以下、特許検索装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における特許検索装置1のブロック図である。
特許検索装置1は、関連用語情報格納部101、特許分類コード情報格納部102、検索式受付部103、関連用語検索部104、特許分類コード情報検索部105、修正判断部106、候補キーワード取得部107、候補キーワード表示部108、候補コード情報取得部109、候補コード情報表示部110、指定指示受付部111、特許検索式修正部112、及び検索部113を備える。
関連用語情報格納部101には、関連用語情報が1以上格納される。関連用語情報は、用語と、この用語に関連する用語である関連用語とを有する情報である。用語とは、例えば、技術に関する用語である。技術に関する用語とは、例えば、技術用語や専門用語である。関連用語は、例えば、用語についての類義語や、上位語や、下位語等である。上位語とは、例えば、上位概念の用語、下位語とは、例えば、下位概念の用語である。ここでの類義語は、用語を省略した省略語や、用語を他の言語に翻訳した用語や、その読みを示す用語等も含む概念である。関連用語情報は、例えば、用語についての類義語辞書や、上位語辞書や、下位語辞書等の辞書の情報と考えても良い。この場合、関連用語と対応付けられている技術に関する用語は、検索に用いられるキーワードに利用される見出し語等と考えても良い。
関連用語情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
特許分類コード情報格納部102は、技術的な文書を示す情報である技術文書情報に含まれる1以上の用語と、技術文書情報についての特許の分類を示すコードの情報である1以上の特許分類コード情報とが、技術文書情報ごとに対応付けて格納される。
技術文書情報は、具体的には、特許公報や論文などの技術の内容を説明する情報が記載された文書を示す情報である。一の技術文書情報は、予め一以上の項目により項目分けされていても良い。例えば、特許公報の場合、「特許請求の範囲」や「明細書」等の項目や、「発明の名称」、「技術分野」等の項目で分類されていると考えても良い。技術文書情報に含まれる用語とは、技術文書情報に含まれる1以上の文字列により構成される情報、例えば、単語である。用語は、例えば、上述した用語と同様のものであり、例えば、「MPEG」や「ボルト」、「ナット」、「加熱コイル」などの技術タームなどである。また、用語は、いわゆる形態素解析で取得可能な単語の1以上の組合せと考えても良い。
特許分類コード情報は、例えば、階層化された特許の分類を表すことが可能なコード情報である。特許分類コード情報は、具体的には、IPC(国際特許分類)やFターム、FIターム、テーマコード、ファセット、USクラス等である。
用語と特許分類コード情報とが、技術文書情報ごとに対応付けられるということは、例えば、1以上の技術文書情報に含まれる各技術文書情報に含まれる用語と、この技術文書情報についての特許分類コード情報とが、それぞれ技術文書情報別に対応付けられていることである。ただし、対応する技術文書情報との対応関係が分かるか否かは問わない。ここで述べる用語と技術文書情報との対応付けは、直接的に対応付けられていても、間接的に対応付けられていても良い。例えば、1以上の技術文書情報と、各技術文書情報に含まれる用語と、各技術文書情報についての特許分類コード情報とが対応付けられていてもよい。また、例えば、1以上の技術文書情報に含まれる1以上の用語と、各技術文書情報についての1以上の特許分類コード情報とが対応付けられていてもよい。また、例えば、技術文書情報が、この技術文書情報内に含まれる1以上の用語群と対応付けられ、さらに、技術文書情報が、この技術文書情報についての1以上の特許分類コード情報群と対応付けられていても良い。用語および特許分類コード情報が、技術文書情報と対応付けられるとは、例えば、用語および特許分類コード情報が、技術文書情報を識別する情報、例えば技術文書情報に割り当てられたIDや、技術文書情報の名前等と、対応付けられることであってもよい。技術文書情報に割り当てられた識別情報は、技術文書情報に一定のルールや無作為等により割り当てられたIDであっても良いし、技術文書情報が特許公報等であれば、公開番号や出願番号等であってもよい。あるいは、技術文書情報のファイル名等であっても良い。用語と特許分類コード情報とが、技術文書情報毎に対応付けられているということは、例えば、一の技術文書情報の識別情報と、一の技術文書情報に含まれる一の用語と、一の特許分類コード情報とが、データベースの一のレコードの複数のフィールドの値として管理されることと考えても良い。あるいは、技術文書情報と、この技術文書情報に含まれる用語とを対応付ける管理情報と、技術文書情報と、この技術文書情報に含まれる特許分類コード情報とを対応付ける管理情報との組み合わせにより、リレーショナルデータベース等で、用語と特許分類コード情報とを、技術文書情報毎に管理されても良い。なお、一の技術文書情報に対応付けられた用語や特許分類コードについては、重複する値は削除されていることが好ましい。なお、特許分類コード情報格納部102は、物理的に複数の記憶媒体等で構成されていても良い。
なお、特許分類コード情報格納部102には、技術文書情報に含まれる上述したような1以上の用語と、当該用語の当該技術文書情報内における出現頻度を示す情報である用語出現頻度情報と、当該技術文書情報についての上述したような1以上の特許分類コード情報とが、技術文書情報ごとに対応付けて格納されるようにしてもよい。用語出現頻度情報は、用語の出現頻度を表すことが可能な情報であれば、出現頻度を示す値であっても良いし、出現頻度の高低等を示す文字列の情報等であっても良い。用語出現頻度情報は、例えば、一の用語が一の技術文書情報内に出現する回数を、当該技術文書情報内に含まれる用語の数、当該技術文書情報内に含まれる形態素の数で除算して得られた値、または当該技術文書情報内に含まれる文字数で除算して得られた値を示す情報である。形態素の数は、技術文書情報を形態素解析することで取得可能である。用語の数は、特許分類コード情報格納部102に記憶される各用語と一致する用語の数をそれぞれカウントすることで取得可能である。なお、用語出現頻度情報は、除算して得られた値を、適宜パーセント表示にしたり、除算して得られた値を、パーセントで表したり、標準化等の統計処理をしたりして得られた値であっても良い。また、除算して得られた値を、1以上のしきい値を用いて分別することで、出現頻度が「高い」、「低い」等の文字列の用語出現頻度情報に変換しても良い。また、用語出現頻度情報は、出現回数を示す情報であってもよい。なお、特許分類コード情報格納部102に記憶される用語出現頻度情報は、どのように取得されたものであっても良い。例えば、複数の技術文書情報から形態素解析等により用語を取得後、各用語に一致する用語の数を、用語を取得した技術文書情報内において検索を行う、もしくは用語を取得する際に取得された重複する用語の数をカウントすること等で取得する。さらに、技術文書情報内に含まれる全て(あるいは予め指定された一部)の用語の数、形態素の数、または文字数等のいずれかを取得する。そして、取得した技術文書情報内の用語の数等で、各用語に一致する用語の数を除算する、もしくは除算した値を分別すること等により用語出現頻度情報を取得するようにすればよい。
特許分類コード情報格納部102に用語や特許分類コード情報が蓄積される過程等は問わない。特許分類コード情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
検索式受付部103は、検索に用いられる用語であるキーワードを少なくとも1以上有する検索式である特許検索式を受け付ける。特許検索式は、特許公報の検索に利用される検索式である。特許検索式は、検索のための検索クエリと考えても良い。特許検索式は、例えば、1以上のキーワードと、この一以上のキーワードの組合せかたや検索順序等を指定するための演算子等の組合せにより構成される論理式を示す情報である。また、特許検索式は、さらに1以上の特許分類コード情報を有していてもよい。この場合、特許検索式は、例えば、1以上のキーワードと、1以上の特許分類コード情報と、これらのキーワードと特許分類コード情報との組合せかたや検索順序等を指定するための演算子等の組合せにより構成される論理式を示す情報である。複数のキーワードや特許分類コード情報の組み合わせかたを指定する演算子は、例えば、複数のキーワードや特許分類コード情報のうちの、どのキーワードまたは特許分類コード情報とヒットし、どのキーワードまたは特許分類コード情報がヒットしないものを検索結果とするか等を指定する演算子である。演算子は、例えば、検索が、AND検索であるかOR検索であるかNOT検索であるか等を指定する演算子であり、例えば「*」や「+」や、「−」、「(」、「)」等の記号が用いられる。なお、ここでは、特許検索式は、一つのキーワードだけで構成されていても良い。また、複数のキーワードや特許分類コード情報を、スペースやTAB等の制御記号等で区切ったものであってもよい。この場合のスペース等の制御記号の解釈は、検索に用いられるいわゆる検索エンジン等の仕様や、デフォルトの設定等によって異なる。
なお、検索式受付部103が特許検索式を受け付けるタイミングやトリガー等は問わない。例えば、ユーザにより、検索フィールドや検索ボックス等に入力される文字列によってキーワードが1以上確定した時点で、このキーワードを特許検索式として受け付けても良い。また、検索フィールドや検索ボックス等に文字列が入力された後に、スペース等の予め指定された文字列が入力された時点で、それまでに入力された文字列を特許検索式として受け付けても良い。また、予め指定された字数以上の文字列が入力されるごとに、その文字列を検索特許検索式として受け付けるようにしても良い。このような場合、後述する候補キーワード表示部108が表示する候補キーワードは、いわゆるポップアップ画面やドロップダウンリストやポップアップリスト等として表示されても良い。なお、ここでの文字列は、数字や記号等を含んでも良い。
なお、検索式受付部103は、必要に応じて、後述する特許検索式修正部112により修正された特許検索式を再度受け付けるようにしても良い。例えば、後述する特許検索式修正部112により関連用語を用いて修正された特許検索式を、特許分類コード情報で修正するか否かの判断等を行うために再度受け付けるようにしても良い。
受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。検索式受付部103は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
