JP2012088870A - バーコード読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バーコード読取装置において、種類の異なる物件のホワイトバランス特性に適応して、スムーズに複数種の物件上のバーコードを読み取ることができるようにする。
【解決手段】バーコード読取装置3は、ハウジング31、透明導光素子32、画像撮像モジュール33、光源34及び光源コントロール素子35を備える。透明導光素子32は、第一表面321、第二表面322及び隣接面323を有する。光源34から発射された光線が透明導光素子32の隣接面323から進入して透明導光素子32内に導き入れられ、第一表面321から出射されるので、第一表面321での光量が大きくなる。第一表面321から出射された光線はバーコードで反射され、第一表面321から透明導光素子32内に入射され、第二表面322から出射される。バーコードからの反射光線を画像撮像モジュール33により捕らえて、バーコードの画像を読み取ることができる。
【選択図】図2B

Description

本発明は、バーコード読取装置に関する。
バーコード読取装置は、一種の入力装置であり、広く物流管理、販売管理または情報伝送に応用されている。バーコードは、例えば、直接商品のパッケージに印刷される外、商品のラベルに印刷される。バーコード読取装置がバーコードを読み取ると、対応する商品の情報が得られる。
従来のバーコード読取装置について図1を参照しながら説明する。バーコード読取装置1は、光源モジュール11、スイッチ12、反射鏡13、レンズ14、画像センサー15及び処理回路16を備える。スイッチ12は、光源モジュール11の発光の有無をコントロールする。
バーコード読取装置1の使用時には、装置1をバーコード2に照準を合わせて、スイッチ12を押し、光源モジュール11をコントロールして光線111を発生させる。光線111はバーコード2に投射される。バーコード2は、光線111を反射して、反射光131を発生させる。この反射光131は反射鏡13により反射され、レンズ14を通過する。画像センサー15は、反射光131を感知して、バーコード感知信号を出力する。処理回路16は、バーコード感知信号を処理して、デジタルバーコードデータを出力する。デジタルバーコードデータはデータシステムに送られて、データシステムで処理、運用される。
バーコードデータは、商店または各売り場で使用される。例えば、商店のレジにおいて、情報システムがデジタルバーコードデータに対して処理を行い、処理されたデータに基づき、対応する商品の情報をモニターなどに表示する。
しかしながら、上記のような従来のバーコード読取装置は、例えば、印刷品上のバーコードまたは紙上のバーコードといった単一種類の媒体に対してのみ、好適な読取効果を奏する。そのため、種類の異なる他の媒体、例えば、携帯電話の表示装置上のバーコードを読み取ることができない。これは、印刷品と携帯電話の表示装置とで、それぞれ対応するホワイトバランス特性が明らかに異なるからである。従来のバーコード読取装置の構造では、このうちの一種の物件のホワイトバランス特性に対してのみ設計されており、同時に二種類の異なる物件のホワイトバランス特性に対するようには設計されていない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、種類の異なる物件のホワイトバランス特性に適応して、スムーズに複数種の物件上のバーコードを読み取ることができるバーコード読取装置を提供することを目的とする。
本発明のバーコード読取装置は、バーコードを読み取るバーコード読取装置であって、開口部を有するハウジングと、前記開口部に隣接して設置され、第一表面、第二表面及び隣接面を有し、このうち、前記隣接面は、前記第一表面と第二表面に接続される透明導光素子と、前記ハウジング内に収納されて、前記第二表面及び前記第一表面を介して前記バーコードの画像を読み取る画像撮像モジュールと、前記隣接面に光線を発射する光源と、前記光源の明滅をコントロールする光源コントロール素子と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のバーコード読取装置は、バーコードを読み取るバーコード読取装置であって、開口部を有するハウジングと、前記開口部に隣接して設置され、互いに相対する第一表面及び第二表面を有する透明導光素子と、前記ハウジング内に収納されて、前記第二表面及び前記第一表面を介して前記バーコードの画像を読み取る画像撮像モジュールと、前記第一表面または第二表面に光線を発射する光源と、前記光源の明滅をコントロールする光源コントロール素子と、を備えることを特徴とする。
