しかしながら、サムネイル画像自体もデータ量が多く、サムネイル画像のデータを送信すると、ネットワークを占有してしまい、効率よくまたは高速にて通信できないことがある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、ネットワークのデータ通信量を減少させる画像処理装置等を提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、上記課題を解決するために、ネットワーク接続した演算装置と通信を行う画像処理装置であって、フル画像データを取得する画像取得部と、前記フル画像データに対応したサムネイル画像データを生成するサムネイル生成部と、前記フル画像データを前記サムネイル画像データに関連付けるインデックス情報を生成するインデックス情報生成部と、前記インデックス情報にて関連付けられたフル画像データとサムネイル画像データとを格納する記憶手段と、前記インデックス情報を前記演算装置に送信する通信部と、前記通信部が、前記演算装置に前記インデックス情報を送信した後、前記演算装置から前記インデックス情報を含む書式を受信すると、前記受信した書式に含まれるインデックス情報に対応する前記サムネイル画像データを前記記憶手段から抽出し、前記受信した書式を用いて当該抽出したサムネイル画像データの画像を表示手段に表示する、表示制御部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によると、画像処理装置は、フル画像データを取得すると、フル画像データに対応したサムネイル画像データを生成し、フル画像データをサムネイル画像データに関連付けるインデックス情報を生成し、インデックス情報にて関連付けられたフル画像データとサムネイル画像データとを格納する。そして、インデックス情報をネットワーク接続した演算装置に送信する。そして、演算装置からインデックス情報を含む書式を受信すると、受信した書式に含まれるインデックス情報に対応するサムネイル画像データを抽出し、受信した書式を用いて抽出したサムネイル画像データの画像を表示手段に表示する。
このように、画像処理装置と演算装置とは、インデックス情報を送受信することで、サムネイル画像を扱うことができる。サムネイル画像は、画像処理装置で記憶され、抽出されて表示される。
一方で、演算装置にてインデックス情報を用いたページ編集等を行うことができる。このように、外部の演算装置(外部アプリケーション)から、画像処理装置に記憶されたサムネイル画像を、取り扱うことができる。演算装置でサムネイル画像の表示の書式を生成することにより、演算装置の動作に合わせてサムネイル画像の表示形態を変更できる。例えば、演算装置にて、ページ編集(コピー・削除など)を行う操作をすると、ページ編集結果された状態でのサムネイル画像を、画像処理装置にて表示可能となる。
上記構成では、サムネイル画像の生成および表示を画像処理装置で行い、インデックス情報を演算装置との通信に用いるため、サムネイル画像データが画像処理装置と演算装置との間で送受信されることが無い。よって、サムネイル画像データの通信によるトラフィックが増大することがない。そため、上記構成によると、ネットワークのデータ通信量(トラフィック)を減少させることが可能となる。
ここで、本発明に係る画像処理装置では、前記画像取得部は、画像読取装置を備え、当該画像読取装置にて原稿を読み取って前記フル画像データを取得してもよい。
また、本発明に係る画像処理装置では、前記通信部は、前記演算装置からの承認データを受領後に、前記フル画像データを前記演算装置に送信してもよい。この構成によると、承認データを受領してからフル画像データを演算装置に送信することで、不要なフル画像データを送信することがなくなり、通信量の削減に貢献することができる。
さらに、本発明に係る画像処理装置では、前記通信部は、前記演算装置からの承認データを受領後に、一度のみ前記フル画像データを前記演算装置に送信してもよい。この構成によると、より通信量の削減に貢献することができる。
また、本発明に係る画像処理装置では、前記通信部は、前記インデックス情報を、前記フル画像データおよび前記サムネイル画像データを伴わず、送信してもよい。
また、本発明に係る画像処理装置は、前記フル画像データが取得されたことを示す情報、前記サムネイル画像データが生成されたことを示す情報、及び、前記インデックス情報が生成されたことを示す情報の少なくとも1つの情報を含むイベント情報を生成するイベント生成部を備え、前記通信部は、前記インデックス情報と共に、前記イベント情報を、前記演算装置に送信してもよい。
上記構成によると、画像処理装置から演算装置にイベント情報を送信することで、演算装置に、イベントが発生したこと(フル画像データが取得されたこと、サムネイル画像データが生成されたこと、及び、インデックス情報が生成されたこと、の少なくとも1つ)を通知することができる。
また、前記サムネイル画像が前記表示手段に表示されている間に、当該表示されたサムネイル画像に関連付けられたフル画像データに対する修正を受け付ける受付部を備えていてもよい。
上記構成によると、表示されているサムネイル画像に関連付けられたフル画像データに対する修正を受け付ける。よって、ユーザはサムネイル画像を見ながら画像データに対して修正を行うことができ、利便性がよい。
なお、本発明に係る画像処理装置は、パイプライン型で処理されるオペレーション、または一括して処理されるオペレーションに従って動作してもよい。
本発明に係る演算装置は、上記課題を解決するために、本発明に係る上記いずれかの画像処理装置を遠隔操作する演算装置であって、前記インデックス情報を受信する演算装置通信部と、前記受信したインデックス情報を基に、前記画像処理装置が前記サムネイル画像を表示するのに使用する書式を生成する書式生成部と、を備え、前記演算装置通信部は、前記生成した書式を前記画像処理装置に送信することを特徴としている。
上記構成によると、演算装置にて、インデックス情報を基に、ネットワーク通信した画像処理装置がサムネイル画像を表示するのに使用する書式を生成することができる。このように、外部の演算装置(外部アプリケーション)から、画像処理装置に記憶されたサムネイル画像を、取り扱うことができる。画像処理装置から演算装置に送信されるのは、(サムネイル画像データ(または、フル画像データまたは)に関連付けられたインデックス情報であるため、ネットワークのデータ通信量を減少させることが可能となる。
前記演算装置通信部は、前記画像処理装置からフル画像を受信し、前記受信したフル画像を保存する演算装置記憶手段を備えていてもよい。この構成によると、演算装置にてフル画像データを保存しておくことができる。
本発明に係る通信システムは、上記課題を解決するために、本発明に係る上記いずれかの画像処理装置と、本発明に係る上記いずれかの演算装置とが、ネットワーク通信していることを特徴としている。このシステムによると、ネットワークのデータ通信量を減少させることが可能となる。
本発明に係る送信方法は、上記課題を解決するために、画像処理装置からネットワーク接続した演算装置へ画像に関する情報を送信する送信方法であって、フル画像データを取得する工程と、前記フル画像データに対応したサムネイル画像データを生成する工程と、前記フル画像データを前記サムネイル画像データに関連付けるインデックス情報を生成する工程と、前記インデックス情報にて関連付けられたフル画像データとサムネイル画像データとを記憶手段に格納する工程と、前記インデックス情報を前記演算装置に送信する工程と、前記演算装置に前記インデックス情報を送信した後、前記演算装置から前記インデックス情報を含む書式を受信すると、前記受信した書式に含まれるインデックス情報に対応する前記サムネイル画像データを前記記憶手段から抽出し、前記受信した書式を用いて当該抽出したサムネイル画像データの画像を表示手段に表示する工程と、を含むことを特徴としている。
上記方法によると、上記画像処理装置と同様の効果を奏し、ネットワークのデータ通信量を減少させることが可能となる。
本発明に係る操作方法は、上記課題を解決するために、本発明に係る上記画像処理装置を遠隔操作する操作方法であって、前記インデックス情報を受信する工程と、前記受信したインデックス情報を基に、前記画像処理装置が前記サムネイル画像を表示するのに使用する書式を生成する工程と、前記生成した書式を前記画像処理装置に送信する工程とを含むことを特徴としている。
上記方法によると、上記演算装置と同様の効果を奏し、ネットワークのデータ通信量を減少させることが可能となる。
なお、本発明に係る画像処理装置または演算装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各部として動作させることにより上記画像処理装置または演算装置をコンピュータにて実現させるプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
演算装置(外部装置)に画像に関する情報を供給するために形成された本発明に係る画像処理装置について開示する。画像処理装置は、制御部、およびメモリに格納された命令を有している。画像処理装置はフル画像を取得し、フル画像に基づくサムネイル画像を生成する。画像処理装置は、さらにインデックス値を使用して、フル画像をサムネイル画像に関連させて、画像処理装置上にフル画像およびサムネイル画像を格納する。
画像処理装置は、さらに、スキャナを有していてもよい。スキャン(走査)によってフル画像を取得してもよい。画像処理装置はさらに、承認を受けた後(承認データを受信後)にだけフル画像を送信してもよい。画像処理装置は、さらに、承認を受けた後(承認データを受信後)に一度だけフル画像を送信してもよい。画像処理装置は、さらに、インデックス情報(インデックス値)を送信してもよい。インデックス情報は、フル画像なしで、およびサムネイル画像なしで、送信されてもよい。
