JP2012080459A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信装置の最低受信感度を向上させた場合でも、ノイズを低減する。
【解決手段】電圧制御発振器41と、受信信号を増幅する増幅器37とを備え、電圧制御発振器41の発振周波数の整数倍の周波数を使用周波数帯域に含む無線通信装置において、受信信号が増幅器37に入力されるまでの経路を電圧制御発振器41から遮蔽するシールドを備える。当該シールドは例えば、デュプレクサ33のケース33dを利用することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信装置に関する。
従来から無線通信装置は、当該無線通信装置を構成する各部に動作クロックを供給するための供給部を備えており、この供給部が供給する動作クロックに基づき、所定のタイミングで前記各部を動作させるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−232434号公報
近年、携帯電話等に用いられる無線通信装置は、広帯域無線通信の規格であるWiMAXや、LTEといった高速かつ大容量の移動無線通信方式の導入が進む中、その規格上、より高い性能が要求される傾向にある。
そこで、本発明者は、無線通信装置において求められる性能のうち、最低受信感度の向上を図るべく開発を行っていた。しかしながら、感度を向上させると、従来は問題にならなかった微小なノイズも高感度で拾うため、受信信号に大きなノイズが含まれてしまうという問題点がある。また、そもそも、このようなノイズがどこから来るのかも不明であった。
かかる課題に鑑み、本発明は、無線通信装置において、最低受信感度を向上させた場合でも、ノイズを低減することを目的とする。
(1)本発明は、電圧制御発振器と、受信信号を増幅する増幅器とを備え、前記電圧制御発振器の発振周波数の整数倍の周波数を使用周波数帯域に含む無線通信装置であって、受信信号が前記増幅器に入力されるまでの経路を前記電圧制御発振器から遮蔽するシールドを備えたことを特徴とする。
上記のように構成された無線通信装置においては、微弱な受信信号が増幅器に入力されるまでの経路が、ノイズに対して脆弱な部位となる。しかし、当該経路を電圧制御発振器から遮蔽するシールドを備えることによって、電圧制御発振器から放射される発振周波数の整数倍の周波数の高調波が増幅器の入力側に入ることを防止できる。
(2)また、上記(1)の無線通信装置において、シールドは、増幅器の少なくとも入力側を覆うものであってもよい。
この場合、ノイズに対して脆弱な部位である増幅器の入力側を覆うシールドを設けることによって、ノイズの侵入を、確実に防止することができる。
(3)また、上記(2)の無線通信装置において、送受信でアンテナを共用するためのデュプレクサを備え、増幅器は当該デュプレクサのケース内に設けられていることにより、当該ケースがシールドとなっているものであってもよい。
この場合、増幅器を内蔵したデュプレクサを、無線通信装置が備えることで、シールドが部品と一体化し、構成として簡素である。また、シールドを別途設けるような手作業は不要であるので製造工程も簡素であり、全体的なコストを低減することができる。しかも、万一、電圧制御発振器自身ではなく回路上のどこかから高調波が漏れたとしても、それが増幅器に入ることを確実に防止できる。なお、デュプレクサは最もアンテナ側にある部品であるため、増幅器もアンテナ側にあることになり、電圧制御発振器との距離が確保しやすく、この点も、ノイズ侵入防止には有利である。
(4)また、上記(1)の無線通信装置において、シールドは、電圧制御発振器を覆うカバーであってもよい。
この場合、発振周波数の整数倍の周波数の高調波が電圧制御発振器から放射されることを、直接的に抑制する(ノイズ源を遮蔽して隔離する)ことができる。
(5)また、上記(3)又は(4)の無線通信装置において、電圧制御発振器を搭載する基板とアンテナ側の部品とがケーブル接続され、ケーブルのコネクタが当該基板上にある構成であってもよい。
この場合、基板は表面に絶縁物であるレジストが施されているので、コネクタと基板との隙間にあるレジストを通ってノイズが侵入し易いという事情がある。しかしながら、かかる事情があっても、例えば、増幅器がデュプレクサのケース内にあれば、高調波がノイズとなることを防止できる。
(6)また、上記(5)の無線通信装置において、コネクタと、電圧制御発振器とは、基板の同一面上に設けられていてもよい。
この場合、特に、コネクタと基板との隙間にあるレジストを通ってノイズが侵入し易い状況となるが、かかる状況であっても、例えば、増幅器がデュプレクサのケース内にあれば、高調波がノイズとなることを防止できる。
