JP2012055390A - 皮膚のインピーダンス特性解析装置、及び、生体診断支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】皮膚のインピーダンス特性の表出パターンに基づいて癌性疾患、生活習慣病等の疾病について早期に診断支援可能な装置および方法を提供する。
【解決手段】探査された「ツボ」位置と、「ツボ」から測定された信号特性とを、探査位置と関連づけて一覧化してパターンとして表示する生体反応波形情報の解析装置。「ツボ」位置のパターンに疾病の種類毎に特異性がある特徴を利用して、あらかじめ臨床データからこのパターンに係るデータベース積み上げ、患者を検診する毎にデータベースと比較検討して、疾病の前駆状態を早期に発見可能とする。
【選択図】図1
【解決手段】探査された「ツボ」位置と、「ツボ」から測定された信号特性とを、探査位置と関連づけて一覧化してパターンとして表示する生体反応波形情報の解析装置。「ツボ」位置のパターンに疾病の種類毎に特異性がある特徴を利用して、あらかじめ臨床データからこのパターンに係るデータベース積み上げ、患者を検診する毎にデータベースと比較検討して、疾病の前駆状態を早期に発見可能とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、本発明者らの8年間に亘る被験者身体皮膚上に検出された皮膚電気的特性関わる臨床データと、この臨床データに基づく被験者皮膚の反応特性(分布)と、各種疾患との相関性に関する検討の結果として達成された。
より具体的には、被験者身体皮膚表面上に検出された皮膚のインピーダンス特性の表出パターンを、東洋医学と、臨床医学の理論に基づいて、各種疾患との相関性に関する検討の結果として達成された。
本発明者らは、鋭意検討を推進することにより、癌性疾患、生活習慣病等の疾病について、病理の状態、疾病の潜在する部位に関して(極)早期に非侵襲的に診断を支援し、さらには、早期発見、早期治療に結びつけることを可能とする装置の開発を完成するに至った。
なお、本発明は、本発明者らによる先願の特許出願(出願番号:特願2010-041427)「生体マイクロバイブレーション解析装置、及び、生体診断支援装置」に係る生体マイクロバイブレーションの特性研究の途上に成された、
生体マイクロバイブレーションと皮膚インピーダンスとの相関関係の研究
によって達成されたものである。
より具体的には、被験者身体皮膚表面上に検出された皮膚のインピーダンス特性の表出パターンを、東洋医学と、臨床医学の理論に基づいて、各種疾患との相関性に関する検討の結果として達成された。
本発明者らは、鋭意検討を推進することにより、癌性疾患、生活習慣病等の疾病について、病理の状態、疾病の潜在する部位に関して(極)早期に非侵襲的に診断を支援し、さらには、早期発見、早期治療に結びつけることを可能とする装置の開発を完成するに至った。
なお、本発明は、本発明者らによる先願の特許出願(出願番号:特願2010-041427)「生体マイクロバイブレーション解析装置、及び、生体診断支援装置」に係る生体マイクロバイブレーションの特性研究の途上に成された、
生体マイクロバイブレーションと皮膚インピーダンスとの相関関係の研究
によって達成されたものである。
鍼灸医学の分野においては、被験者、あるいは患者身体の皮膚上に複数の測定点を定め、この測定点の皮膚インピーダンスを測定し、得られた測定値の特性から、いわゆる「ツボ」を探査する技術が開発されており、様々な機種が上市され、鍼灸医学臨床に用いられている。
このいわゆる「ツボ」とは、世界保健機構(WHO)国際標準経脈名称の日本語訳においては「経穴」と称する皮膚上の特定点を意味している。
世界保健機構(WHO)は、医療用語標準化対策に従って、ヒトの身体上の特定位置に361カ所の特定点を定めている。
鍼灸医学の臨床では、この「ツボ」とは、ヒトの身体上の特定位置に定められた361カ所の特定点のうちから選択された経穴であって、特に被験者又は患者の疾病を治療するために最も有効であるはずの、2〜3の限られた少数の特定点を意味する。
世界保健機構(WHO)は、医療用語標準化対策に従って、ヒトの身体上の特定位置に361カ所の特定点を定めている。
鍼灸医学の臨床では、この「ツボ」とは、ヒトの身体上の特定位置に定められた361カ所の特定点のうちから選択された経穴であって、特に被験者又は患者の疾病を治療するために最も有効であるはずの、2〜3の限られた少数の特定点を意味する。
鍼灸医学分野の当業者間においては、施術者の技術的鍛錬によって、この極めて限られた少数の特定点を見出し、これに治療を施すことは、速やかな疾病治癒にとっての必要条件であり、患者の満足度向上にも有効な、いわば専門家としての必要条件であると述べて過言ではない。
従って、上市されている「ツボ」を探査する装置(以後、「ツボ」探査装置、又は経穴探査装置と記述する)を用いる臨床においても、被験者(又は患者)の疾病を治療するために最も有効であるはずの極めて限られた少数の特定点を見出す性能が、それら「ツボ」探査装置に求められてきたのは当然であった。
それ故に、それら「ツボ」探査装置の探査精度を向上させることに技術開発の焦点があったと言えるのである。
それ故に、それら「ツボ」探査装置の探査精度を向上させることに技術開発の焦点があったと言えるのである。
一方、例えば「温灸」(非特許文献1)などとして上市されている一般家庭向け鍼灸用品の使用説明書においては、「ツボ」とは、例えば肩こり、腰痛、胃痛、歯痛、手足の冷え症、などの比較的軽微な症状に対して、「一般的に有効と見なされている身体上の位置」を示す用語として用いられるのが一般的であり、これら使用説明書においては、このような家庭治療において役立つ「ツボ」の数は多数見受けられ、その数は少なくとも「2〜3の限られた少数」ではない。
2〜3の限られた少数の特定点たる「ツボ」を探査しようとして開発が試みられてきた探査技術としては、皮膚のインピーダンス特性を測定する技術が知られている。
特定の経穴において皮膚インピーダンスが低下するのは、当該部分において導電性のある交感神経が集中しているためであるとされている。
経穴において皮膚インピーダンスが低下する性質を利用して、電気的に経穴の位置を探査する装置が上市されており、経穴探査装置として、当業者間で広く知られている。
特定の経穴において皮膚インピーダンスが低下するのは、当該部分において導電性のある交感神経が集中しているためであるとされている。
経穴において皮膚インピーダンスが低下する性質を利用して、電気的に経穴の位置を探査する装置が上市されており、経穴探査装置として、当業者間で広く知られている。
最近では、鍼灸院等で使用されることを前提に開発された専門家向けのものとは別に、一般家庭向けのものとして、経穴を簡便に探査し、探査した経穴に低周波の刺激を加える小型軽量な製品も上市されている。
これら皮膚のインピーダンス特性を利用した一般家庭向け装置の、「ツボ」探査以外の他の用途としては、上述のように、特定の経穴において皮膚インピーダンスが低下するのは、当該部分において導電性のある交感神経が集中しているためであるとの通説から、皮膚インピーダンスを測定して、被験者が緊張状態にあるのか、リラックスした状態にあるのかを客観的に判断する作業を補助しようとする用途も見受けられる。
これら皮膚のインピーダンス特性を利用した一般家庭向け装置の、「ツボ」探査以外の他の用途としては、上述のように、特定の経穴において皮膚インピーダンスが低下するのは、当該部分において導電性のある交感神経が集中しているためであるとの通説から、皮膚インピーダンスを測定して、被験者が緊張状態にあるのか、リラックスした状態にあるのかを客観的に判断する作業を補助しようとする用途も見受けられる。
鍼灸院等で使用されることを前提に開発された専門家向けの経穴探査装置の実例としては、
1.良導絡研究所製「ノイロメーター ロイヤル8(SG-229)」
2.アスター電機製「皮膚インピーダンス測定器」、
3.有限会社アミカ製「amica」(特許文献4)
をはじめとする様々な機種が知られている。
1.良導絡研究所製「ノイロメーター ロイヤル8(SG-229)」
2.アスター電機製「皮膚インピーダンス測定器」、
3.有限会社アミカ製「amica」(特許文献4)
をはじめとする様々な機種が知られている。
これら「ツボ」探査装置に用いられている皮膚のインピーダンス特性測定法について説明する。
生体において所謂「ツボ」と称される経穴において、皮膚インピーダンス(皮膚抵抗)が低下することは従来より知られている。
学術的研究としては、中谷義雄(京都大学・医博)によって1950年に発表された「皮膚の導電性と自律神経と経穴(ツボ)の相関」が、特に我が国の鍼灸医学会では著名である。
生体において所謂「ツボ」と称される経穴において、皮膚インピーダンス(皮膚抵抗)が低下することは従来より知られている。
学術的研究としては、中谷義雄(京都大学・医博)によって1950年に発表された「皮膚の導電性と自律神経と経穴(ツボ)の相関」が、特に我が国の鍼灸医学会では著名である。
先行技術としては、
1.「皮膚インピーダンスの測定装置」(特許第3234094号公報、特許文献1)、
2.「多電極型皮膚インピーダンス2次元分布測定方法及びその装置」(特許第3232398号公報、特許文献2)
2.「生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置」(特許第3562798号公報、特開2002−253521号公報、特許文献3)
が挙げられる。
1.「皮膚インピーダンスの測定装置」(特許第3234094号公報、特許文献1)、
2.「多電極型皮膚インピーダンス2次元分布測定方法及びその装置」(特許第3232398号公報、特許文献2)
2.「生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置」(特許第3562798号公報、特開2002−253521号公報、特許文献3)
が挙げられる。
例えば、皮膚上のある任意の経穴を「α」とした場合、鍼灸医学では、被験者皮膚表面の1スポットであるαの皮膚インピーダンスが、α周辺の皮膚インピーダンスと比較して最も小さい値を呈するとき、電流を良く通し抵抗が少ないスポットであるという意味で、このαを「良導点」と称することがある。
鍼灸医学では、「良導点」は、治療に用いれば効果を発揮する「ツボ」と等価に扱われることがある。
鍼灸医学では、「良導点」は、治療に用いれば効果を発揮する「ツボ」と等価に扱われることがある。
段落[0011]に記載した先行技術の1のようなインピーダンス測定方法の具体例としては、例えば、電気抵抗法、電圧電流計法、ブリッジ法等を挙げることができる。
電気抵抗法は、通電時の皮膚抵抗(インピーダンス)を測定する方法である。
電気抵抗法には、直流電流を利用するものと、交流電流を利用するものがある。
直流電流を利用した電気抵抗法の具体例としては、例えば、特開昭61−128942号公報に開示されたようなものがある。
その詳細は、特許第3234094号公報の段落[0003]に解説されている(特許文献1)。
電気抵抗法には、直流電流を利用するものと、交流電流を利用するものがある。
直流電流を利用した電気抵抗法の具体例としては、例えば、特開昭61−128942号公報に開示されたようなものがある。
その詳細は、特許第3234094号公報の段落[0003]に解説されている(特許文献1)。
電圧電流計法の原理的は、端子間に電圧を印加して電流を流したときに、電圧と電流からインピーダンスを求める方法である。
その詳細は、特許第3234094号公報の段落[0004]に解説されている。
その詳細は、特許第3234094号公報の段落[0004]に解説されている。
ブリッジ法の原理は、電圧比較形と電流比較形がある。
その詳細は、特許第3234094号公報の段落[0005]に解説されている。
その詳細は、特許第3234094号公報の段落[0005]に解説されている。
前述経穴探査装置の一般的な基本構造においては、不関電極と関電極を備えていることを共通特徴としている。
一般的には、不関電極は棒状電極であり、関電極は針状電極である。
一般的には、不関電極は棒状電極であり、関電極は針状電極である。
経穴探査装置を用いた一般的な測定方法は、被験者(例えば、鍼灸治療を受ける患者等)に棒状の不関電極を手のひら(手掌)で握らせ、針状の関電極を被験者の被験部位(ツボ周辺の皮膚表面)に接触させて測定するもので、「ツボ」と判断する主な技術には次の2通り、すなわち、
1.最も電流が多く流れる点を皮膚インピーダンスの極小値又は最小値として「ツボ」と判断する技術と、
2.関電極接触部位における皮膚の応答電流(段落[0034]に後述)や応答電圧特性から、設定時間内の変動曲線を演算し、この得られた変動曲線の特徴と、あらかじめ経穴探査装置に保存されている変動曲線とを関連づけて「ツボ」と判断する技術
がある。
1.最も電流が多く流れる点を皮膚インピーダンスの極小値又は最小値として「ツボ」と判断する技術と、
2.関電極接触部位における皮膚の応答電流(段落[0034]に後述)や応答電圧特性から、設定時間内の変動曲線を演算し、この得られた変動曲線の特徴と、あらかじめ経穴探査装置に保存されている変動曲線とを関連づけて「ツボ」と判断する技術
がある。
「関電極(active electrode)」は、次の2項の目的、すなわち、
1.皮膚のインピーダンス特性測定法においては、皮膚インピーダンスの変動から、極小値又は最小値を呈する部位(ツボ)を探査するために、
2.皮膚の応答電流・応答電圧特性測定法においては、応答電流・応答電圧の変動から、設定時間内の変動曲線が定められた条件に一致する曲線であるか否かを演算する目的でツボを探査するために、
経穴、又はその周辺に接触させる電極である。
1.皮膚のインピーダンス特性測定法においては、皮膚インピーダンスの変動から、極小値又は最小値を呈する部位(ツボ)を探査するために、
2.皮膚の応答電流・応答電圧特性測定法においては、応答電流・応答電圧の変動から、設定時間内の変動曲線が定められた条件に一致する曲線であるか否かを演算する目的でツボを探査するために、
経穴、又はその周辺に接触させる電極である。
「不関電極(indifferent electrode)」は、身体を電流が通過する閉じた電気回路と見立てたときの接地電極(ground electrode)の役割を果たす。
「関電極」の具体例としては、例えば、日本光電「表面刺激電極 NM-990Wシリーズ(一般医療機器 体表面電気刺激装置用電極 34374001、日本ビニールコード社製)」を挙げることができる。
「不関電極」の具体例としては、例えば、日本光電「ディスポ電極NC−031ビトロード(心電図検査用電極、一般医療機器 単回使用心電用電極 35035000、米国タイコヘルスケア社製)」を挙げることができる。
「不関電極」の具体例としては、例えば、日本光電「ディスポ電極NC−031ビトロード(心電図検査用電極、一般医療機器 単回使用心電用電極 35035000、米国タイコヘルスケア社製)」を挙げることができる。
上述の段落[0004]〜[0008]に詳細に記したように、
従来の「ツボ」探査装置に求められた第1の性能は、
被験者(又は患者)の疾病を治療するために最も有効であるはずの極めて限られた少数の特定点を見出す性能
であった。
従来の「ツボ」探査装置に求められた第2の性能は、
「ツボ」から求められた皮膚インピーダンス特性を解析することによって、患者身体の健康状態を診断する性能
であった。
従来の「ツボ」探査装置に求められた第1の性能は、
被験者(又は患者)の疾病を治療するために最も有効であるはずの極めて限られた少数の特定点を見出す性能
であった。
従来の「ツボ」探査装置に求められた第2の性能は、
「ツボ」から求められた皮膚インピーダンス特性を解析することによって、患者身体の健康状態を診断する性能
であった。
従来の「ツボ」探査装置に求められた第1の性能が、
被験者(又は患者)の疾病を治療するために最も有効であるはずの2〜3の限られた少数の特定点を見出す性能
であったにも拘わらず、段落[0008]に例示した探査装置を用いて皮膚上を探査した結果、装置が皮膚インピーダンス特性を判別して「ツボ」と見なす部位は、その数が少なからず検出される現象が頻繁におこっていた。
被験者(又は患者)の疾病を治療するために最も有効であるはずの2〜3の限られた少数の特定点を見出す性能
であったにも拘わらず、段落[0008]に例示した探査装置を用いて皮膚上を探査した結果、装置が皮膚インピーダンス特性を判別して「ツボ」と見なす部位は、その数が少なからず検出される現象が頻繁におこっていた。
図12に、本発明者らが平成17年1月1日から同6月30日までの6ヶ月間に実施した、国内メーカー3社製の「ツボ」探査装置の性能比較を臨床記録から示す。
この図12に示す探査回数とは、患者一人について探査装置が皮膚インピーダンス特性を判別して「ツボ」と見なした部位の数である。
3社の製品は同じような結果を示し、患者一人について7〜9箇所の「ツボ」位置を探査した場合が38%、10〜12箇所の「ツボ」位置を探査した場合が40%であった。
この図12に示す探査回数とは、患者一人について探査装置が皮膚インピーダンス特性を判別して「ツボ」と見なした部位の数である。
3社の製品は同じような結果を示し、患者一人について7〜9箇所の「ツボ」位置を探査した場合が38%、10〜12箇所の「ツボ」位置を探査した場合が40%であった。
3社の探査装置が、患者一人について同様に7〜12箇所の「ツボ」位置を探査したことは、少なくとも、「2〜3の限られた少数の特定点を探索」したとはいえない結果である。
この結果を鍼灸医学の臨床論から考察すると、探査装置によってこのように多数の「ツボ」が探査されてしまう現象は、限られた短い診察時間の中で加療すべき経穴が多いことを示すから、鍼灸師を困惑させ、時間内で達成すべき治療の目標を絞り込むことと背反する事態を招き、ひいては、本来は優れた性能を有するはずの探査装置を、使用することさえはばかる傾向を招いている、との課題があった。
この結果を鍼灸医学の臨床論から考察すると、探査装置によってこのように多数の「ツボ」が探査されてしまう現象は、限られた短い診察時間の中で加療すべき経穴が多いことを示すから、鍼灸師を困惑させ、時間内で達成すべき治療の目標を絞り込むことと背反する事態を招き、ひいては、本来は優れた性能を有するはずの探査装置を、使用することさえはばかる傾向を招いている、との課題があった。
ところが、一方でこの結果を仔細に検討すると、「ツボ」探査装置が患者一人について多くの「ツボ」位置を探査したことをもって、これら装置の探査精度に問題あり、と決定づけるには疑問が残った。
即ち、「ツボ」探査装置が数多くの「ツボ」を探査した患者について、鍼灸医学伝統の「脈診」と称される疾病診断技術に熟達した鍼灸国家資格有資格者が再診察すると、探査装置によって探査された「ツボ」の少なくとも5割が、東洋医学理論の上で当該患者の疾病状態と相関関係にあるべき経穴であったのである。
この観察結果から、本発明者らは、以下の2項の示唆を得るに至った。
すなわち、患者の疾病状態を仔細に論ずる際は、
1.患者の皮膚表面に多数現れる「ツボ」たる部位は、多数現れた「ツボ」が集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態に関わる情報を表している可能性がある、
2.多数現れた「ツボ」たる部位が示す複数の皮膚インピーダンスとそれらの特性とは、集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態を表している可能性がある、
との示唆であった。
即ち、「ツボ」探査装置が数多くの「ツボ」を探査した患者について、鍼灸医学伝統の「脈診」と称される疾病診断技術に熟達した鍼灸国家資格有資格者が再診察すると、探査装置によって探査された「ツボ」の少なくとも5割が、東洋医学理論の上で当該患者の疾病状態と相関関係にあるべき経穴であったのである。
この観察結果から、本発明者らは、以下の2項の示唆を得るに至った。
すなわち、患者の疾病状態を仔細に論ずる際は、
1.患者の皮膚表面に多数現れる「ツボ」たる部位は、多数現れた「ツボ」が集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態に関わる情報を表している可能性がある、
2.多数現れた「ツボ」たる部位が示す複数の皮膚インピーダンスとそれらの特性とは、集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態を表している可能性がある、
との示唆であった。
次に、従来の「ツボ」探査装置に求められた第2の性能としての、
「ツボ」から求められた皮膚インピーダンス特性を解析することによって、患者身体の健康状態を診断する性能
について説明する。
「ツボ」から求められた皮膚インピーダンス特性を解析することによって、患者身体の健康状態を診断する性能
について説明する。
段落[0009]に3として示す「ツボ」探査装置(特許文献4)は、当該特許第4238140号公報の背景技術からその特徴を引用すれば、
「(皮膚組織の)基底膜近傍の電解質の量を示す電気的特性値を正確に測定することができ(るので/本発明者加筆)、主観的な判断によることなく経絡臓器機能の異常、特に活性度としての気である陽気(衛気)の虚実に関係する異常についてより定量的に判断することができる(本発明者後略)」としている。
このようなこの装置の特徴は、従来からの伝統的鍼灸医学の臨床においては有益である。
このような優れた特徴も、装置が用いる判断基準が「経絡臓器機能の異常、特に活性度としての気である陽気(衛気)の虚実に関係する」との内容であるかぎり、近代西洋医学の分野においてこの装置の判断が認められることは、たやすいことではないと考えられる。
「(皮膚組織の)基底膜近傍の電解質の量を示す電気的特性値を正確に測定することができ(るので/本発明者加筆)、主観的な判断によることなく経絡臓器機能の異常、特に活性度としての気である陽気(衛気)の虚実に関係する異常についてより定量的に判断することができる(本発明者後略)」としている。
このようなこの装置の特徴は、従来からの伝統的鍼灸医学の臨床においては有益である。
このような優れた特徴も、装置が用いる判断基準が「経絡臓器機能の異常、特に活性度としての気である陽気(衛気)の虚実に関係する」との内容であるかぎり、近代西洋医学の分野においてこの装置の判断が認められることは、たやすいことではないと考えられる。
何となれば、近代西洋医学においては、「経絡臓器機能」、「活性度としての気」、「気である陽気(衛気)」、「気である陽気の虚実」を公には全く認めていないからである。
このように、東洋医学と近代西洋医学とは、双方がよるべき医学的理論が互いに乖離して、医学的理論において今なお背反しあう部分が少なくない。
この事態を患者の観点から望むとき、数千年の歴史ある東洋医学と、化学分析及び外科的手法に優れた近代西洋医学とが、互いに患者の利益のために融合しあう必要性が大であることは明らかである。
このように、東洋医学と近代西洋医学とは、双方がよるべき医学的理論が互いに乖離して、医学的理論において今なお背反しあう部分が少なくない。
この事態を患者の観点から望むとき、数千年の歴史ある東洋医学と、化学分析及び外科的手法に優れた近代西洋医学とが、互いに患者の利益のために融合しあう必要性が大であることは明らかである。
この様な展望に立つとき、試みに「東洋医学と近代西洋医学とが患者の利益のために融合しあう」ための技術を探索すれば、かろうじて「生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置」(特許第3562798号公報、特開2002−253521号公報)を挙げることができる(特許文献3)。
この「生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置」では、五行穴に包含される井穴(せいけつ)において、皮膚インピーダンスが測定されている。井穴(せいけつ)とは、手指、足指のみに定められた24の経穴である。
この特許文献3の装置の特徴は、上記24の経穴を測定点として、皮膚インピーダンスを測定し、測定値の特徴から、交感神経と副交感神経のバランスを検知するところにある。
この特許文献3の装置の特徴は、上記24の経穴を測定点として、皮膚インピーダンスを測定し、測定値の特徴から、交感神経と副交感神経のバランスを検知するところにある。
この特許文献3の装置の特徴は、患者の疾病状態を東洋医学論上で論ずるにとどまることなく、従来は経験的臨床論を拠り所として説明するだけであった五行穴の役割のうちから、「井穴」が果たす役割を被験者の血液検査データから統計的に論じて、東洋医学論の医学的正当性を近代西洋医学の判断基準でも証明したところにあった。
本発明は、
一として、
段落[0026]に記述した2項の示唆、即ち、
1.患者の皮膚表面に多数現れる「ツボ」たる部位は、多数現れた「ツボ」が集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態に関わる情報を表している可能性がある、
2.多数現れた「ツボ」たる部位が示す複数の皮膚インピーダンスとそれらの特性とは、集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態を表している可能性がある、
との点を発展させるべく、
二として、
「患者の観点から望むとき、数千年の歴史ある東洋医学と、化学分析及び外科的手法に優れた近代西洋医学とが、互いに患者の利益のために融合しあう必要性が大であることは明らかである」との状況に鑑むべく、
従来は、経穴探査装置開発者が示唆したことも、試みたことも無かった全く新規な手法を用いて、経穴探査装置を用いて積み重ねられた臨床データベースと、被験者および患者の疾病体質や疾病状態とを関連づけた結果として、開発されたものである。
本発明に用いられた新技術は、本発明者らが8年間に亘って積み重ねた鍼灸医学分野の臨床データに、全く新規な着想を加えることにより、組み立てられたものである。
新技術の開発に当たっては、これまでにない広範な範囲の経穴及びその周辺を測定し、得られたデータを基に、患者体表における皮膚インピーダンスの三次元的表出パターンを描いて、その描かれたパターンから患者の生体情報(疾病情報)を読みとるという、全く新しい解析手法が用いられた。
本発明が特徴とする、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態の診断を可能とする技術は、このような鋭意努力と積み重ねによって生み出されたものである。
一として、
段落[0026]に記述した2項の示唆、即ち、
1.患者の皮膚表面に多数現れる「ツボ」たる部位は、多数現れた「ツボ」が集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態に関わる情報を表している可能性がある、
2.多数現れた「ツボ」たる部位が示す複数の皮膚インピーダンスとそれらの特性とは、集合的に、あるいは有機的に、当該患者の疾病状態を表している可能性がある、
との点を発展させるべく、
二として、
「患者の観点から望むとき、数千年の歴史ある東洋医学と、化学分析及び外科的手法に優れた近代西洋医学とが、互いに患者の利益のために融合しあう必要性が大であることは明らかである」との状況に鑑むべく、
従来は、経穴探査装置開発者が示唆したことも、試みたことも無かった全く新規な手法を用いて、経穴探査装置を用いて積み重ねられた臨床データベースと、被験者および患者の疾病体質や疾病状態とを関連づけた結果として、開発されたものである。
本発明に用いられた新技術は、本発明者らが8年間に亘って積み重ねた鍼灸医学分野の臨床データに、全く新規な着想を加えることにより、組み立てられたものである。
新技術の開発に当たっては、これまでにない広範な範囲の経穴及びその周辺を測定し、得られたデータを基に、患者体表における皮膚インピーダンスの三次元的表出パターンを描いて、その描かれたパターンから患者の生体情報(疾病情報)を読みとるという、全く新しい解析手法が用いられた。
本発明が特徴とする、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態の診断を可能とする技術は、このような鋭意努力と積み重ねによって生み出されたものである。
[本発明の特許請求の範囲及び明細書において使用する主要な用語]
[用語「反応電流」の意義]
本発明においては、反応電流とは、皮膚に接触せしめた関電極と不関電極とで構成されるディテクタの間に、既知の電圧(V)を印可したとき、関電極位置(n)の皮膚インピーダンス(Rn)によって、電流(In)を得たとき、この電流(In)を反応電流と定義する。
[用語「皮膚インピーダンス特性」の意義]
本発明においては、皮膚インピーダンス特性とは、皮膚に接触せしめた関電極と不関電極とで構成されるディテクタの間に、既知の電圧(V)を印加させ、関電極位置(n)で測定される電流(In)を測定し、電圧(V)と電流(In)の値に基づいて、算出される抵抗(Rn)としての皮膚インピーダンス、
および、
この皮膚インピーダンスの時間的変化を表す皮膚インピーダンス速度曲線(1次微分)、さらに加速度曲線(2次微分)、および、フーリエ展開によるパワースペクトルのスペクトルエンベロープの特性を包含する。
[用語「反応電流」の意義]
本発明においては、反応電流とは、皮膚に接触せしめた関電極と不関電極とで構成されるディテクタの間に、既知の電圧(V)を印可したとき、関電極位置(n)の皮膚インピーダンス(Rn)によって、電流(In)を得たとき、この電流(In)を反応電流と定義する。
[用語「皮膚インピーダンス特性」の意義]
本発明においては、皮膚インピーダンス特性とは、皮膚に接触せしめた関電極と不関電極とで構成されるディテクタの間に、既知の電圧(V)を印加させ、関電極位置(n)で測定される電流(In)を測定し、電圧(V)と電流(In)の値に基づいて、算出される抵抗(Rn)としての皮膚インピーダンス、
および、
この皮膚インピーダンスの時間的変化を表す皮膚インピーダンス速度曲線(1次微分)、さらに加速度曲線(2次微分)、および、フーリエ展開によるパワースペクトルのスペクトルエンベロープの特性を包含する。
[用語「経穴(けいけつ)」の意義]
本願において、経穴とは、東洋医学の古典に患者の疾病状態を詳細に表す要所と伝えられ、ヒトにおいては、身体に361カ所あると伝えられている、いわゆる「ツボ」である。
古典ではヒトの身体だけでなく、犬、馬にもあるとしてこれを定めた図がある。
最近では世界保健機構(WHO)の医療用語標準化対策に従って、ヒトの身体に関わる361カ所の経穴に対してアルファベットと数字の組み合わせからなる国際標準名称が世界保健機構から与えられている。
本願において、経穴とは、東洋医学の古典に患者の疾病状態を詳細に表す要所と伝えられ、ヒトにおいては、身体に361カ所あると伝えられている、いわゆる「ツボ」である。
古典ではヒトの身体だけでなく、犬、馬にもあるとしてこれを定めた図がある。
最近では世界保健機構(WHO)の医療用語標準化対策に従って、ヒトの身体に関わる361カ所の経穴に対してアルファベットと数字の組み合わせからなる国際標準名称が世界保健機構から与えられている。
[用語「経脈(けいみゃく)」の意義]
本願において、経脈(けいみゃく)なる用語は、身体のすべての経穴361カ所を内臓に関わる働き毎に14種類の系統に分別されて、身体の上下方向に配置された経穴の直線的連絡経路を意味する。
この経脈と、身体の横方向に間欠的に配置された経穴の連絡である絡脈(らくみゃく)とをあわせて、経絡(けいらく)と称する。
本願において、経脈(けいみゃく)なる用語は、身体のすべての経穴361カ所を内臓に関わる働き毎に14種類の系統に分別されて、身体の上下方向に配置された経穴の直線的連絡経路を意味する。
この経脈と、身体の横方向に間欠的に配置された経穴の連絡である絡脈(らくみゃく)とをあわせて、経絡(けいらく)と称する。
経脈と、絡脈とは異なる働きを有するものと考えられていた。
しかし、身体のすべての経穴361カ所が経脈上に配置されており、絡脈を論ずることなくしても臨床が成立することから、現代の鍼灸医学においては経脈のみが中心的役割を果たすと見なされ、絡脈は少数の研究者間の研究対象として取り扱われることが一般的である。
それゆえ、現代鍼灸医学においては、経絡なる用語は経脈を示すと見なして差し支えない([非特許文献2]、[非特許文献3])。
しかし、身体のすべての経穴361カ所が経脈上に配置されており、絡脈を論ずることなくしても臨床が成立することから、現代の鍼灸医学においては経脈のみが中心的役割を果たすと見なされ、絡脈は少数の研究者間の研究対象として取り扱われることが一般的である。
それゆえ、現代鍼灸医学においては、経絡なる用語は経脈を示すと見なして差し支えない([非特許文献2]、[非特許文献3])。
人の身体に関わる経脈は14経路あることが世界保健機構(WHO)によって定められている。
[用語「WHO標準経穴部位」及び、「WHO標準コード記号」の意義]
本発明においては、WHO標準経穴部位とは、世界保健機構(WHO)及び世界保健機構西太平洋地域事務局(WPRO)が推進する伝統医学における標準化の1つとして、2006年11月、日本で開催された専門家会議において合意に至った世界共通のツボの位置である。
また、本発明においては、WHO標準コード記号とは、WHO標準経穴部位の合意に基づいて、アルファベットと整数の組み合わせをもってツボの位置を標記したものをいう。
