JP2012068393A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 半透過型表示装置などの自発光型の表示装置および反射型の表示装置としての機能する部分を設ける表示装置を用いる場合、外光の照度と、外光のうち鏡面反射成分の光の照度とを把握することを目的とする。また、光センサーの検出値から、特定位置より観察する観測者に対し最適な階調輝度特性で表示画像を実現するように画像信号を調整することを目的とする。
【解決手段】 光センサー9は、第1の光センサー90、第2の光センサー91で構成されている。第2のセンサー91は、第1のセンサー90と同じ照度センサー92を用いており、前面92aに遮光部材92bを設置したものである。遮光部材92bは、孔92cを備える円筒形状であり、表示装置22の表示面22aの法線方向Hに対し、観測者の表示面22aに対する視認方向の角度と対称となるよう左側へθ1°傾けられて配置されている。
【選択図】 図3
【解決手段】 光センサー9は、第1の光センサー90、第2の光センサー91で構成されている。第2のセンサー91は、第1のセンサー90と同じ照度センサー92を用いており、前面92aに遮光部材92bを設置したものである。遮光部材92bは、孔92cを備える円筒形状であり、表示装置22の表示面22aの法線方向Hに対し、観測者の表示面22aに対する視認方向の角度と対称となるよう左側へθ1°傾けられて配置されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、表示装置に関し、バックライトおよび外光を利用して表示を実現させる表示装置に関する。
一般的な液晶表示装置はバックライトの光を液晶パネルによって透過・遮断することにより表示を実現し、自発光型の表示装置となるもの、外光を液晶パネルによって透過・遮断することにより表示を実現し、反射型の表示装置となるものがある。このほか、暗環境ではバックライトの光を利用した自発光型表示装置として機能し、明環境では外光を利用した反射型表示装置として機能する半透過型表示装置がある。
一般に、自発光型表示装置の特性と反射型表示装置の特性は大きく異なっている。例えば、自発光型表示装置では、表示面における輝度は一定とすることができるが、反射型表示装置では、表示面における輝度は反射光であるため外光の強度とスペクトル分光分布によって変化する。
特許文献1の液晶表示装置によれば、液晶パネルの表示面近傍に設けられたフォトトランジスタによって、表示面に対する周囲光(外光)を検出して、バックライトの輝度の制御を行う技術が開示されている。また、特許文献2に開示された液晶表示装置によれば、外光も含め、液晶表示装置に入射する光を検出して、バックライトの輝度の制御を行う技術が開示されている。
上記の特許文献の液晶表示装置は、バックライトの輝度を制御して表示面における輝度を調整させているが、バックライトの輝度の制御のみでは、表示装置として半透過型表示装置を用いる場合、自発光型表示装置として機能する部分と、反射型表示装置として機能する部分では階調輝度特性が異なるために、使用環境によって表示画像の印象が大きく異なるという問題点が解決できない。特に中間調による表示画像の印象は、大きく異なってしまう。
また、半透過型の表示装置の反射型表示装置としての特性については、完全拡散面に近い反射成分(拡散反射成分)の光と、鏡面反射に近い成分(鏡面反射成分)の光が存在する。また、拡散反射成分の光と鏡面反射成分の光は、表示装置と観測者の位置関係によって、視認する表示画像の階調輝度特性が異なる。このため、観察者の観察位置によっては、最適な表示画像の階調輝度特性の制御を行うことはできない。
本発明は、半透過型表示装置などの自発光型の表示装置および反射型の表示装置としての機能する部分を設ける表示装置を用いる場合、外光の照度と、外光のうち鏡面反射成分の光の照度を把握することを目的とする。また、光センサーの検出値から、特定位置より観察する観測者に対し最適な階調輝度特性で表示画像を実現するように画像信号を調整することを目的とする。
本発明の表示装置は、光を出射するバックライト、バックライトからの光を透過させる透過領域と外光を反射させる反射領域とを有する表示素子、を備えた表示装置において、
外光の光の照度を検出する第1の光センサーと、外光のうち、表示素子の表示面の法線に対し、特定の方向から入射する鏡面反射成分の光の照度を検出する第2の光センサーと、を備えることを特徴とする。また、光センサーより検出された光の照度に基づき、表示素子に入力する画像信号を調整する調整手段をさらに備えたことを特徴とする。
外光の光の照度を検出する第1の光センサーと、外光のうち、表示素子の表示面の法線に対し、特定の方向から入射する鏡面反射成分の光の照度を検出する第2の光センサーと、を備えることを特徴とする。また、光センサーより検出された光の照度に基づき、表示素子に入力する画像信号を調整する調整手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明によれば、外光の照度と表示素子の表示面の法線に対し、特定方向から入射する鏡面反射成分の光の照度を把握することができる。また、検出値に基づいて、最適な画像信号を表示素子に入力させることができるため、観測者の観測位置に対応した、最適な表示画像を実現させることができる。
実施の形態1.
