JP2012085237A - 通信システム、基地局、端末及び通信方法 - Google Patents

通信システム、基地局、端末及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基地局協調送信効果の向上と返送量削減の両立を図ることができる通信システム、基地局、端末及び通信方法を提供すること。
【解決手段】基地局100は、端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信する基地局受信部160を備える。また、基地局100の基地局送信部110は、端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を位相補正する信号補正処理部130を備える。また、移動無線端末200は、基地局側で位相補正された送信された信号からチャネル情報を推定するチャネル推定部240と、推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するドップラ周波数算出部255と、算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送する端末送信部260とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、3GPP LTE方式の無線基地局、及び移動無線端末を含む移動通信システムに用いられる通信システム、基地局、端末及び通信方法に関し、特に、基地局協調送信における下りチャネル推定情報通知量の削減技術の改良に関する。
近年、移動体通信システムにおいては、大容量・高伝送レートの通信が求められる。また、システムの広帯域化、複数のシステムの存在により、周波数リソースは逼迫し、高周波数の利用も検討されている。一般に、高周波数の無線帯域を利用した場合、低周波数の無線帯域を利用する場合に比べて、伝送距離による減衰が大きくなるため、基地局近傍のエリアでは高品質の通信が期待できる一方で、基地局からの距離が大きくなると通信品質が低下してしまう。あるいは、基地局近傍であっても、建造物の外壁等による遮蔽などの影響により、通信品質が低下してしまうことがある。
一基地局あたりの通信範囲を小さくし、基地局の設置数を増加することにより、通信品質を向上することができる。多数の基地局を設置するには相応のコストがかかるため、基地局設置数を抑制しつつ高品質の通信を実現できるシステムが求められる。
前記要求に応え得る技術として、複数基地局による協調送信が多く検討されている。
基地局協調送信技術は、3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE-Advanced(Release 10)では、CoMP(Coordinated Multi-Point Tx/Rx)と呼んでおり、その他Collaborative MIMOやNetwork MIMOなどとも呼ぶ。協調送信とは、地理的に離れた送信点間で協調するMIMO(Multiple Input Multiple Output)送信技術を意味する。具体的には、これまでのシステムが単数基地局と単数端末のような一対一の関係であるのに対し、複数の基地局が単数端末に対して、端末の通信品質やセル容量を高めるために、送信に必要な情報を共有し、互いに協調しあいながら送信する技術を意味する。
例えば、非特許文献1は、LTE−Advancedにて議論されているCoMP技術におけるカテゴリとして、協調送信に参加する基地局全てが端末へ向けてデータを送信するJP(Joint Processing)及びデータ送信は一基地局のみに閉じるCB/CS(Coordinated Beamforming/Scheduling)について取り上げている。
図1及び図2は、JP及びCB/CSの概念について説明する。
図1は、JPの概念図である。
図1に示すように、基地局eNB#1,eNB#2は、端末UE(User Equipment)#A,UE#Bで推定した伝搬路情報を送信側に返信し、高い協調送信効果を得る。JPは、基地局協調送信に参加する複数の基地局間で共有する情報の1つに、「端末へ送信するデータ」を含む。
図2は、CB/CSの概念図である。
図2に示すように、CB/CSでは、基地局eNB#1,eNB#2から端末UE#A,UE#Bへのデータ送信は一基地局(サービングセル)からのみである。
今村大地,星野正幸,西尾昭彦,中尾正悟,"3GPPにおけるLTE-Advanced無線インタフェース"電子情報通信学会2009年ソサイエティ大会,Sep.2009. 基地局協調送信における下りチャネル推定情報通知量の削減(H22−0032)
JPや、コグニティブ無線システムにおける干渉抑圧のためのBeam Formingなどは端末からの高精度な伝搬路情報のフィードバックを前提とした方法である。このため、端末からのフィードバック量が多く、返送に用いる回線を圧迫する課題がある。
すなわち、JP及びCB/CSを用いることでセルエッジ端末のスループットの向上や、他基地局への干渉抑圧送信(他システムへの干渉抑圧も含む)が可能であるが、これらは端末からの高精度なチャネル推定情報の通知が必須である。通知に用いるチャネル推定情報量は、伝送帯域幅の大きさに比例する。つまり広帯域伝送であるほど、1回あたりのフィードバック量はより多くなる。さらにチャネル推定情報は端末の移動速度や受信伝搬環境によって逐次変動する瞬時情報であるため、その返送周期が短いほど、理想的なJP及びCB/CSを実現することができる。
つまり、JP及びCB/CSによる基地局協調送信効果と、フィードバック量には比例関係が成り立つ。しかしフィードバック量の増大は、フィードバック回線の圧迫に繋がるため、むやみにフィードバック量を増やすのはシステムスループットの観点では悪影響を及ぼす。フィードバック回線への負担を考えると、返送すべき情報量は少ないほどよい。
したがって、基地局協調送信効果と返送量削減の間にはトレードオフが存在する。
フィードバックに用いる情報量削減方法について、多く検討されている。
例えば、非特許文献2は、実測結果に基づいた伝搬解析結果からチャネルのドップラスペクトラムに着目し、電力が集中した周波数成分のみ返送することでフィードバック量を削減している。
しかし、周波数解析に用いるFFTの分解能が有限であるため、ドップラスペクトラムはサイドローブ成分を有する。このサイドローブ成分を抑圧することで、より急峻なドップラスペクトラムを得ることができれば、更なるフィードバック量削減効果が期待できる。
本発明の目的は、基地局協調送信効果の向上と返送量削減の両立を図ることができる通信システム、基地局、端末及び通信方法を提供することである。
