JP2012085826A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】1−2相励磁方式で2相励磁方式の場合と同等に安定してステッピングモータを回転駆動すること。
【解決手段】ステッピングモータの回転を制御する制御部(90)が、ステッピングモータの励磁コイル(La〜Ld)を1−2相励磁方式の励磁シーケンスに沿った励磁符号データを生成し、これをステッピングモータのドライバ(61)に付与するように構成した遊技機において、前記1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける2相励磁時のステップでは第1の供給電圧(12V)を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給し、また1相励磁時のステップでは前記第1の供給電圧よりも高い第2の供給電圧(24V)を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給する供給電圧制御回路(62)を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、回胴式遊技機などの遊技機に関し、特に、これらの遊技機に組み込まれた可動体を駆動するのに適したステッピングモータの励磁制御技術に関するものである。
従来、パチンコ機には飛行機などを模した演出可動体を組み込み、これをステッピングモータにより回転させて予告演出を実行するようにしたものがある。たとえば、始動口に遊技球が入賞したことを条件に大当り抽選を実行し、その大当り抽選の当否に対応させた図柄遊技の図柄変動表示動作を表示装置にて開始し、その図柄遊技の最終結果が確定する以前に、リーチアクションとして演出可動体をステッピングモータによりたとえば20秒前後回転させ、大当り状態の招来を予告することが行われる(下記特許文献1参照)。また回胴式遊技機では、図柄を施した回転表示体からなる可動体つまり複数の回胴をステッピングモータにより回転・停止させて遊技を行うことが知られている(下記特許文献2参照)。このように遊技機においては、その演出可動体や回転表示体といった可動体の所定の動作が、ステッピングモータの回転駆動力をもとに行われている。
このステッピングモータを駆動する励磁シーケンス(順序)には、たとえば4相ステッピングモータ(4相のステータコイルをもったモータ)において、常にステータコイル1相のみに電流を流す1相励磁方式、常に2相に電流を流す2相励磁方式、および1相励磁と2相励磁を交互に切り替えて励磁する1−2相励磁方式などがある。このうち「1相励磁方式」は1ステップ当たりの角度精度は良いが、回転中の減衰振動が大きく同期外れを起こしやすいため、あまり使われない。「2相励磁方式」は角度精度が少し下がるが1相励磁に比べ約2倍の出力トルクが得られ、また減衰振動が小さく、広範囲のパルスレートに応答することができるため、広く一般に使用されている。「1−2相励磁方式」は、両者の中間的なものであり、ステップ角が1相励磁と2相励磁の1/2になるので微細な位置決めを行うことができる。たとえば一般的なハイブリッド形2相ステッピングモータにおいて1.8°のハーフステップ(0.9°)駆動ができ、これにより回転時のジッター(ふらつき)が少なくなる。このため1−2相励磁方式が多くの遊技機でも用いられる。
上記1−2相励磁方式によりステッピングモータを駆動し演出可動体や回胴などの可動体を作動させる場合、定速回転時はもとより、定速回転に至るまでの加速期間であっても、安定した回転がなされるようにステッピングモータを駆動することが望まれる。そこで、特許文献2では、1−2相励磁方式でステッピングモータを駆動するに際し、モータ加速時の初期励磁相として2相励磁を選択し、当該2相励磁による高トルクでモータを始動する制御方式を提案している。
特開2010−162280号公報 特開2004−129965号公報
しかしながら、従来の1−2相励磁方式の場合、ステータコイル1相のみに電流を流す1相励磁とステータコイル2相に電流を流す2相励磁とを交互に切り替えるため、2相励磁時に比べ1相励磁時のトルクが小さいという問題があった。このため、従来の1−2相励磁方式の場合、横軸をパルスレート〔PPS〕、縦軸をトルク〔N・m〕とするステッピングモータのトルク特性において、引き込みトルク曲線および脱出トルク曲線が、駆動能力の小さい1相励磁時のトルク特性に大きく支配されてしまい、駆動能力の大きい2相励磁時のトルク特性が十分に発揮されていない、という問題があった。
なお、上記特許文献2によれば、2相励磁による高トルクでモータを始動することは可能であるが、始動時以降の全期間、つまり加速回転時および定速回転時のいずれの期間においても、やはり1相励磁時には2相励磁時に比べトルクが小さくなる。
そこで本発明の目的は、上記課題を解決し、加速時および定速回転時の全期間にわたり、1−2相励磁方式でステッピングモータを従来よりも安定して回転駆動することができる遊技機を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。なお括弧内は実施形態における対応要素を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)入力される励磁符号データに応じてステッピングモータ(60)の励磁コイル(La〜Ld)を駆動する駆動パルスを生成するドライバ(61)と、
前記ドライバに与える前記励磁符号データを生成して前記ステッピングモータの回転を制御する制御部(90)とを備え、
前記制御部が、前記ステッピングモータの各相の励磁コイル(La〜Ld)を、1−2相励磁方式の励磁シーケンスのステップに沿って1相励磁と2相励磁を交互に切り替える励磁符号パターンを作成し、これを前記励磁符号データとして出力するように構成した遊技機において、
前記1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける2相励磁時のステップでは第1の供給電圧を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給し、また1相励磁時のステップでは前記第1の供給電圧よりも高い第2の供給電圧を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給する供給電圧制御回路(62)を設けた、ことを特徴とする遊技機。
(2)前記供給電圧制御回路は、
前記励磁コイルの直流電源ライン(56)を第1のスイッチング素子(72)を介して第1の直流電源(12V)に接続する第1電圧供給路(71)と、
前記直流電源ラインを第2のスイッチング素子(82)を介して、前記第1の直流電源よりも電圧の高い第2の直流電源(24V)に接続する第2電圧供給路(81)と、
1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間のうち、2相励磁時のステップ区間(ST1、ST3、ST5、ST7)においては、前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子(72)をONとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子(82)をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間(ST2、ST4、ST6、ST8)においては前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子(72)をOFFとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子(82)をONとする信号を出力するスイッチング素子制御手段(63〜67、91)と、を備える、
ことを特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
(3)前記スイッチング素子制御手段は、前記制御部から出力される前記励磁符号データに基づいて1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間を弁別し、2相励磁時のステップ区間においては、前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子(72)をONとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子(82)をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間においては前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子(72)をOFFとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子(82)をONとする信号を出力する論理回路(63)から構成されている、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
(4)前記スイッチング素子制御手段は、前記制御部(90)内に、前記スイッチング素子を開閉制御する符号データを作成し出力する符号データ作成部(91)として構成されており、当該符号データ作成部は、1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間のうち、2相励磁時のステップ区間においては、前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子(72)をONとしかつ前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子(82)をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間においては前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子(72)をOFFとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子(82)をONとする信号を出力する、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
(5)前記制御部が、繰り返し周期が一定のパルスを生成する信号発生回路と、前記信号発生回路からのパルスを分配して、1−2相励磁方式の励磁シーケンスに従い、前記ステッピングモータの励磁コイルを1−2相励磁方式で励磁するための励磁符号データとするパルス分配回路と、で構成されている、ことを特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
(6)前記第1電圧供給路(71)および前記第2電圧供給路(81)の少なくとも一方に循環電流を阻止するダイオード(74、84)を挿入した、ことを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の遊技機。
