JP2012057944A - 発光素子の評価方法及び発光素子の評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子の出力波長の波長変化量を簡便な手法で評価する。
【解決手段】半導体レーザ5を恒温槽3内に配置し、半導体レーザ5及びフォトダイオード9の間にエタロンフィルタ11を配置した状態とエタロンフィルタ11を退避させた状態とで、半導体レーザ5から出力される第1の光の光出力をフォトダイオード9で測定する第1工程と、半導体レーザ5を通電しながら所定時間経過後に、半導体レーザ5及びフォトダイオード9の間にエタロンフィルタ11を配置した状態とエタロンフィルタ11を退避させた状態とで、半導体レーザ5から出力される第2の光の光出力をフォトダイオード9で測定する第2工程と、エタロンフィルタ11における第1の光の透過率と、エタロンフィルタ11における第2の光の透過率と、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性とに基づいて、第1の光の出力波長と第2の光の出力波長との差分を導出する工程とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子の評価方法及び発光素子の評価装置に関する。
半導体レーザ(LD)、特に、単一モード分布帰還型半導体レーザ(DFBレーザ)に対しては、長時間駆動した際の波長安定性に優れることが求められている。このような波長安定性の評価は、加速劣化試験により評価される場合がある。加速劣化試験では、半導体レーザを所定温度(例えば、室温より高温)で保持し、一定出力又は一定電流の条件で半導体レーザを駆動し、所定時間経過後の出力波長の変化率に基づき波長安定性が評価されている。このような試験において、半導体レーザの出力波長は、波長計により測定されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2003−344221号公報
ところで、近年、波長計を用いることなく、半導体レーザなどの発光素子の波長安定性を評価することが望まれており、発光素子の出力波長の波長変化量を簡便な手法で評価することができる評価方法及び評価装置が求められている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、発光素子の出力波長の波長変化量を簡便な手法で評価することができる発光素子の評価方法及び発光素子の評価装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る発光素子の評価方法は、発光素子及び受光素子の間に第1フィルタを配置した状態と第1フィルタを退避させた状態とで、恒温槽内に配置された発光素子から出力される第1の光の光出力を受光素子で測定する第1工程と、発光素子を通電しながら恒温槽内に保持した状態で第1工程から所定時間経過後に、発光素子及び受光素子の間に第1フィルタを配置した状態と第1フィルタを退避させた状態とで、恒温槽内に配置された発光素子から出力される第2の光の光出力を受光素子で測定する第2工程と、第1の光の光出力に基づき算出される第1フィルタにおける第1の光の透過率と、第2の光の光出力に基づき算出される第1フィルタにおける第2の光の透過率と、第1フィルタの波長−透過率特性とに基づいて、第1の光の出力波長と第2の光の出力波長との差分を導出する工程と、を備え、第1フィルタがエタロンフィルタである。
本発明に係る発光素子の評価方法では、第1フィルタとしてエタロンフィルタを用いて出力波長の差分を算出している。エタロンフィルタは周期的な波長−透過率特性を有しており、各周期において透過率が同一値から同様に変化した場合、透過率の変化量に対する出力波長の変化量は周期毎に略同一となる。本発明では、このようなエタロンフィルタの周期的な波長−透過率特性を用いることで、第1の光の透過率と第2の光の透過率とから第1の光の出力波長と第2の光の出力波長との差分を算出している。このような本発明では、エタロンフィルタを用いた上で変化前後の光の透過率を算出するだけで、変化前後の出力波長(絶対波長)を特定することなく、出力波長の波長変化量を簡便な手法で算出することができる。
本発明に係る発光素子の評価方法では、第1工程において、第1フィルタとは異なる波長−透過率特性を有する第2フィルタを発光素子及び受光素子の間に配置した状態で、恒温槽内に配置された発光素子から出力される第1の光の光出力を受光素子で更に測定し、第2工程において、第2フィルタを発光素子及び受光素子の間に配置した状態で、恒温槽内に配置された発光素子から出力される第2の光の光出力を受光素子で更に測定することが好ましい。
この場合、第2フィルタが第1フィルタとは異なる波長−透過率特性を有していることにより、透過率の変化に対する波長変化の挙動が第1フィルタと第2フィルタとの間で異なる。そのため、第1工程及び第2工程における光出力に基づき算出される第2フィルタの光の透過率に基づき、第1フィルタの波長−透過率特性において第1の光及び第2の光の出力波長が含まれる波長領域を特定することができる。これにより、変化前後の出力波長や波長変化の変化方向(増減方向)を特定することができる。
本発明に係る発光素子の評価方法では、第2フィルタがエタロンフィルタである態様であってもよい。