本発明の通信システムは、端末から通知されたチャネル推定情報を共有し、基地局協調送信を行う基地局を備える通信システムであって、前記基地局は、前記端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信する受信手段と、前記端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を補正する補正手段と、補正した信号を前記端末に送信する送信手段と、を備え、前記端末は、前記基地局側で補正された送信信号を受信する受信手段と、前記補正された信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、算出したチャネル推定値から伝搬路の変動を示すドップラスペクトラムを算出するドップラスペクトラム算出手段と、算出したドップラスペクトラムから特定の周波数成分に電力が集中した有限個の周波数成分を選択する選択手段と、前記推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するドップラ周波数算出手段と、前記算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送する返送手段と、を備える構成を採る。
本発明の基地局は、端末から通知されたチャネル推定情報を共有し、基地局協調送信を行う基地局であって、前記端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信する受信手段と、前記端末からの受信結果に基づいて、送信信号を補正する補正手段と、補正した信号を前記端末に送信する送信手段と、を備える構成を採る。
本発明の端末は、基地局協調送信を行う基地局を備える通信システムに用いられる端末であって、端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分に基づいて、基地局側で補正された送信信号を受信する受信手段と、前記補正された信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、算出したチャネル推定値から伝搬路の変動を示すドップラスペクトラムを算出するドップラスペクトラム算出手段と、算出したドップラスペクトラムから特定の周波数成分に電力が集中した有限個の周波数成分を選択する選択手段と、前記推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するドップラ周波数算出手段と、前記算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送する返送手段と、を備える構成を採る。
本発明の通信方法は、端末から通知されたチャネル推定情報を共有し、基地局協調送信を行う基地局を備える通信方法であって、前記基地局側では、前記端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信するステップと、前記端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を補正するステップと、補正した信号を前記端末に送信するステップと、を有し、前記端末では、前記基地局側で補正された送信信号を受信するステップと、前記補正された信号からチャネル推定値を算出するステップと、算出したチャネル推定値から伝搬路の変動を示すドップラスペクトラムを算出するステップと、算出したドップラスペクトラムから特定の周波数成分に電力が集中した有限個の周波数成分を選択するステップと、前記推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するステップと、前記算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送するステップと、を有する。
本発明によれば、基地局協調送信を実現するために必要なチャネル情報通知量を削減することができる。
JPの概念図 CB/CSの概念図 原理説明のJake'sモデルにおける素波到来の様子とドップラスペクトラムを示す図 原理説明の実際にフィールドで実測した結果に基づく伝搬環境解析結果を示す図 本発明の実施の形態に係る移動無線システムの端末受信側におけるドップラ周波数解析結果を示す図 本実施の形態に係る移動無線システムの基地局送信側で信号補正処理を行った場合の端末受信部でのドップラスペクトラムを示す図 本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの構成を示すブロック図 本実施の形態1に係る移動通信システムの送信デジタル信号処理部の詳細な構成を示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムの基地局送信部の詳細な構成を示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムのRSの無線フレームフォーマットを示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムのRSの無線フレームフォーマットを示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムの端末受信部の圧縮部の詳細な構成を示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムの希望信号電力対干渉信号電力の比較を示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムのBeam Formingの一例を示す図である。 本実施の形態1に係る移動通信システムの伝達関数復元部の伝達関数復元処理を示すブロック図 本実施の形態1に係る移動通信システムの基地局協調送信における下りチャネル推定情報通知方法と従来方式を比較して示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムの端末受信部のフィードバック情報返送処理を示すフロー図 本実施の形態1に係る移動通信システムの端末送信部におけるフィードバック情報返信フォーマットの一例を示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムの端末送信部におけるフィードバック情報返信フォーマットの一例を示す図 本実施の形態1に係る移動通信システムのフィードバックを受けたドップラ周波数に基づき、補正処理を行い送信した場合の受信側におけるドップラ周波数解析結果を、位相補正あり/位相補正なしで比較して示す図 本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの移動無線端末の端末受信部の詳細な構成を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(原理説明)
