JP2012059088A - 多方向入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリープモード期間における低消費電力化を図る。
【解決手段】多方向入力装置PDは入力部100及び静電容量検出ICを具備する。入力部100は、多方向に移動可能な操作体120及び金属体130と、絶縁基板110の面上に同心円状に配設された検出電極142a、144a、環状の検出電極140b及びGND電極150とを有する。静電容量検出ICは、金属体130と検出電極140bの間の静電容量の測定を通じて操作体120の移動の有無を検出する一方、金属体130と検出電極142a、144aとの間の静電容量の各測定を通じて操作体120の移動方向を検出する。初期位置で金属体130の外縁部132の外周端と検出電極142a、144aの内周端との間の平面的な距離R1と、外縁部132の内周端とGND電極150の外周端との間の平面的な距離R2とが略同じである。
【選択図】図1

Description

本発明は操作レバーの操作方向を検出する静電容量式の多方向入力装置に関する。
この種の多方向入力装置はポインティングデバイスやジョイスティック等として携帯電話装置やゲーム機等の各種電子機器に広く利用されている。同装置は、多方向に操作可能な操作レバーと、複数の固定電極が形成された基板と、操作レバーに固定電極と対向して配設された可動電極とを具備している。即ち、前記装置は、操作レバーが操作されると、これに伴って複数の固定電極と可動電極との対向面積が変化し、両電極間の静電容量の変化を測定して操作レバーの操作方向を検出するようになっている(例えば、特許文献1等)。
特開2001−325858号公報
ところで、装置全体の低消費電力化を図る観点から操作レバーが所定期間操作されないときにはスリープモード(操作入力待ち状態の処理)に移行することが行なわれている。即ち、前記装置は、スリープモードにおいては、操作レバーが移動したか否かを検出し、操作レバーの移動が検出されると、スリープモードから動作モード(連続検出状態の処理)に移行し、この状態で操作レバーの操作方向を連続的に検出するようになっている。
しかしながら、スリープモードにおいて操作レバーが移動したか否かを検出するには、複数の固定電極に対して順次的に駆動電流を流すことが必要不可欠であり、この点で低消費電力化を図ることが困難という問題が指摘されている。特にバッテリー駆動の携帯機器の場合、ほとんどの時間がユーザからの入力待ち状態となり、バッテリー連続駆動時間を長くするためにスリープモード期間の消費電流の低下が大きく要請されている。
本発明は上記背景に鑑みて創作されたものであり、その目的とするところは、スリープモード期間における低消費電力化を図ることが可能な多方向入力装置を提供することにある。
本発明に係る多方向入力装置は、ベース部と、このベース部の面上に環状に周方向に間隔を開けて配設された複数の第1検出電極と、前記ベース部の面上の前記第1検出電極の内側に当該第1検出手段と同心状に配設された環状の第2検出電極と、前記ベース部の面上の前記第2検出電極の内側に当該第2検出電極と同心状に配設されたGND電極と、前記ベース部に対向配置されており且つ所定の原点位置から多方向に移動可能な操作部と、前記第2検出電極に対向する初期位置から前記操作部の移動に伴って移動可能な環状の可動金属部材と、前記可動金属部材と前記第2検出電極との間の静電容量の測定を通じて前記操作部の移動の有無を検出する一方、前記可動金属部材と前記第1検出電極との間の静電容量の各測定を通じて前記操作部の移動方向を検出する検出手段とを備えている。前記初期位置に位置した可動金属部材の外端と前記第1検出電極の内端との間の平面的な距離R1と、前記初期位置に位置した可動金属部材の内端と前記GND電極の外端との間の平面的な距離R2とが略同じである。
このような態様の発明による場合、可動金属部材と第2検出電極との間の静電容量の測定することにより、操作部の移動の有無を検出することができるので、操作部の移動の有無を検出する際に、複数の第1検出電極に駆動電流を流すことが不要となる。よって、操作部の移動の有無を検出する時(すなわち、スリープモード時)の低消費電力化を図ることが可能となる。しかも、前記初期位置に位置した可動金属部材の外端と前記第1検出電極の内端との間の平面的な距離R1と、前記初期位置に位置した可動金属部材の内端と前記GND電極の外端との間の平面的な距離R2とが略同じであるので、操作部の移動に伴って可動金属部材が移動すると、可動金属部材が移動方向側の第1検出電極とGND電極とに平面位置的に略同時に交差する。これにより、可動金属部材と移動方向側の第1検出電極との間に発生する静電容量を大きくすることが可能になるので、操作部の移動の検出精度を向上させることができ、装置の高性能化を図ることができる。更に、初期位置で可動金属部材と第2検出電極が対向しており、第2検出電極に一回電圧を印加するだけで操作部の移動の有無が検出可能であることから、操作部の移動の有無に要する時間が短縮されるので、この点でも装置の高性能化を図ることができる。
前記検出手段は、前記第1、第2検出電極から一の検出電極を選択する切替部と、この切替部により選択された検出電極と前記可動金属部材との間の静電容量の大きさを検出する検出部と、前記操作部の移動の有無を検出するスリープモードと、前記操作部の移動方向を検出する動作モードとを前記切替部を制御して切り替える制御部とを備えた構成とすることが可能である。この場合、前記制御部は、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御してスリープモードとし、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動の有無を検出し、その後、前記操作部の移動が検出されると、前記第1検出電極が順次的に選択されるように前記切替部を制御してスリープモードから動作モードに切り替え、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動方向を検出し、その後、前記操作部の移動方向に一定期間変化が見られないときには、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御して動作モードをスリープモードに切り替えるように構成することができる。