関連用語検索部104は、特許検索式に含まれるキーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語を関連用語情報から検索する。なお、関連用語検索部104は、関連用語のうちの、特許検索式に含まれる各キーワードと一致する文字列を含まない関連用語を検索するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザの入力したキーワードと重複する、あるいは重複する部分を含む関連用語の取得を減らすことができる。なお、関連用語も、用語であることから、関連用語情報から検索を行う際においては、関連用語情報の関連用語を用語として用いるとともに、関連用語情報の用語を関連用語として用いるようにして、各受付キーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語を検索するようにしても良いことはいうまでもない。関連用語検索部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。関連用語検索部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
特許分類コード情報検索部105は、特許検索式に含まれる1以上のキーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた特許分類コード情報を特許分類コード情報格納部102から検索する。例えば、特許検索式に含まれる1以上のキーワードが示す論理関係を満たす用語を検出し、その用語に対応付けられた特許分類コード情報を取得する。例えば、特許検索式に含まれるキーワードが、キーワードA+キーワードBという検索条件を示す場合、特許分類コード情報検索部105は、キーワードAまたはキーワードBの少なくとも一方と一致する用語と対応付けられた特許分類コード情報を検索する。特許分類コード情報検索部105は、特許分類コード情報のうちの、特許検索式に既に含まれる各特許分類コードと一致しない特許分類コード情報を検索するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザの入力した特許分類コードと重複する特許分類コードの取得を減らすことができる。
なお、検索式受付部103が受け付けた特許検索式が後述する特許検索式修正部112によって関連用語の検索結果に応じて修正されている場合、特許分類コード情報検索部105は、この修正された特許検索式について特許分類コード情報検索部による検索等を行っても良い。本実施の形態においては、このように、一度以上の修正等の処理を受けた場合であっても、検索式受付部103が一旦受け付けた特許検索式は、検索式受付部103が受け付けた特許検索式と考えるようにしてよい。つまり、特許分類コード情報検索部105は、検索式受付部103が受け付けた特許検索式を直接、検索に利用しなくても良い。また、本実施の形態においては、特許検索式修正部112により関連用語等を用いた修正された特許検索式を、特許分類コード情報を用いた特許検索式の修正の判断を行うために、検索式受付部103が再度受け付けるようにし、この特許検索式を特許分類コード情報検索部105が検索対象の特許検索式としてもよいし、後述する特許検索式修正部112がこの特許検索式を特許分類コード情報を用いて修正したりしても良い。
特許分類コード情報検索部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。特許分類コード情報検索部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
修正判断部106は、関連用語検索部104の検索結果に応じて、検索式受付部103が受け付けた特許検索式を修正するか否かを判断する。特許検索式を修正するか否かの判断とは、特許検索式の修正を提案するか否かの判断と考えても良いし、後述する候補キーワードを表示するか否かの判断と考えても良い。関連用語検索部104の検索結果に応じて判断するとは、例えば、検索により1以上の関連用語が検出された(ヒットした)か否かを示す結果に応じて判断することであっても良いし、関連用語検索部104が検索により検出した関連用語に応じて判断することであっても良い。関連用語に応じて判断するとは、例えば、関連用語の属性や数等に応じて判断することである。修正判断部106は、特許検索式に含まれる各キーワード別に修正するか否かの判断を行っても良いし、全てのキーワードについて修正するか否かの判断を行っても良い。
例えば、修正判断部106は、関連用語検索部104が、キーワードに一致する用語と対応付けられた関連用語を検索により検出できなかった場合に、特許検索式を修正しないと判断し、関連用語検索部104が1以上の関連用語を検出できた場合にのみ修正すると判断する。また、修正判断部106は、関連用語検索部104が、特許検索式に含まれるキーワードと一致する文字列を含む関連用語以外の1以上の関連用語を検索できた場合に修正すると判断し、できなかった場合に、修正しないと判断してもよい。
また、修正判断部106は、特許分類コード情報検索部105の検索結果に応じて、検索式受付部103が受け付けた特許検索式を修正するか否かを判断する。特許検索式を修正するか否かの判断とは、特許検索式の修正を提案するか否かの判断と考えても良いし、後述する候補コード情報を表示するか否かの判断と考えても良い。特許分類コード情報検索部105の検索結果に応じて判断するとは、例えば、検索により1以上の特許分類コード情報が検出されたか否かを示す結果に応じて判断することであっても良い。また、特許分類コード情報検索部105が検索により検出した特許分類コード情報を用いて判断することであっても良い。特許分類コード情報を用いて判断するとは、例えば、検出された特許分類コード情報の属性や数等に応じて判断することである。
修正判断部106は、例えば、特許分類コード情報検索部105が、特許検索式に含まれるキーワードに一致する用語と対応付けられた特許分類コード情報が検出できなかった場合に、修正しないと判断し、検出できた場合、修正すると判断してもよい。また、修正判断部106は、特許分類コード情報検索部105が、特許検索式に含まれるキーワードと一致する特許分類コード情報以外の1以上の特許分類コード情報を検索できた場合に修正すると判断し、できなかった場合に、修正しないと判断してもよい。
また、修正判断部106は、例えば、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報の各特許分類コード情報別の出現回数に応じて、検索式受付部103が受け付けた特許検索式を修正するか否かを判断する。各特許分類コード情報別の出現回数とは、検索により検出された同じ特許分類コード情報が対応する技術文書情報の数に相当する。出現回数に応じて判断するとは、例えば出現回数の値に応じて判断することである。修正判断部106は、例えば、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報のそれぞれについて、同じ特許分類コード情報の出現回数をカウントし、カウント結果(即ち出現回数)が予め指定された数を超えるものがある場合に、修正することを決定し、超えるものがなければ修正しないことを決定する。
また、例えば、修正判断部106は、検索された各特許分類コード情報の出現回数の比率に応じて特許検索式を修正するか否かを判断してもよい。例えば、修正判断部106は、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報の各特許分類コード情報別の出現回数の、特許検索式に含まれるキーワードに一致する用語を含む技術文書情報数、または技術文書情報に対応付けられた特許分類コード情報数に対する比率に応じて特許検索式を修正するか否かを判断する。ここでの特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報とは、例えば、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれる各キーワード別に検索された特許分類コード情報である。また、キーワードに一致する用語を含む技術文書情報数とは、特許分類コード情報格納部102に格納されている用語が対応付けられている技術文書情報のうちの、特許分類コード情報を検索する際に用いられたキーワードが示す検索条件を満たす用語を含む技術文書情報の数である。また、キーワードに一致する用語を含む技術文書情報に対応付けられた特許分類コード情報数とは、特許分類コード情報格納部102に格納されている用語が対応付けられている技術文書情報のうちの、特許分類コード情報を検索する際に用いられたキーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた特許分類コード情報の数である。上記の比率は、全検索結果における各特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報の出現頻度等と考えても良い。
なお、上記のように、特許分類コード情報格納部102に数値で表される用語出現頻度情報が用語と対応付けられて格納されている場合であって、各特許分類コード情報別の出現回数や出現回数の比率に応じて修正するか否かの判断を行う場合等においては、修正判断部106は、特許分類コード情報検索部105により検索された各特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報が示す値を用いて各特許分類コード情報別に予め指定された演算を行って得られた値を、上述した比率を算出する際に用いられる各特許分類コード情報別の出現回数として取得する(利用する)ようにしてもよい。予め指定された演算とは、例えば、用語出現頻度情報が示す値を合計する演算である。具体的には、特許分類コード情報検索部105によって検索された、特許検索式に含まれるキーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた特許分類コード情報と用語出現頻度情報とを、修正判断部106が取得し、この用語出現頻度情報を特許分類コード情報別に合計したものを、各特許分類コード情報別の出現回数として取得するようにしてもよい。この出現回数は、1つの特許分類コード情報を、これと組みをなす用語出現頻度情報で重み付けを行ってカウントした値(出現回数)と考えてもよい。なお、特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報とは、例えば、上述した特許分類コード情報格納部102に格納されている用語出現頻度情報のうちの、特許分類コード情報が対応付けられている技術文書情報と同じ技術文書情報に対応付けられている用語出現頻度情報である。用語出現頻度情報を用いることで、例えば、特許分類コード情報が含まれる技術文書情報の数を、各技術文書情報に含まれるキーワードが示す検索条件を満たす用語の出現頻度で重み付けした値でカウントすることができ、キーワードが示す検索条件を満たす用語の出現頻度を修正の判断に反映させることができる。