本発明の基本的な考え方について説明する。
本発明者らは、チャネルのドップラスペクトラムに着目した。
従来、無線通信の方式開発における移動端末の無線伝搬環境は、周囲に一様な散乱体を持ち全方位から位相差がランダムな素波が一様に到来するJake'sモデルを前提とした伝送路モデリングが用いられている。
このJake'sモデルでは、移動端末がある速度である方向へ移動を開始すると、定在波の影響を受けて移動方向とのなす角θとの余弦の重みで電力分布し、ドップラースペクトルという電力分布が生じる。
図3は、Jake'sモデルにおける素波到来の様子とドップラスペクトラムを示す図であり、図3(a)はJake'sモデルの素波到来モデリング、図3(b)はそのドップラスペクトラムである。
図3(b)のドップラスペクトラムは、ドップラ周波数が500Hzの場合を示している。図3に示すように、Jake'sモデルにおける電力スペクトルは±500Hz内の周波数成分に広く分布していることがわかる。
しかし、LTE及び現在検討が進められているLTE−Advancedなどの次世代無線通信では、広帯域な周波数帯域幅の利用を前提としているため、素波の分解能がより細かくなることにより、必ずしもJake'sモデルのような一様散乱モデルが前提条件とはならないケースも増えてきていると考えられる。
実測データの伝搬解析の結果、ドップラスペクトラムは、Jake'sモデルのそれとは異なり、ドップラ周波数近傍に電力が集中するスペクトルを有することがわかった。これは、全方位から素波が到来するのではなく、ある特定の角度内で素波が到来することを意味している。
図4は、実際にフィールドで実測した結果に基づく伝搬環境解析結果を示す図であり、図4(a)は実測データの解析結果に基づく素波到来モデル、図4(b)はそのドップラスペクトラムである。
図4(b)は、便宜上ドップラ周波数で正規化を行っているため、電力スペクトルのピークが0Hzとなる。
図3のJake'sモデルにおけるドップラスペクトラムと図4の実測データの解析結果に基づくドップラスペクトラムの、ピーク対ピーク近傍の電力スペクトルの比を比較する。図3及び図4に示すように、実測に基づくスペクトルはピーク周波数から離れることによる、電力減衰量がより大きいことがわかる。これは素波到来モデルで考えると、図3(a)のように素波が全方位から到来するのではなく、図4(a)ある角度差内で到来していることを意味する。
本発明者らは、ある角度差内で素波が到来することで、チャネルのドップラスペクトラムが特定の周波数成分近傍に集中する事実に着目し、特定の周波数成分のみを返送する。すなわち、端末は、パスごとに伝搬路変動を解析し、ドップラ周波数近傍の周波数成分のみを返送する。これにより、フィードバック量を削減しつつ、高精度なチャネル情報のフィードバックを実現する。
上記ドップラ周波数近傍の周波数成分のみを返送する場合、ドップラスペクトラムのサイドローブの広がりを抑えることができれば、より効率的なフィードバックが可能となる。
図5は、端末受信側におけるドップラ周波数解析結果を示す図である。
到来する角度差(図4(a)のΘ)が30度(±15度)、ドップラ周波数が+500[Hz]とした場合における、端末受信側でのドップラ周波数解析結果である。
図5に示すように、Jake'sモデルにおけるドップラスペクトラムに比べると、ドップラ周波数から離れるにつれて電力スペクトルが急激に減少していることがわかる。但し、ある程度の漏れ出し電力が存在している。これは、ドップラスペクトラム解析に用いた周波数分解能と実際のドップラ周波数の値の不一致によって発生すると考えられる。
例えば、ドップラ周波数fD=500Hz、LTEの10FDMシンボル単位をドップラスペクトラム解析に用いる1サンプル単位とし、2048PointのFFTによって周波数解析を行うと、その周波数分解能fresは(15kHz/2048)=7.3[Hz]となる。fD=7.3×Xを満たす整数Xが存在しないため、その電力スペクトラムはドップラ周波数fDを中心に左右に広がるスペクトラムとなる。
そこで、この周波数分解能の不一致を解消することでドップラスペクトラムの広がりを抑圧すれば、更なるフィードバック情報量の削減が可能と考えられる。
基地局送信側では、端末からフィードバックされた情報を基に信号補正処理を行う。受信側での周波数分解能不一致を解消するには、例えばドップラ周波数に基づいて送信信号を補正する。
図6は、基地局送信側で信号補正処理を行った場合の端末受信部でのドップラスペクトラムを示す図である。
図6に、端末受信側にてドップラ周波数が0Hzになるように基地局送信側にて信号補正処理を行った場合の、端末受信側でのドップラスペクトラムの観測結果を示す。
図6に示すように、周波数分解能とドップラ周波数(この場合は、0[Hz])が一致する場合、より急峻なスペクトラムを有する。
本方式は、基地局送信側で補正処理を導入することで得られる、より急峻なドップラスペクトラから特定の周波数成分のみを返送することで、不一致を解消していない場合に比べ、フィードバック量をより削減しつつ、高精度なチャネル情報のフィードバックを実現する。
(実施の形態1)
図7は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、3GPP LTE方式の無線基地局、及び移動無線端末を含む移動通信システムに適用した例である。図7においては、省電力制御に直接関係しない機能ブロックの記載は省略されている。
図7に示すように、移動通信システムは、基地局協調送信に参加する基地局100と、基地局100に基地局協調送信における下りチャネル推定情報通知を行う移動無線端末200と、を備える。
〔基地局100〕
基地局100は、基地局送信部110及び基地局受信部160を備える。
基地局送信部110は、送信アンテナ111、送信デジタル信号処理部120、及び無線送信部150を備え、送信デジタル信号処理部120は、信号補正処理部130と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調部140とから構成される。
基地局受信部160は、受信アンテナ161、無線受信部170、及び受信デジタル信号処理部180を備える。
信号補正処理部130は、受信結果を基に送信信号の補正を行う。具体的には、信号補正処理部130は、端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を位相補正する。基地局送信部110において送信信号を補正することで、受信側ではドップラシフトの中心周波数を0Hz近傍へシフトさせることが可能になる。
