JP2012066005A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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重治 大湯
Yasuo Sakurai
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Abstract

【課題】術中に判明した状況に応じて神経線維に関する有用な情報を提供することを課題とする。
【解決手段】MRI装置100は、拡散テンソル画像から神経線維を抽出する。また、MRI装置100は、空間的位置を計測するポインティングデバイス11によって計測された座標を受け付け、受け付けた座標をDTT画像に対応する座標系の値に変換する。また、MRI装置100は、変換された値がDTT画像において示す位置に、神経線維を選択する領域を指定するインタラクティブROIを設定する。また、MRI装置100は、設定されたインタラクティブROIに基づいて、抽出された神経線維から所定の神経線維を選択し、選択した神経線維が描出されたDTT画像を表示部23に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施の形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
近年、磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置)による撮像手法のひとつとして、拡散テンソルトラクトグラフィ(Diffusion Tensor Tractography)が注目されている。拡散テンソルトラクトグラフィは、拡散テンソル画像(Diffusion Tensor Imaging)から神経線維をトラッキングし、トラッキングの軌跡が描出された拡散テンソルトラクトグラフィ画像(以下、DTT画像)を生成する手法である。
ところで、神経線維はその数が膨大であるので、トラッキングされた全ての神経線維をDTT画像上に表示すると、操作者において所望の神経線維を観察することが困難になるおそれがある。このため、従来、例えば、全ての神経線維から神経線維を選択するためのROI(Region Of Interest)の設定を受け付け、設定されたROIに基づいて神経線維を選択し、選択した神経線維を表示部に表示する技術がある。
また、DTT画像は、術中にも用いられる。例えば、術者などの操作者は、術前に生成されたDTT画像を術中に参照し、神経線維を観察する。このため、従来、例えば、術前に生成されたDTT画像上に、術中、操作者が操作する指示器先端の位置を表示する技術がある。
特開2005−253706号公報
Hangyi J. et al, "DtiStudio: Resource program for diffusion tensor computation and fiber bundle tracking", COMPUTER METHODS AND PROGRAMS IN BIOMEDICINE 8I (2006) pp106-116
しかしながら、従来技術では、所望の神経線維を術中に表示する手法としては十分でないおそれがあった。例えば、術中の検査において運動野や言語野など重要な脳機能の位置が判明したとしても、従来技術では、術前に生成されたDTT画像上に指示器先端の位置が表示されるに過ぎず、術中に判明した状況に応じた有用な情報を提供するとはいえない場合がある。また、従来技術では、ROIに基づく神経線維の選択も術前に行われるものであるので、術中に判明した状況に応じた有用な情報を提供するとはいえない場合がある。このようなことから、術中に判明した状況に応じて神経線維に関する有用な情報を提供することが求められている。
実施の形態のMRI装置は、抽出手段と、変換手段と、設定手段と、表示制御手段とを備える。抽出手段は、拡散テンソル画像から神経線維を抽出する。変換手段は、空間的位置を計測する計測手段によって計測された座標を受け付け、受け付けた座標を、抽出された神経線維が描出される画像に対応する座標系の値に変換する。設定手段は、変換された値が前記画像において示す位置に、神経線維を選択する領域を指定する領域指定を設定する。表示制御手段は、設定された領域指定に基づいて、抽出された神経線維から所定の神経線維を選択し、選択した神経線維が描出された画像を表示部に表示する。
図1は、実施例1に係るMRI装置の構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る画像処理部の構成を示す図である。 図3は、神経線維ROIの設定を説明するための図である。 図4は、DTT画像の表示例を示す図である。 図5は、DTT画像の表示例を示す図である。 図6は、インタラクティブROIの設定を説明するための図である。 図7は、DTT画像の表示例を示す図である。 図8は、インタラクティブROIの登録及び神経線維の表示を説明するための図である。 図9は、インタラクティブROIの登録及び神経線維の表示を説明するための図である。 図10は、インタラクティブROIの登録及び神経線維の表示を説明するための図である。
以下に、実施の形態に係るMRI装置の一例として、実施例1及び2に係るMRI装置を説明する。
まず、図1を用いて、実施例1に係るMRI装置100の構成を説明する。図1は、実施例1に係るMRI装置100の構成を示す図である。図1に例示するように、実施例1に係るMRI装置100は、特に、静磁場磁石1と、傾斜磁場コイル2と、傾斜磁場電源3と、寝台4と、寝台制御部5と、送信コイル6と、送信部7と、受信コイル8と、受信部9と、シーケンス制御部10と、ポインティングデバイス11と、計算機システム20とを備える。