日本はWHO西太平洋地域事務局(WPRO)から経穴部位の国際標準化委員会への参加要請を受け、(社)全日本鍼灸学会、(社)日本東洋医学会、(社)東洋療法学校協会、日本理療科教員連盟、(社)日本鍼灸師会の運営5団体を母体として、2004年4月、第2次日本経穴委員会を発足させた。
この発足後、第2次日本経穴委員会は経穴部位国際標準化公式会議をはじめ、日本、中国、韓国による11回の会合に参加してきた。
2006年11月の合意を元に、世界保健機構(WHO)及び世界保健機構西太平洋地域事務局(WPRO)が発行する世界共通のツボの位置を記した書籍(非特許文献8)の日本における訳本は、第2次日本経穴委員会が監修している(非特許文献9)。
表1に、従来の経脈名に対する、WHO標準経脈名の英語表記を示す。
非特許文献8〜非特許文献9に記された全てのツボは、アルファベットと整数の組み合わせをもって標記されている。
日本において当業者が用いてきた経脈名には、このアルファベットを用いて略称として標記されている。
このアルファベットと整数の組み合わせをもって標記したものをWHO標準コード記号と称する。
表2〜表7に、本発明の請求項1〜9に記載する経穴を示す。
本発明においては、WHO標準経穴部位とは、世界保健機構(WHO)及び世界保健機構西太平洋地域事務局(WPRO)が推進する伝統医学における標準化の1つとして、2006年11月、日本で開催された専門家会議において合意に至った世界共通のツボの位置である。
また、本発明においては、WHO標準コード記号とは、WHO標準経穴部位の合意に基づいて、アルファベットと整数の組み合わせをもってツボの位置を標記したものをいう。
日本はWHO西太平洋地域事務局(WPRO)から経穴部位の国際標準化委員会への参加要請を受け、(社)全日本鍼灸学会、(社)日本東洋医学会、(社)東洋療法学校協会、日本理療科教員連盟、(社)日本鍼灸師会の運営5団体を母体として、2004年4月、第2次日本経穴委員会を発足させた。
この発足後、第2次日本経穴委員会は経穴部位国際標準化公式会議をはじめ、日本、中国、韓国による11回の会合に参加してきた。
2006年11月の合意を元に、世界保健機構(WHO)及び世界保健機構西太平洋地域事務局(WPRO)が発行する世界共通のツボの位置を記した書籍(非特許文献8)の日本における訳本は、第2次日本経穴委員会が監修している(非特許文献9)。
表1に、従来の経脈名に対する、WHO標準経脈名の英語表記を示す。
日本において当業者が用いてきた経脈名には、このアルファベットを用いて略称として標記されている。
このアルファベットと整数の組み合わせをもって標記したものをWHO標準コード記号と称する。
表2〜表7に、本発明の請求項1〜9に記載する経穴を示す。
表2〜表7に示す経穴には、次に挙げる7項目に関する記述が添えられている。
(1)WHO標準コード記号。
(2)従来の日本で用いられてきた漢字表記による経穴名及び、ふりがな。
(3)解剖学上のツボの位置(当業者は取穴位置と称する)。
(4)ツボの位置に係わる筋肉組織名。
(5)運動神経名、知覚神経名。
(6)直近の最大径の動脈名。
(7)ツボが係わる疾病症状(当業者は主治(しゅち)と称する)。
表2〜7に示す経穴は、上肢に係る経穴を示した。
本発明においては、表2〜7に示す上肢の経穴以外に、下肢に関わる経穴から得られる皮膚インピーダンス測定値を解析する。
下肢に関わる経穴は図示しない。
(1)WHO標準コード記号。
(2)従来の日本で用いられてきた漢字表記による経穴名及び、ふりがな。
(3)解剖学上のツボの位置(当業者は取穴位置と称する)。
(4)ツボの位置に係わる筋肉組織名。
(5)運動神経名、知覚神経名。
(6)直近の最大径の動脈名。
(7)ツボが係わる疾病症状(当業者は主治(しゅち)と称する)。
表2〜7に示す経穴は、上肢に係る経穴を示した。
本発明においては、表2〜7に示す上肢の経穴以外に、下肢に関わる経穴から得られる皮膚インピーダンス測定値を解析する。
下肢に関わる経穴は図示しない。
[用語「正経12経」の意義]
本願においては、正経12経なる用語は、前記WHO標準コード記号が定められる以前から、東洋医学論の分野で用いられてきた12種類の経脈を意味する(腎経、膀胱経、脾経、胃経、肝経、胆経、心包経、三焦経、心経、小腸経、肺経、大腸経)。
WHO標準コード記号は、この正経12経の概念に基づいて定められている。正経12経のうち、上肢に6種類の経が存在し(心包経、三焦経、心経、小腸経、肺経、大腸経)、下肢に6種類の経が存在する(腎経、膀胱経、脾経、胃経、肝経、胆経)。
上肢と下肢に存在する経脈は異なる。
図2〜図3は、文部科学省により各種学校として認定された鍼灸専門学校において、鍼灸師国家試験受験用教材として用いられている教科書に記載の経脈経穴図の例である(非特許文献10)。
図2に示す経脈は、左右の上肢に存在する「手の太陰肺経」である。この「手の太陰肺経」は、通常、「肺経」と略して称されることが多い。本願においても、「手の太陰肺経」を「肺経」と略称する。
図3に示す経脈は、左右の下肢に存在する「足の少陰腎経」である。この「足の少陰腎経」は、通常、「腎経」と略して称されることが多い。本願においても、「足の少陰腎経」を「腎経」と略称する。
本願においては、正経12経なる用語は、前記WHO標準コード記号が定められる以前から、東洋医学論の分野で用いられてきた12種類の経脈を意味する(腎経、膀胱経、脾経、胃経、肝経、胆経、心包経、三焦経、心経、小腸経、肺経、大腸経)。
WHO標準コード記号は、この正経12経の概念に基づいて定められている。正経12経のうち、上肢に6種類の経が存在し(心包経、三焦経、心経、小腸経、肺経、大腸経)、下肢に6種類の経が存在する(腎経、膀胱経、脾経、胃経、肝経、胆経)。
上肢と下肢に存在する経脈は異なる。
図2〜図3は、文部科学省により各種学校として認定された鍼灸専門学校において、鍼灸師国家試験受験用教材として用いられている教科書に記載の経脈経穴図の例である(非特許文献10)。
図2に示す経脈は、左右の上肢に存在する「手の太陰肺経」である。この「手の太陰肺経」は、通常、「肺経」と略して称されることが多い。本願においても、「手の太陰肺経」を「肺経」と略称する。
図3に示す経脈は、左右の下肢に存在する「足の少陰腎経」である。この「足の少陰腎経」は、通常、「腎経」と略して称されることが多い。本願においても、「足の少陰腎経」を「腎経」と略称する。
[用語「WHO標準14経」の意義]
本発明においては、表1に示すWHO標準コード記号の14の経をWHO標準14経と称する。
本発明においては、表1に示すWHO標準コード記号の14の経をWHO標準14経と称する。
[用語「五行穴(ごぎょうけつ)」の意義]
ヒトの身体に361カ所あると伝えられている経穴の中には、五行穴という分類で表される経穴がある。この五行穴という分類に属する経穴には、井穴(せいけつ)、栄穴(えいけつ)、兪穴(ゆけつ)、経穴(けいけつ)、合穴(ごうけつ)、と呼ばれる5種類の経穴がある。
ヒトの身体に361カ所あると伝えられている経穴の中には、五行穴という分類で表される経穴がある。この五行穴という分類に属する経穴には、井穴(せいけつ)、栄穴(えいけつ)、兪穴(ゆけつ)、経穴(けいけつ)、合穴(ごうけつ)、と呼ばれる5種類の経穴がある。
五行穴における「経穴(けいけつ)」と、段落[0035]に用語の意義を述べた「経穴(けいけつ)」とは、表記は同じであるが、示す意義が異なる。
この五行穴という分類に属する経穴は、正経12経の12種類の経脈それぞれに、1種類ずつ存在する。正経12経の12種類の経脈を総合すると、全体で、12種類の井穴、12種類の栄穴、12種類の兪穴、12種類の経穴、12種類の合穴、が存在する。
非特許文献4に、五行穴を例示した文献を示す。図4〜5に、非特許文献4に記載された図を引用して示す。
この五行穴という分類に属する経穴は、正経12経の12種類の経脈それぞれに、1種類ずつ存在する。正経12経の12種類の経脈を総合すると、全体で、12種類の井穴、12種類の栄穴、12種類の兪穴、12種類の経穴、12種類の合穴、が存在する。
非特許文献4に、五行穴を例示した文献を示す。図4〜5に、非特許文献4に記載された図を引用して示す。
段落[0116]〜[0117]に後述して五行穴の詳細を示す通り、五行穴には特殊な意味があると、伝統的に考えられてきた。この特殊な意味は、古代支那の哲学である五行論に従ってツボの働きが説明されているところに由来する。
図4に示す上肢、下肢には、近傍に「木、火、土、金、水」の文字が付されている。これらの文字は、五行論に従って付された文字で、五行穴に属する経穴の働きを示すと考えられている。当業者においては五行穴を五兪穴と称することがある。
一方で、段落[0116]〜[0117]で後述する非特許文献4によれば、「五行穴の配置の意義は、現時点で不明である」とされている。
図4に示す上肢、下肢は、楕円で領域を区分して示している。この区分は、五行穴の種類毎のまとまりを示す。例えば、図4に示す上肢の指先の領域区分は、図5に示す「井穴」のまとまりである。 同様に、図4に示す下肢の膝の領域区分は、図5に示す「合穴」のまとまりである。
五行穴のうち、手の井穴をWHO標準コード記号で示せば、LU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01であって、これら手の井穴は、本願においては、段落[0048]〜[0049]で後述する、手の第I領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の井穴をWHO標準コード記号で示せば、ST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1であって、これら足の井穴は、本願においては、段落[0048]〜[0049]で後述する、足の第I領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の栄穴をWHO標準コード記号で示せば、LU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02であって、これら手の栄穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0050]で後述する、手の第II領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の栄穴をWHO標準コード記号で示せば、ST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2であって、これら足の栄穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0050]で後述する、足の第II領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の兪穴をWHO標準コード記号で示せば、LU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03であって、これら手の兪穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0051]で後述する、手の第III領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の兪穴をWHO標準コード記号で示せば、ST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3であって、これら足の兪穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0051]で後述する、足の第III領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05であって、これら手の経穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0052]で後述する、手の第IV領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4であって、これら足の経穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0052]で後述する、足の第IV領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の合穴をWHO標準コード記号で示せば、LU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08であって、これら手の合穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0053]で後述する、手の第V領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の合穴をWHO標準コード記号で示せば、ST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8であって、これら足の合穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0053]で後述する、足の第V領域中心経穴、と同じ部位である。
図4に示す上肢、下肢には、近傍に「木、火、土、金、水」の文字が付されている。これらの文字は、五行論に従って付された文字で、五行穴に属する経穴の働きを示すと考えられている。当業者においては五行穴を五兪穴と称することがある。
一方で、段落[0116]〜[0117]で後述する非特許文献4によれば、「五行穴の配置の意義は、現時点で不明である」とされている。
図4に示す上肢、下肢は、楕円で領域を区分して示している。この区分は、五行穴の種類毎のまとまりを示す。例えば、図4に示す上肢の指先の領域区分は、図5に示す「井穴」のまとまりである。 同様に、図4に示す下肢の膝の領域区分は、図5に示す「合穴」のまとまりである。
五行穴のうち、手の井穴をWHO標準コード記号で示せば、LU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01であって、これら手の井穴は、本願においては、段落[0048]〜[0049]で後述する、手の第I領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の井穴をWHO標準コード記号で示せば、ST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1であって、これら足の井穴は、本願においては、段落[0048]〜[0049]で後述する、足の第I領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の栄穴をWHO標準コード記号で示せば、LU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02であって、これら手の栄穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0050]で後述する、手の第II領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の栄穴をWHO標準コード記号で示せば、ST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2であって、これら足の栄穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0050]で後述する、足の第II領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の兪穴をWHO標準コード記号で示せば、LU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03であって、これら手の兪穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0051]で後述する、手の第III領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の兪穴をWHO標準コード記号で示せば、ST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3であって、これら足の兪穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0051]で後述する、足の第III領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05であって、これら手の経穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0052]で後述する、手の第IV領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4であって、これら足の経穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0052]で後述する、足の第IV領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、手の合穴をWHO標準コード記号で示せば、LU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08であって、これら手の合穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0053]で後述する、手の第V領域中心経穴、と同じ部位である。
五行穴のうち、足の合穴をWHO標準コード記号で示せば、ST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8であって、これら足の合穴は、本願においては、段落[0048]及び、[0053]で後述する、足の第V領域中心経穴、と同じ部位である。
[用語「手の第I領域」〜「手の第V領域」及び、「足の第I領域」〜「足の第V領域」
の意義]
図6に、手の第I領域〜手の第V領域及び、足の第I領域〜足の第V領域の部位を概略で示した。 本願においては、五行穴を記述する際に、井穴(せいけつ)、栄穴(えいけつ)、兪穴(ゆけつ)、経穴(けいけつ)、合穴(ごうけつ)の名称を用いる代わりに、図6に示す「第I領域」〜「第V領域」の名称を用いる。
この名称を用いる際に、上肢に関する「第I領域」〜「第V領域」は、「手の第I領域」〜「手の第V領域」と記述することがある。 同様に、下肢に関する「第I領域」〜「第V領域」は、「足の第I領域」〜「足の第V領域」と記述することがある。
以下に、手の第I領域〜手の第V領域及び、足の第I領域〜足の第V領域の意義を詳細に述べる。
の意義]
図6に、手の第I領域〜手の第V領域及び、足の第I領域〜足の第V領域の部位を概略で示した。 本願においては、五行穴を記述する際に、井穴(せいけつ)、栄穴(えいけつ)、兪穴(ゆけつ)、経穴(けいけつ)、合穴(ごうけつ)の名称を用いる代わりに、図6に示す「第I領域」〜「第V領域」の名称を用いる。
この名称を用いる際に、上肢に関する「第I領域」〜「第V領域」は、「手の第I領域」〜「手の第V領域」と記述することがある。 同様に、下肢に関する「第I領域」〜「第V領域」は、「足の第I領域」〜「足の第V領域」と記述することがある。
以下に、手の第I領域〜手の第V領域及び、足の第I領域〜足の第V領域の意義を詳細に述べる。
[用語「手の第I領域」及び、「足の第I領域」の意義]
図7に、手の第I領域の厳密な領域を示す。
本発明においては、手の第I領域の厳密な領域は、手の井穴を中心として、被験者身長値の160分の1の値を第I領域半径(r1)として示される円内範囲である。
例えば、図7において、第1指尖端に存在するLU11(少商(しょうしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、肺経の第I領域である。
同様に、第2指尖端に存在するLI01(商陽(しょうよう))を中心として塗りつぶされている範囲は、大腸経の第I領域である。
同様に、第3指尖端に存在するPC09(中衝(ちゅうしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、心包経の第I領域である。
同様に、第4指尖端に存在するTE01(関衝(かんしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、三焦経の第I領域である。
同様に、第5指尖端に存在するHT09(少衝(しょうしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、心経の第I領域である。
図7に図示しない、第5指尖端に存在するSI01(少沢(しょうたく))を中心として、同様に塗りつぶされるべき範囲があり、これは小腸経の第I領域である。
手の第I領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
図示しない足の第I領域の厳密な領域は、足の井穴を中心として、被験者身長値の160分の1の値を第I領域半径(r1)として示される円内範囲である。
足の第I領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
図7に、手の第I領域の厳密な領域を示す。
本発明においては、手の第I領域の厳密な領域は、手の井穴を中心として、被験者身長値の160分の1の値を第I領域半径(r1)として示される円内範囲である。
例えば、図7において、第1指尖端に存在するLU11(少商(しょうしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、肺経の第I領域である。
同様に、第2指尖端に存在するLI01(商陽(しょうよう))を中心として塗りつぶされている範囲は、大腸経の第I領域である。
同様に、第3指尖端に存在するPC09(中衝(ちゅうしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、心包経の第I領域である。
同様に、第4指尖端に存在するTE01(関衝(かんしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、三焦経の第I領域である。
同様に、第5指尖端に存在するHT09(少衝(しょうしょう))を中心として塗りつぶされている範囲は、心経の第I領域である。
図7に図示しない、第5指尖端に存在するSI01(少沢(しょうたく))を中心として、同様に塗りつぶされるべき範囲があり、これは小腸経の第I領域である。
手の第I領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
図示しない足の第I領域の厳密な領域は、足の井穴を中心として、被験者身長値の160分の1の値を第I領域半径(r1)として示される円内範囲である。
足の第I領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
[用語「手の第II領域」及び、「足の第II領域」の意義]
図8に手の第II領域の領域を示す。
手の第II領域の厳密な領域は、手の栄穴を中心として、被験者身長値の107分の1の値を第II領域半径(r2)として示される円内範囲である。例えば、図8に示す3つ手掌図において、中央に示す手掌図の、第1指の下方に存在するLU10(魚際(ぎょさい))を中心として塗りつぶされている範囲は、肺経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、左側に示す手掌図の、第2指の中間(第2中手指節間節)に存在するLI02(二間(じかん))を中心として塗りつぶされている範囲は、肺経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、中央に示す手掌図の、手掌に存在するPC08(労宮(ろうきゅう))を中心として塗りつぶされている範囲は、心包経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、中央に示す手掌図の、手掌に存在するHT08(少府(しょうふ))を中心として塗りつぶされている範囲は、心経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、右側に示す手掌図の、第4指と第5指の接合部に存在するTE02(液門(えきもん))を中心として塗りつぶされている範囲は、三焦経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、右側に示す手掌図の、第5指の中間(第5中手指節間節)に存在するSI02(前谷(ぜんこく))を中心として塗りつぶされている範囲は、三焦経の第II領域である。
手の第II領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
図示しない足の第II領域の厳密な領域は、足の栄穴を中心として、被験者身長値の107分の1の値を第II領域半径(r2)として示される円内範囲である。
足の第II領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
図8に手の第II領域の領域を示す。
手の第II領域の厳密な領域は、手の栄穴を中心として、被験者身長値の107分の1の値を第II領域半径(r2)として示される円内範囲である。例えば、図8に示す3つ手掌図において、中央に示す手掌図の、第1指の下方に存在するLU10(魚際(ぎょさい))を中心として塗りつぶされている範囲は、肺経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、左側に示す手掌図の、第2指の中間(第2中手指節間節)に存在するLI02(二間(じかん))を中心として塗りつぶされている範囲は、肺経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、中央に示す手掌図の、手掌に存在するPC08(労宮(ろうきゅう))を中心として塗りつぶされている範囲は、心包経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、中央に示す手掌図の、手掌に存在するHT08(少府(しょうふ))を中心として塗りつぶされている範囲は、心経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、右側に示す手掌図の、第4指と第5指の接合部に存在するTE02(液門(えきもん))を中心として塗りつぶされている範囲は、三焦経の第II領域である。
同様に、図8に示す3つ手掌図において、右側に示す手掌図の、第5指の中間(第5中手指節間節)に存在するSI02(前谷(ぜんこく))を中心として塗りつぶされている範囲は、三焦経の第II領域である。
手の第II領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
図示しない足の第II領域の厳密な領域は、足の栄穴を中心として、被験者身長値の107分の1の値を第II領域半径(r2)として示される円内範囲である。
足の第II領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
[用語「手の第III領域」及び、「足の第III領域」の意義]
手の第III領域の厳密な領域は、手の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第III領域半径(r3)として示される円内範囲である。手の第III領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
足の第III領域の厳密な領域は、足の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第III領域半径(r3)として示される円内範囲である。足の第III領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
手の第III領域の厳密な領域は、手の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第III領域半径(r3)として示される円内範囲である。手の第III領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
足の第III領域の厳密な領域は、足の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第III領域半径(r3)として示される円内範囲である。足の第III領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
[用語「手の第IV領域」及び、[足の第IV領域]の意義]
手の第IV領域の厳密な領域は、手の経穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第IV領域半径(r4)として示される円内範囲である。手の第IV領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
足の第IV領域の厳密な領域は、足の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第IV領域半径(r4)として示される円内範囲である。足の第IV領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
手の第IV領域の厳密な領域は、手の経穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第IV領域半径(r4)として示される円内範囲である。手の第IV領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
足の第IV領域の厳密な領域は、足の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第IV領域半径(r4)として示される円内範囲である。足の第IV領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
[用語「手の第V領域」及び、[足の第V領域]の意義]
手の第V領域の厳密な領域は、手の経穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第V領域半径(r5)として示される円内範囲である。手の第V領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
足の第V領域の厳密な領域は、足の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第V領域半径(r5)として示される円内範囲である。足の第V領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
手の第V領域の厳密な領域は、手の経穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第V領域半径(r5)として示される円内範囲である。手の第V領域は、上肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
足の第V領域の厳密な領域は、足の兪穴を中心として、被験者身長値の80分の1の値を第V領域半径(r5)として示される円内範囲である。足の第V領域は、下肢に存在する6種類の経脈それぞれに、1つずつ存在する。
[5領域]
本願においては、第I領域から第V領域をまとめて表現するときに、これを総称して「5領域」と称する。
本願においては、第I領域から第V領域をまとめて表現するときに、これを総称して「5領域」と称する。
[用語「手の第I領域中心経穴」〜「手の第V領域中心経穴」及び、「足の第I領域中心経穴」〜「足の第V領域中心経穴」の意義]
本願においては、第I領域〜第V領域の、各領域の中心に存在する経穴を、各領域の中心経穴とする。
図9を用いて、「手の第I領域中心経穴」を説明する。図9に示す手掌図に矢印を付して説明する経穴は、「井穴」である。
段落[0048]〜[0049]に述べたとおり、手の井穴を中心として、被験者の身長値の160分の1の値を第I領域半径(r1)とした円内を「手の第I領域」と定めた。従って、手の井穴は、手の第I領域の中心である。故に、手の井穴を「手の第I領域中心経穴」とする。
本願においては、第I領域〜第V領域の、各領域の中心に存在する経穴を、各領域の中心経穴とする。
図9を用いて、「手の第I領域中心経穴」を説明する。図9に示す手掌図に矢印を付して説明する経穴は、「井穴」である。
段落[0048]〜[0049]に述べたとおり、手の井穴を中心として、被験者の身長値の160分の1の値を第I領域半径(r1)とした円内を「手の第I領域」と定めた。従って、手の井穴は、手の第I領域の中心である。故に、手の井穴を「手の第I領域中心経穴」とする。
同様に、以下、手の第II領域〜手の第V領域の中心に存在する経穴を、それぞれ、「手の第II領域中心経穴」〜「手の第V領域中心経穴」とする。
同様に、足の第I領域の中心に存在する経穴を、「足の第I領域中心経穴」とし、以下、足の第II領域〜足の第V領域の中心に存在する経穴を、それぞれ、「足の第II領域中心経穴」〜「足の第V領域中心経穴」とする。