また、本発明に係る発光素子の評価装置は、発光素子を収容する恒温槽と、発光素子へ駆動電流を供給する電力供給部と、発光素子から出力される光の光出力を測定する受光素子と、発光素子及び受光素子の間に挿入及び退避可能に配置された第1フィルタと、発光素子及び受光素子の間に第1フィルタを配置した状態と第1フィルタを退避させた状態とで受光素子により測定された光出力に基づき第1フィルタにおける光の透過率を算出する算出部と、第1フィルタにおける第1の上記光の透過率及び第2の上記光の透過率と第1フィルタの波長−透過率特性とに基づいて、第1の光の出力波長と第2の光の出力波長との差分を導出する導出部と、を備え、第1フィルタがエタロンフィルタである。
本発明に係る発光素子の評価装置では、第1フィルタとしてエタロンフィルタを用いて出力波長の差分を導出部において導出することができる。本発明では、エタロンフィルタが周期的な波長−透過率特性を有しており、各周期において透過率が同一値から同様に変化した場合、透過率の変化量に対する出力波長の変化量は周期毎に略同一となることに基づき導出部において出力波長の差分を導出することができる。このような本発明では、エタロンフィルタを用いた上で変化前後の光の透過率を算出するだけで、変化前後の出力波長を特定することなく、出力波長の波長変化量を簡便な手法で算出することができる。
本発明に係る発光素子の評価方法では、第1フィルタとは異なる波長−透過率特性を有すると共に発光素子及び受光素子の間に挿入及び退避可能に配置された第2フィルタを更に備え、算出部は、発光素子及び受光素子の間に第2フィルタを配置した状態と第2フィルタを退避させた状態とで受光素子により測定された光出力に基づき第2フィルタにおける光の透過率を更に算出することが好ましい。
この場合、第2フィルタが第1フィルタとは異なる波長−透過率特性を有していることにより、透過率の変化に対する波長変化の挙動が第1フィルタと第2フィルタとの間で異なる。そのため、第2フィルタにおける第1の光の透過率及び第2の光の透過率を算出部において算出することで、得られた第2フィルタの透過率に基づき、第1フィルタの波長−透過率特性において第1の光及び第2の光の出力波長が含まれる波長領域を特定することができる。これにより、変化前後の出力波長や波長変化の変化方向を特定することができる。
本発明によれば、発光素子の出力波長の波長変化量を簡便な手法で評価することができる発光素子の評価方法及び発光素子の評価装置が提供される。本発明によれば、波長計を用いることなく、発光素子の出力波長の波長変化量を簡便な手法で高精度に評価可能である。さらに、本発明では、波長計を用いる必要がないため、発光素子の出力波長の波長変化量を低コストで評価することができる。
本発明の一実施形態に係る評価装置を模式的に示す図面である。 第1フィルタの波長−透過率特性を示す図面である。 第2フィルタの波長−透過率特性を示す図面である。 本発明の一実施形態に係る評価方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る評価方法の一工程を示す図面である。 本発明の他の一実施形態に係る評価方法の一工程を示す図面である。
以下、本発明の一実施形態に係る発光素子の評価方法及び発光素子の評価装置について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
図1は、本実施形態に係る評価装置を模式的に示す図面である。図1に示すように、信頼性評価装置1は、恒温槽3と、評価対象である半導体レーザ(発光素子)5と、半導体レーザ5へ駆動電流を供給する電源(電力供給部)7と、半導体レーザ5から出力された光の光出力を測定するフォトダイオード(受光素子)9と、エタロンフィルタ(第1フィルタ)11と、波長選択フィルタ(第2フィルタ)13と、透過率を算出する算出部15と、出力波長の差分を導出する導出部17と、リファレンス用の半導体レーザ19と、半導体レーザ19へ駆動電流を供給する電源21と、半導体レーザ19から出力された光の光出力を測定するフォトダイオード23と、を備えている。
恒温槽3は、温度を制御するための温度制御部25に接続されており、恒温槽3の内部は、温度制御部25によって例えば25〜150℃に温度制御されている。恒温槽3の一側面には、半導体レーザ5から出力された光及び半導体レーザ19から出力された光をそれぞれ恒温槽3の外部に出力するための光学窓3aが一次元状に複数個配列されている。
半導体レーザ5としては、例えば単一モード分布帰還型半導体レーザを用いることができる。半導体レーザ5は、出力される光の光軸上に光学窓3aが配置されるように恒温槽3内に一次元状に複数個配列されており、半導体レーザ5から出力された光は光学窓3aを介して恒温槽3の外側に出力される。半導体レーザ5のそれぞれは、熱的結合部材としての発光素子用基板27にヒートシンク29を介して接続されている。発光素子用基板27は、銅タングステン合金などの熱伝導性に優れる材料からなる。半導体レーザ5のそれぞれは電源7に接続されており、電源7から半導体レーザ5に駆動電流を流すことにより、半導体レーザ5から光が出力される。電源7から半導体レーザ5に供給される駆動電流は、電源7に接続された制御部31により制御されている。
フォトダイオード9としては、半導体レ−ザ5の光出力をモニタし、数%以下の光出力変化を正確にモニタできるフォトダイオ−ドであれば特に限定されるものではなく、例えばInGaAsフォトダイオード、Geフォトダイオードを用いることができる。フォトダイオード9は、恒温槽3の外側において半導体レーザ5と同数配列されており、それぞれの受光面が光学窓3aを介して半導体レーザ5と対向するように配置されている。フォトダイオード9を恒温槽3の外側に配置することにより、加速劣化試験に伴いフォトダイオード9が劣化することを抑制することができる。フォトダイオード9のそれぞれは、受光素子用基板33に接続されており、さらに、算出部15に接続されている。
エタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13は、恒温槽3の外側において半導体レ−ザ5及びフォトダイオード9の間(特に、半導体レーザ5から出力される光の光軸上)に挿入及び退避可能に配置されており、エタロンフィルタ11は半導体レーザ5側に配置され、波長選択フィルタ13はフォトダイオード9側に配置されている。エタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13がそれぞれ半導体レ−ザ5及びフォトダイオード9の間に挿入及び退避可能に配置されていることから、半導体レ−ザ5及びフォトダイオード9の間は、いずれのフィルタも配置されていない状態、いずれか一方のフィルタが配置された状態、両方のフィルタが配置された状態に調整することができる。本実施形態では、いずれのフィルタも配置されていない状態、及び、いずれか一方のフィルタが配置された状態において半導体レーザ5の光出力を測定する。エタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13は、それぞれフィルタ駆動部35に接続されており、フィルタ駆動部35によって配置位置が調整される。
エタロンフィルタ11は、周期的な波長−透過率特性を有している。エタロンフィルタ11における隣接するピーク間の周波数間隔FSR(Free Spectral Range)は、例えば10〜1500GHzであり、FSRが10GHzである場合には、図2に示すような波長−透過率特性を示す。図2は、エタロンフィルタの波長−透過率特性を示す図面であり、(b)及び(c)は(a)の部分拡大図である。FSRが10GHzである場合には、1310nm付近の波長帯では、隣接するピーク間の波長差は0.06nm程度であり、1550nm付近の波長帯では、隣接するピーク間の波長差は0.08nm程度である。
図2(b)に示すように、光出力10mWで分解能0.1mWである場合には、0.01単位の透過率変化を検出可能であり、波長変化に対する透過率の変化が小さい谷の部分で見積もっても0.01nm単位の波長変化を検出可能である。また、図2(c)に示すように、光出力10mWで分解能0.01mWである場合には、0.001単位の透過率変化を検出可能であり、谷の部分で見積もっても0.005nm単位の波長変化を検出可能である。光通信システムに使用される半導体レーザに要求される長期的波長信頼性は、例えば波長変化量±0.1nm程度であることから、上記図2(b)、(c)は十分な検出能力を有している。
波長選択フィルタ13は、上記エタロンフィルタ11とは異なる波長−透過率特性を有しており、例えば、エタロンフィルタ11よりもFSRが大きい周期的な波長−透過率特性を有するエタロンフィルタや、図3に示すように波長−透過率特性が周期性を有していないフィルタである。図3(a)のフィルタの層構成は、「ガラス基板/TiO(78nm)/[Al(213nm),TiO(156nm)]×7層/Al(213nm)/TiO(78nm)」である。図3(b)のフィルタの層構成は、「ガラス基板/[Al(1233nm),TiO(446nm)]×8層」である。
算出部15は、半導体レ−ザ5及びフォトダイオード9の間にフィルタ(エタロンフィルタ11や波長選択フィルタ13)を配置した状態とフィルタを退避させた状態とでフォトダイオード9により測定された光出力に基づき、フィルタにおける光の透過率を算出する。フィルタにおける光の透過率は、(フィルタを配置した状態の光出力)/(フィルタを退避させた状態の光出力)の比率として算出される。算出部15は、導出部17に接続されている。
導出部17は、フィルタにおける任意の2つの光の透過率と、フィルタの波長−透過率特性とに基づいて当該2つの光の出力波長の差分を導出する。導出部17には、エタロンフィルタ11や波長選択フィルタ13の波長−透過率特性に関する情報が予め格納されている。
半導体レーザ5の加速劣化試験は、例えば、高温に保持された恒温槽3内で半導体レ−ザ5を駆動し、駆動電流を一定に保った場合の光出力の変化に基づくACC(Automatic Current Control)試験により行われる。電源7から半導体レーザ5に一定の駆動電流を供給し半導体レーザ5から出力された光は、光学窓3aを透過してフォトダイオード9の受光面に入射、又は、光学窓3a及びフィルタ(エタロンフィルタ11や波長選択フィルタ13)を透過してフォトダイオード9の受光面に入射する。フォトダイオード9は、光出力を測定する光出力測定部(図示せず)を備えており、受光面に光が入射すると、入射した光の光出力に応じた電気信号が光出力測定部に入力され、受光面に入射した光の光出力が測定される。測定された光出力に関する光出力情報は、フォトダイオード9の光出力測定部から算出部15へ出力され、半導体レ−ザ5及びフォトダイオード9の間にフィルタを配置した状態の光出力情報及びフィルタを退避させた状態の光出力情報が算出部15に入力された場合には、半導体レーザ5から出力された光の透過率が算出部15において算出される。算出された透過率に関する透過率情報は、算出部15から導出部17へ出力され、出力波長の差分の導出に用いられる。なお、導出部17における出力波長の差分の導出方法については後述する。
