JP2012085486A - 直流電力供給回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】フリッカが生じにくく滑らかに調光することができる直流の電力制御回路を実現する。
【解決手段】直流電力供給回路は、入力端子に供給された交流電流を整流して第1の電流(IREC)を生成する整流器202と、第1の電流を低域濾波して第2の電流(IRS)を生成するフィルタ216と、第2の電流に応答して第2の電流を制御して第3の電流(IL)を出力端子(OUT1)に供給する直流電流制御手段322と、第1の電流の周期(HW)において、第1の電流の立ち上がりに応答して第2の電流を一時的に増大させて(VZ-VR)第1の電流を増大させ、その後で第2の電流を、増大された場合の第2の電流より小さい一定の電流に近づくよう、直流制御手段を設定する手段356,354と、を具えている。
【選択図】図6
【解決手段】直流電力供給回路は、入力端子に供給された交流電流を整流して第1の電流(IREC)を生成する整流器202と、第1の電流を低域濾波して第2の電流(IRS)を生成するフィルタ216と、第2の電流に応答して第2の電流を制御して第3の電流(IL)を出力端子(OUT1)に供給する直流電流制御手段322と、第1の電流の周期(HW)において、第1の電流の立ち上がりに応答して第2の電流を一時的に増大させて(VZ-VR)第1の電流を増大させ、その後で第2の電流を、増大された場合の第2の電流より小さい一定の電流に近づくよう、直流制御手段を設定する手段356,354と、を具えている。
【選択図】図6
Description
本発明は、電力制御に関し、特に、交流の電力制御または調光回路を利用した直流の電力制御または調光に関する。
建造物内の天井または壁に白熱ランプおよびハロゲンランプを含む照明機器が設けられ、その照明機器をオン/オフ制御しそのランプの光量を手動で調整するための交流の調光装置が用いられることがある。そのような調光装置は、壁内で電力線に接続されていることが多い。一方、省電力または発熱量を抑えるために、そのようなランプを含む照明機器をLED照明機器に交換することが求められることがある。従って、その既存の交流の調光装置にLED照明機器を接続してそのLED照明機器の光量を調整することが求められる。
特開2010−165645号公報には、既知のLED照明システムが記載されている。このLED照明システムでは、2つのLED照明ユニットを、相互に並列接続するとともに、交流電源に対して位相制御式照明コントローラを介して直列に接続する。その位相制御式照明コントローラはトライアックを有する。第2のLEDアレイは、位相制御式照明コントローラのトライアックが作動しない状態では、順方向電圧の総和電圧によって電流が流れないように発光ダイオードの数を設定する。また、第1のLEDアレイは、第2のLEDアレイに第2のLEDアレイの順方向電圧の総和電圧を超える電圧が印加される前に、第1のLEDアレイを経由してトライアックに保持電流を越える電流が流れるように発光ダイオードの数を制限する。それによって、照明配線に組み込まれる位相制御式照明コントローラを用いて調光が実現できる。
上述のLED照明システムでは、位相制御式照明コントローラのトライアックに並列にコンデンサを追加的に設ける必要があり、白熱ランプおよびハロゲンランプ用の既存の交流の調光装置を利用することができない。
商用交流電力の周波数の2倍の低い周波数で動作する白熱ランプおよびハロゲンランプ用の既存の調光装置に、高い周波数(例えば、約100kHz)で動作する整流回路およびPWM変調器のような電流制御器を追加的に接続して、直列接続の複数の発光ダイオード(LED)の光量を調整することが考えられる。発光ダイオードでは、一般的に、白熱ランプおよびハロゲンランプと比較して、同等の光量を得るのに消費電力または電流が少なくて済む。発明者は、この場合、特に調光レベルが暗いまたは低いときに、また調光レベルが明るいまたは高いときにも、チャタリングが生じる傾向があり、それによって発光ダイオードの光に不快なフリッカが生じ、所望のレベルよりも暗くなる傾向がある、と認識した。
本発明の実施形態の目的は、交流の電力制御回路と組み合わせて使用しても、フリッカが生じにくく滑らかに調光することができる直流の電力制御回路を実現することである。
本発明の実施形態の一観点によれば、直流電力供給回路は、入力端子に供給された交流電流を整流して、整流された第1の電流を生成する整流器と、その第1の電流を低域濾波して、低域濾波された第2の電流を生成するフィルタと、その第2の電流に応答して、その第2の電流を制御して、制御された第3の電流を出力端子に供給する直流電流制御手段と、その第1の電流の周期において、その第1の電流の立ち上がりに応答してその第2の電流を一時的に増大させてその第1の電流を増大させ、その後でその第2の電流を、増大された場合のその第2の電流より小さい一定の電流に近づくよう、その直流制御手段を設定する手段と、を具えている。
実施形態において、その直流制御手段を設定するその手段は、その第1の電流の立ち上がりに応答して、第1の電圧からその第1の電圧より小さい第2の電圧へと減少する基準電圧をその直流制御手段に供給してもよい。
実施形態において、その直流電力供給回路は、さらに、その第2または第3の電流の大きさを表す電圧を検出する検出器を具え、その直流制御手段は、基準電圧とその検出された電圧の間の差に応じて、その第2または第3の電流の大きさを制御してもよい。
実施形態において、直流電力供給回路は、さらに、その第2の電流が流れるその直流電流制御手段の電流路に結合された一次巻線と、その出力端子に結合された二次巻線とを有する変成器と、その二次巻線とその出力端子の間に結合されたキャパシタと、を具えていてもよい。
実施形態において、その直流制御手段は、その周期より短い周期でその第2の電流を変調するものであってもよい。
実施形態において、その直流電力供給回路は、さらに、その第2または第3の電流の大きさを表す電圧を検出する検出器を具え、その直流制御手段は、基準電圧とその検出された電圧の間の差に応じて、その第2または第3の電流の大きさを制御してもよい。
実施形態において、直流電力供給回路は、さらに、その第2の電流が流れるその直流電流制御手段の電流路に結合された一次巻線と、その出力端子に結合された二次巻線とを有する変成器と、その二次巻線とその出力端子の間に結合されたキャパシタと、を具えていてもよい。
実施形態において、その直流制御手段は、その周期より短い周期でその第2の電流を変調するものであってもよい。
別の実施形態において、その直流電流制御手段は、その第2の電流に応答して、その第2の電流を制御するパルス幅変調器を含んでいてもよい。その直流電流制御手段は、さらに、そのパルス幅変調器に結合された分路回路を含んでいてもよい。その分路回路は、そのパルス幅変調器によって形成されるパルスがオフ状態のときに、その第1の電流またはその第2の電流を接地点に結合する。
本発明の実施形態の別の一観点によれば、直流電力供給回路は、入力端子に供給された交流電流を整流して、整流された第1の電流を生成する整流器と、その第1の電流を低域濾波して、低域濾波された第2の電流を生成するフィルタと、その第2の電流が供給される一次巻線と、その一次巻線に磁気結合された二次巻線とを有する変成器と、その第1の電流の周期において、その第1の電流の立ち上がりに応答して、その一次巻線中を流れるその第2の電流を一時的に増大させてその第1の電流を増大させ、その後でその第2の電流を、増大されたその第2の電流より小さい一定の電流に近づくように、その直流制御手段を設定する手段と、を具えている。
本発明の実施形態によれば、交流の電力制御回路と組み合わせて使用しても、フリッカが生じにくく滑らかに調光することができる直流の電力制御回路を実現することができる。また、本発明の実施形態によれば、より広い調光範囲において、フリッカが生じにくく滑らかに調光することができる直流の電力制御回路を実現することができる。