静磁場磁石1は、中空の円筒形状に形成され、内部の空間に一様な静磁場を発生する。静磁場磁石1は、例えば、永久磁石、超伝導磁石などである。傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形状に形成され、内部の空間に傾斜磁場を発生する。具体的には、傾斜磁場コイル2は、静磁場磁石1の内側に配置され、傾斜磁場電源3から電流の供給を受けて傾斜磁場を発生する。傾斜磁場電源3は、シーケンス制御部10から送られるパルスシーケンス実行データに従って、傾斜磁場コイル2に電流を供給する。
寝台4は、被検体Pが載置される天板4aを備え、天板4aを、被検体Pが載置された状態で傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部5は、寝台4を駆動して、天板4aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信コイル6は、RF磁場を発生する。具体的には、送信コイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、送信部7からRFパルスの供給を受けて、RF磁場を発生する。送信部7は、シーケンス制御部10から送られるパルスシーケンス実行データに従って、共振周波数(ラーモア周波数)に対応するRFパルスを送信コイル6に印加する。
受信コイル8は、MRエコー信号を受信する。具体的には、受信コイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、高周波磁場の影響によって被検体Pから放射されるMRエコー信号を受信する。また、受信コイル8は、受信したMRエコー信号を受信部9に出力する。例えば、受信コイル8は、頭部用の受信コイル、脊椎用の受信コイル、腹部用の受信コイルなどである。
受信部9は、シーケンス制御部10から送られるパルスシーケンス実行データに従って、受信コイル8から出力されたMRエコー信号に基づきMRエコー信号データを生成する。具体的には、受信部9は、受信コイル8から出力されたMRエコー信号をデジタル変換することによってMRエコー信号データを生成し、生成したMRエコー信号データをシーケンス制御部10を介して計算機システム20に送信する。
シーケンス制御部10は、傾斜磁場電源3、送信部7、及び受信部9を制御する。具体的には、シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されたパルスシーケンス実行データを、傾斜磁場電源3、送信部7、及び受信部9に送信する。
ポインティングデバイス11は、3次元における空間的位置を計測する計測装置である。例えば、操作者が、患部近傍の所定点をポインティングデバイス11によって指示すると、ポインティングデバイス11は、操作者によって指示された点の3次元空間座標及びポインティングデバイス11の向きを出力する。出力された3次元空間座標及びポインティングデバイス11の向きは、計算機システム20に送信される。例えば、ポインティングデバイス11は、ステレオラベリングカメラを用いた手法により実現される。
計算機システム20は、特に、インタフェース部21と、入力部22と、表示部23と、記憶部24と、制御部25と、画像処理部26とを備える。インタフェース部21は、シーケンス制御部10に接続され、シーケンス制御部10と計算機システム20との間で送受信されるデータの入出力を制御する。入力部22は、撮像指示などを操作者から受け付ける。例えば、入力部22は、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスである。表示部23は、DTT画像などを表示する。例えば、表示部23は、液晶表示器などの表示デバイスである。
記憶部24は、MR画像や拡散テンソル画像、DTT画像などの各種画像、あるいは、MRI装置100において用いられるその他のデータなどを記憶する。例えば、記憶部24は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどである。
制御部25は、上記各部を制御することによってMRI装置100を総括的に制御する。例えば、制御部25は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、または、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
続いて、図2は、実施例1に係る画像処理部26の構成を示す図である。図2に例示するように、実施例1に係る画像処理部26は、MR画像生成部26aと、拡散テンソル画像生成部26bと、神経線維トラッキング部26cと、神経線維表示部26dと、神経線維ROI設定部26eと、位置合わせ部26fと、インタラクティブROI設定部26gと、神経線維選択部26hとを備える。
ここで、実施例1に係るMRI装置100は、術前や術中に通常のMRI撮像を行う。また、MRI装置100は、MPG(Motion Proving Gradient)パルスを伴うMRI撮像を、MPGパルスの印加方向や印加量を変更しながら複数回行う。
このようなことから、MR画像生成部26aは、通常のMRI撮像において生成されたMRエコー信号データから、被検体の患部を含む解剖画像を生成し、生成したMR画像を記憶部24に格納する。また、拡散テンソル画像生成部26bは、MPGパルスを伴うMRI撮像において生成されたMRIエコー信号データから、拡散テンソル画像、等方DWI(Diffusion Weighted Image)画像、ADC(Apparent Diffusion Coefficient)画像などを生成し、生成したこれらの画像を記憶部24に格納する。