半導体レーザ19は、恒温槽3の温度変動や電源7からの電流変動に起因する半導体レーザ5の波長変動により半導体レーザ5の波長変化量の測定精度が低下することを抑制するためのリファレンスサンプルである。半導体レーザ19としては、波長変化量の測定制度を向上させる観点から、半導体レーザ5と同一(同バッチ、同ロット)であり、材料や構造、出力波長の温度依存性が同じものが好ましい。半導体レーザ19は、出力される光の光軸上に光学窓3aが配置されるように恒温槽3内に一次元状に複数個配列されており、半導体レーザ19から出力された光は光学窓3aを介して恒温槽3の外側に出力される。半導体レーザ19のそれぞれは、熱的結合部材としての発光素子用基板27にヒートシンク37を介して接続されており、半導体レーザ5と略同一の温度を有するように調整されている。半導体レーザ19のそれぞれは、電源21に接続されており、電源21から半導体レーザ19に駆動電流を流すことにより、半導体レーザ19から光が出力される。電源21から半導体レーザ19に供給される駆動電流は、電源21に接続された制御部31により制御されている。半導体レーザ19に供給される駆動電流の電流量は、制御部31により半導体レーザ5と同等に制御されていることが好ましい。また、半導体レーザ5の光出力の測定時にのみ半導体レーザ19に通電することで、半導体レーザ19が劣化することを抑制することができる。
フォトダイオード23としては、フォトダイオード9と同一(同バッチ、同ロット)であるものが好ましい。フォトダイオード23は、恒温槽3の外側において半導体レーザ19と同数配列されており、それぞれの受光面が光学窓3aを介して半導体レーザ19と対向するように配置されている。フォトダイオード23のそれぞれは、受光素子用基板39に接続されており、さらに、算出部15に接続されている。半導体レーザ19及びフォトダイオード23を用いて温度変動等に伴う波長変化量を除去する方法については後述する。
次に、図4及び図5を参照しながら、本実施形態に係る評価方法について説明する。本実施形態に係る評価方法では、信頼性評価装置1を用いて半導体レーザ5の信頼性を評価する。本実施形態に係る評価方法では、波長選択フィルタ13として、波長−透過率特性が周期性を有していないフィルタを用いている。
図4は、本実施形態に係る評価方法を示すフローチャートである。図5は、本実施形態に係る評価方法の一工程を示す図面である。本実施形態に係る評価方法は、図4に示すように、温度調整工程S1と、第1光出力測定工程(第1工程)S3と、高温保持工程S5と、第2光出力測定工程(第2工程)S7と、透過率算出工程S9と、波長変化量導出工程S11と、発光素子評価工程S13とをこの順に備えている。
温度調整工程S1では、上記信頼性評価装置1を準備し、半導体レーザ5を収容した恒温槽3内の温度が一定となるように温度制御部25により調整する。なお、以下の工程において半導体レーザ5は恒温槽3内に保持され続けている。また、恒温槽3内の温度は、温度調整工程S1で調整された温度に維持されている。
第1光出力測定工程S3では、まず、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間からエタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13を退避させた状態で、半導体レーザ5から出力された第1出力光の光出力をフォトダイオード9で測定する。すなわち、複数の半導体レーザ5のそれぞれに電源7から一定の駆動電流を供給し、それぞれの半導体レーザ5からフォトダイオード9へ第1出力光を出力させる。第1出力光は光学窓3aを透過してフォトダイオード9に達し、それぞれの半導体レーザ5から出力された第1出力光の光出力がフォトダイオード9の光出力測定部において測定される。
次に、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にエタロンフィルタ11を配置した状態で、エタロンフィルタ11を透過してフォトダイオード9に達した光の光出力を上記と同様にフォトダイオード9で測定する。さらに、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にエタロンフィルタ11に代えて波長選択フィルタ13を配置した状態で、波長選択フィルタ13を透過してフォトダイオード9に達した光の光出力を上記と同様にフォトダイオード9で測定する。第1出力光に関して得られた光出力情報は、算出部15へ出力される。
高温保持工程S5では、温度調整工程S1で調整された恒温槽3内の温度を維持しつつ、電源7から半導体レーザ5へ駆動電流を供給し半導体レーザ5を通電状態で所定時間保持する。高温保持工程S5は、例えば3000時間程度行われ、これにより0.03nm程度の波長変化が生じる。高温保持工程S5において、半導体レーザ19には駆動電流が供給されず消電状態とされている。
第2光出力測定工程S7では、第1光出力測定工程S3と同様の手法により半導体レーザ5から出力された光の光出力を測定する。第2光出力測定工程S7では、まず、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間からエタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13を退避させた状態で、半導体レーザ5から出力された第2出力光の光出力をフォトダイオード9で測定する。次に、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にエタロンフィルタ11を配置した状態で、エタロンフィルタ11を透過してフォトダイオード9に達した光の光出力を上記と同様にフォトダイオード9で測定する。さらに、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にエタロンフィルタ11に代えて波長選択フィルタ13を配置した状態で、波長選択フィルタ13を透過してフォトダイオード9に達した光の光出力を上記と同様にフォトダイオード9で測定する。第2出力光に関して得られた光出力情報は、算出部15へ出力される。
