JP2012088729A - 音信号符号化方法、音信号復号方法、符号化装置、復号装置、音信号処理システム、音信号符号化プログラム、及び、音信号復号プログラム - Google Patents

音信号符号化方法、音信号復号方法、符号化装置、復号装置、音信号処理システム、音信号符号化プログラム、及び、音信号復号プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】線形予測を用いない符号化方式から線形予測符号化に基づく符号化方式への切り替えを行う場合に、線形予測符号化に基づく符号化方式の符号手段または復号手段の内部状態の初期値を適切な値に設定し、切り替え直後のフレームにおける音声品質を改善すること。
【解決手段】線形予測符号化方式に基づく第1符号化部13によって符号化される符号対象フレームの前の符号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2符号化部14によって符号化された場合、第1符号化部13の内部状態を初期化することによって、符号対象フレームの符号化を線形予測符号化方式によって行う。これにより、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む符号化処理が実現できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、音信号符号化方法と、音信号復号方法と、符号化装置と、復号装置と、音信号処理システムと、音信号符号化プログラムと、音信号復号プログラムとに関する。
音声・音楽信号(音信号)を低ビットレートに圧縮する符号化技術は、音声・音楽信号の通信・放送・蓄積に必要となるコストを下げるために重要である。音声信号と音楽信号の双方を効率的に符号化するためには、音声信号に適した符号化方式と音楽信号に適した符号化方式とを切り替えて利用する複合型の符号化方式が有効である。複合型の符号化方式を用いる場合、音声系列の途中で符号化方式の切り替えを行うことによって、入力信号の性質が時間的に変化する場合にも効率的に符号化できる。
複合型の符号化方式は、通常、音声信号の符号化に適したCELP方式(CELP:Code Excited Linear Prediction Coding、コード励振線形予測符号化)の符号化を構成要素として含む。一般に、CELP方式の符号器は、入力信号に線形予測逆フィルタを適用することによって得られる残差信号を符号化するために、過去の残差信号に関する情報を適応符号帳として内部に保持する。この適応符号帳が符号化に利用されるので、高い符号化効率が達成される。
音声信号及び音楽信号を符号化する技術は、例えば特許文献1等に記載されている。特許文献1には、音声信号及び音楽信号の両方を符号化する符号化アルゴリズム等が記載されている。特許文献1の技術は、音声信号及び音楽信号の両方に共通の線形予測(LP)合成フィルタを用いる。LP合成フィルタは、音声信号又は音楽信号の符号化に応じて、それぞれ音声励振ジェネレータと変換励振ジェネレータとを切り替える。音声信号の符号化には、従来のCELP技術を使用し、音楽信号の符号化には、新規の非対称重複加算変換技術を応用する。共通のLP合成フィルタリングを行う際に、重複加算操作領域の信号にLP係数の補間を行う。
CELP方式以外の別の符号化方式からCELP方式に基づく符号化方式への切り替えが音声系列の途中で行われる場合、切り替え前の音声に対応する残差信号の情報が適応符号帳として符号器に保持されていないので、符号化方式の切り替え直後のフレームにおいて符号化効率が低下し、よって、音声品質の劣化を招くという問題が生じ得る。CELP方式以外の別の符号化方式による符号化結果を利用してCELP方式における符号器の内部状態を初期化する方法に関する先行技術として、3rd Generation Partnership Project(3GPP)において標準化された音声符号化方式であるAdaptive MultiRate Wideband plus(AMR-WB+、非特許文献1)が知られている。AMR-WB+の符号器は、入力信号に線形予測逆フィルタ処理を行って得られる残差信号を求め、その後、CELP方式とTransformCoded Excitation(TCX)方式との二つの符号化方式を切り替えて利用することによって、残差信号の符号化を行う。AMR-WB+の符号器は、TCX方式からCELP方式への切り替えが行われる場合、TCX方式における励起信号を用いてCELP方式における適応符号帳を更新する。
特開2003−44097号公報
3GPP TS 26.290 "Audio codec processing functions; Extended AdaptiveMulti-Rate -Wideband (AMR-WB+) codec; Transcoding functions". [online].[retrieved on 5March 2009] Retrieved fromtheInternet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/26290.htm>.
しかし、CELP方式に基づく符号化方式と、線形予測符号化を用いない符号化方式とを切り替えて利用する複合型の符号化方式を用いる場合、線形予測符号化を用いない符号化方式による符号化の過程において励起信号を得るのは困難である。このため、線形予測符号化を用いない符号化方式からCELP方式に基づく符号化方式への切り替えを行う場合に、CELP方式における適応符号帳を、切り替え前の音声に対応する励起信号によって初期化することが困難となる。本発明の目的は、線形予測を用いない符号化方式から線形予測符号化に基づく符号化方式への切り替えを行う場合に、線形予測符号化に基づく符号化方式の符号手段または復号手段の内部状態の初期値を適切な値に設定し、切り替え直後のフレームにおける音声品質を改善することである。
本発明の音信号符号化方法は、線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段と、線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の符号化手段と、を用いて、複数のフレームから成る音信号を符号化する音信号符号化方法であって、前記音信号の第1のフレームが前記第2の符号化手段によって符号化された後に、該第1のフレームの直後にある第2のフレームを符号化する符号化手段を前記第2の符号化手段から前記第1の符号化手段に切り替える切替ステップと、前記切替ステップの後に、前記第1の符号化手段の内部状態を所定の方法によって初期化する初期化ステップとを備える、ことを特徴とする。
本発明の音信号符号化方法によれば、線形予測符号化方式によって符号化する第2のフレームの前の第1のフレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式で符号化された場合であっても、線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段の内部状態を初期化することによって、第2のフレームの符号化を線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む符号化処理が実現できる。
