JP2012050972A - 汚泥処理装置及び汚泥処理方法 - Google Patents

汚泥処理装置及び汚泥処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012050972A
JP2012050972A JP2010288198A JP2010288198A JP2012050972A JP 2012050972 A JP2012050972 A JP 2012050972A JP 2010288198 A JP2010288198 A JP 2010288198A JP 2010288198 A JP2010288198 A JP 2010288198A JP 2012050972 A JP2012050972 A JP 2012050972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
auxiliary combustion
combustion material
floc
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010288198A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeru Aizaki
長 相崎
Shinsuke Yamakita
慎介 山北
Kyosuke Takahashi
恭介 高橋
Kijo Ueno
紀条 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDE KK
TOHO DEV ENG
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
TDE KK
TOHO DEV ENG
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDE KK, TOHO DEV ENG, Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical TDE KK
Priority to JP2010288198A priority Critical patent/JP2012050972A/ja
Publication of JP2012050972A publication Critical patent/JP2012050972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】種々の汚泥から自己燃焼可能な脱水ケーキを生成することができる汚泥処理装置及び汚泥処理方法を提供すること。
【解決手段】汚泥処理装置1は、汚泥Aに凝集剤D1,D2を添加して生成された汚泥フロックEを脱水して自己燃焼可能な脱水ケーキFを生成する装置である。この汚泥処理装置1は、汚泥Aに助燃材Bを混合して助燃材混合汚泥Cを生成する助燃材混合手段4と、助燃材混合手段4で生成した助燃材混合汚泥Cを凝集反応槽53,54に送り、凝集剤D1,D2を添加して汚泥フロックEを生成する凝集反応手段5と、凝集反応手段5から排出された汚泥フロックEを脱水して自己燃焼可能な脱水ケーキFを得る脱水機6と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、下水処理で発生した下水汚泥などの種々の汚泥を脱水処理することで得られる脱水ケーキを再利用可能にした汚泥処理装置及び汚泥処理方法に関する。
従来、下水処理で発生した下水汚泥などの汚泥は、例えば、特許文献1に記載されているような汚泥処理装置によって、汚泥中の水分を脱水して脱水ケーキにしてから産業廃棄物として廃棄されている。
また、汚泥を脱水処理した後、さらに、脱水汚泥を乾燥させて有機肥料として再利用可能にした有機汚泥肥料の製造方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
その他、脱水ケーキを乾燥機で乾燥して自己燃焼可能なバイオマス燃料にして焼却する焼却システムも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−220596号公報(図1) 特開平10−291877号公報(特許請求の範囲、図1) 特開2004−93018号公報(図1)
前記特許文献1に記載された汚泥処理装置で余剰の汚泥を処理した場合、汚泥は、脱水処理して脱水ケーキに加工されて、体積を減少させることはできても、再利用することができず、産業廃棄物としかならない。
従来の脱水ケーキは、カロリーが低く自己燃焼しないので、産業廃棄物として処分するしかなく、産業廃棄物として処分するための費用等がかかるという問題点があった。
このように、従来の汚泥処理装置によって生成された脱水ケーキは、自己燃焼しないので、焼却処分することができず、産業廃棄物の専門業者に依頼して処分するしかなかった。特に、有機汚泥は、脱水した際に、ドロドロした状態であるので、特許文献1に記載の汚泥脱水装置で圧搾したとしても、脱水し難く、自己燃焼可能な脱水ケーキを生成することはできなかった。
また、脱水ケーキを有機汚泥肥料にする特許文献2の有機汚泥肥料の製造方法や、脱水ケーキを自己燃焼可能にした特許文献3の焼却システムでは、いずれも、脱水ケーキを乾燥させる乾燥工程が必要であり、加工工数が増加して装置全体が大きくなると共に、汚泥を乾燥処理して水分を蒸発させる際に多くの熱量を必要とするため、乾燥処理に必要な燃料や処理費用が高く、コストアップの要因になっていた。
このため、脱水ケーキを、乾燥処理をしなくても燃えるようにすることができる汚泥処理装置が要望されていた。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、種々の汚泥から自己燃焼可能な脱水ケーキを生成することができる汚泥処理装置及び汚泥処理方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の汚泥処理装置は、汚泥に凝集剤を添加して生成された汚泥フロックを脱水して自己燃焼可能な脱水ケーキを生成する汚泥処理装置であって、前記汚泥に助燃材を混合して助燃材混合汚泥を生成する助燃材混合手段と、前記助燃材混合手段で生成した前記助燃材混合汚泥を凝集反応槽に送り、前記凝集剤を添加して前記汚泥フロックを生成する凝集反応手段と、前記凝集反応手段から排出された前記汚泥フロックを脱水して前記自己燃焼可能な脱水ケーキを得る脱水手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで、助燃材(「補燃材」ともいう)とは、燃えない材料や燃え難い材料を燃え易くするための物質をいう。なお、助燃材は、紙、布等の繊維質の材料や、燃量、着火剤あるいは火薬等のいわゆる助燃剤も含む。
また、自己燃焼(単に「自燃」ともいう)とは、点火源さえあれば燃焼可能なことをいう。
かかる構成によれば、汚泥処理装置は、助燃材混合手段により汚泥に助燃材を攪拌しながら混合して生成した助燃材混合汚泥に、凝集反応手段で凝集剤を添加して汚泥フロックを生成し、その汚泥フロックを脱水手段で脱水して脱水ケーキを生成することによって、自己燃焼可能な自己燃焼材(単に「自燃材」ともいう)となる脱水ケーキを得ることができる。つまり、汚泥処理装置は、燃えない脱水ケーキを、汚泥に助燃材を混合して脱水処理したことにより燃えるようにした。
請求項2に記載の汚泥処理装置は、請求項1に記載の汚泥処理装置であって、前記助燃材は、平均粒径が0mmよりも大きく1mm以下であることを特徴とする。
かかる構成によれば、汚泥処理装置で使用する助燃材は、平均粒径が0mmよりも大きく1mm以下の大きさに形成されていることにより、例えば、プレスロールを有する濾布ベルト式脱水機で脱水ケーキを生成するときに、助燃材がプレスロールによって弾かれるのを防止することができる。その結果、汚泥処理装置は、粒子状の助燃材及び水分が均一な状態に含有されたムラのない脱水ケーキを生成することができると共に、水はけ性(脱水性)がよく、自己燃焼させることが可能な脱水ケーキを得ることが可能となる。
請求項3に記載の汚泥処理装置は、請求項2に記載の汚泥処理装置であって、前記助燃材は、炭素含有物からなることを特徴とする。
かかる構成によれば、汚泥処理装置は、汚泥に混合される助燃材が、高カロリーで粒子の小さい炭素含有物であることによって、助燃材が汚泥中に均一に混合された脱水ケーキを生成することができる。
請求項4に記載の汚泥処理装置は、請求項2に記載の汚泥処理装置であって、前記助燃材は、石炭、活性炭、あるいは、チャーからなることを特徴とする。
かかる構成によれば、汚泥処理装置は、汚泥に混合される助燃材が、粒子の小さい石炭、活性炭、あるいは、チャーからなることによって、高カロリーの助燃材が汚泥中に均一に混合された脱水ケーキを生成することができる。
請求項5に記載の汚泥処理装置は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の汚泥処理装置であって、前記脱水手段は、所定の周回軌道を移動する無端状の濾布ベルト上に供給された前記汚泥フロックを、前記濾布ベルトを介在して対向して配置された一対のプレスロールで圧搾して前記脱水ケーキを生成する濾布ベルト式の脱水機からなることを特徴とする。
