JP2012055124A - ワイヤレス電源供給制御システムおよびこのシステムに用いる電源コンセント - Google Patents

Abstract

【課題】コンセント口に接続した電気機器に対する電源供給を制御する。
【解決手段】電源コンセント１ａに電流遮断装置１９と、無線装置２１とを実装し、コンピュータ装置３は、制御画面１３にコンセントの制御情報の設定が可能な制御画面を表示し、この制御画面上でユーザーにより設定された制御情報を電源コンセント１ａにワイヤレス送信し、電源コンセント１ａでは、上記制御情報をワイヤレス受信すると、受信した制御情報に従い、コンセント口１７ａ−１７ｃへの電流の供給あるいは遮断を行って、電気機器５ａ−５ｃに対する電源の供給制御を実行する。
【選択図】図１

Description

本発明は、電気機器のプラグが差込み接続されるコンセント口を備えた電源コンセントにおいてそのコンセント口に接続された電気機器に対する電源の供給をワイヤレスで制御するシステムおよびこのシステムに用いる電源コンセントに関するものである。

電源コンセントは、テレビ、パソコン、ビデオ機器、エアコン、等の各種の電気機器それぞれのプラグが差込まれ、電気機器の電源スイッチをＯＮにして電気機器に電源を供給する一方、その電源スイッチをＯＦＦにしてその電源の供給を停止する。このような電気機器に対する電源供給において、電源コンセントを用いて、節電を促進したり、過電流を防止したりする電源供給制御システムが提案されている（特許文献１参照）。このシステムでは、電気機器の電源スイッチがオンか、オフであることを検出する操作検出部と、この操作検出部において電源スイッチがオンであると検出したときに電源コンセントの出力端子に電源を供給し、電源スイッチがオフであると検出したときに出力端子への電源の供給を遮断する電力制御部とを備えた構成になっている。

特開２００６−１４９０７５号公報

従来のシステムでは電気機器への電源供給を遠隔位置からワイヤレスにて制御する場合、電気機器に直接、電源供給制御信号を送信し、電気機器ではその信号を受信する無線機を内蔵することが必要となってくる。

しかしながら、各電気機器が無線機を内蔵しているものではなく、このシステム専用の電気機器を用いる必要があるうえ、そのような無線機を内蔵させることはコスト低減の観点からは実現性が低く、まして、電気機器ごとに上記信号に応答して電源の供給を制御するマイコン等の装置を内蔵させることもコスト的にも難しい。

本発明においては、電気機器側にはそうした無線機等を内蔵させる必要がなく、コスト的に安価にコンセント口に接続した電気機器に対する電源供給を制御することができるシステムを提供する。

本発明による電源供給制御システムは、電源コンセントと、コンピュータ装置とを具備し、上記電源コンセントでは、電流遮断装置と、無線装置とを実装し、上記コンピュータ装置では、上記電源コンセントの制御情報の設定が可能な制御画面を表示し、この制御画面上でユーザーにより設定された制御情報を電源コンセントにワイヤレス送信することが可能である一方、上記電源コンセントでは、上記制御情報をワイヤレス受信すると、受信した制御情報に従い、コンセント口への電流の供給あるいは遮断を行って、電気機器に対する電源の供給制御を実行することが可能である、ことを特徴とする。

本発明では、コンピュータ装置の無線機と通信する無線機を電気機器側に搭載する必要なく、ユーザー操作で設定した制御情報により、コンセント口に接続した電気機器に対する電源供給を制御することができる。

また、本発明では、コンピュータ装置における制御画面上で制御情報を設定するだけの操作で、電源コンセントに対して電気機器の電源を容易に制御することができるようになる。

本発明による電源コンセントは、上記システムに用いる電源コンセントであって、コンピュータ装置のコンピュータ側無線機とデータの送受信を行うコンセント側無線機と、コンセント口への電流遮断装置と、を含み、上記コンセント側無線機により上記コンピュータ装置のコンピュータ側無線機から制御情報を受信すると、上記電流遮断装置により、上記受信した制御情報に従ったコンセント口への電流の供給あるいは遮断を行うことが可能となっている。

本発明では、簡単かつ安価にコンセント口に接続した電気機器に対する電源供給を制御することができる。

図１は本発明の実施形態に係る電源供給制御システムの概略構成を示す図である。 図２は図１のシステムに用いる電源コンセントの内部ブロックを示す図である。 図３は図１のシステムに用いるコンセント制御用コンピュータの外観構成を示す図である。 図４は図３のコンピュータの制御画面を示す図である。 図５は別の制御画面を示す図である。 図６はさらに別の制御画面を示す図である。 図７はさらに別の制御画面を示す図である。

以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る電源供給制御システムを詳細に説明する。図１に本発明の実施形態に係る同システムの概略構成、図２に図１の電源コンセントの内部ブロック、図３にコンセント制御用コンピュータの外観構成、図４以降にコンピュータの制御画面を示す。