(7)また、上記(5)の無線通信装置において、コネクタよりもアンテナ側に増幅器が設けられ、シールドは、増幅器の少なくとも入力側を覆うものであってもよい。
この場合、ノイズに対して脆弱な部位である増幅器の入力側を覆うシールドを設けることによって、ノイズの侵入を、確実に防止することができる。また、コネクタは増幅器の出力側にあるので、電圧制御発振器の高調波程度はノイズとして特に問題ではない。
本発明の無線通信装置によれば、最低受信感度を向上させた場合でも、ノイズを低減することができる。
無線基地局に設置される無線通信装置の全体構成を示すブロック図である。 図1における無線装置の内部構成を示す図である。 デュプレクサの内部回路の一部を示す図である。 実際の製品の一例としてのデュプレクサの三面外観を示す図であり、(a)を正面図とすると、(b)は底面図、(c)は側面図である。 第1実施形態に係る無線通信装置における無線装置の受信系の回路構成を示す図である。 電圧制御発振器から出力される発振周波数(245.76MHz)の8倍波が、受信信号の周波数帯域である1920MHz〜1980MHzの範囲内に含まれている様子を示す図である。 第1実施形態に係る無線通信装置の一部としての、無線装置の筐体内の主要な部品の配置及び、基板に設けられた回路部品等の配置を示す断面図である。 図5に対応する比較例の図である。 図7に対応する比較例の図である。 第2実施形態に係る無線通信装置の一部としての、無線装置の筐体内の主要な部品の配置及び、信号処理回路基板に設けられた回路部品等の配置を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の発明者は、無線通信装置の最低受信感度を向上させる開発の中で、要求される規格にまで受信感度を高めると、基準クロックを発生させるための電圧制御発振器から発生する高調波が、無線通信装置の受信信号にノイズとして含まれてしまうことを把握し、このノイズこそが、要求規格における最低受信感度を満たすことができない原因であることを遂に特定した。
すなわち、従来の無線通信装置では問題にならないノイズであった電圧制御発振器の高調波が、より受信感度を高めようとしたことによって、必要な受信感度を得るための障害となることを本発明者は突き止めた。また、無線通信装置においては、増幅器で信号を増幅した後は、電圧制御発振器の高調波はノイズレベルが相対的に低くなり、問題にならない。また、ローノイズアンプ(LNA)である増幅器のボディは耐ノイズ性がある。しかし、微弱な受信信号が増幅器に入力されるまでの経路は、ノイズに対して脆弱である。そこで、本発明は、電圧制御発振器からの高調波が増幅器に入ることを如何にして阻止するか、という新規な課題を解決するための構成を提案する。
かかる課題を解決するための構成として、受信信号が増幅器に入力されるまでの経路を電圧制御発振器から遮蔽するシールドがあればよい。また、より具体的で実用的な構成として、
(a)増幅器の少なくとも入力側を覆うシールドを設けるか、または、
(b)電圧制御発振器を覆うカバーとしてのシールドを設けること
が考えられる。以下、これらの構成を示す実施形態について説明する。
《第1実施形態》
まず、全体構成から説明する。
図1は、無線基地局に設置される無線通信装置1の全体構成を示すブロック図である。この無線通信装置1は、例えば、LTE(Long Term Evolution)が適用される携帯電話等の移動無線端末用のシステムに用いられる基地局装置であり、他の各基地局装置や、端末装置との間において、LTEに準拠した通信が行われる。
このLTEの使用周波数は、800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、及び、2GHz帯に大きく分けられ、さらにこれらの中から数10MHzの帯域幅で、事業者ごとの使用周波数帯域として割り当てられている。
LTEでは、周波数分割複信(FDD)方式を採用することができ、本実施形態の無線通信装置1では、本通信システムがFDD方式を採用しており、その受信信号の周波数帯域は、例えば、2GHz帯に属する1920MHz〜1980MHzに設定されているものとして説明する。
この無線通信装置1は、ベースバンド処理部(無線装置制御部)を有する基地局本体2に対して、無線装置(RE:Radio Equipment)3を、光ファイバ又は電気ケーブルで接続して構成されている。無線装置3には、送受信用のアンテナ4が接続されている。アンテナ4は、アンテナ塔や建物上部に設置される。図1のように、基地局本体2から分離した無線装置3を、RRH(Remote Radio Head)という。