或いは、前記検出手段は、前記第1及び第2検出電極のいずれか一方を選択する切替部と、この切替部により選択された検出電極と前記可動金属部材との間の静電容量の大きさを検出する検出部と、前記操作部の移動の有無を検出するスリープモードと、前記操作部の移動方向を検出する動作モードとを前記切替部を制御して切り替える制御部とを備えた構成とすることも可能である。この場合、前記制御部は、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御してスリープモードとし、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動の有無を検出し、その後、前記操作部の移動が検出されると、前記第1検出電極が選択されるように前記切替部を制御してスリープモードから動作モードに切り替え、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動方向を検出し、その後、前記操作部の移動方向に一定期間変化が見られないときには、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御して動作モードをスリープモードに切り替えるように構成することができる。
前記切替部が、選択した検出電極を前記検出部に、選択しなかった検出電極をGNDに接続するようになっていることが好ましい。このような態様の発明による場合、選択された検出電極とGND電極との間に電気的に浮いた検出電極が存在しなくなるので、操作部の移動に伴って可動金属部材が移動し、選択された検出電極、GND電極及び選択されなかった検出電極に平面的に交差すると、可動金属部材を介して選択された検出電極とGND(すなわち、GND電極及び選択されなかった検出電極)との間に大きな電位差が生じる。よって、可動金属部材と移動方向側の第1検出電極との間に発生する静電容量を更に大きくすることが可能になるので、操作部の移動の検出精度を向上させ、装置の高性能化を図ることができる。
前記検出手段については動作モード時に外部指令を受けると、第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御しスリープモードに切り替えるようになっていることが好ましい。このような態様の発明による場合、動作モードにおいて操作部の操作方向を検出することが不要になったときは外部指令を通じてスリープモードに強制的に移行させることが可能になっているので、この点で一層低消費電力化を図ることが可能になる。
上記装置において、前記ベース部の面上に少なくとも第1、第2検出電極の付近を覆うように設けられ且つ外表面に前記可動金属部材の一部が接する絶縁層を更に備えることが好ましい。このような態様の発明による場合、絶縁層によって第1、第2検出電極が保護され、機械的な強度が高くなるだけでなく、可動金属部材と第1、第2検出電極との間の静電容量が大きくなり、これに伴って検出感度が高くなる。
上記装置において、前記操作部の押下を検出する押下スイッチを更に備えることが好ましい。この場合の押下スイッチについては、前記ベース部と前記絶縁層とに挟まれて固定され且つ前記操作部の押下により反転動作するドーム状のスナッププレートと、前記ベース部の面上に配設され且つ前記スナッププレートの反転により閉成される接点電極とを有したものとする。
このような態様の発明による場合、スナッププレートがベース部と絶縁層とに挟まれて固定されていることから、スナッププレートの固定作業が容易となる。また、絶縁層によってスナッププレートが保護され、この点でも機械的な強度が高くなる。
前記操作部は、原点位置で前記押下スイッチに対向する端部を有する軸体部と、この軸体部の前記端部の外周面に設けられた環状のフランジ部とを有する形状であることが好ましい。この場合、軸体部の端部の外周面に環状のフランジ部が設けられているため、操作部が原点位置から移動した状態で当該操作部が押下されたとしても、フランジ部が押下スイッチを押下することができる。すなわち、移動操作時に押下操作入力を行うことが可能であるので、装置の高性能化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る多方向入力装置の検出電極の縦断面図であって、(a)は操作部が原点位置に位置している状態を示す図、(b)は操作部が原点位置から移動した状態を示す図である。 前記装置の概略的分解斜視図である。 前記装置の絶縁基板上に形成された各種電極の配置を説明するための模式的平面図であって、(a)は金属体が初期位置に位置した状態を示す図、(b)は金属体が初期位置から移動した状態を示す図である。 前記装置の構成図である。 前記装置のマルチプレクサにより静電容量検出ロジックに接続された検出電極と、GNDに接続された検出電極との関係を示す説明図である。 前記装置の静電容量検出ICのコントロールロジックにより処理される制御プログラムの概要を示すフローチャートである。 前記装置のスリープモード及び動作モードの各期間の消費電流の変化を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る多方向入力装置について図1乃至図7を参照して説明する。ここに例として挙げる多方向入力装置は携帯電話やゲーム機器等に設けられた静電容量式のポインティングデバイスPDである。このポインティングデバイスPDは、入力部100と、静電容量検出IC200とを備えている。入力部100は、図1(a)及び図1(b)に示すように、絶縁基板110に沿って操作体120を原点位置Oから多方向(周囲の任意方向)にスライド操作入力可能であると共に、原点位置Oで操作体120を絶縁基板110に向けて押下操作入力可能になっている。静電容量検出IC200(検出手段に相当)は、図3に示すように、入力部100の操作入力を電気信号に変換して携帯電話等に内蔵のホストコントローラHCに出力するようになっている。以下、詳しく説明する。
