JP2012057553A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バッテリーの状態に応じて、バッテリーの冷態時にバッテリーを昇温することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】 車両に搭載され、電力が放電されると内部発熱するバッテリーと、内燃機関と同期回転する発電機と、バッテリーの温度を検出するバッテリー温度検出手段と、バッテリーの最大放電電力量を算出するバッテリー放電電力量算出手段と、車両の状態に基づいて車両に要求される要求電力量を算出する要求電力量算出手段と、内燃機関が停止していると共にバッテリーの温度が所定値以下であって、かつ、要求電力量がバッテリーの最大放電電力量以下の際に、バッテリーの放電電力により発電機を駆動して内燃機関を回転させる制御手段とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
従来から、内燃機関(エンジン)とモータとを組み合わせて車両の駆動力を得るようにしたハイブリッド車両の開発、実用化が進んでいる。ハイブリッド車両には、モータのみを動力源として駆動輪を駆動させるEVモードと、モータを動力源とすると共にエンジンをモータの電力供給源として用いるシリーズモード、或いはエンジンとモータとの両方を動力源とするパラレルモードとが運転状況に応じて切り替わるようになっているものがある。
このようなモータを動力源として駆動輪を駆動させる場合に、モータを初期駆動するためには、車両に搭載された充電池(バッテリー)からの電力供給が必要である。しかしながら、車両に搭載されたバッテリーからの電力供給を行う場合に、バッテリーが低温状態にあると、充電池から出力できる電力が低下してしまうために始動不良や制御性の劣化が生じる虞がある。
このため、例えば、低温時にバッテリーの充放電を繰り返すように制御してバッテリーの内部発熱による昇温を行うバッテリーの制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−28702号公報
しかしながら、上述したバッテリーの制御装置では、バッテリーの充放電を制御してバッテリーの内部発熱による昇温を行う場合に、バッテリーの状態を確かめずに放電電流によりバッテリーを消費してしまい、バッテリーの容量が不十分となって所望の出力を得ることができない場合等も考えられる。また、バッテリー容量の大きな車両ではEVモードでの走行パターンが常となり、エンジンが長期間作動されずエンジンの不調に繋がることも考えられる。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決することにあり、バッテリーの状態に応じて、冷態時にバッテリーを昇温することができる車両の制御装置を提供すると共にエンジンの長期間不作動による不調を防止することにある。
本発明の車両の制御装置は、車両に搭載され、電力が放電されると内部発熱するバッテリーと、内燃機関と同期回転する発電機と、前記バッテリーの温度を検出するバッテリー温度検出手段と、前記バッテリーの最大放電電力量を算出するバッテリー放電電力量算出手段と、前記車両の状態に基づいて前記車両に要求される要求電力量を算出する要求電力量算出手段と、前記内燃機関が停止していると共に前記バッテリーの温度が所定値以下であって、かつ、前記要求電力量が前記バッテリーの最大放電電力量以下の際に、前記バッテリーの放電電力により前記発電機を駆動して前記内燃機関を回転させる制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、バッテリーの状態に鑑みてから前記バッテリーから放電電流を放出して、放出された電力により発電機をモータとして作動制御させることにより前記バッテリーの内部発熱による昇温を行なうことで、バッテリーの状態に応じて、バッテリーの冷態時にバッテリーを昇温することが可能である。また、バッテリーの放電電力により発電機を駆動させて内燃機関を回転させるため、内燃機関の長期不作動を防止することができる。
前記バッテリーの残存容量を検出する充電状態検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記残存容量が所定の閾値より大きい際に、前記バッテリーの放電電力により前記発電機を駆動させて前記内燃機関を回転させることが好ましい。このようにバッテリーの残存容量が所定量以上存在する際にバッテリーを放電させるため、バッテリーの充電状態を過剰に低減させることを回避することができる。
前記制御手段は、前記最大放電電力量と前記要求電力量との差となる電力量により前記発電機を駆動させて前記内燃機関を回転させることが好ましい。このように、最大放電電力量と前記要求電力量との差となる電力量により発電機を駆動するため、バッテリーが最大電力量により放電できるため効率よくバッテリーを昇温させることができる。