ここで、信号補正処理部130は、端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を補正するものであればよい。すなわち、補正する物理量が位相である場合は、時間領域で補正する場合であり、これは補正を行う領域(時間なのか、周波数なのか)に依存する。信号補正処理部130が、送信信号を時間領域で補正する場合、位相補正ということができる。
基地局受信部160は、端末からのフィードバック情報を受信する。
基地局受信部160は、受信したフィードバック情報を復調/復号して、端末からのフィードバック情報を取得する。
基地局送信側にて、フィードバック情報に基づく信号補正を行い、送信する。
図8は、上記送信デジタル信号処理部120の詳細な構成を示す図である。
図8に示すように、送信デジタル信号処理部120は、IQ変調部121、マッピング部122、信号補正処理部130、及びOFDM変調部140とから構成される。
信号補正処理部130は、端末からフィードバックされた情報を基に信号補正処理を行う。受信側での周波数分解能不一致を解消するには、例えばドップラ周波数に基づいて送信信号を補正する。
図9は、上記基地局送信部110の詳細な構成を示す図である。図9(a)は、基地局送信部110が、本実施の形態の特徴であるドップラ周波数補正を行う場合の、送信デジタル信号処理部120の機能ブロックを示し、図9(b)は、基地局送信部110が、基地局協調送信を行う場合の、送信デジタル信号処理部120の機能ブロックを示す。
図9(a)に示すように、基地局送信部110は、移動無線端末200からのドップラ周波数に基づく補正処理を行う場合、ドップラ周波数補正処理部130Aが信号補正処理を実行する。ドップラ周波数補正処理部130Aは、端末からフィードバックされた情報を基に信号補正処理を行う信号補正処理部130の機能の一部である。ドップラ周波数補正処理の詳細については、式(1)−(3)を用いて後述する。
図9(b)に示すように、基地局送信部110は、移動無線端末200からのフィードバック結果を基に、送信側で協調送信(Beam Formingを含む)を行う場合、送信デジタル信号処理部120は、Beam Forming処理部130B、及び伝達関数復元部131を備える。
Beam Forming処理部130Bは、信号補正処理部130の機能の一部である。Beam Forming処理の詳細については、図14により後述する。
伝達関数復元部131は、端末からフィードバックされた情報を基に伝達関数を復元し、基地局協調やBeam Forming処理に必要なWeightに変換する。
〔移動無線端末200〕
前記図7に示すように、移動無線端末200は、基地局間で電波を受信/送信する端末受信部210及び端末送信部260を備える。
移動無線端末200は、LTE端末である。
端末受信部210は、受信アンテナ211、無線受信部220、及び受信デジタル信号処理部230を備え、受信デジタル信号処理部230は、チャネル推定部240と、圧縮部250とから構成される。
端末送信部260は、送信アンテナ261、無線送信部270、及び送信デジタル信号処理部280を備える。
受信デジタル信号処理部230は、チャネル推定結果を圧縮し、フィードバック情報を生成する。
チャネル推定部240は、無線送信装置から送信された信号から基地局と端末間のチャネル情報を推定する。具体的には、チャネル推定部240は、3GPPにおけるLTE及びLTE−AdvancedではRS(Reference Signal)を利用して、送信された信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定処理を行う。チャネル推定部240は、RSを使ってチャネル推定処理を行い、基地局と端末間のチャネル推定値を送受信アンテナの組み合わせの数だけ求める。
圧縮部250は、チャネル推定部240により推定されたチャネル情報を圧縮して削減する。圧縮部250の構成については、図8により後述する。
端末送信部260は、圧縮されたチャネル情報を送信する。送信デジタル信号処理部280は、フィードバック情報を符号化/変調し、無線送信部270を通して基地局側へ送信する。
図10及び図11は、RSの無線フレームフォーマットを示す図であり、LTE及びLTE−AdvancedにおけるRSの信号配置を示す。
LTE及びLTE−Advancedの上り回線では、MU−MIMO(Multiple User-Multiple Input Multiple Output)が適用される。MU−MIMOでは、各端末の送信データを基地局側で分離するために、DM−RS(Demodulation RS:データ復調用参照信号)を端末間で直交化させる必要がある。LTEでは、DM−RS用系列の巡回シフト(CS:Cyclic Shift)量を端末間で異ならせることで、端末間のDM−RSを直交化させている。また、セル間で異なる周波数シフト量としたCRS(Cell-specific reference signal:セル固有参照信号)を送信する。
図12は、端末受信部210の圧縮部250の詳細な構成を示す図である。
図12に示すように、圧縮部250は、インパルス応答算出部251、パス分離部252、パス数に対応するドップラスペクトラム算出部253−1〜253−N(以下、253と総称する)、選択部254−1〜254−N(以下、254と総称する)、及びドップラ周波数算出部255を備える。
インパルス応答算出部251は、入力となるチャネル推定値にIFFTなどの時間領域信号変換処理を行い、インパルス応答を算出する。
パス分離部252は、インパルス応答算出部251により算出されたインパルス応答からパス分離処理を行い、パスごとの複素チャネル利得を取得する。
パス分離部252は、図示しないバッファを備え、バッファはパスごとの複素チャネル利得を、周波数解析に必要な数分バッファ処理を行った後、ドップラスペクトラム算出部253に出力する。
ドップラスペクトラム算出部253は、パスごとにFFTなどの周波数領域変換処理を行い、ドップラ周波数解析を行う。
選択部254は、ドップラスペクトラム算出部253により算出されたドップラスペクトラム解析結果を用いて、返送すべき周波数成分を選択する。選択部254は、電力が集中する周波数成分ほどチャネルを構成する上で寄与度が大きいと判断して選択処理を実行する。
ドップラ周波数算出部255は、ドップラスペクトラム算出結果から、ドップラ周波数を推定する。
なお、ドップラ周波数算出部255は、1つのドップラスペクトラム算出部253−1とのみ接続した例を示したが、パスごとに求めたドップラスペクトラム算出結果から、その平均値をドップラ周波数として用いる方法も考えられる。
