JP2012078615A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影画面内の被写体の顔の中心の最も近くに配置された焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて焦点調節を行う場合に、被写体の顔のコントラストが低い場合であっても焦点調節精度の低下を防ぐ。
【解決手段】撮像装置は、撮影光学系を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子から出力された画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域を検出し、顔領域の中心を検出する顔検出手段と、撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアのうち、顔領域に含まれる位置に配置された焦点検出エリアのデフォーカス量を算出する算出手段と、顔検出手段により検出された顔領域の中心に基づいて、複数の焦点検出エリアのうち少なくとも1つの焦点検出エリアを選択する選択手段と、選択手段により選択された焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて、撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】撮像装置は、撮影光学系を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子から出力された画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域を検出し、顔領域の中心を検出する顔検出手段と、撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアのうち、顔領域に含まれる位置に配置された焦点検出エリアのデフォーカス量を算出する算出手段と、顔検出手段により検出された顔領域の中心に基づいて、複数の焦点検出エリアのうち少なくとも1つの焦点検出エリアを選択する選択手段と、選択手段により選択された焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて、撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置に関する。
従来から、撮影画面内の被写体の顔を検出し、検出した顔の中心の最も近くに配置された焦点検出エリアに対応するデフォーカス量を用いて焦点調節を行うカメラが知られている(たとえば特許文献1)。
しかしながら、被写体のコントラストが低い場合、デフォーカス量の信頼性が低くなり、焦点調節精度が低下するという問題がある。
請求項1に記載の発明による撮像装置は、撮影光学系を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子から出力された画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域を検出し、顔領域の中心を検出する顔検出手段と、撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアのうち、顔領域に含まれる位置に配置された焦点検出エリアのデフォーカス量を算出する算出手段と、顔検出手段により検出された顔領域の中心に基づいて、複数の焦点検出エリアのうち少なくとも1つの焦点検出エリアを選択する選択手段と、選択手段により選択された焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて、撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、顔領域の中心に基づいて複数の焦点検出エリアのうち少なくとも1つの焦点検出エリアを選択し、選択された焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて焦点調節を行うので、被写体のコントラストが低い場合であっても焦点調節精度の低下を防ぐことができる。
−第1の実施の形態−
図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による電子カメラを説明する。図1は、実施の形態における電子カメラ1の断面図である。この電子カメラ1には、撮影光学系を構成する撮影レンズL1が装着されている。撮影レンズL1を透過した被写体からの光の一部はメインミラー2のハーフミラー部を透過し、サブミラー3で反射されて焦点検出装置4に導かれる。また、撮影レンズL1を透過した被写体からの光の一部はメインミラー2で反射されて、電子カメラ1上部のファインダー5へ導かれ、焦点板9上に被写体像が結像される。この被写体像が撮影者によって観察される。なお、メインミラー2およびサブミラー3は、撮影前は図示するように撮影光路中に配置されている。また、メインミラー2およびサブミラー3は、撮影時は上方に跳ね上げられて撮影光路から退避される。その結果、撮影レンズL1からの被写体からの光は撮像素子10に導かれ、被写体像が撮像素子10により撮像される。
図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による電子カメラを説明する。図1は、実施の形態における電子カメラ1の断面図である。この電子カメラ1には、撮影光学系を構成する撮影レンズL1が装着されている。撮影レンズL1を透過した被写体からの光の一部はメインミラー2のハーフミラー部を透過し、サブミラー3で反射されて焦点検出装置4に導かれる。また、撮影レンズL1を透過した被写体からの光の一部はメインミラー2で反射されて、電子カメラ1上部のファインダー5へ導かれ、焦点板9上に被写体像が結像される。この被写体像が撮影者によって観察される。なお、メインミラー2およびサブミラー3は、撮影前は図示するように撮影光路中に配置されている。また、メインミラー2およびサブミラー3は、撮影時は上方に跳ね上げられて撮影光路から退避される。その結果、撮影レンズL1からの被写体からの光は撮像素子10に導かれ、被写体像が撮像素子10により撮像される。
