JP2012069663A - Manufacturing method of semiconductor device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、半導体装置の製造方法に関する。 Embodiments described herein relate generally to a method for manufacturing a semiconductor device.
次世代以降の高性能・大規模集積回路においては、多層配線層上、多層配線層間にも、ダイオード、トランジスタ等の半導体デバイスを形成することが要求されている。 In high-performance and large-scale integrated circuits from the next generation, it is required to form semiconductor devices such as diodes and transistors on the multilayer wiring layer and between the multilayer wiring layers.
キャリア移動度といった半導体デバイスの電気的特性や、酸化膜、窒化膜等の絶縁膜の膜質を考慮すると、半導体デバイスは、単結晶シリコン膜を用いて形成することが好ましい。しかしながら、配線層上に平坦な単結晶シリコン膜を得ることが困難であるため、配線層上に半導体デバイスを形成する場合においては、アモルファスシリコンを熱処理して得られる多結晶シリコン膜が用いられる。 In consideration of the electrical characteristics of the semiconductor device such as carrier mobility and the film quality of an insulating film such as an oxide film or a nitride film, the semiconductor device is preferably formed using a single crystal silicon film. However, since it is difficult to obtain a flat single crystal silicon film on the wiring layer, a polycrystalline silicon film obtained by heat-treating amorphous silicon is used when a semiconductor device is formed on the wiring layer.
本発明は、良好な電気特性を有する半導体装置の製造方法を提供するものである。 The present invention provides a method for manufacturing a semiconductor device having good electrical characteristics.
本発明の実施形態によれば、半導体装置の製造方法は、電極層の上に希土類金属シリサイド膜とアモルファスシリコン膜とを形成し、前記希土類金属シリサイド膜と前記アモルファスシリコン膜とをマイクロ波を用いて加熱することにより、前記希土類金属シリサイド膜の結晶構造に応じた結晶配向を持つように、前記アモルファスシリコン膜を結晶化させる、ことを備える。 According to an embodiment of the present invention, a method of manufacturing a semiconductor device includes forming a rare earth metal silicide film and an amorphous silicon film on an electrode layer, and using the rare earth metal silicide film and the amorphous silicon film using a microwave. The amorphous silicon film is crystallized so as to have a crystal orientation corresponding to the crystal structure of the rare earth metal silicide film.
以下、図面を参照して、実施形態を説明する。ただし、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。なお、全図面にわたり共通する部分には、共通する符号を付す。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to this embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the part which is common throughout all the drawings.
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を示す図1から図4を参照して、本実施形態を説明する。以下、PIN型ダイオード(p-intrinsic-n Diode)の形成方法を例に説明するが、本発明は、このような半導体装置の形成方法に限定されるものではなく、NIP型ダイオード(n-intrinsic-p Diode)といった他の種類の半導体装置(半導体デバイス)においても用いることができる。
(First embodiment)
The present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 4 showing a method of manufacturing a semiconductor device according to the first embodiment. Hereinafter, a method for forming a PIN diode (p-intrinsic-n Diode) will be described as an example. However, the present invention is not limited to such a method for forming a semiconductor device, and a NIP diode (n-intrinsic) is not limited thereto. -p Diode) can also be used in other types of semiconductor devices (semiconductor devices).