入力部100は、図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、絶縁基板110(ベース部に相当)、操作体120(操作部に相当)、金属体130(可動金属部材に相当)、方向検出電極141a〜144a(第1検出電極に相当)、移動検出電極140b(第2検出電極に相当)、GND電極150、原点復帰機構160、押下スイッチ170、絶縁層180及びケース190を有している。
絶縁基板110はフレキシブル基板である。この絶縁基板110の表面上には、図3(a)及び図3(b)に示すように、方向検出電極141a〜144a、移動検出電極140b、GND電極150及び押下スイッチ170が設けられている。
方向検出電極141〜144aは、絶縁基板110の表面上に原点位置Oを中心として90°ピッチ間隔で間隔を空けて円環状に配設された4つの円弧状の電極である。移動検出電極140bは、絶縁基板110の表面上の方向検出電極141a〜144aの内側に当該方向検出電極141a〜144aと同心円状に形成された円環状の電極である。移動検出電極140bの中心は原点位置Oに一致しており、移動検出電極140bの外径は方向検出電極141a〜144aの内周端を通って構成される仮想円の内径よりも小さくなっている。GND電極150は、絶縁基板110の表面上の移動検出電極140bの内側に移動検出電極140bと同心円状に形成された円環状の電極である。GND電極150の外径は、移動検出電極140bの内径よりも小さくなっている。
押下スイッチ170は、図1(a)及び図1(b)に示すように、ドーム状のスナッププレート171と、接点電極172、173とを有している。接点電極172は、絶縁基板110の表面上の原点位置Oに形成された円形の電極である。接点電極173は、絶縁基板110の表面上のGND電極150の内側にGND電極150及び接点電極172と同心円状に形成された環状の電極である。スナッププレート171は、外周縁部が接点電極173に当接し且つ頂部が接点電極172に対向するように絶縁基板110の表面上に配置され、当該絶縁基板110と絶縁層180との間で挟持されている。このスナッププレート171は、操作体120の押下により反転動作可能となっている。スナッププレート171が反転してその頂部が接点電極172に接触することにより、接点電極172、173が閉成されるようになっている。
なお、絶縁基板110の面上には方向検出電極141〜144a、移動検出電極140b、GND電極150及び接点電極172、173が形成されていることは上記した通りである。これ以外に方向検出電極141〜144a、移動検出電極140b及び接点電極172、173に接続される各検出ラインが形成され、GND電極150に接続されるGNDラインが形成されている。加えて、上記検出ライン、GNDラインが静電容量検出IC200に電気的に接続されている。これらの各種ライン及び端子は図示省略されている。
絶縁層180は、図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、絶縁基板110の表面上に固着された絶縁シートであって、スナッププレート171、方向検出電極141〜144a、移動検出電極140b及びGND電極150を覆っている。絶縁層180の中央部は操作体120の押下に応じて窪み、当該操作体120と共にスナッププレート171を押下するようになっている。
ケース190は、図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、樹脂製のハウジング本体191と、金属板からなるカバー192とを有している。ハウジング本体191は有底角型の筒体であって、その底部に絶縁層180及び絶縁基板110が固着されている。ハウジング本体191の前記底部の中央部には円形の収容穴191aが形成されている。ハウジング本体191の四辺部のうち直角に交差する二辺部には、略矩形状のスプリング収容孔191bが各々設けられている。カバー192は、矩形状の天板と、この天板の四辺に各々垂下された4つの係止部とを有している。前記係止部はハウジング本体191の四辺部の外面の係止凸部に係止されている。前記天板はハウジング本体191の上側を覆っている。この天板の中央部には矩形状の開口192aが設けられている。
