JP2012055681A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板ケースの開放で確実にICタグシールが破断される遊技機の提供。
【解決手段】基板ケース50に形成された被挟持部54,55をクリップ部材で挟持するとともに、被挟持部54,55に形成されたタグ貼付面56A,56BにICタグシールを貼り付ける。これにより、ICタグシールをクリップ部材で密閉し、且つ、クリップ部材を引き抜かないと、基板ケース50が開かないようにする。ここで、タグ貼付面56A,56Bの裏側に、ブレード部71が設けられた破断部材を設け、且つ、この破断部材をクリップ部材に連結しておく。クリップ部材60を被挟持部54,55から抜くと、クリップ部材に連動する破断部材がランプ部59Dの傾斜面に案内されて、ブレード部71の刃先が貼付面56A,56Bから突出してICタグシールを確実に破断する。
【選択図】図11

Description

本発明は、遊技動作を制御する制御回路が形成されている制御基板と、この制御基板を内部に収納するために、少なくともベース部及び蓋部に分割された箱状に形成されている基板ケースと、この基板ケースに貼付されるとともに、当該遊技機の固有の情報が記録されたICタグが設けられているICタグシールとを備えた遊技機に関する。
従来から、スロットマシンの遊技機は、遊技を行うのに必要な遊技装置、遊技装置の動作を制御する制御回路が形成された制御基板、及び、遊技装置及び制御基板に電力を供給する電源装置等を備えたものとなっている。
このうち、制御基板は、遊技動作を制御するプログラムを記憶したROM、及び、高速演算機能を有するLSI等からなるCPUを備え、ROMに記憶されたプログラムをCPUで実行するものとなっている。
このような制御基板は、真正のROMを入賞しやすい不正なプログラムを記憶した不正ROMに交換する等の不正行為を防止するために、箱状に形成された透明な合成樹脂製の基板ケースの内部に収納されている。
制御基板を収納する基板ケースとしては、一面が開口された箱状となっているとともに、制御基板が設置されるベース部と、このベース部に設置された制御基板の上方を覆う蓋部とを備えたものが一般的である。
そして、これらのベース部及び蓋部は、内部に設置された制御基板を不正行為から保護するために、閉じた状態で互いに結合されるようになっている。
これらのベース部及び蓋部の結合には、専用の結合具、例えば、一方が他方の内部に挿入可能となるように、入れ子状に形成された一対の筒体を備えた、いわゆる「カシメ」が利用される。
すなわち、「カシメ」の一対の筒体のうち、内側の筒体の外周面には、鉤状の返し部を有する爪部が形成され、外側の筒体の内周面には、前述の爪部を係止する段部が形成されている。一対の筒体のうちの一方を他方の内部に挿入すると、一方の爪部が他方の段部に係止され、これにより、一方が他方の内部に抜け止めされ、一対の筒体が相互に結合されるようになっている。
以上のような遊技機では、閉じられた基板ケースが不正に開けられた場合に、開けられたことが直ちに判るように、ベース部及び蓋部の両方に跨って封印シールが貼り付けられるようになっている。そして、基板ケースが開けられると、封印シールが破れるので、これにより、開けられたことが判るようになっている。
ここで、破れた封印シールの代わりに、贋物の封印シールを貼り付けることで、基板ケースを不正に開放したことを欺瞞することができる。この贋物の封印シールの対策として、近年、シリアルナンバー等の固有情報が電子的に記録されたICタグが一体化されたICタグシールを封印シールとして採用し、このICタグシールを基板ケースに貼付することが実施されている。
このようなICタグシールを採用すれば、専用の読取装置を利用すれば、記録内容の読み出しと、駆動電力の供給とが無線通信で同時に行えるので、貼り付けられた封印シールが本物であるか否かの判別を容易且つ迅速に行うことができる。
また、ICタグが一体化されたICタグシールを剥がすと、ICタグの無線アンテナが破壊されるようにICタグシールを形成することができ、このようなICタグシールを採用すれば、外観を損傷させずにICタグシールを基板ケースから剥がすことができても、ICタグの無線アンテナが破壊され、ICタグの記録内容が読み取ることができないので、基板ケースが不正に開けられたか否かの判別を容易且つ迅速に行うことができる。
しかしながら、前述のICタグシールを利用しても、鋭利な刃物、例えば、カミソリ等を利用して、基板ケースからICタグシールを丁寧に剥がせば、ICタグの無線アンテナや外観に何らダメージを与えずに基板ケースからICタグシールを剥がすことができ、これにより、剥がされたICタグシールの再利用が可能となり、基板ケースを開けた後、ICタグシールを再貼付するとで、基板ケースが開放されたか否かの判別が困難となる、という問題がある。
この問題を解決するために、ICタグのチップが設けられるベースシートと、このベースシートを基板ケースに貼着するための貼着剤からなる貼着層と、ベースシート及び貼着層の間に形成されるとともに、貼着層の貼着力よりも弱い粘着力でベースシート及び貼着層を相互に結合する粘着層と、粘着層に成膜した金属膜をエッチングすることで形成された無線アンテナとを備え、且つ、貼着層の貼着力よりも小さい力でベースシートが破断されるようにしたICタグシールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなICタグシールによれば、カミソリ等を利用してICタグシールの剥離処理を丁寧に行ったとしても、基板ケースからICタグシールを剥がすために、貼着層の貼着力に抗する剥離力をICタグシールに加えると、この剥離力でベースシートが破断され、ICタグシールの外観が損なわれる。
そのうえ、貼着層の貼着力に抗する剥離力は、ベースシートから粘着層を剥離させて、粘着層に形成されている無線アンテナを、ベースシートに形成されているICタグから電気的に分離するので、ICタグの記録内容の読み取りが不可能となる。
このため、カミソリ等を利用したICタグシールの剥離処理でも、ICタグシールの再利用が不可能となり、基板ケースを開けたか否かの判別を有効に行うことができる。
特開2009−50537号公報