本発明の車両の制御装置によれば、バッテリー状態に鑑みて発電機をモータとして制御して放電制御を行うことで、バッテリーの状態に応じて、低温時にバッテリーを昇温することができる。また、内燃機関の長期不作動に伴う不調を回避することができる。
実施形態1に係るハイブリッド車両の概略図である。 実施形態1の制御装置を示すブロック図である。 実施形態1の放電制御演算を説明するための図である。 実施形態1の放電制御演算に用いられるマップを説明するための図である。 実施形態1の放電制御演算に用いられるマップを説明するための図である。 実施形態1の放電制御部の制御フローチャートである。 実施形態1の温度判定部の制御フローチャートである。 実施形態1の放電判定部の制御フローチャートである。 実施形態1のSOC判定部の制御フローチャートである。 実施形態1の放電制御によるタイミングチャートである。 実施形態2の放電制御演算を説明するための図である。 実施形態2の放電制御によるタイミングチャートである。 実施形態3のハイブリッド車両の一部概略概略図である。 発電機の回転数と出力トルクとの関係を示すグラフである。 エンジンの回転数と負荷との関係を示すグラフである。 実施形態4の放電制御演算に用いられるマップを説明するための図である。 実施形態4の放電制御によるタイミングチャートである。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両のパワートレイン構成を示す概略図であり、図2はハイブリッド車両の制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るハイブリッド車両(以下、単に「車両」ともいう)10は、フロントモータ11と、エンジン13とを、走行用の駆動源として備えている。フロントモータ11の駆動力は前駆動伝達機構14を介して前輪15に伝達される。フロントモータ11には、フロントモータインバータ18を介して高圧バッテリーであるバッテリー20が接続されている。そして乗員のペダル操作に応じた電力が、バッテリー20からインバータ18を介してフロントモータ11に供給される。なおバッテリー20は外部の商用電源からの充電が可能に構成されている。
エンジン13は、燃料タンク21から供給される燃料が燃焼されることにより駆動される。このエンジン13には出力系22を介して発電機23が接続されている。なお、この発電機23は、発電機23として駆動すると共に、出力系22は、発電機23に接続される一方、クラッチ24を介して前駆動伝達機構14に接続されている。発電機23は、インバータ18を介してバッテリー20に接続されている。
そしてハイブリッド車両の走行状態に応じてエンジン13が駆動されると、エンジン13の駆動力は、まずは出力系22を介して発電機23に伝達される。つまり発電機23は、エンジン13の駆動力により作動し、発電機23で発電された電力が、フロントモータ11及びバッテリー20に適宜供給される。また、発電機23は、本実施形態におけるバッテリー20の放電時には、モータとして作動して、発電機23で放電電流を消費してエンジン13を作動させる。
またエンジン13が駆動された状態で、車両の走行状態に応じてクラッチ24が接続されると、エンジン13の駆動力は前駆動伝達機構14を介して前輪15に伝達される。
すなわち本実施形態に係る車両10は、いわゆるハイブリッド車両であり、車両の運転状況に応じて運転モードが適宜切り替わるようになっている。運転モードとしては、例えば、EVモードと、シリーズモードと、パラレルモードとが挙げられる。
EVモードでは、エンジン13への燃料供給が停止されてエンジンが駆動されることなく、フロントモータ11のみを駆動源として車両を走行させる。シリーズモードでは、フロントモータ11を駆動源とすると共にエンジン13をフロントモータ11の電力供給源として用いる。すなわちクラッチ24が断状態にされて出力系と前駆動伝達機構との間で動力が伝わらない状態になっており、エンジン13の駆動力が発電機23にのみ伝達される。パラレルモードでは、フロントモータ11とエンジン13との両方を駆動源として車両を走行させる。例えば、高速走行等でフロントモータ11の駆動力では必要な駆動出力が得られなくなる場合等に、クラッチ24が接続されて、エンジン13の駆動力が前駆動伝達機構14に伝達される。つまりパラレルモードでは、フロントモータ11の駆動力にエンジン13の駆動力が付加されて(もしくは、エンジン13単独の駆動力で)車両を走行させる。
次に、このようなハイブリッド車両10に搭載される制御装置の構成について説明する。
図2に示すように、ハイブリッド車両10は、制御手段30を備える。制御手段30は、温度判定部31と、充電判定部32と、SOC判定部33と、充電制御部34とを備える。SOC判定部33は、充電状態検出手段33’を備える。充電制御部34は、要求電力量算出手段34aと最大電力量算出手段34bとを備える。
