JP2012077667A - 蒸気タービン用ロータシャフトとそれを用いた蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント - Google Patents
蒸気タービン用ロータシャフトとそれを用いた蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012077667A JP2012077667A JP2010222577A JP2010222577A JP2012077667A JP 2012077667 A JP2012077667 A JP 2012077667A JP 2010222577 A JP2010222577 A JP 2010222577A JP 2010222577 A JP2010222577 A JP 2010222577A JP 2012077667 A JP2012077667 A JP 2012077667A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- turbine
- rotor shaft
- blade
- steam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
【解決手段】質量で、C0.06〜0.13%,Si0.15%以下,Mn0.1〜1.0%,Ni0.005〜0.1%,Cr8.5〜10.0%,Mo0.05〜0.50%,W1.0〜3.0%,V0.05〜0.30%,Nb0.02〜0.10%,Co0.5〜2.5%,N0.005〜0.035%,B0.001〜0.030%及びAl0.0005〜0.006%を含み、(5×Ni+Mo)が0.3〜0.9%,(100×C+Cr)が15.5〜20.5%,残部がFe及び不可避的不純物からなるマルテンサイト鋼により構成されるロータシャフトとそれを用いた高圧タービン110、中圧タービン120並びに蒸気タービン発電プラント100とする。
【選択図】図1
Description
Cr当量=−40C(%)−30N(%)−2Mn(%)−4Ni(%)+Cr(%)+6Si(%)+4Mo(%)+1.5W(%)+11V(%)+5Nb(%)+2.5Ta(%)−2Co(%) ・・・式1
また、本発明に係る蒸気タービン用ロータシャフトはインゴットを真空溶解、真空C脱酸、ESR溶解によって鋳造し、鍛造を行った後、900〜1150℃で加熱し、中心孔で50〜600℃/h冷却による焼入れ、次いで500〜620℃で1次焼戻し及びそれより高い温度の600〜750℃での2次焼戻しが施される。
本発明に係る蒸気タービン発電プラントにおいて、高圧タービン及び中圧タービン又は高中圧一体型タービンは、初段動翼への蒸気入口温度が593〜660℃(593〜605℃、610〜620℃、620〜630℃、630〜640℃)の範囲が好ましく、又圧力が24.5MPa(250kgf/cm2)以上(好ましくは24.1〜31.0MPa(246〜316kgf/cm2))又は16.7〜19.6MPa(170〜200kgf/cm2)であって、前記ロータシャフト又はロータシャフトと動翼及び静翼の少なくとも初段とが、各蒸気温度に対応した温度での105時間クリープ破断強度が98N/mm2以上(好ましくは160N/mm2以上)である前記したCr8.5〜10.0%(好ましくは、8.8〜10.0%、より好ましくは9.0〜9.8%)を含有する全焼戻しマルテンサイト組織を有する高強度マルテンサイト鋼が好ましい。更に、前記動翼の初段又は2段、又は3段までがNi基合金によって構成されることが好ましい。前記低圧タービンは初段動翼への蒸気入口温度が350〜400℃の範囲が好ましい。
さらに、C0.20〜0.40%及びMo1.5〜3.5%又はC0.14〜0.19%及びMo2.0〜3.5%を含む組み合わせがより好ましい。
低圧ロータシャフトは、その中心部の室温の0.02%耐力が784N/mm2(80kgf/mm2)以上、0.2%耐力が858N/mm2(87.5kgf/mm2)以上又は引張強さが902N/mm2(92kgf/mm2)以上及びFATTが−5℃以下又は20℃Vノッチ衝撃値が98J/cm2以上であるベイナイト鋼が好ましい。本発明に係る低圧ロータシャフトには中心孔を有するものに対しては最終段動翼としてフォーク型のもの、中心孔を設けないものに対しては逆クリスマスツリー型のものを設けるのが好ましい。