また、図7では、1UEのみへ送信する構成を示したが、複数UEへの同時送信も可能である。この場合、基地局は、端末ごとに受信したドップラ周波数を基に、端末ごとに信号補正処理を行うことで複数端末が存在する環境でも本方式を適用することができる。
以下、上述のように構成された移動通信システムの動作について説明する。
〔基地局100の動作〕
まず、基地局協調送信における下りチャネル推定情報通知量の、基地局側の削減動作について説明する。
図7に示すように、基地局送信部110は、移動無線端末200からフィードバックされたドップラ周波数の値に基づき、送信信号を補正する処理を行った後、移動無線端末200からのフィードバック情報に基づく協調送信を開始する。
[図9(a)のドップラ周波数補正処理]
図9(a)に示すように、基地局送信部110は、移動無線端末200からのドップラ周波数に基づく補正処理を行う場合、ドップラ周波数補正処理部130Aは、例えば端末受信側でドップラスペクトラムが0[Hz]と観測されるように送信信号の補正処理を行う。これにより、端末受信側では急峻なドップラスペクトラムが観測される。基地局送信側で信号補正処理を行った場合の端末受信部210でのドップラスペクトラムは、図6により示した。
ここで、ドップラ周波数補正処理部130Aについて説明する。
1受信信号区間内(例えば、10FDMシンボル区間内)である一定のドップラシフトを受けた場合の受信側におけるFFT後の周波数領域信号を観察する。このために、まずはドップラシフトを受けた場合の時間領域の受信信号を式(1)として表す。
S(k)は、送信側におけるサブキャリア番号kの周波数領域信号、nは時間領域のサンプルindexを表し、NはFFTポイント数を表す。aはサブキャリア間隔で正規化したドップラ周波数を表す。
受信側では式(1)をFFTすることで、サブキャリア成分へ変換する(式(2)参照)。
上記式(2)の2行目の第1項は、希望周波数成分であり、第2項は干渉成分(希望周波数成分以外の周波数成分による干渉成分)となる。希望周波数成分は、希望サブキャリア信号にaだけシフトしたSinc関数が掛け合わされた形となる。これより、−aだけシフトするように送信信号に演算を施すことで、希望信号成分の周波数シフトを補正することが可能となる。送信信号を−aだけシフトするように送信した場合のFFT後の受信信号S^(k)を式(3)に示す。
上記式(3)の右辺最終行の第1項は、希望信号成分、第2項は他サブキャリア信号からの干渉成分となる。ここで、第2項の干渉成分の影響を調べるために数値計算を用いる。数値計算パラメータは、fd(ドップラ周波数):500Hz、N(FFT Point数):2048である。数値計算結果を図13に示す。
図13は、上記式(3)における希望信号電力対干渉信号電力の比較を示す図である。
図13に示すように、干渉成分は完全には0にはならないものの、信号電力に比べて、20dB以上低いためその影響は小さいことがわかる。
以上より、送信側のサブキャリア信号に対して、ドップラ周波数補正処理を設けることで受信側におけるドップラシフトの中心周波数を0Hz近傍へシフトさせることが可能であることが分かる。
[図9(b)の基地局協調送信処理]
図9(b)に示すように、基地局送信部110は、伝達関数復元部131が、移動無線端末200からフィードバックされた情報を基に伝達関数を復元し、基地局協調やBeam Forming処理に必要なWeightに変換する。その後、Beam Forming処理部130Bは、Weight乗算処理を行い、0FDM変調処理を行い送信信号を生成する。
ここで、Beam Forming処理部130Bについて説明する。
図14は、Beam Formingの一例を示す図である。
図14に示すように、リンクAとBが同じ無線リソース(例えば周波数など)を利用している環境の場合、リンクBのInterfering Tx.の送信信号は、リンクAのVictim Rx.に対して干渉を与えることとなる。そこで、Victim Rx.に干渉を与えないようにInterfering Tx.にてBeam Formingを行うことを考える。
Interfering Tx.とVictim Rx.間のチャネル行列をH(Hはベクトル標記)とし、次式(4)に従って特異値分解する。
上記式(4)のV(Vはベクトル標記)の3列目及び4列目となる。もし、V(Vはベクトル標記)の3列目をウェイトとして選択した場合、Victim Rx.での受信信号表現は次式(5)となる。
このように、Interfering Tx.とVictim Rx.間のチャネル行列を利用して送信側でWeight制御を行うことで、干渉を抑圧することが可能である。
図15は、伝達関数復元部131の伝達関数復元処理を示すブロック図である。
図15に示すように、伝達関数復元部131は、複素チャネル利得復元部1311、並べ替え部1312、及びFFT部1313を備える。
伝達関数復元部131は、移動無線端末200からフィードバックされたパスごとの周波数成分をFFTすることで複素チャネル利得(フェージング)を最初に復元する。次にそれらをチャネルの遅延時間に沿って並べ替えることで、インパルス応答を再生する。最後に、FFTを適用することで伝達関数を取得する。
以上、基地局送信部110の基地局協調送信について説明した。
〔移動無線端末200の動作〕
次に、基地局協調送信における下りチャネル推定情報通知量の、端末側の削減動作について説明する。
[端末側のフィードバック情報返送基本動作]
図16は、本実施の形態の基地局協調送信における下りチャネル推定情報通知方法(以下、本方式という)と従来方式を比較して示す図である。図16(a)は、従来方式のチャネル推定情報通知方法であり、X軸に周波数f、Y軸に時刻t、Z軸にゲインをとる。従来方式では、伝搬路の伝達関数を返送する。図16(a)の場合、各時刻t0,t1,t2における周波数の伝達関数を全てチャネル推定情報として基地局側にフィードバックする。このため、基地局協調送信におけるフィードバック量が多く、返送に用いる回線を圧迫する問題がある。
これに対して、本方式は、素波が到来する性質に着目し、ドップラ周波数近傍の周波数成分を返送することで、フィードバック量を削減する。
図16(b)は、本方式であり、パス数が3の場合の時刻ごとのインパルス応答の変動と、ドップラスペクトラム推定を示す。X軸にインパルス応答算出部251の解析結果であるインパルス応答τ、Y軸に時刻t、Z軸に電力スペクトルをとる。各時刻t0,t1,t2におけるインパルス応答の変動からドップラスペクトラムを推定する。図16(b)では、toの伝達関数を解析した結果得られる1パス、t1の伝達関数を解析した結果得られる2パス、t2の伝達関数を解析した結果得られる2パスが示されている。パスごとに時間的にどのような変化をするかドップラ周波数解析する。そして、各パスのドップラ周波数近傍の周波数成分のみをフィードバックする。すなわち、本方式は、パスごとに伝搬路変動を解析し、電力が集中した有限個の周波数成分を返送する。