ファインダー5へ導かれた被写体からの光の一部は、測光装置8へ導かれる。測光装置8は、赤(R)、緑(G)および青(B)の各画素が所定の配列パターンで配列された受光素子(撮像素子)を有している。測光装置8は、この受光素子上に結像された撮影レンズL1による像を検出して、被写体の色情報を取得する。そして、測光装置8は、取得した色情報を含む画像信号を制御装置6へ出力する。この色情報は、後述するように、制御装置6において公知の顔検出(顔認識)処理を行う際に使用される。
制御装置6は、図示しないCPUとメモリ等の周辺回路から構成され、種々の処理や制御を行う。図2に示すように、制御装置6は、顔検出部61、算出部62、選択部63および焦点調節部64を機能的に備える。顔検出部61は、上記の測光装置8から出力された色情報を用いて、公知の顔検出(顔認識)処理を行って、撮影画面上における人物の顔の位置を検出する。すなわち、顔検出部61は撮影画面上において、たとえば肌色の領域を顔領域として検出する。そして、顔検出部61は、検出した顔領域の中心位置を検出する。算出部62は、後述する焦点検出装置4から出力される焦点検出信号を用いて、撮影レンズL1の焦点調節状態(デフォーカス量)を算出する。選択部63は、顔検出部61が検出した顔領域の中心位置に基づいて、複数の焦点検出エリアの中から少なくとも1つの焦点検出エリアを選択する。焦点調節部64は、選択部63により選択された焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいてレンズ駆動装置7を駆動制御して、撮影レンズL1の焦点調節を行わせる。
図3に示すように、焦点検出装置4において、撮影レンズL1による撮影画面内に、たとえば51個の焦点検出エリアAr(焦点検出位置)が設定されている。図3においては、各焦点検出エリアArに対し、左上から右下の順にAr1〜Ar51として符号を付与する。各焦点検出エリアAr1〜Ar51には、図4に示す200〜600の焦点検出光学系が備えられている。図4において、図1の撮影レンズL1に対応する撮影光学系100の領域101を介して入射した光束は、視野マスク200、フィールドレンズ300、絞り開口部401および再結像レンズ501を通過し、イメージセンサアレイ600のA列上に結像する。イメージセンサアレイ600のA列は、入射強度に応じた出力を発生する複数の光電変換画素を一次元状に配列したものである。
同様に、撮影光学系100の領域102を介して入射した光束は、視野マスク200、フィールドレンズ300、絞り開口部402および再結像レンズ502を通過し、イメージセンサアレイ600のB列上に結像する。このイメージセンサアレイ600のB列は、入射強度に応じた出力を発生する複数の光電変換画素を一次元状に配列したものである。
これらイメージセンサアレイ600のA列、B列上に結像した一対の被写体像は、撮影光学系100が予定焦点面よりも前に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる前ピン状態では互いに遠ざかる。イメージセンサアレイ600のA列、B列上に結像した一対の被写体像は、撮影光学系100が予定焦点面よりも後に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる後ピン状態では互いに近づく。そして、撮影光学系100が予定焦点面に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる合焦時には、イメージセンサアレイ600のA列、B列上の被写体像は所定の間隔になる。この一対の被写体像はイメージセンサアレイ600のA列、B列によって光電変換されて電気信号(焦点検出信号)に変換される。制御装置6は、この焦点検出信号を用いて一対の被写体像の相対位置ずれ量を求めることにより、撮影光学系100の焦点調節状態、ここでは予定焦点面と結像面とのずれ量とその方向(以後、デフォーカス量と呼ぶ)を算出する。
次に、各焦点検出エリアAr1〜Ar51に対応するデフォーカス量を用いて、制御装置6が行う撮影レンズL1の焦点調節について説明する。顔検出部61は、測光装置8から入力した画像信号に含まれる色情報を用いて、上述したように肌色に対応する領域を顔領域として検出する。そして、顔検出部61は、検出した顔領域の中心位置を検出する。この顔領域の中心位置は、顔の向きに応じて変化する。たとえば、電子カメラ1に対して正面を向いた顔では鼻の近傍が顔の中心位置となり、横向きの顔では耳の近傍が中心位置となる。具体的には、顔検出部61は、検出した顔領域(肌色領域)の上下方向の中点の位置と左右方向の中点の位置とを算出して顔領域の中心位置を検出する。あるいは、顔検出部61は、顔を構成するパーツ(目、鼻、口など)の相対的位置から顔領域の中心位置を検出してもよい。
顔検出部61により顔領域の中心位置が検出されると、選択部63は検出した顔領域に含まれる焦点検出エリアArを検出する。図5に、検出した顔領域Fre、顔領域Freの中心位置C、および顔領域Freに含まれる焦点検出エリアArの位置関係の一例を示す。図5においては、焦点検出エリアAr4〜Ar7、Ar14〜Ar17、Ar25〜Ar28、Ar37、Ar38が顔領域Freに含まれている様子を示す。なお、図5に示すように、顔領域Freの境界(顔の輪郭)にまたがる焦点検出エリアAr36、Ar39は、顔領域Freに含まれないものとする。
選択部63は、顔領域Freに含まれる焦点検出エリアArを検出すると、検出した焦点検出エリアArのそれぞれと中心位置Cとの距離を算出する。算出部62は、顔領域Freに含まれるN個(Nは整数:図5においてはN=14)の焦点検出エリアArのそれぞれについて、デフォーカス量(以後、検出デフォーカス値と呼ぶ)を算出する。そして、選択部63は、算出部62により算出された検出デフォーカス値のうち、中心位置Cからの距離が近い位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値から順次、d1、d2、d3、・・・、dNとして設定する。図5においては、中心位置Cに最も近い位置に配置された焦点検出エリアAr16の検出デフォーカス値がd1、次に近い位置に配置された焦点検出エリアAr15の検出デフォーカス値がd2、その次に近い位置に配置された焦点検出エリアAr27の検出デフォーカス値がd3に相当する。