本実施形態に係る蒸気タービン発電プラントに備わる蒸気タービンの蒸気タービン用ロータシャフト(以下、単にロータシャフトと称する)のロータシャフト用材料は、高周波溶解炉を用いて50kg鋼塊を溶解して熱間鍛造した。さらに、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温度で行った。また、この鍛鋼を焼鈍熱処理後、1050℃に加熱し、ロータシャフトを模擬した焼入れ処理を行なった(なお、実際のロータシャフトにおいては水噴霧冷却が行われる)後、680〜740℃で焼戻しを行い、クリープ破断試験片を作製した。表1に鋼塊の化学成分(質量%)を示す。No.1〜No.3は本発明材、No.4及びNo.5は比較材である。
表3は第1の実施形態に係る、蒸気温度625℃、1050MW蒸気タービンの主な仕様である。第1の実施形態に係る蒸気タービン発電プラントは、クロスコンパウンド型4流排気、低圧タービンにおける最終段動翼の翼部の長さが1092mm(43インチ)であり、タービン構成AはHP(高圧タービン(高圧部))−IP(中圧タービン(中圧部))及びLP(低圧タービン(低圧部))2台で3000rpm、タービン構成BはHP−LP及びIP−LPで各々同じく3000rpmの回転速度を有し、HP、IPの高温に晒されるロータシャフト(高圧ロータシャフト、及び中圧ロータシャフト)には、前記した製造方法で得られた結果を基に表4に示す高強度10Cr鋼が用いられる。
高圧部(HP)の蒸気温度は625℃、24.5MPa(250kgf/cm2)の圧力であり、中圧部(IP)の蒸気温度は625℃に再熱器によって加熱され、4.4〜6.4MPa(45〜65kgf/cm2)の圧力で運転される。低圧部(LP)の蒸気温度は400℃で入り、100℃以下、96.3kPa(722mmHg)の真空で復水器に送られる。
図1に示すように、第1の実施形態における蒸気タービン発電プラント100は、表3のタービン構成Aに示されるクロスコンパウンド型であり、蒸気発生器としての石炭専焼ボイラ101、高圧タービン110、中圧タービン120、タンデムに結合された2台の低圧タービン130、復水器102、復水ポンプ103、低圧給水加熱器系統104、脱気器105、図示しない昇圧ポンプ、給水ポンプ106、高圧給水加熱器系統107等を含んで構成される。
そして、中圧タービン120には、発電機用ロータシャフト10aを介して、第1発電機G1が結合され、低圧タービン130には、発電機用ロータシャフト10bを介して、第2発電機G2が結合されている。
なお、給水ポンプ106の駆動には中圧タービン120からの抽気蒸気で作動する図示しない給水ポンプ駆動用タービンが用いられている。
図2に示すように、高圧タービン110は、外部ケーシングとしての高圧外部車室19と、内部ケーシングとしての高圧内部車室18内に、8段の高圧動翼16を植設した高圧ロータシャフト23(ロータシャフト)が収納されている。
本実施形態において、8段の高圧動翼16は、高圧ロータシャフト23において、蒸気入口としての主蒸気入口28の位置に対して片側に植設され、最も主蒸気入口28側に植設される高圧動翼16が初段動翼161(高圧動翼16の初段)になる。
また、高圧動翼16は鞍型ダブティル型式、ダブルテノンであり、初段動翼161の翼部の長さが約35mmである。
さらに、高圧動翼16に対応して各々静翼14が設けられ、初段動翼161に対応する静翼14を初段静翼141と称する。
なお、高圧動翼16の段数は、例えば高圧タービン110の出力に応じて適宜変更すればよく、高圧タービン110の出力によっては、9〜12段が好適である。
また、例えば、高圧動翼16が、主蒸気入口28の位置を中心として側面視で左右対称に、各8段(又は9段以上)植設されている構成であってもよい。
主蒸気入口28から高圧タービン110内に取り込まれた高温高圧の蒸気は、高圧ロータシャフト23に沿って、初段動翼161に向かう流れと、初段動翼161から離れる方向に向かう流れに分流するが、初段動翼161から離れる方向に流れる蒸気は、戻り流路16aによって初段動翼161の方向に戻される。この構成によって初段動翼161は複流になる。
図2に示すように、中圧タービン120は、高圧タービン110から排出されて、石炭専焼ボイラ101の再熱器101a(図1参照)で再度625℃に加熱された蒸気(再熱蒸気)で与えられる動力によって高圧タービン110と共に第1発電機G1(図1参照)を駆動するもので、3000rpmの回転速度で回転される。中圧タービン120は、外部ケーシングとしての中圧外部車室22と、内部ケーシングとしての中圧内部第1車室20及び中圧内部第2車室21を有し、中圧ロータシャフト24(ロータシャフト)に植設される中圧動翼17と対応して静翼15が備わっている。
また、中圧ロータシャフト24の中央部の最も暖機蒸気入口40の側に植設される中圧動翼17を、それぞれ初段動翼171(中圧動翼17の初段)とする。この構造によって、中圧動翼17は複流となる。