前述のような遊技機では、化学薬品で貼着層の貼着力を無力化することができれば、基板ケースからICタグシールを剥がす際に、ICタグシールに何ら力が加わらなくなり、ICタグの無線アンテナや外観に何らダメージを与えずに基板ケースからICタグシールを剥がすことができるので、剥がされたICタグシールの再利用が可能となり、不正ROMに交換する等の不正行為の防止が確実に行えなくなるおそれがある。このため、基板ケースの開放によってICタグシールが確実に破断される遊技機が要望されている。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基板ケースの開放によって、確実にICタグシールが破断される遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、遊技動作を制御する制御回路が形成されている制御基板(80)と、この制御基板(80)を内部に収納するために、少なくともベース部(52)及び蓋部(53)に分割された箱状に形成されている基板ケース(50)と、この基板ケース(50)に貼付されるとともに、当該遊技機(1)の固有の情報が記録されたICタグが設けられているICタグシール(12)とを備えた遊技機(1)であって、前記ベース部(52)及び前記蓋部(53)のそれぞれの互いに対応する部分に設けられ、且つ、互いに組み合わされるように形成された一対の被挟持部(54, 55)と、互いに組み合わされた前記一対の被挟持部(54, 55)を両側から挟み込む一対の腕部(61A, 61B)を有するとともに、前記一対の腕部(61A, 61B)の先端間に開口が形成され、この開口を前記一対の被挟持部(54, 55)に向けた状態で、前記一対の被挟持部(54, 55)に向かって押されると、前記一対の腕部(61A, 61B)の間に前記一対の被挟持部(54, 55)を挟み込んで前記ベース部(52)及び前記蓋部(53)を一体化する一方、前記一対の被挟持部(54, 55)から引き抜かれると、前記ベース部(52)及び前記蓋部(53)を分離可能にするクリップ部材(60)と、前記ICタグシール(12)が貼付される面として前記一対の被挟持部(54, 55)の少なくとも一方に設けられるとともに、当該面を横切るように延びるスリット(58A, 58B)が開口されたタグ貼付面(56A, 56B)と、前記タグ貼付面(56A, 56B)の裏側に配置されるとともに、前記タグ貼付面(56A, 56B)の裏側から前記スリット(58A, 58B)を通過可能な薄板状のブレード部(71)を有し、前記ブレード部(71)の背側に位置するブレード背部(72)が前記タグ貼付面(56A, 56B)の表側へ向かって押圧されると、前記ブレード部(71)の刃先が前記スリット(58A, 58B)を通って前記タグ貼付面(56A, 56B)から突出して前記タグ貼付面(56A, 56B)に貼付された前記ICタグシール(12)を破断するように形成された破断部材(70)とを備え、前記破断部材(70)及び前記クリップ部材(60)の間には、前記クリップ部材(60)が前記一対の被挟持部(54, 55)に向かって移動して所定位置に達すると、互いに連結するように形成されるとともに、連結状態で、前記一対の被挟持部(54, 55)から引き抜かれる方向へ前記クリップ部材(60)が移動すると、前記破断部材(70)を前記クリップ部材(60)に連動させて移動させる連結機構が設けられ、前記一対の被挟持部(54, 55)における前記破断部材(70)側のブレード背部(72)と対向する部分であるブレード対向部と、前記破断部材(70)側の前記ブレード背部(72)との間には、前記一対の被挟持部(54, 55)から引き抜かれる方向に前記クリップ部材(60)が移動すると、前記ブレード部(71)の刃先を前記タグ貼付面(56A, 56B)から突出させる突出駆動機構が設けられ、前記連結機構は、前記破断部材(70)及び前記クリップ部材(60)の一方に基端が設けられているとともに、先端側が他方へ向かって延びている連結腕部(32)と、この連結腕部(32)の先端に設けられた爪部(33)と、前記破断部材(70)及び前記クリップ部材(60)の他方に設けられるとともに、前記爪部(33)を係止させる係止部(31)とを備え、前記クリップ部材(60)が前記一対の被挟持部(54, 55)に向かって移動して所定位置に達すると、前記爪部(33)が前記係止部(31)に係止されることで互いに連結されものであり、前記突出駆動機構は、前記ブレード対向部及び前記ブレード背部(72)の一方に設けられるとともに、前記クリップ部材(60)を前記一対の被挟持部(54, 55)から引き抜く際に前記クリップ部材(60)が移動する方向に対して傾斜する傾斜面を有するランプ部(59A, 59B)と、前記ブレード対向部及び前記ブレード背部(72)の他方に設けられるとともに、前記一対の被挟持部(54, 55)から前記クリップ部材(60)を引き抜く際に、前記クリップ部材(60)と連動して前記ランプ部(59A, 59B)の前記傾斜面に接触して摺動する摺動接触部とを備え、前記傾斜面に案内されて摺動する前記摺動接触部が前記ブレード部(71)の刃先を押圧して前記タグ貼付面(56A, 56B)から突出させるように形成されていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、基板ケースを形成するベース部及び蓋部のそれぞれの互いに対応する部分に一対の被挟持部を設け、且つ、これら一対の被挟持部を互いに組み合わされるように形成するとともに、一対の被挟持部の少なくとも一方にICタグシールを貼付するようにし、さらに、これらの一対の被挟持部をその両側から挟み込む一対の腕部を有するクリップ部材を設けたので、クリップ部材の腕部の形態を板状にし、板状にした腕部でICタグシールを全体的に覆い、これにより、ICタグシールをクリップ部材の内部に密閉すれば、ICタグシールを基板ケースから剥がす際に、カミソリ等の刃物を利用することができなくなるうえ、化学薬品をICタグシールに塗布することもできなくなり、従って、ICタグシールのICチップ、無線アンテナ及び外観等にダメージを与えずに基板ケースからICタグシールを剥がすことが不可能となる。
また、ベース部及び蓋部のそれぞれに設けた一対の被挟持部をクリップ部材の一対の腕部で挟み込むようにしたので、クリップ部材の腕部が一対の被挟持部を挟み込んだ状態では、基板ケースを開けることができず、基板ケースを開けるには、クリップ部材を一対の被挟持部から引き抜く必要がある。
ここで、一対の被挟持部の少なくとも一方に、ICタグシールが貼付されるタグ貼付面を形成するとともに、このタグ貼付面を横切るように延びるスリットを当該タグ貼付面に開口し、このタグ貼付面の裏側に前述のスリットを通って当該タグ貼付面から突出してICタグシールを破断するブレード部を有する破断部材を移動可能に設け、さらに、一対の被挟持部から引き抜かれる方向へクリップ部材が移動すると、破断部材をクリップ部材に連動させて移動させる連結機構と、一対の被挟持部から引き抜かれる方向にクリップ部材が移動すると、ブレード部の刃先をタグ貼付面から突出させる突出駆動機構とを設けたので、基板ケースを開ける際に、クリップ部材を一対の被挟持部から引き抜くと、連結機構及び突出駆動機構の作用によって、ブレード部の刃先がスリットを通ってタグ貼付面から突出して、ICタグシールを突き破り、このブレード部の刃先がICタグシールを突き破った状態から更にクリップ部材を引き抜き方向へ移動させると、今度は、ブレード部の刃先がICタグシールを切り裂き、このようなブレード部の動きによって、ICタグシールが確実に破断されるようになる。
これにより、基板ケースの開放によって、確実にICタグシールが破断され、剥がされたICタグシールの再利用を確実に不可能にすることができる。
そして、連結機構の構成要素として、破断部材とクリップ部材の一方に基端が設けられているとともに、先端側が他方へ向かって延びている連結腕部と、この連結腕部の先端に設けられた爪部と、破断部材及びクリップ部材の他方に設けられるとともに、爪部を係止させる係止部とを設け、クリップ部材が一対の被挟持部に向かって移動して所定位置に達すると、爪部が係止部に係止されて、爪部と係止部とが互いに連結されるようにしたので、破断部材とクリップ部材とをそれぞれ別個の部品としても、爪部と係止部との連結によって、破断部材とクリップ部材とが確実に連結されるようになり、これにより、クリップ部材の引き抜き動作に連動して破断部材を確実に移動させる連結機構を実現することができる。