(7)前記ステッピングモータは遊技機が備える可動体(50)を作動させる駆動源として設けられている、ことを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の遊技機。
本発明によれば、加速時および定速回転時の全期間にわたり、1−2相励磁方式で2相励磁方式の場合と同等に安定してステッピングモータを回転駆動することができる。
本発明に係る遊技機の遊技盤の正面側を示す図である。 本発明に係る遊技機に搭載された可動体を示す図である。 本発明に係る遊技機の制御装置を示すブロック図である。 本発明に係る弾球遊技機におけるステッピングモータの駆動系とその供給電圧制御回路を示した図である。 図4の供給電圧制御回路の動作を示した図である。 本発明に係る遊技機の主制御側メイン処理を示すフローチャートである。 本発明に係る主制御側のタイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明に係る演出制御側メイン処理を示すフローチャートである。 本発明に係る演出制御側のコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。 本発明に係る演出制御側タイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明に係る演出制御側のコマンド解析処理の一部を示すフローチャートである。 図10の演出制御側タイマ割込処理中のモータ駆動処理の詳細を示すフローチャートである。 図12のモータ駆動処理における回転制御テーブルを示した図である。 図12のモータ駆動処理における回転制御テーブルのステイタス値のデータ構造を示した図である。 本発明の変形例を示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態をパチンコ遊技機を例にして説明する。
<1.構成の概要:図1〜図2>
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤3を示す。図1に示すように、遊技盤3の略中央部には、3つ(左、中、右)の表示エリアにおいて、独立して数字やキャラクタや記号などによる図柄(装飾図柄)の変動表示が可能である画像表示装置としての液晶表示装置36(LCD:Liquid Crystal Display)が配設されている。この液晶表示装置36の真下には、第1の特別図柄始動口である上始動口34と、第2の特別図柄始動口である下始動口35とが上下に配設され、それぞれの内部には、入賞球を検出する特別図柄始動口センサ34a、35a(図3参照)が設けられている。下始動口35には、左右一対の可動翼片47が下始動口35を開閉可能に設けられ、いわゆるチューリップ型の電動役物(普通変動入賞装置41)を構成している。
上始動口34より上左側には、ゲートからなる普通図柄始動口37が配設されており、上記下始動口35の下方には、大入賞口40を開閉する開放扉42bで開閉可能に構成した特別変動入賞装置42が配設され、また特別変動入賞装置42の両側には一般入賞口43が計4つ配設されている。
また、遊技領域3aの右上縁付近には、7セグを3桁に並べて構成される特別図柄表示装置38と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置39が設けられている。さらに、遊技領域3aには、センター飾り48、遊技球の落下方向変換部材としての風車44や複数の遊技釘(図示せず)、複数の発光装置(ランプ、LED等:図示せず)などが配設されている。さらに遊技機には、遊技盤3の両側端部近傍に、装飾ランプ45などのランプ表示装置やLED装置が配設されている。
遊技球が上始動口34または下始動口35に入賞したことに基づき、主制御部20(図3参照)において乱数抽選による大当りに関する抽選(大当り抽選)が行なわれる。この抽選結果に応じて特別図柄を特別図柄表示装置38に変動表示させて、特別図柄変動表示ゲーム(図柄遊技)を開始し、一定時間経過後に、その結果を特別図柄表示装置38に表示するようになっている。このとき、上記特別図柄変動表示ゲームに連動する形態で、装飾図柄を液晶表示装置36に変動表示させて、装飾図柄変動表示ゲームを開始し、上記一定時間経過後に、特別図柄表示装置38に抽選結果が表示されると共に、液晶表示装置36にも装飾図柄によりその結果が表示される。
したがって、特別図柄表示装置38での特別図柄変動表示ゲームの結果が「大当り」であった場合、この液晶表示装置36の装飾図柄変動表示ゲームの結果も「大当り」を反映させた演出が現出される。また、特別図柄表示装置38には、大当りを示す特別図柄が所定の表示態様(たとえば、2個の7セグが全て「7」の表示状態)で停止表示され、液晶表示装置36には、「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、当り有効ライン上で装飾図柄が上記大当り抽選結果を反映させた所定の表示態様(たとえば、「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、3個の装飾図柄が「7」「7」「7」の表示状態)で停止表示される。
遊技盤3の上部において、液晶表示装置36の前面に形成される空間には、演出可動体50が昇降自在に配置されている。演出可動体50は、図2に示すように、昇降機構53(図2(c)において矢印で示唆する)に保持されて昇降される固定部材51と、この固定部材51に支持されて回転機構54(図2(b)参照)により回転する回転部材52とで構成されている。
演出可動体50は、具体的には回転部材52の部分が飛行機を模した立体モデルからなり、この立体モデル52が、昇降機構53を構成する昇降モータ(図示せず)によって固定部材51と共に昇降され、回転機構54を構成する回転モータ55によって回転駆動される。この昇降モータおよび回転モータ55は、ステッピングモータ60で構成されている。
図2(b)に示すように、演出可動体50の内部において、固定部材51側に設けられた回転モータ55の出力軸には駆動ギアG1が固着され、立体モデル52の回転軸56には従動ギアG2が固着されている。したがって回転モータ55としてのステッピングモータ60により、駆動ギアG1および従動ギアG2を介して演出部材である立体モデル52が回転軸56を中心として回転駆動される。
本実施例では、駆動ギアG1と従動ギアG2のギア比N:1を、N>1に設定することで増速動作を実現している。したがって、小型の回転モータ55によって、比較的速い回転動作を実現することができる。もっとも、N<1に設定して、減速動作を実現して、回転トルクを高めるのも好適である。
固定部材51は、その左右両端が昇降機構53に保持されている。そのため、昇降モータ(図示せず)が回転すると、固定部材51は、水平状態を維持した状態で昇降される。また、固定部材51の一方側(正面視で左側)には、永久磁石MG1(図2(c)参照)が配置されている。
一方、回転部材52は、従動回転する回転軸56と一体回転するよう構成されており、回転軸56の基端は、固定部材51に軸支されている。また、回転部材52には、固定部材51の永久磁石MG1に対面する位置に、磁性体MG2(図2(c)参照)が配置されている。そのため永久磁石MG1と磁性体MG2とが互いに吸引されることになり、その結果、回転部材52の水平姿勢は、磁気吸引力(磁着力)によって安定化されている。なお、回転演出開始時には、回転モータ55は、静止状態を維持する駆動状態となっている。
このように水平姿勢の回転部材52が磁着力などによって確実に保持されているので、演出可動体50を素早く昇降させても、停止時の慣性力に拘わらず回転部材52の水平姿勢が崩れない。但し、回転部材52の回転始動時には、この磁着力を超える始動トルクが必要となる。またギア結合や磁性体MG2の関係で、静止状態(水平姿勢)において、正面視で反時計方向にトルクが加わっているので、特に、時計方向に回転始動させる場合には、反時計方向に回転始動させる場合より、大きな起動トルクが必要となる。なお、特に限定されないが、この例では、大きな起動トルクを必要とする時計方向の回転を、逆方向(reverse)とし、反時計方向の回転を順方向(forward)としている。
通常時には、演出可動体50は、昇降機構53に吊り上げられた状態つまり上位置にあり、図2(a)に示す翼が水平な水平状態(静止状態)で待機している。
しかし上記の特別図柄変動表示ゲームの結果が大当り抽選に当選しまたは非当選であった場合、予告演出の一つとして、立体モデル52が図2(c)に示す傾斜位置に揺動され、あるいは下位置へ下降されて360度以上回転する、などの動きを行う。たとえば特別図柄の変動表示動作と連動している装飾図柄の変動表示動作が開始してから最初に停止する装飾図柄の変動が停止するまでの変動期間中にわたり、リーチアクションとして、立体モデル52が下降位置に移動して回転し続ける。これにより遊技者は、装飾図柄変動表示ゲームの結果が停止図柄として液晶表示装置36に表示される前に、大当りに当選した可能性が高いことを知ることができる。
そして、この大当りとなった場合には、特別変動入賞装置ソレノイド42a(図3参照)が作動して開放扉42bが開き、これにより大入賞口40が所定パターンで開閉制御されて、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(大当り遊技)が発生する。この大当り遊技では、開放扉42bが所定時間(たとえば、30秒)開放して大入賞口40が開放されるか、または所定個数(たとえば、9個)の遊技球が入賞するまで大入賞口40が開放され、その後、所定時間(たとえば、2秒)開放扉42bが閉まって大入賞口40を閉鎖する、といった動作(ラウンド遊技)が所定回数(たとえば、最大15回(最大15R(ラウンド))繰り返されるようになっている。
上記大当り遊技は、上記図柄変動表示ゲームにて大当りを示す図柄が確定表示されてから開始される。大当りが開始すると、最初に大当り開始ファンファーレによるオープニング演出が行われ、オープニング演出が終了した後、大入賞口40が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限として複数回行われる。また、ラウンド遊技中では、対応するラウンド演出が行われる。そして、規定ラウンド数終了後には、大当り終了ファンファーレによるエンディング演出が行われ、大当りが終了する。
本実施形態では、上記の特別図柄変動表示ゲームで抽選される大当りの種別として、非確変大当りの「15R非確変大当り」と、確変大当りの「15R確変大当り」「2R突然確変大当り(2R突確大当り)」および「2R潜伏確変大当り」と、が設けられている。
これらの大当りによる大当り遊技のうち、15R非確変大当りと15R確変大当りでは、ラウンド遊技数(大入賞口40の開放回数)が最大規定回数の15ラウンド行われ、2R突確大当りと2R潜伏確変大当りでは、2ラウンド行われる。また、上記2R突確大当りと2R潜伏確変大当りについては、1回のラウンド遊技中の大入賞口40の開放時間が15R非確変大当りや15R確変大当りよりも短く(たとえば、0.5秒)設定されている。