このバーコード読取装置において、前記画像撮像モジュールの入射光線主軸は、前記第二表面に垂直であることが好ましい。
このバーコード読取装置において、前記透明導光素子に隣接して設置され、バーコード読取装置に向かって所定の距離内で移動する移動体を測定する測定素子を備えることが好ましい。
このバーコード読取装置において、前記移動体は、ユーザ、前記ユーザが所持する印刷品、または前記ユーザが所持するモバイル通信デバイスであることが好ましい。
このバーコード読取装置において、前記透明導光素子は、前記光源より導き入れられる光線を前記第一表面より前記バーコードに向けて出射し、前記出射されて前記バーコードにより反射された光線が前記第一表面及び前記第二表面に順に通過されることが好ましい。
このバーコード読取装置において、前記第二表面は、反射区域及び通過区域を有し、前記通過区域は、前記画像撮像モジュールに面することが好ましい。
このバーコード読取装置において、前記透明導光素子は、前記バーコードの表面に向いて前記第一表面となる第一素子と、前記画像撮像モジュールの表面に向いて前記第二表面となる第二素子と、を備えることが好ましい。
本発明のバーコード読取装置によれば、光源から発射された光線が、透明導光素子の表面から進入し、透明導光素子内に導き入れられて第一表面から出射されるので、第一表面から出射される光の光量が大きくなる。また、第一表面から出射された光線はバーコードで反射され、その反射光線が第一表面から透明導光素子内に入射され、第二表面から出射されることにより、バーコードからの反射光線を画像撮像モジュールにより捕らえて、バーコードの画像を読み取ることができる。したがって、種類の異なる物件のホワイトバランス特性に適応することができ、スムーズに二種類以上の物件上のバーコードを読み取ることが可能となる。
従来のバーコード読取装置を示した図である。 2Aは、本発明の一実施例におけるバーコード読取装置を示した立体図である。2Bは、同バーコード読取装置の側面図である。 3A,3Bは同バーコード読取装置の透明導光素子における光の通り道を示した図である。3Cは、同透明導光素子が第一素子及び第二素子を含む状態を示した図である。 同バーコード読取装置が読み取りを行うバーコードの媒体を示した図である。 同バーコード読取装置の動作の流れを示した図である。 本発明の他の実施例におけるバーコード読取装置を示した図である。 同バーコード読取装置の制御方法の流れを示した図である。 本発明のさらに他の実施例におけるバーコード読取装置を示した図である。 同バーコード読取装置の制御方法の流れを示した図である。 上記各実施例での光源の変形実施態様を示した図である。 上記各実施例での画像撮像モジュールの変形実施態様を示した図である。 透明導光素子の変形実施態様を示した図である。 本発明のさらに他の実施例におけるバーコード読取装置を示した図である。 同実施例での透明導光素子の変形実施態様を示した図である。
以下に、本発明の好適な一実施例におけるバーコード読取装置について図面を用いて説明する。
図2A及び図2Bを参照しながら説明する。バーコード読取装置3は、バーコード41を読み取るものであり、ハウジング31、透明導光素子32、画像撮像モジュール33、光源34及び光源コントロール素子35を備える。
ハウジング31は、開口部311を有する。透明導光素子32は、ハウジング31の開口部311に隣接して設置されており、第一表面321、第二表面322及び隣接面323を有する。隣接面323は、第一表面321と第二表面322に接続される。画像撮像モジュール33は、ハウジング31内に収納されており、透明導光素子32の第二表面322及び第一表面321を介してバーコード41の画像を読み取る。光源34は、光線を隣接面323に発射する。光源コントロール素子35は、光源34の明滅をコントロールする。
第一表面321と第二表面322とは、互いに相対して設置され、第一表面321がバーコード41に面し、第二表面322が画像撮像モジュール33に面する。
本実施例において、透明導光素子32は、ハウジング31の開口部311に設置されており、バーコード読取装置3のふた部分となることが可能である。また、透明導光素子32は、ハウジング31の開口部311の内側または外側に設置されることも可能である。