放電制御部34は、例えば始動時に、バッテリー20が冷態状態にあり、かつバッテリー20が放電可能な状態であれば、バッテリー20から放電電流が送出されるように制御を行う。本実施形態では、このバッテリー20の放電により放電電流がバッテリー20内を流れることでバッテリー20の暖機(昇温)を行い、バッテリー20の温度が上昇する結果、バッテリー20が所望の出力を得ることができる。
放電制御部34は、バッテリー20が冷態状態にあるか、即ち、バッテリー20が低温であるかどうかは、温度判定部31が低温であることを示すフラグをオンとしているかどうかにより判定する。また、放電制御部34は、バッテリー20が放電可能な状態であるかどうかは、放電判定部32が車両にかかる負荷が所定量以下の際に充電可能な状態であることを示すフラグをオンに設定したかどうか、さらに、SOC判定部33がバッテリー20のSOC(State of Charge、充電状態)状態が高いことを示すフラグが設定されたかどうかにより、判定する。そして、放電制御部34は、これらのフラグが設定された場合には、車両の走行状態に基づいて車両に要求される要求電力量(通常電力)を算出し、通常電力がバッテリー20の充放電可能な最大電力量(放電可能電力)よりも少ない場合には、そのことを示すフラグを設定する。そして、放電制御部34は、これらの全てのフラグが設定された場合には、バッテリー20が低温であり、かつバッテリー20が放電可能な状態であると判定して、バッテリー20から放電電流が送出される(バッテリー20から放電される)ように発電機23の制御を行う。
各判定部について以下詳細に説明する。
温度判定部31は、バッテリー20の温度を、バッテリー20に設けられた温度センサー41から取得する。温度判定部31は、取得したバッテリー20の温度と温度閾値T1とを比較して、取得したバッテリー20の温度が温度閾値T1以下である場合、閾値以下であることを示す温度判定フラグをオンに設定する。温度閾値T1よりも大きい場合には、温度判定フラグをオフに設定する。なお、この温度閾値T1は、バッテリー20が所望の出力特性を得られないことが顕著になる温度である。
放電判定部32は、バッテリー20が放電可能な状態であるかを判定するためにバッテリー20にかかる負荷が、負荷閾値以上であるかどうかを判定する。放電判定部32は、例えば、制御手段30において車両全体の統合制御を行う統合制御部の電気負荷系統の制御状態からバッテリー20の負荷情報を取得して、負荷状態を検出する。そして、放電判定部32は、バッテリー20のこの負荷Lが負荷閾値L1以上である場合、負荷閾値L1以上であることを示す放電判定フラグをオンに設定する。これは、例えば、車両が減速しているときにモータで回生して減速させる場合等の負荷が少ない場合に、回生電力による充電電流によってもバッテリー20の昇温効果はあるからである。
SOC判定部33は、バッテリー20が放電可能な状態であるかを判定するためにバッテリー20のSOCが所定の閾値よりも大きいか、又は小さいかを判定する。即ち、SOC判定部33は、SOCが低い場合には放電することができないので、SOCが閾値以上であるかにあるかどうかを判定する。SOC判定部33に設けられた充電状態検出手段33’は、バッテリー20に設けられた電圧センサー42で検出された電圧情報及び電流センサー43で検出された電流情報に基づいて、予め有するマップからバッテリー20のSOCを演算する。この演算されたSOCが第1閾値C1以上である場合、SOC判定部33は、第1閾値C1以上であることを示すSOC判定フラグをオンに設定する。SOC判定部33は、SOCが第2閾値C2(C2<C1)以下になる場合、SOC判定フラグをオフに設定する。
放電制御部34は、制御が開始されると、温度判定部31、放電判定部32及びSOC判定部33で、それぞれフラグがオンとなっているかを判定し、フラグが全てオンに設定されていれば、要求電力量算出手段34aにより車両の走行状態に基づいて車両に要求される要求電力量(通常電力)を算出し、かつ、最大電力量算出手段34bによりバッテリー20の最大電力量(放電可能電力)を算出して、通常電力が放電可能電力よりも小さい場合に、バッテリー20に対する放電制御を開始する。
バッテリー20に対する放電制御を図3を用いて説明する。図3は、放電制御において放電制御部34(図2参照)が行う演算内容を説明するための図であり、放電制御部34は、車速やバッテリー20の状態に応じて設定した放電電力を通常電力に加算して目標放電電力を設定し、この目標放電電力をバッテリー20(図2参照)から送出することができるように発電機23の出力トルクを設定する。即ち、ここでいう発電機23の出力トルクとは、発電機23のモータとしての作動時における出力トルクである。
具体的には、放電制御部34は、図3に示すようにエンジン13に設けられた車速センサー44(図2参照)から検出された車速から、図4に示すマップを用いて現在の車速における最大放電電力を導出する。図4に示すように、最大放電電力は、車速に応じて段階的に上昇する。即ち、車速が高いと負荷が大きくなりより放電電力が必要となるので、車速を維持するために放電する電力の最大値である最大放電電力は高くなる。このようなマップを用いることで、現在の車速から、ハイブリッド走行を妨げることのない最大の放電電力を簡易に設定できる。