操作体120は、図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、樹脂製の角柱状の軸体部121と、樹脂製の円板状のスライダ122とを有している。スライダ122はハウジング本体191内部に収容されている。このスライダ122は、角筒状の突起部122aと、突起部122aの外周面に設けられた円板状の取付部122bとを有している。突起部122aに上下に貫通する略矩形状の貫通孔122a1が開設されている。軸体部121の下端部は、スライダ122の貫通孔122a上下動自在に嵌合し、当該スライダ122と共にハウジング本体191内部に収容されている。軸体部121の下端部及びスライダ122の取付部122bが絶縁層180に当接しており、該絶縁層180上を軸体部121及びスライダ122が原点位置Oから多方向に絶縁基板110に沿って平行移動自在になっている。スライダ122の突起部122aの上端部はカバー192の開口192aに挿入されており、これにより操作体120の移動範囲が規制されている。軸体部121の上端部はカバー192の開口192aから外部に突出しており、ユーザにより操作される部位となっている。原点位置Oにおいて、軸体部121の下端部は絶縁層180を介して押下スイッチ170のスナッププレート171の頂部上に位置している(軸体部121の下端部が絶縁層180を介してスナッププレート171に対向している。)。すなわち、軸体部121の下端部が絶縁層180を介して押下スイッチ170のスナッププレート171を押下可能になっている。また、軸体部121の下端部の外周面には円板状のフランジ部121aが設けられているので、軸体部121が原点位置Oから移動した状態であっても、該フランジ部121aが絶縁層180を介して押下スイッチ170のスナッププレート171を押下可能になっている。なお、軸体部121の軸芯がカバー192の開口192aの中心と一致した位置が原点位置Oとなっている。
金属体130は、図1(a)及び図1(b)に示すように、操作体120の移動に伴って絶縁基板110に沿って平行移動可能な金属製の円環状の板である。金属体130は、内縁部131と、外縁部132とを有している。内縁部131は、操作体120のスライダ122の取付部122bに埋設された断面L字状の部位である。外縁部132は、図3(a)に示すように、内縁部131の外縁に連続する円板であって、外径が方向検出電極141a〜144aの内周端を通って構成される仮想円よりも小さく、内径がGND電極150の外径よりも大きい。この外縁部132は、操作体120が原点位置Oに位置している状態で、移動検出電極140bを覆うように対向配置される(これが、金属体130の初期位置となる。)。この初期位置において、図1(a)及び図3(a)に示すように、外縁部132の外周端と方向検出電極141a〜144aの内周端との間の平面的な距離R1と、外縁部132の内周端とGND電極150の外周端との間の平面的な距離R2とが略同じになっている。このため、外縁部132が初期位置からY、X、−Y及び−X方向に移動すると、外縁部132のY、X、−Y及び−X方向側の部分が方向検出電極141a、142a、143a、144aに、外縁部132の−Y、−X、Y及びX方向側の部分がGND電極150に略同時に平面的に重なる(図3(b)参照)。外縁部132が初期位置からY、−Y方向に移動したときには、方向検出電極142a、144a及び移動検出電極140bにも部分的に重なる。外縁部132が初期位置からX、−X方向に移動したときには、方向検出電極141a、143a及び移動検出電極140bにも部分的に重なる。
原点復帰機構160は、図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、第1、第2スライダ161、162と、第1、第2スプリング163、164とを有している。第1、第2スライダ161、162は、樹脂製の板体であって、ハウジング本体191内部に直交配置されている。第1スライダ161は、その長さ方向の両端部がハウジング本体191の底部とカバー192の天板との間にY、−Y方向にスライド自在に挟持されている。第2スライダ162は、その長さ方向の両端部がハウジング本体191の底部とカバー192の天板との間にX、−X方向にスライド自在に挟持されている。第1スライダ161の中央部には、X、−X方向に延びる略矩形状の長孔161aが設けられている。第2スライダ162の中央部には、Y、−Y方向に略矩形状の長孔162aが設けられている。長孔161a、162aは互いに連通しており、操作体120のスライダ122の突起部122aが挿入されている。突起部122aは、長孔161aのY、−Y方向の縁部及び長孔162aのX、−X方向の縁部に当接する一方、長孔161a内をX、−X方向に、長孔162a内をY、−Y方向に移動自在になっている。第1スライダ161の前記両端部のうち一方には、一対の凸部161bがY、−Y方向に間隔を空けて設けられている。第2スライダ162の前記両端部のうち一方には、一対の凸部162bがX、−X方向に間隔を空けて設けられている。
第1、第2スプリング163、164は、図2に示すように、下端部がハウジング本体191のスプリング収容孔191bに収容され、上端部がスプリング収容孔191bから突出している。この第1スプリング163の上端部の両端が第1スライダ161の一対の凸部161bに、第2スプリング164の上端部の両端が第2スライダ162の一対の凸部162bに当接している。これにより、第1、第2スプリング163、164が第1、第2スライダ161、162を介して操作体120を原点位置Oで弾性保持している。第1スライダ161がY、−Y方向に移動すると、第1スプリング163がスプリング収容孔191bのY、−Y方向の縁部と−Y、Y方向側の凸部161bとの間で圧縮される。第2スライダ162がX、−X方向に移動すると、第2スプリング164がスプリング収容孔191bのX、−X方向の縁部と−X、X方向側の凸部162bとの間で圧縮される。これにより、第1スプリング163が第1スライダ161を−Y、Y方向に、第2スプリング164が第2スライダ162を−X、X方向に付勢し、第1、第2スライダ161、162を介して操作体120を原点位置Oに復帰させる。