図1(a)のように半導体基板(図1から図4においては図示を省略)上に形成された金属または金属化合物からなる電極層11を準備する。この半導体基板は、必ずしもシリコン基板でなくてもよく、他の基板(例えば、SOI(Silicon on insulator)基板やSiGe基板など)でも良い。また、このような種々の基板上に半導体構造等が形成されたものでも良い。
As shown in FIG. 1A, an
次に、図1(b)のように、成膜装置内において、電極層11の上に、スパッタリング法、又は、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて、希土類金属膜12を厚さ5nmのものとして形成する。この際、希土類金属膜12中への炭素、酸素等の不純物の混入量を減らすために、スパッタリング法を用いることが好ましい。この希土類金属膜12は、後の工程で形成される希土類金属シリサイド膜の材料となるものである。
Next, as shown in FIG. 1B, the rare
希土類金属膜12は、この材料から形成されることとなる希土類金属シリサイド膜が、電極層11とPIN型ダイオードの備えるシリコン層とを電気的に接続するための高い導電性を持ち、且つ、希土類金属シリサイド膜の上に形成されたアモルファスシリコン膜を特定の結晶配向を持つように結晶化させる下地膜となることができるような、材料から形成する。ここで、アモルファスシリコン膜が特定の結晶配向を持つように結晶化するとは、アモルファスシリコン膜が下地膜である希土類金属シリサイド膜の結晶構造から影響を受けながら結晶化することにより、希土類金属シリサイド膜の結晶構造に応じた特定の結晶配向を持った結晶構造のシリコン結晶膜となることを意味する。
The rare
好ましくは、アモルファスシリコン膜が結晶面方位(100)又は結晶面方位(111)を持って結晶化するように、希土類金属シリサイド膜は、六方晶(AlB2型)であり、且つ、シリコン結晶の格子定数と近い格子定数を持つものである。詳細には、六方晶である希土類金属シリサイド膜は、a軸の格子定数が3.754から3.877オングストロームであり、且つ、c軸の格子定数が4.05から4.172オングストロームである。このような希土類金属シリサイド膜の材料となる希土類金属膜12は、例えば、エルビウム(Er)、イットリウム(Y)、ホルミウム(Ho)、イッテルビウム(Yb)、ジスプロシウム(Dy)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ツリウム(Tm)、ルテチウム(Lu)から形成することができる。これらの希土類金属シリサイド膜の格子定数を、参考として、図12に示す。
Preferably, the rare earth metal silicide film is hexagonal (AlB2 type) and the lattice of the silicon crystal so that the amorphous silicon film is crystallized with a crystal plane orientation (100) or a crystal plane orientation (111). It has a lattice constant close to the constant. Specifically, the hexagonal rare earth metal silicide film has an a-axis lattice constant of 3.754 to 3.877 angstroms and a c-axis lattice constant of 4.05 to 4.172 angstroms. The rare
また、スパッタリング法で用いられる希土類金属のスパッタリングターゲットは、希土類金属膜12中への不純物の混入量を減らすために、純度99.9%以上のものを用いることが好ましい。
Moreover, it is preferable to use a rare earth metal sputtering target having a purity of 99.9% or more in order to reduce the amount of impurities mixed into the rare
さらに、後に形成される希土類金属シリサイド膜の酸素含有量が1atm%以下に抑えることが好ましく、そのために、希土類金属のスパッタリングターゲットの酸素含有量は、0.1atm%以下であることが好ましい。この酸素含有量は、SIMS(二次イオン質量分析法)により得られる値である。このように希土類金属シリサイド膜中の酸素含有量を減らす理由としては以下の通りである。すなわち、希土類金属が酸化して得られる希土類金属酸化物は、High−k材料や、エッチング装置の壁面保護のためのパッシベーション膜として用いられていることからもわかるように、強固な絶縁体であり、従って、PIN型ダイオードにおいて、その抵抗値を増加させる原因となるため、希土類金属酸化膜が生成されてしまうことを避けなくてはならないからである。 Furthermore, the oxygen content of the rare earth metal silicide film to be formed later is preferably suppressed to 1 atm% or less. For this reason, the oxygen content of the rare earth metal sputtering target is preferably 0.1 atm% or less. This oxygen content is a value obtained by SIMS (secondary ion mass spectrometry). The reason for reducing the oxygen content in the rare earth metal silicide film is as follows. That is, the rare earth metal oxide obtained by oxidizing the rare earth metal is a strong insulator, as can be seen from the fact that it is used as a high-k material and a passivation film for protecting the wall surface of the etching apparatus. Therefore, in the PIN type diode, it becomes a cause of increasing the resistance value, so that it is necessary to avoid the formation of a rare earth metal oxide film.