拡散テンソルは、1画素につき6つの数値を持つ量である。拡散テンソル画像生成部26bは、得られた拡散テンソルをスペクトル分解することにより、拡散の方向を表す3つの軸と、それら3つの軸に沿った方向の拡散係数を得る。通常、拡散テンソル画像生成部26bは、第1軸が最も拡散が大きくなるように、また、第3軸が最も拡散が小さくなるように、軸を設定する。そして、拡散テンソル画像生成部26bは、得られた拡散係数に基づいて、FA(Fractional Anisotropy)画像、λ画像、RA(Relative Anisotropy)画像、VR(Volume Ration)画像、及び、これらの画像をカラー化して表示するテンソルカラーマップなどを生成する。なお、等方DWI画像やADC画像も、例えば、拡散テンソルから計算し、生成することができる。
神経線維トラッキング部26cは、拡散テンソル画像生成部26bによって生成された拡散テンソル画像において神経線維をトラッキングし、トラッキングにより抽出された神経線維の情報を記憶部24に格納する。例えば、神経線維トラッキング部26cは、術前に、FA値が所定の閾値を超える全てのボクセルをシードとして神経線維をトラッキングし、トラッキングにより抽出された神経線維の情報を記憶部24に格納する。
神経線維表示部26dは、各種画像を表示部23に表示するが、主に、神経線維トラッキング部26cによって抽出された全神経線維を表示する場合、後述する神経線維ROIに基づいて選択された神経線維を表示する場合、神経線維ROI及び後述するインタラクティブROIに基づいて選択された神経線維を表示する場合に分類することができる。以下、「神経線維ROIに基づいて選択された神経線維の表示」と、「神経線維ROI及びインタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の表示」とを順に説明する。
[神経線維ROIに基づいて選択された神経線維の表示]
神経線維ROIに基づいて選択された神経線維を表示する場合、神経線維表示部26dは、まず、神経線維ROIの設定を受け付けるための画像を表示部23に表示する。例えば、神経線維表示部26dは、記憶部24を参照し、MR画像生成部26aによって格納されたMR画像や、拡散テンソル画像生成部26bによって格納されたFA画像、あるいはテンソルカラーマップなどを取得し、取得した画像を表示部23に表示する。
また、神経線維表示部26dは、表示部23に表示したこれらの画像上において神経線維ROIの設定が受け付けられると、記憶部24を参照し、神経線維トラッキング部26cによって格納された神経線維の全情報から、受け付けた神経線維ROIを通る神経線維の情報を抽出し、抽出した神経線維の情報に基づいてDTT画像を描出して、表示部23に表示する。
なお、後述するように、実施例1においては、複数の神経線維ROIの設定が受け付けられる。このため、実施例1に係る神経線維表示部26dは、受け付けられた神経線維ROIそれぞれ、あるいはその組合せに対応するDTT画像を表示する。
神経線維ROIの設定を説明すると、神経線維ROI設定部26eは、マウスなどの入力部22から神経線維ROIの設定を受け付け、受け付けた神経線維ROIを神経線維表示部26dに送る。例えば、操作者は、神経線維表示部26dによって表示部23に表示された画像上においてマウスをクリックするなどする。すると、神経線維ROI設定部26eは、神経線維ROIの設定を受け付け、受け付けた神経線維ROIを神経線維表示部26dに送る。
ここで、実施例1に係る神経線維ROI設定部26eは、複数の神経線維ROIの設定を受け付け、受け付けた神経線維ROIそれぞれについて、論理演算の属性(『AND』、『OR』、又は『NOT』)の設定を受け付ける。また、神経線維ROI設定部26eは、論理演算を適用する順序の設定を受け付ける。
図3は、神経線維ROIの設定を説明するための図である。例えば、神経線維ROI設定部26eは、図3に例示する設定画面を表示部23に表示し、神経線維ROIの設定を受け付ける。すなわち、実施例1において、神経線維ROIの設定を受け付ける場合には、図3に例示する設定画面が神経線維ROI設定部26eによって表示されるとともに、神経線維表示部26dによって画像が表示されていることになる。そして、操作者は、表示された画像上においてマウスをクリックするなどして神経線維ROIの設定を行うとともに、設定画面において各種設定を選択するなどすることで、神経線維ROIの設定を行う。
図3に例示する『神経線維1』、『神経線維2』、及び『神経線維3』は、それぞれ、神経線維ROI設定部26eによって受け付けられた複数の神経線維ROI(以下に説明する「グループ」など)に対応し、論理演算を適用する順序に対応する。図3に例示するチェックボックスは、対応する神経線維ROIに基づいて抽出された神経線維の情報を表示するか否かの設定を示す。図3に例示する『OR』や『AND』などのアイコンは、対応する「グループ」について設定された論理演算の属性を示す。なお、図3に例示する設定画面の下部は、インタラクティブROI設定部26gによる設定のための画面である。
「神経線維1」、「神経線維2」、「神経線維3」の各々のグループには、複数の神経線維ROIを設定でき、各々の神経線維には、論理演算の属性が設定される。まず、ひとつのグループにおいて神経線維を選択する手順について説明する。神経線維トラッキング部26cによって抽出された全神経線維の集合を『集合X』とする。神経線維表示部26dは、まず、神経線維の『集合A』を空にし、次に、設定された論理演算の属性及び設定順序に従って神経線維の『集合A』を求め、求めた『集合A』に含まれる神経線維を表示部23に表示する。