選択部63により検出デフォーカス値d1、d2、・・・、dNが設定されると、制御装置6は第1処理を開始する。第1処理として、選択部63は、N個の検出デフォーカス値のうち、中心位置Cに最も近い所定個数(たとえば3個)の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d1、d2、d3を抽出する。すなわち、図5における焦点検出エリアAr16、Ar15、Ar27の検出デフォーカス値を抽出する。そして、算出部62は、選択部63により抽出された3個の検出デフォーカス値d1、d2、d3の平均値daを、以下の式(1)により算出する。
da=ave(d1,d2,d3) …(1)
da=ave(d1,d2,d3) …(1)
算出部62は、各検出デフォーカス値d1、d2、d3と、上記の式(1)により算出した平均値daとの差分の絶対値h1、h2、h3を、次の式(2)を用いて算出する。そして、算出部62は、算出した差分の絶対値のうちの最大値hxを、式(3)を用いて算出する。
h1=abs(d1−da)
h2=abs(d2−da)
h3=abs(d3−da) …(2)
hx=max(h1,h2,h3) …(3)
h1=abs(d1−da)
h2=abs(d2−da)
h3=abs(d3−da) …(2)
hx=max(h1,h2,h3) …(3)
最大値hxを算出すると、算出部62は、最大値hxが所定の閾値hth以上か否かを判定する。最大値hxが閾値hth未満の場合、すなわち以下の関係式(4)を満たす場合は、選択部63は、式(1)を用いて算出した平均値daを、撮影レンズL1の焦点調節に用いるデフォーカス量(以後、採用デフォーカス値)として決定する。なお、閾値hthは図示しない所定の記憶領域に予め記憶されているものとする。
hx<hth …(4)
hx<hth …(4)
最大値hxが閾値hth以上の場合、すなわち以下の関係式(5)を満たす場合、選択部63は、3つの検出デフォーカス値のうちの2つの検出デフォーカス値をdx1、dx2として設定する。そして、制御装置6は、第1処理を終了して第2処理を開始する。
hx≧hth …(5)
hx≧hth …(5)
なお、選択部63によるdx1およびdx2の設定方法は次の通りである。最大値hx=h1の場合には、選択部63は、検出デフォーカス値d1を除外して、(dx1,dx2)=(d2,d3)のように設定する。最大値hx=h2の場合には、選択部63は、検出デフォーカス値d2を除外して、(dx1,dx2)=(d1,d3)のように設定する。最大値hx=h3の場合には、選択部63は、検出デフォーカス値d3を除外して、(dx1,dx2)=(d1,d2)のように設定する。
第2処理においては、選択部63は、中心位置Cから4番目に近い位置に配置されている焦点検出エリアAr(図5においては焦点検出エリアAr6)の検出デフォーカス値をd4として選択する。そして、算出部62は、上記のdx1、dx2およびd4を用いて、第1処理と同様の処理を行う。すなわち、算出部62は、式(6)を用いて、検出デフォーカス値dx1、dx2、d4の平均値daを算出する。
da=ave(dx1,dx2,d4) …(6)
da=ave(dx1,dx2,d4) …(6)
算出部62は、各検出デフォーカス値dx1、dx2、d4と、上記の式(6)により算出した平均値daとの差分の絶対値h1、h2、h3を、次の式(7)を用いて算出する。そして、算出部62は、算出した差分の絶対値のうちの最大値hxを、式(8)を用いて算出する。
h1=abs(dx1−da)
h2=abs(dx2−da)
h3=abs(d4−da) …(7)
hx=max(h1,h2,h3) …(8)
h1=abs(dx1−da)
h2=abs(dx2−da)
h3=abs(d4−da) …(7)
hx=max(h1,h2,h3) …(8)
そして、最大値hxを算出すると、算出部62は、最大値hxが所定の閾値hth以上か否かを判定する。最大値hxが閾値hth未満の場合、すなわち上記の関係式(4)を満たす場合は、選択部63は、式(6)を用いて算出された平均値daを、撮影レンズL1の焦点調節に用いる採用デフォーカス値として決定する。最大値hxが閾値hth以上の場合、すなわち上記の関係式(5)を満たす場合、選択部63は、3つの検出デフォーカス値のうちの2つの検出デフォーカス値を新たにdx1、dx2として設定する。そして、制御装置6は、第2処理を終了して第3処理を開始する。
第3処理を開始すると、選択部63は、中心位置Cから5番目に近い位置に配置されている焦点検出エリアArの検出デフォーカス値をd5として選択する。すなわち、第n処理(1<n≦N−2)の場合に、選択部63は検出デフォーカス値d(n+2)を選択する。そして、制御装置6は関係式(4)が満たされるまで、すなわち採用デフォーカス値が得られるまで同様の処理を繰り返す。ただし、第(N−2)処理まで行った場合であっても、関係式(4)が満たされない場合には、選択部63は、第(N−2)処理で用いた検出デフォーカス値dx1、dx2の平均値であるave(dx1,dx2)を採用デフォーカス値として決定する。選択部63により上述のようにして採用デフォーカス値が決定されると、焦点調節部64は、採用デフォーカス値に基づいてレンズ駆動装置7を駆動制御して、撮影レンズL1の焦点調節を行わせる。
なお、上記の説明においては、算出部62は、3つの検出デフォーカス値を用いて平均値daを算出するものとしたが、4つもしくは5つの検出デフォーカス値を用いて平均値daを算出してもよい。ただし、平均値daを算出する際に用いる検出デフォーカス値の個数を大きくし過ぎると、中心位置Cから離れた位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値が平均値daに含まれる可能性が高くなる。すなわち、採用デフォーカス値の精度の低下につながることになる。したがって、平均値daを算出する際には、3つもしくは4つの検出デフォーカス値を用いるのが好ましい。
