JP2012085888A - 超音波診断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超音波診断装置本体1は、受信した送信データに含まれる誤り訂正符号に基づいて送信データに含まれる超音波データに対する誤り訂正処理を行う誤り訂正部103と、送信データに含まれる超音波データにおけるデータの誤り率を検出する誤り率検出部110とを備える。そして、超音波診断装置本体1は、誤り率検出部110によって検出された誤り率に対応する情報を超音波探触子に送信する。そして、誤り訂正符号生成部は、超音波探触子が受信した誤り率に対応する情報に応じて、超音波データに対する誤り訂正符号の割合を変更して誤り訂正符号を生成する。
【選択図】図4
Description
そして、この超音波診断装置は、誤り訂正符号を多く付加するほどデータ復元能力が向上することに着目し、送信するデータの重要性に応じて、送信データに対する誤り訂正符号の割合を変更するようにしている。
仮に、超音波データのサンプリング周波数が60MHz、超音波探触子に設けられる超音波振動子の数が128個で、振動子1個当たり12bitからなるデータを無線伝送する場合、リアルタイムに無線伝送するためには、データ転送レートは92160Mbps以上である必要がある。
これに対し、上記特許文献1に記載の超音波診断装置では、データの損壊がほとんど生じないような良好な伝送状態であっても、重要なデータに対しては、常に、bit数の多い誤り訂正符号を付加するものであるので、データ転送レートが低下するものとなっており、データ転送効率がよくないばかりか、常にデータ転送レートが不足してしまうという問題が生じるおそれもある。
このように、データ転送レートが、必要な転送レートを下回るような場合には、超音波データを、例えば、超音波を走査する毎に送信せず、データを間引いて伝送する等によりデータ転送レートの不足を解決することができるが、これはすなわち、フレームレートの低下を生じさせることとなり、上記特許文献1に記載の超音波診断装置に適用した場合には、良好な伝送状態であっても、重要な超音波診断画像でありながら、常にフレームレートの低い画像となってしまい、適切な診断を行うことができなくなるおそれがある。
前記超音波探触子は、前記超音波データに対応する誤り訂正符号を生成する誤り訂正符号生成部を備え、前記誤り訂正符号生成部によって生成された誤り訂正符号を前記超音波データに付加して送信データを生成し、該生成した送信データを前記装置本体に送信し、
前記装置本体は、受信した送信データに含まれる誤り訂正符号に基づいて該送信データに含まれる超音波データに対する誤り訂正処理を行う誤り訂正部と、前記送信データに含まれる超音波データにおけるデータの誤り率を検出する誤り率検出部と、を備えるとともに、前記誤り率検出部によって検出された誤り率に対応する情報を前記超音波探触子に送信し、
前記誤り訂正符号生成部は、前記超音波探触子が受信した前記誤り率に対応する情報に応じて、前記超音波データに対する誤り訂正符号の割合を変更して誤り訂正符号を生成することを特徴とする。
前記超音波探触子は、取得した前記受信信号の包絡線を検波する包絡線検波部を備え、前記包絡線検波部によって検波された包絡線から所定周期にてサンプリングを行って前記超音波データを生成することを特徴とする。
前記超音波探触子は、受信した誤り率に対応する情報に応じて前記送信データの送信出力の大きさを設定し、該設定した送信出力の大きさにて前記送信データの送信を行う無線送信部を備えたことを特徴とする。
前記装置本体は、前記誤り訂正部にて前記超音波データの誤り訂正ができない場合には、該超音波データに対して所定のエラー処理を行い、該エラー処理によって得られたデータに基づいて超音波診断画像を生成することを特徴とする。
前記装置本体は、前記誤り訂正部にて前記超音波データの誤り訂正ができない場合にその旨を報知する報知部を備えたことを特徴とする。
本発明の第1の実施の形態に係る超音波診断装置Sは、図1に示すように、超音波診断装置本体1と超音波探触子2とを備えている。超音波探触子2は、図示しない生体等の被検体に対して超音波(送信超音波)を送信するとともに、この被検体で反射した超音波の反射波(反射超音波:エコー)を受信する。超音波探触子2は、超音波診断装置本体1と無線によるデータの送受信が可能に構成されている。なお、無線通信の方式は既知の何れのものも採用可能であるが、本実施の形態では、例えば、国際規格「IEEE802.11n」を適用している。超音波探触子2は、受信した反射超音波から電気信号である受信信号を取得し、この受信信号をA/D変換して所定の送信形式にデータ変換した後、超音波診断装置本体1に無線伝送する。
