JP2012054861A - 通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】冗長化されたアクセス網の品質の低下を抑制する。
【解決手段】実施の1形態の通信システム100は、冗長化アクセス網22をユーザへ提供するL2SW12とL2SW13とを備える。L2SW12は、冗長化アクセス網22からフレームを受信するステップと、冗長化アクセス網22に対して予め割り当てられたVLAN−IDを受信フレームへ設定した上で、当該フレームをキャリア網20へ送出するステップとを実行する。L2SW13は、キャリア網20からVLAN−IDが設定されたフレームを受信するステップと、受信フレームのVLAN−IDが冗長化アクセス網22に対して予め割り当てられたVLAN−IDと一致する場合、当該フレームを冗長化アクセス網22へ送出することを禁止するステップとを実行する。
【選択図】図2
【解決手段】実施の1形態の通信システム100は、冗長化アクセス網22をユーザへ提供するL2SW12とL2SW13とを備える。L2SW12は、冗長化アクセス網22からフレームを受信するステップと、冗長化アクセス網22に対して予め割り当てられたVLAN−IDを受信フレームへ設定した上で、当該フレームをキャリア網20へ送出するステップとを実行する。L2SW13は、キャリア網20からVLAN−IDが設定されたフレームを受信するステップと、受信フレームのVLAN−IDが冗長化アクセス網22に対して予め割り当てられたVLAN−IDと一致する場合、当該フレームを冗長化アクセス網22へ送出することを禁止するステップとを実行する。
【選択図】図2
Description
この発明は、データ通信技術に関し、特に、キャリア網と冗長接続されたアクセス網を提供する通信システムおよび通信制御方法に関する。
広域イーサネットサービス(「イーサネット」は登録商標)が普及してきており、地理的に離れた拠点間の通信においてもイーサネット通信が採用されることがある。このイーサネット網には、バックボーンとなる通信キャリアのネットワークであるキャリア網と、そのキャリア網とユーザ側装置とが接続するためのアクセス網とが含まれる。
イーサネット網の信頼性を担保するために、キャリア網のみならずアクセス網においても冗長的な構成が採用されることがある。
冗長化されたアクセス網では、使用される物理回線の切り替わり時に、ユーザ側から送出された通信フレームをそのユーザ側へ折り返してしまうループや、同じ通信フレームを重複してユーザ側へ到達させてしまうフレーム重複が発生することがあった。その結果、アクセス網の品質低下を招くことがあった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、冗長化されたアクセス網の品質の低下を抑制する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信システムは、キャリア網と冗長接続されたアクセス網である冗長化アクセス網をユーザへ提供する第1の通信装置と第2の通信装置とを備える。第1の通信装置は、冗長化アクセス網から、通信フレームを受信する受信部と、冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDを受信された通信フレームへ設定した上で、当該通信フレームをキャリア網へ送出する送出部と、を含む。第2の通信装置は、キャリア網から、VLAN−IDが設定された通信フレームを受信する受信部と、受信された通信フレームのVLAN−IDが冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDと一致する場合、当該通信フレームを冗長化アクセス網へ送出することを禁止する送出部と、を含む。
本発明の別の態様もまた、通信システムである。この通信システムは、キャリア網と冗長接続されたアクセス網である冗長化アクセス網をユーザへ提供する第1の通信装置と第2の通信装置とを備える。第1の通信装置と第2の通信装置のそれぞれは、アクセス網においてユーザを識別するためのVLAN−IDである第1VLAN−IDと、キャリア網においてユーザを識別するためのVLAN−IDであって、キャリア網に接続されたアクセス網の種類に応じて割り当てられた第2VLAN−IDとの対応関係を保持する対応関係保持部を含む。第1の通信装置は、冗長化アクセス網から、第1VLAN−IDが設定された通信フレームを受信する受信部と、受信された通信フレームの第1VLAN−IDを、対応する第2VLAN−IDへ変換した上で、当該通信フレームをキャリア網へ送出する送出部と、をさらに含む。第2の通信装置は、キャリア網から、第2VLAN−IDが設定された通信フレームを受信する受信部と、受信された通信フレームの第2VLAN−IDが冗長化アクセス網に割り当てられたものである場合、通信フレームを冗長化アクセス網へ送出することを禁止する一方、その第2VLAN−IDが冗長化アクセス網に割り当てられたものでなければ、その第2VLAN−IDを対応する第1VLAN−IDへ変換した通信フレームを冗長化アクセス網へ送出する送出部と、をさらに含む。