また、図3に示すように放電制御部34は、バッテリー20の上限電流値、並びにバッテリー20に流れる電流値及びバッテリー20に印加される電圧値からバッテリー20の性能に基づいた放電可能な電力(放電可能電力)を導出している。即ち、バッテリー20の性能及び現在のバッテリー20の状態を参照してバッテリー20の放電可能な最大放電電力を導出しており、このようにバッテリー20の性能に基づいた放電可能電力を規定することで、バッテリー20から放電可能量を超える放電電流が送出されないようにすることができる。
放電制御部34は、導出された最大放電電力及び放電可能電力の値のうち、小さい方の値の電力を選択する。即ち、最大放電電力が放電可能電力を越えることがないように最大放電電力及び放電可能電力の値のうち、小さい方の値を選択する。そして、選択された放電電力を、本制御を行わなかった場合、即ち車両の運転者の要求に基づいて設定されたバッテリー20の充放電電力である通常電力に加算することで、所望の出力を得ることができる目標放電電力を導出する。
放電制御部34は、この所望の出力を得ることができる目標放電電力から、図5に示すマップを用いて発電機23(図2参照)のモータ作動時の目標回転数を導出する。図5に示すように、放電電力が大きいほど、発電機23のモータ作動時の回転数は大きくなる。
この図5に示すマップから導出された目標回転数で発電機23がモータとして機能してバッテリー20からの所望の放電電流を形成できるように、図3に示す放電制御において放電制御部34は、この発電機23の目標回転数と発電機23に設けられた回転数センサー45(図1参照)で得られた発電機23の実回転数とから、発電機23の出力トルクを導出する。
このようにして導出された発電機23の出力トルクとなるように、放電制御部34は発電機23に信号を出力する。これにより、発電機23が所望の出力トルクでモータとして駆動して、バッテリー20から、所望の放電電力となる放電電流が送出される。放電電流により発電機が駆動され、エンジンが駆動される。放電電流が送出された結果、バッテリー20が昇温されて、所望の出力で充放電電流をフロントモータ11(図1参照)に供給することができる。
また、本実施形態においては、このようにバッテリー20から放電させてバッテリー20の昇温を行うだけでなく、エンジン13の劣化を抑制できる。即ち、バッテリー20の放電にあたり、発電機23をモータとして駆動すると、この発電機23の駆動に伴い、同期しているエンジン13が駆動される。この駆動により、エンジンオイルをエンジン13内で循環させることができるので、エンジンの劣化を抑制できる。通常、ハイブリッド車においては、EVモードでの走行が続くとエンジンが駆動する状況が少なく、これによりエンジンオイルをエンジンで循環させることが少なくなるので、エンジンが劣化しやすい場合がある。しかしながら、本実施形態のハイブリッド車両では、この放電制御時において発電機23をモータ作動させることでエンジン13を駆動することにより、EVモードでの走行が続いたとしてもエンジン13の摺動部にエンジンオイルの供給を維持することができる。この結果、エンジン13の劣化を抑制できる。
以下、本実施形態の制御手段30の動作を制御フローチャートに基づいて説明する。
図6に示すように、制御がスタートすると、初めにステップS1では、放電制御部34が温度判定部31で温度判定フラグがオンに設定されているか、即ち、バッテリー20の温度が温度閾値T1以下であることを示すかを判定する。なお、本制御は、車両が始動した直後であり、かつ、EVモードで走行中である場合に所定時間毎に行われるものであるが、温度判定フラグがオフに設定された後は実行されない。温度判定部31で温度判定フラグがオンに設定されている場合(YES)、ステップS2へ進む。温度判定部31で温度判定フラグがオンに設定されていない場合(NO)、処理は終了する。
ステップS1での温度判定フラグの設定について図7を用いて詳細に説明する。図7に示すように、初めにステップS11で、温度判定部31が、バッテリー20に設けられた温度センサー41から取得した温度情報Tと温度閾値T1とを比較する。取得したバッテリー20の温度が温度閾値T1以下である場合(YES)、ステップS12へ進み、温度判定部31は温度判定フラグをオンに設定する。温度閾値T1よりも大きい場合には(NO)、ステップS13へ進み、温度判定部31は温度判定フラグをオフに設定する。放電制御部34は、温度判定部31でこの温度判定フラグがオンとなっているかどうかをステップS1で判定している。
図6に戻り、ステップS2では、放電制御部34が放電判定部32で放電判定フラグがオンに設定されているかどうかを判定する。放電判定フラグがオンに設定されている場合(YES)、ステップS3へ進む。放電判定フラグがオフに設定されている場合(NO)、処理は終了する。