そして、本実施形態においては、図2(a)に示されるように、仕事関数が小さいために酸化されやすいという性質を持つ希土類金属膜12が大気中の酸素に触れることとないように、真空を破らずに、希土類金属膜12の上に、スパッタリング法によりアモルファスシリコン膜(アモルファスシリコン材料膜)13を形成する。このアモルファスシリコン膜13は、この後の工程において形成されるN型アモルファス層の材料となるだけでなく、希土類金属膜12を酸化させないためのキャップ層として、さらに、希土類金属膜12とともに希土類金属シリサイド膜の材料として、用いられる。
In this embodiment, as shown in FIG. 2A, a vacuum is applied so that the rare
このアモルファスシリコン膜13の厚さは、この後に行われる工程において希土類金属シリサイド膜の材料として必要なアモルファスシリコン膜の膜厚と、PIN型ダイオードの備えるN型シリコン結晶層として必要な膜厚とをあわせたものであり、例えば、25nmである。
The thickness of the
図2(b)に示されるように、次に、これまで積層した膜を成膜装置からイオン注入装置へ搬送して、アモルファスシリコン膜13にイオン注入を行う。この搬送の際、これまで積層した膜が大気に触れることがあっても、アモルファスシリコン膜13が酸化防止のためのキャップ層として機能するため、酸化されやすい希土類金属膜12が大気中の酸素により酸化することを避けることができる。そして、ビームライン注入装置、又は、注入深さが数nmと浅い場合にはプラズマドーピング装置を用いて、アモルファスシリコン膜13に、P、As、Sb等のN型不純物を1015cm−2程度のドーズ量で注入する。これにより、PIN型ダイオードの備えるN型のシリコン結晶層となる、N型アモルファスシリコン膜23を形成する。
As shown in FIG. 2B, next, the films laminated so far are transferred from the film forming apparatus to the ion implantation apparatus, and ion implantation is performed on the
この際、PIN型ダイオードにおけるコンタクト抵抗を低減するために、後の工程において形成される希土類金属シリサイド膜と、N型アモルファスシリコン膜23との界面となる位置において、N型不純物濃度が最大になるようにイオン注入することが好ましい。また、希土類金属シリサイド膜を形成するための熱処理の際に、N型アモルファスシリコン膜23における不純物の分布が変化することを考慮して、イオン注入することが好ましい。
At this time, in order to reduce the contact resistance in the PIN diode, the N-type impurity concentration is maximized at the position that becomes the interface between the rare earth metal silicide film formed in the subsequent process and the N-type
図3(a)に示されるように、続いて、アニール装置に搬送し、N2、Ar等の不活性ガス雰囲気中において、300℃〜350℃程度の温度の熱処理(アニール)を行い、希土類金属膜12とN型アモルファスシリコン膜23の一部とを固層反応させることにより希土類金属シリサイド膜32を形成する。この希土類金属シリサイド膜32は、希土類金属シリサイド膜32の上に形成される各アモルファスシリコン膜を結晶化させるための下地膜としてだけではなく、導電性があることから、電極層11とPIN型ダイオードの備える各シリコン層とを電気的に接続するための膜として働く。そして、希土類金属膜12の上に形成されるN型アモルファスシリコン膜23の一部を利用して、希土類金属シリサイド膜32を形成することから、希土類金属シリサイド膜32を形成するためだけに希土類金属膜12の上にシリコン膜を形成するような工程を省くことができる。
As shown in FIG. 3 (a), the wafer is subsequently transferred to an annealing apparatus, and heat treatment (annealing) at a temperature of about 300 ° C. to 350 ° C. is performed in an inert gas atmosphere such as N 2 or Ar. A rare earth
なお、この希土類金属シリサイド膜32を形成するための熱処理は、先に説明したN型アモルファスシリコン膜23の形成のためのイオン注入の前に行っても良い。また、次の工程である、N型アモルファスシリコン膜23の上にCVD(Chemical Vapor Deposition)によりI型アモルファスシリコン膜24を形成する際に行う基板加熱と同時に、希土類金属シリサイド膜32を形成しても良い。
The heat treatment for forming the rare earth