かかる構成によれば、汚泥処理装置の脱水手段は、無端状の濾布ベルト上に供給された汚泥フロックを、濾布ベルトを介在して対向して配置された一対のプレスロールで圧搾して脱水ケーキを生成する濾布ベルト式脱水機からなることによって、汚泥中の水分を効率よく取り除いて自己燃焼可能な脱水ケーキを生成することができる。
請求項6に記載の汚泥処理方法は、汚泥に凝集剤を添加して生成された汚泥フロックから自己燃焼可能な脱水ケーキを生成する汚泥処理方法であって、前記汚泥に助燃材を混合して助燃材混合汚泥を生成する助燃材混合工程と、前記助燃材混合工程で生成した前記助燃材混合汚泥を凝集反応槽に送り、当該凝集反応槽内の前記助燃材混合汚泥に前記凝集剤を添加して前記汚泥フロックを生成する凝集反応工程と、前記凝集反応槽から排出された前記汚泥フロックを脱水して前記自己燃焼可能な脱水ケーキを生成する脱水工程と、
を含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、汚泥処理方法は、助燃材混合工程で汚泥に助燃材を混合して助燃材混合汚泥を生成し、その助燃材混合汚泥に凝集反応工程で凝集剤を添加して汚泥フロックを生成し、その汚泥フロックを脱水工程で脱水して脱水ケーキを生成することによって、自己燃焼可能な脱水ケーキを得ることが可能となる。
本発明は、種々の汚泥から自己燃焼可能な脱水ケーキを生成することができる汚泥処理装置及び汚泥処理方法を提供することができる。本発明の汚泥処理装置及び汚泥処理方法で生成した脱水ケーキは、自己燃焼できることにより、従来、産業廃棄物として廃棄処分していた汚泥から生成した脱水ケーキを焼却処分することができるため、産業廃棄物を出さず、かつ、汚泥の処理を低コストで行うことができる。
本発明の実施形態に係る汚泥処理装置を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る汚泥処理装置の脱水機を示す概略拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る汚泥処理装置の圧搾転着部を示す要部拡大概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る汚泥処理方法の作業工程を示す工程図である。 本発明の実施形態に係る汚泥処理装置の脱水機で生成した脱水ケーキの含水率と、脱水ケーキを自己燃焼させるために必要な助燃材の必要量との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る汚泥処理装置を利用して、汚泥サンプルA1から生成した脱水ケーキの含水率と、各種の助燃材の添加率との関係を示す表である。 本発明の実施形態に係る汚泥処理装置を利用して、汚泥サンプルA2から生成した脱水ケーキの含水率と、各種の助燃材の添加率との関係を示す表である。
以下、図1〜図5を参照して発明を実施するための形態を説明する。なお、本発明の汚泥処理装置1は、設置する向きの状態によってその向きが変化するが、便宜上、図面の左側を左、図面の右側を右として説明する。
まず、汚泥処理装置1を説明する前に、本実施形態で使用する汚泥Aを説明する。
≪汚泥の説明≫
図1に示す汚泥Aとは、下水汚泥、パルプスラッジ、糞尿汚泥、家畜汚泥、活性汚泥、食品汚泥、農業集落排水汚泥、製紙汚泥、有機物を含んだ泥状の腐食土、有機物を含んだヘドロ、石炭火力発電所やゴミ焼却炉等で発生した石炭灰や焼却灰に水を加えて生成された泥状の有機汚泥(有機性汚泥)等である。この汚泥Aは、有機物からなる固体粒子を含有する泥状の余剰汚泥であれば、燃焼しない無機物が含有されていてもよく、特に、その廃棄物や原料等は限定されない。以下、汚泥Aの一例として、下水汚泥を例に挙げて説明する。
後記する汚泥貯溜槽2内の汚泥Aは、例えば、固体粒子が1〜2%、水分が98〜99%であり、後記する脱水機6に直接供給して脱水して脱水ケーキFにしても、含水率が大きいため、自己燃焼しない。汚泥Aは、粒子状の助燃材Bを加えて脱水機6で脱水し易くすることにより、脱水ケーキFの状態で自己燃焼するようになる。
≪汚泥処理装置の構成≫
次に、図1を主に参照しながら汚泥処理装置1を説明する。
汚泥処理装置1は、汚泥Aに凝集剤D1,D2を添加して生成された汚泥フロックEを脱水機6で脱水処理して自己燃焼可能な脱水ケーキFを生成する装置である。この汚泥処理装置1は、それぞれ後記する汚泥Aを貯溜する汚泥貯溜槽2と、助燃材Bが貯留される助燃材貯溜槽3と、助燃材貯溜槽3の下流に配置された調整弁Vと、汚泥Aと助燃材Bとを混合して助燃材混合汚泥Cを生成する助燃材混合手段4と、助燃材混合汚泥Cに凝集剤D1,Dを混合して汚泥フロックEを生成する凝集反応手段5と、汚泥フロックEを脱水して脱水ケーキFを生成する脱水機6(脱水手段)と、を主に備えて構成されている。
≪汚泥貯溜槽の構成≫
図1に示すように、汚泥貯溜槽2は、前記汚泥Aを一時的に貯溜するための貯溜槽である。汚泥貯溜槽2は、上部に汚泥Aの供給口(図示省略)が形成され、内底部の近傍の側壁に汚泥排出口2aが形成されている。その汚泥排出口2aには、下流側の開口端が助燃材混合槽41上に配置された汚泥配送用配管21の上流側開口端が接続されている。汚泥貯溜槽2は、例えば、この中に貯溜された汚泥Aが、位置エネルギーによって、汚泥配送用配管21を介して助燃材混合槽41に流れるように、助燃材混合槽41よりも高い位置に配置されている。
なお、汚泥貯溜槽2の上部の供給口(図示省略)は、通常、蓋体によって閉塞されて、汚泥Aの供給時に開放されるようになっている。
≪助燃材の構成≫
助燃材Bは、石炭、活性炭、粉末炭あるいはチャー等の炭素を含有する炭素含有物からなり、例えば、平均粒径が0mmよりも大きく1mm以下、好ましくは最大粒径が0.5mm程度の大きさの粒子状に形成されている。この助燃材Bは、例えば、炭素含有物を細破砕装置(図示省略)によって平均粒径が1mm以下の粒子に細破砕されて生成されたものであり、約6,000kcal/kgの発熱量を有している。助燃材Bは、粒状に形成されていることによって、汚泥A(汚泥フロックE)中の水分の移動性を向上させて、脱水機6で脱水する際の脱水効率を上げる働きがある。なお、チャーとは、例えば、石油化学系の煤や、コークスあるいはガス等の煤からなる固相の炭素含有物である。また、助燃材Bは、紙や布等の繊維質のものや、燃量、着火剤等の助燃剤でもよい。
≪助燃材貯溜槽の構成≫
助燃材貯溜槽3は、粒子状の助燃材Bを貯留する槽であり、例えば、サイロからなる。この助燃材貯溜槽3には、上部に助燃材Bの供給口(図示省略)が形成され、内底部に助燃材排出口3aが形成されている。その助燃材排出口3aには、調整弁Vを介在し、下流側開口端が助燃材混合槽41上に配置された助燃材配送用配管31の上流側開口端が接続されている。
≪調整弁の構成≫
調整弁Vは、助燃材貯溜槽3から助燃材配送用配管31を介して助燃材混合槽41に送る必要な助燃材Bの供給量を定量的に送るように調整するためのバルブである。この調整弁Vは、助燃材配送用配管31の途中に設置されている。
≪助燃材混合手段の構成≫
助燃材混合手段4は、汚泥Aに助燃材Bを均一に混合して助燃材混合汚泥Cを生成するための装置である。助燃材混合手段4は、汚泥A及び助燃材Bを貯溜するための助燃材混合槽41と、この助燃材混合槽41内の汚泥Aと助燃材Bとを掻き混ぜる助燃材攪拌装置42と、を備えている。
図1に示すように、助燃材混合槽41は、汚泥Aと助燃材Bとが混合した助燃材混合汚泥Cを一時的に貯溜するための貯溜槽である。この助燃材混合槽41は、助燃材混合汚泥Cを貯溜する混合槽本体41aと、この混合槽本体41aの上側開口部を閉塞する混合槽蓋体41bと、から構成されている。
混合槽本体41aは、上側開口部が混合槽蓋体41bで閉塞された有底円筒状の槽からなる。この混合槽本体41aには、内底部の近傍の側壁に、この混合槽本体41a内の助燃材混合汚泥Cを排出する混合汚泥排出口41cが形成されて、混合槽本体41a内に助燃材攪拌装置42の攪拌翼42aが回転自在に配置されている。混合汚泥排出口41cには、下流側の開口端が一次凝集槽53上に配置された混合汚泥配送用配管43の上流側開口端が接続されている。
混合槽蓋体41bには、前記汚泥配送用配管21の下流側開口端と、前記助燃材配送用配管31の下流側開口端と、助燃材攪拌装置42の回転軸42bを軸支する軸受部(図示省略)と、が設けられた越液防止蓋である。
助燃材攪拌装置42は、助燃材混合汚泥Cを掻き混ぜて均一に混合させる攪拌翼42aと、攪拌翼42aの中心部から上側に向けて延設された回転軸42bと、回転軸42bを回転させるための混合汚泥攪拌モータM1と、混合汚泥攪拌モータM1の回転を制御する制御装置(図示省略)と、混合汚泥攪拌モータM1に電力を供給する電源(図示省略)と、から主に構成されている。
攪拌翼42aは、助燃材混合汚泥C中で回転することによって、汚泥A内に助燃材Bの固体粒子が混合槽蓋体41bの内底に沈降して堆積したり、助燃材混合汚泥Cが高密度(高濃度)になり過ぎたりしないように、攪拌して均一に混ぜるための略プロペラ形状の回転体である。この攪拌翼42aは、例えば、助燃材混合槽41内の低層部を水平に回転するように配置されている。