透過率算出工程S9は、工程S9a〜工程S9dを有している。工程S9aでは、エタロンフィルタ11における第1出力光の透過率を算出する。工程S9bでは、エタロンフィルタ11における第2出力光の透過率を算出する。工程S9cでは、波長選択フィルタ13における第1出力光の透過率を算出する。工程S9dでは、波長選択フィルタ13における第2出力光の透過率を算出する。
工程S9aでは、第1光出力測定工程S3において半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にエタロンフィルタ11を配置した状態とエタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13を退避させた状態とで第1出力光の光出力を測定した測定結果に基づき、エタロンフィルタ11における第1出力光の透過率が算出部15において算出される。工程S9bでは、第2光出力測定工程S7において半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にエタロンフィルタ11を配置した状態とエタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13を退避させた状態とで第2出力光の光出力を測定した測定結果に基づき、エタロンフィルタ11における第2出力光の透過率が算出部15において算出される。
工程S9cでは、第1光出力測定工程S3において半導体レーザ5とフォトダイオード9との間に波長選択フィルタ13を配置した状態とエタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13を退避させた状態とで第1出力光の光出力を測定した測定結果に基づき、波長選択フィルタ13における第1出力光の透過率が算出部15において算出される。工程S9dでは、第2光出力測定工程S7において半導体レーザ5とフォトダイオード9との間に波長選択フィルタ13を配置した状態とエタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13を退避させた状態とで第2出力光の光出力を測定した測定結果に基づき、波長選択フィルタ13における第2出力光の透過率が算出部15において算出される。透過率算出工程S9において得られた透過率情報は、導出部17へ出力される。
波長変化量導出工程S11では、工程S9aにおいて算出された第1出力光の透過率と、工程S9bにおいて算出された第2出力光の透過率と、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性とに基づき、第1出力光及び第2出力光の波長差を導出部17において導出する。また、波長変化量導出工程S11では、工程S9cにおいて算出された第1出力光の透過率と、工程S9dにおいて算出された第2出力光の透過率と、波長選択フィルタ13の波長−透過率特性とに基づき、第1出力光及び第2出力光の波長差を導出部17において導出することもできる。
第1出力光と第2出力光との波長差を導出する手順について図5に基づき説明する。図5の縦軸は透過率を示しており、横軸は波長を示している。また、図5中のグラフAはエタロンフィルタ11の周期的な波長−透過率曲線を示しており、グラフBは波長選択フィルタ13の波長−透過率曲線を示している。
例えば、工程S9aにおいて算出された第1出力光の透過率が、グラフAにおけるピーク頂上の透過率a1であり、工程S9bにおいて算出された第2出力光の透過率が、グラフAにおける透過率a2であるとする。エタロンフィルタ11は周期的な波長−透過率特性を有しているため、透過率a1となる位置及び透過率a2となる位置はグラフAにそれぞれ複数存在しており、透過率a1を示す出力波長と透過率a2を示す出力波長との波長差は、周期毎に略同一となる。そのため、透過率a1及び透過率a2を測定した後、任意の一つの周期を抽出し当該周期において透過率a1を示す出力波長と透過率a2を示す出力波長とをそれぞれ求めて波長差を導出することにより、実際に半導体レーザ5から出力された第1出力光の出力波長と第2出力光の出力波長とを特定することなく、第1出力光及び第2出力光の出力波長の波長差を得ることができる。
また、波長選択フィルタ13を用いて取得した情報に基づき、実際に半導体レーザ5から出力された第1出力光及び第2出力光の出力波長を特定することもできる。例えば、グラフBにおいて、工程S9cにおいて算出された第1出力光の透過率が透過率b1であり、工程S9dにおいて算出された第2出力光の透過率が透過率b2であるとする。本実施形態の波長選択フィルタ13では、例えば、図5に示すように、透過率b1,b2を有する波長領域において波長−透過率特性が周期性を有さず、透過率が波長に対して単調に増加している。このようなグラフBにおいて、透過率b1となる位置及び透過率b2となる位置はそれぞれ1つずつ存在することになり、第1出力光の出力波長と第2出力光の出力波長とを含む波長領域が特定される。そのため、特定された波長領域においてエタロンフィルタ11又は波長選択フィルタ13の透過率から第1出力光の出力波長λ1と第2出力光の出力波長λ2とを特定することができる。