昇圧回路202は、電源部201から供給された電源電圧を、超音波探触子2を駆動可能な60V〜150V程度の電圧まで昇圧し、送信部203に昇圧された電源を供給するための回路である。
反射超音波を受信すると受信信号を受信部205に出力する。本実施の形態では、振動子アレイ204は、例えば、192個の振動子を備えている。なお、振動子は、二次元アレイ状に配列されたものであってもよい。また、振動子の個数は、任意に設定することができる。また、本実施の形態では、超音波探触子2について、リニア電子スキャンプローブを採用したが、電子走査方式あるいは機械走査方式の何れを採用してもよく、また、リニア走査方式、セクタ走査方式あるいはコンベックス走査方式の何れの方式を採用することもできる。
そして、送信部203は、例えば、送信BF(Beam Forming)制御回路を備えており、駆動信号の送信タイミングを振動子毎に対応した個別経路毎に遅延時間を設定し、設定された遅延時間だけ駆動信号の送信を遅延させて送信超音波によって構成される送信ビームの集束を行う。
増幅器205aは、受信信号を、振動子毎に対応した個別経路毎に、予め設定された所定の増幅率で増幅させるための回路である。ADC205bは、増幅された受信信号をA/D変換するための回路である。整相加算回路205cは、A/D変換された受信信号に対して、振動子毎に対応した個別経路毎に遅延時間を与えて時相を整え、これらを加算(整相加算)して音線データを生成するための回路である。
ここで、誤り率情報とは、超音波探触子2から無線伝送された送信データが、超音波診断装置本体1によって受信された際に、送信データに含まれる超音波データ(本実施の形態においては、包絡線データ)について、どのくらいデータが誤っているかを示す情報である。すなわち、超音波探触子2から超音波診断装置本体1への無線伝送中において、送信データが誤っている割合を示す情報である。
また、誤り訂正部103は、誤り訂正処理を行った結果、包絡線データの復元ができない場合には、エラー処理として、この包絡線データの復元を行わずに画像生成部104に包絡線データの送信を行う。なお、エラー処理については、本実施の形態に代えて、他の態様であってもよく、例えば、制御部109にエラー通知を行い、エラーが解消されるまで、同一の画像を表示部107に表示させるようにしてもよい。また、例えば、誤り訂正部103にバッファを設け、エラーが解消されるまで受信する包絡線データを補間し、補間後のデータを画像生成部104に送信するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、誤り訂正部103は、包絡線データの復元ができない場合には、表示部107にて警告表示を行わせるために、その旨の情報を制御部109に通知する。
ROMは、半導体等の不揮発メモリ等により構成され、超音波診断装置Sに対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、各種データ等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPUは、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
RAMは、CPUにより実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
60×106×22/8=0.165Gbps・・・(1)
のデータ転送レートにて伝送できるようになる。
本発明の第2の実施の形態について、図6及び図7を参照しながら説明する。
本発明の第2の実施の形態に係る超音波診断装置Sは、第1の実施の形態における超音波診断装置本体1に代えて超音波診断装置本体1aを備え、超音波探触子2に代えて超音波探触子2aを備えたものである。なお、第1の実施の形態における各部構成と同様のものについては同一の符号を付し、その説明を省略する。
より具体的には、超音波探触子2aは、図6に示すように、電源部201と、昇圧回路202と、送信部203と、振動子アレイ204と、受信部1205と、符号圧縮部213と、誤り訂正符号生成部208と、送信データ生成部209と、無線送受信部210と、アンテナ211と、誤り率認識部212とを備えて構成されている。
より具体的には、超音波診断装置本体1aは、図7に示すように、無線送受信部101と、アンテナ102と、誤り訂正部103と、整相加算回路111と、包絡線検波部112と、サンプリング部113と、画像生成部104と、メモリ部105と、DSC106と、表示部107と、操作入力部108と、制御部109と、誤り率検出部110とを備えて構成されている。