更に、本発明において、前記第1の符号化手段の前記内部状態は、適応符号帳の内容又は零入力応答を求めるための線形予測合成フィルタの遅延要素の保持する値であるのが好ましく、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームを用いて前記第1の符号化手段の内部状態を初期化するのが好ましく、前記初期化ステップでは、前記第2の符号化手段による符号化前の前記第1のフレーム、又は、前記第2の符号化手段による符号化後に復号して得られる前記第1のフレーム、の何れかに前記線形予測逆フィルタを適用して得られる残差信号を用いて、前記第1の符号化手段の初期化を行うのが好ましく、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームよりも前にある第3のフレームに前記第1の符号化手段による符号化が行われたときの線形予測係数を用いて、前記第2の符号化手段による符号化前の前記第1のフレーム、又は、前記第2の符号化手段による符号化後に復号して得られる前記第1のフレーム、の何れかに前記線形予測逆フィルタを適用するのが好ましい。もしくは、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームにおける線形予測係数が前記第2のフレームの符号に含まれる場合は、該第2のフレームの符号に含まれている線形予測係数を用いて、前記第2の符号化手段による符号化前の前記第1のフレーム、又は、前記第2の符号化手段による符号化後に復号して得られる前記第1のフレーム、の何れかに前記線形予測逆フィルタを適用するのが好ましい。そして、本発明において、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームよりも前にあるフレームに前記第1の符号化手段による符号化が行われたときの前記第1の符号化手段の内部状態を用いて、該第1の符号化手段の内部状態を初期化してもよい。また、零入力応答を求めるための線形予測合成フィルタにおける線形予測係数としても、前記第1のフレームよりも前にある第3のフレームに前記第1の符号化手段による符号化が行われたときの線形予測係数、または前記第1のフレームにおける線形予測係数が前記第2のフレームの符号に含まれる場合は、該第2のフレームの符号化の際に計算される前記第1のフレームにおける線形予測係数、またはそれらに聴覚重み付けフィルタを適用したものを用いることが望ましい。
本発明の音信号復号方法は、線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段と、線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の復号手段と、を用いて、複数のフレームから成る符号化音信号を復号する音信号復号方法であって、前記符号化音信号の第1のフレームが前記第2の復号手段によって復号された後に、該第1のフレームの直後にある第2のフレームを復号する復号手段を前記第2の復号手段から前記第1の復号手段に切り替える切替ステップと、前記切替ステップの後に、前記第1の復号手段の内部状態を所定の方法によって初期化する初期化ステップとを備える、ことを特徴とする。
本発明の音信号復号方法によれば、線形予測符号化方式を用いて復号する第2のフレームの前の第1のフレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式によって復号された場合であっても、線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段の内部状態を初期化することによって、第2のフレームの復号が線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む復号処理が実現できる。
更に、本発明において、前記第1の復号手段の前記内部状態は、適応符号帳の内容又は線形予測合成フィルタの遅延要素の保持する値であるのが好ましく、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームを用いて前記第1の復号手段の内部状態を初期化するのが好ましく、前記初期化ステップでは、前記第2の復号手段による復号後の前記第1のフレームに前記線形予測逆フィルタを適用して得られる残差信号を用いて、前記第1の復号手段の初期化を行うのが好ましく、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームよりも前にある第3のフレームに前記第1の復号手段による復号が行われたときの線形予測係数を用いて、前記第2の復号手段による復号後の前記第1のフレームに前記線形予測逆フィルタを適用するのが好ましい。もしくは、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームにおける線形予測係数が前記第2のフレームの符号に含まれている場合は、該第2のフレームの符号に含まれている線形予測係数を用いて、前記第2の復号手段による復号後の前記第1のフレームに前記線形予測逆フィルタを適用するのが好ましい。そして、本発明において、前記初期化ステップでは、前記第1のフレームよりも前にあるフレームに前記第1の復号手段による復号が行われたときの前記第1の復号手段の内部状態を用いて、該第1の復号手段の内部状態を初期化してもよい。
本発明の符号化装置は、線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の符号化手段とを備え、前記第1の符号化手段及び前記第2の符号化手段を用いて音信号を符号化する符号化装置であって、前記音信号に含まれており符号化の対象となる符号対象フレームを、前記第1の符号化手段又は前記第2の符号化手段の何れで符号化するかを判定する第1の符号判定手段と、前記符号対象フレームを前記第1の符号化手段によって符号化すると前記第1の符号判定手段によって判定された場合に、前記符号対象フレームの直前にある符号直前フレームが前記第1の符号化手段によって符号化されているか、又は、前記第2の符号化手段によって符号化されているか、を判定する第2の符号判定手段と、前記符号直前フレームが前記第2の符号化手段によって符号化されていると前記第2の符号判定手段によって判定された場合に、前記符号直前フレームの符号化結果を復号し、この復号結果を用いて前記第1の符号化手段の内部状態を算出する符号内部状態計算手段と、前記符号内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の符号化手段の内部状態を初期化する符号初期化手段とを備え、前記第1の符号化手段は、前記符号初期化手段による前記内部状態の初期化後に前記符号対象フレームを符号化する、ことを特徴とする。
本発明の符号化装置によれば、線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段によって符号化される符号対象フレームの前の符号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の符号化手段によって符号化された場合であっても、第1の符号化手段の内部状態を初期化することによって、符号対象フレームの符号化を線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む符号化処理が実現できる。