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
図1は、従来の交流の電力制御または調光回路100の例を示している。
図1を参照すると、負荷としての白熱ランプおよびハロゲンランプLD1が、交流の調光回路100を介して、交流電源AC1に直列に接続される。調光回路100は、交流電源AC1と負荷LD1の間に直列に接続される。交流電源AC1は、例えば、公称実効電圧100Vを有する例えば50Hzまたは60Hzの周波数の電圧VACの商用交流電圧供給源である。
図1を参照すると、負荷としての白熱ランプおよびハロゲンランプLD1が、交流の調光回路100を介して、交流電源AC1に直列に接続される。調光回路100は、交流電源AC1と負荷LD1の間に直列に接続される。交流電源AC1は、例えば、公称実効電圧100Vを有する例えば50Hzまたは60Hzの周波数の電圧VACの商用交流電圧供給源である。
調光回路100は、負荷LD1に直列に結合されたトライアックまたは双方向サイリスタTR1、トライアックTR1に並列に結合された直列接続の可変抵抗R1とキャパシタ(コンデンサ)C1の組合せ、およびダイアックまたはトリガ・ダイオードD1を含んでいる。ダイアックD1は、その一端子が、抵抗R1とキャパシタC1の間の接続点に接続され、その他端子がトライアックTR1のゲートに接続されている。トライアックの代わりにサイリスタを用いて正または負の半波周期で発光を調整してもよい。
図2A〜2Eは、図1の電力制御または調光回路100によって生成される様々な電圧および電流の波形の例を示している。図2Aは、交流電源AC1の交流電圧VACの波形の例を示している。図2Bは、調光回路100のキャパシタC1の両端間の絶対値の電圧VC(|VC|)の波形の例を示している。図2Cは、ダイアックD1によってトライアックTR1のゲートに供給される絶対値のゲート電流IG(|IG|)の波形の例を示している。図2Dは、トライアックTR1の電流路を流れる交流電流IACの波形の例を示している。図2Eは、負荷LD1を流れる交流の負荷電流IL’の波形の例を示している。図2Bおよび2Cは、図を簡単にするために絶対値で示されており、他の図でも同様である。
調光回路100は、交流電圧VACの正および負方向の電圧波形に対して実質的に対称に動作する。調光回路100において、例えば、交流電圧VACの正極性の半波周期HWにおいて、電圧が時間t0のゼロクロス点から正方向に上昇し始めると、トライアックTR1は、時間t0からオフ(消勢)状態を継続し、直列接続の可変抵抗R1とキャパシタC1に徐々に増大する電流が流れ、キャパシタC1に徐々に増大する電荷が蓄積し、キャパシタC1の両端間の電圧VCが徐々に増大する。キャパシタC1の両端間の電圧VCが、その後の時間t1、t2またはt3においてダイアックD1の閾値電圧Vth1を超えたとき、ダイアックD1は、ステップ状の立ち上がりを有するゲート電流IGを発生してトライアックTR1のゲートに印加する。トライアックTR1は、その電流IGに応答してターンオンして、交流電源AC1から負荷LD1へと交流電流IACを通過させる。その後、トライアックTR1の電流路に保持電流または閾値を超える電流IACが継続的に流れる限り、トライアックTR1はターンオン状態を維持し、交流電流IACを通過させる。
その後、電流IACが減少して、トライアックTR1の電流路に保持電流または閾値を超える電流が流れなくなると、トライアックTR1はターンオフし、その後は交流電源AC1からの電流IACを遮断する。従って、交流電圧VACがゼロクロス点t0に達すると、トライアックTR1はターンオフし、ダイアックD1による次の電流IGの発生まで電流IACの通過を遮断する。可変抵抗R1の値を手動で可変調整することによって、キャパシタC1の両端間の電圧VCの上昇の速度(又はRC回路の時定数)が変化して、ダイアックD1の電流IGの発生タイミング(t1、t2、t3)が変化する。それによって、交流電圧VACの各半波周期HWにおけるトライアックTR1のターンオンのタイミングが調整され、各半波周期HWにおける電流IACの流通期間または位相が調整され、白熱ランプLD1の電流IL’によって白熱ランプLD1の発光レベルが調整される。
図3は、図1の交流の電力制御または調光回路100から調整(レギュレート)または位相変調された交流電流または電力を受け取ってLEDランプ236に調整済みの直流電力または電流ILを供給する直流の電力制御または調光回路20の例を示している。図1における調光回路100の2つの出力端子OUT間に、負荷LD1の代わりに、調光回路100の後段として、直流の調光回路20と、負荷としてのLEDランプ236とが直列に接続される。
調光回路20は、整流回路202、低域通過フィルタ216、および直流電流供給回路320を含んでいる。LEDランプ236は、例えば、直列接続および/または並列接続された複数のLEDを有する。整流回路202は、例えば4個または2個のダイオードを含むブリッジ型の全波または半波整流回路であってもよく、その2つの入力端子IN1およびIN2に調光回路100を介して交流電源AC1が接続されており、その2つの出力端子から全波または半波整流された交流電流IRECを生成する。整流回路202の一方の正極性の出力端子は、低域通過フィルタ216および主要電流路310を介して直流電流供給回路320の入力端子に接続される。整流回路202の他方の負極性の出力端子は接地点(GND)に結合される。
低域通過フィルタ216は、例えば、入力側2端子(一方は接地)間に並列に1つのキャパシタCF1を有し、出力側2端子(一方は接地)間に並列にキャパシタCF2を有し、入力側2端子と出力側2端子の間におよび2つのキャパシタCF1とCF2の間に直列にインダクタLFを有する。低域通過フィルタ216は、例えば、3〜10kHz(例、5kHz)以下の低周波数の電流を通過させ、3〜10kHz(例、5kHz)を超える高周波数の電流を接地点(GND)に結合してもよい。低域通過フィルタ216は、この組合せに限定されることなく、キャパシタC、インダクタLおよび抵抗Rの中のそれぞれ任意の数の任意の組合せを含む素子で形成することができる。
直流電流供給回路320は、電流路312を介してLEDランプ236に、例えば3〜10kHz(例、5kHz)以下の低い周波数領域の調整済みの一定の電流または電力ILを供給する。
直流電流供給回路320は、例えば、電流および/または電圧(電流/電圧)制御回路322、電流および/または電圧(電流/電圧)検出器(I/V)324、および基準設定器352を含んでいる。電流/電圧検出器324は、整流回路202と直流電流供給回路320の間の電流路310かまたは整流回路202とLEDランプ236の間の電流路312のいずれかの線路上に結合されていて、電流路310または312上の電流IRSおよび/または電圧VRSを検出する。電流/電圧制御回路322は、電流/電圧検出器324によって検出された電流IRSおよび/または電圧VRSが基準設定器352によって設定された基準電流または電圧VREFに従って、その設定されたまたは所望の電流または電圧に実質的に近づくように、電流路310または312上の供給電流および/または電圧を制御する。LEDランプ236は、直流電流供給回路320から供給される電流ILによって発光する。
直流の調光回路20(例えば、電流/電圧制御回路322、電流/電圧検出器324、基準設定器352)は、低域通過フィルタ216によって供給される電力Pによって動作する。
低域通過フィルタ216は、直流電流供給回路320と協働して、各半波周期HWにおいて、調光レベルが或る範囲内で或る程度高く、整流器202から流入する電流IRECの量が或る程度多い場合には、所望の形態でチャタリングを生じることなく、入力端子から出力端子へと電流IRSを流すように動作する。