光源34から透明導光素子32内に導き入れられた光線は、第一表面321から出射される。第一表面321から出射された光線はバーコード41で反射され、バーコード41から反射された光線が、第一表面321及び第二表面322を順に通過する。
画像撮像モジュール33の入射光線主軸330は、第二表面322に垂直である。画像撮像モジュール33は、透明導光素子32を介してバーコード41の画像を読み取る。画像撮像モジュール33が画像を読み取るときに必要な光線は、隣接面323から入射されて、第一表面321から出力される。これにより、バーコード41に光線が充分に照射される。
好適な画像読取効果を達成するため、バーコード41は、第一表面321から遠すぎない位置にあることが望ましい。バーコード41は、例えば、第一表面321に接近させるか、第一表面321に貼り付くように配置され、これにより、バーコード41が第一表面321から出射される光線により充分照射される。
第一表面321が充分な明るさの光線を提供して、種類の異なる媒体のホワイトバランス特性に適応できるようにすることにより、画像撮像モジュール33が、複数種のホワイトバランス特性の媒体に対してスムーズにバーコードの画像を読み取ることが可能である。
また、光源34は、光線を隣接面323に発射したときに生じる熱を放熱し易くするため、隣接面323と一定の距離を保って配置されることが好ましい。このとき、光源34から発射される光線の大部分が、隣接面323で反射されることなく隣接面323に進入されるように、光源34と隣接面323との距離を遠ざけすぎないようにする。放熱条件が許せば、光源34は隣接面323に接触させることも可能である。
次に、図3A及び図3Bを参照しながら説明する。光源34は、光線Lを透明導光素子32の隣接面323を介して透明導光素子32内に入射させる。透明導光素子32は、入射された一部の入射光線Lを導光して、第一表面321から出射する。第一表面321から出射された光線Lは、バーコード41で反射される。バーコード41で反射された光線はLと標記する。
透明導光素子32は透光性を有するため、バーコード41で反射された光線Lは、第一表面321及び第二表面322を通過して、ハウジング31内の画像撮像モジュール33に達する。これにより、画像撮像モジュール33によりバーコード41の画像が読み取られる。
隣接面323の面積は、第一表面321の面積より小さい。隣接面323から入射した光線は、透明導光素子32内に導光された後、第一表面321に分布する。このとき、光源34は線光源または小面積の面光源であり、透明導光素子32内に光線が導き入れられた後、第一表面321において面積の大きな発光面が形成される。
本実施例において、ハウジング31内の空間中には空気が充満した状態にある。空気の屈折率は略1に等しく、透明導光素子32の屈折率は1より大きく、例えば、1.3より大きい。このような屈折率の差により、透明導光素子32に入射された光線は第二表面322に進むと、第二表面322で屈折または全反射される。透明導光素子32内の第二表面322に向かう一部の光線は、反射によって第一表面321の方向に向きを変え、第一表面321に向かう光線は、第一表面321を通過する。同様に、光線屈折率または全反射の状況は、第一表面321において発生する。第一表面321及び第二表面322のいずれにおいても全反射が発生するので、透明導光素子32内において光線が進行するようになる。以上のメカニズムによって、透明導光素子32は、内部に光線を導いて第一表面321から出射する。
透明導光素子32は、透明材質により構成され、第二表面322の大部分が平滑表面(smooth surface)である。これにより、第二表面322に画像撮像モジュール33が写りこんでバーコード41の画像読み取りが妨げられることを回避できる。平滑表面は、例えば、肌理が細かい、無微細構造または反射素子を設置しない表面である。また、第二表面322は、表面全体が全て平滑表面であってもよい。
第一表面321は第二表面322に類似しており、その大部分が光滑表面である。また、第一表面321は、表面全体が平滑表面であることも可能である。
第二表面322に平滑表面があることで、バーコード41から画像撮像モジュール33に向かって光線が通過するとき、透明導光素子32は大きな光通過区域を有することになる。また、バーコード41を充分照らすことができるように、光源を強化して第一表面321からの出光量を確保するようにする。この外、光線が媒介物中で消耗することから、透明導光素子32のサイズを縮小することにより、第一表面321の出光量を高めることができる。