本発明の復号装置は、線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の復号手段とを備え、前記第1の復号手段及び前記第2の復号手段を用いて符号化音信号を復号する復号装置であって、前記符号化音信号に含まれており復号の対象となる復号対象フレームを、前記第1の復号手段又は前記第2の復号手段の何れで復号するかを判定する第1の復号判定手段と、前記復号対象フレームを前記第1の復号手段によって復号すると前記第1の復号判定手段によって判定された場合に、前記復号対象フレームの直前にある復号直前フレームが前記第1の復号手段によって復号されたか、又は、前記第2の復号手段によって復号されたか、を判定する第2の復号判定手段と、前記復号直前フレームが前記第2の復号手段によって復号されたと前記第2の復号判定手段によって判定された場合に、前記復号直前フレームの復号結果を用いて前記第1の復号手段の内部状態を算出する復号内部状態計算手段と、前記復号内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の復号手段の内部状態を初期化する復号初期化手段と、を備え、前記第1の復号手段は、前記復号初期化手段による前記内部状態の初期化後に前記復号対象フレームを復号する、ことを特徴とする。
本発明の復号装置によれば、線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段を用いて復号する復号対象フレームの前の復号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の復号手段によって復号された場合であっても、第1の復号手段の内部状態を初期化することによって、復号対象フレームの復号が線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む復号処理が実現できる。
本発明の音信号処理システムは、前記符号化装置と、前記復号装置とを備え、前記復号装置は、前記符号化装置によって符号化された符号化音信号を復号する、ことを特徴とする。
本発明の音信号処理システムによれば、線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段によって符号化される符号対象フレームの前の符号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の符号化手段によって符号化された場合であっても、第1の符号化手段の内部状態を初期化することによって、符号対象フレームの符号化を線形予測符号化方式によって行える。線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段を用いて復号する復号対象フレームの前の復号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の復号手段によって復号された場合であっても、第1の復号手段の内部状態を初期化することによって、復号対象フレームの復号が線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む符号化処理及び復号処理が実現できる。
本発明の音信号符号化プログラムは、線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の符号化手段とを用いて音信号を符号化するために、コンピュータ装置を、前記音信号に含まれており符号化の対象となる符号対象フレームを前記第1の符号化手段又は前記第2の符号化手段の何れで符号化するかを判定する第1の符号判定手段、前記符号対象フレームを前記第1の符号化手段によって符号化すると前記第1の符号判定手段によって判定された場合に、前記符号対象フレームの直前にある符号直前フレームが前記第1の符号化手段によって符号化されているか、又は、前記第2の符号化手段によって符号化されているか、を判定する第2の符号判定手段、前記符号直前フレームが前記第2の符号化手段によって符号化されていると前記第2の符号判定手段によって判定された場合に、前記符号直前フレームの符号化結果を復号し、この復号結果を用いて前記第1の符号化手段の内部状態を算出する符号内部状態計算手段、前記符号内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の符号化手段の内部状態を初期化する符号初期化手段、及び、前記符号初期化手段によって前記内部状態の初期化が行われた後に前記第1の符号化手段が前記符号対象フレームを符号化する符号化手段、として機能させることを特徴とする。
本発明の音信号符号化プログラムによれば、線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段によって符号化される符号対象フレームの前の符号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の符号化手段によって符号化された場合であっても、第1の符号化手段の内部状態を初期化することによって、符号対象フレームの符号化を線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む符号化処理が実現できる。
本発明の音信号復号プログラムは、線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の復号手段とを用いて符号化音信号を復号するために、コンピュータ装置を、前記符号化音信号に含まれており復号の対象となる復号対象フレームを前記第1の復号手段又は前記第2の復号手段の何れで復号するかを判定する第1の復号判定手段、前記復号対象フレームを前記第1の復号手段によって復号すると前記第1の復号判定手段によって判定された場合に、前記復号対象フレームの直前にある復号直前フレームが前記第1の復号手段によって復号されたか、又は、前記第2の復号手段によって復号されたか、を判定する第2の復号判定手段、前記復号直前フレームが前記第2の復号手段によって復号されたと前記第2の復号判定手段によって判定された場合に、前記復号直前フレームの復号結果を用いて前記第1の復号手段の内部状態を算出する復号内部状態計算手段、前記復号内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の復号手段の内部状態を初期化する復号初期化手段、及び、前記復号初期化手段によって前記内部状態の初期化が行われた後に前記第1の復号手段が前記復号対象フレームを復号する復号手段、として機能させることを特徴とする。
本発明の音信号復号プログラムによれば、線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段を用いて復号する復号対象フレームの前の復号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の復号手段によって復号された場合であっても、第1の復号手段の内部状態を初期化することによって、復号対象フレームの復号が線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む復号処理が実現できる。
本発明によれば、線形予測を用いない符号化方式から線形予測符号化に基づく符号化方式への切り替えを行う場合に、線形予測符号化に基づく符号化方式の符号手段または復号手段の内部状態の初期値を適切な値に設定し、切り替え直後のフレームにおける音声品質を改善できる。