また大当り遊技終了後には、その大当りに応じた特定遊技状態が発生するようになっている。具体的には、15R確変大当りと2R突確大当りとには次回大当りが確定(大当り遊技が発生)するまで「確変状態」が発生し、2R潜伏確変大当りには次回大当りとなるまで潜伏確変状態が発生し、15R非確変大当りには特別図柄変動表示ゲーム回数が所定回数(たとえば、100回)終了するまでの間か、またはその所定回数内で大当りが確定するまでの間、「時短状態」が発生するようになっている。
また上述した大当りの他、2R潜伏確変大当りによる大当り遊技の場合と実質的に同じ遊技動作態様で大入賞口40が2回開閉される当り状態(小当り遊技)が付与される「小当り」を設けてある。つまり、この小当り遊技は、2R潜伏確変大当りによる大当り遊技中の遊技動作態様との違いを遊技者が識別困難とする遊技動作態様で行われる。
上記のいずれかの大当りに当選した場合、特別図柄表示装置38における特別図柄に関しては、そのまま抽選結果が反映した特別図柄が表示される。つまり特別図柄表示装置38には、確変大当りを報知する特別図柄または非確変大当りを報知する特別図柄もしくは確変大当りか非確変大当りかいずれかの可能性があることを報知する特別図柄が表示される。一方、液晶表示装置36には、当選した大当りが確変大当りであっても、装飾図柄に関しては必ずしも最初から当該確変大当りが明らかとなる図柄で表示することを行わない。通常、遊技者は液晶表示装置36の装飾図柄変動表示ゲームを見ながら遊技に興じているので、当該ゲーム結果が非確変大当り種別を示す図柄であっても、遊技者に確変大当りへの期待感を残すためである。
また、報知すべき現在の遊技状態に関連した演出の演出モードとして、大当り抽選確率が高確率状態であることを確定的に報知する演出をなす「確変確定演出モード」と、時短状態であることを確定的に報知する演出をなす「時短演出モード」と、現在の遊技状態が高確率状態であることを隠匿する演出をなす「確変隠匿演出モード」とが設けられている。
さらにまた、小当りの当選情報、すなわち小当りフラグが設定状態であるかまたは非設定状態であるかに依存して決定される2つの演出モードを備えている。その一つは小当りフラグが非設定状態のときにとる「通常演出モード」であり、他の一つは小当りフラグが設定状態のときにとる確変隠匿演出モード(ガセの場合)である。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、上記のように遊技状態に応じた複数の演出モードを設定し、その演出モード間の行き来を可能に構成している。具体的には、確変状態であれば「確変確定演出モード」に、時短状態であれば「時短演出モード」に、潜伏確変状態であれば「確変隠匿演出モード(本物)」に移行制御され、通常遊技状態においては、小当りフラグに依存して「通常演出モード」または「確変隠匿演出モード(ガセ)」に移行制御される。特に、通常遊技状態から小当りまたは2R潜伏確変大当りに当選した場合、その大当り遊技中の遊技動作態様は実質的に同じ動作に制御され、その大当り遊技終了後の演出モードも同じ「確変隠匿演出モード」に移行制御され、さらにまた大当り遊技終了後に開放延長機能が作動せずに可動翼片47の作動率向上状態ともならない。結果として大当り抽選確率状態が隠匿され、現在の遊技状態の識別が困難になる。
<2.制御装置:図3>
図3は、上記のような遊技の進行状況に応じた遊技機制御を行う制御装置の概要を示した制御ブロック図である。
この制御装置は、遊技動作全般の制御を司る主制御基板からなる主制御部20と、主制御部20から演出制御コマンドを受けて、画像と光と音についての演出制御とを行う演出制御部24とを中心に構成される。そして、演出制御部24には、画像表示装置としての液晶表示装置36が接続されている。なお本明細書において、演出装置といった場合、液晶表示装置36やランプやLEDや音響発生装置、可動体など、画像や光や音、可動体の動作態様によって演出を行う装置を広く指す。
また、主制御部20には払出制御基板29が接続され、これに発射装置32を制御する発射制御基板28および遊技球払出装置19が接続されている。符号31は電源基板であり、電源基板31は外部電源(図示せず)に接続され、変圧トランスから供給される交流電圧(AC24V:メイン電源)から所要の電源を生成し、各制御基板にそれぞれ供給する。なお、図3には電源供給ルートは省略してある。
(2−1.主制御部20)
主制御部20は、主制御CPU201を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、一連の遊技機制御手順を記述した制御プログラムや制御データなどを格納した主制御ROM202と、ワークエリアが形成される主制御RAM203を搭載して、1チップマイクロコンピュータを構成している。また図示はしていないが、一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能などを有するCTC(Counter Timer Circuit)やCPUに割り込み信号を付与する割り込みコントローラ回路が設けられている。
また主制御部20には、上始動口34への入賞を検出する特別図柄始動口センサ34aと、下始動口35への入賞を検出する特別図柄始動口センサ35aと、普通図柄始動口37の通過を検出する普通図柄始動口センサ37aと、一般入賞口43への入賞を検出する一般入賞口センサ43aと、大入賞口40への入賞を検出する大入賞口センサ40aとが接続され、主制御部20はこれらの各検出信号を受信可能となっている。
また主制御部20には、特別図柄表示装置38、普通図柄表示装置39、下始動口35の可動翼片47を開閉制御するための普通変動入賞装置ソレノイド41a、および、大入賞口40の幅広な開放扉42bを開閉制御するための特別変動入賞装置ソレノイド42aが接続され、主制御部20は各装置を制御するための制御信号を送信可能となっている。
また主制御部20は、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる「大当り」またはこの特別遊技状態を発生させない「ハズレ」のいずれであったかを抽選するとともに、その抽選結果である当否情報に応じて特別図柄の変動パターンや停止図柄を決定し、少なくともこの抽選結果と変動パターンとを含む演出制御コマンドや、決定された停止図柄に基づく特別図柄指定コマンドを作成して演出制御部24に送信する構成となっている。
主制御部20からの演出制御コマンドは、一方向通信により演出制御部24に送信される。これは、外部からのゴト行為による不正な信号が演出制御部24を介して主制御部20に入力されることを防止するためである。
(2−2.演出制御部24)
演出制御部24は、演出制御CPU241を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、演出制御手順を記述した制御プログラムや演出データ等を格納した演出制御ROM242と、ワークエリアが形成される演出制御RAM243と、を搭載している。また図示はしていないが、音源IC、CTC、および割り込みコントローラ回路などが設けられている。この演出制御部24の主な役割は、主制御部20からの演出制御コマンドの受信、演出パターンの抽選、液晶表示装置36の制御、スピーカ46の音制御、枠ランプ・LEDの発光制御、可動体50の可動制御、各種エラーの報知などである。この可動体50の可動制御には、演出可動体50としての立体モデル52をステッピングモータ60からなる回転モータ55で回転駆動する回転制御が含まれる。
演出制御部24は、光と音についての演出処理を行うため、装飾ランプ45やLEDを含む光表示装置45aに対する光表示制御部と、スピーカ46を含む音響発生装置46aに対する音響制御部とを備えている。
また、演出制御部24には、ドライバ61を介して、立体モデル52の回転モータ55用としてステッピングモータ60が接続されている。また、演出制御部24には供給電圧制御回路62が接続されており、この供給電圧制御回路62により、1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける2相励磁時にはステッピングモータ60に対し第1の供給電圧を、また1相励磁時には第1の供給電圧よりも高い第2の供給電圧をステッピングモータ60に対し供給する構成になっている。
また、演出制御部24は、演出制御コマンドを受けて、変動パターンに対応する演出パターンを抽選し、液晶表示装置36の画面に映像で演出表示をさせる。
また、演出制御部24には、演出介入操作手段となる枠演出ボタン13が接続されている。この枠演出ボタン13は遊技者が操作可能な押しボタンからなり、遊技者参加型の演出ゲームに遊技者が参加するときなどにおいて遊技者により操作される。
演出制御CPU241は、主制御CPU201から演出制御コマンドを受けて各種演出を実行制御する演出実行制御手段として機能する。上記したモータ制御部もこの演出実行制御手段の一部を構成する。
また演出制御部24は、液晶表示装置36の表示制御を行うために必要な制御データを生成してVDPに出力する液晶制御CPUと、液晶制御CPUの動作手順を記述したプログラムを内蔵する液晶制御ROMと、ワークエリアやバッファメモリとして機能する液晶制御RAMとを有している。
また、演出制御部24には、液晶制御CPUに接続されて画像展開処理を行う映像表示プロセッサVDP(Video Display Processor)と、VDPが画像展開する必要な画像データを格納した画像データROMと、VDPが展開した画像データを一時的に記憶するVRAMなども設けられている。
図柄遊技に関する情報は、まず、大当り抽選の結果(大当りかハズレかの別)に基づく特別図柄変動パターン、現在の遊技状態、作動保留球数、抽選結果に基づき停止させる装飾図柄等に必要となる基本情報が、演出制御コマンドにより主制御部20から演出制御部24へと送信される。
演出制御部24は、主制御部20から送信される演出制御コマンドに応じて液晶表示装置36、光表示装置45aおよび音響発生装置46aを制御することにより、遊技上の演出を制御する。液晶表示装置36に表示する装飾図柄に関しては、変動パターンコマンド(変動パターン指定コード)により指定された変動パターンのタイムスケジュールに従って、装飾図柄を変動させ、図柄指定コマンドの受信により最終的な図柄を確定し、特別図柄変動中用タイマが管理する所定の変動時間の経過後に図柄停止コマンドを受信することにより、図柄変動を停止させる。この動きは特別図柄表示装置38における特別図柄の変動と連動しており、最終停止図柄が、大当り図柄(たとえば、3つの装飾図柄が揃った状態)であれば、遊技機が大当り状態となり、特別変動入賞装置42が開口されることになる。