また、突出駆動機構の構成要素として、被挟持部側のブレード対向部及び破断部材側のブレード背部の一方に形成されるとともに、クリップ部材を一対の被挟持部から引き抜く際にクリップ部材が移動する方向に対して傾斜する傾斜面を有するランプ部と、ブレード対向部及びブレード背部の他方に形成されるとともに、一対の被挟持部からクリップ部材を引き抜く際に、クリップ部材と連動してランプ部の傾斜面に接触して摺動する摺動接触部とを設け、傾斜面に接触して摺動する摺動接触部がブレード部の刃先を押圧してタグ貼付面から突出させるようにしたので、クリップ部材を引き抜く力の作用する方向と、ブレード部の刃先の突出方向とが相違しても、クリップ部材を引き抜く力は、傾斜面で作用する方向が変換され、ブレード部の刃先をタグ貼付面から確実に突出させるようになり、クリップ部材の引き抜き動作でブレード部の刃先をタグ貼付面から確実に突出させることができ、これにより、ICタグシールを確実に破断するうに破断部材を駆動する突出駆動機構を実現することができる。
以上のような本発明によれば、基板ケースを開放する際のクリップ部材の引き抜き動作でICタグシールを確実に破断でき、これにより、前記目的を達成することができる。
本発明の第1実施形態の全体を示す正面図である。 前記実施形態に係る筐体内部を示す正面図である。 前記実施形態に係る基板ケースを示す斜視図である。 前記実施形態に係る基板ケースを示す分解斜視図である。 前記実施形態に係る箱状部を示す斜視図である。 前記実施形態に係るベース部側の連結部分を示す分解斜視図である。 前記実施形態に係る蓋部側の連結部分を示す分解斜視図である。 前記実施形態に係る箱状部の連結部分を示す断面図である。 前記実施形態の要部を示す断面図である。 前記実施形態に係るブレード部及び破断部材を示す斜視図である。 前記実施形態に係る破断部材の動作を説明するための断面図である。 前記実施形態に係る破断部材の動作を説明するための模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(スロットマシン1の概要)
図1には、本発明の第1実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1が示されている。図1において、スロットマシン1は、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
前扉3は、その前面をほぼ二分する上部パネル部4及び下部パネル部5を備えたものとなっている。そして、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6Aが一体成形された受皿ユニット6が設けられている。また、また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に突出するように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
(上部パネル部4)
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄に記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。
上部パネル部4の上端縁部分には、正面形状が逆台形状に形成された演出用照明装置4Bが設けられている。この演出用照明装置4Bは、上部パネル部4の上端縁部分のほぼ中央に配置されている。演出用照明装置4Bの両端部は、上部パネル部4の角隅部分まで達することなく、その手前の位置で途切れたものとなっている。
また、上部パネル部4の上側における両角近傍には、正面形状が湾曲した帯状に形成されるとともに、漢数字の「八」を描く一対の演出用照明装置4Cが設けられている。これらの演出用照明装置4Cの各々は、その上端部が演出用照明装置4Bの端部近傍に配置されるとともに、その下端側の部分が上部パネル部4の側縁へ向かって斜め下方に延びたものとなっている。
さらに、上部パネル部4の両方の側縁には、演出用照明装置4Cの下端に接続された別の演出用照明装置4Dがそれぞれ設けられている。これらの演出用照明装置4Dの各々は、演出用照明装置4Cと同様に、上下方向に細長い帯状に形成されたものであり、演出用照明装置4Cの下端から、上部パネル部4の側縁に沿って延び、操作卓7の直近まで達するものとなっている。
これらの演出用照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
表示窓4A及び演出用照明装置4Bの間には、遊技の演出用画像を表示する液晶表示装置4Eが設けられている。この液晶表示装置4Eは、動画を含む様々な画像を、遊技の進行に応じて表示するものである。
液晶表示装置4Eの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップボタン7Dが設けられている。これら三個のストップボタン7Dのうち、左端に配置されているストップボタン7Dの左斜め上方には、一度の操作で最大枚数のメダルを賭けることができるマックスベットボタン7Eが設けられている。
また、左端のストップボタン7Dの左方であって、マックスベットボタン7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートレバー7Fが設けられている。このスタートレバー7Fの左斜め上方には、1回の操作で貯留されているメダルを1枚賭けることのできる、換言すると、メダルを1枚ずつ賭ける際に操作されるベットスイッチ7Gが設けられている。
さらに、ベットスイッチ7Gの左斜め下方には、精算時に貯留されているメダルを払い出させる精算ボタン7Hが設けられている。
(下部パネル部5及び受皿ユニット6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを表す象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
(筐体2)
次に、筐体2について簡単に説明する。
筐体2は、遊技の進行に必要な機能を有する複数種類の内部装置を内部に収納する箱状のものである。すなわち、筐体2は、図2に示すように、天面、底面、両方の側面、及び、背面の各々に配置される天板41、底板42、一対の側板43、及び、背板44を備えているとともに、前面が開口された六面体に形成され たものである。
また、筐体2には、一対の側板43の間に架け渡された中板45が設けられている。この中板45によって、筐体2の内部空間は、上下に仕切られている。
さらに、筐体2には、天板41の図2中下方の下面から下方へ突き出た平板状の抜け止め部46が設けられている。この抜け止め部46については、後で更に詳しく説明する。
(筐体2に収納されている内部装置)
次いで、筐体2の内部に設けられている内部装置について簡単に説明する。
