JP2012053869A - 情報処理装置及びクライアント管理方法 - Google Patents

情報処理装置及びクライアント管理方法 Download PDF

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【課題】クライアントコンピュータで動作する仮想マシン上でオペレーティングシステムが使用できるまでに要する時間を短縮できる情報処理装置及びクライアント管理方法を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、情報処理装置は、仮想ハードディスクイメージ生成手段、記憶装置、セットアップ手段、及び配信手段を具備する。仮想ハードディスクイメージ生成手段は、OSがインストールされたマスター仮想ハードディスクイメージと、第1及び第2のクライアントコンピュータに対応する第1及び第2の差分仮想ハードディスクイメージを生成する。セットアップ手段は、マスター仮想ハードディスクイメージと差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応するOSの各々にセットアップ処理を実行させる。配信手段は、マスター仮想ハードディスクイメージと差分仮想ハードディスクイメージとのペアをクライアントコンピュータに配信する。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、クライアントコンピュータ上で動作するプログラムを管理する情報処理装置及び該装置に適用されるクライアント管理方法に関する。
クライアントコンピュータ上で動作するオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムをサーバで管理するための技術が利用されている。クライアントコンピュータは、例えばサーバから、OS及びアプリケーションプログラムを含むディスクイメージをダウンロードし、それらOS及びアプリケーションプログラムを実行する。この技術では、クライアントコンピュータで利用されるOS及びアプリケーションプログラムの更新やセキュリティパッチの適用等を、クライアントコンピュータ毎に行う必要がなくサーバ上で行うことができるため、クライアントコンピュータの管理の効率化やセキュリティの向上を図ることができる。
また、異なるオペレーティングシステムが動作する複数の環境を、一つの物理コンピュータ上で同時に動作させることができる仮想化技術が利用されている。仮想化技術では、コンピュータのハードウェア(物理資源)が仮想化され、当該コンピュータ上で、異なるOSやアプリケーションを含む複数の仮想マシンを同時に実行することができる。
特開2007−323354号公報
さらに、上述のクライアントコンピュータ上で動作するオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムをサーバで管理するための技術と、仮想化技術とを組み合わせることもできる。これにより、例えば、サーバによって送信された、OS及びアプリケーションプログラムを含むディスクイメージを用いて、クライアントコンピュータ上で動作する仮想マシンで、それらOS及びアプリケーションプログラムを実行することができる。
しかし、OS及びアプリケーションプログラムを含む一つのディスクイメージは、同一のハードウェア構成を有するクライアントコンピュータ(例えば、同一機種のクライアントコンピュータ)でしか使用することができない。そのため、サーバが複数の機種のクライアントコンピュータを管理する際には、機種毎にディスクイメージを作成する必要がある。また、OSに設定されるコンピュータ名、プロダクトキー、IPアドレス等のネットワーク情報等は、クライアントコンピュータでそれぞれ設定される必要がある。
本発明は、クライアントコンピュータで動作する仮想マシン上でオペレーティングシステムが使用できるまでに要する時間を短縮できる情報処理装置及びクライアント管理方法を提供することを目的とする。
実施形態によれば、情報処理装置は、仮想ハードディスクイメージ生成手段、記憶装置、セットアップ手段、及び配信手段を具備する。仮想ハードディスクイメージ生成手段は、仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムがインストールされたマスター仮想ハードディスクイメージを生成し、第1及び第2のクライアントコンピュータに対応し且つ前記マスター仮想ハードディスクイメージに依存する第1及び第2の差分仮想ハードディスクイメージを生成する。記憶装置は、前記第1及び第2のクライアントコンピュータそれぞれのコンピュータ名を示すクライアント情報データベースを格納する。セットアップ手段は、前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する第1のオペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記第1のオペレーティングシステムに第1セットアップ処理を実行させ、前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する第2のオペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記第2のオペレーティングシステムに第2セットアップ処理を実行させ、前記クライアント情報データベースから前記第1のクライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされた第1のクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに設定し、前記クライアント情報データベースから前記第2のクライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされた第2のクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第2の差分仮想ハードディスクイメージに設定する。配信手段は、前記第1のオペレーティングシステムを前記第1のクライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記第1のクライアントコンピュータに配信し、前記第2のオペレーティングシステムを前記第2のクライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記第2のクライアントコンピュータに配信する。前記仮想ハードディスクイメージ生成手段は、前記第1のオペレーティングシステムを更新するために、前記マスター仮想ハードディスクイメージ又は前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに依存する第3の差分仮想ハードディスクイメージをさらに生成する。前記配信手段は、前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを前記第1のクライアントコンピュータにさらに配信する。
実施形態に係る情報処理装置が接続されるネットワークの例を示す概念図。 同実施形態の情報処理装置に接続されるクライアントコンピュータの構成の例を示す概念図。 同実施形態の情報処理装置に接続されるクライアントコンピュータの構成の別の例を示す概念図。 同実施形態の情報処理装置の構成を示す概念図。 同実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図。 同実施形態の情報処理装置が用いるクライアント情報の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置が用いるドライバセット情報の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置が用いるマスターイメージ情報の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置が用いる仮想ハードディスクファイルの階層構造の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置によってクライアントコンピュータに配信される仮想ハードディスクの例を示す図。 同実施形態の情報処理装置が用いる仮想ハードディスクファイルの階層構造の別の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置によってクライアントコンピュータに配信される仮想ハードディスクの別の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置が用いる仮想ハードディスクファイルの階層構造の他の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置によってクライアントコンピュータに配信される仮想ハードディスクの他の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置によって実行されるマスターイメージ作成処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の情報処理装置が用いるマスターイメージ情報の別の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置によって実行されるクライアント管理処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の情報処理装置に接続されるクライアントコンピュータの例を示す図。 同実施形態の情報処理装置が用いるクライアント情報の別の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置が用いるクライアント情報の他の例を示す図。 同実施形態の情報処理装置によって実行されるドライバセット管理処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の情報処理装置によって実行される配信イメージ作成処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の情報処理装置に接続されるクライアントコンピュータによって実行されるイメージ更新処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の情報処理装置からクライアントコンピュータに送信されるリストの例を示す図。 同実施形態の情報処理装置によって実行されるイメージ更新応答処理の手順の例を示すフローチャート。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、一実施形態に係る情報処理装置が接続されるネットワークの例を説明する。この情報処理装置1は、例えば、サーバコンピュータとして実現し得る。この情報処理装置1は管理サーバ1とも称する。
このネットワーク上には、管理サーバ1と複数のクライアントコンピュータ2,3とが接続されている。管理サーバ1と複数のクライアントコンピュータ2,3とは、LAN等のネットワークを介して相互に接続される。管理サーバ1は、複数のクライアントコンピュータ2,3の各々に、ディスクイメージを配信する。このディスクイメージは、クライアントコンピュータ2,3の仮想マシン上で動作するOSやアプリケーションプログラムを含むディスクイメージである。管理サーバ1は、クライアントコンピュータ2,3にディスクイメージを配信することにより、クライアントコンピュータ2,3の仮想マシン上で動作するOSやアプリケーションプログラムを更新することもできる。