画像処理装置は、さらに、インデックス情報に基づいたイベント(イベント情報)を生成し、イベントを送信し、インデックス情報を含む書式(フォーム)を受け取ってもよい。画像処理装置は、さらに、インデックス情報を使用して、サムネイル画像を検索し、サムネイル画像を表示してもよい。
画像処理装置は、さらに、サムネイル画像が表示されている間に、フル画像を補正してもよい。画像処理装置は、パイプライン形式での処理のオペレーションあるいは一括(バッチ)処理のオペレーションによって、作動してもよい。
画像処理装置オペレーションを遠隔操作するために形成された本発明に係る演算装置について開示する。演算装置は、制御部、およびメモリに格納された指示を含んでいる。演算装置は、インデックス情報を含むイベントを受信し、インデックス情報に基づいて書式を生成し、書式を送信する。演算装置は、さらに、フル画像を受信する。演算装置は、さらに、フル画像を格納してもよい。書式は、1以上のサムネイル画像を表示する画像処理装置によって使用されてもよい。
演算装置(外部装置)に画像に関する情報を供給する本発明に係る方法について開示する。この方法は、フル画像を取得し、画像処理装置にてフル画像に基づいたサムネイル画像を生成する工程を含んでいる。この方法は、さらに、インデックス情報を使用し、フル画像をサムネイル画像に関連させる工程、および、画像処理装置上にフル画像およびサムネイル画像を格納する工程を含んでいる。
画像処理装置オペレーションを遠隔操作する本発明に係る方法についても開示する。この方法は、演算装置にて、インデックス情報を含むイベントの受信し、インデックス情報に基づいた書式を生成する工程を含んでいる。この方法は、さらに、書式を送信し、フル画像を受信する工程を含んでいる。
演算装置(外部装置)に画像に関する情報を供給する恒久の実態のある本発明に係るコンピュータ読取可能な媒体について開示する。このコンピュータ読取可能な媒体は、フル画像を得て、フル画像に基づいたサムネイル画像を生成するための実行可能な命令を含んでいる。このコンピュータ読取可能な媒体は、さらに、インデックス情報を使用してフル画像をサムネイル画像に関連させ、かつ、フル画像およびサムネイル画像を格納するための実行可能な命令を含んでいる。
画像処理装置オペレーションを遠隔操作する恒久の実態のある本発明に係るコンピュータ読取可能な媒体についても開示する。このコンピュータ読取可能な媒体は、インデックス情報値を含むイベントを受信し、かつ、インデックス情報に基づいた書式を生成するための実行可能な命令を含んでいる。このコンピュータ読取可能な媒体は、さらに、書式を送信しフル画像を受信するための実行可能な命令を含んでいる。
ここに示されるシステムと方法とは、画像処理装置およびワークフロー管理処理に対する遠隔のアプリケーション・インターフェースの分野に関連している。ここに示されるシステムと方法とは、ウェブ・サービス、エクステンシブル・マークアップ・ラングエッジ(XML)、および画像処理およびデータベースの管理のような技術を使用してもよい。このシステムと方法とは、遠隔のアプリケーションが、大量のネットワーク帯域幅を消費せずに効率的にサムネイル画像を表示し、かつ、遠隔のアプリケーションによって要求された全面的な処理の量を減らすことを可能にするために、使用されてもよい。
電子画像および(または)原稿は、多くのアプリケーションの中で使用されてもよい。画像処理装置(例えば、スキャナ、多機能周辺装置(MFP))の有用な特性の1つは、画像送信特性であってもよい。画像送信特性は、電子画像および(または)原稿を作成するための、およびそれらの使用法に帰着するビジネス・ワークフローを作成するための技術を可能にするものであってもよい。電子画像および(または)原稿を使用する有用な特性の1つは、これらが表示されている間に、ユーザが画像処理装置のフロントパネルにて、これら画像および(または)原稿を再調査かつ(または)修正できるようにすることである。取得された(例えば、スキャンされた)画像を表示する1つの方法として、取得された画像のサムネイルを表示してもよい。
取得した画像のサムネイルの表示は、画像回転、画像補正および調整、および画像付注のような一連の特徴を備えた画像処理装置の有用性を拡張してもよい。これらのオペレーションは、画像が画像処理装置のフロントパネルに表示されているときに(例えば、書類がスキャンされている)、リアルタイムで実行されてもよい。
ここに示されたシステムと方法とは、遠隔のアプリケーション(例えば、ネットワークを介して画像処理装置に接続される演算装置上のアプリケーション)が、ワークフロー・アプリケーションの一部として、格納されたサムネイルに効率的にアクセスできるようにしてもよい。これは、例えば、ユーザが画像処理装置のところにいる間に発生してもよい。さらに、サムネイルの表示中に、サムネイルによって表わされるように、画像は、回転され、調整され、あるいは注釈をつけられてもよい。ここに示されたシステムと方法の有益な特性の1つは、取得した画像および(または)サムネイルが画像処理装置にて生成されるということである。例えば、画像処理装置は、取得した画像に基づくサムネイルを生成(例えば、提供)する。サムネイルは、画像処理装置上のメモリに格納されてもよい。
サムネイルの表示は、遠隔のアプリケーションから受信した1以上のインデックス情報により引き起こされてもよく、画像処理装置に、そのフロントパネルにサムネイルを表示させる。ここに示されたシステムと方法とによれば、オペレーションのために典型的に使用されたネットワーク通信量は、軽減され、よって、効率を改善できる。補正、調節、変更および(または)1つ以上の再調査が、画像処理装置で行なわれてもよい。一旦、補正、調節、変更および(または)1以上の再調査、あるいは、承認が終了すると、取得された画像は、演算装置に(例えば、ファイル転送プロトコル(FTP)や電子メールなどの使用によって)、ネットワークを介して送信されてもよい。遠隔のアプリケーションは画像処理に関係しなくてもよく、動作を調整してもよい。
画像が取得あるいは獲得された直後に、サムネイル画像データに、アクセスできるようになってもよい。さらに、サムネイルは、<img/>HTMLタグ中の1つの属性としてハイパーテキスト・マークアップ・ラングエッジ(HTML)で参照されてもよい。さらに、画像処理装置は、外部の演算装置(例えば、アプリケーション・サーバ)からのメッセージを受け取り返答し、画像処理装置による遠隔のアプリケーションを利用可能にするジョブ制御情報を用いて、サムネイルへのアクセスを許可してもよい。
本発明の画像処理装置は、以上のように、フル画像データを取得する画像取得部と、前記フル画像データに対応したサムネイル画像データを生成するサムネイル生成部と、前記フル画像データを前記サムネイル画像データに関連付けるインデックス情報を生成するインデックス情報生成部と、前記インデックス情報にて関連付けられたフル画像データとサムネイル画像データとを格納する記憶手段と、前記インデックス情報を前記演算装置に送信する通信部と、前記通信部が、前記演算装置に前記インデックス情報を送信した後、前記演算装置から前記インデックス情報を含む書式を受信すると、前記受信した書式に含まれるインデックス情報に対応する前記サムネイル画像データを前記記憶手段から抽出し、前記受信した書式を用いて当該抽出したサムネイル画像データの画像を表示手段に表示する、表示制御部と、を備える。
上記構成によると、画像処理装置と演算装置とは、インデックス情報を送受信することで、サムネイル画像を扱うことができる。サムネイル画像は、画像処理装置で抽出されて表示される。一方で、演算装置にてインデックス情報を用いたページ編集等を行うことができる。
サムネイル画像の生成および表示を画像処理装置で行い、インデックス情報を演算装置との通信に用いるため、サムネイル画像データが画像処理装置と演算装置との間で送受信されることが無い。よって、サムネイル画像データの通信によるトラフィックが増大することがない。そため、上記構成によると、ネットワークのデータ通信量(トラフィック)を減少させることが可能となる。
本発明の様々な実施形態について図面を参照して以下に開示する。なお、類似の参照番号は、機能的に同じ構成要素を示すものとする。一般的に記述され図示されたシステム及び方法は、様々な異なる実施の形態に適用することができる。従って、以下において、図示されるいくつかの実施の形態についての詳述は、本発明の範囲を制限するようには意図されておらず、単なる例示である。
図1は、演算装置(外部装置)に画像に関する情報を供給するための、本発明に係る通信システムの実施の一形態を示すブロック図である。本実施の形態の通信システム100は、画像処理装置102および演算装置132を有している。画像処理装置102及び演算装置132は、ネットワーク130を介して互いに接続されており、互いに通信を行う。画像処理装置102は、フロントパネル104、画像取得部114、画像処理部(サムネイル生成部、インデックス情報生成部)116、画像処理装置ネットワーキング部118、及び画像処理装置メモリ120を備えている。
フロントパネル104は、画像処理装置102に取り付けられていてもよいし、画像処理装置102と一体形成されていてもよい。フロントパネル104は、ディスプレイ106を有している。1個以上のパネル・コマンド・ボタン112がフロントパネル104に含まれていてもよい。ディスプレイ106は、1以上のサムネイル画像および(または)1以上のディスプレイ・コマンド・ボタン110を表示する。ディスプレイ106は、適切なディスプレイ技術を用いて構成されていればよく、例えば液晶、有機発光ダイオード、あるいは陰極線管を用いたディスプレイであってもよい。ディスプレイはタッチパネルとして設けられていてもよい。ディスプレイ・コマンド・ボタン110は、ユーザからの入力を受け付けるものである。