これら各領域における領域中心経穴は、五行穴である。
次に、「手の第I領域中心経穴」〜「手の第V領域中心経穴」及び、「足の第I領域中心経穴」〜「足の第V領域中心経穴」の位置について、WHO標準コード記号で示して詳細に述べる。
同様に、足の第I領域の中心に存在する経穴を、「足の第I領域中心経穴」とし、以下、足の第II領域〜足の第V領域の中心に存在する経穴を、それぞれ、「足の第II領域中心経穴」〜「足の第V領域中心経穴」とする。
これら各領域における領域中心経穴は、五行穴である。
次に、「手の第I領域中心経穴」〜「手の第V領域中心経穴」及び、「足の第I領域中心経穴」〜「足の第V領域中心経穴」の位置について、WHO標準コード記号で示して詳細に述べる。
[用語「手の第I領域中心経穴」及び、「足の第I領域中心経穴」の位置]
手の第I領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01である。
足の第I領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1である。
手の第I領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01である。
足の第I領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1である。
[用語「手の第II領域中心経穴」及び、「足の第II領域中心経穴」の位置]
手の第II領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02である。
足の第II領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2である。
手の第II領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02である。
足の第II領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2である。
[用語「手の第III領域中心経穴」及び、「足の第III領域中心経穴」の位置]
手の第III領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03である。
足の第III領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3である。
手の第III領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03である。
足の第III領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3である。
[用語「手の第IV領域中心経穴」及び、「足の第IV領域中心経穴」の位置]
手の第IV領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05のである。
足の第IV領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4のである。
手の第IV領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05のである。
足の第IV領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4のである。
[用語「手の第V領域中心経穴」及び、「足の第V領域中心経穴」の位置]
手の第V領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08である。
足の第V領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8である。
手の第V領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、LU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08である。
足の第V領域中心経穴をWHO標準コード記号で示せば、ST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8である。
[用語「領域偏縁経穴」の意義]
図10に手の第II領域を示して、「領域偏縁経穴」を例示する。本願においては、5領域の各領域ごとに、2つの「領域偏縁経穴」を定める。領域偏縁経穴は、領域の円内に定める2つの副測定点である。この2つの副測定点と、中心経穴との位置関係を説明する。
この2つの副測定点のうち、1つは中心経穴を中心に見て、指先方向に定め、もう1つは中心経穴を中心に見て、体幹方向に定める。例えば、図10に示す手掌図左を例に説明する。
図10の手掌図左に、丸く塗りつぶした3つの円で示す3つの第II領域うち、左の第II領域は、第1指の下方に存在するLU10(魚際(ぎょさい))を中心経穴とする第II領域である。このLU10(魚際(ぎょさい))を中心に見て、魚際を中心とした第II領域内の指先方向に、指先側の「第II領域偏縁経穴」の点が定められている。
さらに、LU10(魚際(ぎょさい))を中心に見て、第II領域内の体幹方向に、体幹側の「第II領域偏縁経穴」の点が定められている。
本願においては、これら2つの点を副測定点と見なし、「第II領域偏縁経穴」と定義する。
尚、当業者は一般に、ここに定義した「第II領域偏縁経穴」を経穴とは見なさない。
本願においては、前述したLU10(魚際(ぎょさい))の例と同様に、正経12経の全ての経において、第I領域〜第V領域に、領域偏縁経穴が2つずつ定められている。
本発明においては、領域偏縁経穴で得られた測定値を利用する。
図10に手の第II領域を示して、「領域偏縁経穴」を例示する。本願においては、5領域の各領域ごとに、2つの「領域偏縁経穴」を定める。領域偏縁経穴は、領域の円内に定める2つの副測定点である。この2つの副測定点と、中心経穴との位置関係を説明する。
この2つの副測定点のうち、1つは中心経穴を中心に見て、指先方向に定め、もう1つは中心経穴を中心に見て、体幹方向に定める。例えば、図10に示す手掌図左を例に説明する。
図10の手掌図左に、丸く塗りつぶした3つの円で示す3つの第II領域うち、左の第II領域は、第1指の下方に存在するLU10(魚際(ぎょさい))を中心経穴とする第II領域である。このLU10(魚際(ぎょさい))を中心に見て、魚際を中心とした第II領域内の指先方向に、指先側の「第II領域偏縁経穴」の点が定められている。
さらに、LU10(魚際(ぎょさい))を中心に見て、第II領域内の体幹方向に、体幹側の「第II領域偏縁経穴」の点が定められている。
本願においては、これら2つの点を副測定点と見なし、「第II領域偏縁経穴」と定義する。
尚、当業者は一般に、ここに定義した「第II領域偏縁経穴」を経穴とは見なさない。
本願においては、前述したLU10(魚際(ぎょさい))の例と同様に、正経12経の全ての経において、第I領域〜第V領域に、領域偏縁経穴が2つずつ定められている。
本発明においては、領域偏縁経穴で得られた測定値を利用する。
[経穴の範囲]
従来、総数で361あるとされている経穴のそれぞれの位置は、解剖学的に極めて厳密な皮膚上の1点で、その範囲は狭いもの、と考えられてきた。例えば、表2に示す経穴のうち、7行目に記載したLU10を例にとる。
このアルファベット略号LUが示す経脈とは、表1に示したWHO標準コード記号のLUを意味する。したがってこの経脈は、手の太陰肺経であり、LU10は、手の太陰肺経の「魚際(ぎょさい)」に当たる。本願においては、この経穴は第II領域中心経穴の1つである。
LU10(手の太陰肺経の魚際)に関して、表2の「取穴部位(しゅけつぶい)」の項を参照すると、
「第1中手指節関節(だいいちちゅうしゅしせつかんせつ)の上、橈側陥凹部(とうそくかんおうぶ)、表裏の肌目(はだめ)」
との指定がある。この指定が示す皮膚上の点は、一般的に半径2ミリメートル程度の範囲、もしくはそれ以下の狭い範囲である。
従来、総数で361あるとされている経穴のそれぞれの位置は、解剖学的に極めて厳密な皮膚上の1点で、その範囲は狭いもの、と考えられてきた。例えば、表2に示す経穴のうち、7行目に記載したLU10を例にとる。
このアルファベット略号LUが示す経脈とは、表1に示したWHO標準コード記号のLUを意味する。したがってこの経脈は、手の太陰肺経であり、LU10は、手の太陰肺経の「魚際(ぎょさい)」に当たる。本願においては、この経穴は第II領域中心経穴の1つである。
LU10(手の太陰肺経の魚際)に関して、表2の「取穴部位(しゅけつぶい)」の項を参照すると、
「第1中手指節関節(だいいちちゅうしゅしせつかんせつ)の上、橈側陥凹部(とうそくかんおうぶ)、表裏の肌目(はだめ)」
との指定がある。この指定が示す皮膚上の点は、一般的に半径2ミリメートル程度の範囲、もしくはそれ以下の狭い範囲である。
[皮膚インピーダンス測定範囲]
従来、経穴1つについての面積範囲が狭いことから、皮膚インピーダンスにおいても同様に、皮膚インピーダンスが小さく出現する皮膚上の部位の範囲が狭いことが類推された。
然るに、本発明者が皮膚上の皮膚インピーダンスと経穴についての関係を観察し検討したところ、皮膚インピーダンスが小さく出現する皮膚上の部位の範囲は従来の概念より広いことが判明した。以下に、皮膚インピーダンスが小さく出現する皮膚上の部位の範囲に関わる本発明者の発見を列記すれば、
(1)殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を有する被験者の皮膚インピーダンスにおいては、それら腫瘍・嚢胞などの病変が発生している身体の解剖学的部位に係わること無く、一様に皮膚インピーダンスの小さい領域が、正経12経の全ての経において、第II領域中心経穴に集中して現れる。例えば、この第II領域中心経穴の1つに、LU10(魚際(ぎょさい))が挙げられる。
段落[0030]〜[0032]に前述した、先行技術としての「生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置」において頻繁に用いられる手足の指先の測定点は、本発明においては、表2〜3に示すLU11、LI01、PC03、ポイントであって、それらポイントは本発明の定義によって、被験者身長値の160分の1の値を第II領域半径(r2)として示される円内範囲に設けられた、「五行穴に包含される井穴」である。
(2)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、前記疾患被験者の病変進行の程度にほぼ比例して大きくなることがある。
(3)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、範囲が第II領域中心経穴を中心に、半径10ミリメートルから20ミリメートルまで広がって現れることがある。
(4)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、被験者の身長値に比例して範囲が広がることがある。
(5)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、指先付近では範囲が狭く、手首、足首付近ではやや広く、肘、膝付近ではさらに広くなる。
(6)この皮膚インピーダンスの小さい領域を円と見立てて、半径の値でこの広がりの広さを検討すると、手指付近では、被験者身長値の約160分の1程度、肘、膝関節付近では、被験者身長値の約40分の1程度と手足の指先からの距離に従って広がることがある。
従来、経穴1つについての面積範囲が狭いことから、皮膚インピーダンスにおいても同様に、皮膚インピーダンスが小さく出現する皮膚上の部位の範囲が狭いことが類推された。
然るに、本発明者が皮膚上の皮膚インピーダンスと経穴についての関係を観察し検討したところ、皮膚インピーダンスが小さく出現する皮膚上の部位の範囲は従来の概念より広いことが判明した。以下に、皮膚インピーダンスが小さく出現する皮膚上の部位の範囲に関わる本発明者の発見を列記すれば、
(1)殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を有する被験者の皮膚インピーダンスにおいては、それら腫瘍・嚢胞などの病変が発生している身体の解剖学的部位に係わること無く、一様に皮膚インピーダンスの小さい領域が、正経12経の全ての経において、第II領域中心経穴に集中して現れる。例えば、この第II領域中心経穴の1つに、LU10(魚際(ぎょさい))が挙げられる。
段落[0030]〜[0032]に前述した、先行技術としての「生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置」において頻繁に用いられる手足の指先の測定点は、本発明においては、表2〜3に示すLU11、LI01、PC03、ポイントであって、それらポイントは本発明の定義によって、被験者身長値の160分の1の値を第II領域半径(r2)として示される円内範囲に設けられた、「五行穴に包含される井穴」である。
(2)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、前記疾患被験者の病変進行の程度にほぼ比例して大きくなることがある。
(3)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、範囲が第II領域中心経穴を中心に、半径10ミリメートルから20ミリメートルまで広がって現れることがある。
(4)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、被験者の身長値に比例して範囲が広がることがある。
(5)この皮膚インピーダンスの小さい領域は、指先付近では範囲が狭く、手首、足首付近ではやや広く、肘、膝付近ではさらに広くなる。
(6)この皮膚インピーダンスの小さい領域を円と見立てて、半径の値でこの広がりの広さを検討すると、手指付近では、被験者身長値の約160分の1程度、肘、膝関節付近では、被験者身長値の約40分の1程度と手足の指先からの距離に従って広がることがある。
本発明者が、細胞増殖制御に係わる他の被験者でも同様の検討を行うと、腫瘍・嚢胞などの病変では病変進行の程度にほぼ比例して、専ら第II領域全面において皮膚インピーダンスが減少することを見出した。
一方、細胞増殖制御に係わらない疾患では、第II領域以外の他の領域で、皮膚インピーダンスの小さい領域が観察されることを見出した。
一方、細胞増殖制御に係わらない疾患では、第II領域以外の他の領域で、皮膚インピーダンスの小さい領域が観察されることを見出した。
本発明者が、臨床データを比較して鋭意検討した結果、疾病の診断支援を目的とした皮膚インピーダンスの解析において、皮膚インピーダンス測定データが得られた位置を、
(1)WHO標準経穴部位、及び、
(2)領域半径値で示される領域内に定めた少なくとも2点の副次的な測定点
の少なくとも3点とすることにより、統計学的に有意な臨床データを得ることができることを見出した。
また、本発明者は、臨床データを検討する過程において、統計学的に有意な臨床データを得るためには、5領域中心経穴を中心とする5領域が極めて重要な意義を有することを見出した。
本発明者は、これら5領域内において、従来の一般的な「経穴」という概念は、「主測定点」として重要な意義を有することを見出した。さらに、本発明者は、「主測定点」たる「経穴」という概念に加えて、「副測定点」たる「領域偏縁経穴」も重要な意義を有することを見出した。
すなわち、本発明者らは、今般、新たに、「主測定点」たる「経穴」とは全く異なる新たな概念であるところの、「副測定点」たる「領域偏縁経穴」という概念も、「主測定点」たる「経穴」と同等の重要な意義を有することを見出した。
(1)WHO標準経穴部位、及び、
(2)領域半径値で示される領域内に定めた少なくとも2点の副次的な測定点
の少なくとも3点とすることにより、統計学的に有意な臨床データを得ることができることを見出した。
また、本発明者は、臨床データを検討する過程において、統計学的に有意な臨床データを得るためには、5領域中心経穴を中心とする5領域が極めて重要な意義を有することを見出した。
本発明者は、これら5領域内において、従来の一般的な「経穴」という概念は、「主測定点」として重要な意義を有することを見出した。さらに、本発明者は、「主測定点」たる「経穴」という概念に加えて、「副測定点」たる「領域偏縁経穴」も重要な意義を有することを見出した。
すなわち、本発明者らは、今般、新たに、「主測定点」たる「経穴」とは全く異なる新たな概念であるところの、「副測定点」たる「領域偏縁経穴」という概念も、「主測定点」たる「経穴」と同等の重要な意義を有することを見出した。
[本発明の実施例における皮膚インピーダンスの測定方法]
本発明の実施例においては、被験者から得られた皮膚インピーダンスを測定する目的で、前記段落[0017]〜[0021]に説明した関電極及び不関電極を皮膚に接触させて電流を印可し、その結果としてこの関電極〜不関電極間に生じる生体反応としての電流波形を測定する。この得られた電流波形と、印可した電流の電圧とを、電圧、電流、抵抗の3パラメータによる一般公式、即ち[V=I・R]によって皮膚インピーダンスを求める。
本発明の実施例においては、被験者から得られた皮膚インピーダンスを測定する目的で、前記段落[0017]〜[0021]に説明した関電極及び不関電極を皮膚に接触させて電流を印可し、その結果としてこの関電極〜不関電極間に生じる生体反応としての電流波形を測定する。この得られた電流波形と、印可した電流の電圧とを、電圧、電流、抵抗の3パラメータによる一般公式、即ち[V=I・R]によって皮膚インピーダンスを求める。
[本発明の実施例における用語の意義」
[用語「反応電流波形積分量:(F)」の意義]
本発明の実施例においては、被験者から得られた生体反応としての電流波形を比較検討する際に、「反応電流波形積分量:(F)」を定義して用いる。
反応電流波形積分量:(F)は、数式(1)で表される。
[用語「反応電流波形積分量:(F)」の意義]
本発明の実施例においては、被験者から得られた生体反応としての電流波形を比較検討する際に、「反応電流波形積分量:(F)」を定義して用いる。
反応電流波形積分量:(F)は、数式(1)で表される。
領域中心経穴及び、領域偏縁経穴を測定して得られた反応電流波形積分量:(F)には、自然数をもって連続番号が付される。
本発明の実施例においては、この連続番号を「n」として、以下に用いる数式中で表す。
nは皮膚インピーダンスを測定するディテクタ番号nと同じである。
本発明の実施例においては、この連続番号を「n」として、以下に用いる数式中で表す。
nは皮膚インピーダンスを測定するディテクタ番号nと同じである。
数式(1)において、
f :反応電流波形の振幅値、
fn :ディテクタ番号nのディテクタが測定する反応電流波形の振幅値、
F:反応電流波形測定開始時間から反応電流波形測定終了時間までの反応電流波形の波形積分値である反応電流波形積分量、
である。
実施において、「F」は「Fn」として、表8に示すディテクタ番号「n」の連続番号を付されて保存される。
f :反応電流波形の振幅値、
fn :ディテクタ番号nのディテクタが測定する反応電流波形の振幅値、
F:反応電流波形測定開始時間から反応電流波形測定終了時間までの反応電流波形の波形積分値である反応電流波形積分量、
である。
実施において、「F」は「Fn」として、表8に示すディテクタ番号「n」の連続番号を付されて保存される。
数式(1)において、
積分区間は、反応電流波形測定開始時間から反応電流波形測定終了時間までであり、
t0から始まり、tEで終わる。単位は秒であって、反応電流波形測定時間である。
本願の実施例において、Fを求める場合は、表計算ソフトウェアを用いて積分近似値を求める。計算ソフトにディテクタから得られた測定値を入力する装置及び、ソフトウェアは、ディテクタ製造者から供給されるデータロガー及び、専用ソフトを用いることで可能である。積分近似値:Fは、次の数式(3)で表される。
積分区間は、反応電流波形測定開始時間から反応電流波形測定終了時間までであり、
t0から始まり、tEで終わる。単位は秒であって、反応電流波形測定時間である。
本願の実施例において、Fを求める場合は、表計算ソフトウェアを用いて積分近似値を求める。計算ソフトにディテクタから得られた測定値を入力する装置及び、ソフトウェアは、ディテクタ製造者から供給されるデータロガー及び、専用ソフトを用いることで可能である。積分近似値:Fは、次の数式(3)で表される。
この数式(3)において、例えば、本発明に用いたディテクタの仕様はサンプリング周期が44.100KHz(44100回毎秒)であるから、
Δτm=226.75μs(マイクロセコンド)
となる。
ΔAm:反応電流波形の振幅
である。
ΔAm値を2乗した後に、平方根を求めることで、ΔAm値のマイナス値をプラス変換する。この操作は、絶対値記号[||]を用いても良い。
ΔAm値は、表計算ソフトの行に、ディテクタのサンプリング周期にしたがって、例え
ば226.75μsに1個入力される。
この入力後に、各ΔAm値とΔτmとを乗ずる。
さらに、この乗じた値を、測定開始時〜測定終了時の間で総和する。
総和する演算は、表計算ソフトの測定開始値入力行〜測定終了値入力行の間で行う。
この総和する演算の一例を示せば、表計算ソフトの第一行目〜第25000行目の間で演算する、という動作が挙げられる。
本発明の実施例においては、被験者の左右の片側について、上肢、下肢で合わせて180個の反応電流波形積分量:(F)を演算する。この180個の(F)の内訳は、次の通りである。
60カ所の領域中心経穴に関わる60個及び、
120カ所の領域偏縁経穴に関わる120個である。
Δτm=226.75μs(マイクロセコンド)
となる。
ΔAm:反応電流波形の振幅
である。
ΔAm値を2乗した後に、平方根を求めることで、ΔAm値のマイナス値をプラス変換する。この操作は、絶対値記号[||]を用いても良い。
ΔAm値は、表計算ソフトの行に、ディテクタのサンプリング周期にしたがって、例え
ば226.75μsに1個入力される。
この入力後に、各ΔAm値とΔτmとを乗ずる。
さらに、この乗じた値を、測定開始時〜測定終了時の間で総和する。
総和する演算は、表計算ソフトの測定開始値入力行〜測定終了値入力行の間で行う。
この総和する演算の一例を示せば、表計算ソフトの第一行目〜第25000行目の間で演算する、という動作が挙げられる。
本発明の実施例においては、被験者の左右の片側について、上肢、下肢で合わせて180個の反応電流波形積分量:(F)を演算する。この180個の(F)の内訳は、次の通りである。
60カ所の領域中心経穴に関わる60個及び、
120カ所の領域偏縁経穴に関わる120個である。
[用語「反応電流波形積分量相対値:(R)」の意義]
本発明の実施例においては、被験者から得られた皮膚インピーダンス測定値を比較検討する際に、「反応電流波形積分量相対値(R)」を定義して用いる。「反応電流波形積分量相対値(R)」とは、ある1人の被験者から得られた複数の反応電流波形積分量:(F)の集合を比較したときに、集合内の最小値と、その他の反応電流波形積分量:(F)の差分である。「反応電流波形積分量相対値(R)」は、次の数式(4)で表される。
本発明の実施例においては、被験者から得られた皮膚インピーダンス測定値を比較検討する際に、「反応電流波形積分量相対値(R)」を定義して用いる。「反応電流波形積分量相対値(R)」とは、ある1人の被験者から得られた複数の反応電流波形積分量:(F)の集合を比較したときに、集合内の最小値と、その他の反応電流波形積分量:(F)の差分である。「反応電流波形積分量相対値(R)」は、次の数式(4)で表される。
数式(4)において、
「Rn」 :1人の被験者から得られた反応電流波形積分量(F)であって、反応電流波形積分量(Fn)と、反応電流波形積分量(F)の中の最も小さい値との差分、
Fmin:1人の被験者から得られた反応電流波形積分量(F)の中から、最も小さい値を示す(Fn)、
である。
「Rn」 :1人の被験者から得られた反応電流波形積分量(F)であって、反応電流波形積分量(Fn)と、反応電流波形積分量(F)の中の最も小さい値との差分、
Fmin:1人の被験者から得られた反応電流波形積分量(F)の中から、最も小さい値を示す(Fn)、
である。
[用語「反応電流スコア表」の意義]
本発明の実施例においては、反応電流波形積分量相対値(R)を一覧に表示する目的で、表8〜11として示すような一覧表を用い、この表を「反応電流スコア表」と定める。
この「反応電流スコア表」に入力された反応電流波形積分量相対値(R)を、「反応電流スコア」と略記し、記号は(R)と記する。
本発明の実施例においては、反応電流波形積分量相対値(R)を一覧に表示する目的で、表8〜11として示すような一覧表を用い、この表を「反応電流スコア表」と定める。
この「反応電流スコア表」に入力された反応電流波形積分量相対値(R)を、「反応電流スコア」と略記し、記号は(R)と記する。
反応電流スコア表は、本発明の装置が、医師等に提供する診断支援情報の1つである。反応電流スコア表は、行と列とで、皮膚インピーダンスを検出した皮膚上の位置を示す。表8に、反応電流波形積分量(F)を入力して表示した、反応電流スコア表の一例を示し、表9に、反応電流スコア表を示して、測定値の検出位置を、従来の経穴名を用いて示す。
表11に例示する反応電流スコア表の、最下行に「列番号」を示した。
本発明の実施例においては、一例として、この列番号は1から15までの自然数である。
RsumI を求める第I領域は、反応電流スコア表の列番号で1〜3であり、
RsumII を求める第II領域は、反応電流スコア表の列番号で4〜6であり、
RsumIII を求める第III領域は、反応電流スコア表の列番号で7〜9であり、
RsumIVを求める第IV領域は、反応電流スコア表の列番号で10〜12であり、
RsumVを求める第V領域は、反応電流スコア表の列番号で13〜15である。
本発明の実施例においては、一例として、この列番号は1から15までの自然数である。
RsumI を求める第I領域は、反応電流スコア表の列番号で1〜3であり、
RsumII を求める第II領域は、反応電流スコア表の列番号で4〜6であり、
RsumIII を求める第III領域は、反応電流スコア表の列番号で7〜9であり、
RsumIVを求める第IV領域は、反応電流スコア表の列番号で10〜12であり、
RsumVを求める第V領域は、反応電流スコア表の列番号で13〜15である。
この列番号は、反応電流スコア表の第I領域の左端列に1を設定し、順次右列に数値を1ずつ増やして設定し、第V領域の右端列に15を設定する。
第I領域は、指先に存在する井穴を中心とした測定領域であり、
第V領域は、肘または、膝の周辺に存在する合穴を中心とした測定領域であるから、
列番号1〜15は、上肢または、下肢の指先〜肘または、膝まで位置を、一例として1〜15数字に置き換えて示したものである。
段落[0089]の5項目に記載した、「心不全を包含する心臓疾患に係わる疾患」においては、皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第4〜5領域の中間点付近に集中して現れる現象を観るため、列番号が増えることは言うまでもない。
表11に用いた用語及び記号の説明を次に示す。
[中心]及び、[Cr]:
「中心」は中心経穴を意図する。
「Cr」は「Center Rn」の略であり、中心経穴における反応電流スコアRnを意味する。
例えば表中の「1Cr」は、第1領域に分類される中心経穴における反応電流スコアRnを意味する。
[F偏縁]及び、[FPr]:
「F」は「Forward」の略であり、中心経穴に対して指先側を意図する。「F偏縁」は指先側偏縁経穴を意味する。
同様に「FPr」は「Forward Pheriferal Rn」の略であり、指先側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
例えば表中の「1FPr」は、第1領域に分類される指先側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
[R偏縁]及び、[RPr]:
「R」は「Rear」の略であり、中心経穴に対して体幹側を意図する。「R偏縁」は体幹側偏縁経穴を意味する。
同様に「RPr」は「Rear Pheriferal Rn」の略であり、体幹側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
例えば表中の「1RPr」は、第1領域に分類される体幹側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
第I領域は、指先に存在する井穴を中心とした測定領域であり、
第V領域は、肘または、膝の周辺に存在する合穴を中心とした測定領域であるから、
列番号1〜15は、上肢または、下肢の指先〜肘または、膝まで位置を、一例として1〜15数字に置き換えて示したものである。
段落[0089]の5項目に記載した、「心不全を包含する心臓疾患に係わる疾患」においては、皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第4〜5領域の中間点付近に集中して現れる現象を観るため、列番号が増えることは言うまでもない。
表11に用いた用語及び記号の説明を次に示す。
[中心]及び、[Cr]:
「中心」は中心経穴を意図する。
「Cr」は「Center Rn」の略であり、中心経穴における反応電流スコアRnを意味する。
例えば表中の「1Cr」は、第1領域に分類される中心経穴における反応電流スコアRnを意味する。
[F偏縁]及び、[FPr]:
「F」は「Forward」の略であり、中心経穴に対して指先側を意図する。「F偏縁」は指先側偏縁経穴を意味する。
同様に「FPr」は「Forward Pheriferal Rn」の略であり、指先側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
例えば表中の「1FPr」は、第1領域に分類される指先側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
[R偏縁]及び、[RPr]:
「R」は「Rear」の略であり、中心経穴に対して体幹側を意図する。「R偏縁」は体幹側偏縁経穴を意味する。
同様に「RPr」は「Rear Pheriferal Rn」の略であり、体幹側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
例えば表中の「1RPr」は、第1領域に分類される体幹側偏縁経穴における反応電流スコアRnを意味する。
[用語「第N領域(R)合計値:(RsumN)」の意義]
本発明の実施例においては、診断支援情報の1つとして、第N領域(R)合計値:(RsumN)を定義し、「N」に領域番号を与えて表する。
それぞれの表記は、
第I領域(R)合計値:(RsumI)、
第II領域(R)合計値:(RsumII)、
第III領域(R)合計値:(RsumIII)、
第IV領域(R)合計値:(RsumIV)、
第V領域(R)合計値:(RsumV)、
とする。
本発明の実施例においては、診断支援情報の1つとして、第N領域(R)合計値:(RsumN)を定義し、「N」に領域番号を与えて表する。
それぞれの表記は、
第I領域(R)合計値:(RsumI)、
第II領域(R)合計値:(RsumII)、
第III領域(R)合計値:(RsumIII)、
第IV領域(R)合計値:(RsumIV)、
第V領域(R)合計値:(RsumV)、
とする。
[用語「第II領域(R)合計値:(RsumII)」の意義]
「第II領域(R)合計値:(RsumII)」とは、
段落[0087]に説明した「第N領域(R)合計値:(RsumN)」のNとして「II」を与え、第II領域における(R)合計値を(RsumII)として表したものである。
この(RsumII)は、反応電流スコア表の第II領域に入力された反応電流スコア(R)を、総和することにより求める。
本発明者が、皮膚インピーダンスと反応電流スコア(R)の臨床データについて鋭意検討した結果、殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を有する被験者の皮膚インピーダンスにおいては、それら腫瘍・嚢胞などの病変が発生している身体の解剖学的部位に係わること無く、一様に皮膚インピーダンス量の小さい領域が、正経12経の全ての経において、第II領域中心経穴に集中して現れることを見出した。尚、反応電流スコア(R)の値は、皮膚インピーダンスに反比例して、大きい値として表示される。
殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を有する被験者を測定する場合、反応電流スコア(R)のうち、特に「RsumII」を、診断支援情報の1つとして提供する意義は極めて大きい。
「第II領域(R)合計値:(RsumII)」とは、
段落[0087]に説明した「第N領域(R)合計値:(RsumN)」のNとして「II」を与え、第II領域における(R)合計値を(RsumII)として表したものである。
この(RsumII)は、反応電流スコア表の第II領域に入力された反応電流スコア(R)を、総和することにより求める。
