JP2012080462A - 送信装置及び送信装置の制御方法 - Google Patents

送信装置及び送信装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射電力を安定化させることができる送信装置及び送信装置の制御方法を提供する。
【解決手段】
情報符号を変調して中間信号を生成する変調器20と、中間信号を増幅する中間増幅部25と、中間増幅された信号の電力を増幅する電力増幅部29と、電力増幅部のバイアス電圧を制御する制御部10aと、を備え、中間増幅部25の利得が、中間信号の状態または電力増幅部29からの送信電力の状態に応じて制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信装置及び送信装置の制御方法に関するものである。
送信装置から、所望の変調方式によって変調した変調信号を送信するにあたって、送信する信号の実効値制御により送信電力を制御することが一般的である。送信装置は、実効値制御により生成した所定の実効値を有する信号を、増幅器によって増幅して送信する。一般的な増幅器は、それぞれ所定の入力電圧範囲で、線形増幅ができ、当該所定の入力電圧範囲を超えると、線形増幅できない。このため、実効値制御を行った信号であっても、入力電圧が増幅器の線形増幅が可能な入力電圧範囲を超えてしまえば、線形増幅されず、送信信号の波形が歪んでしまうおそれがある。
このような波形の歪みを避けるために、送信装置での送信電力制御にあたって、増幅器でのバックオフの値が大きくなるように、送信電力制御の際の送信信号の実効値を設定して、送信信号の振幅の最大値が増幅器の飽和値を超えないようにすることが想定される。
増幅器は、出力側バイアス電圧(例えば、エミッタ接地のトランジスタではコレクタエミッタ間のバイアス電圧)が大きいほど、出力信号の波形を形成する出力側電流(例えば、エミッタ接地のトランジスタではコレクタ電流)の最大値が大きくなる。すなわち、増幅器は、出力側バイアス電圧が大きいほど、線形増幅が可能な電圧範囲が広くなるという性質を有する。このため、出力側バイアス電圧を十分大きくしておくことによって、バックオフを大きくすることができる。
しかし、送信装置の消費電力は、この出力側バイアス電圧が大きいほど大きくなる。つまり、増幅器の線形動作範囲を広く取りすぎると、送信装置の消費電力が必要以上に大きくなってしまうという問題が生ずる。また、常に、バックオフが大きくなるように実効値を固定すれば、送信信号の振幅の最大値が大きくない場合であっても、送信信号の振幅の最大値が大きい場合と同様のバックオフを有することとなり、送信装置が放射する電力(以下、放射電力と称する)が低く制限されてしまう。
信号振幅の最大値は、実効値が同じであっても、例えば、多値変調方式(例えば、16QAM)やOFDM(Orthogonal frequency-division multiplexing)方式を用いる場合は、信号の含む情報符号の内容に応じて変動する。図8(a)は、最大値(ピーク値)と実効値の差Vdが小さい信号を示し、図8(b)は、最大値と実効値の差Vdが大きい信号を示す。図8(a)に示す信号では、実効値が1Vであるのに対し、最大値から最小値までの値Vp−pは、1.5Vであり、Vdは0.25Vである。一方、図8(b)に示す信号では、実効値が1Vと図8(a)と同じであるにも関わらず、Vp−pは3Vであり、Vdは1Vである。
そこで、従来、実効値を低く固定することなく増幅器の出力信号の波形の歪みを防止し、消費電力を低減することができる送信装置が提案されてきた(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示された送信装置では、送信信号のピーク対平均電力値に対応して、バイアス点を変更することにより消費電力を削減することができる。
特開2007−67729号公報
しかしながら、特許文献1に係る送信装置では、出力側バイアス電圧の変更に伴い、放射電力も変動することが懸念されていた。また、上述したように、信号振幅の最大値(ピーク値)は、実効値が同じであっても、変調方式や情報符号の内容によって異なる。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、出力側バイアス電圧の変更により、変調方式や情報符号の内容が異なる搬送データの送信電力を削減する送信装置及び送信装置の制御方法において、放射電力を安定化させることができる送信装置及び送信装置の制御方法を提供することである。
上記目的を達成する第1の観点に係る送信装置の発明は、
情報符号を変調して中間信号を生成する変調部と、
前記中間信号を増幅する中間増幅部と、
中間増幅された信号の電力を増幅する電力増幅部と、
前記電力増幅部のバイアス電圧を制御する制御部と、
を備え、
前記中間増幅部の利得が、前記中間信号の状態または前記電力増幅部からの送信電力の状態に応じて制御されることを特徴とするものである。