実施形態に係る符号化装置及び復号装置の構成を示す図である。 実施形態に係る符号化装置の構成を示す図である。 実施形態に係る符号化装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係る復号装置の構成を示す図である。 実施形態に係る復号装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。実施形態に係る音信号処理システムは、入力した音信号を符号化する符号化装置10と、符号化装置10によって符号化された符号化音信号を復号する復号装置20とを備える。図1及び図2は、実施形態に係る符号化装置10の構成を示す図である。符号化装置10は、入力された音声・音楽信号(音信号)を符号化して出力する。音声・音楽信号は、有限の長さを持つフレームに予め分割された後に、符号化装置10に入力されるものとする。符号化装置10は、音声・音楽信号が音声信号の場合に、第1の符号化方式に基づいて符号化し、音声・音楽信号が音楽信号の場合には、第2の符号化方式に基づいて符号化する。第1の符号化方式は適応符号帳を有する線形予測符号化に基づくACELPなどのCELP方式である。第2の符号化方式は第1の符号化方式と異なっており、線形予測を利用しない符号化方式である。第2の符号化方式は、例えばAACなどの変換符号化を想定する。
符号化装置10は、物理的にはCPU10a、ROM10b、RAM10c、記憶装置10d及び通信装置10e等を含むコンピュータ装置を有しており、これらCPU10a〜通信装置10eは、バス10fに接続されている。CPU10aは、ROM10b等の内蔵メモリに格納された所定のコンピュータプログラム(例えば、図3に示すフローチャートの処理を実行するための音信号符号化プログラム)をRAM10cにロードして実行することにより、符号化装置10を統括的に制御する。記憶装置10dは、書き込み/読み出しが自在なメモリであって、各種コンピュータプログラムや、コンピュータプログラムの実行に必要な各種データ等(例えば、第1の符号化方式の符号化に用いる適応符号帳及び線形予測係数や、他に第1の符号化方式及び第2の符号化方式による符号化に必要な様々なパラメータ、所定数の符号化前後のフレーム等)を格納する。記憶装置10dは、少なくとも最後に(直前に)符号化された一のフレームの音声・音楽信号を格納する。
また、符号化装置10は、機能的には、符号化方式切替部12(第1の符号判定手段、第2の符号判定手段)、第1符号化部13(第1の符号化手段)、第2符号化部14(第2の符号化手段)、符号多重化部15、内部状態計算部16(符号内部状態計算手段)及び内部状態初期化法特定部17(符号初期化手段)を有する。これらの符号化方式切替部12〜内部状態初期化法特定部17は、CPU10aがROM10b等の符号化装置10の内蔵メモリに格納された上記コンピュータプログラムを実行し、図1に示す符号化装置10の各構成部を動作させることによって実現される機能である。CPU10aは、上記音信号符号化プログラムを実行することによって(符号化方式切替部12〜内部状態初期化法特定部17を用いて)、図3のフローチャートに示す処理を実行する。
次に、図3を参照して、符号化装置10の動作を説明する。音声・音楽信号は、有限の長さを持つフレームに予め分割された後に、符号化装置10の通信装置10eに入力されるものとする。符号化方式切替部12は、音声・音楽信号が通信装置10eを介して入力されると、この音声・音楽信号の符号対象フレーム(符号化の対象となっているフレーム)を、この符号対象フレームに基づき、第1の符号化方式又は第2の符号化方式の何れの符号化方式によって符号化するのかを判定し、この判定結果に従って、第1の符号化方式によって音声・音楽信号を符号化する第1符号化部13、又は、第2の符号化方式によって音声・音楽信号を符号化する第2符号化部14、の何れかに符号対象フレームを送信する(ステップS11;第1切替ステップ)。ステップS11において、符号化方式切替部12は、符号対象フレームが音声信号の場合には、第1の符号化方式によって符号化し、符号対象フレームが音楽信号の場合には、第2の符号化方式によって符号化すると判定する。そして、この第1切替ステップの後、第1符号化部13の内部状態(適応符号帳の内容又は零入力応答を求めるための線形予測合成フィルタの遅延要素の保持する値等であり、以下同様)を初期化するための第1初期化ステップ(ステップS12〜S18)が行われる。
符号化方式切替部12は、符号対象フレームが音楽信号であり、第2の符号化方式によって符号対象フレームを符号化するとステップS11において判定した場合(ステップS11;第2符号化部)、符号対象フレームを第2符号化部14に送信し、第2符号化部14は、この符号化方式切替部12から送信された符号対象フレームを第2の符号化方式によって符号化し、この符号化した符号対象フレーム(符号化音声・音楽信号)を通信装置10eを介して出力する(ステップS18)。符号化方式切替部12は、符号対象フレームが音声信号であり、第1の符号化方式によって符号対象フレームを符号化するとステップS11において判定した場合(ステップS11;第1符号化部)、記憶装置10dの内容を参照し、符号対象フレームの直前のフレーム(符号直前フレーム)が第1符号化部13によって符号化されたか、又は、第2符号化部14によって符号化されたか、を判定する(ステップS12)。符号対象フレームの前にある所定数のフレーム(符号直前フレームを含む)の符号化結果、及び、符号化前のフレーム自体は、何れも記憶装置10dに格納されている。
符号化方式切替部12は、符号直前フレームが第1符号化部13によって符号化されたとステップS12において判定した場合(ステップS12;YES)、符号対象フレームを第1符号化部13に送信し、第1符号化部13は、この符号化方式切替部12から送信された符号対象フレームを第1の符号化方式によって符号化し、この符号化した符号対象フレーム(符号化音声・音楽信号)を通信装置10eを介して出力する(ステップS17)。符号化方式切替部12は、符号直前フレームが第2符号化部14によって符号化されたとステップS12において判定した場合(ステップS12;NO)、内部状態計算部16は、記憶装置10dに格納されている符号直前フレームの符号化結果を復号し、符号直前フレームの復号結果を得る(ステップS13)。符号化装置10が用いる復号結果は、符号化装置10に内蔵された復号器(図示略)又は後述の復号装置20によって得られる。なお、復号に必要となる演算を省略するために、符号直前フレームの符号化結果を復号した復号結果に替えて、第2符号化部14による符号化前の符号直前フレームを用いてもよい。この符号化前の符号直前フレームは、記憶装置10dに格納されている。
ステップS13の後、内部状態計算部16は、符号直前フレームの復号結果を用いて第1符号化部13の内部状態を算出する(ステップS14)。内部状態計算部16が行う第1符号化部13の内部状態の算出処理は、符号直前フレームの復号結果(又は、第2符号化部14による符号化前の符号直前フレーム)から共分散法などの方法を用いて線形予測係数を求め、そして、この求めた線形予測係数を用いて復号結果に線形予測逆フィルタを適用することによって残差信号を求める処理である。