なお、無線通信装置1としては、基地局本体2と無線装置3とが一体的に形成されたものもあり得る。
基地局本体2は、主に、無線信号をデジタル領域でベースバンド信号の処理を行うとともに、無線装置3を制御する。無線装置3は、無線送信器と無線受信器とを含み、移動無線端末との間で、無線信号の送受信を行う。
無線装置3は、図2に示すように、筐体30内に、無線装置3として機能させるための様々な回路部品31,32,33を収納して構成されている。筐体内30には、デジタル信号処理及びアナログ信号処理を行う信号処理回路基板(デジタル+アナログ基板)31、送信アンプ32、送受信でアンテナ4を共用するためのデュプレクサ33、等の回路部品のほか、これらの回路部品を接続するケーブル34a,34b,34cが収納されている。
上記デュプレクサ33は、アンテナ4へ延びるケーブル(同軸ケーブル)が接続される第1コネクタ33aと、送信信号が入力される第2コネクタ33bと、受信信号が出力される第3コネクタ33cとを備えている。第2コネクタ33bには、送信系のケーブル(同軸ケーブル)34bが接続され、第3コネクタ33cには、受信系のケーブル(同軸ケーブル)34cが接続される。
信号処理回路基板31には、送信系のケーブル(同軸ケーブル)34aが接続されるコネクタ31aと、受信系のケーブル(同軸ケーブル)34cが接続されるコネクタ31cとが設けられている。
基地局本体2から無線装置3に与えられたデジタルの送信信号は、信号処理回路基板(以下、単に基板ともいう。)31にてアナログの送信信号に変換され、さらに、送信アンプ32にて増幅された後、デュプレクサ33を経由して、アンテナ4から出力される。
移動無線端末からの無線信号をアンテナ4にて受信すると、その受信信号は、デュプレクサ33を介して、基板31に与えられる。基板31では、受信信号に対してアナログ信号処理を行うとともに、アナログの受信信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号を基地局本体2へ出力する。
図3は、デュプレクサ33の内部回路の一部を示す図である。デュプレクサ33は、前述のように、アンテナ側の第1コネクタ33aと、送信側の第2コネクタ33bと、受信側の第3コネクタ33cとを備えている。内部の送信側回路は、第1コネクタ33aと第2コネクタ33bとの間に、帯域フィルタ331を備えている。受信側回路は、第1コネクタ33aと第3コネクタ33cとの間に、帯域フィルタ332と増幅器37とが設けられている。すなわち、増幅器37が、本来は別部品であるデュプレクサ33の内部に寄生しているような構成となっている。
図4は、実際の製品の一例としてのデュプレクサ33の三面外観を示す図であり、(a)を正面図とすると、(b)は底面図、(c)は側面図である。このデュプレクサ33は、金属製(導電体製)の密閉されたケース33dを備えている。ケース33dの一端面には4個の同軸コネクタ(例えばN−J型)が設けられ、そのうちの1つが上記第1コネクタ33aである。また、ケース33dの他端面には6個の同軸コネクタ(例えばSMA−J型)が設けられ、そのうちの2つが上記第2コネクタ33b及び第3コネクタ33cである。これらの各コネクタは、高周波用の同軸構造によってノイズの侵入を防止する機能に優れている。また、金属であるケース33dに貫通して直接取り付けられていることによって、取り付け箇所からのノイズ侵入も防止している。また、ケース33dは密閉されていることによって、ノイズの侵入を防止している。
次に、上記のように構成された無線通信装置1の無線装置3における受信系に着目して説明する。前述のように、受信系は、微弱な電波を受信して、それを増幅するまでが、ノイズに対して脆弱である。
図5は、無線装置3の受信系の回路構成を示す図である。図において、無線装置3の基板31には、受信器(アナログ信号処理部)35及びクロック回路36が設けられている。クロック回路36は、PLL(Phase Lock Loop)40と、電圧制御発振器41(VCO:Voltage Controlled Oscillator)とを備えている。
受信器35は、ミキサ38及びA/D変換器(ADC)39を備えている。ミキサ38の入力側にあるべき増幅器37は、デュプレクサ33のケース内に設けられている。増幅器37は、ローノイズアンプ(LNA)によって構成されており、受信信号を増幅する。ミキサ38は、増幅器37によって増幅された受信信号の周波数変換を行う。A/D変換器39は、ミキサ38から与えられるアナログの受信信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器39によってデジタル信号に変換された受信信号は、基板31に設けられたデジタル信号処理部(図示省略)を介して、基地局本体2(図1)に出力される。