また、本実施例において、第一表面321と第二表面322は平面であり、かつ、互いに平行である。
透明導光素子32は、一片以上の素子から組成され、例えば、単一ガラス、アクリル板材、または種類の異なる2つの材質を含んだ板材で構成される。種類の異なる2つの材質を含んだ板材として、ガラス板材及びアクリル板材を組み合わせたものが挙げられる。ここに、一般には、ガラスの光線に対する屈折率は約1.48〜2.0の間であり、アクリルの光線屈折率は、1.48よりやや大きい。
次に、図3Cを参照しながら説明する。透明導光素子32は、第一素子326及び第二素子327を備える。第一素子326は、バーコード41に面し、第二素子327は画像撮像モジュール33に面する。第一素子326はバーコード41の表面に面して第一表面321となり、第二素子327は画像撮像モジュール33表面に面して第二表面322となる。
第一素子326及び第二素子327は、例えば、第一素子326の材質がガラスで、第二素子327の材質がアクリルである。ガラスはアクリルより磨耗に強く、硬度も高いため、透明導光素子32の寿命及び保護効果を高めることができる。
バーコード41は、二次元バーコード等であり、例えば、図4に示すように、印刷品42上に印刷されたものや、図5に示したように、モバイル通信デバイス43のディスプレイ431に表示されるものであってよい。印刷品とモバイル通信デバイスのディスプレイとはホワイトバランス特性が大きく異なり、従来のバーコードスキャナでは、印刷品上のバーコード41またはモバイル通信デバイスのディスプレイ上のバーコード41のいずれか一方を読み取るように設計される。それに比べ、本バーコード読取装置3は、印刷品上のバーコード41とモバイル通信デバイスのディスプレイ上のバーコード41との両方を読み取ることが可能である。
以下に、例を挙げて、上記のバーコード読取装置3の動作過程を図6を参照しながら説明する。バーコード読取装置3のバーコード読取方法は、ステップS01からステップS07を含む。ステップS01では、光源コントロール素子35によって光源34をONにする。光源34は、ONになる前はOFFの状態を保って発光せず、ONになって始めて発光する。光源34は、フラッシュではなく、一定時間発光を持続させる。光源34の発光時間は、画像撮像モジュール33の画像読み取りに必要な時間より長い。
ステップS02では、画像撮像モジュール33によって、バーコード41を撮影してバーコード画像を発生させる。
ステップS03では、光源コントロール素子35によって、光源34をコントロールしてOFFにする。
ステップS04では、バーコード画像(ステップS02)に対して解読を行い、バーコードデータを発生させる。このステップは、デコーダ回路によって行うようにする。デコーダ回路は、バーコード読取装置3内に設置されてもよいし、バーコード読取装置3の外部に設置されてもよい。
ステップS05では、バーコードデータ(ステップS04)に基づき、バーコード撮影を再度行う必要があるか否かを判断し、再度撮影する必要がある場合には、ステップS06に進み、その必要がない場合には、ステップS07に進む。このステップは、コントロール回路によって行なうようにする。コントロール回路は、バーコード読取装置3内に設置されてもよいし、バーコード読取装置3の外部に設置されてもよい。
ステップS06では、ユーザーに再度バーコード撮影を促す。このステップS06により、ユーザーは、バーコードを有する物件を適当な位置に置いた後、ステップS01に戻って操作を行なう。
ステップS07では、バーコードデータを管理システムに伝送する。管理システムは、例えば、データ処理システムであり、伝送されたバーコードデータを運用する。
次に、バーコード読取装置の他の実施例について図7、図8を参照しながら説明する。図7に示すように、このバーコード読取装置3は、測定素子36をさらに備える。測定素子36は、透明導光素子32に隣接して設置され、バーコード読取装置3に向かって所定の距離内で移動する移動体44を測定することにより、移動体44が所定距離内にあるか否かを測定する。
移動体44は、ユーザー、ユーザーが所持する印刷品、またはユーザーが所持するモバイル通信デバイスである。ユーザーが所持する印刷品には、図4に示したように、バーコード41が印刷される。ユーザーが所持するモバイル通信デバイスには、図5に示したように、バーコード41がモバイル通信デバイスのディスプレイ431に表示される。