次に、N型アモルファスシリコン膜23の上にさらにアモルファスシリコン膜を形成するために、アニール装置からCVD(Chemical Vapor Deposition)装置に搬送する。先程と同様に、搬送の際これまで積層された膜が大気に触れることがあっても、N型アモルファスシリコン膜23が酸化防止のためのキャップ層として機能するため、仕事関数が小さいため酸化されやすい希土類金属シリサイド膜32が大気中の酸素に晒されることは無く、希土類金属シリサイド膜32へ酸素が混入することを避けることができる。
Next, in order to further form an amorphous silicon film on the N-type
N型アモルファスシリコン膜23上に、PIN型ダイオードの備えるI型シリコン結晶層とP型シリコン結晶層となる、I型(ノンドープ)アモルファスシリコン膜24とP型アモルファスシリコン膜25とを形成する。この際に用いられる形成方法としては、減圧CVD法を用いることも可能であるが、好ましくは、プラズマによる表面クリーニングを積極的に利用できるプラズマCVD法を用いる。
On the N-type
詳細には、図3(b)に示されるように、まず、N型アモルファスシリコン膜23の上に、I型アモルファスシリコン膜24を、Ar/Si2H6、又は、Ar/SiH4を用いて、基板温度350℃の条件において、厚さ50nmのものとして形成する。なお、I型アモルファスシリコン膜24の形成の前に、Ar/H2、又は、Ar/NF3等のプラズマにより、N型アモルファスシリコン膜23の表面に形成された自然酸化膜の除去を行うことが好ましい。
Specifically, as shown in FIG. 3B, first, an I-type
さらに連続して、図4(a)に示されるように、I型アモルファスシリコン膜24の上に、P型アモルファスシリコン膜25を、Ar/SiH4/H2/BCl3、又は、Ar/Si2H6/H2/BCl3混合ガスを用いて、基板温度350℃の条件において、厚さ25nmのものとして形成する。
Further continuously, as shown in FIG. 4A, a P-type
次に、図4(b)に示されるように、各アモルファスシリコン膜23、24、25を結晶化するための熱処理を行う。詳細には、マイクロ波によりアニールを行う。2.45GHz〜25GHzのマイクロ波を用いて、投入電力10W/cm2〜10kW/cm2、基板温度200℃〜550℃の条件において、30秒〜30分間処理を行う。このようにすることにより、各アモルファスシリコン膜に添加されているN型及びP型の不純物を電気的に活性化するとともに、N型アモルファスシリコン膜23、I型アモルファスシリコン膜24、及び、P型アモルファスシリコン膜25を結晶化させて、N型シリコン結晶層43、I型シリコン結晶層44、及び、P型シリコン結晶層45を形成する。
Next, as shown in FIG. 4B, a heat treatment for crystallizing the
これにより、図5に示されるような、PIN型ダイオード40を得ることができる。詳細には、PIN型ダイオード40は、配線層11の上に形成された希土類金属シリサイド膜32と、希土類金属シリサイド膜32の上に形成され、且つ、N型不純物が添加されたN型シリコン結晶層43と、N型シリコン結晶層43の上に形成されたI型シリコン結晶層44と、I型シリコン結晶層44の上に形成され、且つ、N型不純物が添加されたP型シリコン結晶層45とを備える。
Thereby, the
本実施形態によれば、膜内部への浸透性が高いマイクロ波を用いて、低温で効率的に結晶化させていることから、P型シリコン結晶層25及びN型シリコン結晶層23に含まれるP型及びN型の不純物がI型シリコン結晶層24に拡散することを避けることができる。従って、I型シリコン結晶層24の膜厚が実効的に減少することが無くなり、PIN型ダイオード40がオフさせた際のPIN型ダイオード40に流れる電流であるオフ電流を小さくすることができる。
According to the present embodiment, since it is efficiently crystallized at a low temperature using a microwave having high permeability into the film, it is included in the P-type
さらに、希土類金属シリサイド膜32が各アモルファスシリコン膜23、24、25の結晶化を促進させるだけでなく、希土類金属シリサイド膜32はシリコン結晶の格子定数と近い値の格子定数を持つことから、希土類金属シリサイド膜32の上の各アモルファスシリコン膜23、24、25を、希土類金属シリサイド膜32の結晶構造の影響を受けて特定の結晶配向を持つように結晶化させることができる。従って、各アモルファスシリコン膜23、24、25が結晶化したものである各シリコン結晶層43、44、45は、大粒径であるシリコン粒子を備えるものとすることができる。これによって、PIN型ダイオード40の備えるシリコン層は、低抵抗、高移動度となり、PIN型ダイオード40をオンさせた際のPIN型ダイオード40に流れる電流であるオン電流を大きくすることができる。