本発明のさらに別の態様は、通信制御方法である。この方法は、キャリア網と冗長接続されたアクセス網である冗長化アクセス網をユーザへ提供する第1の通信装置と第2の通信装置とにより実行される方法であって、第1の通信装置が、冗長化アクセス網から、通信フレームを受信するステップと、第1の通信装置が、冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDを受信された通信フレームへ設定した上で、当該通信フレームをキャリア網へ送出するステップと、第2の通信装置が、キャリア網から、VLAN−IDが設定された通信フレームを受信するステップと、第2の通信装置が、受信された通信フレームのVLAN−IDが冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDと一致する場合、当該通信フレームを冗長化アクセス網へ送出することを禁止するステップと、を含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、冗長化されたアクセス網の品質の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態を説明する前に、図1に示す通信システムの概略図を参照して、従来技術における問題を説明する。
図1の通信システムでは、通信キャリアのコアネットワークとしてのイーサネット網(以下、「キャリア網20」とも呼ぶ。)として、レイヤ2スイッチ(以下、「L2SW」とも呼ぶ。)がリング状に配置されたリング網によりネットワーク冗長を構築している。キャリア網20は、「ITU−T G.8032」等において規定されたイーサネットリング冗長が適用されたリング網であってもよく、キャリア網20を構成するL2SW12〜L2SW16はイーサリング対応スイッチであってもよい。
図1の通信システムでは、通信キャリアのコアネットワークとしてのイーサネット網(以下、「キャリア網20」とも呼ぶ。)として、レイヤ2スイッチ(以下、「L2SW」とも呼ぶ。)がリング状に配置されたリング網によりネットワーク冗長を構築している。キャリア網20は、「ITU−T G.8032」等において規定されたイーサネットリング冗長が適用されたリング網であってもよく、キャリア網20を構成するL2SW12〜L2SW16はイーサリング対応スイッチであってもよい。
また、キャリア網20とユーザ端末31とを接続するためのアクセス区間、すなわち図1のL2SW11〜L2SW12間およびL2SW11〜L2SW13間においても冗長回線が採用される。このアクセス区間における冗長回線を、以下では、冗長化アクセス網22とも呼ぶ。
冗長化アクセス網22の実装方式としては以下の2つが考えられる。第1の方式としては、アクセス区間の終端装置(図1のL2SW11)に回線セレクタを構築することが考えられる(「回線セレクタ方式」とも呼ぶ。)。また第2の方式としては、アクセス区間の終端装置(図1のL2SW11)にリンクアグリゲーション(以下、「LAG」)を構築することが考えられる(「LAG方式」とも呼ぶ。)。
回線セレクタ方式では、L2SW11〜L2SW12間の物理回線と、L2SW11〜L2SW13間の物理回線とのいずれか一方を選択系とし、他方を非選択系とし、選択系の回線を使用して通信フレームを伝送する。以下の説明では、通信システム100内を伝送されるユーザデータである通信フレーム(典型的にはイーサネットフレーム)を、単に「フレーム」とも表記する。
ここで、ユーザ端末31から送出されたフレームがマルチキャストフレームもしくはブロードキャストフレームの場合、またはユニキャストフレームであってもその伝送経路を未学習の場合、L2SW12およびL2SW13は当該フレームをフラッディング転送する。したがって、L2SW11が選択系の回線を切り替えるタイミングにおいて、新たに選択系となった回線から、当該フレームがユーザ端末31へ戻される「ループ」が発生する可能性がある。例えば、元々選択系であったL2SW11→L2SW12の経路で伝送されたフレームが、新たに選択系となったL2SW13→L2SW11の経路でループしてしまうことがあった。
また、キャリア網20側から到達したフレームがマルチキャストフレームもしくはブロードキャストフレームの場合、またはユニキャストフレームであってもその伝送経路を未学習の場合、L2SW12およびL2SW13はそのフレームをフラッディング転送する。したがって、L2SW11が選択系の回線を切り替えるタイミングにおいて、元々選択系であった回線と、新たに選択系となった回線の両方から同一のフレームが重複してユーザ端末31へ伝送される「フレーム重複」が発生する可能性がある。例えば、元々選択系であったL2SW12→L2SW11の経路でユーザ端末31へ到達したフレームが、新たに選択系となったL2SW13→L2SW11の経路でも伝送されてユーザ端末31へ到達してしまうことがあった。
LAGは、複数の物理回線を統合し1本の仮想的な論理回線として扱うことにより大容量化および信頼性の向上を実現する技術であり、IEEE802.3adで規定されている。LAG方式は、フレーム重複の発生を防止できる点で、回線セレクタ方式よりも望ましい方式であると言える。
しかし、LAG方式でもループが発生する可能性がある。ループ防止のためには、LAGを構成する装置は、同じLAGを構成する他方の装置がユーザ端末31から受信してフラッディング転送したフレームを、キャリア網20を介して受信しても当該フレームをユーザ端末31へ戻すことを抑制する必要がある。したがって、フレーム送出抑止のための仕組みが必要になる。例えば、L2SW13においては、同じLAGを構成するL2SW12がユーザ端末31(すなわちL2SW11)から受信したフレームを受け付けても、そのフレームをユーザ端末31(すなわちL2SW11)へ送出しない仕組みが必要になる。
