JP2012088823A - 画像表示装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画像を切り替えて表示する場合でもユーザの所望する特定の被写体を固定的に表示できるようにする。
【解決手段】図3(3)は、図3(1)に示す画像に続いて表示対象として指定された次の画像を示した図である。また、図3(4)は、図3(2)に示すように画像の一部分が被写体画像部分として特定されている場合に、図3(3)に示した画像が、図3(2)の被写体画像部分の背景画像となるように表示させた合成画像を示した図である。ここで、図3(3)に示す画像(原画)に代わり、図3(4)の合成画像が図3(1)の画像に続く画像として切り替え表示される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の画像を切り替え表示する画像表示装置及びプログラムに関する。
近年、デジタルカメラで撮影された画像を再生する装置として、デジタルフォトフレームと呼ばれる再生専用機が製品化されている。このデジタルフォトフレームは、好みの場所に設置しておくだけで、いつでも自由に画像を鑑賞(視認)することができるという利点がある。そして、従来においては、デジタルフォトフレームにお気に入りの画像を記憶させ、そのお気に入り画像を表示させるようにした技術が普及してきている(特許文献1〜3参照)。また、単に撮影画像(写真画像)をそのまま表示させるのではなく、写真画像を絵画調に画像変換することで、壁掛け画像としてより特徴を出せるようにした技術も存在している(特許文献4参照)。
特開2010‐16432号公報 特開2009‐226007号公報 特開2010‐21691号公報 特開2002‐298136号公報
しかしながら、上述した各先行技術にあっては、その時の状況に合わせて表示用の画像を選択したり、時間経過に応じて画像を切り替え表示したりするのみであり、お気に入りの被写体(例えば、ペットや家族)が写っている画像が表示されていても、画像の切り替えが行われることにより他の画像に変更されてしまうという問題があった。一方、お気に入りの被写体が写っている画像の表示を消さないようにするために、その画像を常に表示し続けるようにすると、変化の無い固定的な表示となり、見飽きられてしまうという問題があった。
本発明の課題は、複数の画像を切り替えて表示する場合でもユーザの所望する特定の被写体を固定的に表示できるようにすることである。
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、
複数の画像を切り替えて表示する画像表示装置であって、
前記複数の画像のいずれかを表示対象として指定する指定手段と、
前記指定手段により表示対象として指定された画像内からその一部分を被写体画像部分として特定する特定手段と、
前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像が前記指定手段により表示対象として指定された場合に、この指定画像を前記特定手段により特定された被写体画像部分の背景画像となるように表示する制御を行う表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする。
請求項1に従属する発明として、
前記特定手段は、前記指定手段により表示対象として指定された画像を解析することにより、予め登録されている登録被写体に該当する画像部分が含まれているか否かを判別し、該当する画像部分が含まれていれば、その画像部分を前記被写体画像部分として特定する、
ようにしたことを特徴とする、請求項2記載の発明であってもよい。
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、
前記特定手段は、前記指定手段により表示対象として指定された画像内に含まれている被写体がユーザ操作によって任意に指定された場合に、その被写体を前記被写体画像部分として特定する、
ようにしたことを特徴とする、請求項3記載の発明であってもよい。
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、
前記特定手段は、前記指定手段により表示対象として指定された画像内の所定領域に着目し、その所定領域内に含まれている被写体を前記被写体画像部分として特定する、
ようにしたことを特徴とする、請求項4記載の発明であってもよい。
請求項1〜4のいずれかに従属する発明として、
前記指定手段は、複数の画像を所定の時間間隔毎に表示対象として順次指定し、
前記表示制御手段は、前記指定手段により表示対象の画像が新たに指定される毎にその指定画像に切り替え表示する場合に、前記被写体画像部分以外の背景部分を切り替える、
ようにしたことを特徴とする、請求項5記載の発明であってもよい。
請求項1〜4のいずれかに従属する発明として、
前記特定手段により特定された被写体画像部分を前記指定手段により指定された画像から抽出する抽出手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像が前記指定手段により指定された場合に、前記抽出手段により抽出された被写体画像部分を当該指定画像の前景画像として表示させる、
