JP2012088473A - 投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用目的や場所、表示する内容に応じて、投射型表示装置の色域を任意に調整することを課題とする。
【解決手段】本発明の投射型表示装置は、表示映像を構成する複数の色光のうち少なくとも1つ以上の色光の彩度を高める光学フィルター4を備える。光学フィルターは入射する色光とのなす角度により、透過または反射する波長帯域が連続的に変化する。この光学フィルターの角度調整により、色光の彩度を変えることで、投射型表示装置の色域の調整を行う。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の投射型表示装置は、表示映像を構成する複数の色光のうち少なくとも1つ以上の色光の彩度を高める光学フィルター4を備える。光学フィルターは入射する色光とのなす角度により、透過または反射する波長帯域が連続的に変化する。この光学フィルターの角度調整により、色光の彩度を変えることで、投射型表示装置の色域の調整を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、ビデオ映像やコンピューター画像等を表示する投射型表示装置に関するものである。
一般に、投射型表示装置は、使用目的や表示する内容に応じて要求される性能が異なる。例えば、パーソナルコンピューターの画面を表示する際には、明るい場所でも表示内容が正しく認識できる必要があり、色再現の正確さよりも、明るさが求められる。それに対し、テレビや映画等の映像を表示する際には、比較的暗い場所で使用する場合が多く、明るさより正しい色再現が求められる。
このような複数の表示特性を1台の投射表示装置で実現する為には、使用目的や場所、表示する内容に応じて、投射型表示装置の光学系を切り換える必要がある。このような技術の一例が、特許文献1に記載されている。
この技術は、映像表示装置に色光の彩度を高める着脱可能な光学フィルターを備え、使用目的に応じてこの光学フィルターを着脱することで、入力された映像信号を適切に再現するものである。
この技術は、映像表示装置に色光の彩度を高める着脱可能な光学フィルターを備え、使用目的に応じてこの光学フィルターを着脱することで、入力された映像信号を適切に再現するものである。
しかし、特許文献1で開示された技術では、色光の彩度は装着される光学フィルターの特性により一意的に決定されるため、色光の色を調整するためには複数の光学フィルターを備える必要があり、色を細かに調整ができないという課題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る投射型表示装置は、光束を射出する光源と、前記光源より射出された光束を赤、緑、青の3つの色光に分離する色分離手段と、入射する前記色光の角度により透過または反射する波長帯域を調整可能な光学フィルターと、前記各色光のそれぞれを変調する光変調手段と、前記光変調手段により変調された色光を合成する色合成手段と、前記色合成手段で合成された光を投射する投射手段と、を有し、前記光学フィルターは、前記色分離手段によって分離された色光のうちの少なくとも1つの色光を透過または反射させるように配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、光学フィルターは入射する色光の角度により、透過または反射する波長帯域が変化する特性を有しており、光学フィルターと色光のなす角度を任意に設定することにより、色光の彩度、色相、明るさを細かに設定することが可能となり、これによって、投射される表示の色を細かに調整することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載の投射型表示装置において、前記光学フィルターを前記色光に対して連続的に角度の調整が可能な機構が搭載されていることを特徴とする。
本適用例によれば、光学フィルターは入射する色光の角度により、透過または反射する波長帯域が変わるため、光学フィルターと色光のなす角度を連続的に調整可能な機構を搭載することで、透過または反射する波長帯域を連続的に変えることが可能となり、これによって、投射される表示の色を細かに調整することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に記載の投射型表示装置において、前記光源は高圧水銀ランプを含み、前記少なくとも1つの色光は赤の色光であることを特徴とする。
本適用例によれば、色光のうち少なくとも高圧水銀ランプの波長に対する強度で急峻な特性を持っていない赤の色光に対して、光学フィルターが配置されているため、赤色を表示した時の色域を広くすることが可能となり、調整範囲を広くすることが可能となる。
本発明における投射型表示装置の構成の一例を、以下に図面を用いて説明する。また、図に於いては理解しやすいよう部材の縮尺や長さを変えて記載してあり、実際の部材の縮尺や長さとは異なっている。
図1は、本発明における投射型表示装置の構成の一例である。
(投射型表示装置の構成と機能)
まず、図1の投射型表示装置の構成要素とその機能を説明する。