静電容量検出IC200は、絶縁基板110に連設されたフレキシブル基板(図2参照)上に実装されている。この静電容量検出IC200は、図4に示すようにマクチプレクサ210(切替部に相当)、静電容量検出ロジック220(検出部に相当)、コントロールロジック230(制御部に相当)、発振器240、メモリ250及び通信インターファイス260を有した回路構成となっている。静電容量検出IC200は、ホストコントローラHCからVddライン、GNDラインを通じて電源供給され、通信ラインL1、L2を通じてホストコントローラHCとの間で相互に通信可能になっている。
マルチプレクサ210は、方向検出電極141〜144a及び移動検出電極140bに接続された検出ラインDL1、DL2、DL3、DL4、DL5を入力とする信号選択回路部である。このマルチプレクサ210は、選択信号S1にしたがって方向検出電極141〜144a及び移動検出電極140bのうちの一の検出電極を選択して検出ラインDLとして静電容量検出ロジック220に出力する一方、選択信号S0にしたがって方向検出電極141〜144a及び移動検出電極140bをGNDに接続するようになっている。選択信号S1、S0についてはコントロールロジック230からマルチプレクサ210に入力されている。なお、マルチプレクサ210は、検出ラインDL1、DL2、DL3、DL4、DL5を選択することで、方向検出電極141〜144a及び移動検出電極140bを選択している。
静電容量検出ロジック220は、検出ラインDLに流れる電流の大きさに基づいてマルチプレクサ210により選択された検出電極と金属体130との間の静電容量の大きさを演算により求める静電容量検出回路部であって、その演算結果を信号としてコントロールロジック230に出力している。
例えば、マルチプレクサ210により検出ラインDL1が選択されると、検出ラインDL1を通じて方向検出電極141aに所定電圧が動作期間TAだけ印加される。この際に検出ラインDL1に流れる電流の大きさが静電容量検出ロジック220により方向検出電極141aと金属体130との間の静電容量の大きさに変換され、このデータがコントロールロジック230に出力される。このとき、選択されなかった検出ラインDL2〜DL5はGNDに接続される。これにより、選択された検出ラインDL1に接続された方向検出電極141aの近傍に電気的に浮いた検出電極が存在しなくなるので、図5に示すように金属体130を介して方向検出電極141aとGND(選択されなかった方向検出電極142a〜144a、移動検出電極140b及びGND電極150)との間に電位差が生じる。このため、金属体130と方向検出電極141aとの間により大きな静電容量が得られる。なお、金属体130と方向検出電極141aとの間に生じる静電容量C1と、金属体130とGNDとの間に生じる静電容量C2とは、直列に配置されているとみなされるので、合成容量Cは下記の数式1の通りとなる。C1、C2は、方向検出電極141a、GNDと金属体130との対向面積に比例する。
Figure 2012059088
マルチプレクサ210により検出ラインDL2〜DL4が選択され出力された場合も全く同様の動作となる。また、マルチプレクサ210により検出ラインDL5が選択されると、検出ラインDL5を通じて移動検出電極140bに所定電圧が動作期間TAだけ印加される。この際に検出ラインDL5に流れる電流の大きさが静電容量検出ロジック220により移動検出電極140bと金属体130との間の静電容量の大きさに変換され、このデータがコントロールロジック230に出力される。
コントロールロジック230については、CPU(Central Processing Unit)を主構成とした制御回路部であって、マルチプレクサ210、静電容量検出ロジック220及び通信インターフェイス260等を制御しつつ操作体120の移動の有無/移動方向を検出し、これらの検出結果をホストコントローラHCに出力している。その制御プログラムは、メモリ250に予め記録されている。基本クロックは発振器240により生成されている。コントロールロジック230の入出力ポートにはホストコントローラHCとの間で相互にシリアル方式で通信するための通信インターフェイス260が接続されている。
コントロールロジック230は、スリープモードにおいて操作体120の移動の有無を間欠的に検出し、当該検出結果が操作体120の移動を示したときにはスリープモードを解除して動作モードに移行するとともに操作体120の移動方向を連続的に検出する。その後(動作モード移行後)、当該検出された操作体120の移動方向に一定期間変化が見られないときにはスリープモードから動作モードに移行させる機能を有している。このような機能を発揮させるための制御プログラムは図6に示す通りである。
まず、コントロールロジック230は、スリープモードにおいて、ソフトウエアタイマーに検出周期Tをセットし、検出周期T経過後に選択信号S1を出力して検出ラインDL5をマルチプレクサ210により選択させ、この状態で静電容量検出ロジック220から出力された静電容量の大きさのデータ(移動検出電極140bと金属体130との間の静電容量の大きさ) を入力する。このデータがメモリ250上の所定の第1しきい値を下回るか否かを判定し、下回らないと判定したときは上記処理を繰り返し行なう(S1、S2)。
コントロールロジック230は、スリープモードにおいて、移動検出電極140bと金属体130との間の静電容量のデータが第1しきい値を下回ると判定したときは、操作体120の移動が検出されたとし、その検出結果をホストコントローラHCに出力した後、次のように選択信号S1、S0をマルチプレクサ210に出力してスリープモードを解除し動作モードに移行させる。