回転軸42bは、混合槽蓋体41bに設けられた軸受部(図示省略)に回転自在に上端部が軸支されて、混合槽蓋体41bの中央部から垂下した状態に配置されている。
混合汚泥攪拌モータM1は、ロータの回転を減速させて回転軸42bに伝達する減速機構を内蔵した電動モータ駆動装置であり、回転軸42bを介して攪拌翼42aを低速回転させるための装置である。この混合汚泥攪拌モータM1は、例えば、回転軸42bの上端に連結されて、混合槽蓋体41bに支持されている。
≪凝集反応手段の構成≫
凝集反応手段5は、助燃材混合手段4で生成した助燃材混合汚泥Cを一次凝集槽53及び二次凝集槽54に送り、助燃材混合汚泥C中に凝集剤D1及び凝集剤D2を添加して、汚泥フロックEを生成してフロック含有汚泥(凝集汚泥)にするための装置である。この凝集反応手段5は、第1凝集剤攪拌装置51Aを備えた第1凝集剤貯溜槽51と、第2凝集剤攪拌装置52Aを備えた第2凝集剤貯溜槽52と、一次凝集剤攪拌装置53Aを備えた一次凝集槽53と、二次凝集剤攪拌装置54Aを備えた二次凝集槽54と、凝集汚泥攪拌装置55Aを備えた凝集汚泥貯溜槽55と、から主に構成されている。この凝集反応手段5は、後記する脱水機6に供給する汚泥フロックEを生成するための前処理工程を行う装置である。
尚、汚泥フロックE(E1,E2,E3)とは、汚泥A中の固体粒子が高分子の凝集剤D1、凝集剤D2等によって結合した数mm程度の大きさの綿屑状の凝集体をいう。
<第1凝集剤貯溜槽の構成>
第1凝集剤貯溜槽51は、凝集剤D1が貯溜されて掻き混ぜられる槽であって、上側開口部が開放された有底円筒状の槽からなる。この第1凝集剤貯溜槽51は、上部に開口部が形成され、内底部の近傍の側壁に凝集剤排出口51aが形成されている。その凝集剤排出口51aには、下流側の開口端が一次凝集槽53上に配置された第1凝集剤配送用配管51Bの上流側開口端が接続されている。第1凝集剤貯溜槽51は、例えば、この中に貯溜された凝集剤D1が、位置エネルギーによって、第1凝集剤配送用配管51Bを介して一次凝集槽53に流れるように、一次凝集槽53よりも高い位置に配置されている。
図1に示すように、第1凝集剤攪拌装置51Aは、第1凝集剤貯溜槽51内の凝集剤D1を掻き混ぜる攪拌翼51Aaと、攪拌翼51Aaの中心部から上側に向けて延設された回転軸51Abと、回転軸51Abを回転させるための第1凝集剤攪拌モータM2と、第1凝集剤攪拌モータM2の回転を制御する制御装置(図示省略)と、第1凝集剤攪拌モータM2に電力を供給する電源(図示省略)と、から主に構成されている。
攪拌翼51Aaは、第1凝集剤貯溜槽51内の凝集剤D1中で回転することによって、水に入れた凝集剤D1が均一に混ざるように掻き混ぜるための略プロペラ状の回転体である。回転軸51Abは、第1凝集剤貯溜槽51の上部開口部に保持された軸受部材(図示省略)に回転自在に軸支されて、第1凝集剤貯溜槽51の中央部に垂直な状態で回転自在に配置されている。
第1凝集剤攪拌モータM2は、前記混合汚泥攪拌モータM1と同じ構造をしている。
凝集剤D1は、例えば、高分子でプラスイオンのカチオン等の高分子凝集剤である。
<第2凝集剤貯溜槽の構成>
第2凝集剤貯溜槽52は、前記第1凝集剤貯溜槽51と同じ構造であり、その中に貯溜される凝集剤D2とその供給先とが相違している。つまり、第2凝集剤貯溜槽52は、二次凝集槽54に供給する凝集剤D2が貯溜されて掻き混ぜられる槽であって、上側開口部が開放された有底円筒状の槽からなる。この第2凝集剤貯溜槽52は、上部に開口部が形成され、内底部の近傍の側壁に凝集剤排出口52aが形成されている。その凝集剤排出口52aには、下流側の開口端が二次凝集槽54上に配置された第2凝集剤配送用配管52Bの上流側開口端が接続されている。第2凝集剤貯溜槽52は、例えば、この中に貯溜された凝集剤D2が、位置エネルギーによって、第2凝集剤配送用配管52Bを介して二次凝集槽54に流れるように、二次凝集槽54よりも高い位置に配置されている。
第2凝集剤攪拌装置52Aは、第2凝集剤貯溜槽52内の凝集剤D2を掻き混ぜる攪拌翼52Aaと、攪拌翼52Aaの中心部から上側に向けて延設された回転軸52Abと、回転軸52Abを回転させるための第2凝集剤攪拌モータM3と、第2凝集剤攪拌モータM3の回転を制御する制御装置(図示省略)と、第2凝集剤攪拌モータM3に電力を供給する電源(図示省略)と、から主に構成されている。
攪拌翼52Aaは、第2凝集剤貯溜槽52内の凝集剤D2中で回転することによって、水に入れた凝集剤D2が均一に混ざるように掻き混ぜるための略プロペラ状の回転体である。回転軸52Abは、第2凝集剤貯溜槽52の上部開口部に設けられた軸受部材(図示省略)に回転自在に軸支されて、第2凝集剤貯溜槽52の中央部に垂直な状態で回転自在に配置されている。
第2凝集剤攪拌モータM3は、前記混合汚泥攪拌モータM1と同じ構造をしている。
凝集剤D2は、例えば、カチオン、アニオン等の高分子凝集剤からなる。
<一次凝集槽の構成>
一次凝集槽53は、助燃材混合槽41から供給された助燃材混合汚泥Cに、第1凝集剤貯溜槽51から送られて来た凝集剤D1を添加して凝集反応させた汚泥フロックE1を貯溜する反応槽である。この一次凝集槽53は、助燃材混合汚泥Cに凝集剤D1を混合した汚泥フロックE1を貯溜する一次凝集槽本体53aと、この一次凝集槽本体53a内の汚泥フロックE1の上面に浮上した汚泥フロックE1を一次凝集槽本体53aから排出する一次汚泥フロック排出口53bと、一次凝集槽本体53aの上端部に形成された開口部を閉塞する一次凝集槽蓋体53cと、一次凝集槽本体53a内の汚泥フロックE1を掻き混ぜる一次凝集剤攪拌装置53Aと、を有している。
図1に示すように、一次凝集槽本体53aは、上側開口部が一次凝集槽蓋体53cで閉塞された有底円筒状の槽である。この一次凝集槽本体53aは、例えば、後記する二次凝集槽54の二次凝集槽本体54aと一体に形成されて互いに隣接して配置されている。
一次汚泥フロック排出口53bは、一次凝集槽本体53aの上部と、二次凝集槽本体54aの上部との間に設置された仕切板の上端の堰からなる。つまり、一次汚泥フロック排出口53bは、一次凝集槽本体53a内から溢れた汚泥フロックE1を排出する排出口の機能と、その溢れた汚泥フロックE1を二次凝集槽54内に供給する供給口としての機能とを兼備している。
一次凝集槽蓋体53cには、混合汚泥配送用配管43の下流側開口端と、第1凝集剤配送用配管51Bの下流側開口端と、一次凝集剤攪拌装置53Aの回転軸53Abを軸支する軸受部(図示省略)と、が設けられた越液防止蓋である。この一次凝集槽蓋体53cは、例えば、二次凝集槽本体54aの開口部を閉塞する二次凝集槽蓋体54cと一体に形成されている。
一次凝集剤攪拌装置53Aは、一次凝集槽本体53a内の汚泥フロックE1を攪拌する装置であって、前記助燃材攪拌装置42と同様、攪拌翼53Aaと、回転軸53Abと、一次凝集反応攪拌モータM4と、を備えて構成されている。
<二次凝集槽の構成>
二次凝集槽54は、一次凝集槽53から供給された汚泥フロックE1に、凝集剤D2を添加して凝集反応させた汚泥フロックE2を貯溜する反応槽である。この二次凝集槽54は、前記一次凝集槽53と同様、汚泥フロックE2を貯溜する二次凝集槽本体54aと、この二次凝集槽本体54a内の汚泥フロックE2の上面に浮上した汚泥フロックE2を二次凝集槽本体54aから排出する二次汚泥フロック排出口54bと、二次凝集槽本体54aの上端部に形成された開口部を閉塞する二次凝集槽蓋体54cと、二次凝集槽本体54a内の汚泥フロックE2を掻き混ぜる二次凝集剤攪拌装置54Aと、を有している。
二次凝集槽本体54aは、上側開口部が二次凝集槽蓋体54cで閉塞された有底円筒状の槽からなり、例えば、後記する凝集汚泥貯溜槽55と一体に形成されて互いに隣接して配置されている。つまり、この二次凝集槽本体54aと前記一次凝集槽本体53aと凝集汚泥貯溜槽55とは、一体形成されて並設されている。
二次汚泥フロック排出口54bは、二次凝集槽本体54a内の汚泥フロックE2の表層面に浮上している汚泥フロックE2が溢れ出る部位であり、二次凝集槽本体54aの上端縁に形成された堰からなる。この二次汚泥フロック排出口54bから溢れ出た汚泥フロックE2は、凝集汚泥貯溜槽55に供給されるようになっている。
二次凝集槽蓋体54cには、第2凝集剤配送用配管52Bの下流側開口端と、二次凝集剤攪拌装置54Aの回転軸54Abを軸支する軸受部(図示省略)と、が設けられた越液防止蓋である。
二次凝集剤攪拌装置54Aは、二次凝集槽本体54a内の汚泥フロックE2を攪拌する装置であって、前記助燃材攪拌装置42と同様、攪拌翼54Aaと、回転軸54Abと、二次凝集反応攪拌モータM5と、を備えて構成されている。
<凝集汚泥貯溜槽の構成>
凝集汚泥貯溜槽55は、前記二次凝集槽54で凝集反応された汚泥フロックE2が供給されて一時的にその汚泥フロックE2(汚泥フロックE3)を貯溜して、脱水機6で処理する脱水ケーキFの必要量だけ脱水機6に供給するための貯溜槽である。凝集汚泥貯溜槽55は、前記一次凝集槽53等と同様、汚泥フロックE3を貯溜する凝集汚泥貯溜槽本体55aと、この凝集汚泥貯溜槽本体55aに貯溜された汚泥フロックE3を排出する凝集汚泥排出口55bと、凝集汚泥貯溜槽本体55a内の汚泥フロックE3を掻き混ぜる凝集汚泥攪拌装置55Aと、を有する。