A/D変換器39は、PLL40と接続されており、PLL40から与えられる動作クロックに基づいてアナログの受信信号をサンプリングし、デジタル信号に変換した受信信号を出力する。
PLL40は、電圧制御発振器41による自走発振の出力を、レファレンスクロック(RefCLK)に対して位相同期させるものである。PLL40の出力は、A/D変換器39等に対して、動作クロックとして供給される。電圧制御発振器41は、PLL40に対して動作クロックの基準となる基準クロックを与える。
PLL40としては、例えば、整数分周型のPLLを採用することができる。整数分周型のPLL40は、電圧制御発振器41から与えられるクロック出力を、当該PLL40が内蔵する分周器によって、リファレンスクロックと同一のクロック周波数に分周し、この分周したクロックと、リファレンスクロックとの位相差を比較する。PLL40は、その位相差成分を同期用の制御信号として電圧制御発振器41に与える。電圧制御発振器41は、制御信号に基づいて、リファレンスクロックとの位相差が一定となるように自己が発振するクロックを制御する機能を有している。
上記リファレンスクロックは、30.72MHzであり、電圧制御発振器41が自走発振するクロックの発振周波数は、245.76MHzである。
なお、本実施形態のA/D変換器39は、122.88MHzの動作クロックが与えられることで動作する。このため、PLL40の出力は、図示しない分周器によって、122.88MHzに分周された上で、A/D変換器39に動作クロックとして供給される。
上記電圧制御発振器41は、本来、出力される発振周波数(245.76MHz)の他、その発振周波数の整数倍の高調波を発生する。この高調波は、ノイズとなるおそれがある。この高調波の強度はさほど大きくはないが、受信感度を向上させた結果、強度の比較的小さい受信信号から見て無視できない大きさとなってしまうことを本発明者は見出した。従って、電圧制御発振器41から発生した高調波が、受信信号の周波数帯域の範囲内にあると、その高調波がノイズとなって、受信に悪影響を及ぼす。
図6は、電圧制御発振器41から出力される発振周波数(245.76MHz)の8倍波が、受信信号の周波数帯域である1920MHz〜1980MHzの範囲内に含まれている様子を示している。なお、電圧制御発振器41からの高調波としては、8倍以外の他の整数倍の周波数も存在するが、受信信号の周波数帯域から外れている高調波については、信号に対するノイズとはならない。なお、電圧制御発振器41からの高調波がノイズとなることを回避するには、電圧制御発振器41から出力される発振周波数の高調波の全てが、受信信号の周波数帯域外の周波数になるように、電圧制御発振器41の発振周波数を選択することも考えられるが、その場合、電圧制御発振器41の発振周波数の選択の自由度が低下する。
電圧制御発振器41から出力される発振周波数(245.76MHz)の高調波が、受信信号の周波数帯域の範囲内に含まれている場合に、その高調波の受信感度への影響を低減するには、その高調波が受信信号に乗ってしまうのを極力防止することが必要である。
図7は、無線装置3の筐体30内の主要な部品の配置及び、基板31に設けられた回路部品等の配置を示す断面図である。筐体30は金属製すなわち導電体製であり、外来ノイズから内部の回路や部品を遮蔽し、また、内部ノイズが外部へ出ることを防止している。基板31は、筐体30から突出して一体的に形成された支持部43に取り付けられている。
基板31の第1の面31−1には、クロック回路36が設けられている。つまり、電圧制御発振器41は、基板31の第1の面31−1に設けられている。電圧制御発振器41は、本来の発振周波数の他に、その整数倍の高調波を、比較的弱い強度ながらも放射している。
また、当該第1の面31−1には、同軸構造のコネクタ31cも取り付けられている。このコネクタ31cは、中心導体である信号端子が、基板31を貫通するスルーホールに挿入され、基板の第2の面31−2側ではんだ付けされることで、基板31に取り付けられている。
このコネクタ31cには、デュプレクサ33のケースに設けられた第3コネクタ33cとの間をつなぐ同軸ケーブル34cが接続される。なお、ケーブル34cの両端には、それぞれプラグコネクタ(同軸コネクタ)34c−1,34c−2が設けられており、これらのプラグコネクタ34c−1,34c−2が、それぞれ、基板31上のコネクタ31c及びデュプレクサ33の第3コネクタ33cに接続される。
基板31の第2の面31−2には、受信器(アナログ信号処理部)35が設けられている。また、基板31の第2の面31−2には、コネクタ31cの信号端子が挿入されるスルーホールから延びる信号線パターン(図示省略)が形成されており、その信号線パターン上にA/D変換器39などが配置されている。
