JP2012057789A - フロート式ドレントラップおよびドレン水の排出方法 - Google Patents

フロート式ドレントラップおよびドレン水の排出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の磁石と相手部材が直接吸着することによって吸引力を発生させる直接磁力方式を用いているドレントラップでは、吸着した場合には強い磁力を発生するが、少しでも離れると距離の二乗に反比例して磁力が減衰する。 更に、フロートにゴム弁座が一体になって対応して作動するように構成されているために、フロートを介して水面の位置で弁座の開度が決まっていた。
【解決手段】 カバー10内に溜まったドレン水の量によるフロート20の揺動に応じて永久磁石23を揺動させ、永久磁石23と被吸引体である常磁性体の弁体52との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力により、排出口10bに接続している弁座51を弁体52の吸引による移動によって開放し、間歇的にドレン水を排出した。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロート式ドレントラップおよびドレン水の排出方法に関する技術であって、更に詳細に述べると、排出口に接続している弁座を閉鎖するのは、弁座側の一端に硬質ゴムを一体に形成した常磁性体の弁体であり、他端に接しているバネの力によって弁体を弁座に磁力に打ち勝って押付け、バネのもう一端をバネ受で受け、バネ受を非磁性の弁ケースに固定し、弁ケースを弁座に固定し、弁体とバネを弁座と弁ケースとバネ受の内部に円滑に作動するように収納したカートリッジ式の弁本体によるものであり、弁座を開放するのは、カバーの内側に永久磁石を一体に構成したフロートを位置させ、フロートはカバー内に溜まったドレン水の量によって揺動中心を中心にして揺動する中で、永久磁石と被吸引体である弁体との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力を使用するものであることで、即ちバネの力と間接的磁力を使うことで、特にフロートと弁体が各々別々に動き、一体となって対応して動かないようにすることで、最終的にはドレン水が排出される際に常に半開き状態になることを防止した技術について述べたものである。
従来、ドレン水の排出方法および浮力式のドレントラップに関する技術は有った(例えば、特許文献1を参照)。
ここで、従来のドレン水の排出方法および浮力式のドレントラップに関する技術について、特許文献1によって説明する。
この場合、特許文献1には、アームを中心に一方の端部に水で浮くことが出来るフロート本体と他方の端部にゴム弁座と中央曲げ部に回転軸とを一体にしたフロートと、ドレン水が流入する流入口とドレン水が流出する流出口を形成したケース本体と前記流出口に位置している弁座と前記回転軸を保持することで前記フロートを回転可能にするフロートブラケットとを一体にしたケースを構成し、前記回転軸が前記ケースの内側の前記フロートブラケットに位置することで、前記ケースの一定の位置までドレン水が流入していない場合には、前記フロートの自重によって前記ゴム弁座が前記弁座を閉鎖し、前記ケースの一定の位置以上までドレン水が流入したい場合には、前記フロート本体の浮力によって前記ゴム弁座が前記弁座を開放するようにしたドレントラップに於いて、前記アームの前記フロート本体と前記回転軸との間の何れかの場所に磁石を配設し、前記ケースの内側の何れかの場所に前記磁石によって吸引力を発生させる相手部材を配設し、前記フロートの前記自重と前記浮力と前記吸引力とそれらの発生する位置とのモーメントの関係で、前記ゴム弁座が前記弁座を閉鎖し開放するようにした技術が示されている。
特開2005−180677
しかしながら、このような従来のドレン水の排出方法およびフロート式ドレントラップの技術に関しては、以下に示すような課題があった。
先ず、従来の磁石と相手部材が直接吸着することによって吸引力を発生させる直接磁力方式を用いているドレントラップでは、吸着した場合には強い磁力を発生するが、少しでも離れると距離の二乗に反比例して磁力が減衰する。 特に、塵等の異物の付着や寸法誤差を含むバラツキによって、安定した磁力が得られないという課題を抱えていた。
次に、フロートにゴム弁座が一体になって対応して作動するように構成されているために、フロートを介して水面の位置で弁座の開度が決まる。 従って、ドレン水の流入と排出が一致する均衡点で、ポトポトと水滴が連続して排出される状態になる場合が多々ある。更に、磁力は距離の二乗に反比例して減衰するため、距離が少しでも離れると磁力の影響力範囲外になり易く、容易に均衡点が発生しやすくなる。 その結果、間欠排水による勢いよくドレン水を排出することが出来なくなり、弁座の小孔等に付着するヌメリや塵等を取り除くことが困難となった。
更に、弁自体が揺動方式のため弁座に密着しずらく、対応として弁に柔らかいゴムを使用すると、均衡点な発生する範囲が大きくなり、間欠排水がますます出来なくなり、一層にポトポト状態を助長させた。
本発明は、圧縮空気と圧縮空気から発生するドレン水との気液混合体をカバー上部の流入口から受入れ、気液混合体からドレン水を分離し側壁の下部に設けられた排出口からドレン水を排出するフロート式ドレントラップに於いて、前記排出口に接続している弁座を閉鎖するのは、前記弁座側の一端に硬質ゴムを一体に形成した常磁性体の弁体であり、他端に接しているバネの力によって前記弁体を前記弁座に磁力に打ち勝って押付け、前記バネのもう一端をバネ受で受け、前記バネ受を非磁性の弁ケースに固定し、前記弁ケースを前記弁座に固定し、前記弁体と前記バネを前記弁座と前記弁ケースと前記バネ受の内部に円滑に作動するように収納したカートリッジ式の弁本体によるものであり、前記弁座を開放するのは、前記カバーの内側に永久磁石を一体に構成したフロートを位置させ、前記フロートは前記カバー内に溜まったドレン水の量によって揺動中心を中心にして揺動する中で、前記永久磁石と被吸引体である