その仕組みとして、L2SW12〜L2SW13間のフレームに特別な識別子(ヘッダ情報)を新たに設けて、その識別子として装置IDやLAG−IDを設定することにより、ユーザ端末31(L2SW11)側からの受信フレームであることを伝達することが考えられる。例えば、L2SW12およびL2SW13は、ユーザ端末31(L2SW11)側から受信されたフレームに対して特別なヘッダ(所定値)を設定する。そして、キャリア網20から受け付けたフレームに特別なヘッダ(所定値)が設定されている場合は、そのフレームをユーザ端末31(L2SW11)側へは送出しないことによりループの発生を防止できる。
しかし、この仕組みでは、フレームに特別なヘッダが付与されることによりキャリア網20の帯域が圧迫されてしまう。また、特別なヘッダに未対応の通常のイーサスイッチはキャリア網20に配置することができない、言い換えれば、図1のL2SW14・L2SW15・L2SW16もその特別なヘッダを識別可能でなければならないという問題が生じることになる。
このように、冗長化アクセス網22の運用においては、以下4つの解決すべき課題が存在すると本発明者は考えた。
課題1:エンドユーザ機器から到着したフレームが、冗長回線の切り替わり時に送信元のエンドユーザ機器にループする
課題2:コアネットワークから到着したフレームが、冗長回線の切り替わり時に重複してエンドユーザ機器へ送信される
課題3:アクセス回線の冗長制御用にイーサネットリング(コアネットワーク)内で特別なヘッダを付与すると、イーサネットリングの帯域を消費してしまう
課題4:アクセス回線の冗長制御用にイーサネットリング(コアネットワーク)内で特別なヘッダを付与すると、通常のイーサネットスイッチが使用できない
課題1:エンドユーザ機器から到着したフレームが、冗長回線の切り替わり時に送信元のエンドユーザ機器にループする
課題2:コアネットワークから到着したフレームが、冗長回線の切り替わり時に重複してエンドユーザ機器へ送信される
課題3:アクセス回線の冗長制御用にイーサネットリング(コアネットワーク)内で特別なヘッダを付与すると、イーサネットリングの帯域を消費してしまう
課題4:アクセス回線の冗長制御用にイーサネットリング(コアネットワーク)内で特別なヘッダを付与すると、通常のイーサネットスイッチが使用できない
本実施の形態では、上記の課題を解決するために、1つのエンドユーザに対して複数種類のVLAN−IDを割り当て、フレーム送出元のアクセス網の種類に応じたVLAN−IDを当該フレームに設定して伝送する。これにより、フレーム送出元のアクセス網の種類が何か、フレームの送出が許容されるアクセス網か否か、を他のL2SWにおいてもVLAN−IDにもとづいて判別可能にし、ループの発生等を防止する。以下、これを実現するための構成を説明する。
図2は、実施の形態の通信システム100の構成を示す。同図では、図1の構成要素と同一もしくは対応する構成要素には同じ符号を付している。各L2SWに付した丸印は、L2SWに設けられた通信ポートを示している。また、通信システム100では、L2SW15とL2SW16との間に、リング網におけるフレームのループを防ぐための、フレームの伝送を遮断するブロックポイント28が設けられている。
ユーザ端末31、ユーザ端末32、およびユーザ端末33のそれぞれは、同一エンドユーザの地理的に異なる拠点に配置された情報端末であり、マルチポイントで接続される。すなわち、いずれの端末間においても通信が可能に構成される。またユーザ端末31〜キャリア網20およびユーザ端末33〜キャリア網20のアクセス区間は、LAGにより冗長化された冗長化アクセス網22および冗長化アクセス網24が構築されている。その一方で、ユーザ端末32〜キャリア網20のアクセス区間は冗長無しの構成である。
また、通信システム100において伝送されるイーサネットフレームにはVLANタグが設定されており、VLANタグに設定されたVLAN−IDによりユーザ識別が行われる。言い換えれば、L2SW10を介したイーサネットフレームの通信範囲はVLAN−IDによって分割される。VLANタグは、エンドユーザ(ユーザ端末31、ユーザ端末32、ユーザ端末33)が付与してもよく、通信網の境界装置(L2SW11、L2SW18、L2SW19)が付与してもよいが、実施の形態では後者であることとする。
図3は、図2のL2SWの機能構成を示すブロック図である。同図は、図1においてキャリア網とアクセス網との境界に配置されたL2SW、すなわちL2SW12・L2SW13・L2SW14・L2SW16・L2SW17の構成を示している。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリ、HDDをはじめとする素子や電子回路、機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ブロック図においては、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
L2SWは、データ保持部40と伝送処理部50を備える。データ保持部40は、フレームの伝送処理において参照される各種データを保持する記憶領域であり、ポート情報保持部42と、VLAN情報保持部44とを含む。ポート情報保持部42は、L2SWに設けられた通信ポート(物理ポート)に関する属性情報(以下、「ポート情報」とも呼ぶ。)を保持する。VLAN情報保持部44は、伝送路でのVLAN−IDと、装置内でのVLAN−IDおよびアクセス冗長IDの組み合わせとの対応関係(以下、「VLAN情報」とも呼ぶ。)を保持する。これらのポート情報およびVLAN情報は、通信システム100の管理者が予め設定する。
図4は、ポート情報の構成を示す。同図は、図3のL2SW12における設定例を示している。ポート番号欄には、各通信ポートの識別情報が格納される。同図では、図3に示す各通信ポートの符号が設定されている。ポート種別欄には、通信ポートがアクセス網と接続されたポート(以下、「アクセス網側ポート」とも呼ぶ。)か、キャリア網と接続されたポート(以下、「キャリア網側ポート」とも呼ぶ。)かを示す情報が格納される。