移動体44と測定素子36との距離が、所定の距離より小さくなると、測定素子36が測定信号を発生させ、光源コントロール素子35がこの測定信号に基づき光源31をコントロールして発光させる。
測定素子36は、非接触式測定素子で構成され、例えば、光学式測定装置、レーダー等である。また、測定素子36は、接触式測定素子を用いることも可能である。接触式測定素子は、例えば、タッチパッドまたはボタン等である。
例えば、測定素子36は、透明導光素子32の第二表面322に設置される。ユーザーが所持するモバイル通信デバイスまたは印刷品が第一表面321に近づくと、測定素子36がモバイル通信デバイスまたは印刷品との距離を測定し、これに併せてバーコード読取装置3が始動する。また、測定素子36は、透明導光素子32の第一表面321上またはハウジング31上に設置されてもよい。
以下に、例を挙げて、上記のバーコード読取装置3の動作過程を説明する。図8に示すように、バーコード読取装置3の動作の流れは、ステップS11からステップS19を含む。
ステップS11では、バーコード読取装置3がスタンバイ状態にある。このとき、バーコード読取装置3の大部分の素子である、例えば、画像撮像モジュール33、光源34等は、非動作状態にあるが、測定素子36は動作状態にある。
ステップS12では、測定素子36によって、移動体44の接近の有無を測定する。もし、移動体44が接近していなければステップS11に戻る。このときバーコード読取装置3は、スタンバイ状態を保持する。もし移動体44が接近していれば、画像読取モードに進む。この画像読取モードは、ステップS13からステップS19を含む。各ステップS13〜ステップS19は、前述の実施例のステップS01〜ステップS07(図6)と類似するため、ここでは詳述しない。
次に、バーコード読取装置のさらに他の実施例について図9、図10を参照しながら説明する。図9に示すように、このバーコード読取装置3はスイッチ素子37をさらに備える。スイッチ素子37は、例えば、ボタンである。スイッチ素子37は、ハウジング31に設置されており、バーコード読取装置3の動作モードを変更する。スイッチ素子37は、例えば、バーコード読取装置3がスタンバイモードのとき、スイッチ素子37が押されると、バーコード読取装置3を画像読取モードに切り換える。
バーコード読取装置3の動作の流れは、図10に示すように、ステップS21からステップS29を含む。ステップS21では、バーコード読取装置3がスタンバイ状態にあり、読取装置3の大部分の素子である。例えば、画像撮像モジュール33、光源34等は非動状態であるが、スイッチ素子37は動作状態を保持する。
ステップS22では、スイッチ素子37のオンオフ状態に基づき、バーコード読取装置3の動作モードを変更する必要があるか否かを判断する。もし変更しない場合には、ステップS21に戻り、バーコード読取装置3はスタンバイ状態を保持する。もし変更する場合には、画像読取モードに進む。この画像読取モードは、ステップS23からステップS29を含む。各ステップS23〜S29は、前述の実施例のステップS01からステップS07に類似するため、ここでは詳述しない。
以下に、例を挙げて、光源34の変形実施態様について説明する。光源34は、図11において、発光ダイオードを用いている(以下、発光ダイオード34という)。発光ダイオード34は、透明導光素子32の2つの隣接面(第一表面321及び第二表面322に垂直で、これらの面の両方に接する面)323、324にそれぞれ複数設置される。各発光ダイオード34は電気的に接続される。各発光ダイオード34は、ここでは、各隣接面323、324毎に順次に直列接続され、コードを介して光源コントロール素子35に電気的に接続される。また、図12に示す発光ダイオード34は、基板上に設置されて成り、基板上に導線を形成している。この発光ダイオード34は、導線を介して光源コントロール素子35に電気的に接続される。
発光ダイオードの設置位置については、発光ダイオードを透明導光素子32の一単辺にのみに設置してもよいし、透明導光素子32の2つの相対する隣接面、または透明導光素子32の4つの隣接面に設置してもよい。
また、光源34は、図13乃至図15において、管状のランプを用いている(以下、ランプ34という)。ランプ34は、例えば、冷陰極蛍光ランプである。図13に示すランプ34は直管型であり、透明導光素子32の4つの隣接面に1つずつ設置されている。ランプ34は、これに限られず、いずれか1つの隣接面のみに設置されたり、または、2つの相対する隣接面に設置されることも可能である。