ようにしたことを特徴とする、請求項6記載の発明であってもよい。
請求項6に従属する発明として、
前記表示制御手段は、前記被写体画像部分を前景画像として表示する際は、その前景画像に対して特殊な画像加工を施して表示する、
ようにしたことを特徴とする、請求項7記載の発明であってもよい。
請求項1〜7のいずれかに従属する発明として、
前記表示制御手段は、前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像を前記特定手段により特定された被写体画像部分の背景画像となるように表示させる際に、その背景画像に対して特殊な画像加工を施して表示する、
ようにしたことを特徴とする、請求項8記載の発明であってもよい。
また、上述した課題を解決するために請求項9記載の発明は、
複数の画像を切り替えて表示する画像表示装置であって、
前記複数の画像を表示対象として順次切り替えて指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された画像内に特定の被写体画像部分が存在するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により被写体画像部分が存在していると判別された場合に、前記指定画像内からその被写体画像部分を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された被写体画像部分を、前記指定手段による次の指定画像の前景画像となるように表示する制御を行う表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために請求項10記載の発明は、
コンピュータに対して、
複数の画像のいずれかを表示対象として指定する機能と、
前記表示対象として指定された画像内からその一部分を被写体画像部分として特定する機能と、
前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像が表示対象として指定された場合に、この指定画像を前記特定された被写体画像部分の背景画像となるように表示する制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラム、であることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために請求項11記載の発明は、
コンピュータに対して、
複数の画像を表示対象として順次切り替えて指定する機能と、
前記指定された画像内に特定の被写体画像部分が存在するか否かを判別する機能と、
前記被写体画像部分が存在していると判別された場合に、前記指定された画像内からその被写体画像部分を抽出する機能と、
前記抽出された被写体画像部分を、次の指定画像の前景画像となるように表示する制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラム、であることを特徴とする。
本発明によれば、複数の画像を切り替えて表示する場合でもユーザの所望する特定の被写体を固定的に表示することができると共に、変化に富んだ画像表示を実現することが可能となる。
画像表示装置として適用した再生専用機としてのデジタルフォトフレームの基本的な構成要素を示したブロック図。 デジタルフォトフレームをスタンド11に立て掛けた状態を示した図。 (1)〜(4)は、複数の画像(静止画)を所定の時間間隔毎に順次切り替え表示させるスライドショー表示を説明するための図。 デジタルフォトフレームがスタンド11に載置された際に実行開始されるデジタルフォトフレームの動作概要を示したフローチャート。 図4の動作に続くフローチャート。
以下、図1〜図5を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、画像表示装置として適用した再生専用機としてのデジタルフォトフレームの基本的な構成要素を示したブロック図である。
デジタルフォトフレームは、複数の画像データ(一連の静止画)を所定の時間間隔(例えば、30分間隔)毎に順次読み出して再生表示させるスライドショー機能や現在日時を得る計時機能や時間を計測するタイマ機能などを備えたもので、CPU1を中核として動作する構成となっている。CPU1は、電源部(例えば、商用電源又は二次電池)2からの電力供給によって動作し、記憶装置3内の各種のプログラムに応じてこのデジタルフォトフレームの全体動作を制御する中央演算処理装置である。
記憶装置3は、例えば、ROM、ハードディスク、フラッシュメモリ又はそれらを組み合わせた構成で、プログラム記憶部M1、画像データ記憶部M2、登録被写体記憶部M3などを有している。プログラム記憶部M1は、図4及び図5に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要となる各種の情報が記憶されている。画像データ記憶部M2は、再生用としての各種の画像データを記憶する領域で、複数のお気に入り画像を順次記憶するお気に入り画像フォルダ、最新入手した複数の画像を順次記憶する最新画像フォルダなど、各種の画像フォルダを有している。