筐体2の内部には、図2に示すように、スロットマシン1の遊技動作を制御するマイクロコンピュータからなるCPUを備えた後述する主制御基板80を内蔵する基板ケース50、三個の回転リール11が回転自在に支持するとともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動する図示しないモータを備えたリールユニット10、内部に多数のメダルを貯留させる容器部21を備えるとともに受皿部6Aに向かってメダルを排出するホッパユニット20、及び、これらの装置に電力を供給する電源装置9等が設けられている。
このうち、リールユニット10は、それぞれが円筒状に形成された複数の回転リール11を有するものである。そして、これらの回転リール11の各外周面には、特に図示していないが、複数種類の図柄が記されている。
前扉3の裏側の面には、表側の面に配置された液晶表示装置4Eに対応して、液晶表示装置4E、演出用照明装置4B〜4D及び音声出力部4F, 6Cの動作を制御する図示しないサブ制御基板を内蔵する基板ケース2Dが設けられている。
また、前扉3の裏側の面には、表側の面に開口されたメダル投入口7Bに対応して、投入されたメダルの適否を判定するメダルセレクタ8が設けられている。
(基板ケース50)
次に、前述の主制御基板を内蔵する基板ケース50について簡単に説明する。
基板ケース50は、図3に示すように、箱状に形成された箱状部51を備えたものである。この箱状部51は、遊技動作を制御する制御回路が形成されている制御基板である前述の主制御基板80を内部に収納するためのものである。
箱状部51は、外部から内部の視認が可能な透明合成樹脂製の部材であり、後述するベース部52と蓋部53とに分割可能となっている。なお、図3には、蓋部53のみが示され、ベース部52の図示は省略されている。
また、箱状部51の図3中上方の端縁中央部には、ベース部52及び蓋部53を両側から挟持するために、断面逆U字形のクリップ部材60が取り付けられている。
更に詳しく説明すると、基板ケース50には、図4に示すように、前述したベース部52、蓋部53及びクリップ部材60に加えて、基板ケース50に貼付されるICタグシール12を破断するための破断部材70が設けられている。
なお、ICタグシール12は、遊技機であるスロットマシン1の固有の情報、例えば、製造番号であるシリアルナンバー等をデジタル信号化したデータが記録されたICタグ(ICチップ)が設けられているものである。
ベース部52は、主制御基板80が取り付けられるものであり、適宜な構造の固定部材を介して筐体2に固定されている。
蓋部53は、ベース部52に取り付けられた主制御基板80を覆って、当該主制御基板80を保護するものであり、ベース部52と組み合わされることにより、ベース部52とともに内部に密閉された空間を形成している。
これらのベース部52及び蓋部53の図4中上方の端縁中央部は、互いに対応する部分であり、ベース部52と蓋部53とを閉鎖状態にすると、互いに組み合わされるように形成されたものである。換言すると、ベース部52及び蓋部53の上方端縁中央部は、互いに組み合わされるように形成されるとともに、ベース部52及び蓋部53におけるクリップ部材60に挟持される一対の被挟持部54, 55となっている。
被挟持部54, 55は、クリップ部材60の内部に収納される部分に、ICタグシール12が貼付される面であるタグ貼付面56A, 56Bが形成されたものとなっている。
すなわち、一対の被挟持部54, 55は、図5に示されるように、組み合わされると、略直方体の筒状となり、その内部に破断部材70を収納する破断部材収納部57を形成するようになっている。
ここで、破断部材収納部57の図5中手前側の部分には、ベース部52側の被挟持部54に形成された面56A と、蓋部53側の被挟持部55に形成された面56B とが同一面を形成するように配置されている。換言すると、破断部材収納部57の図4中手前側の部分に配置されている面56A, 56Bは、ICタグシール12が貼付されるタグ貼付面56A, 56Bとなっている。
このようなタグ貼付面56A, 56BにICタグシール12を貼付すると、ICタグシール12は、一対の被挟持部54, 55の両方にまたがって貼付され、ひいては、ベース部52及び蓋部53の両方にまたがって貼付されるようになっている。これにより、ベース部52及び蓋部53を開放して分離すると、ICタグシール12が二つに分断されるようになっている。
図4に戻って、タグ貼付面56A, 56Bには、当該タグ貼付面56A, 56Bを図4中上下に横切るように延びるスリット58A, 58Bが開口されている。
破断部材収納部57の内部に収納される破断部材70は、タグ貼付面56A, 56Bの裏側に配置されるとともに、タグ貼付面56A, 56Bの裏側からスリット58A, 58Bを通過可能な薄板状のブレード部を有するものとなっている。このブレード部71は、スリット58A, 58Bを通ってタグ貼付面56A, 56Bから図4中手前へ突出するようになっている。
そして、ベース部52側の被挟持部54に形成されたスリット58A と、蓋部53側の被挟持部55に形成されたスリット58B とは、互いにて連続するように形成されている。
これにより、タグ貼付面56A, 56Bの裏側に配置された破断部材70のブレード部71は、連続するスリット58A, 58Bの長手方向の全体にわたって、スリット58A, 58Bの内部を移動可能となっている。
破断部材70及びクリップ部材60については、後で更に詳しく説明する。
(カシメ部材81及びカシメ受部82)
続いて、ベース部52及び蓋部53を相互に接合するための部材であるカシメ部材81及びカシメ受部82について詳しく説明する。
これらのカシメ部材81及びカシメ受部82は、一方が他方の内部に挿入可能となるように、入れ子状に形成された一対の筒体を有するものである。
すなわち、カシメ部材81は、図6に示すように、平たい直方体状に形成された基部81A と、入れ子状に形成された一対の筒体のうちの一方として、円筒状に形成された筒状突起部81B とを備えたものとなっている。
このうち、筒状突起部81B は、基部81A の蓋部53に対向する正面から蓋部53へ向かって突出するものとなっている。
また、直方体状の基部81A は、筒状突起部81B が突設された正面が長方形とされ、この長方形における図6中上下方向に延びる辺が長方形の長辺とされ、図6中左右方向に延びる辺が長方形の短辺とされている。
そして、基部81A は、短辺の長さ寸法が筒状突起部81B の直径よりも大きさとなっているとともに、長辺方向に沿った両側の側縁部81C が筒状突起部81B の根本から左右両側へ張り出したものとなっている。
さらに、基部81A は、長辺の長さ寸法が筒状突起部81B の直径の2倍程度の大きさとなっているとともに、その上半分の部位に筒状突起部81B が設けられ、下半分が平坦な部位となっている。
さらに、基部81A には、当該基部81A の背面及びその周縁に沿った四つの側面を覆うことができる直方体の箱状に形成された金属製の保護カバー部材83が背面側から取り付けられるようになっている。
保護カバー部材83は、基部81A 側の長辺に沿った側壁に開口された係止孔83A を有している。一方、基部81A の長辺に沿った側壁には、その表面から突出するとともに、保護カバー部材83側の係止孔83A に嵌め込まれる係止突起81D が設けられている。