図6に示すフローチャートを参照しながら、第1の実施の形態による電子カメラ1の動作を説明する。図6の処理は制御装置6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、ユーザによって、図示しないレリーズボタンが半押し操作、すなわち撮影準備を指示する操作が行われると制御装置6により起動され、実行される。
ステップS101では、測光装置8から入力した画像信号に含まれる色情報を用いて、顔領域Freおよび中心位置Cを検出してステップS102へ進む。ステップS102では、検出された顔領域Freに含まれる位置に配置されたN個の焦点検出エリアArを検出する。そして、N個の焦点検出エリアArのそれぞれについて検出デフォーカス値を算出してステップS103へ進む。ステップS103においては、中心位置CとステップS102で検出されたN個の焦点検出エリアArのそれぞれとの距離を算出してステップS104へ進む。
ステップS104では、処理の回数を示すカウンタnを1に設定してステップS105へ進む。ステップS105では、N個の検出デフォーカス値のうち、中心位置Cに最も近い3個の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d1、d2、d3を抽出し、第1処理を行ってステップS106へ進む。ステップS106では、処理の結果、採用デフォーカス値が決定されたか否かを判定する。採用デフォーカス値が決定された場合、すなわち上記の関係式(4)を満たす場合には、ステップS106が肯定判定されて後述するステップS113へ進む。採用デフォーカス値が決定されていない場合には、ステップS106が否定判定されてステップS107へ進む。
ステップS107では、処理の回数を示すカウンタnがN−2であるか否かを判定する。カウンタnがN−2の場合には、ステップS107が肯定判定されて後述するステップS112へ進む。カウンタnがN−2ではない場合には、ステップS107が否定判定されてステップS108へ進む。ステップS108では、検出デフォーカス値dx1、dx2を設定し、ステップS109ではカウンタnの値に1を加えてステップS110へ進む。
ステップS110では、新たな検出デフォーカス値d(n+2)を選択してステップS111へ進む。ステップS111では、ステップS108で設定された検出デフォーカス値dx1、dx2およびステップS110で抽出された検出デフォーカス値d(n+2)を用いて第n処理を行ってステップS106へ戻る。
ステップS107が肯定判定されるとステップS112へ進み、第(N−2)処理で用いた検出デフォーカス値dx1、dx2の平均値ave(dx1,dx2)を採用デフォーカス値として決定してステップS113へ進む。ステップS113では、採用デフォーカス値に基づいて、撮影レンズL1を駆動させて焦点調節を行い、処理を終了する。
以上で説明した第1の実施の形態による電子カメラ1によると、以下の作用効果が得られる。
(1)測光装置8は、撮影レンズL1を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する。顔検出部61は、測光装置8から出力された画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域Freを検出し、顔領域Freの中心位置Cを検出する。算出部62は、撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアArのうち、顔領域Freに含まれる位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値を算出する。選択部63は、顔検出部61により検出された顔領域Freの中心位置Cに基づいて、複数の焦点検出エリアArのうち少なくとも1つの焦点検出エリアArを選択する。そして、焦点調節部64は、選択部63により選択された焦点検出エリアArのデフォーカス量(採用デフォーカス値)に基づいて、撮影レンズL1の焦点調節を行うようにした。
(1)測光装置8は、撮影レンズL1を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する。顔検出部61は、測光装置8から出力された画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域Freを検出し、顔領域Freの中心位置Cを検出する。算出部62は、撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアArのうち、顔領域Freに含まれる位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値を算出する。選択部63は、顔検出部61により検出された顔領域Freの中心位置Cに基づいて、複数の焦点検出エリアArのうち少なくとも1つの焦点検出エリアArを選択する。そして、焦点調節部64は、選択部63により選択された焦点検出エリアArのデフォーカス量(採用デフォーカス値)に基づいて、撮影レンズL1の焦点調節を行うようにした。
すなわち、選択部63は、顔領域Freの中心位置Cから近い順に所定数として3個の焦点検出エリアArを選択する。算出部62は、選択部63により選択された3個の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d1〜d3の平均値daを算出し、3個の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d1〜d3のそれぞれと平均値daとの差分を算出する。そして、焦点調節部64は、算出部62により算出された差分が閾値hth未満の場合に、平均値daを採用デフォーカス値として用いることにより焦点調節を行うようにした。
被写体(顔)のコントラストが低い場合には、複数の焦点検出エリアArにおいて焦点検出の際に検出ばらつきにともなう誤差が発生し、算出されるデフォーカス値の信頼性が低下する。そして検出ばらつきによる誤差が発生する場合、焦点調節精度にも悪影響を及ぼすことになる。これに対して、本実施の形態の電子カメラ1は、複数の検出デフォーカス値間の差がわずかな場合に、それらの検出デフォーカス値の平均値daを採用デフォーカス値として用いる。その結果、被写体(顔)のコントラストが低い場合であっても検出ばらつきに伴う誤差の発生を防いで、焦点調節精度を向上できる。