そして、中圧動翼17の初段動翼171に対応する静翼15を初段静翼151とする。
初段動翼171の翼部の長さは約100mm、最終段の翼部の長さは約230mmである。初段動翼171、中圧動翼17の2段(初段動翼171の次段)のダブテイルは逆クリスマスツリー型である。そして、中圧タービン120の両端で中圧ロータシャフト24を支持する第3軸受3と第4軸受4の間のロータシャフト長さの約5800mmは、中圧動翼17の最終段前の静翼15に対応する部分の中圧ロータシャフト24の直径(約630mm)の約9.2倍である。
なお、中圧動翼17の段数は、例えば中圧タービン120の出力に応じて適宜変更すればよい。
また、中圧動翼17の翼部の長さは、初段動翼171から最終段に向かって各段で長くなっており、中圧タービン120の出力に応じて、初段動翼171から最終段までの長さが60〜300mmに設定され、各段の中圧動翼17の翼部の長さは、2段から最終段に向かって、前段に対して隣り合う長さで1.1〜1.2の割合で長くなっている。
第1の実施形態に係る蒸気タービン発電プラント100(図1参照)は、表3のタービン構成Aに示すように、2台の低圧タービン130がタンデムに結合され、その2台の低圧タービン130は同じ構造である。
図3に示すように、低圧タービン130の低圧動翼41は、ノズルボックス45の位置を中心として、低圧ロータシャフト44(ロータシャフト)の長手方向に沿って側面視で左右対称に各8段植設されている。また、低圧動翼41に対応して静翼42が設けられる。ノズルボックス45は複流型である。
これらの鋼は、熱間鍛造後840℃×3時間加熱後、100℃/hで冷却する焼入れ、575℃×32時間加熱する焼戻しが施され、全焼戻しベイナイト組織を有する。低圧ロータシャフト44は、0.02%耐力784N/mm2(80kgf/mm2)以上、0.2%耐力858N/mm2(87.5kgf/mm2)以上、引張強さ981N/mm2(100kgf/mm2)以上、Vノッチ衝撃値98J/cm2以上、FATTは−20℃以下と高強度及び高靭性を有し、最終段として翼部の長さ1092〜1270mm(43〜50インチ)の低圧動翼41の植設ができるものであった。
低圧ロータシャフト44は低圧タービン130の両端で低圧軸受43によって支持され、低圧軸受43の中心間距離は7500mmで、静翼42に対応する低圧ロータシャフト44の直径は約1280mm、低圧動翼41の植込み部での直径は2275mmである。
図2に示す高圧タービン110においては、エレクトロスラグ鋼塊の下部側を高圧動翼16の初段動翼161側にし、上部側を最終段側にするようにした。
また、高圧ロータシャフト23及び中圧ロータシャフト24のいずれも中心孔を有しているが、不純物を低下させることにより中心孔を無くすことができる。そして、(5×Ni+Mo)=0.33、(100×C+Cr)=17.2であり、第1の実施形態の高圧ロータシャフト23及び中圧ロータシャフト24の中心部の650℃の103時間、104時間および105時間のクリープ破断強度は表1のNo.1〜3と同等であった。特に、長時間側で高い強度を示すものであった。
表7は蒸気温度600℃、定格出力700MW蒸気タービン発電プラントの主な仕様である。第2の実施形態は、タンデムコンパウンドダブルフロー型、低圧タービンにおける最終段の翼部の長さ1168mm(46インチ)であり、HP(高圧部)・IP(中圧部)一体型及びLP(低圧部)1台(C)又は2台(D)で3000rpmの回転速度を有し、高圧部及び低圧部は、前記した表4に示す主な材料によって構成される。
高圧部(HP)の蒸気温度は600℃、24.5MPa(250kgf/cm2)の圧力であり、中圧部(IP)の蒸気温度は600℃に再熱器によって加熱され、4.4〜6.4MPa(45〜65kgf/cm2)の圧力で運転される。低圧部(LP)の蒸気温度は400℃で入り、100℃以下、96.3kPa(722mmHg)の真空で復水器に送られる。
図4に示すように、第2の実施形態に係る蒸気タービン発電プラント100aは、表7のタービン構成Dに示されるタンデムコンパウンドダブルフロー型であり、高中圧一体型タービン140及び、2台の低圧タービン130aをタンデムに備えて構成され、軸受間距離が約22700mmである。
低圧タービン130aには、発電機用ロータシャフト10cを介して発電機Gが結合されている。
そして、低圧タービン130aの最終段の動翼の翼部の長さ(1168mm)に対して軸受間距離(22700mm)は19.4倍になる。
また、蒸気タービン発電プラント100aの定格出力700MWの1MW当たりの軸受間距離の合計距離が32.4mmである。