前記弁体との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力を使用するものであることを特徴とし、更には、前記永久磁石は、前記フロートが最下部の場合には、前記弁体に対し直角に位置させることで磁力による吸引が小さいように、前記フロートが最上部の場合には、前記弁体に対し中心線近傍に位置させることで磁力による吸引が上昇の過程で最も吸引が大きいようにしたのであり、前記フロートが最上部の場合の、前記永久磁石および前記弁体との磁力による吸引力が、前記バネによる力と前記弁座のドレン水が通る部分の断面積の部分に加わる力の和より大きいことにより前記弁座を開放することを特徴とし、更には、前記バネ受も常磁性体の場合、磁力による吸引力として前記弁体および前記バネ受との磁力による吸引力も加えて大きいことを確認するのを特徴とし、更には、前記フロートが最上部の場合とは、前記カバー内側の上部に形成したストッパーに前記フロートが到達した際であることを特徴とし、更には、前記揺動中心は、前記弁本体を構成している前記弁ケースの外周上部に一体となって位置しているブラケット上にあり、前記ブラケットは非磁性であることを特徴とし、更には、前記フロートは、フロート本体と二つの支えと前記支えに位置している二つの前記永久磁石と前記ブラケットの前記揺動中心に位置させている軸を一体に形成したものであり、二つの前記永久磁石が前記弁本体を挟んだ状態で且つ前記弁本体の中心線に対称な状態で位置して揺動することを特徴とし、更には、前記フロートは、比重が0.80〜0.95であって浮いた状態でドレン水の変化に対応するものであり、前記ストッパーの位置でドレン水が減少してきた場合には自重で落下することを特徴とし、更には、前記フロートが最下部にある時の前記カバー内の水面を、前記排出口より上部に位置させることを特徴とし、更には、前記弁ケースの、前記弁座と前記弁体の接触面の下部の前記弁座や前記弁体が位置しない部分には、圧縮空気の排出を少しでも防止するために、外周底部からの孔を形成したことを特徴とし、更には、前記弁体には、前記弁体の作動を円滑に行える様にドレン水を供給する目的で、その最底部に軸と平行にV字カットした直線状の単数または複数の溝を形成し、前記バネを受けるバネ収納部と最底部の前記溝との間に孔を設けたことを特徴とし、更には、前記永久磁石は、磁力の強いネオジ磁石としたことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
また本発明は、圧縮空気と圧縮空気から発生するドレン水との気液混合体をカバー10上部の流入口から受入れ、気液混合体からドレン水を分離し側壁の下部に設けられた排出口からドレン水を排出するドレン水の排出方法に於いて、前記カバー内に溜まったドレン水の量によるフロートの揺動に応じて永久磁石を揺動させ、前記永久磁石と被吸引体である常磁性体の弁体との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力により、前記排出口に接続している弁座を前記弁体の吸引による移動によって開放し、間歇的にドレン水を排出することを特徴とし、更には、前記永久磁石は、前記フロートが最下部の場合には前記弁体に対し直角に位置させることで磁力による吸引が最も小さいように、前記フロートが最上部の場合には前記弁体に対し中心線近傍に位置させることで磁力による吸引が上昇の過程で最も吸引が大きいようにしたことを特徴とし、更には、前記弁座を前記弁体によって閉鎖するのは、同一直線上に並んでいるバネの力によるものであることを特徴とし、更には、前記弁体と前記バネを受けている常磁性体のバネ受の磁力による吸引が付加されることを特徴とし、更には、前記フロートが上昇または下降する過程の同じ揺動角で、上昇時には前記弁座と前記弁体を密着させ、下降時には前記弁座と前記弁体を開放させる場合が必ずあることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
第一に、圧縮空気と圧縮空気から発生するドレン水との気液混合体をカバー上部の流入口から受入れ、気液混合体からドレン水を分離し側壁の下部に設けられた排出口からドレン水を排出するフロート式ドレントラップに於いて、排出口に接続している弁座を閉鎖するのは、弁座側の一端に硬質ゴムを一体に形成した常磁性体の弁体であり、他端に接しているバネの力によって弁体を弁座に磁力に打ち勝って押付け、バネのもう一端をバネ受で受け、バネ受を非磁性の弁ケースに固定し、弁ケースを弁座に固定し、弁体とバネを弁座と弁ケースとバネ受の内部に円滑に作動するように収納したカートリッジ式の弁本体によるものであり、弁座を開放するのは、カバーの内側に永久磁石を一体に構成したフロートを位置させ、フロートはカバー内に溜まったドレン水の量によって揺動中心を中心にして揺動する中で、永久磁石と被吸引体である弁体との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力を使用するものであることで、即ちバネの力と間接的磁力による作用力を使うことで、特にフロートと弁体が一体となって対応して動かないようにすることで、ドレン水が排出される際の半開き状態になることを防止出来るようになったのである。
第二に、永久磁石は、フロートが最下部の場合には、弁体に対し直角に位置させることで磁力による吸引が小さいように、フロートが最上部の場合には、弁体に対し中心線近傍に位置させることで磁力による吸引が上昇の過程で最も吸引が大きいようにしたのであり、フロートが最上部の場合の、永久磁石および弁体との磁力による吸引力が、バネによる力と弁座のドレン水が通る部分の断面積の部分に加わる力の和より大きいことにより弁座を開放することで、即ちフロートが揺動することにより間接的磁力による作用力の変化を使い分けることが大切であり、それによってバネの力と変化する間接的磁力による作用力と弁座のドレン水が通る部分の断面積の部分に加わる力が完全に独立した形になるよう各々構成することで、ドレン水が排出される際の半開きの状態を防止し、塵等の異物の付着や寸法誤差を含むバラツキに対する対応にもなったのである。