第2の観点に係る送信装置の発明は、第1の観点に係る送信装置であって、
前記制御部は、
前記中間信号の振幅の最大値および前記中間信号の実効値に基づいて、前記中間増幅部の利得を制御することを特徴とするものである。
第3の観点に係る送信装置の発明は、第2の観点に係る送信装置であって、
前記制御部は、
前記最大値と前記実効値との差に基づいて、前記中間増幅部の利得を制御することを特徴とするものである。
第4の観点に係る送信装置の発明は、第1の観点に係る送信装置であって、
前記電力増幅部からの送信電力に対応する直流成分に基づいて前記中間増幅部の利得を制御する中間利得制御部を備えることを特徴とするものである。
上記目的を達成する第5の観点に係る送信装置の制御方法の発明は、
情報符号を変調して中間信号を生成する変調部と、
前記中間信号を増幅する中間増幅部と、
中間増幅された信号の電力を増幅する電力増幅部と、
前記電力増幅部のバイアス電圧を制御する制御部と、
を備える送信装置の制御方法であって、
前記中間信号の振幅の最大値および前記中間信号の実効値に基づいて、前記中間増幅部の利得を制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、放射電力を安定化させることができる送信装置及び送信装置の制御方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る送信装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す送信装置のバイアス設定及び利得設定動作を示す概略フローチャートである。 図2のステップS3での最大値取得処理を説明するための図である。 図2のステップS5での設定値の読み出し動作を説明するための図である。 図1に示す電力増幅部の動作を説明するための図である。 図8に示す信号と、異なるバイアス電圧に対応する電力増幅部の線形動作範囲の変化のグラフとを共に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る送信装置の要部構成を概略的に示す機能ブロック図である。 信号の模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る送信装置の要部構成を概略的に示す機能ブロック図である。図1に示すように、送信装置1aは、信号処理部9aと、制御部10aと、情報符号取得部11と、最大値情報取得部12と、差情報取得部13と、実効値決定部14と、変調器20と、実効値制御回路21と、バッファ22と、DA変換部23と、ローパスフィルタ(low pass filter, LPF)24と、中間増幅部25と、バンドパスフィルタ(band pass filter, BPF)26及び28と、ミキサ27と、電力増幅器29と、送受信切替スイッチ30と、アンテナ31と、電圧制御部32と、を備える。送信装置1aは、例えば移動体通信システムの構成要素である移動局装置や基地局装置として使用される通信装置である。
制御部10aは、中間増幅部25及び電力増幅部29を制御する。具体的には、制御部10aは、差情報取得部13による算出結果と、図示しない記憶部に予め記憶しているテーブル(図3参照)とに基づいて、中間増幅部25での利得を制御すると共に、電圧制御部32を制御して電力増幅部29のバイアスDACを調整する。電圧制御部32は、差情報に応じて、電力増幅器29の電圧を制御する。電力増幅部29によるバイアスの調整については、図4を参照して後述する。尚、テーブルは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリなどに記憶されても良い。
情報符号取得部11は、情報符号を取得する。情報符号とは、例えば、音声データやアプリケーションデータを含むものである。変調器20は、情報符号を変調して中間信号を生成する。具体的には、変調器20は、所定の処理(例えば、リンクアダプテーションによる変調方式決定処理)で決定された変調方式にて、入力された情報符号を変調し、変調信号である中間信号を生成し、当該中間信号を実効値制御回路21に出力する。変調器20における変調処理は、デジタル処理により行われる。ここで決定される変調方式には、例えばπ/4シフトQPSK、16QAMなどが挙げられる。これらの変調方式では、それぞれ、中間信号の実効値と最大値との関係が異なる。
実効値決定部14は、実効値制御部21での中間信号の実効値制御のための実効値を決定する。具体的には、送信装置1aが送信した情報を受信する受信装置との距離等に基づいて決定される放射電力や、所定の処理により決定された変調方式等に基づいて、実効値を決定する。