その他の構成は、図1に示す蒸気タービン発電プラント100と同等である。
このように、1台の低圧タービンを含んで構成される蒸気タービン発電プラントは、軸受間距離を約14700mmとして、低圧タービンの最終段動翼の翼部の長さ(1168mm)に対して12.6倍とし、定格出力1MW当たりの軸受間距離の合計距離を21.0mmとする構成が好適である。
この高中圧一体型タービン140の排気蒸気は、低圧タービン130aに流入して動力を発生させた後、復水器102で凝縮する。この凝縮液(給水)は、低圧給水加熱器系統104を経由して脱気器105へ復水ポンプ103で送られる。この脱気器105で脱気された給水は図示しない昇圧ポンプ、給水ポンプ106にて高圧給水加熱器系統107へ送られ昇温された後、石炭専焼ボイラ101へ戻る。
また、蒸気を加熱したボイラ燃焼ガスは、節炭器101bを出た後、図示しない空気加熱器に入り空気を加熱する。
なお、給水ポンプ106の駆動には、高中圧一体型タービン140の中圧側タービン部140b(図5参照)からの抽気蒸気で作動する図示しない給水ポンプ駆動用タービンが用いられている。
図5に示すように、蒸気タービン発電プラント100a(図4参照)に備わる高中圧一体型タービン140は、高圧側タービン部140aと中圧側タービン部140bがタンデムに結合された構造である。
高圧側タービン部140aは、内部ケーシングとしての高圧内部車室18と、その外側の外部ケーシングとしての高圧外部車室19内に高圧動翼16を植設した高中圧ロータシャフト33(ロータシャフト)が備わっている。
高温高圧の蒸気は、石炭専焼ボイラ101(図4参照)によって得られ、フランジ、エルボ25を経由して主蒸気管25aから蒸気入口である主蒸気入口28を通り、ノズルボックス38を経由して高圧動翼16の初段動翼161に導かれる。蒸気は高中圧ロータシャフト33の中央部から流入し、高圧側軸受53の側に向かって流れる構造を有する。高圧動翼16は図中左側の高圧側タービン部140aの側に8段設けられ、これらの高圧動翼16に対応して各々静翼14が設けられる。
高圧動翼16は、鞍型又はゲタ型、ダブテイル型式、ダブルテノンで、高圧動翼16の初段動翼161は、翼部の長さが約40mmである。
高中圧ロータシャフト33には、第1の実施形態に係る高圧タービン110の高圧ロータシャフト23(図2参照)と同等のものを用いた。又、高中圧ロータシャフト33は中心孔を有しているが、特に、P0.010%以下、S0.005%以下、As0.005%以下、Sn0.005%以下、Sb0.003%以下とする高純化によりその中心孔をなくすことができる。更に、高中圧ロータシャフト33を高中圧一体型タービン140の両端で支持する高圧側軸受53(図5参照)及び中圧側軸受54(図5参照)へのCr−Mo低合金鋼の肉盛溶接層も同様に形成した。又、低圧タービン130a(図4参照)と発電機G(図4参照)を結合する発電機用ロータシャフト10c(図4参照)には、第1の実施形態と同様に高強度のものが用いられる。
中圧側タービン部140bは、内部ケーシングとしての中圧内部第1車室20、中圧内部第2車室21と、その外側の外部ケーシングとしての中圧外部車室22内に、中圧動翼17を植設した高中圧ロータシャフト33が支持される。
そして、高中圧ロータシャフト33に植設される中圧動翼17に対応して静翼15が設けられる。
中圧動翼17は、高圧側タービン部140aの側が初段動翼171となって、高圧側タービン部140aから遠ざかる方向に最終段まで6段設けられる。
中圧動翼17の初段動翼171の翼部の長さは約130mmで、最終段の翼部の長さは約260mmである。そして、ダブテイルは逆クリスマスツリー型である。
図6は、第2の実施形態に係る蒸気タービン発電プラントに備わる低圧タービンの構造を示す断面図である。
図4に示すように、第2の実施形態に係る蒸気タービン発電プラント100aにおいては、2台の低圧タービン130aがタンデムに結合され、さらに、高中圧一体型タービン140にタンデムに結合される。
低圧動翼41は、低圧ロータシャフト44の中央部側(ノズルボックス45の側)が初段動翼411であり、最終段の動翼41は翼部の長さが1168mm(46インチ)である。
そして、動翼41には、第1の実施形態に係る低圧タービン130(図2参照)と同様にTi基合金又は高強度12%Cr鋼が用いられる。
低圧ロータシャフト44は第1の実施形態に係る低圧タービン130(図2参照)と同様にスーパークリーン材の全焼戻しベイナイト組織を有する鍛鋼が用いられる。最終段とその前段以外の低圧動翼41及び静翼42にはいずれもMoを0.1%含有する12%Cr鋼が用いられる。