ステップS2の放電判定フラグの設定について、図8を用いて詳細に説明する。初めに、ステップS21で、放電判定部32が、バッテリー20の負荷Lを取得し、このバッテリー20の負荷Lと負荷閾値L1とを比較する。そして、バッテリー20の負荷Lが負荷閾値L1以上である場合には(YES)、放電判定フラグをオンに設定する。バッテリー20の負荷Lが負荷閾値L1よりも小さい場合には、放電判定フラグをオフに設定する。放電制御部34は、放電判定部32がこの放電判定フラグがオンに設定されているかどうかをステップS2で判定している。
図6に戻り、ステップS3では、放電制御部34がSOC判定部33でSOC判定フラグがオンであるかどうかを判定する。SOC判定フラグがオンである場合(YES)、ステップS4に進む。SOC判定フラグがオフである場合(NO)、処理は終了する。
ステップS3のSOC判定フラグの設定について図9を用いて詳細に説明する。初めに、ステップS31で、SOC判定部33が、既にSOC判定フラグがオフに設定されているかどうかを判定する。SOC判定フラグがオフに設定されている場合には、ステップS32へ進む。SOC判定フラグがオンに設定されている場合には、ステップS33へ進む。
ステップS32では、マップから導出された現時点でのバッテリー20のSOCが、第1閾値C1以上であるかどうかを判定する。SOCが第1閾値C1以上である場合(YES)、ステップS34へ進む。SOCが第1閾値C1よりも小さい場合(NO)、処理は終了する。即ち、この状態では、SOC判定フラグはオフが維持される。
ステップS33では、マップから導出された現時点でのバッテリー20のSOCが、第2閾値C2以下であるかどうかを判定する。SOCが第2閾値C2以下である場合(YES)、ステップS35へ進む。SOCが、第2閾値C2より大きい場合(NO)、処理は終了する。この状態では、SOC判定フラグはオンが維持される。
ステップS34では、SOCが第1閾値C1以上であるので、SOC判定フラグをオンに設定し、処理は終了する。ステップS35では、SOCが第2閾値C2以下であるので、SOC判定フラグをオフに設定し、処理は終了する。放電制御部34は、このSOC判定フラグがオンに設定されているかどうかをステップS3で判定している。
図6に戻り、ステップS4では、全てのフラグがオンに設定されているので、即ち、バッテリー20が冷態状態にあり、かつバッテリー20が放電可能な状態であるので、放電制御部34は、要求電力量算出手段34aにより車両の走行状態に基づいて車両に要求される要求電力量(通常電力)を算出し、かつ、最大電力量算出手段34bによりバッテリー20の最大電力量(放電可能電力)を算出する。そして、通常電力が放電可能電力よりも小さい場合に(YES)、ステップS5へ進む。通常電力が放電可能電力よりも大きい場合、処理は終了する。ステップS5では、所望の放電電流をバッテリー20から送出することができるように、発電機23の出力トルクを導出する。以上で処理は終了し、発電機23が導出された所望の出力トルクでモータとして駆動され、所望の放電電流がバッテリー20から送出される。これにより、バッテリー20は昇温される。
このようにして制御した場合の放電電流について、図10に示すタイミングチャートを用いて説明する。図10では、本制御を行った場合のバッテリー20への充放電電流を実線で、比較としての本制御を行っていない場合のバッテリー20への充放電電流(通常電流)を点線で記載している。
始動時である時刻t1〜t2の間では、バッテリー20は冷態状態にあり、かつ、バッテリー20の昇温のための放電が可能であるので、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、放電制御部34による本制御を行わなかった場合における通常電流よりも常に放電電力の分(+α分)だけ、放電電流が多く送出される。
次に、時刻t2〜t3の間では、放電判定フラグがオフとなっており、放電制御を行うことがなく、バッテリー20には通常電流と同一の充放電電流が流れている。
時刻t3〜t4の間では、バッテリー20はまだ冷態状態にあり、かつ、バッテリー20の昇温のための放電が可能であるので、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、放電制御部34による本制御を行わなかった場合における通常電流よりも常に放電電力の分(+α分)だけ、放電電流が多く流れている。
次に、時刻t4〜t5の間では、初めにSOC判定フラグがオフ、その後放電判定フラグがオフとなるために、放電制御を行うことがなく、バッテリー20には通常電流と同一の充放電電流が流れている。具体的には、時刻t4まで放電制御が続いたため、時刻t4でSOCが第2閾値C2以下となってSOC判定フラグがオフとなり、充放電電流は通常電流に追従する。その後、時刻t4aで高電圧負荷が小さくなって放電判定フラグがオフになり、通常電流は充電を開始する。充放電電流は通常電流に追従する。次に、時刻t4bでは充電が続いたことでSOCが第1閾値C1以上となってSOC判定フラグがオンとなるが、未だ放電判定フラグがオフであるので、充放電電流は通常電流に追従する。その後、時刻t5で高電圧負荷が大きくなって放電判定フラグがオンとなり、これにより、全てのフラグがオンとなる。