図14に示すランプ34は、L型ランプであり、透明導光素子32の隣り合う2つの隣接面に臨むように2つ設置されている。ランプ34はこれに限られず、透明導光素子32の2つの隣り合う隣接面に1つだけ設置されることも可能である。
図15に示すランプ34は、C型(U字型)ランプであり、透明導光素子32の3つの隣接面に臨むように設置されている。また、C型ランプを設置しない隣接面上に、直管型のランプを設置するようにしてよい。
また、光源34は、図16において、発光素子341及び導光素子342を備える。発光素子341は、例えば、上述の発光ダイオードまたはランプである。導光素子342は、例えば、反射鏡または光導管である。
以下に、例を挙げて、画像撮像モジュール33の変形実施態様について説明する。図17に示す画像撮像モジュール33は、画像センサー素子331及びレンズ332を有する。バーコード41と第一表面321の距離dは、レンズ332の被写界深度(depth of field,DOF)より小さい。バーコード41からレンズ332の成像距離は、例えば、最短光路長Pの100%から130%の範囲である。最短光路長Pは、レンズ332と第一表面321の間の最短光路長である。
本実施態様において、バーコード41は、図5に示したように、モバイル通信デバイス43のディスプレイ431に表示される。ディスプレイ431と第一表面321の距離dは、レンズ332の被写界之深度(depth of field,DOF)より小さい。
画像センサー素子331は、CCD(Charge Couple Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)画像センサーである。
ここに、測定素子36は、バーコード41と透明導光素子32の第一表面321の間の距離がレンズの被写界深度より小さいことを測定すると、測定信号を発生させる。バーコード読取装置3は、この測定信号に基づき、画像読取モードに進む。画像読取モードについては、上述と同様であり、ここでは詳述しない。
図18に示す画像撮像モジュール33は、反射素子333をさらに備える。反射素子333は、例えば、反射鏡である。反射素子333は、バーコード41から入射された光線をレンズ332に反射する。
レンズ332と第一表面321の間の最短光路長Pは以下の式によって示される。
P=P1+P2
このうち、P1はレンズ332と反射素子333の間の最短光路長であり、P2は反射素子333と第一表面321の間の最短光路長である。バーコード41と第一表面321の距離dは、レンズ332の被写界深度より小さい。バーコード41からレンズ332の成像距離は、例えば、最短光路長Pの100%から130%である。
本実施態様において、バーコード41は、図5に示したように、モバイル通信デバイス43のディスプレイ431に表示される。ディスプレイ431と第一表面321の距離dは、レンズ332の被写界深度(depth of field,DOF)より小さい。
ここに、上記図17及び図18での実施態様において、バーコード読取装置3は吸光素子38をさらに備える。吸光素子38は、ハウジング31内に設置され、光線がハウジング31内部で反射するのを回避し、また、反射した光線が画像撮像モジュール33による画像読取に影響するのを防止する。吸光素子38は、濃い色のテープ、濃い色のポリウレタン、濃い色のハウジングまたは濃い色の塗料等である。
図17に示した吸光素子38は、ハウジング31または光源コントロール素子35の表面上に設置され、図18に示した吸光素子38は、漏斗型である。
以下に、例を挙げて、透明導光素子32の変形実施態様について説明する。図19に示すように、透明導光素子32の第二表面322は、反射区域322a及び通過区域322bを有する。通過区域322bは、画像撮像モジュール33に面する。
反射区域322aは、透明導光素子32に入射された光線を透明導光素子32内で反射させることで、第一表面321での出光量を高める。反射区域322aの設置位置は、画像撮像モジュール33がバーコード41の画像を読み取るのを妨害しない位置にする。
透明導光素子32は、反射体324を有する。反射体324は、第二表面322の反射区域322aに位置する。また、第二表面322の反射区域322aは、ざらついた表面または微細構造を有する表面とする。