また、低圧ロータシャフト44、低圧動翼41、静翼42等を内包する図示しない内外部ケーシング材には、C0.25%の前記した組成の鋳鋼が用いられる。第2の実施形態における軸受43の中心間距離は8000mmで、静翼42に対応する低圧ロータシャフト44の直径は約800mm、動翼41の植込み部における低圧ロータシャフト44の直径は各段同じである。静翼42に対応する低圧ロータシャフト44の直径に対する軸受中心間の距離は10倍である。
2段、3段は初段動翼411の1.15〜1.40倍、4段、5段が2段、3段の2.2〜2.6倍、最終段が4段、5段の2.8〜3.2倍となっている。
なお、動翼植込み付根部分の幅は末広がりの延長線と低圧ロータシャフト44の直径とを結ぶ点で示す。
15 静翼
16 高圧動翼(動翼)
17 中圧動翼(動翼)
18 高圧内部車室(内部ケーシング)
20 中圧内部第1車室(内部ケーシング)
21 中圧内部第2車室(内部ケーシング)
23 高圧ロータシャフト(蒸気タービン用ロータシャフト)
24 中圧ロータシャフト(蒸気タービン用ロータシャフト)
28 主蒸気入口(蒸気入口)
40 暖機蒸気入口(蒸気入口)
100,100a 蒸気タービン発電プラント
101 石炭専焼ボイラ
101a 再熱器
110 高圧タービン
120 中圧タービン
130 低圧タービン
140 高中圧一体型タービン
140a 高圧側タービン部
140b 中圧側タービン部
161,171 初段動翼(動翼の初段)
G 発電機
G1 第1発電機
G2 第2発電機
Claims (11)
- 質量で、C0.06〜0.13%,Si0.15%以下,Mn0.1〜1.0%,Ni0.005〜0.1%,Cr8.5〜10.0%,Mo0.05〜0.50%,W1.0〜3.0%,V0.05〜0.30%,Nb0.02〜0.10%,Co0.5〜2.5%,N0.005〜0.035%,B0.001〜0.030%及びAl0.0005〜0.006%を含み、(5×Ni+Mo)が0.3〜0.9%,(100×C+Cr)が15.5〜20.5%,残部がFe及び不可避的不純物からなるマルテンサイト鋼により構成されることを特徴とする蒸気タービン用ロータシャフト。
- 質量で、C0.06〜0.13%,Si0.15%以下,Mn0.1〜1.0%,Ni0.005〜0.1%,Cr8.5〜10.0%,Mo0.05〜0.50%,W1.0〜3.0%,V0.05〜0.30%,Nb0.02〜0.10%,Co0.5〜2.5%,N0.005〜0.035%,B0.001〜0.030%及びAl0.0005〜0.006%を含み、(5×Ni+Mo)が0.3〜0.9%,(100×C+Cr)が15.5〜20.5%,残部がFe及び不可避的不純物からなるマルテンサイト鋼により構成され、650℃、105時間クリープ破断強度が98N/mm2以上であることを特徴とする蒸気タービン用ロータシャフト。
- ロータシャフトと、
前記ロータシャフトに植設された動翼と、
前記動翼への蒸気の流入を案内する静翼及び当該静翼を保持する内部ケーシングと、を備え、
前記動翼は少なくとも片側に5段以上を有し、初段が複流である高圧タービンにおいて、
前記ロータシャフトが、請求項1又は請求項2に記載の蒸気タービン用ロータシャフトであることを特徴とする高圧タービン。 - ロータシャフトと、
前記ロータシャフトに植設された動翼と、
前記動翼への蒸気の流入を案内する静翼及び当該静翼を保持する内部ケーシングと、を備え、
前記動翼は左右対称に各6段以上を有し、前記ロータシャフトの中央部に初段が植設された複流構造である中圧タービンにおいて、
前記ロータシャフトが、請求項1又は請求項2に記載の蒸気タービン用ロータシャフトであることを特徴とする中圧タービン。 - ロータシャフトと、
前記ロータシャフトに植設された動翼と、
前記動翼への蒸気の流入を案内する静翼及び当該静翼を保持する内部ケーシングと、を備え、
前記動翼は6段以上を有するとともに蒸気発生器で発生した高温高圧の蒸気が前記ロータシャフトの中央部から流入する高圧側タービン部と、前記動翼は5段以上を有するとともに前記高圧側タービン部から排気されて再熱器で加熱された蒸気が前記ロータシャフトの中央部から流入する中圧側タービン部が、タンデムに結合された高中圧一体型タービンにおいて、
前記ロータシャフトが、請求項1又は請求項2に記載の蒸気タービン用ロータシャフトであることを特徴とする高中圧一体型タービン。 - ロータシャフトと、
前記ロータシャフトに植設された動翼と、
前記動翼への蒸気の流入を案内する静翼及び当該静翼を保持する内部ケーシングと、を備え、
前記動翼は少なくとも片側に5段以上を有し、初段が複流である高圧タービンにおいて、