以下、本発明の表示装置についての実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号は、同一または実質的に同一の構成として説明を省略する。
図1(a)は、本発明に係る表示装置の正面方向から見た概略図、図1(b)は図1(a)の表示装置を側面方向から見た概略図、図2は本発明の表示装置の分解斜視図である。
以下、本発明の表示装置についての実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号は、同一または実質的に同一の構成として説明を省略する。
図1(a)は、本発明に係る表示装置の正面方向から見た概略図、図1(b)は図1(a)の表示装置を側面方向から見た概略図、図2は本発明の表示装置の分解斜視図である。
図1、図2に示すように、本発明に係る表示装置22は、バックライト21からの光を透過させる透過領域と外光を反射させる反射領域とを備えた表示素子6を有し、暗環境ではバックライト21の光源を利用した自発光型の表示装置として機能し、明環境では外光を利用した反射型の表示装置として機能する。バックライト21は、光を出射するための光源1と、側面2aに光源1を備え、光源1からの光を入射して伝播させ、出射面2bから出射させる導光板2と、を備えている。
また、導光板2の出射面2bには光学シート類8、出射面2bと反対の面である反出射面2cには、導光板2からの光を再び導光板2に向かわせる反射シート3を配置する。これらの部材を背面フレーム4および中間フレーム5により収納して、バックライト21を構成している。
バックライト21の光出射方向に表示素子6を対向配置させ、開口部7aを備えた正面フレーム7を配置し、バックライト21と係合させて、表示装置22を構成している。
表示装置22の端部には光センサー9を備えている。調整手段100は光センサー9に接続されており、光センサー9の検出値によって、表示装置22の階調輝度特性を調整している。
なお、図1(b)に示すように、本発明において、観測者33は、表示装置22の表示面22aの法線Hの方向に対して、紙面右側θ1°の位置から観測するものとする。
バックライト21はサイドエッジタイプであり、光源1には線状の光源である冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp:以下CCFLと称す)を使用している。CCFLは、電流の調整による明るさ調整の機能をもつ。なお、光源1には、LED(Light Emitting Diode:以下LEDと称す)等の点状光源を使用してもよい。
光学シート8類は、拡散フィルム、レンズシート、再反射フィルム等で構成されている。再反射フィルムとは、バックライト21の光を再利用することが可能なフィルムであり、例えば、住友3M製のDBEF(Dual Brightness Enhancement Film:以下、DBEFと称する)などが用いられる。
表示素子6は、基板上の画素領域にバックライト21の光を透過する透過領域、外光を反射するための反射領域およびスイッチング素子等が形成された薄膜トランジスタ基板と、基板上にカラーフィルタ、遮光層、対向電極等が形成されたカラーフィルタ基板とが対向して配置されており、両基板間に液晶を備える液晶表示素子を用いている。液晶表示素子は、スイッチング素子による電圧のオン又はオフによって液晶層の配光を変化させ、液晶表示素子に入射した光を画像信号にあわせて変調し、赤色(R)、緑色(G)、又は青色(B)として表示する(図示せず)。
図3(a)に本発明で用いる光センサー9の概略図を示す。光センサー9は、図2に示すように、表示装置22の端部であって、表示装置22を構成する正面フレーム7上に配置されおり、図3(a)に示すように、第1の光センサー90、第2の光センサー91で構成されている。第1の光センサー90は、照度センサーであり1cm角の四角形状のフォトレジスタ(photoresistor)を用いている。第1の光センサー90は、外光として表示装置22に入射するすべての外光を検出する。すべての外光とは、拡散反射成分の光と鏡面反射成分の光である。