画像取得部114は、画像取得のために使用されるものであれば、ハードウェア・モジュールであってもよいし、ソフトウェア・モジュールであってもよい。例えば、画像取得部114は、スキャナ、デジタルカメラあるいは画像取得のために使用される他のモジュールを含んでいてもよい。画像処理装置ネットワーキング部118は、ネットワーク130での通信用にデータをフォーマットするものであれば、ハードウェア・モジュールであっても、ソフトウェア・モジュールであってもよい。
画像処理装置メモリ120は、データを格納するために使用される1以上の装置を含んでいてもよい。例えば、画像処理装置メモリ120は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、他のタイプのメモリ、あるいは異なるタイプのメモリのコンビネーションであってもよい。画像処理装置メモリ120は、磁気ディスク、集積回路または半導体チップ、電子データを格納する他のタイプの電子装置、あるいは、これらのコンビネーション、として構成されていてもよい。画像処理装置メモリ120はサムネイル画像データ122(例えば、1以上のサムネイル画像ファイル)、1以上のインデックス情報124及びフル画像データ126(例えば、1以上のフル画像ファイル)を格納している。
演算装置132は、アプリケーション部134および演算装置メモリ142を備えている。アプリケーション部134は、通信部140を備えている。通信部140は、ネットワーク130を介した送信用にデータをフォーマットする。アプリケーション部134は、1以上の書式(形式、フォーム)136を、それぞれが1以上のインデックス情報138を有するように、生成する。演算装置メモリ142は、1以上のタイプの電子データ記憶装置として構成されていてもよい。演算装置メモリ142は、フル画像データ144(例えば、1以上のフル画像ファイル)を格納してもよい。フル画像データ126、144とは、例えば、希望の解像度で、及び(または)フルサイズで、得られる画像データを引き合いにするものである。サムネイル画像データ122とは、フル画像データ126のコンテンツを反映するが、比較的より小さなサイズ及び(または)おそらくより低い解像度の、画像データを引き合いにするものである。
画像取得部114は、電子画像を得るために使用される。ある構成では、画像取得部114は、原稿をスキャンするために使用されるスキャナを含んでいてもよい。画像取得部114によって得られた画像は、フル画像データ126として画像処理装置メモリ120に格納される。画像処理部116は、フル画像データ126に基づくサムネイル画像データ122を生成する。そして、このサムネイル画像データ122は画像処理装置メモリ120に格納される。画像処理装置102は、サムネイル画像データ122をフル画像データ126にリンクさせる、フル画像データ126に対応したインデックス情報124を生成する。インデックス情報124は画像処理装置ネットワーキング部118を使用して、演算装置132へ送られる。演算装置132上のアプリケーション部134は、書式(フォーム)136を形成するためにインデックス情報138を使用する。書式136は、ネットワーク130を介して画像処理装置102へ送信される。画像処理装置102は、画像処理装置メモリ120からサムネイル画像データ122を抽出するために、受信したインデックス情報138を含む書式136のインデックス情報138を、使用する。抽出されたサムネイル画像データ122は、書式136を用いてディスプレイ106上にサムネイル画像108を表示するために使用される。なお、ディスプレイ106での表示は図示しない表示制御部が行う。
画像処理装置102は、ディスプレイ106上にサムネイル画像108を表示している間に、コマンド・ボタン110,112からフル画像データ126を修正し、かつ(または)、サムネイル画像108によって表わされるフル画像データ126を承認する命令を示すコマンドを受け取ることがある。一旦フル画像データ126が承認または修正されると、画像処理装置102はネットワーク130を使用して、演算装置132にフル画像データ126を送信してもよい。演算装置132は、フル画像データ144を受け取り演算装置メモリ142に格納してもよい。他の演算装置(例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、スマートフォン等)が、ネットワーク130に接続していてもよい。演算装置132は、ネットワーク130に接続した他の演算装置(図示せず)が、フル画像データ144へアクセスできるようにしてもよい。例えば、ネットワーク130に接続した他の演算装置は、演算装置メモリ142に格納されたフル画像データ144を閲覧して、かつ(または)ダウンロードしてもよい。
図2は、演算装置に画像に関する情報を供給する処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像処理装置102は、1以上の画像を取得するかを判断する(S202)。例えば、画像処理装置102は、原稿あるいは画像をスキャンする要求を受信してもよい。更に、画像処理装置102は、スキャンするページが1以上あるかどうか判断するためにセンサーを使用してもよい。画像処理装置102が1以上の画像を取得すると判断すると(S202にてYES)、画像処理装置102は、フル画像データ126を、例えば、原稿のページのスキャンによって、得る(S204)。そして、画像処理装置102は、フル画像データ126に基づいたサムネイル画像データ122を生成する(S206)。例えば、画像処理装置102は、サムネイル画像データ122を生成する(S206)ために、フル画像データ126を圧縮し、かつ(または)、フル画像データ126を縮小(スケールダウン)してもよい。画像処理装置102は、さらに、フル画像データ126に対するインデックス情報124を生成する(S208)。インデックス情報124は、セッション識別子か識別番号(ID)、及び(または)、ジョブIDに基づいて生成されてもよい。インデックス情報124は、フル画像データ126およびその対応するサムネイル画像データ122が格納される1以上のアドレスを示す。その後、画像処理装置102は、インデックス情報124を使用して、フル画像データ126を、サムネイル画像データ122に関連させる(S210)。そして、画像処理装置102は、画像処理装置102上に、フル画像データ126およびサムネイル画像データ122を格納する(S212)。
次に画像処理装置102は、イベント(イベント情報)を生成する(S214)。イベントは、画像が、取得された(S204)こと、または画像処理装置102上に格納されたこと(S212)、を、演算装置132に通知する役目をするデータである。イベントは、生成されたインデックス情報124を使用して、生成されてもよい。一旦、イベントが生成されると(S214)、画像処理装置102は、イベントを送信する(S216)。例えば、画像処理装置102は、演算装置132へイベントを送信する。その後、画像処理装置102は、1以上の画像を取得するかを判断する工程(S202)に戻る。画像処理装置102が、1以上の画像を取得しないと判断した場合(S202にてNO)、処理を終了する(S128)。
図3は、画像処理装置のオペレーションを遠隔操作する処理の流れの一例を示す図である。演算装置132は、インデックス情報124を含むイベントを受信する(S302)。インデックス情報124は、フル画像データ126および(または)サムネイル画像データ122が、画像処理装置102上(例えば、画像処理装置メモリ120中)の、どの場所(例えば、アドレス)に、格納されているかを示すものである。演算装置132は、1以上のインデックス情報138に基づいて書式136を生成する(S304)。例えば、演算装置132は、1以上のインデックス情報138を含む、HTML形式の書式136を生成してもよい。演算装置132は、書式136を送信する(S306)。例えば、書式136はネットワーク130を使用して、画像処理装置102へ送られる。その後、演算装置132は、1以上のフル画像126を受け取る(S308)。例えば、画像処理装置102へ送られた書式136は、1以上のフル画像126および(または)、1以上のサムネイル画像データ122が画像処理装置102上のどこに格納されるか示す。画像処理装置102は、書式136を使用して、サムネイル画像108を検索し、かつ、フロントパネル104上に表示する。サムネイル画像108は、フル画像126の、再調査および(または)変更のために使用されてもよい。一旦再調査および(または)変更が完了すると、画像処理装置102は、演算装置132へ、サムネイル画像108に対応する1以上のフル画像126を送信する。そして、演算装置132は、1以上のフル画像を受け取り、それらを格納する(S308)。
以上のように、画像処理装置102と演算装置132とは、インデックス情報を送受信することで、サムネイル画像を扱うことができる。サムネイル画像は、画像処理装置で格納(記憶)され、抽出されて表示される。一方で、演算装置132にてインデックス情報を用いたページ編集等を行うことができる。このように、外部の演算装置(外部アプリケーション)132から、画像処理装置102に記憶されたサムネイル画像を、取り扱うことができる。演算装置132でサムネイル画像の表示の書式を生成することにより、演算装置132の動作に合わせてサムネイル画像の表示形態を変更できる。例えば、演算装置132にて、ページ編集(コピー、削除、ページ入れ替え等)を行う操作をすると、ページ編集結果された状態でのサムネイル画像を、画像処理装置102のディスプレイ106上にて表示可能となる。
このように、サムネイル画像の生成および表示を画像処理装置102で行い、インデックス情報を演算装置132との通信に用いるため、サムネイル画像データが画像処理装置102と演算装置132との間で送受信されることが無い。よって、サムネイル画像データの通信によるトラフィックが増大することがない。そため、本実施の形態の通信システム100では、ネットワークのデータ通信量(トラフィック)を減少させることが可能となる。