前記ロータシャフトが、質量で、C0.06〜0.13%,Si0.15%以下,Mn0.1〜1.0%,Ni0.005〜0.1%,Cr8.5〜10.0%,Mo0.05〜0.50%,W1.0〜3.0%,V0.05〜0.30%,Nb0.02〜0.10%,Co0.5〜2.5%,N0.005〜0.035%,B0.001〜0.030%及びAl0.0005〜0.006%を含み、(5×Ni+Mo)が0.3〜0.9%,(100×C+Cr)が15.5〜20.5%,残部がFe及び不可避的不純物からなるマルテンサイト鋼により構成されることを特徴とする高圧タービン。 - ロータシャフトと、
前記ロータシャフトに植設された動翼と、
前記動翼への蒸気の流入を案内する静翼及び当該静翼を保持する内部ケーシングと、を備え、
前記動翼は左右対称に各6段以上を有し、前記ロータシャフトの中央部に初段が植設された複流構造である中圧タービンにおいて、
前記ロータシャフトが、質量で、C0.06〜0.13%,Si0.15%以下,Mn0.1〜1.0%,Ni0.005〜0.1%,Cr8.5〜10.0%,Mo0.05〜0.50%,W1.0〜3.0%,V0.05〜0.30%,Nb0.02〜0.10%,Co0.5〜2.5%,N0.005〜0.035%,B0.001〜0.030%及びAl0.0005〜0.006%を含み、(5×Ni+Mo)が0.3〜0.9%,(100×C+Cr)が15.5〜20.5%,残部がFe及び不可避的不純物からなるマルテンサイト鋼により構成されることを特徴とする中圧タービン。 - ロータシャフトと、
前記ロータシャフトに植設された動翼と、
前記動翼への蒸気の流入を案内する静翼及び当該静翼を保持する内部ケーシングと、を備え、
前記動翼は6段以上を有するとともに蒸気発生器で発生した高温高圧の蒸気が前記ロータシャフトの中央部から流入する高圧側タービン部と、前記動翼は5段以上を有するとともに前記高圧側タービン部から排気されて再熱器で加熱された蒸気が前記ロータシャフトの中央部から流入する中圧側タービン部が、タンデムに結合された高中圧一体型タービンにおいて、
前記ロータシャフトが、質量で、C0.06〜0.13%,Si0.15%以下,Mn0.1〜1.0%,Ni0.005〜0.1%,Cr8.5〜10.0%,Mo0.05〜0.50%,W1.0〜3.0%,V0.05〜0.30%,Nb0.02〜0.10%,Co0.5〜2.5%,N0.005〜0.035%,B0.001〜0.030%及びAl0.0005〜0.006%を含み、(5×Ni+Mo)が0.3〜0.9%,(100×C+Cr)が15.5〜20.5%,残部がFe及び不可避的不純物からなるマルテンサイト鋼により構成されることを特徴とする高中圧一体型タービン。 - 高圧タービンと低圧タービンと第1発電機とがタンデムに結合され、更に、中圧タービンと低圧タービンと第2発電機とがタンデムに結合された蒸気タービン発電プラントにおいて、
前記高圧タービンが請求項3又は請求項6に記載の高圧タービンであり、前記中圧タービンが請求項4又は請求項7に記載の中圧タービンであることを特徴とする蒸気タービン発電プラント。 - 高圧タービンと中圧タービンと第1発電機とがタンデムに結合され、更に、タンデムに結合される2台の低圧タービンと第2発電機とがタンデムに結合された蒸気タービン発電プラントにおいて、
前記高圧タービンが請求項3又は請求項6に記載の高圧タービンであり、前記中圧タービンが請求項4又は請求項7に記載の中圧タービンであることを特徴とする蒸気タービン発電プラント。 - 高中圧一体型タービンと低圧タービンと発電機とがタンデムに結合された蒸気タービン発電プラントにおいて、
前記高中圧一体型タービンが請求項5又は請求項8に記載の高中圧一体型タービンであることを特徴とする蒸気タービン発電プラント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010222577A JP5389763B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 蒸気タービン用ロータシャフトとそれを用いた蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010222577A JP5389763B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 蒸気タービン用ロータシャフトとそれを用いた蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012077667A true JP2012077667A (ja) | 2012-04-19 |
JP5389763B2 JP5389763B2 (ja) | 2014-01-15 |
Family