図3(b)に第2の光センサー91を側面方向からみた概略図を示す。図3(b)に示すとおり、第2の光センサー91は、第1の光センサー90と同じ、1cm角の四角状のフォトレジスタである照度センサー92の前面92aに遮光部材92bを設置したものである。
遮光部材92bは、内径D1が2mmΦの孔92cを備える円筒形状であり、表示装置22の表示面22aの法線方向Hに対し、観測者の表示面に対する視認方向の角度と対称となるよう左側へθ1°傾けられて配置されている。本実施の形態においては、図1に示すとおり、観測者33は、表示装置22に対し、紙面右側θ1°の位置から観測する例を示しているため、円筒形の遮光部材92bを表示装置22の紙面左側に配置する。また、図3に示すように、遮光部材92bは、表示面22aの法線方向Hに対し、左側にθ1°傾けて配置している。
一例として、観察者が表示面22aを紙面右側30°の位置から観測すると設定する場合、円筒形の遮光部材92bを表示装置22の左側に配置し、表示面22aの法線方向Hに対し、左側に30°傾けて配置する。このように配置することにより、表示装置22の表示面22aに右側30°から入射し、鏡面反射して左側30°で出射する方向の光が遮光部材92bの孔を通過して、第2の光センサー91の前面92aに到達する。
第2の光センサー91は前面92aに遮光部材92bを配置することにより、孔92cを通過した鏡面反射成分の光であって特定方向に反射して観測者33が視認する光の照度を検出することができる。
なお、第2の光センサー91にフォトレジスタを用いる場合は、遮光部材92bの配置位置を除く前面92aは遮光する。
本発明における階調輝度特性の調整方法を図9に基づいて説明する。図9は、本発明に係るブロック図である。図9(a)に示すように、光センサー9を構成する第1、第2の光センサー90、91は、拡散反射成分および鏡面反射成分の照度を検出し、検出値を調整手段100の階調読替え部102に送る。
階調読替え部102は検出値に基づき、データ格納部103に格納している内部メモリ、LUT(ルックアップテーブル)等により拡散反射成分および鏡面反射成分の観察者が視認する階調輝度特性の見積もり値を算出する。算出した階調輝度特性の見積もり値により、信号源101から送られる画像信号を最適値に読替えを行ってASIC104に送る。ASIC104からの画像信号は、ソース駆動回路105、ゲート駆動回路106に送られ、表示素子6に最適な値が入力される。なお、階調読替え部102およびデータ格納部103は、図9(b)に示すようにASIC104に内蔵されていてもよい。
次に図面を用いて調整手段100における、階調輝度特性の見積もり値の算出方法について説明する。図4は本発明に係る表示装置の自発光成分(透過成分)の階調輝度特性の実測値、図5は拡散反射成分の階調輝度特性の実測値、図6は鏡面反射成分の階調輝度特性の実測値、図7は補正量がγ=2.2となるように補正を行った場合の階調輝度特性の目標値(補正値)を示す。本発明において、図4乃至図7の階調輝度特性を示すデータは、データ格納部103に格納されており、内部メモリに記録されている。
前述の通り、拡散反射成分および鏡面反射成分の照度の検出値は、調整手段100の階調読替え部102に送られる。階調読み替え部102において、データ格納部103に格納されている図5、図6における階調輝度特性の実測値を参照して、鏡面反射成分の輝度の見積もり値および拡散反射成分の輝度の見積もり値を設定する。なお、本実施の形態において、自発光成分であるバックライト21には、輝度400cd/m^2、コントラスト600であるものを使用しており、バックライト21の輝度は一定のものとする。
ここで、観測者が表示装置の表示面より視認する光の輝度をLa、バックライト21から出射される自発光成分の光の輝度をLb、表示素子の反射領域により外光が拡散反射される拡散反射成分の光の輝度をLc、表示素子の反射領域により外光が鏡面反射される鏡面反射成分の光の輝度をLdとした場合、観測者が表示面より視認する光の輝度Laは、下式1のように表すことができる。
La=Lb+Lc+Ld・・・(式1)