図4は、演算装置(外部装置)に画像に関する情報を供給するための、本発明に係る通信システムの別の実施の一形態を示すブロック図である。本実施の形態の通信システム400は、画像処理装置402及び演算装置432を有している。画像処理装置402および演算装置432は、ネットワーク430を介して互いに接続されており、互いに通信を行う。
本実施の形態の通信システム400は、図1を用いて説明した実施の形態と類似しており、画像処理装置402はフロントパネル404を含んでいる。図4では示していないが、フロントパネル404は、ディスプレイ106および1以上のパネル・コマンド・ボタン112を含んでいてもよい。更に、ディスプレイ106は、1以上のサムネイル画像108を表示し、1以上のディスプレイ・コマンド・ボタン110にインターフェースを提供してもよい。
画像処理装置402は、さらに画像取得部414、画像処理ソフトウェア416、画像処理装置ネットワーキング部418、サムネイル・サービス部462、イベント通知サービス部466および画像処理装置メモリ420を備えている。画像取得部414は、スキャナ446および原稿送り装置448を備えていてもよい。原稿送り装置448は、スキャナ446を通して原稿(例えば、書類)を送るために使用される。スキャナ446は、書類(ページ)または原稿をスキャンし、その結果、書類または原稿のフル画像データ426を取得する。言いかえれば、スキャナ446は、1以上のスキャンした原稿に基づいたフル画像データ426を生成する。フル画像データ426は画像処理装置メモリ420に格納される。
画像処理ソフトウェア416は、サムネイル生成部(またはサムネイル生成機能)450、画像補正部(または画像補正機能)452および(または)、画像強調部(または画像強調機能)454を含んでいてもよい。例えば、原稿がスキャナ446によってスキャンされ、その結果、フル画像データ426が取得されると、画像プロ処理ソフトウェア416は、フル画像データ426に基づいたサムネイル画像データ422を生成する。上記したように、サムネイル生成部(またはサムネイル生成機能)450は、フル画像データ426のサイズ(寸法)及び(または)解像度を縮小して、より小さなサムネイル画像(サムネイル画像データ422として格納された)を生成する。画像修正部452および画像強調部454についてのさらなる詳細は、後述する。
画像処理装置ネットワーキング部418は、ネットワーク430を介して送信するデータの処理、あるいはネットワーク430を介して受信したデータの処理のために使用される。サーバ部456は、ネットワーク430を使用して受信したリクエストを処理する。例えば、演算装置432は、画像処理装置402へリクエストを送信する。画像処理装置402のサーバ部456は、リクエストを処理する。クライアント部458は、ネットワーク430を介して送信するためにデータをフォーマットする。例えば、画像処理装置402は、クライアント部458を通して演算装置432へ、イベントが行われた各スキャン書類(スキャンページ)を送信してもよい。ブラウザ部460は、ネットワーク430を介して受信したデータまたはメッセージを翻訳(インタープリート)するために使用される。例えば、演算装置432は、サムネイルを表示するために、演算装置432によって提供されるUniform Resource Locator(URL)(例えば、アドレス)をブラウズする画像処理装置402に問い合わせをする表示画面(SHOWSCREEN)コマンドを出してもよい。ブラウザ部460は、表示画面コマンド中で提供したURLにアクセスするのに使用されてもよい。同時に、演算装置432は、イベントが発生したスキャンページから抽出されたサムネイル・リンクを備えたHTML形式の書式を構築する。ブラウザ部460が、このHTML形式のページに対してハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)リクエストを生成すると、演算装置432は、ブラウザのHTTPリクエストに答えて、そのHTML形式のページを提供し、画像処理装置402のパネルに表示させる。
サムネイル・サービス部462は、インデックス情報生成部(あるいはインデックス情報生成機能)を含んでいてもよい。例えば、フル画像データ426がスキャナ446によって取得される場合、サムネイル・サービス部462は、フル画像データ426に対応するインデックス情報424を生成する。インテックス情報424は、サムネイル生成部450によって生成されたサムネイル画像データ422を、画像取得部414によって取得されたフル画像データ426に関連付ける情報である。
イベント通知サービス部466は、イベント生成部(あるいはイベント生成機能)468を含んでいてもよい。イベント生成部(あるいはイベント生成機能)468は、イベント472を生成するために使用される。例えば、フル画像データ426が取得されて、対応するサムネイル画像データ422が生成され、インデックス情報424がフル画像データ426をサムネイル画像データ422に関連させると(インデックス情報424が生成されると)、イベント生成部(あるいはイベント生成機能)468は、これらのオペレーションのうちの1以上が生じたことを示すイベント472を生成してもよい。イベント472は、1以上のインデックス情報474を含んでいてもよい。イベント472は、ネットワーク430を介して、演算装置432へ送信される。なお、図4において、画像処理装置402中、演算装置432中、送受信中で、インデックス情報、フル画像データ、イベント、書式には異なる符合を付しているが、名称が同じであれば、同じ情報、同じデータを示しているものとする。図6も同様である。
画像処理装置メモリ420は、記憶装置470を備えている。1つの構成では、記憶装置470はハードディスク・ドライブ(HDD)であってもよい。記憶装置470は、サムネイル画像データ422、フル画像データ426、および、フル画像データ426および(または)サムネイル画像データ422に対応する、1以上のインテックス情報424を格納している。
演算装置432は、アプリケーション434、演算装置メモリ442、オペレーティング・システム(OS)482、および(または)他のソフトウェア484を備えていてもよい。OS482は、演算装置432のオペレーションの環境を供給するソフトウェアである。OSの例は、マイクロソフト・ウインドウズ、Linux、Unix(登録商標)、アップルOSX等が挙げられるがこれらに限定されない。他のソフトウェア484は、演算装置432を適切に稼動させる、他のプログラム、アプリケーション、プロセスおよび(または)コードであってもよい。
アプリケーション434は、通信部440を備えていてもよい。通信部440は、ネットワーク430を介して通信するために、データをフォーマットする。アプリケーション434はさらに書式436を生成する。書式436は1以上のインデックス情報438を含んでいてもよい。例えば、演算装置432は1以上のイベント472を受信する。受信した1以上のイベント472には、各々1以上のインデックス情報474が含まれていてもよい。アプリケーション434は、書式436を生成するために、1以上のイベント472と共に受信した1以上のインデックス情報474を使用してもよい。例えば、書式436は、HTML形式の書式436であり、画像処理装置402から受信した1以上のインデックス情報474を含んでいてもよい。
演算装置432は画像処理装置402に、1以上のインデックス情報478を含む書式474を、送信してもよい。画像処理装置402は、その1以上のインデックス情報478と共に書式476を受領してもよい。画像処理装置402は、1以上のインデックス情報478を抽出するために、書式476を解析してもよい。画像処理装置402は、サムネイル画像データ422(例えば、1以上のサムネイル画像108を表わす)を検索し表示するために、1以上のインデックス情報478を使用してもよい。
フロントパネル404は、1以上のサムネイル画像108を表示し、対応するフル画像データ426を補正、および(または)強調、するためのコマンドを受信してもよい。すなわち、画像補正部452は、1以上のフル画像データ426に修正を施す。例えば、画像補正部452は、フル画像データ426のコントラストの調整する。画像強調部454は、フル画像データ426を強調するための機能を提供する。例えば、画像強調部454は、画像回転、クロッピング、ズーム、付注、様式化されたフィルタ処理(例えば黒および白、セピア等)、あるいは、他の強調処理、のような機能を有していてもよい。画像処理装置402は、フロントパネル404を介して、画像に対してなされた再調査、承認あるいは補正の確認を受信してもよい。その後、画像処理装置402は、演算装置432にフル画像データ480(例えば、1以上のフル画像)を送信してもよい。演算装置432は演算装置メモリ442に受信したフル画像データ444を格納してもよい。このように、フル画像データ480の転送は、対応するフル画像データ426が準備できる(例えば、他になされる補正あるいは強調がなくなる)まで、延期されてもよい。従って、ネットワーク430の通信は、フル画像データ480が取得された(例えば、スキャンされた)直後にフル画像データ480を転送するのを回避することで、緩和される。