また、顔領域Freの中心位置Cから離れた、顔領域Freの境界(顔の輪郭)にまたがるような焦点検出エリアArでは、電子カメラ1の近傍に位置する人物(顔)と遠方の背景とが混合被写体として検出されるため、検出デフォーカス値には検出誤差が重畳される(遠近競合誤差)。これに対して、本実施の形態の電子カメラ1は、顔領域Freの中心位置Cに近くに配置された焦点検出エリアArに対応する検出デフォーカス値を用いて採用デフォーカス値を決定することができる。その結果、遠近競合誤差の発生を防いで、焦点調節精度を向上できる。
(2)さらに、選択部63は、差分が閾値hth以上の場合には、顔領域Freの中心位置Cから近い順に新たな焦点検出エリアArを選択する。そして、算出部62は、選択部63により選択された新たな焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d4を用いて新たな平均値daを算出し、新たな焦点検出エリアの検出デフォーカス値dx1、dx2、d4のそれぞれと新たな平均値daとの差分を新たに算出する。そして、焦点検出部64は、算出部62により算出された新たな差分が閾値hth未満の場合に、新たな平均値daを採用デフォーカス値として用いることにより焦点調節を行うようにした。したがって、顔領域Freの中心位置Cに近くに配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値から順次、採用デフォーカス値として適しているか否かを判定できる。その結果、遠近競合誤差の発生を抑制しつつ検出ばらつきに伴う誤差の発生を防いで、焦点調節精度を向上できる。
−第2の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第2の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、採用デフォーカス値を決定する際に、検出デフォーカス値の信頼性を加味する点で、第1の実施の形態と異なる。
図面を参照して、本発明による第2の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、採用デフォーカス値を決定する際に、検出デフォーカス値の信頼性を加味する点で、第1の実施の形態と異なる。
制御装置6の顔検出部61は、第1の実施の形態と同様にして、測光装置8から入力した画像信号に含まれる色情報を用いて、顔領域Freと中心位置Cを検出する。顔検出部61は、第1の実施の形態と同様にして、顔領域に含まれる焦点検出エリアArを検出し、検出した焦点検出エリアArのそれぞれと中心位置Cとの距離を算出する。算出部62は、顔領域Freに含まれるN個(Nは整数:図5においてはN=14)の焦点検出エリアArのそれぞれについて、検出デフォーカス値と、公知の方法を用いて検出デフォーカス量の信頼性を示す検出信頼性値とを算出する。検出信頼性値は、イメージセンサアレイ600のA列およびB列に結像した被写体像の相関度が高い場合、すなわち被写体のコントラストが高い場合には高い値となり、被写体像の相関度が低い場合、すなわち被写体のコントラストが低い場合には低い値となる。
選択部63は、算出された検出デフォーカス値のうち、中心位置Cからの距離が近い位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値から順次、d1、d2、d3、・・・、dNとして設定する。さらに、選択部63は、算出された検出デフォーカス値のうち、中心位置Cからの距離が近い位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値の検出信頼性値から順次、s1、s2、s3、・・・、sNとして設定する。すなわち、選択部63は、検出デフォーカス値di(1≦i≦N)に対応する検出信頼性値をsi(1≦i≦N)として設定する。図5においては、中心位置Cに最も近い位置に配置された焦点検出エリアAr16の検出デフォーカス値d1の検出信頼性値がs1、次に近い位置に配置された焦点検出エリアAr15の検出デフォーカス値d2の検出信頼性値がs2、その次に近い位置に配置された焦点検出エリアAr27の検出デフォーカス値d3の検出信頼性値がs3に相当する。
上述したように検出信頼性値siが設定されると、算出部62は、i=1の検出信頼性値s1と所定の閾値sthとの大小を比較する。この閾値sthは予め所定の記憶領域に記憶されているものとする。検出信頼性値s1が閾値sthを超える場合には、選択部63は、検出信頼性値s1に対応する検出デフォーカス値d1を採用デフォーカス値として決定する。検出信頼性値s1が閾値sth以下の場合には、算出部62は、i=2である検出信頼性値s2と閾値sthとの大小を比較する。そして、検出信頼性値s2が閾値sthよりも大きい場合には、選択部63は検出デフォーカス値d2を採用デフォーカス値として決定する。検出信頼性値s2が閾値sth以下の場合には、算出部62はi=3である検出信頼性値s3と閾値sthとの大小の比較を行う。換言すると、算出部62は、i=1から順次、検出信頼性値siと閾値sthとの大小を比較する。そして、以下の関係式(9)を満たした場合に、選択部63は検出信頼性値siに対応する検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として決定する。なお、i=1〜Nの全ての検出信頼性値siについて以下の関係式(9)が満たされない場合には、選択部63は、N個の検出信頼性値siのうち最大の値の検出信頼性値siに対応する検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として決定する。
si>sth …(9)
si>sth …(9)
図7に示すフローチャートを参照しながら、第2の実施の形態による電子カメラ1の動作を説明する。図7の処理は制御装置6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、ユーザによって、図示しないレリーズボタンが半押し操作、すなわち撮影準備を指示する操作が行われると制御装置6により起動され、実行される。