これにより、伝搬路の伝達関数を返送する従来方式に比べて、フィードバック量を削減することができる。
前記図5は、1つのパスに着目した場合のドップラ周波数解析結果を示す図である。X軸に周波数(Hz)、Y軸に電力スペクトル(対数表記)をとる。
図5に示すように、ドップラ周波数付近(ここでは500Hz付近)に電力が集中していることがわかる。なお電力集中のピークは、約30dBである。電力が集中したドップラ周波数近傍の成分が、チャネルに対する寄与度が大きく伝搬路を構成する上で重要な成分と考えらえれるので、これらの有限個を優先的にフィードバックすることで情報量を削減する。
このように、本実施の形態は、伝搬路の変動(ドップラスペクトラム)に着目し、電力が集中した周波数成分を返送することで情報量を削減する。また、返送する周波数成分は、電力が大きな成分から順に上位X個を選択する。
次に、伝搬路のドップラスペクトラムから、電力が集中した有限個の周波数成分を返送する移動無線端末200の基本動作について説明する。
端末受信部210は、受信アンテナ211及び無線受信部220により基地局からの電波を受信し、受信デジタル信号処理部230は、チャネル推定結果を圧縮し、フィードバック情報を生成する。
端末送信部260の送信デジタル信号処理部280は、フィードバック情報を符号化/変調し、無線送信部270及び送信アンテナ261を通して基地局側へ送信する。
(1)受信デジタル信号処理部230について説明する。
チャネル推定部240は、基地局と端末間のチャネル情報を推定する。
例えば、3GPPにおけるLTE及びLTE−AdvancedではRSを利用してチャネル推定処理を行う。
本実施の形態では、受信デジタル信号処理部230は、チャネル推定値からインパルス応答を算出し、ドップラ周波数解析を行い、上位X個のみを、端末送信部260により返送する。これにより、情報量を削減する。
(2)圧縮部250(図12)の処理について説明する。
圧縮部250にチャネル推定部240からチャネル推定値が入力される。
まず、インパルス応答算出部251は、入力されたチャネル推定値にIFFTなどの時間領域信号変換処理を行い、インパルス応答の算出を行う。
次に、パス分離部252は、インパルス応答算出部251により算出されたインパルス応答からパス分離処理を行い、パスごとの複素チャネル利得を取得する。パス分離部252は、図示しないバッファを備え、バッファはパスごとの複素チャネル利得を、周波数解析に必要な数分バッファ処理を行った後、ドップラスペクトラム算出部253に出力する。
次に、ドップラスペクトラム算出部253は、パスごとにFFTなどの周波数領域変換処理を行い、ドップラ周波数解析を行う。図16(b)は、パス数が3の場合におけるドップラスペクトラム解析の様子を示す。また、図5は、そのドップラ周波数解析結果を示す。
選択部254は、ドップラスペクトラム算出部253により算出されたドップラスペクトラム解析結果を用いて、返送すべき周波数成分を選択する。選択部254は、電力が集中する周波数成分ほどチャネルを構成する上で寄与度が大きいと判断し、例えば電力スペクトルが大きい周波数成分から上位X個を順に選択する。
上述した、伝搬路のドップラスペクトラムから、電力が集中した有限個の周波数成分を返送する処理に先立って、本実施の形態は、初回動作で前記ドップラ周波数を返送するフィードバック処理を行う。
[端末側のフィードバック情報返送詳細動作]
図17に、端末受信部210のフィードバック情報返送処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1で圧縮部250にチャネル推定部240からチャネル推定値が入力される。
ステップS2でインパルス応答算出部251は、入力されたチャネル推定値にIFFTなどの時間領域信号変換処理を行い、インパルス応答の算出を行う。
ステップS3でパス分離部252は、インパルス応答算出部251により算出されたインパルス応答からパス分離処理を行い、パスごとの複素チャネル利得を取得する。
ステップS4でドップラスペクトラム算出部253は、パスごとにFFTなどの周波数領域変換処理を行い、ドップラ周波数解析を行う。図16(b)は、パス数が3の場合におけるドップラスペクトラム解析の様子を示す。また、図5は、そのドップラ周波数解析結果を示す。
ステップS5でドップラ周波数算出部255は、ドップラスペクトラム算出結果から、ドップラ周波数を推定する。例えば前記図5の場合、ドップラ周波数算出部255は、ドップラスペクトラム算出結果から、ドップラ周波数500[Hz]を推定する。
ステップS6で端末受信部210は、端末の処理が初回目の動作か否かを判別する。
初回動作の場合は、ステップS7で端末受信部210は、前段で求めたドップラ周波数をフィードバック情報とする。上記の初回動作の場合、端末受信部210は、フィードバック情報としてドップラ周波数500[Hz]を返送する。
初回動作でない場合は、ステップS8で端末受信部210は、初回動作により送信した周波数の値と、報告タイミングでのドップラ周波数の差が規定値以内か否かを判別する。上記規定値は、FFT分解能の半分の周波数値(例えばFFT分解能が7.3[Hz]の場合、≒3.7[Hz])などを用いる。
初回動作により送信した周波数の値と、報告タイミングでのドップラ周波数の差が規定値以内の場合、ステップS9で選択部254は、ドップラスペクトラム算出部253により算出されたドップラスペクトラム解析結果を用いて、返送すべき周波数成分を選択する。そして、ステップS10で選択部254は、電力が集中する周波数成分ほどチャネルを構成する上で寄与度が大きいと判断し、例えば電力スペクトルが大きい周波数成分から上位X個を順に選択する。初回動作でない場合は、端末受信部210は、選択部254により選択された上位X個の周波数成分を返送する。
初回動作により送信した周波数の値と、報告タイミングでのドップラ周波数の差が規定値より大きい場合、ステップS11で端末受信部210は、ドップラ周波数の値をフィードバックする。これは初回との誤差が大きい場合、端末受信側におけるドップラ周波数とFFT分解能の不一致が再発することで、ドップラスペクトラムが広がるためである。但し、ドップラ周波数の推定は端末の移動速度が大きく変わらない限り、基本的に初回のみで事足りる。
上述したように、端末の処理が初回目の動作か否かでドップラスペクトラム算出以降の処理フローが変わる。初回目では、前段で求めたドップラ周波数をフィードバック情報とする。2回目以降では、フィードバックすべき周波数成分を選択する処理となる。但し初回動作にて送信した周波数の値と、報告タイミングでのドップラ周波数の差が規定値より大きい場合は、ドップラ周波数の値をフィードバックする。
