変換ユニット。
(付記11)
複数の前記熱電変換素子のうち少なくとも1つの熱電変換素子において、
前記第1電極が、一方の側に隣接するスタックにおける少なくとも1つの熱電変換素子の第2電極と電気的に接続され、
前記第2電極は、他方の側に隣接するスタックにおける少なくとも1つの熱電変換素子の第1電極と電気的に接続されていることを特徴とする付記10に記載の熱電変換ユニット。
(付記12)
導電材を準備する工程と、
前記導電材上に、キャリアの伝導方向が一次元方向となるような構造を有する半導体材料を少なくとも2つ形成する工程と、
一方の半導体材料の表面にドーパントを付着させ、p型半導体を形成する工程と、
他方の半導体材料の表面にドーパントを付着させ、n型半導体を形成する工程と、
前記p型半導体に第1電極を形成する工程と、
前記n型半導体に第2電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
(付記13)
前記p型半導体を形成する工程及び前記n型半導体を形成する工程において、
2つの前記半導体材料の間に、ドーパントをいずれかの半導体材料に誘導するための遮断壁を形成し、p型ドーパント又はn型ドーパントを前記半導体材料に付着させることを特徴とする付記12に記載の熱電変換素子の製造方法。
(付記14)
光吸収測定を行いながら、前記p型半導体及び前記n型半導体のフェルミ準位が状態密度のピーク位置に合うように、前記ドーパントを前記半導体材料に付着させることを特徴とする付記12又は13に記載の熱電変換素子の製造方法。
1 熱電変換素子
2 導電材
3 p型半導体
3A 半導体材料
4 n型半導体
4A 半導体材料
5 第1電極
6 第2電極
7 絶縁材
8 触媒
9 遮断壁
10 熱電変換ユニット(スタック)
100 熱電変換ユニット

Claims (10)

  1. p型半導体と、
    n型半導体と、
    前記p型半導体と前記n型半導体とを電気的に接続する導電材と、を備え、
    前記p型半導体及び前記n型半導体は、それぞれ、半導体材料と、前記半導体材料の表面に付着したドーパントと、を有することを特徴とする熱電変換素子。
  2. 前記半導体材料の表面における前記ドーパントの配列は、前記p型半導体及び前記n型半導体の表面を伝播する音響フォノンの伝播速度が低下するような不規則性を有することを特徴とする請求項1に記載の熱電変換素子。
  3. 前記p型半導体及び前記n型半導体のフェルミ準位が状態密度のピークにあることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱電変換素子。
  4. 前記p型半導体及び前記n型半導体は、キャリアの伝導方向が一次元方向となるような構造を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱電変換素子。
  5. 前記p型半導体に電気的に接続された第1電極と、
    前記n型半導体に電気的に接続された第2電極と、
    絶縁材と、をさらに備え、
    前記導電材は、前記p型半導体及び前記n型半導体の一方の端部に配され、
    前記第1電極は、前記p型半導体の他方の端部に配され、
    前記第2電極は、前記n型半導体の他方の端部に配され、
    前記絶縁材は、前記第1電極及び前記第2電極の外側に配されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱電変換素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱電変換素子を複数備え、
    複数の前記p型半導体及び前記n型半導体は、それぞれ、温度勾配方向に沿って配列されていることを特徴とする熱電変換ユニット。
  7. 請求項5に記載の熱電変換素子が積み重ねられ、
    隣接する前記熱電変換素子は、上側の熱電変換素子の前記絶縁材と下側の前記熱電変換素子の前記導電材とが対向するように積み重ねられていることを特徴とする請求項6に記載の熱電変換ユニット。
  8. 前記熱電変換素子が積み重ねられたスタックを複数有し、
    複数の前記スタックが直列的に配列されていることを特徴とする請求項7に記載の熱電変換ユニット。
  9. 導電材を準備する工程と、
    前記導電材上に、キャリアの伝導方向が一次元方向となるような構造を有する半導体材料を少なくとも2つ形成する工程と、
    一方の半導体材料の表面にドーパントを付着させ、p型半導体を形成する工程と、
    他方の半導体材料の表面にドーパントを付着させ、n型半導体を形成する工程と、
    前記p型半導体に第1電極を形成する工程と、
    前記n型半導体に第2電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  10. 前記p型半導体を形成する工程及び前記n型半導体を形成する工程において、
    2つの前記半導体材料の間に、ドーパントをいずれかの半導体材料に誘導するための遮断壁を形成し、p型ドーパント又はn型ドーパントを前記半導体材料に付着させることを特徴とする請求項9に記載の熱電変換素子の製造方法。
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