図2は、クライアントコンピュータ2の構成を示す。以下では、管理サーバ1に接続されるクライアントコンピュータ2を例として説明するが、管理サーバ1に接続される他のクライアントコンピュータも同様の構成を有するものとする。クライアントコンピュータ2は、物理ハードウェア21、仮想マシンモニタ23、ホストOS22、仮想マシン25、ユーザ使用OS26を備える。
物理ハードウェア21は、クライアントコンピュータ2に設けられるプロセッサ、メモリ、記憶装置、各種デバイス等のハードウェアリソースを含む。仮想マシンモニタ23は、ハイパーバイザとも呼ばれ、物理ハードウェア21上で動作する。また、仮想マシンモニタ23上では、ホストOS22及び仮想マシン25が動作する。そして、仮想マシン25上では、ユーザ使用OS26が動作する。
仮想マシンモニタ23は、ホストOS22によって出力される命令、及び仮想マシン25を介してユーザ使用OS26によって出力される命令に応じて、物理ハードウェア21を制御する。仮想マシンモニタ23は、例えば、ホストOS22とユーザ使用OS26が動作する仮想マシン25とに対して、プロセッサの割り当てを行う。また、仮想マシンモニタ23は、管理サーバ1との通信を行うための通信モジュール24を備える。通信モジュール24は、管理サーバ1から配信されるユーザ使用OS26のOSイメージを含むディスクイメージを受信する。
ホストOS22は、管理用OSとも呼ばれ、ユーザインタフェースや仮想マシンの管理機能を有する。ホストOS22は仮想マシンモニタ23上で動作する。つまり、ホストOS22によって出力された命令は、仮想マシンモニタ23を介して物理ハードウェア21に出力される。
ユーザ使用OS26は、ゲストOSとも呼ばれ、クライアントコンピュータ2を利用するユーザが使用するOSを示す。ユーザ使用OS26は、上述のように仮想マシン25上で動作する。仮想マシン25は、管理サーバ1から配信されたユーザ使用OS26のOSイメージを含むディスクイメージ用いて、ユーザ使用OS26を実行する。このディスクイメージは、例えば仮想ハードディスク(VHD)ファイル形式のデータである。
なお、このディスクイメージは、クライアントコンピュータ2に対応するドライバプログラムのデータも含む。また、ユーザ使用OS26は、エージェントソフトウェア27を備える。エージェントソフトウェア27は、ディスクイメージに含まれるドライバプログラムをユーザ使用OS26にインストールする。以上により、ユーザは、仮想マシン25上で動作するユーザ使用OS26を利用することができる。
また、通信モジュール24は、前回管理サーバ1から配信されたディスクイメージと、現在管理サーバ1に格納されているディスクイメージとが異なるか否か、すなわち、現在のユーザ使用OS26に対応するディスクイメージが、管理サーバ1上で更新されているか否かを、管理サーバ1に問い合わせる。そして、現在のユーザ使用OS26に対応するディスクイメージが、管理サーバ1上で更新されている場合、通信モジュール24は、更新されたディスクイメージを管理サーバ1から受信する。通信モジュール24は、例えば、現在のユーザ使用OS26に対応するディスクイメージと、これに対応する管理サーバ1上のディスクイメージとの差分を含むディスクイメージを、管理サーバ1から受信する。なお、通信モジュール24は、図3に示すようにエージェントソフトウェア27内に設けられてもよい。
図4は、管理サーバ1の構成を示す。管理サーバ1は、物理ハードウェア11、仮想マシンモニタ13、ホストOS12、及び仮想マシン14を備える。管理サーバ1は、クライアントコンピュータ2に設けられた仮想マシン25上でユーザ使用OS26を動作させるためのディスクイメージ(VHDファイル)を、クライアントコンピュータ2に配信する機能を有する。
物理ハードウェア11は、管理サーバ1に設けられるプロセッサ、メモリ、記憶装置、各種デバイス等のハードウェアリソースを含む。仮想マシンモニタ13は、ハイパーバイザとも呼ばれ、物理ハードウェア11上で動作する。また、仮想マシンモニタ13上では、ホストOS12及び仮想マシン14が動作する。そして、仮想マシン14上では、任意のゲストOSを動作させることができる。
仮想マシンモニタ13は、ホストOS12によって出力される命令、及び仮想マシン14を介してゲストOSによって出力される命令に応じて、物理ハードウェア11を制御する。仮想マシンモニタ13は、例えば、ホストOS12とゲストOSが動作する仮想マシン14とに対して、プロセッサの割り当てを行う。
ホストOS12は、管理用OSとも呼ばれ、ユーザインタフェースや仮想マシンの管理機能を有する。ホストOS12は仮想マシンモニタ13上で動作する。つまり、ホストOS12によって出力された命令は、仮想マシンモニタ13を介して物理ハードウェア11に出力される。
図5を参照して、管理サーバ1上で動作するホストOS12の構成を説明する。ホストOS12は、クライアント管理モジュール15、ドライバセット管理モジュール16、仮想イメージ管理モジュール17、通信モジュール18、クライアント管理データベース12A、ドライバセット管理データベース12B、ドライバファイル群12C、マスターイメージ管理データベース12D、及び仮想ディスクファイル群(VHDファイル群)12Eを備える。
クライアント管理モジュール15は、クライアント管理データベース12Aを管理する。図6は、クライアント管理データベース12Aに格納されるクライアント情報の一構成例を示す。クライアント情報は、複数のクライアントコンピュータにそれぞれ対応する複数のエントリを含む。各エントリは、例えば、クライアント名、機種名、マスターイメージ名、及びステータスを含む。クライアント名は、そのクライアントコンピュータのコンピュータ名を示す。機種名は、そのクライアントコンピュータの機種名を示す。異なる機種名が設定されたクライアントコンピュータ間では、例えばコンピュータのハードウェア構成が異なる。マスターイメージ名は、例えば、そのクライアントコンピュータで用いられるユーザ使用OSがインストールされたマスター仮想ハードディスクファイルの名称を示す。ステータスは、そのクライアントコンピュータに配信されるディスクイメージが作成済みであるか否かを示す。ステータスには、例えば、クライアントコンピュータに配信されるディスクイメージが作成済みであることを示す“作成済み”、及びクライアントコンピュータに配信されるディスクイメージが未作成であることを示す“未作成”のいずれかが設定される。クライアント管理モジュール15は、クライアントコンピュータに対応するエントリの追加、編集、削除等を行う。
ドライバセット管理モジュール16は、ドライバセット管理データベース12Bを管理する。図7は、ドライバセット管理データベース12Bに格納されるドライバセット情報の一構成例を示す。ドライバセット情報は、複数のクライアントコンピュータの機種にそれぞれ対応する複数のエントリを含む。ドライバセット情報は、例えば、機種名及びドライバセット名を含む。機種名は、そのクライアントコンピュータの機種名を示す。機種名は、上述のクライアント情報に含まれる機種名に対応する。ドライバセット名は、そのクライアントコンピュータで用いられるドライバセットの名称を示す。ドライバセットは、対象のクライアントコンピュータに接続されたデバイス等を使用するためのドライバプログラムを含む。すなわち、クライアントコンピュータの機種に対応するドライバセットプログラムをインストールすることにより、クライアントコンピュータに接続されたデバイス等を制御することができる。このドライバセットは、例えば、ドライバファイル群12Cとして管理サーバ1内の記憶装置に格納されている。ドライバセット管理モジュール16は、クライアントコンピュータの機種に対応するエントリの追加、編集、削除等を行う。
仮想イメージ管理モジュール17は、クライアントコンピュータ2で使用される仮想イメージ(仮想ハードディスクファイル)の生成及び更新を管理する。
仮想ハードディスクファイルには、マスターとなる仮想ハードディスクファイル(基本仮想ハードディスクファイル)と、この基本仮想ハードディスクファイルに対する変更部分を記録する差分仮想ハードディスクファイルの二つのタイプの仮想ハードディスクファイルがある。差分仮想ハードディスクファイルは、基本仮想ハードディスクファイルとペアで用いられる。基本仮想ハードディスクファイルと差分仮想ハードディスクファイルとは、基本仮想ハードディスクファイルが「親」であって、差分仮想ハードディスクファイルが「子」である階層構造を構成する。換言すると、「子」である差分仮想ハードディスクファイルは、「親」である基本仮想ハードディスクファイルに依存すると云える。なお、差分仮想ハードディスクファイルの親には、基本仮想ハードディスクファイルだけでなく、差分仮想ハードディスクファイルを指定することもできる。したがって、基本仮想ハードディスクファイルを親とする第1の差分仮想ハードディスクファイルが、第2の差分仮想ハードディスクファイルの親に指定されるというように、基本仮想ハードディスクファイルを頂点とする階層構造を構成することもできる。さらに、一つの親(基本仮想ハードディスクファイル又は差分仮想ハードディスクファイル)に対して、複数の差分仮想ハードディスクファイルを子として設定することもできる。
階層構造を有する基本仮想ハードディスクファイル(親)と差分仮想ハードディスクファイル(子)のペアを用いることにより、異なるシステム環境を容易に作成することができる。例えば、マスター仮想ハードディスクファイルにOSがインストールされたシステム環境を作成し、差分仮想ハードディスクファイルにセキュリティパッチが適用されたシステム環境を作成する。また、例えば、マスター仮想ハードディスクファイルにOSがインストールされたシステム環境を作成し、差分仮想ハードディスクファイルにアプリケーションプログラムがインストールされたシステム環境を作成する。さらに、例えば、マスター仮想ハードディスクファイルにOSとアプリケーションプログラムとがインストールされたシステム環境を作成し、複数の差分仮想ハードディスクファイルの各々に異なるコンピュータ名を設定して、コンピュータ名が異なる複数のシステム環境を作成する。差分仮想ハードディスクファイルには、上述のように、親のシステム環境に対して変更があった部分のみが記録されるので、記録に要するディスク容量が必要最低限で済む。
なお、仮想ハードディスクファイルは、その仮想ハードディスクファイルに固有の識別情報(UUID:universally unique ID)を含む。このUUIDは、例えばその仮想ハードディスクファイルのフッターに含まれるUUIDのフィールドに設定される。
また、差分仮想ハードディスクファイルは、その差分仮想ハードディスクファイルの「親」に指定された仮想ハードディスクファイルを示すUUID(Parent unique ID)を含む。親の仮想ハードディスクファイルのUUIDは、例えば、子の差分仮想ハードディスクファイルのヘッダーに含まれる“Parent unique ID”のフィールドに設定される。つまり、差分仮想ハードディスクから、その差分仮想ハードディスクファイルの親の仮想ハードディスクファイル(基本仮想ハードディスクファイル又は差分仮想ハードディスクファイル)を示すIDを検出することができる。