なお、符号直前フレームの復号結果から線形予測係数を求める処理は演算量が大きいので、内部状態計算部16は、線形予測係数を符号直前フレームの復号結果から求めるかわりに、符号直前フレームの近隣において第1の符号化方式によって符号化されたフレーム(符号直前フレームよりも前にあるフレーム)における線形予測係数(記憶装置10dに格納されている)を上記処理(第1符号化部13の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよく、または、この線形予測係数をフレーム間で内挿した値を上記処理(第1符号化部13の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよい。さらに、内部状態計算部16は、符号直前フレームの近隣の第1の符号化方式によって符号化されたフレームにおける線形予測係数を用いて外挿によって得られる値、又は、これらの線形予測係数をフレーム間で内挿した値を用いて外挿によって得られる値を、上記処理(第1符号化部13の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよい。内部状態計算部16は、線形予測係数を線スペクトル周波数に変換した値に対して外挿を施し、この外挿結果を線形予測係数に再変換してもよい。また、内部状態計算部16は、符号直前フレームにおける線形予測係数が、符号対象フレームの符号に含まれる場合は、この符号対象フレームの符号に含まれている線形予測係数を上記処理(第1符号化部13の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよい。また、内部状態計算部16は、線形予測係数を計算せず、符号直前フレームの復号結果をそのまま残差信号の代用として用いてもよい。さらに、符号直前フレームの近隣にあり第1の符号化方式によって符号化されたフレーム(符号直前フレームの前にあるフレーム)に対する符号化の過程で得られた内部状態(この内部状態を示す情報は記憶装置10dに格納されている)を用いて、第1符号化部13の内部状態を初期化してもよい。また、符号直前フレームの復号結果に対し線形予測逆フィルタを適用する処理は、フレーム全体に対するものでなく、フレームの一部分のみに対するものであってもよい。
ステップS14の後、内部状態初期化法特定部17は、内部状態計算部16によって算出された内部状態を用いて第1符号化部13の内部状態を初期化するか、または、“0”で初期化するか、等の予め定められた初期化方法のうち何れか一の初期化方法を、符号対象フレームに基づいて、又は、符号直前フレームの復号結果に基づいて、特定する(ステップS15)。そして、内部状態初期化法特定部17は、ステップS15において特定した初期化方法によって、第1符号化部13の内部状態を初期化する(ステップS16)。内部状態初期化法特定部17によって行われる第1符号化部13の内部状態の初期化は、内部状態計算部16によって算出された内部状態を用いて、第1符号化部13の内部状態を初期化する処理であるが、第1の符号化方式における残差信号の算出に用いる第1符号化部13の線形予測合成フィルタの内部状態(遅延要素の保持する値)を初期化する処理を含んでいてもよい。また、内部状態初期化法特定部17は、第1符号化部13の内部状態の初期化方法を特定する場合、例えば、上記二つの初期化方法を含む複数の初期化方法を用いて、それぞれ符号対象フレームに対し第1の符号化方式による符号化を試み、その結果、二乗誤差、または聴覚重みつき誤差の小さい初期化方法を選択してもよい。
ステップS16において内部状態初期化法特定部17が第1符号化部13の内部状態を初期化した後に、第1符号化部13は、第1の符号化方式によって符号対象フレームを符号化し、この符号化した符号対象フレーム(符号化音声・音楽信号)を通信装置10eを介して出力する(ステップS17)。
なお、内部状態初期化法特定部17がステップS15において選択した初期化方法の情報を、符号多重化部15が、補助情報として第1の符号化方式による符号化結果に多重化する構成であってもよい。また、第1符号化部13及び第2符号化部14と復号器(符号化装置10に内蔵される復号器又は復号装置20)との間で共通に得られる情報(下記参照)に基づいて、第1符号化部13の内部状態の初期化方式を特定する構成であってもよく、この場合、符号多重化部15は、第1符号化部13の内部状態の初期化方法を示す補助情報を符号化結果に多重化しない。例えば、第1の符号化方式における符号対象フレームの適応符号帳ゲインが大きい場合、又は、符号直前フレームにおける復号結果の周期性が高い場合等に、内部状態初期化法特定部17は、内部状態計算部16によって算出された内部状態を用いて第1符号化部13の内部状態を初期化することができる。
また、内部状態初期化法特定部17を省略し、常に、内部状態計算部16によって算出された内部状態を用いて第1符号化部13が自身の内部状態を初期化する構成であってもよい。また、符号化方式切替部12によって第2の符号化方式から第1の符号化方式に切り替えられた直後に(第1切替ステップの後に)、内部状態計算部16と内部状態初期化法特定部17とが符号対象フレームに対し上記した処理(第1初期化ステップ)を行う構成としているが、これに限らず、符号化方式切替部12によって第2の符号化方式から第1の符号化方式に切り替えられる直前(符号対象フレームの直前)の符号直前フレームが符号化される際に内部状態計算部16と内部状態初期化法特定部17とが上記した処理を行う構成であってもよい。また、第1の符号化方式(第1符号化部13)と第2の符号化方式(第2符号化部14)の二つの符号化方式の間で切り替えが行われる構成を例示したが、第1の符号化方式と異なる符号化方式が複数存在し、三つ以上の符号化方式の間で切り替えが行われる構成であってもよい。
図1及び図4は、実施形態に係る復号装置20の構成を示す図である。復号装置20は、物理的にはCPU20a、ROM20b、RAM20c、記憶装置20d及び通信装置20e等を含むコンピュータ装置を有しており、これらCPU20a〜通信装置20eは、バス20fに接続されている。CPU20aは、ROM20b等の内蔵メモリに格納された所定のコンピュータプログラム(例えば、図5に示すフローチャートの処理を実行するための音信号復号プログラム)をRAM20cにロードして実行することにより、復号装置20を統括的に制御する。記憶装置20dは、書き込み/読み出しが自在なメモリであって、各種コンピュータプログラムや、コンピュータプログラムの実行に必要な各種データ等(例えば、第1の符号化方式の復号に用いる適応符号帳及び線形予測係数や、他に第1の符号化方式及び第2の符号化方式による復号に必要な様々なパラメータ、所定数の復号前後のフレーム等)を格納する。記憶装置20dは、少なくとも最後に(直前に)復号された一のフレームの音声・音楽信号を格納する。
また、復号装置20は、機能的には、符号化方式判定部22(第1の復号判定手段、第2の復号判定手段)、符号分離部23、第1復号部24(第1の復号手段)、第2復号部25(第2の復号手段)、内部状態初期化法特定部26(復号初期化手段)及び内部状態計算部27(復号内部状態計算手段)を有する。これらの符号化方式判定部22〜内部状態計算部27は、CPU20aがROM20b等の復号装置20の内蔵メモリに格納された上記コンピュータプログラムを実行し、図1に示す復号装置20の各構成部を動作させることによって実現される機能である。CPU20aは、上記音信号復号プログラムを実行することによって(符号化方式判定部22〜内部状態計算部27を用いて)、図5のフローチャートに示す処理を実行する。
次に、図5を参照して、復号装置20の動作を説明する。符号化方式判定部22は、符号化され通信装置20eを介して入力された符号化音声・音楽信号の復号対象フレームが第1の符号化方式と第2の符号化方式のいずれを用いて符号化されているかを判定し、この判定結果に従って、第1の符号化方式によって復号する第1復号部24、又は、第2の符号化方式によって復号する第2復号部25、の何れかに復号対象フレームを送信する(ステップS21;第2切替ステップ)。ステップS21において、符号化方式判定部22は、復号対象フレームが第1の符号化方式によって符号化されている場合には、第1復号部24によって復号し、復号対象フレームが第2の符号化方式によって符号化されている場合には、第2復号部25によって復号すると判定する。そして、この第2切替ステップの後、第1復号部24の内部状態(適応符号帳の内容又は線形予測合成フィルタの遅延要素の保持する値等であり、以下同様)を初期化するための第2初期化ステップ(ステップS22〜S27)が行われる。