『OR』の属性を指定された神経線維ROIは、『集合X』のうち、神経線維ROIを通る神経線維を『集合B』とし、『集合B』と『集合A』との和集合を算出し、『集合A』の記憶領域に複写する。『AND』の属性を指定された神経線維ROIは、『集合X』のうち、神経線維ROIを通る神経線維を『集合B』とし、『集合B』と『集合A』との積集合を算出し、『集合A』の記憶領域に複写する。『NOT』の属性を指定された神経線維ROIは、『集合X』のうち、神経線維ROIを通らない神経線維を『集合B』とし、『集合B』と『集合A』との積集合を算出し、『集合A』の記憶領域に複写する。
神経線維ROIの設定及び神経線維の表示について一例を挙げて説明する。例えば、操作者が、図3に例示する設定画面上で『神経線維1』を選択し、画像上においてマウスをクリックするなどしていくつかの神経線維ROIを設定し、それぞれの神経線維ROIに対して、論理演算の属性として、『OR』や『AND』、あるいは『NOT』を指定したとする。この設定内容が神経線維表示部26dに送られると、神経線維表示部26dは、設定された複数の神経線維ROIやその属性に基づいて上記論理演算を実行し、『集合A』を求める。そして、神経線維表示部26dは、求めた『集合A』に含まれる神経線維を『グループ1』として記憶部24に格納する。
続いて、例えば、操作者が、図3に例示する設定画面上で『神経線維2』を選択し、画像上においてマウスをクリックするなどして別のいくつかの神経線維ROIを設定し、それぞれの神経線維ROIに対して、論理演算の属性として、『OR』や『AND』、あるいは『NOT』を指定したとする。この設定内容が神経線維表示部26dに送られると、神経線維表示部26dは、設定された複数の神経線維ROIやその属性に基づいて上記論理演算を実行し、『集合A』を求める。そして、神経線維表示部26dは、求めた『集合A』に含まれる神経線維を『グループ2』として記憶部24に格納する。
続いて、例えば、操作者が、図3に例示する設定画面上で『神経線維3』を選択し、画像上においてマウスをクリックするなどしてさらに別のいくつかの神経線維ROIを設定し、それぞれの神経線維ROIに対して、論理演算の属性として、『OR』や『AND』、あるいは『NOT』を指定したとする。この設定内容が神経線維表示部26dに送られると、神経線維表示部26dは、設定された複数の神経線維ROIやその属性に基づいて上記論理演算を実行し、『集合A』を求める。そして、神経線維表示部26dは、求めた『集合A』に含まれる神経線維を『グループ3』として記憶部24に格納する。
次に、神経線維表示部26dは、図3に例示する設定画面上で設定された設定内容に従ってDTT画像を生成し、生成したDTT画像を表示部23に表示する。例えば、神経線維表示部26dは、『グループ1』、『グループ2』、『グループ3』の順序で論理演算を行う。神経線維表示部26dは、『グループ1』に設定された論理演算の属性が『OR』であるので、『グループ1』の神経線維を『集合C』とする。次に、神経線維表示部26dは、『グループ2』に設定された論理演算の属性が『OR』であるので、『集合C』に対し『グループ2』の神経線維をOR演算し、新たな『集合C』とする。次に、神経線維表示部26dは、『グループ3』に設定された論理演算の属性が『AND』であるので、『集合C』に対し『グループ3』の神経線維をAND演算し、新たな『集合C』とする。
こうして、神経線維表示部26dは、全ての神経線維ROIに対応する神経線維の情報について論理演算が適用された後に、『集合C』の神経線維を表示部23に表示する。例えば、図4及び図5は、DTT画像の表示例を示す図である。例えば、図4に例示する神経線維ROI(符号a)が『グループ1』に対応し、神経線維ROI(符号b)が『グループ2』に対応し、神経線維ROI(符号c)が『グループ3』に対応するとする。すると、神経線維表示部26dは、上記論理演算の結果、図5に例示するように、AND演算により『グループ3』の神経線維を表示部23に表示する。なお、チェックボックスが選択されているか否かに応じて、対応するグループの神経線維を表示するか否かが決定される。
[インタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の表示]
次に、インタラクティブROIに基づいて選択された神経線維を表示する場合、まず、ポインティングデバイス11によって3次元空間座標が計測される。続いて、位置合わせ部26fが、ポインティングデバイス11によって計測された3次元空間座標を受け付け、受け付けた座標をDTT画像に対応する座標系の値に変換し、変換後の値をインタラクティブROI設定部26gに送る。
例えば、操作者が、患部近傍の所定点をポインティングデバイス11によって指示すると、ポインティングデバイス11は、操作者によって指示された点の3次元空間座標及びポインティングデバイス11の向きを出力する。位置合わせ部26fは、出力された3次元空間座標及びポインティングデバイス11の向きを受け取ると、ポインティングデバイス11の座標系とDTT画像に対応する座標系との関係を特定し、特定した関係に基づいて変換パラメータを決定する。そして、位置合わせ部26fは、決定した変換パラメータを用いて座標を変換し、変換後の値をインタラクティブROI設定部26gに送る。
インタラクティブROI設定部26gは、位置合わせ部26fによって変換された座標値がDTT画像において示す位置に、神経線維を選択する領域を指定するインタラクティブROIを設定する。