Furthermore, the rare earth
また、マイクロ波を用いて低温で効率的に結晶化させていることから、希土類金属シリサイド膜32中での、シリサイドの凝集を避けることができ、PIN型ダイオード40のコンタクト抵抗の増大を抑えることができる。
In addition, since the crystallization is efficiently performed at a low temperature using a microwave, aggregation of silicide in the rare earth
本実施形態によれば、希土類金属膜12の上に、アモルファスシリコン膜13を形成することから、アモルファスシリコン膜13がキャップ層として機能して、仕事関数が小さいため酸化されやすい希土類金属膜12及び希土類金属シリサイド膜32の酸化を避けることができる。従って、PIN型ダイオード40の抵抗を増加させることを避けることができる。
According to the present embodiment, since the
つまり、本実施形態によれば、PIN型ダイオード40をオン/オフさせた際に、それぞれ流れるオン電流/オフ電流の値の比が大きい、電気特性が良好なPIN型ダイオード40を得ることができる。
In other words, according to the present embodiment, when the
本実施形態は、シリコンの伝導型(P型/N型/I型)によらず、NIP型ダイオードといった他の種類の半導体デバイスに適用することが可能であるが、希土類金属シリサイド膜32の有する、電子に対するショットキーバリアハイト(高さ)が低いという特性に起因して、希土類金属シリサイド膜32は、N型シリコン結晶層43に対して低いコンタクト抵抗を持つことができる。従って、このような特性を得ることができるため、希土類金属シリサイド膜32と直接接する膜としては、N型シリコン結晶層43であることがより好ましい。
The present embodiment can be applied to other types of semiconductor devices such as NIP diodes regardless of the conduction type of silicon (P type / N type / I type). The rare earth
本実施形態の変形例として、以下のようなものが挙げられる。 The following is mentioned as a modification of this embodiment.
先に説明した方法においては、アモルファスシリコン膜13を形成した後、そのアモルファスシリコン膜13に対して、N型不純物をイオン注入により注入することにより、所望の濃度のN型不純物を含むN型アモルファスシリコン膜23を形成した。それに対して、この変形例においては、P、 As、Sb等のN型の不純物をあらかじめ導入したシリコンのスパッタリングターゲットを用いたスパッタリング法により、N型アモルファスシリコン膜23を形成しても良い。このようにすることにより、工程数を減らすことができる。なお、N型不純物が高濃度に含まれるシリコン膜は、そのフェルミレベルの位置がシリコン伝導帯の底に近いため、電子が引き抜かれ易いという性質を有する。従って、N型不純物が高濃度に含まれるシリコン膜は、酸化されやすい。これを避けるために、N型アモルファスシリコン膜23中においては、不純物濃度1015〜1016cm−3程度と低くすることが好ましい。
In the method described above, after the
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を示す図6から図10を参照して、本実施形態を説明する。以下、N/P/N型バイポーラセレクターの形成方法を例に説明するが、本発明は、このような半導体装置に限定されるものではなく、P/N/P型バイポーラセレクターといった他の種類の半導体装置(半導体デバイス)においても用いることができる。
(Second Embodiment)
The present embodiment will be described with reference to FIGS. 6 to 10 showing a method for manufacturing a semiconductor device according to the second embodiment. Hereinafter, a method of forming an N / P / N type bipolar selector will be described as an example. However, the present invention is not limited to such a semiconductor device, and other types such as a P / N / P type bipolar selector are used. It can also be used in semiconductor devices (semiconductor devices).