図1に示すように、凝集汚泥貯溜槽本体55aは、上側開口部が開放された有底円筒状の槽からなり、例えば、前記二次凝集槽54の二次汚泥フロック排出口54bを最上端としてその二次凝集槽54に隣接して一体に配置されている。
凝集汚泥排出口55bは、凝集汚泥貯溜槽本体55aの内底面近傍の側壁に形成され、凝集汚泥貯溜槽本体55a内の汚泥フロックE3を脱水機6に供給するための汚泥フロック配送用配管7が接続されている。
凝集汚泥攪拌装置55Aは、凝集汚泥貯溜槽本体55a内の汚泥フロックE3を攪拌すると共に小さなフロックに破砕する装置であって、前記助燃材攪拌装置42と同様、攪拌翼55Aaと、回転軸55Abと、汚泥フロック攪拌モータM6と、を備えている。
汚泥フロック配送用配管7は、上流側開口端が凝集汚泥排出口55bに接続され、下流側開口端が、脱水機6の濾布ベルト61の上方に配置されている。
なお、汚泥フロック配送用配管7には、凝集汚泥貯溜槽55内の汚泥フロックE3を抜き取って脱水機6に送るための排出用ポンプ(図示省略)を介在してもよい。
≪脱水機の構成≫
次に、図2及び図3を主に参照して脱水機6を説明する。
図2に示すように、脱水機6は、凝集反応手段5から排出された汚泥フロックE3(E)を脱水して脱水ケーキFを生成する装置である。脱水機6は、汚泥フロックE3(E)を脱水することができる装置であればよく、特に型式等は限定されない。以下、脱水機6の一例としては、濾布ベルト61上に汚泥フロックEを注ぎ、この汚泥フロックEと濾布ベルト61を上下一対のプレスロール63A,63Bで搾って脱水する高圧搾型ロールプレス脱水機の場合を例に挙げて説明する。
脱水機6は、所定の周回軌道を移動する無端状の濾布ベルト61上に供給された汚泥フロックEを、濾布ベルト61を介在して対向して配置された一対のプレスロール63A,63Bで圧搾して膜状(薄板状)の脱水ケーキFを生成する濾布走行式脱水機(濾布ベルト式脱水機)からなる。脱水機6は、汚泥フロックEが注がれ、搬送ベルト状に形成された濾布ベルト61(濾布)と、濾布ベルト61上に供給された汚泥フロックEに対して、一次脱水処理及び二次脱水処理を行う真空脱水部62と、真空脱水部62の後に汚泥フロックE3(E)に対して三次脱水処理を行う圧搾転着部63と、圧搾転着部63を通過した濾布ベルト61の洗浄及び脱水を行う洗浄脱水部64と、から主に構成されている。脱水機6は、制御盤(図示省略)に設けられた手動スイッチ等により駆動・停止される。
<濾布ベルトの構成>
図3に示すように、濾布ベルト61は、繊維で編み込まれた布、あるいは、不撚布からなる水分の吸収のよいフェルトで構成された搬送用ベルトであり、例えば、厚さが4〜8mm、幅が500〜4200mm程度の無端ベルトからなる。この濾布ベルト61は、汚泥フロックEを濾過する極細繊維層の表面層61aと、毛細管現象により水分の透過を促進する中細繊維層の中間層61bと、水切れを促進する基布層の裏面層61cと、からなる三層構造のフェルト材によって形成されている。なお、表面層61aは、周回軌道の濾布ベルト61の外面側に配置されて、汚泥フロックEが載置される面を形成している。裏面層61cは、周回軌道の濾布ベルト61の内面側に配置される。中間層61bは、表面層61aと裏面層61cとの間に介在される。
図2に示すように、前記濾布ベルト61は、多数の搬送ロール62a,64aと、下側のプレスロール63Aと、下側のスクイズロール64bとに巻き掛けられて配置され、図2に示す方向から見て、毎分5〜50m程度の移動速度で時計回り方向に周回軌道を移動するように構成されている。濾布ベルト61は、搬送ロール62a,64aにガイドされながらプレスロール63Aの動力によって定常速度で移動し、この濾布ベルト61上に載置した汚泥フロックEをプレスロール63A,63Bで圧搾しながら洗浄ノズル64dが配置された場所、スクイズロール64b,64cが配置された場所に順に搬送されて、元の汚泥フロック供給口7aの下方位置に戻る旋回軌道を所定速度で移動する。
<真空脱水部の構成>
前記真空脱水部62は、濾布ベルト61上の上面側に積載された汚泥フロックEの一次脱水処理及び二次脱水処理を行うものである。この真空脱水部62は、前記搬送ロール62aと、吸引用の負圧の発生源である真空装置62bと、この真空装置62bの吸引負圧が作用する第1サクションボックス62c及び第2サクションボックス62dと、第1サクションボックス62c及び第2サクションボックス62dと前記真空装置62bとを繋ぐ吸引用配管62eと、を備えている。
真空脱水部62の搬送ロール62aは、下側のプレスロール63Aと下側のスクイズロール64bとの間の中央部に、それらよりも高い位置に配置されている。このため、搬送ロール62aに巻き掛けられた部分の濾布ベルト61は、搬送ロール62aがある位置を最上部として前後方向に山状に傾斜した状態になっている。
真空装置62bは、濾布ベルト61上の汚泥フロックE中の水分を、濾布ベルト61、第1サクションボックス62c、第2サクションボックス62d及び吸引用配管62eを介在して吸引して排水用配管8に排水する装置である。この真空装置62bは、例えば、不図示の真空ポンプと、回収タンクとを主に備えてなる。
なお、その真空ポンプは、第1サクションボックス62c及び第2サクションボックス62d内の空気及び濾液を吸引することによって、その上の濾布ベルト61上の汚泥フロックE中の水分を吸引して吸引用配管62eを介して回収タンクに送るための装置である。この真空ポンプは、例えば、吸引用配管62eの下流側開口端等に設けられている。
第1サクションボックス62cは、スクイズロール64bと搬送ロール62aとの間の濾布ベルト61の下面の開口部を摺接させて配置され、汚泥フロックEの一次脱水処理を行うためのものである。第2サクションボックス62dは、搬送ロール62aとプレスロール63Aとの間に位置する濾布ベルト61の下面に、この第2サクションボックス62dの開口部を摺接させて配置されて、汚泥フロックEの二次脱水処理を行うためのものである。第1サクションボックス62c及び第2サクションボックス62dには、濾布ベルト61上の被脱水処理物である汚泥フロックE中の水分を濾布ベルト61の表面層61aから中間層61b、裏面層61cへと浸透させて吸引して排除する吸引負圧、例えば、7〜25kPa程度の吸引負圧が真空装置62bによって作用されている。
吸引用配管62eは、一方側が第1サクションボックス62c及び第2サクションボックス62dに接続され、他方側が真空装置62bに接続されたドレンパイプである。このため、前記第1サクションボックス62c及び第2サクションボックス62dに回収された水分は、吸引用配管62eを介して真空装置62bの回収タンク内に回収されるようになっている。
<圧搾転着部の構成>
圧搾転着部63は、汚泥フロックEの三次脱水処理をプレスロール63A,63Bで行ってケーキ状のバイオマス燃料(自己燃焼材)として使用可能な脱水ケーキFを生成すると共に、上方のプレストップロール3Aの周面に転着された脱水ケーキFを掻き落して所定の場所へ搬送する装置である。圧搾転着部63は、濾布ベルト61で搬送された汚泥フロックEを圧搾して水分を除去するプレスロール63A,63Bと、プレスロール63Aにより脱水されてそのプレスロール63Aに転写して付着した脱水ケーキFを掻き落とす脱水機用スクレーパ63Cと、脱水機用スクレーパ63Cで掻き落した脱水ケーキFを所定位置に搬送するシュート63Dと、備えている。
プレスロール63A,63Bは、濾布ベルト61の上下面に圧接した状態に配置されて所定の速度で回転する一対のロールからなる。プレスロール63A,63Bは、下側のプレスロール63Aに濾布ベルト61が巻き掛けられ、上側のプレスロール63Bがその濾布ベルト61の汚泥フロックEを下側のプレスロール63A側に押圧して圧搾し、汚泥フロックE中の水分を絞り落すようになっている。
下側のプレスロール63Aは、電動モータ(図示省略)によって回転駆動されて、このプレスロール63Aにベルト掛けされた濾布ベルト61を走行させる。下側のプレスロール63Aには、複数の水切ガイド溝(図示省略)が適宜な間隔で円周方向に向けて形成されている。
上側のプレスロール63Bは、例えば、表面が硬質クロームメッキ等により平滑に形成されると共に、表面粗さが細かく密の状態に形成されて、脱水ケーキFがその表面に付着し易くなっている。この上側のプレスロール63Bの支軸には、不図示の空気圧シリンダ装置と、この空気圧シリンダ装置の動力で上側のプレスロール63Bを下側のプレスロール63B側に押圧するアーム機構と、から主に構成された圧力調整部(図示省略)が設けられている。なお、上下一対のプレスロール63A,63Bによるプレス圧力は、その圧力調整部によって100〜600kPa程度に設定されている。
脱水機用スクレーパ63Cは、上側のプレスロール63Bに転写して張り付いた脱水ケーキFを剥離して掻き落とすための略へら形状の部材であり、上側のプレスロール63Bの表面に当接するように配置されている。