次いで、時刻t5〜t6の間には、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、放電制御部34による本制御を行わなかった場合における通常電流よりも常に放電電力の分(+α分)だけ、放電電流が多く流れている。
その後、時刻t6以降では、温度判定フラグがオフとなったために、本制御が終了する。このように、本実施形態においては、バッテリー20の昇温を行うために充放電を繰り返すことなく、所定要件が満たされた場合に、バッテリー20の充電状態に影響がでないように放電を行ってバッテリー20の昇温を行うことができる。これにより、バッテリー20の電力がバッテリー20の昇温により消費されて不十分となることがない。
なお、この図10に示すタイミングチャートにおいては、車速がほぼ一定であったために、最大放電電力は常に一定であったが、車速によっては、上述のように最大放電電力が変動するので、これにより本実施形態では一定であった放電電流値(+α)が変動する可能性がある。
このように、本実施形態においては、バッテリー20の温度が閾値よりも低ければ、バッテリー20が放電可能な状態にあるかどうかを判定して放電制御を行ってバッテリー20の昇温を行っている。これにより、バッテリー20の充電状態に応じて発電機23を駆動して放電制御を行うことができるので、すぐに昇温を行うことができ、ハイブリッド車両10の走行を阻害することなく所望の出力を得ることが可能である。
(実施形態2)
本発明の別の実施形態について説明する。本実施形態では、実施形態1とは異なり、図11に示すように、放電制御部34(図2参照)が、車速センサーから車速を取得せず、最大放電電力を導出することがない。また、放電可能電力と通常電力との差を目標放電電力とする点が実施形態1とは異なっている。即ち、放電制御部34は、放電制御時には常にバッテリー20の充電可能電力に対応した放電電流が流れるように放電電流を制御する。このように制御することで、実施形態1とは異なり、放電制御部34は、車速に関係なく常に充電可能電力に対応した放電電流が流れるために、実施形態1より早くバッテリー20を昇温することが可能である。
具体的には、放電制御部34は、バッテリー20の上限電流値、並びに現在バッテリーに流れる電池電流値及び現在バッテリー20に印加される電池電圧値から放電可能電力を取得する。そして、この放電可能電力と通常電力との差を目標放電電力とする。そして、この目標放電電力から、実施形態1と同様にして発電機出力トルクを導出する。
この場合には、図12に示すタイミングチャートのように放電電流がバッテリー20から放出される。図12では、本制御を行った場合のバッテリー20への充放電電流を点線(一点鎖線)で、比較としての本制御を行っていない場合のバッテリー20への充放電電流(通常電流)を点線(二点鎖線)で記載している。
始動時である時刻t1〜t2の間では、バッテリー20は冷態状態にあり、かつ、バッテリー20の昇温のための充電が可能であるので、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、通常電力と放電可能電力との差に基づく放電電流が流れている。
次に、時刻t2〜t3の間では、放電判定フラグがオフとなっているために、放電制御を行うことがなく、バッテリー20には通常電流と同一の充放電電流が流れている。
次に、時刻t3〜t4’(t4’<t4)の間では、バッテリー20はまだ冷態状態にあり、かつ、バッテリー20の昇温のための放電が可能であるので、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、放電制御部34による本制御を行わなかった場合における通常電流と放電可能電力との差分(+α分)だけ、放電電流が流れる。そして、十分にバッテリー20から放電電流が送出されたことによりバッテリー20が昇温されて、時刻t4’では、温度判定フラグがオフとなる。これにより、本制御が終了する。
即ち、本実施形態においては、実施形態1とは異なり、最大放電電力量と要求電力量との差となる電力量により発電機を駆動するため、バッテリーが放電できる最大の電力量で放電でき、効率よくバッテリーを昇温させることができる。なお、最大放電電力量と要求電力量との差となる電力量はこの差の最大値でなくてもよい。
(実施形態3)
本実施形態では、図13に示すように、図1に示す実施形態1とは異なり、発電機23と、エンジン13との間に減速機25が設けられている。このように減速機25を設けることで、発電機23における消費電力を維持しながら、エンジン回転数を抑えることができる。この点について、図14及び図15を用いて説明する。
図14では、発電機23のモータ作動時の回転数と、出力トルクとの関係を示す。また、図15は、エンジン13の回転数と、負荷の関係を示す。図14に示すように、発電機の回転数を上げることで、効率の高い領域から、低い領域に運転点が移動する。即ち、図中○で示されている運転点は、効率が高い領域に存在するが、回転数を上昇させることにより、図中●で示されている効率の低い領域に存在する運転点に移動する。このように効率の低い運転点に移動すると、発電機23の消費電力を増やすことができる。他方で、図15に実線で示すように、エンジン13は、回転数が高くなると、抵抗が増加してエンジン負荷が大きくなる。