上記式1に示すとおり、鏡面反射成分、拡散反射成分および自発光成分の輝度を加算することで、観測者が認識する輝度を算出することができる。例えば、周囲環境が18000lx、鏡面反射成分となる外光成分が1000lxの場合、輝度は、902cd/m^2(拡散反射:162 cd/m^2、鏡面反射:340 cd/m^2、自発光400cd/m^2)であるとする。
La=Lb+Lc+Ld・・・(式1)
上記式1に示すとおり、鏡面反射成分、拡散反射成分および自発光成分の輝度を加算することで、観測者が認識する輝度を算出することができる。例えば、周囲環境が18000lx、鏡面反射成分となる外光成分が1000lxの場合、輝度は、902cd/m^2(拡散反射:162 cd/m^2、鏡面反射:340 cd/m^2、自発光400cd/m^2)であるとする。
次に上記で算出した観察者が認識する輝度と図7に示す階調輝度特性の目標値(補正値)との比較を行い、信号源101から送られる画像信号を最適値となる階調に読み替える。前述したとおり、読み替えられた画像信号は、ASIC104に送ら、さらに、ASIC104により、ソース駆動回路105、ゲート駆動回路106に送られ、表示素子6に最適な値が入力される。
たとえば、前述の条件である、周囲環境が18000lx、鏡面反射成分となる外光成分が1000lxの場合、観測者が視認する表示装置の階調輝度特性を図8に示す。信号源101から入力される画像信号の入力階調が32である場合、図7に示す補正量γ=2.2で、相対輝度で約22%が必要である。この場合、図8を参照して、階調読替え部102で読替えを行うと、画像信号の出力階調は17階調である。このように入力される階調に対して、最適値を設定して、表示素子6に出力階調を設定することで、表示装置は、すべての使用環境において、一定の階調輝度特性(γ=2.2)となる表示が可能となる。
以上説明したとおり、本実施の形態1における表示装置22は、表示装置22の端部に表示面22aに対する外光の照度と、外光のうち、表示面22aに対し特定方向の角度で入射する鏡面反射成分の照度と、を検出する光センサー9を配置したため、外光の拡散反射成分の照度と鏡面反射成分の光の照度を検出することにより、表示装置の表示面における特定方向から視認する観察者の拡散反射成分、鏡面反射成分を把握することができる。
また、光センサー9の検出値に基づいて、調整手段100により拡散反射成分および鏡面反射成分の階調輝度特性を算出し、最適な画像信号に読替えて表示素子6に入力させることができるため、あらかじめ設定された観測者の観測位置に対応した、最適な表示画像を実現させることができる。
また、高照度条件において、拡散反射成分と鏡面反射成分による白色輝度の合計が、自発光成分よりも十分大きいときは、自発光成分は相対的に非常に小さなものとなるため、表示素子6を駆動する電源を調光により暗くする、あるいはOFFにする制御を加えてもよい。これを行った場合は、低消費電力化を図ることも可能である。
鏡面反射成分は光源と観測位置によっては、観測者に対して非常に高輝度となる場合がある。この場合については、例えば白色表示をする入力信号に対して、中間調を出力するような、信号データの読替え処理を行ってもよい。
また、光センサー9は、フォトダイオードにより構成したが、フォトダイオードに限定する必要はなく、CCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)、フォトマル等の光に反応する素子であれば、どのようなものを用いてもよい。
本発明においては、表示装置22に半透過型液晶表示装置を用いて説明したが、反射特性を有する表示装置であれば、どのような表示装置に応用してもよい。また、観測位置を30°と設定したが、表示装置22の設置条件と観測者の位置関係によって、適宜設定することができる。光センサー9については、表示装置22の端部に設置した例を示したが、表示装置22の製造プロセルにおいて、パネル内に構成してもよい。たとえば、液晶表示素子を構成する2枚の基板間のうち、TFTを備えるアレイ基板上に配置することも可能である。
TFTアレイ基板に光センサーを配置する場合は、表示領域の周辺部に配置する(図示せず)。なお、TFTアレイ基板と対向配置されるカラーフィルタ基板の表示領域の周辺部に配置することも可能である(図示せず)。
実施の形態2.