さらに、本実施形態においては、出力波長を特定することなく、波長選択フィルタ13の透過率に基づき出力波長の変化方向を特定することができる。すなわち、エタロンフィルタ11では、第1出力光の出力波長λ1が、第2出力光において出力波長λ2又はλ3のいずれに変化しても、いずれも透過率a2となるため出力波長の変化方向は特定されない。一方、波長選択フィルタ13では、第1出力光の出力波長λ1が、第2出力光において出力波長λ2又はλ3のいずれに変化しても、透過率b2と透過率b3とが異なるため出力波長の変化方向が特定される。したがって、本実施形態では、第1出力光の透過率がエタロンフィルタ11の波長−透過率曲線のピーク頂上の透過率を示したとしても、第2出力光の透過率を算出するだけで、出力波長を特定することなく出力波長の変化方向を特定することができる。
このような導出方法に関して、導出部17においては例えば以下の処理が行われる。すなわち、導出部17では、工程S9a及び工程S9bにおいて導出部17に出力された透過率情報と、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性に関する情報とに基づき、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性における任意の一つの周期を抽出し当該周期において透過率a1を示す出力波長と透過率a2を示す出力波長とをそれぞれ求めた後、それらの波長差を算出することで、第1出力光及び第2出力光の出力波長の波長差を導出する。また、導出部17では、工程S9c及び工程S9dにおいて導出部17に出力された透過率情報と、波長選択フィルタ13の波長−透過率特性に関する情報とに基づき、透過率b1を示す第1出力光の出力波長λ1及び透過率b2を示す第2出力光の出力波長λ2をそれぞれ特定することで、出力波長に関する情報を得ると共に、それらの波長差を算出して波長差情報を得ることもできる。また、波長選択フィルタ13を用いて取得した情報に基づき、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性において第1出力光及び第2出力光の出力波長を含む波長領域を特定し、エタロンフィルタ11の波長−透過率曲線から第1出力光及び第2出力光の出力波長を特定してもよい。
ところで、上記第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7では、恒温槽3の温度変動や電源7からの電流変動に起因して半導体レーザ5の出力波長が変動する場合がある。本実施形態では、半導体レーザ19を用いてこのような温度変動等に伴う波長変化量を、波長変化量導出工程S11において導出される半導体レーザ5の波長変化量から除外することで、高温保持工程S5における半導体レーザ5の波長変化量(通電試験による波長変化量)の測定精度を向上させることができる。
すなわち、半導体レーザ19は、熱的結合部材としての発光素子用基板27に半導体レーザ5と同様に接続されていると共に、第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7において制御部31により駆動電流が半導体レーザ5と同等になるように制御されている。そのため、第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7において半導体レーザ5の出力波長が恒温槽3の温度変動等に起因して変化すると、半導体レーザ19の出力波長も同様に変化する。一方、半導体レーザ19は、高温保持工程S5において駆動電流が供給されず、高温保持工程S5における通電により出力波長が変化することはない。そのため、半導体レーザ19の波長変化は、第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7における恒温槽3の温度変動等に起因するものであると考えられる。
このような半導体レーザ19の波長変化を参照することで、第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7における半導体レーザ5の波長変化量を、波長変化量導出工程S11において導出される半導体レーザ5の波長変化量から除外することができる。すなわち、高温保持工程S5において駆動電流を供給しないことを除き半導体レーザ5と同様の手法により、半導体レーザ19の波長変化量を測定する。そして、波長変化量導出工程S11において導出される半導体レーザ5の波長変化量から半導体レーザ19の波長変化量を除外することにより、第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7における恒温槽3の温度変動等に起因する半導体レーザ5の波長変化量を除外することが可能であり、高温保持工程S5における半導体レーザ5の波長変化量の測定精度を向上させることができる。
発光素子評価工程S13では、波長変化量導出工程S11で導出された第1出力光及び第2出力光の波長差を加速劣化試験の評価の指標として、半導体レーザ5の信頼性を評価する。発光素子評価工程S13では、例えば、波長差が一定値以上である半導体レーザ5を不良品として選別する。