保護カバー部材83は、カシメ部材81の背面を覆うように取り付けられると、その係止孔83A が基部81A 側の係止突起81D に係止され、カシメ部材81から脱落しないようになっている。
また、保護カバー部材83の四つの側壁のうち、基部81A 側の短辺に沿った側壁83B, 83Cは、基部81A 側の長辺に沿った側壁よりも突出量が大きく、その先端が基部81A 側の長辺に沿った側壁よりもカシメ部材81側に突出している。
これらの側壁83B, 83Cの両側の側縁には、当該側縁を四角形状に切り欠くことで形成された切り欠き部83D ,83Eがそれぞれ形成されている。
一方、ベース部52には、図6中、被挟持部54の両側に、取り外し可能にカシメ部材81が取り付けられるようになっているカシメ取付部84が形成されている。
このカシメ取付部84は、図6中下方の面に開口84A が形成されるとともに、手前の面に開口84B が形成された箱状の部位である。
カシメ取付部84の下方の開口84A は、カシメ部材81の平たい基部81A の上面に応じたサイズとされている。
また、カシメ取付部84の手前の開口84B は、その幅がカシメ部材81の筒状突起部81B の直径に応じた寸法となっており、開口84B の両側には、図6中上下方向に延びる鍔部84C が形成されている。
さらに、保護カバー部材83の側壁83B, 83Cに形成されている切り欠き部83D ,83Eの内部には、開口84B の両側に形成されている鍔部84C が挿通可能となっている。
これにより、保護カバー部材83が背部に取り付けられたカシメ部材81は、カシメ取付部84の下方の開口84A を通ってカシメ取付部84の内部に入れられ、保護カバー部材83の側壁83B, 83Cに形成された切り欠き部83D ,83Eの内部に鍔部84C を挿通させながら、カシメ取付部84の所定位置まで持ち上げられ、これにより、ベース部52への取り付けがなされるようになっている。
ここで、カシメ部材81は、カシメ取付部84の下方の開口から外部へ取り出すことができるが、手前の開口の両側に形成された鍔部84C に抜け止めされ、手前側へ引き抜くことが不可能、すなわち、開口84B から抜き取れないようになっている。
また、保護カバー部材83は、カシメ部材81がベース部52に取り付けられると、その側壁83B, 83Cに形成された切り欠き部83D ,83Eが、開口84B の両側に形成された鍔部84C に係止された状態となっている。これにより、カシメ部材81の背面と対向するベース部52の側壁が不正に切り取られ、保護カバー部材83の背面の大きさに相当する孔が開口されても、側壁83B, 83Cの切り欠き部83D ,83Eが、開口84B 両側の鍔部84C に係止され、保護カバー部材83を取り除くことができないようになっている。
このようなカシメ部材81と結合するカシメ受部82は、図7に示すように、蓋部53におけるベース部52に設けられているカシメ取付部84に対応した位置に設けられている。
ここで、カシメ受部82は、図7中、被挟持部55の両側に設けられている四角筒状の保護壁部82A と、この保護壁部82A の内部に保護されるように形成された円筒状の筒状受部82B とを有するものとなっている。
四角筒状の保護壁部82A は、略正方形の断面形状を有するとともに、断面形状の略正方形が有する四つ辺のそれぞれに沿った4つの側壁を有するものとなっている。
これらの側壁のうち、カシメ部材81に設けられた基部81A の下半分における平坦な部位と対応する側壁は、その先端が他の側壁の先端よりも後退した位置に配置されている。これにより、保護壁部82A には、カシメ部材81に設けられた基部81A の下半分における平坦な部位を逃がす逃げが形成され、カシメ部材81との結合の際に、カシメ部材81の基部81A と干渉しないようになっている。
さらに、保護壁部82A の内部には、保護壁部82A の内側面を覆う金属製の保護プレート85が挿入されるようになっている。
保護プレート85は、帯状に形成された金属板の長手方向の途中部分を折り曲げることで、略正方形の断面形状を有する略筒状の部材である。
また、保護プレート85は、保護壁部82A への挿入方向の先端となる端縁から後端となる端縁に向かって細長く延びる切り欠き部85A が設けられている。
保護プレート85における切り欠き部85A の先端両側の部分は、筒状の外側へ僅かに折り曲げられている。これにより、保護プレート85は、保護壁部82A の内部に挿入された際に、折り曲げられた切り欠き部85A の先端両側の部分が保護壁部82A の内側面に摩擦力で係止され、蓋部53から脱落しないようになっている。
カシメ受部82の筒状受部82B は、図8に示すように、カシメ部材81側の筒状突起部81B を内部に挿入させる円筒状の部位である。換言すると、筒状受部82B 及び筒状受部82Bは
、入れ子状に形成された一対の筒体であり、筒状受部82B の内部に筒状突起部81B が挿入可能となっている。
そして、内側の筒体である筒状突起部81B の外周面には、図8の如く、鉤状の返し部81E を有する爪部81F が形成されている。
外側の筒体である筒状受部82B の内周面には、筒状突起部81B 側の爪部81F を係止する段部82C が形成されている。筒状突起部81B を筒状受部82B の内部に挿入すると、筒状突起部81B の爪部81F が筒状受部82B の段部82C に係止され、これにより、筒状突起部81B が筒状受部82B の内部に抜け止めされ、筒状突起部81B 及び筒状受部82B が相互に結合されるようになっている。
(破断部材70及びクリップ部材60)
次に、クリップ部材60及び破断部材70について詳しく説明する。
クリップ部材60は、図9に示すように、互いに組み合わされた一対の被挟持部54, 55を両側から挟み込む一対の腕部61A, 61Bを有する断面逆U字形のものである。
また、クリップ部材60は、図10に示すように、一対の腕部61A, 61Bの先端間が開口され、これにより、一対の腕部61A, 61Bの間に開口部62が形成されている。
図9に戻って、一対の腕部61A, 61Bのうち、ベース部52側に配置される腕部61A の先端縁には、図9の如く、開口部62へ突き出た突条部63が形成されている。
一方、ベース部52側の被挟持部54には、クリップ部材60に設けられた突条部63を嵌合させる溝54A が設けられている。
このようなクリップ部材60は、開口部62を一対の被挟持部54, 55に向けた状態で、一対の被挟持部54, 55に向かって押し付けられ、一対の腕部61A, 61Bの間に一対の被挟持部54, 55を挟み込んでベース部52及び蓋部53を一体化するものとなっている。
ここで、クリップ部材60は、一対の腕部61A, 61Bの間に一対の被挟持部54, 55が嵌り込むと、突条部63が被挟持部54に溝54A に嵌合し、これにより、突条部63が一対の被挟持部54,55に係止されて、一対の被挟持部54,55から外れ難くなるように形成されている。
そして、クリップ部材60のみで結合されたベース部52及び蓋部53は、クリップ部材60が一対の被挟持部54, 55から引き抜かれることで、分離できるように形成されている。