登録被写体記憶部M3は、複数の画像を切り替えて表示する場合でもユーザの所望する特定の被写体(例えば、家族やペット)を固定的に表示(常時表示)させるために、予め登録された画像(当該被写体を含む画像)を記憶する領域である。この場合、家族やペットなどの特定の被写体を含む撮影画像が登録されている状態において、CPU1は、スライドショー表示時に表示対象として指定した指定画像を解析することにより、登録被写体記憶部M3に登録されている登録被写体(例えば、同一人物やペット)に該当する画像部分が含まれているか否かを判別し、該当する画像部分が含まれていれば、その画像部分を特定して被写体画像部分として抽出しておき、次の画像を表示対象として指定した際に、この指定画像を、抽出した被写体画像部分の背景画像となるように表示させるようにしている。言い換えれば、抽出した被写体画像部分を指定画像の前景画像となるように表示させるようにしている。なお、登録被写体の画像は、同一人物やペットなどを判定するために必要な特徴部分である顔などが明瞭であれば、複数人を含む集合写真であってもよい。
RAM4は、フラグ情報、画面情報など、デジタルフォトフレームが動作するために必要となる各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。表示部5は、例えば、高精細液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ(電子ペーパ)などを使用したもので、例えば、画像、日時などを高精細に表示するもので、表示駆動部6の制御下で駆動される。CPU1は、画像データ記憶部M2に記憶されている画像を読み出して表示駆動部6に与える。表示駆動部6は、CPU1からの表示制御信号に応答して動作するもので、スライドショー機能時に読み出された表示対象の画像データを表示部5に表示させたり、CPU1からの表示切り替え信号に応答して画像データを切り替え表示させたりする表示制御を行う。そして、表示部5は、その表面に指の接触を検出する接触操作部(透明なタッチパネル)を積層配設させることにより、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、圧電方式などのタッチスクリーン(タッチ画面)を構成する。
キー操作部7は、図示省略したが、押しボタン形式の各種のキーを備えている。例えば、電源をオン/オフさせるキーなどを備え、CPU1は、このキー操作部7からの入力操作信号に応じた処理を行う。カードIF(インターフェース)8は、カードスロット(図1では図示省略)に挿入接続されたメモリカード(図示省略)との間で画像データの送受信を行うもので、CPU1は、メモリカード(例えば、SDカード)から画像データを読み出し取得して、画像データ記憶部M2に格納することにより画像データの登録を行うようにしている。なお、図示しないが、USB(Universal Serial Bus)インタフェースを設け、USBメモリから取り込んだ画像データを画像データ記憶部M2に格納するようにしてもよい。通信部9は、広域通信あるいは近距離通信を行うもので、この通信部9で受信した画像データを画像データ記憶部M2に格納するようにしている。スタンド用スイッチ10は、デジタルフォトフレームが後述のスタンドに立て置き(載置)されている状態であることを検出するもので、その検出信号をCPU1に与える。
図2は、デジタルフォトフレームをスタンド11に載置した状態を示した図である。
デジタルフォトフレームは、その全体が略長方体の薄型筐体を成し、この長方体の筐体を横長にして立て置き(載置)するスタンドタイプとなっている。図2は、スタンド11に載置した状態においてデジタルフォトフレームを斜め上から見た図であり、筐体の前面側の略全域には、表示部5が配設されている。なお、図2では、デジタルフォトフレームとスタンド11とを別々にした構成としたが、デジタルフォトフレームにスタンドを一体的に取り付けた構成であってもよく、また、スタンドタイプに限らず、壁掛けタイプなどであってもよい。
図3は、複数の画像データ(一連の静止画)を所定の時間間隔毎に順次読み出して表示させるスライドショー表示を説明するための図である。
図3(1)は、表示対象として指定された画像を示したもので、家族(娘)を被写体として撮影した画像である。図3(2)は、上述した登録写体記憶部M3に特定の被写体が登録されていない場合において、表示対象として指定された指定画像内の一部分をタッチすることによりそのタッチ位置に含まれている被写体の画像部分を特定した状態を示した図である。この場合、図中、太線で囲んだ画像部分が特定した被写体画像部分を示し、図示の例では、画像の中央部分に立つ被写体(娘)の位置をタッチ指定した場合である。このように所望する被写体の任意の位置が指でタッチされると、CPU1は、そのタッチ位置の被写体を特定し、その被写体の輪郭(外郭線)を辿るようにして当該被写体画像部分のみを抽出するようにしている。なお、図3(2)の例においては、画像の中央部分に立つ被写体(娘)の画像部分が抽出被写体の画像部分(被写体画像部分)となる。