第三に、バネ受も常磁性体の場合、磁力による吸引力として弁体およびバネ受との磁力による吸引力も加えて大きいことで、同じ永久磁石を使用した場合でもあっても、磁力による吸引力(即ち、弁座の開閉を行なう力)をより強固なものとすることが可能となったのである。
第四に、フロートが最上部の場合とは、カバー内側の上部に形成したストッパーにフロートが到達した際であることで、揺動力によってフロートがストッパーに到達した際の永久磁石の状況(永久磁石が出来る限り弁本体に対して平行になっているのが効果的)を含めて、磁石による最大の吸引力を十分に確保されているように、フロートが落下する際のモーメント不足がないように配慮されたものであり、位置の点でもフロートが下降の動作に移ることを確実なものとしたのである。
第五に、揺動中心は、弁本体を構成している弁ケースの外周上部に一体となって位置しているブラケット上にあり、ブラケットは非磁性であることで、永久磁石と弁体の間に弁ケースという非磁性の部分を確保したことによって、間接的磁力による吸引力の使用を可能としたのである。
第六に、フロートは、フロート本体と二つの支えと支えに位置している二つの永久磁石とブラケットの揺動中心に位置させている軸を一体に形成したものであり、二つの永久磁石が弁本体を挟んだ状態で且つ弁本体の中心線に対称な状態で位置して揺動することで、永久磁石と弁体の間に弁ケースという非磁性の部分を確保したのであり、間接的磁力による吸引力の使用を可能とし、且つ間接的磁力による作用力の変化を各々使い分けることを可能にした構成となっているのである。
第七に、フロートは、比重が0.80〜0.95であって浮いた状態でドレン水の変化に対応するものであり、ストッパーの位置でドレン水が減少してきた場合には自重で落下することで、ストッパーの浮力と重量を確保することで、浮くための比重や落下のための重量に十分に配慮しながら、フロートの浮上と落下と永久磁石と弁体の位置関係という期待される動作を支障無く行なえるようにしたのである。
第八に、フロートが最下部にある時のカバー内の水面を、排出口より上部に位置させることで、排出口からの圧縮空気の無駄な排出を確実に防止することが可能となったのである。
第九に、弁ケースの、弁座と弁体の接触面の下部の弁座や弁体が位置しない部分には、圧縮空気の排出を少しでも防止するために、固着等が防止され外周底部からの孔を形成したことで、排出口からの圧縮空気の無駄な排出を殆んど確実に防止することが可能となったのである。
第十に、弁体には、弁体の作動を円滑に行える様にドレン水を供給する目的で、その最底部に軸と平行にV字カットした直線状の単数または複数の溝を形成し、バネを受けるバネ収納部と最底部の溝との間に孔を設けたことで、弁ケース内での弁体の作動が円滑になったのである。
第十一に、永久磁石は、磁力の強いネオジ磁石としたことで、間接的磁力による吸引力の使用をより確実なものとしたのである。
本願発明のドレントラップ全体を示した図 本願発明の弁本体を示した図 本願発明の弁本体にキャップでブラケットを位置させた図 本願発明の弁本体にブラケットを位置させた際の断面図 本願発明の弁本体にフロートを位置させた際の平面図 本願発明の弁本体にフロートを位置させた際の水面との位置関係を示した図 本願発明のフロートが上昇している際に於ける弁本体の作動図 本願発明のフロートが下降している際に於ける弁本体の作動図 本願発明のフロートが最上部に到達した状況を示した図 磁力と距離の関係を示した図 弁体と揺動することで移動している永久磁石の位置関係を示した図 揺動角と作用力の関係を示した図 弁体およびバネ受と揺動することで移動している永久磁石の位置関係を示した図 弁体に作用する力の関係を示した図
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明のドレントラップ全体を示した図であり、図2は、本願発明の弁本体を示した図であり、図3は、本願発明の弁本体にキャップでブラケットを位置させた図であり、図4は、本願発明の弁本体にブラケットを位置させた際の断面図であり、図5は、本願発明の弁本体にフロートを位置させた際の平面図であり、図6は、本願発明の弁本体にフロートを位置させた際の水面との位置関係を示した図であり、図7は、本願発明のフロートが上昇している際に於ける弁本体の作動図であり、図8は、本願発明のフロートが下降している際に於ける弁本体の作動図であり、図9は、本願発明のフロートが最上部に到達した状況を示した図であり、図10は、磁力と距離の関係を示した図であり、図11は、弁体と揺動することで移動している永久磁石の位置関係を示した図であり、図12は、揺動角と作用力の関係を示した図であり、図13は、弁体およびバネ受と揺動することで移動している永久磁石の位置関係を示した図であり、図14は、弁体に作用する力の関係を示した図である。
ここで、図1に見られるように、1はドレントラップであって、内側に圧縮空気と共にドレン水を溜めている略球形状のカバー10と、永久磁石23を一体に構成して内側に溜まったドレン水の増減に合わせて揺動中心70aを中心に揺動することによって上下するフロート20と、ドレン水を流す弁座51や弁座51を開閉する弁体52やバネ53等を構成しているカートリッジの弁本体50と、弁本体50の外周に位置しフロート20の揺動中心70aを形成しているブラケット70と、ブラケット70を弁本体50に固定しているキャップ60を一体に構成している。
この場合、カバー10は、略半球状である第一カバー11及び第二カバー12と、Oリング13と、具体的に図示されていないボルト等によって球形またはそれに近い形状で一体に構成されている。 そして、カバー10の最上部の近傍に形成されている流入口10aと、側壁の比較的底部に近い下側に形成されている排出口10bと、上部に形成されているエアー配管用ポート10cを除いて、Oリング13によってドレン水が洩れないように完全に密閉された状態になっている。 尚、Oリング13はパッキンや液体パッキンを使用することも考えられる。