図5は、演算装置に画像に関する情報を供給する処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。画像処理装置402は、1以上の画像を取得するかを判断する(S502)。例えば、画像処理装置402は、原稿をスキャンする要求を受信してもよい。更に、画像処理装置402は、スキャンするページが1以上あるかどうか判断するためにセンサーを使用してもよい。画像処理装置402がさらに1以上の画像を取得すると判断すると(S502にてYES)、画像処理装置102は、フル画像データ426を、得る(S504)。例えば、画像処理装置402は、原稿のページをスキャンしてもよく、その結果、フル画像データ426を得る(S504)。そして、画像処理装置402は、フル画像データ426に基づいたサムネイル画像データ422を生成する(S506)。例えば、画像処理装置402は、サムネイル画像データ422を生成する(S506)ために、フル画像データ426を圧縮し、かつ(または)、フル画像データ426を縮小(スケールダウン)してもよい。画像処理装置402は、さらに、フル画像データ426に対するインデックス情報424を生成する(S508)。インデックス情報424は、フル画像データ426および(または)その対応するサムネイル画像データ422が格納される1以上のアドレスを示す。その後、画像処理装置402は、インデックス情報424を使用して、フル画像データ426を、サムネイル画像データ422に関連させる(S510)。そして、画像処理装置402は、画像処理装置402上に、フル画像データ426およびサムネイル画像データ422を格納する(S512)。
次に画像処理装置402は、イベント472を生成する(S514)。イベント472は、画像が、取得された(S504)こと、または画像処理装置102上に格納されたこと(S512)、を、演算装置432に通知する役目をするデータである。イベント472は、生成されたインデックス情報424を使用して、生成されてもよい。一旦、イベントが生成されると(S514)、画像処理装置402は、演算装置432へイベントを送信する(S516)。その後、画像処理装置402は、1以上の画像を取得するかを判断する工程(S502)に戻る。イベント472は、演算装置432によって受信される(526)。
画像処理装置402は、さらに書式476を受信する(S518)。演算装置432は、上記のような書式を生成する(528)。書式476は、1以上のインデックス情報478を含んでいる。画像処理装置402は、書式476に含まれるインデックス情報478に基づいて、検索して、サムネイル画像108を表示する(S520)。例えば、書式476に含まれたインデックス情報478は、サムネイル画像データ422が画像処理装置メモリ420のどこにあるかを示すデータである。従って、画像処理装置402は、画像処理装置402のブラウザ部460によって、画像処理装置402のフロントパネル404にサムネイル画像108を表示するサムネイル画像データ422を検索するために、インデックス情報478を使用する。
画像処理装置402は、もしあれば、1以上のサムネイル画像108に対する補正指示に基づき、1以上のフル画像データ426を修正してもよい(S522)。例えば、1以上のサムネイル画像108がフロントパネル404のディスプレイ106に表示されてもよい。画像処理装置402は、画像修正、画像強調および(または)再調査について、いくつかの機能を供給してもよい。例えば、画像処理装置402は、画像修正部452に、コントラスト補正のような機能を供給してもよい。画像処理装置402は、さらに、イメージ強調部454に、画像回転あるいは付注のような機能を供給してもよい。さらに、画像処理装置402は、ユーザ閲覧のために、サムネイル画像108を表示してもよい。ユーザは、ディスプレイ・コマンド・ボタン110および(または)パネル・コマンド・ボタン112を使用して、画像の修正または強調をするように画像処理装置402に指示できる。
画像処理装置402は、画像の修正および(または)強調のためのコマンドを受信する。画像処理装置402は、さらに、単に画像認証の確認を得てもよい。従って、画像処理装置402は、もしあれば、1以上のサムネイル画像データ422への修正に基づき、1以上のフル画像データ426を修正してもよい(S522)。画像処理装置402は、修正されたおよび(または)承認されたサムネイル画像データ422に対応するフル画像データ426を、それぞれ送信してもよい(S524)。例えば、一旦、フル画像データ426へ全ての修正が、もしあれば、なされ、および(または)画像が承認される(例えば、画像処理装置402は、承認の入力を受信する)と、画像処理装置402は、修正されたおよび(または)承認されたサムネイル画像データ422に対応する各フル画像データ426を送信してもよい。画像処理装置402が、1以上の画像を取得しないと決定すると(S502にてNO)、残りの画像の修正(S522)および(または)承認に対する処理を続ける。一旦、取得された画像が全て修正され、かつ(または)承認されると、残りの画像(単数または複数)は、記憶するために、演算装置432に送信されてもよい(S524)。
図6は、本発明に係る通信システムのさらに別の実施の一形態を示すブロック図である。本実施の形態の通信システム600は、多機能周辺装置(MFP)602およびアプリケーション・サーバ632を有している。MFP602およびアプリケーション・サーバ632は、ネットワーク630を介して互いに接続されており、互いに通信を行う。MFP602はいくつかの機能を実行する電子装置であってもよい。例えば、MFP602は、スキャン、印刷、ファックスおよび複写の機能を有していてもよい。ここに示されるシステムと方法によって、MFP602は、外部のパソコン(PC)あるいはアプリケーション・サーバ632が有するアプリケーション634に従って、サムネイル画像108を素早く効率的に表示できかつ制御できる。なお、サムネイル画像108は、MFP602によってスキャンされたフル画像データ626に相当するものであり、フロントパネル604に表示される。
ここに示されるシステムと方法によると、MFP602のフロントパネル604に、スキャンされた各ページのサムネイル画像108を表示するのに必要なネットワーク630の通信量を、極めて減らすことができる。MFP602上(例えば、MFPメモリ620中)に、フル画像データ626を格納し、外部(遠隔)のアプリケーション634に対して、格納されたフル画像データ626にアクセスするための「ハンドル」(例えば、インデックス情報624)を供給することによって、外部のアプリケーション634は、あたかもそれらがアプリケーション・サーバ・メモリ624にローカルに格納されているかのように、ページ画像を操作することができる。これは、MFP602と外部のアプリケーション634との間で画像を相互に送信して帯域幅を消耗する、という難点を付随せず、実行される。
MFP602はフロントパネル604を含んでいる。フロントパネル604はディスプレイ106および(または)1以上のパネル・コマンド・ボタン112を含んでいてもよい。ディスプレイ106は1以上のサムネイル画像108および(または)1以上のディスプレイ・コマンド・ボタン110を表示してもよい。MFP602はさらに画像取得部614を備えている。画像取得部614はスキャナ646および原稿送り装置648を備えていてもよい。原稿送り装置648およびスキャナ646はスキャンされた画像を作成するために、原稿のページを走査するために使用される。スキャンされた画像はフル画像データ626として格納される。スキャナ646(例えば、原稿送り装置648を備えている)は、片面画像686用のスキャナ(片面読取スキャナ)、両面画像688用のスキャナ(両面読取スキャナ)であってもよい。
MFP602は、作動するために様々なオペレーティング・システム(図示せず)を使用してもよい。MFP602が使用するオペレーティング・システムの例は、VxWorks、Linux、内臓Windows(登録商標) XP等であるが、これらに限定されない。MFP602は、さらに適切に機能するためにファームウェア(図示せず)を使用してもよい。
MFP602は通信制御(Transmission Control)プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)を用いるネットワーキング部618を備えている。TCP/IPを用いるネットワーキング部618は、ハイパーテキスト・トランスファ・プロトコル(HTTP)サーバ部656と、クライアント部658とを備えている。サーバ部656は、アプリケーション・サーバ632(つまり演算装置432)からの、Simple Object Access Protocol(SOAP)メッセージ・フォーマットでの、コマンドに従う。サーバ部656によって受信するSOAPメッセージの1つの例は、表示画面(SHOWSCREEN)メッセージである。このメッセージは、サーバ部656によって受信された表示画面メッセージから与えられたURLの中のコンテンツを検索するためにブラウザ部660を起動してもよい。クライアント部658は、Extensible Markup Language(XML)メッセージ696および(または)Simple Object Access Protocol(SOAP)メッセージ698を処理してもよい。TCP/IPのネットワーキング部618は、さらにHypertext Markup Language (HTML)処理部(あるいは機能)601を有するウェブ・ブラウザ部660を備えていてもよい。
MFP602はさらに画像処理ソフトウェア616を備えていてもよい。画像処理ソフトウェア616は、サムネイル画像108(サムネイル画像データ622として格納される)を表示するために、スキャンされた画像(フル画像データ626として格納される)を変換するサムネイル生成部(またはサムネイル生成機能)650を備えていてもよい。画像処理ソフトウェア616は、さらに、画像修正/調整部(または画像修正/調整機能)652、および(または)画像強調部(または画像強調機能)654を備えていてもよい。例えば、イメージ強調部654は、回転部690、付注部692、および(または)他の画像データ626を強調処理する他の機能694を備えていてもよい。
MFP602は、MFPメモリ620を備えている。例えば、MFPメモリ620はハードディスク・ドライブ670を備えていてもよい。ハードディスク・ドライブ670は、フル画像データ626および対応するサムネイル画像データ622を格納してもよい。