図3(3)は、図3(1)の画像に続いて表示対象として指定された次の画像を示した図である。また、図3(4)は、図3(3)の指定画像が、図3(2)の被写体画像部分の背景画像となるように表示させた合成画像を示した図である。ここで、図3(3)に示す画像(原画)に代わり、図3(4)の合成画像が図3(1)の画像に続く画像として切り替え表示される。すなわち、被写体画像部分を特定した画像以外の画像が表示対象として指定された場合に、この表示対象の画像を、被写体画像部分の背景画像となるように重ね合わせて合成表示される。言い換えれば、被写体画像部分を当該指定画像の前景画像となるように重ね合わせて合成表示される。この場合、CPU1は、図3(3)に示す画像(原画)に対して特殊な画像加工(絵画調変換)を施して表示させる。なお、この絵画調変換処理は、例えば、エッジのポスタリゼーションというフィルター機能を使うことによりスケッチした絵のような雰囲気に仕上げるようにしているが、このようなスケッチ風(ペン書き風)に限らず、油絵風などであってもよい。
次に、本実施形態におけるデジタルフォトフレームの動作概念を図4及び図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードに従った動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
図4及び図5は、デジタルフォトフレームがスタンド11に載置された際に、スタンド用スイッチ10からの検出信号に応じて実行開始されるデジタルフォトフレームの動作概要を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、画像データ記憶部M2に格納されている各種のフォルダのうち、ユーザ操作により任意に選択された所定のフォルダ(例えば、最新画像フォルダ)をスライドショー表示の対象フォルダとして指定した後(図4のステップS1)、このスライドショー表示の開始に先立って登録被写体記憶部M3を参照し、被写体登録の有無を調べる(ステップS2)。
いま、登録被写体記憶部M3に被写体が登録されていれば(ステップS2でYES)、上述の指定フォルダ内の先頭から1画像を表示対象として指定する(ステップS3)。なお、最新画像フォルダ内に格納されている複数の画像は、静止画で撮影の古い順に順次記憶されている。例えば、先頭画像として、図3(1)の画像が指定されたものとすると、CPU1は、この指定画像を解析することにより当該指定画像内に登録被写体、つまり、登録被写体記憶部M3に登録されている被写体が含まれているかを調べる(ステップS4)。ここで、図3(2)に示すように被写体の全身が登録されているときにはその顔部分を中心として着目し、指定画像内に同じ顔(登録被写体と同一人物)が含まれているかを判別する。
このように被写体が人物であれば、その顔部分を中心に着目するが、建物、景色、動植物などであれば、その全体に着目して登録被写体が含まれているかを判別する。ここで、指定画像内に登録被写体が含まれているときには(ステップS4でYES)、この指定画像内から該当する被写体の画像部分を抽出する(ステップS5)。この場合、被写体の輪郭(外郭線)を辿るようにして当該被写体画像部分のみを抽出する。そして、抽出した被写体画像部分をRAM4に一時記憶しておく(ステップS6)。
そして、この指定画像のうち、上述のように抽出した被写体画像部分を除く他の全ての画像部分に対して特殊な画像加工(絵画調変換)を施してスケッチ風画像に変換した後(ステップS7)、この処理済みの変換画像を表示部5に切り替え表示させる(ステップS8)。このようにして最初の画像を表示させた後は、所定時間(スライドショー表示の切り替え時間)が経過するまで待機状態となる(ステップS9)。ここで、所定時間の経過を検出すると(ステップS9でYES)、指定フォルダ内の次の画像を表示対象として指定した後(ステップS10)、上述のステップS4に戻る。以下、指定画像内に登録被写体が含まれていることが検出される毎に(ステップS4でYES)、上述の動作が繰り返される結果、RAM4内の抽出被写体の画像部分を最新の画像に更新する処理が行われる(ステップS6)。
一方、次の画像として図3(3)の画像が指定された場合には(ステップS10)、この指定画像内には登録被写体(例えば、娘の被写体)は含まれていないので(ステップS4でNO)、ステップS11に移り、この指定画像の全体に対して特殊な画像加工(絵画調変換)を施してスケッチ風画像に変換した後、RAM4を参照し、被写体抽出済みか、つまり、抽出被写体の画像部分が一時記憶されているかを調べる(ステップS12)。
いま、被写体抽出済みでなければ(ステップS12でNO)、処理済みの指定画像(スケッチ風画像)を表示部5に切り替え表示させるが(ステップS8)、被写体抽出済みであれば(ステップS12でYES)、指定画像(スケッチ風画像)を背景画像として、この抽出被写体の画像部分を重ね合わせた合成画像を生成する(ステップS13)。言い換えれば、抽出被写体の画像部分を指定画像の前景画像となるように重ね合わせた合成画像を生成する。