そして、流入口10aからは、圧縮空気とドレン水の気液混合流体が流入するようになっている。 また、排出口10bからは、分離されたドレン水が排出されるようになっている。 更に、この種の閉ざされたカバー10に於いては、急に大量のドレン水が流入すると流入口10aでエアー・ロックを起こし、ドレン水が流入しなくなる。 尚、カバー10の内側にエアーが溜まっていないとカバー10内のドレン水が間欠排出されない。そこで、これ等のことを防ぐために、圧縮空気を貯留している圧縮空気タンクまたは圧縮空気を通している圧縮空気配管等と接続することが可能なように、エアー配管用ポート10c(均圧管と呼ばれることもある)が設けられている。 一方、エアー配管用ポート10cが無い場合や使用しない場合には、流入口10aを使用して、流入口10aより小径の配管である圧縮空気導入具(具体的に図示していない)を挿入してカバー10内と、圧縮空気タンクやフィルターやドライヤー等の圧縮空気と接続することも別の方法として考えられる。
ところで、図2に見られるように、弁本体50は、小孔51aを形成することで排出口10bに接続している弁座51と、弁座51を開閉し弁座51の接触面にシール性を確保するための硬質ゴム52xを一体に構成し、更に磁場と同じ向きに磁化される常磁性体より成っている弁体52と、弁体52を弁座51に押付けるバネ53と、バネ53の他端を受けているバネ受54と、その内側に収納した弁体52とバネ53が円滑に作動するように弁座51とバネ受54の両者と個々に螺合によって一体にした非磁性の材料より成る弁ケース55と、弁本体50をカバー10に取り付けるに際してドレン水が洩れるのを防止するOリング56を、カートリッジとして一体に構成している。 従って、フロート20の一部である永久磁石23と常磁性体の弁体52は、常に非磁性の弁ケース55を介して位置することになる。
尚、弁体52には、弁座51の側に硬質ゴム52xを一体に構成していると同時に、硬質ゴム52xが位置している側に対して他の側の端部にバネ53を受ける凹部の形状をしたバネ収納部52cを形成し、更に弁ケース55の内側で弁体52が円滑に作動するように、バネ収納部52cと弁体52外周の下部とを連通させている孔52aおよび弁体52外周の下部に中心軸と平行にVカットの形状をした一本または複数本の溝52bを形成することで、ドレン水がバネ収納部52cに容易に出入りすることが出来るように、また固着を防止するように配慮している。 この場合、弁体52は常磁性体であって、後に述べるフロート20と一体の永久磁石23との間で間接的磁力を発生させその力を弁体52の移動に使用しているのが(即ち、弁座51の開閉に使用しているのが)この発明の技術的ポイントであるとも言える。
更に、バネ受54には、バネ53を受ける端部に凹部の形状をしたバネ収納部54aを形成し、バネ収納部54aが位置している側の他の側に螺合に際して使用するドライバー用溝54cを形成している。 この場合も、バネ受54は常磁性体であって、弁体52との間で磁力を発生させ、その力を弁体52と永久磁石23との磁力に付加することで弁体52の移動を助けている。 但し、バネ受54に関しては、非磁性ということも考えられる。
また、弁ケース55は、外周にブラケット70を位置させる段部55bを形成した円管状であって、弁座51と弁体52の接触面の下部の弁座51や弁体52が位置しない部分に外周底部からの孔55aを形成している。 尚、この孔55aの目的とする所は、弁座51の小孔51aにドレン水を円滑に送り込むことが可能なように設けたものであり、同時に排出されるドレン水と共に圧縮空気の圧力によって押し下げられる水面が、孔55aより下になるまでは圧縮空気が排出することがないように配慮したものである。 尚、図6に見られるように、フロート20が最下部にある時のカバー10内の最下部水面を、排出口10b(図1で明らかなように、弁本体50が排出口10bに接続していることにより)より上部に位置させている。 そして、この弁ケース55は、銅やアルミニュウム等の非磁性の材料を使用することが、永久磁石23と弁体52とバネ受54の間に間接的磁力を発生させるには特に大切なことである。
即ち、弁ケース55が非磁性の材料であることによって、また永久磁石23と常磁性体の弁体52の間に弁ケース55が存在することによって、空間と物体の両者を挟んだ間接的磁力しか発生しないと言えるのであり、それによって弁体52を引き寄せたり引き離したりして弁座51を開閉しているのである。 この場合、例外的ではあるが、弁ケース55の弁体52が永久磁石23に面している部分に窓が開いていると、ドレン水を介しただけの空間と言えるし、永久磁石23と弁ケース55が密着していると物体だけを挟んだ間接的磁力が発生すると言える。 従って、永久磁石23と弁体52との間の空間または物体またはその両者を挟んで、間接的磁力を発生させていると言える。
そして、永久磁石23と被吸引体である常磁性体の弁体52との間には、非磁性の弁ケース55が存在していて、弁ケース55による隙間が常に確保されていることになる。この場合、図10に見られるように、距離の二乗に反比例して減衰する磁力(発生力)であっても、距離の変化に対して低減が急激に落ち込まない、かなり僅かの発生力の低減しかない部分が存在する。 即ち、低減が急激に落ち込んだ後の、例えば1mmや1.5mm程度の距離の所を見た場合に、発生力の低減がかなり小さい値を示していることが明らかであり、本発明で使おうとしている弁ケース55に関係する場合もこの辺を有効に活用したのである。
更に、弁ケース55には、図2、図3、図4、図6に見られるように、バネ受54側の外周に段部55bを形成し、間接的磁力を発生させるのに距離の点から最も効果的であるということで、フロート20の一部である支え22の何れかの場所に位置している永久磁石23が弁本体52の直ぐ近くにあって真横や斜め上部に位置するように配慮しながらプラケット70をキャップ60で固定している。 尚、キャップ60の材料としては非磁性の材料が考えられるが、バネ受54が常磁性体の場合にはキャップ60も常磁性体にすることが考えられる。 この場合、フロート20の一部である永久磁石23と弁本体50の一部である弁体52とバネ受54はフロート20の一部である軸24で接続し、軸24を中心にフロート20が、同時に永久磁石23が揺動するようになっている。 そして、キャップ60と弁本体52の間は螺合によって固定することが考えられるが他の方法によるものでも構わない。