本発明者が、皮膚インピーダンスと反応電流スコア(R)の臨床データについて鋭意検討した結果、殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を有する被験者の皮膚インピーダンスにおいては、それら腫瘍・嚢胞などの病変が発生している身体の解剖学的部位に係わること無く、一様に皮膚インピーダンス量の小さい領域が、正経12経の全ての経において、第II領域中心経穴に集中して現れることを見出した。尚、反応電流スコア(R)の値は、皮膚インピーダンスに反比例して、大きい値として表示される。
殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を有する被験者を測定する場合、反応電流スコア(R)のうち、特に「RsumII」を、診断支援情報の1つとして提供する意義は極めて大きい。
[被験者の疾病状態と、第I領域(R)合計値:(RsumI)〜第V領域(R)合計値:(RsumV)との相関]
さらに、本発明者が、他の疾患の患者から得られた皮膚インピーダンスと反応電流スコア(R)の臨床データについて比較検討した結果、
1.統合失調症を包含する精神障害に係わる疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第I領域の集中して現れること、
2.血糖値の慢性的上昇傾向を包含する糖尿病に係わる疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第II領域の集中して現れること、
3.感冒、肺炎による炎症を包含する軽度発熱症状を伴う疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第II領域の集中して現れること、
4.感冒初期の寒気症状を包含する免疫力低下を伴う疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第IV領域の集中して現れること、
5.心不全を包含する心臓疾患に係わる疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第4〜5領域の中間点付近に集中して現れること、
を見出した。
なお、反応電流スコア(R)の値は、皮膚インピーダンスに反比例して、皮膚インピーダンスが小さい値のときに、大きい値として表示される。
さらに、本発明者が、他の疾患の患者から得られた皮膚インピーダンスと反応電流スコア(R)の臨床データについて比較検討した結果、
1.統合失調症を包含する精神障害に係わる疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第I領域の集中して現れること、
2.血糖値の慢性的上昇傾向を包含する糖尿病に係わる疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第II領域の集中して現れること、
3.感冒、肺炎による炎症を包含する軽度発熱症状を伴う疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第II領域の集中して現れること、
4.感冒初期の寒気症状を包含する免疫力低下を伴う疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第IV領域の集中して現れること、
5.心不全を包含する心臓疾患に係わる疾患においては、
皮膚インピーダンス量の小さい領域が、第4〜5領域の中間点付近に集中して現れること、
を見出した。
なお、反応電流スコア(R)の値は、皮膚インピーダンスに反比例して、皮膚インピーダンスが小さい値のときに、大きい値として表示される。
段落[0089]に記述した発見のうち、2項及び3項の特徴は、殊に段落[0088]に記載した、腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を有する被験者の皮膚インピーダンス特性と深い相関を有することから、殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の有無を探査する意図がある場合は、医師らは、問診あるいは血液検査データ等によって、測定しようとする患者の血糖状態や、感冒感染、あるいは[CRP]として知られる炎症性反応値をあらかじめ把握しておく必要がある。この手順によって、患者の血糖状態や、感冒感染、あるいは[CRP]として知られる炎症性反応値をあらかじめ把握しておくことで、段落[0092]の2項及び3項に示す疾患の疑いを消去法によって除いておくことは、本発明を用いたより正確な診断において、極めて大きな意義を有する。
尚、本発明の実施例においては、上記した消去法のステップを診断支援ソフトウェアにインストールしていることは言うまでも無い。
尚、本発明の実施例においては、上記した消去法のステップを診断支援ソフトウェアにインストールしていることは言うまでも無い。
一方、段落[0089]に記述した発見によって、本発明が腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を対象に限定されて用いられるものでなく、段落[0089]の各項に記載した疾患の早期予防にも用いることが可能であることが判明した。
[用語「第N領域(R)集中度:(CDN)」の意義]
本発明においては、診断支援情報の1つとして、「第N領域(R)集中度」を定義し、「(CDN)」と表記する。「CD」とは、英語表記:[concentrated Degree]の略表記である。「CD」は、数式(8)で表される。
本発明においては、診断支援情報の1つとして、「第N領域(R)集中度」を定義し、「(CDN)」と表記する。「CD」とは、英語表記:[concentrated Degree]の略表記である。「CD」は、数式(8)で表される。
数式(8)において、
CD : 第N領域(R)集中度、
κ : 係数
である。
例えば、反応電流スコア表の全てのマスに、同じ値の反応電流波形積分量相対値(R)たる反応電流スコアが入力されたときに、係数Kに整数「4」を用いると、「第N領域(R)集中度:(CDN)」が「1.00」となる。
「第N領域(R)集中度:(CDN)」が「1.00」のとき、被験者の第I領域〜第V領域で検出される皮膚インピーダンス量に偏りが無い。すなわちこのとき、反応電流スコア(R)は、特定の領域に集中していないことを示す。
CD : 第N領域(R)集中度、
κ : 係数
である。
例えば、反応電流スコア表の全てのマスに、同じ値の反応電流波形積分量相対値(R)たる反応電流スコアが入力されたときに、係数Kに整数「4」を用いると、「第N領域(R)集中度:(CDN)」が「1.00」となる。
「第N領域(R)集中度:(CDN)」が「1.00」のとき、被験者の第I領域〜第V領域で検出される皮膚インピーダンス量に偏りが無い。すなわちこのとき、反応電流スコア(R)は、特定の領域に集中していないことを示す。
[用語「反応電流スコア変動指数値:VD」の意義]
本発明の実施例においては、診断支援情報の1つとして、「反応電流スコア変動指数値」を定義し、「VD」と表記する。「VD」は、英語表記:Variation Degreeの略表記である。「VD」は、数式(9)で表される。
本発明の実施例においては、診断支援情報の1つとして、「反応電流スコア変動指数値」を定義し、「VD」と表記する。「VD」は、英語表記:Variation Degreeの略表記である。「VD」は、数式(9)で表される。
数式(9)において、
VD : 反応電流スコア変動指数値、
CD : 第N領域(R)集中度
である。本発明の実施例においては、VDを求める際に、係数「κ」として「1」を用いる。
本発明者が、臨床データについて鋭意検討した結果、殊に癌性疾患に係わる患者においては、
(1)第II領域における反応電流スコアと、
(2)反応電流スコアが5領域の中の第II領域において高まる度合い、すなわち「CDII」とが、
ともに疾患の進行度と正の相関にあることを見出した。
数式(9)の(RsumN)を「RsumII」として第II領域における反応電流スコア合計値を表し、この「RsumII」と、「CDII」の3乗の値とを乗ずることで、癌性疾患の進行状態との関わりを、正の相関をもって示す指数を生成することができる。
「反応電流スコア変動指数値:VD」を、診断支援情報の1つとして提供する意義は極めて大きい。
VD : 反応電流スコア変動指数値、
CD : 第N領域(R)集中度
である。本発明の実施例においては、VDを求める際に、係数「κ」として「1」を用いる。
本発明者が、臨床データについて鋭意検討した結果、殊に癌性疾患に係わる患者においては、
(1)第II領域における反応電流スコアと、
(2)反応電流スコアが5領域の中の第II領域において高まる度合い、すなわち「CDII」とが、
ともに疾患の進行度と正の相関にあることを見出した。
数式(9)の(RsumN)を「RsumII」として第II領域における反応電流スコア合計値を表し、この「RsumII」と、「CDII」の3乗の値とを乗ずることで、癌性疾患の進行状態との関わりを、正の相関をもって示す指数を生成することができる。
「反応電流スコア変動指数値:VD」を、診断支援情報の1つとして提供する意義は極めて大きい。
[用語「診断基準反応電流スコアファイル」の意義]
本発明の実施例において、「診断基準反応電流スコアファイル」とは、診断基準となる皮膚インピーダンスのパターンをあらかじめデータベースとして格納する、コンピュータ内のファイルである。
本発明の実施例において、「診断基準反応電流スコアファイル」とは、診断基準となる皮膚インピーダンスのパターンをあらかじめデータベースとして格納する、コンピュータ内のファイルである。
[用語「医学診断基準ファイル」の意義]
本願において、「医学診断基準ファイル」とは、血液検査データを判断するためのパラメータ数値、判定プログラム及び、データベースを格納する、コンピュータ内のファイルである。
本願において、「医学診断基準ファイル」とは、血液検査データを判断するためのパラメータ数値、判定プログラム及び、データベースを格納する、コンピュータ内のファイルである。
[用語「鍼灸診断基準ファイル」の意義]
本願において、「鍼灸診断基準ファイル」とは、振幅スコア表に入力された振幅スコアの分布状態を疾病状態と関連づけて判断する際に、東洋医学論上の診断基準情報を格納する、コンピュータ内のファイルである。
本願において、「鍼灸診断基準ファイル」とは、振幅スコア表に入力された振幅スコアの分布状態を疾病状態と関連づけて判断する際に、東洋医学論上の診断基準情報を格納する、コンピュータ内のファイルである。
[用語「漢方診断辞書ファイル」の意義]
本願においては、医師等に対して、漢方診断を支援する目的で、コンピュータ内のデータベースに「漢方診断辞書ファイル」を備える。表12〜13を用いて、この「漢方診断辞書ファイル」を例示する。
本願においては、医師等に対して、漢方診断を支援する目的で、コンピュータ内のデータベースに「漢方診断辞書ファイル」を備える。表12〜13を用いて、この「漢方診断辞書ファイル」を例示する。
段落[0101]、[0207]、及び[0219]〜[0232]に、「漢方診断辞書ファイル」の実施例等を後述するように、この漢方診断辞書ファイルには、被験者に係る漢方投薬前の皮膚インピーダンス量の分布状況と、投薬後の皮膚インピーダンス量の分布状況とを比較して薬効を判断する目的で、皮膚インピーダンス量の分布状況の変化を記録する。
[用語「診断支援基準」の意義]
本発明においては、生体診断支援情報を提供するために「診断支援基準」を用いる。この診断基準には、「癌性疾患診断支援基準」と、「漢方薬処方支援基準」とがある。診断支援基準の設定においては、西洋医学的健常者であって同時に、東洋医学的健常者である被験者を母集団として統計学的検定を行う。この検定された母集団の平均値を基礎に、医師等の臨床経験によって標準領域を定める
。
以下に、「癌性疾患診断支援基準」と、「漢方薬処方支援基準」の詳細を述べる。
本発明においては、生体診断支援情報を提供するために「診断支援基準」を用いる。この診断基準には、「癌性疾患診断支援基準」と、「漢方薬処方支援基準」とがある。診断支援基準の設定においては、西洋医学的健常者であって同時に、東洋医学的健常者である被験者を母集団として統計学的検定を行う。この検定された母集団の平均値を基礎に、医師等の臨床経験によって標準領域を定める
。
以下に、「癌性疾患診断支援基準」と、「漢方薬処方支援基準」の詳細を述べる。
[癌性疾患診断支援基準]
本発明の実施例においては、「癌性疾患診断支援基準」として、2項を定める。この2項とは、
(1)「反応電流スコア変動指数値:VD」と、
(2)「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化を表す折れ線グラフの傾き、
である。
段落[0184]に後述する、健常若年者7名の例を示して(1)の例を挙げれば、健常若年者における(1)「反応電流スコア変動指数値:VD」は、0.02254±0.02360(平均値;標準偏差)である。
従って、この平均値±標準偏差以内の「反応電流スコア変動指数値:VD」が、いわゆる癌性疾患体質を検討すべき場合において、安全値の一例として示される。
(2)として挙げた「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化を表す折れ線グラフの傾きは、腫瘍マーカー値が上昇するときにプラス勾配を示し、腫瘍マーカー値が減少するときにマイナス勾配を示す。この傾きが、ゼロ勾配の時は、腫瘍マーカー値の上昇は無いと推測できる。
従って、癌性疾患ですでに腫瘍切除術を受けた被験者に係る「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化を表す折れ線グラフの傾きは、癌性疾患の疾病状態が悪化傾向にあるのか、あるいは、改善傾向にあるのかを示すので、診断支援情報の1つとして提供する意義は極めて大きい。
本発明の実施例においては、「癌性疾患診断支援基準」として、2項を定める。この2項とは、
(1)「反応電流スコア変動指数値:VD」と、
(2)「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化を表す折れ線グラフの傾き、
である。
段落[0184]に後述する、健常若年者7名の例を示して(1)の例を挙げれば、健常若年者における(1)「反応電流スコア変動指数値:VD」は、0.02254±0.02360(平均値;標準偏差)である。
従って、この平均値±標準偏差以内の「反応電流スコア変動指数値:VD」が、いわゆる癌性疾患体質を検討すべき場合において、安全値の一例として示される。
(2)として挙げた「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化を表す折れ線グラフの傾きは、腫瘍マーカー値が上昇するときにプラス勾配を示し、腫瘍マーカー値が減少するときにマイナス勾配を示す。この傾きが、ゼロ勾配の時は、腫瘍マーカー値の上昇は無いと推測できる。
従って、癌性疾患ですでに腫瘍切除術を受けた被験者に係る「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化を表す折れ線グラフの傾きは、癌性疾患の疾病状態が悪化傾向にあるのか、あるいは、改善傾向にあるのかを示すので、診断支援情報の1つとして提供する意義は極めて大きい。
[漢方薬処方支援基準]
「漢方薬処方支援基準値」漢方薬の処方を行う医師等に提示する診断支援情報の基準設定においては、母集団選定に東洋医学的に診断した被験者の条件を加える。この理由を挙げれば、医師等が生薬単味を選定するに際して、生薬単味の薬効に関する有効なデータベースの大半が、伝統的に東洋医学的判断基準に基づいて作成されているからである。
「漢方薬処方支援基準値」漢方薬の処方を行う医師等に提示する診断支援情報の基準設定においては、母集団選定に東洋医学的に診断した被験者の条件を加える。この理由を挙げれば、医師等が生薬単味を選定するに際して、生薬単味の薬効に関する有効なデータベースの大半が、伝統的に東洋医学的判断基準に基づいて作成されているからである。
[用語「腫瘍」の意義]
本発明においては、腫瘍とは、「広辞苑」第四版岩波書店 1991年11月15日刊第四版が示す次の記述に準ずる。すなわち、
「体細胞が異常となり、過剰に増殖する病変。多くは臓器や組織中に腫物(はれもの)・瘤(こぶ)として限局性の結節をつくる。発生母細胞により上皮性と非上皮性、また増殖の性質から良性(腺腫・脂肪腫・繊維腫・骨腫など)と悪性(肉腫・癌腫など)に分ける。」との内容を意味する。
本発明においては、腫瘍とは、「広辞苑」第四版岩波書店 1991年11月15日刊第四版が示す次の記述に準ずる。すなわち、
「体細胞が異常となり、過剰に増殖する病変。多くは臓器や組織中に腫物(はれもの)・瘤(こぶ)として限局性の結節をつくる。発生母細胞により上皮性と非上皮性、また増殖の性質から良性(腺腫・脂肪腫・繊維腫・骨腫など)と悪性(肉腫・癌腫など)に分ける。」との内容を意味する。
[用語「嚢胞」の意義]
本発明においては、嚢胞とは、南山堂医学大辞典第18版EPWING版が示す次の内容に準ずる。すなわち、
英語のcyst(独;Zyste、仏;kyste)の語原はギリシャ語のkustisに由来する。液体を内容として壁に囲まれた袋状の腫瘤である。内面に上皮の被覆を認める真性嚢胞true cystと上皮の被覆を示さない仮性嚢胞pseudo cystに分けられる。嚢胞は下記のように分類される。
1)先天性嚢胞congenital(developmental)cyst:発生過程の異常に由来する(鰓原性嚢胞branchiogenic c.など)。
2)炎症性嚢胞inflammatory c.:炎症性変化に続発する(歯根嚢胞*radicular c.など)。
3)変性嚢胞degenerative c.:組織の壊死に続発する(甲状腺腫の嚢胞性変化など)。
4)貯留嚢胞*retention c.:分泌内容の貯留による腺管の拡張(子宮腟部のナボット卵*Nabothian follicleなど)。
5)移植嚢胞implantation c.:上皮が結合組織中に移植されて生じる(類表皮腫など)
。
6)寄生虫嚢胞parasitic c.(包虫嚢胞hydatidc.など)。
7)増殖性嚢胞hyperplastic c.(乳腺嚢胞など)。
8)腫瘍性嚢胞neoplastic c.(卵巣の嚢胞腺腫など)。
である。
本発明においては、嚢胞とは、南山堂医学大辞典第18版EPWING版が示す次の内容に準ずる。すなわち、
英語のcyst(独;Zyste、仏;kyste)の語原はギリシャ語のkustisに由来する。液体を内容として壁に囲まれた袋状の腫瘤である。内面に上皮の被覆を認める真性嚢胞true cystと上皮の被覆を示さない仮性嚢胞pseudo cystに分けられる。嚢胞は下記のように分類される。
1)先天性嚢胞congenital(developmental)cyst:発生過程の異常に由来する(鰓原性嚢胞branchiogenic c.など)。
2)炎症性嚢胞inflammatory c.:炎症性変化に続発する(歯根嚢胞*radicular c.など)。
3)変性嚢胞degenerative c.:組織の壊死に続発する(甲状腺腫の嚢胞性変化など)。
4)貯留嚢胞*retention c.:分泌内容の貯留による腺管の拡張(子宮腟部のナボット卵*Nabothian follicleなど)。
5)移植嚢胞implantation c.:上皮が結合組織中に移植されて生じる(類表皮腫など)
。
6)寄生虫嚢胞parasitic c.(包虫嚢胞hydatidc.など)。
7)増殖性嚢胞hyperplastic c.(乳腺嚢胞など)。
8)腫瘍性嚢胞neoplastic c.(卵巣の嚢胞腺腫など)。
である。
[用語「ポリプ、または、ポリープ」の意義」
本発明においては、ポリプ、または、ポリープとは、「広辞苑」第四版岩波書店 1991年11月15日刊第四版が示す次の内容に準ずる。すなわち、
英名:Polyp。皮膚・粘膜などの面から突出し、茎をもつ卵球形の腫瘤。慢性炎症から生ずるものと、良性腫瘍性のものとあり、鼻腔(鼻茸はなたけ)・胃腸・膀胱などにできやすい。
との内容及び、
「南山堂医学大辞典」第18版EPWING版が示す次の内容を示す。
《同義語》茸腫,隆起性病変protruded lesion
ポリープとは、粘膜の肉眼的に有茎の限局性隆起の総称で、その組織構成成分とは無関係な、あくまで肉眼形態に対しての呼び名である。胃ポリープ、大腸ポリープ,鼻たけ、子宮頚管ポリープ、尿道ポリープ、などがある。限局性隆起病変に対してもポリープの用語が用いられ、その場合、無茎性ポリープ、有茎性ポリープと表現されている。
本発明においては、ポリプ、または、ポリープとは、「広辞苑」第四版岩波書店 1991年11月15日刊第四版が示す次の内容に準ずる。すなわち、
英名:Polyp。皮膚・粘膜などの面から突出し、茎をもつ卵球形の腫瘤。慢性炎症から生ずるものと、良性腫瘍性のものとあり、鼻腔(鼻茸はなたけ)・胃腸・膀胱などにできやすい。
との内容及び、
「南山堂医学大辞典」第18版EPWING版が示す次の内容を示す。
《同義語》茸腫,隆起性病変protruded lesion
ポリープとは、粘膜の肉眼的に有茎の限局性隆起の総称で、その組織構成成分とは無関係な、あくまで肉眼形態に対しての呼び名である。胃ポリープ、大腸ポリープ,鼻たけ、子宮頚管ポリープ、尿道ポリープ、などがある。限局性隆起病変に対してもポリープの用語が用いられ、その場合、無茎性ポリープ、有茎性ポリープと表現されている。
[用語「CEA(癌胎児性抗原)」の意義]
本発明においては、CEAとは、癌胎児性抗原(ガンタイジセイコウゲン、carcinoembryonicantigen)を意味する。
CEAは、医学大辞典(南山堂、第18版、EPWING版)によれば、CEA産生大腸癌細胞では、管腔に面した癌細胞膜に密接したglycocalyx中に局在しており、大腸癌被験者の50〜80%に陽性であるが、膵臓癌、肺癌、肝癌、乳癌、神経芽細胞腫などの悪性腫瘍のみならず肝硬変、慢性肝炎、腎透析などの非腫瘍性病変でも陽性を示すことがあって、大腸癌組織のみならず、膵、肺、肝、乳腺、前立腺、腸管などの成人の正常組織にも少量ながら存在し、一般に、腺癌に高値を示す場合が多く、大腸癌に対する特異性はうすれたが、腫瘍の診断及びその消長の判定などに利用される。
本発明においては、CEAとは、癌胎児性抗原(ガンタイジセイコウゲン、carcinoembryonicantigen)を意味する。
CEAは、医学大辞典(南山堂、第18版、EPWING版)によれば、CEA産生大腸癌細胞では、管腔に面した癌細胞膜に密接したglycocalyx中に局在しており、大腸癌被験者の50〜80%に陽性であるが、膵臓癌、肺癌、肝癌、乳癌、神経芽細胞腫などの悪性腫瘍のみならず肝硬変、慢性肝炎、腎透析などの非腫瘍性病変でも陽性を示すことがあって、大腸癌組織のみならず、膵、肺、肝、乳腺、前立腺、腸管などの成人の正常組織にも少量ながら存在し、一般に、腺癌に高値を示す場合が多く、大腸癌に対する特異性はうすれたが、腫瘍の診断及びその消長の判定などに利用される。
[用語「CA19−9」の意義]
本発明においては、CA19−9とは、大腸癌培養細胞に対するモノクローナル抗体NS19−9の認識する糖鎖抗原で、シアリルルイスAとも呼ばれる糖鎖抗原を示す。
従来からの正常人血清値は95%が20U/ml以下、98%は37U/ml以下であ
るとされている。例えば「子宮頸管粘液中のCA125,CEA,CA19−9含有量」南部吉彦ら、京都大学医学部婦人科学産科学教室、日本産婦人科学会雑誌 Acta Obst Gynaec Jpn Vol.40, No.10,pp.1519-1524, 1988(昭和63年10月)によれば、婦人科的に異常の無い婦人の頚管粘液中のCA19−9の値は3470±500U/ml(平均値±標準誤差)で月経周期による差異は認めなかったこと、及び、頚管ポリープ及び膣炎の症例においてCA19−9値が健常婦人に比して有意に高い値を示すこと、及び、前記頚管ポリープ及び膣炎の症例の治療に女性ホルモン製剤エストリオール座薬を投与することでCA19−9値が低下したことを示している。
本発明においては、CA19−9とは、大腸癌培養細胞に対するモノクローナル抗体NS19−9の認識する糖鎖抗原で、シアリルルイスAとも呼ばれる糖鎖抗原を示す。
従来からの正常人血清値は95%が20U/ml以下、98%は37U/ml以下であ
るとされている。例えば「子宮頸管粘液中のCA125,CEA,CA19−9含有量」南部吉彦ら、京都大学医学部婦人科学産科学教室、日本産婦人科学会雑誌 Acta Obst Gynaec Jpn Vol.40, No.10,pp.1519-1524, 1988(昭和63年10月)によれば、婦人科的に異常の無い婦人の頚管粘液中のCA19−9の値は3470±500U/ml(平均値±標準誤差)で月経周期による差異は認めなかったこと、及び、頚管ポリープ及び膣炎の症例においてCA19−9値が健常婦人に比して有意に高い値を示すこと、及び、前記頚管ポリープ及び膣炎の症例の治療に女性ホルモン製剤エストリオール座薬を投与することでCA19−9値が低下したことを示している。
[用語「皮膚」の意義]
本発明においては、皮膚とは、皮膚を構成する真皮と表皮と、表皮の角質層とを包含する。
本発明においては、皮膚とは、皮膚を構成する真皮と表皮と、表皮の角質層とを包含する。
[用語「診断」の意義]
本発明においては、診断とは、医師による一般医学的な疾病の診断と、東洋医学理論に基づく疾病の診断とを包含する。
本発明においては、診断とは、医師による一般医学的な疾病の診断と、東洋医学理論に基づく疾病の診断とを包含する。
[用語「被験者」の意義]
本発明においては、被験者とは、皮膚インピーダンスの測定を受けるヒト、または家畜、又はペット動物を包含し、古来経穴を有するとされる動物全般を意味する。古来経穴を有するとされる動物であれば、疾病による自覚症状のあるなし、及び/又は、潜在的な疾病のあるなしを問わない。
本発明においては、被験者とは、皮膚インピーダンスの測定を受けるヒト、または家畜、又はペット動物を包含し、古来経穴を有するとされる動物全般を意味する。古来経穴を有するとされる動物であれば、疾病による自覚症状のあるなし、及び/又は、潜在的な疾病のあるなしを問わない。
[用語「生薬単味」の意義]
本発明においては、生薬単味とは、混合しない漢方生薬の単品をいう。
本発明においては、生薬単味とは、混合しない漢方生薬の単品をいう。
[用語「生薬単味における反応電流スコア」の意義]
本発明においては、「生薬単味における反応電流スコア」とは、生薬の薬効を指標するデータである。生薬服用前の被験者の反応電流スコア(Ra)と、服用後の反応電流スコア(Rb)とを比較して、症状の改善を示す場合は、前者(Ra)と後者(Rb)との差を、「生薬単味における反応電流スコア」とする。
本発明においては、「生薬単味における反応電流スコア」とは、生薬の薬効を指標するデータである。生薬服用前の被験者の反応電流スコア(Ra)と、服用後の反応電流スコア(Rb)とを比較して、症状の改善を示す場合は、前者(Ra)と後者(Rb)との差を、「生薬単味における反応電流スコア」とする。
[従来の東洋医学論における経脈、経穴、及び、五行穴の概要]
従来から、東洋医学論においては、身体皮膚上に点在する経穴(ツボ)を線状に連結して皮膚上に経路を描き、これの医学的機能を特定の臓器と関連づけた経脈と称する東洋医学的経路を用いている。
この経脈には
(1)正経12経と称する経脈と、
(2)任脈及び、督脈と称する体幹部正中線(例えば眉間、鼻、口、臍、肛門、脊椎を結ぶ体幹の中心を通る線)を通る経脈と、
(3)奇経と称する経脈とが用いられている。
この正経12経は、WHO標準コード記号にも定められた経脈である。この正経12経脈には、それぞれ井穴、栄穴、兪穴、経穴、合穴、と称する経穴が存在し、それらは五行穴、もしくは、五兪穴、と称されている。例えば、非特許文献4には、「同じ経脈であっても、五行穴には他の臓腑の氣が流れているという特徴を有している。この特徴は、経脈の相互の影響を知り、治療に役立てることに応用できる。」と記述されている。非特許文献4に示された図4を用いて「五行穴の位置の特徴」を例示する。
この非特許文献4によれば、
「五行説の原則が正しいとすれば、この配置に人の動きにおける指先端から肘までの動きの微細な調和をはかる仕組みが内蔵されているはずである。しかも、この仕組みには、上肢と下肢の五行穴間の相互の影響を使い分ける原則も存在し、人の動きを分析していく上で、きわめて重要な経穴であると考えられる。」
と五行穴の利点について述べている。
従来から、東洋医学論においては、身体皮膚上に点在する経穴(ツボ)を線状に連結して皮膚上に経路を描き、これの医学的機能を特定の臓器と関連づけた経脈と称する東洋医学的経路を用いている。
この経脈には
(1)正経12経と称する経脈と、
(2)任脈及び、督脈と称する体幹部正中線(例えば眉間、鼻、口、臍、肛門、脊椎を結ぶ体幹の中心を通る線)を通る経脈と、
(3)奇経と称する経脈とが用いられている。
この正経12経は、WHO標準コード記号にも定められた経脈である。この正経12経脈には、それぞれ井穴、栄穴、兪穴、経穴、合穴、と称する経穴が存在し、それらは五行穴、もしくは、五兪穴、と称されている。例えば、非特許文献4には、「同じ経脈であっても、五行穴には他の臓腑の氣が流れているという特徴を有している。この特徴は、経脈の相互の影響を知り、治療に役立てることに応用できる。」と記述されている。非特許文献4に示された図4を用いて「五行穴の位置の特徴」を例示する。
この非特許文献4によれば、
「五行説の原則が正しいとすれば、この配置に人の動きにおける指先端から肘までの動きの微細な調和をはかる仕組みが内蔵されているはずである。しかも、この仕組みには、上肢と下肢の五行穴間の相互の影響を使い分ける原則も存在し、人の動きを分析していく上で、きわめて重要な経穴であると考えられる。」
と五行穴の利点について述べている。
[従来からの臨床医学における経脈、経穴、及び、五行穴の問題点]
従来からの臨床医学における経脈、経穴、及び、五行穴の問題点は、ことに五行穴においては非特許文献4において、
「五行穴の位置の配置が図4に示すようになっている意義は、現時点では不明である。」と述べられていることに代表される。
すなわち、五行穴の位置・配置の意義が現時点では不明であるがために、この五行穴から得られる物理的測定値から殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を把握する技術は無かった。
従来からの臨床医学における経脈、経穴、及び、五行穴の問題点は、ことに五行穴においては非特許文献4において、
「五行穴の位置の配置が図4に示すようになっている意義は、現時点では不明である。」と述べられていることに代表される。
すなわち、五行穴の位置・配置の意義が現時点では不明であるがために、この五行穴から得られる物理的測定値から殊に腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を把握する技術は無かった。
[特許文献2(直近先行技術)の概要]
従来、皮膚インピーダンスを測定する際に、皮膚上に361カ所存在する経穴の位置を確認して、その経穴一カ所ずつにディテクタを接触させ、皮膚インピーダンスの値から一点ずつ「ツボ」たる位置を探索する手法が取られていた。
特許文献2(直近先行技術)は、
「あらかじめ座標位置が決められた多数の点におけるインピーダンスを瞬時に測定し、2次元的な皮膚インピーダンス分布を瞬時に測定する方法およびその装置を提供する」
として、皮膚インピーダンスの分布を測定するための作業時間を著しく短縮すると同時に、多数のディテクタ位置をあらかじめ経穴に定めておくことで、験者がディテクタを接触させる位置を計測する必要が無いようにしたものである(特許文献2、発明の効果、段落[0011]〜[0015])。
[特許文献2(直近先行技術)の利点]
即ち、この特許文献2の利点は、
1.あらかじめ座標位置が決められた多数の点におけるインピーダンスを瞬時に測定すること、
2.2次元的な皮膚インピーダンス分布を瞬時に得られること、
であった。
[特許文献2(直近先行技術)の課題]
この特許文献2の課題は、
1.多数の点(経穴)はあらかじめ座標位置が決められているが、これら多数の点(経穴)から得られる測定値がいかなる医学的意義を有するかについては特定が無いため、得られた測定データを医学的統計データとして比較検討することができなかったこと、
2.得られた測定データをもとに生成される2次元的皮膚インピーダンス分布情報と、被験者の疾病状態及び健康状態との相関が示されていないため、臨床の実用に供するには課題が残っていたこと
の2項であった。
従来、皮膚インピーダンスを測定する際に、皮膚上に361カ所存在する経穴の位置を確認して、その経穴一カ所ずつにディテクタを接触させ、皮膚インピーダンスの値から一点ずつ「ツボ」たる位置を探索する手法が取られていた。
特許文献2(直近先行技術)は、
「あらかじめ座標位置が決められた多数の点におけるインピーダンスを瞬時に測定し、2次元的な皮膚インピーダンス分布を瞬時に測定する方法およびその装置を提供する」