この場合、指定画像内の中央部分に抽出被写体の画像部分を重ね合わせる。なお、指定画像内のどの部分に重ね合わせるかを予め指定しておいてもよい。また、指定画像内に含まれている登録被写体以外の被写体に代えて、抽出被写体をその位置に重ね合わせるようにしてもよい。また、抽出被写体の大きさを変えずに重ね合わせてもよいが、指定画像内に含まれている登録被写体以外の被写体に代えて、抽出被写体を重ね合わせる場合には、元の被写体の大きさに合わせてそのサイズを変更するようにしてもよい。このようにして画像変換を行った処理済みの合成画像を表示部5に切り替え表示させる(ステップS8)。これによって図3(3)に示す画像(原画)に代わって、図3(4)の合成画像が図3(1)の画像に続く画像として切り替え表示される。その結果、画像が切り替えられても抽出被写体はそのまま継続して表示される。
そして、所定時間(スライドショー表示の切り替え時間)が経過するまで待機状態となり(ステップS9)、所定時間の経過を検出すると(ステップS9でYES)、指定フォルダ内の次の画像を表示対象として指定した後(ステップS10)、上述のステップS4に戻る。以下、指定画像内に登録被写体が含まれていないことが検出される毎に(ステップS4でNO)、上述の動作が繰り返される結果、指定画像(スケッチ風の変換画像)を背景画像として、抽出被写体の画像部分を重ね合わせた合成画像が順次切り替え表示される。
他方、登録被写体記憶部M3に被写体が登録されていなければ(ステップS2でNO)、図5のフローに移り、指定フォルダ(例えば、最新画像フォルダ)内の先頭から1画像を表示対象として指定する(ステップS14)。そして、RAM4を参照し、被写体抽出済みか、つまり、抽出被写体の画像部分が一時記憶されているかを調べるが(ステップS15)、いま、先頭画像として例えば、図3(1)の画像が指定された場合であれば、抽出被写体は記憶されていないので(ステップS15でNO)、この指定画像を表示部5に表示させる(ステップS16)。この状態において、表示部5に表示されている指定画像上の被写体が人体によりタッチされたかを調べる(ステップS17)。ここで、指定画像上でタッチが行われなければ(ステップS17でNO)、所定時間(スライドショー表示の切り替え時間)が経過するまで待機状態となる(ステップS20)。ここで、所定時間の経過を検出すると(ステップS20でYES)、指定フォルダ内の次の画像を表示対象として指定した後(ステップS21)、上述のステップS15に戻る。
いま、指定画像上でタッチが行われたときには(ステップS17でYES)、例えば、図3(2)に示すように、指定画像内の中央部分に立つ被写体(娘)上のいずれかの位置が指でタッチされたときには、その被写体を特定して、その被写体の輪郭(外郭線)を辿るようにして当該被写体画像部分のみを抽出し(ステップS18)、この抽出した被写体画像部分をRAM4に一時記憶しておく(ステップS19)。そして、所定時間(スライドショー表示の切り替え時間)が経過するまで待機状態となり(ステップS20)、所定時間の経過を検出すると(ステップS20でYES)、指定フォルダ内の次の画像を表示対象として指定した後(ステップS21)、上述のステップS15に戻る。
ここで、次の画像として図3(3)の画像が指定されるが、この場合、RAM4を参照した結果、抽出被写体(例えば、娘の被写体)の画像部分が一時記憶されているので(ステップS15でYES)、ステップS23に移り、指定画像に対して特殊な画像加工(絵画調変換)を施してスケッチ風画像に変換した後、この指定画像(スケッチ風画像)を背景画像として、この抽出被写体の画像部分を重ね合わせた合成画像を生成する(ステップS23)。言い換えれば、抽出被写体の画像部分を指定画像の前景画像となるように重ね合わせた合成画像を生成する。
そして、この処理済みの変換画像を表示部5に切り替え表示させる(ステップS24)。これによって図3(3)に示す画像(原画)に代わって、図3(4)の合成画像が図3(1)の画像に続く画像として切り替え表示される。そして、所定時間(スライドショー表示の切り替え時間)が経過するまで待機状態となり(ステップS20)、所定時間の経過を検出すると(ステップS20でYES)、指定フォルダ内の次の画像を表示対象として指定した後(ステップS21)、上述のステップS15に戻る。以下、被写体抽出済みであれば、表示対象の画像が指定される毎に、上述の動作を繰り返す結果、指定画像(スケッチ風の変換画像)を背景画像として、抽出被写体の画像部分を重ね合わせた合成画像が順次切り替え表示される。
以上のように、本実施形態においてCPU1は、複数の画像を表示対象として順次指定すると共に、指定した画像内からその一部分を被写体画像部分として特定し、この被写体画像部分を特定した画像以外の画像(例えば、次の画像)が表示対象として指定された場合に、この指定画像を被写体画像部分の背景画像となるように表示部5に表示させるようにしたので、複数の画像を切り替えて表示する場合でもユーザの所望する特定の被写体を固定的に表示することができると共に、変化に富んだ画像表示を実現することが可能となる。
表示対象として指定された画像を解析することにより、登録被写体記憶部M3内の登録被写体に該当する画像部分が含まれているか否かを判別し、該当する画像部分が含まれていれば、その画像部分を被写体画像部分として特定するようにしたので、予め任意の被写体を登録しておくだけで表示対象の画像内に含まれている当該被写体の画像部分を適切に特定することが可能となる。