尚、この様にフロート20と弁本体50の一部である弁体52は一体であるが、軸24を介して揺動可能になっていることもあって、従来のフロート20と弁体52のように、フロート20が動くと必ず弁体52も一体となって対応して動くという状況にはなく、図7や図8に見られるように、フロート20が上昇または下降する過程の同じ揺動角αであっても(即ち、フロート20が同じ高さに位置していても)、上昇時には弁座51と弁体52を密着させ、下降時には弁座51と弁体52を開放させるように違う動作をしている場合がある。
即ち、図1〜図6に見られるように、弁本体50を構成している弁ケース55の、バネ受54側の外周に形成されている段部55bの更に外周に位置している非磁性の材料(例えば、プラスチック製)のブラケット70の揺動中心70aにはフロート20の一部である軸24が位置していて、弁本体50とフロート20を接続している。 尚、揺動中心70aに位置している軸24の二組の支え22の中間を、なるべく球形であるカバー10の中心近傍に置くことで、フロート20の揺動角が大きく全体が小さくなることを可能にしているのである。 更に、揺動中心70aは必ず弁本体50を介してのブラケット70に設置する必要はなく、ブラケット70をカバー10の内側に直接固定して弁本体50とフロート20を一体でなく分離することも考えられる。
この場合、フロート20は、フロート本体21と、二組の支え22と、支え22の何れかの場所(一般的には、フロート本体21の反対側が望ましい)に位置している二つの棒状の永久磁石23と、二組の支え22とブラケット70を一体に接続する軸24によって一体に構成され、二つの永久磁石23が弁本体50を挟んた状態になっていて、二組の支え22の間を分割するような線(別の形で表現すると、弁本体50の中心線)を中心として全体が線対称の形状をしている。
従って、図6に見られるように、フロート20は、弁本体50の一部である弁ケース55の外周上部に固定した状態で位置しているブラケット70の揺動中心70aを中心に、即ち同じ場所に位置している軸24を中心にカバー10内に溜まったドレン水の量に応じて揺動することが可能となっている。尚、フロート本体21と支え22の材料としては、非磁性の材料であることが必要であるが、軽くなること等に配慮してプラスッチック製ということが考えられるが、特にフロート本体21に関しては更に軽くすることに何等かの配慮をすると、アルミニュウム等の軽金属を使用しても構わない。
ところで、本願発明は、フロート20と一体になっている二つの永久磁石23がその間に弁体52を挟み、永久磁石23がフロート20の揺動によって位置を変え、その位置が変化することによって永久磁石23と弁体52の間接的な磁力によって発生する吸引力を、時には弁体52とバネ受54の吸引力を利用しようとしているのである。 従って、弁体52と時にはバネ受54に関しては、磁場と同じ向きに磁化される常磁性体の材料を使用しているのである。 そして、永久磁石23は、フロート20が最下部にある場合には弁本体50に対し直角に位置させることで磁力による吸引が最も小さいように、フロート20が最上部にある場合には永久磁石23の端部(N極、またはS極)が弁本体50の中心線近傍に位置させることで磁力による吸引が上昇の過程で最も吸引が大きいように支え22に埋め込まれている。
尚、永久磁石23の埋め込み方法としては、支え22の穴底に接着剤で付ける方法、穴の反対側に同径の穴を加工し常磁性体の鋼板を埋め込み磁石と引き合わせて装着する方法、穴の中心にネジ穴を立て常磁性体の鋼のボルトを沈め、永久磁石23と引き合わせて装着する方法等が考えられる。 この場合、永久磁石23の材料としては、磁力の強いネオジ磁石等が考えられる。
ここで、図6にみられるように、フロート20は、最下部水面に位置した場合にはフロート20も最下部に位置し、永久磁石23と弁本体50の一部である弁体52と直角の位置関係となることで磁力による吸引が小さいように、水面の最上部に位置した場合にはフロート20も最上部に位置し、永久磁石23が弁本体50の一部である弁体52に対し中心線近傍に位置させることで磁力による吸引が上昇の過程で最も吸引が大きいようにしたのであり、フロート20が最上部の場合の、永久磁石23および弁体52との磁力(時には、弁体52およびバネ受54との磁力を加えたもの)による吸引力が、バネ53による力と弁座51のドレン水が通る部分の断面積の部分に加わる力の和より大きいことにより弁座51を開放するのである。
従って、フロート20は、水面を浮いた状態で上昇したり下降する必要があり、更にフロート20が最上部であるストッパー10xの位置から揺動中心70aを中心として回転しようとするモーメントによって落下するという重量も確保される必要から、比重として0.80〜0.95が最善の値である。 その為に、フロート20としては、ポリプロピレン樹脂で作ったものや、一般の樹脂を低発泡して作ったものや、アルミニュウム等の比重が二以上の軽金属を空洞にしたり空洞になるように穴を明けてその穴に蓋をする等が考えられる。
更に、フロート20は、最上部に位置することを、図9に見られるように、カバー10内側の上部に形成しているストッパー10xに突き当たることによって成している。 この他に、ストッパー10xの目的とする所は、最上部に位置するフロート20が下降するのに、フロート20の揺動中心70aと重心の間のモーメントが充分であるように位置させている一面もあると言える。 即ち、最上部に位置した際には自重による慣性力によって落下することもフロート20にとっては必要な条件となっているのであり、浮くという事に加えてある程度の重量を確保するという多少は相反する条件を満足させながら、フロートの重量Wの下で揺動中心とフロートの重心間の水平距離dが大きくなるようストッパー10xの位置を決める必要があるとも言える。