具体的には、インタラクティブROI設定部26gは、変換された座標値を位置合わせ部26fから受け取ると、受け取った座標値がDTT画像において示す位置にインタラクティブROIを設定する。また、インタラクティブROI設定部26gは、神経線維表示部26dによって表示部23に表示されたDTT画像上にインタラクティブROIを表示する。例えば、インタラクティブROI設定部26gは、位置合わせ部26fによって変換された座標値を中心とする一定半径の球をインタラクティブROIとして設定し、DTT画像上に重畳表示する。なお、半径は、例えば0.5mm単位で、任意に設定することができる。
図6は、インタラクティブROIの設定を説明するための図である。例えば、インタラクティブROI設定部26gは、変換された座標値を位置合わせ部26fから受け取ると、図6に例示する設定画面を表示部23に表示し、インタラクティブROIの設定を受け付ける。すなわち、実施例1において、インタラクティブROIの設定を受け付ける場合には、図6に例示する設定画面がインタラクティブROI設定部26gによって表示される。そして、操作者は、設定画面において各種設定を選択するなどすることで、インタラクティブROIの設定を行う。
ここで、図6の下部に例示するチェックボックスは、インタラクティブROIの設定を反映した神経線維を表示するか否かを示す。例えば、実施例1においては、操作者が、チェックボックスをチェックすると、その旨が神経線維選択部26hに通知され、神経線維選択部26hが、設定されたインタラクティブROIに基づき、DTT画像に描出された神経線維からインタラクティブROIを通る神経線維を選択する。例えば、神経線維選択部26hは、『グループ1』、『グループ2』、『グループ3』それぞれと、『インタラクティブROI』との論理積で得られる神経線維を計算する。そして、神経線維選択部26hが、選択した神経線維の情報を神経線維表示部26dに送ると、神経線維表示部26dは、選択された神経線維が描出されたDTT画像を表示部23に表示する。
図7は、DTT画像の表示例を示す図である。インタラクティブROIは、符号dで示す球である。図6に例示するように、設定画面上で『神経線維3』が選択されている場合に、インタラクティブのチェックボックスがチェックされた場合には、神経線維表示部26dは、図7に例示するように、『グループ3』の神経線維と『インタラクティブROI』との論理積で得られる神経線維を表示部23にて強調表示する。また、例えば、神経線維表示部26dは、図7に例示するように、『グループ1』、『グループ2』、『グループ3』の神経線維のうち、強調表示されていない『グループ1』、『グループ2』、『グループ3』の神経線維は、薄墨表示する。
このとき、操作者がポインティングデバイス11を移動させると、神経線維表示部26dは、新たに設定されたインタラクティブROIをDTT画像上に再描画する。さらに操作者がチェックボックスをチェックすると、神経線維選択部26hが、『グループ3』の神経線維と『インタラクティブROI』との論理積で得られる神経線維を再計算し、神経線維表示部26dが、強調表示や薄墨表示の状態を逐次更新する。すなわち、神経線維表示部26dは、ポインティングデバイス11の移動に伴い、表示する神経線維を随時更新する。
ところで、上述したインタラクティブROIは、一時的に設定されるのみならず、神経線維ROIとして登録することもできる。図6に例示する『全体』、『交差』、『非交差』のアイコンは、対応するインタラクティブROIについて設定された属性を示す。
例えば、操作者がこれらのアイコンを押下すると、インタラクティブROI設定部26gは、インタラクティブROIとして設定された球領域から、FA値が閾値を超える領域を抽出する。また、『全体』が押下された場合には、インタラクティブROI設定部26gは、抽出した領域を『OR』の属性を有する神経線維ROIとして登録する。また、『交差』が押下された場合には、インタラクティブ設定部26gは、抽出した領域のうち、現に表示されている神経線維と交わる領域を、『OR』の属性を有する神経線維ROIとして登録する。また、『非交差』が押下された場合には、インタラクティブROI設定部26gは、抽出した領域のうち、現に表示されている神経線維と交わらない領域を、『OR』の属性を有する神経線維ROIとして登録する。
例えば、操作者が、(図6には図示されていないが)『神経線維4』を選択した状態でインタラクティブROIを登録する操作を行うと、インタラクティブROI設定部26gは、新たな神経線維ROIを、新規のグループ『グループ4』の神経線維ROIとして登録する。
[実施例1の効果]
上述したように、実施例1に係るMRI装置100においては、神経線維トラッキング部26cが、拡散テンソル画像から神経線維を抽出する。また、位置合わせ部26fが、ポインティングデバイス11によって計測された3次元空間座標を受け付け、受け付けた3次元空間座標を、DTT画像に対応する座標系の値に変換する。また、インタラクティブROI設定部26gが、変換された値がDTT画像において示す位置に、神経線維を選択する領域を指定するインタラクティブROIを設定する。また、神経線維選択部26hが、設定されたインタラクティブROIに基づいて、抽出された神経線維から所定の神経線維を選択する。また、神経線維表示部26dが、選択された神経線維が描出されたDTT画像を表示部23に表示する。
このように、実施例1に係るMRI装置100は、ポインティングデバイス11によって指定された点をインタラクティブROIとして動的に設定し、インタラクティブROIに基づいて選択された神経線維を描出するDTT画像を動的に生成して表示するので、術中に判明した状況に応じて神経線維に関する有用な情報を提供することが可能になる。すなわち、術中に随時出現する状況に応じてポインティングデバイス11で領域を指定し、指定した領域に基づいて神経線維を生成し、表示することで、術中の状況に応じて必要な神経線維の情報を提供することが可能になる。