次に、バーコード読取装置のさらに他の実施例について図20を参照しながら説明する。バーコード読取装置5は、バーコード41を読み取るものであり、ハウジング51、透明導光素子52、画像撮像モジュール53、光源54及び光源コントロール素子55を備える。
ハウジング51は、開口部511を有する。透明導光素子52は、ハウジング51の開口部511に隣接して設置され、第一表面521及び第二表面522を有する。第一表面521と第二表面522とは、互いに相対して配置され、第一表面521がバーコード41に面し、第二表面522が画像撮像モジュール53に面する。画像撮像モジュール53は、ハウジング51内に収納されており、透明導光素子52の第二表面522及び第一表面521を介してバーコード41の画像を読み取る。光源54は、透明導光素子52の第二表面522側に設置され、光線を第二表面522に発射する。光源コントロール素子55は、光源54の明滅をコントロールする。画像撮像モジュール53の入射光線主軸530は、第二表面522に垂直である。
光源54は、光線を第二表面522に発射したときに生じる熱を放熱し易くするため、第二表面522と一定の距離を保って配置されることが好ましい。このとき、光源54から発射される光線の大部分が、第二表面522で反射されずに第二表面522に進入されるように、光源54と第二表面522との距離を遠ざけすぎないようにする。放熱条件が許せば、光源54は、第二表面522に接触させることも可能である。
本実施例において、バーコード41は、図5に示したように、モバイル通信デバイス43のディスプレイ431に表示される。また、バーコード41は、印刷品上のバーコードであってもよい。
画像撮像モジュール53は、画像センサー素子531及びレンズ532を有する。画像センサー素子531は、バーコード41の画像を読み取る。バーコード41と第一表面521の距離は、レンズ532の被写界深度(depth of field,DOF)より小さい。
光源54は、光線を第二表面522の辺縁区域に発射する。光源54から第二表面522の辺縁区域に発射された光線は、透明導光素子52内に導き入れられ、第一表面521から出射される。第一表面521から出射された光線はバーコード41で反射され、バーコード41から反射された光線が、第一表面521及び第二表面522を順に通過する。
次に、バーコード読取装置のさらに他の実施例について図21を参照しながら説明する。バーコード読取装置5の光源54は、透明導光素子52の第一表面521側に設置され、光線を第一表面521の辺縁区域に発射する。光源54を第一表面521と一定の距離を保って配置することは、上述の通りである。光源54から第一表面521の辺縁区域に発射された光線は、透明導光素子52内に導き入れられ、第二表面522での反射によって第一表面521から出射される。第一表面521から出射された光線はバーコード41で反射され、バーコード41から反射された光線が、第一表面521及び第二表面522を順に通過する。
以下に、例を挙げて、透明導光素子52の変形実施態様について説明する。図22において、透明導光素子52は、斜面525を有し、この斜面525を反射面としている。斜面525は、第二表面522から第一表面521に向けてテーパ状に傾斜している。透明導光素子52の第二表面522側には光源54が配置されている。光源54から第二表面522に発射された光線は、斜面525によって第二表面522または第一表面521に向けて反射される。第一表面521及び第二表面522の特性は上述の第一表面321及び第二表面322(図3B)と同様であるため、第一表面521に向かう光線は、第一表面521からそのまま出射され、第二表面522に向かう光線は、第二表面522で反射された後、第一表面521から出力される。次に、図23において、透明導光素子52は、第一表面521から第二表面522に向けてテーパ状に傾斜した斜面525を有し、この斜面525を反射面としている。透明導光素子52の第一表面521側に、光源54が配置されている。光源54から第一表面522に発射された光線は、斜面525によって第二表面522または第一表面521に向けて反射され、上記と同様に、第一表面521から出力される。
また、本実施例のバーコード読取装置5の構成について、前述の実施例と同様または類似の変形が可能であり、ここでは詳述しない。