ステップS201(顔領域、中心位置検出)からステップS203(各焦点検出エリアと中心位置との距離を算出)までの処理は、図6のステップS101(顔領域、中心位置検出)からステップS103(各焦点検出エリアと中心位置との距離を算出)までの各処理と同様である。ステップS204では、検出デフォーカス値di、検出信頼性値siに対応したカウンタiの値を1に設定してステップS205へ進む。
ステップS205においては、検出信頼性値siが閾値sthよりも大きいか否かを判定する。検出信頼性値siが閾値sthを超える場合は、ステップS205が肯定判定されてステップS208へ進む。ステップS208では、検出信頼性値siに対応する検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として決定して、後述するステップS210へ進む。検出信頼性値siが閾値sth以下の場合には、ステップS205が否定判定されてステップS206へ進む。
ステップS206では、カウンタiの値がNであるか否かを判定する。カウンタiの値がNではない場合には、ステップS206が否定判定されてステップS207へ進む。ステップS207では、カウンタiの値に1を加えてステップS205へ戻る。カウンタiがNの場合にはステップS206が肯定判定されてステップS209へ進む。ステップS209においては、N個の検出信頼性値siのうち最大の検出信頼性値siに対応する検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として決定し、ステップS210へ進む。ステップS210では、図6のステップS113と同様に、採用デフォーカス値に基づいて、撮影レンズL1を駆動させて焦点調節を行い、処理を終了する。
以上で説明した第2の実施の形態による電子カメラ1によれば、以下の作用効果が得られる。
測光装置8は、撮影レンズL1を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する。顔検出部61は、測光装置8から出力された画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域Freを検出し、顔領域Freの中心位置Cを検出する。算出部62は、撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアArのうち、顔領域Freに含まれる位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値を算出する。選択部63は、顔検出部61により検出された顔領域Freの中心位置Cに基づいて、複数の焦点検出エリアArのうち少なくとも1つの焦点検出エリアArを選択する。そして、焦点調節部64は、選択部63により選択された焦点検出エリアArのデフォーカス量(採用デフォーカス値)に基づいて、撮影レンズL1の焦点調節を行うようにした。
測光装置8は、撮影レンズL1を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する。顔検出部61は、測光装置8から出力された画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域Freを検出し、顔領域Freの中心位置Cを検出する。算出部62は、撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアArのうち、顔領域Freに含まれる位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値を算出する。選択部63は、顔検出部61により検出された顔領域Freの中心位置Cに基づいて、複数の焦点検出エリアArのうち少なくとも1つの焦点検出エリアArを選択する。そして、焦点調節部64は、選択部63により選択された焦点検出エリアArのデフォーカス量(採用デフォーカス値)に基づいて、撮影レンズL1の焦点調節を行うようにした。
すなわち、算出部62は、複数の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値diについて信頼性を示す検出信頼性値siをそれぞれ算出して、前記検出信頼性値siが閾値sthを超えるか否かを判定する。そして、焦点調節部64は、閾値sthを超える検出信頼性値siに対応する焦点検出エリアArのうち、顔検出部61により検出された顔領域Freの中心位置Cに最も近い位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として用いて焦点調節を行うようにした。したがって、顔領域Freの中心位置Cに近い位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値diから順次、検出信頼性値siの有無を判定するので、遠近競合誤差の発生を抑えつつ検出ばらつきによる誤差の発生を抑制して、焦点調節精度を向上できる。
−第3の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第3の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1および第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1または第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、まず第2の実施の形態と同様にして、各焦点検出エリアの検出デフォーカス値の検出信頼性値が閾値を超えるか否かを判定する。そして、いずれの検出信頼性値も閾値を超えない場合、すなわち全ての検出デフォーカス値の信頼性が低い場合には、第1の実施の形態と同様の処理を行って採用デフォーカス値を決定する。
図面を参照して、本発明による第3の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1および第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1または第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、まず第2の実施の形態と同様にして、各焦点検出エリアの検出デフォーカス値の検出信頼性値が閾値を超えるか否かを判定する。そして、いずれの検出信頼性値も閾値を超えない場合、すなわち全ての検出デフォーカス値の信頼性が低い場合には、第1の実施の形態と同様の処理を行って採用デフォーカス値を決定する。