本実施形態に係る評価方法では、エタロンフィルタ11を用いて出力波長の差分を算出している。エタロンフィルタ11は周期的な波長−透過率特性を有しており、各周期において透過率が同一値から同様に変化した場合、透過率の変化量に対する出力波長の変化量は周期毎に略同一となる。本実施形態では、このようなエタロンフィルタ11の周期的な波長−透過率特性を用いることで、第1出力光の透過率と第2出力光の透過率とから第1出力光の出力波長と第2出力光の出力波長との差分を算出している。このような本実施形態では、エタロンフィルタ11を用いた上で変化前後の光の透過率を算出するだけで、変化前後の出力波長を特定することなく、出力波長の波長変化量を簡便な手法で算出することができる。
また、本実施形態に係る評価方法では、エタロンフィルタ11と共に波長選択フィルタ13を用いている。この場合、波長選択フィルタ13がエタロンフィルタ11とは異なる波長−透過率特性を有していることにより、透過率の変化に対する波長変化の挙動がエタロンフィルタ11と波長選択フィルタ13との間で異なる。そのため、第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7における光出力に基づき算出される波長選択フィルタ13の光の透過率に基づき、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性において第1出力光及び第2出力光の出力波長が含まれる波長領域を特定することができる。これにより、変化前後の出力波長や波長変化の変化方向を特定することができる。
本実施形態に係る信頼性評価装置1では、エタロンフィルタ11を用いて出力波長の差分を導出部17において導出することができる。信頼性評価装置1では、エタロンフィルタ11が周期的な波長−透過率特性を有しており、各周期において透過率が同一値から同様に変化した場合、透過率の変化量に対する出力波長の変化量は周期毎に略同一となることに基づき導出部17において出力波長の差分を導出することができる。このような信頼性評価装置1では、エタロンフィルタ11を用いた上で変化前後の光の透過率を算出するだけで、変化前後の出力波長を特定することなく、出力波長の波長変化量を簡便な手法で算出することができる。
また、本実施形態に係る信頼性評価装置1は、エタロンフィルタ11と共に波長選択フィルタ13を備えている。この場合、波長選択フィルタ13がエタロンフィルタ11とは異なる波長−透過率特性を有していることにより、透過率の変化に対する波長変化の挙動がエタロンフィルタ11と波長選択フィルタ13との間で異なる。そのため、波長選択フィルタ13における第1出力光の透過率及び第2出力光の透過率を算出部15において算出することで、得られた波長選択フィルタ13の透過率に基づき、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性において第1出力光及び第2出力光の出力波長が含まれる波長領域を特定することができる。これにより、変化前後の出力波長や波長変化の変化方向を特定することができる。
ところで、高温保持工程S5においてエタロンフィルタ11の波長−透過率特性の一周期FSRよりも大きく出力波長が変動した場合には、エタロンフィルタ11による波長変化量の測定に誤差を生じる場合がある。一方、本実施形態では、エタロンフィルタ11の波長−透過率特性の一周期FSRよりも大きく出力波長が変動した場合であっても、エタロンフィルタ11とは異なる波長−透過率特性を有する波長選択フィルタ13により出力波長の変動をモニタすることによって、一周期FSRよりも大きく出力波長が変動したことを認識し、波長変化量を正確に評価することができる。
本発明は上述の実施形態に限られず、様々な変形態様が可能である。例えば、上述の実施形態では、複数の半導体レーザ5が一次元状に複数個配列されているがこれに限定されるものではない。例えば、半導体レーザ5は、一つでもよく、複数がアレイ状に配置されていてもよく、半導体レーザ5を保持した発光素子用基板27が恒温槽3内に複数配置されていてもよい。また、上述の実施形態では、フォトダイオード9は恒温槽3内に収容されていないが、半導体レーザ5と同一の恒温槽3内に収容されていてもよい。
上述の実施形態では、半導体レーザ5からの出力光を集光することを目的として、半導体レーザ5及びフォトダイオード9の間に、ファイバロッドや集光レンズを配置してもよい。この場合、出力光の光軸上にフィルタが挿入及び退避できるようにすればよい。
上述の実施形態では、エタロンフィルタ11は半導体レーザ5側に配置され、波長選択フィルタ13はフォトダイオード9側に配置されているが、半導体レーザ5側に波長選択フィルタ13が配置され、フォトダイオード9側にエタロンフィルタ11が配置されていてもよい。
上述の実施形態では、周期的な波長−透過率特性を有していない波長選択フィルタ13を用いているが、周期的な波長−透過率特性を有するエタロンフィルタを波長選択フィルタ13として用いてもよい。例えば、エタロンフィルタ11としてFSR:10GHzのエタロンフィルタを使用し、波長選択フィルタ13としてFSR:100GHzのエタロンフィルタを使用した場合には、図6に示す波長−透過率特性のそれぞれに基づき、本実施形態と同様に波長変化量や変化前後の出力波長を得ることができる。