表示対象として指定された画像内に含まれている被写体がユーザ操作によって任意に指定された場合に、その被写体の画像部分を特定するようにしたので、スライドショー表示中に所望する被写体を任意に指定することができる。
複数の画像を所定の時間間隔毎に表示対象として順次指定される毎にその指定画像に切り替え表示する場合に、被写体画像部分以外の背景部分を切り替えるようにしたので、同じ被写体を固定的に表示させても背景画像の切り替え表示により変化に富んだ画像表示を実現することができる。
被写体画像部分を指定画像から抽出し、この被写体画像部分を特定した画像以外の画像(例えば、次の画像)が表示対象として指定された場合に、抽出被写体の画像部分をその指定画像の前景画像として表示させるようにしたので、指定画像を抽出被写体の画像部分の背景画像として表示させる場合と同様に、複数の画像を切り替えて表示する場合でもユーザの所望する特定の被写体を固定的に表示することができると共に、変化に富んだ画像表示を実現することが可能となる。
被写体画像部分を特定した画像以外の画像を被写体画像部分の背景画像となるように表示させる際に、その背景画像に対して特殊な画像加工を施して表示するようにしたので、特殊な表現によりユーザの注意を積極的に喚起することができ、飽きのこない変化に富んだ画像表示を実現することが可能となる。
複数の画像を表示対象として順次切り替えて指定すると共に、この指定画像内に存在している特定の被写体画像部分を抽出し、この被写体画像部分を、次の指定画像の前景画像となるように表示させるようにしたので、指定画像を抽出被写体の画像部分の背景画像として表示させる場合と同様に、複数の画像を切り替えて表示する場合でもユーザの所望する特定の被写体を固定的に表示することができると共に、変化に富んだ画像表示を実現することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、表示対象として指定された画像内に含まれている被写体がユーザ操作によって任意に指定された場合に、その被写体の画像部分を特定するようにしたが、表示対象として指定された画像内の所定領域(例えば、画像の中央領域、右端領域など)に着目し、その所定領域内に含まれている被写体を被写体画像部分として特定するようにしてもよい。これによって特別な操作を行うことなく、被写体画像部分を特定することが可能となる。
上述した実施形態においては、指定画像を被写体画像部分の背景画像となるように表示させる際に、その背景画像に対して特殊な画像加工を施して表示するようにしたが、被写体画像部分を前景画像として表示する際に、その前景画像に対して特殊な画像加工を施して表示するようにしてもよい。この場合においても特殊な表現によりユーザの注意を積極的に喚起することができ、飽きのこない変化に富んだ画像表示を実現することが可能となる。
上述した実施形態においては、複数の画像として静止画を例にしたが、動画であってもよく、一部動画であってもよい。この場合、被写体画像部分を動画とし、その背景画像を静止画としてもよく、逆に、被写体画像部分を静止画として、その背景画像を動画としてもよい。また、指定画像に対して被写体画像部分を前景画像として表示する際に、その指定画像の内容を考慮して、被写体画像部分の位置や大きさを変更するようにしてもよい。例えば、指定画像の中心部分に大きな被写体が写っている場合には、その被写体を避けた位置に配置したり、大きさを変更したりするようにすれば、バランス的にも良くなって、合成画像の不自然さを防ぐことができる。
また、上述した実施形態においては、特殊な画像加工として、絵画調変換でスケッチ風画像を得るようにしたが、スケッチ風変換以外の絵画調変換のほか、ぼかし加工や色白加工などであてもよく、その加工の種類は問わない。
上述した実施形態においては、デジタルフォトフレームがスタンド11に載置された際に、スタンド用スイッチ10からの検出信号に応じてスライドショーを実行開始するようにしたが、ユーザ操作によりスライドショーを実行開始したり、予め設定したスケジュール日時に応じてスライドショーを実行開始したりしてもよい。また、画像の切り替えは所定時間毎に限らず、ユーザ操作に応じて画像の切り替えを行うようにしてもよい。
上述した実施形態においては、全体が略長方体の薄型筐体を横長にして立て置きするスタンドタイプのデジタルフォトフレームを示したが、これに限らず、壁掛けタイプのデジタルフォトフレームであってもよく、どのようなタイプのデジタルフォトフレームであっても同様に適用可能である。
また、上述した実施形態においては、一連の画像データを表示する画像表示装置としてデジタルフォトフレームに適用した場合を示したが、画像表示部を備えた携帯電話機・卓上電子計算機・パーソナルコンピュータ(ノートパソコンなど)・PDA・デジタルカメラ・音楽プレイヤーなどであってもよい。
その他、上述した実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
1 CPU
3 記憶装置
5 表示部
7 キー操作部
10 スタンド用スイッチ
11 スタンド
M1 プログラム記憶部
M2 画像データ記憶部
M3 登録被写体記憶部

Claims (11)

  1. 複数の画像を切り替えて表示する画像表示装置であって、