本発明に係る実施の形態2における光センサー10を図10に示す。実施の形態1で用いた光センサー9は、照度センサーとして、フォトレジスタを用いており、第1の光センサー90として1cm角の四角状のフォトレジスタを、第2の光センサー91として、1cm角の四角状のフォトレジスタである照度センサー92の前面92aに遮光部材92bを設置する構成とした。これに対し、本実施の形態2で用いる光センサー10は、照度センサーとしてCCDを用いており、第1の光センサー11として、4mm角のCCD10aと、第2の光センサー12として、CCD10aの上に、開口部10bを備えた遮光部材10cを所定の距離D2を保持して設置した。具体的には、CCD10aの中央に0.5mmΦの開口部10bを設けた遮光性樹脂板である平板10cをCCD10aから0.5mmの距離D2を保持して設置している。なお、CCD10aと平板10cとの間は、空気層で保たれている。
本発明に係る実施の形態2における光センサー10を図10に示す。実施の形態1で用いた光センサー9は、照度センサーとして、フォトレジスタを用いており、第1の光センサー90として1cm角の四角状のフォトレジスタを、第2の光センサー91として、1cm角の四角状のフォトレジスタである照度センサー92の前面92aに遮光部材92bを設置する構成とした。これに対し、本実施の形態2で用いる光センサー10は、照度センサーとしてCCDを用いており、第1の光センサー11として、4mm角のCCD10aと、第2の光センサー12として、CCD10aの上に、開口部10bを備えた遮光部材10cを所定の距離D2を保持して設置した。具体的には、CCD10aの中央に0.5mmΦの開口部10bを設けた遮光性樹脂板である平板10cをCCD10aから0.5mmの距離D2を保持して設置している。なお、CCD10aと平板10cとの間は、空気層で保たれている。
図11に第2の光センサー12側面図と、第2の光センサー12を構成するCCD10aで受光する光を図示した上面図を示す。本実施の形態2で用いられる第2の光センサー12の動作について、図11を用いて説明を行う。図11に示すとおり、表示装置に入射する光のうち、CCD10aで受光する光10dは、平板10cに設けられた開口部10bを通過した光であり、CCD10aにより光の照度と、位置情報が検出される。また、開口部10bの中心O1と、光10dの受光エリアの中心O2との距離D3とにより、CCD10aで受光される光10dの法線Hに対する入射角度θ2は、下式2により算出することができる。
tanθ=D3/D2・・・(式2)
また、式2により算出した数値の一覧を表1に示す。
tanθ=D3/D2・・・(式2)
また、式2により算出した数値の一覧を表1に示す。
CCD10aの中心O1と光10dの中心O2が重なっているときの光の入射角は0°であり、CCD10aの中心O1と光10dの中心O2の距離D3が0.29mmのときは、入射角度が30°である。よって、第2の光センサー12を配置することにより、表示装置の表示面に入射する光のうち、光の入射角度および入射角度における光の照度を検出することができ、センサー10の検出値に基づいて、実施の形態1で説明したとおり、調整手段100により拡散反射成分および鏡面反射成分の階調輝度特性を算出し、最適な画像信号に読替えて表示素子6に入力させることができるため、あらかじめ設定された観測者の観測位置に対応した、最適な表示画像を実現させることができる。なお、観測者の位置を光センサー製造時に設定する必要がないので、実施の形態1と比較すると汎用性が高い。なお、CCD10a上で光10dが受光可能な範囲は、本構成では、4mm角のCCD10aを用いているため、入射角θ2が約70°までとなる。