制御装置6は、第2の実施の形態と同様にして、次の各処理を行う。すなわち、顔検出部61は、測光装置8から入力した画像信号に含まれる色情報を用いて、顔領域Freと中心位置Cを検出し、顔領域に含まれる焦点検出エリアArを検出する。顔検出部61は、検出した焦点検出エリアArのそれぞれと中心位置Cとの距離を算出する。そして、算出部62は、顔領域Freに含まれるN個(Nは整数:図5においてはN=14)の焦点検出エリアArのそれぞれについて、検出デフォーカス値と検出信頼性値とを算出する。選択部62は、算出された検出デフォーカス値のうち、中心位置Cからの距離が近い位置に配置された焦点検出エリアArから順次の検出デフォーカス値di(1≦i≦N)と、検出デフォーカス値diに対応する検出信頼性値とsi(1≦i≦N)を設定する。
算出部62は、i=1から順次、検出信頼性値siと閾値sthとの大小を比較し、選択部63は、閾値sthよりも大きな検出信頼性値siに対応する検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として決定する。i=1〜Nにおいて、閾値sthよりも大きな検出信頼性値siが存在しない場合、すなわち全ての検出デフォーカス値diの信頼性が低い場合には、制御装置6は、第1の実施の形態と同様にして、第1処理を開始する。上述したように、選択部63は、N個の検出デフォーカス値diのうち、中心位置Cに最も近い、たとえば3個の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d1、d2、d3を抽出し、算出部62は、検出デフォーカス値d1、d2、d3の平均値daを算出する。
算出部62は、各検出デフォーカス値d1、d2、d3と平均値daとの間の差分の絶対値h1、h2、h3のうちの最大値hxを算出する。最大値hxを算出すると、算出部62は、最大値hxが所定の閾値hth以上か否かを判定する。最大値hxが閾値hth未満の場合には、選択部63は、平均値daを採用デフォーカス値として決定する。最大値hxが閾値hth以上の場合には、選択部63は3つの検出デフォーカス値d1、d2、d3のうちの2つの検出デフォーカス値をdx1、dx2として設定し、制御装置6は第2処理を開始する。
以後、制御装置6は上述した関係式(4)が満たされるまで、すなわち採用デフォーカス値が得られるまで同様の処理を繰り返す。ただし、第(N−2)処理まで行った場合であっても、関係式(4)が満たされない場合には、選択部63は、第(N−2)処理で用いた検出デフォーカス値dx1、dx2の平均値であるave(dx1,dx2)を採用デフォーカス値として決定する。
図8に示すフローチャートを参照しながら、第3の実施の形態による電子カメラ1の動作を説明する。図8の処理は制御装置6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、ユーザによって、図示しないレリーズボタンが半押し操作、すなわち撮影準備を指示する操作が行われると制御装置6により起動され、実行される。
ステップS301(顔領域、中心位置検出)からステップS308(検出信頼性値siに対応する検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として決定)までの各処理は、図7の、ステップS201(顔領域、中心位置検出)からステップS208(検出信頼性値siに対応する検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として決定)までの各処理と同様である。ステップS309(カウンタnを1に設定)からステップS318(採用デフォーカス値に基づいて撮影レンズ駆動)までの各処理は、図6のステップS104(カウンタnを1に設定)からステップS113(採用デフォーカス値に基づいて撮影レンズ駆動)までの各処理と同様である。
以上で説明した第3の実施の形態による電子カメラ1よれば、以下の作用効果が得られる。
第2の実施の形態と同様にして、算出部62は、複数の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値diの信頼性を示す検出信頼性値siをそれぞれ算出して、検出信頼性値siが閾値sthを超えるか否かを判定する。焦点調節部64は、閾値sthを超える検出信頼性値siに対応する焦点検出エリアArのうち、顔検出部61により検出された顔領域Freの中心位置Cに最も近い位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として用いて焦点調節を行う。全ての検出信頼性値siが閾値sth以下と判定された場合には、選択部63は、第1の実施の形態と同様にして、顔領域Freの中心位置Cから近い順に3個の焦点検出エリアArを選択する。算出部62は、選択部63により選択された3個の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d1〜d3の平均値daを算出し、検出デフォーカス値d1〜d3のそれぞれと平均値daとの差分を算出する。そして、焦点調節部64は、算出部62により算出された差分が閾値hth未満の場合に、平均値daを採用デフォーカス値として用いて焦点調節を行うようにした。したがって、第1の実施の形態と第2の実施の形態とにより得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