図18は、端末送信部260におけるフィードバック情報返信フォーマットの一例を示す図である。また、図18は、端末送信部260⇔基地局受信部160でのフィードバック情報に関するフォーマットの一例である。
図18(a)に示すように、共通フォーマットを構成する要素は、Payload部の格納要素を判別する「Flg」部と情報要素を格納する「Payload」部からなる。規定の仕方により種々のフォーマットの定義が可能である。格納要素判別用の「Flg」と情報要素を格納する「Payload」が基本要素となる。
図18は、Flgのビット論理が0の場合、Payload部にドップラ周波数の値を格納し、Flgのビット論理が1の場合、Payload部にドップラ周波数解析によって得た周波数成分の値を格納する場合の例を示している。
例えば、図18(b)に示すようにドップラ周波数の値を返送する場合、格納要素判別用「Flg」“0”、情報「Bit#1〜Bit#X」を定義する。
図18(c)に示すようにドップラ解析結果を返送する場合、格納要素判別用「Flg」“1”、情報の範囲を示す「Bit#1〜#A」、及び周波数成分の中身である「Bit#A+1〜Bit#X」を定義する。なお、上記「Bit#1〜#A」は、UEと基地局NB#で共有していれば不要である。
(変形例)
ドップラ周波数報告に関して、絶対値返信モードと差分値返信モードを設けることで、より精度のよいドップラ周波数値の返送を実現する。
処理ブロック構成及び処理フローは、図17乃至図18と同様である。但し、送信フォーマットは図18のような構成を用いる。
図19は、端末送信部260におけるフィードバック情報返信フォーマットの一例を示す図である。
図19(a)に示すように、共通フォーマットを構成する要素は、Payload部の格納要素を判別する「Flg」部と情報要素を格納する「Payload」部からなる。
図19(b)(c)に示すように、「絶対値返信モード」と「差分値返信モード」は、Flg領域の論理値によって判断する。「絶対値返信モード」の場合はドップラ周波数の絶対値を量子化して送信し(本実施の形態と同じ)、「差分値返信モード」の場合は「絶対値返信モード」で返信した値との差分値を返信する。差分値を規定することで、絶対値の場合に比べ、より細かな粒度での周波数表現が可能となる。また、情報量を減らすことができる。
図19(d)に示すように、ドップラ解析結果を返送する場合、格納要素判別用「Flg」“1”、「Bit#1〜#A」、及び周波数成分の中身である「Bit#A+1〜Bit#X」を定義する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、基地局100は、端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信する基地局受信部160を備える。また、基地局100の基地局送信部110は、端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を位相補正する信号補正処理部130を備える。
また、移動無線端末200は、基地局側で位相補正された送信された信号からチャネル情報を推定するチャネル推定部240と、推定したチャネル推定値から伝搬路の変動を示すドップラスペクトラムを算出するドップラスペクトラム算出部253と、算出したドップラスペクトラムから特定の周波数成分に電力が集中した有限個の周波数成分を選択する選択部254と、推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するドップラ周波数算出部255と、算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送する端末送信部260とを備える。
これにより、移動無線端末200側では、例えば初回動作でフィードバック回線にてドップラ周波数の値[Hz]を返送し、基地局100側では、フィードバックされた伝搬路のドップラ周波数に基づいて、送信信号に位相回転処理を施し、周波数ズレを補正して送信する。そして、移動無線端末200側では、推定したチャネル推定値から伝搬路の変動(ドップラスペクトラム)を算出し、電力が集中した周波数成分を返送する。返送する周波数成分は、例えば電力が大きな成分から順に上位X個を選択する。
伝搬路の伝達関数を返送する従来の方法に比べ、基地局協調送信を実現するために必要なチャネル情報通知量を大幅に削減することができる。
図20は、フィードバックを受けたドップラ周波数に基づき、補正処理を行い送信した場合の受信側におけるドップラ周波数解析結果を、位相補正あり/位相補正なしで比較して示す図である。
図20に示すように、送信側で位相補正を行うことで、0Hz近傍(位相補正後のドップラ周波数とみなせる)により電力が集中し、これにより更に効率的なフィードバックが可能になる。すなわち、ドップラ周波数に基づき送信側で補正処理を行うことで、送信補正処理を行わない場合に比べて、ドップラスペクトラムのサイドローブが抑圧される。これにより、更なるフィードバック量の削減が可能になる。換言すれば、ドップラスペクトラムのサイドローブが抑圧されることで、返送量が同じの場合、より高精度なフィードバックが可能になる。
(実施の形態2)
図21は、本発明の実施の形態2に係る移動無線端末の端末受信部の詳細な構成を示す図である。図12と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
本発明の実施の形態2における移動無線端末の基本的な構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
図21に示すように、端末受信部310は、チャネル推定部240、ドップラ周波数推定部320、及び圧縮部350を備える。
本実施の形態は、ドップラ周波数を推定する専用のブロックであるドップラ周波数推定部320を設けているのが、図12と異なる。ドップラ周波数は、インパルス応答結果を用いなくても推定することができる。本実施の形態は、ドップラ周波数推定部320を、圧縮部350と別ブロックで構成することで、より構成を簡素にする。
ドップラ周波数推定に用いるアルゴリズムには、DFTなど周波数分解能が等間隔になるアルゴリズムのほかにgoertzelアルゴリズムなどのある特定周波数成分を検出するアルゴリズムが適用される。
これにより、インパルス応答を求めるためのIFFTなどの時間領域信号への変換処理が不要となり、さらにパス分離のための値判定処理を省くことができるため、演算量を減らすことが可能となる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