また、基板ケース50は、クリップ部材60が一対の被挟持部54, 55から引き抜かれなければ、開放することができないように形成されている。
この際、クリップ部材60は、図2に示すように、基板ケース50が筐体2に取り付けられると、筐体2に設けられている天板41の下面から下方へ突き出た抜け止め部46の直下に近接して配置されるようになっている。
これにより、クリップ部材60は、基板ケース50が筐体2に取り付けられた状態では、抜け止め部46が障害物となって基板ケース50の一対の被挟持部54,55から引き抜けないようになっている。換言すると、クリップ部材60は、当該基板ケース50を筐体2から取り外さないと、一対の被挟持部54,55から引き抜くことができないようになっている。
従って、基板ケース50は、当該基板ケース50を筐体2から取り外さないと、クリップ部材60を一対の被挟持部54,55から引き抜くことができず、筐体2から取り外すことで、はじめて開くことが可能となっている。
再度、図9に戻って、破断部材70は、前述の薄板状のブレード部71に加えて、このブレード部71の背側に位置するブレード背部72を備えている。ブレード背部72は、ブレード部71の刃先が延びる方向と直交する方向に延びる棒状の部材である。
ブレード部71は、ブレード背部72と一体成形されたものであり、ブレード背部72の中央部分から図10中左方へ突出するように設けられている。このブレード部71の刃先は、ICタグシール12を確実に破断できるように、鋭く尖ったものとなっている。
ブレード背部72は、その両端にそれぞれ箱状の凹部31が形成されたものとなっている。これら凹部31は、ブレード部71の刃先の両端部71A, 71Bのうち一方の端部71B と同じ方向を向くように開口されている。
このような破断部材70は、タグ貼付面56A, 56Bの裏側に配置された状態で、ブレード背部72がタグ貼付面56A, 56Bの表側へ向かって押圧されると、ブレード部71の刃先がスリット58A, 58B(図5参照)を通ってタグ貼付面56A, 56Bから突出してタグ貼付面56A, 56Bに貼付されたICタグシール12を破断するように形成されたものである。
ここで、破断部材70及びクリップ部材60の間には、クリップ部材60が一対の被挟持部54, 55に向かって移動して所定位置に達すると、互いに連結するように形成されるとともに、連結状態で、一対の被挟持部54, 55から引き抜かれる方向へクリップ部材60が移動すると、破断部材70をクリップ部材60に連動させて移動させる連結機構が設けられている。
すなわち、クリップ部材60は、図10の如く、一対の腕部61A, 61Bを相互に連結する連結部61C を備えたものとなっている。この連結部61C には、先端側が開口部62に向かって延びている二つの連結腕部32が突設されている。換言すると、これらの連結腕部32の各々は、クリップ部材60の連結部61C に基端が設けられているとともに、先端側が破断部材70へ向かって延びたものとなっている。そして、各連結腕部32の先端部分には、鉤形に曲がった爪部33が設けられている。
一方、破断部材70には、クリップ部材60側の爪部33を係止させる係止部として前述の凹部が設けられている。
以上において、クリップ部材60に設けられた爪部33は、クリップ部材60が一対の被挟持部54, 55に向かって移動することによって、破断部材70に設けられた凹部31の閉鎖した閉鎖面に接触すると、その鉤形に折れ曲がった先端部分が弾性変形して凹部31をよけて凹部31の端面に沿って移動し、クリップ部材60側の突条部63が被挟持部54側の溝54A に嵌合する所定位置にクリップ部材60が達すると、凹部31の開口側に到達するとともに、弾性力で元の形状に復帰し、凹部31の開口内に嵌り込むようになっている。これにより、クリップ部材60側の爪部33の先端が破断部材70側の凹部31に係止され、破断部材70とクリップ部材60とが自動的に連結されるようになっている。
また、破断部材収納部57の内部には、一対の被挟持部54, 55から引き抜かれる方向にクリップ部材60が移動すると、破断部材70に設けられたブレード部71の刃先をタグ貼付面56A, 56Bから突出させる突出駆動機構が設けられている。
ここで、一対の被挟持部54, 55のうち、破断部材70のブレード背部72と対向する被挟持部54は、破断部材70側のブレード背部72と対向する部分である内面を備えたものとなっている。このような被挟持部54の内面が破断部材70側のブレード背部72と対向するブレード対向部となっている。
そして、突出駆動機構は、ブレード対向部である被挟持部54の内面と、破断部材70のブレード背部72との間に設けられている。
すなわち、図5に戻って、被挟持部54の内面には、破断部材70に設けられたブレード背部72の両端部及び中心部のそれぞれに応じて配置されているとともに、クリップ部材60の移動方向に沿って延びる端部リブ部59A 及び中央リブ部59B が設けられている。
こうのち、端部リブ部59A は、破断部材70に設けられたブレード背部72の両端部と係合して、破断部材70の移動時にブレード背部72の両端部を案内するものである。
端部リブ部59A は、図9に示すように、図9中左方の端部に傾斜面が形成されたものとなっている。このような傾斜面を有する端部リブ部59A の端部は、クリップ部材60を一対の被挟持部54, 55から引き抜く際に、クリップ部材60が移動する方向に対して傾斜する傾斜面を有するランプ部59C となっている。
また、中央リブ部59B は、破断部材70に設けられたブレード背部72の中央部と係合して、破断部材70の移動時にブレード背部72の中央部を案内するものである。
中央リブ部59B は、図11(A)及び(B)に示すように、図11中左方の端部に傾斜面が形成されたものとなっている。このような傾斜面を有する中央リブ部59B の端部は、クリップ部材60を一対の被挟持部54, 55から引き抜く際に、クリップ部材60が移動する方向に対して傾斜する傾斜面を有するランプ部59D となっている。
一方、破断部材70のブレード背部72は、被挟持部54の内面に対向する面における端部リブ部59A 及び中央リブ部59B に対応する部分がランプ部の傾斜面に接触するようになっている。このようなブレード背部72におけるリブ部59A, 59Bに対応する部分は、一対の被挟持部54, 55からクリップ部材60を引き抜く際に、クリップ部材60と連動してランプ部59C,
59Dの傾斜面に接触して摺動する摺動接触部となっている。
このような破断部材70は、クリップ部材60の腕部61A, 61Bが被挟持部54, 55を挟持している挟持状態、換言すると、クリップ部材60の突条部63が被挟持部54に溝54A に嵌合している状態では、図11(A)に示すように、ブレード背部72の摺動接触部が被挟持部54側の内面に接触しているとともに、ブレード部71の刃先 がスリット58A, 58Bの内部に配置されている。