光源1から出力された光は、分離手段としてのダイクロイックミラー2により、赤、緑、青の3色の色光に分離される。ダイクロイックミラー2により分離された各色光は、ミラー3で反射されて液晶ライトバルブ6に入射される。入射された各色光は液晶ライトバルブ6において、色光毎に表示画面内の各画素を画像に応じた光量に減光し、ダイクロイックプリズム7に入射する。ダイクロイックプリズム7に入射した赤、緑、青の3色の色光は、再び重ね合わされ投射レンズ8を通して投射される。
また、液晶ライトバルブ6とミラー3の間には、光学フィルター4が設けられている。この光学フィルター4は色光の入射角度が変わることで、透過した色光の色が変化する。光学フィルター4は回転軸5に固定されており、回転軸5を中心に回転させることで色光の入射角度を連続的に調整できる。
(投射型表示装置の構成と機能)
まず、図1の投射型表示装置の構成要素とその機能を説明する。
光源1から出力された光は、分離手段としてのダイクロイックミラー2により、赤、緑、青の3色の色光に分離される。ダイクロイックミラー2により分離された各色光は、ミラー3で反射されて液晶ライトバルブ6に入射される。入射された各色光は液晶ライトバルブ6において、色光毎に表示画面内の各画素を画像に応じた光量に減光し、ダイクロイックプリズム7に入射する。ダイクロイックプリズム7に入射した赤、緑、青の3色の色光は、再び重ね合わされ投射レンズ8を通して投射される。
また、液晶ライトバルブ6とミラー3の間には、光学フィルター4が設けられている。この光学フィルター4は色光の入射角度が変わることで、透過した色光の色が変化する。光学フィルター4は回転軸5に固定されており、回転軸5を中心に回転させることで色光の入射角度を連続的に調整できる。
(光学フィルター4の構成)
光学フィルター4は、具体的な図示は省略するが、青板ガラスまたは白板ガラス等からなるガラス基板と、このガラス基板の表面に対して、蒸着等により、屈折率の異なる薄膜である高屈折率膜および低屈折率膜が交互に積層された光学変換膜とを含んで構成される。
ここで、前記高屈折率膜の材料としては、例えば、五酸化タンタルを採用できる。また、前記低屈折率膜としては、例えば、二酸化珪素を採用することができる。
光学フィルター4は、具体的な図示は省略するが、青板ガラスまたは白板ガラス等からなるガラス基板と、このガラス基板の表面に対して、蒸着等により、屈折率の異なる薄膜である高屈折率膜および低屈折率膜が交互に積層された光学変換膜とを含んで構成される。
ここで、前記高屈折率膜の材料としては、例えば、五酸化タンタルを採用できる。また、前記低屈折率膜としては、例えば、二酸化珪素を採用することができる。
図2は光学フィルター4の分光透過率特性を示した図であり、図2の光学フィルター4は赤色光用である。図2の(A)は光学フィルター4に入射する光の角度がA度のときの分光特性、(B)は光学フィルター4に入射する光の角度がB度のときの分光特性、(C)は光学フィルター4に入射する光の角度がC度のときの分光特性である。
図3は、光源1の分光特性の一例を示す図である。
本実施形態では、光源1に高圧水銀ランプを採用している。この光源1において、波長440nm近傍(420nm〜460nm)に青色光を示すスペクトルのピークが現れ、波長550nm近傍(500〜570nm)に緑色光を示すスペクトルのピークを有している。これに対して、赤色光に対応する600〜700nmにおいては、青色光や緑色光のようなピークは見られず、青色光や緑色光に比べて強度が低く、赤色光の強度は緑色光の強度の60%程度である。
光源1の分光特性にピークの見られない赤色光に光学フィルターを用いると、ピークを有している青色光や緑色光に比べて、出力光の波長帯域を狭くすることによる、色域を広くする効果が大きい。
本実施形態では、光源1に高圧水銀ランプを採用している。この光源1において、波長440nm近傍(420nm〜460nm)に青色光を示すスペクトルのピークが現れ、波長550nm近傍(500〜570nm)に緑色光を示すスペクトルのピークを有している。これに対して、赤色光に対応する600〜700nmにおいては、青色光や緑色光のようなピークは見られず、青色光や緑色光に比べて強度が低く、赤色光の強度は緑色光の強度の60%程度である。
光源1の分光特性にピークの見られない赤色光に光学フィルターを用いると、ピークを有している青色光や緑色光に比べて、出力光の波長帯域を狭くすることによる、色域を広くする効果が大きい。
図4は、ダイクロイックミラー2により分離された赤色光、緑色光、青色光の分光特性の一例を示す図である。
光源1からの光は、ダイクロイックミラー2により3つの色光に分離され、赤色光の波長はλ1以上、緑色光の波長はλ1以下λ2以上、青色光はλ2以下に分布する。λ1は550nmから650nm、λ2は450nmから550nmが適している。
光源1からの光は、ダイクロイックミラー2により3つの色光に分離され、赤色光の波長はλ1以上、緑色光の波長はλ1以下λ2以上、青色光はλ2以下に分布する。λ1は550nmから650nm、λ2は450nmから550nmが適している。
図2に示すように、光学フィルター4の分光特性は、入射する光の角度により連続的に変化するため、光学フィルター4の光の入射方向に対する角度を調整することにより、色光の波長帯域の制御が可能となる。したがって、この光学フィルター4の角度を任意に調整することで、投射型表示装置の色を細かく調整することが可能となる。