このように本発明のバーコード読取装置によれば、光源から発射された光線が、透明導光素子の表面から進入し、透明導光素子内に導き入れられて第一表面から出射されるので、第一表面から出射される光の光量が大きくなる。また、第一表面から出射された光線はバーコードで反射され、その反射光線が第一表面から透明導光素子内に入射され、第二表面から出射されることにより、バーコードからの反射光線を画像撮像モジュールにより捕らえて、バーコードの画像を読み取ることができる。したがって、種類の異なる物件のホワイトバランス特性に適応することができ、スムーズに二種類以上の物件上のバーコードを読み取ることが可能となる。
以上、本発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、上記した内容に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更などがある。
3、5 バーコード読取装置
31、51 ハウジング
32、52 透明導光素子
321、521 第一表面
322、522 第二表面
323 隣接面
324 反射体
525 斜面
33、53 画像撮像モジュール
330、530 入射光線主軸
331、531 画像センサー素子
332、532 レンズ
333 反射素子
34、54 光源
35、55 光源コントロール素子
36 測定素子
37 スイッチ素子
38 吸光素子
41 バーコード
42 印刷品
43 モバイル通信デバイス
431 ディスプレイ
44 移動体
L1〜L3 光線

Claims (8)

  1. バーコードを読み取るバーコード読取装置であって、
    開口部を有するハウジングと、
    前記開口部に隣接して設置され、第一表面、第二表面及び隣接面を有し、このうち、前記隣接面は、前記第一表面と第二表面に接続される透明導光素子と、
    前記ハウジング内に収納されて、前記第二表面及び前記第一表面を介して前記バーコードの画像を読み取る画像撮像モジュールと、
    前記隣接面に光線を発射する光源と、
    前記光源の明滅をコントロールする光源コントロール素子と、を備えることを特徴とするバーコード読取装置。
  2. バーコードを読み取るバーコード読取装置であって、
    開口部を有するハウジングと、
    前記開口部に隣接して設置され、互いに相対する第一表面及び第二表面を有する透明導光素子と、
    前記ハウジング内に収納されて、前記第二表面及び前記第一表面を介して前記バーコードの画像を読み取る画像撮像モジュールと、
    前記第一表面または第二表面に光線を発射する光源と、
    前記光源の明滅をコントロールする光源コントロール素子と、を備えることを特徴とするバーコード読取装置。
  3. 前記画像撮像モジュールの入射光線主軸は、前記第二表面に垂直であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバーコード読取装置。
  4. 前記透明導光素子に隣接して設置され、バーコード読取装置に向かって所定の距離内で移動する移動体を測定する測定素子を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバーコード読取装置。
  5. 前記移動体は、ユーザ、前記ユーザが所持する印刷品、または前記ユーザが所持するモバイル通信デバイスであることを特徴とする請求項4に記載のバーコード読取装置。
  6. 前記透明導光素子は、前記光源より導き入れられる光線を前記第一表面より前記バーコードに向けて出射し、前記出射されて前記バーコードにより反射された光線が前記第一表面及び前記第二表面に順に通過されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバーコード読取装置。
  7. 前記第二表面は、反射区域及び通過区域を有し、前記通過区域は、前記画像撮像モジュールに面することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバーコード読取装置。
  8. 前記透明導光素子は、
    前記バーコードの表面に向いて前記第一表面となる第一素子と、
    前記画像撮像モジュールの表面に向いて前記第二表面となる第二素子と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバーコード読取装置。
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