すなわち、実施例1に係るMRI装置100は、術前に描出された神経線維と、術中のポインティングデバイス11によって指定された点との位置関係を表示するのみでなく、術中に指定された点にインタラクティブROIを設定し、そのインタラクティブROIに基づいて神経線維を描出し、表示する構成となっている。このため、術中の様々な状況に応じて、即座に所望の神経線維を描出し、表示することが可能となる。言い換えると、実施例1に係るMRI装置100によれば、例えば、術中の様々な状況に応じて所望の神経線維を表示することができる手術ナビゲーション装置を提供することができるといえる。
また、実施例1に係るMRI装置100は、インタラクティブROI設定部26gが、神経線維トラッキング部26cによって抽出された神経線維の集合と、インタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の集合との間に論理演算の指定を受け付ける。そして、神経線維選択部26h及び神経線維表示部26dは、集合間に論理演算を適用することで、所定の神経線維の集合を特定し、特定した集合に含まれる神経線維が描出されたDTT画像を表示部23に表示する。
例えば、MRI装置100は、術前に延髄に神経線維ROIの設定を受け付け、術中検査にて判明した運動野がポインティングデバイス11によって指定されることで、運動野に関する運動路が描出されたDTT画像を表示することができる。
続いて、実施例2は、インタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の表示について、実施例1の応用例を示すものである。図8〜10を用いて、実施例2に係るMRI装置100を説明する。図8〜10は、インタラクティブROIの登録及び神経線維の表示を説明するための図である。
実施例2に係るインタラクティブROI設定部26gは、複数のインタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の集合それぞれの間についても論理演算の指定を受け付ける。また、実施例2に係る神経線維選択部26hは、神経線維トラッキング部26cによって抽出された神経線維の集合と、複数のインタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の集合それぞれとの間に論理演算を適用することで、所定の神経線維の集合を特定する。すると、実施例2に係る神経線維表示部26dは、特定した集合に含まれる神経線維が描出されたDTT画像を表示部23に表示する。
実施例2におけるインタラクティブROIの登録及び神経線維の表示について、一例を挙げて説明する。例えば、操作者が、図6に例示する設定画面上で『神経線維1』を選択し、論理演算の属性として『OR』を選択したとする。また、操作者が、画像上においてマウスをクリックするなどして延髄(又は橋)に神経線維ROIの設定を行うと、神経線維ROI設定部26eは、『神経線維1』として、論理演算の属性『OR』の神経線維ROIの設定を受け付ける。この設定内容が神経線維表示部26dに送られると、神経線維表示部26dは、記憶部24を参照し、神経線維トラッキング部26cによって格納された神経線維の全情報から、延髄(又は橋)を通る神経線維の情報を抽出し、抽出した神経線維の情報に基づいてDTT画像を生成する。なお、抽出された神経線維の情報は、『グループ1』として記憶部24に格納される。
次に、操作者が、例えばMEP(Motor Evoked Potential)による術中モニタリングを用いて特定の運動皮質を特定し、その位置をポインティングデバイス11によって指示すると、インタラクティブROI設定部26gは、位置合わせ部26fによって変換された座標値を中心とする一定半径の球をインタラクティブROIとして設定し、DTT画像上に重畳表示する。ここで、操作者が、図6に例示する設定画面上で『神経線維1』を選択すると、神経線維表示部26dは、『神経線維1』のうちインタラクティブROIを通る神経線維を、表示部23にて強調表示する。
また、例えば、操作者が、設定画面において『全体』のアイコンを押下すると、インタラクティブROI設定部26gは、抽出した領域を神経線維ROIとして登録する。また、インタラクティブROI設定部26gは、新たな神経線維ROIを、『グループ2』の神経線維ROIとして登録する。また、インタラクティブROIを通る神経線維のみを表示したいので、操作者は、図6に例示する設定画面上で、『神経線維2』に対応する論理演算の属性を『AND』に変更する。
ここまでの操作により、特定の運動野に関する運動路が描出されることになる。なお、以下の説明において、描出された運動路は、切除可能でない領域であると想定する。
続いて、インタラクティブROIに基づいて『グループ3』の神経線維ROIを登録することにより、切除範囲の検討にさらに有用な情報を得る手法を説明する。第1の例を説明する。操作者が、ポインティングデバイス11を移動させると、神経線維表示部26dは、新たに設定されたインタラクティブROIをDTT画像上に再描画する。
ここで、例えば図8の(A)に示すように、新たに設定されたインタラクティブROIから抽出された領域には、『グループ1』及び『グループ2』との論理演算によって描出された神経線維eと、それ以外の神経線維fとが含まれているとする。
このような場合に、例えば、操作者が、設定画面において『全体』のアイコンを押下すると、インタラクティブROI設定部26gは、抽出した領域を神経線維ROIとして登録する。すなわち、図8の(A)に例示するインタラクティブROIのうち、斜線部分の領域全てを神経線維ROIとして登録する。また、インタラクティブROI設定部26gは、新たな神経線維ROIを、『グループ3』の神経線維ROIとして登録する。また、操作者は、図6に例示する設定画面上で、『神経線維3』に対応する論理演算の属性を『AND』に変更する。