サンプリング部113は、包絡線検波部112によって得られた包絡線データに対し、上述したようにしてダウンサンプリングを行った後、画像生成部104に出力する。
本発明の第3の実施の形態について、図8及び図9を参照しながら説明する。
本発明の第3の実施の形態に係る超音波診断装置Sは、第1の実施の形態における超音波診断装置本体1に代えて超音波診断装置本体1bを備え、超音波探触子2に代えて超音波探触子2bを備えたものである。なお、第1及び第2の実施の形態における各部構成と同様のものについては同一の符号を付し、その説明を省略する。
より具体的には、超音波探触子2aは、図8に示すように、電源部201と、昇圧回路202と、送信部203と、振動子アレイ204と、受信部205と、誤り訂正符号生成部208と、送信データ生成部209と、無線送受信部210と、アンテナ211と、誤り率認識部212とを備えて構成されている。
より具体的には、超音波診断装置本体1bは、図9に示すように、無線送受信部101と、アンテナ102と、誤り訂正部103と、包絡線検波部112と、サンプリング部113と、画像生成部104と、メモリ部105と、DSC106と、表示部107と、操作入力部108と、制御部109と、誤り率検出部110とを備えて構成されている。
60×106×22=1.32Gbps・・・(2)
のデータ転送レートにて伝送できるようになり、超音波探触子において整相加算を行わない場合に比べ、データ転送レートを1/122に低減させることができる。
1,1a,1b 超音波診断装置本体
2,2a,2b 超音波探触子
103 誤り訂正部
107 表示部
109 制御部
110 誤り率検出部
206 包絡線検波部
208 誤り訂正符号生成部
210 無線送受信部
Claims (5)
- 駆動信号によって被検体に向けて送信超音波を出力するとともに、被検体からの反射超音波を受信することにより受信信号を取得し、該取得した受信信号に基づいて超音波データを生成する超音波探触子と、前記超音波データに基づいて超音波診断画像を生成する装置本体と、備え、前記超音波探触子と前記装置本体とが無線通信によりデータの送受信を行う超音波診断装置において、
前記超音波探触子は、前記超音波データに対応する誤り訂正符号を生成する誤り訂正符号生成部を備え、前記誤り訂正符号生成部によって生成された誤り訂正符号を前記超音波データに付加して送信データを生成し、該生成した送信データを前記装置本体に送信し、
前記装置本体は、受信した送信データに含まれる誤り訂正符号に基づいて該送信データに含まれる超音波データに対する誤り訂正処理を行う誤り訂正部と、前記送信データに含まれる超音波データにおけるデータの誤り率を検出する誤り率検出部と、を備えるとともに、前記誤り率検出部によって検出された誤り率に対応する情報を前記超音波探触子に送信し、
前記誤り訂正符号生成部は、前記超音波探触子が受信した前記誤り率に対応する情報に応じて、前記超音波データに対する誤り訂正符号の割合を変更して誤り訂正符号を生成することを特徴とする超音波診断装置。 - 前記超音波探触子は、取得した前記受信信号の包絡線を検波する包絡線検波部を備え、前記包絡線検波部によって検波された包絡線から所定周期にてサンプリングを行って前記超音波データを生成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記超音波探触子は、受信した誤り率に対応する情報に応じて前記送信データの送信出力の大きさを設定し、該設定した送信出力の大きさにて前記送信データの送信を行う無線送信部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
- 前記装置本体は、前記誤り訂正部にて前記超音波データの誤り訂正ができない場合には、該超音波データに対して所定のエラー処理を行い、該エラー処理によって得られたデータに基づいて超音波診断画像を生成することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の超音波診断装置。
- 前記装置本体は、前記誤り訂正部にて前記超音波データの誤り訂正ができない場合にその旨を報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の超音波診断装置。
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