上記演出を実行するため、演出制御部24側は、図柄変動を含めた演出シナリオを特定する演出パターンテーブルを有している。この演出パターンテーブルは、上記変動パターン指定コードと装飾図柄の図柄変動と変動時間とをあらかじめ対応付けた演出パターンを、変動パターン指定コードの数だけ有しており、1つの演出パターン指定コードには複数の演出パターンが対応付けられている。変動パターンコマンド(変動パターン指定コード)が受信された場合、演出制御部24側は、上記演出パターンテーブルを参照し、演出パターン指定コードに対応付けられている一群の演出パターンの中から、抽選により一つの演出パターンを選択し決定する。この決定された演出パターンを実行指示する制御信号が、演出制御部24から液晶表示装置36、音響発生装置46aおよび光表示装置45aに送られ、当該演出パターンに対応した液晶表示装置36での画像の再生と、演出パターンに対応する効果音の再生と、装飾ランプ45およびLED等の点灯点滅駆動とが実現される。
なお、演出制御コマンドは、1バイト長のモード(MODE)と、同じく1バイト長のイベント(EVENT)からなり、これらの情報を有効なものとして送信する場合、モードおよびイベント各々に対応してストローブ信号が出力される。すなわち、主制御CPU201は、送信すべきコマンドがある場合、演出制御部24にコマンドを送信するためのモード情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に1回目のストローブ信号の送信を行なう。さらに、このストローブ信号の送信から所定時間経過後にイベント情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に2回目のストローブ信号の送信を行なう。演出制御CPU241は、ストローブ信号が送信されて来ると、これに対応して割り込みを発生させ、この割込処理によってコマンドを受信する。ストローブ信号は主制御CPU201により、演出制御CPU241が確実にコマンドを受信することが可能な所定期間アクティブ状態に制御される。
<3.ステッピングモータの制御:図4〜図5>
図4は、ステッピングモータ60に対するドライバ61と供給電圧制御回路62の詳細を示したものである。
ステッピングモータ60はφA〜φDの4相のステータコイルLa〜Ldをもったモータである。ここでは円筒形の永久磁石をロータとし、その外側にステータを配置して、ロータとステータの間の磁気的吸引力または反発力によりロータが回転するPM(permanent magnet)型のものを示すが、ステータの磁界により、磁気抵抗が最小となる位置まで、歯車状の軟鋼製のロータが回転するVR(bariable reluctanse)型や、VR型とPM型を複合したHB(hybrid)型のものを使用することもできる。
CPU241は、ステッピングモータ60の1−2相励磁方式の励磁符号パターンを作成し、これを励磁符号データ(駆動データ)
として各相の励磁期間に出力する制御部90として働く。
ドライバ61は、図4に示すように、内部的にダーリントン接続されたトランジスタTr1〜Tr4から構成されている。各トランジスタTr1〜Tr4には、そのコレクタ−エミッタ回路に直列にステッピングモータ60の励磁コイル(ステータコイル)La〜Ldの一端がそれぞれ接続され、各励磁コイル54の他端は、直流電源ライン56に接続されている。各励磁コイル54には、それぞれ1つのフライホイールダイオードDa〜Ddが、直流電源側がカソード側となるように並列に接続されている。フライホイールダイオードDa〜DdはトランジスタTr1〜Tr4がOFFするときに発生する励磁コイルLa〜Ldの逆起電圧を抑制する電気的ダンパとして動作し、逆起電力でトランジスタTr1〜Tr4が破壊されるのを防止し、ステッピングモータ60の振動を吸収する働きをする。
一方、演出制御部24には、ROM243に記憶されCPU241の制御の下で実行される制御プログラムの一環として、ドライバ61を介してステッピングモータ60を回転制御するためのモータ制御部90(図10のステップS506〜S509、図12のステップS531〜S550)がソフト的に設けられている。このモータ制御部90は、ステッピングモータ60を1−2相励磁方式の励磁シーケンス(図5(イ)参照)に沿って励磁する励磁符号パターン(図5(ロ)参照)の励磁符号データ(φA、φB、φC、φD)を作成する。ここで1−2相励磁方式は、ステッピングモータ60を常にステータコイル1相のみに電流を流して駆動する1相励磁と、常にステータコイル2相に電流を流して駆動する2相励磁とを、交互に切り替えて励磁する方式である。この励磁符号データ(φA、φB、φC、φD)は駆動パルス信号(駆動データ)として、ドライバ61を構成する内部的にダーリントン接続されたトランジスタTr1〜Tr4のベースに入力され、これらのトランジスタTr1〜Tr4から出力される駆動パルスによって励磁コイルLa〜Ldを付勢し、ステッピングモータ60を回転させる。
演出制御部24のROM242内には励磁符号データテーブルが記憶されており、この励磁符号データテーブルのたとえばアドレスA1〜A8の記憶領域に、それぞれ励磁位相φA、φB、φC、φDの4ビットを1単位とする励磁符号データが格納されている。この4ビットの励磁符号データ(φA、φB、φC、φD)は、それぞれ励磁コイルを付勢するON符号(=1)と励磁コイルを付勢しないOFF符号(=0)との組合せからなり、その4ビットの励磁符号データは、図5(ロ)に示すように、そのデータ内容が、モータを回転させるための各相の励磁シーケンス(順序)(図5(イ)参照)に従って推移するようになっている。制御部90は、ステッピングモータ60を正転させる場合つまり時計方向(CW)に回転させる場合、アドレスA1からA8の順に逐次4ビットの励磁符号データ、たとえば「1001」「1000」「1100」「0100」「0110」「0010」「0011」「0001」「1001」・・を順次取り出し、また逆方向(反時計方向CCW)に回転させる場合は、アドレスA8からA1の順に逐次4ビットの励磁符号データ、たとえば「0001」「0011」「0010」「0110」「0100」「1100」「1000」「1001」「0001」・・を順次取り出す。
62はステッピングモータの励磁コイルLa〜Ldと接続された直流電源ライン56に対する供給電圧制御回路であり、1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける2相励磁時では通常の第1の供給電圧(12V)を、また1相励磁時では特別に用意された上記第1の供給電圧よりも高い第2の供給電圧(24V)を供給する構成となっている。
この供給電圧制御回路62において、励磁コイルLa〜Ldの直流電源ライン56は、第1電圧供給路71を通して第1の直流電源(12V)に接続されると共に、第2電圧供給路81を通して第2の直流電源(24V)にも接続されている。この第1電源供給路71中にはpチャネル型のMOSFETからなるスイッチング素子72が、また第2電源供給路81中には同じくpチャネル型のMOSFETからなるスイッチング素子82が挿入され、それぞれの電源供給路71、81が開閉可能となっている。
このMOSFETからなるスイッチング素子72、82には、それぞれ1つのフライホイールダイオード73、83が、直流電源側がカソード側となるように並列に接続されている。MOSFETがOFFしたときに、コイル間に発生する逆起電力でMOSFETが破壊するのを防止するためである。また第1電圧供給路71中と第2電圧供給路81中には、それぞれカソードを励磁コイルLa〜Ld側にして1つのショットキーバリアダイオード74、84が直列に挿入されている。第1の直流電源(12V)と第2の直流電源(24V)との電位差に基づき、第1電圧供給路71と第2電圧供給路81の並列回路に循環電流が流れるのを防止するためである。
スイッチング素子72は1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける2相励磁時のステップにおいてONされて、第1の直流電源(12V)をステッピングモータの励磁コイルLa〜Ldに付与する。また、スイッチング素子82は1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時のステップにおいてONされて、第2の直流電源(24V)をステッピングモータの励磁コイルLa〜Ldに付与する。
上記の1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間に応じてスイッチング素子72、82をスイッチングするスイッチング素子制御手段を構成するため、1−2相励磁相弁別回路63が設けられている。この1−2相励磁相弁別回路63は、上記の励磁位相φA、φB、φC、φDの4ビットを1単位とする励磁符号データ(φA〜φD)に基づいて、上記の1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時のステップ区間と2相励磁時のステップ区間を弁別する働きをする。
1−2相励磁相弁別回路63は、φA、φBの励磁符号データを2入力とするNORゲート64と、φC、φDの励磁符号データを2入力とするNORゲート65と、両NORゲート64、65からの出力を2入力とするORゲート66と、ORゲート66の出力を直接に第1電圧供給路71のMOSFET82の入力(ゲート)に接続するラインL1と、ORゲート66の出力をNOTゲート67を介して第2電圧供給路81のMOSFET82の入力(ゲート)に接続するラインL2とから構成されている。
図5(ハ)に示すように、ORゲート66の出力は、2相励磁時のステップ区間ST1、ST3、ST5、ST7において論理0(Lレベル)であり、1相励磁時のステップ区間ST2、ST4、ST6、ST8においては論理1(Hレベル)である。このため2相励磁時の各ステップ区間においては、12Vの第1電圧供給路71のスイッチング素子72(Q1)がONし、かつ24Vの第2電圧供給路81のスイッチング素子82(Q2)がOFFとなり、これにより第1の直流源の12Vがステッピングモータ60の励磁コイルに供給される。また1相励磁時のステップ区間においてはスイッチング素子72がOFFし、かつスイッチング素子82がONとなり、これにより第2の直流源の24Vがステッピングモータ60の励磁コイルLa〜Ldに供給される。
この結果、ステッピングモータ60の励磁コイルLa〜Ldは、1相励磁時においては、2相励磁時において通常給電される電圧の2倍の電圧によって付勢され、これにより発生するトルクは従来の1相励磁時のほぼ2倍に高まる。したがってステッピングモータ60は、1相励磁時の場合も2相励磁時の場合もほぼ同じトルクとなる。すなわち、横軸をパルスレート〔PPS〕、縦軸をトルク〔N・m〕とするステッピングモータのトルク特性において、引き込みトルク曲線および脱出トルク曲線が、従来のように「駆動能力の小さい1相励磁時のトルク特性に大きく支配されてしまう」ということがなくなり、駆動能力の大きい2相励磁時のトルク特性が1相励磁時にも確保される。よって、ステッピングモータ60は1相励磁時においても2相励磁時のときとほぼ同じ高トルクで回転することが可能になり、全体としてステッピングモータ60のトルク特性が2相励磁方式の場合と同じ程度まで高まることになる。