仮想イメージ管理モジュール17は、マスターVHD生成部171、OSインストール部172、第1差分VHD生成部173、アプリケーションインストール部174、マスターイメージ登録部175、セットアップVHD生成部176、第2差分VHD生成部177、ドライバ格納部178、及びセットアップ部179を備える。
マスターVHD生成部171は、マスターイメージとして用いられる基本仮想ハードディスクファイル(基本VHDファイル)を生成する。マスターイメージは、例えば、OSがインストールされたOSイメージである。マスターイメージは、マスター仮想ハードディスクイメージとも云う。マスターVHD生成部171は、管理サーバ1に接続される複数のクライアントコンピュータ2,3において、それぞれ異なるOS(ユーザ使用OS26)が使用されるとき、それらOSの数だけ基本VHDファイルを生成する。マスターVHD生成部171は、生成した基本VHDファイルに名称(マスターイメージ名)を付与する。なお、この名称は、管理サーバ1を使用する管理者によって付与されてもよい。マスターVHD生成部171は、生成した基本VHDファイルをOSインストール部172に出力する。
OSインストール部172は、マスターVHD生成部171によって出力された基本VHDファイルに、所定のオペレーティングシステム(OS)をインストールする。具体的には、OSインストール部172は、仮想マシン14上に基本VHDファイルをマウントし、マウントした基本VHDファイルにOSをインストールする。そして、OSインストール部172は、基本VHDファイルにエージェントソフトウェア27をインストールする。OSインストール部172は、OSとエージェントソフトウェア27とがインストールされた基本VHDファイル(マスターイメージ)を第1差分VHD生成部173に出力する。
第1差分VHD生成部173は、OSインストール部172によって出力された基本VHDファイルを用いて、第1差分VHDファイルを生成する。換言すると、第1差分VHD生成部173は、基本VHDファイルを親とする(すなわち、基本VHDファイルに依存する)第1差分VHDファイルを生成する。この第1差分VHDファイルもマスターイメージとして用いられる。第1差分VHD生成部173は、管理サーバ1に接続される複数のクライアントコンピュータ2,3のうち、同一のOS(ユーザ使用OS26)が使用されるクライアントコンピュータにおいて、異なるアプリケーションプログラムのセットが使用されるとき、1つの基本VHDファイルに対して、それらアプリケーションプログラムのセットの数だけ第1差分VHDファイルを作成する。第1差分VHD生成部173は、第1差分VHDファイルに名称(マスターイメージ名)を付与する。なお、この名称は、管理サーバ1を使用する管理者によって付与されてもよい。第1差分VHD生成部173は、生成した第1差分VHDファイルをアプリケーションインストール部174に出力する。
アプリケーションインストール部174は、第1差分VHD生成部173によって出力された第1差分VHDファイルに、所定のアプリケーションプログラムをインストールする。つまり、アプリケーションインストール部174は、仮想マシン14に差分VHDファイルをマウントし、マウントした差分VHDファイルにアプリケーションプログラムをインストールする。アプリケーションインストール部174は、第1差分VHDファイルに、OSのセキュリティパッチ等の更新用プログラムをインストールしてもよい。アプリケーションインストール部174は、第1差分VHDファイルをマスターイメージ登録部175に出力する。
マスターイメージ登録部175は、上述のようにして作成された基本VHDファイルと第1差分VHDファイルとを示すマスターイメージ情報を、マスターイメージ管理データベース12Dに登録する。マスターイメージ登録部175は、作成されたVHDファイルに対応する「マスターイメージ名」と「状態」とを含むエントリをマスターイメージ管理データベース12Dに登録する。このエントリに含まれる「状態」には、“配信不可”が設定される。
図8は、マスターイメージ管理データベース12Dに格納されるマスターイメージ情報の一構成例を示す。マスターイメージ情報は、複数のマスターイメージにそれぞれ対応する複数のエントリを含む。マスターイメージ情報は、例えば、マスターイメージ名及び状態を含む。マスターイメージ名は、そのマスターイメージの名称を示す。状態は、そのマスターイメージがクライアントコンピュータに配信可能であるか否かを示す。状態には、例えば、そのマスターイメージが配信可能であることを示す“配信可能”、及びそのマスターイメージが配信できないことを示す“配信不可”のいずれかが設定される。マスターイメージ登録部175は、マスターイメージに対応するエントリの追加、編集、削除等を行う。
また、セットアップVHD生成部176は、セットアップモジュールが組み込まれたセットアップ用差分VHDファイルを生成する。セットアップモジュールは、OSが起動された際に、OSのセットアップ処理を実行するためのモジュールである。このセットアップ処理は、例えば、コンピュータ名を設定する処理、プロダクトキーを設定する処理、IPアドレス等のネットワーク情報を設定する処理、ユーザ名等のユーザ情報を設定する処理等を含む。
具体的には、セットアップVHD生成部176は、まず、第1差分VHDファイルを親とする(すなわち、第1差分VHDファイルに依存する)差分VHDファイルを生成する。そして、セットアップVHD生成部176は、生成した差分VHDファイルにセットアップモジュールを組み込む。このセットアップモジュールが組み込まれた差分VHDファイルは、セットアップ用差分VHDファイルとも称する。なお、セットアップVHD生成部176による処理には、例えば、Windows(登録商標)OSのsysprepツールを用いることができる。セットアップVHD生成部176は、セットアップ用差分VHDファイルが生成されたことをマスターイメージ登録部175に通知する。
マスターイメージ登録部175は、セットアップVHD生成部176による通知に応答して、マスターイメージ管理データベース12Dを更新する。マスターイメージ登録部175は、生成されたセットアップ用差分VHDファイルの親である第1差分VHDファイル(マスターイメージ)に対応するエントリの「状態」に、“配信可能”を設定する。
以上の構成により、マスターイメージである基本VHDファイル及び第1差分VHDファイル、並びにセットアップモジュールが組み込まれたセットアップ用差分VHDファイルが生成され、マスターイメージを示すマスターイメージ情報がマスターイメージ管理データベース12Dに登録される。
上述のクライアント管理モジュール15は、マスターイメージ管理データベース12Dに登録されたマスターイメージから、複数のクライアントコンピュータの各々で用いられるマスターイメージを選択する。複数のクライアントコンピュータの各々で用いられるマスターイメージは、例えば管理サーバ1の管理者によって選択される。また、クライアント管理モジュール15は、複数のクライアントコンピュータの各々で用いられるマスターイメージを、クライアントコンピュータとマスターイメージとの対応を示すデータを用いて選択してもよい。クライアント管理モジュール15は、選択したマスターイメージのマスターイメージ名を、対応するクライアントコンピュータのエントリに設定する。
また、第2差分VHD生成部177は、クライアントコンピュータ毎に必要なデータが格納された第2差分VHDファイル(クライアント用VHDファイルとも云う)を生成する。具体的には、第2差分VHD生成部177は、クライアント管理データベース12Aを参照して、ステータスが“未作成”であるクライアントコンピュータがあるか否かを判定する。ステータスが“未作成”であるクライアントコンピュータがない場合、すなわち、すべてのクライアントコンピュータのステータスが“作成済み”である場合、処理を終了する。ステータスが“未作成”であるクライアントコンピュータがある場合、第2差分VHD生成部177は、そのクライアントコンピュータに対応するセットアップ用差分VHDファイルを複製して、当該クライアントコンピュータ用の第2差分VHDファイルを生成する。
具体的には、第2差分VHD生成部177は、ステータスが“未作成”であるクライアントコンピュータに対応するマスターイメージ名を読み出す。そして、第2差分VHD生成部177は、読み出したマスターイメージ名に対応するVHDファイルを親とするセットアップ用差分VHDファイルを読み出す。そして、第2差分VHD生成部177は、読み出したセットアップ用差分VHDファイルを複製することによって、第2差分VHDファイルを生成する。第2差分VHD生成部177は、生成した第2差分VHDファイルに、クライアントコンピュータに対応するコンピュータ名を付与する。第2差分VHD生成部177は、生成した第2差分VHDファイルをドライバ格納部178に出力する。
ドライバ格納部178は、第2差分VHD作成部177によって出力された第2差分VHDファイルをマウントする。ドライバ格納部178は、ドライバセット管理データベース12Bを参照して、クライアントコンピュータの機種に対応するドライバセットを読み出す。具体的には、ドライバ格納部178は、ドライバセット管理データベース12Bを参照して、クライアントコンピュータの機種に対応するドライバセット名を読み出す。そして、ドライバ格納部178は、読み出したドライバセット名に対応するドライバセットを、ドライバファイル群12Cから読み出す。ドライバ格納部178は、読み出したドライバセットを、第2差分VHDファイル内の所定の位置に配置する。また、ドライバ格納部178は、クライアント管理データベース12Aを参照して、クライアントコンピュータに対応するコンピュータ名を読み出す。ドライバ格納部178は、読み出したコンピュータ名を、第2差分VHDファイル内の所定の位置に配置する。そして、ドライバ格納部178は、第2差分VHDファイルをアンマウントする。ドライバ格納部178は、第2差分VHDファイルをセットアップ部179に出力する。
セットアップ部179は、第2差分VHDファイル生成部177によって出力された第2差分VHDファイルを用いて、仮想マシン14上でOSを起動する。つまり、セットアップ部179は、第2差分VHDファイル、第2差分VHDファイルの親である第1差分VHDファイル、及び第1差分VHDファイルの親である基本VHDファイルを用いて、OSを起動する。
仮想マシン14上でOSが起動されたとき、第2差分VHDファイルに組み込まれたセットアップモジュールによって、OSのセットアップ処理(ミニセットアップ)が実行される。このOSのセットアップ処理では、第2差分VHDファイル内に配置されたコンピュータ名が、OSに設定される。なお、このセットアップ処理に、プロダクトキーを設定する処理、IPアドレス等のネットワーク情報を設定する処理、OSを使用するユーザの情報を設定する処理等を含めてもよい。
セットアップ処理が完了したとき、セットアップ部179は、クライアント管理データベース12B内の、当該クライアントコンピュータに対応するクライアント情報のステータスを“作成済み”に書き換える。そして、セットアップ部179は、実行中のOSをシャットダウンする。次いで、セットアップ部179は、仮想マシン14を停止し、OSの実行に用いられたVHDファイルをアンマウントする。
以上の構成により、クライアントコンピュータ2に配信されるディスクイメージ(配信イメージとも云う)が生成される。クライアントコンピュータ2に配信される配信イメージは、例えば、クライアントコンピュータ2内の仮想マシン25上でユーザ使用OS26を実行するために必要なVHDファイルを含む。したがって例えば、クライアントコンピュータ2に配信される配信イメージは、第2差分VHDファイル、第2差分VHDファイルの親である第1差分VHDファイル、及び第1差分VHDファイルの親である基本VHDファイルを含む。なお、上述の説明では、一つのクライアントコンピュータ2に配信されるディスクイメージを生成する処理について述べたが、管理サーバ1に接続される複数のクライアントコンピュータの各々に配信されるディスクイメージが同様の処理によって生成される。また、アプリケーションプログラムがインストールされた第1差分VHDファイルを生成せずに、基本VHDファイルを親とする第2差分VHDファイルを生成してもよい。その場合、クライアントコンピュータ2には、第2差分VHDファイルと基本VHDファイルとが配信される。
図9は、配信イメージとして用いられるVHDファイルの階層構造の例を示す。各VHDファイルには、ID(UUID)が設定されている。例えば、基本VHDファイル401にはID“1”が設定されている。また、例えば、差分VHDファイル405にはID“5”が設定されている。また、図9において実線で接続された2つのVHDファイルは、左側に記載されたVHDファイルが親のVHDファイルであって、右側に記載されたVHDファイルが子のVHDファイルであることを示す。例えば、差分VHDファイル405と差分VHDファイル406の親は、基本VHDファイル401である。
図9に示す例では、マスターイメージとして、基本VHDファイル401(マスターA)、及び基本VHDファイル402(マスターB)が生成されている。また、クライアント用VHDファイルとして、差分VHDファイル405(PC1)、差分VHDファイル406(PC2)、差分VHDファイル407(PC3)、及び差分VHDファイル408(PC4)が生成されている。
なお、差分VHDファイル403及び差分VHDファイル404は、セットアップVHD生成部176によって生成されたセットアップ用差分VHDファイルを示す。したがって、差分VHDファイル405,406は、差分VHDファイル403を複製することによって生成された差分VHDファイルである。また、差分VHDファイル407,408は、差分VHDファイル404を複製することによって生成された差分VHDファイルである。
図10は、VHDファイルが図9に示すように構成される際に、各クライアントコンピュータに配信されるVHDファイルを示す。図9に示すVHDファイルの構成では、PC1に、基本VHDファイル401(マスターA)と差分VHDファイル405(PC1)とが配信される。PC2に、基本VHDファイル401(マスターA)と差分VHDファイル406(PC2)とが配信される。PC3に、基本VHDファイル402(マスターB)と差分VHDファイル407(PC3)とが配信される。また、PC4に、基本VHDファイル402(マスターB)と差分VHDファイル408(PC4)とが配信される。
また、図11は、配信イメージとして用いられるVHDファイルの階層構造の別の例を示す。
図11に示す例では、マスターイメージとして、基本VHDファイル401(マスターA)、差分VHDファイル409(マスターA1)、及び差分VHDファイル410(マスターA2)が生成されている。また、クライアント用VHDファイルとして、差分VHDファイル413(PC1)、差分VHDファイル414(PC2)、差分VHDファイル415(PC3)、及び差分VHDファイル416(PC4)が生成されている。
なお、差分VHDファイル411及び差分VHDファイル412は、セットアップVHD生成部176によって生成されたセットアップ用差分VHDファイルを示す。したがって、差分VHDファイル413,414は、差分VHDファイル411を複製することによって生成された差分VHDファイルである。また、差分VHDファイル415,416は、差分VHDファイル412を複製することによって生成された差分VHDファイルである。
図12は、VHDファイルが図11に示すように構成される際に、各クライアントコンピュータに配信されるVHDファイルを示す。図11に示すVHDファイルの構成では、PC1に、基本VHDファイル401(マスターA)、差分VHDファイル409(マスターA1)、及び差分VHDファイル413(PC1)が配信される。PC2に、基本VHDファイル401(マスターA)、差分VHDファイル409(マスターA1)、及び差分VHDファイル414(PC2)が配信される。PC3に、基本VHDファイル401(マスターA)、差分VHDファイル410(マスターA2)、及び差分VHDファイル415(PC3)が配信される。PC4に、基本VHDファイル401(マスターA)、差分VHDファイル410(マスターA2)、及び差分VHDファイル416(PC4)が配信される。このような配信イメージは、通信モジュール18によってクライアントコンピュータ2に配信される。
通信モジュール18は、クライアントコンピュータ2へのディスクイメージの配信を管理する。通信モジュール18は、クライアントコンピュータ2に設けられた通信モジュール24との間で通信を行うことによって、クライアントコンピュータ2にディスクイメージを配信する。
管理サーバ1(ホストOS12)の通信モジュール18は、リスト要求受信部181、リスト送信部182、配信要求受信部183、及びVHDファイル配信部184を備える。また、クライアントコンピュータ2の通信モジュール24は、リスト要求送信部241、リスト受信部242、配信要求送信部243、VHDファイル受信部244、及びVHDファイル更新部245を備える。
クライアントコンピュータ2のリスト送信要求部241は、管理サーバ1にVHDファイルリストの送信を要求する。VHDファイルリストは、クライアントコンピュータ2で使用される複数のVHDファイル(ディスクイメージ)にそれぞれに対応するIDを含むリスト(IDリストとも云う)である。
管理サーバ1のリスト要求受信部181は、クライアントコンピュータ2によって送信されたVHDファイルリストの送信要求を受信する。リスト要求受信部181は、VHDファイルリストの送信が要求されたことをリスト送信部182に通知する。
リスト送信部182は、この通知に応答して、VHDファイルリストを要求したクライアントコンピュータ2に配信するVHDファイルのリストを生成する。具体的には、リスト送信部182は、クライアント管理データベース12Aを参照して、当該クライアントコンピュータに対応するクライアント情報のステータスを読み出す。リスト送信部182は、読み出したステータスが“作成済み”であるか否かを判定する。読み出したステータスが“作成済み”である場合、リスト送信部182は、VHDファイル群12Eから当該クライアントコンピュータ用のVHDファイルを読み出す。例えば、リスト送信部182は、クライアントコンピュータ2に対応するコンピュータ名が付与されたVHDファイルを読み出す。そして、リスト送信部182は、読み出したVHDファイルから、このVHDファイルのIDを検出する。リスト送信部182は、検出したVHDファイルのIDをVHDファイルリストに追加する。
次いで、リスト送信部182は、読み出したVHDファイルに親のVHDファイルが存在するか否かを判定する。リスト送信部182は、例えば、読み出したVHDファイルが差分VHDファイルであるとき、当該VHDファイルに親のVHDファイルが存在すると判定する。また、リスト送信部182は、例えば、読み出したVHDファイル内に親のIDが設定されているとき、当該VHDファイルに親のVHDファイルが存在すると判定する。
読み出したVHDファイルに親のVHDファイルが存在する場合、リスト送信部182は親のVHDファイルをVHDファイル群12Eから読み出す。そして、リスト送信部182は、読み出した親のVHDファイルから、このVHDファイルのIDを検出する。リスト送信部182は、検出したVHDファイルのIDをVHDファイルリストに追加する。リスト送信部182は、上述のようにして、親のVHDファイルを辿り、VHDファイルリストにIDを追加していく。すなわち、基本VHDファイルである親に到達するまで、VHDファイルリストにIDを追加する処理を繰り返す。
そして、読み出したVHDファイルに親のVHDファイルが存在しない場合、すなわち、読み出したVHDファイルが基本VHDファイルである場合、リスト送信部182は、VHDファイルリストに追加されたIDを並び替える。具体的には、リスト送信部182は、基本VHDファイルに対応するIDを先頭に、親から子の順にIDを並び替える。
VHDファイルリスト内のIDを並び替えた後、又は読み出したステータスが“作成済み”でない場合、リスト送信部182は、VHDファイルリストをクライアントコンピュータ2に送信する。読み出したステータスが“作成済み”でない場合には、例えば、VHDファイルに対応するIDが含まれないVHDファイルリストが送信される。
クライアントコンピュータ2のリスト受信部242は、管理サーバ1のリスト送信部182によって送信されたVHDファイルリストを受信する。リスト受信部242は、受信したVHDファイルリストを配信要求送信部243に出力する。
配信要求送信部243は、今回受信したVHDファイルリストが前回受信したVHDファイルリストから変更されているか否かを判定する。今回受信したVHDファイルリストが前回受信したVHDファイルリストから変更されていない場合、配信要求送信部243は処理を終了する。今回受信したVHDファイルリストが前回受信したVHDファイルリストから変更されている場合、配信要求送信部243は、今回受信したVHDファイルリストに含まれるVHDファイルのうち、前回受信したVHDファイルリストに含まれていないVHDファイルの配信を管理サーバ1に要求する。
図13は、図11に示した構成に対して、PC1に配信されるイメージに対応するVHDファイルが変更された例を示す。具体的には、図13では、マスターイメージとして差分VHDファイル417(マスターA3)が追加され、このマスターA3の子として、新たなPC1用の差分VHDファイル419が生成されている。なおここでは、クライアントコンピュータ2がPC1であることを想定する。
その場合、管理サーバ1のリスト送信部182は、図14に示すように、VHDファイルが変更される前には、基本VHDファイル401(マスターA)、差分VHDファイル409(マスターA1)、及び差分VHDファイル413(PC1)の各々のIDを含むVHDファイルリストをクライアントコンピュータ2に送信する。具体的には、リスト送信部182は、基本VHDファイル401(マスターA)のID“1”、差分VHDファイル409(マスターA1)のID“9”、及び差分VHDファイル413(PC1)のID“13”を含むVHDファイルリストをクライアントコンピュータ2に送信する。また、リスト送信部182は、VHDファイルが変更された後には、基本VHDファイル401(マスターA)、差分VHDファイル417(マスターA3)、及び差分VHDファイル419(PC1)の各々のIDを含むVHDファイルリストをクライアントコンピュータ2に送信する。具体的には、リスト送信部182は、基本VHDファイル401(マスターA)のID“1”、差分VHDファイル417(マスターA3)のID“17”、及び差分VHDファイル419(PC1)のID“19”を含むVHDファイルリストをクライアントコンピュータ2に送信する。
このとき、クライアントコンピュータ2の配信要求送信部243は、今回受信したVHDファイルリストが前回受信したVHDファイルリストから変更されているため、今回受信したVHDファイルリストに含まれるVHDファイルのうち、前回受信したVHDファイルリストに含まれていないVHDファイルの配信を管理サーバ1に要求する。つまり、配信要求送信部243は、差分VHDファイル417(マスターA3)、及び差分VHDファイル419(PC1)の配信を管理サーバ1に要求する。より具体的には、配信要求送信部243は、差分VHDファイル417のID“17”と、差分VHDファイル419(PC1)のID“19”とを含む配信要求を管理サーバ1に送信する。
管理サーバ1の配信要求受信部183は、クライアントコンピュータ2によるVHDファイルの配信要求を受信する。そして、配信要求受信部183は、VHDファイル配信部184にクライアントコンピュータ2からVHDファイルの配信要求を受信したことを通知する。
VHDファイル配信部184は、この配信要求に指定されたVHDファイルのIDに基づいて、対応するVHDファイルをVHDファイル群12Eから読み出す。そして、VHDファイル配信部184は、読み出したVHDファイルをクライアントコンピュータ2に送信する。
次いで、VHDファイル受信部244は、管理サーバ1からVHDファイルを受信する。そして、VHDファイル受信部244は、受信したVHDファイルをVHDファイル更新部245に出力する。
VHDファイル更新部245は、受信したVHDファイルを用いて、クライアントコンピュータ2内に格納されたディスクイメージを更新する。VHDファイル更新部245は、例えば、次回ユーザ使用OS26が起動されるときに、ディスクイメージを入れ替える。図14に示す例では、差分VHDファイル409(マスターA1)と差分VHDファイル413(PC1)とが破棄され、差分VHDファイル417(マスターA3)と差分VHDファイル419(PC1)とが新たなディスクイメージとして格納される。
新しいディスクイメージで起動すると、ドライバインストール部271は、ディスクイメージが更新されたことによって、更新されたドライバセットを用いて、ドライバをインストールする。なお、エージェントソフトウェア27は、ドライバセットに限らず、ディスクイメージが更新されたことに応じて、必要な処理を実行する。
以上の構成により、クライアントコンピュータ2で使用されるディスクイメージ(VHDファイル)のうち、変更があったVHDファイルのみが管理サーバ1からクライアントコンピュータ2に送信され、送信に要する時間を短縮することができる。
次いで、図15のフローチャートを参照して、仮想イメージ管理モジュール17によるマスターイメージ作成処理の手順の例を説明する。図15に示す例では、OSがインストールされた基本VHDファイルと、この基本VHDファイルを親とし、且つアプリケーションプログラムがインストールされた第1差分VHDファイルとが作成される。以下では、これら基本VHDファイルと第1差分VHDファイルとが、クライアントコンピュータ2,3に配信される配信イメージのマスターイメージとして用いられることを想定する。
まず、マスターVHD生成部171は、マスターイメージとして用いられる基本仮想ハードディスクファイル(基本VHDファイル)を作成する(ブロックB11)。次に、OSインストール部172は、基本VHDファイルに所定のオペレーティングシステム(OS)をインストールする(ブロックB12)。つまり、OSインストール部172は、仮想マシン14に基本VHDファイルをマウントし、マウントした基本VHDファイルにOSをインストールする。そして、OSインストール部172は、基本VHDファイルにエージェントソフトウェア27をインストールする(ブロックB13)。
次いで、第1差分VHD生成部173は、マスターイメージ(基本VHDファイル)を用いて、第1差分VHDファイルを生成する(ブロックB14)。そして、アプリケーションインストール部174は、第1差分VHDファイルに所定のアプリケーションプログラムをインストールする(ブロックB15)。つまり、アプリケーションインストール部174は、仮想マシン14に第1差分VHDファイルをマウントし、マウントした第1差分VHDファイルにアプリケーションプログラムをインストールする。そして、マスターイメージ登録部175は、上述のようにして作成された基本VHDファイルと第1差分VHDファイルとを示すマスターイメージ情報を、マスターイメージ管理データベース12Dに登録する(ブロックB16)。マスターイメージ登録部175は、作成されたVHDファイルに対応する「マスターイメージ名」と「状態」とを含むエントリをマスターイメージ管理データベース12Dに登録する。このエントリに含まれる「状態」には、“配信不可”が設定される。
次いで、セットアップVHD生成部176は、セットアップモジュールが組み込まれたセットアップ用差分VHDファイルを生成する。(ブロックB17)。セットアップモジュールは、OSが起動された際に、OSのセットアップ処理を実行するためのモジュールである。マスターイメージ登録部175は、セットアップ用差分VHDファイルが生成されたことに応答して、マスターイメージ管理データベース12Dを更新する(ブロックB18)。すなわち、マスターイメージ登録部175は、生成されたセットアップ用差分VHDファイルの親である第1差分VHDファイル(マスターイメージ)に対応するエントリの「状態」に、“配信可能”を設定する。
図16は、マスターイメージ作成処理によってマスターイメージ管理データベース12Dにマスターイメージ情報が登録された例を示す。図16に示す例は、例えば、図11に示すVHDファイル群を作成する際のマスターイメージ管理データベース12Dを示す。図11に示すVHDファイル群を作成する際には、マスターイメージ“A”である基本VHDファイル401、マスターイメージ“A1”である差分VHDファイル409、及びマスターイメージ“A2”である差分VHDファイル410が作成される。したがって、マスターイメージ管理データベース12Dには、マスターイメージ“A”、“A1”及び“A2”の各々に対応するエントリが登録される。また、各エントリの「状態」には、“配信不可”が設定される。
そして、マスターイメージ“A1”である差分VHDファイル409、及びマスターイメージ“A2”である差分VHDファイル410の各々に対して、セットアップモジュールが組み込まれたとき、マスターイメージ“A1”及び“A2”の各々に対応するエントリの「状態」には、“配信可能”が設定される(図8参照)。
次いで、図17に示すフローチャートは、クライアント管理モジュール15によって実行されるクライアント管理処理の手順の例を示す。以下では、図18に示す5台のクライアントコンピュータが管理されることを想定する。これら5台のクライアントコンピュータには、それぞれ“PC1”、“PC2”、“PC3”、“PC4”、及び“PC5”というコンピュータ名が付与されている。また、クライアントコンピュータ“PC1”、“PC2”、及び“PC3”の機種名は“機種1”であり、クライアントコンピュータ“PC4”、及び“PC5”の機種名は“機種2”である。つまり、クライアントコンピュータ“PC1”、“PC2”、及び“PC3”と、クライアントコンピュータ“PC4”、及び“PC5”とは、異なるハードウェア構成を有するコンピュータである。
まず、クライアント管理モジュール15は、クライアントコンピュータをクライアント管理データベース12Aに登録する(ブロックB21)。つまり、クライアント管理モジュール15は、クライアントコンピュータを示すクライアント情報のエントリをクライアント管理データベース12Aに追加する。
次に、クライアント管理モジュール15は、マスターイメージ管理データベース12Dに登録されているマスターイメージから、クライアントコンピュータに割り当てるマスターイメージを選択する(ブロックB22)。クライアント管理モジュール15は、例えば、クライアントコンピュータ毎に指定されたマスターイメージを選択する。また、クライアント管理モジュール15は、管理者によって指定されたマスターイメージをクライアントコンピュータに割り当ててもよい。
そして、クライアント管理モジュール15は、選択されたマスターイメージに対応するマスターイメージ名を、クライアント管理データベース12Aに登録する(ブロックB23)。
図19は、ブロックB21によって、クライアント管理データベース12Aに、上述の5台のクライアントコンピュータの各々に対応するエントリが追加された際の例を示す。例えば、クライアントコンピュータ“PC1”では、コンピュータ名が“PC1”、機種名が“機種1”、ステータスが“未作成”であるエントリが、クライアント管理データベース12Aに追加される。なお、追加されるエントリのマスターイメージ名には、値は設定されていない。同様にして、クライアントコンピュータ“PC2”から“PC5”の各々に対応するエントリが追加される。
そして、図20は、ブロックB23によって、クライアント管理データベース12Aにマスターイメージ名が設定された例を示す。クライアントコンピュータ“PC1”では、例えば、マスターイメージ名に“A1”が設定されている。クライアントコンピュータ“PC3”では、例えば、マスターイメージ名に“A2”が設定されている。また、クライアントコンピュータ“PC5”では、マスターイメージが未だ選択されていないことを示す。
また、図21のフローチャートは、ドライバセット管理モジュール16によって実行されるドライバセット管理処理の手順の例を示す。
まず、ドライバセット管理モジュール16は、クライアント管理データベース12Aを参照して、クライアント情報を読み出す(ブロックB31)。ドライバセット管理モジュール16は、クライアント情報に含まれる機種名を検出する。例えば、図20に示すクライアント管理データベース12Aの例では、“機種1”と“機種2”とが検出される。
次に、ドライバセット管理モジュール16は、機種毎に、対応するドライバセットを収集する(ブロックB32)。ドライバセットは、機種毎に必要な複数のドライバ(ドライバプログラム)を含む。ドライバセット管理モジュール16は、収集した機種毎のドライバセットを管理サーバ1内にドライバファイル群12Cとして配置する(ブロックB33)。
次いで、ドライバセット管理モジュール16は、配置したドライバセットを示すドライバセット情報をドライバセット管理データベース12Bに登録する(ブロックB34)。具体的には、ドライバセット管理モジュール16は、例えば、機種名とドライバセット名とを含むエントリをドライバセット管理データベース12Bに追加する。そして、ドライバセット管理モジュール16は、ドライバセット情報がドライバセット管理データベース12Bに登録されたことを、仮想イメージ管理モジュール17に通知する(ブロックB35)。
以上の処理により、機種毎に収集されたドライバセットを示すドライバセット情報がドライバセット管理データベース12Bに登録される。例えば、図7に示す例では、“機種1”のコンピュータに対して、“ドライバ1”のドライバセットが用いられることがわかる。
次いで、図22に示すフローチャートを参照して、仮想イメージ管理モジュール17によって実行される配信イメージ作成処理の手順の例を説明する。
まず、第2差分VHD生成部177は、クライアント管理データベース12Aを参照して、ステータスが“未作成”であるクライアントコンピュータがあるか否かを判定する(ブロックB401)。ステータスが“未作成”であるクライアントコンピュータがない場合(ブロックB401のNO)、すなわち、すべてのクライアントコンピュータのステータスが“作成済み”である場合、処理を終了する。
ステータスが“未作成”であるクライアントコンピュータがある場合(ブロックB401のYES)、第2差分VHD生成部177は、そのクライアントコンピュータに対応するマスターイメージのVHDファイルを親とするセットアップ用差分VHDファイルをコピーすることによって、当該クライアントコンピュータ用の第2差分VHDファイル(クライアント用VHDファイルとも云う)を作成する(ブロックB402)。そして、ドライバ格納部178は、作成したクライアント用VHDファイルをマウントする(ブロックB403)。
次いで、ドライバ格納部178は、ドライバセット管理データベース12Bを参照して、クライアントコンピュータの機種に対応するドライバセットを読み出す(ブロックB404)。具体的には、ドライバ格納部178は、ドライバセット管理データベース12Bを参照して、クライアントコンピュータの機種に対応するドライバセット名を読み出す。そして、ドライバ格納部178は、読み出したドライバセット名に対応するドライバセットを、ドライバファイル群12Cから読み出す。ドライバ格納部178は、読み出したドライバセットを、クライアント用VHDファイル内の所定の位置に配置する(ブロックB405)。
また、ドライバ格納部178は、クライアント管理データベース12Aを参照して、クライアントコンピュータに対応するコンピュータ名を読み出す(ブロックB406)。ドライバ格納部178は、読み出したコンピュータ名を、クライアント用VHDファイル内の所定の位置に配置する(ブロックB407)。そして、ドライバ格納部178は、クライアント用VHDファイルをアンマウントする(ブロックB408)。
次いで、セットアップ部179は、クライアント用VHDファイルを用いて、仮想マシン14上でOSを起動する(ブロックB409)。つまり、セットアップ部179は、クライアント用VHDファイル、このクライアント用VHDファイルの親である第1差分VHDファイル、及び第1差分VHDファイルの親である基本VHDファイルを用いて、OSを起動する。
仮想マシン14上でOSが起動されたとき、クライアント用VHDファイルに組み込まれたセットアップモジュールによって、OSのセットアップ処理(ミニセットアップ)が実行される。このOSのセットアップ処理では、クライアント用VHDファイル内に配置されたコンピュータ名が、OSに設定される。なお、このセットアップ処理に、プロダクトキーを設定する処理、IPアドレス等のネットワーク情報を設定する処理、OSを使用するユーザの情報を設定する処理等を含めてもよい。
セットアップ処理が完了したとき、セットアップ部179は、クライアント管理データベース12A内の、当該クライアントコンピュータに対応するクライアント情報のステータスを“作成済み”に書き換える(ブロックB410)。そして、セットアップ部179は、実行中のOS(仮想マシン14)を終了し、ブロックB401に戻る。
以上の処理により、管理サーバ1はクライアントコンピュータに配信される配信イメージを作成することができる。その際、管理サーバ1側でコンピュータ名の設定を含むセットアップ処理を実行しておくことによって、クライアントコンピュータ2ではセットアップ処理を行う必要がない。これにより、クライアントコンピュータ2で、配信されたディスクイメージを用いてオペレーティングシステムを使用できるまでに要する時間を短縮することができる。
また、基本VHDファイルと差分VHDファイルとを用いて、複数のクライアントコンピュータで用いるディスクイメージを管理することによって、データ量を削減することができる。例えば、クライアントコンピュータの機種によって異なるドライバセットや、クライアントコンピュータ毎に異なるコンピュータ名等のデータを含むディスクイメージ(差分VHDファイル)はクライアント毎に作成され、OSがインストールされたディスクイメージ(OSイメージ)はクライアントコンピュータ間で共用される基本VHDファイルとして作成される。これにより、クライアントコンピュータ毎にOSイメージを作成せずに済み、データ量を削減することができる。
図23のフローチャートは、クライアントコンピュータ2に設けられた通信モジュール24によって実行されるイメージ更新処理の手順の例を示す。
まず、リスト送信要求部241は、管理サーバ1にVHDファイルリストの送信を要求する(ブロックB51)。そして、リスト受信部242は、管理サーバ1によって送信されたVHDファイルリストを受信したか否かを判定する(ブロックB52)。管理サーバ1からVHDファイルリストを受信していない場合(ブロックB52のNO)、リスト受信部242は、例えば、所定期間だけ待って再度ブロックB52を実行する。
管理サーバ1からVHDファイルリストを受信した場合(ブロックB52のYES)、リスト受信部242は、受信したVHDファイルリストを配信要求送信部243に出力する。そして、配信要求送信部243は、今回受信したVHDファイルリストが前回受信したVHDファイルリストから変更されているか否かを判定する(ブロックB53)。VHDファイルリストは、例えば図24に示すように、クライアントコンピュータ2で用いられる複数のVHDファイルにそれぞれ対応するIDを含む。このVHDファイルリストは、例えば、基本VHDファイル401(マスターイメージA)のID“1”、差分VHDファイル409(マスターイメージA1)のID“9”、及び差分VHDファイル413(PC1用イメージ)のID“13”を含む(図11参照)。
今回受信したVHDファイルリストが前回受信したVHDファイルリストから変更されていない場合(ブロックB53のNO)、配信要求送信部243は処理を終了する。
今回受信したVHDファイルリストが前回受信したVHDファイルリストから変更されている場合(ブロックB53のYES)、配信要求送信部243は、今回受信したVHDファイルリストに含まれるVHDファイルのうち、前回受信したVHDファイルリストに含まれていないVHDファイルの配信を管理サーバ1に要求する(ブロックB54)。
次いで、VHDファイル受信部244は、要求したVHDファイルを管理サーバ1から受信したか否かを判定する(ブロックB55)。管理サーバ1から要求したVHDファイルを受信していない場合(ブロックB55のNO)、VHDファイル受信部244は、例えば、所定期間だけ待って再度ブロックB55を実行する。
管理サーバ1から要求したVHDファイルを受信した場合(ブロックB55のYES)、VHDファイル受信部244は、受信したVHDファイルをVHDファイル更新部245に出力する。VHDファイル更新部245は、受信したVHDファイルを用いて、クライアントコンピュータ2内に格納されたディスクイメージを更新する(ブロックB56)。そして、VHDファイル更新部245は、ディスクイメージが更新されたことをドライバインストール部271に通知する。ドライバインストール部271は、次回起動時にディスクイメージが更新されたことによって、更新されたドライバセットを用いて、ドライバをインストールする。なお、エージェントソフトウェア27は、ドライバセットに限らず、ディスクイメージが更新されたことに応じて、必要な処理を実行する。
また、図25に示すフローチャートは、管理サーバ1に設けられた通信モジュール18によって実行されるイメージ更新応答処理の手順の例を示す。
まず、リスト要求受信部181は、クライアントコンピュータからVHDファイルリストの送信要求を受信したか否かを判定する(ブロックB601)。クライアントコンピュータからVHDファイルリストの送信要求を受信していない場合(ブロックB601のNO)、リスト要求受信部181は、例えば、所定期間だけ待って再度ブロックB601を実行する。
クライアントコンピュータからVHDファイルリストの送信要求を受信している場合(ブロックB601のYES)、リスト要求受信部181は、クライアントコンピュータからVHDファイルリストの送信要求を受信したことをリスト送信部182に通知する。リスト送信部182は、クライアント管理データベース12Aを参照して、当該クライアントコンピュータに対応するクライアント情報のステータスを読み出す(ブロックB602)。そして、リスト送信部182は、読み出したステータスが“作成済み”であるか否かを判定する(ブロックB603)。
読み出したステータスが“作成済み”である場合(ブロックB603のYES)、リスト送信部182は、VHDファイル群12Eから当該クライアントコンピュータ用のVHDファイルを読み出す(ブロックB604)。そして、リスト送信部182は、読み出したVHDファイルから、このVHDファイルのUUIDを検出する(ブロックB605)。リスト送信部182は、検出したVHDファイルのUUIDをVHDファイルリストに追加する(ブロックB606)。
次いで、リスト送信部182は、読み出したVHDファイルに親のVHDファイルが存在するか否かを判定する(ブロックB607)。リスト送信部182は、例えば、読み出したVHDファイルが差分VHDファイルであるとき、当該VHDファイルに親のVHDファイルが存在すると判定する。また、リスト送信部182は、例えば、読み出したVHDファイル内に親のUUIDが設定されているとき、当該VHDファイルに親のVHDファイルが存在すると判定する。
読み出したVHDファイルに親のVHDファイルが存在する場合(ブロックB607のYES)、リスト送信部182は親のVHDファイルをVHDファイル群12Eから読み出す(ブロックB608)。そして、リスト送信部182は、ブロックB605の処理に戻る。
読み出したVHDファイルに親のVHDファイルが存在しない場合(ブロックB607のNO)、すなわち、読み出したVHDファイルが基本VHDファイルである場合、リスト送信部182は、VHDファイルリストに追加されたIDを並び替える(ブロックB609)。具体的には、リスト送信部182は、基本VHDファイルに対応するIDを先頭に、親から子の順にIDを並び替える。
VHDファイルリスト内のIDを並び替えた後、又は読み出したステータスが“作成済み”でない場合(ブロックB603のNO)、リスト送信部182は、VHDファイルリストをクライアントコンピュータ2に送信する(ブロックB610)。読み出したステータスが“作成済み”でない場合には、例えば、VHDファイルに対応するIDが含まれないVHDファイルリストが送信される。
次いで、配信要求受信部183は、クライアントコンピュータ2からVHDファイルの配信要求を受信したか否かを判定する(ブロックB611)。クライアントコンピュータ2からVHDファイルの配信要求を受信している場合(ブロックB611のYES)、配信要求受信部183は、VHDファイル配信部184にクライアントコンピュータ2からVHDファイルの配信要求を受信したことを通知する。VHDファイル配信部184は、この配信要求に指定されたVHDファイルのIDに基づいて、対応するVHDファイルをVHDファイル群12Eから読み出す。そして、VHDファイル配信部184は、読み出したVHDファイルをクライアントコンピュータ2に送信する(ブロックB612)。
以上の処理により、クライアントコンピュータ2で使用されるディスクイメージ(VHDファイル)のうち、変更があったVHDファイルのみを管理サーバ1からクライアントコンピュータ2に送信すればよいので、送信に要する時間を短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、クライアントコンピュータで動作する仮想マシン上でオペレーティングシステムが使用できるまでに要する時間を短縮できる。管理サーバ1は、クライアントコンピュータに配信される配信イメージを作成する。その際、管理サーバ1側でコンピュータ名の設定を含むセットアップ処理を実行しておくことによって、クライアントコンピュータ2で、配信されたディスクイメージを用いてオペレーティングシステムを使用できるまでに要する時間を短縮することができる。
また、基本VHDファイルと差分VHDファイルとを用いて、複数のクライアントコンピュータで用いるディスクイメージを管理することによって、データ量を削減することができる。例えば、クライアントコンピュータの機種によって異なるドライバセットや、クライアントコンピュータ毎に異なるコンピュータ名等のデータを含むディスクイメージ(差分VHDファイル)はクライアント毎に作成され、OSがインストールされたディスクイメージ(OSイメージ)はクライアントコンピュータ間で共用される基本VHDファイルとして作成される。これにより、クライアントコンピュータ毎にOSイメージを作成せずに済み、データ量を削減することができる。
なお、本実施形態の仮想イメージ作成処理、クライアント管理処理、ドライバセット管理処理、配信イメージ作成処理、イメージ更新処理、及びイメージ更新応答処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、仮想イメージ作成処理、クライアント管理処理、ドライバセット管理処理、配信イメージ作成処理、イメージ更新処理、及びイメージ更新応答処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
12…ホストOS、12A…クライアント管理データベース、12B…ドライバセット管理データベース、12C…ドライバファイル群、12D…マスターイメージ管理データベース、12E…VHDファイル群、15…クライアント管理モジュール、16…ドライバセット管理モジュール、17…仮想イメージ管理モジュール、171…マスターVHD生成部、172…OSインストール部、173…第1差分VHD生成部、174…アプリケーションインストール部、175…マスターイメージ登録部、176…セットアップVHD生成部、177…第2差分VHD生成部、178…ドライバ格納部、179…セットアップ部、18…通信モジュール、181…リスト要求受信部、182…リスト送信部、183…配信要求受信部、184…VHDファイル配信部、2…クライアントコンピュータ、24…通信モジュール24、241…リスト要求送信部、242…リスト受信部、243…配信要求送信部、244…VHDファイル受信部、245…VHDファイル更新部、26…ユーザ使用OS、27…エージェントソフトウェア、271…ドライバインストール部。

Claims (18)

  1. 仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムがインストールされたマスター仮想ハードディスクイメージを生成し、第1及び第2のクライアントコンピュータに対応し且つ前記マスター仮想ハードディスクイメージに依存する第1及び第2の差分仮想ハードディスクイメージを生成する仮想ハードディスクイメージ生成手段と、
    前記第1及び第2のクライアントコンピュータそれぞれのコンピュータ名を示すクライアント情報データベースを格納する記憶装置と、
    前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する第1のオペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記第1のオペレーティングシステムに第1セットアップ処理を実行させ、前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する第2のオペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記第2のオペレーティングシステムに第2セットアップ処理を実行させ、前記クライアント情報データベースから前記第1のクライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされた第1のクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに設定し、前記クライアント情報データベースから前記第2のクライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされた第2のクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第2の差分仮想ハードディスクイメージに設定するセットアップ手段と、
    前記第1のオペレーティングシステムを前記第1のクライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記第1のクライアントコンピュータに配信し、前記第2のオペレーティングシステムを前記第2のクライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記第2のクライアントコンピュータに配信する配信手段とを具備し、
    前記仮想ハードディスクイメージ生成手段は、前記第1のオペレーティングシステムを更新するために、前記マスター仮想ハードディスクイメージ又は前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに依存する第3の差分仮想ハードディスクイメージをさらに生成し、
    前記配信手段は、前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを前記第1のクライアントコンピュータにさらに配信する情報処理装置。
  2. 前記第1のクライアントコンピュータによるIDリスト要求に応答して、前記第1のオペレーティングシステムを実行するために配信される1以上の仮想ハードディスクイメージを示す1以上のIDを含むIDリストを、前記第1のクライアントコンピュータに送信するリスト送信手段と、
    前記IDリストに含まれる前記1以上のIDから、前記第1のクライアントコンピュータによって選択されたIDを含むイメージ要求を前記第1のクライアントコンピュータから受信するID受信手段とをさらに具備し、
    前記配信手段は、前記受信されたイメージ要求に含まれるIDに対応する、仮想ハードディスクイメージ又は差分仮想ハードディスクイメージを前記第1のクライアントコンピュータに配信する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記仮想ハードディスクイメージ生成手段は、前記仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムと所定のアプリケーションプログラムがインストールされた前記マスター仮想ハードディスクイメージを生成する請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアの配信に先立って、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第1のIDリストを前記第1のクライアントコンピュータに送信し、前記第3の差分仮想ハードディスクイメージが生成された後に前記第1のクライアントコンピュータからIDリスト要求を受信した場合、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第2のIDリストを前記第1のクライアントコンピュータに送信するリスト送信手段と、
    前記第1のクライアントコンピュータによって前記第2のIDリストから選択された前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDを含むイメージ要求を前記第1のクライアントコンピュータから受信するID受信手段とをさらに具備し、
    前記配信手段は、前記IDを含む要求を受信したことに応答して、前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを前記第1のクライアントコンピュータに配信する請求項1記載の情報処理装置。
  5. 仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムがインストールされたマスター仮想ハードディスクイメージを生成し、第1及び第2のクライアントコンピュータに対応し且つ前記マスター仮想ハードディスクイメージに依存する第1及び第2の差分仮想ハードディスクイメージを生成し、
    前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する第1のオペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記第1のオペレーティングシステムに第1セットアップ処理を実行させ、前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する第2のオペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記第2のオペレーティングシステムに第2セットアップ処理を実行させ、前記第1及び第2のクライアントコンピュータそれぞれのコンピュータ名を示すクライアント情報データベースから前記第1のクライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされた前記第1のクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに設定し、前記クライアント情報データベースから前記第2のクライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされた第2のクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第2の差分仮想ハードディスクイメージに設定し、
    前記第1のオペレーティングシステムを前記第1のクライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記第1のクライアントコンピュータに配信し、前記第2のオペレーティングシステムを前記第2のクライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記第2のクライアントコンピュータに配信し、
    前記生成することは、前記第1のオペレーティングシステムを更新するために、前記マスター仮想ハードディスクイメージ又は前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに依存する第3の差分仮想ハードディスクイメージをさらに生成し、