シュート63Dは、脱水機用スクレーパ63Cで掻き落された脱水ケーキFを所定位置(例えば、回収ボックス9(図1参照)内)に搬送して回収するための装置である。
<脱水ケーキについて>
この脱水機6の圧搾転着部63から得られた脱水ケーキFは、汚泥Aに助燃材Bを混合し、含水率が約65%以下に脱水したフレーク状の自己燃焼材であり、焼却処分することが可能である。
<洗浄脱水部の構成>
洗浄脱水部64は、前記圧搾転着部63を通過した濾布ベルト61を洗浄水で洗浄し、濾布ベルト61中に含まれている洗浄水を脱水する装置である。この洗浄脱水部64は、複数の搬送ロール64aと、上下一対のスクイズロール64b,64cと、濾布ベルト61に洗浄水を当てて洗浄する洗浄ノズル64dと、濾布ベルト61から落下した洗浄水を受ける洗浄プール64eと、から主に構成されている。
搬送ロール64aは、前記搬送ロール62aと同様、巻き掛けられた濾布ベルト61を所定方向に移動させるためのロールであり、適所に設置された複数のロールからなる。
スクイズロール64b,64cは、濾布ベルト61中の洗浄水等の水分を除去するための脱水用ロールからなり、下側のスクイズロール64bに濾布ベルト61が巻き掛けられ、スクイズロール64bに掻き掛けられた部分の濾布ベルト61を上側のスクイズロール64cによって圧搾し濾布ベルト61中の水分を絞り落す。
洗浄ノズル64d,64dは、濾布ベルト61の表面層61a側と裏面層61c側との両面を洗浄する洗浄装置であり、濾布ベルト61に洗浄水を噴射して吹き付ける一対のノズルからなる。洗浄ノズル64d,64dは、洗浄プール64e内の洗浄水中から引き上げられて搬送される濾布ベルト61の表裏をそれぞれ洗浄するように配置されている。
洗浄プール64eは、濾布ベルト61を洗浄した洗浄液と、濾布ベルト61から出た脱水液とを回収して一時的に貯溜するための槽であり、洗浄ノズル64d,64d及び搬送ロール64aの下方に配置されている。洗浄プール64eには、排水用配管8に連通する洗浄水排水管64fが接続されている。
≪汚泥処理装置の作用≫
次に、図1を主に、図2〜図5を参照しながら汚泥処理装置1の作用を作業工程順に説明する。図4は、本発明の実施形態に係る汚泥処理方法の作業工程を示す工程図である。図5は、本発明の実施形態に係る汚泥処理装置の脱水機で生成した脱水ケーキの含水率と、脱水ケーキを自己燃焼させるのに必要な助燃材の必要量との関係を示すグラフである。
≪準備工程≫
まず、図1に示す汚泥処理装置1で汚泥A及び助燃材Bを準備するための準備工程を行う(ステップS1)。その準備工程では、例えば、下水汚泥等の泥状の汚泥Aを汚泥貯溜槽2内に供給して貯溜すると共に、平均粒径が0mmよりも大きく1mm以下の粒子に細破砕装置(図示省略)によって細破砕された助燃材Bを助燃材貯溜槽3内に貯溜させる。
≪助燃材混合工程≫
次の助燃材混合工程では、開閉弁(図示省略)を開弁して汚泥貯溜槽2内の汚泥Aを、汚泥配送用配管21を介して助燃材混合槽41に供給すると共に、調整弁Vを開弁して助燃材貯溜槽3内の助燃材Bを、助燃材配送用配管31を介して助燃材混合槽41に供給して、汚泥Aに助燃材Bを添加して混合させて助燃材混合汚泥Cを生成する(ステップS2)。この助燃材混合工程では、助燃材攪拌装置42の混合汚泥攪拌モータM1を駆動させて攪拌翼42aを回転させて助燃材混合汚泥Cを掻き混ぜ、助燃材Bが汚泥Aに均一に混じるようにする。助燃材混合槽41の助燃材混合汚泥Cは、混合汚泥排出口41cから混合汚泥配送用配管43を介して一次凝集槽53へ送られる。
≪凝集反応工程≫
次の凝集反応工程は、前工程で助燃材混合手段4により生成した助燃材混合汚泥Cを凝集反応槽(一次凝集槽53及び二次凝集槽54)に送り、順次に凝集剤D1,D2を添加して、この後の脱水工程で脱水を行い易くするための汚泥フロックEを生成する工程である(ステップS3)。この凝集反応工程は、詳述すると、後記する一次凝集反応工程(ステップS31)と、二次凝集反応工程(ステップS32)と、汚泥フロック供給工程(ステップS33)と、からなる。
<一次凝集反応工程>
一次凝集反応工程では、助燃材混合槽41から一次凝集槽53内に供給された助燃材混合汚泥Cに、第1凝集剤貯溜槽51から一次凝集槽53内に送られた凝集剤D1を混合させて凝集させ、汚泥フロックE1を生成する(ステップS31)。一次凝集槽53内では、一次凝集反応攪拌モータM4によって攪拌翼53Aaが回転駆動されることにより、一次凝集槽53内の助燃材混合汚泥Cと凝集剤D1とが混合されて凝集される。この場合、助燃材混合汚泥Cは、第1凝集剤貯溜槽51からの凝集剤D1が、一次凝集剤攪拌装置53Aによって攪拌されることで混合されて、凝集作用により、小さな綿屑状の汚泥フロックE1が形成される。
この一次凝集槽53内で生成された汚泥フロックE1は、浮上して凝集された上層の塊が一次汚泥フロック排出口53bから溢れて、二次凝集反応工程が行われる二次凝集槽54内に流れ込む。
<二次凝集反応工程>
二次凝集反応工程では、一次凝集槽53から二次凝集槽54内に供給された汚泥フロックE1に、さらに、第2凝集剤貯溜槽52内から送られた凝集剤D2を混合させて細かく、凝集された汚泥フロックE2を生成する(ステップS32)。二次凝集槽54内では、二次凝集反応攪拌モータM5によって攪拌翼54Aaが回転駆動されることにより、二次凝集槽54内に汚泥フロックE1と凝集剤D2とが供給されて凝集される。この場合、前記工程で凝り固まった汚泥フロックE1は、第2凝集剤貯溜槽52からの凝集剤D2と、二次凝集剤攪拌装置54Aによって攪拌されることで混合されて、一次凝集した前記汚泥フロックE1を凝集作用により小さく均一に分散した状態の汚泥フロックE2が形成される。二次凝集槽54内で生成された汚泥フロックE2は、凝集された上層の塊が二次汚泥フロック排出口54bから溢れ出て、汚泥フロック供給工程が行われる凝集汚泥貯溜槽55内に落下する。
<汚泥フロック供給工程>
汚泥フロック供給工程では、二次凝集槽54から供給された汚泥フロックE2を凝集汚泥貯溜槽55内に一時的に蓄えて置き、脱水処理する所望量の汚泥フロックE3をこの後の脱水工程が行われる脱水機6に供給する(ステップS33)。凝集汚泥貯溜槽55では、二次凝集槽54からの汚泥フロックE2を汚泥フロック攪拌モータM6によって攪拌翼55Aaが回転駆動されることにより、助燃材Bが均一に混じった状態が維持されると共に、汚泥フロックE2中の塩素等が取り除かれた汚泥フロックE3が生成される。
この凝集汚泥貯溜槽55内で生成された汚泥フロックE3は、凝集汚泥排出口55bから不図示の排出ポンプの動力によって汚泥フロック配送用配管7を介して脱水機6の濾布ベルト61上に送られる。
≪脱水工程≫
脱水工程は、図2に示すように、汚泥フロックE(E3)を脱水機6によって脱水して自己燃焼可能な脱水ケーキFを生成する工程である。脱水工程(ステップS4)では、凝集汚泥貯溜槽55から排出された汚泥フロックE(E3)を脱水機6で脱水して自己燃焼可能な脱水ケーキFにする。つまり、前記汚泥フロック配送用配管7から供給された汚泥フロックEは、脱水機6の濾布ベルト61上に落下されると、プレスロール63Aの回転駆動によって濾布ベルト61と共に搬送されて、まず、第1サクションボックス62cで一次脱水処理が行われ、続いて第2サクションボックス62dで二次脱水処理が行われて、水分を真空装置62bで吸引して脱水し汚泥フロックEを濃縮した後、プレスロール63A,63Bによって約30kg/cmの押圧力で圧搾して三次脱水処理が行われる。
図3に示すように、圧搾された汚泥フロックEは、一次凝集反応工程(ステップS31)及び二次凝集反応工程(ステップS32)で細かく形成されると共に、その中に含まれている助燃材Bの平均粒径が1mm以下で小さいため、前記一次脱水処理及び二次脱水処理を行った上で、プレスロール63A,63Bによって強力な加圧力で三次脱水処理を行うと、厚さが約1〜2mmの均一な厚さに圧搾された薄板状の脱水ケーキFが得られる。
このように薄く均一な厚さに圧搾された脱水ケーキFは、水分が十分に取り除かれて、含水率が低く、自己燃焼可能なケーキとなる。その脱水ケーキFは、プレスロール63A,63Bで圧搾された際に、表面が平滑な上側のプレスロール63Bの表面に張り付いてプレスロール63Bと共に回転することによって、脱水機用スクレーパ63Cにより掻き落とされると、フレーク状(薄片状)になる。
本出願人は、平均粒径が1mm以上の大きさの助燃材Bを含む汚泥フロックEをプレスロール63A,63Bで圧搾する実験を行っている。その結果、平均粒径が1mm以上の大きな助燃材Bの場合は、濾布ベルト61と上側のプレスロール63Bとに押圧された助燃材Bが、軸方向の外側(矢印G方向)に向けて移動して、弾き出されることが実験で判った。
これに対して、本発明で使用する汚泥フロックE中に含まれている助燃材Bは、平均粒径が0mmよりも大きく1mm以下に形成されていることによって、助燃材Bが汚泥フロックEをプレスロール63A,63Bで圧搾した際に、濾布ベルト61と上側のプレスロール63Bとに押圧された汚泥フロックE中の助燃材Bが、軸外方向(矢印G方向)へ弾き出されないことが、実験で分かった。