として、皮膚インピーダンスの分布を測定するための作業時間を著しく短縮すると同時に、多数のディテクタ位置をあらかじめ経穴に定めておくことで、験者がディテクタを接触させる位置を計測する必要が無いようにしたものである(特許文献2、発明の効果、段落[0011]〜[0015])。
[特許文献2(直近先行技術)の利点]
即ち、この特許文献2の利点は、
1.あらかじめ座標位置が決められた多数の点におけるインピーダンスを瞬時に測定すること、
2.2次元的な皮膚インピーダンス分布を瞬時に得られること、
であった。
[特許文献2(直近先行技術)の課題]
この特許文献2の課題は、
1.多数の点(経穴)はあらかじめ座標位置が決められているが、これら多数の点(経穴)から得られる測定値がいかなる医学的意義を有するかについては特定が無いため、得られた測定データを医学的統計データとして比較検討することができなかったこと、
2.得られた測定データをもとに生成される2次元的皮膚インピーダンス分布情報と、被験者の疾病状態及び健康状態との相関が示されていないため、臨床の実用に供するには課題が残っていたこと
の2項であった。
[特許文献3(直近先行技術)の概要]
従来から、東洋医学論的に経脈・経穴を測定することにより自律神経機能や臓器機能等の生体の機能状態を評価する非侵襲的装置の開発が行われている。例えば、特許文献3(直近先行技術)として示す生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置がある。この装置は、経穴の電気反応を利用した皮膚インピーダンス法として知られる測定装置の一種である。
[特許文献3(直近先行技術)の装置構成]
特許文献3(直近先行技術)の装置構成の概要を図11に示す。
装置全体は、
生体から得られる電気的波形を検出する装置(図11の1)と、
得られた電気的波形を用いて医学的診断を行う診断装置(図11の2)と、
診断結果を表示する装置(図11の3)との部分から成っている。
従来から、東洋医学論的に経脈・経穴を測定することにより自律神経機能や臓器機能等の生体の機能状態を評価する非侵襲的装置の開発が行われている。例えば、特許文献3(直近先行技術)として示す生体反応波形情報の解析方法及び装置並びに診断装置がある。この装置は、経穴の電気反応を利用した皮膚インピーダンス法として知られる測定装置の一種である。
[特許文献3(直近先行技術)の装置構成]
特許文献3(直近先行技術)の装置構成の概要を図11に示す。
装置全体は、
生体から得られる電気的波形を検出する装置(図11の1)と、
得られた電気的波形を用いて医学的診断を行う診断装置(図11の2)と、
診断結果を表示する装置(図11の3)との部分から成っている。
[特許文献3(直近先行技術)の装置使用の態様]
図11を用いて、特許文献3(直近先行技術)の装置概略を示す。
特許文献3(直近先行技術)では、WHO標準経穴部位のうち、手指、及び、足指の先端に定められた井穴(せいけつ)と称される手足の指先の経穴のみを測定点として用いる。
この測定点に測定装置のディテクタを貼り付ける。
測定装置のアース線は測定点から遠隔の部位(図11の例では1例として手首)に導いて貼り付ける。
その後に電極に微弱なパルス電流を印加し、その出力を身体反応波形測定装置(図11の1)に入力して、その結果として身体から反応電流出力を得る。
この得られた反応電力出力の波形を比較検討することで、被験者身体の健康状態、疾病状態の診断を行う。
図11を用いて、特許文献3(直近先行技術)の装置概略を示す。
特許文献3(直近先行技術)では、WHO標準経穴部位のうち、手指、及び、足指の先端に定められた井穴(せいけつ)と称される手足の指先の経穴のみを測定点として用いる。
この測定点に測定装置のディテクタを貼り付ける。
測定装置のアース線は測定点から遠隔の部位(図11の例では1例として手首)に導いて貼り付ける。
その後に電極に微弱なパルス電流を印加し、その出力を身体反応波形測定装置(図11の1)に入力して、その結果として身体から反応電流出力を得る。
この得られた反応電力出力の波形を比較検討することで、被験者身体の健康状態、疾病状態の診断を行う。
[特許文献3(直近先行技術)の第1の利点]
特許文献3(直近先行技術)の第1の利点は、
生体から得られた電気的波形の値を単純に利用することなく、値を相互に加除することで新たなパラメータを定義しているところにある。このことよって、従来とかく個人差のために不安定であった測定値を安定的なデータとした。
特許文献3(直近先行技術)の第1の利点は、
生体から得られた電気的波形の値を単純に利用することなく、値を相互に加除することで新たなパラメータを定義しているところにある。このことよって、従来とかく個人差のために不安定であった測定値を安定的なデータとした。
[特許文献3(直近先行技術)の第2の利点]
特許文献3(直近先行技術)の第2の利点は、
得られた電気的波形を用いて医学的診断を行う診断装置において、コンピュータ内に診断基準として用いるための数種類の辞書ファイル領域を設け、これらの領域にあらかじめ作成した辞書ファイルデータを記録して診断基準のデータベースとし、これを用いて比較診断するところにある。
図11の2−1〜2−5にこの例を示した。
特許文献3(直近先行技術)の第2の利点は、
得られた電気的波形を用いて医学的診断を行う診断装置において、コンピュータ内に診断基準として用いるための数種類の辞書ファイル領域を設け、これらの領域にあらかじめ作成した辞書ファイルデータを記録して診断基準のデータベースとし、これを用いて比較診断するところにある。
図11の2−1〜2−5にこの例を示した。
[特許文献3(直近先行技術)の問題点]
本発明者は、特許文献3(直近先行技術)を検討した結果、特許文献3(直近先行技術)が示す測定方法、すなわち図11に示すように、手指、及び、足指の先端に定められた井穴を測定点として用い、それらの限られた測定点の皮膚インピーダンスを測定して、得られた測定値を比較して診断する方法では、被験者の体質が腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を招き易い体質に移行しつつあるか否かを極早期に発見する目的のためには、不十分であることを見出した。
さらに、本発明者は、皮膚インピーダンス測定データと、被験者の疾病状態とを比較解析することによって、井穴だけでは無く、表2〜7に示す五行穴全ての経穴から同時に得られた皮膚インピーダンスを比較することで、ことに腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を明確に把握できることを見出した。
従って特許文献3は、皮膚インピーダンスを利用して五行穴全ての経穴の中から特に井穴だけを測定点として用いて、ことに交感神経及び副交感神経のバランスを診断する技術であって、本発明のように、五行穴全ての経穴から同時に得られた皮膚インピーダンス測定値を比較することで、ことに腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を明確に把握する技術とは、医学的思想も、技術的思想も異にする。
本発明者は、特許文献3(直近先行技術)を検討した結果、特許文献3(直近先行技術)が示す測定方法、すなわち図11に示すように、手指、及び、足指の先端に定められた井穴を測定点として用い、それらの限られた測定点の皮膚インピーダンスを測定して、得られた測定値を比較して診断する方法では、被験者の体質が腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患を招き易い体質に移行しつつあるか否かを極早期に発見する目的のためには、不十分であることを見出した。
さらに、本発明者は、皮膚インピーダンス測定データと、被験者の疾病状態とを比較解析することによって、井穴だけでは無く、表2〜7に示す五行穴全ての経穴から同時に得られた皮膚インピーダンスを比較することで、ことに腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を明確に把握できることを見出した。
従って特許文献3は、皮膚インピーダンスを利用して五行穴全ての経穴の中から特に井穴だけを測定点として用いて、ことに交感神経及び副交感神経のバランスを診断する技術であって、本発明のように、五行穴全ての経穴から同時に得られた皮膚インピーダンス測定値を比較することで、ことに腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を明確に把握する技術とは、医学的思想も、技術的思想も異にする。
[特許文献3(直近先行技術)の第2の問題点]
特許文献3(直近先行技術)の第2の問題点は、
安静覚醒時の身体における皮膚インピーダンスが変化を示す身体部位を再検討する必要がある、というところにあった。
すなわち、特許文献3(直近先行技術)の実施例においては、手足の指先のツボのみにおける皮膚インピーダンスを重点的に測定しているが、ことに腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を明確に把握使用とするときに、手足の指先のツボのみにおける皮膚インピーダンス測定値から得られたデータが、果たして十分な腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆情報を含むのか、という問題であった。
特許文献3(直近先行技術)の第2の問題点は、
安静覚醒時の身体における皮膚インピーダンスが変化を示す身体部位を再検討する必要がある、というところにあった。
すなわち、特許文献3(直近先行技術)の実施例においては、手足の指先のツボのみにおける皮膚インピーダンスを重点的に測定しているが、ことに腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を明確に把握使用とするときに、手足の指先のツボのみにおける皮膚インピーダンス測定値から得られたデータが、果たして十分な腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆情報を含むのか、という問題であった。
図15〜16を用いて、従来からの皮膚インピーダンス基礎研究で明らかにされている課題と、医療における従来からの皮膚インピーダンス応用技術の問題点と、特許文献3(直近先行技術)の問題点とを示す実例を示す。図15〜16に示す2枚の棒グラフは、前記問題点を明らかにする一助となった皮膚インピーダンス解析の一例である。これらのグラフはある同一の被験者の皮膚インピーダンスを測定して、求められた皮膚インピーダンスから、反応電流スコア(R)を求めて、身体の位置ごとに記録したものである。図17を用いて、図15〜16に示す2枚の棒グラフに関わる反応電流スコア(R)が得られた身体の位置を説明する。
図17の下方に、すでに図4(「五行穴の位置の特徴」)に示した上肢の図を引き延ばして用いた。図17の上方の棒グラフは、図15の棒グラフと同一である。図17の上肢の図から5つの矢印が出て、棒グラフの下方に示した5枚のラベルを示している。すなわち、矢印の元の楕円内に存在する経穴から得られた反応電流スコア(R)が、矢印の先の棒グラフデータとして表されていることを示している。
図15〜16に示す2枚の棒グラフの下方に、共に「第I領域」〜「第V領域」と記述した5枚のラベルがある。この5枚のラベルが示す領域とは、本願において、上肢及び、下肢に設定した領域である。この5枚のラベルの直下に、「RI 」、「RsumII」及び、「RIII~V 」と記述した。この「RI 」〜「RsumV 」は、段落[0087]に述べた説明によって得られる。
図17の下方に、すでに図4(「五行穴の位置の特徴」)に示した上肢の図を引き延ばして用いた。図17の上方の棒グラフは、図15の棒グラフと同一である。図17の上肢の図から5つの矢印が出て、棒グラフの下方に示した5枚のラベルを示している。すなわち、矢印の元の楕円内に存在する経穴から得られた反応電流スコア(R)が、矢印の先の棒グラフデータとして表されていることを示している。
図15〜16に示す2枚の棒グラフの下方に、共に「第I領域」〜「第V領域」と記述した5枚のラベルがある。この5枚のラベルが示す領域とは、本願において、上肢及び、下肢に設定した領域である。この5枚のラベルの直下に、「RI 」、「RsumII」及び、「RIII~V 」と記述した。この「RI 」〜「RsumV 」は、段落[0087]に述べた説明によって得られる。
図15に、この被験者が感冒の初期症状を主訴に来院された平成17年2月13日の反応電流スコア(R)分布パターンを示し、図16に、この同じ被験者が11日後の2月24日に再来院された時に、発熱も感冒の症状も収束していることを確認した時点の、反応電流スコア(R)分布パターンを示す。
これら2つの異なる身体症状に係わる反応電流スコア(R)の時系列的変化を相互に比較検討して明らかとなることは、
(1)図15に示すように、感冒の初期症状が被験者の身体症状であるときには、反応電流スコア(R)のピークが第IV領域に偏って集中していること、
(2)図16に示すように、(1)の11日後で、発熱も風邪の症状も収束したときには、反応電流スコア(R)の比較的小さなピークが第I領域と第III領域に現れること、
(3)同時に初期症状で現れた第四領域のピークがさらに小さくなっていること、
である。
(1)図15に示すように、感冒の初期症状が被験者の身体症状であるときには、反応電流スコア(R)のピークが第IV領域に偏って集中していること、
(2)図16に示すように、(1)の11日後で、発熱も風邪の症状も収束したときには、反応電流スコア(R)の比較的小さなピークが第I領域と第III領域に現れること、
(3)同時に初期症状で現れた第四領域のピークがさらに小さくなっていること、
である。
本発明者が、感冒をはじめ、その他の疾病状態にある被験者らから得られた反応電流スコア(R)を解析し、検討すると、
(1)皮膚上に反応電流スコア(R)が強く現れる解剖学的位置は、身体内部の医学的問題に相関を有すること、
(2)反応電流スコア(R)は、医学的問題の程度の大小と正の相関をもって変化を示すこと、
を見出した。
(1)皮膚上に反応電流スコア(R)が強く現れる解剖学的位置は、身体内部の医学的問題に相関を有すること、
(2)反応電流スコア(R)は、医学的問題の程度の大小と正の相関をもって変化を示すこと、
を見出した。
本出願に係る発明が属する技術分野において、本出願の出頭日におけるいわゆる当業者が有するべき知識の技術水準を理解するために参考となる参考文献(非特許文献)を以下に列挙する。
一例として「せんねん灸オフ−ソフトきゅう・竹生島(読み:ちくぶしま)」、せんねん灸ホームページ(http://www.sennenq.co.jp/products/standard/index.html) 「皮膚インピーダンス法による漢方薬の薬効評価の研究結果」大蔵多美子ほか「和漢医薬学雑誌」15巻,264頁,1998年 「経絡測定による気功の同調現象」「人体科学」(2巻(1号)、19〜29頁,1993年) 「経絡テストによる診断と鍼治療」(医歯薬出版、2006年3月10日刊、26頁)向野義人著(福岡大学大学院体育学研究科教授、福岡大学病院第2内科講師、スポーツ医学、医学博士) 「自律神経失調症の診断と治療−精神身体医学的立場から」銅直春雄、黒木かおる、松本健一、河野友信、森崇、堀田一郎ら 日本医事新報刊、No.2398,43〜48号、1970年 「危険選択における腫瘍マーカーの導入の経験-CEA AFPについて-」佐々木光信他著、日本保険医学会誌 87巻 1989年 「薬徴(やくちょう)」吉益東洞(よしますとうどう)著 1771年 「WHO STANDARD ACUPUNCTURE POINT LOCATIONS INTHE WESTERN PACIFIC REGION」(日本語訳:西太平洋地域におけるWHO標準鍼灸経穴部位)世界保健機構(WHO)、世界保健機構西太平洋地域事務局(WPRO)発行、World Health Organization; 1版 (2008/6/25)、ISBN-10:9290613831 「WHO/WPRO標準経穴部位」WHO西太平洋地域事務局原著、第二次日本経穴委員会監修、医道の日本社、2009年http://www.idonohippon.com/book/shinkyu/1117-3.html 「経絡経穴図」小林三剛監修、中山仁二著、宝栄企画、1995年 「危険選択における腫瘍マーカーの導入の経験」佐々木光信ほか/安田生命相互保険会社、日本保険医学会誌、第87巻、1989年、国立情報学研究所論文情報ナビゲータ[サイニィ]に収録
一例として「せんねん灸オフ−ソフトきゅう・竹生島(読み:ちくぶしま)」、せんねん灸ホームページ(http://www.sennenq.co.jp/products/standard/index.html) 「皮膚インピーダンス法による漢方薬の薬効評価の研究結果」大蔵多美子ほか「和漢医薬学雑誌」15巻,264頁,1998年 「経絡測定による気功の同調現象」「人体科学」(2巻(1号)、19〜29頁,1993年) 「経絡テストによる診断と鍼治療」(医歯薬出版、2006年3月10日刊、26頁)向野義人著(福岡大学大学院体育学研究科教授、福岡大学病院第2内科講師、スポーツ医学、医学博士) 「自律神経失調症の診断と治療−精神身体医学的立場から」銅直春雄、黒木かおる、松本健一、河野友信、森崇、堀田一郎ら 日本医事新報刊、No.2398,43〜48号、1970年 「危険選択における腫瘍マーカーの導入の経験-CEA AFPについて-」佐々木光信他著、日本保険医学会誌 87巻 1989年 「薬徴(やくちょう)」吉益東洞(よしますとうどう)著 1771年 「WHO STANDARD ACUPUNCTURE POINT LOCATIONS INTHE WESTERN PACIFIC REGION」(日本語訳:西太平洋地域におけるWHO標準鍼灸経穴部位)世界保健機構(WHO)、世界保健機構西太平洋地域事務局(WPRO)発行、World Health Organization; 1版 (2008/6/25)、ISBN-10:9290613831 「WHO/WPRO標準経穴部位」WHO西太平洋地域事務局原著、第二次日本経穴委員会監修、医道の日本社、2009年http://www.idonohippon.com/book/shinkyu/1117-3.html 「経絡経穴図」小林三剛監修、中山仁二著、宝栄企画、1995年 「危険選択における腫瘍マーカーの導入の経験」佐々木光信ほか/安田生命相互保険会社、日本保険医学会誌、第87巻、1989年、国立情報学研究所論文情報ナビゲータ[サイニィ]に収録
[発明が解決しようとする課題]
本発明が解決しようとする課題は、
五行穴と、
本発明者が新規に見出した五行穴周辺の特定領域
から検出した皮膚インピーダンス情報に基づき、
疾病の診断に資する生体診断支援装置を提供することである。
ここで、皮膚インピーダンス情報とは、経穴探査装置によって判別される「ツボ」たる位置を決定づける情報であって、
1.反応電流・電圧変動曲線、
2.反応電流・電圧位相変動曲線、
3.反応電流・電圧変動曲線積分値
を包含し、これら1〜3項の変動曲線を数学的に1次微分、および/又は2次微分加工して得られる曲線、及び、これら変動曲線をFFT(フーリエ展開)解析して求めるスペクトルエンベロープ情報を包含する。ここで、疾病とは、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、これらの疾病の前駆的状態を包含する。
本発明が解決しようとする課題は、
五行穴と、
本発明者が新規に見出した五行穴周辺の特定領域
から検出した皮膚インピーダンス情報に基づき、
疾病の診断に資する生体診断支援装置を提供することである。
ここで、皮膚インピーダンス情報とは、経穴探査装置によって判別される「ツボ」たる位置を決定づける情報であって、
1.反応電流・電圧変動曲線、
2.反応電流・電圧位相変動曲線、
3.反応電流・電圧変動曲線積分値
を包含し、これら1〜3項の変動曲線を数学的に1次微分、および/又は2次微分加工して得られる曲線、及び、これら変動曲線をFFT(フーリエ展開)解析して求めるスペクトルエンベロープ情報を包含する。ここで、疾病とは、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、これらの疾病の前駆的状態を包含する。
従来の鍼灸医学において、経脈、及び/又は、経穴において皮膚インピーダンスを測定しようとすることは、当業者間においてごく一般的であった。従来の鍼灸医学において一般的であった皮膚インピーダンス測定技術とは、すでに段落[0002]〜[0032]に詳細に記述したとおりである。
しかし、従来の概念では、経脈や経穴の下位概念たる五行穴、及び/又は、五行穴の周辺領域において皮膚インピーダンスを同時に測定して、この得られた測定値を相互に比較することで被験者の疾病状態、ことに腫瘍・嚢胞など細胞増殖制御に係わる疾患の前兆を把握しようとすることは、当業者間において全く想定外であった。
五行穴の位置・配置は、古より伝承されたものであり、東洋医学の分野における当業者間、特に、鍼・灸等による東洋医学的治療の分野における当業者間では、生体における特異な部位であることは、論を待つまでもない。
五行穴の位置・配置は、古より伝承されたものであり、東洋医学の分野における当業者間、特に、鍼・灸等による東洋医学的治療の分野における当業者間では、生体における特異な部位であることは、論を待つまでもない。
然るに、従来の皮膚インピーダンス測定技術の目的は、特許文献1の[発明の効果]が示すように、「ツボ」の効率的な探査であった。
従来の皮膚インピーダンス測定技術によって見つけられたツボは、鍼灸医学について述べれば、鍼や灸に代表される伝統的治療行為を『INPUT』をする部位であって、そこから近代西洋医学的疾病情報を『OUTPUT』として得ようとする部位としては、殆ど認識されてこなかった。
従来の皮膚インピーダンス測定技術によって見つけられたツボは、鍼灸医学について述べれば、鍼や灸に代表される伝統的治療行為を『INPUT』をする部位であって、そこから近代西洋医学的疾病情報を『OUTPUT』として得ようとする部位としては、殆ど認識されてこなかった。
辛うじて、特許文献3においてのみ、五行穴に包含される井穴において皮膚インピーダンスが測定され、この測定値と、被験者から採取された血液検査データとを統計的に関連づけて、血液検査データという近代西洋医学的情報を十分に活かしつつ、被験者の精神状態である交感神経と副交感神経のバランスを検知する試みがなされている。
但し、この特許文献3における実施態様は、交感神経と副交感神経のバランスを検知することを目的としており、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態の診断を目的としたものではない。
但し、この特許文献3における実施態様は、交感神経と副交感神経のバランスを検知することを目的としており、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態の診断を目的としたものではない。
即ち、従来の技術においては、五行穴から得られる物理的測定値に基づいて、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態の診断に資する技術は存在しなかった。
[特許文献2と「本発明の解決課題」との関係]
特許文献2(直近先行技術)においては、
「あらかじめ座標位置が決められた多数の点におけるインピーダンスを瞬時に測定し、2次元的な皮膚インピーダンス分布を瞬時に測定する方法およびその装置を提供する」
ことが目的として定められている(特許文献2、段落[0003]〜[0004])。
即ち、この特許文献2における実施態様には、
1.「あらかじめ座標位置が決められた多数の点」についての特定が無く、また、その示唆もいっさい無く、
2.「測定し(た)2次元的な皮膚インピーダンス分布」をいかなる方法で表示するかの特定も無く、また、その示唆もない(括弧内は本発明者追記)。
これに対して、特許文献2にも見られず、他の従来技術にも見られない本発明の解決課題にのみ明らかな特徴は、
1.皮膚上の測定位置が、あらかじめ定義された少なくとも2つの五行穴に分類される経穴であり、かつ、世界保健機構から与えられた国際標準名称を有するヒトの身体に関わる361カ所の経穴であること、
2.測定して得られた2次元的皮膚インピーダンス特性の分布状態を、測定値を得た経脈と五行穴の配列順と関連付けて、パターン化して表示すること、
3.経脈と五行穴の配列順で表示された皮膚インピーダンス特性の分布状態のパターンを、被験者の身体状態(疾患状態)、殊に細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態と関連づけて、データベースを生成すること、
4.これら上記3で生成されたデータベースと、新規に検査される被験者の皮膚インピーダンス特性の分布状態のパターンとを比較検討して、被験者の疾患状態、殊に細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態を早期に発見する診断支援情報を提供すること、
の4項である。
特許文献2(直近先行技術)においては、
「あらかじめ座標位置が決められた多数の点におけるインピーダンスを瞬時に測定し、2次元的な皮膚インピーダンス分布を瞬時に測定する方法およびその装置を提供する」
ことが目的として定められている(特許文献2、段落[0003]〜[0004])。
即ち、この特許文献2における実施態様には、
1.「あらかじめ座標位置が決められた多数の点」についての特定が無く、また、その示唆もいっさい無く、
2.「測定し(た)2次元的な皮膚インピーダンス分布」をいかなる方法で表示するかの特定も無く、また、その示唆もない(括弧内は本発明者追記)。
これに対して、特許文献2にも見られず、他の従来技術にも見られない本発明の解決課題にのみ明らかな特徴は、
1.皮膚上の測定位置が、あらかじめ定義された少なくとも2つの五行穴に分類される経穴であり、かつ、世界保健機構から与えられた国際標準名称を有するヒトの身体に関わる361カ所の経穴であること、
2.測定して得られた2次元的皮膚インピーダンス特性の分布状態を、測定値を得た経脈と五行穴の配列順と関連付けて、パターン化して表示すること、
3.経脈と五行穴の配列順で表示された皮膚インピーダンス特性の分布状態のパターンを、被験者の身体状態(疾患状態)、殊に細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態と関連づけて、データベースを生成すること、
4.これら上記3で生成されたデータベースと、新規に検査される被験者の皮膚インピーダンス特性の分布状態のパターンとを比較検討して、被験者の疾患状態、殊に細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態を早期に発見する診断支援情報を提供すること、
の4項である。
[特許文献3と「本発明の解決課題」との関係]
特許文献3(直近先行技術)においては、五行穴のうち、井穴(せいけつ(手指、足指のみに定められたと称される24の経穴))を測定点として、皮膚インピーダンスを測定することにより、皮膚インピーダンスが測定されている。
但し、この特許文献3における実施態様は、交感神経と副交感神経のバランスを検知することを目的としており、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態の診断を目的としたものではない。
特許文献3(直近先行技術)においては、五行穴のうち、井穴(せいけつ(手指、足指のみに定められたと称される24の経穴))を測定点として、皮膚インピーダンスを測定することにより、皮膚インピーダンスが測定されている。
但し、この特許文献3における実施態様は、交感神経と副交感神経のバランスを検知することを目的としており、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態の診断を目的としたものではない。
[「本発明の解決課題」の新規性と進歩性]
本発明者は、鋭意検討を推進した結果、
(1)皮膚上に皮膚インピーダンスが著しく減少する解剖学的位置は、身体内部の医学的問題に相関を有するという実験仮説、並びに、
(2)皮膚インピーダンスの減少度合いは、医学的問題の程度の大小と正の相関をもって変化を示すという実験仮説
を新たに想到した(段落[0102]〜[0105])。
本発明者は、鋭意検討を推進した結果、
(1)皮膚上に皮膚インピーダンスが著しく減少する解剖学的位置は、身体内部の医学的問題に相関を有するという実験仮説、並びに、
(2)皮膚インピーダンスの減少度合いは、医学的問題の程度の大小と正の相関をもって変化を示すという実験仮説
を新たに想到した(段落[0102]〜[0105])。
本発明者が、今般、新たに想到した実験仮説を実証することにより、全く斬新な皮膚インピーダンス診断技術の新境地を開拓すべく、鋭意検討を推進した結果、いわば、建設的な『ネガティブデータ』として、
被測定者の手足尖端に存在する「井穴(せいけつ)」に測定点を定めて、これら井穴全ての皮膚インピーダンスを測定するという従来技術によったのでは、皮膚インピーダンスの変化が示す情報量が少なすぎて、生体の健康状態や疾病状態を明確に把握することが困難であるという知見を新たに獲得するに至った。
本発明者は、上記したいわば建設的な『ネガティブデータ』ともいえる貴重な知見に基づき、さらに検討を推進した結果、五行穴と本発明者が新規に見出したその周辺の特定領域から検出した皮膚インピーダンス情報に基づき、疾病の診断に資することができるという『ポジティブデータ』を獲得するに至った。
被測定者の手足尖端に存在する「井穴(せいけつ)」に測定点を定めて、これら井穴全ての皮膚インピーダンスを測定するという従来技術によったのでは、皮膚インピーダンスの変化が示す情報量が少なすぎて、生体の健康状態や疾病状態を明確に把握することが困難であるという知見を新たに獲得するに至った。
本発明者は、上記したいわば建設的な『ネガティブデータ』ともいえる貴重な知見に基づき、さらに検討を推進した結果、五行穴と本発明者が新規に見出したその周辺の特定領域から検出した皮膚インピーダンス情報に基づき、疾病の診断に資することができるという『ポジティブデータ』を獲得するに至った。
ここで、疾病とは、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、これらの疾病の前駆的状態を包含する。
従来の技術において、経脈、及び/又は、経穴において皮膚インピーダンスを測定しようとすることは、当業者間においては一般的な技術であった。また、経脈や経穴の下位概念たる五行穴のうち、手足の指先に存在する「井穴」において皮膚インピーダンスを測定し、井穴で得られた皮膚インピーダンス情報に基づいて交感神経、副交感神経のバランス程度を判断しようとすることは、少ないながらも新技術として公開されてきていた。
しかしながら、従来のいかなる技術においても、経脈や経穴の下位概念たる五行穴の全てを対照に、同時に皮膚インピーダンスを測定し、得られた全ての測定値を相互に比較検討して、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、並びに、これらの疾病の前駆的状態と関連付けて、これらの疾病を予防的に診断しようとする技術は存在しなかった。
従って、本発明のみならず「本発明の解決課題」も新規性と進歩性を具備するということができる。
本発明は、[特許請求の範囲]の[請求項1]〜[請求項9]に記載した事項により特定される。
[特許請求の範囲]
[請求項1]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項2]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項3]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項4]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項5]
請求項1乃至4に記載の生体反応波形情報の解析装置において、
あらかじめ設定された皮膚に印可する電圧を、
前記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて測定された皮膚インピーダンスで除して、
1乃至nEの箇所における合計nE個の皮膚の反応電流値を求め、
この合計nE個の反応電流値を相互に比較して、合計nE個の相対的反応電流値を計算し、
合計nE個の相対的反応電流値を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的反応電流値を一覧表としてあらわすことを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項6]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
[請求項7]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7
、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
[請求項8]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
[請求項9]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくと
も2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
[請求項1]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項2]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項3]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項4]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項5]
請求項1乃至4に記載の生体反応波形情報の解析装置において、
あらかじめ設定された皮膚に印可する電圧を、
前記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて測定された皮膚インピーダンスで除して、
1乃至nEの箇所における合計nE個の皮膚の反応電流値を求め、
この合計nE個の反応電流値を相互に比較して、合計nE個の相対的反応電流値を計算し、
合計nE個の相対的反応電流値を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的反応電流値を一覧表としてあらわすことを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
[請求項6]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
[請求項7]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7
、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
[請求項8]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
[請求項9]
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくと
も2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
課題を解決するための手段として、本発明の概要を以下に説明する。
[本発明の第1の特徴]
本発明の第1の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することである。
本発明の第1の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することである。
[本発明の第2の特徴]
本発明の第2の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することである。
本発明の第2の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することである。
[本発明の第3の特徴]
本発明の第3の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することである。
本発明の第3の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することである。
[本発明の第4の特徴]
本発明の第4の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することである。
本発明の第4の特徴は、生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することである。
[本発明の第5の特徴]
本発明の第5の特徴は、
前記第1の特徴の皮膚インピーダンス情報の解析装置、及び、第2の特徴の生体診断支援装置において、 血清腫瘍マーカーが、
CEA、CA15−3、CA19−9、BCA、及び、NCC−ST−439からなる群から選択された少なくとも1種であることである。
本発明の第5の特徴は、
前記第1の特徴の皮膚インピーダンス情報の解析装置、及び、第2の特徴の生体診断支援装置において、 血清腫瘍マーカーが、
CEA、CA15−3、CA19−9、BCA、及び、NCC−ST−439からなる群から選択された少なくとも1種であることである。
本発明の第1〜第5の特徴にあげた手段を用いて皮膚インピーダンス測定値を解析すれば、身体には被験者の健康状態によって、身体の異なる部位に皮膚インピーダンスの大小差を生み出す性質があることを把握することが出来る。
皮膚インピーダンス測定時に別途医師等の作業により被験者の血液検査情報、血圧情報、医学的診断名等の医学的情報をあらかじめ把握しておくことで、このあらかじめ得られた医学的情報と、本発明の生体反応波形情報の解析装置によって求められた以下に掲げる皮膚インピーダンスに関する情報とを比較し、関連づけてデータベースを作成する殊が出来る。
実際の臨床において、このデータベースを基礎にして、随時、新たな被験者について、非侵襲的に得る皮膚インピーダンスを解析することで、この新たな被験者の健康状態に関する情報を、医師等に対して、診断支援情報として提供することができる。
この提供する診断支援情報とは、
(1)被験者の皮膚インピーダンスの位置的分布パターンを求める目的で、皮膚インピーダンスを、身体の場所ごとと、経脈ごとに分類して、表示した一覧表たる、反応電流スコア表。
(2)被験者の皮膚インピーダンスの位置的分布パターンを求める目的で、前述(1)の反応電流スコア表の集計結果を表示した棒グラフ。
(3)被験者の皮膚インピーダンスの位置的分布パターンの統計学的分布傾向を求める目的で、前述(1)の反応電流スコア表の集計結果を統計解析にかけて得た度数分布表と、ヒストグラム。
(4)被験者の第II領域に集中した反応電流スコアの総和値たる、「第II領域(R)合計値:(RsumII)」。
(5)被験者の反応電流スコアが第II領域に集中する程度を比率で表す、「第II領域(R)集中度:CD」。
(6)腫瘍マーカー値と相関関係を示す「反応電流スコア変動指数値:VD」。
(7)被験者の「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化グラフ、及びこのグラフの傾き。
の7つの情報をいう。
次に、これらの生体支援情報の(1)〜(7)について説明する。
皮膚インピーダンス測定時に別途医師等の作業により被験者の血液検査情報、血圧情報、医学的診断名等の医学的情報をあらかじめ把握しておくことで、このあらかじめ得られた医学的情報と、本発明の生体反応波形情報の解析装置によって求められた以下に掲げる皮膚インピーダンスに関する情報とを比較し、関連づけてデータベースを作成する殊が出来る。
実際の臨床において、このデータベースを基礎にして、随時、新たな被験者について、非侵襲的に得る皮膚インピーダンスを解析することで、この新たな被験者の健康状態に関する情報を、医師等に対して、診断支援情報として提供することができる。
この提供する診断支援情報とは、
(1)被験者の皮膚インピーダンスの位置的分布パターンを求める目的で、皮膚インピーダンスを、身体の場所ごとと、経脈ごとに分類して、表示した一覧表たる、反応電流スコア表。
(2)被験者の皮膚インピーダンスの位置的分布パターンを求める目的で、前述(1)の反応電流スコア表の集計結果を表示した棒グラフ。
(3)被験者の皮膚インピーダンスの位置的分布パターンの統計学的分布傾向を求める目的で、前述(1)の反応電流スコア表の集計結果を統計解析にかけて得た度数分布表と、ヒストグラム。
(4)被験者の第II領域に集中した反応電流スコアの総和値たる、「第II領域(R)合計値:(RsumII)」。
(5)被験者の反応電流スコアが第II領域に集中する程度を比率で表す、「第II領域(R)集中度:CD」。
(6)腫瘍マーカー値と相関関係を示す「反応電流スコア変動指数値:VD」。
(7)被験者の「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化グラフ、及びこのグラフの傾き。
の7つの情報をいう。
次に、これらの生体支援情報の(1)〜(7)について説明する。
[診断支援情報としての「反応電流スコア表」]
前段にに説明する「反応電流スコア表」は、例えば、表9に示すように、表の書式が東洋医学論に基づいて正経十二経の分類をもって作成してあるので、被験者の上肢及び、下肢から得られた皮膚インピーダンスを東洋医学論の概念からとらえて、解析することが出来る。
前段にに説明する「反応電流スコア表」は、例えば、表9に示すように、表の書式が東洋医学論に基づいて正経十二経の分類をもって作成してあるので、被験者の上肢及び、下肢から得られた皮膚インピーダンスを東洋医学論の概念からとらえて、解析することが出来る。
[診断支援情報としての「棒グラフ」]
段落[0121]の(2)項にいう棒グラフとは、例えば、図15〜17に例示するグラフである。
この棒グラフは、段落[0125]に図17を用いて述べたとおり、被験者の皮膚インピーダンスが指先からの距離に従ってどのように変化するかをモニターすることができる。
段落[0121]の(2)項にいう棒グラフとは、例えば、図15〜17に例示するグラフである。
この棒グラフは、段落[0125]に図17を用いて述べたとおり、被験者の皮膚インピーダンスが指先からの距離に従ってどのように変化するかをモニターすることができる。
図15〜23に例示する棒グラフは、
5領域の経穴から得られた皮膚インピーダンスを対数表記して反応電流スコア(R)を求め、
このR値をy値としてグラフのy軸上に取り、
指先から測定位置までの距離をx軸の値として
生成されている。
本願明細書において、皮膚インピーダンスの説明のためにこの棒グラフを用いる時は、説明の便宜と視認しやすさを考慮して、被験者右側部分の測定データを示した。
5領域の経穴から得られた皮膚インピーダンスを対数表記して反応電流スコア(R)を求め、
このR値をy値としてグラフのy軸上に取り、
指先から測定位置までの距離をx軸の値として
生成されている。
本願明細書において、皮膚インピーダンスの説明のためにこの棒グラフを用いる時は、説明の便宜と視認しやすさを考慮して、被験者右側部分の測定データを示した。
[被験者Naitakの症例から]
この図18〜20に示す3枚の棒グラフの被験者は、平成13年10月にS状結腸に発生した原発性大腸癌により腫瘍切除手術、並びに腫瘍周辺のリンパ節郭清手術を受けた男性被験者(65歳)である。この被験者をNaitakと仮称する。
この手術の3年後、平成16年6月10日に至り、本発明の皮膚インピーダンス測定値の解析装置による予測を受け、得られた解析結果から、被験者の体質が腫瘍・嚢胞等の細胞増殖制御と関連する疾病、及び/又は、これら疾病の前駆的状態にあり得るとの予測結果を得た例である。この皮膚インピーダンス測定時の血清腫瘍マーカー値は
CEA;5.0(カットオフ値=5.0)、
Ca19−9;23.0(カットオフ値=37.0)
であったが、外科担当主治医は転移癌のエビデンスが不足していると判断から転移癌の診断を行わなかった。
しかし、この6ヶ月後の平成16年12月に至り、胸部レントゲン写真診断により、左右肺上部の肺尖部にそれぞれ直径5mm程度のかすかな陰影が見出された。
さらにその1ヶ月後の平成17年1月に至り、胸部レントゲン写真診断により同部位に1cmの陰影が得られたので、細胞診を行い、その結果、大腸癌の転移による肺尖部癌との診断を受け、平成17年2月末に内視鏡による腫瘍切除手術を受けるに至った。
この左肺尖に転移した腫瘍の位置は、本発明による解析装置を用いて予測した病巣の予測位置と同一であった。
次にこの棒グラフの示す意味について説明する。
この図18〜20に示す3枚の棒グラフの被験者は、平成13年10月にS状結腸に発生した原発性大腸癌により腫瘍切除手術、並びに腫瘍周辺のリンパ節郭清手術を受けた男性被験者(65歳)である。この被験者をNaitakと仮称する。
この手術の3年後、平成16年6月10日に至り、本発明の皮膚インピーダンス測定値の解析装置による予測を受け、得られた解析結果から、被験者の体質が腫瘍・嚢胞等の細胞増殖制御と関連する疾病、及び/又は、これら疾病の前駆的状態にあり得るとの予測結果を得た例である。この皮膚インピーダンス測定時の血清腫瘍マーカー値は
CEA;5.0(カットオフ値=5.0)、
Ca19−9;23.0(カットオフ値=37.0)
であったが、外科担当主治医は転移癌のエビデンスが不足していると判断から転移癌の診断を行わなかった。
しかし、この6ヶ月後の平成16年12月に至り、胸部レントゲン写真診断により、左右肺上部の肺尖部にそれぞれ直径5mm程度のかすかな陰影が見出された。
さらにその1ヶ月後の平成17年1月に至り、胸部レントゲン写真診断により同部位に1cmの陰影が得られたので、細胞診を行い、その結果、大腸癌の転移による肺尖部癌との診断を受け、平成17年2月末に内視鏡による腫瘍切除手術を受けるに至った。
この左肺尖に転移した腫瘍の位置は、本発明による解析装置を用いて予測した病巣の予測位置と同一であった。
次にこの棒グラフの示す意味について説明する。
図18に示す棒グラフはこの男性被験者Naitakの平成16年6月10日来院時の皮膚インピーダンス記録である。このグラフの底辺に両矢印で5領域を分けて示している。
この5領域のそれぞれで、棒グラフが3つの区切りに分かれて立っている。これはそれぞれ3つの区切りの中央が領域中心経穴の測定値を表し、この中心経穴の左が指先側領域偏縁経穴の測定値を表し、この中心経穴の右が体幹側(体の中心に近い側を意味する)領域偏縁経穴の測定値を表したためである。
この5領域のそれぞれで、棒グラフが3つの区切りに分かれて立っている。これはそれぞれ3つの区切りの中央が領域中心経穴の測定値を表し、この中心経穴の左が指先側領域偏縁経穴の測定値を表し、この中心経穴の右が体幹側(体の中心に近い側を意味する)領域偏縁経穴の測定値を表したためである。
図18に示す平成16年6月10日の記録では、5領域全体に皮膚インピーダンスが現れているが、ことに、第II領域の皮膚インピーダンスが小さく、取り分けて第II領域中心経穴の測定値が集中して大きな反応電流スコアを記録したことがわかる。
このときの医学的疾病状況は、前段に述べたとおり、3年前に原発性大腸癌の切除手術を受け、リンパ節に転移が診られたとの状況によりリンパ節郭清術(かくせいじゅつ)を同時に受けたので、すでに3年前の時点でリンパ行性転移(りんぱこうせいてんい)と称する、リンパ節及びリンパ管内を伝搬して癌細胞転移が始まっていて、大腸の原発腫瘍から全身に癌細胞が運搬された可能性が予測された。
この時点での血清腫瘍マーカー値は、前段に述べたとおり、
CEA;5.0(カットオフ値=5.0)、
Ca19−9;23.0(カットオフ値=37.0)
であったのであるが、外科担当の主治医は、CT断層写真による転移が発見されないことを根拠として転移があるとは診断し得なかった。
このときの医学的疾病状況は、前段に述べたとおり、3年前に原発性大腸癌の切除手術を受け、リンパ節に転移が診られたとの状況によりリンパ節郭清術(かくせいじゅつ)を同時に受けたので、すでに3年前の時点でリンパ行性転移(りんぱこうせいてんい)と称する、リンパ節及びリンパ管内を伝搬して癌細胞転移が始まっていて、大腸の原発腫瘍から全身に癌細胞が運搬された可能性が予測された。
この時点での血清腫瘍マーカー値は、前段に述べたとおり、
CEA;5.0(カットオフ値=5.0)、
Ca19−9;23.0(カットオフ値=37.0)
であったのであるが、外科担当の主治医は、CT断層写真による転移が発見されないことを根拠として転移があるとは診断し得なかった。
この図18に示す皮膚インピーダンス記録と、時間を経過した後の皮膚インピーダンス解析データを時系列で比較して、段落[0151]の(7)項に述べた、
1.被験者の「皮膚インピーダンス変動指数(VD)」の時系列変化グラフ、
2.このグラフの傾き
との2項を検討すると、傾きはプラス勾配を示した。 すなわち、腫瘍マーカー値が上昇しているであろうことを推測する、診断支援情報が得られた。この診断支援情報を、図24に示す。
図24は、被験者Naitakについての「腫瘍マーカーと反応電流スコアに関する検討」である。 図24の(3)に示す「皮膚インピーダンス変動指数(VD)の時系列変化」によれば、「皮膚インピーダンス変動指数(VD)」のグラフは継続的に勾配がプラスであった。 図24の(3)に示す勾配は、
グラフ日付:2004年(平成16年)7月12日〜7月13日から、
グラフ日付:2005年(平成17年)1月17日〜2月9日
までの間で上昇を続けた。
一方、図24の(4)に示す、同時期の「CEA値の時系列変化」によれば、CEA値は、
グラフ日付:2004年(平成16年)12月5日〜12月14日
の皮膚インピーダンス解析時点で、一時的に低い値を示している。
この「2004年(平成16年)12月5日〜12月14日」の皮膚インピーダンス解析時点で一時的に示した低い値は、被験者Naitakが主治医の薦めで抗ガン剤を投与された結果、一時的に腫瘍が小さくなった結果であることが、推測された。
しかしながら、直後から肺内転移癌腫が拡大してしまった。
そのため、
グラフ日付:2004年(平成16年)12月5日〜12月14日
からわずか2ヶ月後の、平成17年(2005年)2月に至り、切除術を受けなければならなかった。
この事実は、被験者Naitakが抗ガン剤投与を受けることで、悪性腫瘍の大きさを一時的に縮小せしめることに成功したとしても、いわゆる「癌性体質」は全く変化しておらず、疾病症状は体内の不可視部分において、悪化傾向を辿っていたと見なすべきであった。
従って、本発明者は、「皮膚インピーダンス変動指数(VD)の時系列変化」グラフの傾きが、癌性疾患の正しい疾病状態の把握には不可欠であり、極めて重要な診断支援情報であることを見出した。
また、段落[0180]〜[0188]に後述する、被験者の皮膚インピーダンス変動指数(VD)の時系列変化と、炎症性疾患の関連性からも検討を加えると、この被験者Naitakには炎症性疾患が無かったから、得られた時系列で比較グラフの傾きは、癌性疾患の悪化を疑うに十分な診断支援情報であった。
1.被験者の「皮膚インピーダンス変動指数(VD)」の時系列変化グラフ、
2.このグラフの傾き
との2項を検討すると、傾きはプラス勾配を示した。 すなわち、腫瘍マーカー値が上昇しているであろうことを推測する、診断支援情報が得られた。この診断支援情報を、図24に示す。
図24は、被験者Naitakについての「腫瘍マーカーと反応電流スコアに関する検討」である。 図24の(3)に示す「皮膚インピーダンス変動指数(VD)の時系列変化」によれば、「皮膚インピーダンス変動指数(VD)」のグラフは継続的に勾配がプラスであった。 図24の(3)に示す勾配は、
グラフ日付:2004年(平成16年)7月12日〜7月13日から、
グラフ日付:2005年(平成17年)1月17日〜2月9日
までの間で上昇を続けた。
一方、図24の(4)に示す、同時期の「CEA値の時系列変化」によれば、CEA値は、
グラフ日付:2004年(平成16年)12月5日〜12月14日
の皮膚インピーダンス解析時点で、一時的に低い値を示している。
この「2004年(平成16年)12月5日〜12月14日」の皮膚インピーダンス解析時点で一時的に示した低い値は、被験者Naitakが主治医の薦めで抗ガン剤を投与された結果、一時的に腫瘍が小さくなった結果であることが、推測された。
しかしながら、直後から肺内転移癌腫が拡大してしまった。
そのため、
グラフ日付:2004年(平成16年)12月5日〜12月14日
からわずか2ヶ月後の、平成17年(2005年)2月に至り、切除術を受けなければならなかった。
この事実は、被験者Naitakが抗ガン剤投与を受けることで、悪性腫瘍の大きさを一時的に縮小せしめることに成功したとしても、いわゆる「癌性体質」は全く変化しておらず、疾病症状は体内の不可視部分において、悪化傾向を辿っていたと見なすべきであった。
従って、本発明者は、「皮膚インピーダンス変動指数(VD)の時系列変化」グラフの傾きが、癌性疾患の正しい疾病状態の把握には不可欠であり、極めて重要な診断支援情報であることを見出した。
また、段落[0180]〜[0188]に後述する、被験者の皮膚インピーダンス変動指数(VD)の時系列変化と、炎症性疾患の関連性からも検討を加えると、この被験者Naitakには炎症性疾患が無かったから、得られた時系列で比較グラフの傾きは、癌性疾患の悪化を疑うに十分な診断支援情報であった。
次に示す図19は、被験者Naitakの平成16年12月5日来院時の皮膚インピーダンス記録である。この記録と前記6月10日の記録とを比較すると、5領域のうち第V領域の反応電流スコアが最低値となり、第IV領域の反応電流スコアも減ってきたことがわかる。それと対照的に、第III領域では反応電流スコアが増加した。ことに、第II領域の反応電流スコアは、中心経穴においてはほとんどが相対的に高い値を示すようになり、偏縁経穴の指先側、体幹側においても同様に反応電流スコアが高くなってきたことを示していた。
このとき平成16年12月の医学的疾病状況は、前段に述べたとおり、胸部レントゲン写真診断により、左右肺上部の肺尖部にそれぞれ直径5mm程度のかすかな陰影が見出され、腫瘍マーカーは12月14日検査時で、
CEA;5.4ng/ml、
CA19−9;24.0ng/ml
であり、
6月10日の値と比較すると、それぞれ、
0.5ng/ml増加、
1.0ng/ml増加、
していた。
この血清腫瘍マーカー値の増加は、当然ながら、腫瘍の拡大を予測し得るデータであった。
被験者Naitakは、この平成16年12月5日に皮膚インピーダンス値解析を受けた後、平成17年2月に至り、内視鏡による肺内転移癌腫切除術を受けた。
このとき平成16年12月の医学的疾病状況は、前段に述べたとおり、胸部レントゲン写真診断により、左右肺上部の肺尖部にそれぞれ直径5mm程度のかすかな陰影が見出され、腫瘍マーカーは12月14日検査時で、
CEA;5.4ng/ml、
CA19−9;24.0ng/ml
であり、
6月10日の値と比較すると、それぞれ、
0.5ng/ml増加、
1.0ng/ml増加、
していた。
この血清腫瘍マーカー値の増加は、当然ながら、腫瘍の拡大を予測し得るデータであった。
被験者Naitakは、この平成16年12月5日に皮膚インピーダンス値解析を受けた後、平成17年2月に至り、内視鏡による肺内転移癌腫切除術を受けた。
次に示す図20は、被験者Naitakの平成17年10月17日来院時の皮膚インピーダンス記録である。この記録と前記平成16年12月5日の記録とを比較すると、5領域のうち、第V領域、及び、第IV領域、及び、第III領域の反応電流スコアが最低値となったことがわかる。
それと対照的に、第II領域では反応電流スコアが著しく増加した。ことに、第II領域中心経穴の反応電流スコアは、正経十二経全ての経脈の中心経穴において、反応電流スコア相対値が8以上の高値を示すようになった。
その一方で、第II領域偏縁経穴の反応電流スコアは全体的に低値を示すようになった。
このとき平成17年10月17日の医学的疾病状況は、
CEA;39.1ng/ml(カットオフ値=5.0)、
CA19−9;453.0ng/ml(カットオフ値=37.0)
まで上昇し、悪性腫瘍の転移と拡大が一層深刻な状況であることが示されていた。
それと対照的に、第II領域では反応電流スコアが著しく増加した。ことに、第II領域中心経穴の反応電流スコアは、正経十二経全ての経脈の中心経穴において、反応電流スコア相対値が8以上の高値を示すようになった。
その一方で、第II領域偏縁経穴の反応電流スコアは全体的に低値を示すようになった。
このとき平成17年10月17日の医学的疾病状況は、
CEA;39.1ng/ml(カットオフ値=5.0)、
CA19−9;453.0ng/ml(カットオフ値=37.0)
まで上昇し、悪性腫瘍の転移と拡大が一層深刻な状況であることが示されていた。
被験者Naitakが当院を訪れることができたのはこの平成17年10月17日来院時が最後となり、翌年平成18年4月20日に往診依頼を受けた時はすでに深刻な腹水症状で、直ちに入院手続きを行った。その後5月4日未明に息を引き取られた。
[被験者Nakmitの症例から]
つぎに図21〜23に示す3枚の棒グラフの被験者は、平成14年、食道癌切除手術後、平成15年、右鎖骨下リンパ節転移によりリンパ節郭清手術を受けた経過をもつ男性被験者(63歳)である。この被験者をNakmitと仮称する。
つぎに図21〜23に示す3枚の棒グラフの被験者は、平成14年、食道癌切除手術後、平成15年、右鎖骨下リンパ節転移によりリンパ節郭清手術を受けた経過をもつ男性被験者(63歳)である。この被験者をNakmitと仮称する。
被験者Nakmitは、放射線治療を断続的に3年間継続してきたが、平成18年に至り、食道吻合(しょくどうふんごう=つなぎ合わせること)部、及び、胸部食道に悪性腫瘍の再発を診た。
累積放射線量が上限値を越えるため、さらなる放射線治療は不可能との主治医の判断で、経過観察することとなり、平成19年6月18日に本発明者が従事する施設へ来院された。来院時、癌性病巣は上記部位に大小3カ所であった。
累積放射線量が上限値を越えるため、さらなる放射線治療は不可能との主治医の判断で、経過観察することとなり、平成19年6月18日に本発明者が従事する施設へ来院された。来院時、癌性病巣は上記部位に大小3カ所であった。
図21に示す被験者Nakmitの平成19年6月18日の皮膚インピーダンス記録では、当初から第II領域の反応電流スコアが大きく、しかも中心経穴だけが突出して大きな反応電流スコアを示していた。
このとき平成19年6月18日前後の医学的疾病状況は、
CEA;5.5(カットオフ値=5.0)、
であった。
このとき平成19年6月18日前後の医学的疾病状況は、
CEA;5.5(カットオフ値=5.0)、
であった。
この被験者Nakmitは、すでに掛かり付けの2つの大学病院病院の双方から、さらなる放射線治療の危険性を指摘され、かつ、白血球の低下程度から判断してさらなる抗ガン剤使用が制限されて、ただ、病状の経過を観察するだけの状況にあった。
従って被験者Nakmitは、抗ガン剤等一般医療常識で考え得る投薬手段が制限されたことから、やむを得ず東洋医学的手段を模索して、その結果来院されたのであったから、ご希望とする治療手段の中に漢方薬の選択肢は当然のことながら含まれていた。
そこで本発明者の従事先では、本発明の疾病予測システムの診断支援装置に基づいて漢方薬選定について検討を行い、連携する医師と薬剤師との相談の上で、被験者Nakmitの要望に応える方向を目指した。
図22は、被験者Nakmitの初診後およそ1ヶ月を経た時点の皮膚インピーダンス記録である。この棒グラフと、前述の平成19年6月18日の記録とを比較検討すると、初診時、第II領域中心経穴だけに集中していた反応電流スコアは上限値が小さくなり、偏縁経穴の指先側に値の大きい反応電流スコアが現れている。
さらに第I領域の偏縁経穴の体幹側にも反応電流スコアがあらわれているので、あたかも反応電流スコアのピークが身体上を移動するかのように記録された。
さらに第I領域の偏縁経穴の体幹側にも反応電流スコアがあらわれているので、あたかも反応電流スコアのピークが身体上を移動するかのように記録された。
次の図23は、被験者Nakmitが初診の翌年、平成20年2月11日に来院されたときの皮膚インピーダンス記録である。この記録によれば、当初、第II領域の中心経穴において著しく高かった皮膚インピーダンス量は、4つの経脈をのぞいては低値を示すようになり、その一方で、第III領域、及び、第IV領域において反応電流スコアが増加してきていた。
このとき平成20年2月11日前後の医学的疾病状況は、
CEA;3.0(カットオフ値=5.0)、
であった。
そしてこの後まもなくして、被験者Nakmitは掛かり付けの主治医から、
「CT断層写真撮影の結果、3病巣の消失を認める」、
との診断を受けた。
ここに示した被験者Nakmitの臨床例からも、本発明の診断支援情報が有意であることを示された。
このとき平成20年2月11日前後の医学的疾病状況は、
CEA;3.0(カットオフ値=5.0)、
であった。
そしてこの後まもなくして、被験者Nakmitは掛かり付けの主治医から、
「CT断層写真撮影の結果、3病巣の消失を認める」、
との診断を受けた。
ここに示した被験者Nakmitの臨床例からも、本発明の診断支援情報が有意であることを示された。
被験者Naitakの実施例は、癌性疾患が悪化してゆく経過を皮膚インピーダンス記録でモニターしたものであり、一方、被験者Nakmitの実施例は、癌性疾患が改善してゆく経過を同様にモニターしたものである。
性腫瘍に関わるこれら対照的な皮膚インピーダンス記録を比較検討すると、癌性疾患が悪化してゆく時に反応電流スコア分布グラフにおこる分布パターンの変化は、癌性疾患の程度がまだ軽度の時には、振動分布のピークが第II領域の中心経穴にあるものの、第II領域以外の他の領域にも反応電流スコア分布がみられ、その後、癌性疾患が悪化してゆくに従って、第II領域にあった振動分布のピークが高くなり、第II領域以外の他の領域にみられた反応電流スコア分布が次第に第II領域付近に集中する傾向が見られた。
性腫瘍に関わるこれら対照的な皮膚インピーダンス記録を比較検討すると、癌性疾患が悪化してゆく時に反応電流スコア分布グラフにおこる分布パターンの変化は、癌性疾患の程度がまだ軽度の時には、振動分布のピークが第II領域の中心経穴にあるものの、第II領域以外の他の領域にも反応電流スコア分布がみられ、その後、癌性疾患が悪化してゆくに従って、第II領域にあった振動分布のピークが高くなり、第II領域以外の他の領域にみられた反応電流スコア分布が次第に第II領域付近に集中する傾向が見られた。
一方、癌性疾患が改善してゆく時に反応電流スコア分布グラフにおこる分布パターンの変化は、癌性疾患の程度がまだ改善前にあっては、反応電流スコア分布が次第に第II領域付近に集中するが、その後、癌性疾患が改善してゆくに従って、反応電流スコア分布のピークがまだ第II領域にあるものの、第II領域以外の他の領域にも反応電流スコア分布が現れることが特徴的であり、さらに、例えば図23に示す被験者Nakmitの平成20年2月11日の実施例のように、癌性疾患が大きく改善し始めると、第II領域の中心経穴に現れていた反応電流スコアの高い値がいくつか姿を消して、第II領域以外の他の領域に大きな反応電流スコアの値の分布がみられる、という特徴があった。
段落[0127]〜[0143]に述べた2つの症例を総括して、癌性疾患に見られた特徴的な皮膚インピーダンス現象を述べれば、以下の点が挙げられる。
(1)癌性疾患が悪化の傾向にある時の、反応電流スコア分布グラフにおこる分布パターンの変化は、
1.第II領域における反応電流スコアの値が次第に大きくなること、
2.「ツボ」たる部位が第II領域に集中してくる、
という2点の特徴があった。
(2)癌性疾患が改善の傾向にある時の、反応電流スコア分布グラフにおこる分布パターンの変化には、
1.第II領域における反応電流スコアの値が次第に小さくなること、
2.「ツボ」たる部位が第II領域に集中していた状態から、第II領域以外の他の領域
へ移動する状態へ変化してくる、という2点の特徴があった。
(1)癌性疾患が悪化の傾向にある時の、反応電流スコア分布グラフにおこる分布パターンの変化は、
1.第II領域における反応電流スコアの値が次第に大きくなること、
2.「ツボ」たる部位が第II領域に集中してくる、
という2点の特徴があった。
(2)癌性疾患が改善の傾向にある時の、反応電流スコア分布グラフにおこる分布パターンの変化には、
1.第II領域における反応電流スコアの値が次第に小さくなること、
2.「ツボ」たる部位が第II領域に集中していた状態から、第II領域以外の他の領域
へ移動する状態へ変化してくる、という2点の特徴があった。
そこで、
癌性疾患の疾病進行状態を示す度合いと、皮膚インピーダンス分布パターンの変化程度とが正の相関を示すか否かを検討する必要が生じた。
この検討のためには、癌性疾患の疾病進行状態をモニターするための指標として用いられている血清腫瘍マーカー値と、反応電流スコア分布状態との相関を検討する必要があった。
癌性疾患の疾病進行状態を示す度合いと、皮膚インピーダンス分布パターンの変化程度とが正の相関を示すか否かを検討する必要が生じた。
この検討のためには、癌性疾患の疾病進行状態をモニターするための指標として用いられている血清腫瘍マーカー値と、反応電流スコア分布状態との相関を検討する必要があった。
前述した棒グラフの変化傾向から、癌性疾患の疾病状態と係わるのは、
(1)第II領域における反応電流スコアの大きさと、
(2)「ツボ」たる部位が5領域の中で第II領域に集中して現れる度合い、
とであった。
(1)については、すでに詳細を述べた反応電流スコア表に、第II領域反応電流スコア(R)が入力されて一時的に保存されるから、これを集計して生成される値を用いることができる。
(2)については、
「RsumII」と、「RI 」 +「RIII~V 」とを比較して、この比率をもとに生成する値を用いることができる。
この比率を「第II領域(R)集中度:CD」として求める手法については、すでに段落[0092]に[用語「第N領域(R)集中度:(CDN)」の意義として述べたとおりである。
(1)第II領域における反応電流スコアの大きさと、
(2)「ツボ」たる部位が5領域の中で第II領域に集中して現れる度合い、
とであった。