    前記配信することは、前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを前記第1のクライアントコンピュータにさらに配信するクライアント管理方法。
  6. 前記第1のクライアントコンピュータによるIDリスト要求に応答して、前記第1のオペレーティングシステムを実行するために配信される1以上の仮想ハードディスクイメージを示す1以上のIDを含むIDリストを、前記第1のクライアントコンピュータに送信し、
    前記IDリストに含まれる前記1以上のIDから、前記第1のクライアントコンピュータによって選択されたIDを含むイメージ要求を前記第1のクライアントコンピュータから受信し、
    前記配信することは、前記受信されたイメージ要求に含まれるIDに対応する、仮想ハードディスクイメージ又は差分仮想ハードディスクイメージを前記第1のクライアントコンピュータに配信する請求項5記載のクライアント管理方法。
  7. 前記生成することは、前記仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムと所定のアプリケーションプログラムがインストールされた前記マスター仮想ハードディスクイメージを生成する請求項5記載のクライアント管理方法。
  8. 前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアの配信に先立って、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第1のIDリストを前記第1のクライアントコンピュータに送信し、前記第3の差分仮想ハードディスクイメージが生成された後に前記第1のクライアントコンピュータからIDリスト要求を受信した場合、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第2のIDリストを前記第1のクライアントコンピュータに送信し、
    前記第1のクライアントコンピュータによって前記第2のIDリストから選択された前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDを含むイメージ要求を前記第1のクライアントコンピュータから受信し、
    前記配信することは、前記IDを含む要求を受信したことに応答して、前記第3の差分仮想ハードディスクイメージを前記第1のクライアントコンピュータに配信する請求項5記載のクライアント管理方法。
  9. 仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムがインストールされたマスター仮想ハードディスクイメージを生成し、クライアントコンピュータに対応し且つ前記マスター仮想ハードディスクイメージに依存する第1の差分仮想ハードディスクイメージを生成する仮想ハードディスクイメージ生成手段と、
    前記クライアントコンピュータのコンピュータ名を示すクライアント情報データベースを格納する記憶装置と、
    前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する前記オペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記オペレーティングシステムにセットアップ処理を実行させ、前記クライアント情報データベースから前記クライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされたクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに設定するセットアップ手段と、
    前記オペレーティングシステムを前記クライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記クライアントコンピュータに配信する配信手段とを具備する情報処理装置。
  10. 前記クライアントコンピュータによるIDリスト要求に応答して、前記オペレーティングシステムを実行するために配信される1以上の仮想ハードディスクイメージを示す1以上のIDを含むIDリストを、前記クライアントコンピュータに送信するリスト送信手段と、
    前記IDリストに含まれる前記1以上のIDから、前記クライアントコンピュータによって選択されたIDを含むイメージ要求を前記クライアントコンピュータから受信するID受信手段とをさらに具備し、
    前記配信手段は、前記受信されたイメージ要求に含まれるIDに対応する、仮想ハードディスクイメージ又は差分仮想ハードディスクイメージを前記クライアントコンピュータに配信する請求項9記載の情報処理装置。
  11. 前記仮想ハードディスクイメージ生成手段は、前記仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムと所定のアプリケーションプログラムがインストールされた前記マスター仮想ハードディスクイメージを生成する請求項9記載の情報処理装置。
  12. 前記仮想ハードディスクイメージ生成手段は、前記オペレーティングシステムを更新するために、前記マスター仮想ハードディスクイメージ又は前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに依存する第2の差分仮想ハードディスクイメージをさらに生成し、
    前記配信手段は、前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを前記クライアントコンピュータにさらに配信する請求項9記載の情報処理装置。
  13. 前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアの配信に先立って、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第1のIDリストを前記クライアントコンピュータに送信し、前記第2の差分仮想ハードディスクイメージが生成された後に前記クライアントコンピュータからIDリスト要求を受信した場合、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第2のIDリストを前記クライアントコンピュータに送信するリスト送信手段と、
    前記クライアントコンピュータによって前記第2のIDリストから選択された前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDを含むイメージ要求を前記クライアントコンピュータから受信するID受信手段とをさらに具備し、
    前記配信手段は、前記IDを含む要求を受信したことに応答して、前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを前記クライアントコンピュータに配信する請求項12記載の情報処理装置。
  14. 仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムがインストールされたマスター仮想ハードディスクイメージを生成し、クライアントコンピュータに対応し且つ前記マスター仮想ハードディスクイメージに依存する第1の差分仮想ハードディスクイメージを生成し、
    前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアに対応する前記オペレーティングシステムを前記仮想マシン上で起動することによって前記オペレーティングシステムにセットアップ処理を実行させ、前記クライアントコンピュータのコンピュータ名を示すクライアント情報データベースから前記クライアントコンピュータのコンピュータ名をリードし、前記リードされたクライアントコンピュータのコンピュータ名を前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに設定し、
    前記オペレーティングシステムを前記クライアントコンピュータ内の仮想マシン上で実行するために前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアを前記クライアントコンピュータに配信するクライアント管理方法。
  15. 前記クライアントコンピュータによるIDリスト要求に応答して、前記オペレーティングシステムを実行するために配信される1以上の仮想ハードディスクイメージを示す1以上のIDを含むIDリストを、前記クライアントコンピュータに送信し、
    前記IDリストに含まれる前記1以上のIDから、前記クライアントコンピュータによって選択されたIDを含むイメージ要求を前記クライアントコンピュータから受信し、
    前記配信することは、前記受信されたイメージ要求に含まれるIDに対応する、仮想ハードディスクイメージ又は差分仮想ハードディスクイメージを前記クライアントコンピュータに配信する請求項14記載のクライアント管理方法。
  16. 前記生成することは、前記仮想マシン上で実行されるオペレーティングシステムと所定のアプリケーションプログラムがインストールされた前記マスター仮想ハードディスクイメージを生成する請求項14記載のクライアント管理方法。
  17. 前記生成することは、前記オペレーティングシステムを更新するために、前記マスター仮想ハードディスクイメージ又は前記第1の差分仮想ハードディスクイメージに依存する第2の差分仮想ハードディスクイメージをさらに生成し、
    前記配信することは、前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを前記クライアントコンピュータにさらに配信する請求項14記載のクライアント管理方法。
  18. 前記マスター仮想ハードディスクイメージと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージとのペアの配信に先立って、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第1のIDリストを前記クライアントコンピュータに送信し、前記第2の差分仮想ハードディスクイメージが生成された後に前記クライアントコンピュータからIDリスト要求を受信した場合、前記マスター仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第1の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDと前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDとを含む第2のIDリストを前記クライアントコンピュータに送信し、
    前記クライアントコンピュータによって前記第2のIDリストから選択された前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを示すIDを含むイメージ要求を前記クライアントコンピュータから受信し、
    前記配信することは、前記IDを含む要求を受信したことに応答して、前記第2の差分仮想ハードディスクイメージを前記クライアントコンピュータに配信する請求項17記載のクライアント管理方法。
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