上述の実施形態では、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にエタロンフィルタ11及び波長選択フィルタ13を配置しているが、波長変化量の測定のみを目的とする場合には、エタロンフィルタ11を単独で配置してもよい。なお、周期的な波長−透過率特性を有していないフィルタをエタロンフィルタ11に代えて単独で用いた場合には、波長変化量を測定することができない場合がある。すなわち、フィルタの透過特性として、同一の透過率を示す波長が、透過率の変化量に対する出力波長の変化量が互いに異なる波長領域に、それぞれ複数存在する場合には、透過率の変化量から波長変化量をそれぞれ求めたとしても、波長変化量は互いに異なる値となる。この場合は、出力光の波長変化量を求めるために、別途、出力光の出力波長を特定する手段を追加してもよい。
上述の実施形態では、第1光出力測定工程S3及び第2光出力測定工程S7のそれぞれにおいて、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間からフィルタを退避させた状態の光出力を測定した後に、フィルタを配置した状態の光出力を測定しているが、半導体レーザ5とフォトダイオード9との間にフィルタを配置した状態の光出力を測定した後に、フィルタを退避させた状態の光出力を測定してもよい。
上述の実施形態では、図5においてエタロンフィルタ11における第1出力光の透過率が波長−透過率特性のピーク頂上に位置するとしたが、透過率の位置はこれに限られるものではない。また、上述の実施形態では、第1光出力測定工程S3から波長変化量導出工程S11までの工程を繰り返し行うことで、出力波長の経時変化を測定することもできる。
上述の実施形態では、透過率算出工程S9の工程9a及び工程9bを高温保持工程S5及び第2光出力測定工程S7の後に行っているが、これらの工程は第1光出力測定工程S3の後であり透過率算出工程S9の前に行われればよい。また、工程S9a〜工程S9dの順序は特に限定されるものではない。なお、上述の実施形態では、透過率算出工程S9において透過率を算出しているが、第1光出力測定工程S3や第2光出力測定工程S7の測定と共に光出力情報が算出部15に出力されて透過率が算出されてもよい。この場合、透過率算出工程S9を改めて行う必要はない。
1…信頼性評価装置、3…恒温槽、5…半導体レーザ(発光素子)、7…電源(電力供給部)、9…フォトダイオード(受光素子)、11…エタロンフィルタ(第1フィルタ)、13…波長選択フィルタ(第2フィルタ)、15…算出部、17…導出部。

Claims (5)

  1. 発光素子の評価方法であって、
    前記発光素子及び受光素子の間に第1フィルタを配置した状態と前記第1フィルタを退避させた状態とで、恒温槽内に配置された前記発光素子から出力される第1の光の光出力を前記受光素子で測定する第1工程と、
    前記発光素子を通電しながら前記恒温槽内に保持した状態で前記第1工程から所定時間経過後に、前記発光素子及び前記受光素子の間に前記第1フィルタを配置した状態と前記第1フィルタを退避させた状態とで、前記恒温槽内に配置された前記発光素子から出力される第2の光の光出力を前記受光素子で測定する第2工程と、
    前記第1の光の光出力に基づき算出される前記第1フィルタにおける前記第1の光の透過率と、前記第2の光の光出力に基づき算出される前記第1フィルタにおける前記第2の光の透過率と、前記第1フィルタの波長−透過率特性とに基づいて、前記第1の光の出力波長と前記第2の光の出力波長との差分を導出する工程と、を備え、
    前記第1フィルタがエタロンフィルタである、評価方法。
  2. 前記第1工程において、前記第1フィルタとは異なる波長−透過率特性を有する第2フィルタを前記発光素子及び前記受光素子の間に配置した状態で、前記恒温槽内に配置された前記発光素子から出力される前記第1の光の光出力を前記受光素子で更に測定し、
    前記第2工程において、前記第2フィルタを前記発光素子及び前記受光素子の間に配置した状態で、前記恒温槽内に配置された前記発光素子から出力される前記第2の光の光出力を前記受光素子で更に測定する、請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記第2フィルタがエタロンフィルタである、請求項2に記載の評価方法。
  4. 発光素子の評価装置であって、
    前記発光素子を収容する恒温槽と、
    前記発光素子へ駆動電流を供給する電力供給部と、
    前記発光素子から出力される光の光出力を測定する受光素子と、
    前記発光素子及び前記受光素子の間に挿入及び退避可能に配置された第1フィルタと、
    前記発光素子及び前記受光素子の間に前記第1フィルタを配置した状態と前記第1フィルタを退避させた状態とで前記受光素子により測定された光出力に基づき前記第1フィルタにおける前記光の透過率を算出する算出部と、
    前記第1フィルタにおける第1の前記光の透過率及び第2の前記光の透過率と前記第1フィルタの波長−透過率特性とに基づいて、前記第1の光の出力波長と前記第2の光の出力波長との差分を導出する導出部と、を備え、
    前記第1フィルタがエタロンフィルタである、評価装置。
  5. 前記第1フィルタとは異なる波長−透過率特性を有すると共に前記発光素子及び前記受光素子の間に挿入及び退避可能に配置された第2フィルタを更に備え、
    前記算出部は、前記発光素子及び前記受光素子の間に前記第2フィルタを配置した状態と前記第2フィルタを退避させた状態とで前記受光素子により測定された光出力に基づき前記第2フィルタにおける前記光の透過率を更に算出する、請求項4に記載の評価装置。
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