ID=46238201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010222577A Expired - Fee Related JP5389763B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 蒸気タービン用ロータシャフトとそれを用いた蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5389763B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102926825A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-02-13 | 江苏金通灵流体机械科技股份有限公司 | 快启动汽轮机组及其运行工艺 |
JP2016176120A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 新日鐵住金株式会社 | 高温クリープ特性に優れた高Crフェライト系耐熱鋼 |
US10590508B2 (en) | 2014-10-10 | 2020-03-17 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Method for manufacturing shaft body |
CN113661267A (zh) * | 2019-04-02 | 2021-11-16 | 西门子股份公司 | 用于涡轮机壳体或阀壳体的紧固件 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63297541A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-05 | Hitachi Ltd | 耐熱鋼 |
JPH07118811A (ja) * | 1993-10-21 | 1995-05-09 | Hitachi Ltd | 蒸気タービンロータ |
JPH08260037A (ja) * | 1995-03-23 | 1996-10-08 | Nippon Steel Corp | 耐硫化物応力割れ性、靭性および熱間加工性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼の製造法 |
JPH1193603A (ja) * | 1997-07-24 | 1999-04-06 | Hitachi Ltd | 蒸気タービン発電プラント及び蒸気タービン |
JP2010065322A (ja) * | 2009-12-04 | 2010-03-25 | Babcock Hitachi Kk | フェライト系耐熱鋼 |
JP2010138465A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Japan Steel Works Ltd:The | クリープ強度に優れる耐熱鋼およびその製造方法 |
-
2010
- 2010-09-30 JP JP2010222577A patent/JP5389763B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63297541A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-05 | Hitachi Ltd | 耐熱鋼 |
JPH07118811A (ja) * | 1993-10-21 | 1995-05-09 | Hitachi Ltd | 蒸気タービンロータ |
JPH08260037A (ja) * | 1995-03-23 | 1996-10-08 | Nippon Steel Corp | 耐硫化物応力割れ性、靭性および熱間加工性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼の製造法 |
JPH1193603A (ja) * | 1997-07-24 | 1999-04-06 | Hitachi Ltd | 蒸気タービン発電プラント及び蒸気タービン |
JP2010138465A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Japan Steel Works Ltd:The | クリープ強度に優れる耐熱鋼およびその製造方法 |
