JP2012073873A - 情報処理装置および入力方法 - Google Patents

Abstract

【課題】短い入力時間と良好な操作性を両立できないという問題を解決することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】圧力検知部は、操作キーにかかる押圧力を検知する。記憶部１２は、複数の押圧力範囲のそれぞれに機能を対応付けて記憶する。制御部１３は、圧力検知部にて検出された押圧力が記憶部１２内の同一の押圧力範囲に所定時間以上含まれていると、その押圧力範囲に対応する機能を実行する。
【選択図】図３

Description

本発明は、入力装置を備えた情報処理装置に関し、特にはタッチパネルを入力装置として備えた情報処理装置に関する。

従来、携帯端末のような情報処理装置における文字入力方式としては、複数のキーのそれぞれに複数の文字が割り当てられ、各キーの押下回数に応じた文字を選択する方式や、ローマ字入力方式のような、押下されたキーの組み合わせに応じた文字を選択する方式などが用いられていた。また、近年、入力装置としてタッチパネルを備えた情報処理装置が実用化されており、文字入力方式として、タッチパネルを用いたフリック入力方式や手書き入力方式なども用いられている。

しかしながら、上記の文字入力方式では、一つ文字を選択するのに、キーを複数回押下したり、キーに触れた後にフリック操作を行うなど、複数回の操作を行わなければならず、手間が多かった。

これに対して特許文献１に記載の情報入力装置では、複数のキーのそれぞれに複数の文字タイプ（フォントや大きさなど）が割り当てられ、各キーにかかる押圧力または各キーの押下時間に応じた文字タイプが選択される。この技術を用いれば、一つの文字を一回の操作で選択することが可能になる。

特開２００２−７０４２号公報

特許文献１に記載の情報入力装置において、各キーの押下時間に応じた文字タイプが選択される場合、所望の文字タイプに対応する押下時間になる前に、他の文字タイプに対応する押下時間分待たなければならず、所望の文字タイプに対応する押下時間になるまでの待ち時間が長くなり、入力時間が長くなることがある。特に、各キーに多くの文字タイプが割り当てられると、入力時間が非常に長くなることがある。

また、特許文献１に記載の情報入力装置において、各キーにかかる押圧力に応じた文字タイプが選択される場合、押圧力がキーにかけられた時点で直ぐに入力が確定するため、入力時間を短縮させることができる。しかしながら、ユーザーは自分の感覚で押圧力を調整しなければならないため、初めから押圧力を所望の値にすることは難しく、誤った文字タイプが選択されやすいなど、操作性が低いという問題がある。

本発明の目的は、上記の課題である、短い入力時間と良好な操作性を両立できないという問題を解決することが可能な情報処理装置および入力方法を提供することである。

本発明による情報処理装置は、操作キーと、前記操作キーにかかる押圧力を検知する圧力検知部と、複数の押圧力範囲のそれぞれに機能を対応付けて記憶する記憶部と、前記押圧力が同一の前記押圧力範囲に所定時間以上含まれていると、当該押圧力範囲に対応する機能を実行する制御部と、を有する。

本発明による入力方法は、操作キーと、操作キーにかかる押圧力複数の範囲のそれぞれに機能を対応付けて記憶する記憶部と、を有する情報処理装置による入力方法であって、
前記操作キーにかかる押圧力を検知し、前記押圧力が同一の前記押圧力範囲に所定時間以上含まれていると、当該押圧力範囲に対応する機能を実行する。

本発明によれば、短い入力時間と良好な操作性を両立することができる。

本発明の第１の実施形態の携帯端末の概観を示す正面図である。 ディスプレイ部の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第１の実施形態の携帯端末の機能的な構成を示すブロック図である。 割当表の一例を示す図である。 ユーザーによる入力手順を説明するための図である。 本発明の第１の実施形態の携帯端末の動作を説明するためのフローチャートである。

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。

図１は、本発明の第１の実施形態の情報処理装置である携帯端末の概観を示す正面図である。

図１に示すように、携帯端末１は、タッチパネルを備えた入出力装置であるディスプレイ部１１を備えている。図１のディスプレイ部１１には、文字を入力するための複数のソフトウェアキー１０１が表示されている。また、ディスプレイ部１１には、入力が確定した文字を表示するための表示エリア１０２が設けられている。