本発明による、フロート式ドレントラップおよびドレン水の排出方法は前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
先ず、これまで述べてきた構成の中で、基本となる永久磁石23と弁座51と弁体52とバネ53とバネ受54とフロート20を中心に、本願発明の基となる一般的な考えを述べる。
ここで、図10には、磁力と距離の関係をグラフで示している。
一般的に、磁力が発生する力としては、〔数1〕に見られる数式が伝えられている。
Figure 2012057789
この場合、図10は〔数1〕の数式によって求めたものである。 そして、図10は、距離:r=1mmの時、発生力:1=1grf とした場合の距離と力の関係を示したものである。 当然のことながら、永久磁石23から少し離れると(1mm位までは)急激に磁力は低減すると言える。 従って、本発明に於いては外径が100mm程度のドレントラップ1に対して永久磁石23と弁体52の間の距離を1mm程度に設定することで、即ち低減率が大きく低下して以降の比較的低減率の少ない状況の部分を使用することで、多少の距離の変化があったとしても発生力に大きな変化がないように対応しているのである。
ところで、図11に関しては、弁体52と揺動することで移動している永久磁石23の位置関係を示した図であるが、記載されている永久磁石23のN極と弁体52のS極の間で発生する作用力(磁力による吸引力):F1と、永久磁石23のS極と弁体52のN極の間で発生する作用力(磁力による吸引力):F2を、各々揺動角毎に距離を基として図10によって求め、求めた作用力F1とF2の合計した作用力(磁力による吸引力)の結果を、図12の実線に示したものである。 この場合、図12では、以降で比較し易いように揺動角0度の合計した値として基準となる作用力という意味を込めて100%に設定してグラフを描いている。
更に、図11に見られるように、バネ53によるバネ力:F3を考慮した場合、バネ力は磁石による作用力(吸引力)を打ち消す方向に働き、バネ力に該当する力を前述の基準となる作用力の20%と仮定すると、図12の上部の実線に示された曲線から20%減じた下部の点線の曲線ということになる。 結果として、揺動角30度を境界として、0度〜30度の間では、磁力が勝って弁体52を右に動かすことになる(弁座51を開放する)。一方、30度〜90度の間では、バネ力が勝って弁体52を左に動かすことになる(弁座51を閉鎖する)。 当然のことながら、例えばバネ力等を含む仮定の数値を変えるとすると、また別の展開が見られることは充分に考えられるが、そして数値に多少の変化は出て来るが、基本的な考え方や効果は変らない。
一方、バネ受54も常磁性体の場合には、図13に見られるように、バネ受54と弁体52の間に働く作用力(磁力による吸引力)にも配慮する必要がある。 当然のことながら、バネ受54と弁体52が密着しているか離間しているかが、作用力に大きな影響を与えることになる。 一般的には、図11や図12で明らかなように、揺動角が小さければ(永久磁石23が弁体52に対し中心線近傍に位置している状態の、永久磁石23が横になった状態になれば)作用力は増加し、弁体52を移動させ、弁座51を開放する。 一方、揺動角が大きければ(永久磁石23と弁体52が直角になれば)作用力はほとんど発生しない。
ところで、バネ受54と弁体52の間に於いては、密着していれば作用力も大きく影響し、離間していれば殆んど影響が無いと言える。 そして、弁座51を開放するということは、バネ受54と弁体52が密着するということになり、バネ受54と弁体52の間の作用力も大きく影響を与えることになる。 尚、弁座51が開放する直前(フロート20が上昇している時)と、弁座51が開放した直後(フロート20が下降に転じた時)とを考えると、直前の開放までの時間は瞬時であるが、直後の開放以降はドレン水が排出されるという状況から比較的長い時間持続すると言える。
その結果として、バネ受54と弁体52の間の作用力(磁力による吸引力)を最大で基準となる作用力の15%と仮定して、永久磁石23と弁体52の間の作用力、バネ力、バネ受54と弁体52の間の作用力(磁力による吸引力)、をまとめたものが図14のグラフである。 尚、弁体52にはここに示す作用力(磁力による吸引力)の他に、弁座51を形成している小孔51aの断面積に加わる圧力を考慮しなければならないがこのグラフの中に対応させてはいない。
この場合、図14のグラフは図7と図8を参考にしながら考えると、開く方向の上のグラフでは揺動角を大きくする方向でフロート20が下降している状況を示し、閉じる方向の下のグラフでは揺動角を小さくする方向でフロート20が上昇している状況を示していて、揺動角が0度でフロート20が最上部、揺動角が90度でフロート20が最下部に位置していることになる。 特に、図14のグラフで明らかなことは、フロート20が上昇または下降する過程の同じ揺動角αで、上昇時には弁座51と弁体52を密着させ、下降時には弁座51と弁体52を開放させる場合が(例えば、図7や図8に見られる状況が)必ずあることが見られることである。
また、図14のグラフから言えることは、ドレン水が増加(フロート20が上昇)する中で、揺動角が30度位になると弁座51が開き始める。 従って、ストッパー10xは、0度〜30度の間に設置する必要があるが、設置は絶対必要な訳ではなく、設置しないことも考えられる。 更に、ドレン水が減少(フロート20が下降)する中で、揺動角が40度位になると弁座51が閉じ始める。 但し、具体的な数値に関しては、仮定の基に設定もしているので、別の値になることは充分に考えられる。 また、これまでの一般的な考えの中で、図12と図14のグラフの中では、揺動角を0度〜90度の間で示しているが、図9のストッパー10xに見られるように0度〜90度の全ての間を揺動するとは限らない。