コントロールロジック230は、動作モード(S3)において、選択信号S1をマルチプレクサ210に出力してマルチプレクサ210に検出ラインDL1、DL2、DL3、DL4を順次的に選択させ静電容量検出ロジック220に順次的に接続させる一方、選択信号S0をマルチプレクサ210に出力して、選択信号S1にしたがって選択されなかった検出ラインDL1、DL2、DL3、DL4、DL5をマルチプレクサ210にGNDに接続させる。例えば、選択信号S1にしたがって検出ラインDL1が選択されたときには、選択信号S0にしたがって検出ラインDL2、DL3、DL4、DL5がGNDに接続される。選択信号S1にしたがって検出ラインDL2が選択されたときには、選択信号S0にしたがって検出ラインDL1、DL3、DL4、DL5がGNDに接続される。
このとき、コントロールロジック230は、静電容量検出ロジック220から出力された静電容量の大きさを示すデータ(選択された検出電極141a〜144aと金属体130との間の静電容量の大きさ)が順次的に入力される。その後、入力された静電容量の大きさがメモリ250上の所定の第2しきい値を超えたか否かを判定し、第2しきい値を超えた判定したときは、移動体120の移動方向に変化が検出されたとし、その検出結果をホストコントローラHCに出力する。例えば、検出ラインDL1が選択された状態で静電容量の大きさが第2しきい値を超えたと判定したときは、図3(b)に示すように操作体120のY方向の移動が検出されたとし、この検出結果をホストコントローラHCに出力する。検出ラインDL2、DL3、DL4が選択された状態で静電容量のデータが第2しきい値を超えたと判定したときには、操作体120のX方向、−Y方向、−X方向の各移動が検出されたとし、これらの検出結果をホストコントローラHCに各々出力する。
コントロールロジック230は、静電容量検出ロジック220から出力された静電容量の大きさが第2しきい値を超えないと判定したときは、操作体120の移動に変化が見られないとし、その期間である不変期間をカウントし、不変期間が所定期間を超えるまで動作モードの上記処理を繰り返し行う(S4)。
コントロールロジック230は、上記不変期間が所定期間を超えたと判定したときは、操作体120の移動方向に一定期間変化が見られないとして、動作モードを解除してスリープモードに移行させる。また、ホストコントローラHCから動作モード解除命令(外部指令)を受けたときも動作モードを強制的に解除してスリープモードに移行させる。その後は上記した通りのスリープモードの処理が行なわれる(S1、S2)。
なお、押下スイッチ170の接点信号がコントロールロジック230を通じてホストコントローラHCに出力されるようになっている。
上記構成のポインティングデバイスPDの動作は以下の通りとなる。
まず、スリープモード期間においては、操作体120の移動の有無の検出が検出周期T毎の間欠的に行なわれる。即ち、操作体120が操作されず依然として原点位置Oにあるときは、金属体130と移動検出電極140bとの間の静電容量の大きさに変化がなく、操作体120の移動がないとして検出されることから、スリープモードが続行される。その後、操作体120が操作され原点位置Oから外れると、金属体130と移動検出電極140bとの重なり面積が小さくなり、これに伴って、金属体130と移動検出電極140bとの間の静電容量が小さくなる。このときには操作体120の移動が有りとして検出されることから、スリープモードが解除となり動作モードに移行する。
動作モード期間においては、操作体120の移動方向が連続的に検出される。例えば、操作体120がY方向に操作されると、図3(b)に示すように、金属体130が方向検出電極141a及びGND電極150に略同時に平面的に重なると共に、方向検出電極142a、144a及び移動検出電極140bにも部分的に重なる。これにより、金属体130と方向検出電極141aとの平面的な重なり面積が大きくなり、これに伴って、金属体130と方向検出電極141aとの間の静電容量が大きくなる(図3参照)。このときには操作体120がY方向に移動したとして検出される。また、操作体120がX方向、−Y方向、−X方向に各々操作されたときも全く同様であり、金属体130と方向検出電極142a、143a又は144aとの間の各静電容量が大きくなり、操作体120がX方向、−Y方向、−X方向に移動したとして各々検出される。
その後(動作モード移行後)、操作体120が操作されず、検出した操作体120の移動方向に所定期間変化が見られないとき又はホストコントローラHCから発せられた動作モード解除命令(外部指令)を受けたときは、いずれについても動作モードが解除されスリープモードに移行する。
ポインティングデバイスPDの消費電流の変化を図7に示している。図7は時間t1、t2にて操作体120の移動を検出されず、時間t3にて操作体120の移動を検出され、時間t4にて動作モードに移行して操作体120の移動方向が連続的に検出され、時間t5にてスリープモードに移行した場合の一例を示している。
スリープモード期間における平均消費電流IAVEについては数2に示す通りである。但し、Iは移動検出電極140b/方向検出電極141a〜144aに電圧を印加して操作体120の移動の有無/移動方向を検出している期間での消費電流、Iは移動検出電極140bに電圧を印加しておらず操作体120の移動の有無を検出していない期間での消費電流である。
Figure 2012059088
上記数2から明らかなように、動作期間Tを短く設定することでスリープモード期間における平均消費電流IAVEを一層小さくすることが可能となる。
上記したようにポインティングデバイスPDによる場合、1)操作体120の移動の有無を検出する移動検出電極140bを備えるようにした点、2)スリープモード期間において操作体120の移動の有無を間欠的に検出した点、3)動作モード期間において操作体120の移動方向を検出することが不要になった時点でスリープモードに移行する点で、スリープモード期間及び動作モード期間を含む全期間の平均消費電流が小さくなり、これに伴って低消費電力化を図ることが可能になった。また、操作体120の移動の有無の検出に要する時間が大幅に短縮されることになった。