アクセス冗長ID欄は、ポート種別がアクセス網側ポートの場合に設定される。具体的には、アクセス網側ポートが装置間LAG冗長を構成している場合、LAG単位に通信システム100でユニークな値が格納される。アクセス網が冗長化されていない場合は「0」が格納される。本実施の形態では、冗長化アクセス網22にはアクセス冗長ID「1」、冗長化アクセス網24にはアクセス冗長ID「2」、冗長化されていない非冗長化アクセス網26にはアクセス冗長ID「0」がそれぞれ割り当てられている。なお、別の非冗長化アクセス網が追加された場合、その非冗長化アクセス網に対してはアクセス冗長ID「0」が割り当てられる。
図5は、VLAN情報の構成を示す。図5の(a)は、L2SW12およびL2SW13におけるVLAN情報の設定例を示している。また図5の(b)は、L2SW14におけるVLAN情報の設定例を示している。また図5の(c)は、L2SW16およびL2SW17におけるVLAN情報の設定例を示している。これらのポート番号欄には、各装置における通信ポートの符号が設定される。
本実施の形態では、1つのエンドユーザに対して、複数種類の伝送路VLAN−IDが割り当てられる。具体的には、アクセス網においてエンドユーザを識別するためのVLAN−ID(以下、「第1VLAN−ID」とも呼ぶ。)と、キャリア網においてエンドユーザを識別するためのVLAN−ID(以下、「第2VLAN−ID」とも呼ぶ。)とが割り当てられる。
第1VLAN−IDは、エンドユーザごとにユニークな単一のIDであり、図5の伝送路VLAN−ID「100」が該当する。第1VLAN−IDは、エンドユーザから送出された通信フレームを中継するL2SW(L2SW11・L2SW18・L2SW19)により設定されるVLAN−IDでもある。第2VLAN−IDは、エンドユーザごと、かつ、キャリア網に接続されたアクセス網の種類ごと(冗長化アクセス網については冗長化アクセス網ごと)にユニークなIDであり、図5の伝送路VLAN−ID「1000」、「2000」、「3000」が該当する。伝送路VLAN−ID「1000」は非冗長化アクセス網、伝送路VLAN−ID「2000」は冗長化アクセス網22、伝送路VLAN−ID「3000」は冗長化アクセス網24のそれぞれに対して予め割り当てられたものである。
図5で示すように、VLAN情報では、アクセス網側ポートに対しては第1VLAN−IDとしての単一の伝送路VLAN−IDが対応づけられている。その一方、キャリア網側ポートに対しては第2VLAN−IDとしての複数種類の伝送路VLAN−IDが対応づけられている。第2VLAN−IDとしての複数種類の伝送路VLAN−IDは、キャリア網に接続されたアクセス網の種類(すなわちアクセス冗長IDの種類)に応じた複数種類の伝送路VLAN−IDであるとも言える。また本実施の形態のVLAN情報は、第1VLAN−IDと第2VLAN−IDとの対応関係を示し、アクセス冗長IDを介して第1VLAN−IDと第2VLAN−IDとを対応づけた情報であると言える。
装置内VLAN−IDは、エンドユーザごとにユニークな値となり、ブロードキャストフレーム、マルチキャストフレーム、および経路情報を未学習のユニキャストフレームのフラッディング範囲となる。すなわち、異なる装置内VLAN−ID間での通信はできない。アクセス冗長IDは、上述したように、キャリア網20においてどのアクセス網から入力されたフレームかを識別するための識別子であり、同一LAGを構成する複数装置間で同一のアクセス冗長IDが設定される。
伝送処理部50は、通信フレームの伝送処理を実行する。伝送処理部50は、ポート処理部60で総称される第1ポート処理部60a、第2ポート処理部60b、・・・と、スイッチ部70とを含む。スイッチ部70は、異なる通信ポート間に亘ってフレームを転送するスイッチ盤である。具体的には、装置内ヘッダが付加されたフレームをポート処理部60から受け付け、その装置内ヘッダの内容に応じて、フレームを1以上のポート処理部60へ選択的に送出する。
ポート処理部60は、複数の通信ポートに対応して複数設けられる。ポート処理部60は、通信網に対するフレームの送受処理を実行し、ポート62と、受信部64と、送出部66と、LAG処理部68と、学習・検索部69とを含む。ポート62は、L2SW10に設けられた物理的な通信ポート、例えばL2SW12においてはポート121・ポート122・ポート123のいずれかである。
受信部64は、ポート62を介してフレームを受信すると、そのフレームのVLANタグに設定された伝送路VLAN−IDを識別する。そして、ポート62に関するVLAN情報を参照して、伝送路VLAN−IDに対応づけられた装置内VLAN−IDとアクセス冗長IDとを識別する。そして、装置内VLAN−IDおよびアクセス冗長IDを設定したヘッダ情報(装置内ヘッダ)を付加したフレームをスイッチ部70へ送出する。
送出部66は、スイッチ部70からフレームを受け付けると、ポート情報を参照して、フレームを送出するポート62の種別を特定する。ポート62がキャリア網側ポートである場合、送出部66は、ポート62に関するVLAN情報を参照して、装置内ヘッダに設定された装置内VLAN−IDとアクセス冗長IDとの組み合わせに対応する伝送路VLAN−IDを特定する。そして、その伝送路VLAN−IDを設定したフレームをポート62から送出する。言い換えれば、フレームのVLANタグに元々設定されていた伝送路VLAN−IDを、VLAN情報を参照して特定した伝送路VLAN−IDへ変換した上で、当該フレームを外部へ送出する。
その一方、ポート62がアクセス網側ポートである場合、送出部66は、ポート62に関するVLAN情報を参照して、装置内ヘッダに設定された装置内VLAN−IDに対応する伝送路VLAN−IDを特定する。そして、その伝送路VLAN−IDを設定したフレームをポート62から送出する。言い換えれば、フレームのVLANタグに元々設定されていた伝送路VLAN−IDを、VLAN情報を参照して特定した伝送路VLAN−IDへ変換した上で、当該フレームを外部へ送出する。ただし、装置内ヘッダに設定されたアクセス冗長IDが、ポート情報で規定されたポート62のアクセス冗長IDと合致する場合は、スイッチ部70から受け付けたフレームを送出することなく廃棄する。
学習・検索部69は、受信部64において受信されたフレームの送信元MACアドレスと、受信ポート(ポート62)とを対応づけて所定の記憶領域に学習情報として記録する。学習・検索部69は、学習情報を参照して、学習済のMACアドレスを送信先とするフレームを受信した旨を検出すると、学習済の通信ポートにのみフレームを転送することを可能にする。例えば、学習済の通信ポートにのみフレームを転送する旨を装置内ヘッダに設定した上で、フレームをスイッチ部70へ送出する。これにより、スイッチ部70におけるフラッディング転送を抑制させてユニキャスト転送を実行させる。
LAG処理部68は、LAG回線(例えば図2の冗長化アクセス網22や冗長化アクセス網24)に対して、MACアドレスやVLAN−IDを用いたトラヒックの振り分けを実行する。具体的には、2台の装置間でアクセス区間に装置間LAGを構築している場合、装置ごとに出力条件を変えることにより、キャリア網20で両装置に到達したマルチキャストフレームに対しても、どちらか一方の装置の物理回線からのみ出力する。例えば、L2SW12とL2SW13において装置間LAGを構築した場合、すなわち冗長化アクセス網22において、送信元MACアドレスが奇数であるときにはL2SW12のアクセス網側ポートから出力してもよい。また、送信元MACアドレスが偶数であるときにはL2SW13のアクセス網側ポートから出力するように振分けてもよい。
以上の構成による動作を以下説明する。
(1)ユーザ端末31とユーザ端末32が通信する場合の動作:
ユーザ端末31からユーザ端末32宛のフレームが送信されると、L2SW11は、ユーザ識別用の伝送路VLAN−IDとして、第1VLAN−ID(=100)を設定したVLANタグをフレームに付加する。そして、LAG機能によりMACアドレスやVLAN−IDにもとづく振り分けを行って、当該フレームをL2SW12またはL2SW13に向けて出力する。ここではL2SW12へ出力することとする。
(1)ユーザ端末31とユーザ端末32が通信する場合の動作:
ユーザ端末31からユーザ端末32宛のフレームが送信されると、L2SW11は、ユーザ識別用の伝送路VLAN−IDとして、第1VLAN−ID(=100)を設定したVLANタグをフレームに付加する。そして、LAG機能によりMACアドレスやVLAN−IDにもとづく振り分けを行って、当該フレームをL2SW12またはL2SW13に向けて出力する。ここではL2SW12へ出力することとする。
次に、L2SW12はポート121にてフレームを受信する。ポート121に対応するポート処理部60の受信部64は、伝送路VLAN−ID(=100)に対応する装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=1)を特定して装置内ヘッダへ付加する。次に学習・検索部69は、受信フレームのDA(ユーザ端末32のMACアドレス)と装置内VLAN−IDをキーとしてMAC検索を実行するが、宛先未学習により装置内ではフラッディング転送となる。スイッチ部70は、当該フレームをポート122に対応するポート処理部60およびポート123に対応するポート処理部60へ転送する。このポート122およびポート123はいずれもキャリア網側ポートである。したがって、いずれのポート処理部60においても送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=1)にもとづき、第2VLAN−IDとしての伝送路VLAN−ID(=2000)を特定する。そして、伝送路VLAN−ID=2000のフレームをキャリア網20へ送出する。
L2SW12のポート123から出力されたフレームは、L2SW13のポート132へ到達する。ポート132に対応する受信部64は、伝送路VLAN−ID(=2000)に対応する装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=1)を特定して装置内ヘッダへ付加する。学習・検索部69では宛先未学習となるため、当該フレームは装置内をフラッディング転送され、ポート131に対応するポート処理部60およびポート133に対応するポート処理部60へ到達する。ポート131はアクセス網側ポートであるため、ポート131に対応する送出部66は、受信フレームの装置内ヘッダのアクセス冗長ID(=1)と、ポート情報においてポート131に設定されたアクセス冗長ID(=1)とを比較する。比較結果は一致するため、送出部66は当該フレームを廃棄する。その一方、ポート133はキャリア網側ポートであるため、ポート133に対応する送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=1)にもとづき伝送路VLAN−ID(=2000)を特定する。そして、伝送路VLAN−ID=2000のフレームをキャリア網20へ送出する。
L2SW13のポート133から出力されたフレームは、L2SW14のポート142へ到達する。当該フレームは、L2SW12やL2SW13と同様に、装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=1)のフレームとして装置内をフラッディング転送されて、L2SW14のポート141へ到達する。ここで、ポート141はアクセス網側ポートであるため、ポート141に対応する送出部66は、受信フレームの装置内ヘッダのアクセス冗長ID(=1)と、ポート情報においてポート141に設定されたアクセス冗長ID(=0)とを比較する。比較結果は不一致となるため、送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)にもとづき、第1VLAN−IDとしての伝送路VLAN−ID(=100)を特定し、伝送路VLAN−ID=100のフレームを非冗長化アクセス網26へ送出する。その後、当該フレームはL2SW19を経由してユーザ端末32へ到達する。
次にユーザ端末32からユーザ端末31宛のフレームが送信されると、L2SW19を介して、伝送路VLAN−IDとして第1VLAN−ID(=100)が設定されたフレームが、L2SW14のポート141へ到達する。ポート141に対応する受信部64は、伝送路VLAN−ID(=100)に対応する装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=0)を特定して装置内ヘッダへ付加する。学習・検索部69は、先のユーザ端末31→ユーザ端末32の通信においてユーザ端末31のMACアドレスをポート142配下に学習済であるため、MAC検索の結果、ポート142が宛先ポートとしてヒットし、その旨をフレームヘッダへ付加する。スイッチ部70は、ポート142のみに対してフレームを転送する。ポート142に対応する送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=0)にもとづき、第2VLAN−IDとしての伝送路VLAN−ID(=1000)を特定する。そして、伝送路VLAN−ID=1000のフレームをキャリア網20へ送出する。
L2SW14のポート142から出力されたフレームは、L2SW13のポート133へ到達する。ポート133に対応する受信部64は、当該フレームに装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=0)を付与する。そしてMAC検索の結果、当該フレームはポート132のみに転送される。ポート132に対応する送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=0)にもとづき、伝送路VLAN−ID=1000のフレームをキャリア網20へ送出する。
L2SW13のポート132から出力されたフレームは、L2SW12のポート123へ到達する。ポート123に対応する受信部64は、当該フレームに装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=0)を付与する。そしてMAC検索の結果、当該フレームはポート121のみに転送される。ポート121に対応する送出部66は、受信フレームの装置内ヘッダのアクセス冗長ID(=0)と、ポート情報においてポート121に設定されたアクセス冗長ID(=1)とを比較する。比較結果は不一致となるため、送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)にもとづき、第1VLAN−IDとしての伝送路VLAN−ID(=100)を特定し、伝送路VLAN−ID=100のフレームを冗長化アクセス網22へ送出する。その後、当該フレームはL2SW11を経由してユーザ端末31へ到達する。
ここで、ユーザ端末31とユーザ端末32の通信中にL2SW11とL2SW12間の経路で障害が発生した場合、装置間LAGはL2SW11とL2SW13間の経路へ縮退される。しかし、縮退の開始から完了までのいずれの状態においてもL2SW13のポート131から出力するフレームは全て装置内ヘッダ中のアクセス冗長IDがチェックされる。したがって、L2SW12のポート121で受信したトラヒックをL2SW13がL2SW11へ折り返してしまうことはなく、フレームの回り込み(いわゆる瞬時ループ)を防止できる。
本実施の形態では、キャリア網におけるフレーム伝送に際して、アクセス網の種類に応じたVLAN−IDを設定することにより、複数の装置間に亘り同一のアクセス冗長IDを管理してフレーム送出可否の判定を実現している。この仕組みではエンドユーザごとに割り当てるべきVLAN−IDの個数は増加するが、VLAN−IDは4千個以上が設定可能であり、一般的にその大部分は未使用であるため問題は発生しない。また、通信システム100の各伝送路では通常のVLANフレーム(VLANタグ付きフレーム)が伝送され、独自のヘッダ等は付加されていない。したがって、キャリア網20に本発明に未対応のL2SWが入った場合でも正常に動作する。例えば、キャリア網20のL2SW15は、本発明に未対応の通常のL2SWであってもよい。さらに、フレームに独自のヘッダ等が付加されていないため、伝送路の帯域を余分に消費しない。
(2)ユーザ端末31とユーザ端末33が通信する場合の動作:
ユーザ端末31からユーザ端末33宛に送信されたフレームは、ユーザ端末32宛のフレーム伝送処理と同じ動作で、L2SW12内をフラッディング転送され、ポート122から伝送路VLAN−ID=2000のフレームとして出力される。
ユーザ端末31からユーザ端末33宛に送信されたフレームは、ユーザ端末32宛のフレーム伝送処理と同じ動作で、L2SW12内をフラッディング転送され、ポート122から伝送路VLAN−ID=2000のフレームとして出力される。
L2SW12のポート122から出力されたフレームは、L2SW17のポート173へ到達する。ポート173に対応する受信部64は、当該フレームに装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=1)を付与する。そしてMAC検索の結果、未学習であるため、当該フレームはポート171とポート172へフラッディング転送される。ポート172に対応する送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)とアクセス冗長ID(=1)にもとづき、伝送路VLAN−ID=2000のフレームをキャリア網20へ(L2SW16に向けて)送出する。
その一方で、ポート171は装置間LAGを構成するため、ポート171に対応するLAG処理部68は、VLAN−IDやMACアドレス等にもとづく出力条件をチェックして、当該フレームをポート171から出力可能か否かを判定する。このとき、L2SW17のポート171とL2SW16のポート161とは装置間LAGを構成するため、各装置のLAG処理部68においては異なる出力条件が設定されている。したがって、マルチキャストフレーム・ブロードキャストフレーム・未学習のユニキャストフレームがL2SW16とL2SW17の両方に到達した場合でも、いずれか1つの装置のLAG処理部68においてのみ出力可能と判定される。例えば、MACアドレスが奇数のフレームは、L2SW17のポート171では出力される一方で、L2SW16のポート161では廃棄されてもよい。逆にMACアドレスが偶数のフレームは、L2SW16のポート161では出力される一方で、L2SW17のポート171では廃棄されてもよい。
L2SW17のポート171に対応するLAG処理部68において出力可能と判定された場合、ポート171はアクセス網側ポートであるため、送出部66は、受信フレームの装置内ヘッダのアクセス冗長ID(=1)と、ポート情報においてポート121に設定されたアクセス冗長ID(=2)とを比較する。比較結果は不一致となるため、送出部66は、装置内VLAN−ID(=10)にもとづき伝送路VLAN−ID(=100)を特定し、伝送路VLAN−ID=100のフレームを冗長化アクセス網24へ送出する。その後、当該フレームはL2SW18を経由してユーザ端末33へ到達する。
ユーザ端末33からユーザ端末31宛に送信されたフレームは、ユーザ端末32からユーザ端末31宛に送信されたフレームと同様に、L2SW18→L2SW17→L2SW12→L2SW11を順次ユニキャスト転送されてユーザ端末31へ到達する。
ユーザ端末33からユーザ端末31宛に送信されたフレームは、ユーザ端末32からユーザ端末31宛に送信されたフレームと同様に、L2SW18→L2SW17→L2SW12→L2SW11を順次ユニキャスト転送されてユーザ端末31へ到達する。
本実施の形態の通信システム100では、冗長化されたアクセス網の品質低下を防止できる。具体的には、(1)アクセス区間の装置間LAG回線の切り替わり時にも瞬時的なループの発生を防止できる、(2)アクセス区間の装置間LAG回線の切り替わり時にも瞬時的なフレーム重複を防止できる、(3)アクセス回線の冗長制御用にイーサネットリングの帯域を余分に消費しない、(4)イーサネットリング上に本発明に未対応のスイッチを増設しても正常に動作させることができる。このように、上述の解決すべき課題の全てに対応し、リング冗長とアクセス回線冗長を組み合わせて運用する場合にも、ループやフレーム重複を発生させずに、かつ、帯域の有効利用を実現できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上記実施の形態では、冗長化アクセス網としての装置間LAGを2装置で構築した例を示したが、LAGの帯域増強および信頼性向上のために装置間LAGを3装置以上で構築してもよい。図6は、変形例における装置間LAGの構成を示す。同図の冗長化アクセス網22は、L2SW11〜L2SW12・L2SW11〜L2SW13・L2SW11〜L2SW34の3つの物理回線を束ねて1つの論理回線とした装置間LAGにより構成されている。この変形例においても、各L2SWのアクセス網側ポートには共通のアクセス冗長IDが設定されており、フレーム送出元を識別可能な第2VLAN−IDがキャリア網20を伝送される。したがって、例えば、L2SW12がL2SW11側から受信したフレームを、L2SW13もしくはL2SW34がL2SW11側へ戻すことを抑止できる。このように、装置間LAGが3装置以上で構築された場合でも、フレームの回り込み(瞬時ループ)を防止できる等、実施の形態と同様の効果を奏する。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。例えば、請求項に記載の対応関係保持部は、実施の形態に記載のVLAN情報保持部44により実現されてもよい。
20 キャリア網、 22,24 冗長化アクセス網、 42 ポート情報保持部、 44 VLAN情報保持部、 62 ポート、 64 受信部、 66 送出部、 68 LAG処理部、 69 学習・検索部、 70 スイッチ部、 100 通信システム。
Claims (3)
- キャリア網と冗長接続されたアクセス網である冗長化アクセス網をユーザへ提供する第1の通信装置と第2の通信装置とを備え、
前記第1の通信装置は、
前記冗長化アクセス網から、通信フレームを受信する受信部と、
前記冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDを前記受信された通信フレームへ設定した上で、当該通信フレームを前記キャリア網へ送出する送出部と、を含み、
前記第2の通信装置は、
前記キャリア網から、VLAN−IDが設定された通信フレームを受信する受信部と、
受信された通信フレームのVLAN−IDが前記冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDと一致する場合、当該通信フレームを前記冗長化アクセス網へ送出することを禁止する送出部と、を含むことを特徴とする通信システム。 - キャリア網と冗長接続されたアクセス網である冗長化アクセス網をユーザへ提供する第1の通信装置と第2の通信装置とを備え、
前記第1の通信装置と第2の通信装置のそれぞれは、アクセス網においてユーザを識別するためのVLAN−IDである第1VLAN−IDと、キャリア網においてユーザを識別するためのVLAN−IDであって、キャリア網に接続されたアクセス網の種類に応じて割り当てられた第2VLAN−IDとの対応関係を保持する対応関係保持部を含み、
前記第1の通信装置は、
前記冗長化アクセス網から、第1VLAN−IDが設定された通信フレームを受信する受信部と、
受信された通信フレームの第1VLAN−IDを、対応する第2VLAN−IDへ変換した上で、当該通信フレームを前記キャリア網へ送出する送出部と、をさらに含み、
前記第2の通信装置は、
前記キャリア網から、第2VLAN−IDが設定された通信フレームを受信する受信部と、
受信された通信フレームの第2VLAN−IDが前記冗長化アクセス網に割り当てられたものである場合、前記通信フレームを前記冗長化アクセス網へ送出することを禁止する一方、その第2VLAN−IDが前記冗長化アクセス網に割り当てられたものでなければ、その第2VLAN−IDを対応する第1VLAN−IDへ変換した通信フレームを前記冗長化アクセス網へ送出する送出部と、をさらに含むことを特徴とする通信システム。 - キャリア網と冗長接続されたアクセス網である冗長化アクセス網をユーザへ提供する第1の通信装置と第2の通信装置とにより実行される方法であって、
前記第1の通信装置が、前記冗長化アクセス網から、通信フレームを受信するステップと、
前記第1の通信装置が、前記冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDを前記受信された通信フレームへ設定した上で、当該通信フレームを前記キャリア網へ送出するステップと、
前記第2の通信装置が、前記キャリア網から、VLAN−IDが設定された通信フレームを受信するステップと、
前記第2の通信装置が、前記受信された通信フレームのVLAN−IDが前記冗長化アクセス網に対して予め割り当てられたVLAN−IDと一致する場合、当該通信フレームを前記冗長化アクセス網へ送出することを禁止するステップと、
を含むことを特徴とする通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010197545A JP2012054861A (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | 通信システムおよび通信制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010197545A JP2012054861A (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | 通信システムおよび通信制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012054861A true JP2012054861A (ja) | 2012-03-15 |
Family
ID=45907713
Family Applications (1)
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JP2010197545A Pending JP2012054861A (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | 通信システムおよび通信制御方法 |
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JP (1) | JP2012054861A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014057168A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Hitachi Metals Ltd | 通信システムおよび通信システムの処理方法 |
JP2014096682A (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-22 | Hitachi Metals Ltd | 通信システムおよびネットワーク中継装置 |
JP2023503825A (ja) * | 2019-11-15 | 2023-02-01 | 華為技術有限公司 | パケット転送方法、第1のネットワークデバイス、および第1のデバイスグループ |
-
2010
- 2010-09-03 JP JP2010197545A patent/JP2012054861A/ja active Pending
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