各ソフトウェアキー１０１には、複数の機能が割り当てられている。本実施形態では、各機能を所定の文字を入力する文字入力機能としている。具体的には、各ソフトウェアキー１０１には、文字入力機能として、五十音表のいずれかの行に含まれる複数の文字のそれぞれを入力する複数の日本語入力機能が割り当てられている。また、ディスプレイ部１１に表示された各ソフトウェアキー１０１には、自身に割り当てられている複数の日本語入力機能のいずれかで入力される文字が代表文字として表示されている。図１では、代表文字は、五十音表の各行における先頭の文字である「あ」、「か」および「さ」などとしている。

また、ディスプレイ部１１は、ユーザーにて押圧された押圧位置および押圧力を検知する。

図２は、ディスプレイ部１１の構成を模式的に示す斜視図である。図２で示されたように、ディスプレイ部１１は、圧力センサ１１Ａに、タッチパネル１１Ｂが積層された構成を有する。また、タッチパネル１１Ｂの圧力センサ１１Ａと接する面の逆側の面が表示面１１Ｃとなっている。

圧力センサ１１Ａは、ユーザーにて押圧されたときに表示面１１Ｃにかかる押圧力を検知する圧力検知部である。タッチパネル１１Ｂは、ユーザーにて押圧された表示面１１Ｃ上の押圧位置を検知する位置検知部である。

図３は、携帯端末１の機能的な構成を示すブロック図である。図２において、携帯端末１は、ディスプレイ部１１と、記憶部１２と、制御部１３とを有する。

記憶部１２は、ディスプレイ部１１に表示されるソフトウェアキー１０１のそれぞれに対応する割当表を記憶する。割当表では、複数の押圧力範囲のそれぞれに機能が対応付けられている。

図４は、割当表の一例を示す図である。図４で示す割当表２００は、「あ」が表示されているソフトウェアキー１０１の割当表であり、力２０１と入力文字２０２とを含む。力２０１は、０[Ｎ]〜０．５[Ｎ]を５等分した５つの押圧力範囲を有する。入力文字２０２では、押圧力範囲の低いほうから順に、「あ」「い」「う」「え」「お」の各文字を入力する日本語入力機能が押圧力範囲と対応付けられている。

図３の説明に戻る。制御部１３は、ソフトウェアキー１０１をディスプレイ部１１の表示面１１Ｃに表示する。また、制御部１３は、ディスプレイ部１１のタッチパネル１１Ｂにて検知された押圧位置に基づいて、ユーザーにて押圧されたソフトウェアキー１０１を特定する。そして、制御部１３は、記憶部１２内の割当表のうち、特定されたソフトウェアキー１０１に対応する割当表を確認し、ディスプレイ部１１の圧力センサ１１Ａにて検知された押圧力が同一の押圧力範囲に所定期間（例えば、０．５秒）以上連続して含まれているか否かを判断する。

押圧力が同一の押圧力範囲に所定期間以上連続して含まれている場合、制御部１３は、押圧力が含まれている押圧力範囲に対応する日本語入力機能を実行して文字の入力を確定する。

次に携帯端末１の動作について説明する。

以下の動作では、ユーザーは図５で示した初期状態５０１の携帯端末１に対して「うきわ」と入力するものとし、主にユーザーが「う」を入力する場合を例にとって、携帯端末１の動作を説明する。

「う」を入力する場合、ユーザーは、先ず、図５で示した状態５０２のように、「あ」が表示されているソフトウェアキー１０１にタッチし、図５で示した状態５０３のように、そのソフトウェアキー１０１をある程度の力で押圧して「う」を選択する。そして、ユーザーは、その状態を所定期間（以下、０．５秒とする）キープして、図５で示した状態５０４のように「う」を入力する。

図６は、携帯端末１の動作を詳細に説明するためのフローチャートである。

先ず、ユーザーがディスプレイ部１１における「あ」が表示されているソフトウェアキー１０１を押圧すると（ステップＳ６０１）、ディスプレイ部１１のタッチパネル１１Ｂは、ユーザーにて押圧された押圧位置を検知し、その押圧位置を制御部１３に出力する（ステップＳ６０２）。また、ディスプレイ部１１の圧力センサ１１Ａは、ユーザーにて押圧された押圧力を検知し、その押圧力を制御部１３に出力する（ステップＳ６０３）。

制御部１３は、押圧位置および押圧力を受け付けると、その押圧位置に基づいて、ユーザーにて選択されたソフトウェアキー１０１を特定する。例えば、制御部１３は、ソフトウェアキー１０１を表示したときに、ソフトウェアキー１０１の位置を保持または記憶部１２に記憶しておき、押圧位置と一致する位置にあるソフトウェアキー１０１を、ユーザーにて選択されたソフトウェアキー１０１として特定する。