またトルクを上げるために、12相励磁方式のステッピングモータ60の励磁コイルに、常に定格電圧12Vの2倍の電圧である24Vを付与して駆動させたとすると、無視できない発熱が生ずることになる。しかし、本実施形態では、12相励磁方式の1相励磁時のステップ区間においてのみ、2倍の電圧の24Vを付与するものであるので、駆動トルクを上げつつ、このような発熱を抑えることができる。
<4.主制御側の処理:図6〜図7>
次に、図6〜図7を参照して、主制御部20側における処理内容を説明する。
(4−1.主制御側メイン処理:図6)
パチンコ遊技機1に電源が投入されると、電源基板31によって各制御基板に電圧が供給され、主制御CPU201が図6に示す主制御側メイン処理を開始する。
この主制御側メイン処理において、まず遊技動作開始前における必要な初期設定処理を実行する(ステップS101)。
次に、図示してない入力ポートを介して入力されるRAMクリアスイッチの出力信号の状態(オン、オフ)を確認し、RAMクリアスイッチがオンである場合(ステップS102:YES)にはステップS105の処理に進み、RAMの初期化処理として記憶エリアをクリアする。しかしRAMクリアスイッチがオンでない場合(ステップS102:NO)、次に電源断が発生した際にバックアップRAMに記憶されたバックアップ用データが有効であるか否かを判断する(ステップS103)。電源復旧の際には、チェックサムの比較を行うことにより、バックアップデータが有効であるか否かを確認している。
バックアップデータが有効である場合には(ステップS103:YES)、バックアップデータに基づき、電源遮断前におけるスタックポインタを復帰し、電源遮断時の処理状態から遊技を開始するために必要な遊技復旧処理を実行し(ステップS104)、ステップS107の処理に進む。バックアップデータが有効でない場合には(ステップS103:NO)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定し、RAMを初期化する(ステップS105)。そして、このRAMの初期化に伴い、RAMクリア情報(RAMクリアコマンド)を初期化コマンドとして各制御基板に送信する(ステップS106)。
次に、CPUに設けられているCTCの設定を行う(ステップS107)。本処理では、4msごとに定期的にタイマ割り込みがかかるように、初期値として4msに相当する値をCTCの時間定数レジスタに設定する。
ステップS101〜S107での電源初期投入後の処理を終えた後、正常動作時の処理(ステップS108〜S112)として、割込禁止(ステップS108)と割込許可(ステップS112)とを繰り返すとともに、その間に、各種乱数の更新処理を実行する(ステップS109〜S111)。
乱数の更新処理として、Sステップ108の処理後、まず変動パターン用乱数値更新処理を実行する(ステップS109)。この変動パターン用乱数値更新処理では、主として、特別図柄変動パターンコマンドを抽選に用いる変動パターン用乱数値を更新する。
続いて、普通図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS110)と特別図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS111)を実行する普通図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS110)では、普通図柄変動表示ゲームの当否抽選に使用する普通図柄当り判定用乱数の初期値変更に使用する乱数を更新(たとえば、カウンタのカウント値を更新する処理)し、特別図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS111)では、前記特別図柄変動表示ゲームの当否抽選に使用する特別図柄当り判定用乱数の初期値変更に使用する乱数を更新する。
(4−2.主制御側タイマ割込処理:図7)
図7は、主制御側メイン処理において、一定時間(4ms)ごとの割り込みで起動される主制御側のタイマ割込処理を示すフローチャートである。
まず、主制御CPU201は、レジスタを所定のスタック領域に退避させる退避処理(ステップS201)を実行する。
次いで、各変動表示ゲームに係る乱数を定期的に更新する定期乱数更新処理を実行する(ステップS202)。定期乱数更新処理では、普通図柄変動表示ゲームや特別図柄変動表示ゲームの当否抽選に使用する各種乱数を定期的に更新する。
次いで、遊技動作に用いられるタイマを管理制御するためのタイマ管理処理を実行する(ステップS203)。遊技機制御に用いる各種のタイマのタイマ値はここで更新される。
次いで、入力管理処理を実行する(ステップS204)。この入力管理処理では、パチンコ遊技機1に設けられた各種センサによる検出情報を、図示しない自身内のレジスタに読み込み格納する。各種センサによる検出情報とは、普通図柄始動口センサ37a、大入賞口センサ40a、特別図柄始動口センサ34a、35a、一般入賞口センサ43aなどの入賞検出スイッチから出力されるスイッチ信号のON、OFF情報である。
次いで、エラー管理処理を実行する(ステップS205)。このエラー管理処理では、上記入力管理処理で読み込み格納したデータを把握してスイッチのチェックを行い、不正入賞を監視したり、遊技動作状態を監視したりして、パチンコ遊技機1の異常を監視する。
次いで、賞球管理処理を実行する(ステップS206)。この賞球管理処理では、遊技球払出装置19に払出し動作を行わせるための制御情報(賞球数を指定する賞球払出制御コマンド)を出力する。
次いで、普通図柄管理処理を実行する(ステップS207)。この普通図柄管理処理では、普通図柄変動表示ゲームにおける当否抽選を実行し、その抽選結果に基づいて普通図柄の変動パターンや普通図柄の停止表示態様を決定したりする。
次いで、普通変動入賞装置管理処理を実行する(ステップS208)。普通変動入賞装置管理処理では、普通図柄管理処理(ステップS207)における当否抽選の結果に基づき、ソレノイド制御用の励磁制御信号を普通変動入賞装置ソレノイド41aに送信し、普通変動入賞装置41の可動翼片47の一連の動作を制御する。
次に、特別図柄管理処理を実行する(ステップS209)。この特別図柄管理処理では、特別図柄変動表示ゲームにおける大当り抽選(大当り判定処理)を実行し、その抽選の結果に基づいて特別図柄の変動パターンや特別図柄の停止表示態様(停止特別図柄)を決定する。
次いで、特別変動入賞装置管理処理を実行する(ステップS210)。この特別変動入賞装置管理処理は、特別図柄管理処理(ステップS209)における大当りの当否抽選の結果に基づき、ソレノイド制御用の励磁制御信号を特別変動入賞装置ソレノイド42aに送信し、特別変動入賞装置42の大入賞口40を所定のパターンに従い開閉制御して、大当りに関する遊技を実行制御する処理である。
主制御CPU201は、上記の特別変動入賞装置管理処理に次いで「LED管理処理」を実行する(ステップS211)。このLED管理処理は、処理の進行状態に応じて、普通図柄表示装置39や特別図柄表示装置38への出力データを出力する処理である。
さらに主制御CPU201は、大当りの発生、特別図柄確定、普通図柄確定、図柄始動口の入賞球検出などの遊技状態を示す信号を、図示してない外部集中端子基板を通して、遊技場の遊技島管理に使用されるホールコンピュータHCや島ランプなど、遊技機外部に対して出力する外部端子管理処理を行う(ステップS212)。
そして、上記のようにステップS202〜ステップS212の処理を実行した後、レジスタの内容を復帰させ(ステップS213)、タイマ割込処理を終了する。
<5.演出制御部側の処理:図8〜図13>
次に演出制御部側の処理(図8〜図13)について説明する。
(5−1.演出制御側メイン処理:図8)
遊技機本体に電源が投入され、電源基板31から電源投入信号を受信した演出制御部24は、図8に示す演出制御側メイン処理を開始する。この演出制御側メイン処理では、電源投入が行われてから初めての処理としてステップS301が行われ、これ以外の場合には正常動作時の処理としてステップS302〜S305が行われる。
まず、演出制御基板24は、電源投入が行われてから初めての処理として、遊技動作開始前における必要な初期設定を実行する(ステップS301)。
次に、正常動作時の処理として演出用乱数更新処理を実行する(ステップS302)。この演出用乱数更新処理では、主として、演出内容を選択するために利用される演出抽選用の乱数値を定期的に更新している。
次に、コマンド受信割り込み、タイマ割り込み、外部INT等を許可する割り込み許可状態に設定し(ステップS303)、その後、割り込み禁止状態に設定する(ステップS304)。そして、ウォッチドッグタイマをクリアして(ステップS305)、電断が発生しない限り、ステップS303からステップS305の処理をループ処理にて実行する。
(5−2.コマンド受信割込処理:図9)
次に、上記した主制御部20からの演出制御コマンドを受信した場合に実行されるコマンド受信割込処理について説明する。
図9は、この演出制御側のコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。このコマンド受信割り込み処理は、主制御部20から演出制御コマンドを受信した場合、後述する演出制御側タイマ割込処理(図10)よりも優先的に実行される処理である。
まず、演出制御部24は、主制御部20からの演出制御コマンドを受信した場合、レジスタを所定のスタック領域に退避させた後(ステップS401)、制御コマンドをRAM242の所定領域に格納する処理を行い(ステップS402)、レジスタを復帰(ステップS403)する。主制御部20から送られてくる各種制御コマンドを受けた場合、INT割り込みが発生し、この受信割込処理にて、制御コマンドを受信した時点で、これをコマンド受信バッファに格納する。
(5−3.演出制御側タイマ割込処理:図10)
図10は、演出制御基板24における演出制御側メイン処理において、一定時間(2ms)ごとの割り込みで起動される演出制御側タイマ割込処理を示すフローチャートである。
まず、演出制御CPU241は、レジスタを所定のスタック領域に退避させるレジスタ退避処理を実行する(ステップS501)。次いでプログラム異常を監視しているウォッチドッグタイマをクリアして、タイマのカウントを再スタートさせる(ステップS502)。プログラムが暴走状態となった場合は、ウォッチドッグタイマがタイムアップし、演出用CPUが自動的にリセットされて前記暴走状態から復帰する。
次いで、定期更新処理を行う(ステップS503)。この定期更新処理では、演出パターンを選択するために利用される演出用乱数の初期値や、演出パターンの実行に必要な各種タイマの内容を割り込みごとに更新する。上記各種タイマの代表的なものは、演出の発生に関するタイムスケジュールを管理するタイマである。たとえば、特別図柄表示装置38に特別図柄が変動表示されている変動期間内(特別図柄の変動期間内)と実質的に同一期間内である液晶表示装置36の画面に装飾図柄が変動表示されている変動期間内(装飾図柄変動期間内)において、その時間軸上で、どのような演出パターンの演出内容を、どれだけの時間幅をもって、演出手段である装飾ランプ45やスピーカ46や液晶表示装置36などにより現出させるかについての時間的なスケジュールが、このタイマにより時間管理される。