このため、脱水機6で汚泥フロックEを脱水処理すると、含水率の低い脱水ケーキFを得ることができる。
このように、汚泥処理装置1は、脱水工程S4の前に前処理工程として汚泥Aに助燃材Bを混合して助燃材混合汚泥Cを生成する助燃材混合工程S2と、助燃材混合汚泥Cを脱水処理し易くした汚泥フロックEを生成した凝集反応工程S3とを行った上で、この脱水工程S4で汚泥フロックEを脱水して含水率を低下させて脱水ケーキFを生成したことにより、汚泥Aを自己燃焼可能な脱水ケーキFにすることができる装置を得ることができた。脱水ケーキFは、自己燃焼可能な低水分のフレーク状の状態となって、シュート63Dにより所定の保管場所に移動される。
このようにして得られた脱水ケーキFは、発熱量が3,500kcal/kgあり、自己燃焼できるので、今まで産業廃棄物として廃棄していたものを焼却処分することができるため、産業廃棄物自体と、産業廃棄物の処理費用とを無くすことができる。さらに、その脱水ケーキFは、乾燥処理を行わないで、そのままの状態であっても、バイオマス燃料としても有効利用することが可能である。
図5は、本発明の実施形態に係る汚泥処理装置の脱水機で生成した脱水ケーキの含水率と、脱水ケーキを燃焼させるのに必要な補助燃料(この場合の補助燃料は重油)の必要量との関係を示すグラフである。
なお、図5において、aは発熱量Qcが2,000kcal/kgの脱水ケーキFの発熱量特性線を示す。bは発熱量Qcが2,500kcal/kgの脱水ケーキFの発熱量特性線、cは発熱量Qcが3,000kcal/kgの脱水ケーキFの発熱量特性線、dは発熱量Qcが3,500kcal/kgの脱水ケーキFの発熱量特性線、eは発熱量Qcが4,000kcal/kgの脱水ケーキFの発熱量特性線をそれぞれ示す。
本発明の汚泥処理装置1で汚泥Aを処理して得られた脱水ケーキFは、発熱量が3,500kcal/kgあるので、図5に示す発熱量特性線dが該当する。その3,500kcal/kgの発熱量特性線dにおいて、補助燃料B(重油)の必要量が0以下の自己燃焼可能な脱水ケーキFは、水分の含水率が74.5%以下である。つまり、脱水ケーキFは、含水率を74.5%以下にすれば自己燃焼する。
脱水処理後の濾布ベルト61は、搬送ロール64aによって移動し、洗浄プール64e中の洗浄水に浸ることにより、濾布ベルト61に付着していた脱水ケーキFが落される。さらに、濾布ベルト61に付着していた固体粒子は、洗浄プール64eの上方で洗浄ノズル64d,64dからの洗浄水が吹き付けられて洗い流される。このため、洗浄プール64e内には、固体粒子(脱水ケーキF)が混じった洗浄水が落下するので混濁液となる。この混濁液は、洗浄プール64e内から洗浄水排水管64fから排水用配管8を通って所定の場所に回収されて、処理される。
前記洗浄ノズル64dから噴射された洗浄水を含んだ濾布ベルト61は、搬送ロール64aによって移動し、スクイズロール64b,64cによって水分が搾り落される。濾布ベルト61は、水分が落された元の状態になってさらに送られて、汚泥フロックEが供給される前記汚泥フロック供給口7aの下方位置に移動して前記脱水処理工程を繰り返す。そして、電源(図示省略)をOFFすれば、汚泥処理装置1が停止する。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、前記実施形態で説明した凝集汚泥貯溜槽55は、塩素を含む汚泥A等の余剰汚泥を処理するときに、塩素を払拭して取り除く場合に特に有効である。また、凝集汚泥貯溜槽55は、一次凝集槽53及び二次凝集槽54を小型化して、一次凝集槽53及び二次凝集槽54で凝集反応処理した所望量の汚泥フロックEを一時的にストックさせて置くための貯溜槽としても有効である。しかし、凝集汚泥貯溜槽55は、無くても構わない。
その場合は、図1に示す二次凝集槽54の二次汚泥フロック排出口54bに、汚泥フロック配送用配管7の上流側開口端を接続して、この二次汚泥フロック排出口54bから排出される汚泥フロックE2が脱水機6に供給されて、汚泥フロック供給工程(ステップS33)が行われるようにすればよい。
また、前記脱水機6で生成された脱水ケーキFは、そのままの状態であっても自己燃焼材としても使用可能であるが、粒子状をしているので、風等によって飛び散る可能性があるため、造粒機により、粒径が数mm程度の大きさの粒状に固めてもよい。
この場合、脱水ケーキFは、例えば、内径が数mm程度の大きさの筒状体内に入れて、造粒機の圧縮部で押圧して硬め、適宜な大きさに切断することによって、粒状に固化することができる。このように、脱水ケーキFを粒状にすれば、風等を受けても飛び散ることがない。
なお、脱水機6は、真空ドラム式脱水機や遠心分離式脱水機等のその他の型式のものでも構わない。
また、助燃材混合手段4及び凝集反応手段5に配置されたプロペラ状の攪拌翼42a,51Aa,52Aa,53Aa,54Aa,55Aaは、助燃材混合汚泥C、凝集剤D1,D2、汚泥フロックEを掻き混ぜるものであればよく、特に、その形状等は限定されず、例えば、スクリュウでも構わない。
また、凝集剤D1,D2は、細かい汚泥フロックEを得ることができるものであれば、高分子凝集剤であっても、無機凝集剤であってもよく、特にその材料は限定されない。
なお、前記した脱水工程(ステップS4)で得られた脱水ケーキFは、コンポスト処理(堆肥化処理)をして、肥料として利用したり、さらに、乾燥処理を行って、ボイラ等の燃料として利用してもよい。
次に、図1、図2、図6及び図7を参照しながら実施例を説明する。
実施例では、異なる二箇所の処理施設から採取した有機汚泥からなる汚泥サンプルA1,A2に、チャー(含水率:0.8%)、石炭及びポリマーの添加率を変えて汚泥処理装置1で汚泥フロックEを生成し、脱水処理して得られた脱水ケーキFの含水率を検査して、脱水ケーキFが自己燃焼の機能があることを確認した。
≪汚泥サンプルA1から生成した脱水ケーキ≫
図6は、本発明の実施形態に係る汚泥処理装置を利用して、汚泥サンプルA1から生成した脱水ケーキの含水率と、各種の助燃材の添加率との関係を示す表である。
まず、図6を主に参照しながら、2000mlの汚泥サンプルA1(含水率:98.3%)に種々の助燃材Bを混合し、凝集剤D1として有機化合物の高分子が重合して生成されたポリマーのポリマー量を0.0116[g−dry]添加した場合を説明する。
図6に示すように、まず初め、サンプルRUN1の汚泥サンプルA1に助燃材Bを添加せずに、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、76.5%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN1の汚泥サンプルA1から生成した含水率が76.5%の脱水ケーキFは、図5に示す発熱量Qcが4,000kcal/kgの発熱量特性線eと、自己燃焼ラインf(助燃材Bの必要量が0のライン)との交点hの含水率77.0%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
しかし、発熱量Qcが3,500kcal/kgの場合は、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が高く、水分が多いため、自己燃焼しない。つまり、サンプルRUN1の汚泥サンプルA1から生成した脱水ケーキFは、汚泥サンプルA1に助燃材Bを混合させて発熱量Qcを上げなければ、自己燃焼しない。
次に、サンプルRUN2の汚泥サンプルA1に、助燃材Bとしてチャーを10.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、67.0%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN2の汚泥サンプルA1から生成した脱水ケーキFは、含水率が67.0%で、図5に示す発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
次に、サンプルRUN3の汚泥サンプルA1に、助燃材Bとしてチャーを25.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、63.9%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN3の汚泥サンプルA1から生成した含水率が63.9%の脱水ケーキFは、図5に示す発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfのとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
サンプルRUN4の汚泥サンプルA1に、助燃材Bとしてチャーを50.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、54.6%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN4の汚泥サンプルA1から生成した含水率が54.6%の脱水ケーキFは、図5に示す発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