制御部１３は、特定したソフトウェアキー１０１に対応する、記憶部１２内の割当表を確認し、受け付けた押圧力を含む押圧力範囲に対応する日本語入力機能を特定する。ここで特定された日本語入力機能は「う」を入力する日本語入力機能であるとする（ステップＳ６０４）。

制御部１３は、特定したソフトウェアキー１０１に表示されている「あ」を、その文字入力機能に応じた文字「う」に更新する（ステップＳ６０５）。

そして、制御部１３は、所定時間である０．５秒分のタイマーをセットする（ステップＳ６０６）。

制御部１３は、押圧力を監視し、タイマーが切れるまで、押圧力が、「う」を入力する文字入力機能と対応する押圧力範囲に含まれるか否かを判断する（ステップＳ６０７）。

タイマーが切れる前に押圧力が上記の押圧力範囲から外れると、ステップＳ６０２が再び実行される。

一方、タイマーが切れるまで押圧力が上記の押圧力範囲に含まれていると、制御部１３は、「う」の入力を確定させて、ディスプレイの表示エリア１０２に「う」を表示する（ステップＳ６０８）。

その後、ユーザーは、「き」を入力する場合、「か」が表示されているソフトウェアキー１０１を「う」を入力したときよりも弱い力で押圧し、「き」がソフトウェアキー１０１に表示されている状態を所定期間である０．５秒キープすることで「き」を入力する。また、ユーザーは、上記の動作と同様な動作を行うことで「わ」を入力する。

以上説明したように本実施形態によれば、圧力センサ１１Ａは、ソフトウェアキー１０１にかかる押圧力を検知する。記憶部１２は、複数の押圧力範囲のそれぞれに機能を対応付けて記憶する。制御部１３は、圧力センサ１１Ａにて検出された押圧力が記憶部１２内の同一の押圧力範囲に所定時間以上含まれていると、その押圧力範囲に対応する機能を実行する。したがって、押圧力が同一の押圧力範囲に所定時間以上含まれていると、その押圧力範囲に対応する機能が実行されるので、ユーザーは押圧をかけてから押圧力を微調整できるので、ソフトウェアキーにかかる押圧力を容易に所望の値にすることが可能になる。また、一つのキーに多くの機能が割り当てられても、待ち時間が長期化することを抑制することができる。よって、短い入力時間と良好な操作性を両立することが可能になる。

次に本発明の他の実施形態について説明する。

ソフトウェアキー１０１に対応する機能としては、第１の実施形態のような日本語入力機能に限らず、英文字や数字などを入力する文字入力機能でもよい。また、ソフトウェアキー１０１に対応する機能としては、ディスプレイ部１１に表示されている文字の階調を所定値に設定する階調設定機能でもよいし、ディスプレイ部１１に表示されている文字の大きさを所定値に設定するサイズ設定機能などでもよい。

また、操作キーは、第１の実施形態のようなソフトウェアキー１０１に限らず、ハードウェアキーでもよい。

以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。

１ 携帯端末
１１ ディスプレイ部
１１Ａ 圧力センサ
１１Ｂ タッチパネル
１１Ｃ 表示面
１２ 記憶部
１３ 制御部
１０１ ソフトウェアキー
１０２ 表示エリア

Claims (5)

1. 操作キーと、
   前記操作キーにかかる押圧力を検知する圧力検知部と、
   複数の押圧力範囲のそれぞれに機能を対応付けて記憶する記憶部と、
   前記押圧力が同一の前記押圧力範囲に所定時間以上含まれていると、当該押圧力範囲に対応する機能を実行する制御部と、を有する情報処理装置。
2. タッチパネルを備えたディスプレイ部を有し、
   前記操作キーは、前記ディスプレイ部に表示されたソフトウェアキーである、請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記機能は、所定の文字を入力する文字入力機能を含む、請求項１または２に記載の情報処理装置。
4. 前記機能は、文字の階調を所定値に設定する階調設定機能を含む、請求項１ないし３のいずれか１項に記載の情報処理装置。
5. 操作キーと、複数の押圧力範囲のそれぞれに機能を対応付けて記憶する記憶部と、を有する情報処理装置による入力方法であって、
   前記操作キーにかかる押圧力を検知し、
   前記押圧力が同一の前記押圧力範囲に所定時間以上含まれていると、当該押圧力範囲に対応する機能を実行する、入力方法。

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