図4A〜4Fは、図3の交流調光回路100および直流調光回路20によって生成される様々な電圧および電流の波形の例を示している。図4Aは、交流電圧VACの波形の例を示している。図4Bは、交流の調光回路100のキャパシタC1の両端間の絶対値の電圧VC(|VC|)の波形の例を示している。図4Cは、ダイアックD1によってトライアックTR1のゲートに供給される絶対値のゲート電流IG(|IG|)の波形の例を示している。図4Dは、トライアックTR1の電流路を流れる交流電流IACの波形の例を示している。図4Eは、電流/電圧検出器324によって検出される検出電流IRSの電流波形の例を示している。図4Fは、LEDランプ236を流れる調整済みの負荷電流ILの波形の例を示している。
図3の交流調光回路100(図1)において、調光レベルが相対的に高くまたは中程度で、交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波の半波HWの開始後の調光回路22の動作開始時点からピーク電圧付近で、例えば位相角度約π/22(約20V)〜約10π/11(約40V)の範囲内のタイミング(t2、t3)で、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生する場合には、LEDランプ236は所望の形態でフリッカを生じることなく発光する。この場合、図4Eに破線で示されているように、電流路310および312へと流れる電流IRSは、概ね一定の電流であり、IRS=VREF/RSで表される(ここで、VREFは基準電圧、RSは検出器抵抗を表す)。
一方、図3の交流調光回路100(図1)において、調光レベルが低く、図4Bおよび4Cに示されているように交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波の半波HWのピーク電圧から低下しその傾斜が大きくなったときに、例えば位相角度約10π/11(約40V)〜約21π/22(約20V)(又は約43π/44(約10V)又は約85π/88(15V))の範囲内のタイミング(44)で、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生するとする。この場合、図4D〜4Fに示すように交流調光回路100のトライアックTR1から整流回路202とフィルタ216を介して電流路310および312へと流れる各電流IAC、IRSにチャタリングが生じ、それによって二次巻線L2側の負荷電流ILにもチャタリングが生じLEDランプ236にフリッカが生じる傾向がある。
そのチャタリングの原因は、次のように考えられる。直流調光回路20のフィルタ216において、交流半波HWの電圧低下の傾斜が大きい期間において、入力側キャパシタCF1に印加される電圧が時間的に低下して行くので、時間的に先に相対的に大きな電流の供給を受けた出力側キャパシタCF2の電圧と、時間的に後で相対的に小さい電流の供給を受ける入力側キャパシタCF1の間の電圧の差が瞬間的に小さくまたはほぼ0になる。或いは、相対的に高い電圧の出力側キャパシタCF2は、相対的に低い電圧の入力側キャパシタCF1から電流の追加的供給を受けずに、電流路310に電流を供給できる。従って、瞬間的に、整流回路202から入力側キャパシタCF1に供給される電流IRECが非常に小さくなりまたは停止する。すると、交流調光回路100のトライアックTR1の電流路に流れる電流IACが、保持電流または閾値に近づきまたは保持電流または閾値より小さくなり、トライアックTR1が実質的にターンオフする。その後、その期間において、フィルタ216において、出力側キャパシタCF2の電荷エネルギの多くが電流路310に供給されてキャパシタCF2の電圧が低下する。すると、トライアックTR1から整流器202を介して入力側キャパシタCF1から出力側キャパシタCF2へ流れる電流が再び増大して、キャパシタC1の両端間の電圧VCが再びダイアックD1の閾値を超えてゲート電流IGを発生してトライアックTR1のゲートに印加し、トライアックTR1が再びターンオンし電流を供給する。このようなフィルタ216を介したトライアックTR1中および電流路310および312上の電流の増減の振動が、短い周期(例えば、約500〜約2ms)で繰り返して、電流のチャタリングを生じる。
また、図3の交流調光回路100(図1)において、調光レベルが非常に高く、図4Bおよび4Cの半波周期HW2に示されているように交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波のゼロクロス点t0直後の例えば位相角度約3π/88(約15V)(又は約π/44(約10V))〜約π/22(約20V)の範囲内のタイミング(t1)で、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生するとする。この場合、図4D〜4Fの半波周期HW2に一点鎖線で示されていれるように、交流調光回路100のトライアックTR1から整流回路202とフィルタ216を介して電流路310および312へと流れる各電流に遅延およびチャタリングが生じ、それによって二次巻線L2側の負荷電流ILにも遅延およびチャタリングが生じLEDランプ236に発光開始遅延およびフリッカが生じる傾向がある。
その電流の遅延およびチャタリングの原因は、次のように考えられる。交流半波HW2のゼロクロス点t0直後では、交流電圧供給源AC1の絶対値の電圧VACが非常に小さいので、直流調光回路20のフィルタ216において、入力側キャパシタCF1に印加される整流された電圧が非常に低い。一方、直流調光回路20の電流/電圧制御回路322等は、直流調光回路20のフィルタ216によって供給される電力または電流Pを使用して動作する。電流/電圧制御回路322は、交流の調光回路100から整流回路202を介して電流路310および312へ充分な電流IRSを引き出すことができない。従って、電流/電圧制御回路322自体が、充分な電力を受けることができず、その動作が不安定である。また、電流/電圧制御回路322は、交流の調光回路100から整流回路202を介して電流路310および312へ充分な電流IRSを引き出すことができず、LEDランプ236に充分な電流を供給できない。
発明者は、交流電圧VACの各半波周期HWにおける最初のゲート電流IGの発生後の最初の短い期間において、トライアックTR1から整流回路202およびフィルタ216を介して電流路310および312に流れる電流を一時的に増大させることによって、そのような電流のチャタリングおよび遅延を防止できる、と認識した。また、発明者は、ゲート電流IGの発生後の最初の短い期間において、直流電流供給回路320によって制御され調整される電流路310および312上の供給電流を、一時的に増大させることによって、電流のチャタリングおよび遅延を防止または低減できる、と認識した。さらに、発明者は、その電流のチャタリングおよび遅延を防止することによって、LEDランプ236のフリッカを防止できる、と認識した。
図5は、図1の交流の電力制御回路または調光回路100から調整された交流電流または電力を受け取ってLEDランプ236に調整済みの直流電流または電力ILを供給する別の直流の調光回路22の例を示している。
調光回路22は、整流回路202、低域通過フィルタ216、パルス幅変調器(PWM)210、センサ抵抗220、平滑回路または低域通過フィルタ221、定電圧源252、変成器またはトランス230、平滑用のキャパシタ232、および整流用ダイオード234を含んでいる。要素210、230、232、234の組合せは、概ね図3の電流/電圧制御回路322に対応する。要素220および221は、図3の電流/電圧検出器324に対応する。要素252は図3の基準設定器352に対応する。