また、破断部材70は、クリップ部材60が被挟持部54, 55から引き抜かれる方向へ移動すると、図11(B)に示すように、クリップ部材60と連動して移動し、この移動に伴い、ブレード背部72の摺動接触部がランプ部59C, 59Dの傾斜面に接触して摺動するようになっている。ブレード背部72の摺動接触部は、ランプ部59C, 59Dの傾斜面に接触して摺動すると、ランプ部59C, 59Dの摺動面から押圧力を受け、タグ貼付面56A, 56Bに向かって押圧されるようになっている。
そして、タグ貼付面56A, 56Bに向かって押圧されたブレード背部72の摺動接触部は、ブレード部71の刃先を押圧し、図11(B)の如く、当該ブレード部71の刃先をタグ貼付面56A, 56Bから突出させるようになっている。
以上のような本実施形態では、基板ケース50は、筐体2に取り付けられる際、ベース部52及び蓋部53が閉鎖状態にされるとともに、被挟持部54, 55がクリップ部材60で挟持されて相互に結合された状態となる。
この状態では、図12(A)に示すように、ブレード背部72の摺動接触部が被挟持部54側の内面に接触しており、ブレード部71がスリット58A, 58Bの内部に後退し、且つ、ブレード部71の刃先がICタグシール12の裏面と離間した位置に配置される。
そして、クリップ部材60が被挟持部54, 55から引き抜かれる方向へ移動を開始すると、図12(B)に示すように、破断部材70がクリップ部材60と連動して移動し、ブレード背部72の摺動接触部がランプ部59C, 59Dの傾斜面に接触して摺動し、これにより、ブレード部71の刃先をタグ貼付面56A, 56Bから突出させる。
タグ貼付面56A, 56Bから突出したブレード部71の刃先は、タグ貼付面56A, 56Bに貼付されているICタグシール12を突き破り、ICタグチップを破壊するようになっている。
さらに、クリップ部材60が移動すると、図12(C)に示すように、破断部材70がクリップ部材60と連動して、さらに移動し、ブレード部71の刃先がタグ貼付面56A, 56Bに貼付されているICタグシール12を切り裂き、ICタグチップに接続されている無線アンテナを切断して破壊するようになっている。
(実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、基板ケース50を形成するベース部52及び蓋部53のそれぞれの互いに対応する部分に一対の被挟持部54, 55を設け、且つ、これらの被挟持部54, 55を互いに組み合わされるように形成するとともに、被挟持部54, 55の両方にICタグシール12を貼付するようにし、さらに、これらの被挟持部54, 55をその両側から挟み込む一対の腕部61A, 61Bを有するクリップ部材60を設けるとともに、クリップ部材60の腕部61A, 61Bを板状にしたので、腕部61A, 61BでICタグシール12の全体を覆い、これにより、ICタグシール12がクリップ部材60の内部に密閉されるようになる。
このため、ICタグシール12を基板ケース50から剥がす際に、カミソリ等の刃物を利用することができなくなるうえ、化学薬品をICタグシール12に塗布することもできなくなり、従って、ICタグシール12の外観、並びに、ICタグシール12に設けられているICタグ及び無線アンテナにダメージを与えずに、基板ケース50からICタグシール12を剥がすことが不可能となる。
また、ベース部52及び蓋部53のそれぞれに設けた一対の被挟持部54, 55をクリップ部材60の一対の腕部61A, 61Bで挟み込むようにしたので、クリップ部材60の腕部61A, 61Bが被挟持部54, 55を挟み込んだ状態では、基板ケース50を開けることができず、基板ケース50を開けるには、クリップ部材60を被挟持部54, 55から引き抜く必要がある。
ここで、一対の被挟持部54, 55の両方に、ICタグシール12を貼付するためのタグ貼付面56A, 56Bを形成するとともに、このタグ貼付面56A, 56Bを横切るように延びるスリット58A, 58Bを当該タグ貼付面56A, 56Bに開口し、このタグ貼付面56A, 56Bの裏側に、スリット61A, 61Bを通って当該タグ貼付面56A, 56Bから突出することで、ICタグシール12を破断するブレード部71を有する破断部材70を移動可能に設け、さらに、一対の被挟持部54, 55から引き抜かれる方向へクリップ部材60が移動すると、破断部材70をクリップ部材60に連動させて移動させる連結機構と、一対の被挟持部54, 55から引き抜かれる方向にクリップ部材60が移動すると、ブレード部71の刃先をタグ貼付面56A, 56Bから突出させる突出駆動機構とを設けたので、基板ケース50を開ける際に、クリップ部材60を一対の被挟持部54, 55から引き抜くと、連結機構及び突出駆動機構の作用によって、ブレード部71の刃先がスリット58A, 58Bを通ってタグ貼付面56A, 56Bから突出して、ブレード部71の刃先がICタグシール12を突き破り、ブレード部71の刃先がICタグシール12を突き破った状態から、更にクリップ部材60を引き抜き方向へ移動させると、今度は、ブレード部71の刃先がICタグシール12を切り裂き、このようなブレード部71の動きによって、ICタグシールが確実に破断されるようになる。
このため、基板ケース50を開放することで、確実にICタグシール12を破断することができ、ICタグシール12の再利用を確実に不可能にすることができる。
そして、連結機構の構成要素として、クリップ部材60側に基端が設けられているとともに、先端側が破断部材70へ向かって延びている連結腕部32と、この連結腕部32の先端に設けられた爪部33と、破断部材70側に設けられるとともに、爪部33を係止させる凹部31とを設け、クリップ部材60が一対の被挟持部54, 55に向かって移動して所定位置に達すると、爪部33が凹部31に係止されて、爪部33と凹部31とが互いに連結されるようにしたので、破断部材70とクリップ部材60とをそれぞれ別個の部品としても、爪部33と凹部31との連結によって、破断部材70とクリップ部材60とが確実に連結されるようになり、 これにより、クリップ部材60の引き抜き動作に連動して破断部材70を確実に移動させる連結機構を実現することができる。
また、突出駆動機構の構成要素として、被挟持部54, 55の内面に形成されているとともに、クリップ部材60を一対の被挟持部54, 55から引き抜く際にクリップ部材60が移動する方向に対して傾斜する傾斜面を有するランプ部59C, 59Dと、ブレード背部72の一部分として形成されるとともに、一対の被挟持部54, 55からクリップ部材60を引き抜く際に、クリップ部材60と連動してランプ部59C, 59Dの傾斜面に接触して摺動する摺動接触部とを設け、傾斜面に接触して摺動する摺動接触部がブレード部71の刃先を押圧してタグ貼付面56A,
56Bから突出させるようにしたので、クリップ部材60を引き抜く力の作用する方向と、ブレード部71の刃先の突出方向とが相違しても、クリップ部材60 を引き抜く力は、傾斜面で作用する方向が変換され、ブレード部71の刃先をタグ貼付面56A, 56Bから確実に突出させるようになり、クリップ部材60の引き抜き動作でブレード部71の刃先をタグ貼付面56A, 56Bから確実に突出させることができ、これにより、ICタグシール12を確実に破断するように破断部材70を駆動する突出駆動機構を実現することができる。