次いで、演出決定管理処理として、受信した制御コマンドに基づいて演出のシナリオを決定するコマンド解析処理(ステップS504)と、演出シナリオに基づき、音出力、LED出力設定を行う演出シナリオ更新処理(ステップS505)とを実行する。
図11に示すように、コマンド解析処理では、主制御部20から制御コマンドを受信したか否か、つまりコマンド受信バッファに制御コマンドが格納されているか否かを割り込みごとに監視する(ステップS521)。制御コマンドとして変動パターンコマンドが受信され、変動パターン指定コードが受信バッファに格納されている場合(ステップS521:YES)、コマンド受信処理において、この変動パターン指定コードを読み出し、演出パターンテーブルを参照して、対応する演出パターンを決定する(ステップS522)。
ここで演出パターンテーブルは、少なくとも変動パターン指定コードと図柄の変動パターンと変動時間とをあらかじめ対応付けて演出パターンとし、1つの変動パターン指定コードごとに複数の演出パターンを対応付けたテーブルである。この演出パターンテーブルを参照することにより、当該変動パターン指定コードに対応する演出パターンを、当該変動パターン指定コードに属する演出パターン群のうちから1つを抽選により選択することで決定する(ステップS522)。
演出制御部は、この変動パターンコマンドを受信したことにより、装飾図柄の変動を開始し、演出パターンによる演出シナリオに沿って演出を実行して行くことになる。その後、タイマが管理する所定の変動時間の経過後に主制御部20から図柄停止コマンドが送信され、これを演出制御部24が受信することで図柄変動が停止することになる。上記の演出パターンはこの変動開始から停止までの間における図柄の動きパターンなどを制御することになる。
また、この演出パターンの決定に関連して、予告演出処理を実行する(ステップS523)。この予告演出処理では、演出シナリオの追加的な構成要素として「可動体による予告演出」を実行するか否かを抽選する。この抽選結果はステップS506で利用される。
図10に戻り、次いで、演出シナリオ更新処理(ステップS505)を実行する。この演出シナリオ更新処理では、上記コマンド解析処理(図21)において決定された上記演出シナリオの内容に基づいてランプやLEDやスピーカ46を作動させる制御信号(発光制御信号や音声制御信号)の作成を行う。そして、作成した上記制御信号をRAM243の所定の格納領域に格納して、ステップS505の演出シナリオ更新処理を終了する。
次いで、演出可動体50の演出を開始すべきタイミングか否かが、上記ステップS523の抽選結果に基づいて判定される(ステップS506)。そして、回転開始タイミングであれば、モータ動作フラグFLGを1にセットした後(ステップS507)、図13の回転制御テーブルTBLの該当欄を特定するべく、ポインタPTを初期設定する(ステップS508)。なお、本実施例では、回転制御テーブルTBLの各行がNバイトで構成されているので、ポインタPTの初期値は、該当欄の先頭行(START)に対して、START−Nに設定される。
続いて、回転灯52の回転駆動源であるステッピングモータ60を回転させるためのモータ駆動処理を行う(ステップS509)。このモータ駆動処理の詳細は、図12において後述する。
上記ステップS509の処理に続いて、上記所定のコマンド格納領域において再生する音データの音声制御信号が有るか否かを判断し(ステップS510)、再生する音データの音声制御信号が有る場合には(ステップS510:YES)、音の再生が必要なタイミングで、サウンドLSIの音声制御信号を入力し、音源ICを通じてスピーカ46から音を出力させる(ステップS511)。これにより、演出シナリオに沿った効果音がスピーカ46から発生される。
続いて、LED出力処理を実行する(ステップS512)。このLED出力処理は、上記音声制御信号がサウンドLSIに送信された場合、この情報を受け、対応する演出に伴い発光制御信号を装飾ランプ45やLEDなどに送信し点灯もしくは点滅させて光による演出を実現する。
そして、退避したレジスタの内容を復帰させ(ステップS513)、これにより演出制御側タイマ割込処理を終了する。
(5−3−1.回転制御テーブルTBL:図13)
図13に示す通り、回転制御テーブルTBLは、演出可動体50の回転演出を具体的に特定するものであり、回転速度、回転方向、回転角度などを特定している。そして、回転制御テーブルTBLは、EOF(end of file)データで区切られて、演出可動体50の回転スピードSPDと、回転角度の上限値TMRと、回転態様(ステイタス)STSを特定している。
ここで、ステイタス値STSは、8ビット長であって、図14に示す通り、停止状態を意味するQUT動作(quiet)と、スイッチ信号SNの立上り検出時まで回転を継続するPO_ED動作(positive edge)と、スイッチ信号SNの立下り検出時まで回転を継続するNG_ED動作(negative edge)と、スイッチ信号SNのON/OFF状態に拘わらず回転を継続するCONT動作(continuous)とが、ステイタス値STSの上位2ビットで特定されている。
また、ステイタス値STSの下位2ビットでは、停止状態を意味するSTP動作(Stop)と、順方向回転を意味するFR動作(Forward)と、逆方向回転を意味するRV動作(Reverse)とが特定されている。
例えば、図13の第一行では、ステイタス値STSによってNG_ED動作とFR動作とが指示されている。また、スピード値SPDが12/2であり、タイマ上限値TMRが200であると特定されている。そのため、第一行は、(a)タイマ上限値TMR=200に至るまで、スピード値SPD=6で順方向に回転すること、但し、(b)その途中で、スイッチ信号SNが立下れば、そのタイミングで第一行の動作を終えることが規定されることになる。なお、スピード値SPDは、その値が大きいほど回転速度が遅くなる。
図13の第二行は、第一行に続く動作を規定しており、スイッチ信号SNのON/OFFに拘わらず、タイマ上限値TMR=10に至るまで、スピード値SPD=4で順方向に回転することを意味している。その後の動作も同様に解釈され、第三行では、(a)タイマ上限値TMR=400に至るまで、スピード値SPD=2で順方向に回転すること、但し、(b)その途中でスイッチ信号SNが立上れば、そのタイミングで第三行の動作を終えることが規定されている。なお、この実施例では、回転部材52は、245ステップの駆動パルスφA〜φDを受けて一回転するので、上記した第三行の動作は、演出可動体50を、ほぼ一回転させて、原点付近に戻すことを意味している。
続く第四行では、スイッチ信号SNのON/OFFに拘わらず、タイマ上限値TMR=21に至るまで、スピード値SPD=2で順方向に回転することが規定されている。この実施例では、原点位置を中心に、駆動パルス±21ステップの範囲で、スイッチ信号がON状態となるので、第四行の動作によって、演出可動体50を、初期状態の原点位置に位置決めすることになる。
続く第五行では、タイマ上限値TMR=250に至るまで、停止動作を継続することが規定されている。この停止動作では、回転モータ55に、同一レベルの駆動パルスφA〜φDが、所定時間(1秒間=4*250mS)継続して供給されるので、磁性体MG1、MG2による磁着力と相まって、演出可動体50を確実に水平姿勢に維持することができる。したがって、例えば、演出可動体50を急上昇させても、水平姿勢がずれることがない。
なお、第六行には、EOFデータが記憶されているので、それ以上の駆動動作は存在せず、第五行の動作後は、回転モータ55が非駆動状態を維持することになる。
以上の動作をまとめると、最初、原点スイッチORGがON状態の原点位置から低速(SPD=6)で順回転を開始し、その後、原点スイッチORGがOFF状態になると回転速度を少し速め(SPD=4)、少し順回転した後で、更に回転速度を速め(SPD=2)、その速度で、原点位置まで回転させることになる。
図13の回転制御テーブルTBLには、演出可動体50の回転演出動作が各種規定されているが、何れも、始動時には低速動作となっている。このように本実施例では、演出可動体50を低速度で始動回転させるので、高トルクで始動させることができ、永久磁石の磁着力を強くして静止状態を安定化しても始動時に問題が生じない。
(5−3−2.モータ駆動処理:図12)
図12は、図10に示すモータ駆動処理(ステップS509)を更に詳細に説明するフローチャートである。モータ駆動処理では、先ず、モータ動作フラグFLGの値が1であるか判定され(ステップS531)、もしFLG=0ならそのまま処理を終える。なお、モータ動作フラグFLGは、回転演出開始時に、ステップS507の処理で1にセットされる。
そこで、モータ動作フラグFLG=1の場合には、回転時間変数TMRの値がゼロか否か判定される(ステップS532)。ここで、回転時間変数TMRは、ステップS534の処理において、回転制御テーブルTBLのタイマ上限値が設定された後、ステップS549の処理において、2mS毎に更新(デクリメント)される。
ステップS532の処理で、TMR=0と判定された場合には、回転制御テーブルTBLの該当行を指示するポインタPTの値を、正方向に更新する(ステップS533)。次に、ポインタPTが指示する回転制御テーブルTBLの該当行から必要なデータを読み出して、各変数を初期設定する(ステップS534)。具体的には、回転速度変数SPDにスピード値を設定し、回転時間変数TMRにタイマ上限値を設定し、ステイタス変数STSにステイタス値を設定する。
次に、回転速度変数SPDに設定された値がEOFデータであれば、モータ動作フラグFLGをゼロに設定すると共に、ドライバ回路45Bにクリアデータを出力して処理を終える(ステップS535、S536)。その結果、回転モータ55は、非駆動状態となって停止トルクが消滅する。但し、本実施例では、水平姿勢の回転部材52及び固定部材51が、磁性体MG1、MG2によって磁着されているので、回転部材52の水平姿勢が崩れることはない。
一方、SPD≠EOFであれば、再度、回転速度変数SPDが判定され(ステップS537)、回転速度変数SPD=0であれば、ステイタス変数S5Sの下位2ビットの値が判定される(ステップS538)。ステイタス変数STSの下位2ビットによって、回転の有無と回転方向とが特定されるので(図14参照)、特定された回転方向に対応して、回転モータ55に出力すべき駆動データ(励磁符号データ)φA〜φDを更新する(ステップS539、S540)。なお、停止動作STPが指示されている場合には、駆動データφA〜φDの更新処理がスキップされる。
続いて、更新又は維持された駆動データφA〜φDの値を出力バッファに転送する(ステップS541)。また、回転制御テーブルTBLにおいて、ポインタPTが指示するスピード値を、回転速度変数SPDに初期設定する(ステップS542)。次に、回転速度変数SPDの値を−1する(ステップS543)。