(1)については、すでに詳細を述べた反応電流スコア表に、第II領域反応電流スコア(R)が入力されて一時的に保存されるから、これを集計して生成される値を用いることができる。
(2)については、
「RsumII」と、「RI 」 +「RIII~V 」とを比較して、この比率をもとに生成する値を用いることができる。
この比率を「第II領域(R)集中度:CD」として求める手法については、すでに段落[0092]に[用語「第N領域(R)集中度:(CDN)」の意義として述べたとおりである。
第II領域における反応電流スコア(R)の集中度CDを求める数式(8)において、用いている係数「κ」について説明する。表14に示す反応電流スコア表は、「被験者が極めて健康な若年者である時の反応電流スコア表入力例」である。
本願の皮膚インピーダンス解析装置による測定値解析を行う際に、ごく希に、表14で示すように、反応電流スコア(R)が、全て「1」として反応電流スコア表入力される場合がある。
本発明者のこれまでの臨床データから判断すると、被験者の反応電流スコア(R)が、全て「1」として反応電流スコア表に入力される場合は、被験者が一般医学的にも、東洋医学論的にも、全くの健康体である。
このように、5領域の全てにおいて、反応電流スコア(R)がきわめて低値を示した時は、被験者が全くの健康体であって、このようなときは「ツボ」たる部位は、どこの領域にも現れない。したがって、被験者の反応電流スコア(R)が、全て「1」として反応電流スコア表入力される場合は、健康状態を示すひとつの基準になることが判明した。
これを理由に、被験者の反応電流スコア(R)が、全て「1」として反応電流スコア表入力される場合に第II領域(R)集中度が「1.00」を示すように数式(8)の(κ)を「4」と設定した。
本発明者のこれまでの臨床データから判断すると、被験者の反応電流スコア(R)が、全て「1」として反応電流スコア表に入力される場合は、被験者が一般医学的にも、東洋医学論的にも、全くの健康体である。
このように、5領域の全てにおいて、反応電流スコア(R)がきわめて低値を示した時は、被験者が全くの健康体であって、このようなときは「ツボ」たる部位は、どこの領域にも現れない。したがって、被験者の反応電流スコア(R)が、全て「1」として反応電流スコア表入力される場合は、健康状態を示すひとつの基準になることが判明した。
これを理由に、被験者の反応電流スコア(R)が、全て「1」として反応電流スコア表入力される場合に第II領域(R)集中度が「1.00」を示すように数式(8)の(κ)を「4」と設定した。
前段[0172]に述べたように、
棒グラフの変化傾向から、癌性疾患の疾病状態と係わる皮膚インピーダンス特性は、
(1)第II領域における反応電流スコアの大きさ、
(2)「ツボ」たる部位が第II領域に集中してくること、
との2項であったから、これら、(1)及び、(2)の値を乗ずることにより、癌性疾患の疾病状態との関わりを示す「反応電流スコア変動指数値」が生成される。この反応電流スコア変動指数値を「VD」と表して、数式(9)で求める。
棒グラフの変化傾向から、癌性疾患の疾病状態と係わる皮膚インピーダンス特性は、
(1)第II領域における反応電流スコアの大きさ、
(2)「ツボ」たる部位が第II領域に集中してくること、
との2項であったから、これら、(1)及び、(2)の値を乗ずることにより、癌性疾患の疾病状態との関わりを示す「反応電流スコア変動指数値」が生成される。この反応電流スコア変動指数値を「VD」と表して、数式(9)で求める。
被験者Naitakから得られた血清腫瘍マーカー値の記録と、この血清腫瘍マーカー検査日に近い日時に行った皮膚インピーダンス記録との相関を時系列変化で検討する。図24に「腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値VDに関する検討」を示して、相関グラフを示す。
図24の(1)に、「CEA値とVDの相関」を、
図24の(2)に、「CA19−9値とVDとの相関」を示す。
これら相関グラフでは、
x軸に前述の反応電流スコア変動指数値VDを定め、
y軸に血清腫瘍マーカー値を定めて、
VDと、血清腫瘍マーカー値との相関を検討した。
この結果、両者は正の相関にあることが明らかとなった。
図24の(1)に、「CEA値とVDの相関」を、
図24の(2)に、「CA19−9値とVDとの相関」を示す。
これら相関グラフでは、
x軸に前述の反応電流スコア変動指数値VDを定め、
y軸に血清腫瘍マーカー値を定めて、
VDと、血清腫瘍マーカー値との相関を検討した。
この結果、両者は正の相関にあることが明らかとなった。
次に、反応電流スコア変動指数値VDと、血清腫瘍マーカー値との相関が、他の被験者においても同様に存在するかを検討した。
癌性疾患には、すでに一般的に認識されているように、悪性が強く腫瘍の拡大が急速であるような、例えば膵臓癌のような種類や、一般的に比較的中程度の悪性度で知られる乳癌のような種類もあり、または、甲状腺癌のような比較的穏やかな悪性度を見せる種類もある。
そのような医学的理由から、反応電流スコア変動指数値VDと、血清腫瘍マーカー値との相関が、他の被験者においても同様に存在するかを検討するに際し、得られている全てのデータを癌性種類の区別無く混在させて検討することはせず、被験者の癌性種類ごとに分類して検討した。
癌性疾患には、すでに一般的に認識されているように、悪性が強く腫瘍の拡大が急速であるような、例えば膵臓癌のような種類や、一般的に比較的中程度の悪性度で知られる乳癌のような種類もあり、または、甲状腺癌のような比較的穏やかな悪性度を見せる種類もある。
そのような医学的理由から、反応電流スコア変動指数値VDと、血清腫瘍マーカー値との相関が、他の被験者においても同様に存在するかを検討するに際し、得られている全てのデータを癌性種類の区別無く混在させて検討することはせず、被験者の癌性種類ごとに分類して検討した。
反応電流スコア変動指数値VDと、血清腫瘍マーカー値との相関を検討するために用いる被験者の血清腫瘍マーカー値のサンプル数について述べる。
いうまでもなく血清腫瘍マーカーの検査は費用患者負担の検査である。また、血液検査であるから、侵襲的に行わなければならず、被験者にとっては体重測定や体温測定、あるいは血圧測定などの非侵襲的検査とは異なった一種の精神的敷居の高さがあることを患者の気持ちになって考慮しなければならないことはいうまでも無い。
今日、医療機関による利益向上主義が批判され、医療機関では検査ばかりが多い、との批判が繰り返されている。 このような時に、臨床試験データを得る目的で頻繁にデータを出すよう依頼することは、できる限りこれを控え、検査回数は必要最小限の比較データを得るにとどめなければならない。従って、時系列変化を検討すべき血液検査データは、その数が少ないものも検討の対象に含めた。
いうまでもなく血清腫瘍マーカーの検査は費用患者負担の検査である。また、血液検査であるから、侵襲的に行わなければならず、被験者にとっては体重測定や体温測定、あるいは血圧測定などの非侵襲的検査とは異なった一種の精神的敷居の高さがあることを患者の気持ちになって考慮しなければならないことはいうまでも無い。
今日、医療機関による利益向上主義が批判され、医療機関では検査ばかりが多い、との批判が繰り返されている。 このような時に、臨床試験データを得る目的で頻繁にデータを出すよう依頼することは、できる限りこれを控え、検査回数は必要最小限の比較データを得るにとどめなければならない。従って、時系列変化を検討すべき血液検査データは、その数が少ないものも検討の対象に含めた。
図24〜29に6症例の実施例を示して、反応電流スコア変動指数値VDと、血清腫瘍マーカー値との相関を検討した。
図24の被験者の疾病状態は、原発性大腸癌であった。
図25の被験者の疾病状態は、原発性食道癌であった。
図26の被験者の疾病状態は、膵臓癌であった。
図27の被験者の疾病状態は、乳癌であった。
図28の被験者の疾病状態は、乳癌であった。
図29の被験者は疾病状態は、膵臓癌であった。
これらの検討から、反応電流スコア変動指数値VDと、血清腫瘍マーカー値との相関は有意であることが見出された。
図24の被験者の疾病状態は、原発性大腸癌であった。
図25の被験者の疾病状態は、原発性食道癌であった。
図26の被験者の疾病状態は、膵臓癌であった。
図27の被験者の疾病状態は、乳癌であった。
図28の被験者の疾病状態は、乳癌であった。
図29の被験者は疾病状態は、膵臓癌であった。
これらの検討から、反応電流スコア変動指数値VDと、血清腫瘍マーカー値との相関は有意であることが見出された。
[診断支援情報としての「ヒストグラム」]
段落[0121]の(3)項にいう「ヒストグラム」とは、例えば、図30として例示するグラフである。図30は、「癌性疾患の可能性が低い健常若年者7名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラム」である。この図30のヒストグラムを作成するには、次の工程による。
(1)皮膚インピーダンスから「反応電流スコア(R)」を求める。
(2)領域毎に、(1)で求めた「反応電流スコア(R)」の統計学的度数分布を求める。
(3)この統計学的度数分布から、ヒストグラムを求める。
図30のヒストグラムにおいて、y軸値は反応電流スコア(R)の値と定めた。ヒストグラムは、領域ごとに一枚ずつ生成するので、5領域で5枚のヒストグラムが生成される。ヒストグラムは、反応電流スコア(R)分布状態や分布傾向を統計学的に表すので、5枚のヒストグラムを相互に比較検討することで、5領域内に存在する正経十二経全ての経脈の反応電流スコア(R)を比較検討できる。
本発明の明細書において、反応電流スコア(R)の説明のためにこのヒストグラムを用いる時は、説明の便宜と視認しやすさを考慮して、主に右手の部分の測定データを分離して提示した。
一般に、癌性疾患が発見された患者は、癌の進行状態に応じて、癌の種類と、ステージを診断して記録される。その記録と同時に、患者(被験者)の皮膚インピーダンス解析を行い、患者(被験者)の反応電流スコア(R)分布状態を、癌の種類と、ステージ毎に分類して、あらかじめデータベースに加えることで、癌の種類と、ステージ毎にヒストグラムが得られる。
新規患者(被験者)の皮膚インピーダンス解析において、あらかじめデータベースに保存されているヒストグラムが示す反応電流スコア(R)分布データと、新規患者(被験者)から得られた同様のデータとを比較して検討することで、新規患者(被験者)の疾病状態の推測が可能である。
段落[0121]の(3)項にいう「ヒストグラム」とは、例えば、図30として例示するグラフである。図30は、「癌性疾患の可能性が低い健常若年者7名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラム」である。この図30のヒストグラムを作成するには、次の工程による。
(1)皮膚インピーダンスから「反応電流スコア(R)」を求める。
(2)領域毎に、(1)で求めた「反応電流スコア(R)」の統計学的度数分布を求める。
(3)この統計学的度数分布から、ヒストグラムを求める。
図30のヒストグラムにおいて、y軸値は反応電流スコア(R)の値と定めた。ヒストグラムは、領域ごとに一枚ずつ生成するので、5領域で5枚のヒストグラムが生成される。ヒストグラムは、反応電流スコア(R)分布状態や分布傾向を統計学的に表すので、5枚のヒストグラムを相互に比較検討することで、5領域内に存在する正経十二経全ての経脈の反応電流スコア(R)を比較検討できる。
本発明の明細書において、反応電流スコア(R)の説明のためにこのヒストグラムを用いる時は、説明の便宜と視認しやすさを考慮して、主に右手の部分の測定データを分離して提示した。
一般に、癌性疾患が発見された患者は、癌の進行状態に応じて、癌の種類と、ステージを診断して記録される。その記録と同時に、患者(被験者)の皮膚インピーダンス解析を行い、患者(被験者)の反応電流スコア(R)分布状態を、癌の種類と、ステージ毎に分類して、あらかじめデータベースに加えることで、癌の種類と、ステージ毎にヒストグラムが得られる。
新規患者(被験者)の皮膚インピーダンス解析において、あらかじめデータベースに保存されているヒストグラムが示す反応電流スコア(R)分布データと、新規患者(被験者)から得られた同様のデータとを比較して検討することで、新規患者(被験者)の疾病状態の推測が可能である。
図31は、「明らかに癌性疾患が悪化傾向を示す被験者10名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラム」である。
図31のヒストグラムの母集団は、本発明者が所属する医療施設において関わった、
(1)明らかな癌性疾患の診断を受け、腫瘍切除手術を受ける予定の症例と、
(2)腫瘍切除手術を受けたのちに転移の疑いが生じた症例
を選び、この(1)及び、(2)を併せた10症例を母集団としている。この10症例のうち、平成22年1月1日現在の生存例は4例、死亡例は6例である。
この母集団全てに共通する事項は、すべての症例において被験者の血清腫瘍マーカー値が漸次上昇している、ということである。すなわちそれは、全ての症例において癌性疾患が悪化していることを示す。
図31に示す5つのヒストグラムは、第I領域〜第V領域の反応電流スコア(R)分布状態を示す。図31の、5領域に関わる5枚のヒストグラムのうち、第II領域のヒストグラムは他の領域のヒストグラムとは、明らかに異なる。
本発明者が、これらヒストグラムを比較し、検討した結果、
「悪性腫瘍が悪化しつつあるときの反応電流スコア(R)は、癌性種類に関わりなく、一様に第II領域で値が高くなる」
という現象を見出した。
図31のヒストグラムの母集団は、本発明者が所属する医療施設において関わった、
(1)明らかな癌性疾患の診断を受け、腫瘍切除手術を受ける予定の症例と、
(2)腫瘍切除手術を受けたのちに転移の疑いが生じた症例
を選び、この(1)及び、(2)を併せた10症例を母集団としている。この10症例のうち、平成22年1月1日現在の生存例は4例、死亡例は6例である。
この母集団全てに共通する事項は、すべての症例において被験者の血清腫瘍マーカー値が漸次上昇している、ということである。すなわちそれは、全ての症例において癌性疾患が悪化していることを示す。
図31に示す5つのヒストグラムは、第I領域〜第V領域の反応電流スコア(R)分布状態を示す。図31の、5領域に関わる5枚のヒストグラムのうち、第II領域のヒストグラムは他の領域のヒストグラムとは、明らかに異なる。
本発明者が、これらヒストグラムを比較し、検討した結果、
「悪性腫瘍が悪化しつつあるときの反応電流スコア(R)は、癌性種類に関わりなく、一様に第II領域で値が高くなる」
という現象を見出した。
次に、図30に示すヒストグラムは、前段落[0155]で述べた、「癌性疾患の可能性が低い健常若年者7名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラム」である。この図30のヒストグラムの母集団は、明らかに癌性疾患が無い4〜14歳までの若年者7症例である。本発明者が、これらヒストグラムを比較し、検討した結果、
(1)明らかに癌性疾患が無い身体では、反応電流スコア(R)分布は、5領域の全ての領域でほとんど異なりを見せない。
(2)5領域全ての領域で現れる反応電流スコア(R)はきわめて低い。
との2つの現象を見出した。
(1)明らかに癌性疾患が無い身体では、反応電流スコア(R)分布は、5領域の全ての領域でほとんど異なりを見せない。
(2)5領域全ての領域で現れる反応電流スコア(R)はきわめて低い。
との2つの現象を見出した。
段落[0155]〜[0157]に述べたこれらのヒストグラムによる検討から、先に述べた棒グラフを用いて行った個々の被験者の検討結果と、ほぼ同様の結論がえられ、癌性疾患の疾病状況と、「ツボ」たる位置の分布パターンには、データの範囲を広げても同様の相関にあることが見出された。
[診断支援情報としての時系列変化グラフ]
段落[0154]に図24〜29を示して、反応電流スコア変動指数値(VD)の時系列変化を、疾病毎に比較することで、診断支援情報としての時系列変化グラフが有効であることが見出された。
段落[0154]に図24〜29を示して、反応電流スコア変動指数値(VD)の時系列変化を、疾病毎に比較することで、診断支援情報としての時系列変化グラフが有効であることが見出された。
[本発明の効果]
本発明によれば、五行穴と本発明者が新規に見出したその周辺の特定領域から検出した皮膚インピーダンス情報に基づき、疾病の診断に資する生体診断支援装置を提供することができる。
ここで、疾病とは、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、これらの疾病の前駆的状態を包含する。
本装置によって表示される「ツボ」位置のパターンは、特に癌性疾患の場合は著しい特異性を示す。従って、従来は数値化されにくかった癌体質の早期発見を目的とする健康診断に用いれば、被験者は深刻な癌性疾患となってしまう以前の段階で、自らの癌体質を改善せしめる行動を選択することが出来る。
また、漢方薬を服用する前と、服用後の変化を細かくモニターでき、医学的データとして数値化できるので、医師らは変化する患者の状態を逐次把握しながら、最適な漢方薬を選択して処方することが可能となる。
本発明によれば、五行穴と本発明者が新規に見出したその周辺の特定領域から検出した皮膚インピーダンス情報に基づき、疾病の診断に資する生体診断支援装置を提供することができる。
ここで、疾病とは、細胞増殖制御と関連する疾病(腫瘍・嚢胞等の)、これらの疾病の前駆的状態を包含する。
本装置によって表示される「ツボ」位置のパターンは、特に癌性疾患の場合は著しい特異性を示す。従って、従来は数値化されにくかった癌体質の早期発見を目的とする健康診断に用いれば、被験者は深刻な癌性疾患となってしまう以前の段階で、自らの癌体質を改善せしめる行動を選択することが出来る。
また、漢方薬を服用する前と、服用後の変化を細かくモニターでき、医学的データとして数値化できるので、医師らは変化する患者の状態を逐次把握しながら、最適な漢方薬を選択して処方することが可能となる。
[本発明の効果の詳細]
全身361箇所の経穴のうち、手指、及び、足指のみに定められた井穴(せいけつ)と称される28の経穴を測定するだけでは無く、より多くの経穴を多点測定し、その中から特に前記第I領域から前記第V領域までの領域中心経穴、及び、領域偏縁経穴における測定値を選択して、この選択された測定値から生成される反応電流スコアを相互比較することで、非侵襲的な手段で生体の健康状態と疾病状態との比較することが可能となった。
それゆえ、安静覚醒時の皮膚インピーダンスを変化させ得る要因が、被験者身体内部の健康状態と関連を有することを明らかにすることができた。
また、反応電流スコアを表示する反応電流スコア表と、この表に現れる反応電流スコアパターンを比較検討する手法を採用することにより、少なくとも(1)〜(7)の効果を奏することができた。
全身361箇所の経穴のうち、手指、及び、足指のみに定められた井穴(せいけつ)と称される28の経穴を測定するだけでは無く、より多くの経穴を多点測定し、その中から特に前記第I領域から前記第V領域までの領域中心経穴、及び、領域偏縁経穴における測定値を選択して、この選択された測定値から生成される反応電流スコアを相互比較することで、非侵襲的な手段で生体の健康状態と疾病状態との比較することが可能となった。
それゆえ、安静覚醒時の皮膚インピーダンスを変化させ得る要因が、被験者身体内部の健康状態と関連を有することを明らかにすることができた。
また、反応電流スコアを表示する反応電流スコア表と、この表に現れる反応電流スコアパターンを比較検討する手法を採用することにより、少なくとも(1)〜(7)の効果を奏することができた。
(1)安静覚醒時の皮膚インピーダンスが変化を示す「ツボ」たる部位は、身体の健康状態あるいは疾病状態によって身体上を移動して反応電流スコア分布パターンが変化することを明らかすることができた。
(2)このパターンの変化、及び、「ツボ」たる部位の位置的変遷は、身体上に定められたWHO標準経穴部位相互間を移動するという身体全体における医学的位置関係を明らかにすることができた。
(3)身体の健康状態あるいは疾病状態と皮膚インピーダンスの発現特性との相関関係をパターン変化として把握することが出来るようになったので、皮膚インピーダンスに含まれる情報量を十分に引き出すことが可能となった。
(4)癌性疾患の進行度と関連が深い血清腫瘍マーカーとの相関を示す「反応電流スコア変動指数値:VD」を発見することができたので、非侵襲的に癌性疾患の悪化傾向をモニターできるようになった。
(5)抗ガン剤を使用することで、一時的に癌性腫瘍が縮小したように観察される場合であっても、再発の危険性があり、いわゆる「癌体質」が改善されていないときは、「反応電流スコア変動指数値:VD」が上昇傾向を示す現象があることを明らかできたので、より正確な診断支援情報を提供できるようになった。
(6)反応電流スコアを一覧する反応電流スコア表を考案したことで、癌性疾患の疾病状態変化を数値化した上でさらに視覚化できた。従って、東洋医学論においても数値データを用いて癌性疾患体質の検討を行うことができるようになった。
(7)反応電流スコアを一覧する反応電流スコア表を考案したことで、癌性疾患の疾病状態変化を五行論から数値化できた。従って、五行論に基づいて処方されている漢方薬処方においても、数値データを用いて癌性疾患に対する処方を行うことができる可能性が広がった。
[実施例1/皮膚インピーダンス解析装置]
図1に「1」として示すブロック構成図は、本発明の実施例1の、「生体反応波形情報の解析装置、生体診断支援装置、及び表示装置のブロック構成を示す図」である。
図1に「1」として示すブロック構成図は、本発明の実施例1の、「生体反応波形情報の解析装置、生体診断支援装置、及び表示装置のブロック構成を示す図」である。
本実施例1の(1)として示す「生体反応波形情報の解析装置」は、
皮膚インピーダンスディテクタ(4)から出力される反応電流波形信号を受け取るための
「データバッファ」と(A/D)変換器、
波形信号増幅装置と雑音フィルタ、
及び、演算を行うCPU
で構成されている。
皮膚インピーダンスディテクタ(4)から出力される反応電流波形信号を受け取るための
「データバッファ」と(A/D)変換器、
波形信号増幅装置と雑音フィルタ、
及び、演算を行うCPU
で構成されている。
図1に示す皮膚インピーダンスディテクタ(4)としては、例えば、間電極、不関電極を用いた経穴探査装置であって、段落[0009]に記載した上市されているモデルがある。
(4)により得られた波形信号の中から、5領域の各領域中心経穴及び、各領域偏縁経穴に係わる部位の反応電流波形信号を得て、この得た波形信号を必要に応じて(A/D)変換器によりディジタル信号に変換する。
この必要に応じてディジタル変換された波形信号を、波形信号増幅装置で増幅し、さらにディジタル信号をフィルタリングステップに入力し、入力した信号から供給電源の規定周波数(例えば関東地方においては50ヘルツ毎秒)と、使用するパソコン等演算装置固有の周波数Fを基本周波数とするFの整数倍の周波数とからなるいわゆる雑音を除去する。
雑音を除去したこの波形信号を、CPU(演算装置)に入力し、CPU内にインストールされたプログラムによって、表計算ソフトの表の列に入力する。
数値(ディジタル)化されたディテクタ毎の波形信号は、表計算ソフト内の表に、列毎に振り分けられて入力される。
実施例1においては、この表とは、反応電流スコア表である。
数値(ディジタル)化されたディテクタ毎の波形信号は、表計算ソフト内の表に、列毎に振り分けられて入力される。
実施例1においては、この表とは、反応電流スコア表である。
列毎に振り分けられて反応電流スコア表に入力されたディジタルデータに対して、必要に応じて絶対値化する工程を加える。その後、波形ディジタルデータを表計算ソフトに組み込んだプログラムによって列毎に近似積分する。さらに、必要に応じて、CPUにおいてこの近似積分された反応電流波形データの対数を演算して得る。
前段に得られた近似積分値は、身体の左右の上肢及び、下肢からn個得られ(n=360)、それぞれは「Fn」と連続番号を付して記憶される。連続番号を付された「Fn」は、反応電流スコア表に入力される。
この入力は、反応電流スコア表にあらかじめ割り付けてある「n」番号に従って、同じ「n」番号のマスに入力されて、表として表示される。
この入力は、反応電流スコア表にあらかじめ割り付けてある「n」番号に従って、同じ「n」番号のマスに入力されて、表として表示される。
身体の左右のうち、片側に係る「Fn」は、実施例1においてはn=1〜180であるが、nは1〜180に限定されるものではない。
連続番号を付して記憶された「Fn」の中から、値が最小値の「Fn」を選択し、「Fmin」とする。
この「Fn」から「Fmin」を除して差分を求め、これを、反応電流波形積分量相対値(R)とする。
反応電流波形積分量相対値(R)は「反応電流スコア」とも表記する。
連続番号を付して記憶された「Fn」の中から、値が最小値の「Fn」を選択し、「Fmin」とする。
この「Fn」から「Fmin」を除して差分を求め、これを、反応電流波形積分量相対値(R)とする。
反応電流波形積分量相対値(R)は「反応電流スコア」とも表記する。
[実施例2/生体診断支援装置]
図1に(2)として示すブロック構成図は、本発明の実施例2の「生体診断支援装置」の機能構成を示すブロック構成図である。
本実施例2の生体診断支援装置は、
図1に「1」として示す生体反応波形情報の解析装置から出力される、反応電流波形積分量相対値(R)を、一旦取り込むためのデータバッファ、
パラメータによる演算及び、解析装置、
ハードディスクドライブ、
データ編集領域、
診断判定領域、
(2−1)安全値ファイル、
(2−2)診断基準ファイル、
(2−3)医学診断辞書ファイル、
(2−4)漢方診断辞書ファイル、
(2−5)鍼灸診断辞書ファイル
及び、
被験者の血液検査データ等、医学的情報を入力するためのキーボード、を含む構成で成り立っている。
図1に(2)として示すブロック構成図は、本発明の実施例2の「生体診断支援装置」の機能構成を示すブロック構成図である。
本実施例2の生体診断支援装置は、
図1に「1」として示す生体反応波形情報の解析装置から出力される、反応電流波形積分量相対値(R)を、一旦取り込むためのデータバッファ、
パラメータによる演算及び、解析装置、
ハードディスクドライブ、
データ編集領域、
診断判定領域、
(2−1)安全値ファイル、
(2−2)診断基準ファイル、
(2−3)医学診断辞書ファイル、
(2−4)漢方診断辞書ファイル、
(2−5)鍼灸診断辞書ファイル
及び、
被験者の血液検査データ等、医学的情報を入力するためのキーボード、を含む構成で成り立っている。
皮膚インピーダンス解析装置から出力された、反応電流波形積分量相対値(R)は、「パラメータによる演算及び、解析装置」に移され、
(2−1)安全値ファイル、
(2−2)診断基準ファイル、
(2−3)医学診断辞書ファイル、
(2−4)漢方診断辞書ファイル、
(2−5)鍼灸診断辞書ファイル
及び、
キーボードから入力される、被験者の血液検査データ等の医学的情報と共に、処理されて
次の(2)〜(7)で示す診断支援情報に変換される。
(2−1)安全値ファイル、
(2−2)診断基準ファイル、
(2−3)医学診断辞書ファイル、
(2−4)漢方診断辞書ファイル、
(2−5)鍼灸診断辞書ファイル
及び、
キーボードから入力される、被験者の血液検査データ等の医学的情報と共に、処理されて
次の(2)〜(7)で示す診断支援情報に変換される。
(2)被験者の「反応電流スコア」(即ち、反応電流波形積分量相対値(R))の分布パターンを求める目的で、前述(1)の反応電流スコア表の集計結果を表示した棒グラフ。
(3)被験者の「反応電流スコア」の分布パターンの統計学的分布傾向を求める目的で、前述(1)の反応電流スコア表の集計結果を統計解析にかけて得た度数分布表と、ヒストグラム。
(4)被験者の第II領域に集中した「反応電流スコア」の総和値たる、「第II領域(R)合計値:(RsumII)」。
(5)被験者の「反応電流スコア」が第II領域に集中する程度を比率で表す、「第II領域(R)集中度:CD」。
(6)腫瘍マーカー値と相関関係を示す「反応電流スコア変動指数値:VD」。
(7)被験者の「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化グラフ、及びこのグラフの傾き。
(2)〜(7)で示した診断支援情報は、図1に(3)として示す「診断支援情報出力・表示装置」によって表示され、情報として提供される。
(3)被験者の「反応電流スコア」の分布パターンの統計学的分布傾向を求める目的で、前述(1)の反応電流スコア表の集計結果を統計解析にかけて得た度数分布表と、ヒストグラム。
(4)被験者の第II領域に集中した「反応電流スコア」の総和値たる、「第II領域(R)合計値:(RsumII)」。
(5)被験者の「反応電流スコア」が第II領域に集中する程度を比率で表す、「第II領域(R)集中度:CD」。
(6)腫瘍マーカー値と相関関係を示す「反応電流スコア変動指数値:VD」。
(7)被験者の「反応電流スコア変動指数値:VD」の時系列変化グラフ、及びこのグラフの傾き。
(2)〜(7)で示した診断支援情報は、図1に(3)として示す「診断支援情報出力・表示装置」によって表示され、情報として提供される。
以下に、実施例2の生体診断支援装置において用いる、診断支援基準の作成について説明する。
[診断支援基準]
本発明の生体診断支援装置は、医師等が行う診断に際し、疾病の進行状態と有意な相関にある情報、及び、指数値を提供することで診断を支援するものである。
本発明の生体診断支援装置は、医師等が行う診断に際し、疾病の進行状態と有意な相関にある情報、及び、指数値を提供することで診断を支援するものである。
診断支援基準の設定は、あらかじめ、西洋医学的健常者であって同時に、東洋医学的健常者である被験者を母集団として統計学的検定を行い、最も分布の多い集団領域の平均最大値と平均最小値を求め、それを標準領域とする。
[癌性疾患診断支援基準]
癌性疾患の診断支援基準を設定するにおいて、癌性疾患の予防として安全基準値を求める際には、癌性疾患の可能性がきわめて低い健常若年者を選択する。
癌性疾患の診断支援基準を設定するにおいて、癌性疾患の予防として安全基準値を求める際には、癌性疾患の可能性がきわめて低い健常若年者を選択する。
癌性疾患の診断支援工程においては、癌性種類ごとに、また、癌性疾患のステージ(癌進行度、及び、悪性度の基準で、癌学会が定めるスケール)ごとに、母集団となりうる被験者のデータを記憶しておき、これらの保存データをデータベースとして、癌性種類それぞれのステージ毎に基準領域を定める。
この基準領域の定義には血清腫瘍マーカー値を基準の1つとする。
例えば、血清腫瘍マーカーCEA値における安全基準値は、本発明においては、例えば非特許文献10に示された、生命保険事業における契約者の健康危険度に関する血清腫瘍マーカー値の安全基準に関する報告書等の信頼できる調査報告を参考に、基準値を定める。
本発明においては、この調査報告書として、「危険選択における腫瘍マーカーの導入の経験」を採用した。これは、安田生命相互保険会社の調査チームが行ったもので、国立情報学研究所の管理する論文情報ナビゲータ[サイニィ]に収録されているものである(非特許文献11)。
例えば、血清腫瘍マーカーCEA値における安全基準値は、本発明においては、例えば非特許文献10に示された、生命保険事業における契約者の健康危険度に関する血清腫瘍マーカー値の安全基準に関する報告書等の信頼できる調査報告を参考に、基準値を定める。
本発明においては、この調査報告書として、「危険選択における腫瘍マーカーの導入の経験」を採用した。これは、安田生命相互保険会社の調査チームが行ったもので、国立情報学研究所の管理する論文情報ナビゲータ[サイニィ]に収録されているものである(非特許文献11)。
血清腫瘍マーカー値における安全基準値は、一般的に病院での腫瘍マーカー検査基準に準じてはならない。例えば腫瘍マーカーCEAを例に挙げれば、一般病院での血清腫瘍マーカー値における安全基準値は、一度、癌性疾患によって腫瘍切除術が施された患者に癌性腫瘍の再発が在るか、無いかを知るための指標として用いられていることが多い。
本発明の皮膚インピーダンス解析装置を使用して、一度、癌性疾患によって腫瘍切除術が施された患者の皮膚インピーダンスを解析すると、次に挙げる4項目の値が、健常者の範囲から大きくはずれる。
それらの4項目とは、
1.「反応電流スコア」(即ち、反応電流波形積分量相対値(R))、
2.「第I領域(R)合計値:RsumI」、「第II領域(R)合計値:RsumII」及び、「第III領域〜第V領域(R)合計値:RIII~V 」、
3.「第N領域(R)集中度:(CDN)」で求められる「第II領域(R)集中度:CDII」、
4.「反応電流スコア変動指数値:VD」
である。
本発明の皮膚インピーダンス解析装置を使用して、一度、癌性疾患によって腫瘍切除術が施された患者の皮膚インピーダンスを解析すると、次に挙げる4項目の値が、健常者の範囲から大きくはずれる。
それらの4項目とは、
1.「反応電流スコア」(即ち、反応電流波形積分量相対値(R))、
2.「第I領域(R)合計値:RsumI」、「第II領域(R)合計値:RsumII」及び、「第III領域〜第V領域(R)合計値:RIII~V 」、
3.「第N領域(R)集中度:(CDN)」で求められる「第II領域(R)集中度:CDII」、