第1の実施形態と同様に、図6(a)のように半導体基板(図6から図10においては図示を省略)上に形成された金属または金属化合物からなる電極層11を準備する。
Similar to the first embodiment, an
次に、第1の実施形態と同様に、図6(b)のように、電極層11の上に、スパッタリング法、又は、MOCVD法を用いて、希土類金属膜12を厚さ5nm形成する。この希土類金属膜12は、第1の実施形態と同様に、シリコンと反応して希土類金属シリサイド膜を形成した際、シリコン結晶と格子定数が近い希土類金属シリサイド膜となるような材料から形成する。好ましくは、希土類金属シリサイド膜の上に形成されたアモルファスシリコンが結晶面方位(100)又は結晶面方位(111)を持って結晶化するように、希土類金属シリサイド膜は、六方晶(AlB2型)であり、シリコン結晶の格子定数と近い格子定数を持つものである。さらに、六方晶である希土類金属シリサイド膜は、a軸の格子定数が3.75から3.88オングストロームであり、且つ、c軸の格子定数が4.05から4.18オングストロームであるものが、好ましい。このような希土類金属シリサイド膜の材料となる希土類金属膜12は、例えば、エルビウム、イットリウム、ホルミウム、イッテルビウム、ジスプロシウム、ガドリニウム、テルビウム、ツリウム、ルテチウムから形成することができる。
Next, as in the first embodiment, as shown in FIG. 6B, the rare
次に、図7(a)に示されるように、第1の実施形態と同様に、仕事関数が小さいために酸化されやすいという性質を持つ希土類金属膜12が大気中の酸素に触れることとないように、真空を破らずに、スパッタリング法によりアモルファスシリコン膜(アモルファスシリコン材料膜)53を形成する。このアモルファスシリコン膜53の厚さは、この後に行われる希土類金属シリサイド膜を形成するための工程において希土類金属シリサイド膜の材料として必要なアモルファスシリコン膜の膜厚と、N/P/N型バイポーラセレクターの備えるN型シリコン結晶層として必要な膜厚とをあわせたものであり、例えば、25nmである。
Next, as shown in FIG. 7A, as in the first embodiment, the rare
図7(b)に示されるように、第1の実施形態と同様に、成膜装置からイオン注入装置へ搬送して、アモルファスシリコン膜53にイオン注入を行う。この搬送の際、アモルファスシリコン膜53が酸化防止のためのキャップ層として機能するため、希土類金属膜12が大気中の酸素により酸化することを避けることができる。そして、ビームライン注入装置、又は、注入深さが数nmと浅い場合にはプラズマドーピング装置を用いて、アモルファスシリコン膜53に、P、As、Sb等のN型不純物を1015cm−2程度のドーズ量で注入する。これにより、N/P/N型バイポーラセレクターの備えるN型のシリコン結晶層の材料となる、N型アモルファスシリコン膜63を形成する。
As shown in FIG. 7B, similarly to the first embodiment, the
図8(a)に示されるように、第1の実施形態と同様に、アニール装置に搬送し、N2、Ar等の不活性ガス雰囲気中において、300℃〜350℃程度の温度の熱処理(アニール)を行い、希土類金属膜12とN型アモルファスシリコン膜63の一部とを固層反応させることにより希土類金属シリサイド膜72を形成する。この希土類金属シリサイド膜72は、希土類金属シリサイド膜72の上に形成される各アモルファスシリコン膜を結晶化させるための下地膜としてだけではなく、導電性があることから、電極層11とPIN型ダイオードの備える各シリコン層とを電気的に接続するための膜として働く。そして、希土類金属膜12の上に形成されるN型アモルファスシリコン膜63の一部を利用して、希土類金属シリサイド膜72を形成することから、希土類金属シリサイド膜72を形成するためだけに希土類金属膜12の上にアモルファスシリコン膜を形成する工程を省くことができる。
As shown in FIG. 8A, as in the first embodiment, the sample is transferred to an annealing apparatus and heat treatment (at a temperature of about 300 ° C. to 350 ° C. in an inert gas atmosphere such as N 2 , Ar, etc.) The rare earth
次に、図8(b)に示されるように、N型アモルファスシリコン膜63の上に、I型(ノンドープ)アモルファスシリコン膜55を、Ar/Si2H6、又は、Ar/SiH4を用いた減圧CVD法により、基板温度350℃の条件において、厚さ20nmのものとして形成する。なお、このI型アモルファスシリコン膜55の形成の前に、Ar/H2あるいはAr/NF3等を用いたプラズマによるN型アモルファスシリコン膜63の表面に形成された自然酸化膜の除去を行うことが好ましい。
Next, as shown in FIG. 8B, an I-type (non-doped)
そして、図9(a)に示されるように、I型アモルファスシリコン膜55の上に、N型アモルファスシリコン膜66を、真空を破らずに、PH3/Si2H6/He、又は、PH3/SiH4/He混合ガスを用いた減圧CVD法により、基板温度350℃の条件において、膜厚25nmのものとして形成する。
Then, as shown in FIG. 9A, an N-type