こうして、『グループ1』には、延髄(又は橋)に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『OR』属性で登録され、『グループ2』には、特定の運動皮質に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『AND』属性で登録され、『グループ3』には、図8の(A)に示す斜線領域に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『AND』属性で登録される。
すると、神経線維表示部26dは、『グループ1』に設定された論理演算の属性が『OR』であるので、延髄を通る神経線維の集合を『集合C』とする。次に、神経線維表示部26dは、『グループ2』に設定された論理演算の属性が『AND』であるので、延髄を通り、かつ、特定の運動皮質に特定された領域を通る神経線維の集合を『集合C』とする。そして、神経線維表示部26dは、『グループ3』に設定された論理演算の属性が『AND』であるので、延髄を通り、かつ、特定の運動皮質に特定された領域を通り、かつ、図8の(A)に示す斜線領域を通る神経線維を『集合C』とする。
こうして、神経線維表示部26dは、全ての神経線維ROIに対応する神経線維の情報について論理演算が適用された後に、『集合C』の神経線維を表示部23に表示するが、結果として、図8の(B)に示すように、ポインティングデバイス11によって指定された切除予定範囲の近傍を通る運動路が描出されることになる。すなわち、ポインティングデバイス11によって指定された切除予定範囲の近傍を通る切除してはならない神経線維の走行を把握することが可能になる。
第2の例を説明する。操作者が、ポインティングデバイス11を移動させると、神経線維表示部26dは、新たに設定されたインタラクティブROIをDTT画像上に再描画する。
操作者が、設定画面において『交差』のアイコンを押下すると、インタラクティブROI設定部26gは、抽出した領域のうち、現に表示されている神経線維(延髄を通り、かつ、特定の運動皮質に特定された領域を通る神経線維)と交わる領域を、神経線維ROIとして登録する。すなわち、図9の(A)に例示するインタラクティブROIのうち、斜線部分の領域全てを神経線維ROIとして登録する。また、インタラクティブROI設定部26gは、新たな神経線維ROIを、『グループ3』の神経線維ROIとして登録する。なお、『神経線維3』に対応する論理演算の属性は、『OR』のままとする。
こうして、『グループ1』には、延髄(又は橋)に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『OR』属性で登録され、『グループ2』には、特定の運動皮質に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『AND』属性で登録され、『グループ3』には、図9の(A)に示す斜線領域に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『OR』属性で登録される。
すると、神経線維表示部26dは、『グループ1』に設定された論理演算の属性が『OR』であるので、延髄を通る神経線維の集合を『集合C』とする。次に、神経線維表示部26dは、『グループ2』に設定された論理演算の属性が『AND』であるので、延髄を通り、かつ、特定の運動皮質に特定された領域を通る神経線維の集合を『集合C』とする。そして、神経線維表示部26dは、『グループ3』に設定された論理演算の属性が『OR』であるので、延髄を通り、かつ、特定の運動皮質に特定された領域を通る神経線維と、図9の(A)に示す斜線領域を通る神経線維の集合を『集合C』とする。
こうして、神経線維表示部26dは、全ての神経線維ROIに対応する神経線維の情報について論理演算が適用された後に、『集合C』の神経線維を表示部23に表示するが、結果として、図9の(B)に示すように、ポインティングデバイス11によって指定された切除予定範囲の近傍を通り、『グループ1』及び『グループ2』で切除不可と判定された領域を通る全神経線維が描出されることになる。
第3の例を説明する。操作者が、ポインティングデバイス11を移動させると、神経線維表示部26dは、新たに設定されたインタラクティブROIをDTT画像上に再描画する。
操作者が、設定画面において『非交差』のアイコンを押下すると、インタラクティブROI設定部26gは、抽出した領域のうち、現に表示されている神経線維(延髄を通り、かつ、特定の運動皮質に特定された領域を通る神経線維)と交わらない領域を、神経線維ROIとして登録する。すなわち、図10の(A)に例示するインタラクティブROIのうち、斜線部分の領域全てを神経線維ROIとして登録する。また、インタラクティブROI設定部26gは、新たな神経線維ROIを、『グループ3』の神経線維ROIとして登録する。なお、『神経線維3』に対応する論理演算の属性は、『OR』のままとする。
こうして、『グループ1』には、延髄(又は橋)に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『OR』属性で登録され、『グループ2』には、特定の運動皮質に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『AND』属性で登録され、『グループ3』には、図10の(A)に示す斜線領域に設定された神経線維ROIを通る神経線維の情報が『OR』属性で登録される。さらに、『神経線維1』及び『神経線維2』に対応するチェックボックスは、チェックをはずし、非表示とする。