ここに、図1〜図9を使って、再度フロート20の揺動と弁体52の動きで具体的に述べていくと、フロート20が最も下部に降りきった状況の中で、また弁座51に弁体52を押すバネ53の力によって閉鎖された状況の中で、流入口10aより圧縮空気と圧縮空気から発生するドレン水との気液混合体を流入して来ると、カバー10内でドレン水が増加して、フロート20が上昇を開始する。 当然のことながら、ドレン水は排出口10bから排出されない状況である。
尚、この段階でドレン水は、弁ケース55の孔55aと、弁体52の溝52bと、弁体52の孔52aを経由して弁体52内側のバネ収納部52cに送り込まれることで、弁体52が円滑に作動することを助けている。
そして、図7に見られるように、流入口10aよりドレン水が流入し続ける中で弁座51が弁本体52によって閉ざされた状態のままフロート20が上昇する。 当然のことながら、弁体とバネ受の隙間Dが確保されることになる。
更に、図9に見られるようなドレン水の水面も最上位でありフロート20も最も高い所に位置する所で、即ちフロート20がストッパー10xに突き当たった所で静止させられ、この段階では永久磁石23および弁体52との磁力による吸引力が、バネ53による力と弁座51のドレン水が通る部分の断面積の部分に加わる力の和より大きいことにより弁座51を開放し、バネ受54も常磁性体の場合、磁力による吸引力として弁体52およびバネ受54との磁力による吸引力も加えて大きいことを確認することで弁座51が開放された状態になり、ドレン水は弁本体50の一部である弁ケース55に形成されている孔55aから弁座51に形成されている小孔51aを経由してカバーに形成されている排出口10bより排出される。
この場合、弁座51の開放については、フロート20がストッパー10xに突き当たる少し直前からということも考えられる。
更に、弁座51からの排出が進んでドレン水の液面が下がって来ると、フロート20が揺動中心とフロートの重心間の水平距離dとフロートの重量Wという状況の中で、フロート20が落下しようとするモーメント(即ち、d×Wの値)が、永久磁石23等がドレン水を掻くモーメントに打ち勝って、フロート20は下降を開始する。 そして、図8に見られるように、弁座51が開放されて弁体52とバネ受54が密着した状態で下降を進めていく。
この様にして、フロート20が最も下部に降りきる前の段階で、永久磁石23が弁体52に及ぼす作用力(磁力による吸引力)が弱まり、結果としてバネ53の方のバネ力が打ち勝つことで弁座51を弁体52によって閉鎖することを始める。 従って、弁体52とバネ受54の間には隙間が出来ることになる。
尚、これまでの記載の中で、弁体52の移動を永久磁石23と弁体52の間の作用力(磁力による吸引力)とバネ53の力を中心に述べてきたが、当然のことながら一般的な考えの所で述べた、弁体52とバネ受54の間の作用力(磁力による吸引力)や弁座51の断面に加わる力を配慮することは当然のことである。
そうして、最終的に弁座51を弁体52によって完全に閉鎖される状態になると、カバー10内のドレン水が増加するようになり、それに伴ってフロート20も上昇を始める。尚、フロート20が最下部とか最上部に位置するということは、説明では揺動角が90度とか0度で説明していたが、各種の条件設定によりその値の前後で自由に変ることはあり得る。
この発明は、フロート式ドレントラップおよびドレン水の排出方法に関する技術であって、更に詳細に述べると、排出口に接続している弁座を閉鎖するのは、弁座側の一端に硬質ゴムを一体に形成した常磁性体の弁体であり、他端に接しているバネの力によって弁体を弁座に磁力に打ち勝って押付け、バネのもう一端をバネ受で受け、バネ受を非磁性の弁ケースに固定し、弁ケースを弁座に固定し、弁体とバネを弁座と弁ケースとバネ受の内部に円滑に作動するように収納したカートリッジ式の弁本体によるものであり、弁座を開放するのは、カバーの内側に永久磁石を一体に構成したフロートを位置させ、フロートはカバー内に溜まったドレン水の量によって揺動中心を中心にして揺動する中で、永久磁石と被吸引体である弁体との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力を使用するものであることで、即ちバネの力と間接的磁力を使うことで、特にフロートと弁体が各々別々に動き一体となって対応して動かないようにすることで、最終的にはドレン水が徘出される際に常に半開き状態になることを防止した技術について述べたものであり、この半開き状態にならないという事がフロート式ドレントラップに於いて最も希望されている技術の一つであるとも言える。
1・・・・・・・ドレントラップ
10・・・・・・カバー
10a・・・・・流入口
10b・・・・・排出口
10c・・・・・エアー配管用ポート
10x・・・・・ストッパー
11・・・・・・第一カバー
12・・・・・・第二カバー
13・・・・・・Oリング
20・・・・・・フロート
21・・・・・・フロート本体
22・・・・・・支え
23・・・・・・永久磁石
24・・・・・・軸
50・・・・・・弁本体
51・・・・・・弁座
51a・・・・・小孔
52・・・・・・弁体
52a・・・・・孔
52b・・・・・溝
52c・・・・・バネ収納部
52x・・・・・硬質ゴム
53・・・・・・バネ
54・・・・・・バネ受
54a・・・・・バネ収納部
54c・・・・・ドライバー用溝
55・・・・・・弁ケース
55a・・・・・孔
55b・・・・・段部
56・・・・・・Oリング
60・・・・・・キャップ
70・・・・・・ブラケット
70a・・・・・揺動中心
d・・・・・・・揺動中心とフロートの重心間の水平距離
D・・・・・・・弁体とバネ受の隙間
F1・・・・・・永久磁石のN極と弁体のS極の間で発生する作用力
F2・・・・・・永久磁石のS極と弁体のN極の間で発生する作用力
F3・・・・・・バネ力
G・・・・・・・フロートの重心
W・・・・・・・フロートの重量
α・・・・・・・揺動角

Claims (16)