図7において、前述のように、増幅器37はデュプレクサ33の内部にあり、ケース33dによって電圧制御発振器41から遮蔽されている。また、ケース33dは密閉されており、第1コネクタ33a及び第3コネクタ33cもノイズの侵入を防止する。従って、電圧制御発振器41から放射される高調波ノイズは、増幅器37の入力側には届かない。このように、デュプレクサ33のケース33dをシールドとして利用することによって、アンテナ4からの受信信号が増幅器37に入力されるまでの経路を、電圧制御発振器41から遮蔽することができる。なお、第1コネクタ33aは筐体30を貫通し、ロックナットで固定されているので、高調波は筐体30の外には漏れない。
上記の構造によれば、ノイズに対して脆弱な部位であるところの、受信信号が増幅器に入力されるまでの経路が、当該経路を電圧制御発振器41から遮蔽するシールド(デュプレクサ33のケース33d)を備えることによって、電圧制御発振器41から放射される発振周波数の整数倍の周波数の高調波が増幅器37の入力側に入ることを防止できる。従って、無線通信装置1において最低受信感度を向上させた場合でも、ノイズを低減することができる。
また、増幅器37の少なくとも入力側を覆うシールド(ケース33d)を設けることによって、ノイズの侵入を、確実に防止することができる。すなわち、ノイズの侵入が特に問題となるのは、増幅器37に入力されるまでの経路でノイズが乗った場合である。つまり、増幅される前の受信信号は微弱であるから、ノイズが微弱であっても、ノイズの悪影響が相対的に大きくなる。増幅器37で増幅された後は、信号レベルが大きくなっているので、相対的なノイズの影響は小さくなる。
また、増幅器37を内蔵したデュプレクサ33を、無線通信装置1が備えることで、シールド(ケース33d)が部品と一体化し、構成として簡素である。また、シールドを別途設けるような作業は不要であるので製造工程も簡素であり、全体的なコストを低減することができる。なお、デュプレクサ33は最もアンテナ側にある部品であるため、必然的に増幅器37もアンテナ側にあることになり、電圧制御発振器41との距離が確保しやすく、この点も、ノイズ侵入防止には有利である。
《比較例》
図8及び図9はそれぞれ、上記実施形態の図5及び図7に対応する比較例の図である。違いは、比較例では、増幅器37がデュプレクサ33のケース33d内ではなく、基板31上に設けられている点である。また、この場合、増幅器37は、図9に示すように、基板31の第2の面31−2に設けられる。
図9において、受信信号が増幅器37に入力されるまでの経路のうち、デュプレクサ33のケース33d内は、ケース33dによって電圧制御発振器41からシールドされている。また、ケーブル34cやそのコネクタ(33c/34c−2,31c/34c−1)は全て同軸構造でありシールド機能を有する。従って、高調波の侵入を防止することができる。さらに、増幅器37は、筐体30を底面、支持部43を側面とする、いわゆる弁当箱状の容器内にある。また、基板31は、両面のグランドパターン(図示せず。)や、中間のグランドパターン66によって、金属板のようなシールド機能を有している。従って、基本的には、増幅器37は、電圧制御発振器41から遮蔽されているはずである。
しかしながら、基板31は、その表面に絶縁物であるレジストが施されている。そのため、例えばコネクタ31cと基板31との間にあるレジストを通ってノイズが侵入する、という知見が、発明者の実験により得られた。すなわち、基板にコネクタを取り付けるという構造は、例えそれが同軸コネクタであっても、金属製の筐体やケースに取り付ける場合ほど、ノイズに対する封止効果が得られない。また、電圧制御発振器41とコネクタ31cとが互いに基板31の同じ面(第1の面31−1)にあるということによって、特に、コネクタ31cと基板31との間にあるレジストを通ってノイズが侵入し易い状況となる。
しかしながら、かかる状況であっても、上記第1実施形態のように増幅器37をデュプレクサ33のケース33d内に設ければ、基板31とコネクタ31cとの接合部の弱点に影響されることなく、確実に高調波がノイズとなることを防止できる。
《第2実施形態》
次に、図10は、第2実施形態に係る無線通信装置の一部としての、無線装置3の筐体30内の主要な部品の配置及び、信号処理回路基板31に設けられた回路部品等の配置を示す断面図である。
図9(比較例)との違いは、電圧制御発振器41をすっぽりと覆う導電体製の蓋状のカバー70を設けた点である。