このように、サンプルRUN2〜4の汚泥サンプルA1から得られた脱水ケーキFの含水率を比較すると、チャーの添加率を上昇させることに応じて含水率が低下して乾燥し、自己燃焼し易くなることが判った。
次に、サンプルRUN5の汚泥サンプルA1に、助燃材Bとして平均粒径が0.5mmの石炭(含水率:8.14%)を10.0[%−dry]混合して、凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、65.2%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN5の汚泥サンプルA1から生成した含水率が65.2%の脱水ケーキFは、図5に示す発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
サンプルRUN6の汚泥サンプルA1に、助燃材Bとして平均粒径が0.5mmの石炭(含水率:8.14%)を25.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、63.2%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN5の汚泥サンプルA1から生成した含水率が63.2%の脱水ケーキFは、図5に示す発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
サンプルRUN7の汚泥サンプルA1に、助燃材Bとして平均粒径が0.5mmの石炭(含水率:8.14%)を50.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、60.2%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN7の汚泥サンプルA1から生成した含水率が54.6%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
このように、サンプルRUN5〜7の汚泥サンプルA1から得られた脱水ケーキFの含水率を比較すると、石炭の添加率を上昇させることに応じて含水率が低下して乾燥し、自己燃焼し易くなることが判った。
次に、サンプルRUN8の汚泥サンプルA1に、助燃材Bとして平均粒径が1.0mmの石炭(含水率:14.5%)を25.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、63.3%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN8の汚泥サンプルA1から生成した含水率が63.3%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの含水率74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
このように、サンプルRUN2〜8の汚泥サンプルA1に助燃材Bとして、チャー、石炭を混合して汚泥フロックEを生成して脱水機6で脱水ケーキFを生成すると自己燃焼可能なものが生成できることが確認できた。
≪汚泥サンプルA2から生成した脱水ケーキ≫
図7は、本発明の実施形態に係る汚泥処理装置を利用して、汚泥サンプルA2(含水率:99.2%)から生成した脱水ケーキFの含水率と、各種の助燃材Bの添加率との関係を示す表である。
次に、図7を主に参照し、2000mlの汚泥サンプルA2に種々の助燃材Bを、前記図6の場合と同様に混合して、凝集剤D1として有機化合物の高分子が重合して生成されたポリマーのポリマー量を0.4[g−dry]添加した場合を説明する。
図7に示すように、まず初め、サンプルRUN9の汚泥サンプルA2に助燃材Bを添加せずに、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、79.1%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN9の汚泥サンプルA2から生成した脱水ケーキFは、含水率が79.1%で多く、図5に示す発熱量Qcが4,000kcal/kgの場合の含水率及び助燃材Bの必要量を示す発熱量特性線eであっても、発熱量特性線eと自己燃焼ラインfとの交点hの含水率77.0%よりも大きいため、自己燃焼しない。つまり、サンプルRUN9の汚泥サンプルA2から生成した脱水ケーキFは、汚泥サンプルA2に助燃材Bを混合させて発熱量Qcを上げなければ、自己燃焼しない。
次に、サンプルRUN10の汚泥サンプルA2に、助燃材Bとしてチャーを10.0[%−dry]混合して、凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、74.9%の含水率の脱水ケーキFが得られた。サンプルRUN10の汚泥サンプルA2から生成した脱水ケーキFは、含水率が74.9%で、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと自己燃焼ラインfとの交点gの含水率の74.5%よりも含水率が僅かに大きく水分が多いため、自己燃焼しない。サンプルRUN10の汚泥サンプルA2から生成された脱水ケーキFが自己燃焼するようにするためには、さらに、含水率を低下させて乾燥させるか、または、助燃材Bをさらに多く混合させる必要がある。
次に、サンプルRUN11の汚泥サンプルA2に、助燃材Bとしてチャーを25.0[%−dry]混合して、凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、70.1%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN11の汚泥サンプルA2から生成した含水率が70.1%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと自己燃焼ラインfの交点gの約74.5%よりも含水率が低く乾燥しているため、自己燃焼する。
サンプルRUN12の汚泥サンプルA2に、助燃材Bとしてチャーを50.0[%−dry]混合して、凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、66.3%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN12の汚泥サンプルA2から生成した含水率が66.3%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの約74.5%よりも含水率が低く乾燥しているため、自己燃焼する。
このように、サンプルRUN11,12の汚泥サンプルA2から得られた脱水ケーキFのデータから、チャーの添加率が、少なくとも25〜50%であれば、自己燃焼することが判った。
次に、サンプルRUN13の汚泥サンプルA2に、助燃材Bとして平均粒径が0.5mmの石炭(含水率:8.14%)を10.0[%−dry]混合して、凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、73.1%の含水率の脱水ケーキFが得られた。サンプルRUN13の汚泥サンプルA2から生成した含水率が73.1%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfの交点gの約74.5%よりも含水率が低く乾燥しているため、自己燃焼する。
サンプルRUN14の汚泥サンプルA2に、助燃材Bとして平均粒径が0.5mmの石炭(含水率:8.14%)を25.0[%−dry]混合して、凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、70.9%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN14の汚泥サンプルA2から生成した含水率が70.9%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの約74.5%よりも含水率が低く乾燥しているため、自己燃焼する。
サンプルRUN15の汚泥サンプルA2に、助燃材Bとして平均粒径が0.5mmの石炭(含水率:8.14%)を50.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、68.5%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN15の汚泥サンプルA2から生成した含水率が68.5%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの約74.5%よりも含水率が低く、乾燥しているため、自己燃焼する。
このように、サンプルRUN13〜15の汚泥サンプルA2から得られた脱水ケーキFのデータから、平均粒径が0.5mmの石炭(含水率:8.14%)の添加率が、少なくとも10〜50%の場合は、含水率が低下して乾燥し、自己燃焼することが判った。