  1. 圧縮空気と圧縮空気から発生するドレン水との気液混合体をカバー上部の流入口から受入れ、気液混合体からドレン水を分離し側壁の下部に設けられた排出口からドレン水を排出するフロート式ドレントラップに於いて、前記排出口に接続している弁座を閉鎖するのは、前記弁座側の一端に硬質ゴムを一体に形成した常磁性体の弁体であり、他端に接しているバネの力によって前記弁体を前記弁座に磁力に打ち勝って押付け、前記バネのもう一端をバネ受で受け、前記バネ受を非磁性の弁ケースに固定し、前記弁ケースを前記弁座に固定し、前記弁体と前記バネを前記弁座と前記弁ケースと前記バネ受の内部に円滑に作動するように収納したカートリッジ式の弁本体によるものであり、前記弁座を開放するのは、前記カバーの内側に永久磁石を一体に構成したフロートを位置させ、前記フロートは前記カバー内に溜まったドレン水の量によって揺動中心を中心にして揺動する中で、前記永久磁石と被吸引体である前記弁体との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力を使用するものであることを特徴とするフロート式ドレントラップ。
  2. 前記永久磁石は、前記フロートが最下部の場合には、前記弁体に対し直角に位置させることで磁力による吸引が小さいように、前記フロートが最上部の場合には、前記弁体に対し中心線近傍に位置させることで磁力による吸引が上昇の過程で最も吸引が大きいようにしたのであり、前記フロートが最上部の場合の、前記永久磁石および前記弁体との磁力による吸引力が、前記バネによる力と前記弁座のドレン水が通る部分の断面積の部分に加わる力の和より大きいことにより前記弁座を開放することを特徴とする請求項1に記載のフロート式ドレントラップ。
  3. 前記バネ受も常磁性体の場合、磁力による吸引力として前記弁体および前記バネ受との磁力による吸引力も加えて大きいことを確認するのを特徴とする請求項2に記載のフロート式ドレントラップ。
  4. 前記フロートが最上部の場合とは、前記カバー内側の上部に形成したストッパーに前記フロートが到達した際であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のフロート式ドレントラップ。
  5. 前記揺動中心は、前記弁本体を構成している前記弁ケースの外周上部に一体となって位置しているブラケット上にあり、前記ブラケットは非磁性であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のフロート式ドレントラップ。
  6. 前記フロートは、フロート本体と二つの支えと前記支えに位置している二つの前記永久磁石と前記ブラケットの前記揺動中心に位置させている軸を一体に形成したものであり、二つの前記永久磁石が前記弁本体を挟んだ状態で且つ前記弁本体の中心線に対称な状態で位置して揺動することを特徴とする請求項5に記載のフロート式ドレントラップ。
  7. 前記フロートは、比重が0.80〜0.95であって浮いた状態でドレン水の変化に対応するものであり、前記ストッパーの位置でドレン水が減少してきた場合には自重で落下することを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のフロート式ドレントラップ。
  8. 前記フロートが最下部にある時の前記カバー内の水面を、前記排出口より上部に位置させることを特徴とする請求項2ないし請求項7の何れか1項に記載のフロート式ドレントラップ。
  9. 前記弁ケースの、前記弁座と前記弁体の接触面の下部の前記弁座や前記弁体が位置しない部分には、圧縮空気の排出を少しでも防止するために、外周底部からの孔を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載のフロート式ドレントラップ。
  10. 前記弁体には、前記弁体の作動を円滑に行える様にドレン水を供給する目的で、その最底部に軸と平行にV字カットした直線状の単数または複数の溝を形成し、前記バネを受けるバネ収納部と最底部の前記溝との間に孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載のフロート式ドレントラップ。
  11. 前記永久磁石は、磁力の強いネオジ磁石としたことを特徴とする請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載のフロート式ドレントラップ。
  12. 圧縮空気と圧縮空気から発生するドレン水との気液混合体をカバー10上部の流入口から受入れ、気液混合体からドレン水を分離し側壁の下部に設けられた排出口からドレン水を排出するドレン水の排出方法に於いて、前記カバー内に溜まったドレン水の量によるフロートの揺動に応じて永久磁石を揺動させ、前記永久磁石と被吸引体である常磁性体の弁体との間の空間または物体またはその両者を挟んで磁力を作用させる間接的磁力により、前記排出口に接続している弁座を前記弁体の吸引による移動によって開放し、間歇的にドレン水を排出することを特徴とするドレン水の排出方法。
  13. 前記永久磁石は、前記フロートが最下部の場合には前記弁体に対し直角に位置させることで磁力による吸引が最も小さいように、前記フロートが最上部の場合には前記弁体に対し中心線近傍に位置させることで磁力による吸引が上昇の過程で最も吸引が大きいようにしたことを特徴とする請求項12に記載のドレン水の排出方法。
  14. 前記弁座を前記弁体によって閉鎖するのは、同一直線上に並んでいるバネの力によるものであることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のドレン水の排出方法。
  15. 前記弁体と前記バネを受けている常磁性体のバネ受の磁力による吸引が付加されることを特徴とする請求項12ないし請求項14の何れか1項に記載のドレン水の排出方法。
  16. 前記フロートが上昇または下降する過程の同じ揺動角で、上昇時には前記弁座と前記弁体を密着させ、下降時には前記弁座と前記弁体を開放させる場合が必ずあることを特徴とする請求項12ないし請求項15の何れか1項に記載のドレン水の排出方法。
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