しかも、金属体130の外縁部132が初期位置からY、X、−Y及び−X方向に移動すると、外縁部132のY、X、−Y及び−X方向側の部分が方向検出電極141a、142a、143a、144aに、外縁部132の−Y、−X、Y及びX方向側の部分がGND電極150に略同時に平面的に重なり、金属体130の外縁部132と方向検出電極141a、142a、143a、144aとの間に静電容量が発生する。このとき、マルチプレクサ210が、選択信号S1に応じて方向検出電極141a〜144aの一の方向検出電極を選択する一方、選択信号S1に応じて選択しなかった方向検出電極及び移動検出電極140bを、選択信号S0に応じてGNDに接続するため、金属体130を介して選択された方向検出電極とGND(選択されなかった方向検出電極及びGND電極150)との間に電位差が生じ、選択された検出電極と金属体130との間の静電容量を大きくすることができる。よって、操作体120の移動の検出精度を向上させることができ、装置の高性能化を図ることができる。
さらに、絶縁層180によって移動検出電極140b、方向検出電極141a〜144a、GND電極150及びスナッププレート171が保護されているので、機械的な強度が高くなると共に、金属体130と移動検出電極140b又は方向検出電極141a〜144aとの間の静電容量が大きくなり、これに伴って検出精度を向上させることが可能になった。また、スナッププレート171が絶縁層180に挟まれて固定されていることから、スナッププレート171の固定作業が容易になった。よって、ポインティングデバイスPDの高性能化及び低コスト化を図る上で大きな意義がある。
なお、本発明に係る多方向入力装置は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
上記実施の形態では、ベース部は絶縁基板110であるとしたが、少なくとも表面が絶縁処理され、第1、第2検出電極が設けられ得るものである限り任意に設計変更することが可能である。例えば、ベース部として、リジットな基板や内底面が絶縁処理されたハウジングの底部を用いることが可能である。
上記実施の形態では、操作部は、絶縁基板110に沿って平行移動するスライド式の操作体120であるとしたが、倒動式、揺動式等とすることが可能である。すなわち、上述した多方向入力装置は、静電容量式のものである限り、ポインティングデバイスだけの適用に止まらずジョイスティック等にも同様に適用可能である。また、上記実施の形態では、操作部は、押下操作可能であるとしたが、押下操作不可能な構成とすることも可能である。この場合、押下スイッチ170及びフランジ部121aは不要である。また、操作部が原点位置Oのみで押下操作入力可能な構成とすることも可能である。この場合も、フランジ部121aは不要である。なお、原点位置Oは、軸体部121の軸芯がカバー192の開口192の中心と一致する位置であるとしたが、これに限定されるものではなく、任意に設定することができる。
上記実施の形態では、可動金属部材は、内縁部131と外縁部132とを有するリング状の金属体130であるとしたが、初期位置で前記第2検出電極に対向配置され且つ操作部の移動に伴って移動可能な環状体である限り任意に設計変更することが可能である。但し、前記初期位置に位置した可動金属部材の外端と前記第1検出電極の内端との間の平面的な距離R1と、前記初期位置に位置した可動金属部材の内端と前記GND電極の外端との間の平面的な距離R2とが略同じである必要がある。また、上記実施の形態では、金属体130は、内縁部131が操作体120のスライダ122の取付部122bに埋設されているとしたが、連結機構を介して操作部に取り付けることができる。
上記実施の形態では、第1検出電極は、円弧状の方向検出電極141a〜144aであるとしたが、ベース部の面上に環状に周方向に間隔を開けて配設されていればよく、その形状及び個数については任意に設計変更することが可能である。例えば、第1検出電極をベース部の面上に多角形状に並べて配設しても良い。上記実施の形態では、第2検出電極は、円環状の移動検出電極140bであるとしたが、前記ベース部の面上の前記第1検出電極の内側に当該第1検出手段と同心状に配設された環状の電極である限り任意に設計変更することが可能である。また、上記実施の形態では、GND電極は、円環状であるとしたが、前記ベース部の面上の前記第2検出電極の内側に当該第2検出電極と同心状に配設されている限り、その形状は任意に設計変更することが可能である。なお、本明細書における環状とは、円環状だけでなく、四角形等の多角形の環状を含む概念である。
検出手段については、可動金属部材と第1/第2検出電極との間の静電容量を直接に測定し、これらの測定結果を通じて操作部の移動方向/移動の有無を検出する構成とすることも可能である。
上記実施の形態では、切替部は、選択信号S1にしたがって方向検出電極141a〜144aのうち一の方向検出電極を選択し、選択しなかった方向検出電極及び移動検出電極140bを選択信号S0にしたがってGNDに接続するとしたが、切替部は前記第1、第2検出電極から一の検出電極を選択する又は前記第1及び第2検出電極のいずれか一方を選択するようになっていれば良い。後者の場合、前記切替部は、スリープモード時に第2検出電極を、動作モード時に全第1検出電極を選択するようになっており、検出手段は可動金属部材と複数の第1検出電極との間の静電容量を複数の測定回路で同時に測定する構成とすると良い。
PD ポインティングデバイス(多方向入力装置)
100 入力部
110 絶縁基板(ベース部)
120 操作体(操作部)
130 金属体(可動金属部材)
141a〜144a 方向検出電極(第1検出電極)
140b 移動検出電極(第2検出電極)
150 GND電極
160 原点復帰機構