まず図１を参照して実施形態のシステムは、複数の電源コンセント１ａ−１ｃと、これら電源コンセント１ａ−１ｃを制御するコンピュータ装置３と、を備える。電源コンセント１ａ−１ｃには各電気機器５ａ−５ｆのプラグ７ａ−７ｆが接続されている。電源コンセント１ａ−１ｃはそれぞれ無線アンテナ９ａ−９ｃを具備する。コンピュータ装置３は、無線アンテナ９ａ−９ｃと通信が可能な無線アンテナ１１を具備する。

以上の構成において、図１に示す電源供給制御システムでは、電源コンセント１ａ−１ｃそれぞれは、無線アンテナ９ａ−９ｃでコンピュータ装置３の無線アンテナ１１と通信してそれぞれのコンセント口に接続する電気機器５ａ−５ｆへの電源供給を制御する。

コンピュータ装置３は、表示画面１３を備え、その表示画面１３にユーザーにより電源コンセント１ａ−１ｃの制御情報の設定が可能な制御画面を表示し、この制御画面上でユーザーにより設定された制御情報を無線アンテナ１１から各電源コンセント１ａ−１ｃそれぞれの無線アンテナ９ａ−９ｃに送信する。

電源コンセント１ａ−１ｃでは、無線アンテナ９ａ−９ｃで制御情報を受信すると、その受信した制御情報に従い、コンセント口への電流の供給あるいは遮断を行って、電気機器５ａ−５ｆに対する電源の供給制御を実行することが可能となっている。

次に図２を参照して電源コンセント１ａ−１ｃの構成を説明する。いずれの電源コンセント１ａ−１ｃも同様の構成を有するから、それらのうち、電源コンセント１ａの構成を代表して説明する。電源コンセント１ａは、ケーシング１５に複数のコンセント口１７ａ−１７ｃと、プラグ１８と、を備える。実施形態ではコンセント口は複数の一例として３つであるが、１つでもよい。

電源コンセント１ａは、電流遮断装置１９と、無線装置２１とを具備する。

電流遮断装置１９は、マイコン２３と、電流路遮断部２５ａ−２５ｃとを含む。

無線装置２１は、無線機２１ａと、無線アンテナ２１ｂ（図１の無線アンテナ９ａに対応）とを含む。

電源コンセント１ａは、内部各部に電源を供給するＡＣ／ＤＣ電源２７を有する。

電流遮断装置１９において、マイコン２３は、無線機２１ａを駆動制御して無線アンテナ２１ｂを介して必要なデータを受信することができるようになっている。また、電流路遮断部２５ａ−２５ｃは、例えば、リレーコイルとリレー接点とで構成され、マイコン２３からの電源供給を遮断する制御信号に応答してリレーコイルを介してリレー接点を閉じる側に駆動してコンセント口１７ａ−１７ｃへの電流供給を可能とし、また、マイコン２３からの電源を供給する制御信号に応答してリレーコイルを介してリレー接点を開く側に駆動してコンセント口１７ａ−１７ｃへの電流供給を遮断するようにする。

コンピュータ装置３は、無線アンテナ１１を具備し、図３以降を参照して説明するように電源コンセント１ａに接続している各電気機器５ａ−５ｃの制御を行う。まず、コンピュータ装置３は、上記電源コンセント１ａ制御のための電源コンセント制御用ソフトが実装されている。

電源コンセント１ａにおいて、電流遮断装置１９におけるマイコン２３はコンピュータ装置３からの指令に対応して電流路遮断部２５ａ−２５ｃを駆動して電気機器５ａ−５ｃに対する電源供給、遮断の制御動作を行うことができるようになっている。このような通信による遠隔制御は周知であるので詳細な説明は略する。

ユーザーはコンピュータ装置３を操作して表示画面上に電源コンセント１ａの制御画面１３を表示する。この制御画面１３には、電源コンセント１ａのコンセント番号（実施形態では電源コンセント１ａのコンセント番号は例えばＮｏ．１）と、このコンセント番号（Ｎｏ．１）における各コンセント口１７ａ−１７ｃそれぞれのコンセント番号Ａ−Ｃと、各コンセント口１７ａ−１７ｃそれぞれに接続する電気機器５ａ−５ｃの制御情報名とが表示されている。制御情報名は、例えば「常にＯＮ」、「ＯＦＦ可能」「お任せ制御」「指定制御」である。

制御情報名「常にＯＮ」は、そのコンセント口１７ａ−１７ｃのうち、例えばコンセント番号Ａであるコンセント口１７ａに接続している電気機器５ａに対する電源供給の制御は不可であることを示す。ユーザーは、電気機器５ａを電源供給の制御を不可すなわち「常にＯＮ」とする場合は、制御画面上の制御情報名「常にＯＮ」をタッチ操作する。図４ではそのタッチ操作した状態を、図解の都合上、ハッチングで示す。