整流回路202の一方の正極性の出力端子は、低域通過フィルタ216および電流路(線)310を介して変成器230の一次巻線(リアクタ)L1の1つの入力端子に結合される。変成器230の一次巻線L1の他の入力端子は、直列に接続されたパルス幅変調器210(その電流路)とセンス抵抗(RS)220を介して接地点(GND)に結合される。電流IRSは、例えば、IRS=VREF/RSで表される。
平滑回路221は、例えば、センス抵抗220に並列接続された、抵抗222およびキャパシタ224の直列接続回路を含んでいる。平滑回路221は、例えば、3kHz以下の低い周波数の電流を通過させて比較器214の反転入力へ結合または供給し、3kHzより高い周波数の電流を接地点(GND)に結合または供給してもよい。
パルス幅変調器(PWM)210は、絶縁型のフライバック式コンバータとして動作して、LEDランプ236に低周波数領域(例えば、3kHz以下の帯域)で一定の電流または電力ILを供給する。パルス幅変調器(PWM)210は、例えば20kHz〜500kHz(例えば、100kHz)のような高い周波数で周期的に、検出電圧VRSに概ね反比例した可変パルス幅を有する一定の電流または電力を供給する。パルス幅変調器(PWM)210は、パルス幅変調(PWM)制御器212、比較器214、および電界効果トランジスタ(FET)218(例えば、MOSFET)を含んでいる。
平滑回路221の抵抗222とキャパシタ224の接続点は、比較器214の反転入力(−)に結合され検出電圧VRSを供給する。抵抗222の一端はセンス抵抗220とFET218のドレインの間に結合される。キャパシタの一端は接地点GNDに結合される。平滑回路221は、センス抵抗220の両端間の電圧を低域濾波して平滑または平均化された検出電圧VRSを比較器214の反転入力として供給する。検出電圧VRSの値を増幅器で例えば10倍に増幅して比較器214の反転入力に結合してもよい。それによって、検出電圧VRSのレベルおよびセンス抵抗220の大きさを例えば1/10倍のように小さくすることができる。直流の定電圧VRを供給する定電圧源252の正極端子が、基準電圧VREFとして比較器214の非反転入力(+)に結合される。定電圧源252の負極端子は接地点GNDに結合される。電圧VRは例えば1Vである。
比較器214は、非反転入力(+)の基準電圧VREFと反転入力(−)のセンス抵抗220の平滑されたまたは平均化された検出電圧VRSとの間の差(VREF−VRS)に比例した差電圧を生成して、その差電圧をパルス幅変調制御器212の入力端子に供給する。パルス幅変調制御器212は、FET218のゲートに印加されるゲート電圧VGを制御またはターンオン/ターンオフして、その入力の差電圧に応じて、FET218のチャネル、即ち一次巻線L1、そのチャネルおよびセンス抵抗RS220を流れる電流IRSのパルス幅を変調する。従って、パルス幅変調制御器212は、正常状態では、差(VREF−VRS)=0またはVREF=VRSとなるようにパルス幅を制御する。パルス幅変調制御器212は、例えば20kHz〜500kHz(例えば、100kHz)のような高い周波数で、即ち例えば2〜50μs(例えば、10μs)のような短い周期で動作する。
一次巻線L1の他の入力端子は、パルス幅変調器210中のトランジスタFET218のソースに接続される。トランジスタFET218のドレインはセンス抵抗220の一端子に接続され、センス抵抗220の他端子は接地点GNDに結合される。
直流の調光回路22は、低域通過フィルタ216によって供給される電力Pによって動作する。
変成器230の二次巻線(リアクタ)L2の正極性の出力端子は整流用のダイオード234のアノード(陽極)側端子に結合され、ダイオード234のカソード(陰極)は、それと並列接続の平滑用のキャパシタ232の一端子と出力端子OUT1とに結合される。出力端子OUT1はLEDランプ236のアノード(陽極)に結合される。二次巻線L2の負極性の出力端子は、キャパシタ232の他端子と出力端子OUT2とに結合され、出力端子OUT2がLEDランプ236のカソード(陰極)側端子に結合される。
変成器230の一次巻線L1は、電流路310およびFET218のチャネルに電流が流れる間に変成器230のコア(図示せず)に磁界エネルギを蓄積し、FET218がターンオフされると、その蓄積した磁界エネルギを二次巻線L2に電磁結合によって供給する。二次巻線L2は、その電磁エネルギをダイオード234および平滑用のキャパシタ232を介してLEDランプ236に負荷電流ILとして供給する。LEDランプ236は、電流ILによって発光する。
低域通過フィルタ216は、パルス幅変調器210によって生成される高周波数成分(例えば、3kHzより高い周波数帯域)の電流をキャパシタCF2で接地点GNDに流し、例えば3kHz以下の周波数帯域のような低周波数成分の電流を交流調光器100から整流器202および電流路310を介して一次巻線L1へと流す。低域通過フィルタ216は、各半波周期HWにおいて、整流器202から流入する電流IRECの大きさが或る程度大きい場合およびゼロクロス点後の調光回路22の動作開始時点から大きさが徐々に大きくなる場合、例えば位相角度約π/22(約20V)〜約10π/11(約40V)の範囲内のタイミング(t2、t3)で、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生する場合には、所望の形態でチャタリングを生じることなく、その入力端子から出力端子へと電流を流すように動作する。
図5の直流の調光回路22においても、図3および4A〜4Fを参照して説明したような電流IREC、IRS、ILのチャタリングが生じ、LEDランプ236にフリッカが生じる傾向がある。即ち、図5の交流調光回路100(図1)において、調光レベルが低く、図4Bおよび5Cに示されているように交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波の半波HWのピーク電圧から低下しその傾斜が大きくなったときに、例えば位相角度約10π/11(約40V)〜約21π/22(約20V)(又は約43π/44(約10V)又は約85π/88(15V))のタイミングで、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生するとする。この場合、図4D〜4Fに示すように交流調光回路100のトライアックTR1から整流回路202とフィルタ216を介して電流路310および312へと流れる電流IRSにチャタリングが生じ、それによって二次巻線L2側の負荷電流ILにもチャタリングが生じLEDランプ236にフリッカが生じる傾向がある。
また、直流の調光回路22においても、調光レベルが非常に高く、図4Bおよび4Cの半波周期HW2に示されているように交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波のゼロクロス点t0直後の例えば位相角度約3π/88(約15V)(又は約π/44(約10V))〜約π/22(約20V)の範囲内のタイミング(t1)で、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生するとする。この場合、図4D〜4Fに一点鎖線で示されていれるように、交流調光回路100のトライアックTR1から整流回路202とフィルタ216を介して電流路310および312へと流れる各電流に遅延およびチャタリングが生じ、それによって二次巻線L2側の負荷電流ILにも遅延およびチャタリングが生じLEDランプ236に発光開始遅延およびフリッカが生じる傾向がある。
図6は、実施形態による、図1の電力制御または調光回路100から調整された交流電流または電力を受け取ってLEDランプ236に調整された直流電力を供給する直流の調光回路24の例を示している。直流調光回路24は、図3の直流調光回路20を改変したものである。