符号化方式判定部22は、復号対象フレームが第2の符号化方式によって符号化されている(すなわち第2復号部25によって復号する)とステップS21において判定した場合(ステップS21;第2復号部)、復号対象フレームを第2復号部25に送信し、第2復号部25は、この符号化方式判定部22から送信された復号対象フレームを第2の符号化方式によって復号し、この復号した復号対象フレーム(復号音声・音楽信号)を通信装置20eを介して出力する(ステップS27)。符号化方式判定部22は、復号対象フレームが第1の符号化方式によって符号化されている(すなわち第1復号部24によって復号する)とステップS21において判定した場合(ステップS21;第1復号部)、記憶装置20dの内容を参照し、復号対象フレームの直前のフレーム(復号直前フレーム)が第1の符号化方式によって符号化されていたか(すなわち第1復号部24によって復号されていたか)、又は、第2の符号化方式によって符号化されていたか(すなわち第2復号部25によって復号されていたか)、を判定する(ステップS22)。復号対象フレームの前にある所定数のフレーム(復号直前フレームを含む)の復号結果、及び、復号前後のフレーム自体は、何れも、記憶装置20dに格納されている。
符号化方式判定部22は、復号直前フレームが第1の符号化方式によって符号化されていた(すなわち第1復号部24によって復号されていた)とステップS22において判定した場合(ステップS22;YES)、復号対象フレームを第1復号部24に送信し、第1復号部24は、この符号化方式判定部22から送信された復号対象フレームを第1の符号化方式によって復号し、この復号した復号対象フレーム(復号音声・音楽信号)を通信装置20eを介して出力する(ステップS26)。
符号化方式判定部22は、復号直前フレームが第2の符号化方式によって符号化されていた(すなわち第2復号部25によって復号されていた)とステップS22において判定した場合(ステップS22;NO)、復号直前フレームを符号分離部23に送信し、符号分離部23は、復号直前フレームの多重化された符号を第1の符号化方式による符号と、第1復号部24の内部状態の初期化方法を示す補助情報(例えば、内部状態初期化法特定部17によって特定された第1符号化部13の内部状態の初期化方法であって、復号直前フレームを符号化する際に用いられた初期化方法を示す情報)とに分離する。そして、内部状態計算部27は、復号直前フレームの復号結果を用いて第1復号部24の内部状態を計算する(ステップS23)。内部状態計算部27が行う第1復号部24の内部状態の算出処理は、復号直前フレームの復号結果から共分散法などの方法で線形予測係数を求め、そして、この求めた線形予測係数を用いて復号結果に線形予測逆フィルタを適用することによって、残差信号を求める処理である。
なお、復号直前フレームの復号結果から線形予測係数を求める処理は演算量が大きいので、内部状態計算部27は、線形予測係数を復号直前フレームの復号結果から求めるかわりに、復号直前フレームの近隣にある第1の符号化方式によって符号化されたフレーム(復号直前フレームよりも前にあるフレーム)における線形予測係数(第1復号部24によって復号されたときの線形予測係数であり、記憶装置20dに格納されている)を上記処理(第1復号部24の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよく、又は、この線形予測係数をフレーム間で内挿した値を上記処理(第1復号部24の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよい。さらに、内部状態計算部27は、復号直前フレームの近隣にある第1の符号化方式によって符号化されたフレームにおける線形予測係数を用いて外挿によって得られる値、又は、これらの線形予測係数をフレーム間で内挿した値を用いて外挿によって得られる値を、上記処理(第1復号部24の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよい。内部状態計算部27は、線形予測係数を線スペクトル周波数に変換した値に対して外挿を施し、この外挿結果を線形予測係数に再変換してもよい。また、内部状態計算部27は、復号直前フレームにおける線形予測係数が、復号対象フレームの符号に含まれる場合、この復号対象フレームの符号に含まれている線形予測係数を上記処理(第1復号部24の内部状態の算出処理)の線形予測係数として用いてもよい。又は、線形予測逆フィルタの適用を省略することによって線形予測係数の計算を省略してもよい。さらに、復号直前フレームの近隣にあり第1の符号化方式によって符号化されたフレーム(復号直前フレームの前にあるフレーム)に対する復号の過程で得られた内部状態(この内部状態を示す情報は記憶装置20dに格納されている)を用いて、第1復号部24の内部状態を初期化してもよい。また、復号直前フレームの復号結果に対し線形予測逆フィルタを適用する処理は、フレーム全体に対するものでなく、フレームの一部分のみに対するものであってもよい。
ステップS23の後、内部状態初期化法特定部26は、内部状態計算部27によって算出された内部状態を用いて第1復号部24の内部状態を初期化するか、または、“0”で初期化する、等の予め決められた方法のうち何れか一の初期化方法を、復号直前フレームの多重化された符号に含まれ第1復号部24の内部状態の初期化方法を示す補助情報に基づいて特定する(ステップS24)。そして、内部状態初期化法特定部26は、ステップS24において特定した初期化方法によって、第1復号部24の内部状態を初期化する(ステップS25)。内部状態初期化法特定部26によって行われる第1復号部24の内部状態の初期化は、内部状態計算部27によって算出された内部状態を用いて、第1復号部24の内部状態を初期化する処理であるが、第1の符号化方式における残差信号から出力信号を算出する第1復号部24の線形予測合成フィルタの内部状態(遅延要素の保持する値)を初期化する処理を含んでいてもよい。
ステップS25において内部状態初期化法特定部26が第1復号部24の内部状態を初期化した後に、第1復号部24は、第1の符号化方式によって復号対象フレームを復号し、この復号した復号対象フレーム(復号音声・音楽信号)を通信装置20eを介して出力する(ステップS26)。
なお、第1復号部24の内部状態の初期化方法を示す補助情報を復号直前フレームの符号に多重化せずに、第1の符号化方式における対象符号化フレームの固定符号帳ゲイン、または復号直前フレームにおける復号結果の周期性を分析した結果等を用いて(第1復号部24及び第2復号部25と符号器(復号装置20に内蔵される符号器又は第1符号化部13)との間で共通に得られる情報を用いて)、第1復号部24の内部状態の初期化方法を特定してもよい。また、内部状態初期化法特定部26を省略し、常に、内部状態計算部27によって算出された内部状態を用いて第1復号部24が自身の内部状態を初期化する構成であってもよい。この場合、初期化方法を示しており復号直前フレームの符号に多重化された補助情報を用いる必要はない。また、内部状態計算部27の動作と内部状態初期化法特定部26の動作とは、復号直前フレームが第2の符号化方式によって符号化され、復号対象フレームが第1の符号化方式によって符号化された場合の動作としているが、これに限らず、復号対象フレームが第2の符号化方式によって符号化され、復号対象フレームの直後のフレームが第1の符号化方式によって符号化されていることが先読みによって既に決定されている場合に、内部状態計算部27と内部状態初期化法特定部26とは、それぞれ、第1復号部24についての内部状態の算出と内部状態初期化方法の選択とを先読み情報に基づいて行ってもよい。また、第1の符号化方式と第2の符号化方式の二つの符号化方式の間で切り替えが行われる構成を例示したが、第1の符号化方式と異なる符号化方式が複数存在し、三つ以上の符号化方式の間で切り替えが行われる構成であってもよい。