170 押下スイッチ
171 ステッププレート
172、173 接点電極
180 絶縁層
190 ケース
200 静電容量検出IC(検出手段)
210 マルチプレクサ(切替部)
220 静電容量検出ロジック(検出部)
230 コントロールロジック(制御部)
240 発振器
250 メモリ
260 通信インターフェイス
HC ホストコントローラ

Claims (8)

  1. ベース部と、
    このベース部の面上に環状に周方向に間隔を開けて配設された複数の第1検出電極と、
    前記ベース部の面上の前記第1検出電極の内側に当該第1検出手段と同心状に配設された環状の第2検出電極と、
    前記ベース部の面上の前記第2検出電極の内側に当該第2検出電極と同心状に配設されたGND電極と、
    前記ベース部に対向配置されており且つ所定の原点位置から多方向に移動可能な操作部と、
    前記第2検出電極に対向する初期位置から前記操作部の移動に伴って移動可能な環状の可動金属部材と、
    前記可動金属部材と前記第2検出電極との間の静電容量の測定を通じて前記操作部の移動の有無を検出する一方、前記可動金属部材と前記第1検出電極との間の静電容量の各測定を通じて前記操作部の移動方向を検出する検出手段とを備えており、
    前記初期位置に位置した可動金属部材の外端と前記第1検出電極の内端との間の平面的な距離R1と、前記初期位置に位置した可動金属部材の内端と前記GND電極の外端との間の平面的な距離R2とが略同じである多方向入力装置。
  2. 請求項1記載の多方向入力装置において、
    前記検出手段は、前記第1、第2検出電極から一の検出電極を選択する切替部と、
    この切替部により選択された検出電極と前記可動金属部材との間の静電容量の大きさを検出する検出部と、
    前記操作部の移動の有無を検出するスリープモードと、前記操作部の移動方向を検出する動作モードとを前記切替部を制御して切り替える制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御してスリープモードとし、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動の有無を検出し、その後、前記操作部の移動が検出されると、前記第1検出電極が順次的に選択されるように前記切替部を制御してスリープモードから動作モードに切り替え、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動方向を検出し、その後、前記操作部の移動方向に一定期間変化が見られないときには、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御して動作モードをスリープモードに切り替える多方向入力装置。
  3. 請求項1記載の多方向入力装置において、
    前記検出手段は、前記第1及び第2検出電極のいずれか一方を選択する切替部と、
    この切替部により選択された検出電極と前記可動金属部材との間の静電容量の大きさを検出する検出部と、
    前記操作部の移動の有無を検出するスリープモードと、前記操作部の移動方向を検出する動作モードとを前記切替部を制御して切り替える制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御してスリープモードとし、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動の有無を検出し、その後、前記操作部の移動が検出されると、前記第1検出電極が選択されるように前記切替部を制御してスリープモードから動作モードに切り替え、この状態で前記検出部の出力に基づいて前記操作部の移動方向を検出し、その後、前記操作部の移動方向に一定期間変化が見られないときには、前記第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御して動作モードをスリープモードに切り替える多方向入力装置。
  4. 請求項2又は3記載の多方向入力装置において、
    前記切替部が、選択した検出電極を前記検出部に、選択しなかった検出電極をGNDに接続するようになっている多方向入力装置。
  5. 請求項2乃至4の何れかに記載の多方向入力装置において、
    前記検出手段は、動作モード時に外部指令を受けると、第2検出電極が選択されるように前記切替部を制御しスリープモードに切り替えるようになっている多方向入力装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の多方向入力装置において、
    前記ベース部の面上に少なくとも第1、第2検出電極の付近を覆うように設けられ且つ外表面に前記可動金属部材の一部が接する絶縁層を更に備えた多方向入力装置。
  7. 請求項6記載の多方向入力装置において、
    前記操作部の押下を検出する押下スイッチを更に備え、
    前記押下スイッチは、前記ベース部と前記絶縁層とに挟まれて固定され且つ前記操作部の押下により反転動作するドーム状のスナッププレートと、
    前記ベース部の面上に配設され且つ前記スナッププレートの反転により閉成される接点電極とを有した多方向入力装置。
  8. 請求項7記載の多方向入力装置において、
    前記操作部は、原点位置で前記押下スイッチに対向する端部を有する軸体部と、この軸体部の前記端部の外周面に設けられた環状のフランジ部とを有する多方向入力装置。
JP2010202569A 2010-09-10 2010-09-10 多方向入力装置 Pending JP2012059088A (ja)

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