本実施例では、(a)回転速度変数SPDが2mS毎に−1され、(b)回転速度変数SPDがゼロになる毎に駆動データφA〜φDが更新されるので(ステップS537〜S541)、回転速度変数SPDは、演出可動体50の回転速度を規定していることになる。
例えば、SPD=12/2に初期設定される始動動作では、12mSに一回、駆動データφA〜φDが更新される。そして、この実施例では、回転部材52のステップ角θが360/245°であるから、演出可動体50は、2.94秒(=12*245)で一回転する低速度で始動されることになる。この低速回転によって、高い駆動トルクが発揮されて、磁性体MG1、MG2の拘束から円滑に離脱できることは、先に説明した通りである。
このような意義を有する回転速度変数SPDについて、その更新処理が終われば(ステップS543)、ステイタス変数STSの上位2ビットが判定される(ステップS544)。この上位2ビットによって、停止状態を意味するQUT動作か、スイッチ信号SNの立上り検出時まで回転を継続するPO_ED動作か、スイッチ信号SNの立下り検出時まで回転を継続するNG_ED動作か、スイッチ信号SNのON/OFFに拘わらず回転するCONT動作かが特定される(図14参照)。
そこで、立下りエッジを検出すべきNG_ED動作が指示されている場合には、原点スイッチORGのスイッチ信号SNを判定して(ステップS546)、OFF状態の場合には、回転時間変数TMRをゼロクリアする(ステップS548)。逆に、スイッチ信号SNがON状態の場合には、タイマ上限値に初期設定されている回転時間変数TMRをデクリメントする(ステップS549)。
また、立上りエッジを検出すべきPO_ED動作が指示されている場合には、原点スイッチORGのスイッチ信号SNを判定して(ステップS545)、ON状態の場合には、回転時間変数TMRをゼロクリアする(ステップS547)。逆に、スイッチ信号SNがOFF状態の場合には、タイマ上限値に初期設定されている回転時間変数TMRをデクリメントする(ステップS549)。なお、停止状態を意味するQUT動作や、無条件回転を意味するCONT動作が指示されている場合にも、停止時間や回転時間に初期設定されている回転時間変数TMRをデクリメントする(ステップS549)。
そして、ステップST41の処理で出力バッファに格納された駆動データφA〜φDが、ドライバ回路45Bに出力されることで駆動パルスが生成される(ステップS550)。そして、更新された駆動パルスを受けた回転モータ55は、ステッピングモータのステップ角だけ回転し、回転モータ55にギア結合された回転部材52は、単位角度θ=360/245°だけ回転する。
<変形例1>
上記実施形態では、コンピュータを主体とする制御部90から出力される励磁符号データφA〜φDに基づいて1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間を弁別する1−2相励磁相弁別回路63からなる論理回路を設け、これにより2相励磁時のステップ区間においては、第1電圧供給路のスイッチング素子72をONとし、第2電圧供給路のスイッチング素子82をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間においては第1電圧供給路のスイッチング素子72をOFFとし、第2電圧供給路のスイッチング素子82をONとする信号を出力するように構成した。しかし論理回路によらずソフトウエアにより同様のスイッチング素子の開閉制御を行うこともできる。
図15にこの例を示す。ここでは、コンピュータを主体とする制御部90内に、その一部として、スイッチング素子72、82を開閉制御する符号データの信号を作成し出力する符号データ作成部91を構成し、これによりスイッチング素子72、82の開閉を制御するようにしている。すなわち、符号データ作成部91からの出力ラインL1を、直接に第1電圧供給路71のスイッチング素子72の被制御入力端子(pチャネル型のMOSFETのゲート)に接続すると共に、これをNOTゲート67に通した後の出力ラインL2上の信号(反転信号)を、第2電圧供給路81のスイッチング素子82の被制御入力端子(pチャネル型のMOSFETのゲート)に入力している。
符号データ作成部91は、1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間のうち、2相励磁時のステップ区間(ST1、ST3、ST5、ST7)においてはLレベルの信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間(ST2、ST4、ST6、ST8)においてはHレベルの信号を出力する。このため、2相励磁時のステップ区間においては第1電圧供給路71のスイッチング素子72がON、かつ第2電圧供給路81のスイッチング素子82がOFFとなり、第1の直流電源(12V)がステッピングモータ60の励磁コイルLa〜Ldに供給される。また1相励磁時のステップ区間においては第1電圧供給路71のスイッチング素子72がOFF、かつ第2電圧供給路81のスイッチング素子82がONとなり、第2の直流電源(24V)がステッピングモータ60の励磁コイルLa〜Ldに供給される。
なお図15では、符号データ作成部91で一種類の信号(スイッチング素子72、82を開閉制御する符号データの信号のうちの一方:ラインL1上の信号)を作り、その出力をNOTゲート67に通すことにより、ラインL1上の信号と相反する信号を作成してMOSFET82のゲートに入力している。しかし、符号データ作成部91においてラインL1とラインL2上の相反する2種類の信号を作成し、その一方のラインL1上の信号をMOSFET72のゲートに入力し、他方のラインL2上の信号をMOSFET82のゲートに入力するようにしてもよい。
<変形例2>
上記実施形態では、コンピュータを主体とする制御部90においてソフト的に励磁符号データφA〜φDを出力するように構成したが、集積回路(IC)を用いてハード的に制御部90を構成し励磁符号データφA〜φDを出力するようにしてもよい。たとえば、制御部90は、繰り返し周期が一定のパルスを生成する信号発生回路(図示せず)と、この信号発生回路からのパルスを分配して、1−2相励磁方式の励磁シーケンスに従い、ステッピングモータ60の励磁コイルLa〜Ldを1−2相励磁方式で励磁するための励磁符号データφA〜φDとするパルス分配回路(図示せず)と、で構成することができる。ここで信号発生回路は発振器で構成するが、コンピュータによりソフト的に所定のパルスを生成するように構成しても良い。パルス分配回路は汎用ICを用いてハード的に構成する。
<その他の変形例>
上記実施形態では、1相励磁時のステップ区間においては2相励磁時において通常給電されている電圧の2倍の電圧によって、ステッピングモータ60の励磁コイルを付勢する構成とした。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、1相励磁時のステップ区間においては2相励磁時において通常給電されている電圧の1倍を超えるが2倍未満である電圧を付与して、ステッピングモータ60の励磁コイルを付勢する構成とすることもできる。そして、この構成によっても、1相励磁時および2相励磁時の全ステップ区間にわたり同一電圧を付与してステッピングモータ60の励磁する従来の場合よりも高いトルク特性を得ることができる。
上記実施形態では、パチンコ機における演出可動体50をステッピングモータ60で作動させる場合について説明したが、他の可動体、たとえば(a)図柄を施した回転ドラム(回転表示体)や回転灯からなる可動体を回転させる場合や、(b)回胴式遊技機における図柄を施した回胴(回転表示体)などの他の遊技機における可動体を回転させる場合に、適用することができる。
<本発明の好ましい形態>
本発明の好ましい形態を列挙すると次のようになる。
(1)入力される励磁符号データに応じてステッピングモータ60の励磁コイルLa〜Ldを駆動する駆動パルスを生成するドライバ61と、
前記ドライバ61に与える前記励磁符号データを生成して前記ステッピングモータの回転を制御する制御部90とを備え、
前記制御部90が、前記ステッピングモータの各相の励磁コイルLa〜Ldを、1−2相励磁方式の励磁シーケンスのステップに沿って1相励磁と2相励磁を交互に切り替える励磁符号パターンを作成し、これを前記励磁符号データとして出力するように構成した遊技機において、
前記1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける2相励磁時のステップでは第1の供給電圧を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給し、また1相励磁時のステップでは前記第1の供給電圧よりも高い第2の供給電圧を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給する供給電圧制御回路62を設けた、ことを特徴とする遊技機。
ここで制御部90は、コンピュータによるプログラムでソフト的に構成してもよいし、汎用ロジックICを使用してハード的に構成してもよい。1相励磁時に励磁コイルに供給する第2の供給電圧は、2相励磁時に励磁コイルに供給する第1の供給電圧の2倍の電圧とすることが好ましい。1相励磁時と2相励磁時とで発生するトルクが同じ大きさになるようにするためである。しかし必ずしも2倍とする必要はない。
(2)前記供給電圧制御回路は、励磁コイルLa〜Ldの直流電源ライン56を第1のスイッチング素子72を介して第1の直流電源(12V)に接続する第1電圧供給路71と、
前記直流電源ライン56を第2のスイッチング素子82を介して、前記第1の直流電源よりも電圧の高い第2の直流電源(24V)に接続する第2電圧供給路81と、
1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間のうち、2相励磁時のステップ区間ST1、ST3、ST5、ST7においては、前記第1電圧供給路71の第1のスイッチング素子72をONとし、前記第2電圧供給路81の第2のスイッチング素子82をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間ST2、ST4、ST6、ST8においては前記第1電圧供給路71の第1のスイッチング素子72をOFFとし、前記第2電圧供給路81の第2のスイッチング素子82をONとする信号を出力するスイッチング素子制御手段(63〜67、91)と、を備える、ことを特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