直流の調光回路24は、図3の直流の調光回路20と同様に、整流回路202および低域通過フィルタ216を含み、さらに直流電流供給回路320の代わりに改変された直流電流供給回路330を含んでいる。直流電流供給回路330は、図3の直流電流供給回路320と同様に、例えば、電流/電圧制御回路322、および電流/電圧検出器324を含み、さらに基準設定器352の代わりに改変された基準設定器354を含んでいる。電流/電圧制御回路322は、電流/電圧検出器324を含んでいてもよい。電流/電圧制御回路322は、例えば20kHz〜500kHz(例えば、約100kHz)のような高い周波数で動作するパルス幅変調器またはパルス振幅変調器を含んでいてもよい。この場合、直流電流供給回路330は、さらに先端縁検出器356を含んでいる。
直流の調光回路24(例えば、電流/電圧制御回路322、基準設定器354、電流/電圧検出器324、先端縁検出器356)は、低域通過フィルタ216によって供給される電力Pによって動作する。
先端縁検出器356は、整流回路202の正極性の出力端子または電流路310に結合されている。先端縁検出器356は、整流回路202から供給されるまたは電流路310上の整流された直流電流IRECまたはIRSまたはその電圧の先端縁(エッジ)を検出して、その検出を表す検出信号を基準設定器354に供給する。基準設定器354は、その検出信号に応答して、最初の短い期間(例えば、100〜200μsの期間、例えば長さ150μsの期間)高い直流電圧VZ’を、その後は低い直流電圧VRを基準電流または電圧SREFとして電流/電圧制御回路322に供給する。或いは、基準設定器354は、その検出信号に応答して、高い直流電圧VZ’から低い直流電圧VRまで過渡的に減衰する基準電流または電圧SREFを電流/電圧制御回路322に供給する。それによって、図1の交流調光回路100におけるゲート電流IGの発生後の最初の短い期間において、高い直流電圧VZ’から低い直流電圧VRまで過渡的に減衰する基準電流または電圧SREF(VREF)を電流/電圧制御回路322に供給する。基準電圧SREF(VREF)は、例えば、最初の2Vから最終的な1Vまで減衰するものであってもよい。それによって、直流電流供給回路330は、最初の短い期間において一時的に電流路312および310上の電流IRSを増大させる。
先端縁検出器356は、交流電源AC1の半波周期HWの後半の位相、例えば10π/11(約40V)〜21π/22(約20V)(又は85π/88(約15V)又は約43π/44(約10V))の期間、場合によってさらに最初の位相、例えば3π/88(約15V)(又はπ/44(約10V))〜π/22の期間(約20V)だけ先端縁を検出するようにしてもよい。それによって、電流IREC、IRS、ILのチャタリングやLEDランプ236にフリッカが生じない期間(例えば、ピーク電圧付近)において、電流路312および310上に一時的に増大された電流IRSを不必要に流さないようにすることができる。
一方、交流電源AC1の電圧VACが公称電圧より低い場合に、電流/電圧制御回路322の調光レベル範囲が通常よりも小さくなることがある。その原因は、上述したように電圧の低い半波周期HWのゼロクロス点付近で電流の遅延やチャタリングが生じるためである。しかし、先端縁検出器356は、半波周期HWにおける全ての調光範囲(ピーク電圧付近を含む広い範囲)、例えば約3π/88(約15V)〜約85π/88(約15V)または約π/44(約10V)〜43π/44(約10V)において先端縁を検出することによって、交流電源AC1の電圧VACが公称電圧より低い場合であっても、電流/電圧制御回路322は、より広い調光レベル範囲で、交流の調光回路100から整流回路202を介して電流路310および312へ充分な電流IRSを引き出すことができる。
調光回路24では、フィルタ216において、ゲート電流IGの発生後の最初の短い期間においてその入力側キャパシタCF1に印加される電圧が高くなる。従って、入力側キャパシタCF1から出力側キャパシタCF2へと供給される電流を維持するのに充分な量の電荷が入力側キャパシタCF1に蓄積され、入力側キャパシタCF1の電圧が、入力側キャパシタCF1の電圧とほぼ等しくなることも、それより低くなることもない。或いは、出力側キャパシタCF2は、入力側キャパシタCF1から電流の追加的供給を受けて電流路310に電流IRSを供給することを繰り返す。従って、整流回路202から入力側キャパシタCF1に供給される電流IRECが小さくなり過ぎることも停止することもない。
従って、その最初の短い期間において、交流の調光回路100から整流回路202を介して電流路310および312へ引き出される電流IRSが一時的に増大し、交流の調光回路100において電流のチャタリングおよび遅延が発生するのを防止することができる。それによって、電流路310および312上の電流IRSにチャタリングおよび遅延が生じず、LEDランプ236に流れる負荷電流ILのチャタリングおよび遅延が防止され、LEDランプ236のフリッカおよび発光開始遅延を防止することができる。
図7A〜7Fは、図6の交流調光回路100および直流調光回路24によって生成される様々な電圧および電流の波形の例を示している。図7Aは、交流電圧VACの波形の例を示している。図7Bは、交流の調光回路100のキャパシタC1の両端間の絶対値の電圧VC(|VC|)の波形の例を示している。図7Cは、ダイアックD1によってトライアックTR1のゲートに供給される絶対値のゲート電流IG(|IG|)の波形の例を示している。図7Dは、トライアックTR1の電流路を流れる交流電流IACの波形の例を示している。図7Eは、電流/電圧検出器324によって検出された検出電流IRSの電流波形の例を示している。図7Fは、LEDランプ236を流れる調整済みの負荷電流ILの波形の例を示している。
図6の交流の調光回路100(図1)において、調光レベルが低く、図7Bおよび7Cに示されているように交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波の半波HWのピーク電圧から低下しその傾斜が大きくなったときに、例えば位相角度約10π/11(約40V)〜約85π/88(約15V)の範囲のタイミングで、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生するとする。そのような場合であっても、図7D〜7Fに示すように交流の調光回路100のトライアックTR1から整流回路202とフィルタ216を介して電流路310および312へと流れる電流IRSの最初の短い期間(例えば、100〜200μs、150μs)において一時的に充分に増大された電流(IRS=VREF/RS=VZ’/RS)が生じ、それによってLEDランプ236にフリッカが生じることが防止される(ここで、VZ’は、基準電圧VREFとして現れるツェナ電圧VZより幾分小さい電圧である(VZ’<VZ))。その後、電流IRSは、減少または減衰して通常の電流(IRS=VR/RS)になる。
また、調光レベルが非常に高く、図7Bおよび7Cの半波周期HW2に示されているように交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波のゼロクロス点t0直後の例えば位相角度約3π/88(約15V)〜約π/22(約20V)のタイミング(t1)で、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生するとする。そのような場合であっても、図7D〜7Fの半波周期HW2に一点鎖線で示されていれるように、交流の調光回路100のトライアックTR1から整流回路202とフィルタ216を介して電流路310および312へと流れる電流IRSの最初の短い期間(例えば、100〜200μs、150μs)において一時的に充分に増大された電流(IRS=VREF/RS=VZ’/RS)が生じ、それによってLEDランプ236にフリッカおよび発光開始遅延が生じることが防止される。