4.「反応電流スコア変動指数値:VD」
である。
すなわち、前記4項目の値が、健常者の範囲から大きくはずれる、ということは、術後であっても、患者らのいわゆる「癌性体質」といわれる体質は、改善されていないことを示す。
従って、本発明の診断支援装置が示す診断支援情報は、腫瘍マーカー値と相関するので、診断支援情報の安全基準設定においては、一般病院検査値を有意に下回る値を定めなければならない。
従って、本発明の診断支援装置が示す診断支援情報は、腫瘍マーカー値と相関するので、診断支援情報の安全基準設定においては、一般病院検査値を有意に下回る値を定めなければならない。
本発明においては、この調査報告書が報告する279例(うち女性17例、平均年齢46歳)のうち健常者として選抜された196例の血清腫瘍マーカー値平均値を最も安全な基準値と定めた。それらの値は、例えば腫瘍マーカーCEAについては、
CEA;0.6ng/ml
である。
この値、CEA;0.6ng/ml
を元に、反応電流スコア変動指数値VDの最も安全な基準値を求め、この求めた基準値をデータベースに加えることで、同様の疾病傾向に対するデータベースを補完することができる。
CEA;0.6ng/ml
である。
この値、CEA;0.6ng/ml
を元に、反応電流スコア変動指数値VDの最も安全な基準値を求め、この求めた基準値をデータベースに加えることで、同様の疾病傾向に対するデータベースを補完することができる。
[漢方薬処方支援基準]
漢方薬の処方を行う医師等に提示する診断支援情報の基準設定においては、医師等がこれら診断支援情報を生薬単味選定に用いることを考慮して、母集団選定に東洋医学的健常者の条件を加えなければならない。この理由は、生薬単味の辞書ファイルにおいては、生薬単味の薬効に関する有効なデータベースの大半が、伝統的に東洋医学的判断基準に基づいて作成されているからである。
漢方薬の処方を行う医師等に提示する診断支援情報の基準設定においては、医師等がこれら診断支援情報を生薬単味選定に用いることを考慮して、母集団選定に東洋医学的健常者の条件を加えなければならない。この理由は、生薬単味の辞書ファイルにおいては、生薬単味の薬効に関する有効なデータベースの大半が、伝統的に東洋医学的判断基準に基づいて作成されているからである。
[実施例3/漢方薬の処方を行う医師等に提示する診断支援情報]
本発明の生体診断支援装置においては、あらかじめデータベース内に「漢方診断辞書ファイル」を備える。この漢方診断辞書ファイルには、被験者に係る漢方投薬前の皮膚インピーダンス分布と、投薬後の皮膚インピーダンス分布とを比較して、薬効と考え得る皮膚インピーダンス分布の変化を記録する。この漢方診断辞書ファイルを作成する工程を次に説明する。
本発明の生体診断支援装置においては、あらかじめデータベース内に「漢方診断辞書ファイル」を備える。この漢方診断辞書ファイルには、被験者に係る漢方投薬前の皮膚インピーダンス分布と、投薬後の皮膚インピーダンス分布とを比較して、薬効と考え得る皮膚インピーダンス分布の変化を記録する。この漢方診断辞書ファイルを作成する工程を次に説明する。
(1)段落[0100]〜[0101]に述べた反応電流スコア表を、はじめに医師等が処方しようとする被験者に関して作成する。
(2)次に、
(ア)(1)で作成した反応電流スコア表の高値、すなはち「ツボ」たる部位が記録された領域がいずれの領域であるか、と、
(イ)この反応電流スコアの高値、すなはち「ツボ」たる部位が記録された経脈がどの経脈であるか、
との情報を得る。
(ア)(1)で作成した反応電流スコア表の高値、すなはち「ツボ」たる部位が記録された領域がいずれの領域であるか、と、
(イ)この反応電流スコアの高値、すなはち「ツボ」たる部位が記録された経脈がどの経脈であるか、
との情報を得る。
(3)次に、表12〜13に例示する、生薬単味における「皮膚インピーダンス対応スコア、及び帰経の一覧」を参照して、適合する生薬単身を選定する。
この一覧のタイトルにいう帰経とは、症状に応じて生薬単味を選定する際の指標となる生薬個々に定められた特性であり、当業者によって伝統的にこれが用いられてきた。
この一覧のタイトルにいう帰経とは、症状に応じて生薬単味を選定する際の指標となる生薬個々に定められた特性であり、当業者によって伝統的にこれが用いられてきた。
この一覧の左端に記入した寒熱スコアとは、生薬単味を服用することでどのように体内の熱バランスがコントロールされるかを示す指標をいう。寒熱スコアの行領域には、上方の行に「脾」との文字で脾経を記載し、同様に次々の行に経脈名を記載し、最下段の行は小腸経を記載した。
また、この一覧の上方、生薬名の行の次行に記入した寒熱記号の、+、−、との記号は、生薬名の行に箇々に記載して示した生薬単味が、服用後体内でどのような熱変化を身体に与えるかを記したものである。
例えば、表13の第四領域区分に記載して示す「附子」は、寒熱記号が+(プラス)であって、かつ、寒熱記号の次行に記載して示す寒熱値は4.0である。さらに、この附子が記載された列を下方へたどると、寒熱スコアの行領域に至り、この領域では全ての経脈に○の記号が付してある。
この、寒熱記号+とは、
この附子が、服用後の身体に、身体の冷えを改善するように作用することを意味し、
寒熱値4.0とは、この附子が、服用後の身体与えるプラスの熱作用の程度が4.0であることを示す。
寒熱スコアが全ての経脈において「○」との記載は、
この附子を服用することで、12の経脈の全てに存在していた冷えの現象が改善されることを示す。
この、寒熱記号+とは、
この附子が、服用後の身体に、身体の冷えを改善するように作用することを意味し、
寒熱値4.0とは、この附子が、服用後の身体与えるプラスの熱作用の程度が4.0であることを示す。
寒熱スコアが全ての経脈において「○」との記載は、
この附子を服用することで、12の経脈の全てに存在していた冷えの現象が改善されることを示す。
一方、表12に記載の、第II領域区分の右端に記載して示す「石膏」を例示すれば、寒熱記号が−(マイナス)であって、かつ、寒熱記号の次行に記載して示す寒熱値は−1.0である。さらに、この石膏が記載された列を下方へたどると、寒熱スコアの行領域にいたり、この領域では、心包、及び、心の経脈だけに○の記号が付してある。
表12に示した石膏に関するこの記述は、本発明の皮膚インピーダンス解析装置を用いて、服用前に計測された被験者のデータと、服用後に計測された被験者のデータとを比較して、比較結果から作成した。
表12に示した石膏に関するこの記述は、本発明の皮膚インピーダンス解析装置を用いて、服用前に計測された被験者のデータと、服用後に計測された被験者のデータとを比較して、比較結果から作成した。
従来からの伝統的な漢方薬に関する考察では、この石膏の場合は、服用後の身体に、身体内部の発熱状態、もしくは内熱と称する熱のアンバランス状態を解消する、と伝統的に解釈されてきた。
例えば、非特許文献7によれば、江戸時代からこの石膏の処方について、当時の医師らが議論してきたことを示す記述がある。
それらの議論では、石膏が身体の炎症性疾患においておこる発熱状態を改善すると同時に、副次的効果として身体を冷やしすぎてしまう、との点が議論の中心となっていた。その後も現在に至るまで、石膏の効果を検証するために、服用によって変化する身体の生体反応を科学的に解析する手法は存在しなかった。
例えば、非特許文献7によれば、江戸時代からこの石膏の処方について、当時の医師らが議論してきたことを示す記述がある。
それらの議論では、石膏が身体の炎症性疾患においておこる発熱状態を改善すると同時に、副次的効果として身体を冷やしすぎてしまう、との点が議論の中心となっていた。その後も現在に至るまで、石膏の効果を検証するために、服用によって変化する身体の生体反応を科学的に解析する手法は存在しなかった。
本発明の皮膚インピーダンス解析装置によって、石膏服用後の身体反応を解析したところ、表12〜13に記載したとおり、服用前において、心包と、心の経脈の第II領域に反応電流スコアの高値、すなはち「ツボ」たる部位が分布する被験者の場合において、石膏の服用により、この高振幅部位の分布が消失する生体反応が見出された。
本発明者は、臨床経験における、この石膏と、石膏服用後の生体反応とを考察して、本発明の明細書においてたびたび述べる第II領域が、皮膚インピーダンスを利用して、体内の熱バランスに関わる生体反応を知る上で重要な領域であることを見出した。
この石膏の薬効に関わる実施例同様に、表12〜13に記載した生薬単身に係る寒熱スコアの記載は、服用後の反応電流スコア分布データと、服用前の同データとを比較して、これらを作成した。
なお、この寒熱記号と寒熱値との基礎概念は、佐賀県で薬剤師として医療に従事される香田賢介師をはじめとする研究グループが考案したことで知られている。
この石膏の薬効に関わる実施例同様に、表12〜13に記載した生薬単身に係る寒熱スコアの記載は、服用後の反応電流スコア分布データと、服用前の同データとを比較して、これらを作成した。
なお、この寒熱記号と寒熱値との基礎概念は、佐賀県で薬剤師として医療に従事される香田賢介師をはじめとする研究グループが考案したことで知られている。
(4)前述(3)までの工程で導き出された生薬単味を、医師等が被験者に処方し、1時間〜3時間後に再び被験者の反応電流スコア分布を測定する。この測定によって求めるデータの種類は、前述(2)と同様である。
(5)前述(2)によって得たデータを服用前データとし、(4)によって得たデータを服用後データとして、両者を比較し、服用前データにおいて反応電流スコアの高値、すなはち「ツボ」たる部位が記録されていた領域で、服用後に、反応電流スコアの高値、すなはち「ツボ」たる部位の消失があるか、または、消失し得ない場合は残存する反応電流スコア(R)値の相対差は、どの経脈で、いくつであるかを求め、これを服用した生薬単味の薬効情報として、表12〜13に例示した生薬単味における「皮膚インピーダンス対応スコア、及び帰経の一覧」に記録し、データベースとして記憶させる。
従来から知られている漢方薬の薬効確認作業において、服用した漢方薬の薬効が1時間〜3時間程度の短時間で判別する手段は存在しなかった。
本発明の皮膚インピーダンス解析装置を用いて、皮膚インピーダンス反応を利用すれば、服用後1時間〜3時間程度の比較的短時間のうちに、服用した漢方薬の薬効を確認できるので、例えば癌性疾患で入院中の患者に対してより効果的に箇々の患者の疾病状態、及び、個人差に応じた漢方薬の処方を可能にする処方支援情報を医師等に提供できる。
本発明の皮膚インピーダンス解析装置を用いて、皮膚インピーダンス反応を利用すれば、服用後1時間〜3時間程度の比較的短時間のうちに、服用した漢方薬の薬効を確認できるので、例えば癌性疾患で入院中の患者に対してより効果的に箇々の患者の疾病状態、及び、個人差に応じた漢方薬の処方を可能にする処方支援情報を医師等に提供できる。
[本発明に係わる各装置の形態]
本発明に係わる各装置を以下に説明する。
[経穴探査装置]
本発明の皮膚インピーダンス解析装置に皮膚インピーダンス測定値を入力するために使用される経穴探査装置は、すでに段落[0009]に実用例として記載したとおり、例えば、1.良導絡研究所製「ノイロメーター ロイヤル8(SG-229)」
2.アスター電機製「皮膚インピーダンス測定器」、
3.有限会社アミカ製「amica」
がある。
本発明に係わる各装置を以下に説明する。
[経穴探査装置]
本発明の皮膚インピーダンス解析装置に皮膚インピーダンス測定値を入力するために使用される経穴探査装置は、すでに段落[0009]に実用例として記載したとおり、例えば、1.良導絡研究所製「ノイロメーター ロイヤル8(SG-229)」
2.アスター電機製「皮膚インピーダンス測定器」、
3.有限会社アミカ製「amica」
がある。
[雑音除去ステップのフィルタリング周波数]
本発明に係る皮膚インピーダンス解析装置において、雑音除去ステップのフィルタリング周波数は、少なくとも供給電源の規定周波数、すなわち関東地方では50ヘルツを基本周波数とする50の整数倍の周波数と、使用するパソコン等演算装置固有の周波数Fを基本周波数とするFの整数倍の周波数とである。
本発明に係る皮膚インピーダンス解析装置において、雑音除去ステップのフィルタリング周波数は、少なくとも供給電源の規定周波数、すなわち関東地方では50ヘルツを基本周波数とする50の整数倍の周波数と、使用するパソコン等演算装置固有の周波数Fを基本周波数とするFの整数倍の周波数とである。
[測定データ処理装置の態様]
被験者左右片側ごと測定して得られた反応電流波形曲線に対し、測定時間間隔Δtと測定振幅値Δdの積を生成することで波形曲線と時間軸xが作る面積の積分近似値を求めるため、データ処理装置はプログラミング言語を用いて稼働する表計算ソフトウェアを備えることが望ましい。この表計算ソフトウェアの行は反応電流波形データの測定時間を記載し、測定時間内に求められた波形の振幅値を一時収納する。
被験者左右片側ごと測定して得られた反応電流波形曲線に対し、測定時間間隔Δtと測定振幅値Δdの積を生成することで波形曲線と時間軸xが作る面積の積分近似値を求めるため、データ処理装置はプログラミング言語を用いて稼働する表計算ソフトウェアを備えることが望ましい。この表計算ソフトウェアの行は反応電流波形データの測定時間を記載し、測定時間内に求められた波形の振幅値を一時収納する。
以下、本発明について、図面を参照して説明を示す。
生体反応波形情報の解析装置、生体診断支援装置、及び表示装置のブロック構成を示す図である。
手の太陰肺経を示す図である。
足の少陰腎経を示す図である。
五行穴の位置の特徴を示す図である。
手足の五行穴を示す図である。
五行穴と5領域(第I領域〜第V領域)との位置関係を示す図である。
手の第I領域を示す図である。
手の第II領域を示す図である。
手の第II領域偏縁経穴を示す図である。
手の第I領域中心経穴を示す図である。
特許文献3に開示されている生体反応波形情報の解析装置を示す図である。 (原文献の図1と図8に基づき本出願人が作図したものである。)
非特許文献4に開示されている皮膚インピーダンス測定装置を示す図である。 (原文献の記載に基づき本出願人が作図したものである。)
感冒罹患初期における反応電流スコア(R)分布(56歳・女性)を示す図である。
感冒完治後における反応電流スコア(R)分布(56歳・女性)を示す図である。
指先(木)〜肘(水)に至る反応電流スコア(R)分布(56歳・女性)を示す図である。
大腸癌により腫瘍切除手術受けた男性被験者(65歳)の反応電流スコア(R)の分布(1)を示す図である。
大腸癌により腫瘍切除手術受けた男性被験者(65歳)の反応電流スコア(R)の分布(2)を示す図である。
大腸癌により腫瘍切除手術受けた男性被験者(65歳)の反応電流スコア(R)の分布(3)を示す図である。
食道癌切除手術後、右鎖骨下リンパ節転移の経過をもつ男性被験者(63歳)の反応電流スコア(R)の分布(1)を示す図である。
食道癌切除手術後、右鎖骨下リンパ節転移の経過をもつ男性被験者(63歳)の反応電流スコア(R)の分布(2)を示す図である。
食道癌切除手術後、右鎖骨下リンパ節転移の経過をもつ男性被験者(63歳)の反応電流スコア(R)の分布(3)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(1)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(2)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(3)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(4)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(5)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(6)を示す図である。
癌性疾患の可能性が低い健常若年者7名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラムを示す図である。
明らかに癌性疾患が悪化傾向を示す被験者10名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラム
1・・・生体反応波形情報の解析装置
2・・・生体診断支援装置
3・・・診断支援情報出力・表示装置
HT09・・・経穴:少衝
TE01・・・経穴:関衝
PC09・・・経穴:中衝
LI01・・・経穴:商陽
LU11・・・経穴:少商
PC08・・・経穴:労宮
HT08・・・経穴:少府
TE02・・・経穴:液門
LU10・・・経穴:魚際
SI02・・・経穴:前谷
LI02・・・経穴:二間
RsumI ・・・第I領域(R)合計値
RsumII ・・・第II領域(R)合計値
RsumIII ・・・第III領域〜第V領域(R)合計値
RsumIV・・・第IV領域(R)合計値
RsumV・・・第V領域(R)合計値
2・・・生体診断支援装置
3・・・診断支援情報出力・表示装置
HT09・・・経穴:少衝
TE01・・・経穴:関衝
PC09・・・経穴:中衝
LI01・・・経穴:商陽
LU11・・・経穴:少商
PC08・・・経穴:労宮
HT08・・・経穴:少府
TE02・・・経穴:液門
LU10・・・経穴:魚際
SI02・・・経穴:前谷
LI02・・・経穴:二間
RsumI ・・・第I領域(R)合計値
RsumII ・・・第II領域(R)合計値
RsumIII ・・・第III領域〜第V領域(R)合計値
RsumIV・・・第IV領域(R)合計値
RsumV・・・第V領域(R)合計値
以下、本発明について、図面を参照して説明を示す。
生体反応波形情報の解析装置、生体診断支援装置、及び表示装置のブロック構成を示す図である。
手の太陰肺経を示す図である。
足の少陰腎経を示す図である。
五行穴の位置の特徴を示す図である。
手足の五行穴を示す図である。
五行穴と5領域(第I領域〜第V領域)との位置関係を示す図である。
手の第I領域を示す図である。
手の第II領域を示す図である。
手の第II領域偏縁経穴を示す図である。
手の第I領域中心経穴を示す図である。
特許文献3に開示されている生体反応波形情報の解析装置を示す図である。 (原文献の図1と図8に基づき本出願人が作図したものである。)
非特許文献4に開示されている皮膚インピーダンス測定装置を示す図である。 (原文献の記載に基づき本出願人が作図したものである。)
感冒罹患初期における反応電流スコア(R)分布(56歳・女性)を示す図である。
感冒完治後における反応電流スコア(R)分布(56歳・女性)を示す図である。
指先(木)〜肘(水)に至る反応電流スコア(R)分布(56歳・女性)を示す図である。
大腸癌により腫瘍切除手術受けた男性被験者(65歳)の反応電流スコア(R)の分布(1)を示す図である。
大腸癌により腫瘍切除手術受けた男性被験者(65歳)の反応電流スコア(R)の分布(2)を示す図である。
大腸癌により腫瘍切除手術受けた男性被験者(65歳)の反応電流スコア(R)の分布(3)を示す図である。
食道癌切除手術後、右鎖骨下リンパ節転移の経過をもつ男性被験者(63歳)の反応電流スコア(R)の分布(1)を示す図である。
食道癌切除手術後、右鎖骨下リンパ節転移の経過をもつ男性被験者(63歳)の反応電流スコア(R)の分布(2)を示す図である。
食道癌切除手術後、右鎖骨下リンパ節転移の経過をもつ男性被験者(63歳)の反応電流スコア(R)の分布(3)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(1)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(2)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(3)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(4)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(5)を示す図である。
腫瘍マーカーと反応電流スコア変動指数値(VD)に関する検討(6)を示す図である。
癌性疾患の可能性が低い健常若年者7名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラムを示す図である。
明らかに癌性疾患が悪化傾向を示す被験者10名から得た反応電流スコア(R)の分布を表すヒストグラム
Claims (10)
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報の解析装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスを相互に比較して、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを計算し、
合計nE個の相対的皮膚インピーダンスを、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的皮膚インピーダンスを一覧表としてあらわす機能を有する回路で構成される第3の手段
を具備することを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
-
請求項1乃至4に記載の生体反応波形情報の解析装置において、
あらかじめ設定された皮膚に印可する電圧を、
前記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて測定された皮膚インピーダンスで除して、
1乃至nEの箇所における合計nE個の皮膚の反応電流値を求め、
この合計nE個の反応電流値を相互に比較して、合計nE個の相対的反応電流値を計算し、
合計nE個の相対的反応電流値を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の相対的反応電流値を一覧表としてあらわすことを特徴とする生体反応波形情報の解析装置。
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7
、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
-
生体の皮膚インピーダンスを測定し、測定した皮膚インピーダンスから得られる生体反応波形情報に基づく生体診断支援装置であって
第1の主測定部位としての、手の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU11、LI01、PC09、TE01、HT09、SI01の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第1の副測定部位としての、手の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第1領域中心経穴(第1の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第2の主測定部位としての、足の第1領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST45、SP1、BL67、KI1、GB44、LR1の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第2の副測定部位としての、足の第1領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第1領域中心経穴(第2の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の160分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第3の中心測定部位としての、手の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU10、LI02、PC08、TE02、HT08、SI02の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第3の副測定部位としての、手の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第2領域中心経穴(第3の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第4の主測定部位としての、足の第2領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST44、SP2、BL66、KI2、GB43、LR2の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第4の副測定部位としての、足の第2領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第2領域中心経穴(第4の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の107分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第5の主測定部位としての、手の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU09、LI03、PC07、TE03、HT07、SI03の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第5の副測定部位としての、手の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第3領域中心経穴(第5の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第6の主測定部位としての、足の第3領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST43、SP3、BL65、KI3、GB41、LR3の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第6の副測定部位としての、足の第3領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第3領域中心経穴(第6の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第7の主測定部位としての、手の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU07、LI05、PC05、TE06、HT04、SI05の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第7の副測定部位としての、手の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第4領域中心経穴(第7の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第8の主測定部位としての、足の第4領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST41、SP5、BL60、KI7、GB38、LR4の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第8の副測定部位としての、足の第4領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第4領域中心経穴(第8の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第9の主測定部位としての、手の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の手のLU05、LI11、PC03、TE10、HT03、SI08の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第9の副測定部位としての、手の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された手の第5領域中心経穴(第9の主測定部位)としての少なくと
も2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の80分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
第10の主測定部位としての、足の第5領域中心経穴、
即ち、WHO標準コード記号で示される左右の足のST36、SP9、BL40、KI6、GB33、LR8の6種類の経穴から選択された少なくとも2つの経穴、
第10の副測定部位としての、足の第5領域、
即ち、
中心としての、選択された足の第5領域中心経穴(第10の主測定部位)としての少なくとも2つの経穴とし、
半径としての、被験者身長値の40分の1の値として描かれる円内の領域において、
中心を挟んで等距離で対峙する2点、
の合計nE箇所であって、上記々載順でナンバリングされた1〜nE番目の測定部位のそれぞれにおいて、皮膚インピーダンスを測定するためのディテクタで構成される第1の手段と、
前記第1の手段により、1乃至nEの範囲内の自然数であらわされるn番目の測定部位で皮膚インピーダンスを測定する機能を有する回路で構成される第2の手段と、
前記第2の手段により測定された合計nE個の皮膚インピーダンスから合計nE個の皮膚の反応電流値求め、
この求めた皮膚の反応電流値について、数式(1)に示すとおり、時刻tの振幅fn(t)を、時刻t0乃至tEの時間範囲で積分することにより得られる積分値である反応電流波形積分量(F)を計算し、
数式(1)で計算された合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)の中から最小の数値である最小反応電流波形積分量(Fmin)を検出すると共に、
数式(4)に基づき、
合計nE個の反応電流波形積分量(Fn)と最小反応電流波形積分量(Fmin)との差分である反応電流波形積分量相対値(Rn)を計算し、
合計nE個の反応電流波形積分量相対値(Rn)を、
上記々載順でナンバリングされた1〜nE番の順番で、
測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)を一覧表としてあらわす第3手段と、
前記第3の手段で得られた一覧表としてあらわされた測定部位毎の反応電流波形積分量相対値(Rn)をもとに、
第1領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)、
第2領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)、
第3領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第3領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIII)、
第4領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第4領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumIV)、
第5領域に属する反応電流波形積分量相対値(Rn)の合計値としての第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)
を計算する機能を有する回路で構成される第4の手段と、
前記第4の手段により計算された、第1領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumI)乃至第5領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumV)をもとに、
第2領域合計反応電流波形積分量相対値(RsumII)と、
第1領域、及び第3領域乃至第5領域での合計反応電流波形積分量相対値、即ち(RsumI)+(RsumIII)+(RsumIV)+(RsumV)と
の比率であって、
第2領域における皮膚インピーダンス合計値が減少している度合い、
及び/又は、
第2領域における合計反応電流波形積分量相対値が集中して高い値を示す度合い、
の指標である(CDII)、即ち、第II領域(R)集中度を数式(8)に基づいて計算して表示し、
及び/又は、
数式(9)に基づき、全領域における皮膚インピーダンスの変動の大きさの指標である反応電流スコア変動指数値(VD)を計算して表示する機能を有する回路で構成される第5の手段と、
前記第5の手段によって計算された反応電流スコア変動指数値(VD)の数値を、反応電流スコア変動指数値(VD)と血清腫瘍マーカーの血清濃度との間の回帰式に基づく検量線と照合して、血清腫瘍マーカーの血清濃度を予測する第6の手段
を具備することを特徴とする生体診断支援装置。
-
血清腫瘍マーカーが、
CEA、CA15−3、CA19−9、BCA、及び、NCC−ST−439からなる群から選択された少なくとも1種である、
請求項8又は9に記載した生体診断支援装置。
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