次に、実施形態に係る符号化装置10の作用効果を説明する。符号化装置10は、線形予測符号化方式に基づく第1符号化部13と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2符号化部14とを備え、第1符号化部13及び第2符号化部14を用いて音信号を符号化する。符号化装置10は更に、符号化方式切替部12、内部状態計算部16及び内部状態初期化法特定部17を備える。符号化方式切替部12は、音信号に含まれており符号化の対象となる符号対象フレームを、第1符号化部13又は第2符号化部14の何れで符号化するかを判定する。また、符号化方式切替部12は、符号対象フレームを第1符号化部13によって符号化すると判定した場合に、符号対象フレームの直前にある符号直前フレームが第1符号化部13によって符号化されているか、又は、第2符号化部14によって符号化されているか、を判定する。内部状態計算部16は、符号直前フレームが第2符号化部14によって符号化されていると符号化方式切替部12によって判定された場合に、符号直前フレームの符号化結果を復号し、この復号結果を用いて第1符号化部13の内部状態を算出する。内部状態初期化法特定部17は、内部状態計算部16によって算出された内部状態を用いて第1符号化部13の内部状態を初期化する。そして、第1符号化部13は、内部状態初期化法特定部17による内部状態の初期化後に符号対象フレームを符号化する。
符号化装置10によれば、線形予測符号化方式に基づく第1符号化部13によって符号化される符号対象フレームの前の符号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2符号化部14によって符号化された場合であっても、第1符号化部13の内部状態を初期化することによって、符号対象フレームの符号化を線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む符号化処理が実現できる。
次に、実施形態に係る復号装置20の作用効果を説明する。復号装置20は、線形予測符号化方式に基づく第1復号部24と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2復号部25とを備え、第1復号部24及び第2復号部25を用いて符号化音信号を復号する。復号装置20は更に、符号化方式判定部22、内部状態計算部27及び内部状態初期化法特定部26を備える。符号化方式判定部22は、符号化音信号に含まれており復号の対象となる復号対象フレームを、第1復号部24又は第2復号部25の何れで復号するかを判定する。また、符号化方式判定部22は、復号対象フレームを第1復号部24によって復号すると符号化方式判定部22によって判定された場合に、復号対象フレームの直前にある復号直前フレームが第1復号部24によって復号されたか、又は、第2復号部25によって復号されたか、を判定する。復号直前フレームが第2復号部25によって復号されたと符号化方式判定部22によって判定された場合に、復号直前フレームの復号結果を用いて第1復号部24の内部状態を算出する。内部状態計算部27によって算出された内部状態を用いて第1復号部24の内部状態を初期化する。そして、第1復号部24は、内部状態初期化法特定部26による内部状態の初期化後に復号対象フレームを復号する。
復号装置20によれば、線形予測符号化方式に基づく第1復号部24を用いて復号する復号対象フレームの前の復号直前フレームが、この線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2復号部25によって復号された場合であっても、第1復号部24の内部状態を初期化することによって、復号対象フレームの復号が線形予測符号化方式によって行える。従って、線形予測符号化方式と、線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式とを含む復号処理が実現できる。
10…符号化装置、10a,20a…CPU、10b,20b…ROM、10c,20c…RAM、10d,20d…記憶装置、10e,20e…通信装置、10f,20f…バス、12…符号化方式切替部、13…第1符号化部、14…第2符号化部、15…符号多重化部、16,27…内部状態計算部、17,26…内部状態初期化法特定部、20…復号装置、22…符号化方式判定部、23…符号分離部、24…第1復号部、25…第2復号部。

Claims (15)

  1. 線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段と、線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の符号化手段と、を用いて、複数のフレームから成る音信号を符号化する音信号符号化方法であって、
    前記音信号の第1のフレームが前記第2の符号化手段によって符号化された後に、該第1のフレームの直後にある第2のフレームを符号化する符号化手段を前記第2の符号化手段から前記第1の符号化手段に切り替える切替ステップと、
    前記切替ステップの後に、前記第1の符号化手段の内部状態を所定の方法によって初期化する初期化ステップと、
    を含み、
    前記初期化ステップにおいて、前記第2の符号化手段による符号化前の前記第1のフレーム、又は、前記第2の符号化手段による符号化後に復号して得られる前記第1のフレームに基づく線形予測逆フィルタ処理により得られる残差信号を用いて、前記第1の符号化手段の初期化を行う、音信号符号化方法。
  2. 前記第1の符号化手段の前記内部状態は、適応符号帳の内容を含む、請求項1に記載の音信号符号化方法。
  3. 前記初期化ステップにおいて、前記第1の符号化手段の前記内部状態として、線形予測合成フィルタの遅延要素の保持する値を初期化することを更に含む、請求項1又は2に記載の音信号符号化方法。
  4. 前記初期化ステップでは、前記第1のフレームよりも前にある第3のフレームに前記第1の符号化手段による符号化が行われたときの線形予測係数を用いて、前記第2の符号化手段による符号化前の前記第1のフレーム、又は、前記第2の符号化手段による符号化後に復号して得られる前記第1のフレーム、の何れかに前記線形予測逆フィルタ処理を適用する、請求項1〜3の何れか一項に記載の音信号符号化方法。
  5. 前記初期化ステップでは、前記第1のフレームの線形予測係数が前記第2のフレームの符号に含まれる場合には、該第2のフレームの符号に含まれている線形予測係数を、前記線形予測逆フィルタ処理に用いる、請求項1〜3の何れか一項に記載の音信号符号化方法。
  6. 線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段と、線形予測符号化方式と異なる符号化方式に基づく第2の復号手段と、を用いて、複数のフレームから成る符号化音信号を復号する音信号復号方法であって、
    前記符号化音信号の第1のフレームが前記第2の復号手段によって復号された後に、該第1のフレームの直後にある第2のフレームを復号する復号手段を前記第2の復号手段から前記第1の復号手段に切り替える切替ステップと、