上記各実施の形態では、基地局、通信システム、端末及び通信方法という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、装置は無線通信端末、LTE端末、移動通信システム、方法は基地局協調送信方法、チャネル情報通知方法等であってもよい。
さらに、上記移動無線端末を構成する各構成部、例えば送受信部の種類、選択部、ドップラ周波数算出部などは前述した実施の形態に限られない。
上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用等が可能である。
本発明の通信システム、基地局、端末及び通信方法は、3GPP LTE方式の無線基地局、及び移動無線端末を含む移動通信システムに用いられる移動無線端末及びフィードバック情報送信方法に有用である。
100 基地局
110 基地局送信部
111,261 送信アンテナ
120,280 送信デジタル信号処理部
130 信号補正処理部
131 伝達関数復元部
140 OFDM変調部
150,270 無線送信部
160 基地局受信部
161,211 受信アンテナ
170 無線受信部
180 受信デジタル信号処理部
200 移動無線端末
210,310 端末受信部
220 無線受信部
230 受信デジタル信号処理部
240 チャネル推定部
250,350 圧縮部
251 インパルス応答算出部
252 パス分離部
253,253−1〜253−N ドップラスペクトラム算出部
254,254−1〜254−N 選択部
255 ドップラ周波数算出部
260 端末送信部
320 ドップラ周波数推定部
1311 複素チャネル利得復元部
1312 並べ替え部
1313 FFT部

Claims (9)

  1. 端末から通知されたチャネル推定情報を共有し、基地局協調送信を行う基地局を備える通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信する受信手段と、
    前記端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を補正する補正手段と、
    補正した信号を前記端末に送信する送信手段と、を備え、
    前記端末は、
    前記基地局側で補正された送信信号を受信する受信手段と、
    前記補正された信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、
    算出したチャネル推定値から伝搬路の変動を示すドップラスペクトラムを算出するドップラスペクトラム算出手段と、
    算出したドップラスペクトラムから特定の周波数成分に電力が集中した有限個の周波数成分を選択する選択手段と、
    前記推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するドップラ周波数算出手段と、
    前記算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送する返送手段と、
    を備える通信システム。
  2. 端末から通知されたチャネル推定情報を共有し、基地局協調送信を行う基地局であって、
    前記端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信する受信手段と、
    前記端末からの受信結果に基づいて、送信信号を補正する補正手段と、
    補正した信号を前記端末に送信する送信手段と、
    を備える基地局。
  3. 前記補正手段は、前記端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を位相補正する、請求項2記載の基地局。
  4. 基地局協調送信を行う基地局を備える通信システムに用いられる端末であって、
    端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分に基づいて、基地局側で補正された送信信号を受信する受信手段と、
    前記補正された信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、
    算出したチャネル推定値から伝搬路の変動を示すドップラスペクトラムを算出するドップラスペクトラム算出手段と、
    算出したドップラスペクトラムから特定の周波数成分に電力が集中した有限個の周波数成分を選択する選択手段と、
    前記推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するドップラ周波数算出手段と、
    前記算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送する返送手段と、
    を備える端末。
  5. 前記返送手段は、初回動作で前記ドップラ周波数を返送し、2回目以降の動作で前記周波数成分を返送する、請求項4記載の端末。
  6. 前記返送手段は、初回動作により送信した周波数の値と報告タイミングにおけるドップラ周波数の差を規定値と比較し、前記差が規定値より大きい場合は、前記ドップラ周波数を返送する、請求項4記載の端末。
  7. 前記返送手段は、前記ドップラ周波数の絶対値を量子化して返送する、請求項4記載の端末。
  8. 前記返送手段は、前記返送したドップラ周波数の値との差分値を返送する、請求項7記載の端末。
  9. 端末から通知されたチャネル推定情報を共有し、基地局協調送信を行う基地局を備える通信方法であって、
    前記基地局側では、
    前記端末からフィードバック情報として返送されたドップラ周波数、及び/又はドップラ周波数近傍の周波数成分を受信するステップと、
    前記端末から返送されたドップラ周波数に基づいて、送信信号を補正するステップと、
    補正した信号を前記端末に送信するステップと、を有し、
    前記端末では、
    前記基地局側で補正された送信信号を受信するステップと、
    前記補正された信号からチャネル推定値を算出するステップと、
    算出したチャネル推定値から伝搬路の変動を示すドップラスペクトラムを算出するステップと、
    算出したドップラスペクトラムから特定の周波数成分に電力が集中した有限個の周波数成分を選択するステップと、
    前記推定したチャネル推定値、又は前記算出したドップラスペクトラムからドップラ周波数を算出するステップと、
    前記算出したドップラ周波数及び前記選択した周波数成分を、基地局協調送信のフィードバック情報として返送するステップと、
    を有する通信方法。
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