(3)前記スイッチング素子制御手段は、前記制御部90から出力される前記励磁符号データに基づいて1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間を弁別し、2相励磁時のステップ区間ST1、ST3、ST5、ST7においては、前記第1電圧供給路71の第1のスイッチング素子72をONとし、前記第2電圧供給路81の第2のスイッチング素子82をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間ST2、ST4、ST6、ST8においては前記第1電圧供給路71の第1のスイッチング素子72をOFFとし、前記第2電圧供給路81の第2のスイッチング素子82をONとする信号を出力する論理回路(1−2相励磁相弁別回路63)から構成されている、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
これは図4に示す1−2相励磁相弁別回路63によってスイッチング素子72、82を制御する形態を特定したものである。
(4)前記スイッチング素子制御手段は、前記制御部90内に、前記スイッチング素子72、82を開閉制御する符号データを作成し出力する符号データ作成部91として構成されており、当該符号データ作成部91は、1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間のうち、2相励磁時のステップ区間ST1、ST3、ST5、ST7においては、前記第1電圧供給路71をONとしかつ前記第2電圧供給路81をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間ST2、ST4、ST6、ST8においては前記第1電圧供給路71をOFF、前記第2電圧供給路81をONとする信号を出力する、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
これは2つの形態を含む。1つは、図15に示すスイッチング素子用符号データ作成部91から得られる信号、およびこれをNOTゲート67によって反転した信号によりスイッチング素子72、82を開閉制御する形態である。他の1つは、図15のラインL1とラインL2上の相反する信号を双方ともに制御部90内の符号データ作成部91で作成し、この信号をラインL1とラインL2を通して直接にスイッチング素子72、82の被制御入力端子に入力する形態である。
(5)前記制御部が、繰り返し周期が一定のパルスを生成する信号発生回路と、前記信号発生回路からのパルスを分配して、1−2相励磁方式の励磁シーケンスに従い、前記ステッピングモータの励磁コイルを1−2相励磁方式で励磁するための励磁符号データとするパルス分配回路と、で構成されている、ことを特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
これは汎用ICによってスイッチング素子72、82を制御する制御部を構成する形態を特定したものである。ここで信号発生回路は発振器で構成するが、マイクロコンピュータを用いて構成しても良い。
(6)前記第1電圧供給路71および前記第2電圧供給路81の少なくとも一方に循環電流を阻止する極性でダイオード74、84を挿入した、ことを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の遊技機。
(7)前記ステッピングモータは、遊技機が備える可動体を作動させる駆動源として設けられている、ことを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の遊技機。
ここで可動体は、昇降可能かつ回転可能に設けられた立体モデル52による演出可動体50であってもよいし、光源と該光源からの光を反射させる反射体を備えた回転灯における反射体であってもよいし、図柄を施したドラムからなる回転表示体であってもよい。
(8)所定の始動条件が成立することにより図柄を変動させて所定時間後に停止させ、停止態様に応じて遊技者に有利な大当たり状態を発生させる図柄遊技を行う遊技機であって、前記制御部は、前記図柄遊技における大当り予告の報知手段として、前記テッピングモータにより前記可動体を回転させる、ことを特徴とする上記(7)に記載の遊技機。
(9)前記第2の直流電源の電圧は前記第1の直流電源の電圧の2倍である、ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の遊技機。
本発明は、演出可動体や回転ドラムなどの可動体のステッピングモータを1−2相励磁方式で励磁するようにした遊技機に適用することができる。
1 パチンコ遊技機、
3 遊技盤、
5 球誘導レール、
13 枠演出ボタン、
19 遊技球払出装置、
20 主制御部、
24 演出制御部、
28 発射制御基板、
29 払出制御基板、
31 電源基板、
32 発射装置、
34 上始動口、
35 下始動口、
36 液晶表示装置、
37 普通図柄始動口、
38 特別図柄表示装置、
39 普通図柄表示装置、
40 大入賞口、
41 普通変動入賞装置、
42 特別変動入賞装置、
43 一般入賞口、
44 風車、
45 装飾ランプ、
46 スピーカ、
47 可動翼片、
48 センター飾り、
50 演出可動体、
51 固定部材、
52 立体モデル(回転部材)、
53 昇降機構、
54 回転機構、
55 回転モータ、
56 回転軸、
60 ステッピングモータ、
61 ドライバ、
62 供給電圧制御回路、
63 1−2相励磁相弁別回路、
71 第1電圧供給路、
72 第1のスイッチング素子、
74 ショットキーバリアダイオード、
81 第2電圧供給路、
82 第2のスイッチング素子、
84 ショットキーバリアダイオード、
90 制御部90、
91 スイッチング素子用符号データ作成部、
201 主制御CPU、
202 主制御ROM、
203 主制御RAM、
241 演出制御CPU、
242 演出制御ROM、
242a 励磁符号データテーブル、
243 演出制御RAM、
G1 駆動ギア、
G2 従動ギア、
MG1 永久磁石、
MG2 磁性体。

Claims (7)

  1. 入力される励磁符号データに応じてステッピングモータの励磁コイルを駆動する駆動パルスを生成するドライバと、
    前記ドライバに与える前記励磁符号データを生成して前記ステッピングモータの回転を制御する制御部とを備え、
    前記制御部が、前記ステッピングモータの各相の励磁コイルを、1−2相励磁方式の励磁シーケンスのステップに沿って1相励磁と2相励磁を交互に切り替える励磁符号パターンを作成し、これを前記励磁符号データとして出力するように構成した遊技機において、
    前記1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける2相励磁時のステップでは第1の供給電圧を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給し、また1相励磁時のステップでは前記第1の供給電圧よりも高い第2の供給電圧を前記ステッピングモータの励磁コイルに供給する供給電圧制御回路を設けた、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記供給電圧制御回路は、
    前記励磁コイルの直流電源ラインを第1のスイッチング素子を介して第1の直流電源に接続する第1電圧供給路と、
    前記直流電源ラインを第2のスイッチング素子を介して、前記第1の直流電源よりも電圧の高い第2の直流電源に接続する第2電圧供給路と、
    1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間のうち、2相励磁時のステップ区間においては、前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子をONとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間においては前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子をOFFとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子をONとする信号を出力するスイッチング素子制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記スイッチング素子制御手段は、前記制御部から出力される前記励磁符号データに基づいて1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間を弁別し、2相励磁時のステップ区間においては、前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子をONとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間においては前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子をOFFとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子をONとする信号を出力する論理回路から構成されている、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記スイッチング素子制御手段は、前記制御部内に、前記スイッチング素子を開閉制御する符号データを作成し出力する符号データ作成部として構成されており、当該符号データ作成部は、1−2相励磁方式の励磁シーケンスにおける1相励磁時と2相励磁時のステップ区間のうち、2相励磁時のステップ区間においては、前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子をONとしかつ前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子をOFFとする信号を出力し、また1相励磁時のステップ区間においては前記第1電圧供給路の第1のスイッチング素子をOFFとし、前記第2電圧供給路の第2のスイッチング素子をONとする信号を出力する、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記制御部が、繰り返し周期が一定のパルスを生成する信号発生回路と、前記信号発生回路からのパルスを分配して、1−2相励磁方式の励磁シーケンスに従い、前記ステッピングモータの励磁コイルを1−2相励磁方式で励磁するための励磁符号データとするパルス分配回路と、で構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  6. 前記第1電圧供給路および前記第2電圧供給路の少なくとも一方に循環電流を阻止するダイオードを挿入した、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記ステッピングモータは遊技機が備える可動体を作動させる駆動源として設けられている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の遊技機。
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