次に、図9(b)に示されるように、I型アモルファスシリコン膜55に、例えばB(ボロン)といったP型不純物をイオン注入することにより、P型アモルファスシリコン膜65を形成する。N/P/N型バイポーラセレクターのオン電流を増加させるためには、ベースとなるP型シリコン結晶層のP型不純物濃度は低いほうが良く、例えば、P型アモルファスシリコン膜65のP型不純物濃度を1e17cm−3程度になるように調整する。
Next, as shown in FIG. 9B, a P-type
次に、図10に示されるように、第1の実施形態と同様に、各アモルファスシリコン膜63、65、66を結晶化するため、マイクロ波によりアニールを行う。2.45GHz〜25GHzのマイクロ波を用いて、投入電力10W/cm2〜10kW/cm2、基板温度200℃〜550℃の条件において、30秒〜30分間処理を行う。このようにすることにより、各アモルファスシリコン膜63、65、66に添加されているN型及びP型の不純物を電気的に活性化するとともに、N型アモルファスシリコン膜63、P型アモルファスシリコン膜65、及び、N型アモルファスシリコン膜66を結晶化させて、N型シリコン結晶層83、P型シリコン結晶層85、及び、N型シリコン結晶層86を形成する。
Next, as shown in FIG. 10, in order to crystallize the
これにより、図11に示されるような、N/P/N型バイポーラセレクター80を得ることができる。詳細には、N/P/N型バイポーラセレクター80は、配線層11の上に形成された希土類金属シリサイド膜72と、希土類金属シリサイド膜72の上に形成され、且つ、N型不純物が添加されたN型シリコン結晶層83と、N型シリコン結晶層83の上に形成され、且つ、P型不純物が添加されたP型シリコン結晶層85と、P型シリコン結晶層85の上に形成され、且つ、N型不純物が添加されたN型シリコン結晶層86とを備える。
Thereby, an N / P / N type
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、マイクロ波を用いて、低温で効率的に結晶化させていることから、各N型シリコン結晶層83、85に含まれるN型の不純物がP型シリコン結晶層85に拡散することを避けることができる。従って、N/P/N型バイポーラセレクター80のオフ電流を小さくすることができる。
According to the present embodiment, similarly to the first embodiment, since the crystallization is efficiently performed at a low temperature using a microwave, the N-type silicon included in each of the N-type silicon crystal layers 83 and 85 is used. Impurities can be prevented from diffusing into the P-type
さらに、希土類金属シリサイド膜72が各アモルファスシリコン膜63、65、66の結晶化を促進させるだけでなく、希土類金属シリサイド膜72はシリコン結晶の格子定数と近い値の格子定数を持つことから、希土類金属シリサイド膜72上の各アモルファスシリコン膜63、65、66を、希土類金属シリサイド膜72の結晶構造の影響を受けて特定の結晶配向を持つように結晶化させることができる。従って、第1の実施形態と同様に、N/P/N型バイポーラセレクター80の備えるシリコン層83、85、86は、大粒径のシリコン結晶を有することから、低抵抗、高移動度となり、N/P/N型バイポーラセレクター80をオンさせた際のN/P/N型バイポーラセレクター80に流れる電流であるオン電流を大きくすることができる。
Furthermore, since the rare earth
また、I型アモルファスシリコン膜53及びN型アモルファスシリコン膜63がキャップ層として機能することから、仕事関数が小さいため酸化されやすい希土類金属膜12及び希土類金属シリサイド膜72の酸化を避けることができる。従って、N/P/N型バイポーラセレクター80の抵抗を増加させることを避けることができる。
In addition, since the I-type
つまり、本実施形態によれば、N/P/N型バイポーラセレクター80をオン/オフさせた際に、それぞれ流れるオン電流/オフ電流の値の比が大きい、電気特性が良好なN/P/N型バイポーラセレクター80を得ることができる。
That is, according to the present embodiment, when the N / P / N type
また、本実施形態は、シリコンの伝導型によらず適用することが可能であるが、希土類金属シリサイド膜72の有する電子に対する低いショットキーバリアハイト(高さ)に起因して、N(伝導)型シリコンに対して低いコンタクト抵抗が得られるため、最終的に希土類金属シリサイドと接しているシリコンの伝導型はN型伝導型であることが好ましい。
The present embodiment can be applied regardless of the conductivity type of silicon, but due to the low Schottky barrier height (height) for the electrons of the rare earth
本実施形態の変形例として、以下のようなものが挙げられる。 The following is mentioned as a modification of this embodiment.