図12に本実施の形態2の変形例を示す。第2の光センサー12は、CCD10aと平板10c間を空気層で保持していたが、本変形例においては、透明なガラス板10eを配置する。透明なガラス板10eを配置することにより、CCD10aの開口部10bを通過し、CCD10aに受光される光10dは、10eに入射する際に屈折するため、CCD10aに到達する際、ガラス板10eを配置しない場合と比較すると、開口部10bに近い位置で光10dを検出することができる。よって、表示装置に入射する法線Hに対する入射角度θ2の検出範囲が広くなる。なお、10eはガラス板に限らず、透明な材料で構成されるものであればよく、屈折率が空気より高い材料のものを選択することにより、CCD10aで検出できる入射角度θ2の範囲が広くなる。
実施の形態1の表示装置に、本光センサーを設置し、さらに観測者の位置情報を随時供給する構造を設置した場合は、任意の位置に居る観測者に対して、一定の階調輝度特性を有する画像を表示することも可能となる。
本実施の形態2おける光センサー10には、照度センサーとしてCCD10aを用いたが、CCD10aに限定するものではなく、平板10c上で光量分布が確認できるものであれば、適宜変更可能である。
また、光センサーの大きさについても、本実施例の寸法は特に制約を設けるものではない。平板10cとCCD10aの間隔を短くすれば、広範囲で光の入射方向の検出が可能であり、光センサー10全体の小型化も可能となる。また、配置する位置も外光を検出することが可能な位置であれば、適宜設定可能である。
1 光源、2 導光板、3 反射シート、4 背面フレーム、5 中間フレーム、
6 表示素子、7 正面フレーム、8 光学シート類、9、10 光センサー、
10a CCD、10b 開口部、10c 平板、21 バックライト、 22 表示装置、11、90、第1の光センサー、12、91 第2の光センサー、92 照度センサー、92a 前面、92b 遮光部材、92c 孔、100 調整手段、101 信号源、102 階調読替え部、103 データ格納部、104 ASIC、105 ソース駆動回路、106 ゲート駆動回路。
6 表示素子、7 正面フレーム、8 光学シート類、9、10 光センサー、
10a CCD、10b 開口部、10c 平板、21 バックライト、 22 表示装置、11、90、第1の光センサー、12、91 第2の光センサー、92 照度センサー、92a 前面、92b 遮光部材、92c 孔、100 調整手段、101 信号源、102 階調読替え部、103 データ格納部、104 ASIC、105 ソース駆動回路、106 ゲート駆動回路。
Claims (5)
- 光を出射するバックライト、
前記バックライトからの光を透過させる透過領域と外光を反射させる反射領域とを有する表示素子、を備えた表示装置において、
前記外光の照度を検出する第1の光センサーと、
前記外光のうち、前記表示素子の表示面の法線に対し、特定の方向から入射する鏡面反射成分の光の照度を検出する第2の光センサーと、を備えたことを特徴とする表示装置。 - 前記センサーより検出された光の照度に基づき、前記表示素子に入力する画像信号を調整する調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1の表示装置。
- 前記鏡面反射成分の光の照度を検出する第2の光センサーは、前記第2の光センサーの前面に孔を備えた筒状の遮光部材が配置されており、前記遮光部材は、前記表示素子の表示面の法線に対し、前記特定の方向から入射する光の角度に傾けられて配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
- 前記鏡面反射成分の照度を検出する第2の光センサーは、前記第2の光センサーの前面に一定間隔を保つとともに前記第2の光センサーと略同形状の平板状の遮光部材が配置されており、前記遮光部材は、前記鏡面反射成分の光を入射させるための開口部を備えた請求項1または2に記載の表示装置。
- 前記第2の光センサーと前記平板状の遮光部材との間には空気より屈折率の高い透明材料が配置されることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
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