上記カバー70は、単に被せるだけでもよいが、例えば、電圧制御発振器41の周囲に用意されたグランドパターン65に密着するように取り付けることが好ましい。これにより、カバー70は、グランドレベルとなり、基板31のグランドパターン66等と共に、電圧制御発振器41から放射される高調波を外へ出さないように、電圧制御発振器41を外界から遮蔽する。この場合、高調波が電圧制御発振器41から放射されることを、直接的に抑制する(すなわちノイズ源を遮蔽して隔離する)ことができる。これにより、逆に見れば、増幅器37等の、電圧制御発振器41以外の部分は、電圧制御発振器41から遮蔽されることになる。
上記第2実施形態の構造によれば、電圧制御発振器41を覆うカバー70としてのシールドを設けることにより、高調波の放射を元から抑制する。その結果、高調波が増幅器37の入力側に入ることを防止できる。
従って、無線通信装置1において最低受信感度を向上させた場合でも、ノイズを低減することができる。
なお、第2実施形態の場合は、カバー70を装着する作業が必要となるが、部品としてのカバー70それ自体は簡単な形状で安価に作成することができる。
なお、万一、電圧制御発振器41自身からの放射ではなく基板31の回路上のどこからか高調波が漏れた場合、第2実施形態におけるカバー70では、高調波が増幅器37に入ることを確実に防止できない。しかしながら、第1実施形態のようにデュプレクサ33のケース33d内に増幅器37を設けた場合には、基板31の回路上のどこから高調波が漏れようとも、それが増幅器37に入ることを確実に防止できる。この作用効果において、第1実施形態は、第2実施形態よりも優れている。
《その他》
なお、上記第1,第2実施形態の構成は、互いに組み合わせてもよい。
また、第1実施形態では、デュプレクサ33のケース33dをシールドとして利用したが、シールドとして利用するのはこれに限定される訳ではなく、何か別の、密閉された容器に入ったアンテナ側の部品を利用してもよい。基本的には、コネクタ31cよりもアンテナ側に増幅器が設けられ、シールドは、増幅器の少なくとも入力側を覆うものであればよい。すなわち、ノイズに対して脆弱な部位である増幅器の入力側を覆うシールドを設けることによって、ノイズの侵入を、確実に防止することができればよい。また、その場合、コネクタ31cは増幅器の出力側にあるので、電圧制御発振器41の高調波程度はノイズとして特に問題ではない。
また、本発明に関して、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記第1実施形態のように、守りたい部分である増幅器37の少なくとも入力側をケース内に入れる、あるいは、高調波の発振源である電圧制御発振器41をカバーで覆う、という構成以外に、筐体30内で両者(増幅器(の入力側)/電圧制御発振器)の間を隙間無く仕切る金属板を設けるという構成も考えられる。
なお、本発明の無線通信装置が準拠する通信規格は、LTEに限られず、他の通信規格であってもよい。
また、シールドを構成する導電体としては金属が好適であるが、その他、導電性プラスチックやカーボン等の使用も可能である。
1 無線通信装置
30 筐体
31 基板
31c コネクタ
33 デュプレクサ
33d ケース
34c ケーブル
37 増幅器
41 電圧制御発振器
70 カバー

Claims (7)

  1. 電圧制御発振器と、受信信号を増幅する増幅器とを備え、前記電圧制御発振器の発振周波数の整数倍の周波数を使用周波数帯域に含む無線通信装置であって、
    受信信号が前記増幅器に入力されるまでの経路を前記電圧制御発振器から遮蔽するシールドを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記シールドは、前記増幅器の少なくとも入力側を覆うものである請求項1記載の無線通信装置。
  3. 送受信でアンテナを共用するためのデュプレクサを備え、前記増幅器は当該デュプレクサのケース内に設けられていることにより、当該ケースが前記シールドとなっている請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記シールドは、前記電圧制御発振器を覆うカバーである請求項1記載の無線通信装置。
  5. 前記電圧制御発振器を搭載する基板とアンテナ側の部品とがケーブル接続され、ケーブルのコネクタが当該基板上にある、請求項3又は4に記載の無線通信装置。
  6. 前記コネクタと、前記電圧制御発振器とは、前記基板の同一面上に設けられている請求項5記載の無線通信装置。
  7. 前記コネクタよりもアンテナ側に前記増幅器が設けられ、前記シールドは、前記増幅器の少なくとも入力側を覆うものである請求項5記載の無線通信装置。
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