なお、修正判断部106は、上述した比率を用いる代わりに、特許分類コード情報検索部105により検索された各特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報が示す値を用いて各特許分類コード情報別に予め指定された演算を行って得られた値に応じて特許検索式を修正するか否かを判断するようにしてもよい。例えば、各特許分類コード情報別の用語出現頻度情報の合計等が、予め指定された閾値を超えるか否か等により修正する化否かを判断しても良い。
修正判断部106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。修正判断部106の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
候補キーワード取得部107は、修正判断部106が修正すると判断した場合に、関連用語情報から、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれるキーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語を、特許検索式に用いられるキーワードの候補となる候補キーワードとして取得する。候補キーワード取得部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。候補キーワード取得部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
候補キーワード表示部108は、候補キーワード取得部107が取得した候補キーワードを表示する。候補キーワード表示部108は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。候補キーワード表示部108は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報格納部102が修正すると判断した場合に、特許分類コード情報格納部102から、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれるキーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた特許分類コード情報を、特許検索式に用いられる特許分類コード情報の候補となる1以上の候補コード情報として取得する。
候補コード情報取得部109は、例えば、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報から、同じ特許分類コード情報の出現回数(即ち各特許分類コード情報別の出現回数)を用いて特許分類コード情報を選択的に取得する。ここでの出現回数は、例えば、検索により検出された同じ特許分類コード情報が対応する技術文書情報の数に相当する。
出現回数を用いて特許分類コード情報を選択するとは、例えば、出現回数の値に応じて特許分類コード情報を選択することである。候補コード情報取得部109は、例えば、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報について、同じ特許分類コード情報の出現回数をカウントし、カウント結果を用いて出現回数の高さが所定の順位までの特許分類コード情報を取得しても良い。
また、出現回数が予め指定したしきい値を超える特許分類コード情報だけを取得するようにしても良い。例えば、特許分類コード情報が10個検索され、その内訳が「A:3個、B:3個、C:3個、D:1個」(A〜Dは異なる特許分類コード情報とする)であった場合、予め指定されているしきい値「2」以下の特許分類コード情報であるDを除いた3つの特許分類コード情報だけを選択するようにしても良い。あるいは、この場合、出現回数が一位である特許分類コード情報である「A」から「C」までの三つの特許分類コード情報だけを選択するようにしても良い。
また、出現回数を用いて取得するということは、出現回数の比率を用いて取得することと考えても良い。具体的には、出現回数の比率に応じて特許分類コード情報を取得することと考えても良い。比率に応じてとは、比率の多い順に特許分類コード情報を取得することや、比率が所定の閾値を超える特許分類コード情報を取得することと等である。この比率とは、例えば、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105が検索した各特許分類コード情報の数の、キーワードが示す検索条件を満たす用語を含む技術文書情報数、または技術文書情報に対応付けられた特許分類コード情報数に対する比率である。ここで述べるキーワードは、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれるキーワードである。ただし、後述する指定指示受付部111が受け付けた指定指示(キーワード指定指示)により指定されたキーワードも含むようにしても良い。キーワードが示す検索条件を満たす用語を含む技術文書情報に対する比率とは、具体的には、特許分類コード情報格納部102に格納されている用語が含まれていた技術文書情報のうちの、キーワードが示す検索条件を満たす用語を含む技術文書情報数に対する比率である。ここでのキーワードが示す検索条件を満たす用語を含む技術文書情報数は、例えば、特許分類コード情報格納部102に記憶されている用語のうちの、キーワードの少なくともいずれかと一致する用語が対応付けられている技術文書情報の数と考えても良い。具体的には、キーワードが示す検索条件を用いて特許分類コード情報格納部102を検索した結果として検出される、キーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた技術文書情報の数である。また、上記の比率は、全検索結果における各特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報の出現頻度としても良い。候補コード情報取得部109は、例えば、特許分類コード情報検索部105の検索結果から、キーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた技術文書情報の数をカウントし、このカウント結果に対する各特許分類コード情報数の比率を算出する。そして、例えば、その比率が高いものから順番に所定の順位までの特許分類コード情報を選択する。また、比率が予め指定された所定の値以上の特許分類コード情報だけを選択するようにしてもよい。なお、処理等を簡略化するために、キーワードが示す検索条件を満たす用語を含む全ての技術文書情報数の代わりに、特許分類コード情報検索部105が検索した各特許分類コード情報の数を用いるようにしても良い。
また、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105が検索した各特許分類コード情報の数の、キーワードが示す検索条件を満たす用語を含む技術文書情報に対応付けられた特許分類コード情報数に対する比率に応じて特許分類コード情報を選択しても良い。具体的には、特許分類コード情報検索部105が検索した、キーワードの少なくともいずれかと一致する用語と対応付けられた特許分類コード情報の数をカウントし、このカウント数に対する各特許分類コード情報数の比率を、上記の比率と同様に用いても良い。
また、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105が検索した各特許分類コード情報の数の、特許分類コード情報格納部102に記憶されている同じ特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報数に対する比率に応じて、特許分類コード情報を選択してもよい。この比率は、検索された各特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報の、同じ特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報に対する出現頻度と考えても良い。例えば、予め、特許分類コード情報格納部102に記憶されている特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報について、その数を、各特許分類コード情報別にカウントして図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておく。そして、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報について、その特許分類コード情報の数をカウントし、このカウント値と、予め蓄積された同じ特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報の数についてのカウント値をとの比率を算出する。そして、例えば、その比率が高いものから順番に所定の順位までの特許分類コード情報を選択する。また、比率が予め指定された所定の値以上の特許分類コード情報だけを選択するようにしてもよい。なお、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報と同じ特許分類コード情報と対応付けられた技術文書情報の数については、検索により特許分類コード情報が検出された後に算出を行うようにしても良い。
なお、上述した2以上の特許分類コード情報を選択する方法を適宜組み合わせて利用しても良い。
なお、候補コード情報取得部109は、例えば、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報の全てから、出現回数に応じて特許分類コード情報を選択するが、検索した特許分類コード情報の一部から出現回数に応じて特許分類コード情報を選択してもよい。なお、出現回数を特許技術文書数で標準化した値を出現頻度と考えるようにして、出現回数に応じて特許分類コード情報を取得することを、特許分類コード情報の出現頻度に応じて特許分類コード情報を取得することと考えるようにしても良い。例えば、出現頻度の高い特許分類コード情報を取得するようにしても良い。