従って、基板ケース50を開放する際のクリップ部材60の引き抜き動作でICタグシール12を確実に破断することができる。
さらに、ベース部52及び蓋部53を相互に結合するカシメ部材81及びカシメ受部82のうち、カシメ部材81については、その基部81A の背面及び側面を金属製の保護カバー部材83で覆って保護し、蓋部53については、その側面を金属製の保護プレート85で覆って保護するようにしたので、基板ケース50の内部に設けられているROM等を不正なものに交換する際に、ドリル等の穿孔工具を利用して、基板ケース50の側面や裏面から、カシメ部材81及びカシメ受部82を破壊しようとしても、金属製の保護カバー部材83及び保護プレート85に遮られ、カシメ部材81及びカシメ受部82の破壊が防止され、ひいては、ROM等の不正交換を未然に防止することができる。
なお、基板ケース50の正面から内部のカシメ部材81及びカシメ受部82が破壊されるケースはまれである。というのは、基板ケース50の正面から内部のカシメ部材81及びカシメ受部82を破壊すると、基板ケース50の前面に形成される破壊の痕跡が目立ち、スロットマシン1の前扉3を開いた時点で不正行為が発見されるからである。
また、保護カバー部材83の側壁83B, 83Cに切り欠き部83D ,83Eを形成し、保護カバー部材83が背部に取り付けられた状態で、カシメ部材81をベース部52に取り付けると、その側壁83B, 83Cに形成された切り欠き部83D ,83Eが、開口84B の両側に形成された鍔部84C に係止されるようにしたので、カシメ部材81の背面と対向するベース部52の側壁が不正に切り取られ、保護カバー部材83の背面の大きさに相当する孔が開口されても、側壁83B, 83Cの切り欠き部83D ,83Eが、開口84B 両側の鍔部84C に係止され、保護カバー部材83を取り除くことができない。従って、カシメ部材81及びカシメ受部82を破壊するために、保護カバー部材83の背面に孔を 開けても、保護カバー部材83を取り除くことができず、これにより、カシメ部材81及びカシメ受部82の破壊が防止され、ひいては、ROM等の不正交換を未然に防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、クリップ部材側に設けた連結腕部を、破断部材側に設けた係止部(凹部)に係止させたが、逆に、破断部材側に設けた連結腕部を、クリップ部材側に設けた係止部に係止させてもよい。
また、前記実施形態では、ランプ部に設けられた傾斜面を平面としてが、これに限らず、傾斜面は、曲面で構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、傾斜面を有するランプ部を基板ケース側に設けたが、これに限らず、ランプ部は、破断部材側に設けてもよい。ランプ部を破断部材側に設ける場合、基板ケース側のブレード対向部に突起を設ければ、破断部材の移動により、突起にランプ部が摺動し、傾斜面の作用により、破断部材に設けられているブレード部の刃先をタグ貼付面から突出させることができる。
なお、本発明は、スロットマシンに限らず、パチンコ機等の弾球遊技機にも適用でき、要するに、マイクロプロセッサからなるCPUを内部に収納している基板ケースを備えた遊技機全般に適用できる。
1 遊技機としてのスロットマシン
2 筐体
12 ICタグシール
32 連結腕部
33 爪部
31 係止部としての凹部
50 基板ケース
52 ベース部
53 蓋部
54, 55 被挟持部
56A,56B タグ貼付面
58A,58B スリット
59A,59B ランプ部
60 クリップ部材
61A,61B 腕部
70 破断部材
71 ブレード部
72 ブレード背部
80 制御基板である主制御基板

Claims (1)

  1. 遊技動作を制御する制御回路が形成されている制御基板と、この制御基板を内部に収納するために、少なくともベース部及び蓋部に分割された箱状に形成されている基板ケースと、この基板ケースに貼付されるとともに、当該遊技機の固有の情報が記録されたICタグが設けられているICタグシールとを備えた遊技機であって、
    前記ベース部及び前記蓋部のそれぞれの互いに対応する部分に設けられ、且つ、互いに組み合わされるように形成された一対の被挟持部と、
    互いに組み合わされた前記一対の被挟持部を両側から挟み込む一対の腕部を有するとともに、前記一対の腕部の先端間に開口が形成され、この開口を前記一対の被挟持部に向けた状態で、前記一対の被挟持部に向かって押されると、前記一対の腕部の間に前記一対の被挟持部を挟み込んで前記ベース部及び前記蓋部を一体化する一方、前記一対の被挟持部から引き抜かれると、前記ベース部及び前記蓋部を分離可能にするクリップ部材と、
    前記ICタグシールが貼付される面として前記一対の被挟持部の少なくとも一方に設けられるとともに、当該面を横切るように延びるスリットが開口されたタグ貼付面と、
    前記タグ貼付面の裏側に配置されるとともに、前記タグ貼付面の裏側から前記スリットを通過可能な薄板状のブレード部を有し、前記ブレード部の背側に位置するブレード背部が前記タグ貼付面の表側へ向かって押圧されると、前記ブレード部の刃先が前記スリットを通って前記タグ貼付面から突出して前記タグ貼付面に貼付された前記ICタグシールを破断するように形成された破断部材とを備え、
    前記破断部材及び前記クリップ部材の間には、前記クリップ部材が前記一対の被挟持部に向かって移動して所定位置に達すると、互いに連結するように形成されるとともに、連結状態で、前記一対の被挟持部から引き抜かれる方向へ前記クリップ部材が移動すると、前記破断部材を前記クリップ部材に連動させて移動させる連結機構が設けられ、
    前記一対の被挟持部における前記破断部材側のブレード背部と対向する部分であるブレード対向部と、前記破断部材側の前記ブレード背部との間には、前記一対の被挟持部から引き抜かれる方向に前記クリップ部材が移動すると、前記ブレード部の刃先を前記タグ貼付面から突出させる突出駆動機構が設けられ、
    前記連結機構は、前記破断部材及び前記クリップ部材の一方に基端が設けられているとともに、先端側が他方へ向かって延びている連結腕部と、この連結腕部の先端に設けられた爪部と、前記破断部材及び前記クリップ部材の他方に設けられるとともに、前記爪部を係止させる係止部とを備え、前記クリップ部材が前記一対の被挟持部に向かって移動して所定位置に達すると、前記爪部が前記係止部に係止されることで互いに連結されものであり、
    前記突出駆動機構は、前記ブレード対向部及び前記ブレード背部の一方に設けられるとともに、前記クリップ部材を前記一対の被挟持部から引き抜く際に前記クリップ部材が移動する方向に対して傾斜する傾斜面を有するランプ部と、前記ブレード対向部及び前記ブレード背部の他方に設けられるとともに、前記一対の被挟持部から前記クリップ部材を引き抜く際に、前記クリップ部材と連動して前記ランプ部の前記傾斜面に接触して摺動する摺動接触部とを備え、前記傾斜面に案内されて摺動する前記摺動接触部が前記ブレード部の刃先を押圧して前記タグ貼付面から突出させるように形成されていることを特徴とする遊技機。
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