JP2010065322A (ja) * | 2009-12-04 | 2010-03-25 | Babcock Hitachi Kk | フェライト系耐熱鋼 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102926825A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-02-13 | 江苏金通灵流体机械科技股份有限公司 | 快启动汽轮机组及其运行工艺 |
US10590508B2 (en) | 2014-10-10 | 2020-03-17 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Method for manufacturing shaft body |
JP2016176120A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 新日鐵住金株式会社 | 高温クリープ特性に優れた高Crフェライト系耐熱鋼 |
CN113661267A (zh) * | 2019-04-02 | 2021-11-16 | 西门子股份公司 | 用于涡轮机壳体或阀壳体的紧固件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5389763B2 (ja) | 2014-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3793667B2 (ja) | 低圧蒸気タービン最終段動翼の製造方法 | |
JP4542491B2 (ja) | 高強度耐熱鋳鋼とその製造方法及びそれを用いた用途 | |
JP4542490B2 (ja) | 高強度マルテンサイト耐熱鋼とその製造方法及びその用途 | |
US6129514A (en) | Steam turbine power-generation plant and steam turbine | |
KR100414474B1 (ko) | 고강도내열주강,증기터빈케이싱,증기터빈발전플랜트및증기터빈 | |
JP3315800B2 (ja) | 蒸気タービン発電プラント及び蒸気タービン | |
JP2012219682A (ja) | 蒸気タービン用ロータシャフトと、それを用いた蒸気タービン | |
JP3956602B2 (ja) | 蒸気タービン用ロータシャフトの製造法 | |
US6358004B1 (en) | Steam turbine power-generation plant and steam turbine | |
JP5389763B2 (ja) | 蒸気タービン用ロータシャフトとそれを用いた蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント | |
JP5610445B2 (ja) | タービン翼、それを用いたタービンロータ及び蒸気タービン | |
JP3716684B2 (ja) | 高強度マルテンサイト鋼 | |
JP3362369B2 (ja) | 蒸気タービン発電プラント及び蒸気タービン | |
JP3661456B2 (ja) | 低圧蒸気タービンの最終段動翼 | |
JPH09287402A (ja) | 蒸気タービン用ロータシャフト及び蒸気タービン発電プラントとその蒸気タービン | |
JPH10317105A (ja) | 高強度鋼,蒸気タービン長翼及び蒸気タービン | |
JP3800630B2 (ja) | 蒸気タービン発電プラント及び低圧蒸気タービンの最終段動翼とその製造法 | |
JP3666315B2 (ja) | 蒸気タービン発電プラントにおける低圧蒸気タービン翼の製造方法 | |
JP3632272B2 (ja) | 蒸気タービン用ロータシャフトとその製造法及び蒸気タービン発電プラントとその蒸気タービン | |
US6305078B1 (en) | Method of making a turbine blade | |
JP3362371B2 (ja) | 蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント | |
JPH1193603A (ja) | 蒸気タービン発電プラント及び蒸気タービン | |
JP2004150443A (ja) | 蒸気タービン翼とそれを用いた蒸気タービン及び蒸気タービン発電プラント |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130924 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5389763 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |