JP2012054763A - 無線通信システム、及び通信装置 - Google Patents

無線通信システム、及び通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信品質に応じて基地局装置と直接通信するか、他の通信装置を経由して基地局装置と通信するかを適切に選択する通信装置を具備する無線通信システムを提供する。
【解決手段】通信システムは、基地局装置と、基地局装置と通信する複数の通信装置とを具備する。通信装置は、自装置以外の他の通信装置からデータを受信し、該データ及び自装置において生成されたデータを他の通信装置に送信する第1通信部と、受信したデータ及び生成されたデータを第1通信部と異なる通信方式を用いて基地局装置に送信する第2通信部と、第1通信部を用いて自装置以外の他の通信装置を経由して基地局装置と通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストと、第2通信部を用いて基地局装置と直接通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストとに基づいて、第1通信部と第2通信部とのいずれを用いてデータを送信するかを選択する通信経路選択部とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信システム、及び通信装置に関する。
近年、通信機能を備える電力量計の導入、又はその検討が進められている。電力量計が通信機能を備えることにより、電力量計の読み取りを遠隔操作により行い、人が電力量計の値を読み取る検針の手間を省くことができるようになる。また、使用されている電力量をリアルタイムに測定することにより、電力需要に応じた発電、送電、及び配電が効率的にできるようになると期待されている。
この電力量計の通信機能に、無線通信を利用することが検討されている。その場合のネットワークトポロジーには、様々な構成が考えられるが、各電力量計と通信をする基地局装置を設け、当該基地局装置をハブにしたスター型の構成が有力である。しかし、大量の電力量計が基地局装置と直接通信する場合、基地局装置と直接通信する電力量計の数に応じた通信帯域を確保することが困難になる場合がある。また、通信環境によっては、基地局装置と通信を行うことができない電力量計が存在する可能性もある。
そこで、電力量計に、他の電力量計を介して基地局装置と通信できるように電力量計同士で通信を行う機能を更に備えさせ、基地局装置と直接通信する機能と、他の電力量計と通信する機能とのいずれか一方を適宜選択することが考えられる。例えば、特許文献1や、特許文献2には、2つの通信方式を備え、いずれか一方を適宜選択する技術が記載されている。
特開2004−088154号公報 特開2002−291034号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されている技術は、基地局装置と各電力量計との通信品質、及び各電力量計間の通信品質に応じて適切な通信方式を選択するものではない。
また、複数の電力量計(通信装置)が基地局装置を介してデータを送信する無線通信システムにおいて、各電力量計(通信装置)が、基地局装置と直接通信してデータを送信するか、基地局と直接通信をする通信方式と異なる通信方式により他の電力量計(通信装置)を介して基地局装置と通信してデータを送信するかを、通信品質に応じて適切に選択するものはなかった。すなわち、通信品質に基づいて、異なる通信方式から一つを適切に選択するものはなかった。
本発明は、上記状況を鑑みてなされたもので、その目的は、基地局装置と直接通信するための通信方式と、当該通信方式と異なる通信方式であって他の通信装置を経由して基地局装置と通信するための通信方式とのいずれかを、基地局装置及び通信装置の通信品質に応じて適切に選択する通信装置、その通信装置を具備する無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、データを中継する基地局装置と、該基地局装置とデータを送受信する複数の通信装置とを具備する無線通信システムであって、前記通信装置は、自装置以外の他の通信装置からデータを受信し、受信したデータ及び自装置において生成されたデータを他の通信装置に送信する第1通信部と、前記受信したデータ及び前記生成されたデータを前記第1通信部と異なる通信方式により前記基地局装置に送信する第2通信部と、前記第1通信部を用いて自装置以外の他の通信装置を経由して前記基地局装置と通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストと、前記第2通信部を用いて前記基地局装置と直接通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストとに基づいて、前記第1通信部と前記第2通信部とのいずれを用いてデータを送信するかを選択する通信経路選択部とを備えていることを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記基地局装置に接続されている監視サーバであって、前記基地局装置及び前記通信装置の通信の負荷に応じて、前記基地局装置と直接通信する際の通信コストの算出に用いる重み係数を更新する係数更新部を備えている監視サーバを更に具備し、前記通信装置において算出される前記第1通信部を用いた通信の通信コストは、前記重み係数を乗じて算出されることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記重み係数は、前記基地局装置と直接通信をする前記通信装置の数と、1つの前記通信装置がデータを中継する前記通信装置の数とを制御する集約度であり前記係数更新部は、前記基地局装置と直接通信する前記通信装置の数が、予め定められている第1上限値を超えると、前記集約度を増加させ、1つの前記通信装置がデータを中継する前記通信装置の数が、予め定められている第2上限値を超えると、該通信装置に対する前記集約度を減少させ、前記通信経路選択部は、前記第1通信部に対する通信コストが前記第2通信部に対応する通信コストより小さい場合、前記第1通信部を選択し、前記第1通信部に対する通信コストが前記第2通信部に対応する通信コスト以上の場合、第2通信部を選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記通信経路選択部は、前記第2通信部が複数の他の前記通信装置と通信できる場合、該通信装置ごとに算出された通信コストのうち最も小さい通信コストに対応する他の前記通信装置を経由して前記基地局装置と通信をすることを選択することを特徴とする。
また、本発明は、データを中継する基地局装置と、該基地局装置とデータを送受信する複数の通信装置とを具備する無線通信システムにおける通信装置であって、自装置以外の他の通信装置からデータを受信し、受信したデータ及び自装置において生成されたデータを他の通信装置に送信する第1通信部と、前記受信したデータ及び前記生成されたデータを前記第1通信部と異なる通信方式により前記基地局装置に送信する第2通信部と、前記第1通信部を用いて自装置以外の他の通信装置を経由して前記基地局装置と通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストと、前記第2通信部を用いて前記基地局装置と直接通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストとに基づいて、前記第1通信部と前記第2通信部とのいずれを用いてデータを送信するかを選択する通信経路選択部とを備えていることを特徴とする通信装置である。
この発明によれば、通信装置において、基地局装置と直接通信するための通信方式と、当該通信方式と異なる通信方式であって他の通信装置を経由して基地局装置と通信するための通信方式とのいずれかを、基地局装置及び通信装置の通信品質に応じて適切に選択することができる。
本実施形態における無線通信システム100の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態における監視サーバ5の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態における広域通信コストテーブルの一例を示す図である。 本実施形態における近距離通信コストテーブルの一例を示す図である。 本実施形態における通信装置1の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態における経路情報記憶部12に記憶される経路情報テーブルの一例を示す図である。 本実施形態における経路を選択する処理を示すフローチャートである。 本実施形態において、10個の通信装置1(ID:A〜J)が1つの基地局装置2と通信しているネットワークの構成の一例を示す概略図である。 図8において示したネットワークの構成における経路情報テーブルを示す図である。 本実施形態における報知情報を送信する処理を示すフローチャートである。 本実施形態における報知情報を受信した際の処理を示すフローチャートである。 本実施形態における経路情報テーブルを更新する処理を示すフローチャートである。 本実施形態において、新たな通信装置1が設置された場合における処理を説明するための図である。 図13に示したネットワークの構成における通信装置1(F及びK)の経路情報テーブルを示す図である。 本実施形態において、設置されていた通信装置1が撤去(削除)された場合における処理を説明するための図である。 図8に示したネットワークの構成において通信装置1(D)が削除された際の通信装置1(C)の経路情報テーブルの変化を示す図である。 図8のネットワークの構成において通信装置1(D)が削除された際の通信装置1(E)の経路情報テーブルの変化を示す図である。 本実施形態における集約度更新部551が、集約度αを更新する処理のフローチャートである。 本実施形態において基地局装置2と直接通信する通信装置1の数が上限値Nを超過した場合の動作の一例を示す概略図である。 図19に示す通信コストの変化による経路情報の変化を示す図である。 本実施形態において1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数が上限値Mを超過した場合の動作の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における無線通信システム及び通信装置を説明する。
図1は、本実施形態における無線通信システム100の構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、無線通信システム100は、複数の通信装置1、通信装置1と無線通信を行う複数の基地局装置2と、複数の基地局装置2を接続するコア・ネットワーク3と、インターネット4を介してコア・ネットワーク3に接続されている監視サーバ5及び集計サーバ6を具備している。
通信装置1(電力量計)は、例えば、電力の供給を受けている住居及び事業所ごとに設置され、使用される電力量を測定し、測定した電力量を示す情報を基地局装置2、コア・ネットワーク3、及びインターネット4を介して、集計サーバ6に送信する。また、通信装置1は、基地局装置2との通信に用いる通信方式と異なる通信方式を用いて、他の通信装置1と通信する機能を有する。また、通信装置1は、通信品質に応じて、基地局装置2に情報を直接送信するか、他の通信装置1を経由して基地局装置2に情報を送信するかを適宜選択する。
また、通信装置1は、定期的に、自装置が情報を中継している通信装置1の数を測定し、測定した通信装置1の数と、自装置を識別する識別子とを組み合わせた通信装置接続情報を監視サーバ5に送信する。なお、自装置が情報を中継している通信装置1の数には、自装置も含む。
ここで、通信装置1同士の通信に用いる通信方式は、近距離の無線通信が行える近距離通信方式であり、例えば、HAN(Home Area Network)などとして知られているIEEE802.11などの無線LANや、Zigbee(登録商標)や、特定小電力無線などの通信方式である。また、通信装置1と基地局装置2との通信に用いる通信方式は、通信装置1同士の通信より広域(例えば、5km〜50km程度まで)の通信が行える広域通信方式であり、例えば、WiMAXや、携帯電話などに用いられる通信方式である。
基地局装置2は、通信装置1と通信を行い、コア・ネットワーク3及びインターネット4を介して、監視サーバ5及び集計サーバ6と、通信装置1との通信を中継する。また、基地局装置2は、定期的に、自装置と直接通信をする通信装置1の数を測定し、測定した通信装置1の数と、自装置を識別する識別子とを組み合わせた基地局接続情報を監視サーバ5に送信する。
監視サーバ5は、基地局装置2と通信装置1との接続の状態に基づいて、基地局装置2の通信負荷が著しく高くならないように基地局装置2と直接通信する通信装置1の数を制御する。具体的には、1つの基地局装置2と直接通信する通信装置1の数が、予め定められた上限値より多くならないようにする。
また、監視サーバ5は、同様に、他の通信装置1の通信を中継する通信装置1の通信負荷が高くならないように、通信装置1が中継する通信装置1の数を制御する。具体的には、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数が、予め定められた上限値より多くならないようにする。
集計サーバ6は、各通信装置1から電力量を示す情報を受信して集計を行う。
以下、監視サーバ5と、通信装置1との構成に付いて説明する。
図2は、本実施形態における監視サーバ5の構成を示す概略ブロック図である。
同図に示すように、監視サーバ5は、経路選択パラメータ記憶部51、入力部52、ネットワーク通信部53、ネットワーク構成記憶部54、監視制御部55を備えている。
経路選択パラメータ記憶部51には、上限値M、上限値N、集約度αの初期値、広域通信コストテーブル、近距離通信コストテーブルが記憶される。上限値Mは、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数の上限値である。換言すると、上限値Mは、1つの通信装置1が収容する通信装置1の数の上限値である。上限値Nは、1つの基地局装置2が直接通信する通信装置1の数の上限値である。
集約度αは、通信装置1と基地局装置2とが直接通信するときの通信コストを算出する際に用いる重み係数である。本実施形態の無線通信システム100は、監視サーバ5が集約度αを増減させて、通信装置1と基地局装置2とが直接通信するときの通信コストを増減させることにより、基地局装置2が直接通信する通信装置1の数(集約の度合い)を制御する。なお、上限値M及び上限値Nは、通信システム100に要求される応答性能、基地局装置2が中継できる通信帯域、各通信装置1が中継できる通信帯域などに基づいて予め設定される値である。
また、広域通信コストテーブルには、集約度αと広域通信の通信品質とに応じた通信コストが定められている。近距離通信コストテーブルには、通信装置1同士の通信品質に応じた通信コストが定められている。
図3は、本実施形態における広域通信コストテーブルの一例を示す図である。同図に示すように、通信品質を示すCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio;搬送波レベル対干渉・雑音比)と、集約度αとの組み合わせごとに対応付けられた通信コストが定められている。ここで、通信品質は、20[dB]以上、15[dB]以上20[dB]まで、10[dB]以上15[dB]まで、5[dB]以上10[dB]まで、0[dB]以上5[dB]まで、0[dB]未満、広域通信を行うことができない「圏外」の7段階で表されている。
また、通信品質が高いほど広域通信コストは低く設定されており、通信品質が「圏外」である場合、広域通信コストには∞が設定されている。また、集約度αが高いほど1つの基地局装置2に直接通信する広域通信コストが高くなり、基地局装置2に直接通信する通信装置1の数が抑制される。
なお、本実施形態では、CINRに基づいて広域通信コストを設定しているが、これに限ることなく、SNRや、BER、パケットエラー率などの通信品質を示す指標を用いて広域通信コストを設定するようにしてもよい。
図4は、本実施形態における近距離通信コストテーブルの一例を示す図である。
同図に示すように、近距離通信コストは、通信品質を示す到着率rに対応付けられて定められている。到着率rの高さに応じて低い近距離通信コストが対応付けられている。ここで、通信品質を示す到着率rが、r=1、0.8≦r<1、0.6≦r<0.8、0.4≦r<0.6、0.2≦r<0.4、0≦r<0.2の6段階に分けられ、それぞれに到着率rが高くなるほど低い近距離通信コストが対応付けられている。
到着率rは、各通信装置1において、他の通信装置1が送信する信号を正しく受信することができた率を示し、通信品質を示す。例えば、各通信装置1において、予め定められた期間ごとに他の通信装置1が送信するパイロット信号などを受信できた回数をパイロット信号の送信回数で除算した値である。
すなわち、通信品質が良い環境では、パイロット信号を取りこぼすことがほとんどなく正しく受信することができ、高い到着率rとなる。一方、通信品質が悪い環境では、パイロット信号を取りこぼして正しく受信できるパイロット信号が少なくなり、低い到着率rとなる。
図2に戻って、監視サーバ5において、入力部52は、例えば、キーボードやマウスなどの入力装置であり、ユーザの操作に応じて、上限値M、上限値N、集約度αの初期値、広域通信コストテーブル、近距離通信コストテーブルが入力される。入力された上限値M、上限値N、集約度αの初期値、広域通信コストテーブル、近距離通信コストテーブルは、経路選択パラメータ記憶部51に記憶される。
ネットワーク通信部53は、経路選択パラメータ記憶部51から集約度α、広域通信コストテーブル、及び近距離通信コストテーブルを読み出してインターネット4、コア・ネットワーク3、及び各基地局装置2を介して各通信装置1に送信して記憶させる。また、ネットワーク通信部53は、各通信装置1から通信装置接続情報と、各基地局装置2から基地局接続情報とを受信し、受信した通信装置接続情報及び基地局接続情報とをネットワーク構成記憶部54に記憶させる。
ネットワーク構成記憶部54には、ネットワーク通信部53が各通信装置1から受信した通信装置接続情報と、各基地局装置2から受信した基地局接続情報とが記憶される。すなわち、ネットワーク構成記憶部54には、通信装置1がデータを中継している通信装置1の数が通信装置1ごとに記憶されているとともに、基地局装置2が直接通信をしている通信装置1の数が基地局装置2ごとに記憶されている。
監視制御部55は、集約度更新部551と、タイマ552とを有している。集約度更新部551は、タイマ552が予め定められた期間の経過を検出するごとに、ネットワーク構成記憶部54からネットワーク構成情報を読み出して、経路選択パラメータ記憶部51に記憶されている上限値Nを超えている基地局装置2、及び、経路選択パラメータ記憶部51に記憶されている上限値Mを超えている通信装置1があるか否かを判定する。集約度更新部551は、上限値Nを超えている基地局装置2がある場合、又は、上限値Mを超えている通信装置1がある場合、各通信装置1に記憶されている集約度αを更新させる制御をする。
図5は、本実施形態における通信装置1の構成を示す概略ブロック図である。
同図に示すように、通信装置1は、経路選択パラメータ記憶部11、経路情報記憶部12、電力量測定部13、広域通信部14、近距離通信部15、制御部16を備えている。
経路選択パラメータ記憶部11には、監視サーバ5から送信された、集約度α、広域通信コストテーブル(図3)、及び近距離通信コストテーブル(図4)が記憶される。
経路情報記憶部12には、経路情報テーブルが記憶される。経路情報テーブルは、基地局装置2に対する経路情報と、他の通信装置1に対する経路情報とが含まれている。
図6は、本実施形態における経路情報記憶部12に記憶される経路情報テーブルの一例を示す図である。経路情報テーブルには、少なくとも1つの経路情報が含まれている。経路情報は、通信装置1を識別する識別子であるIDと、近距離通信コストと、総コストと、ホップ数と、最終更新日時との各項目が対応付けられている情報である。
近距離通信コストは、対応するIDにより識別される通信装置1と自装置とが近距離通信部15を用いて通信した場合の通信コストである。総コストは、対応するIDにより識別される通信装置1を経由して基地局装置2と通信した場合の通信コストの総和である。ホップ数は、対応するIDにより識別される通信装置1を経由して基地局装置2と通信する際に経由する通信装置1の数である。最終更新日時は、当該経路情報が更新された日時を示す。
図6に示す経路情報テーブルには、IDが、E、F、G、Hである4つの通信装置1に対応する経路情報が含まれている。経路情報テーブルには、他の通信装置1を経由した際の経路情報と、自装置から基地局装置2と直接通信する際の経路情報とが含まれる。図6に示す例において、IDがFの経路情報は、自装置から基地局装置2と直接通信する際の経路情報であり、近距離通信コストが「0」、総コストが「60」、ホップ数が「0」、最終更新日時が「YYMMDDhhmmss」となっている。なお、当該経路情報の総コストは、基地局装置2と直接通信するので、広域通信コストが総コストになっている。
また、経路情報テーブルには、自装置から他の通信装置1を経由して基地局装置2と通信する際の経路情報が含まれる。図6に示す例では、IDがE、G、Hにより識別される通信装置1を経由して基地局装置2と通信する際の経路情報が含まれている。例えば、通信装置1(G)の経路情報は、近距離通信コストが「50」、総コスト数が「90」、ホップ数が「0」、最終更新日時が「YYMMDDhhmmss」となっている。
図5に戻って、電力量測定部13は、自装置が設置されている住居又は事業所において使用されている電力量を測定して制御部16に出力する。
広域通信部14は、基地局装置2と通信を行うとともに、通信を行う基地局装置2とのCINRを測定して制御部16に出力する。
近距離通信部15は、広域通信部14と異なる通信方式により他の通信装置1と通信を行うとともに、通信を行う他の通信装置1ごとに到着率rを測定して制御部16に出力する。
制御部16は、送信情報生成部161、通信経路選択部162、報知情報生成部163、報知情報処理部164、通信管理部165、タイマ166を有している。
送信情報生成部161は、電力量測定部13が測定した電力量を示す情報が入力されると、自装置を識別するIDと、電力量を示す情報とを含む測定情報を生成する。また、送信情報生成部161は、通信経路選択部162が選択する広域通信部14又は近距離通信部15のいずれか一方に、生成した測定情報を出力して集計サーバ6宛てに送信させる。
この測定情報は、通信経路選択部162が広域通信部14を選択する場合、基地局装置2に直接送信され、基地局装置2からコア・ネットワーク3及びインターネット4を介して集計サーバ6に伝達される。一方、通信経路選択部162が近距離通信部15を選択する場合、測定情報は、少なくとも1つの他の通信装置1を経由して基地局装置2に送信され、基地局装置2において受信された後は同様に、基地局装置2からコア・ネットワーク3及びインターネット4を介して集計サーバ6に伝達される。
通信経路選択部162は、経路情報記憶部12に記憶されている経路情報テーブルに基づいて、広域通信部14を用いて基地局装置2と直接通信をするか、近距離通信部15を用いて他の通信装置1を経由して基地局装置2と通信をするかを選択する。また、通信経路選択部162は、近距離通信部15を用いる場合、いずれの通信装置1を経由して基地局装置2と通信するかを選択する。また、通信経路選択部162は、経路情報テーブルなどが更新されると、上述の選択を行う。
報知情報生成部163は、タイマ166が予め定められた期間の経過を検出するごとに、報知情報を生成し、生成した報知情報を近距離通信部15に出力して当該報知情報を送信させる。ここで、報知情報は、自装置を介して基地局装置2と通信する際の通信コスト及びホップ数を他の通信装置1に通知する情報である。この報知情報には、自装置を識別するIDと、自装置から基地局装置2までの通信コストと、自装置から基地局装置2に到達するまでに経由する通信装置1の数であるホップ数とが含まれる。
報知情報処理部164は、他の通信装置1から報知情報を受信すると、受信した報知情報に基づいて、経路情報記憶部12に記憶されている経路情報テーブルを更新する。また、報知情報処理部164は、タイマ166が予め定められた期間の経過を検出することに、経路情報記憶部12に記憶されている経路情報テーブルの更新処理を行う。
通信管理部165は、監視サーバ5から送信された集約度α、広域通信コストテーブル、近距離通信コストテーブルを広域通信部14又は近距離通信部15が受信すると、受信した集約度α、広域通信コストテーブル、近距離通信コストテーブルを経路選択パラメータ記憶部11に記憶させる。
次に、通信経路選択部162による経路を選択する処理について説明する。
図7は、本実施形態における経路を選択する処理を示すフローチャートである。
まず、通信経路選択部162は、経路情報記憶部12から経路情報テーブルを読み出し、読み出し経路情報テーブルに含まれる経路情報のうち、総コストが最小の経路情報を選択する(ステップS101)。通信経路選択部162は、ステップS101において選択した経路情報が複数あるか否かを判定し(ステップS102)、選択した経路情報が複数でない場合(ステップS102:no)、経路を選択する処理を終了する。
ステップS102において、選択した経路情報が複数ある場合(ステップS102:yes)、通信経路選択部162は、ステップS101において選択した経路情報のうち、ホップ数が最小の経路情報を選択する(ステップS103)。通信経路選択部162は、ステップS103において選択した経路情報が複数あるか否かを判定し(ステップS104)、選択した経路情報が複数でない場合(ステップS104:no)、経路を選択する処理を終了する。
ステップS104において、選択した経路情報が複数ある場合(ステップS104:yes)、通信経路選択部162は、ステップS103において選択した経路情報のうち、近距離通信コストが最小の経路情報を選択する(ステップS105)。通信経路選択部162は、ステップS105において選択した経路情報が複数あるか否かを判定し(ステップS106)、選択した経路情報が複数でない場合(ステップS106:no)、経路を選択する処理を終了する。
ステップS106において、選択した経路情報が複数ある場合(ステップS106:yes)、通信経路選択部162は、ステップS105において選択した経路情報のうち、最もIDが小さい経路情報を選択し(ステップS107)、経路を選択する処理を終了する。
ここで、上述のステップS101〜107の処理において選択された経路情報のIDが自装置のIDである場合、通信経路選択部162は、広域通信部14を選択するとともに、基地局装置2と直接通信することを選択する。一方、選択された経路情報のIDが他の通信装置1のIDである場合、通信経路選択部162は、近距離通信部15を選択するとともに、選択した経路情報に含まれるIDの通信装置1と通信することを選択する。
以下、通信経路選択部162による経路の選択を具体例を用いて説明する。
図8は、本実施形態において、10個の通信装置1(ID:A〜J)が1つの基地局装置2と通信しているネットワークの構成の一例を示す概略図である。各通信装置1を示す楕円(ノード)内に記載されているアルファベット(A〜J)は、通信装置1それぞれのIDを示し、IDとともに楕円内に記載されている数値は広域通信コストを示している。また、通信装置1同士を接続している枝(エッジ)は、近距離通信が可能であることを示し、その枝に添えて記載されている数値は、近距離通信コストを示している。また、同図における通信コストは、図3の広域通信コストテーブルと、図4の近距離通信コストテーブルとが適用され、集約度αが10である場合を示している。
同図において、通信装置1(A)は、通信装置1(B)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(A)の通信装置1(B)に対する近距離通信コストは10であり、通信装置1(A)の基地局装置2に対する広域通信コストは10である。
また、通信装置1(B)は、通信装置1(A,C)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(B)の通信装置1(A,C)それぞれに対する近距離通信コストは10、20であり、通信装置1(B)の基地局装置2に対する広域通信コストは30である。
また、通信装置1(C)は、通信装置1(D,E)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(C)の通信装置1(D,E)それぞれに対する近距離通信コストは30、10であり、通信装置1(C)の基地局装置2に対する広域通信コストは40である。
また、通信装置1(D)は、通信装置1(C,E)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(D)の通信装置1(C,E)それぞれに対する近距離通信コストは10、10であり、通信装置1(D)の基地局装置2に対する広域通信コストは10である。
また、通信装置1(E)は、通信装置1(B,C,D,F)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(E)の通信装置1(B,C,D,F)それぞれに対する近距離通信コストは20、30、10、10であり、通信装置1(E)の基地局装置2に対する広域通信コストは20である。
また、通信装置1(F)は、通信装置1(E,H,G)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(F)の通信装置1(E,H,G)それぞれに対する近距離通信コストは10、20、50であり、通信装置1(F)の基地局装置2に対する広域通信コストは60である。
また、通信装置1(H)は、通信装置1(F,I)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(H)の通信装置1(F,I)それぞれに対する近距離通信コストは、20、10であり、通信装置1(H)の基地局装置2に対する広域通信コストは10である。
また、通信装置1(I)は、通信装置1(H,J)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができる。このとき、通信装置1(I)の通信装置1(H,J)それぞれに対する近距離通信コストは10、60であり、通信装置1(I)の基地局装置2に対する広域通信コストは∞である。
また、通信装置1(J)は、通信装置1(I)と近距離通信が行え、また、基地局装置2と広域通信が行うことができない。このとき、通信装置1(J)の通信装置1(I)に対する近距離通信コストは10であり、通信装置1(I)の基地局装置2に対する広域通信コストは、通信ができないことを示す∞である。
図9は、図8において示したネットワークの構成における経路情報テーブルを示す図である。同図には、通信装置1(F,H,I,J)の経路情報テーブルが示されている。
図9(a)に示される通信装置1(F)の経路情報テーブルには、図8のネットワークの構成に対応して、自装置(F)の経路情報と、他の通信装置1(E,G,H)の経路情報とが含まれている。
通信装置1(F)において、通信経路選択部162は、上述のステップS101〜S107の処理を行うことにより、経路情報テーブルIDが「E」である経路情報を選択する。選択された経路情報は、総コストが最小の「30」であり、ホップ数が最小の「1」であり、近距離通信コストが最小の「10」である。そして、通信経路選択部162は、基地局装置2との通信に、近距離通信部15を用いて他の通信装置1(E)を経由することを選択する。
また、通信装置1(H)において、図9(b)に示されている経路情報テーブルに基づいて、通信経路選択部162は、IDが「H」の経路情報を選択し、基地局装置2との通信に、広域通信部14を用いて基地局装置2と直接通信をすることを選択する。
また、通信装置1(I)において、図9(c)に示されている経路情報テーブルに基づいて、通信経路選択部162は、IDが「H」の経路情報を選択し、基地局装置2との通信に、近距離通信部15を用いて他の通信装置1(H)を経由することを選択する。
また、通信装置1(J)において、図9(d)に示されている経路情報テーブルに基づいて、通信経路選択部162は、IDが「I」の経路情報を選択し、基地局装置2との通信に、近距離通信部15を用いて他の通信装置1(I)を経由することを選択する。
次に、報知情報生成部163による報知情報を送信する処理について説明する。
図10は、本実施形態における報知情報を送信する処理を示すフローチャートである。
まず、各通信装置1において、報知情報生成部163は、広域通信部14が測定する通信品質(CINR)に変化があるか否かを判定する(ステップS201)。通信品質(CINR)の変化は、例えば、広域通信部14が測定するCINRに対応する通信コストと、経路情報記憶部12に記憶されている自装置の経路情報の総コストとが異なるか否かにより判定する。
ステップS201において、報知情報生成部163は、通信品質(CINR)に変化がない場合(ステップS201:no)、処理をステップS203に進め、通信品質(CINR)に変化があった場合(ステップS201:yes)、経路情報記憶部12に記憶されている自装置の経路情報の総コストを、広域通信部14が測定するCINRに対応する通信コストに更新する(ステップS202)。
報知情報生成部163は、経路情報記憶部12に記憶されている経路情報テーブルの自装置に対応する経路情報(行)の総コストが「∞」未満であるか否かを判定し(ステップS203)、当該総コストが「∞」未満の場合(ステップS203:yes)、自装置に対応する経路情報(行)を選択して読み出す(ステップS204)。
ステップS203において、自装置に対応する経路情報の総コストが「∞」以上である場合(ステップS203:no)、報知情報生成部163は、経路情報記憶部12に記憶されている経路情報テーブルに、総コストが、「∞」未満の経路情報が含まれているか否かを判定(ステップS205)する。
ステップS205において、総コストが「∞」未満の経路情報が含まれていない場合(ステップS205:no)、報知情報を送信する処理を終了する。
一方、ステップS205において、総コストが「∞」未満の経路情報が含まれている場合(ステップS205:yes)、報知情報生成部163は、図7において示した通信経路選択部162の経路情報の選択と同じ処理を行い、経路情報記憶部12に記憶されている経路情報テーブルから総コストが最小の経路情報を選択して読み出す(ステップS206)。
報知情報生成部163は、ステップS206において読み出した経路情報のIDを自装置のIDに変更する(ステップS207)。
報知情報生成部163は、読み出した経路情報のID、総コスト、及びホップ数を含む報知情報を生成し、生成した報知情報を近距離通信部15に出力して当該報知情報を他の通信装置1に向けてブロードキャスト送信させる(ステップS208)。
本実施形態の報知情報生成部163は、ステップS203の判定を行うことにより、経由する通信装置1の数(ホップ数)を最小限にすることができる。すなわち、自装置、及び1ホップで通信できる通信装置1の広域通信が「圏外」のときに2つ以上の通信装置1を経由することを許容して、ホップ数の増加による通信の遅延を最小限にすることができる。
なお、通信の遅延が許容される場合、報知情報生成部163は、図10のステップS203及びS204を省いた処理を行うようにしてもよい。
続いて、報知情報処理部164による報知情報を受信した際の処理、経路情報の生成と登録について説明する。
図11は、本実施形態における報知情報を受信した際の処理を示すフローチャートである。
まず、近距離通信部15は、他の通信装置1から報知情報を受信すると、当該報知情報に含まれるIDの通信装置1に対応する到着率rと、当該報知情報とを報知情報処理部164に出力する(ステップS301)。
報知情報処理部164は、近距離通信部15から入力された到着率rに対応する近距離通信コストを、経路選択パラメータ記憶部11に記憶されている近距離通信コストテーブルから読み出す(ステップS302)。
また、報知情報処理部164は、近距離通信部15から入力された報知情報の総コストと、ステップS302において読み出した通信コストとを加算して総コストを算出する(ステップS303)。
更に、報知情報処理部164は、入力された報知情報のホップ数を「1」増加させて、ホップ数を算出する(ステップS304)。
報知情報処理部164は、入力された報知情報のIDと、ステップS302により読み出した近距離通信コストと、ステップS303において算出した総コストと、ステップS304において算出したホップ数と、報知情報を受信した日時とを含む経路情報を生成し、生成した経路情報を経路情報記憶部12に記憶させる(ステップS305)。このとき、記憶させる経路情報と同一のIDを含む経路情報が記憶されている場合、上書きをして更新する。
続いて、報知情報処理部164による経路情報テーブルを更新する処理について説明する。図12は、本実施形態における経路情報テーブルを更新する処理を示すフローチャートである。
まず、報知情報処理部164は、タイマ166が予め定められた期間の経過を検出すると、経路情報記憶部12に記憶されている各経路情報を読み出して、各経路情報の最終更新日時から予め定められた期間である有効期間が経過している経路情報があるか否かを判定する(ステップS401)。
ステップS401において、有効期間が経過している経路情報がある場合、報知情報処理部164は、有効期間が経過している経路情報を経路情報記憶部12から削除し(ステップS402)、経路を選択する処理(図7)を通信経路選択部162に行わせる(ステップS403)。
以下、具体的な例を用いて、新たな通信装置1が設置された場合と、設置されていた通信装置1が撤去(削除)された場合とにおける通信装置1の処理について説明する。
図13は、本実施形態において、新たな通信装置1が設置された場合における処理を説明するための図である。ここで、同図における通信コストは、図8と同様に、図3の広域通信コストテーブルと、図4の近距離通信コストテーブルとが適用され、集約度αが10である場合を示している。
また、図13に示すネットワークの構成は、図8に示したネットワークの構成にID「K」により識別される通信装置1が加えられている。以下、通信装置1(K)が新たに設置された場合の各通信装置1の処理について説明する。このとき、通信装置1(K)と、通信装置1(F)との近距離通信コストは「10」であり、通信装置1(K)の広域通信コストは「10」である。
新たに通信装置1(K)が設置されると、監視サーバ5は、上限値M、上限値N、集約度αの初期値、広域通信コストテーブル、近距離通信コストテーブルを通信装置1(K)に送信する。
そして、通信装置1(K)において、受信した上限値M、上限値N、集約度αの初期値、広域通信コストテーブル、近距離通信コストテーブルが、経路選択パラメータ記憶部11に記憶される。また、報知情報生成部163が報知情報を生成して送信する(図10:ステップS201〜206)。通信装置1(K)が送信する報知情報は、ID「K」、総コスト「10」、ホップ数「0」が組み合わされた情報である。
通信装置1(F)において、近距離通信部15が通信装置1(K)から報知情報を受信して、報知情報処理部164が経路情報テーブルを更新する(図11:ステップS301〜S305)。この更新において、ID「K」、近距離通信コスト「10」、総コスト「20」、ホップ数「1」、最終更新日時「YYMMDDhhmmss」(報知情報を受信した日時)が組み合わされた経路情報が経路情報テーブルに追加される。
同様に、通信装置1(K)において、近距離通信部15が通信装置1(F)から報知情報を受信して、報知情報処理部164が経路情報テーブルを更新する(図11:ステップS301〜S305)。このとき、通信装置1(K)が受信する報知情報は、ID「F」、総コスト「30」、ホップ数「1」が組み合わされた報知情報である。
図14は、図13に示したネットワークの構成における通信装置1(F及びK)の経路情報テーブルを示す図である。図14(a)は、図13に示したネットワークの構成における通信装置1(F)の経路情報テーブルを示す図である。図9(a)と比較すると、通信装置1(K)が新たに設置されたことにより、IDが「K」の経路情報が加えられている。この経路情報は、上述のしたように、ID「K」、総コスト「20」、ホップ数「1」、最終更新日時「YYMMDDhhmmss」(報知情報を受信した日時)が組み合わされた経路情報である。
また、この経路情報が、通信装置1(F)の経路情報テーブルにおいて総コストが最小の経路情報になる。その結果、通信装置1(F)において通信経路選択部162は、当該経路情報を選択し(図7:ステップS101〜S107)、基地局装置2との通信に、近距離通信部15を用いて通信装置1(K)を経由することを選択する。
図14(b)は、図13に示したネットワークの構成における通信装置1(K)の経路情報テーブルを示す図である。同図に示すように、通信装置1(K)の経路情報テーブルには、自装置(K)の経路情報と、通信装置1(K)の経路情報とが含まれている。そして、通信経路選択部162は、自装置のID「K」を含む経路情報を選択し、基地局装置2との通信に、広域通信部14を用いて基地局装置2と直接通信することを選択する。
このように、新たに通信装置1が加えられると、通信装置1は、報知情報に基づいて経路情報テーブルを更新し、通信品質に応じて、広域通信部14と近距離通信部15とのいずれかを選択するとともに、直接通信する通信相手(接続先)の選択することができる。
続いて、設置されていた通信装置1が撤去(削除)された場合における通信装置1の処理を説明する。
図15は、本実施形態において、設置されていた通信装置1が撤去(削除)された場合における処理を説明するための図である。ここで、同図における通信コストは、図8と同様に、図3の広域通信コストテーブルと、図4の近距離通信コストテーブルとが適用され、集約度αが10である場合を示している。また、図15におけるネットワークの構成は、図8に示したネットワークの構成においてID「D」により識別される通信装置1が削除された構成である。ここでは、通信装置1(D)が削除された場合の各通信装置1の処理について説明する。
通信装置1(D)が削除されると、通信装置1(D)の報知情報が受信されなくなり、通信装置1(C,E)において、IDが「D」の経路情報が更新されなくなる。そして、報知情報処理部164が、経路情報テーブルを更新する処理(図12:ステップS401〜403)を行うことにより、通信装置1(C,E)の経路情報テーブルからIDが「D」の経路情報が削除される。
図16は、図8に示したネットワークの構成において通信装置1(D)が削除された際の通信装置1(C)の経路情報テーブルの変化を示す図である。図16(a)は、図8のネットワークの構成における通信装置1(C)の経路情報テーブルである。このとき、通信装置1(C)では、通信経路選択部162が近距離通信部15を選択して、通信装置1(C)を経由して基地局装置2と通信することを選択している。
そして、図8のネットワークの構成から図15のネットワークの構成に変化(通信装置1(D)の撤去)により、報知情報処理部164がID「D」の経路情報を削除して、通信装置1(C)の経路情報テーブルは、図16(b)のようになる。そして、通信経路選択部162は、IDが「C」の経路情報を選択し(図7:ステップS101〜S107)、基地局装置2との通信に、広域通信部14を用いて基地局装置2と直接通信することを選択する。
図17は、図8のネットワークの構成において通信装置1(D)が削除された際の通信装置1(E)の経路情報テーブルの変化を示す図である。図16(a)は、図8のネットワークの構成における通信装置1(E)の経路情報テーブルである。このとき通信装置1(E)において、通信経路選択部162は、IDが「E」の経路情報を選択し、基地局装置2との通信に、広域通信部14を用いて基地局装置2と直接通信することを選択している。
そして、図8のネットワークの構成から図15のネットワークの構成に変化(通信装置1(D)の撤去)により、報知情報処理部164がID「D」の経路情報を削除して、通信装置1(E)の経路情報テーブルは、図17(b)のようになる。
このように、設置されていた通信装置1が撤去(削除)されると、各通信装置1は、報知情報に基づいて経路情報テーブルを更新し、通信品質に応じて、広域通信部14と近距離通信部15とのいずれかを選択するとともに、直接通信する通信相手(接続先)の選択することができる。
次に、監視サーバ5に備えられている集約度更新部551が、基地局装置2に直接通信する通信装置1の数、又は、1つの通信装置1がデータを中継する通信装置1の数を適切な値に制御するために、集約度αを更新する処理について説明する。
図18は、本実施形態における集約度更新部551が、集約度αを更新する処理のフローチャートである。
まず、集約度更新部551は、集約度αの更新する処理が開始されると、経路選択パラメータ記憶部51から、基地局装置2が直接通信する通信装置1の数の上限値Nと、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数の上限値Mと読み出す(ステップS501)。
集約度更新部551は、ネットワーク構成記憶部54に記憶されている各基地局装置2の基地局接続情報を読み出し、直接通信をしている通信装置1の数が、上限値Nを超えている基地局装置2があるか否かを判定する(ステップS502)。
ステップS502において、上限値Nを超えている基地局装置2がある場合(ステップS502:yes)、当該基地局装置2と通信している全ての通信装置1に対する集約度αの値を「1」増加させ更新し、当該基地局装置2と通信している全ての通信装置1に更新した集約度αを送信する(ステップS503)。一方、上限値Nを超えている基地局装置2がない場合(ステップS502:no)、集約度更新部551は、ネットワーク構成記憶部54に記憶されている各通信装置1の通信装置接続情報を読み出し、通信を中継している通信装置1の数が、上限値Mを超えている通信装置1があるか否かを判定する(ステップS504)。
ステップS504において、上限値Mを超えている通信装置1がない場合(ステップS504:no)、集約度更新部551は、処理をステップS506に進める。一方、上限値Mを超えている通信装置1がある場合(ステップS504:no)、集約度更新部551は、上限値Mを超えている通信装置1を経由して基地局装置2と通信をしている全ての通信装置1に対する集約度αの値を「1」減少させ更新し、当該通信装置1に更新した集約度αを送信する(ステップS505)。
ステップS506において、集約度更新部551は、タイマ552により予め定められた更新期間が経過するまで待機し(ステップS506:no)、更新期間が経過すると(ステップS506:yes)、ステップS502〜S505の集約度αを更新する処理を繰り返して行う。
次に、具体例を用いて、集約度αの更新による通信装置1の経路選択を制御する動作を説明する。
図19は、本実施形態において基地局装置2と直接通信する通信装置1の数が上限値Nを超過した場合の動作の一例を示す概略図である。図19(a)に示すように、7つの通信装置1(A〜G)が基地局装置2と通信しており、そのうち4つの通信装置1(A、D、E、G)が基地局装置2と直接通信をしている。また、通信装置1(B)は、通信装置1(A)を経由して基地局装置2と通信している。また、通信装置1(C)は、通信装置1(D)を経由して基地局装置2と通信している。また、通信装置1(F)は、通信装置1(E)を経由して基地局装置2と通信している。また、各通信装置1(A〜G)における広域通信コストと、各通信装置1間における近距離通信コストとは、図8と同様に示されている。ここでは、上限値Mは「3」であり、上限値Nは「4」であり、各通信装置1に対する集約度αは「10」であり、広域通信コストテーブルは図3に示したものが適用され、近距離通信コストテーブルは図4に示したものが適用されている場合について説明する。
図19(a)に示すネットワークの構成において、基地局装置2に直接通信している通信装置1の数は「4」(≦N=4)であり、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数は最大で「2」(≦M=3)である。すなわち、図19(a)に示す接続状態において、上限値M及び上限値Nにより設定される制約は、満たされている。
なお、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数には、自装置も含まれている。
ここで、図19(b)に示すように、1つの通信装置1(H)が加えられると、基地局装置2と直接通信をする通信装置1の数が「5」(>N=4)になる。一方、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数は最大で「2」(≦M=3)のままである。この通信装置1(H)は、広域通信コストが「30」であり、通信装置1(E)との近距離通信コストが「10」であり、通信装置1(F)との近距離通信コストが「20」である。
このとき、監視サーバ5に備えられている集約度更新部551は、上限値Nを超える基地局装置2が存在することを検出し(図18:ステップS502)、集約度αを「10」から「11」に増加させる制御情報を、基地局装置2と通信している全ての通信装置1(A〜H)に送信する(図18:ステップS503)。
そして、各通信装置1(A〜H)は、集約度αを更新したことにより、報知情報を送信し、各通信装置1(A〜H)の経路情報テーブルが更新される。
図19(c)は、集約度αが「11」である場合の通信コストを示している。各通信装置1(A〜H)の広域通信コストが、図19(b)に比べ、集約度αの増加に応じて、増加している。これにより、通信装置1(H)において、通信経路選択部162が広域通信部14を用いた通信から、近距離通信部15を用いた通信に切り替える選択を行うことになる。そして、基地局装置2と直接通信をする通信装置1の数は「4」(≧N=4)となり、通信装置1(E)が通信を中継する通信装置1(E、F、H)の数が「3」(≦M=3)となる。
このようにして、監視サーバ5に備えられている集約度更新部551が、各通信装置1の集約数αを更新させることにより、基地局装置2に直接通信する通信装置1の数を制御して、図19(b)に示す接続状態を図19(c)に示す接続状態に変えることができる。その結果、上限値M及びNにより設定される制約は満たされることになり、基地局装置2における通信負荷の集中を低減させることができる。
ここで、図19における通信装置1(H)の経路情報の変化を示しておく。
図20は、図19に示す通信コストの変化による経路情報の変化を示す図である。図20(a)は、図19(b)に対応する集約度αが「10」の場合の経路情報を示す図である。このとき、通信装置1(H)は、総コストに基づいて、基地局装置2と直接通信をしている。
図20(b)は、図19(c)に対応する集約度αが「11」の場合の経路情報を示す図である。集約度αが「11」に更新されたことにより、通信装置1(H)において、最小の総コストを含む経路情報が、ID「H」の経路情報から、ID「E」の経路情報に変わっている。そして、通信装置1(H)において、通信経路選択部162が広域通信部14を用いた通信から、近距離通信部15を用いて通信装置1(E)を経由した通信に切り替える選択を行うことになる。
続いて、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数が上限値Mを超過した場合の動作について説明する。すなわち、ある通信装置1が通信を中継する通信装置1の数が多く、通信負荷が高くなっている場合の動作について説明する。
図21は、本実施形態において1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数が上限値Mを超過した場合の動作の一例を示す概略図である。図21(a)に示すネットワークの構成は、図19(a)に示すネットワークの構成と、上限値Mが「2」である点、上限値Nが「5」である点、集約度αが「11」である点が相違し、広域通信コストテーブル及び近距離通信コストテーブルについては同じである。
図21(a)に示す接続状態において、基地局装置2に直接通信をしている通信装置1の数は「4」(≦N=5)であり、1つの通信装置1が通信を中継する通信装置1の数は最大で「2」(≦M=2)である。すなわち、図21(a)に示す通信状態において、上限値M及び上限値Nにより設定される制約は、満たされている。
ここで、図21(b)に示すように、1つの通信装置1(H)が加えられると、通信装置1(E)を経由して基地局装置2と通信をする通信装置1の数が「3」(>M=2)になる。一方、基地局装置2と直接通信をする通信装置1の数は「4」(≦N=5)のままである。この通信装置1(H)は、広域通信コストが「33」であり、通信装置1(E)との近距離通信コストが「10」であり、通信装置1(F)との近距離通信コストが「20」である。
このとき、監視サーバ5に備えられている集約度更新部551は、上限値Mを超える通信装置1(E)が存在することを検出し(図18:ステップS504)、集約度αを「11」から「10」に減少させる制御情報を、通信装置1(E)が通信を中継する通信装置1(E,F,H)に送信する(図18:ステップS505)。
そして、通信装置1(E,F,H)は、集約度αを更新したことにより、報知情報を送信し、各通信装置1(B,C,D,E,F,G,H)の経路情報テーブルが更新される。
図21(c)は、通信装置1(E,F,H)の集約度αが「10」に更新された場合の通信コストを示している。通信装置1(E,F,H)の広域通信コストが、図21(b)に比べ、集約度αの減少に応じて、減少している。これにより、通信装置1(H)において、通信経路選択部162が近距離通信部15を用いた通信から、広域通信部14を用いた通信に切り替える選択を行うことになる。そして、通信装置1(E)が通信を中継する通信装置1(E,F)の数は「2」(≦M=2)となり、基地局装置2と直接通信をする通信装置1の数は「5」(≧N=5)となる。
このようにして、監視サーバ5に備えられている集約度更新部551が、各通信装置1の集約数αを更新させることにより、基地局装置2に直接通信する通信装置1の数を制御して、図21(b)に示す接続状態を図21(c)に示す接続状態に変えることができる。その結果、上限値M及びNにより設定される制約は満たされることになり、通信装置1(E)における通信負荷の集中を低減させることができる。
また、図21(b)に示す接続状態における通信装置1(H)の経路情報テーブルは、図20(b)に示した経路情報テーブルと同じである。また、図21(c)に示す接続状態における通信装置1(H)の経路情報テーブルは、図20(a)に示した経路情報テーブルと同じである。
以上のように、本実施形態の無線通信システム100において、通信装置1は、基地局装置及び通信装置の通信品質に応じて、基地局装置2と直接通信するための広域通信部14と、他の通信装置を経由して基地局装置と通信するための近距離通信部15とのいずれかを適切に選択することができる。
また、監視サーバ5は、上限値M及び上限値Nにより定められる制約に基づいて、各通信装置1の集約数αを更新して通信装置1の接続先を変更させることにより、基地局装置2が直接通信する通信装置1の数(集約の度合い)を簡易に制御することができる。
なお、図19及び図21を用いて説明した例では、集約度αを一度更新することで、上限値M及び上限値Nにより定められる制約が満たされたが、一度の更新で満たされない場合、集約度更新部551は、制約が満たされるまで集約度αを繰り返し更新する。
なお、本実施形態においては、監視サーバ5がコア・ネットワーク3及びインターネット4を介して基地局装置2と接続されている構成を説明したが、これに限ることなく、監視サーバ5と基地局装置2とが1つ又は複数のネットワークを介して接続されていてもよい。
また、上述の実施形態において、通信装置1と基地局装置2との通信における通信品質を示す指標としてCINRを用いて通信コストを算出する構成について説明したが、これに限らずに、通信品質を示す指標として、SNRや、BER、パケットエラー率、データ転送レートなどを用いるようにしてもよい。通信装置1同士の通信における通信品質を示す指標として到着率rを用いて通信コストを算出する構成について説明したが、同様に、通信品質を示す指標として、SNRや、BER、パケットエラー率、データ転送レートなどを用いるようにしてもよい。なお、通信装置1と基地局装置2と間の通信コストと、通信装置1同士の通信コストとの算出に用いる通信品質の指標に同じ指標を用いるようにしてもよい。
上述の通信装置1は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。その場合、上述した経路選択パラメータ記憶部11、経路情報記憶部12、及び制御部16が行う処理は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
異なる2つの通信方式を用いて通信する複数の通信装置と、基地局装置とにより構成されるネットワークに適用することができる。
1…通信装置、2…基地局装置、3…コア・ネットワーク、4…インターネット、5…監視サーバ、6…集計サーバ、11…経路選択パラメータ記憶部、12…経路情報記憶部、13…電力量測定部、14…広域通信部、15…近距離通信部、16…制御部、51…経路選択パラメータ記憶部、52…入力部、53…ネットワーク通信部、54…ネットワーク構成記憶部、55…監視制御部、161…送信情報生成部、162…通信経路選択部、163…報知情報生成部、164…報知情報処理部、165…通信管理部、166…タイマ、551…集約度更新部、552…タイマ

Claims (5)

  1. 基地局装置と、該基地局装置とデータを送受信する複数の通信装置とを具備する無線通信システムであって、
    前記通信装置は、
    自装置以外の他の通信装置からデータを受信し、受信したデータ及び自装置において生成されたデータを他の通信装置に送信する第1通信部と、
    前記受信したデータ及び前記生成されたデータを前記第1通信部と異なる通信方式により前記基地局装置に送信する第2通信部と、
    前記第1通信部を用いて自装置以外の他の通信装置を経由して前記基地局装置と通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストと、前記第2通信部を用いて前記基地局装置と直接通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストとに基づいて、前記第1通信部と前記第2通信部とのいずれを用いてデータを送信するかを選択する通信経路選択部と
    を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記基地局装置に接続されている監視サーバであって、前記基地局装置及び前記通信装置の通信の負荷に応じて、前記基地局装置と直接通信する際の通信コストの算出に用いる重み係数を更新する係数更新部を備えている監視サーバを更に具備し、
    前記通信装置において算出される前記第1通信部を用いた通信の通信コストは、前記重み係数を乗じて算出される
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記重み係数は、前記基地局装置と直接通信をする前記通信装置の数と、1つの前記通信装置がデータを中継する前記通信装置の数とを制御する集約度であり
    前記係数更新部は、
    前記基地局装置と直接通信する前記通信装置の数が、予め定められている第1上限値を超えると、前記集約度を増加させ、1つの前記通信装置がデータを中継する前記通信装置の数が、予め定められている第2上限値を超えると、該通信装置に対する前記集約度を減少させ、
    前記通信経路選択部は、
    前記第1通信部に対する通信コストが前記第2通信部に対応する通信コストより小さい場合、前記第1通信部を選択し、前記第1通信部に対する通信コストが前記第2通信部に対応する通信コスト以上の場合、第2通信部を選択する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の無線通信システム。
  4. 前記通信経路選択部は、
    前記第2通信部が複数の他の前記通信装置と通信できる場合、該通信装置ごとに算出された通信コストのうち最も小さい通信コストに対応する他の前記通信装置を経由して前記基地局装置と通信をすることを選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 基地局装置と、該基地局装置とデータを送受信する複数の通信装置とを具備する無線通信システムにおける通信装置であって、
    自装置以外の他の通信装置からデータを受信し、受信したデータ及び自装置において生成されたデータを他の通信装置に送信する第1通信部と、
    前記受信したデータ及び前記生成されたデータを前記第1通信部と異なる通信方式により前記基地局装置に送信する第2通信部と、
    前記第1通信部を用いて自装置以外の他の通信装置を経由して前記基地局装置と通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストと、前記第2通信部を用いて前記基地局装置と直接通信をする際の通信品質に応じて算出される通信コストとに基づいて、前記第1通信部と前記第2通信部とのいずれを用いてデータを送信するかを選択する通信経路選択部と
    を備えていることを特徴とする通信装置。
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