すると、神経線維表示部26dは、『グループ3』に設定された論理演算の属性が『OR』であるので、図10の(A)に示す斜線領域を通る神経線維の集合を『集合C』とする。
こうして、神経線維表示部26dは、全ての神経線維ROIに対応する神経線維の情報について論理演算が適用された後に、『集合C』の神経線維を表示部23に表示するが、例えば『グループ1』及び『グループ2』を非表示とすれば、結果として、図10の(B)に示すように、ポインティングデバイス11によって指定された切除予定範囲の近傍を通り、切除可能領域の候補と考えられる領域を通る神経線維が描出されることになる。すなわち、一旦は切除可能とされた領域について、ここを通る神経線維を表示することで、実際に切除を行ってよいか確認することが可能になる。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2に係るインタラクティブROI設定部26gは、複数のインタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の集合それぞれの間についても論理演算の指定を受け付ける。また、実施例2に係る神経線維選択部26hは、神経線維トラッキング部26cによって抽出された神経線維の集合と、複数のインタラクティブROIに基づいて選択された神経線維の集合それぞれとの間に論理演算を適用することで、所定の神経線維の集合を特定する。すると、実施例2に係る神経線維表示部26dは、特定した集合に含まれる神経線維が描出されたDTT画像を表示部23に表示する。
従来例によれば、神経線維を手術ナビゲーション画面中に表示させることで、重要な神経と現在の切除範囲との関係を把握することができるので、神経線維の表示は切除可能範囲の決定に有用であるが、DTT画像として術前に描出された神経線維は、重要な神経線維の全てをカバーしているとは限らない。このため、例えば、術中に追加で切除したい領域が、事前に描出された神経線維と重なっている場合には、切除不可と判断できるが、重なっていない場合には、切除可能か否かを判断できないことがある。
この点、実施例2に係るMRI装置100は、例えば、ポインティングデバイス11によって指定された切除領域近傍を通る神経線維を種々の演算により表示できるので、様々な観点から切除範囲の検討を行えるようになる。
さらに、実施例2に係るMRI装置100は、切除領域近傍にポインティングデバイス11によって指定されたインタラクティブROIのうち、抽出された神経線維が通る領域あるいは通らない領域に関する神経線維を描出することができるため、これらの領域の切除に伴う機能損傷を事前に推察することが可能になり、切除範囲の検討に有益な情報を与えることができる。
なお、上記実施例1及び実施例2においては、いずれも、術中において改めてトラッキングを行うものではなかったが、術中に設定されたインタラクティブROIをシードとして改めてトラッキングを行ってもよい。
26 画像処理部
26a MR画像生成部
26b 拡散テンソル画像生成部
26c 神経線維トラッキング部
26d 神経線維表示部
26e 神経線維ROI設定部
26f 位置合わせ部
26g インタラクティブROI設定部
26h 神経線維選択部

Claims (4)

  1. 拡散テンソル画像から神経線維を抽出する抽出手段と、
    空間的位置を計測する計測手段によって計測された座標を受け付け、受け付けた座標を、抽出された神経線維が描出される画像に対応する座標系の値に変換する変換手段と、
    変換された値が前記画像において示す位置に、神経線維を選択する領域を指定する領域指定を設定する設定手段と、
    設定された領域指定に基づいて、抽出された神経線維から所定の神経線維を選択し、選択した神経線維が描出された画像を表示部に表示する表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記抽出された神経線維の集合と、前記領域指定に基づいて選択された神経線維の集合との間に論理演算の指定を受け付ける論理演算受付手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記集合間に前記論理演算を適用することで、所定の神経線維の集合を特定し、特定した集合に含まれる神経線維が描出された画像を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記計測手段によって計測された座標が複数受け付けられると、前記設定手段による領域指定は複数設定され得るものであって、
    前記論理演算受付手段は、前記複数の領域指定に基づいて選択された神経線維の集合それぞれの間についても論理演算の指定を受け付け、
    前記表示制御手段は、前記抽出された神経線維の集合と、前記複数の領域指定に基づいて選択された神経線維の集合それぞれとの間に前記論理演算を適用することで、所定の神経線維の集合を特定し、特定した集合に含まれる神経線維が描出された画像を前記表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 神経線維の集合毎に、表示部に表示するか否かの指定を受け付ける表示指定受付手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記表示指定受付手段によって受け付けられた指定に従って、神経線維が描出された画像を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
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