実効値制御部21は、中間信号について所定の実効値制御を行う。具体的には、実効値制御部21は、変調信号について、振幅の実効値(root mean square value,RMS)に基づいて振幅を正規化し、出力が一定となるように制御する。すなわち、実効値制御部21は、送信する情報符号の内容によらず、実効値が一定となるようにする。図8を参照して説明したように、信号の実効値と最大値の関係は、変調方式や情報符号の内容によって異なる。このため、実効値制御部21の制御によって中間信号の実効値は所定値となるが、中間信号の最大値は変調方式や情報符号の内容に応じて異なっている。
最大値情報取得部12は、実効値制御部21に含まれ、中間信号の振幅の最大値を示す最大値を取得する。具体的には、最大値取得部12は、所定期間ごとの中間信号の振幅の極大値(ピーク値)を測定し、信号処理装置9に対して出力する。更に具体的には、最大値取得部12は、デジタル値により示される中間信号の振幅を所定期間に渡って所定間隔で監視し、当該所定期間内での最大値(ピーク値)を極大値として取得する。最大値取得部12での処理について、図2を参照して後述する。そして、差情報取得部13は、実効値と、最大値取得部12から取得した最大値との差(差情報)を算出する。具体的には、差情報は、信号の振幅の最大値と、実効値(例えば、RMS)との差分である。
バッファ22は、所定期間の間、実効値制御部21から出力された送信信号を保持する。具体的には、バッファ22は、最大値取得部12がピーク値を取得する所定期間の間に実効値制御部21により生成された中間信号を保持し、結果的に中間信号を所定期間分遅延させる。そして、バッファ22は、後述するリセット要求が入力されると、保持していた送信信号をDA(Digital-to-Analog)変換器23に出力する。
DA変換部23は、バッファ22から入力されたデジタルの送信信号をアナログ信号に変換し、LPF24に出力する。LPF24は、アナログ信号に変換された中間信号の高周波を除去し、中間増幅器25に出力する。
中間増幅部25は、制御部10aによる、利得値の制御に基づいて、LPF24から入力された中間信号を増幅し、BPF26に出力する。BPF26は、中間増幅部25から入力された中間信号のうち中間周波数帯以外の成分をカットし、ミキサ27に出力する。ミキサ27は、図示しない局部発振器から入力される信号をBPF26から入力された中間信号と混合することにより、中間信号を無線信号に変換し、BPF28に出力する。BPF28は、入力された無線信号のうち無線周波数帯以外の成分をカットし、電力増幅器29に出力する。
電力増幅部29は、制御部10aによる、電圧制御部32でのバイアス値の制御に基づいて、送信する信号の電力を増幅する。電力増幅器29は、線形動作範囲制御回路32による線形動作範囲の制御を受け付ける。具体的には、電力増幅器29は、電圧制御部32によるバイアス電圧の制御を受け付ける。また、信号処理装置9は電力増幅器29の増幅率を決定して電力増幅器29に出力しており、電力増幅器29は信号処理装置9から入力された増幅率を受け付ける。なお、電力増幅器29は、トランジスタやFETなどの増幅回路を含んで構成されうる。
電力増幅器29は、受け付けた線形動作範囲及び増幅率で、BPF28から入力された無線信号を増幅し、送受信切替スイッチ30に出力する。具体的には、電力増幅器29は、受け付けたバイアス電圧及び増幅率にて、BPF28から入力された無線信号を増幅し、送受信切替スイッチ30に出力する。
送受信切替スイッチ30は、送信装置1aが時分割複信(TDD)により通信を行うときには、送信時刻と受信時刻とで通信経路を切り替える。この場合、電力増幅器29から出力される無線信号は、送信時刻に送受信切替スイッチ30を通過し、アンテナ31から無線区間に送信される。なお、送受信切替スイッチ30は、デュプレクサで構成される場合もある。
図2は、図1に示す送信装置のバイアス設定及び利得設定動作を示す概略フローチャートである。送信装置1aが動作開始すると、実効値決定部14は、実効値を決定し、実効値制御部21に出力する(S1)。実効値制御部21は、実効値決定部14から出力された実効値が入力されると、当該実効値に基づいて、変調部20から入力された信号について実効値制御、すなわち、スケーリングを行う(S2)。そして、実効値制御部21に含まれる最大値取得部12は、後述する方法に従って信号の振幅の最大値を取得し、信号処理部9aに通知する(S3)。そして、差情報取得部13は、ステップS1において実効値決定部14が決定した実効値と、ステップS3において最大値情報取得12が取得した最大値との差を算出する(S4)。
制御部10aは、図示しない記憶部に記憶した、最大値と実効値の差と、電力増幅部29におけるバイアス設定値と、中間増幅部25における利得設定値との対応情報から、ステップS4で算出した差に基づいて、該当する各設定値を読み出す(S5)。制御部10aは、ステップS5で読み出したバイアス設定値に基づいて、電力増幅部29のバイアス電圧を制御する電圧制御部32を制御する(S6)。制御部10aは、ステップS5で読み出した利得設定値に基づいて、中間増幅部25の利得設定を行う(S7)。