ネットワーク630上のアプリケーション・サーバ632(例えば、PCアプリケーション・サーバ)は、例えば、1以上のオペレーティング・システム(OS)482を使用するPCを備えていてもよい。アプリケーション・サーバ632によって使用されるオペレーティング・システムしては、例えば、マイクロソフト・ウインドウズまたはLinuxが挙げられる。アプリケーション・サーバ632は、ワークステーション、ポータブルコンピュータあるいはメインフレーム・システムであってもよい。アプリケーション・サーバ632が適切に機能することに必要な別のソフトウェアに加えて、アプリケーション・サーバ632は、SOAPメッセージ631およびHTMLメッセージ633を使用して、MFP602と接続するための、ソフトウェア要素(例えば、アプリケーション634に含まれている)を提供してもよい。なお、SOAPメッセージ631およびHTMLメッセージ633は、通信部640の中に含まれており、通信部640によって生成されてもよい。これらのソフトウェア要素は、さらにMFP602からスキャンされた画像(例えば、フル画像データ644)を処理し取り扱ってもよい。
比較の実施形態では、MFP602は、フル画像データ626を外部のアプリケーション634に送信し、外部のアプリケーション634に、MFP602のフロントパネル604での表示用としてフル画像をサムネイルへと適切に処理させ、そして、フロントパネル604での表示用にMFP602にサムネイル画像を返信することで、外部のアプリケーション634がフル画像626データのサムネイル画像108を表示するのを可能にする。しかしながら、そのアプローチは、MFP602から、およびMFP602へ、画像(例えば、フル画像データ626、サムネイル画像データ622)を移動させる際に、ネットワーク630の帯域幅のかなり多くの量を使用する。それは、あるネットワーク環境において望ましくない。さらに、そのアプローチは、サムネイル108を表示するのに、より多くの時間を必要とし、よって、効率的ではない。
しかしながら、ここに示されたシステムと方法は、上記された比較の実施形態から改良されていている。例えば、比較の実施形態のいくつかは、MFP602から外部のアプリケーション634に送信される画像はフルセットが要求される。そして、外部のアプリケーション634で、ページ画像がサムネイルに処理され、フロントパネル604での表示用としてMFP602へ送信される。このように、外部のアプリケーション634に大きなサイズのページ画像が送信され、小さなサムネイルが返信されることは、ネットワーク630での大きなトラフィックを占めることになるが、ここに示されたシステムと方法により改善される。すわなち、ここに示されたシステムと方法とは、インデックス情報を送信するので、トラフィックを増大させず、つまり、使用する帯域幅を減少させることができる。さらに、ここに示されたシステムと方法により、サムネイル画像データ622はMFP602の内部に格納されるので、サムネイル画像108がMFP602のフロントパネル604に表示されるのにかかる時間を減らすことが可能となる。
1つの構成では、ここに示されたシステムと方法は以下のように作動してもよい。スキャン機能あるいはスキャナは、MFP602のフロントパネル604にて選択される。例えば、ユーザは、1以上のパネル・コマンド・ボタン112および(または)ディスプレイ・コマンド・ボタン110を使用して、スキャン機能を選択して開始してもよい。原稿は原稿送り装置648に置かれてもよい。MFP602は、スキャナ646および原稿送り装置648を使用して、ページをスキャンしてもよい。ページがスキャンされている間に、スキャンされた画像(例えば、フル画像データ626として格納される)を表わすサムネイル画像108が、MFP602のフロントパネル604に1つずつ表示されてもよい。サムネイル画像108は、再調査(例えば、正確性のために行う)かつ、修正、および(または)承認されてもよい。サムネイル画像108の修正および(または)承認がMFP602に受け取られるまで、フル画像データ626は、外部のアプリケーション・サーバ632に送信されなくてもよい。
外部のアプリケーション634は、ここに示されたシステムと方法によって、スキャンの間および後に、ワークフロー・アプリケーションの一部として、MFPメモリ620に格納されたサムネイル画像データ622に、アクセスすることが可能になる。フル画像データ626およびサムネイル画像データ622は、MFP602の中で最初に生成される。MFP602は、フル画像データ626(例えばスキャンされた画像)に基づくサムネイル画像データ622を作成する。サムネイル画像データ622(例えば、サムネイル画像)は、MFP602のハードディスク670に格納される。サムネイル画像108は、MFP602によってインデックスを付けられる。また、サムネイル画像108の表示は、MFP602によって実行される。
画像(例えば、ページ画像)がスキャンされる毎に、MFP602は、ページの処理の完了を示す「ページの処理の完了(ON_PAGE_COMPLETED)」イベント611を、外部(遠隔)のアプリケーション634へ供給する。外部のアプリケーション634に送られた「ページの処理の完了」イベント611は、スキャンされた各ページ、および(または)形成された各画像、に対する固有のインデックス情報674を含んでいる。このインデックス情報674は、フル画像データ626および(または)サムネイル画像データ622を参照するのに、アプリケーション634によって使用されてもよい。サムネイル画像データ622および(または)フル画像データ626を表示するために、インデックス情報638は、HTML形式の書式636の中で使用されてもよい。MFP602は、インデックス情報678を、MFP602の(例えば、MFPメモリ620内にある)画像格納部に格納された画像(例えば、フル画像データ626および(または)サムネイル画像データ622)に属しているものとして認識する。外部のアプリケーション634から画像(例えば、フル画像データ626および(または)サムネイル画像データ622)を取り出す代わりに、MFP602は、内部の(例えば、MFPメモリ620中にある)画像格納部から画像を取り出す。以下の[リスト1]のXMLの例は、外部のアプリケーション634が、インデックス情報674を用いたSOAPによる「ページの処理の完了」イベント611のメッセージをどのように通知されるのか、を示している。
[リスト1]
<Event>
<event-data>
<details xsi:type=”DETAILS_ON_PAGE_COMPLETED_TYPE”>
<img-id uid=”SN12345678UI12345_JB98765_IMG001”>
<img-name>SN12345678UI12345_JB98765_IMG001.jpg</img-name>
</img-id>
</details>
</event-data>
</Event>
MFP602のサムネイル・サービス部662は、インデックス情報生成部(あるいはインデックス情報生成機能)664を備えていてもよい。イベント通知サービス部666は、イベント生成部(あるいはイベント生成機能)668を備えていてもよい。言い換えれば、イベント通知サービス部666は、「ページの処理の完了」イベント611を生成する。これらのウェブ・サービス部であるサムネイル・サービス部662、イベント通知サービス部666は、MFP602と外部のアプリケーション634との間のインターフェースを提供する。
インデックス情報624、674、638、678は、UIセッションID、ジョブID、画像IDの形式であってもよい。UIセッションID605、613、625、619は、アプリケーション634が、独占的にMFP602のフロントパネル604へアクセスできるように承認する固有の識別子である。ジョブID607、615、627、621は、MFP602にて実行するジョブのための固有の識別子である。画像ID609、617、629、623は、ジョブでの各画像(例えば、フル画像データ626、および(または)サムネイル画像データ622)のための、固有の識別子である。インデックス情報624、674、638、678の1つの例は、「SN12345678UI12345_JB98765_IMG001.jpg」である。
インデックス情報638はHTML形式の書式636を生成するために使用されてもよい。HTML形式の書式676(MFP602に送られたもの)は、サムネイル画像108を表示するために使用されてもよい。MFP602は、インデックス情報678を、MFP602の(MFPメモリ620内にある)画像格納部に格納された画像(例えば、フル画像データ626および(または)サムネイル画像データ622)に属しているものとして認識する。外部のアプリケーション634から画像を取り出す代わりに、MFP602は、内部の(例えば、MFPメモリ620中にある)画像格納部から画像を取り出す。外部のアプリケーション634によって生成されたHTML形式の書式636のデータは、MFP602によるHTTP GETリクエストに応じてもよい。以下の[リスト2]は、MFP602のフロントパネル604にサムネイル画像108を表示するための、HTML形式676のデータの一例を示すものである。
[リスト2]
<!DOCTYPE html PUBLIC “-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN”
“http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd”>
<!-- This sample shows how internal thumbnails can be displayed -->
<!-- by an external server -->
<html xmlns=”http://www.w3.org/1999/xhtml” >