なお、候補コード情報取得部109は、上述した出現頻度や出現回数に、キーワードと一致する用語の出現回数に応じた重み付けを行って得られた値に応じて特許分類コード情報を選択して取得しても良い。例えば、特許分類コード情報格納部102に、上述したように、技術文書情報に含まれる1以上の用語と、当該用語の当該技術文書情報内における出現頻度を示す情報である用語出現頻度情報と、当該技術文書情報についての前記1以上の特許分類コード情報とが、技術文書情報ごとに対応付けて記憶され得るようにし、特許分類コード情報検索部105が、特許分類コード情報格納部102から、キーワードと一致する用語と対応付けられた特許分類コード情報と、用語出現頻度情報との組みを検索するようにして、候補コード情報取得部109が、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報の各特許分類コード情報別の出現回数を、検索された特許分類コード情報と組みをなす前記用語出現頻度情報を用いて重み付けを行って取得し、当該取得した出現回数に応じて、特許分類コード情報を選択するようにしてもよい。重み付けを行う、とは、例えば重み付けのための値(重み付け値)を重み付けの対象となる値(例えば特許分類コード情報をカウントする単位となる値等)に乗算したり、加算したりすることである。ここで述べる用語出現頻度情報を用いて重み付けを行う、とは、具体的には、用語出現頻度情報が示す出現頻度に応じて、重み付けを行うことである。ここで行われる重み付けは、具体的には、用語の出現頻度が高いことを示す用語出現頻度情報ほど、重み付けが重くなるような重み付けである。例えば、重み付けが、乗算や加算により行われる場合、出現頻度が高いことを示す用語出現頻度情報ほど、重み付けに用いられる値が、大きいことを意味する。なお、用語出現頻度情報を用いて重み付けを行う、ということは、用語出現頻度情報が、出現頻度を示す値である場合、この値を用いて、重み付けを行うことと考えても良い。あるいは、予め用語出現頻度情報と対応づけて用意された出現頻度を示す値を、特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報をキーワードとして取得し、取得した値を用いて重み付けを行うこととと考えてもよい。
例えば、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105が検索した各特許分類コード情報の出現回数を、特許分類コード情報別に集計する際に、各特許分類コード情報の数を、当該特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報が示す値で重み付けを行って集計してもよい。具体的には、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105が検索した各特許分類コード情報について、同じ特許分類コード情報の出現回数をカウントする際に、一の特許分類コード情報を「一回」等の同じ値でカウントせずに、各特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報が示す数値で重み付けを行った値でカウントするようにしても良い。例えば、1つの特許分類コード情報を、これと組みをなす用語出現頻度情報で重み付けを行ってカウントした値(出現回数)は、「1×用語出現頻度情報が示す値(=用語出現頻度情報)」回となる。この「1」は、1つの特許分類コード情報の出現数である。従って、同じ特許分類コード情報の出現回数を、それぞれと組みをなす用語出現頻度情報が示す重み付けを行ってカウントした値は、例えば、特許分類コード情報が同じである各特許分類コード情報の用語出現頻度情報が示す数値の合計となる。
従って、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105により検索された各特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報が示す値の、各特許分類コード情報別の合計を、上述した特許分類コード情報別の出現回数として取得してもよい。
このように用語の出現頻度に応じて重み付けを行うことで、キーワードと一致する用語の出現頻度が高い技術文書情報に対応する特許分類コード情報を、キーワードとの関連が強い特許分類コード情報として扱って、特許分類コードを選択することが可能となる。これにより、キーワードに対するこの特許分類コード情報の関連の強さを、特許分類コードの選択に反映させることができ、精度の良い選択が可能となる。
なお、用語出現頻度情報が示す値、とは、具体的には、用語出現頻度情報が出現頻度を示す値である場合、その値そのもの、あるいはその値に対して所定の演算を行って得られた値であっても良い。また、用語出現頻度情報が出現頻度を示す文字列等である場合、予め用語出現頻度情報として利用可能な文字列と対応付けて用意された重み付けに用いられる値のうちの、用語出現頻度情報の文字列をキーワードとして用いて取得した値が、用語出現頻度情報に応じた値である。
候補コード情報取得部109は、上記と同様に、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報について、重み付けを行って取得した出現回数の値の高さで示した順位が、所定の順位までの特許分類コード情報を選択するようにしても良い。また、重み付けを行って取得した出現回数が予め指定したしきい値を超える特許分類コード情報だけを取得するようにしても良い。
また、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報の数を、検索された特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報を用いて重み付けを行って取得し、当該取得した特許分類コード情報の数に対する、上述した各特許分類コード情報別の出現回数の比率に応じて、特許分類コード情報を選択するようにしてもよい。ここでの、組みをなす用語出現頻度情報を用いて重み付けを行って取得した特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報の数とは、具体的には、特許分類コード情報検索部が検索した各特許分類コード情報と組みをなす用語出現頻度情報が示す値の合計である。出現回数の比率に応じてとは、例えば、その比率が高いものから順番に所定の順位までの特許分類コード情報を選択することである。また、比率が予め指定された所定の値以上の特許分類コード情報だけを選択することであってもよい。重み付けを行って算出した比率を用いることで、キーワードに対するこの特許分類コード情報の関連の強さを、特許分類コード情報の選択に反映させることができ、精度の良い選択が可能となる。
なお、候補コード情報取得部109は、上述したような、修正判断部106が、特許分類コード情報を用いた特許検索式の修正を行うか否かを判断する際に取得した特許分類コード情報別の出現回数についての比率等や重み付けの値等を用いて、修正を行うか否かの判断を行っても良い。例えば、ここでの出現回数の比率は、上述した候補コード情報取得部109が取得する特許分類コード情報を決定する際の出現回数の比率と同様のものであるため、このようにしても同様の結果を得ることが可能である。
候補コード情報取得部109は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。候補コード情報取得部109の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
候補コード情報表示部110は、候補コード情報取得部109が取得した1以上の候補コード情報を表示する。候補コード情報表示部110は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。候補コード情報表示部110は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
指定指示受付部111は、候補キーワード取得部107が取得した候補キーワードの1以上を指定する指示である指定指示(以下、キーワード指定指示とも称す)を受け付ける。また、指定指示受付部111は、候補コード情報取得部109が取得した候補コード情報の1以上を指定する指示である指定指示(以下、コード情報指定指示とも称す)を受け付ける。ただし、指定指示受付部111は、いずれか一方の指定指示だけを受け付けても良い。候補キーワード取得部107が取得した候補キーワードは、具体的には候補キーワード表示部108が表示する候補キーワードである。候補キーワード取得部107が取得した1以上の候補コード情報は、候補コード情報表示部110が表示する候補コード情報である。なお、指定指示受付部111は、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれるキーワードや特許分類コード情報の1以上を、特許検索式から除外する対象に指定する指示を更に受け付けるようにしてもよい。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。指定指示受付部111は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
特許検索式修正部112は、指定指示により指定された候補キーワードを用いて、特許検索式を修正する。また、特許検索式修正部112は、指定指示により指定された候補コード情報を用いて特許検索式を修正する。特許検索式を修正することは、具体的には、指定指示により指定された候補キーワードおよび候補コード情報を検索条件として追加した特許検索式を生成することである。また、指定指示により除外対象として指定された候補キーワードおよび候補コード情報を、更に除外した特許検索式を生成することも特許検索式の修正と考えて良い。特許検索式の修正は、特許検索式の更新と考えても良い。
特許検索式を生成する際において、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれる一のキーワードを用いて検索された候補キーワードのうちの指定指示(キーワード指定指示)で指定された1以上の候補キーワードは、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれる一のキーワードに対してOR条件として追加されることが好ましい。また、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれる一のキーワードを用いて検索された候補コード情報のうちの指定指示(コード情報指定指示)で指定された1以上の候補コード情報は、特許検索式に含まれる全てのキーワードに対してAND条件となり、なおかつ指定された候補コード情報同士がOR条件となるよう特許検索式に追加される。
一例を挙げると、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれるキーワードA1について指定された候補キーワードが候補キーワードA2であり、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれるキーワードB1について指定された候補キーワードが候補キーワードB2および候補キーワードB3であり、キーワードAについて指定された候補コード情報が候補コード情報C1、キーワードBについて指定された候補コード情報が候補コード情報C2であったとすると、特許検索式修正部112は、例えば、(A1+A2)*(B1+B2+B3)*(C1+C2)という特許検索式を取得する。ただし、「+」はORを示し、「*」はANDを示す。
なお、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に既に特許分類コード情報が含まれる場合、指定された候補コード情報は、例えば、検索式受付部103が受け付けた特許検索式全体に対してAND条件となるように追加してもよいし、既存の特許分類コード情報にOR条件となるようについかしてもよい。なお、指定された候補キーワードや、キーワードワードを、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に対してどのような条件となるように追加するかは、検索式受付部103が受け付けた特許検索式を構成するキーワードや特許分類コード情報の論理的な結合関係等に応じて決定するようにしても良い。また、どのように検索式受付部103が受け付けた特許検索式に追加するかは、検索の用途や、検索者の意図等に応じて適宜変更してもよい。
なお、ここで述べる特許検索式は、実質的に検索エンジンに検索式に相当するものとして入力可能なものであれば、演算子等を含まない情報であっても良い。例えば、特許検索式は、キーワードと候補キーワードと特許分類コード情報とのみで構成された情報であっても良い。
特許検索式修正部112は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。特許検索式修正部112の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
検索部113は、修正判断部106が修正すると判断した場合には特許検索式修正部112が修正した特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、修正判断部106が修正しないと判断した場合には検索式受付部103が受け付けた特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、それぞれの検索結果を出力する。このことは、修正された特許検索式がある場合には、修正された特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、修正された特許検索式がない場合には検索式受付部103が受け付けた特許検索式を用いて特許公報の検索を行うことも含む概念である。また、このことは、例えば、特許検索式修正部112が特許検索式を修正した場合に、特許検索式が修正された特許検索式に更新される場合等においては、検索部113は、単に最終的に得られた特許検索式を用いて検索を行うことも含む概念である。つまり、検索部113は、結果として修正判断部106が修正すると判断した場合には特許検索式修正部112が修正した特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、修正判断部106が修正しないと判断した場合には検索式受付部103が受け付けた特許検索式を用いて特許公報の検索を行うものであればよく、検索部113が、修正判断部106の判断結果に基づいてどのような検索を行うかを切り替える必要は必ずしも無い。検索部113は、例えば、特許公報のデータベースを有しており、このデータベースから、修正すると判断した場合は修正した特許検索式を用いて、また、修正しないと判断した場合は検索式受付部103が受け付けた特許検索式を用いて、特許公報の検索を行っても良い。また、ネットワーク等で接続された外部の特許公報のデータベースやいわゆる検索エンジン等に、これらの特許検索式、もしくはこれらの特許検索式に相当するクエリ等を送信して、検索結果を受信してもよい。検索部113が取得する検索結果は、検索により検出された特許公報全体の情報であっても良いし、一部の情報であっても良い。一部の情報は、例えば、特許公報のフロントページの情報や、特許公報の公開番号や出願番号等の書誌的情報である。出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。検索部113は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。検索部113の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、検索部113は、特許検索式を送信したり、検索結果を受信するための送信手段や受信手段等を備えていても良い。
次に、特許検索装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)検索式受付部103は、特許検索式を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。受け付けた特許検索式は図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
(ステップS202)関連用語検索部104は、カウンターmに1を代入する。
(ステップS203)関連用語検索部104は、ステップS201で受け付けた特許検索式にm番目のキーワードが含まれているか否かを判断する。含まれている場合、ステップS204に進み、含まれていない場合、ステップS208に進む。
(ステップS204)関連用語検索部104は、特許検索式に含まれるm番目のキーワードを用いて、このキーワードに一致する用語と対応付けられた関連用語を、関連用語情報格納部101から検索する。
(ステップS205)関連用語検索部104は、1以上の関連用語を検出できかか否かを判断する。検出できた場合、ステップS206に進み、検出できなかった場合、ステップS207に進む。なお、検出できた場合、関連用語を検出できたことを示す情報(例えばフラグ情報等)を図示しない記憶媒体等に蓄積するようにしてもよい。
(ステップS206)関連用語検索部104は、検索により検出した関連用語を、m番目のキーワードと対応付けて、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
(ステップS207)関連用語検索部104は、カウンターmの値を1インクリメントする。そして、ステップS203に戻る。
(ステップS208)修正判断部106は、関連用語検索部104の検索結果に応じて、関連用語を用いた特許検索式の修正を行うか否かを判断する。ここでは、例として、関連用語検索部104が1以上の関連用語を検出したか否かを判断して、検出している場合は、修正を行うと判断し、検出していない場合は修正を行わないと判断する。例えば、図示しない記憶媒体に、関連用語検索部104が検出した関連用語が1以上蓄積されている場合、関連用語が検出されたと判断し、関連用語が蓄積されていない場合、関連用語が検出されなかったと判断する。あるいは、上述した関連用語を検出できたことを示す情報が少なくとも一つ格納されている場合、関連用語が検出されたと判断し、格納されていない場合、関連用語が検出されなかったと判断してもよい。修正を行うと判断した場合、ステップS209に進み、修正を行わないと判断した場合、ステップS214に進む。
(ステップS209)候補キーワード取得部107は、ステップS206でキーワードと対応付けられて蓄積された関連用語を、対応付けられているキーワード別に、候補キーワードとして取得する。
(ステップS210)候補キーワード表示部108は、ステップS209で取得した候補キーワードを、対応付けられているキーワード別に表示する。
(ステップS211)指定指示受付部111は、1以上の候補キーワードを指定する指示(キーワード指定指示)を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS213に進み、受け付けていない場合、ステップS212に進む。
(ステップS212)指定指示受付部111は、候補キーワードの特許検索式への追加が不要であることを示す指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS214に進み、受け付けていない場合、ステップS211に戻る。
(ステップS213)特許検索式修正部112は、ステップS211で受け付けた指定指示が示す候補キーワードを用いて、ステップS201で受け付けた特許検索式を修正する。
(ステップS214)検索式受付部103は、ステップS213で修正された特許検索式を受け付けるステップや、ステップS208で修正しないと判断された特許検索式や、ステップS212で候補キーワードの追加が不要であるとされた特許検索式を受け付ける。
(ステップS215)特許分類コード情報検索部105は、ステップS213で受け付けた特許検索式に含まれるキーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた特許分類コード情報を特許分類コード情報格納部102から検索する。
(ステップS216)特許分類コード情報検索部105は、1以上の特許分類コード情報を検出できたか否かを判断する。検出できた場合、ステップS217に進み、検出できなかった場合、ステップS218に進む。
(ステップS217)特許分類コード情報検索部105は、検索により検出した特許分類コード情報を、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。そして、ステップS218に進む。
(ステップS218)修正判断部106は、特許分類コード情報の検索結果に応じて、検索された特許分類コード情報を用いた特許検索式の修正を行うか否かを判断する。ここでは、一例として、特許分類コード情報検索部105が1以上の特許分類コード情報を検出していない場合は修正を行わないと判断する。また、1以上の特許分類コード情報を検出している場合は、特許分類コード情報検索部105が検出した特許分類コード情報についての各特許分類コード情報別の出現回数の、特許検索式に含まれるキーワードに一致する用語を含む技術文書情報数に対する比率をそれぞれ算出し、算出した比率のうち、予め指定された閾値を超えるものが1以上含まれる場合は、特許検索式を修正するか否かを判断し、含まれない場合は、修正しないと判断する。修正を行う場合、ステップS219に進み、修正を行わない場合、ステップS224に進む。
(ステップS219)候補コード情報取得部109は、ステップS217で蓄積された特許分類コード情報の中から候補コード情報を取得する。ここでは、例えば、ステップS218において算出した出現回数についての比率が予め指定された閾値以上であると判断された特許分類コード情報を、この特許分類コード情報と対応付けられたキーワード別に取得する。
(ステップS220)候補コード情報表示部110は、ステップS219で取得した1以上の候補コード情報を表示する。
(ステップS221)指定指示受付部111は、1以上の候補コード情報を指定する指示(コード情報指定指示)を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS223に進み、受け付けていない場合、ステップS222に進む。
(ステップS222)指定指示受付部111は、候補コード情報の特許検索式への追加が不要であることを示す指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS224に進み、受け付けていない場合、ステップS221に戻る。
(ステップS223)特許検索式修正部112は、ステップS222で受け付けた指定指示(コード情報指定指示)が指定する候補コード情報を用いて特許検索式を修正する。修正対象となる特許検索式は、ステップS213で特許検索式が修正されている場合はこの特許検索式、ステップS213で特許検索式が修正されていない場合はステップS201で受け付けた特許検索式、とする。
(ステップS224)検索部113は、特許検索式を用いて特許公報の検索を行う。そして検索結果を取得する。検索部113が検索に用いる特許検索式は、ステップS213またはステップS223で特許検索式が修正されている場合はこの特許検索式、特許検索式が修正されていない場合はステップS201で受け付けた特許検索式、とする。ステップS225に進む。
(ステップS227)検索部113は、ステップS224で取得した検索結果を出力する。そして、処理を終了する。
なお、ステップS213で特許検索式を修正した後、ステップS214に進む代わりに、例えば、候補キーワード表示部108等に修正後の特許検索式を表示させた後に、ステップS211に戻るようにして、その後に、ステップS212で、修正後の特許検索式に対して更なる修正不要であるとユーザが判断した場合に、ステップS214に進むようにしても良い。なお、この場合のステップS212の処理は、表示されている特許検索式で検索を行う指示(もしくは特許分類コード情報を用いた修正の判断を行う処理に進む指示)と考えても良い。かかることは、ステップS221〜ステップS223の処理に関しても同様である。
以下、本実施の形態における特許検索装置1の具体的な動作について説明する。
(具体例1)
図3は、関連用語情報格納部101に予め格納されている一以上の関連用語情報の一例を示す図である。関連用語情報は、用語を示す「用語」と、関連用語を示す「関連用語」という項目を有している。ここでは、各レコードがそれぞれ関連用語情報を示し、一のレコードに含まれる用語と関連用語とは対応付けられているものとする。
図4は、特許検索式の入力画面の一例を示す図である。
まず、ユーザが図4に示すような入力画面を特許検索装置1のモニタ40に表示して、検索に用いる特許検索式として「道路」と「GPS」というキーワードと、「G06F 19/00」という特許分類コード情報とを含む「(道路*GPS)*G06F 19/00」という特許検索式をキーボード等を用いてキーワード入力用フィールド41に入力し、特許公報の検索を行うためのボタン42を、マウス等を操作してクリックしたとする。この特許検索式は、「道路」と「GPS」というキーワードをOR条件に指定し、このキーワード群と、「G06F 19/00」という特許分類コード情報とをAND条件に指定した検索式である。
ボタン42がクリックされると、入力用フィールド41に入力された特許検索式を検索式受付部103が受け付ける。ここでは、この検索式受付部103が受け付けた特許検索式を受付特許検索式と称す。
関連用語検索部104は、まず、受付特許検索式に含まれるキーワードのうちの、一番目のキーワードとして「道路」を取得し、図4に示した関連用語情報から、「用語」の値が「道路」と完全一致する関連用語情報を検索する。ここでは、仮に一致する関連用語情報が1以上検出されたとすると、検出した関連用語情報の関連用語を取得して、検索に用いたキーワード「道路」と対応付けて図示しない記憶媒体等に一時記憶する。キーワードと対応付けるということは、キーワードの識別情報と対応で付けることも含む概念である。ここでは取得した関連用語を取得関連用語と称す。なお、図4に示した関連用語情報の「関連用語」を用語として、また、図4に示した関連用語情報の「用語」を関連用語として更に用いて、図4に示した関連用語情報から、「関連用語」の値が「道路」と完全一致する関連用語情報の「用語」の値を取得関連用語として取得するようにしても良いことはいうまでものない。このようにすることで関連用語情報格納部101に格納される関連用語情報数を削減することができる。
図5は、関連用語検索部104が受付特許検索式に含まれるキーワード「道路」について取得した取得関連用語と、キーワードとを対応付けて管理する取得関連用語管理表を示す図である。
なお、検索によりキーワード「道路」に対応する関連用語が検出できなかった場合、関連用語の取得および蓄積は行わない。
さらに、関連用語検索部104は、受付特許検索式に含まれる二番目のキーワードである「GPS」についても上記と同様の検索を行い、キーワード「GPS」に対応した関連用語が検出できた場合、この関連用語を取得関連用語として図示しない記憶媒体に追記する。
図6は、追記後の取得関連用語管理表を示す図である。
次に、修正判断部106は、関連用語検索部104の検索結果に応じて、関連用語を用いた特許検索式の修正を行うか否かを判断する。ここでは、具体的には、関連用語検索部104が受付特許検索式に含まれる1以上のキーワードを用いて、1以上の関連用語を検出できたか否かによって、修正を行うか否かを判断する。ここでは、例えば、図6に示すように1以上の関連用語が検出できているため、関連用語についての修正が必要であると判断したとする。
このため、候補キーワード取得部107は、図6に示すような取得関連用語管理表から、関連用語検索部104が検索により取得した取得関連用語を、候補キーワードとして、対応付けられているキーワード別に取得する。
そして、候補キーワード表示部108は、取得した候補キーワードをキーワード別にモニタ40に表示する。
図7は、候補キーワードの表示例を示す図である。ここでは、候補キーワードのリスト11は、一番目のキーワード「道路」に対応する候補キーワードであり、リスト12は、二番目のキーワード「GPS」に対応する候補キーワードである。リスト11およびリスト12において、「キーワード」は、受付特許検索式に含まれるキーワードを示す。また、各候補キーワードの横のチェックボックス13は、指定指示の対象とする候補キーワードであるか否かを示すチェックボックスであり、チェックされている場合、候補キーワードは、受付特許検索式の修正に用いられる候補キーワードに指定されることとなり、チェックされていなければ修正に用いられる候補キーワードに指定されないこととなる。「キーワード」の行のチェックボックスはデフォルトでチェックが入っているものとする。
次に、ユーザがリスト11の「車道」と、リスト12の「車両位置検出手段」とのチェックボックス13にチェックを入れ、「検索」ボタン43を押したとすると、指定指示受付部111は、キーワード「道路」に対応した候補キーワード「車道」を指定するキーワード指定指示と、キーワード「GPS」に対応した候補キーワード「車両位置検出手段」を指定するキーワード指定指示とを受け付ける。このキーワード指定指示に応じて、特許検索式修正部112は、このキーワード指定指示が示す候補キーワードとそれぞれに対応するキーワードとを取得する。
そして、特許検索式修正部112は、キーワード指定指示で指定された候補キーワードを用いて、受付特許検索式を修正する。具体的には、受付特許検索式内の、キーワード指定指示で指定された候補キーワードに対応付けられたキーワードを、このキーワードと、これに対応付けられている候補キーワードとをOR条件で結合したもので、置き換えることで受付特許検索式を修正する。例えば、キーワード「道路」と候補キーワード「車道」とが対応付けられているため、特許検索式の「道路」が「(道路+車道)」に置換される。また、キーワード「GPS」はと候補キーワード「車両位置検出手段」とが対応付けられているため、特許検索式の「GPS」が、「(GPS+車両位置検出手段)」に置き換えられる。この結果、受付特許検索式は、「((道路+車道)*(GPS+車両位置検出手段))*G06F 19/00」に修正される。
なお、ユーザが「修正しない」ボタン44を押すと、指定指示受付部111は、キーワード指定指示を受け付けず、特許検索式修正部112は、候補キーワードを取得せず、候補キーワードを用いた特許検索式の修正を行わない。
なお、チェックボックス13にチェックを入れた時点で、指定指示受付部111がキーワード指定指示を受け付けるようにしてもよい。そして、「検索」ボタン43を押した時点で、検索式受付部103が受け付けた特許検索式をキーワード指定指示が示す候補キーワードを用いて修正した特許検索式を用いて検索を行う(あるいは、特許分類コード情報で特許検索式を修正するか否かの判断処理に進む)ようにしても良い。この場合、キーワード指定指示を受け付けていなければ、修正されていない特許検索式を用いて次の処理に進めば良いため、「修正しない」ボタン44は省略しても良い。
図8は、特許分類コード情報格納部102に記憶されている用語と、当該用語の取得元となる技術文書情報である特許公報の公開番号とを対応付けて管理する用語管理表を示す図である。「公開番号」は、特許公報の公開番号を示す。また、「用語」は、特許公報に含まれる用語を示す。
図9は、特許分類コード情報格納部102に格納されている、用語の取得元となった技術文書情報である特許公報の公開番号と、当該特許公報に対応付けられている特許分類コード情報である国際特許分類とを対応付けて管理する特許分類コード情報管理表を示す図である。
次に、検索式受付部103は、特許検索式修正部112が関連用語を用いて修正した特許検索式に含まれるキーワードを受け付ける。そして、特許分類コード情報検索部105は、検索式受付部103が受け付けた特許検索式に含まれるキーワードを用いた特許分類コード情報の検索結果に応じて、特許分類コード情報を用いた特許検索式の修正を行うか否かを判断する。
具体的には、関連用語を用いて修正した特許検索式に含まれるキーワード「道路」、「車道」、「GPS」、「車両位置検出手段」を取得し、これらのキーワードが示す検索条件を満たす用語と対応付けられた公開番号の検索を図8に示した用語管理表について行う。ここでは、修正した特許検索式のキーワードで構成される部分を、検索式として取り出し、この検索式を用いて公開番号の検索を行う。つまり、「(道路+車道)*(GPS+車両位置検出手段)」という検索式で示される条件に合致する公開番号の検索を行う。すなわち、キーワード「道路」と「車道」のいずれかと一致する「用語」と対応付けられた「公開番号」であって、なおかつ、候補キーワード「GPS」と「車両位置検出手段」とのいずれかと一致する「用語」と対応付けられた「公開番号」を検索する。なお、ここでは、例として、一致が部分一致である場合について説明する。
この検索の結果、「JP2004−146…」、「JP2004−87…」等の複数の公開番号が検出されたとする。
次に、特許分類コード情報検索部105は、図9に示した特許分類コード情報管理表において、「公開番号」の値が、図8に示した用語管理表で管理される公開番号と一致するレコードを検出し、そのレコードの「国際特許分類」の値を取得する。ここでの一致は、例えば、完全一致とする。そして、取得した国際特許分類を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
図10は、特許分類コード情報検索部105が取得した国際特許分類を示す図である。なお、ここでは、説明の便宜上、国際特許分類と対応付けられていた公開番号を、国際特許分類と並べて示しているが、省略しても良い。
次に、修正判断部106は、図10に示した国際特許分類の検出結果において、各国際特許分類の出現頻度を算出する。ここでは、一例として、図10に示した検出結果に含まれる各国際特許分類のそれぞれの出現数の、特許分類コード情報検索部105が図8の用語管理表を用いて検索した全ての公開番号数に対する比率を出現頻度として算出する。用語管理表から検索した公開番号数は、検索された特許公報数に相当する。
具体的には、まず、図10に示した検出結果に含まれる各国際特許分類のそれぞれの出現数をカウントする。また、上述したように特許分類コード情報検索部105が図8の用語管理表を用いて検索した公開番号数をカウントする。そして、出現数を、全ての公開番号数で除算して出現頻度を算出する。
例えば、図10に示した検出結果において、国際特許分類「G01S 5/08」が20個検出され、特許分類コード情報検索部105が検索した公開番号の数が「80」であったとすると、国際特許分類「G01S 5/08」の出現頻度は、20/80×100=25%となる。
また、国際特許分類「G01C 21/10」が64個検出されたとすると、国際特許分類「G01C 21/10」の出現頻度は、64/80×100=80%となる。
図11は、出現頻度の算出結果を示す図である。
そして、修正判断部106は、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報である国際特許分類の中に、図11に示した出現頻度が予め指定されたしきい値以上の国際特許分類があるか否かを判断する。修正判断部106は、閾値を超えるものがあると判断した場合、修正が必要であると判断する。また、閾値を超えるものがない場合修正が不要であると考える。例えば閾値が、予め、50%に設定されていたとすると、ここでは、「G01C 21/10」、「G08G 1/133」、「G01G 1/137」が閾値を超えるため、閾値を超えるものがあると判断して、修正が必要であると判断する。
修正が必要であると判断されたため、候補コード情報取得部109は、特許分類コード情報検索部105が検索した国際特許分類の中から候補コード情報を取得する。ここでは、検索された国際特許分類のうちの、修正判断部106が修正を行うか否かの判断を行う際に取得した出現頻度の値が予め指定された閾値以上のものを候補コード情報として取得する。この閾値は、特許検索式を修正するか否かの判断に用いられた閾値と同じ値あっても、異なる値であっても良い。ここでは、同じ閾値を用いたとすると、候補コード情報取得部109は、閾値を超える国際特許分類である「G01C 21/10」、「G08G 1/133」、「G01G 1/137」を取得する。
そして、候補コード情報表示部110は、取得した1以上の候補コード情報をモニタ40に表示する。
図12は、候補コード情報の表示例を示す図である。候補コード情報表示部110は、例えば、図に示すように候補コード情報をリスト表示する。リスト14において候補コード情報の横のチェックボックス15は、指定指示の対象とする候補コード情報であるか否かを示すチェックボックスであり、チェックされている場合、候補コード情報は、受付特許検索式の修正に用いられる候補コード情報に指定されることとなり、チェックされていなければ修正に用いられる候補コード情報に指定されないこととなる。
次に、ユーザがリスト14の「G01C 21/10」と、「G08G 1/133」とのチェックボックス15にチェックを入れ、「検索」ボタン45を押したとすると、指定指示受付部111は、「G01C 21/10」と、「G08G 1/133」を指定するコード情報指定指示とを受け付ける。特許検索式修正部112は、このコード情報指定指示が示す国際特許分類を取得する。
そして、特許検索式修正部112は、コード情報指定指示で指定された候補コード情報を用いて、特許検索式を修正する。ここでは、関連用語の検索に応じて修正された受け付け特許検索式を更に修正する。例えば、修正された受付特許検索式に既に国際特許分類が含まれているため、取得した「G01C 21/10」と、「G08G 1/133」とを、既存の国際特許分類とOR条件で結合する。これにより、例えば、修正された受付特許検索式である「((道路+車道)*(GPS+車両位置検出手段))*G06F 19/00」が、「((道路+車道)*(GPS+車両位置検出手段))*(G06F 19/00+G01C 21/10+G08G 1/133)」に修正される。なお、既存の国際特許分類がない場合は、取得した国際特許分類をOR条件で結合したものを、既存の特許検索式にAND条件として入力されたキーワード条件で結合するようにしてもよい。
そして検索部113は、修正された特許検索式を用いて特許公報の検索を行う。例えば、インターネット等のネットワークを介して、修正された特許検索式を、予め指定された検索サイトの検索エンジン等に送信し、検索結果の情報、例えば特許検索式にヒットした特許公報の公開番号等の情報を取得する。そして、取得した公開番号や発明の名称の情報をモニタ40等に表示する。あるいは、特許検索式にヒットした特許公報のファイル等をダウンロードして、図示しない記憶媒体等に蓄積するようにしてもよい。
図13は、検索部113による検索結果の出力例を示す図である。
なお、上記において、ユーザが図12に示した「検索」ボタン45を押す代わりに、「修正しない」ボタン46を押すと、指定指示受付部111は、コード情報指定指示を受け付けず、特許検索式修正部112は、候補コード情報を取得せず、特許検索式修正部112は、関連用語の検索に応じて修正された受付特許検索式の候補コード情報を用いた修正を行わない。そして、検索部113は、関連用語の検索に応じて修正された受け付け特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、検索結果の出力を行う。
なお、チェックボックス15にチェックを入れた時点で、指定指示受付部111がコード情報指定指示を受け付けるようにしてもよい。そして、「検索」ボタン45を押した時点で、検索式受付部103が受け付けた特許検索式をコード情報指定指示が示す特許分類コード情報を用いて修正した特許検索式を用いて検索を行うようにしても良い。この場合、コード情報指定指示を受け付けていなければ、修正されていない特許検索式で検索を行うようにすればよいため、「修正しない」ボタン46は省略しても良い。
ここで、修正判断部106が、上述したような関連用語を用いた特許検索式の修正が不要であると判断し、なおかつ特許分類コード情報を用いた特許検索式の修正が不要であると判断した場合、受付特許検索式の修正は行われず、検索部113は、受付特許検索式をそのまま用いて特許公報の検索を行う。
また、修正判断部106が、上述したような関連用語を用いた特許検索式の修正が必要であると判断し、なおかつ特許分類コード情報を用いた特許検索式の修正が不要であると判断した場合、受付特許検索式は候補キーワードに対する指定指示に応じて適宜修正され、その後、候補コード情報を用いた修正は行われず、検索部113は、この候補キーワードについて修正された受付特許検索式を用いて特許公報の検索を行う。
また、修正判断部106が、上述したような関連用語を用いた特許検索式の修正が不要であると判断し、なおかつ特許分類コード情報を用いた特許検索式の修正が必要であると判断した場合、候補キーワードを用いた受付特許検索式の修正は行われず、受付特許検索式は候補コード情報に対する指定指示に応じて適宜修正され、その後、検索部113は、この候補コード情報について修正された受付特許検索式を用いて特許公報の検索を行う。
(具体例2)
上記具体例1においては、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報の出現数をカウントした値を用いて算出した出現頻度を用いて、特許分類コード情報を用いて特許検索式の修正が必要であるか否かを判断するようにしたが、この具体例においては、特許分類コード情報検索部105が検索した特許分類コード情報に対応付けられ用語出現頻度情報を用いて、各特許分類コード情報別に予め指定された演算を行って得られた値を用いて、修正が必要か否かの判断を行うようにした場合について説明する。
図14は、特許分類コード情報格納部102に予め記憶されている特許公報の識別情報である公開番号と、特許公報に含まれる用語と、各用語の用語出現頻度情報とを対応付けて管理する用語管理表である。「公開番号」と「用語」は、図8と同様である。「用語数」は、一の特許公報において検出された各用語の数である。「出現頻度」は、用語出現頻度情報であり、ここでは、各用語の出現数の、特許公報に出現する用語の数に対する比率をパーセントで表したものである。ここでの特許公報に出現する用語とは、特許公報に出現する全ての用語と考えても良いし、特許公報に出現する用語のうちの予め指定された一部の用語等を除外した全ての用語数としても良い。また、特許公報の一部の領域(例えば発明の詳細な説明の欄等)に含まれる全ての用語数としても良い。なお、用語数は、用語管理表においては省略可能である。
また、特許分類コード情報格納部102に格納されている、用語の取得元となった特許公報の公開番号と、当該特許公報に対応付けられている特許分類コード情報である国際特許分類とを対応付けて管理する特許分類コード情報管理表は、図9と同様であるとする。
以下、特許分類コード情報検索部105が検索を行う処理以降の処理について説明する。なお、ここでは、これ以前の処理については、上記具体例1と同様であるとする。
まず、特許分類コード情報検索部105は、上記具体例1と同様に、候補キーワードを用いて修正された受付特許検索式に含まれるキーワードを用いて、公開番号の検索を図14に示した用語管理表について行う。
この検索の結果、「JP2004−147…」、「JP2004−87…」等の複数の公開番号が検出されたとする。
次に、特許分類コード情報検索部105は、図9に示した特許分類コード情報管理表において、「公開番号」の値が、図8に示した用語管理表で管理される公開番号と一致するレコードを検出し、そのレコードの「国際特許分類」の値を取得する。