図3は、図2のステップS3での最大値取得処理を説明するための図である。ここでは、最大値取得部12がピーク値を測定する時刻(測定時刻)をサンプリング時刻として表示する。最大値取得部12は、所定の測定期間の間に測定したピーク値のうち、最大の値を、当該所定の測定期間の中間信号の振幅の最大値とする。最大値取得部12は、所定間隔のサンプリングを5回行う期間を、中間信号の振幅のピーク値を測定する所定期間とするものとする。ここでは、サンプリング時刻t(n)〜サンプリング時刻t(n+4)までの期間が所定期間である。各サンプリング時刻にて、最大値取得部12が測定するピーク値は、例えば、P(n)=11001001,P(n+1)=11010000,P(n+2)=10010011,P(n+3)=10100011,P(n+4)=11010011である。
まず、所定期間の開始時刻である、サンプリング時刻t(n)にて、最大値取得部12がピーク値として、P(n)=11001001という値を取得する。すると、最大値取得部12は、P(n)=11001001を最大値として保持する。そして、最大値取得部12は、所定の時間間隔を経て、サンプリング時刻t(n+1)で、ピーク値P(n+1)の値を測定し、P(n+1)の値とP(n)の値とを比較する。ここでは、P(n+1)=11010000は、P(n)=11001001よりも大きい。よって、最大値取得部12は、P(n+1)>P(n)であると判定し、P(n+1)の値を最大値として保持する。
以下、同様に、最大値取得部12は、サンプリング時刻t(n+4)までのピーク値をそれぞれ測定し、各サンプリング時刻に測定されたピーク値と、保持している最大値とを比較し、大きいほうのピーク値を最大値として保持する。そして、最大値取得部12は、サンプリング時刻t(n+4)での測定及び比較処理が完了すると、サンプリング時刻t(n+4)の時点で保持している最大値を、中間信号の振幅の最大値とする。
そして、最大値取得部12は信号処理部9に対して最大値情報を出力する。信号処理部9は、最大値取得部12から出力された最大値を入力すると、最大値取得部12に対してリセット要求を出力する。最大値取得部12は、リセット要求を受けると、次のサンプリング時刻n+5が、所定期間の開始時刻のサンプリング時刻であると認識し、上述したような、中間信号の振幅の最大値を取得するための処理を繰り返す。
図4は、図2のステップS5での設定値の読み出し動作を説明するための図である。制御部10aは、図示しない記憶部にて、最大値と実効値の差(差情報)と、中間増幅部25での利得設定値と、電力増幅部29でのバイアス設定値とを対応付けて記憶している。電圧制御部32は、差情報取得部13から入力された差情報に対応付けて記憶されるバイアス値を読み出し、電力増幅器29のバイアス電圧を制御する。つまり、電圧制御部32は、差情報取得部13から入力された差情報に応じて、電力増幅器29の出力側バイアス電圧を制御し、結果的に、差情報に応じて、電力増幅器29の線形動作範囲を制御している。以下、電力増幅器29の動作について詳述する。
図5は、図1に示す電力増幅部の動作を説明するための図である。図5(a)は、電力増幅部29の入力電圧−出力電圧特性を示す図である。同図実線に示すように、入力電圧が所定値以上になると、出力電圧は線形に増加しなくなる。この所定値に対応する点は、飽和点(Saturation Point)である。入力電圧が飽和点より低い範囲では、電力増幅部29は、入力電圧を線形に増幅する。
図5(b)は、電圧制御部32でのバイアス電圧と、消費電力との関係を示す図である。ここでは、電圧制御部32でのバイアス電圧をBn〜B1の間で変更したものとする。電圧制御部32でのバイアス電圧が大きいほど、電力増幅部29の出力電流(例えば、エミッタ接地のトランジスタではコレクタ電流)の最大値は大きくなる。具体的には、図5(b)に示すバイアス電流Bn,B3,B2,B1に対応する飽和点は、図5(a)に示すように、最も小さいバイアス電流B1に対応する飽和点が最も値が小さく、最も大きいバイアス電流B1に対応する飽和点が最も大きい。このため、図5(a)に示すように、出力側バイアス電圧を大きくすると、電力増幅部29の線形動作範囲は拡大する。
以下、図6を参照して、図8(a)及び(b)に示すような、振幅幅の最大値と実効値との差の異なる2種類の信号と、電力増幅部29のバイアス制御によるバックオフの最適化との関係を説明する。
図6は、図8(a)及び(b)に示す信号と、異なるバイアス電圧に対応する電力増幅部29の線形動作範囲の変化のグラフとを共に示す図である。バイアス電圧B1はバイアス電圧B2よりも大きく、バイアス電圧B1での飽和点の電圧は、バイアス電圧B2での飽和点の電圧よりも大きい。振幅の最大値と実効値との差Vdが大きい信号bを歪み無く増幅するためには、電力増幅部29のバイアス電圧はB1が適している。一方、振幅の最大値と実効値との差Vdが小さい信号aを増幅するためには、電力増幅部29のバイアス電圧はB2が適している。これにより、信号aについてのバックオフの値は、信号aの振幅の最大値と実効値との差Vdに適した値となる。