第2の実施の形態と同様にして、算出部62は、複数の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値diの信頼性を示す検出信頼性値siをそれぞれ算出して、検出信頼性値siが閾値sthを超えるか否かを判定する。焦点調節部64は、閾値sthを超える検出信頼性値siに対応する焦点検出エリアArのうち、顔検出部61により検出された顔領域Freの中心位置Cに最も近い位置に配置された焦点検出エリアArの検出デフォーカス値diを採用デフォーカス値として用いて焦点調節を行う。全ての検出信頼性値siが閾値sth以下と判定された場合には、選択部63は、第1の実施の形態と同様にして、顔領域Freの中心位置Cから近い順に3個の焦点検出エリアArを選択する。算出部62は、選択部63により選択された3個の焦点検出エリアArの検出デフォーカス値d1〜d3の平均値daを算出し、検出デフォーカス値d1〜d3のそれぞれと平均値daとの差分を算出する。そして、焦点調節部64は、算出部62により算出された差分が閾値hth未満の場合に、平均値daを採用デフォーカス値として用いて焦点調節を行うようにした。したがって、第1の実施の形態と第2の実施の形態とにより得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
以上で説明した第1〜第3の実施の形態による電子カメラ1を、以下のように変形できる。
(1)焦点検出エリアArが顔領域Freの境界、すなわち顔の輪郭と重なっているものについても用いることができる。すなわち、図5において、顔領域Freの境界にまたがる焦点検出エリアAr36、Ar39のデフォーカス量を検出デフォーカス値として用いてもよい。
(1)焦点検出エリアArが顔領域Freの境界、すなわち顔の輪郭と重なっているものについても用いることができる。すなわち、図5において、顔領域Freの境界にまたがる焦点検出エリアAr36、Ar39のデフォーカス量を検出デフォーカス値として用いてもよい。
(2)焦点検出装置4を備えるものに代えて、撮像素子10には撮像用画素が二次元状に配置されるとともに、焦点検出エリアArに対応した位置に焦点検出用センサを構成する焦点検出用画素が組み込まれているものであってもよい。この場合、顔検出部61は、撮像素子10の撮像用画素から出力された画像信号を用いて顔領域Freおよび中心位置Cを検出すればよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。説明に用いた実施の形態および変形例は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
6 制御装置、 61 顔検出部、
62 算出部、 63 選択部、
64 焦点調節部、 8 測光装置
62 算出部、 63 選択部、
64 焦点調節部、 8 測光装置
Claims (5)
- 撮影光学系を介して被写体の像を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子から出力された前記画像信号に基づいて、撮影画面内の人物の顔に対応する顔領域を検出し、前記顔領域の中心を検出する顔検出手段と、
前記撮影画面に設けられた複数の焦点検出エリアのうち、前記顔領域に含まれる位置に配置された焦点検出エリアのデフォーカス量を算出する算出手段と、
前記顔検出手段により検出された前記顔領域の中心に基づいて、前記複数の焦点検出エリアのうち少なくとも1つの焦点検出エリアを選択する選択手段と、
前記選択手段により前記選択された前記焦点検出エリアの前記デフォーカス量に基づいて、前記撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節手段とを備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記選択手段は、前記顔領域の中心から近い順に所定数の焦点検出エリアを選択し、
前記算出手段は、前記選択手段により選択された前記所定数の焦点検出エリアの前記デフォーカス量の平均値を算出し、前記所定数の焦点検出エリアの前記デフォーカス量のそれぞれと前記平均値との差分を算出し、
前記焦点調節手段は、前記算出手段により算出された前記差分が所定の閾値未満の場合に、前記平均値を用いて前記焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記選択手段は、前記差分が所定の閾値以上の場合には、前記顔領域の中心から近い順に新たな焦点検出エリアを選択し、
前記算出手段は、前記選択手段により選択された前記新たな焦点検出エリアの前記デフォーカス量の平均値を新たに算出し、前記新たな焦点検出エリアの前記デフォーカス量のそれぞれと前記新たな平均値との差分を新たに算出し、
前記焦点調節手段は、前記算出手段により算出された前記新たな差分が所定の閾値未満の場合に、前記新たな平均値を用いて前記焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記算出手段は、前記複数の焦点検出エリアの前記デフォーカス量について信頼性を示す検出信頼性値をそれぞれ算出して、前記検出信頼性値が所定値を超えるか否かを判定し、
前記焦点調節手段は、前記所定値を超える前記検出信頼性値に対応する前記焦点検出エリアのうち、前記顔検出手段により検出された前記顔領域の中心に最も近い位置に配置された前記焦点検出エリアの前記デフォーカス量を用いて前記焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
前記選択手段は、前記算出手段により算出された全ての前記検出信頼性値が前記所定値以下と判定された場合には、前記顔領域の中心から近い順に所定数の焦点検出エリアを選択し、
前記算出手段は、前記選択手段により選択された前記所定数の焦点検出エリアのデフォーカス量の平均値を算出し、前記所定数の焦点検出エリアのデフォーカス量のそれぞれと前記平均値との差分を算出し、
前記焦点調節手段は、前記算出手段により算出された前記差分が所定の閾値未満の場合に、前記平均値を用いて前記焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。
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JP2013242406A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Canon Inc | 撮像装置およびその制御方法 |
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