ここで、修正判断部106は、特許分類コード情報検索部105が取得した、各公開番号と対応付けられた「用語」のうちの特許検索式に含まれるキーワードと一致する「用語」に対応付けられた用語出現頻度情報を、図14に示した用語管理表から各公開番号別に取得する。そして、その用語出現頻度情報のうちの、特許検索式においてOR条件として用いられるキーワードに対応する用語の用語出現頻度情報同士の値を加算するとともに、AND条件として用いられるキーワードに対応する用語の用語出現頻度情報同士の値も加算して、各公開番号別に重み付けに用いる値を取得する。例えば、「JP2004−147…」に対応する用語のうちの「道路」、「車道」、および「GPS」がキーワードと一致したとし、それぞれの用語出現頻度情報が、「0.5」、「0.8」、および「0.2」であったとする。「道路」と「車道」とは、OR条件として検索に用いられるキーワードであるため、用語出現頻度情報同士は加算され、その値は、0.5+0.8=1.3となる。また、「道路」と「車道」との組みと、「GPS」とは、AND条件として検索に用いられるキーワードであるため、上記で加算された用語出現頻度情報同士も加算され、最終的に算出される重み付けに用いられる値は、1.3+0.2=1.5となる。修正判断部106は、このようにして各公開番号別に算出した出現頻度に対応した重み付けに用いられる値を、各公開番号と対応付けられた「国際特許分類」の値と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。なお、ここでのキーワードと一致する「用語」を検索する際の一致は、完全一致であるとする。但し、部分一致としても良い。
なお、ここでは、出現頻度情報を加算していく場合について説明したが、例えば、本実施の形態においては、特許検索式におけるキーワードの論理関係に応じて決定される予め指定された演算を行うようにしてもよい。例えば、受付特許検索式においてOR条件として用いられたキーワードに対応する用語出現頻度情報については、加算を行う代わりに、例えば、最大値だけを取得するようにしても良い。あるいは平均値を求めるようにしても良い。また、AND条件として検索に用いられるキーワードに対応する用語出現頻度情報を算出する際には、例えば、上記のように加算を行う代わりに、乗算を行うようにしてもよい。また、用語出現頻度情報のうちの最小値を取得するようにしても良い。あるいは、いずれの場合においても、これ以外のユーザ等により指定された演算等を行うようにしても良い。
図15は、修正判断部106が取得して蓄積した、各公開番号別の重み付けに用いられる値と、各公開番号に対応する国際特許分類とを対応づけて管理する管理情報である。この管理情報は、図10に示した特許分類コード情報検索部105が取得した特許公報別の国際特許分類を示す図に対して、さらに、修正判断部106が各公開番号別に取得した「重み付け値」の項目を付加したものに相当する。「重み付け値」は、修正判断部106が、上述したように、各公開番号別に用語の用語出現頻度情報を用いて取得した値である。一の公開番号に対応する1以上の国際特許分類(即ち、一の特許公報に対応する国際特許分類)には、それぞれ1の公開番号について取得された重み付け値が対応付けられる。
次に、修正判断部106は、図15に示した国際特許分類と対応付けられた重み付け値を、国際特許分類が同じもの同士、つまり国際特許分類別に加算していき、加算した値を国際特許分類と対応付けて図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
図16は、修正判断部106が取得した国際特許分類別の重み付け値を示す図である。
そして、修正判断部106は、図15に示すような国際特許分類別の重み付け値を示す情報について、予め指定された閾値を超えるものがあるか否かの判断を行う。そして、超えるものがあれば、特許検索式を修正すると判断し、超えるものがなければ修正しないと判断する。以下の処理については、上記具体例1と同様であるのでここでは説明を省略する。なお、修正すると判断された場合においては、候補コード情報が候補コード情報を取得する際に、この具体例において修正判断部106が取得した国際特許分類の重み付けを示す値を用いて、取得する国際特許分類を決定するようにしても良い。
なお、修正判断部106は、例えば、図15に示した全ての国際特許分類にそれぞれ対応付けられた重み付け値を合計し、その合計で、図16に示した各国際特許分類別の重み付け値をそれぞれ除算して得られた比率を用いて、その比率が高いものや比率が予め指定されたしきい値以上の国際特許分類を取得するようにしても良く、このような場合においても、上記具体例において比率を用いた場合と同様の効果を奏する。
例えば、図15において、公開番号「JP2004−147…」の国際特許分類「G01S 5/08」に対応付けられた重み付け値「1.5」と、公開番号「JP2004−147…」の国際特許分類「G08G 1/133」に対応付けられた重み付け値「1.5」と、公開番号「JP2004−149…」の国際特許分類「G01S 5/08」に対応付けられた重み付け値「0.53」と、公開番号「JP2004−149…」の国際特許分類「G01C 21/10」に対応付けられた重み付け値「0.53」等を全て加算し、この合計で、各国際特許分類別の重み付け値をそれぞれ除算した比率を用いて国際特許分類を取得するようにしてもよい。
このような用語の出現頻度に応じた重み付け値を用いて特許公報を選択することで、特許検索式のキーワードに対してより適切な特許分類コード情報を選択することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、特許検索式に含まれるキーワードに応じて、特許検索式の修正が必要であるか否かが判断され、必要であると判断した場合は、検索前に候補キーワードや、候補コード情報を用いた特許検索式の修正を可能とするとともに、不要であると判断した場合は、そのままの特許検索式で特許検索を行うことができるため、適切な特許検索式を用いた検索を容易に行うことができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、特許検索装置がスタンドアロンである場合について説明したが、特許検索装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態における特許検索装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、用語と、用語に関連する用語である関連用語とを有する関連用語情報が1以上格納される関連用語情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、検索に用いられる用語であるキーワードを少なくとも1以上有する検索式である特許検索式を受け付ける検索式受付部と、特許検索式に含まれるキーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語を関連用語情報から検索する関連用語検索部と、関連用語検索部の検索結果に応じて、検索式受付部が受け付けた特許検索式を修正するか否かを判断する修正判断部と、修正判断部が修正すると判断した場合に、関連用語情報から、各キーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語を、特許検索式に用いられるキーワードの候補となる候補キーワードとして取得する候補キーワード取得部と、候補キーワード取得部が取得した候補キーワードを表示する候補キーワード表示部と、候補キーワード取得部が取得した候補キーワードの1以上を指定する指示である指定指示を受け付ける指定指示受付部と、指定指示により指定された候補キーワードを用いて、特許検索式を修正する特許検索式修正部と、修正判断部が修正すると判断した場合には特許検索式修正部が修正した特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、修正判断部が修正しないと判断した場合には検索式受付部が受け付けた特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、それぞれの検索結果を出力する検索部として機能させるためのプログラムである。
また、技術的な文書を示す情報である技術文書情報に含まれる1以上の用語と、技術文書情報についての特許の分類を示すコードの情報である1以上の特許分類コード情報とが、技術文書情報ごとに対応付けて格納される特許分類コード情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、検索に用いられる用語であるキーワードを少なくとも1以上有する検索式である特許検索式を受け付ける検索式受付部と、特許検索式に含まれるキーワードが示す条件を満たす用語と対応付けられた特許分類コード情報を特許分類コード情報格納部から検索する特許分類コード情報検索部と、特許分類コード情報検索部の検索結果に応じて、検索式受付部が受け付けた特許検索式を修正するか否かを判断する修正判断部と、修正判断部が修正すると判断した場合に、特許分類コード情報格納部から、キーワードが示す条件を満たす用語と対応付けられた特許分類コード情報を、特許検索式に用いられる特許分類コード情報の候補となる1以上の候補コード情報として取得する候補コード情報取得部と、候補コード情報取得部が取得した1以上の候補コード情報を表示する候補コード情報表示部と、候補コード情報取得部が取得した候補コード情報の1以上を指定する指示である指定指示を受け付ける指定指示受付部と、指定指示により指定された候補コード情報を用いて、特許検索式を修正する特許検索式修正部と、修正判断部が修正すると判断した場合には特許検索式修正部が修正した特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、修正判断部が修正しないと判断した場合には検索式受付部が受け付けた特許検索式を用いて特許公報の検索を行い、それぞれの検索結果を出力する検索部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図17は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による特許検索装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図17において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図18は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図18において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による特許検索装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による特許検索装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。