また、図6の交流調光回路100(図1)において、調光レベルが相対的に高くまたは中程度で、交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波の半波周期HWの開始点からピーク電圧付近で、例えば位相角度約π/22(約20V)(又は約3π/88(約15V))〜約10π/11(約40V)の範囲内のタイミングで、ゲート電流IGが発生した場合であっても、電流IRSの最初の短い期間において一時的に増大された電流が生じるが、それによってLEDランプ236に僅かに増大された電流が流れて僅かに発光レベルが高くなるだけで、不都合は生じない。
また、交流電源AC1の電圧VACが公称電圧より低い場合に、電流/電圧制御回路322の調光レベル範囲が通常よりも小さくなることがある。しかし、半波周期HWにおける全ての調光範囲、例えばπ/22(約20V)〜21π/22(約20V)または3π/88(約15V)〜85π/88(約15V)において、交流電源AC1の電圧VACが公称電圧より低い場合であっても、電流/電圧制御回路322は、より広い調光レベル範囲で、交流の調光回路100から整流回路202を介して電流路310および312へ充分な電流IRSを引き出すことができる。
図8は、別の実施形態による、図1の電力制御または調光回路100から調整された交流電流または電力を受け取ってLEDランプ236に調整された直流電力を供給する直流の調光回路26の別の例を示している。直流調光回路26は、図3の直流調光回路22を改変したものである。直流調光回路26では、直流調光回路24の場合と同様に、電流のチャタリングおよひ遅延を防止しまたは減じ、LEDランプ236のフリッカおよび発光開始遅延を防止しまたは減じることができる。
調光回路26は、図5の直流の調光回路24と同様に、整流回路202、低域通過フィルタ216、パルス幅変調器210、平滑回路または低域通過フィルタ221、定電圧源252、変成器またはトランス230、平滑用のキャパシタ232、および整流用ダイオード234を含んでいる。この場合、調光回路24は、さらに、先端縁検出器356、異なる2つの電圧源241および251、および減衰回路245を含んでいる。要素210、230、232、234の組合せは、概ね図6の電流制御回路330に対応する。要素220および221は、図6の電流/電圧検出器324に対応する。要素241、245および251は、図6の基準設定器354に対応する。要素356は、図6の先端縁検出器356に対応する。
電圧源251は、定電圧源252、および分割抵抗254を含んでいる。分割抵抗254は、直列接続の抵抗RRD1およびRRD2を有し、スイッチSW2がオフの時に、またはオン状態なってから減衰回路245の時定数τの時間以上経過後に実質的に、抵抗RRD1とRRD2の接続点255に、定電圧VR’を分割した電圧VR’×RRD1/(RRD1+RRD2)=VRを生成する。その抵抗の値は、例えば、RRD1=400kΩ、RRD2=100kΩである。
先端縁検出器356は、分割抵抗256、および立上検出器260を含んでいる。分割抵抗256は、直列接続の抵抗RDD1およびRDD2を有する。その抵抗の値は、例えば、RDD1=1MΩ、RDD2=60kMΩである。立上検出器260は、抵抗RDD1とRDD2の接続点257に生成される低い周波数(例えば、2kHz以下)の電圧に基づいて整流回路202の出力に現れる電圧が閾値を超えたかどうかを判定し検出する。立上検出器260は、整流回路202の出力電圧がその閾値を超えた場合に高い信号レベルH(1)を生成し、その閾値を超えない場合に、例えばゼロクロス点t0において、低い信号レベルL(0)を生成する。
立上検出器260は、交流電源AC1の半波周期HWの後半の位相、例えば10π/11(約40V)〜21π/22(約20V)(又は85π/88(約15V)又は約43π/44(約10V))の期間、場合によってさらに最初の位相、例えば3π/88(約15V)(又はπ/44(約10V))〜π/22の期間(約20V)だけ先端縁を検出するようにしてもよい。それによって、電流IREC、IRS、ILのチャタリングやLEDランプ236のフリッカが生じない期間において、電流路312および310上に一時的に増大された電流IRSを不必要に流さないようにすることができる。
一方、立上検出器260は、半波周期HWにおける全ての調光範囲、例えば約3π/88(約15V)〜85π/88(約15V)または約π/44(約10V)〜43π/44(約10V)において先端縁を検出することによって、交流電源AC1の電圧VACが公称電圧より低い場合であっても、電流/電圧制御回路322は、より広い調光レベル範囲で、交流の調光回路100から整流回路202を介して電流路310および312へ充分な電流IRSを引き出すことができる。
電圧源241は、抵抗242、およびツェナ・ダイオード(DZ)244を含んでいる。抵抗242は、例えばRR1=1MΩである。ツェナ・ダイオード244は、定電圧VRより高い電圧VZの定電圧源として作用し、整流器202の出力電圧に応じてそのカソード(陰極)に最大で電圧Vzを生成する。ツェナ電圧は、例えばVZ=5Vである。
減衰回路245は、キャパシタ246、抵抗248、およびスイッチ(SW2)250を含んでいる。スイッチ(SW2)250は、立上検出器260の高い信号レベルHに応答してターンオンし、その低い信号レベルLに応答してターンオフする。ツェナ・ダイオード244のカソードに結合されたキャパシタ246と抵抗248は、入力電圧VZを過渡的に減衰させる減衰回路として機能して、それぞれ容量CR1および抵抗値RR2を有し、ツェナ・ダイオード244に生じる電圧Vzに対して、時定数CR1×RR2で指数関数的に(VZ’から)電圧VRまで減衰する電圧を生成する。キャパシタ246の容量は、例えばCR1=470pFである。抵抗248の抵抗値は、例えばRR2=220kΩである。ツェナ電圧Vzは例えば5Vである。電圧VRは例えばVR=1Vである。電圧VZ’は例えばVZ’=2Vである。
直流の調光回路26は、低域通過フィルタ216によって供給される電力Pによって動作する。
電圧源241、減衰回路245、電圧源251および先端縁検出器356は、交流調光回路100におけるゲート電流IGの発生後の最初の短い期間において、高い電圧VZ’から低い電圧VRまで過渡的に減衰する基準電圧VREFを、比較器214の非反転入力に供給する。基準電圧VREFは、その短い期間において一時的に最大で電圧VZ’−VRだけ高くなる。比較器214は、それに従って、基準電圧VREFと検出電圧VRSの差電圧(VREF−VRS)を表す電圧(VREF−VRS)をパルス幅変調制御器212の入力に供給する。それによって、パルス幅変調器210は、最初の短い期間(例えば、100〜200μs、150μs)において、その差電圧を表す電圧に応答して一時的にチャネルの電流IRSのパルス幅を増大させ、従って電流IRSを増大させる。
基準電位VREFは、スイッチ(SW2)250がオン状態になった後、最初は電圧Vz’となりその後で時定数τ=CR1×RR2で指数関数的に減衰して、最終的に電圧VR’×RRD1/(RRD1+RRD2)=VRとなる。基準電位VREFは、比較器214の反転入力に供給される。基準電位VREFは、最初とその後の時定数τの最初の短い期間だけ(例えば2倍に)高くなり、その短い期間において比較器214の出力の差電圧が一時的に大きくなり、一次巻線L1およびセンス抵抗RSに流れる電流IRSが増大する。従って、その短い期間において、交流の調光回路100から整流回路202を介して引き出される電流IRECが一時的に増大し、交流の調光回路100においてチャタリングが発生するのを防止することができる。それによって、一次巻線L1および二次巻線L2中を流れる電流に短い周期(例えば、約100〜約200μs)のチャタリングが生じることがなく、LEDランプ236に流れる電流ILのチャタリングおよびLEDランプ236のフリッカを防止することができる。