<head>
<meta name=”Browser” content=”NetFront” />
<title>Display A Thumbnail loaded from HDD</title>
</head>
<body>
<img src=”hdd://hdd_path/SN12345678UI12345_JB12345_IMG001.jpg” width=”W” height=”H” />
</body>
上記の[リスト2]のHTMLの例において、<img/>タグは、<img src=”hdd://hdd_path/SN12345678UI12345_JB12345_IMG001.jpg” width=”W” height=”H” />である。また、「src」は、ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)の形式である。プロトコル・ヘッダー「hdd」は、サムネイル・ファイルのパスを加えて、MFP602の内部生成されたサムネイル画像データ622を参照する。このプロトコル・ヘッダーは、参照が付けられたオブジェクトがハードディスク・ドライブ(HDD)670からアクセスされるだろう、ということを示している。サムネイルの参照名「hdd://hdd_path/SN12345678UI12345_JB12345_IMG001.jpg」は、MFP602の内のサムネイル・サービス部662によって生成され、HDD670に格納されたサムネイル画像データ622を検索するためにHDDアプリケーション・プログラム・インターフェイス(API)によって使用される。MFP602は、フロントパネル604にサムネイル画像108を表示するためにサムネイル画像データ622を使用する。一旦、画像(例えば、サムネイル画像データ622および(または)フル画像データ626)が承認または修正されると、対応するフル画像データ680はアプリケーション・サーバ632に送信されてもよい。アプリケーション・サーバ632は、フル画像データ644を受信し、アプリケーション・サーバ・メモリ642に格納してもよい。
図7は、本発明に係る通信システムにおける画像処理装置と演算装置との間の情報の流れの一例を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートは、さらに各オペレーションがどこで行なわれるかを示す。一般に、演算装置732のブロック中で実行されるオペレーションは、その演算装置732上で実行され、画像処理装置702のブロックに含まれるオペレーションは、その画像処理装置702上で実行される。
スキャンに関するアプリケーションが画像処理装置702にて選択される(S704)。例えば、ユーザは、画像処理装置702のフロントパネル104でOpen Systems Architecture(OSA)のスキャンに関するアプリケーションを選択してもよい。スキャンに関するアプリケーションのオペレーションのスタート(S728)を示すスタート・メッセージが、演算装置732へ送られる。演算装置732は、OSAのスキャンに関するアプリケーションを設定(例えば、初期化)する(S730)。その後、演算装置732は、ユーザがスキャンを始めるよう促す。例えば、演算装置732は、フロントパネル104のディスプレイ106に表示される(S706)メッセージを画像処理装置702に送信する。図7に示す例では、画像処理装置702のフロントパネル104に表示される(S706)メッセージは、「[スキャン]ボタンを押すとスキャン用にサーバが準備されます。[OK]ボタンを押すとスキャンがスタートします。あるいは、[キャンセル]ボタンを押すとスキャンがキャンセルされます。」である。画像処理装置702は、スキャンを始めるコマンド、あるいは、スキャンを取り消すコマンドを(例えば、ユーザから)受信する。このコマンドは、パネル・コマンド・ボタン112および(または)ディスプレイ・コマンド・ボタン110によって受け付けられる。
スキャンを続けるコマンドを受信した場合、画像処理装置702は、スキャンが開始されることを示すメッセージを演算装置732へ送る。演算装置732は、画像処理装置702を呼び出す「実行ジョブ()」メッセージあるいは機能を、送信する(S736)。ここで、()の中には実行するジョブ名が記載されるものとする。「実行ジョブ()」メッセージとは、()の中に記載のジョブを実行するメッセージである。さらに、演算装置732は、画像処理装置702上に表示する(S708)ジョブ・ステータス・メッセージを送信する。あるいは、表示される(S708)特別のステータス・メッセージを示すデータが、演算装置732から画像処理装置702へ送信される。例えば、「[スキャン]ボタンを押すとサーバ・ジョブのステータスが表示されます。」というメッセージが、送信および(または)表示される(S708)。
画像処理装置702は、ページをスキャンし、フル画像データ126に基づいたサムネイル画像データ122を作成し、フル画像データ126および(または)サムネイル画像データ122に対応する固有のインデックス情報124を生成する(S710)。画像処理装置702は、さらに、画像処理装置702の画像格納部(例えば、画像処理装置メモリ120中にある)へ、フル画像データ126およびサムネイル画像データ122を格納する(S710)。その後、画像処理装置702は、「ページの処理の完了」イベント611を生成し、インデックス情報と共に送信する(S712)。
演算装置732は、「ページの処理の完了」イベント611を受信するまで待機している(S783)。演算装置732が「ページの処理の完了」イベント611を受信すると、イベント611からインデックス情報674を取り出し、サムネイル画像を表示させるためのHTML形式の書式を生成する(S740)。演算装置732は、画像処理装置702にHTML形式の書式676を送信する。画像処理装置702は、画像格納部(例えば、画像処理装置メモリ120)からサムネイル画像データ122を検索するために、<img>タグを解析し、インデックス情報を使用する(S714)。これは、例えば、画像処理装置702のHTML処理部601によって遂行されてもよい。その後、画像処理装置702は、フロントパネル104のディスプレイ106に、フル画像126のサムネイル画像108を表示する(S716)。
演算装置732は、次のアクションのために、ユーザを促す(S742)。例えば、演算装置732は、画像処理装置702に表示されるメッセージを示すメッセージあるいはデータを送信してもよい。図7に示す例では、画像処理装置702は、「[スキャン]ボタンを押すと次のページをスキャンします。あるいは、[読み取り終了]ボタンを押すと終了します。」というメッセージを表示する。その後、画像処理装置702は、1以上のコマンド・ボタン110,112からコマンドを受信し、対応するメッセージを演算装置732へ送信する。その後、演算装置732は、さらなるページあるいは画像をスキャンするか否かを決定する(S744)この決定(S744)は、別のページをスキャンするか終了するかを示す、画像処理装置702から受信したメッセージ、に基づいて成される。
演算装置732が、次のページをスキャンすることを決定すると(S744にてYES)、オペレーションは「実行ジョブ()」メッセージを、返信する(S736)。
演算装置732が、次のページをスキャンしないと決定すると(S744にてNO)、演算装置732は、画像処理装置702を呼び出す「ジョブの終了()」メッセージあるいは機能、を送信する(S746)(あるいは、「ジョブの終了()」メッセージを使用して、画像処理装置702に通知する)。ここで、()の中には終了するジョブ名が記載されるものとする。「ジョブの終了()」メッセージとは、()の中に記載のジョブを終了するメッセージである。
画像処理装置702は、スキャンを終え、演算装置732にスキャンされたデータ(例えば、フル画像データ126)を転送する(S720)。演算装置732は、演算装置メモリ142にフル画像データ144を格納する。画像処理装置702は、演算装置732へ「ジョブの完了(終了)」イベントあるいはメッセージを送信する(S722)。演算装置732は、画像処理装置702から「ジョブの完了」イベントあるいはメッセージを受信するまで待機している(S748)。演算装置732は、画像処理装置702を呼び出す「完了ジョブ()」メッセージあるいは機能を送信する(S750)。ここで、()の中には完了したジョブ名が記載されるものとする。「完了ジョブ()」メッセージとは、()の中に記載のジョブが完了したことを示すメッセージである。演算装置732は、さらに、あるいは、画像処理装置702上に表示させるメッセージを含むメッセージまたはデータを送信してもよい。画像処理装置702は、メッセージを表示する(S724)。図7に示す例において、画像処理装置702は、フロントパネル104のディスプレイ106に「ジョブは正しく処理されました。」というメッセージを表示する(S724)。その後、画像処理装置702はジョブ・リソースを閉じ(S726)、オペレーションを終了する(S752)。
図8は、ここに示されたシステムと方法のためのパイプライン型オペレーションの一例を示す図である。言い換えれば、ここに示されたシステムと方法とに従って、サムネイル画像108の表示が、パイプライン型で処理されてもよいし、一括(バッチ)処理されてもよい。パイプライン型オペレーションは、サムネイル画像108のリアルタイム表示に近づくように提供してもよい。
図8に示される第1列目の矢は、時系列での原稿スキャン835のオペレーションを示している。第2列目の矢は、時系列での非同期のイベント通知837のオペレーションを示している。第3列目の矢は、外部のアプリケーション634により制御されたMFP602のブラウザ部660を介したサムネイルの表示を、示している。一般に、図8に示されるオペレーションは、画像処理装置102で実行されてもよい。