    前記複数の画像のいずれかを表示対象として指定する指定手段と、
    前記指定手段により表示対象として指定された画像内からその一部分を被写体画像部分として特定する特定手段と、
    前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像が前記指定手段により表示対象として指定された場合に、この指定画像を前記特定手段により特定された被写体画像部分の背景画像となるように表示する制御を行う表示制御手段と、
    を具備したことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記特定手段は、前記指定手段により表示対象として指定された画像を解析することにより、予め登録されている登録被写体に該当する画像部分が含まれているか否かを判別し、該当する画像部分が含まれていれば、その画像部分を前記被写体画像部分として特定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記特定手段は、前記指定手段により表示対象として指定された画像内に含まれている被写体がユーザ操作によって任意に指定された場合に、その被写体を前記被写体画像部分として特定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像表示装置。
  4. 前記特定手段は、前記指定手段により表示対象として指定された画像内の所定領域に着目し、その所定領域内に含まれている被写体を前記被写体画像部分として特定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像表示装置。
  5. 前記指定手段は、複数の画像を所定の時間間隔毎に表示対象として順次指定し、
    前記表示制御手段は、前記指定手段により表示対象の画像が新たに指定される毎にその指定画像に切り替え表示する場合に、前記被写体画像部分以外の背景部分を切り替える、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示装置。
  6. 前記特定手段により特定された被写体画像部分を前記指定手段により指定された画像から抽出する抽出手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像が前記指定手段により指定された場合に、前記抽出手段により抽出された被写体画像部分を当該指定画像の前景画像として表示させる、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記被写体画像部分を前景画像として表示する際は、その前景画像に対して特殊な画像加工を施して表示する、
    ようにしたことを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像を前記特定手段により特定された被写体画像部分の背景画像となるように表示させる際に、その背景画像に対して特殊な画像加工を施して表示する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像表示装置。
  9. 複数の画像を切り替えて表示する画像表示装置であって、
    前記複数の画像を表示対象として順次切り替えて指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された画像内に特定の被写体画像部分が存在するか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により被写体画像部分が存在していると判別された場合に、前記指定画像内からその被写体画像部分を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された被写体画像部分を、前記指定手段による次の指定画像の前景画像となるように表示する制御を行う表示制御手段と、
    を具備したことを特徴とする画像表示装置。
  10. コンピュータに対して、
    複数の画像のいずれかを表示対象として指定する機能と、
    前記表示対象として指定された画像内からその一部分を被写体画像部分として特定する機能と、
    前記被写体画像部分を特定した画像以外の画像が表示対象として指定された場合に、この指定画像を前記特定された被写体画像部分の背景画像となるように表示する制御を行う機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  11. コンピュータに対して、
    複数の画像を表示対象として順次切り替えて指定する機能と、
    前記指定された画像内に特定の被写体画像部分が存在するか否かを判別する機能と、
    前記被写体画像部分が存在していると判別された場合に、前記指定された画像内からその被写体画像部分を抽出する機能と、
    前記抽出された被写体画像部分を、次の指定画像の前景画像となるように表示する制御を行う機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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