比較器214は、直流電圧Vz’から定電圧VRへと減少する基準電圧VREFと、センサ抵抗220の平滑された電圧VRSの差電圧を、パルス幅変調制御器212の入力に供給する。パルス幅変調制御器212は、比較器214からの差電圧値に応じてまたは比例して、一時的にFET218のターンオン時間幅が相対的に長くなるように制御する。その時間幅の期間において、一次巻線L1に電磁エネルギが余分に蓄積され、FET218がターンオフされたときに二次巻線L2にその電磁エネルギが結合または伝達される。それによって、二次巻線L2の両端に生じた増大された電流はキャパシタC2によって平滑されてLEDランプ236に供給される。交流電圧VACの半波周期HW(例えば、HW=10msまたは約8.33ms)において、交流の調光回路100および整流回路202から電流が継続的に供給され、二次巻線L2側のキャパシタ232によって供給される電圧および電流にフリッカが生じることが防止される。
また、上述の実施形態の直流調光回路24および26は、交流調光回路100に大きな変更を加えることなく、その交流調光回路100とともに使用することができる。さらに、上述の実施形態の直流調光回路24および26によれば、調光レベルの範囲を、交流電圧VACの半波周期において、例えば位相π/22(約20V)〜10π/11(約40V)から、例えばより広い位相3π/88(約15V)〜85π/88(約15V)の範囲に拡げることができる。
上述の実施形態の直流調光回路24および26によれば、交流の調光回路100の調光レベルが低い場合および非常に高い場合においても、フリッカや遅延を生じるのを防止しまたは減じることができるので、低い調光レベルから高い調光レベルまで調光を滑らかに行うことができる。
図9は、さらに別の実施形態による、図1の電力制御または調光回路100から調整された交流電流または電力を受け取ってLEDランプ236に調整された直流電力を供給する直流の調光回路28のさらに別の例を示している。直流調光回路28は、図8の直流調光回路26を改変したものである。
図9において、直流調光回路28は、分路回路280を含んでいる。分路回路280は、抵抗262、FET264、直流電圧源266、抵抗268、バイポーラ型のトランジスタ270、および抵抗272を含んでいる。抵抗262は、整流回路202の正極性の出力端子に一端が結合されている。FET264は、抵抗262の他端に一端が結合され、他端が接地点GNDに結合され、抵抗262と協働して整流回路202の出力端子からの分路を形成する。代替構成として、抵抗262の一端は、電流路310に結合されていてもよい。
トランジスタ270は、FET218へのゲート制御信号VGに従って、FET264のスイッチング制御を行う。トランジスタ270では、そのコレクタは抵抗268の一端およびFET264のゲートに結合され、そのエミッタは接地点に結合されている。抵抗268の他端は直流電圧源266の正極に結合されている。トランジスタ270のベースは、ツェナ・ダイオード244のアノードと抵抗272の一端の間の接続点に結合されている。抵抗272の他端は、パルス幅変調制御器212の出力とFET218のゲートの接続点の間に結合されている。直流調光回路28のその他の構成は、図8の直流調光回路26と同様である。
直流の調光回路28(例えば、要素210、230、232、234、221、245、251、356、280)は、低域通過フィルタ216によって供給される電力Pによって動作する。
抵抗268(RS1)とFET264の直列結合は、パルス幅変調制御器212の出力またはFET218のゲート制御電圧VGが0Vの場合に、交流調光回路100から整流回路202を介して電流IAC、IRECを引き出して接地点GNDに流すための分路を形成する。それによって、交流電圧VACのゼロクロス点to付近で整流回路202の出力端子側の電流IRECが小さくなって、交流調光回路100のトライアックTR1から整流回路202とフィルタ216を介して電流路310および312へと流れる各電流IAC、IREC、IRSに遅延およびチャタリングが生じるのを、抑制することができる。
パルス幅変調制御器212の出力のゲート制御電圧VGがオン状態(高レベル)の場合には、そのゲート制御電圧VGが抵抗272を介してトランジスタ270のベースに印加される。(この場合、パルス幅変調器210のFET218のチャネルを流れる変調パルスは、オン状態(高レベル)である。)従って、トランジスタ270のベースはそのコレクタからエミッタへ電流を導通させコレクタを接地点GNDに結合する。従って、FET264はそのチャネルおよび分路を遮断する。
一方、パルス幅変調制御器212の出力のゲート制御電圧VGがオフ状態(低レベル)の場合には、トランジスタ270のベースに高い電圧が印加されない。(この場合、パルス幅変調器210のFET218のチャネルを流れる変調パルスは、オフ状態(低レベル)である。)従って、トランジスタ270はそのコレクタからエミッタへの電流路を遮断し、直流電圧源266の正極性の電圧が抵抗268を介してFET264のゲートに印加され、FET264がそのチャネルを導通させて電流を流し、FET264は整流回路202の出力端子を接地点GNDに結合し、交流調光回路100から整流回路202を介して電流IRECを引き出して接地点GNDに流す。その電流量は、抵抗262の抵抗値RS1の値によって調整できる。パルス幅変調制御器212の出力のゲート制御電圧VGがオフ状態(低レベル)で、かつ整流回路202の正極性の出力端子の電圧VRECが、ツェナ・ダイオード244のツェナ電圧(VZ)とトランジスタ270のベース−エミッタ電圧(Vbe)と抵抗242の両端間の電圧(RR1×Vbe/RS3)の和より低い場合(VREC<VZ+Vbe+RR1×Vbe/RS3)でも、トランジスタ270のベース電圧が低いので、トランジスタ270のコレクタからエミッタへの電流路は実質的に遮断され、直流電圧源266の正極性の電圧が抵抗268を介してFET264のゲートに印加され、FET264のチャネルが導通状態になり、FET264は整流回路202の出力端子を接地点GNDに結合し、交流調光回路100から整流回路202を介して電流を引き出して接地点GNDに流す。
交流電源AC1の交流電圧VACの正弦波のゼロクロス点t0前後の位相範囲、例えば位相角度約π/44(約10V)〜約π/22(約20V)および約21π/22(約20V)〜約43π/44(約10V)のタイミングで、トライアックTR1へのゲート電流IGが発生する場合、通常、整流器202の出力端子における電圧VRECおよび電流IRECは小さくなり、トライアックTR1を電流路を流れる電流は停止する傾向がある。しかし、直流調光回路28では、分路回路280によって、交流調光回路100から整流回路202を介して引き出す電流IRECを増大させることができ、LEDランプ236にフリッカおよび発光開始遅延が生じるのを防止できまたは減らすことができる。
また、上述の実施形態の直流調光回路28も、交流調光回路100に大きな変更を加えることなく、その交流調光回路100とともに使用することができる。さらに、上述の実施形態の直流調光回路28によれば、調光レベルの範囲を、交流電圧VACの半波周期において、例えば位相π/22(約20V)〜10π/11(約40V)から、例えばより広い位相π/44(約10V)〜43π/44(約10V)の範囲に拡げることができる。交流の調光回路100の調光レベルが低い場合および非常に高い場合において、フリッカや遅延を生じることがないので、低い調光レベルから高い調光レベルまで調光を滑らかに行うことができる。さらに、直流調光回路28は、交流電源AC1の電圧VACが公称電圧より低い場合であっても、分路回路280によって、交流の調光回路100から整流回路202を介して電流路310および312へ充分な電流IRSを引き出すことができ、半波周期HWにおける電流/電圧制御回路322の動作可能な位相範囲をより広くし、またはその位相範囲が小さくなるのをできるだけ減らすことができる。