光学フィルター4の波長に対する透過率が最大の透過率の50%以上となる波長帯域を透過波長帯域と定義すると、光学フィルター4の透過波長帯域はダイクロイックミラー2の透過波長帯域と一致する、または広い状態から、ダイクロイックミラー2の透過波長帯域よりも狭い透過波長帯域に、連続的に変化する特性であることが好ましい。
その際、1つの色光につき2枚の光学フィルター4を用いて、長波長側と短波長側からそれぞれ色光の波長帯域を狭めると、より目的とする色光を得やすい。
その際、1つの色光につき2枚の光学フィルター4を用いて、長波長側と短波長側からそれぞれ色光の波長帯域を狭めると、より目的とする色光を得やすい。
図5は、図2で示した光学フィルター4を用いた際の投射型表示装置の出力光の分光特性の変化を示している。
R1は光学フィルター4と入射する色光のなす角度がA度のときの赤色光の分光特性、
R2は光学フィルター4と入射する色光のなす角度がB度のときの赤色光の分光特性、
R3は光学フィルター4と入射する色光のなす角度がC度のときの赤色光の分光特性、
である。
R1は光学フィルター4と入射する色光のなす角度がA度のときの赤色光の分光特性、
R2は光学フィルター4と入射する色光のなす角度がB度のときの赤色光の分光特性、
R3は光学フィルター4と入射する色光のなす角度がC度のときの赤色光の分光特性、
である。
図5から分かるように、光学フィルター4と入射する色光のなす角度を変えることで、表示される赤色光の波長帯域が変わる。
図6は光学フィルター4を用いた際の投射型表示装置の色域の変化を示している。
RAは光学フィルター4と入射する色光のなす角度がA度のときの投射型表示装置の色域、
RBは光学フィルター4と入射する色光のなす角度がB度のときの投射型表示装置の色域、
RCは光学フィルター4と入射する色光のなす角度がC度のときの投射型表示装置の色域、
である。
図6のように、光学フィルター4と入射する色光のなす角度を変えることで、色域が狭いが明るい状態から、暗くはなるが色域が広くなる状態へ、連続的に色域を変化することができる。
RAは光学フィルター4と入射する色光のなす角度がA度のときの投射型表示装置の色域、
RBは光学フィルター4と入射する色光のなす角度がB度のときの投射型表示装置の色域、
RCは光学フィルター4と入射する色光のなす角度がC度のときの投射型表示装置の色域、
である。
図6のように、光学フィルター4と入射する色光のなす角度を変えることで、色域が狭いが明るい状態から、暗くはなるが色域が広くなる状態へ、連続的に色域を変化することができる。
1…光源、2…ダイクロイックミラー、3…ミラー、4…光学フィルター、5…回転軸、6…液晶ライトバルブ、7…ダイクロイックプリズム、8…投射レンズ。
Claims (3)
- 光束を射出する光源と、前記光源より射出された光束を赤、緑、青の3つの色光に分離する色分離手段と、入射する前記色光の角度により透過または反射する波長帯域を調整可能な光学フィルターと、前記各色光のそれぞれを変調する光変調手段と、前記光変調手段により変調された色光を合成する色合成手段と、前記色合成手段で合成された光を投射する投射手段と、を有し、
前記光学フィルターは、前記色分離手段によって分離された色光のうちの少なくとも1つの色光を透過または反射させるように配置されていることを特徴とする投射型表示装置。 - 請求項1記載の投射型表示装置において、前記光学フィルターを前記色光に対して連続的に角度の調整が可能な機構が搭載されていることを特徴とする投射型表示装置。
- 請求項1または請求項2に記載の投射型表示装置において、前記光源は高圧水銀ランプを含み、前記少なくとも1つの色光は赤の色光であることを特徴とする投射型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010234255A JP2012088473A (ja) | 2010-10-19 | 2010-10-19 | 投射型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3203732A1 (en) | 2016-01-14 | 2017-08-09 | JVC KENWOOD Corporation | Projection-type image display device |
-
2010
- 2010-10-19 JP JP2010234255A patent/JP2012088473A/ja not_active Withdrawn
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EP3203732A1 (en) | 2016-01-14 | 2017-08-09 | JVC KENWOOD Corporation | Projection-type image display device |
US9835937B2 (en) | 2016-01-14 | 2017-12-05 | JVC Kenwood Corporation | Projection-type image display device |
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Legal Events
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