従って、発電機23の回転数を上昇すると、これに同期するエンジン13の回転数も上昇し、この結果、エンジン負荷が大きくなる。即ち、バッテリー20からの放電電流を大きくするために発電機23の回転数を上昇させるとエンジン負荷が大きくなってしまう。
そこで、本実施形態においては、図13に示すように、発電機23と、エンジン13との間に減速機25が設けられている。これにより、発電機23における消費電力、即ち回転数を維持しながら、エンジン負荷を抑えることができる。即ち、発電機23の消費電力を確保するために、発電機23の回転数を上昇させても、減速機25によりエンジン13の回転数の上昇を抑制することができる。
従って、本実施形態では、例えば長期間運転しなかった場合等、エンジン回転数を抑制したい場合でも、発電機23における消費電力を維持しながら、エンジン13の回転数も低下させることができる。
上述したように、実施形態1〜3では、バッテリー20の状態に鑑みて制御手段30によりエンジン13を駆動し発電機23をモータとして駆動することで、バッテリー20からの放電電流を制御して、バッテリー20が不足することなくバッテリー20を昇温でき、その結果バッテリー20から所望の出力を得ることができるように構成している。また、このようにバッテリー20から放電させてバッテリー20の昇温を行うだけでなく、発電機23をモータとして駆動させることにより、エンジン13を駆動してエンジンオイルを循環させることができるので、エンジン13の劣化を抑制できる。そして、実施形態1では、車両の走行状態に基づいて放電電流を制御することができるので、車両の走行を妨げることがない。また、実施形態2では、より早く昇温することで、バッテリー20がより早く所望の出力を得ることができるように構成している。さらに、実施形態3では、減速機25を設けることで、発電機23での消費電力を維持しながらエンジン回転数を押さえるように、放電電流を制御することが可能であり、エンジン回転数を抑制したい場合に有効である。
(実施形態4)
本発明のさらに別の実施形態について説明する。本実施形態では、実施形態1とは放電制御が異なり、放電制御部34(図2参照)に設けられた最大電力量算出手段34’は、図2に示す車速センサー44で検出された車速情報に基づいて最大放電電力を導出する。この場合、最大電力量算出手段34’は、最大放電電力を図16に示すマップを用いて導出する。図16に示すマップでは、車速に比例して最大放電電力は連続的に変化する。即ち、車速が早くなるほど、最大放電電力は大きくなる。この場合、車両の走行状態、即ち負荷状態に応じて最大放電電力を求めることができることから、ハイブリッド走行を妨げることのない最大放電電力を簡易に設定することができる。
この場合には、図17に示すタイミングチャートのように放電電流がバッテリー20に供給される。図17では、本制御を行った場合のバッテリー20への充放電電流を実線で、比較としての本制御を行っていない場合のバッテリー20への充放電電流(通常電流)を点線で記載している。
始動時である時刻t1〜t2の間では、バッテリー20は冷態状態にあり、かつ、バッテリー20の暖機のための放電が可能であるので、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、放電制御部34による本制御を行わなかった場合における通常電流よりも常に放電電力の分(+α分)だけ、放電電流が多く流れている。この場合の放電電流は、時刻t1〜t2の間車速が一定であることから、一定となっている。
次に、時刻t2〜t3の間では、放電判定フラグがオフとなっており、放電制御を行うことがなく、バッテリー20には通常電流と同一の充放電電流が流れている。
時刻t3〜t4の間では、バッテリー20はまだ冷態状態にあり、かつ、バッテリー20の暖機のための放電が可能であるので、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、放電制御部34による本制御を行わなかった場合における通常電流よりも常に放電電力の分(放電側に+α分)だけ、放電電流が多く流れている。この時刻t3〜t4の間の放電電流の+α分は、時刻t3a〜t4の間の車速の増加に比例してこの時刻t3a〜t4の間で増加している。これにより、放電電流は通常電流よりも+α分多く流れているが、この値も車速に従って増減している。