次に、サンプルRUN16の汚泥サンプルA2に、助燃材Bとして平均粒径が1.0mmの石炭(含水率:14.5%)を25.0[%−dry]混合して、汚泥処理装置1の凝集反応手段5で生成した汚泥フロックEを脱水機6で脱水すると、71.2%の含水率の脱水ケーキFが得られた。このサンプルRUN15の汚泥サンプルA2から生成した含水率が71.2%の脱水ケーキFは、発熱量Qcが3,500kcal/kgの発熱量特性線dと、自己燃焼ラインfとの交点gの約74.5%よりも含水率が低く乾燥しているため、自己燃焼する。
このように、サンプルRUN11〜16の汚泥サンプルA2に助燃材Bとして、チャー、石炭を混合して汚泥フロックEを生成して脱水機6で脱水ケーキFを生成すると、乾燥工程で乾燥しなくても焼却処分できる自己燃焼可能な脱水ケーキFが生成できることが確認できた。これにより、汚泥Aの処分費用を大幅に低減させることができる。
1 汚泥処理装置
4 助燃材混合手段
5 凝集反応手段
6 脱水機(脱水手段)
41 助燃材混合槽
53 一次凝集槽(凝集反応槽)
54 二次凝集槽(凝集反応槽)
61 濾布ベルト
62 真空脱水部
63 圧搾転着部
63A,63B プレスロール
A 汚泥
A1,A2 汚泥サンプル
B 助燃材
C 助燃材混合汚泥
D1,D2 凝集剤
E(E1,E2,E3) 汚泥フロック
F 脱水ケーキ
S1 助燃材混合工程
S2 凝集反応工程
S3 脱水工程

Claims (6)

  1. 汚泥に凝集剤を添加して生成された汚泥フロックを脱水して自己燃焼可能な脱水ケーキを生成する汚泥処理装置であって、
    前記汚泥に助燃材を混合して助燃材混合汚泥を生成する助燃材混合手段と、
    前記助燃材混合手段で生成した前記助燃材混合汚泥を凝集反応槽に送り、前記凝集剤を添加して前記汚泥フロックを生成する凝集反応手段と、
    前記凝集反応手段から排出された前記汚泥フロックを脱水して前記自己燃焼可能な脱水ケーキを得る脱水手段と、
    を備えたことを特徴とする汚泥処理装置。
  2. 前記助燃材は、平均粒径が0mmよりも大きく1mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理装置。
  3. 前記助燃材は、炭素含有物からなることを特徴とする請求項2に記載の汚泥処理装置。
  4. 前記助燃材は、石炭、活性炭、あるいは、チャーからなることを特徴とする請求項2に記載の汚泥処理装置。
  5. 前記脱水手段は、所定の周回軌道を移動する無端状の濾布ベルト上に供給された前記汚泥フロックを、前記濾布ベルトを介在して対向して配置された一対のプレスロールで圧搾して前記脱水ケーキを生成する濾布ベルト式の脱水機からなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の汚泥処理装置。
  6. 汚泥に凝集剤を添加して生成された汚泥フロックから自己燃焼可能な脱水ケーキを生成する汚泥処理方法であって、
    前記汚泥に助燃材を混合して助燃材混合汚泥を生成する助燃材混合工程と、
    前記助燃材混合工程で生成した前記助燃材混合汚泥を凝集反応槽に送り、当該凝集反応槽内の前記助燃材混合汚泥に前記凝集剤を添加して前記汚泥フロックを生成する凝集反応工程と、
    前記凝集反応槽から排出された前記汚泥フロックを脱水して前記自己燃焼可能な脱水ケーキを生成する脱水工程と、
    を含むことを特徴とする汚泥処理方法。
JP2010288198A 2010-08-05 2010-12-24 汚泥処理装置及び汚泥処理方法 Pending JP2012050972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010288198A JP2012050972A (ja) 2010-08-05 2010-12-24 汚泥処理装置及び汚泥処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010176409 2010-08-05
JP2010176409 2010-08-05
JP2010288198A JP2012050972A (ja) 2010-08-05 2010-12-24 汚泥処理装置及び汚泥処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012050972A true JP2012050972A (ja) 2012-03-15

Family

ID=45904976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010288198A Pending JP2012050972A (ja) 2010-08-05 2010-12-24 汚泥処理装置及び汚泥処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012050972A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4713957B1 (ja) * 1967-10-06 1972-04-26
JPS4827562A (ja) * 1971-08-13 1973-04-11
JPS50144276A (ja) * 1974-05-10 1975-11-20
JPS55126592A (en) * 1979-03-20 1980-09-30 Tooru Seki Manufacture of coallcontained sludge pellet useful for fertilizer and fuel
JPS6342799A (ja) * 1986-08-07 1988-02-23 Nippon Steel Corp コ−クス微粉による汚泥処理方法
JPH01218699A (ja) * 1988-02-26 1989-08-31 Ube Ind Ltd 活性余剰汚泥の処理方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4713957B1 (ja) * 1967-10-06 1972-04-26
JPS4827562A (ja) * 1971-08-13 1973-04-11
JPS50144276A (ja) * 1974-05-10 1975-11-20
JPS55126592A (en) * 1979-03-20 1980-09-30 Tooru Seki Manufacture of coallcontained sludge pellet useful for fertilizer and fuel
JPS6342799A (ja) * 1986-08-07 1988-02-23 Nippon Steel Corp コ−クス微粉による汚泥処理方法
JPH01218699A (ja) * 1988-02-26 1989-08-31 Ube Ind Ltd 活性余剰汚泥の処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5387267A (en) Process and apparatus for treating heterogeneous waste to provide a homogeneous fuel
JP4577911B2 (ja) 動植物油廃液の再利用システム
JP2011131129A (ja) 高アルカリスラリー処理方法及びシステム
CN105271626A (zh) 一种油田稠油污泥处理系统及其方法
JPH10510213A (ja) 製紙廃水の処理方法
KR100267141B1 (ko) 음식물 쓰레기의 건조 처리 방법 및 장치
WO2009116170A1 (ja) 有機汚泥の資源化装置
JP4642203B2 (ja) 有機性廃棄物の処理方法
JP4253353B1 (ja) 汚泥の脱水処理方法及びその脱水処理システム
CN102086052A (zh) 一种滚筒式污水处理方法及装置
US3836681A (en) Device and method of recovering sticky particulate materials such as algae
CN212198976U (zh) 一种含油污泥减量化处理系统
CN112456742A (zh) 一种淤泥处理系统及方法
KR20150057973A (ko) 복합 회전형 건습식 혐기소화조 시스템
JP2012050972A (ja) 汚泥処理装置及び汚泥処理方法
JP2008049318A (ja) 汚泥の処理方法
CN203079820U (zh) 单通道旋转式污泥烘干机
JP5187912B2 (ja) 水循環装置及び運転方法
JP2011218334A (ja) 食品排水処理システム
KR100993173B1 (ko) 슬러지 처리장치
CN104163554A (zh) 一种有机物处理装置和处理方法
KR100931990B1 (ko) 드럼형 슬러지 농축기
JP5448695B2 (ja) 汚濁水処理装置及び運転管理方法
JPH05138197A (ja) 汚泥の処理方法およびその装置
JP5481654B2 (ja) 汚泥の処理方法及びその処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141014