例えば、1ページ目がスキャンされる(841a)と、画像処理装置102は、完了したスキャンを表すイベント(「ページの処理の完了」イベント611)を、送信する(843a)。その後、画像処理装置102は、フロントパネル104のディスプレイ106に、サムネイル画像108を表示する(845a)。例えば、画像処理装置102は、表示すべき1以上のサムネイル画像108を指示するHTML形式(676)を受信してもよい。図8に示すように、例えば、1ページ目の処理の完了のイベントが送信される(843a)間に、2ページ目がスキャンされて(841b)もよい。さらに、2ページ目の処理の完了のイベントの通知があり(843b)、および、1ページ目のサムネイル画像108が表示される(845a)間に、3ページ目がスキャンされて(841c)もよい。オペレーションは、各ページのスキャン(841a−n)、各処理の完了のイベント通知(843a−n)、各サムネイル画像の表示(845a−n)について、同じ方法で処理する。あるいは、上記のオペレーションは一括処理されてもよい。例えば、複数のページがまとめてスキャンされ(835)、続けて、複数の通知がまとめて送信され(837)、そして続けて、複数のサムネイル画像108がまとめて表示され(839)てもよい。
図9は、演算装置に画像に関する情報を供給するためのシステムおよび方法が実施されるネットワーク930のいくつかの配置についての例を示すブロック図である。ある配置では、画像処理装置A902aは、ルータ947を介して、演算装置A932aに接続している。あるいは、画像処理装置A902aは、ルータ947およびスイッチ949を介して、サブネット951bに含まれる演算装置B932bに接続していてもよい。また、別の配置では、画像処理装置B902bは、サブネットA951aに含まれていてもよいし、スイッチ949およびルータ947を介して、演算装置A932aに接続されていてもよい。あるいは、サブネットA951aに含まれる画像処理装置B902bは、スイッチ949を介して、サブネットB951bに含まれるの演算装置B932bに接続していてもよい。さらに別の配置では、画像処理装置D902dは、スイッチ949を介して、同じサブネットC951cに含まれる演算装置D932dに接続していてもよい。
図9によって例示されるように、サブネットA951aは、画像処理装置だけ(902b、902c)を含んでいる。サブネットB951bは、演算装置だけ(932b、932c)を含んでいる。あるいは、サブネットC951cは、1以上の画像処理装置D902dおよび1以上の演算装置D932dを含んでいる。1つのルータ947、1つのスイッチ949、3つのサブネット(951a−951c)、4つの画像処理装置(902a−902d)、および4つの演算装置(932a−932d)だけが、図9に示されているが、ルータ947、スイッチ949、サブネット951、画像処理装置902および演算装置932の数は限定されず、いくつものこれらが、ここに示されたシステムと方法に従って使用されてもよい。
図10は、ここに示されたシステムと方法とに従って使用されるハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。ここに示されたシステムと方法とは、演算装置1032および画像処理装置1002(例えばMFP)にて実施され、使用されてもよい。演算装置1032で典型的に利用されるハードウェアの構成を、図10に例示する。演算装置1032は、入力部(入力装置)1055、および(または)出力部(出力装置)1061と電子通信する制御部1059(例えば、中央処理装置(CPU))を備えていてもよい。制御部1059は、制御部1059と電子通信が可能な入力部1055および(または)出力部1061に、言い換えれば、電気信号の形状で入力および(または)出力を可能にする装置に、操作のために接続される。演算装置1032のいくつかの構成は、同じ物理的構成内に、あるいは個別の筐体あるいは構造中に、入力部1055、出力部1061、および制御部1059を含んでいてもよい。
演算装置1032は、さらにメモリ1042を含んでいてもよい。メモリ1042は、読み出し専用メモリ(ROM)と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)とを両方含んでいてもよく、あるいは、情報を格納する任意のタイプの装置であってもよい。メモリ1042は、制御部1059に、データ1065aおよび命令1067bを供給する。メモリ1042の一部は、さらに、不揮発性のランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)を含んでいてもよい。メモリ1042は、制御部1059とは別に設けられていてもよい。あるいは、メモリ1042、制御部1059と同じ部分に含まる、いわゆる内蔵メモリ1042であってもよい。例えば、マイクロコントローラは、たいていある程度の内蔵メモリを有している。メモリ1042は、データ1065aおよび命令1067aを格納していてもよい。データ1065aおよび(または)命令1067aは、ここに示された方法を実行する演算装置によって使用されてもよい。すなわち、制御部1059は、メモリ1042に格納されたデータ1065aおよび(または)命令1067aを、ここに示された方法を実行するために、使用してもよい。さらに、データ1065bおよび(または)命令1067bが、制御部1059に含まれていてもよい。
制御部1059は、さらに通信インターフェース1053と電子通信してもよい。通信インターフェース1053は、他の演算装置1032、画像処理装置1002、サーバ等との通信のために使用される。よって、様々な演算装置1032の通信インターフェース1053は、演算装置1032間の信号あるいはメッセージを送信するために相互通信するように設計されている。
演算装置1032は、さらに他の通信ポート1063を含んでいてもよい。さらに、他の構成要素1057も演算装置1032に含まれていてもよい。
多くの種類の異なる装置が、ここに示されたシステムと方法の構成と共に使用されてもよい。演算装置1032は、マイクロコントローラのような1つのチップコンピュータ、コントローラーのような1つのボードタイプのコンピュータ、典型的なデスクトップ・コンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、Unixベースのワークステーション等であってもよい。従って、図10のブロック図は単に演算装置1032の典型的な構成を例示しているだけであり、ここに示されたシステムと方法の範囲を制限するものではない。
演算装置1032は、画像処理装置1002(例えば、MFP)と電子通信を行ってもよい。画像処理装置1002は、画像ジョブを受信あるいは送信する多機能周辺装置(MFP)あるいは演算装置といった装置である。画像処理装置1002は、物理的なプリンタ、多機能周辺装置、プリンタ・プール、プリンタ・クラスタ、ファックス、プロッター、スキャナ、複写機、論理装置、コンピュータ・モニタ、ファイル、電子ホワイトボード、ドキュメント・サーバ等を含んでいてもよい。しかし、これらに限定はされない。物理的な印刷機のような典型的な印刷装置、ファックス装置、スキャナ、多機能周辺装置あるいは、複写機は、一種の演算装置である。よって、画像処理装置1002はさらに制御部(制御装置)1075、メモリ1020、通信インターフェース1069、入力部1071、出力部1079、通信ポート1081、および(または)演算装置1032に関して同様に記述されるような他の構成要素1073を備えている。画像処理装置1002のメモリ1020は、さらにデータ1083aおよび命令1085aを格納している。データ1083bおよび命令1085bは、制御部1075にあってもよい。画像処理装置1002のメモリ1020は、さらに、オペレーティング・システム(OS)1087とファームウェア1089とを格納していてもよい。画像処理装置1002上で使用されるオペレーティング・システムの例は、VxWorks、Linux、内臓のWindows XP等であってもよい。ファームウェア1089は、画像処理装置1002の適切な稼動のために使用される、データあるいは命令を含んでいてもよい。画像処理装置1002は、単体、あるいは、2つ以上の装置をグループ化(例えば、プールまたはクラスタ)した複合体であってもよい。
上記各実施形態の画像処理装置および演算装置は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。すなわち、上記画像処理装置および演算装置は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理装置および演算装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、画像処理装置および演算装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R/Blu−ray(登録商標)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像処理装置および演算装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
上記された各方法は、これら方法を達成するために、1以上のステップあるいはアクションを含んでいる。方法のステップまたはアクションの順序は、本発明を逸脱しない範囲で、互いに入れ替えてもよいし、あるステップ同士が同時に実行されてもよい。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が、上記された方法の適切なオペレーションには必要になければ、ステップまたはアクションの順序および(または)使用は、本発明を逸脱しない範囲で、修正されてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。