先に説明した方法においては、P型アモルファスシリコン膜65は、I型アモルファスシリコン膜55を形成した後、そのI型アモルファスシリコン膜55に対して、P型不純物をイオン注入により注入することにより形成した。それに対して、この変形例においては、Ar/SiH4/H2/BCl3、又は、Ar/Si2H6/H2/BCl3を用いた減圧CVD法により、基板温度350℃の条件において、厚さ20nmのP型アモルファスシリコン膜65を形成しても良い。このようにすることにより、工程数を減らすことができる。
In the method described above, the P-type
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、これら以外の各種の形態を採ることができる。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することができる。 In addition, this invention is not limited to the said embodiment, Various forms other than these can be taken. That is, the present invention can be appropriately modified and implemented without departing from the spirit of the present invention.
11 電極層
12 希土類金属膜
13、53 アモルファスシリコン膜(アモルファスシリコン材料膜)
23、63、66 N型アモルファスシリコン膜
24、55 I型アモルファスシリコン膜
25、65 P型アモルファスシリコン膜
32、72 希土類金属シリサイド膜
40 PIN型ダイオード
43、83、86 N型シリコン結晶層
44 I型シリコン結晶層
45、85 P型シリコン結晶層
80 N/P/N型バイポーラセレクター
23, 63, 66 N type
Claims (5)
前記希土類金属シリサイド膜と前記アモルファスシリコン膜とをマイクロ波を用いて加熱することにより、前記希土類金属シリサイド膜の結晶構造に応じた結晶配向を持つように、前記アモルファスシリコン膜を結晶化させる、
ことを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 A rare earth metal silicide film and an amorphous silicon film are formed on the electrode layer,
Heating the rare earth metal silicide film and the amorphous silicon film using microwaves to crystallize the amorphous silicon film so as to have a crystal orientation corresponding to the crystal structure of the rare earth metal silicide film;
The manufacturing method of the semiconductor device characterized by the above-mentioned.
前記希土類金属膜の上に、アモルファスシリコン材料膜を形成し、
熱処理により、前記希土類金属膜と前記アモルファスシリコン材料膜の一部とを反応させて、前記希土類金属シリサイド膜と前記アモルファスシリコン膜とを形成する、
ことをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 Forming a rare earth metal film on the electrode layer;
Forming an amorphous silicon material film on the rare earth metal film,
The rare earth metal film and a part of the amorphous silicon material film are reacted by heat treatment to form the rare earth metal silicide film and the amorphous silicon film.
The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 1, further comprising:
前記希土類金属シリサイド膜の上に形成された第1の不純物が添加された第1導電型シリコン結晶層と、
前記第1導電型シリコン結晶層の上に形成された第3導電型シリコン結晶層と、
前記第3導電型シリコン結晶層の上に形成された第2の不純物が添加された第2導電型シリコン結晶層と、
を備える半導体装置。 A rare earth metal silicide film formed on the electrode layer;
A first conductivity type silicon crystal layer doped with a first impurity formed on the rare earth metal silicide film;
A third conductivity type silicon crystal layer formed on the first conductivity type silicon crystal layer;
A second conductivity type silicon crystal layer doped with a second impurity formed on the third conductivity type silicon crystal layer;
A semiconductor device comprising:
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