制御情報名「ＯＦＦ可能」は、そのコンセント口１７ａ−１７ｃのうち例えばコンセント番号Ｂ，Ｃそれぞれに対応するコンセント口１７ｂ，１７ｃに接続している電気機器５ｂ，５ｃに対する電源供給の制御は可能であることを示す。ユーザーは電気機器５ｂ，５ｃの電源制御を可能とする場合は制御情報名「ＯＦＦ可能」をタッチ操作する。同様にこのタッチ操作状態をハッチングで示す。

制御情報名「指定制御」は、そのコンセント口１７ａ−１７ｃのうち例えばコンセント番号Ｃのコンセント口１７ｃに接続している電気機器５ｃに対する電源供給の制御は可能であり、その制御をコンピュータ装置３に「指定」することを意味する。ユーザーは電気機器５ｃの電源制御を「指定」する場合は制御情報名「指定」をタッチ操作する。同様にこのタッチ操作状態をハッチングで示す。

制御情報名「お任せ制御」は、そのコンセント口１７ａ−１７ｃのうち例えばコンセント番号Ｂのコンセント口１７ｂに接続している電気機器５ｂに対する電源供給の制御は可能であり、その制御をコンピュータ装置３に「お任せ」することを意味する。ユーザーは電気機器５ｂの電源制御を「お任せ」する場合は制御情報名「お任せ」をタッチ操作する。同様にこのタッチ操作状態をハッチングで示す。

まず、電源コンセント１７ｃに接続する電気機器に対する電源制御を「指定」とする場合を説明すると、まず、制御画面１３で図４のコンセント口番号Ｃに対して「ＯＦＦ可能」、「指定制御」とタッチ操作すると、制御画面１３が図５で示すカレンダー画面に変わる。このカレンダー画面上で、例えば２０１０年×月の「２０日」をタッチ操作すると、図６で示す制御時刻画面に変わる。この例では「００」時「００」分から「１２」時「３０」分までマウスとキーボードで記入操作し、「ＯＦＦ」とタッチ操作すると共に、「１２」時「３０」分から「２３」時「５９」分までマウスとキーボードで記入操作し、「ＯＮ」とタッチ操作する。この操作完了後、図示略の「ＯＫ」ボタンをマウスクリックすることで、コンセント口番号Ｃに対応するコンセント口１７ｃに対する電源制御が完了する。この操作により電源コンセント１ａのコンセント口１７ｃに接続する電気機器５ｃに対しては２０１０年×月「２０日」に上記操作に従った電源制御が行われる。

次に、コンセント口番号Ｂに対応するコンセント口１７ｂに接続する電気機器５ｂに対する電源制御を「お任せ」とする場合、制御画面１３で図４のコンセント口番号Ｃに対して「ＯＦＦ可能」、「お任せ制御」とタッチ操作すると、図７で制御画面に変わる。この制御画面では毎日か毎月かを選択する選択ボックスと、目標電力量を記入操作するボックスとがあり、ユーザーは毎日の場合は「毎日」をタッチ操作し、ついで、毎日の目標電力量を記入操作する。

これにより、電気機器５ｂに対しては、図７の制御画面に対応した電源の制御が行われる。

以上説明したように本実施形態では、コンピュータ装置の無線機と通信する無線機を電気機器側に搭載する必要なく、ユーザー操作で設定した制御情報により、コンセント口に接続した電気機器に対する電源供給を制御することができるようになる。

１ａ−１ｃ 電源コンセント
３ コンピュータ装置
５ａ−５ｆ 電気機器
９ａ−９ｃ 無線アンテナ
１１ 無線アンテナ

Claims (2)

1. 電源コンセントと、コンピュータ装置とを具備し、
   上記電源コンセントでは、電流遮断装置と、無線装置とを実装し、
   上記コンピュータ装置では、上記電源コンセントの制御情報の設定が可能な制御画面を表示し、この制御画面上でユーザーにより設定された制御情報を電源コンセントにワイヤレス送信することが可能である一方、
   上記電源コンセントでは、上記制御情報をワイヤレス受信すると、受信した制御情報に従い、コンセント口への電流の供給あるいは遮断を行って、電気機器に対する電源の供給制御を実行することが可能である、
   ことを特徴とする電源供給制御システム。
2. 請求項１に記載のシステムに用いる電源コンセントであって、
   当該電源コンセントは、
   コンピュータ装置のコンピュータ側無線機とデータの送受信を行うコンセント側無線機と、
   コンセント口への電流遮断装置と、
   を含み、
   上記コンセント側無線機により上記コンピュータ装置のコンピュータ側無線機から制御情報を受信すると、上記電流遮断装置により、上記受信した制御情報に従ったコンセント口への電流の供給あるいは遮断を行うことが可能となっている電源コンセント。

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