このように、本実施形態に係る送信装置は、中間信号の実効値を決定する実効値決定部14と、実効値に基づいて、中間信号の実効値制御を行う実効値制御部21と、中間信号の振幅の最大値を取得する最大値取得部12と、実効値と、最大値取得部から取得した前記最大値との差を算出する差情報取得部13と、を備え、制御部10aは、差情報に基づいて、中間増幅部25での利得と、電力増幅部29の電圧を制御する電圧制御部32とを制御するので、送信手段31から放射される放射電力を安定化させることができる。制御部10aは、予め保持している、差情報、バイアス値、利得値の対応情報に基づいて制御を実行するため、小さい回路規模で中間増幅部25の利得値と、電力増幅部29のバイアス値を設定することができる。なお、最大値と実効値の差(差情報)に限定されることはなく、図4を改めて、最大値と実効値との対応関係からバイアス設定値および利得設定値が導き出されるテーブル(バイアス点を変更することにより消費電力を削減する共に放射電力を安定化させるようにしたテーブル)で電力増幅器29および中間増幅部25が制御されてもよい。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係る送信装置の要部構成を概略的に示す機能ブロック図である。第1実施形態に係る送信装置と同様の機能ブロックについては同一の参照符号を付す。
本実施形態に係る送信装置1bの信号処理部9bは、第1実施形態に係る制御部10aとは異なる機能を有する制御部10bを含むものである。また、送信装置1bは、結合線路33により送受信切り替えスイッチ30に接続された検波・フィルタ回路34を備えている。検波・フィルタ回路34は中間利得制御部を構成する。
本実施形態に係る送信装置1bは、第1実施形態に係る送信装置1aと同様の処理に基づいて、中間信号の振幅の最大値と実効値との差情報を取得し、当該情報に基づいて電力増幅部29のバイアス電圧を設定するように構成されている。制御部10bは、図示しない記憶部に記憶された差情報とバイアス設定値との対応情報を読み出し、電圧制御部32を制御して電力増幅部29のバイアス電圧を設定するように構成されている。検波・フィルタ回路34は、送信信号から送信電力に対応する直流成分を取得し、所定の対応情報に基づいて中間増幅部25の利得設定値を制御する。
このように、本実施形態に係る送信装置1bは、検波・フィルタ回路34により取得した送信信号の直流成分に基づいて中間増幅部25の利得設定値を制御するので、AD変換を介さずに中間増幅部の利得設定値を制御できるので、回路構成が簡単であり、且つ迅速に放射電力の値の正確性を向上させることができる。さらに、送信信号の直流成分に基づく制御であるため、温度による放射電力の変動も補償することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能である。
1a,1b 送信装置
10a,10b 制御部
11 情報符号取得部
12 最大値情報取得部
13 差情報取得部
14 実効値決定部
20 変調器
21 実効値制御部
22 バッファ
23 DA変換部
24 ローパスフィルタ
25 中間増幅部
26,28 バンドパスフィルタ
27 ミキサ
29 電力増幅部
30 送受信切替スイッチ
31 アンテナ
32 電圧制御部
33 結合線路
34 検波・フィルタ回路

Claims (5)

  1. 情報符号を変調して中間信号を生成する変調部と、
    前記中間信号を増幅する中間増幅部と、
    中間増幅された信号の電力を増幅する電力増幅部と、
    前記電力増幅部のバイアス電圧を制御する制御部と、
    を備え、
    前記中間増幅部の利得が、前記中間信号の状態または前記電力増幅部からの送信電力の状態に応じて制御される送信装置。
  2. 前記制御部は、
    前記中間信号の振幅の最大値および前記中間信号の実効値に基づいて、前記中間増幅部の利得を制御する請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記最大値と前記実効値との差に基づいて、前記中間増幅部の利得を制御する請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記電力増幅部からの送信電力に対応する直流成分に基づいて前記中間増幅部の利得を制御する中間利得制御部を備える請求項1に記載の送信装置。
  5. 情報符号を変調して中間信号を生成する変調部と、
    前記中間信号を増幅する中間増幅部と、
    中間増幅された信号の電力を増幅する電力増幅部と、
    前記電力増幅部のバイアス電圧を制御する制御部と、
    を備える送信装置の制御方法であって、
    前記中間信号の振幅の最大値および前記中間信号の実効値に基づいて、前記中間増幅部の利得を制御する送信装置の制御方法。
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