    前記切替ステップの後に、前記第1の復号手段の内部状態を所定の方法によって初期化する初期化ステップと、
    を含み、
    前記初期化ステップにおいて、前記第2の復号手段による復号後の前記第1のフレームに基づく線形予測逆フィルタ処理により得られる残差信号を用いて、前記第1の復号手段の初期化を行う、音信号復号方法。
  7. 前記第1の復号手段の前記内部状態は、適応符号帳の内容を含む、請求項6に記載の音信号復号方法。
  8. 前記初期化ステップにおいて、前記第1の復号手段の前記内部状態として、線形予測合成フィルタの遅延要素の保持する値を初期化することを更に含む、請求項6又は7に記載の音信号復号方法。
  9. 前記初期化ステップでは、前記第1のフレームよりも前にある第3のフレームに前記第1の復号手段による復号が行われたときの線形予測係数を用いて、前記第2の復号手段による復号後の前記第1のフレームに前記線形予測逆フィルタ処理を適用する、請求項6〜8の何れか一項に記載の音信号復号方法。
  10. 前記初期化ステップでは、前記第1のフレームの線形予測係数が前記第2のフレームの符号に含まれる場合には、該第2のフレームの符号に含まれている線形予測係数を前記線形予測逆フィルタ処理に用いる、請求項6〜8の何れか一項に記載の音信号復号方法。
  11. 線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の符号化手段とを備え、前記第1の符号化手段及び前記第2の符号化手段を用いて音信号を符号化する符号化装置であって、
    前記音信号に含まれており符号化の対象となる対象フレームを、前記第1の符号化手段又は前記第2の符号化手段の何れで符号化するかを判定する第1の判定手段と、
    前記対象フレームを前記第1の符号化手段によって符号化すると前記第1の判定手段によって判定された場合に、前記対象フレームの直前にある直前フレームが前記第1の符号化手段によって符号化されているか、又は、前記第2の符号化手段によって符号化されているか、を判定する第2の判定手段と、
    前記直前フレームが前記第2の符号化手段によって符号化されていると前記第2の判定手段によって判定された場合に、前記直前フレームの符号化結果を復号し、この復号結果に基づいて前記第1の符号化手段の内部状態を算出する内部状態計算手段と、
    前記内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の符号化手段の内部状態を初期化する初期化手段と、
    を備え、
    前記初期化手段は、前記復号結果に基づく線形予測逆フィルタ処理により得られる残差信号を用いて、前記第1の符号化手段の初期化を行い、
    前記第1の符号化手段は、前記初期化手段による前記内部状態の初期化後に前記対象フレームを符号化する、
    符号化装置。
  12. 線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の復号手段とを備え、前記第1の復号手段及び前記第2の復号手段を用いて符号化音信号を復号する復号装置であって、
    前記符号化音信号に含まれており復号の対象となる対象フレームを、前記第1の復号手段又は前記第2の復号手段の何れで復号するかを判定する第1の判定手段と、
    前記対象フレームを前記第1の復号手段によって復号すると前記第1の判定手段によって判定された場合に、前記対象フレームの直前にある直前フレームが前記第1の復号手段によって復号されたか、又は、前記第2の復号手段によって復号されたか、を判定する第2の判定手段と、
    前記直前フレームが前記第2の復号手段によって復号されたと前記第2の判定手段によって判定された場合に、前記直前フレームの復号結果に基づいて前記第1の復号手段の内部状態を算出する内部状態計算手段と、
    前記内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の復号手段の内部状態を初期化する初期化手段と、
    を備え、
    前記初期化手段は、前記復号結果に基づく線形予測逆フィルタ処理により得られる残差信号を用いて、前記第1の復号手段の初期化を行い、
    前記第1の復号手段は、前記初期化手段による前記内部状態の初期化後に前記対象フレームを復号する、復号装置。
  13. 請求項11に記載の符号化装置と、請求項12に記載の復号装置とを備え、
    前記復号装置は、前記符号化装置によって符号化された符号化音信号を復号する、音信号処理システム。
  14. 線形予測符号化方式に基づく第1の符号化手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の符号化手段とを用いて音信号を符号化するために、コンピュータ装置を、
    前記第1の符号化手段と、
    前記第2の符号化手段と、
    前記音信号に含まれており符号化の対象となる対象フレームを、前記第1の符号化手段又は前記第2の符号化手段の何れで符号化するかを判定する第1の判定手段と、
    前記対象フレームを前記第1の符号化手段によって符号化すると前記第1の判定手段によって判定された場合に、前記対象フレームの直前にある直前フレームが前記第1の符号化手段によって符号化されているか、又は、前記第2の符号化手段によって符号化されているか、を判定する第2の判定手段と、
    前記直前フレームが前記第2の符号化手段によって符号化されていると前記第2の判定手段によって判定された場合に、前記直前フレームの符号化結果を復号し、この復号結果に基づいて前記第1の符号化手段の内部状態を算出する内部状態計算手段と、
    前記内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の符号化手段の内部状態を初期化する初期化手段と、
    として機能させ、
    前記初期化手段は、前記復号結果に基づく線形予測逆フィルタ処理により得られる残差信号を用いて、前記第1の符号化手段の初期化を行う、音信号符号化プログラム。
  15. 線形予測符号化方式に基づく第1の復号手段と、前記線形予測符号化方式と異なる他の符号化方式に基づく第2の復号手段とを用いて符号化音信号を復号するために、コンピュータ装置を、
    前記第1の復号手段と、
    前記第2の復号手段と、
    前記符号化音信号に含まれており復号の対象となる対象フレームを、前記第1の復号手段又は前記第2の復号手段の何れで復号するかを判定する第1の判定手段と、
    前記対象フレームを前記第1の復号手段によって復号すると前記第1の判定手段によって判定された場合に、前記対象フレームの直前にある直前フレームが前記第1の復号手段によって復号されたか、又は、前記第2の復号手段によって復号されたか、を判定する第2の判定手段と、
    前記直前フレームが前記第2の復号手段によって復号されたと前記第2の判定手段によって判定された場合に、前記直前フレームの復号結果に基づいて前記第1の復号手段の内部状態を算出する内部状態計算手段と、
    前記内部状態計算手段によって算出された前記内部状態を用いて前記第1の復号手段の内部状態を初期化する初期化手段と、
    として機能させ、
    前記初期化手段は、前記復号結果に基づく線形予測逆フィルタ処理により得られる残差信号を用いて、前記第1の復号手段の初期化を行う、音信号復号プログラム。
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