次に、時刻t4〜t5の間では、初めにSOC判定フラグがオフ、その後放電判定フラグがオフとなるために、放電制御を行うことがなく、バッテリー20には通常電流と同一の充放電電流が流れている。具体的には、時刻t4まで放電制御が続いたため、時刻t4でSOCが第2閾値以下となりSOC判定フラグがオフとなり、充放電電流は通常電流に追従する。その後、時刻t4aで高電圧負荷が小さくなって放電判定フラグがオフになる。充放電電流は未だ通常電流に追従する。次に、時刻t4bでは放電が続いたことでSOCが第1閾値C1以上となってSOC判定フラグがオンとなるが、未だ放電判定フラグがオフであるので、充放電電流は通常電流に追従する。その後、時刻t5で高電圧負荷が大きくなって放電判定フラグがオンとなり、これにより、全てのフラグがオンとなる。
次いで、時刻t5〜t6の間には、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている。この時には、放電制御部34による本制御を行わなかった場合における通常電流よりも常に放電電力の分(+α分)だけ、放電電流が多く流れている。ただし、この場合には、時刻t5〜t5aまでの間、最大放電電力が放電可能電力を上回っているため、放電電流が放電可能電力となるように制御されている。その後、時刻t5a〜t6までの間、最大放電電流が車速の増加に比例して小さくなり、放電可能電力よりも小さくなったため、最大放電電流が目標放電電力となり、これに基づいて放電電流が流れた。
その後、時刻t6以降では、温度判定フラグがオフとなったために、本制御が終了する。このように、本実施形態においては、バッテリー20の暖機を行うために充放電を繰り返すことなく、所定要件が満たされた場合に放電だけを行うことで、バッテリー20の電力がバッテリー20の暖機により消費されて不十分となることがない。
本実施形態においては、車速、即ち車両の走行状態に応じて適切な放電電流を得ることができることから、ハイブリッド走行を妨げずにバッテリー20を暖機して所望の電力を供給することができるようになる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されない。実施形態1では、ステップS1〜S3の順で制御を行ったが、例えば、ステップS1、ステップS3、ステップS2の順で制御を行うことも可能である。また、例えば、実施形態1,4において、放電可能電力と通常電力との差を放電電力としてもよい。
また、例えば、上述した各実施形態では、エンジン13の負圧系統とブレーキの負圧系統を同一にしてもよい。このように構成することで、放電制御において発電機23をモータとして駆動して、エンジン13を駆動させて負圧を発生させることができる。この場合に、エンジン13の負圧系統とブレーキの負圧系統を同一にしておけば、負圧ポンプを用いずにブレーキ負圧を発生させることができる。その結果、負圧ポンプの駆動頻度を抑制することができる。
上述した各実施形態のうち実施形態2では、通常電流と放電可能電力との差の電力を目標放電電力としたがこれに限定されず、通常電流を算出せず、放電可能電力を目標放電電力としてもよい。これにより、温度判定フラグ、放電判定フラグ及びSOC判定フラグが全てオンとなっている場合には、常にバッテリー20から放電可能電力に対応する電流を送出することで、実施形態1の場合よりも早くバッテリー20を昇温して所望の電力を供給することができるようになる。
本発明の車両の制御装置は、例えば車両製造産業において利用可能である。
10 ハイブリッド車両、 13 エンジン、 20 バッテリー、 23 発電機、 30 制御手段 31 温度判定部、 32 放電判定部 、 33 SOC判定部、 34 充電制御部、 41 温度センサー、 42 電圧センサー、 43 電流センサー 、44 車速センサー、 45 回転数センサー

Claims (3)

  1. 車両に搭載され、電力が放電されると内部発熱するバッテリーと、
    内燃機関と同期回転する発電機と、
    前記バッテリーの温度を検出するバッテリー温度検出手段と、
    前記バッテリーの最大放電電力量を算出するバッテリー放電電力量算出手段と、
    前記車両の状態に基づいて前記車両に要求される要求電力量を算出する要求電力量算出手段と、
    前記内燃機関が停止していると共に前記バッテリーの温度が所定値以下であって、かつ、前記要求電力量が前記バッテリーの最大放電電力量以下の際に、前記バッテリーの放電電力により前記発電機を駆動して前記内燃機関を回転させる制御手段とを備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記バッテリーの残存容量を検出する充電状態検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記残存容量が所定の閾値より大きい際に、前記バッテリーの放電電力により前記発電機を駆動させて前記内燃機関を回転させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記最大放電電力量と前記要求電力量との差となる電力量により前記発電機を駆動させて前記内燃機関を回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。

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