図6の調光回路24の調光回路24にパルス幅変調器(210)が含まれている場合には、図9の調光回路28の場合と同様に、分路回路280を図6の調光回路24に設けてもよい。また、分路回路280を、図3の調光回路20または図5の調光回路22に用いてもよく、それによって同様の効果が得られる。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明の理解を助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈できる、と理解すべきである。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解すべきである。
AC1 交流電源
100 交流の電力制御または調光回路
24 直流の電力制御または調光回路
202 整流回路
216 低域濾波フィルタ
330 直流電流供給回路
356 先端縁検出器
354 基準設定器
322 電流/電圧制御回路
324 電流/電圧検出器
236 発光ダイオード・ランプ
100 交流の電力制御または調光回路
24 直流の電力制御または調光回路
202 整流回路
216 低域濾波フィルタ
330 直流電流供給回路
356 先端縁検出器
354 基準設定器
322 電流/電圧制御回路
324 電流/電圧検出器
236 発光ダイオード・ランプ
Claims (7)
- 入力端子に供給された交流電流を整流して、整流された第1の電流を生成する整流器と、
前記第1の電流を低域濾波して、低域濾波された第2の電流を生成するフィルタと、
前記第2の電流に応答して、前記第2の電流を制御して、制御された第3の電流を出力端子に供給する直流電流制御手段と、
前記第1の電流の周期において、前記第1の電流の立ち上がりに応答して前記第2の電流を一時的に増大させて前記第1の電流を増大させ、その後で前記第2の電流を、増大された場合の前記第2の電流より小さい一定の電流に近づくよう、前記直流制御手段を設定する手段と、
を具える直流電力供給回路。 - 前記直流制御手段を設定する前記手段は、前記第1の電流の立ち上がりに応答して、第1の電圧から前記第1の電圧より小さい第2の電圧へと減少する基準電圧を前記直流制御手段に供給するものであることを特徴とする、請求項1に記載の直流電力供給回路。
- 前記直流電力供給回路は、さらに、前記第2または第3の電流の大きさを表す電圧を検出する検出器を具え、
前記直流制御手段は、基準電圧と前記検出された電圧の間の差に応じて、前記第2または第3の電流の大きさを制御するものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の直流電力供給回路。 - さらに、前記第2の電流が流れる前記直流電流制御手段の電流路に結合された一次巻線と、前記出力端子に結合された二次巻線とを有する変成器と、
前記二次巻線と前記出力端子の間に結合されたキャパシタと、
を具えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の直流電力供給回路。 - 前記直流制御手段は、前記周期より短い周期で前記第2の電流を変調するものであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の直流電力供給回路。
- 前記直流電流制御手段は、前記第2の電流に応答して、前記第2の電流を制御するパルス幅変調器を含むものであり、
前記直流電流制御手段は、さらに、前記パルス幅変調器に結合された分路回路を含み、
前記分路回路は、前記パルス幅変調器によって形成されるパルスがオフ状態のときに、前記第1の電流または前記第2の電流を接地点に結合するものであることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の直流電力供給回路。 - 入力端子に供給された交流電流を整流して、整流された第1の電流を生成する整流器と、
前記第1の電流を低域濾波して、低域濾波された第2の電流を生成するフィルタと、
前記第2の電流が供給される一次巻線と、前記一次巻線に磁気結合された二次巻線とを有する変成器と、
前記第1の電流の周期において、前記第1の電流の立ち上がりに応答して、前記一次巻線中を流れる前記第2の電流を一時的に増大させて前記第1の電流を増大させ、その後で前記第2の電流を、増大された前記第2の電流より小さい一定の電流に近づくように、前記直流制御手段を設定する手段と、
を具える直流電力供給回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010231452A JP2012085486A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 直流電力供給回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010231452A JP2012085486A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 直流電力供給回路 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012085486A true JP2012085486A (ja) | 2012-04-26 |
Family
ID=46243726
Family Applications (1)
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JP2010231452A Pending JP2012085486A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 直流電力供給回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012085486A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013172259A1 (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-21 | シャープ株式会社 | スイッチング電源回路、及びled照明装置 |
JP2014059992A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Toshiba Lighting & Technology Corp | 照明装置 |
US9119251B2 (en) | 2013-02-22 | 2015-08-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | LED current control apparatus |
KR101789643B1 (ko) | 2015-09-01 | 2017-10-25 | 주식회사 퍼스트전자 | 엘이디 소자의 잔광 생성 및 파손을 방지하는 장치 |
US10849195B2 (en) | 2018-03-23 | 2020-11-24 | Delta Electronics, Inc. | Dimmer control circuit, method and system |
-
2010
- 2010-10-14 JP JP2010231452A patent/JP2012085486A/ja active Pending
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